JP2014037033A - トルクドライバー - Google Patents

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Abstract

【課題】締結部材を締付ける締付けトルク値が所望のトルク値に達したかどうかを簡単にすばやく確認できるトルクドライバーを提供する。
【解決手段】締付け対象物を所望のトルクで締付けるためのトルクドライバーであって、締付け対象物を締付ける力に応じた電気信号を出力するセンサ部と、前記センサ部からの電気信号に基づき締付け対象物を締付けるトルク値を測定トルク値として演算する演算部と、トルクドライバーの外周面において、締付け軸心の周りに配置され、複数の色で発光する周状の発光部と、予め設定された設定トルク値に対する前記測定トルク値の程度に応じて異なる色の光で前記発光部を発光させる発光制御部と、を備えることを特徴するトルクドライバー。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネジなどの締結部材が所望のトルクで締付けられたことを容易に確認可能なトルクドライバーに関する。
従来、ネジなどの締結部材を所望のトルクで締付けるために、トルクドライバーが用いられている。トルクドライバーとしては締付けトルク値を液晶表示部に表示するデジタル式のトルクドライバーも用いられている。
デジタルトルクドライバーは、センサープレートやセンサープレートに貼り付けられる歪ゲージなどを内部に備える。そして、歪ゲージがトルクドライバーによるねじの締付け作業によって生じるセンサープレートのねじれを検出し、そのねじれ量に応じた電気信号を出力する。この電気信号をトルク値に変換して液晶表示器等に表示させることで、使用者はトルクドライバーによるねじの締付けトルク値を確認しながらネジの締付けができ、所望のトルクでの締付けが可能となる。
特開平10-156744号公報
デジタルトルクドライバーは通常、トルクドライバーの柄の側面または端面に設けられた表示部を目視して値を確認する構造となっているために、柄の握り位置または柄の向き等によって表示窓を確認しにくいといった不具合があった。
そのような課題を解決するために、表示部の向きを自在に変えることができるトルクドライバーも提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、表示部の向きを変えるための構造が必要となり、トルクドライバーの重量が増えたり大型化したりする原因となる。
そこで本願発明は、締結部材を締付ける締付けトルク値が所望のトルク値に達したかどうかを簡単にすばやく確認できるトルクドライバーを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るトルクドライバーは、締付け対象物を所望のトルクで締付けるためのトルクドライバーであって、締付け対象物を締付ける力に応じた電気信号を出力するセンサ部と、前記センサ部からの電気信号に基づき締付け対象物を締付けるトルク値を測定トルク値として演算する演算部と、トルクドライバーの外周面において、締付け軸心の周りに配置され、複数の色で発光する周状の発光部と、予め設定された設定トルク値に対する前記測定トルク値の程度に応じて異なる色の光で前記発光部を発光させる発光制御部と、を備えることを特徴する。
本発明によれば、締結部材を締付けている際の締付けトルク値が所望のトルク値に達したかどうかを簡単にすばやく確認できるトルクドライバーを提供することができる。
トルクドライバーの外観を示す図である。 トルクドライバーの電気的な回路構成を示すブロック図である。 トルクドライバーの機能ブロック図である。 締付け率に応じたLED発光部の発光パターンと、ブザーのブザー音のパターンである。 トルクドライバーによる処理の流れを説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施の形態におけるトルクドライバー1の外観を示す図である。トルクドライバー1は、締結部材の締付け時に発光部が所定の発光パターンで発光することにより、締付けトルクがどの程度であるかを使用者がすばやく把握でき、所望のトルク値での締付を可能とするトルクドライバーである。以下、トルクドライバー1の各構成を説明する。
トルクドライバー1は、ラチェット部2と、柄部4と、ケース部6と、操作キー8と、表示部10と、LED発光部12と、グリップ部14と、を備える。
ラチェット部2は、トルクドライバー1の先端部に位置し、周知のラチェット機構を備える。ラチェット部2の先端には、プラスやマイナスや六角などの各種ビットが取り付けられるビット取付部21が形成される。
柄部4は、先端側にラチェット部2が接続され、後端側にグリップ部14が形成される筒状の部材である。柄部4の中央部分には、操作キー6などが外面に形成されるケース部6が配置される。また、柄部4の内部には、締結部材を締付ける際にねじれを発生させるセンサープレートが配置される。センサープレートは、一端が柄部4に回転不能に固定され、他端がビット取付部21に連結される板ばね状の部材である。センサープレート上にはストレインゲージが貼付けられる。ビット取付部21に装着されたビットによってネジが締付けられると、一端が柄部4に固定されているため、センサープレートがねじれ、そのねじれに応じてストレインゲージから電気信号が出力される。後述する制御部20の機能により、この電気信号から締付けトルク値が算出され、算出されたトルク値が測定トルク値として表示部10に表示される。
ケース部6は、外面に操作キー8や表示部10を備えると共に、トルク値の測定処理や表示部10やLED発光部12等の制御処理を行う電子回路部品を内部に収容する。また、ケース部6は電池を収容する。ケース部6は、さらにUSBポートなど外部の機器と接続するための接続端子を備える。
操作キー8は、設定トルク値を設定する操作などを行う手段である。設定トルク値が設定されると、測定トルク値が設定トルク値に達した場合に、LED発光部12が所定の発光パターンで発光して測定トルク値が設定トルク値に達したことを知らせる。また、操作キー8において、表示部10に表示された測定トルク値のリセット操作などを行うこともできる。
表示部10は、締結部材を締付けた際にその締付けの際に測定される測定トルク値等を表示する表示手段である。表示部10は例えば液晶表示部である。本実施形態の表示部10は、ケース6の操作キー8上方における傾斜部分に配置される。この傾斜部は、表示部10の表示面がトルクドライバー1のグリップ部14側からも見えるように、トルクドライバー1の締付け軸芯の方向(図1において上下方向)に対して傾斜している。表示部10が傾斜して配置されることで、操作キー8に対向した位置(正面側)から表示部10の液晶表示を確認することもできるし、グリップ部14側から液晶表示を確認することもできる。なお、締付け軸芯は、トルクドライバー1を回して締付を行う際に回転の中心となる仮想的な軸である。
なお表示部10は、3軸加速度センサ38と制御部20の機能により、重力加速度の方向(鉛直方向)に対するトルクドライバー1の姿勢によって、表示部10の向きを変える。この表示制御処理については後述の機能ブロックの説明において述べる。
グリップ部14は、使用者がトルクドライバー1によってネジの締付を行う際に把持する部材である。グリップ部14は、図1に置いてケース部6の上方に形成される。グリップ部14は、柄部4の外側にグリップしやすい形状で形成される。
LED発光部12は、トルクドライバー1によるネジの締付けの程度に応じて異なる色で発光し、締付けの程度を使用者に知らせる。具体的にはLED発光部12は、設定トルク値を100%とした場合の測定トルク値のパーセンテージ(以下、基準となる設定トルク値を100%とした場合の測定値のパーセンテージを「締付け率」とも呼ぶ。)に応じて異なる色で発光する。LED発光部12は、後述の図2に示すように、赤色LED122Rと緑色LED122Gと青色LED122Bを備える。これらのLEDが単独でまたは2色同時に発光することで、赤色、青色、水色、緑色、黄色、桃色の計6色の光で締付け率を表示することができる。LED発光部12の発光パターンについてはトルクドライバー1の機能ブロックの説明において詳細に説明する。
本実施形態のLED発光部12は、ケース部6の上部であってグリップ部14の根元側に、トルクドライバー1の締付け軸芯の周りに周状に形成される。LED発光部12は、図1の破線円内に示すLED発光部12の断面の概略図に図示するように、ケース部6の上部に形成される輪状の導光部121と、その導光部121の内側に配置される複数のLED122等から構成される。導光部121はLED122からの光を拡散させる。LED122の光が輪状の導光部121によって拡散されることで、トルクドライバー1の先端側(柄部4やラチェット部2側)から見る場合を除き、通常のトルクドライバー1の持ち方で締付け操作を行っている場合にはどの方向からでもLED発光部12の光を視認することができる。導光部121はLED122の光を拡散させることができれば材質や構造は限定されないが、光拡散物質を含んだ樹脂や、スリガラス状などの拡散効果のある構造を有する樹脂などを利用することができる。
導光部121の内部に配置されるLED122の数や配置位置は特に限定されないが、導光部121の表面全体が発光するように配置されることが好ましい。例えば、輪状の導光部121において、表示部10の上方の位置(正面側)と、その背面側の位置と、正面に対して左右両側の位置の計4か所に90度間隔で配置することができる。LED122や導光部121の性質・構造によって周状の導光部121全体が光るように構成されれば5か所以上あるいは3か所以下でもよい。
なお、LED発光部12が配置される位置は、図1に示す位置に限定されない。トルクドライバー1で締付けを行って表示部10が見えない位置にトルクドライバー1が回転しても、LED発光部12の光によって締付け率を把握できるような位置にLED発光部12が配置されていればよい。例えば、ケース部6の周囲や、グリップ部14の周囲にLED発光部12と同様の輪状のLED発光部が設けられてもよい。
次に、トルクドライバー1の電気的な回路について説明する。図2は、トルクドライバー1の電気的な回路構成を示すブロック図である。トルクドライバー1は、図2に示すように、制御部20と、ストレインゲージ26と、ブザー28と、USBポート30と、充電回路32と、二次電池34と、アンテナ36と、3軸加速度センサ38等を備える。また、表示部10やLED発光部12を備えることは図1において説明した通りである。
制御部20は、トルクドライバー1の締付けトルクの測定処理や、表示部10の表示処理や、LED発光部12のLED122の発光制御など、各種処理を制御する。制御部20は、CPU(Central Processing Unit)22と、メモリ24などを備える。CPU22はメモリ24に記憶される制御プログラムを実行して、上述した処理を制御する。CPU22はMPU(Micro Processing Unit)等の他のプロセッサでもよい。メモリ6は、制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)や一時的な作業領域を提供するRAM(Random Access Memory)などの半導体メモリである。
なお、制御部20としてASIC(Application Specific Integrated Circuit)のような専用回路を備えてもよく、ASICによって制御部20の機能の一部または全部が実現されてもよい。
ストレインゲージ26は、締結部材をトルクドライバー1で締付けた際にセンサープレートに生じるねじれを電気信号に変換する。予めメモリ24などに記憶されている電気信号とトルク値との関係に基づき、制御部20が得られた電気信号をトルク値に変換し、測定トルク値として表示部10に表示させる。なお、ストレインゲージ26とセンサープレート等によってセンサ部が構成される。
ブザー28は、トルクドライバー1による締付け時において測定トルク値が設定トルク値に近づいた場合や設定トルク値に達した場合や設定トルク値を超えてしまった場合などを、ブザー音によって知らせる。ブザー28によって音声でも締付けの程度が知らされるので、より確実に所望のトルク値での締付けが可能になる。
USBポート30は、パソコンなどの外部装置とデータ通信可能に接続するための端子である。また、USBポート30を介してUSBバスパワーにより電力の供給を受け、トルクドライバー1の二次電池34を充電することもできる。
充電回路32は、二次電池34の充電を制御する回路である。二次電池34はトルクドライバー1の電源である。二次電池34は、リチウムイオン電池などを用いることができる。また、電源としては二次電池に限定されず、乾電池などの一次電池でもよいしAC/DCアダプタなどによって電力が供給されてもよい。
アンテナ36は、測定トルク値などのトルクドライバー1において測定された各種データ等を、外部のコンピュータなどに無線で送信するための手段である。アンテナ36による無線通信の規格は例えばBluetooth(登録商標)の通信規格を用いてよい。
3軸加速度センサ38は、トルクドライバー1の向き(姿勢)を特定するためのセンサである。本実施形態では3軸加速度センサ38は重力加速度を検出し、検出された重力加速度の方向から制御部20によってトルクドライバー1の向きが特定される。
次に、本実施形態のトルクドライバー1の機能を説明する。図3は、トルクドライバー1の機能ブロック図である。トルクドライバー1は、操作入力取得部50と、設定部52と、演算部54と、表示部制御部56と、締付け率算出部58と、LED発光制御部60と、ブザー制御部62と、方向検出部64と、を備える。トルクドライバー1のこれらの機能は、制御部20のCPU22がメモリ24に記憶されている制御プログラムを実行することにより実現される。また、機能の一部または全部がASICによって実現されてもよい。
操作入力取得部50は、操作キー8からの入力を取得する。入力は、例えば電源ON/OFFの操作や、設定トルク値を設定する操作入力や、測定トルク値を0に戻すリセット操作などである。
設定部52は、操作入力取得部50が設定トルク値を設定する操作入力を取得した場合に、その入力された設定トルク値をメモリ24の所定の記憶領域に記憶させる。また、例えば、トルクドライバー1を外部のパソコンと接続し、設定トルク値の設定操作入力を接続されたパソコンから取得し、その入力に基づき設定部52が設定トルク値を設定してもよい。
なお、通常は許容されるトルクの範囲内で締結部材が締付けされればよい。従って、設定トルク値としては、下限設定トルク値と上限設定トルク値とが設定される。下限設定トルク値と上限設定トルク値は、使用者が設定トルク値を設定する操作においてそれぞれ設定してもよいし、ある1点のトルク値が設定された場合にそのトルク値を含むように下限設定トルク値と上限設定トルク値とが制御部20によって設定されてもよい。下限設定トルク値と上限設定トルク値で規定される範囲の幅は、要求される締付の精度等に応じて適宜設定されればよい。
演算部54は、ストレインゲージ26から出力され、ADコンバータ等によって処理されたセンサープレートのねじれ量に応じた電気信号から、トルクドライバー1による締付けトルク値を求める。演算部54は、電気信号を取得すると、メモリ24に予め記憶されている電気信号とトルク値との対応関係に基づきトルク値を算出する。演算部54によって算出された締付けトルク値を、測定トルク値とする。
表示部制御部56は、表示部10の表示制御を行う。表示部制御部56は、演算部54が算出した測定トルク値を表示部10に表示させる。
締付け率算出部58は、設定トルク値に対する締付の程度を表わす締付け率を算出する。具体的には、締付け率算出部58は、設定トルク値を100%とした場合の測定トルク値のパーセンテージを算出する。締付け率算出部58は、例えば下限設定トルク値を100%として締付け率を算出してもよいし、上限設定トルク値を100%として締付け率を算出してもよい。また、締付け率算出部58は、ある下限設定トルク値と上限設定トルク値の間の任意の値を100%として締付け率を求めてもよい。
LED発光制御部60は、締付け率算出部58によって算出される締付け率に応じてLED発光部12のLED122を発光させる。ここで、図4は締付け率に応じたLED発光部12の発光パターンと、ブザー28のブザー音のパターンであり、下限設定トルク値を100%とした場合の発光パターンおよびブザー音のパターンを示す。図4のパターンではLED発光制御部60は、締付け率が50〜60%になったらLED発光部12を桃色で発光させる。同様にLED制御部60は、60〜70%では黄色で発光させ、70〜80%では緑色で発光させ、80〜100%(下限設定トルク値)では水色で発光させ、下限設定トルク値(100%)から上限設定トルク値までを青色で発光させ、上限設定トルク値を超えた場合に赤色で発光させる。LED発光制御部60は、締付け率が0〜50%ではLED発光部12のLED122を発光させず、無点灯とする。なお、下限設定トルク値を80cN・m、上限設定トルク値を100cN・mとした場合、図4のパターンでは、50%で40cN・m、60%で48cN・m、70%で56cN・m、80%で64cN・m、100%で80cN・mとなる。
ブザー制御部62は、締付け率に応じてブザー28を鳴らす。ブザー制御部62は、例えば図4に示すようにブザー28を鳴らす。ブザー制御部62は図4の場合であれば締付け率が80%に達して100%になるまで「ピーピーピー・・・」とブザー音を鳴らす。そして、下限設定トルク値(100%)から上限設定トルク値までの間は、「ピーーー」という連続音を鳴らす。そして、上限設定トルク値を超えたら、「ピピピピ・・・」と80〜100%の場合よりも間隔の短いブザー音を鳴らす。トルクドライバー1の使用者は、ブザー音の変化からも締付けの程度を把握することができる。
方向検出部64は、3軸加速度センサ38から出力される信号に基づいてトルクドライバー1が向いている方向を検出する。具体的には、方向検出部64は3軸加速度センサ38から出力される信号に基づき、重力加速度が測定される方向(鉛直方向)を特定する。例えば図1に示すようにトルクドライバー1の軸芯方向(上下方向)を3軸加速度センサ38のZ軸、左右方向を3軸加速度センサ38のX軸、表示部10の手前から背面を貫く方向を3軸加速度センサ38のY軸とする。この場合、図1に示す状態で姿勢が維持されていればZ軸方向のみ重力加速度による加速度が検出される。従って方向検出部64はZ軸方向の下方向(ラチェット部2側)に重力加速度が検出されていると認識し、Z軸方向のラチェット部2側が下、グリップ部14側が上と判断することができる。
表示部制御部56は、方向検出部64の判断結果に基づき表示部10の液晶表示の方向を、操作キー8側が下となる第1の表示方向と、グリップ部14側が下となる第2の表示方向とで切り替える。表示部制御部56は、トルクドライバー1のZ軸が重力加速度の方向(鉛直方向)に対して所定角度に傾くまでは、操作キー8側が下となるように表示部10に表示させる。例えば、トルクドライバー1を図1に示すように立てて締付けを行う場合、操作キー8に対向する位置から表示部10の表示を読み取ることが多いので、このように数値が表示されることで読み取りやすい。
一方、表示部制御部56は、トルクドライバー1のZ軸が重力加速度の方向に対して所定角度以上傾いた姿勢となった場合には、グリップ部14側が下となるように文字を表示部10に表示させることができる。例えば、図1のY軸方向が鉛直方向になるようにトルクドライバー1を横にして締付けを行う場合、グリップ部14側から表示部10を読み取ることが多いので、グリップ部14側が下となるように表示されることで数値が読み取りやすい。なお、トルクドライバー1はZ軸周りに回転して使用されるので、トルクドライバー1のZ軸がいずれの方向に所定角度以上傾いたか否かは判別しなくてもよい。
表示制御部56が表示部10の表示の向きをトルクドライバー1の姿勢に応じて変えることで、使用者は測定トルク値などの表示をより読み取りやすくなる。なお、表示部10の表示方向を切り替える基準である上記所定角度は、使用状況や使用環境に応じて適宜設定することができる。また、3軸加速度センサ38の検出信号に関わらず任意の方向に表示方向を固定できるようにしてもよい。
以上が、本実施形態のトルクドライバー1の備える機能である。なお、表示部制御部56は、演算部54が演算した測定トルク値を表示するとしたが、締付け率算出部58が算出した締付け率を表示部10に表示させてもよい。表示部制御部56は、たとえば測定トルク値と締付け率であるパーセンテージ表示とを両方表示させてもよいし、締付け率のみを表示させてもよい。操作キー8などによって表示モードの切り替え操作を可能にし、表示形式を切り替えることができるようにしてもよい。
次に、トルクドライバー1によって締付けが行われた場合の締付けトルクの測定処理および測定値に基づくLED発光部12の発光処理やブザー28に対する処理の流れを説明する。図5は、本実施形態のトルクドライバー1による処理の流れを説明するフローチャートである。なお、図5のフローチャートにおいては、図4に示す色のパターンでLED122を発光させるものとして説明する。
まず、トルクドライバー1により締結部材の締付けが開始されると、演算部54がトルク値を演算する(ステップ101)。具体的には、演算部54はストレインゲージ26等からの電気信号を、予めメモリ24に記憶されている電気信号とトルク値との対応関係に基づきトルク値に変換する。表示部制御部56は、算出された値を測定トルク値として表示部10に即時表示させる。
次に、締付け率算出部58は、演算部54が求めた測定トルク値の締付け率を算出する(ステップ102)。締付け率は上述した通り設定トルク値に対する測定トルク値の程度である。具体的には、本実施形態では、設定される下限設定トルク値を100%とした場合の測定トルク値の割合である。
次に、LED発光制御部60は、締付け率が50%未満、50〜60%、60〜70%、70〜80%、80〜100%、下限設定トルク値(100%)から上限設定トルク値の間、上限設定トルク値を超えた場合、のいずれに該当するかの締付け率の判定処理を行う(ステップ103)。
次に、LED発光制御部60は、ステップ103で判定した結果に基づき、LED発光部12に対応する色の光を発光させる(ステップ104)。
ステップ104と並行して、ブザー制御部62はステップ104での判定結果に応じて、ブザー28を駆動して所定のブザー音を鳴らす(ステップ105)。例えば締付け率が80〜100%であった場合であれば「ピーピーピー」とブザー音を鳴らす。このステップ105は、上述の通りLED122の発光と並行して行われるものであり、締付け率が所定の範囲に入ったらブザー制御部62は対応するパターンのブザー音を鳴らす。以上が本実施形態のトルクドライバー1による処理の流れである。
なお、以上のステップ101〜105の処理は、制御部20が所定のサンプリングレートでストレインゲージ26から取得した電気信号それぞれについて連続して行われ、算出される締付け率が、LED発光部12の発光する色やブザー28のパターンに即時に反映される。
以上の本実施形態のトルクドライバー1によれば、締付け率に応じて色の異なる光でLED発光部12が発光する。従って、締付け作業をしている最中に、その時点で目標とするトルクに対してどの程度の締付けを行ったかをすばやく把握できる。締付の程度をすばやく直感的に把握できることで、使用者は設定トルク値での締付けを簡単にすばやく、そして正確に行うことができる。
また、本実施形態のトルクドライバー1はグリップ部14の根元部分の全周が発光するようにLED発光部12が形成される。そのため、トルクドライバー1により締付けを行っている場合に、トルクドライバー1をどの方向から見てもLED122の発光を確認することができる。従って、使用者から測定トルク値を確認できないような向きや位置に表示部10があっても、LED発光部12の発光やブザー音を目安にして締付けを行うことで設定トルク値での締付けを簡単に行うことができる。
なお、本実施形態においては、ビット交換型、且つ、ラチェット機構を備えるトルクドライバーについて説明したが、これに限られず、ビット交換型ではないドライバーやラチェット機構を備えないドライバーであってもよい。
1 トルクドライバー
2 ラチェット部
4 柄部
6 ケース部
8 操作キー
10 表示部
12 LED発光部
12R 赤色LED
12G 緑色LED
12B 青色LED
14 グリップ部
20 制御部
22 CPU
24 メモリ
26 ストレインゲージ
28 ブザー
38 3軸加速度センサ

Claims (6)

  1. 締付け対象物を所望のトルクで締付けるためのトルクドライバーであって、
    締付け対象物を締付ける力に応じた電気信号を出力するセンサ部と、
    前記センサ部からの電気信号に基づき締付け対象物を締付けるトルク値を測定トルク値として演算する演算部と、
    トルクドライバーの外周面において、締付け軸心の周りに配置され、複数の色で発光する周状の発光部と、
    予め設定された設定トルク値に対する前記測定トルク値の程度に応じて異なる色の光で前記発光部を発光させる発光制御部と、
    を備えることを特徴するトルクドライバー。
  2. 前記発光部は、異なる色の複数のLEDと、前記LEDの光を拡散する周状の導光部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のトルクドライバー。
  3. 前記LEDは、赤色と緑色と青色との3種類のLEDを備え、
    前記発光制御部は、1種類または2種類の色のLEDを発光させることにより、測定トルク値に応じて赤色、青色、水色、緑色、黄色、桃色の光を前記発光部に発光させることを特徴とする請求項2に記載のトルクドライバー。
  4. 前記設定トルク値に対する前記測定トルク値の程度に応じて所定のブザー音を鳴らすブザー部を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のトルクドライバー。
  5. 互いに直交する3方向の加速度を検出する3軸加速度センサと、
    前記演算部が演算した測定トルク値を表示する表示部と、
    前記3軸加速度センサによって検出される加速度から特定されるトルクドライバーの姿勢に基づき、前記表示部の測定トルク値を表示させる方向を変化させる表示制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のトルクドライバー。
  6. トルクドライバーの一端側にトルクドライバーを把持するためのグリップ部を備え、
    前記表示部の表示面は、トルクドライバーの長手方向に対して前記グリップ部側に起き上がるように傾斜していることを特徴とする請求項5に記載のトルクドライバー。
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