JP2014035199A - 精密計測方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】精密計測装置は、被計測物の周辺に四角形状に指定された4頂点の周囲4辺と対角2辺のうち5辺の長さを得る計測部と、4頂点と被計測物上に指定された複数の格子点とが写るようにカメラで被計測物及びその周辺を撮影して撮影画像を得る撮影部と、あおり補正前の4頂点の画像座標を求める補正前画像座標取得部と、各頂点間の長さを元にあおり補正後の4頂点の画像座標を求める補正後画像座標算出部と、あおり補正前後の4頂点の画像座標の間の関係式に基づき、あおり補正の射影変換の係数を求める射影変換係数算出部と、複数の格子点の画像座標を求める補正前格子点座標算出部と、射影変換の係数を用い、あおり補正後の被計測物上の複数の格子点の画像座標を求める格子点座標算出部と、を含む。
【選択図】図1
Description
(a)被計測物の周辺に四角形状に指定された4つの頂点について、前記4つの頂点間の長さとして、四角形の周囲4辺と対角2辺のうち、少なくとも5辺の長さを得る計測部と、
(b)前記被計測物の周辺の前記4つの頂点と、前記被計測物の上に指定された複数の格子点と、が写るように、カメラで被計測物及びその周辺を撮影して撮影画像を得る撮影部と、
(c)得られた撮影画像からあおり補正前の前記4つの頂点の画像座標を求める補正前画像座標取得部と、
(d)各頂点間の長さを元にして、あおり補正後の4つの頂点の画像座標を求める補正後画像座標算出部と、
(e)あおり補正前の4つの頂点の画像座標と、あおり補正後の前記4つの頂点の画像座標との間の関係式に基づいて、あおり補正の射影変換の係数を求める射影変換係数算出部と、
(f)撮影画像において、前記被計測物の上の前記複数の格子点の画像座標を得る補正前格子点座標算出部と、
(g)得られた射影変換の係数を用いて、前記複数の格子点の画像座標を射影変換することで、あおり補正後の前記複数の格子点の画像座標を求める補正後格子点座標算出部と、
を含む。
(a)被計測物の周辺に四角形状に指定された4つの頂点について、前記4つの頂点間の長さとして、四角形の周囲4辺と対角2辺のうち、少なくとも5辺の長さを得る計測部と、
(b)前記被計測物の周辺の前記4つの頂点と、前記被計測物の上に指定された複数の格子点と、が写るように、カメラで被計測物及びその周辺を撮影して撮影画像を得る撮影部と、
(c)得られた撮影画像からあおり補正前の前記4つの頂点の画像座標を求める補正前画像座標取得部と、
(d)各頂点間の長さを元にして、あおり補正後の4つの頂点の画像座標を求める補正後画像座標算出部と、
(e)あおり補正前の4つの頂点の画像座標と、あおり補正後の前記4つの頂点の画像座標との間の関係式に基づいて、あおり補正の射影変換の係数を求める射影変換係数算出部と、
(f)撮影画像において、前記被計測物の上の前記複数の格子点の画像座標を得る補正前格子点座標算出部と、
(g)得られた射影変換の係数を用いて、前記複数の格子点の画像座標を射影変換することで、あおり補正後の前記複数の格子点の画像座標を求める補正後格子点座標算出部と、
を含む。
(a)被計測物1の周辺2に4つの頂点を四角形状に指定し、4つの頂点間の長さとして、四角形の周囲4辺と対角2辺のうち、少なくとも5辺を計測するステップと、
(b)被計測物1の周辺2に四角形状に指定された4つの頂点3と、被計測物1の上に指定された複数の格子点4と、が写るようにカメラで被計測物及びその周辺を撮影して撮影画像を得るステップと、
(c)得られた撮影画像からあおり補正前の4つの頂点の画像座標を求めるステップと、
(d)各頂点間の計測された長さを元にして、あおり補正後の前記4つの頂点の画像座標を求めるステップと、
(e)(c)のステップで求められたあおり補正前の前記4つの頂点の画像座標と、(d)のステップで求められたあおり補正後の前記4つの頂点の画像座標との間の関係式に基づいて、あおり補正の射影変換の係数を求めるステップと、
(f)撮影画像において、前記被計測物の上の前記複数の格子点の画像座標を得るステップと、
(g)得られた射影変換の係数を用いて、前記複数の格子点の画像座標を射影変換することで、あおり補正後の前記複数の格子点の画像座標を求めるステップと、
を含む。
(a)被計測物1の周辺2に四角形状に指定された4つの頂点3と、被計測物1の上に指定された複数の格子点と、が写るように、被計測物及びその周辺を撮影して得られた撮影画像からあおり補正前の4つの頂点の画像座標を求めるステップと、
(b)4つの頂点間の長さとして、四角形の周囲4辺と対角2辺のうち、少なくとも5辺について計測された長さを元にして、あおり補正後の4つの頂点の画像座標を求めるステップと、
(c)(a)のステップで求められたあおり補正前の前記4つの頂点の画像座標と、(b)のステップで求められたあおり補正後の前記4つの頂点の画像座標との間の関係式に基づいて、あおり補正の射影変換の係数を求めるステップと、
(d)撮影画像において、前記被計測物の上の前記複数の格子点の画像座標を得る
(e)得られた射影変換の係数を用いて、前記複数の格子点の画像座標を射影変換することで、あおり補正後の前記複数の格子点の画像座標を求めるステップと、
の各ステップをコンピュータに実行させて、精密計測を行う。
前記第1の時間から後の第2の時間において、第2の態様の前記精密計測方法を行って、前記第2の時間における前記被計測物の上の前記複数の格子点の画像座標を求めるステップと、
前記第1の時間における前記被計測物の上の前記複数の格子点の画像座標から、前記第2の時間における前記被計測物の上の前記複数の格子点の画像座標への経時的な変位を求めるステップと、
を含む。
前記第2の時間における前記被計測物の上の前記複数の格子点の画像座標を求めるステップにおいて、請求項2に記載の前記精密計測方法におけるステップ(b)、(f)、(g)のみを行って、前記被計測物の上の前記複数の格子点の画像座標を求めてもよい。
<精密計測装置>
図1(a)は、実施の形態1に係る精密計測装置10の構成を示すブロック図である。図1(b)は、制御部13の物理的な構成の一例を示すブロック図である。この精密計測装置10は、被計測物1の周辺2に指定された4つの頂点3(A1〜A4)間の長さを計測する計測部11と、被計測物1及びその周辺2を撮影して、撮影画像を得る撮影部12と、あおり補正前の4つの頂点の画像座標を求める補正前画像座標取得部14と、あおり補正後の4つの頂点の画像座標を求める補正後画像座標算出部15と、あおり補正の射影変換の係数を求める射影変換係数算出部16と、あおり補正前の複数の格子点4(B11〜Bnm)の画像座標を求める補正前格子点座標算出部17と、あおり補正後の複数の格子点の画像座標を求める補正後格子点座標算出部18と、を備える。なお、補正前画像座標取得部14と、補正後画像座標算出部15と、射影変換係数算出部16と、補正前格子点座標算出部17と、補正後格子点座標算出部18と、は、制御部13の機能として実現してもよい。図1(b)に示すように、制御部13は、物理的な構成として、CPU21、メモリ22、記憶手段23、入出力手段24、表示手段25、通信手段26を備えている。
図7は、実施の形態1に係る精密計測方法のフローチャートである。この精密計測方法について以下に説明する。
(a)被計測物1の周辺2に4つの頂点を四角形状に指定し、頂点間の長さ、四角形の周囲4辺と対角2辺のうち、少なくとも5辺(例えば、四角形の周囲3辺と対角2辺又は四角形の周囲4辺と対角1辺)を計測する(S01)。図2は、被計測物1の周辺に四角形状に指定した4つの頂点3と、被計測物1の上に指定した複数の格子点4と、を示す平面図である。図3は、図2の変形例であり、4つの頂点3が長方形以外の四角形を構成する場合の平面図である。図4は、被計測物1の周辺2の4つの頂点3から成る四角形を抽出した平面図である。なお、頂点3として被計測物1の周辺2にマーカを利用することでより正確に長さを計測することができる。そのため、図5(a)〜(j)は、頂点として使用されるマーカの一例を示すものである。また、頂点3は、同一平面内の四角形状を構成するように指定することが好ましい。なお、頂点間の長さの計測は、通常使用される方法、例えば、メジャーによる計測、レーザ計測、あるいは2台のカメラによるステレオ撮影等によって行うことができる。
ここで、被計測物1とは、例えば、コンクリート、モルタル等である。なお、被計測物1は、上記コンクリート、モルタル等に限られない。また、被計測物1の周辺2とは、被計測物1の近傍に配置され、被計測物1に比べて経時的に変位しにくい材料からなる箇所であることが望ましい。被計測物1の周辺2とは、例えば、金属製の枠体等であってもよい。
(c)得られた撮影画像からあおり補正前の4つの頂点の画像座標を求める(S03)。4つの頂点の画像座標は、後述するようにピクセル単位で得ることができる。
(d)頂点間の計測された長さを元に、あおり補正後の4つの頂点の画像座標を求める(S04)。この場合、4つの頂点の画像座標は、計測された長さ(m)に基づくので、例えば、m単位となる。
(e)上記(c)のステップで求められたあおり補正前の4つの頂点の画像座標と、上記(d)のステップで求められたあおり補正後の4つの頂点の画像座標との間の関係式に基づいて、あおり補正の射影変換の係数を求める(S05)。
(f)撮影画像からあおり補正前の複数の格子点の画像座標を求める(S06)。
(g)得られた射影変換の係数を用いて、複数の格子点の画像座標を射影変換することで、あおり補正後の複数の格子点の画像座標を求める(S07)。
以上によって、あおり補正後の被計測物1の上の複数の格子点の画像座標を得ることができる。
<ステップ(c)について>
実空間上の4つの頂点(A、B、C、D)の各点に対応する撮影された画像上の点α、β、γ、δは、画像から得られる画像座標であって、以下の通りとする。
α=(x1,y1)
β=(x2,y2)
γ=(x3,y3)
δ=(x4,y4)
上記4つの点α、β、γ、δは、4つの頂点を撮影して得られた画像座標であって、あおり補正前の画像座標である。
・四角形の周辺3辺と対角2辺の場合
4つの頂点間の長さとして、周辺3辺と対角2辺の長さを計測した場合に、4つの頂点の各点の座標を以下のようにして求めることができる。
4つの頂点の各点(A、B、C、D)で形成される四角形ABCDのうち、周辺2辺(AB、BC)と、対角1辺(AC)とで構成される三角形ABCについて各点(A、B、C)のうち、点Cの座標(AE、CE)を求める。この時、頂点Aから頂点Bの方向をX軸、頂点Aを原点とする。
まず、三角形ABCについて、三辺の和を2sとし、三角形ABCの面積Sについて、ヘロンの公式により、下記式が得られる。
以上によって、点Cの座標(AE、CE)が得られる。
三角形ABDについて、三辺の和を2sとし、三角形ABDの面積Sについて、ヘロンの公式より、下記式が得られる。
A =(0,0) ⇒(X1,Y1)
B =(AB,0) ⇒(X2,Y2)
C =(AE,CE) ⇒(X3,Y3)
D =(AF,DF) ⇒(X4,Y4)
一方、4つの頂点間の長さとして、四角形の周囲4辺と対角2辺のうち、四角形の周辺4辺と対角1辺の場合を計測した場合について説明する。例えば、周囲4辺と対角ACとを計測した場合、原点を点Aとすると共に、対角ACをX軸とすることによって、上記と同様の取り扱いをすることができる。例えば、三角形ABCについては、点Bから対角ACに垂線を下ろして、垂線の足を点Eとする。その後、上記と同様にヘロンの公式を用いてBE及びAEを算出して、点Bの画像座標を求める。また、三角形ACDについては、点Dから対角ACに垂線を下ろして、垂線の足を点Fとする。その後、上記と同様にヘロンの公式を用いてDF、AFを算出して、点Dの画像座標を求めることができる。
あおり補正前の画像上の画像座標(xn,yn)から、あおり補正後の画像座標(Xn,Yn)への座標変換(射影変換)は、以下のように示される。なお、下記式中、a、b、c、d、e、f、A、Bは、あおり補正の射影変換におけるパラメータである。
なお、上述のように、あおり補正前の画像上の画像座標(xn,yn)はピクセル単位で得られる。一方、あおり補正後の画像座標(Xn,Yn)は、例えばm単位で得られる。それぞれの単位が相違するので、それぞれの単位系を対応させる任意の定数としてkを設けた。kは、任意の定数であるが、決定の方法の一つとしては、例えば、以下の方法が挙げられる。
k=αβ間の距離(pixel(画素))/AB間の距離(m)
撮影画像上において、被計測物1の上の複数の格子点4の画像座標を得る。
得られたあおり補正の射影変換におけるパラメータa、b、c、d、e、f、A、Bを用いて、被計測物1の上に配置された複数の格子点4の画像座標を射影変換することで、あおり補正後の被計測物1の複数の格子点の画像座標を求めることができる。
図8は、実施の形態1に係る精密計測用コンピュータプログラムのフローチャートである。
(a)被計測物1の周辺2に四角形状に指定された4つの頂点3と、被計測物1の上に指定された複数の格子点4と、が写るように、被計測物1及びその周辺2を撮影して得られた撮影画像からあおり補正前の4つの頂点の画像座標を求める(S11)。
(b)4つの頂点3間の長さ、四角形の周囲4辺と対角2辺のうち、少なくとも5辺について計測された長さを元にして、4つの頂点3のあおり補正後の画像座標を求める(S12)。
(c)(a)のステップで求められたあおり補正前の4つの頂点3の画像座標と、(b)のステップで求められたあおり補正後の4つの頂点3の画像座標との間の関係式に基づいて、あおり補正の射影変換の係数を求める(S13)。
(d)撮影された画像上において、被計測物1の上の複数の格子点4の画像座標を得る(S14)。
(e)得られた射影変換の係数を用いて、被計測物1の複数の格子点4の画像座標を射影変換することで、あおり補正後の被計測物1の上の複数の格子点4の画像座標を求める(S15)。
以上の各ステップをコンピュータに実行させることによって、被計測物1の上の複数の格子点4の画像座標を精密計測することができる。
<変位計測方法>
図9は、実施の形態2に係る第1の時間から第2の時間にわたる、被計測物1の上の複数の格子点4の画像座標の経時的な変位を計測する変位計測方法のフローチャートである。以下に、この変位計測方法について説明する。
(1)第1の時間において、以下の精密計測方法を行って、第1の時間における被計測物1の上の複数の格子点4の画像座標を求める(S21)。
(1−a)被計測物1の周辺2に4つの頂点を四角形状に指定し、頂点間の長さ、四角形の周囲4辺と対角2辺のうち、少なくとも5辺(例えば、四角形の周囲3辺と対角2辺又は四角形の周囲4辺と対角1辺)を計測する(S31)。
(1−b)被計測物1の周辺2の4つの頂点3と、被計測物1の上の指定された複数の格子点4と、が写るように、カメラにより被計測物1及びその周辺2を撮影して撮影画像を得る(S32)。
(1−c)得られた撮影画像からあおり補正前の4つの頂点の画像座標を求める(S33)。
(1−d)頂点間の計測された長さを元に、あおり補正後の4つの頂点の画像座標を求める(S34)。
(1−e)上記(1−c)のステップで求められたあおり補正前の4つの頂点の画像座標と、上記(1−d)のステップで求められたあおり補正後の4つの頂点の画像座標との間の関係式に基づいて、あおり補正の射影変換の係数を求める(S35)。
(1−f)撮影画像からあおり補正前の複数の格子点の画像座標を求める(S36)。
(1−g)得られた射影変換の係数を用いて、複数の格子点の画像座標を射影変換することで、あおり補正後の複数の格子点の画像座標を求める(S37)。
(2−a)被計測物1の周辺2に4つの頂点を四角形状に指定し、頂点間の長さ、四角形の周囲4辺と対角2辺のうち、少なくとも5辺(例えば、四角形の周囲3辺と対角2辺又は四角形の周囲4辺と対角1辺)を計測する(S41)。
(2−b)被計測物1の周辺2の4つの頂点3と、被計測物1の上の指定された複数の格子点4と、が写るように、カメラにより被計測物1及びその周辺2を撮影して撮影画像を得る(S42)。
(2−c)得られた撮影画像からあおり補正前の4つの頂点の画像座標を求める(S43)。
(2−d)頂点間の計測された長さを元に、あおり補正後の4つの頂点の画像座標を求める(S44)。
(2−e)上記(2−c)のステップで求められたあおり補正前の4つの頂点の画像座標と、上記(2−d)のステップで求められたあおり補正後の4つの頂点の画像座標との間の関係式に基づいて、あおり補正の射影変換の係数を求める(S45)。
(2−f)撮影画像からあおり補正前の複数の格子点の画像座標を求める(S46)。
(2−g)得られた射影変換の係数を用いて、複数の格子点の画像座標を射影変換することで、あおり補正後の複数の格子点の画像座標を求める(S47)。
(3)第1の時間における被計測物の上の前記複数の格子点の画像座標から、第2の時間における被計測物の上の複数の格子点の画像座標への経時的な変位を求める(S23)。
以上によって、第1の時間から第2の時間にわたる、被計測物の上の複数の格子点の画像座標の経時的な変位を計測できる。
この変位計測方法によって、被計測物1の上に複数の格子点を指定することによって、例えば、コンクリート上のクラック発生による変位を平面にわたって計測できる。
図10は、実施の形態1に係る精密計測用コンピュータプログラムのフローチャートである。
(1)第1の時間において、以下の精密計測方法を行って、第1の時間における被計測物1の上の複数の格子点4の画像座標を求める(S51)。
(1−a)被計測物1の周辺2に四角形状に指定された4つの頂点3と、被計測物1の上に指定された複数の格子点4と、が写るように、被計測物1及びその周辺2を撮影して得られた撮影画像からあおり補正前の4つの頂点の画像座標を求める(S61)。
(1−b)4つの頂点3間の長さ、四角形の周囲4辺と対角2辺のうち、少なくとも5辺について計測された長さを元にして、4つの頂点3のあおり補正後の画像座標を求める(S62)。
(1−c)(1−a)のステップで求められたあおり補正前の4つの頂点3の画像座標と、(1−b)のステップで求められたあおり補正後の4つの頂点3の画像座標との間の関係式に基づいて、あおり補正の射影変換の係数を求める(S63)。
(1−d)撮影された画像上において、被計測物1の上の複数の格子点4の画像座標を得る(S64)。
(1−e)得られた射影変換の係数を用いて、被計測物1の複数の格子点4の画像座標を射影変換することで、あおり補正後の被計測物1の上の複数の格子点4の画像座標を求める(S65)。
(2−a)被計測物1の周辺2に四角形状に指定された4つの頂点3と、被計測物1の上に指定された複数の格子点4と、が写るように、被計測物1及びその周辺2を撮影して得られた撮影画像からあおり補正前の4つの頂点の画像座標を求める(S71)。
(2−b)4つの頂点3間の長さ、四角形の周囲4辺と対角2辺のうち、少なくとも5辺について計測された長さを元にして、4つの頂点3のあおり補正後の画像座標を求める(S72)。
(2−c)(2−a)のステップで求められたあおり補正前の4つの頂点3の画像座標と、(2−b)のステップで求められたあおり補正後の4つの頂点3の画像座標との間の関係式に基づいて、あおり補正の射影変換の係数を求める(S73)。
(2−d)撮影された画像上において、被計測物1の上の複数の格子点4の画像座標を得る(S74)。
(2−e)得られた射影変換の係数を用いて、被計測物1の複数の格子点4の画像座標を射影変換することで、あおり補正後の被計測物1の上の複数の格子点4の画像座標を求める(S75)。
(3)第1の時間における被計測物1の上の複数の格子点4の画像座標から、第2の時間における被計測物1の上の複数の格子点4の画像座標への経時的な変位を求める(S53)。
以上の各ステップをコンピュータに実行させることによって、第1の時間から第2の時間にわたる、被計測物1の上の複数の格子点4の画像座標の経時的な変位を計測できる。
2 周辺
3 頂点(A1〜A4)
4 格子点(B11〜Bnm)
10 精密計測装置
11 計測部
12 撮影部
13 制御部
14 補正前画像座標取得部
15 補正後画像座標算出部
16 射影変換係数算出部
17 格子点座標算出部
21 CPU
22 メモリ
23 記憶手段
24 入出力手段
25 表示手段
26 通信手段
Claims (9)
- (a)被計測物の周辺に四角形状に指定された4つの頂点について、前記4つの頂点間の長さとして、前記四角形の周囲4辺と対角2辺のうち、少なくとも5辺の長さを得る計測部と、
(b)前記被計測物の周辺の前記4つの頂点と、前記被計測物の上に指定された複数の格子点と、が写るようにカメラで前記被計測物及びその周辺を撮影して撮影画像を得る撮影部と、
(c)得られた前記撮影画像からあおり補正前の前記4つの頂点の画像座標を求める補正前画像座標取得部と、
(d)前記各頂点間の長さを元にして、あおり補正後の前記4つの頂点の画像座標を求める補正後画像座標算出部と、
(e)あおり補正前の前記4つの頂点の画像座標と、あおり補正後の前記4つの頂点の画像座標との間の関係式に基づいて、あおり補正の射影変換の係数を求める射影変換係数算出部と、
(f)前記撮影画像において、前記複数の格子点の画像座標を求める補正前格子点座標算出部と、
(g)前記被計測物の上の複数の格子点について、得られた前記射影変換の係数を用いて、前記複数の格子点の画像座標を射影変換することで、あおり補正後の前記被計測物の上の前記複数の格子点の画像座標を求める格子点座標算出部と、
を含む、精密計測装置。 - (a)被計測物の周辺に4つの頂点を四角形状に指定し、前記4つの頂点間の長さとして、前記四角形の周囲4辺と対角2辺のうち、少なくとも5辺を計測するステップと、
(b)前記被計測物の周辺の前記4つの頂点と、前記被計測物の上に配置された複数の格子点と、が写るようにカメラで前記被計測物及びその周辺を撮影して撮影画像を得るステップと、
(c)得られた前記撮影画像から、あおり補正前の前記4つの頂点の画像座標を求めるステップと、
(d)前記各頂点間の計測された長さを元にして、あおり補正後の前記4つの頂点の画像座標を求めるステップと、
(e)前記(c)のステップで求められたあおり補正前の前記4つの頂点の画像座標と、前記(d)のステップで求められたあおり補正後の前記4つの頂点の画像座標との間の関係式に基づいて、あおり補正の射影変換の係数を求めるステップと、
(f)前記撮影画像において、前記複数の格子点の画像座標を求めるステップと、
(g)前記被計測物の上に配置された複数の格子点について、得られた前記射影変換の係数を用いて、前記複数の格子点の画像座標を射影変換することで、あおり補正後の前記被計測物の上の前記複数の格子点の画像座標を求めるステップと、
を含む、精密計測方法。 - 前記(a)のステップで、前記頂点間の長さとして、四角形の周囲4辺と対角1辺、又は、四角形の周囲3辺と対角2辺、の少なくとも一方を計測する、請求項2に記載の精密計測方法。
- (a)被計測物の周辺に四角形状に指定された4つの頂点と、前記被計測物の上に配置された複数の格子点と、が写るように、前記被計測物及びその周辺を撮影して得られた撮影画像からあおり補正前の前記4つの頂点の画像座標を求めるステップと、
(b)前記4つの頂点間の長さ、前記四角形の周囲4辺と対角2辺のうち、少なくとも5辺について計測された長さを元にして、あおり補正後の前記4つの頂点の画像座標を求めるステップと、
(c)前記(a)のステップで求められたあおり補正前の前記4つの頂点の画像座標と、前記(b)のステップで求められたあおり補正後の前記4つの頂点の画像座標との間の関係式に基づいて、あおり補正の射影変換の係数を求めるステップと、
(d)得られた前記射影変換の係数を用いて、前記被計測物の上に配置された前記複数の格子点の座標を射影変換することで、あおり補正後の前記被計測物の上に配置された前記複数の格子点の座標を求めるステップと、
の各ステップをコンピュータに実行させて、被計測物の複数の格子点の座標の精密計測を行うための、精密計測用コンピュータプログラム。 - 請求項4に記載の前記精密計測用コンピュータプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
- 第1の時間において、請求項2に記載の前記精密計測方法を行って、前記第1の時間における前記被計測物の上の前記複数の格子点の画像座標を求めるステップと、
前記第1の時間から後の第2の時間において、請求項2に記載の前記精密計測方法を行って、前記第2の時間における前記被計測物の上の前記複数の格子点の画像座標を求めるステップと、
前記第1の時間における前記被計測物の上の前記複数の格子点の画像座標から、前記第2の時間における前記被計測物の上の前記複数の格子点の画像座標への経時的な変位を求めるステップと、
を含む、変位計測方法。 - 前記第1の時間から前記第2の時間にわたって前記カメラを固定しておき、
前記第2の時間における前記被計測物の上の前記複数の格子点の画像座標を求めるステップにおいて、請求項2に記載の前記精密計測方法におけるステップ(b)、(f)、(g)のみを行って、前記第2の時間における前記被計測物の上の前記複数の格子点の画像座標を求める、請求項6に記載の変位計測方法。 - 請求項6又は7に記載の前記変位計測方法の各ステップをコンピュータに実行させて、第1の時間から第2の時間にわたる、被計測物の上の複数の格子点の画像座標の経時的な変位を計測する変位計測用コンピュータプログラム。
- 請求項8に記載の変位計測用コンピュータプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
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