JP2014036880A - 医用画像診断支援装置及び医用画像診断支援プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】医用画像診断支援装置は、磁気ディスク13から歯科医用画像49及び歯牙位置情報50及び電子カルテ情報100を取得し、歯科医用画像49に重ねて歯牙位置情報50を表示し、電子カルテ情報100から歯周治療状態情報120を取得し、歯周治療状態情報120を有する歯牙を、歯周治療状態に応じて歯牙枠や歯牙輪郭内を彩色することにより識別可能に表示する。
【選択図】図9
Description
また、歯科医用画像に関しては、患者コードに基づいて画像データベースから患者の歯科医用画像を検索し、カルテ入力画面とは別画面で歯科医用画像画面を表示し、歯科医用画像画面を参照しながらカルテ入力画面に入力操作を行うカルテ作成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
以下の実施形態では、医用画像としてレントゲン画像若しくはX線CT画像を用いるものとして説明するがこれに限られない。医用画像としてMRI装置や超音波撮影装置により撮影された医用画像を用いてもよい。
最初に、図1を参照しながら、医用画像診断支援装置1の構成について説明する。
図1は、医用画像診断支援装置1のハードウェア構成図である。
医用画像診断支援装置1は、CPU10、磁気ディスク13、主メモリ14、コントローラ15に接続されたマウス16やキーボード17、表示メモリ18、ディスプレイ19、入力メモリ8、ペン型入力装置9を備える。医用画像診断支援装置1は、LAN12を介して医用画像撮影装置11に接続される。
次に、図2〜図8を参照しながら、歯牙位置情報の作成について説明する。
医用画像診断支援装置1は、歯科医用画像に基づいて歯牙毎に位置を示す歯牙枠を作成する。
図2は、歯牙位置情報の作成における医用画像診断支援装置1の動作を示すフローチャートである。
操作者は、マウス16やキーボード17を操作し、医用画像撮影装置11によって撮影された歯科医用画像のうち、診断対象の歯科医用画像を選択する。医用画像診断支援装置1のCPU10は、操作者によって選択された歯科医用画像を磁気ディスク13から読み出して主メモリ14に保持する(ステップ1001)。尚、歯科医用画像は、JPEG形式やBITMAP形式の画像ファイルによって取り扱われる。
図3は、画像解析領域決定の説明図である。
医用画像診断支援装置1のCPU10は、主メモリ14に保持された歯科医用画像21から余白22を取り除き、画像解析領域23を決定する(ステップ1002)。これにより、解析精度及び処理速度を向上させることができる。
図4は、歯端55の算出を示す図である。
医用画像診断支援装置1のCPU10は、画像解析領域23の歯科医用画像21である歯科医用画像40に対してY方向にライン走査を行う。CPU10は、走査線51及び走査線53についてライン走査を行って、濃度分布52及び濃度分布54を測定する。濃度分布52及び濃度分布54の横軸は走査方向Yを示し、縦軸は濃度の標準偏差を示す。CPU10は、他の走査線についても同様に濃度分布を測定する。CPU10は、濃度分布54のように濃度の標準偏差が急激に変化する位置を算出し、歯科医用画像41において歯端55(歯番7)の位置を決定する。
医用画像診断支援装置1のCPU10は、歯端55の位置が決定された歯科医用画像42において、両端の歯端55を例えば1:1に内分する位置に正中線57を設定する。CPU10は、歯端55と正中線57とを1:1に内分する位置に点56を設定する。CPU10は、2つの歯端55及び正中線57及び2つの点56の5点によって曲線58の湾曲率を決定する。尚、湾曲率の算出に関しては、例えば、楕円を示す二次多項式が用いられる。ここでは、正中線57の算出を例示したが、歯列を特定するための指標であれば正中線57に限定されない。
医用画像診断支援装置1のCPU10は、曲線59をY方向に平行移動させることにより、歯科医用画像43において歯外枠60を決定して主メモリ14に保持する(ステップ1003)。
図7は、歯隙線62の決定を示す図である。
医用画像診断支援装置1のCPU10は、歯科医用画像44において正中線から両方の歯端に向かって、正中線から歯端への距離を1として標本化した比率で分割線を算出する。CPU10は、歯科医用画像44において、歯端間の距離を例えば近似的に1:2:1に内分する位置で走査領域を分割する。これにより、歯牙列が湾曲していることに起因する露光不均一を改善することができる。CPU10は、歯科医用画像44において曲線61をY方向に移動させて走査して曲線61上の濃度分布を測定する。CPU10は、歯科医用画像45において、分割線のX方向両側の領域において測定された濃度分布に適合する位置に分割線の位置を移動させ、歯隙線62を決定する(ステップ1004)。これにより、歯牙が不均一に並んでいる場合についても歯隙線62の位置を適正な位置に決定することができる。CPU10は、歯隙線62に基づいて歯牙毎に位置を示す歯牙枠63を決定する。
図8は、歯科医用画像のサイズ変換を示す図である。
医用画像診断支援装置1のCPU10は、画像解析用サイズの歯科医用画像46を表示用サイズの歯科医用画像47に変換し、歯牙枠が直線状に並ぶように歯科医用画像47を展開して歯科医用画像48を作成する。歯科医用画像47では、四角形の歯牙枠66は湾曲状に配置されるが、歯科医用画像48では長方形の歯牙枠67に変換されて直線状に配置される。
CPU10は、歯科医用画像と歯牙枠とを重畳してディスプレイ19に表示する。
次に、図9〜図15を参照しながら、歯科医用画像上での歯周治療状態の表示について説明する。
図9に示すとおり、医用画像診断支援装置1の磁気ディスク13には、歯科医用画像49、歯牙位置情報50、歯牙枠座標情報80、歯牙輪郭座標情報85、歯牙情報90、電子カルテ情報100、歯周治療彩色情報110及び歯周治療状態情報120が格納される。尚、これらの情報を磁気ディスク13以外の記憶装置やデータベースシステムに格納してネットワークを介して取得するようにしてもよい。歯牙位置情報50は、歯牙枠座標情報80、歯牙輪郭座標情報85を含み、図2の処理によって作成された歯牙枠等の歯牙位置情報である。
歯牙枠座標情報80には、歯牙枠の歯番81毎に4点座標82が記録される。例えば、図10の例では、歯番81の「左上1」に対して、(100、100)、(110、100)、(100、120)、(110、120)が記録されている。これら4点座標82は歯番81の「左上1」を示す歯牙枠の4つの頂点座標である。
歯牙輪郭座標情報85は、歯番86、輪郭座標87が対応付けられて記録される。なお、図11の例では、歯番86が「左上1」のデータは輪郭座標87が「−」となっている。これは「左上1」は輪郭座標を有していないことを表している。
歯周治療彩色情報110は、治療段階111と彩色112が対応付けられて記録される。例えば、図12の例では、治療段階111の「治療段階1」に対して、彩色112の「オレンジ」で彩色することが示されている。
歯周治療状態情報120は、歯番121と歯周治療状態122が対応付けられて記録される。例えば、図13の例では、歯番121の「左上1」に対して、歯周治療状態122の「治療段階2」であることが示されている。例えば、治療段階とは、1回目の検査を行った段階、スケーリングを行った段階、2回目の検査を行った段階、SRPを行った段階、PCurを行った段階などである。また、歯科医療保険で定められた診療内容に応じて、治療段階を設けてもよい。
図14は、歯周治療状態表示処理における医用画像診断支援装置1の動作を示すフローチャートである。
図15は、歯科医用画像上での歯周治療状態表示における処理を説明する図である。
医用画像診断支援装置1のCPU10は、磁気ディスク13から読み出した歯科医用画像49及び歯牙位置情報50をディスプレイ19に重ねて表示する(ステップ2001)。続いて、医用画像診断支援装置1のCPU10は、磁気ディスク13の電子カルテ情報100などの診療履歴を読み出して主メモリ14に保持し(ステップ2002)、ステップ2004からステップ2008までを、歯牙の数だけ繰り返す(ステップ2003)。医用画像診断支援装置1のCPU10は、主メモリ14上の診療履歴を検索して各歯牙の歯周治療状態情報120を取得し(ステップ2004)、磁気ディスク13から歯牙輪郭座標情報85を読み出して主メモリ14に保持し、歯周治療状態情報120を読み込んだ歯牙に対して、輪郭座標87を有するか判断する(ステップ2005)。医用画像診断支援装置1のCPU10は、歯牙が輪郭座標87を有していると判断した場合(ステップ2005のYes)には、歯牙輪郭座標情報85より輪郭座標87を取得し、彩色範囲とする(ステップ2007)。一方、医用画像診断支援装置1のCPU10は、歯牙が輪郭座標87を有していないと判断した場合(ステップ2005のNo)には、歯牙枠座標情報80より4点座標82を取得し、彩色範囲とする(ステップ2006)。次いで、医用画像診断支援装置1のCPU10は、磁気ディスク13より歯周治療彩色情報110を読み出し、ステップ2006またはステップ2007で設定した彩色範囲内を、歯周治療彩色情報110に指定された色で彩色を行う(ステップ2008)。図15(b)は、図15(a)の歯牙68に対応する歯牙輪郭70を彩色し、図15(a)の歯牙69に対応する歯牙枠71を彩色したことを示している。
本実施の形態では、デジタル画像上に重ねて歯周治療状態を表示することができる。そのため、カルテなどを参照せずに、デジタル画像を参照するだけで、歯周検査のガイドラインを把握できる。また、歯周治療の診療履歴を視覚的に認識できる。
10………CPU
11………医用画像撮影装置
12………LAN
13………磁気ディスク
14………主メモリ
15………コントローラ
16………マウス
17………キーボード
18………表示メモリ
19………ディスプレイ
21、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49………歯科医用画像
22………余白
23………画像解析領域
50………歯牙位置情報
51、53………走査線
52、54………濃度分布
55………歯端
57………正中線
58、59、61………曲線
60………歯外枠
62………歯隙線
63、64、65、66、67………歯牙枠
68………歯牙輪郭
69………歯牙枠
70………彩色後歯牙輪郭
71………彩色後歯牙枠
80………歯牙枠座標情報
85………歯牙輪郭座標情報
90………歯牙情報
100………電子カルテ情報
110………歯周治療彩色情報
120………歯周治療状態情報
Claims (4)
- 歯科医師による歯科医用画像を用いた診断を支援する医用画像診断支援装置において、
前記歯科医用画像を取得する歯科医用画像取得手段と、
前記歯科医用画像に含まれる歯牙の位置を前記歯牙毎に示す歯牙枠を決定し、前記歯牙枠の座標である歯牙枠座標情報を含む歯牙位置情報を取得する歯牙位置情報取得手段と、
電子カルテ情報から歯周治療状態についての情報を取得する歯周治療状態情報取得手段と、
前記歯牙位置情報に基づいて、前記歯周治療状態情報を有する歯牙を、歯周治療状態に応じて識別可能に表示する歯周治療状態表示手段と、
を具備することを特徴とする医用画像診断支援装置。 - 前記歯周治療状態表示手段は、前記歯周治療状態情報に応じて、前記歯牙枠または歯牙輪郭の内部を彩色することにより歯周治療状態を表示することを特徴とする請求項1記載の医用画像診断支援装置。
- 前記表示手段において、前記歯科医用画像に重ねて歯式を表示し、
前記歯周治療状態表示手段は、前記歯周治療状態情報に応じて、歯番を彩色することにより歯周治療状態を表示することを特徴とする請求項1記載の医用画像診断支援装置。 - 歯科医用画像を取得する歯科医用画像取得ステップと、
前記歯科医用画像に含まれる歯牙の位置を前記歯牙毎に示す歯牙枠を決定し、前記歯牙枠の座標である歯牙枠座標情報を含む歯牙位置情報を取得する歯牙位置情報取得ステップと、
電子カルテ情報から歯周治療状態についての情報を取得する歯周治療状態情報取得ステップと、
前記歯牙位置情報に基づいて、前記歯周治療状態情報を有する歯牙を、歯周治療状態に応じて識別可能に表示する歯周治療状態表示ステップと、
をコンピュータに実行させるための医用画像診断支援プログラム。
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