JP2014036634A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】穀粒排出作業における搬送筒の操作性を高める。
【解決手段】搬送筒(6)及び該搬送筒(6)の下部に備える第3筒部材(7)を前後方向の第1軸心(Y)回りに起伏回動自在に支持し、第3筒部材(7)と一体で回動するロックプレート(12)にロックピン(13)を備え、機体フレーム(3)側に固定した支持部材(11)には複数の孔(14)を形成し、第3筒部材(7)の後側面には凹部(15)を形成し、ロックピン(13)が孔(14)を貫通して凹部(15)に係合することで、搬送筒(6)の起伏回動位置が段階的に調節される構成とすることにより解決される。
【選択図】図2
【解決手段】搬送筒(6)及び該搬送筒(6)の下部に備える第3筒部材(7)を前後方向の第1軸心(Y)回りに起伏回動自在に支持し、第3筒部材(7)と一体で回動するロックプレート(12)にロックピン(13)を備え、機体フレーム(3)側に固定した支持部材(11)には複数の孔(14)を形成し、第3筒部材(7)の後側面には凹部(15)を形成し、ロックピン(13)が孔(14)を貫通して凹部(15)に係合することで、搬送筒(6)の起伏回動位置が段階的に調節される構成とすることにより解決される。
【選択図】図2
Description
この発明は、コンバインに関するものである。
従来のコンバインには、脱穀装置によって脱穀選別した後の穀粒を貯留するべく、穀粒貯留装置が備えられている。
そして、刈取脱穀作業中に穀粒貯留装置に貯留された穀粒を、トラックの荷台等へ排出するべく、螺旋コンベア式の穀粒排出装置が備えられている。
そして、刈取脱穀作業中に穀粒貯留装置に貯留された穀粒を、トラックの荷台等へ排出するべく、螺旋コンベア式の穀粒排出装置が備えられている。
この穀粒排出装置として、特許文献1には、機体フレーム上に搭載された穀粒貯留装置の後側に立設した搬送筒を、穀粒貯留装置の底部に備えた搬送螺旋の軸心と同軸の軸心を中心として機体外側方へ回動自在に構成し、この回動位置を任意の位置で保持するブレーキ装置を備えた技術が開示されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、搬送筒の回動位置を摩擦力で保持するものであるので、この搬送筒の姿勢が不安定となり、排出作業中に搬送筒の姿勢が変わって排出位置がずれ、穀粒の損失を来しやすくなる欠点がある。
また、刈取走行中や路上走行中に、縦姿勢に格納していた搬送筒が、機体の振動によって機体外側方へ回動しやすくなることがある。
この発明は、穀粒排出作業における搬送筒の操作性を高めることを目的としたものである。
この発明は、穀粒排出作業における搬送筒の操作性を高めることを目的としたものである。
この発明は、上述の課題を解決するべく、次の技術的手段を講じる。
即ち、請求項1記載の発明は、走行装置(20)を備えた機体フレーム(3)の左右一側の部位に脱穀装置(18)を設け、機体フレーム(3)の左右他側の部位には、穀粒貯留装置(1)と穀粒排出用の搬送筒(6)を設けたコンバインにおいて、前記搬送筒(6)及び該搬送筒(6)の下部に備える第3筒部材(7)を前後方向の第1軸心(Y)回りに起伏回動自在に支持し、前記第3筒部材(7)と一体で回動するロックプレート(12)にロックピン(13)を備え、前記機体フレーム(3)側に固定した支持部材(11)には複数の孔(14)を形成し、前記第3筒部材(7)の後側面には凹部(15)を形成し、前記ロックピン(13)が孔(14)を貫通して凹部(15)に係合することで、搬送筒(6)の起伏回動位置が段階的に調節される構成としたことを特徴とするコンバインとしたものである。
即ち、請求項1記載の発明は、走行装置(20)を備えた機体フレーム(3)の左右一側の部位に脱穀装置(18)を設け、機体フレーム(3)の左右他側の部位には、穀粒貯留装置(1)と穀粒排出用の搬送筒(6)を設けたコンバインにおいて、前記搬送筒(6)及び該搬送筒(6)の下部に備える第3筒部材(7)を前後方向の第1軸心(Y)回りに起伏回動自在に支持し、前記第3筒部材(7)と一体で回動するロックプレート(12)にロックピン(13)を備え、前記機体フレーム(3)側に固定した支持部材(11)には複数の孔(14)を形成し、前記第3筒部材(7)の後側面には凹部(15)を形成し、前記ロックピン(13)が孔(14)を貫通して凹部(15)に係合することで、搬送筒(6)の起伏回動位置が段階的に調節される構成としたことを特徴とするコンバインとしたものである。
請求項2記載の発明は、前記支持部材(11)の周縁に円弧部(11a)を形成し、この円弧部(11a)に沿って前記複数の孔(14)を形成した請求項1記載のコンバインとしたものである。
請求項3記載の発明は、前記機体フレーム(3)から上方へ支持フレーム(16)を立設し、前記支持部材(11)における円弧部(11a)よりも脱穀装置(18)側の部位に、機体前後方向に向けて屈曲した屈曲部(11b)を形成し、該屈曲部(11b)と前記支持フレーム(16)を連結した請求項2記載のコンバインとしたものである。
請求項4記載の発明は、前記第3筒部材(7)には、該第3筒部材(7)の内部から該第3筒部材(7)の外部へ向けて後方へ突出する筒状部(10)を形成し、該筒状部(10)内に、前記穀粒貯留装置(1)内の穀粒を第3筒部材(7)側へ搬送する搬送螺旋(8)と、前記搬送筒(6)に内装した揚穀螺旋軸(35)を連動する連動機構(34)を設け、該筒状部(10)における第3筒部材(7)の後側面よりも後側の部位を支持部材(11)で軸受した請求項1または2または3記載のコンバインとしたものである。
請求項5記載の発明は、前記ロックピン(13)を前記凹部(15)側へ付勢するスプリング(39)と、該ロックピン(13)をスプリング(39)の付勢力に抗して凹部(15)から離脱する側へ移動させるカム(40a)と、該カム(40a)を回転させる操作ハンドル(40)を備えた請求項1または2または3記載のコンバインとしたものである。
請求項1記載の発明によれば、第3筒部材(7)と一体で回動するロックプレート(12)にロックピン(13)を備え、機体フレーム(3)側に固定した支持部材(11)には複数の孔(14)を形成し、第3筒部材(7)の後側面には凹部(15)を形成し、ロックピン(13)が孔(14)を貫通して凹部(15)に係合することで、搬送筒(6)の起伏回動位置が段階的に調節される構成としているので、搬送筒(6)及び第3筒部材の回動位置を確実に保持することができるうえに、ロックピン(13)の曲がりなどの破損を防止して耐久性を高め、ロック機構の作動を円滑に維持することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、支持部材(11)の周縁に円弧部(11a)を形成し、この円弧部(11a)に沿って複数の孔(14)を形成しているので、この孔(14)にロックピン(13)を係合させて、搬送筒(6)を複数の回動位置で保持することができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の発明による効果に加えて、支持部材(11)における円弧部(11a)よりも脱穀装置(18)側の部位に、機体前後方向に向けて屈曲した屈曲部(11b)を形成し、屈曲部(11b)と支持フレーム(16)を連結したので、支持部材(11)の支持剛性が高まり、搬送筒(6)の回動位置を更に確実に保持することができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1または2または3記載の発明による効果に加えて、第3筒部材(7)の内部からこの第3筒部材(7)の外部へ向けて後方へ突出する筒状部(10)を形成し、この筒状部(10)内に搬送螺旋(8)と揚穀螺旋軸(35)を連動する連動機構(34)を内装し、この筒状部(10)における第3筒部材(7)の後側面よりも後側の部位を支持部材(11)で軸受しているので、第3筒部材(7)及び搬送筒(6)の支持剛性が高まり、搬送筒(6)の回動を円滑化することができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1または2または3記載の発明による効果に加えて、ロックピン(13)を凹部(15)側へ付勢するスプリング(39)と、ロックピン(13)をスプリング(39)の付勢力に抗して凹部(15)から離れる側へ移動させるカム(40a)と、このカム(40a)を回転させる操作ハンドル(40)を備えているので、ロックピン(13)が孔(14)に挿入された状態を確実に保持できるとともに、操作ハンドル(40)により、ロック解除操作を容易に行うことができる。
この発明の実施の形態を、普通型のコンバインを例示して説明する。
(機体構成)
図1〜図3に示すとおり、コンバインは、機体フレーム3の下方に走行装置20を設け、機体フレーム3の上部左側の部位には脱穀装置18を搭載し、機体フレーム3の上部右側の部位には、穀粒貯留装置1と穀粒排出用の搬送筒6を搭載し、機体フレーム3上における穀粒貯留装置1の前側の部位には電子ガバナ式或いはコモンレール燃料噴射式のエンジンEを搭載し、走行装置20の前方位置には昇降調節自在な刈取装置21を設けて構成する。
(原動部、走行装置、操縦部の構成)
図1、図3に示すとおり、前記エンジンEは、上面に座席25cを備えた開閉自在なエンジンカバーE1によって覆う。このエンジンカバーE1の外側面は目抜き鉄板で形成され、エンジン冷却用の外気を濾過しながら吸入する構成とする。
(機体構成)
図1〜図3に示すとおり、コンバインは、機体フレーム3の下方に走行装置20を設け、機体フレーム3の上部左側の部位には脱穀装置18を搭載し、機体フレーム3の上部右側の部位には、穀粒貯留装置1と穀粒排出用の搬送筒6を搭載し、機体フレーム3上における穀粒貯留装置1の前側の部位には電子ガバナ式或いはコモンレール燃料噴射式のエンジンEを搭載し、走行装置20の前方位置には昇降調節自在な刈取装置21を設けて構成する。
(原動部、走行装置、操縦部の構成)
図1、図3に示すとおり、前記エンジンEは、上面に座席25cを備えた開閉自在なエンジンカバーE1によって覆う。このエンジンカバーE1の外側面は目抜き鉄板で形成され、エンジン冷却用の外気を濾過しながら吸入する構成とする。
前記走行装置20は、機体フレーム3の前部に、エンジンEから静油圧式無段変速装置(図示省略)を介して駆動されるミッションケースMを取り付け、このミッションケースMから駆動される左右の駆動輪22と、転輪支持フレーム23aに軸支された多数の転輪23および最後部の緊張輪23bにわたって、クローラ24を巻きかけて構成する。また、最も前方に位置する転輪23の下側から緊張輪23bの下側にわたって、クローラ24の外れを防止するクローラガイド23cを配置する。このクローラガイド23cは、その前後方向における3箇所で、転輪支持フレーム23aにボルト締結して取り付ける。
前記静油圧式無段変速装置は、操縦部25の一側に備えた変速レバー25aの前後傾動操作によって変速される。この静油圧式無段変速装置のトラニオン軸と変速レバー25aは電気的に連繋されている。尚、前記静油圧式無段変速装置には、油圧モータ側の斜板角度を2位置に切り換えて出力を2段階に変速する機構を備える。また、前記ミッションケースMには、このミッションケースM内の伝動軸を制動する駐車ブレーキを備え、操縦部25のステップ上に配置した駐車ブレーキペダルの踏み込み操作によってこの駐車ブレーキが制動作動するよう連繋している。また、操縦部25の前部には、左右方向への操作によって機体を旋回させ、前後方向への操作によって刈取装置21を昇降させるレバー25bを設ける。
(刈取装置の構成)
図1、図3に示すとおり、前記刈取装置21は、分草杆26b、掻込リール26、掻込オーガ26a、刈刃27、脱穀装置18の扱室に連通する搬送コンベア26cを備え、脱穀装置18および操縦部25の前側(機体フレーム3の前側)に配置し、油圧シリンダー(図示省略)の伸縮作動によって昇降する。
(脱穀装置の構成)
前記脱穀装置18は、扱胴を内装する上部の扱室と、揺動選別棚、唐箕、一番移送螺旋、ニ番移送螺旋(いずれも図示省略)を内装する下部の選別室から構成する。
(刈取装置の構成)
図1、図3に示すとおり、前記刈取装置21は、分草杆26b、掻込リール26、掻込オーガ26a、刈刃27、脱穀装置18の扱室に連通する搬送コンベア26cを備え、脱穀装置18および操縦部25の前側(機体フレーム3の前側)に配置し、油圧シリンダー(図示省略)の伸縮作動によって昇降する。
(脱穀装置の構成)
前記脱穀装置18は、扱胴を内装する上部の扱室と、揺動選別棚、唐箕、一番移送螺旋、ニ番移送螺旋(いずれも図示省略)を内装する下部の選別室から構成する。
一番移送螺旋には、一番揚穀螺旋を備えた一番揚穀筒18aの基部を接続する。
図1に示すとおり、脱穀装置18の後端部には脱穀後の排藁を細かく切断して排出する排藁切断装置18bを装着し、この排藁切断装置18bの後部には、切断された排藁を既刈地側(機体右側)へ排出案内する排塵カバー18cを装着する。
(穀粒貯留装置の構成および穀粒貯留装置の位置保持構成)
図4〜図8に示すとおり、前記穀粒貯留装置1は、箱型の貯留容器に形成し、底部の底壁1uには、互いに左右逆方向に傾斜する左右の傾斜面を備え、この左右の傾斜面の間の谷部に、機体前後方向の搬送螺旋8を配置し、この搬送螺旋8をエンジンEの駆動力で駆動する構成とする。
図1に示すとおり、脱穀装置18の後端部には脱穀後の排藁を細かく切断して排出する排藁切断装置18bを装着し、この排藁切断装置18bの後部には、切断された排藁を既刈地側(機体右側)へ排出案内する排塵カバー18cを装着する。
(穀粒貯留装置の構成および穀粒貯留装置の位置保持構成)
図4〜図8に示すとおり、前記穀粒貯留装置1は、箱型の貯留容器に形成し、底部の底壁1uには、互いに左右逆方向に傾斜する左右の傾斜面を備え、この左右の傾斜面の間の谷部に、機体前後方向の搬送螺旋8を配置し、この搬送螺旋8をエンジンEの駆動力で駆動する構成とする。
図5に示すとおり、穀粒貯留装置1の内壁1aの上部には、前記一番揚穀筒18aの上端部を接続する穀粒投入口1bを開口させる。
図6に示すとおり、穀粒貯留装置1の上壁1cには、メンテナンス用の点検口1dを開口させ、この点検口1dを覆う開閉自在な点検蓋1eを設ける。
図6に示すとおり、穀粒貯留装置1の上壁1cには、メンテナンス用の点検口1dを開口させ、この点検口1dを覆う開閉自在な点検蓋1eを設ける。
穀粒貯留装置1の下部における前壁1fから後壁28の間に、図12に示す搬送螺旋8を設ける。即ち、図7、図9、図10、図12に示すとおり、搬送螺旋8の前端部を、ベアリング8aを介して前壁1f側に軸受し、この前壁1fから前方へ突出した搬送螺旋8の軸端には、入力プーリ8bを備える。図12に示すとおり、ベアリング8aを前壁1fに保持するボス部材8cを設け、このボス部材8cの外周にテンションアーム8dの基部を回動自在に嵌合させる。これにより、搬送螺旋8とベアリング8aとボス部材8cとテンションアーム8dがアッセンブリーで交換可能となる。すなわち、搬送螺旋8等を穀粒貯留装置1から取外す際には、後述する縦軸5,19回りに穀粒貯留装置1を機体の外側へ向けて回動させ、前壁1fが機体の外側を向いた状態において、入力プーリ8bに掛け回された伝動ベルト8fを外して、ボス部材8cを前壁1fに締結しているボルトを外し、搬送螺旋8を前壁1f側へ引き出す。
図9に示すとおり、前記入力プーリ8bと、エンジンEから排出クラッチ(図示省略)を介して駆動される出力プーリ8eにわたって伝動ベルト8fを巻き掛け、テンションアーム8dの先端部に軸支したテンションローラ8gを、この伝動ベルト8fに下側から当接させる。このテンションアーム8dの先端部にはテンションスプリング8hの下端部を係止し、このテンションスプリング8hの上端部を、前壁1fに固着したステー8iに係止する。この構成により、図10に示すとおり、前壁1fと伝動ベルト8fの間に、テンションアーム8dとテンションスプリング8hが配置され、これらの配置に必要な空間がコンパクトになる。これによって、穀粒貯留装置1の容量を拡大することができる。
前記テンションアーム8dの基部には、このテンションアーム8dをテンションスプリング8hの張力に抗して回動操作するハンドル8jを取り付けている。このハンドル8jの操作によって伝動ベルト8fの張力を緩め、伝動ベルト8fを入力プーリ8bから外すことができる。
図7、図9に示すとおり、穀粒貯留装置1の前部に、この穀粒貯留装置1の前部を脱穀装置18側に接近した位置に保持する保持装置1gを設ける。
この保持装置1gは、穀粒貯留装置1の内壁1aの上部前端に上下回動自在に軸支したフック1hを、一番揚穀筒18aの上端部に連結した係止棒1iに引っ掛ける機構と、穀粒貯留装置1の前壁1fの下端部に上下摺動自在に保持した係止ピン1jを、機体フレーム3の外端部上面に形成した係止孔(図示省略)に嵌合させる機構から構成する。
この保持装置1gは、穀粒貯留装置1の内壁1aの上部前端に上下回動自在に軸支したフック1hを、一番揚穀筒18aの上端部に連結した係止棒1iに引っ掛ける機構と、穀粒貯留装置1の前壁1fの下端部に上下摺動自在に保持した係止ピン1jを、機体フレーム3の外端部上面に形成した係止孔(図示省略)に嵌合させる機構から構成する。
前記フック1hと、穀粒貯留装置1の前壁1fの下部における左右方向中間部に軸支した操作ハンドル1kを、連繋プレート1mで連繋し、操作ハンドル1kを機体外側方へ引き操作することで、フック1hが上方回動して係止棒1iから外れる構成としている。
図9に示すとおり、前記係止ピン1jは、逆L字形状に屈折しており、穀粒貯留装置1の前壁1fの下端部に固定した断面C字形状のホルダー1nに貫通支持し、この係止ピン1jを下降側へ常時付勢するスプリング1pを備える。このスプリング1pの弾性力に抗して係止ピン1jを引き上げ、この係止ピン1jの下端部が機体フレーム3の上面に形成した係止孔から抜けた位置で、この係止ピン1jの下降を規制する規制部材1qを、前壁1fにおけるホルダー1nの上側の部位に固着している。
図10に示すとおり、前壁1fの下端には後方へ向けて折り曲げた部位を有し、この部位に、上下位置規制部材1rを固定する。一方、機体フレーム3の上面には、上下位置規制部材1rの厚みよりも僅かに高い位置に、保持部材1sを固定する。
この構成により、穀粒貯留装置1を機体フレーム3上の収穫作業位置に保持する状態では、上下位置規制部材1rが保持部材1sの下側の隙間に嵌って上下方向の移動が規制され、係止ピン1jの下端部が機体フレーム3の上面の係止孔に挿入されて穀粒貯留装置1の下部の横方向移動が規制され、フック1hが係止棒1iに引っ掛かって穀粒貯留装置1の上部の横方向移動が規制される。
一方、穀粒貯留装置1を機体フレーム3上から外側方へ移動させてメンテナンスを行う場合には、係止ピン1jを引き上げ操作して規制部材1qに係止し、操作ハンドル1kを外側方へ引き操作してフック1hを係止棒1iから離脱させる。これによって穀粒貯留装置1の位置保持が解除され、機体外側方のメンテナンス位置へ引き出すことができる。
(搬送筒の構成および搬送筒を起立姿勢で固定するロック装置の構成)
搬送筒6は、その内部に揚穀螺旋軸35を内装し、この揚穀螺旋軸35が回転することで、穀粒貯留装置1内の穀粒を機外へ排出する。そして、図8に示すとおり、搬送筒6の搬送終端部には、搬送された穀粒を、効率的に籾袋や運搬車両の荷台に排出するべく、排出口6aが設けられている。
(搬送筒の構成および搬送筒を起立姿勢で固定するロック装置の構成)
搬送筒6は、その内部に揚穀螺旋軸35を内装し、この揚穀螺旋軸35が回転することで、穀粒貯留装置1内の穀粒を機外へ排出する。そして、図8に示すとおり、搬送筒6の搬送終端部には、搬送された穀粒を、効率的に籾袋や運搬車両の荷台に排出するべく、排出口6aが設けられている。
排出口6aは、搬送筒6から、揚穀螺旋軸35の軸心に交差する方向に延出された筒状の部材であり、その先端部に穀粒が放出される放出口を有する。搬送筒6を機体上に格納すると、搬送筒6は、基端部よりも先端部が脱穀装置18側に偏倚した傾斜姿勢となるが、この状態において、排出口6aの外側端部は、穀粒貯留装置1の外側端部よりも内側に位置する。
また、排出口6aの長さ(揚穀螺旋軸35に直交する方向における長さ)は、搬送螺旋8の軸心位置から穀粒貯留装置1の外側端部までの左右方向の距離よりも長い。
よって、排出口6aを長く形成した搬送筒6でありながら、機体上にコンパクトに格納することができる。
よって、排出口6aを長く形成した搬送筒6でありながら、機体上にコンパクトに格納することができる。
図13、図14に示すとおり、前記穀粒貯留装置1の後壁28の下部には、前記搬送螺旋8の後端部を後方へ突出させる穴を開口し、この穴を囲う円筒状の第1筒部材2が、後壁28の後側面に固定される。
この第1筒部材2の他側部と機体フレーム3上に固定した円筒状の第2筒部材4の一側部を接合および分離自在に第1縦軸(縦軸)5で軸着し、この第2筒部材4の他側部と搬送筒6を備えた第3筒部材7の一側部を、搬送螺旋8の軸心(機体前後方向の第1軸心Y)を中心として相対回動自在に接合する。この第2筒部材4と第3筒部材7との接合は、第2筒部材4の外周部にボルト29で固定した複数のL字型の保持具30によって、第3筒部材7の外周部を挟み付けることで行われる。
前記第3筒部材7内の穀粒通路はL字型に屈曲させてあり、内部には、前記搬送螺旋8の後端部から継ぎ手31を介して連動される中間螺旋軸32と、この中間螺旋軸32から第3筒部材7内に一体形成したベベルギヤケース33内のベベルギヤ連動機構(連動機構)34を介して連動される揚穀螺旋軸35の下端部を内装する。前記継ぎ手31は、搬送螺旋8後端部に固定した横向きのピンと、中間螺旋軸32の前端部に固定した爪状部が係合する構成であり、第2筒部材4に内装される。
前記第3筒部材7の上端部には、搬送筒6の下端部を連結し、この搬送筒6の内部に前記揚穀螺旋軸35が内装される。
前記第3筒部材7の機体外側の部位には、点検窓36を開口し、蓋37を着脱自在に設ける。
前記第3筒部材7の機体外側の部位には、点検窓36を開口し、蓋37を着脱自在に設ける。
前記第3筒部材7の後側壁から前記ベベルギヤケース33を後方へ突出させて一体形成し、この突出端部を円筒形状として軸部(筒状部)10とし、機体フレーム3に固定した板状の支持部材11によって、この軸部10を軸受け支持する。
なお、支持部材11は、後述の円弧部11aよりも左側(脱穀装置18側)の部位に、前方へ向けて略直角に折り曲げられた屈曲部11bが形成されている。この屈曲部11bは、機体フレーム3から上方へ立設された第1支持フレーム(支持フレーム)16に、連結部材80を介して連結されている。連結部材80は、機体フレーム3の上方へ立ち上がる縦板部80aと、機体フレーム3の上面に沿う横板部80bから成り、縦板部80aは、その後端部が支持部材11の屈曲部11bとボルト等により締結され、前端部が第2筒部材4の左端部とボルト等により締結され、前寄りの中間部が溶接等により第1支持フレームと接合されている。また、横板部80bは縦板部80aの下端部と溶接等により接合されており、機体フレーム3の上面にボルト等により締結されている。
また、上述のとおり、縦板部80aの後端部は、支持部材11の屈曲部11bと締結されているが、締結する2つのボルトは、支持部材11における搬送螺旋8の軸心を挟んで対象な高さで締結する。なお、2つのボルトのうちの上側のボルトは、支持部材11によって排出筒6の荷重を効率的に受け止めるべく、下側のボルトと搬送螺旋8の距離よりも搬送螺旋8から離れた位置で締結する構成とすることもでき、ボルトの本数を3本以上とすることもできる。
(第1ロック装置9aの構成)
図16、図17に示すとおり、支持部材11の周縁の一部には、背面視(搬送螺旋8の軸心方向視)において円弧状の円弧部11aを形成する。この円弧部11aは、支持部材11における搬送螺旋8の軸心よりも左側の上部から、搬送螺旋8の軸心よりも右側で、かつ、下方の部位までに亘って形成されている。そして、支持部材11には、搬送螺旋8の軸心と同軸の軸心を中心とした円周上に円弧部11aに沿って複数の孔を形成する。すなわち、支持部材11には、機体上に格納姿勢で搬送筒6を保持する1つの孔と、搬送筒11の先端側を機体外側方へ向けて倒伏させた作業姿勢で保持する4つの孔14を形成する。尚、この孔14の数は、4つに限定するものではない。
(第1ロック装置9aの構成)
図16、図17に示すとおり、支持部材11の周縁の一部には、背面視(搬送螺旋8の軸心方向視)において円弧状の円弧部11aを形成する。この円弧部11aは、支持部材11における搬送螺旋8の軸心よりも左側の上部から、搬送螺旋8の軸心よりも右側で、かつ、下方の部位までに亘って形成されている。そして、支持部材11には、搬送螺旋8の軸心と同軸の軸心を中心とした円周上に円弧部11aに沿って複数の孔を形成する。すなわち、支持部材11には、機体上に格納姿勢で搬送筒6を保持する1つの孔と、搬送筒11の先端側を機体外側方へ向けて倒伏させた作業姿勢で保持する4つの孔14を形成する。尚、この孔14の数は、4つに限定するものではない。
前記軸部10の後端には、ロックプレート12の下端部を固定し、このロックプレート12の上端部を搬送筒6の下部後側面に固定する。
このロックプレート12には、スプリング受け部材38を固定し、このスプリング受け38の後方突出端部とロックプレート12との間にスプリング39をいれ、このスプリング39とスプリング受け部材38の後方突出端部とロックプレート12に形成した孔にロックピン13を摺動自在に挿入する。
このロックプレート12には、スプリング受け部材38を固定し、このスプリング受け38の後方突出端部とロックプレート12との間にスプリング39をいれ、このスプリング39とスプリング受け部材38の後方突出端部とロックプレート12に形成した孔にロックピン13を摺動自在に挿入する。
ロックピン13の前端部が支持部材11に形成した孔14に挿入されることで、第3筒部材7および搬送筒6の回動が固定される。
このロックピン13の後端部に対して屈折回動するべく、操作ハンドル40をロックピン13の後端部に軸着する。この操作ハンドル40の基部には、スプリング受け部材38の後方突出端部に当接するカム40aを一体的に備えている。この操作ハンドル40を回動操作すると、カム40aの回転によってロックピン13が後方へ摺動し、このロックピン13の先端部が支持部材11に形成した孔14から抜けて、固定が解除される。この固定解除状態は、カム40aの支点越えによって保持される構成としている。すなわち、カム40aは操作ハンドル40の回動軸方向から見て矩形状に形成され、この回動軸に近い固定側辺部40bがスプリング受け部材38に接触している状態では、ロックピン13は孔14に進入して搬送筒6の角度が固定され、操作ハンドル40を回動させて、固定側辺部40bよりも回動軸から離れた固定解除側辺部40cがスプリング受け部材38に接触している状態では、ロックピン13が孔14から抜けて搬送筒6の固定が解除される。なお、固定側辺部40bと固定解除側辺部40cが交差する角部は所定半径で丸められており、カム40aの動作を円滑化している。
このロックピン13の後端部に対して屈折回動するべく、操作ハンドル40をロックピン13の後端部に軸着する。この操作ハンドル40の基部には、スプリング受け部材38の後方突出端部に当接するカム40aを一体的に備えている。この操作ハンドル40を回動操作すると、カム40aの回転によってロックピン13が後方へ摺動し、このロックピン13の先端部が支持部材11に形成した孔14から抜けて、固定が解除される。この固定解除状態は、カム40aの支点越えによって保持される構成としている。すなわち、カム40aは操作ハンドル40の回動軸方向から見て矩形状に形成され、この回動軸に近い固定側辺部40bがスプリング受け部材38に接触している状態では、ロックピン13は孔14に進入して搬送筒6の角度が固定され、操作ハンドル40を回動させて、固定側辺部40bよりも回動軸から離れた固定解除側辺部40cがスプリング受け部材38に接触している状態では、ロックピン13が孔14から抜けて搬送筒6の固定が解除される。なお、固定側辺部40bと固定解除側辺部40cが交差する角部は所定半径で丸められており、カム40aの動作を円滑化している。
また、ロックピン13の前端部が、支持部材11に形成した孔14を貫通し、第3筒部材7の後側部に形成した凹部15に係合する構成としてもよい。これによって、ロック状態を確実に維持できる。
以上により、第1ロック装置9aが構成される。
(穀粒貯留装置の上側回動支持部の構成)
図6、図8に示すとおり、前記第3筒部材7よりも機体内側の部位に縦方向の第1支持フレーム16を立設し、この第1支持フレーム16の上部には機体左右方向の第2支持フレーム17の中間部を固定し、この第2支持フレーム17の機体内側端部を脱穀装置18に連結するとともに、第2支持フレーム17の機体外側端部には、第1縦軸5と同軸心で穀粒貯留装置1を回動自在に支持する第2縦軸(縦軸)19を設ける。即ち、穀粒貯留装置1は、その後側下部を第1縦軸5で回動自在に支持され、その後側上部を第2縦軸19で回動自在に支持される。すなわち、第1縦軸5及び第2縦軸19は、上下方向の第2軸心Zと同一軸心上に配置され、穀粒貯留装置1は、この第2軸心Zまわりに回動自在に支持される。
(穀粒貯留装置の上側回動支持部の構成)
図6、図8に示すとおり、前記第3筒部材7よりも機体内側の部位に縦方向の第1支持フレーム16を立設し、この第1支持フレーム16の上部には機体左右方向の第2支持フレーム17の中間部を固定し、この第2支持フレーム17の機体内側端部を脱穀装置18に連結するとともに、第2支持フレーム17の機体外側端部には、第1縦軸5と同軸心で穀粒貯留装置1を回動自在に支持する第2縦軸(縦軸)19を設ける。即ち、穀粒貯留装置1は、その後側下部を第1縦軸5で回動自在に支持され、その後側上部を第2縦軸19で回動自在に支持される。すなわち、第1縦軸5及び第2縦軸19は、上下方向の第2軸心Zと同一軸心上に配置され、穀粒貯留装置1は、この第2軸心Zまわりに回動自在に支持される。
なお、前記第2筒部材4は第1支持フレーム16の下部に連結する。
(第2ロック装置9bの構成)
第2ロック装置(ロック装置)9bは、上記第1ロック装置9aと同様の構成であるが、図15、図18では、操作ハンドル46およびカム40aの部分については省略している。
(第2ロック装置9bの構成)
第2ロック装置(ロック装置)9bは、上記第1ロック装置9aと同様の構成であるが、図15、図18では、操作ハンドル46およびカム40aの部分については省略している。
図8、図15、図16、図18に示すとおり、前記第1支持フレーム16の上部には、ホルダ41を固定し、このホルダ41には、スプリング42とこのスプリング42内に差し込まれるロックピン43を備える。
前記搬送筒6の中間部に固定したステー44が、搬送筒6の起立回動によってホルダ41内に進入した状態で、このステー44側の先端部に形成した孔と、ホルダ41側に形成した孔にわたってロックピン43を挿し通すことで、搬送筒6を格納位置に保持する構成である。
また、前記ホルダ41の外側端部を機体外側へ向けて広がる形状に屈折させ、搬送筒6側のステー44の内側端部を、機体内側へ向けて狭まる形状に屈折させる。これによって、ステー44をホルダ42内に容易に進入させることができる。
ロックピン43の後端部に屈折回動する操作ハンドル46を軸着し、この操作ハンドル46を回すことで、カム40aの作用により、ロックピン43がステー44に形成した孔から抜けた状態で保持される構成である。
以上により、第2ロック装置9bが構成される。
搬送筒6の中間部に位置する前記第2ロック装置9b近傍の部位には、操作用の把持部45を設ける。
(燃料タンクの構成および配置)
図1、図2に示すとおり、機体フレーム3の後端部において、脱穀装置18の後部内側面と、起立姿勢の搬送筒6の間の部位に、支持台50を固定する。この支持台50に、エンジンEへの燃料供給用の燃料タンク51を載せ、固定用のバンド51aで固定する。
搬送筒6の中間部に位置する前記第2ロック装置9b近傍の部位には、操作用の把持部45を設ける。
(燃料タンクの構成および配置)
図1、図2に示すとおり、機体フレーム3の後端部において、脱穀装置18の後部内側面と、起立姿勢の搬送筒6の間の部位に、支持台50を固定する。この支持台50に、エンジンEへの燃料供給用の燃料タンク51を載せ、固定用のバンド51aで固定する。
この燃料タンク51は、機体背面視において縦長に形成された箱体であり、上部には、作業者の手が入る程度の内径を有した給油口51bを備える。
これにより、脱穀装置18と搬送筒6の間の空間を利用して大容量の燃料タンク51を配置でき、給油頻度を少なくして作業能率を向上させることができる。
これにより、脱穀装置18と搬送筒6の間の空間を利用して大容量の燃料タンク51を配置でき、給油頻度を少なくして作業能率を向上させることができる。
また、この給油口51bは、起立姿勢とした搬送筒6よりも後側の位置に配置し、給油作業を、機体後方からだけでなく、機体外側方からも容易に行なえる構成としている。
また、燃料タンク51を支持台50に載せることで、この燃料タンク51の底部がエンジンEの底部よりも高い位置に配置され、燃料タンク51からエンジンE側への燃料の流れが良好なものとなってエンジン性能を安定させることができる。
(穀粒貯留装置のその他の構成)
図4、図9、図11に示すとおり、穀粒貯留装置1の下部外側面を覆うカバー(第1カバー)52を設ける。
また、燃料タンク51を支持台50に載せることで、この燃料タンク51の底部がエンジンEの底部よりも高い位置に配置され、燃料タンク51からエンジンE側への燃料の流れが良好なものとなってエンジン性能を安定させることができる。
(穀粒貯留装置のその他の構成)
図4、図9、図11に示すとおり、穀粒貯留装置1の下部外側面を覆うカバー(第1カバー)52を設ける。
このカバー52は、後壁28よりも後側の部位から、前壁1fよりも前側の部位までを一体で覆う前後幅を有した側面視矩形の板体である。このカバー52の下部内側面には、機体フレーム3側の係止棒(図示省略)に係止するフック部52aを固着し、カバー52の上部内側面には、穀粒貯留装置1の下部外側面に固定した係止棒52bに嵌合する位置規制部材52cと、この係止棒52bに引っ掛かるフックを有したロックハンドル52dを固定する。
このカバー52を装着した状態では、このカバー52の前部によって、上述の入力プーリ8b、伝動ベルト8f、係止ピン1j等が露出し、これらの操作を容易に行なうことができる。
また、穀粒貯留装置1の右側の内面を形成する外壁(第2カバー)1tの前端部を前壁1fよりも前側まで延出し、後端部は後壁28よりも後側まで延出している。すなわち、容器の壁面と、穀粒貯留装置1の前後の機体上の部位に塵埃等が入り込むことを防止するカバーを兼用している。
図4、図11に示すとおり、穀粒貯留装置1の低部における搬送螺旋8の上側の位置に、この穀粒貯留装置1の前壁1fと後壁28の間を連結する棒状部材53を設ける。そして、この棒状部材53の上側に山形の穀粒流下案内板56を設ける。穀粒流下案内板56は、アングルプレート56aと、このアングルプレート56aに取り付けられる左右のスライドプレート56bを備えており、この両者は、前後方向で前壁1fから後壁28に至る長さを有する。
アングルプレート56aは、略直角に折り曲げられた板状の部材であり、その頂部が、搬送螺旋8の軸心位置の直上に位置する。そして、このアングルプレート56aの前後の端部には、前壁1fと後壁28にアングルプレート56aを連結する取付部材56cが設けられている。取付部材56aには、ナットが溶接等で固着され、前壁1fと後壁28の外側から挿通されるボルトと締結される。なお、取付部材56cは、アングルプレート56aに頂部を跨って連結することで、アングルプレート56aの剛性を高めている。
スライドプレート56bは、長方形の板材であり、アングルプレート56aの斜面方向(スライドプレート56bの短辺方向)に長い長孔が、排出螺旋8の軸心方向(スライドプレート56bの長辺方向)に複数形成されている。
スライドプレート56bにアングルプレート56aを固定する際には、ボルト等の締結部材をを、スライドプレート56bの長孔を通してアングルプレート56aに溶接等で固着されたナットと締結する。
上記のとおり、本発明の穀粒貯留装置1は、左右の傾斜面と穀粒流下案内板56の間の間隔を変更することができる。よって、収穫対象作物の種類などに応じて搬送螺旋8への穀粒流下量を変更することで、穀粒の詰りを防止することができる。
図7、図9に示すとおり、穀粒貯留装置1の前壁1fにおける搬送螺旋8よりも高い位置に、メンテナンス用の開口部(第1開口部)54を形成し、この開口部54を着脱自在な蓋体55で塞ぐ。これにより、蓋体55を取り外し、搬送螺旋8の上側に配置する穀粒流下案内板56を開口部54から入れ、棒状部材53に載せながら後方へ挿し込むことで、この穀粒流下案内板56の装着および離脱作業を容易に行うことができる。
図11に示すとおり、穀粒貯留装置1の底部の底壁1uにおける搬送螺旋8の直下の部位に開口部(第2開口部)57を形成し、この開口部57を塞ぐ底板58を設ける。この底板58は、穀粒貯留装置1の底部下面に固定した支持部材59に、機体外側方から挿し込んで装着する構成である。即ち、支持部材59の機体内側の端部には、底板58の内側端部を保持する保持部59aが屈折形成され、底板58の内側端部には、保持部59aに嵌り合う屈折部が下向きに折り曲げて形成されている。底板58の外側端部は上側に折り曲げ、支持部材59の外側端部の縦面に重ねてボルト60で締結して固定する。
(燃料配管の構成)
図19、図20に示すとおり、機体フレーム3の後端部に固定した支持台50の上部前面に棒状の支持部材61の後端部を連結し、この支持部材61の前端部を機体フレーム3の前後方向中央部に固定したフィルター支持ステー(支持ステー)62に連結する。これにより、支持部材61は前下がりに傾斜した姿勢となる。前記フィルター支持ステー62には燃料フィルター63を取り付け、この燃料フィルター63と燃料タンク51を接続する燃料ホース64を、支持部材61に沿わせてクランプ65で取り付ける。支持部材61と燃料ホース64と燃料フィルター63は、穀粒貯留装置1の底部傾斜面の下方の空間に配置される。
(燃料配管の構成)
図19、図20に示すとおり、機体フレーム3の後端部に固定した支持台50の上部前面に棒状の支持部材61の後端部を連結し、この支持部材61の前端部を機体フレーム3の前後方向中央部に固定したフィルター支持ステー(支持ステー)62に連結する。これにより、支持部材61は前下がりに傾斜した姿勢となる。前記フィルター支持ステー62には燃料フィルター63を取り付け、この燃料フィルター63と燃料タンク51を接続する燃料ホース64を、支持部材61に沿わせてクランプ65で取り付ける。支持部材61と燃料ホース64と燃料フィルター63は、穀粒貯留装置1の底部傾斜面の下方の空間に配置される。
これにより、燃料タンク51から燃料フィルター63への燃料の流れが円滑になり、エンジンEへの燃料供給が安定する。また、燃料ホース64や燃料フィルター63への藁屑の堆積が少なくなる。
図19において、機体フレーム3の前部には、上記出力プーリ8eを備えたベベルギヤケース71が取り付けられ、このベベルギヤケース71に備えた入力プーリ72と、エンジンEで駆動される駆動プーリ73の間に伝動ベルト74が巻き掛けられている。この伝動ベルト74を緊張および弛緩することで動力伝達を入り切りするテンションローラ75が備えられ、このテンションローラ75を支持するテンションアーム76が上下回動自在に備えられている。このテンションアーム76は、ワイヤー77を介して、図3に示す操縦部25に備えた排出クラッチレバー78に連繋されている。
(マフラーの配置)
図20、図21に示すとおり、エンジンEにおける機体内側の部位の後方に、このエンジンEの消音器66を後下がりに45度傾斜させて配置する。エンジンEの排気ヘッドと消音器66との接続部にカバー67の前端部を取り付け、消音器66の出口に接続した排気管68の前端部までを、このカバー67で覆う。
(マフラーの配置)
図20、図21に示すとおり、エンジンEにおける機体内側の部位の後方に、このエンジンEの消音器66を後下がりに45度傾斜させて配置する。エンジンEの排気ヘッドと消音器66との接続部にカバー67の前端部を取り付け、消音器66の出口に接続した排気管68の前端部までを、このカバー67で覆う。
これにより、消音器66に邪魔されることなく、穀粒貯留装置1の左右幅を拡大して容量を増加させることができる。また、カバー67は、消音器66の上側に沿って後下がりに傾斜しているので、消音器66に向けて落下する藁屑を後下方へ流し落し、消音器66への藁屑の堆積を少なくすることができる。
尚、図21に示すコンバインは、上述のコンバインと一部の構成が異なっており、エンジンEの吸気経路にエアクリーナ69とプレクリーナ70を備えている。
このエアクリーナ69は、脱穀装置18と穀粒貯留装置1の間において、エンジンカバーE1よりも高い位置に配置され、エアクリーナ69の上部にプレクリーナ70を立てて設けている。
このエアクリーナ69は、脱穀装置18と穀粒貯留装置1の間において、エンジンカバーE1よりも高い位置に配置され、エアクリーナ69の上部にプレクリーナ70を立てて設けている。
このエアクリーナ69とプレクリーナ70は、一体で着脱することができる。
1 穀粒貯留装置
3 機体フレーム
6 搬送筒
7 第3筒部材
8 搬送螺旋
10 筒状部
11 支持部材
11a 円弧部
11b 屈曲部
12 ロックプレート
13 ロックピン
14 孔
15 凹部
16 支持フレーム
18 脱穀装置
20 走行装置
34 連動機構
35 揚穀螺旋軸
39 スプリング
40 操作ハンドル
40a カム
Y 第1軸心
3 機体フレーム
6 搬送筒
7 第3筒部材
8 搬送螺旋
10 筒状部
11 支持部材
11a 円弧部
11b 屈曲部
12 ロックプレート
13 ロックピン
14 孔
15 凹部
16 支持フレーム
18 脱穀装置
20 走行装置
34 連動機構
35 揚穀螺旋軸
39 スプリング
40 操作ハンドル
40a カム
Y 第1軸心
Claims (5)
- 走行装置(20)を備えた機体フレーム(3)の左右一側の部位に脱穀装置(18)を設け、機体フレーム(3)の左右他側の部位には、穀粒貯留装置(1)と穀粒排出用の搬送筒(6)を設けたコンバインにおいて、
前記搬送筒(6)及び該搬送筒(6)の下部に備える第3筒部材(7)を前後方向の第1軸心(Y)回りに起伏回動自在に支持し、
前記第3筒部材(7)と一体で回動するロックプレート(12)にロックピン(13)を備え、前記機体フレーム(3)側に固定した支持部材(11)には複数の孔(14)を形成し、前記第3筒部材(7)の後側面には凹部(15)を形成し、前記ロックピン(13)が孔(14)を貫通して凹部(15)に係合することで、搬送筒(6)の起伏回動位置が段階的に調節される構成としたことを特徴とするコンバイン。 - 前記支持部材(11)の周縁に円弧部(11a)を形成し、この円弧部(11a)に沿って前記複数の孔(14)を形成した請求項1記載のコンバイン。
- 前記機体フレーム(3)から上方へ支持フレーム(16)を立設し、
前記支持部材(11)における円弧部(11a)よりも脱穀装置(18)側の部位に、機体前後方向に向けて屈曲した屈曲部(11b)を形成し、該屈曲部(11b)と前記支持フレーム(16)を連結した請求項2記載のコンバイン。 - 前記第3筒部材(7)には、該第3筒部材(7)の内部から該第3筒部材(7)の外部へ向けて後方へ突出する筒状部(10)を形成し、
該筒状部(10)内に、前記穀粒貯留装置(1)内の穀粒を第3筒部材(7)側へ搬送する搬送螺旋(8)と、前記搬送筒(6)に内装した揚穀螺旋軸(35)を連動する連動機構(34)を設け、
該筒状部(10)における第3筒部材(7)の後側面よりも後側の部位を支持部材(11)で軸受した請求項1または2または3記載のコンバイン。 - 前記ロックピン(13)を前記凹部(15)側へ付勢するスプリング(39)と、該ロックピン(13)をスプリング(39)の付勢力に抗して凹部(15)から離脱する側へ移動させるカム(40a)と、該カム(40a)を回転させる操作ハンドル(40)を備えた請求項1または2または3記載のコンバイン。
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