JP2014036106A - リペア装置及び伝熱キャップ部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】リペア対象となる電子部品の温度分布を一様にすることを課題とする。
【解決手段】リペア装置は、電子部品に設けられたはんだ接合部に熱を供給して前記はんだ接合部を溶融させる。リペア装置は、非接触熱源と、前記非接触熱源から熱の供給を受ける受熱部と、リペア対象となる電子部品に当接する当接面を備えた複数の伝熱部と、前記受熱部と前記複数の伝熱部との間にそれぞれ配置され、前記受熱部と前記伝熱部との間の伝熱面積を変化させる伝熱ブロックと、前記伝熱部と前記伝熱ブロックの組毎に設けられ、前記伝熱部に接触させて設けられるとともに前記伝熱ブロックと接続され、前記伝熱部の温度に応じて伸縮し前記伝熱ブロックを前記受熱部と前記伝熱部との間で移動させる駆動部材を備えた伝熱キャップ部材と、を備える。
【選択図】図9

Description

本発明は、リペア装置及び伝熱キャップ部材に関する。
従来、電子部品に設けられたBGA(Ball Grid Array)等のはんだ接合部に熱を供給し、そのはんだ接合部を溶融させる電子部品のリペア装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2011−211073号公報
前記従来のリペア装置を用いて電子部品のリペア作業(リワーク)を行う場合、リペア対象となる電子部品の温度分布が、リペア対象となる電子部品の周囲に配置された他の部品の影響を受けることがある。例えば、熱を吸収し易いヒートシンクがリペア対象となる電子部品に対して対称に配置されていない場合、ヒートシンクに近い側のはんだ接合部の温度が上昇しにくい。この現象は、電子部品に付与された熱が放熱部材であるヒートシンク側に移動し易いことに起因して、電子部品における温度分布が一様になりにくいために生じると考えられる。電子部品に付与された熱を奪い易いものとして基板の電源層があり、この電源層がリペア対象となる電子部品に対して対称に配置されていない場合も同様である。このような状況に対処し、はんだ接合部の温度分布を均一にするため、加熱時間を延長するとタクトタイムが増大する。また、タイムタクトが上昇すると、リペア対象となっていない部品のはんだ接合部も溶融してしまう可能性がある。さらに、温度プロファイルを作成することが難しくなり、リペアができなかったり、温度プロファイル策定に時間がかかってしまったりすることが想定される。
そこで、本明細書開示のリペア装置及び伝熱キャップ部材は、リペア対象となる電子部品の温度分布を一様にすることを課題とする。
本明細書開示のリペア装置は、電子部品に設けられたはんだ接合部に熱を供給して前記はんだ接合部を溶融させるリペア装置であって、非接触熱源と、前記非接触熱源から熱の供給を受ける受熱部と、リペア対象となる電子部品に当接する当接面を備えた複数の伝熱部と、前記受熱部と前記複数の伝熱部との間にそれぞれ配置され、前記受熱部と前記伝熱部との間の伝熱面積を変化させる伝熱ブロックと、前記伝熱部と前記伝熱ブロックの組毎に設けられ、前記伝熱部に接触させて設けられるとともに前記伝熱ブロックと接続され、前記伝熱部の温度に応じて伸縮し前記伝熱ブロックを前記受熱部と前記伝熱部との間で移動させる駆動部材を備えた伝熱キャップ部材と、を備える。
熱源より受熱部に供給された熱はそれぞれの伝熱ブロックを通じて複数の伝熱部へそれぞれ伝えられる。このとき、伝熱ブロックは伝熱部の温度に応じて受熱部と伝熱部との間で移動する。これにより、受熱部と伝熱部との間の伝熱面積が変化し、受熱部から伝熱部への伝熱量が調節される。リペア対象となる電子部品における温度分布は、周囲に配置された他の部品の影響で温度が上昇しにくい箇所がある。このような箇所に当接する伝熱部に接触させた駆動部材は伸びにくく、受熱部と伝熱部との間の伝熱面積は大きくなる。この結果、受熱部から伝熱部への伝熱量が増し、伝熱部が昇温し易くなる。一方、リペア対象となる電子部品において温度が上昇し易い箇所に当接する伝熱部に接触させた駆動部材は伸び易い。この結果、受熱部と伝熱部との間の伝熱面積が小さくなる。これにより、受熱部から伝熱部への伝熱が抑制され昇温しにくくなる。このように受熱部と各伝熱部との間で伝熱量が自動的に調節されることにより、リペア対象となる電子部品の温度分布が一様になる。
本明細書開示のリペア装置及び伝熱キャップ部材は、リペア対象となる電子部品の温度分布を一様にすることができる。
図1は実施形態のリペア装置の使用状態を示す模式図である。 図2は実施形態のリペア装置に含まれる伝熱キャップ部材の斜視図である。 図3は実施形態の伝熱キャップ部材に含まれる受熱部と第1伝熱部〜第4伝熱部を分解して示す説明図である。 図4は受熱部と第1伝熱部〜第4伝熱部とを組み合わせた状態を示す図面であり、図4(A)は平面図、図4(B)は正面図、図4(C)は側面図、図4(D)は底面図である。 図5は図4(A)におけるA−A線断面図である。 図6は伝熱ブロックの断面図である。 図7はバイメタルの平面図である。 図8は伝熱キャップ部材の平面図である。 図9(A)は伝熱部の温度が低い状態における伝熱ブロック周辺の様子を示す断面図であり、図9(B)は平面図である。 図10(A)は伝熱部の温度が高い状態における伝熱ブロック周辺の様子を示す断面図であり、図10(B)は平面図である。 図11(A)は伝熱部の温度がさらに高くなった状態における伝熱ブロック周辺の様子を示す断面図であり、図11(B)は平面図である。 図12(A)は本実施形態のリペア装置における伝熱部の温度変化の様子を示すグラフであり、図12(B)は比較例の温度変化の様子を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては、説明の都合上、実際には存在する構成要素が省略されている場合がある。さらに、各部の縮尺、縦横比が図面間で異なっており、模式的に示されている場合がある。
(実施形態)
まず、図1を参照して本実施形態のリペア装置1の使用状態について説明する。リペア装置1は、非接触熱源である光源(ハロゲンランプ)10と伝熱キャップ部材11を備える。リペア装置1は、基板100上に配置された電子部品110のリペアに用いられる。電子部品110は、複数のはんだ接合部110aを備えたBGA方式のパッケージである。このリペア対象となる電子部品110の周囲には、ヒートシンク101を搭載したBGAパッケージ101aが配置されている。また、リペア対象となる電子部品110のBGAパッケージ101aとは異なる側には、他の電子部品102、103が配置されている。このような部品の配置の場合、電子部品110の熱はヒートシンク101を備えたBGAパッケージ101aが配置された側の温度が上がりにくい。リペア装置1は、リペア対象となる電子部品110上に伝熱キャップ部材11を装着し、伝熱キャップ部材11が備える受熱部12に光源10を照射して熱を供給する。これにより、電子部品110に設けられたはんだ接合部110aに熱を供給してはんだ接合部110aを溶融させる。なお、非接触熱源は、例えば、キセノンランプやレーザ光源を用いてもよい。非接触熱源を用いることで、リペア対象となる電子部品110が周囲を他の部品で囲まれた狭い領域に配置された場合であっても適切に電子部品110を昇温させ、はんだ接合部110aを溶融することができる。
つぎに、図面を参照しつつ、伝熱キャップ部材11について詳細に説明する。図2はリペア装置1に含まれる伝熱キャップ部材11の斜視図である。図3は伝熱キャップ部材11に含まれる受熱部12と第1伝熱部13〜第4伝熱部16を分解して示す説明図である。図4は受熱部12と第1伝熱部13〜第4伝熱部16とを組み合わせた状態を示す図面であり、図4(A)は平面図、図4(B)は正面図、図4(C)は側面図、図4(D)は底面図である。また、図5は図4(A)におけるA−A線断面図である。
図面を参照すると、伝熱キャップ部材11の形状は、矩形である。伝熱キャップ部材11は、リペア対象となる電子部品110に応じた形状、寸法とすることができる。伝熱キャップ部材11は、四隅に第1伝熱部13、第2伝熱部14、第3伝熱部15及び第4伝熱部16を備えている。すなわち、伝熱キャップ部材11は、複数の伝熱部を備える。伝熱部の数は、4個に限定されない。伝熱キャップ部材11は、第1伝熱部13〜第4伝熱部16に囲まれた領域の中心部に受熱部12を備えている。
受熱部12は、光源10から熱の供給を受ける部分であり、形状が矩形である中心部121を備えている。そして、矩形の4つの角部のそれぞれから放射状に第1腕部12a、第2腕部12b、第3腕部12c及び第4腕部12dが延びている。それぞれの腕部の先端部には、後述する伝熱ブロックの移動を案内するガイド部がそれぞれ設けられている。すなわち、第1腕部12aの先端部にはガイド部12a1が設けられている。第2腕部12bの先端部にはガイド部12b1が設けられている。第3腕部12cの先端部にはガイド部12c1が設けられている。第4腕部12dの先端部にはガイド部12d1が設けられている。
第1伝熱部13は、矩形の二辺に沿って延びる部分を備えるとともに、その部分の内側に中心側に向かって延びる第1腕部13aを備える。第1腕部13aは、受熱部12が備える第1腕部12aと対向させて配置される。第1腕部13aの先端部には、第1腕部12aと同様にガイド部13a1が設けられている。また、図4(D)を参照すると、第1伝熱部13は、リペア対象となる電子部品110に当接する当接面13bを備えている。
第2伝熱部14は、矩形の二辺に沿って延びる部分を備えるとともに、その部分の内側に中心側に向かって延びる第2腕部14aを備える。第2腕部14aは、受熱部12が備える第2腕部12bと対向させて配置される。第2腕部14aの先端部には、第2腕部12bと同様にガイド部14a1が設けられている。また、図4(D)を参照すると、第1伝熱部13は、リペア対象となる電子部品110に当接する当接面14bを備えている。
第3伝熱部15は、矩形の二辺に沿って延びる部分を備えるとともに、その部分の内側に中心側に向かって延びる第3腕部15aを備える。第3腕部15aは、受熱部12が備える第3腕部12cと対向させて配置される。第3腕部15aの先端部には、第3腕部12cと同様にガイド部15a1が設けられている。また、図4(D)を参照すると、第1伝熱部13は、リペア対象となる電子部品110に当接する当接面15bを備えている。
第4伝熱部16は、矩形の二辺に沿って延びる部分を備えるとともに、その部分の内側に中心側に向かって延びる第4腕部16aを備える。第4腕部16aは、受熱部12が備える第4腕部12dと対向させて配置される。第4腕部16aの先端部には、第4腕部12dと同様にガイド部16a1が設けられている。また、図4(D)を参照すると、第1伝熱部13は、リペア対象となる電子部品110に当接する当接面16bを備えている。
図4(A)〜(D)及び図5を参照すると、受熱部12と第1伝熱部13〜第4伝熱部16は、断熱部材17を介して一体に纏められている。受熱部12と第1伝熱部13〜第4伝熱部16の間には断熱部材17が配置され、受熱部12と第1伝熱部13〜第4伝熱部16は、断熱部材17により、相互に接触することができない状態とされている。すなわち、断熱部材17は、受熱部12と第1伝熱部13〜第4伝熱部16を分断しており、受熱部12と第1伝熱部13〜第4伝熱部16の各部間で直接的に熱の授受が行われることがないようにして各部間に温度差を生じさせる。これにより、第1伝熱部13〜第2伝熱部16は、独立した状態で温度制御が行われるようになる。
図6は伝熱ブロックの断面図である。伝熱キャップ部材11は、第1伝熱ブロック21〜第4伝熱ブロック24を備える。
第1伝熱ブロック21は、受熱部12に当接する第1当接面21aと、第1伝熱部13に当接する第2当接面21bを備える。第2当接面21bと第1伝熱部13との接触面積は、後述する第1バイメタル31の伸張に伴って縮小される。すなわち、第1伝熱ブロック21は、第1伝熱部13の温度上昇による第1バイメタル31の伸張に伴って第1伝熱部13との接触面積を縮小する第2当接面21bを備える。第1伝熱ブロック21は、受熱部12が備える第1腕部12aに設けられたガイド部12a1と、第1伝熱部13が備える第1腕部13aに設けられたガイド部13a1とに沿わせて配置される。
第2伝熱ブロック22は、第1伝熱ブロック21と同一物であり、第1伝熱ブロック21と同様に、受熱部12に当接する第1当接面22aと、第2伝熱部14に当接する第2当接面22bを備える。第2当接面22bと第2伝熱部14との接触面積は、後述する第2バイメタル32の伸張に伴って縮小される。第2伝熱ブロック22は、受熱部12が備える第2腕部12bに設けられたガイド部12b1と、第2伝熱部14が備える第2腕部14aに設けられたガイド部14a1とに沿わせて配置される。
第3伝熱ブロック23は、第1伝熱ブロック21と同一物であり、第1伝熱ブロック21と同様に、受熱部12に当接する第1当接面23aと、第3伝熱部15に当接する第2当接面23bを備える。第2当接面23bと第3伝熱部15との接触面積は、後述する第3バイメタル33の伸張に伴って縮小される。第3伝熱ブロック23は、受熱部12が備える第3腕部12cに設けられたガイド部12c1と、第3伝熱部15が備える第3腕部15aに設けられたガイド部15a1とに沿わせて配置される。
第4伝熱ブロック24は、第1伝熱ブロック21と同一物であり、第1伝熱ブロック21と同様に、受熱部12に当接する第1当接面24aと、第4伝熱部16に当接する第2当接面24bを備える。第2当接面24bと第4伝熱部16との接触面積は、後述する第4バイメタル34の伸張に伴って縮小される。第4伝熱ブロック24は、受熱部12が備える第4腕部12dに設けられたガイド部12d1と、第4伝熱部16が備える第4腕部16aに設けられたガイド部16a1とに沿わせて配置される。
図7はバイメタルの平面図である。伝熱キャップ部材11は、駆動部材に相当する第1バイメタル31〜第4バイメタル34を備える。バイメタルは伝熱部と伝熱ブロックの組毎に設けられる。すなわち、第1伝熱部13と第1伝熱ブロック21との組に対して第1バイメタル31が設けられる。第2伝熱部14と第2伝熱ブロック22との組に対して第2バイメタル32が設けられる。第3伝熱部15と第3伝熱ブロック23との組に対して第3バイメタル33が設けられる。第4伝熱部16と第4伝熱ブロック24との組に対して第4バイメタル34が設けられる。
第1バイメタル31は、第1伝熱部13に接触させて設けられるとともに第1伝熱ブロック21と接続され、第1伝熱部13の温度に応じて伸縮し第1伝熱ブロック21を受熱部12と第1伝熱部13との間で移動させる。これにより、第1伝熱ブロック21が備える第2当接面21bと第1伝熱部13との間の接触面積が変化し、受熱部12と第1伝熱部13との伝熱面積が変化する。ここで、第1バイメタル31は、螺旋形状を有している。螺旋形状とすることにより、バイメタルの有効長を長くすることができ、伝熱部の温度上昇に伴う駆動力や変位量を増大させることができる。なお、駆動部材は、温度の変化に伴って伸縮する感温変形部材であれば採用することができるが、バイメタルは、有効長を確保することができる螺旋形状を維持したまま温度変化に伴う伸縮を実現できる点で、駆動部材として好適である。図8を参照すると、第1バイメタル31の中心側端部31aは、取付ネジ36により第1伝熱部13に固定されている。これにより、第1バイメタル31と第1伝熱部13との接触状態が確保されている。第1バイメタル31の外縁側端部31bは、取付ピン35により第1伝熱ブロック21に取り付けられる。取付ピン35は、第1伝熱ブロック21の脱落を防止し、第1伝熱ブロック21を受熱部12及び第1伝熱部13側に押し付ける状態とする。取付ピン35は、回転が規制されるものではなく、螺旋形状の第1バイメタル31の伸縮動作を第1伝熱ブロック21の直線運動に変換することができる。
第2バイメタル32は、第1バイメタル31と同一物である。第2バイメタル32は、第2伝熱部14に接触させて設けられるとともに第2伝熱ブロック22と接続され、第2伝熱部14の温度に応じて伸縮し第2伝熱ブロック22を受熱部12と第2伝熱部14との間で移動させる。これにより、第2伝熱ブロック22が備える第2当接面22bと第2伝熱部14との接触面積が変化し、受熱部12と第2伝熱部14との間の伝熱面積が変化する。図8を参照すると、第2バイメタル32の中心側端部32aは、取付ネジ36により第2伝熱部14に固定されている。これにより、第2バイメタル32と第2伝熱部14との接触状態が確保されている。第2バイメタル32の外縁側端部32bは、取付ピン35により第2伝熱ブロック22に取り付けられる。取付ピン35は、第2伝熱ブロック22の脱落を防止し、第2伝熱ブロック22を受熱部12及び第2伝熱部14側に押し付ける状態とする。取付ピン35は、回転が規制されるものではなく、螺旋形状の第2バイメタル32の伸縮動作を第2伝熱ブロック22の直線運動に変換することができる。
第3バイメタル33は、第1バイメタル31と同一物である。第3バイメタル33は、第3伝熱部15に接触させて設けられるとともに第3伝熱ブロック23と接続され、第3伝熱部15の温度に応じて伸縮し第3伝熱ブロック23を受熱部12と第3伝熱部15との間で移動させる。これにより、第3伝熱ブロック23が備える第2当接面23bと第3伝熱部15との接触面積が変化し、受熱部12と第3伝熱部15との間の伝熱面積が変化する。図8を参照すると、第3バイメタル33の中心側端部33aは、取付ネジ36により第3伝熱部15に固定されている。これにより、第3バイメタル33と第3伝熱部15との接触状態が確保されている。第3バイメタル33の外縁側端部33bは、取付ピン35により第3伝熱ブロック23に取り付けられる。取付ピン35は、第3伝熱ブロック23の脱落を防止し、第3伝熱ブロック23を受熱部12及び第3伝熱部15側に押し付ける状態とする。取付ピン35は、回転が規制されるものではなく、螺旋形状の第3バイメタル33の伸縮動作を第3伝熱ブロック23の直線運動に変換することができる。
第4バイメタル34は、第1バイメタル31と同一物である。第4バイメタル34は、第4伝熱部16に接触させて設けられるとともに第4伝熱ブロック24と接続され、第4伝熱部16の温度に応じて伸縮し第4伝熱ブロック24を受熱部12と第4伝熱部16との間で移動させる。これにより、第4伝熱ブロック24が備える第2当接面24bと第4伝熱部16との接触面積が変化し、受熱部12と第4伝熱部16との間の伝熱面積が変化する。図8を参照すると、第4バイメタル34の中心側端部34aは、取付ネジ36により第4伝熱部16に固定されている。これにより、第4バイメタル34と第4伝熱部16との接触状態が確保されている。第4バイメタル34の外縁側端部34bは、取付ピン35により第4伝熱ブロック24に取り付けられる。取付ピン35は、第4伝熱ブロック24の脱落を防止し、第4伝熱ブロック24を受熱部12及び第4伝熱部16側に押し付ける状態とする。取付ピン35は、回転が規制されるものではなく、螺旋形状の第4バイメタル34の伸縮動作を第4伝熱ブロック24の直線運動に変換することができる。
つぎに、図1に示すようにリペア対象となる電子部品110の上面に搭載し、光源10によって受熱部12に熱を供給したときの伝熱キャップ部材11の動作について説明する。なお、伝熱キャップ部材11は、第1伝熱部13〜第4伝熱部16を備えているが、以下の説明では、受熱部12を第1伝熱部13との間の伝熱について説明する。受熱部12と第2伝熱部14〜第4伝熱部16との間の伝熱は、受熱部12と第1伝熱部13との間の伝熱と同様に行われるため、その詳細な説明は省略する。
図9(A)は第1伝熱部13の温度が低い状態における第1伝熱ブロック21周辺の様子を示す断面図であり、図9(B)は平面図である。第1伝熱ブロック21の第1当接面21aの全面が第1腕部12aと当接している。また、第1伝熱ブロック21の第2当接面21bの一部が第1腕部13aと当接している。これにより、受熱部12に供給された熱量が、第1腕部12a及び第1伝熱ブロック21を通じて第1伝熱部13へ伝わる。これにより、第1伝熱部13の温度が上昇する。このとき、受熱部12と第1伝熱部13との間の伝熱面積は、第2当接面21bが第1腕部13aと接触している面積に規制される。第1伝熱部13の温度が上昇すると、その温度に応じて第1バイメタル31が伸張する。この結果、第1伝熱ブロック21が受熱部12に近づく側に移動する。
図10(A)は第1伝熱部13の温度が高い状態における第1伝熱ブロック21周辺の様子を示す断面図であり、図10(B)は平面図である。第1伝熱部13の温度が上昇すると、上述のように第1バイメタル31が伸張し、第1伝熱ブロック21が受熱部12に近づく側に移動する。すると、図9(A)と図10(A)との比較から明らかであるように、第1伝熱ブロック21の第2当接面21bと第1腕部13aとの接触面積が縮小される。この結果、受熱部12と第1伝熱部13との間の伝熱面積が縮小する。これにより、図9(A)、(B)に示した状態と比較して、受熱部12から第1伝熱部13へ伝熱し難い状態となる。ただし、受熱部12と第1伝熱部13との間の伝熱量は、受熱部12と他の伝熱部、すなわち、第2伝熱部13〜第4伝熱部14との伝熱量の配分によって決まる。受熱部12は、非接触温度計を用いた自動温度調整装置により一定温度に保たれているため、配分が決まると第1伝熱部13の温度は一定に保たれる。
図11(A)は第1伝熱部13の温度がさらに高くなった状態における第1伝熱ブロック21周辺の様子を示す断面図であり、図11(B)は平面図である。第1伝熱部13の温度がさらに上昇すると、第1バイメタル31がさらに伸張し、第1伝熱ブロック21が受熱部12にさらに近づく側に移動する。すると、最終的に、第2当接面21bと第1腕部13aとの接触が解除される。このような状態となると、受熱部12から第1腕部13aへの伝熱が遮断される。この結果、第1伝熱部13の温度が低下し、これに伴って第1バイメタル31が縮小する。第1バイメタル31が縮小すると再び第2当接面21bと第1腕部13aとの接触状態が回復する。さらに温度が低下し第1バイメタル31が縮小すれば第2当接面21bと第1腕部13aとの接触面積は増大し、受熱部12と第1伝熱部13との間の伝熱面積が増大する。この例は、電子部品側の吸熱のバランスが大きく崩れている場合に有効に作用する。
このように、第2当接面21bと第1腕部13aとの接触面積は、供給する熱量と、放熱量が一致する位置で停止する。ただし、4つの調整部のバランスの差がかなり大きい場合は、図11(A)、(B)で示した動作をする。第1伝熱部13の温度変化は、受熱部12からの受熱量と、リペア対象となる電子部品110からの放出される周囲へ放熱量の影響を受ける。第2伝熱部14〜第4伝熱部16においても受熱部12との間での熱の授受、周囲への放熱が同様に行われ、温度変化が生じている。そして、それぞれ断熱部材17で分断され、その時々で、相対的に温度が低い伝熱部に熱量が多く分配される。受熱部12と第1伝熱部13〜第4伝熱部16との間でそれぞれ同様の動作をすることにより、最終的に、第1伝熱部13〜第4伝熱部16において均一の温度状態となる。この結果、リペア対象となる電子部品110の温度分布を一様にすることができ、はんだ接合部110aを溶融し、リペア作業を行うことができる。
図12(A)は本実施形態のリペア装置1における伝熱部の温度変化の様子を示すグラフであり、図12(B)は比較例の温度変化の様子を示すグラフである。比較例は、伝熱部の温度調整手段として、ON/OFFを繰り返すサーモスタット(例えば、板状のバイメタル)を装備した例である。本実施形態の場合、伝熱ブロックを用い、第2当接面と伝熱部との接触面積を変化させる。この接触面積の変化はアナログ的である。この結果、温度を安定して制御することできる。一方、比較例の場合、温度の変化に伴ってサーモスタットがON/OFFを繰り返すため、温度変化が安定しない。伝熱キャップ部材は全体の熱容量が少ないため、サーモスタットがON/OFFを繰り返すと温度が安定せず、結果としてリペア対象となる電子部品の温度分布を一様にすることが困難となる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。本明細書開示の伝熱キャップ部材を用いる場合、その熱源は、非接触熱源に限定されず、他の熱源も用いることができる。
1 リペア装置 10 光源(ハロゲンランプ)
11 伝熱キャップ部材 12 受熱部
13 第1伝熱部 13a 第1腕部
13b 当接面 14 第2伝熱部
14a 第2腕部 14b 当接面
15 第3伝熱部 15a 第3腕部
15b 当接面 16 第4伝熱部
16a 第4腕部 16b 当接面
17 断熱部材 21 第1伝熱ブロック
21a 第1当接面 21b 第2当接面
22 第2伝熱ブロック 22a 第1当接面
22b 第2当接面 23 第3伝熱ブロック
23a 第1当接面 23b 第2当接面
24 第4伝熱ブロック 24a 第1当接面
24b 第2当接面 31 第1バイメタル
32 第2バイメタル 33 第3バイメタル
34 第4バイメタル 35 取付ピン
36 取付ネジ 110 電子部品

Claims (8)

  1. 電子部品に設けられたはんだ接合部に熱を供給して前記はんだ接合部を溶融させるリペア装置であって、
    非接触熱源と、
    前記非接触熱源から熱の供給を受ける受熱部と、リペア対象となる電子部品に当接する当接面を備えた複数の伝熱部と、前記受熱部と前記複数の伝熱部との間にそれぞれ配置され、前記受熱部と前記伝熱部との間の伝熱面積を変化させる伝熱ブロックと、前記伝熱部と前記伝熱ブロックの組毎に設けられ、前記伝熱部に接触させて設けられるとともに前記伝熱ブロックと接続され、前記伝熱部の温度に応じて伸縮し前記伝熱ブロックを前記受熱部と前記伝熱部との間で移動させる駆動部材を備えた伝熱キャップ部材と、
    を備えたリペア装置。
  2. 前記伝熱ブロックは、前記受熱部に当接する第1当接面と、前記伝熱部に当接し、前記伝熱部の温度上昇による前記駆動部材の伸張に伴って前記伝熱部との接触面積を縮小する第2当接面とを備える請求項1に記載のリペア装置。
  3. 前記駆動部材は、螺旋形状を有するバイメタルである請求項1又は2に記載のリペア装置。
  4. 前記複数の伝熱部の間に、断熱部材が配置された請求項1乃至3のいずれか一項に記載のリペア装置。
  5. 熱源から熱の供給を受ける受熱部と、
    リペア対象となる電子部品に当接する当接面を備えた複数の伝熱部と、
    前記受熱部と前記複数の伝熱部との間にそれぞれ配置され、前記受熱部と前記複数の伝熱部との間の伝熱面積を変化させる伝熱ブロックと、
    前記伝熱部と前記伝熱ブロックの組毎に設けられ、前記伝熱部に接触させて設けられるとともに前記伝熱ブロックと接続され、前記伝熱部の温度に応じて伸縮し前記伝熱ブロックを前記受熱部と前記伝熱部との間で移動させる駆動部材と、
    を備えた伝熱キャップ部材。
  6. 前記伝熱ブロックは、前記受熱部に当接する第1当接面と、前記伝熱部に当接し、前記伝熱部の温度上昇による前記駆動部材の伸張に伴って前記伝熱部との接触面積を縮小する第2当接面とを備える請求項5に記載の伝熱キャップ部材。
  7. 前記駆動部材は、螺旋形状を有するバイメタルである請求項5又は6に記載の伝熱キャップ部材。
  8. 前記複数の伝熱部の間に、断熱部材が配置された請求項5乃至7のいずれか一項に記載の伝熱キャップ部材。
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