JP7255251B2 - 紙容器の検査方法、内容物入り紙容器の製造方法、内容物充填システムおよび内容物入り紙容器の製造装置 - Google Patents

紙容器の検査方法、内容物入り紙容器の製造方法、内容物充填システムおよび内容物入り紙容器の製造装置 Download PDF

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Description

本開示は、紙容器の検査方法、内容物入り紙容器の製造方法、内容物充填システムおよび内容物入り紙容器の製造装置に関する。
従来から、いわゆるゲーブルトップ型の頂部を有する紙容器が知られている。このような紙容器では、成形不良に起因するシール不良や、シール工程での加熱不良に起因するシール不良によって、内容物の漏れが生じる可能性がある。このため、紙容器では、内容物の漏れの有無を検査することが一般的であり、紙容器の検査として、例えば、製造ライン上での抜き取り検査が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2000-203539号公報
しかしながら、製造ライン上での抜き取り検査の場合、全ての紙容器に対して検査が行われるわけではなく、紙容器のシール直後において、シール不良が生じている紙容器を特定することが困難である。このため、内容物が充填された紙容器を保管する倉庫等において、シール不良が生じている紙容器が発見される場合がある。この場合、内容物が紙容器から漏れ出して倉庫等が汚れてしまうといった問題がある。また、シール不良が生じている紙容器が倉庫等で発見されることなく、市場に流通してしまう可能性もある。そこで、紙容器のシール不良を非破壊で全数検査する方法が求められている。
本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、シール不良になり得る紙容器を予め判定することが可能な、紙容器の検査方法、内容物入り紙容器の製造方法、内容物充填システムおよび内容物入り紙容器の製造装置を提供することを目的とする。
本開示の一実施の形態は、開口を含む頂部を有する紙容器の検査方法において、前記頂部を折り畳む第1折り工程と、前記第1折り工程によって折り畳まれた前記頂部を開く第1開口工程と、前記開口から前記紙容器内に内容物を充填する充填工程と、前記内容物が充填された前記紙容器の前記頂部の前記開口を撮像する撮像工程と、撮像された前記開口の画像に基づいて、前記紙容器の状態を判定する判定工程と、を備える、紙容器の検査方法である。
本開示の一実施の形態において、前記充填工程と、前記撮像工程との間に、前記頂部を折り畳む第2折り工程と、前記第2折り工程によって折り畳まれた前記頂部を開く第2開口工程と、を更に備えていても良い。
本開示の一実施の形態において、前記開口は、対向する一対の第1辺と、対向する一対の第2辺とを含み、前記判定工程において、前記第1辺の各端部により画定される四角形の対角線の長さに基づいて、前記紙容器の状態を判定しても良い。
本開示の一実施の形態において、前記一対の第2辺は、それぞれ内側に屈曲した屈曲部を含み、前記判定工程において、前記屈曲部を互いに結んだ直線の長さに基づいて、前記紙容器の状態を判定しても良い。
本開示の一実施の形態において、前記判定工程において、前記一対の第1辺のうちの一方の第1辺の任意の点と、前記一対の第1辺のうちの他方の第1辺の任意の点とを互いに結んだ直線の長さに基づいて、前記紙容器の状態を判定しても良い。
本開示の一実施の形態において、前記判定工程において、撮像された前記開口の画像と、予め作成された前記開口の基準画像とのパターンマッチングにより、前記紙容器の状態を判定しても良い。
本開示の一実施の形態において、前記充填工程の後、前記頂部を加熱する加熱工程を更に備えていても良い。
本開示の一実施の形態において、前記加熱工程は、前記撮像工程の前に設けられていても良い。
本開示の一実施の形態において、前記撮像工程は、前記加熱工程の前に前記開口を撮像する第1撮像工程と、前記加熱工程の後に前記開口を撮像する第2撮像工程とを有し、前記判定工程は、前記第1撮像工程により撮像された前記開口の画像に基づいて、前記紙容器の状態を判定する第1判定工程と、前記第2撮像工程により撮像された前記開口の画像に基づいて、前記紙容器の状態を判定する第2判定工程とを有していても良い。
本開示の一実施の形態において、前記加熱工程は、前記頂部を所定の温度に加熱する第1加熱工程と、前記第1加熱工程の後に前記頂部を加熱する第2加熱工程とを有していても良い。
本開示の一実施の形態は、本開示による紙容器の検査方法により、前記紙容器を検査する検査工程と、検査された前記紙容器の前記頂部を加熱する加熱工程と、前記加熱工程により加熱された前記頂部をシールするシール工程と、を備える内容物入り紙容器の製造方法である。
本開示の一実施の形態において、前記加熱工程は、前記頂部を所定の温度に加熱する第1加熱工程と、前記第1加熱工程の後に前記頂部を加熱する第2加熱工程とを有していても良い。
本開示の一実施の形態は、本開示による紙容器の検査方法により、前記紙容器を検査する検査工程と、検査された前記紙容器の前記頂部をシールするシール工程と、を備える内容物入り紙容器の製造方法である。
本開示の一実施の形態において、前記シール工程は、第1シール工程と、前記第1シール工程の後に前記頂部をシールする第2シール工程とを有していても良い。
本開示の一実施の形態は、開口を含む頂部を有する紙容器に内容物を充填する内容物充填システムにおいて、前記紙容器を搬送方向に沿って搬送する搬送機構と、前記搬送機構によって搬送された前記紙容器の前記頂部を折り畳む第1折り機構と、前記第1折り機構の下流側に設けられ、折り畳まれた前記頂部を開く第1開口機構と、前記第1開口機構の下流側に設けられ、前記開口から前記紙容器内に内容物を充填する充填装置と、前記充填装置の下流側に設けられ、前記内容物が充填された前記紙容器の前記頂部の前記開口を撮像する撮像部と、撮像された前記開口の画像に基づいて、前記紙容器の状態を判定する制御部と、を備える、内容物充填システムである。
本開示の一実施の形態において、前記充填装置と前記撮像部との間に設けられ、前記内容物が充填された前記紙容器の前記頂部を折り畳む第2折り機構と、前記第2折り機構の下流側に設けられ、折り畳まれた前記頂部を開く第2開口機構と、を更に備えていても良い。
本開示の一実施の形態において、前記充填装置の下流側に設けられ、前記内容物が充填された前記紙容器の前記頂部を加熱する加熱機構を更に備えていても良い。
本開示の一実施の形態において、前記加熱機構は、前記撮像部の下流側に設けられていても良い。
本開示の一実施の形態において、前記加熱機構は、前記撮像部の上流側に設けられていても良い。
本開示の一実施の形態において、前記内容物充填システムは、2つの前記撮像部を備え、2つの前記撮像部のうちの一方は前記加熱機構の上流側に設けられ、2つの前記撮像部のうちの他方は前記加熱機構の下流側に設けられていても良い。
本開示の一実施の形態において、前記加熱機構は、前記頂部を所定の温度に加熱する第1加熱部と、前記第1加熱部の下流側に設けられた第2加熱部とを有していても良い。
本開示の一実施の形態は、本開示による内容物充填システムと、前記内容物充填システムによって内容物が充填された前記紙容器の前記頂部をシールするシール機構と、を備える、内容物入り紙容器の製造装置である。
本開示の一実施の形態において、前記シール機構は、第1シール部と、前記第1シール部の下流側に設けられた第2シール部とを有していても良い。
本開示の一実施の形態において、前記シール機構の下流側に設けられ、前記制御部により、異常であると判定された前記紙容器を排出する排出部を更に備えていても良い。
本開示によれば、シール不良になり得る紙容器を予め判定することができる。
図1は、本開示の一実施の形態による内容物入り紙容器の製造方法により製造される内容物入り紙容器を示す斜視図である。 図2は、本開示の一実施の形態による紙容器の検査方法により検査される紙容器を示す斜視図である。 図3は、本開示の一実施の形態による紙容器の検査方法により検査される紙容器を示す平面図である。 図4は、本開示の一実施の形態による紙容器の検査方法に用いられる紙容器のブランク材を示す平面図である。 図5Aは、本開示の一実施の形態による紙容器の検査方法に用いられる紙容器のブランク材を作製するための包装材料を示す断面図である。 図5Bは、本開示の一実施の形態による紙容器の検査方法に用いられる紙容器のブランク材を作製するための包装材料を示す断面図である。 図6は、本開示の一実施の形態による内容物入り紙容器の製造装置を示す概略側面図である。 図7Aは、本開示の一実施の形態による内容物充填システムの第1折り機構および第1開口機構を示す概略斜視図である。 図7Bは、本開示の一実施の形態による内容物充填システムの第1折り機構および第1開口機構を示す概略斜視図である。 図7Cは、本開示の一実施の形態による内容物充填システムの第1折り機構および第1開口機構を示す概略斜視図である。 図8は、本開示の一実施の形態による内容物充填システムの第2折り機構を示す概略斜視図である。 図9は、本開示の一実施の形態による内容物充填システムの第2開口機構を示す概略斜視図である。 図10は、本開示の一実施の形態による内容物入り紙容器の製造装置の加熱機構を示す側面図である。 図11は、本開示の一実施の形態による内容物入り紙容器の製造装置の加熱機構を示す断面図(図10のXI-XI線断面図)である。 図12は、本開示の一実施の形態による内容物入り紙容器の製造装置のシール機構を示す正面図である。 図13は、本開示の一実施の形態による内容物入り紙容器の製造方法を示すフローチャートである。 図14は、本開示の一実施の形態による内容物入り紙容器の製造装置の変形例(第1の変形例)を示す概略側面図である。 図15は、本開示の一実施の形態による内容物入り紙容器の製造装置の変形例(第2の変形例)を示す概略側面図である。 図16は、本開示の一実施の形態による内容物入り紙容器の製造方法の変形例(第2の変形例)を示すフローチャートである。 図17は、本開示の一実施の形態による内容物入り紙容器の製造装置の変形例(第3の変形例)を示す概略側面図である。 図18は、本開示の一実施の形態による内容物入り紙容器の製造方法の変形例(第3の変形例)を示すフローチャートである。 図19は、本開示の一実施の形態による内容物入り紙容器の製造装置の変形例(第4の変形例)を示す概略側面図である。 図20は、本開示の一実施の形態による紙容器の検査方法の判定工程の変形例を説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。図1乃至図13は本発明の一実施の形態を示す図である。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから適宜変更し誇張してある。
紙容器の構成
まず、図1乃至図5Bにより、本実施の形態による内容物入り紙容器の製造方法により製造される内容物入り紙容器1の概要について説明する。
図1に示すように、内容物入り紙容器1は、四角筒状の胴部2と、四角板状の底部5と、いわゆるゲーブルトップ型の頂部7とを有している。
このうち、紙容器1の四角筒状の胴部2は、4つの稜線8a、8b、8c、8d(図4参照)により区画された4つの側面2a、2b、2c、2dを有している。
また、ゲーブルトップ型の頂部7は対向する一対の傾斜板3と、傾斜板3間に位置するとともに傾斜板3間に折込まれる一対の折込部6とを有している。また、一対の傾斜板3には各々の上端に糊しろ4aが設けられており、一対の折込部6には各々の上端に糊しろ4bが設けられている(図2参照)。そして、糊しろ4aは、糊しろ4bを介して互いに接着されている。このようにして頂部7が密閉されている。なお、図2に示すように、一対の傾斜板3にそれぞれ設けられた糊しろ4aの上下方向に沿った長さは、一対の折込部6にそれぞれ設けられた糊しろ4bの上下方向に沿った長さよりも長くなっている。このため、糊しろ4aの上部において、各々の糊しろ4aは、糊しろ4bを介することなく互いに接着されている。
また、一方の傾斜板3には注出口取付穴3a(図4参照)に取り付けられた注出口3bと、この注出口3bに取り付けられた蓋体3cとが設けられている。このようなゲーブルトップ型の紙容器1において、注出口3bから蓋体3cを外した後、注出口3bを介して紙容器1内から飲料等の内容物を取出すことができる。
次に、図2および図3により、頂部7が密閉されていない状態の紙容器1について説明する。図2および図3に示すように、紙容器1の頂部7は、内容物を充填するための開口10を含んでいる。すなわち、一対の傾斜板3に設けられた各糊しろ4aと、一対の折込部6に設けられた各糊しろ4bとにより開口10が画定されている。
この場合、開口10は、対向する一対の第1辺10aと、対向する一対の第2辺10bとを含んでいる。このうち、一対の第1辺10aは、それぞれ糊しろ4aによって画定されている。一方、一対の第2辺10bは、それぞれ糊しろ4bによって画定されている。また、図3に示すように、開口10は、平面視において、一対の第1辺10aの各端部10c、10d、10e、10fによって角部が画定される四角形状をもっている。
このような紙容器1は、後述するブランク材11を組み立てることにより作製される。この際、ブランク材11から胴部2と底部5とを形成した後、ゲーブルトップ型の頂部7を組み立てやすくするために、糊しろ4a、4bを互いに接着する前に、紙容器1の頂部7を所定の形状に折り畳む場合がある。この場合、図3の仮想線(二点鎖線)に示すように、一対の第2辺10bは、それぞれ内側に屈曲した屈曲部10gを含むようになる。これにより、開口10は、平面視において、一対の第1辺10aの各端部10c、10d、10e、10fと、一対の屈曲部10gとによって角部が画定される、いわゆる凹六角形状をもつようになる。また、この場合、糊しろ4a、4bを互いに接着する前に、上述した一対の第2辺10bを画定する一対の糊しろ4bがそれぞれ内側に折り畳まれた状態で、糊しろ4a、4bが加熱され得る。
なお、上述した紙容器1は、例えば酒、牛乳、乳製品、油脂、出汁、液体調味料、水、洗剤などの流動性を有する内容物や、粉体の内容物を封入する際に好適に使用することができる。
ところで、ゲーブルトップ型の頂部7を有する紙容器1は、図4に示すようなブランク材11を準備し、このブランク材11を胴部2の稜線8a、8b、8c、8dに沿って組立てることにより作製される。
図4に示すブランク材11は、後述する、所望の層構成をもつ包装材料11aを打抜くことにより得られる。このブランク材11は、紙容器1の胴部2の各側面2a、2b、2c、2dに対応する側面パネル12a、12b、12c、12dと、底部5に対応する底部パネル15と、一対の傾斜板3に対応する傾斜板パネル13と、一対の傾斜板3間に折込まれる一対の折込部6に対応する折込部パネル16とを有している。このうち、折込部パネル16には、折込部パネル16を折畳むための折罫16aが設けられている。
また、図4に示すブランク材11において、各傾斜板パネル13および各折込部パネル16に、糊しろ4a、4bに対応する糊しろ14aおよび糊しろ14bがそれぞれ設けられている。この場合、糊しろ14aの幅(短手方向における長さ)は、糊しろ14bの幅(短手方向における長さ)よりも長くなっている。また、糊しろ14bには、糊しろ14bを折畳むための折罫14cが設けられている。この折罫14cは、紙容器1の頂部7が所定の形状に折り畳まれた場合に、上述した一対の第2辺10bの屈曲部10gに対応する部分である。
さらに、側面パネル12dに、側面パネル12cと側面パネル12dとを互いに接着するための、糊しろ9が設けられている。また、側面パネル12a、12b、12c、12d間に稜線8a、8b、8c、8dが形成されている。さらに、側面パネル12a、12cと傾斜板パネル13との間、側面パネル12b、12dと折込部パネル16との間、および側面パネル12a、12b、12c、12dと底部パネル15との間に、それぞれ、ブランク材11を折畳むための折罫19が設けられている。
次に、ブランク材11を形成するための包装材料11aについて述べる。上述のようにブランク材11は包装材料11aを打抜くことにより得られる。このような包装材料11aは、図5Aに示すように、PE層11b/紙材11c/PE層11d/アルミ箔11e/ポリエチレンテレフタレート層(PET層)11f/PE層11gの層構成をもつ積層体を使用しても良い。また、図5Bに示すように、PE層11b/紙材11c/PE層11d/蒸着PET層11h/PE層11gの層構成をもつ積層体を使用しても良い。PE層には高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレンを用いることができる。蒸着PET層には、アルミ蒸着PETを用いても良く、シリカ蒸着PETを用いても良い。紙材としては賦型性、耐屈曲性、剛性、腰、強度等を有するものが使用できる。
具体的には、紙材としては、主強度材であり、強サイド性の晒または未晒の紙材、純白ロール紙、クラフト紙、板紙、加工紙、ミルク厚紙等の各種紙材を用いることができる。紙材はこれらの紙材を複数重ねたものであってもよい。
また、使用する紙材は、坪量200g/m以上450g/m以下程度であっても良い。紙材の厚さは110μm以上860μm以下程度であっても良い。
内容物入り紙容器の製造装置の構成
次に、図6乃至図12により、本実施の形態による内容物入り紙容器1の製造装置20(以下、単に製造装置20という)の概要について説明する。この製造装置20は、上述した紙容器1に対して内容物を充填するとともに、紙容器1の頂部7を密封するものである。
図6に示すように、製造装置20は、紙容器1に内容物を充填する内容物充填システム30と、内容物充填システム30によって内容物が充填された紙容器1の頂部7をシールするシール機構110と、を備えている。また、製造装置20は、シール機構110の下流側に設けられ、内容物充填システム30の後述する制御部90により、異常であると判定された紙容器1を排出する排出部120を更に備えている。
まず、内容物充填システム30について説明する。
内容物充填システム30は、紙容器1を搬送方向D1に沿って搬送する搬送機構40と、搬送機構40によって搬送された紙容器1の頂部7を折り畳む折り機構50a(第1折り機構)と、折り機構50aの下流側に設けられ、折り畳まれた頂部7を開く開口機構60a(第1開口機構)と、開口機構60aの下流側に設けられ、開口10から紙容器1内に内容物を充填する充填装置70と、充填装置70の下流側に設けられ、内容物が充填された紙容器の頂部7の開口10を撮像する撮像部80と、撮像された開口10の画像に基づいて、紙容器1の状態を判定する制御部90と、を備えている。
このうち、搬送機構40は、紙容器1が載置される複数の搬送部41(図7A乃至図9参照)を有している。各々の搬送部41は、紙容器1を支持する4つの支持部材42(図7A乃至図9では一部のみ図示)により、それぞれが構成されている。各々の支持部材42は、紙容器1の各稜線8a、8b、8c、8dの一部または全部をそれぞれが覆うように紙容器1を支持している。また、各々の搬送部41は、上流側から下流側に移動可能に構成されており、各々の搬送部41がそれぞれ紙容器1を支持しながら上流側から下流側に移動することにより、紙容器1を上流側から下流側に搬送するようになっている。なお、図示はしないが、搬送部41は、2つの支持部材42により、それぞれが構成されていてもよい。この場合、支持部材42は、紙容器1の稜線8a、8b、8c、8dのうち、対角線上にある2つの稜線を覆ってもよい。このような搬送機構40は、制御装置31に接続されており、制御装置31からの信号に基づいて紙容器1を搬送するようになっている。
また、図6に示すように、搬送機構40は、後述する加熱機構100に沿って配置され、紙容器1の搬送方向D1に沿って延びる一対のガイド43(図6では1つのみ図示)を更に有している。この一対のガイド43は、紙容器1が一対のガイド43間を通過する際に、紙容器1の頂部7の糊しろ4a、4bの下方に位置するように配置されており、紙容器1の開口10の形状を規制する役割をする。この一対のガイド43はそれぞれ中空形状になっており、ガイド43内を冷却水が流れるように構成されている。このようにして、ガイド43が加熱機構100からの熱の影響を受けることを防いでいるとともに、頂部7の糊しろ4a以外の部分に不要な熱が伝わることを防いでいる。
図7A乃至図7Cに示すように、折り機構50aは、開閉自在に構成された一対の押圧板51aを有している。この一対の押圧板51aは、それぞれ、折込部パネル16の折罫16aと、折罫19とによって画定される領域(図4参照)に対応する三角形状をもっている。また、折り機構50aは、図7A乃至図7Cの上下方向に沿って移動するように構成されている。この場合、折り機構50aの一対の押圧板51aは、図7Aに示すように、折り機構50aが上昇した状態で開放状態をとる場合、紙容器1に接触することなく、紙容器1の上方に位置するように構成されている。折り機構50aが紙容器1の頂部7を折り畳む場合、まず、図7Bに示すように、一対の押圧板51aが開放状態をとりながら、折り機構50aが下降する。次に、図7Cに示すように、折り機構50aが下降した状態で、一対の押圧板51aが閉鎖状態をとることにより、一対の押圧板51aが紙容器1の一対の折込部6を押圧して折り込み、紙容器1の頂部7を折り畳むようになっている。折り機構50aは、制御装置31に接続されており、制御装置31からの信号に基づいて所望のタイミングで上下方向に沿って移動するとともに、一対の押圧板51aの開閉を行うように構成されている。
開口機構60aは、図7A乃至図7Cに示すように、下方に向かって先細となる下端部を有する板状部材61aを含んでいる。また、開口機構60aは、図7A乃至図7Cの上下方向に沿って移動するように構成されている。この場合、開口機構60aの板状部材61aは、図7Aに示すように、開口機構60aが上昇した状態をとる場合、紙容器1に接触することなく、紙容器1の上方に位置するように構成されている。開口機構60aが紙容器1の頂部7を開く場合、まず、図7Bに示すように、開口機構60aが下降する。そして、この板状部材61aの下端部が、搬送される紙容器1の頂部7の開口10内に挿入されることにより、紙容器1の頂部7を開くようになっている。開口機構60aは、制御装置31に接続されており、制御装置31からの信号に基づいて所望のタイミングで上下方向に沿って移動するように構成されている。なお、上述した折り機構50aおよび開口機構60aは、互いに一体に移動するようになっている。
図6に示すように、充填装置70は、紙容器1に充填される内容物が保管されるタンク71と、タンク71から内容物を紙容器1内に充填するノズル72とを有している。この充填装置70は、制御装置31に接続されており、制御装置31からの信号に基づいて所望のタイミングで紙容器1内に内容物を充填するようになっている。
撮像部80は、カメラ81と、照明部82とを有している。カメラ81および照明部82は、紙容器1の上方に位置するように配置されており、照明部82によって開口10を照明しながらカメラ81によって紙容器1の開口10を撮像することができるように構成されている。このように、照明部82が紙容器1を照明することにより、カメラ81が撮像する開口10の画像を鮮明にすることができるようになっている。カメラ81および照明部82は、制御部90に接続されており、制御部90からの信号に基づいて、所望のタイミングで照明部82が紙容器1を照明するとともに、カメラ81が開口10を撮像するように構成されている。また、カメラ81によって撮像された画像データは、制御部90に送信されるようになっている。なお、撮像部80は、カメラ81を複数有していてもよい。また、カメラ81は、紙容器1の斜め上方に位置するように配置されていてもよい。さらに、撮像部80は照明部82を有していなくてもよい。
制御部90は、カメラ81によって撮像された紙容器1の開口10の平面形状に基づいて、紙容器1の状態を判定するように構成されている。紙容器1の開口10の平面形状が所望の形状である場合、後述する加熱機構100の後述する内側ヒータ101i、102iと糊しろ4a、4bとの間の距離、および後述する外側ヒータ101o、102oと糊しろ4bとの間の距離を、開口10の全周にわたって略一定にすることができる(図11参照)。ここで、糊しろ4a、4bが、内側ヒータ101i、102iや外側ヒータ101o、102oから離れて位置している場合、糊しろ4a、4bが十分に加熱されずに、糊しろ4a、4b同士を効果的に接着させることが困難になる場合がある。一方、糊しろ4a、4bが、内側ヒータ101i、102iや外側ヒータ101o、102oに近づき過ぎている場合、糊しろ4a、4bが加熱されすぎて、糊しろ4a、4bを構成する包装材料11aにピンホールが発生する可能性がある。これに対して、紙容器1の開口10の平面形状が所望の形状である場合、加熱機構100の内側ヒータ101i、102iと糊しろ4a、4bとの間の距離、および外側ヒータ101o、102oと糊しろ4bとの間の距離を、開口10の全周にわたって略一定にすることができる。この場合、加熱機構100の内側ヒータ101i、102iと糊しろ4a、4bとの間の距離、および外側ヒータ101o、102oと糊しろ4bとの間の距離を、開口10の全周にわたって所望の距離にすることができる。これにより、紙容器1の糊しろ4a、4bを略均一に加熱することができ、頂部7において、糊しろ4a、4b同士を効果的に接着させることができる。このため、頂部7の接着不良が発生することを抑制することができる。
また、本実施の形態による制御部90は、開口10の上述した第1辺10a(図3参照)の各端部10c、10d、10e、10fにより画定される四角形の対角線L1の長さに基づいて、紙容器1の状態を判定する。この場合、制御部90は、対角線L1の長さが所定の範囲内にある場合に、紙容器1は正常であると判定する。一方、制御部90は、対角線L1の長さが所定の範囲から外れた場合に、紙容器1が異常であると判定する。このように、制御部90が開口10の第1辺10aの各端部10c、10d、10e、10fにより画定される四角形の対角線L1の長さに基づいて、紙容器1の状態を判定することにより、紙容器1の状態を容易に判定することができる。なお、図示された例においては、対角線L1が端部10cと端部10eとを結ぶ直線であるが、対角線L1は、端部10dと端部10fとを結ぶ直線であっても良い。この制御部90は、制御装置31に接続されており、制御部90によって判定された判定結果は、制御装置31に送信されるようになっている。なお、制御部90は、制御装置31内に組み込まれていてもよい。
また、図6に示すように、内容物充填システム30は、充填装置70と撮像部80との間に設けられ、内容物が充填された紙容器1の頂部7を折り畳む折り機構50b(第2折り機構)と、折り機構50bの下流側に設けられ、折り畳まれた頂部7を開く開口機構60b(第2開口機構)と、を更に備えていてもよい。このうち、折り機構50bは、図8(a)-(b)に示すように、開閉自在に構成された一対の爪部51bを有している。この一対の爪部51bは、図8(a)に示すように、開放状態をとる場合、紙容器1に接触することなく、紙容器1の上方に位置するように構成されている。一方、図8(b)に示すように、一対の爪部51bが閉鎖状態をとることにより、一対の爪部51bが紙容器1の一対の折込部6を押圧して折り込み、紙容器1の頂部7を折り畳むように構成されている。この折り機構50bは、制御装置31に接続されており、制御装置31からの信号に基づいて所望のタイミングで一対の爪部51bの開閉を行うように構成されている。
開口機構60bは、図9(a)-(b)に示すように、平面視で、搬送方向D1上流側に向かって先細となる先端部を有する板状部材61bを含んでいる。そして、この開口機構60bの先端部が、搬送される紙容器1のうち折り畳まれた頂部7の一対の糊しろ4aに接触することにより、紙容器1の頂部7を開くようになっている。すなわち、図9(a)に示すように、紙容器1は、開口10を画定する一対の第1辺10aが搬送方向D1と平行となるように搬送機構40によって搬送される。この際、紙容器1は、一対の糊しろ4a間に、板状部材61bの先端部を挿入させるように、搬送機構40により下流側に搬送される。これにより、図9(b)に示すように、開口機構60bによって紙容器1の頂部7が開かれ、頂部7に開口10が画定されようになっている。なお、この際、上述したように、糊しろ4aの上下方向に沿った長さは、糊しろ4bの上下方向に沿った長さよりも長くなっている。このため、紙容器1の糊しろ4aは板状部材61bに当接するが、糊しろ4bは、板状部材61bの下方を通過する。これにより、板状部材61bが紙容器1と干渉することなく、紙容器1の頂部7が開かれ、頂部7に開口10が画定されように構成されている。
また、図6に示すように、内容物充填システム30は、充填装置70の下流側に設けられ、内容物が充填された紙容器1の頂部7を加熱する加熱機構100を更に備えている。本実施の形態による加熱機構100は、撮像部80の下流側であって、シール機構110の上流側に設けられている。この加熱機構100は、頂部7を所定の温度に加熱する加熱部101(第1加熱部)と、加熱部101の下流側に設けられた加熱部102(第2加熱部)とを有している。
このうち加熱部101は、図10に示すように、紙容器1の頂部7の開口10内に挿入される内側ヒータ101iと、紙容器1の頂部7の開口10の外側に配置される一対の外側ヒータ101oとを有している。これらの内側ヒータ101iおよび外側ヒータ101oは、図6の上下方向に沿って移動するように構成されている。また、これらの内側ヒータ101iおよび外側ヒータ101oは、それぞれチャンバー状になっている。そして、内側ヒータ101iおよび外側ヒータ101oには、内側ヒータ101i内および外側ヒータ101o内に供給された熱風を紙容器1に対して吹き付けるための貫通孔103i、103oが形成されている。
また、図11に示すように、内側ヒータ101iは、頂部7の開口10に対応する横断面形状を有している。すなわち、内側ヒータ101iの横断面形状は、いわゆる凹六角形状をもっている。このように、内側ヒータ101iが、頂部7の開口10に対応する横断面形状をもっていることにより、内側ヒータ101iが開口10内に挿入された場合に、内側ヒータ101iと糊しろ4a、4bとの間の距離を、開口10の全周にわたって略一定にすることができる。これにより、内側ヒータ101iが頂部7の糊しろ4a、4bを略均一に加熱することができる。このため、頂部7の接着不良が発生することを抑制することができる。
一対の外側ヒータ101oは、頂部7の糊しろ4bに対向するように配置され、それぞれ折り畳まれた糊しろ4bに対応する横断面形状を有している。すなわち、一対の外側ヒータ101oのうち、搬送方向D1において紙容器1の下流側に位置する外側ヒータ101oは、先端部105の横断面形状がくの字形状をもっている。また、搬送方向D1において紙容器1の上流側に位置する外側ヒータ101oは、後端部104の横断面形状がくの字形状を逆にした形状をもっている。このように、外側ヒータ101oが、折り畳まれた糊しろ4bに対応する横断面形状をもっていることにより、外側ヒータ101oと糊しろ4bとの間の距離を略一定にすることができる。これにより、頂部7の糊しろ4bを略均一に加熱することができる。このため、頂部7の接着不良を抑制することができる。
加熱部102は、図10に示すように、紙容器1の頂部7の開口10内に挿入される内側ヒータ102iと、紙容器1の頂部7の開口10の外側に配置される一対の外側ヒータ102oとを有している。これらの内側ヒータ102iおよび外側ヒータ102oは、図6の上下方向に沿って移動するように構成されている。なお、加熱部101の内側ヒータ101iおよび外側ヒータ101o、並びに加熱部102の内側ヒータ102iおよび外側ヒータ102oは、互いに一体に移動するように構成されている。また、加熱部102の内側ヒータ102iおよび外側ヒータ102oのその他の構成は、上述した加熱部101の内側ヒータ101iおよび外側ヒータ101oの構成と略同一であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、製造装置20のシール機構110について説明する。
図6に示すように、本実施の形態によるシール機構110は、加熱部102の下流側に設けられたシール部111(第1シール部)と、シール部111の下流側に設けられたシール部112(第2シール部)とを有している。シール部111およびシール部112は、それぞれ、紙容器1の一対の糊しろ4を挟み込む一対の押圧部材110aを有している。図12に示すように、この押圧部材110aが、加熱機構100により加熱された一対の糊しろ4aを挟み込むことにより、糊しろ4a同士を、糊しろ4bを介して接着させて頂部7を密封するように構成されている。
また、上述したように、製造装置20は、シール機構110の下流側に設けられた排出部120を更に備えている(図6参照)。排出部120は、制御部90により、異常であると判定された紙容器1を排出する。この排出部120は、制御装置31に接続されており、制御装置31からの信号に基づいて紙容器1を排出するように構成されている。排出部120は、公知の排出機構を用いることができるため、ここでは詳細な説明は省略する。
次に、このような構成からなる本実施の形態における作用について説明する。ここでは、紙容器1の検査方法および内容物入り紙容器1の製造方法について説明する。まず、紙容器1の検査方法について説明する。
まず、内容物充填システム30に紙容器1を供給する(図13の符号S1)。この際、折り機構50aよりも上流側において、ブランク材11が起函され、紙容器1の底部5が組み立てられるとともに、紙容器1の注出口取付穴3aに注出口3bが取付けられる。そして、紙容器1は、注出口3bが取り付けられた状態で搬送機構40により搬送される。
次に、紙容器1の頂部7を折り畳む(第1折り工程、図13の符号S2)。この場合、折り機構50aが、制御装置31からの信号により、下降するとともに(図7B参照)、一対の押圧板51aを閉鎖状態にする(図7C参照)。これにより、一対の押圧板51aによって頂部7の一対の折込部6が折り畳まれる。
次いで、折り機構50aによって折り畳まれた頂部7を一旦開く(第1開口工程、図13の符号S3)。この際、開口機構60aが、制御装置31からの信号により下降して、板状部材61aの下端部が、搬送される紙容器1の頂部7の開口10内に挿入される(図7Bおよび図7C参照)。これにより、頂部7が開かれる。このように、折り機構50aにより紙容器1の頂部7を所定の形状に折り畳み、かつ、開口機構60aにより頂部7を開くことによって、紙容器1の頂部7の一対の折込部6に折り癖をつけることができる。このため、頂部7を密封するために紙容器1の頂部7を所定の形状に折り畳む際に、頂部7を容易に折り畳むことができる。
次に、開口10から紙容器1内に内容物を充填する(充填工程、図13の符号S4)。この際、制御装置31からの信号により、充填装置70のタンク71に保管された内容物が、ノズル72を介して紙容器1内に充填される。なお、後述する検査工程の前に紙容器1内に内容物を充填することにより、検査工程における検査精度を向上させることができる。すなわち、紙容器1内に内容物が充填されることにより、紙容器1の胴部2の側面2a、2b、2c、2dに対して内容物からの圧力が作用する。これにより、紙容器1の頂部7の開口10の平面形状が変化する場合がある。このため、紙容器1内に内容物を充填する前に検査工程を行った場合、検査工程において撮像部80により撮像した開口10の形状と、加熱機構100により加熱される際の開口10の形状とが異なる可能性がある。これに対して、検査工程の前に紙容器1内に内容物を充填することにより、検査工程において撮像部80により撮像する開口10の形状と、加熱機構100により加熱される開口10の形状とを略同一にすることができる。このため、検査工程における検査精度を向上させることができる。
次いで、内容物が充填された紙容器1の頂部7を折り畳む(第2折り工程、図13の符号S5)。この場合、折り機構50bが、制御装置31からの信号により、一対の爪部51bを閉鎖状態にする。これにより、一対の爪部51bによって頂部7の一対の折込部6が折り畳まれる。
次に、折り機構50bによって折り畳まれた頂部7を開く(第2開口工程、図13の符号S6)。この際、紙容器1が下流側に搬送されることにより、紙容器1の糊しろ4間に開口機構60bが挿入される。これにより、頂部7が開かれる。このように、折り機構50bにより紙容器1の頂部7を所定の形状に折り畳み、かつ、開口機構60bにより頂部7を開くことによって、紙容器1の頂部7の一対の折込部6に更に折り癖をつけることができる。このため、頂部7を密封するために紙容器1の頂部7を所定の形状に折り畳む際に、頂部7を更に容易に折り畳むことができる。
次いで、内容物が充填された紙容器1の頂部7の開口10を撮像する(撮像工程、図13の符号S7)。この場合、撮像部80の照明部82によって開口10を照明しながら、カメラ81によって紙容器1の開口10を撮像する。そして、カメラ81によって撮像された画像データは、制御部90に送信される。
また、この際、撮像された開口10の画像に基づいて、紙容器1の状態を判定する(判定工程、図13の符号S8)。この場合、制御部90が、撮像された開口10の画像に基づいて、紙容器1の状態を判定する。本実施の形態では、制御部90は、開口10の第1辺10aの各端部10c、10d、10e、10fにより画定される四角形の対角線L1の長さに基づいて、紙容器1の状態を判定する。この場合、制御部90は、対角線L1の長さが所定の範囲内にある場合に、紙容器1は正常であると判定する。一方、制御部90は、対角線L1の長さが所定の範囲から外れた場合に、紙容器1が異常であると判定する。
このようにして、紙容器1が検査される(検査工程、図13の符号S9)。
次に、上述した検査工程の後、検査された紙容器1の頂部7を加熱する(加熱工程、図13の符号S10)。この際、紙容器1の頂部7は、加熱機構100により、加熱される。
この場合、まず、加熱部101によって、頂部7が所定の温度に加熱される(第1加熱工程、図13の符号S101)。この場合、加熱対象となる紙容器1が加熱部101の下方に搬送された際に、制御装置31からの信号により、加熱部101が下降する。そして、内側ヒータ101iが紙容器1の頂部7の開口10内に挿入され、一対の外側ヒータ101oが、頂部7の折込部6に対向するように、紙容器1の頂部7の開口10の外側に配置される。次に、内側ヒータ101iと、一対の外側ヒータ101oとから、糊しろ4a、4bに対して熱風が吹き付けられ、糊しろ4a、4bが加熱される。
次に、加熱部101によって頂部7が加熱された後に、加熱部102によって、頂部7が加熱される(第2加熱工程、図13の符号S102)。この場合、加熱対象となる紙容器1が加熱部102の下方に搬送された際に、制御装置31からの信号により、加熱部102が下降する。そして、内側ヒータ102iが紙容器1の頂部7の開口10内に挿入され、一対の外側ヒータ102oが、頂部7の折込部6に対向するように、紙容器1の頂部7の開口10の外側に配置される。次に、内側ヒータ102iと、一対の外側ヒータ102oとから、糊しろ4a、4bに対して熱風が吹き付けられ、糊しろ4a、4bが加熱される。
このように、加熱部101によって頂部7を加熱した後に、加熱部102によって頂部7を更に加熱することにより、紙容器1の搬送速度を低下させることなく、紙容器1を所望の温度まで容易に加熱することができる。このため、内容物入り紙容器1の生産性が低下することを抑制するとともに、内容物入り紙容器1において、頂部7の接着不良を低減させることができる。
次に、加熱機構100によって加熱された頂部7をシールする(シール工程、図13の符号S11)。この際、紙容器1の頂部7は、シール機構110によりシールされる。
この場合、まず、頂部7は、シール部111によってシールされる(第1シール工程、図13の符号S111)。この場合、制御装置31からの信号により、シール部111の押圧部材110aが駆動され、押圧部材110aが一対の糊しろ4aを挟み込む。これにより、糊しろ4a同士が、糊しろ4bを介して互いに接着する。
次に、シール部111によって頂部7がシールされた後に、シール部112によって頂部7がシールされる(第2シール工程、図13の符号S112)。この場合、制御装置31からの信号により、シール部112の押圧部材110aが駆動され、押圧部材110aが一対の糊しろ4aを挟み込む。これにより、糊しろ4a同士が、糊しろ4bを介して互いに接着する。
このように、シール部111によって糊しろ4a同士を互いに接着した後に、シール部112によって糊しろ4a同士を互いに接着することにより、頂部7をより確実に密封することができる。
その後、内容物が充填された紙容器1は、下流側に搬送される。そして、上述した検査工程において、制御部90により異常であると判定された紙容器1は、排出部120により排出される(排出工程、図13の符号S12)。これにより、シール不良になり得ると判定された紙容器1を製造ライン上から排出させることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、内容物充填システム30が、紙容器1を搬送方向に沿って搬送する搬送機構40と、搬送機構40によって搬送された紙容器1の頂部7を折り畳む折り機構50aと、折り機構50aの下流側に設けられ、折り畳まれた頂部7を開く開口機構60aと、開口機構60aの下流側に設けられ、開口10から紙容器1内に内容物を充填する充填装置70と、充填装置70の下流側に設けられ、内容物が充填された紙容器1の頂部7の開口10を撮像する撮像部80と、撮像された開口10の画像に基づいて、紙容器1の状態を判定する制御部90と、を備えている。これにより、シール不良になり得る紙容器1を予め判定することができる。
また、本実施の形態によれば、内容物充填システム30が、充填装置70と撮像部80との間に設けられ、内容物が充填された紙容器1の頂部7を折り畳む折り機構50bと、折り機構50bの下流側に設けられ、折り畳まれた頂部7を開く開口機構60bと、を更に備えている。これにより、紙容器1の頂部7の一対の折込部6に更に折り癖をつけることができる。このため、頂部7を密封するために紙容器1の頂部7を所定の形状に折り畳む際に、頂部7を更に容易に折り畳むことができる。
また、本実施の形態によれば、加熱機構100が、頂部7を所定の温度に加熱する加熱部101と、加熱部101の下流側に設けられた加熱部102とを有し、シール機構110が、加熱部102の下流側に設けられたシール部111と、シール部111の下流側に設けられたシール部112とを有している。これにより、紙容器1の搬送速度を低下させることなく、紙容器1を所望の温度まで容易に加熱することができる。このため、内容物入り紙容器1の生産性が低下することを抑制するとともに、内容物入り紙容器1において、頂部7の接着不良を低減させることができる。また、シール部111により糊しろ4a同士を互いに接着した後に、シール部112により糊しろ4a同士を互いに接着することにより、頂部7をより確実に密封することができる。
さらに、本実施の形態によれば、製造装置20が、シール機構110の下流側に設けられ、制御部90により、異常であると判定された紙容器1を排出する排出部120を更に備えている。これにより、シール不良になり得ると判定された紙容器1を製造ライン上から排出させることができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、必要に応じて図面を参照しながら、変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
(第1の変形例)
上述した本実施の形態においては、内容物充填システム30が、充填装置70と撮像部80との間に設けられ、内容物が充填された紙容器1の頂部7を折り畳む折り機構50bと、折り機構50bの下流側に設けられ、折り畳まれた頂部7を開く開口機構60bと、を更に備えている例について説明したが、これに限られない。例えば、図14に示すように、内容物充填システム30が、折り機構50bと、開口機構60bとを備えていなくても良い。
(第2の変形例)
また、上述した本実施の形態においては、検査工程において、頂部7を加熱することなく撮像工程を行う例について説明した。しかしながら、これに限られることはなく、検査工程において、充填工程の後、頂部7を加熱しても良い(加熱工程)。この場合、検査工程において、加熱工程が、撮像工程の前に設けられていてもよい。すなわち、頂部7を加熱した後に撮像工程を行ってもよい。この場合、図15に示すように、加熱機構100が撮像部80の上流側に設けられていてもよい。
本変形例においては、紙容器1を検査する際、まず、内容物充填システム30に紙容器1を供給する(図16の符号S21)。
次に、折り機構50aによって、紙容器1の頂部7を折り畳む(第1折り工程、図16の符号S22)。
次いで、折り機構50aによって折り畳まれた頂部7を、開口機構60aによって一旦開く(第1開口工程、図16の符号S23)。
次に、開口10から紙容器1内に内容物を充填する(充填工程、図16の符号S24)。
次いで、内容物が充填された紙容器1の頂部7を、折り機構50bによって折り畳む(第2折り工程、図16の符号S25)。
次に、折り機構50bによって折り畳まれた頂部7を、開口機構60bによって開く(第2開口工程、図16の符号S26)。
次いで、加熱機構100によって紙容器1の頂部7を加熱する(加熱工程、図16の符号S27)。この場合、まず、加熱部101によって、頂部7が所定の温度に加熱される(第1加熱工程、図16の符号S271)。次に、加熱部101によって頂部7が加熱された後に、加熱部102によって、頂部7が加熱される(第2加熱工程、図16の符号S272)。
次いで、加熱された紙容器1の頂部7の開口10を、撮像部80によって撮像する(撮像工程、図16の符号S28)。
また、この際、撮像された開口10の画像に基づいて、制御部90によって紙容器1の状態を判定する(判定工程、図16の符号S29)。
このようにして、紙容器1が検査される(検査工程、図16の符号S30)。
次に、加熱機構100によって加熱された頂部7を、シール機構110によってシールする(シール工程、図16の符号S31)。この場合、まず、頂部7は、シール部111によってシールされる(第1シール工程、図16の符号S311)。次に、シール部111によって頂部7がシールされた後に、シール部112によって頂部7がシールされる(第2シール工程、図16の符号S312)。
その後、内容物が充填された紙容器1は、下流側に搬送され、上述した検査工程において、制御部90により異常であると判定された紙容器1は、排出部120により排出される(排出工程、図16の符号S32)。これにより、シール不良になり得ると判定された紙容器1を製造ライン上から排出させることができる。
(第3の変形例)
また、上述した第2の変形例においては、検査工程において、頂部7を加熱した後に撮像工程を行う例について説明した。しかしながら、これに限られることはなく、撮像工程において、加熱工程の前に開口10を撮像し(第1撮像工程)、加熱工程の後に更に開口10を撮像してもよい(第2撮像工程)。すなわち、頂部7を加熱する前に撮像工程(第1撮像工程)を行い、頂部7を加熱した後に撮像工程(第2撮像工程)を行ってもよい。この場合、図17に示すように、内容物充填システム30が、2つの撮像部80を備え、2つの撮像部80のうちの一方(撮像部80a)が加熱機構100の上流側に設けられ、2つの撮像部80のうちの他方(撮像部80b)が加熱機構100の下流側に設けられていてもよい。なお、2つの撮像部80は、それぞれ制御部90に接続されている。
本変形例においては、紙容器1を検査する際、まず、内容物充填システム30に紙容器1を供給する(図18の符号S41)。
次に、折り機構50aによって、紙容器1の頂部7を折り畳む(第1折り工程、図18の符号S42)。
次いで、折り機構50aによって折り畳まれた頂部7を、開口機構60aによって一旦開く(第1開口工程、図18の符号S43)。
次に、開口10から紙容器1内に内容物を充填する(充填工程、図18の符号S44)。
次いで、内容物が充填された紙容器1の頂部7を、折り機構50bによって折り畳む(第2折り工程、図18の符号S45)。
次に、折り機構50bによって折り畳まれた頂部7を、開口機構60bによって開く(第2開口工程、図18の符号S46)。
次いで、内容物が充填された紙容器1の頂部7の開口10を、撮像部80によって撮像する(第1撮像工程、図18の符号S47)。この場合、撮像部80のうちの一方の撮像部80aの照明部82によって開口10を照明しながら、カメラ81によって紙容器1の開口10を撮像する。そして、カメラ81によって撮像された画像データは、制御部90に送信される。
また、この際、撮像部80のうちの一方の撮像部80aにより撮像された開口10の画像に基づいて、制御部90によって紙容器1の状態を判定する(第1判定工程、図18の符号S48)。
次いで、加熱機構100によって紙容器1の頂部7を加熱する(加熱工程、図18の符号S49)。この場合、まず、加熱部101によって、頂部7が所定の温度に加熱される(第1加熱工程、図18の符号S491)。次に、加熱部101によって頂部7が加熱された後に、加熱部102によって、頂部7が加熱される(第2加熱工程、図18の符号S492)。
次いで、加熱機構100によって加熱された紙容器1の頂部7の開口10を、撮像部80によって撮像する(第2撮像工程、図18の符号S50)。この場合、撮像部80のうちの他方の撮像部80bの照明部82によって開口10を照明しながら、カメラ81によって紙容器1の開口10を撮像する。そして、カメラ81によって撮像された画像データは、制御部90に送信される。
また、この際、撮像部80のうちの他方の撮像部80bにより撮像された開口10の画像に基づいて、制御部90によって紙容器1の状態を判定する(第2判定工程、図18の符号S51)。
このようにして、紙容器1が検査される(検査工程、図18の符号S52)。
次に、加熱機構100によって加熱された頂部7を、シール機構110によってシールする(シール工程、図18の符号S53)。この場合、まず、頂部7は、シール部111によってシールされる(第1シール工程、図18の符号S531)。次に、シール部111によって頂部7がシールされた後に、シール部112によって頂部7がシールされる(第2シール工程、図18の符号S532)。
その後、内容物が充填された紙容器1は、下流側に搬送され、上述した検査工程において、制御部90により異常であると判定された紙容器1は、排出部120により排出される(排出工程、図18の符号S54)。これにより、シール不良になり得ると判定された紙容器1を製造ライン上から排出させることができる。
このように、本変形例によれば、撮像工程が、加熱工程の前に開口10を撮像する第1撮像工程と、加熱工程の後に開口10を撮像する第2撮像工程とを有し、判定工程が、第1撮像工程により撮像された開口10の画像に基づいて、紙容器1の状態を判定する第1判定工程と、第2撮像工程により撮像された開口10の画像に基づいて、紙容器1の状態を判定する第2判定工程とを有している。これにより、シール不良になり得る紙容器1を予め判定する精度を向上させることができる。
(第4の変形例)
また、上述した本実施の形態においては、一対のガイド43が、加熱機構100に沿って配置されている例について説明したが、これに限られない。例えば、図19に示すように、一対のガイド43が、撮像部80に沿って配置されるように、撮像部80まで延びていてもよい。この場合、一の紙容器1において、撮像部80を通過する際の開口10の形状と、加熱機構100を通過する際の開口10の形状とを略同一にすることができ、シール不良になり得る紙容器1を予め判定する精度を更に向上させることができる。
また、上述した本実施の形態においては、検査方法の判定工程において、制御部90が、開口10の第1辺10aの各端部10c、10d、10e、10fにより画定される四角形の対角線L1の長さに基づいて、紙容器1の状態を判定する例について説明したが、これに限られない。例えば、検査方法の判定工程において、図20に示すように、制御部90が、第2辺10bの屈曲部10gを互いに結んだ直線L2の長さに基づいて、紙容器1の状態を判定しても良い。また、判定工程において、制御部90が、一対の第1辺10aのうちの一方の第1辺の任意の点と、一対の第1辺10aのうちの他方の第1辺の任意の点とを互いに結んだ直線L3の長さに基づいて、紙容器1の状態を判定しても良い。この場合、直線L3は対向する一対の第1辺10a間の最短距離を結ぶ直線(一方の第1辺10aから他方の第1辺10aに下ろした垂線)であることが望ましい。なお、制御部90は、上述した直線L1乃至L3のうちの2つ以上の直線の長さに基づいて、紙容器1の状態を判定しても良い。
また、判定工程において、撮像された開口10の画像と、予め作成された開口10の基準画像とのパターンマッチングにより、紙容器1の状態を判定しても良い。この場合、撮像された開口10の形状と、予め作成された開口10の基準画像の形状との類似度に基づき紙容器1の状態を判定することができる。これにより、例えば、上述した対角線L1(図3参照)の長さが所定の範囲内にあるが、開口10を画定する第1辺10aまたは第2辺10bの一部が所望の形状ではない場合においても、紙容器1を異常と判定することができる。このため、より正確に紙容器1の状態を判定することができる。
また、上述した本実施の形態においては、加熱機構100が、頂部7を所定の温度に加熱する加熱部101(第1加熱部)と、加熱部101の下流側に設けられた加熱部102(第2加熱部)とを有している例について説明したが、これに限られない。例えば、加熱機構100が加熱部102を有することなく、加熱部101のみを有していてもよい。この場合、上述した加熱工程において、頂部7は、加熱部101のみによって加熱されてもよい。
また、上述した本実施の形態においては、シール機構110が、シール部111(第1シール部)と、シール部111の下流側に設けられたシール部112(第2シール部112)とを有している例について説明したが、これに限られない。例えば、シール機構110がシール部112を有することなく、シール部111のみを有していてもよい。この場合、上述したシール工程において、頂部7は、シール部111のみによってシールされてもよい。また、シール機構110が3つ以上のシール部を有していてもよい。この場合、上述したシール工程において、頂部7は、全てのシール部によってシールされてもよい。
上記実施の形態および変形例に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態および変形例に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
1 紙容器
7 頂部
10 開口
10a 第1辺
10b 第2辺
10c 端部
10d 端部
10e 端部
10f 端部
10g 屈曲部
20 製造装置
30 内容物充填システム
40 搬送機構
50a 折り機構
50b 折り機構
60a 開口機構
60b 開口機構
70 充填装置
80 撮像部
80a 撮像部
80b 撮像部
90 制御部
100 加熱機構
101 加熱部
102 加熱部
110 シール機構
111 シール部
112 シール部
120 排出部

Claims (32)

  1. 開口を含む頂部を有する紙容器の検査方法において、
    前記頂部を折り畳む第1折り工程と、
    前記第1折り工程によって折り畳まれた前記頂部を開く第1開口工程と、
    前記開口から前記紙容器内に内容物を充填する充填工程と、
    前記充填工程の後に前記頂部を折り畳む第2折り工程と、
    前記第2折り工程によって折り畳まれた前記頂部を開く第2開口工程と、
    前記第2開口工程の後に前記内容物が充填された前記紙容器の前記頂部の前記開口を撮像する撮像工程と、
    撮像された前記開口の画像に基づいて、前記紙容器の状態を判定する判定工程と、を備える、紙容器の検査方法。
  2. 開口を含む頂部を有する紙容器の検査方法において、
    前記頂部を折り畳む第1折り工程と、
    前記第1折り工程によって折り畳まれた前記頂部を開く第1開口工程と、
    前記開口から前記紙容器内に内容物を充填する充填工程と、
    前記内容物が充填された前記紙容器の前記頂部の前記開口を撮像する撮像工程と、
    撮像された前記開口の画像に基づいて、前記紙容器の状態を判定する判定工程と、を備え、
    前記開口は、対向する一対の第1辺と、対向する一対の第2辺とを含み、
    前記判定工程において、前記第1辺の各端部により画定される四角形の対角線の長さに基づいて、前記紙容器の状態を判定する、紙容器の検査方法。
  3. 前記充填工程と、前記撮像工程との間に、前記頂部を折り畳む第2折り工程と、前記第2折り工程によって折り畳まれた前記頂部を開く第2開口工程と、を更に備える、請求項に記載の紙容器の検査方法。
  4. 前記開口は、対向する一対の第1辺と、対向する一対の第2辺とを含み、前記判定工程において、前記第1辺の各端部により画定される四角形の対角線の長さに基づいて、前記紙容器の状態を判定する、請求項1に記載の紙容器の検査方法。
  5. 前記一対の第2辺は、それぞれ内側に屈曲した屈曲部を含み、前記判定工程において、前記屈曲部を互いに結んだ直線の長さに基づいて、前記紙容器の状態を判定する、請求項2乃至4のいずれか一項に記載の紙容器の検査方法。
  6. 前記判定工程において、前記一対の第1辺のうちの一方の第1辺の任意の点と、前記一対の第1辺のうちの他方の第1辺の任意の点とを互いに結んだ直線の長さに基づいて、前記紙容器の状態を判定する、請求項2乃至5のいずれか一項に記載の紙容器の検査方法。
  7. 前記判定工程において、撮像された前記開口の画像と、予め作成された前記開口の基準画像とのパターンマッチングにより、前記紙容器の状態を判定する、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の紙容器の検査方法。
  8. 前記充填工程の後、前記頂部を加熱する加熱工程を更に備える、請求項1乃至のいずれか一項に記載の紙容器の検査方法。
  9. 前記加熱工程は、前記撮像工程の前に設けられている、請求項に記載の紙容器の検査方法。
  10. 前記撮像工程は、前記加熱工程の前に前記開口を撮像する第1撮像工程と、前記加熱工程の後に前記開口を撮像する第2撮像工程とを有し、前記判定工程は、前記第1撮像工程により撮像された前記開口の画像に基づいて、前記紙容器の状態を判定する第1判定工程と、前記第2撮像工程により撮像された前記開口の画像に基づいて、前記紙容器の状態を判定する第2判定工程とを有する、請求項に記載の紙容器の検査方法。
  11. 開口を含む頂部を有する紙容器の検査方法において、
    前記頂部を折り畳む第1折り工程と、
    前記第1折り工程によって折り畳まれた前記頂部を開く第1開口工程と、
    前記開口から前記紙容器内に内容物を充填する充填工程と、
    前記充填工程の後、前記頂部を加熱する加熱工程と、
    前記内容物が充填された前記紙容器の前記頂部の前記開口を撮像する撮像工程と、
    撮像された前記開口の画像に基づいて、前記紙容器の状態を判定する判定工程と、を備え、
    前記撮像工程は、
    前記加熱工程の前に前記開口を撮像する第1撮像工程と、
    前記加熱工程の後に前記開口を撮像する第2撮像工程とを有し、
    前記判定工程は、
    前記第1撮像工程により撮像された前記開口の画像に基づいて、前記紙容器の状態を判定する第1判定工程と、
    前記第2撮像工程により撮像された前記開口の画像に基づいて、前記紙容器の状態を判定する第2判定工程とを有する、紙容器の検査方法。
  12. 前記加熱工程は、前記頂部を所定の温度に加熱する第1加熱工程と、前記第1加熱工程の後に前記頂部を加熱する第2加熱工程とを有する、請求項乃至11のいずれか一項に記載の紙容器の検査方法。
  13. 開口を含む頂部を有する紙容器を検査する検査工程と、
    検査された前記紙容器の前記頂部を加熱する加熱工程と、
    前記加熱工程により加熱された前記頂部をシールするシール工程と、を備え、
    前記検査工程は、
    前記頂部を折り畳む第1折り工程と、
    前記第1折り工程によって折り畳まれた前記頂部を開く第1開口工程と、
    前記開口から前記紙容器内に内容物を充填する充填工程と、
    前記内容物が充填された前記紙容器の前記頂部の前記開口を撮像する撮像工程と、
    撮像された前記開口の画像に基づいて、前記紙容器の状態を判定する判定工程と、を備える内容物入り紙容器の製造方法。
  14. 前記充填工程と、前記撮像工程との間に、前記頂部を折り畳む第2折り工程と、前記第2折り工程によって折り畳まれた前記頂部を開く第2開口工程と、を更に備える、請求項13に記載の内容物入り紙容器の製造方法。
  15. 前記開口は、対向する一対の第1辺と、対向する一対の第2辺とを含み、前記判定工程において、前記第1辺の各端部により画定される四角形の対角線の長さに基づいて、前記紙容器の状態を判定する、請求項13または14に記載の内容物入り紙容器の製造方法。
  16. 前記一対の第2辺は、それぞれ内側に屈曲した屈曲部を含み、前記判定工程において、前記屈曲部を互いに結んだ直線の長さに基づいて、前記紙容器の状態を判定する、請求項15に記載の内容物入り紙容器の製造方法。
  17. 前記判定工程において、前記一対の第1辺のうちの一方の第1辺の任意の点と、前記一対の第1辺のうちの他方の第1辺の任意の点とを互いに結んだ直線の長さに基づいて、前記紙容器の状態を判定する、請求項15または16に記載の内容物入り紙容器の製造方法。
  18. 前記判定工程において、撮像された前記開口の画像と、予め作成された前記開口の基準画像とのパターンマッチングにより、前記紙容器の状態を判定する、請求項13または14に記載の内容物入り紙容器の製造方法。
  19. 前記加熱工程は、前記頂部を所定の温度に加熱する第1加熱工程と、前記第1加熱工程の後に前記頂部を加熱する第2加熱工程とを有する、請求項13乃至18のいずれか一項に記載の内容物入り紙容器の製造方法。
  20. 請求項乃至12のいずれか一項に記載の紙容器の検査方法により、前記紙容器を検査する検査工程と、
    検査された前記紙容器の前記頂部をシールするシール工程と、を備える内容物入り紙容器の製造方法。
  21. 前記シール工程は、第1シール工程と、前記第1シール工程の後に前記頂部をシールする第2シール工程とを有する、請求項13乃至20のいずれか一項に記載の内容物入り紙容器の製造方法。
  22. 開口を含む頂部を有する紙容器に内容物を充填する内容物充填システムにおいて、
    前記紙容器を搬送方向に沿って搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構によって搬送された前記紙容器の前記頂部を折り畳む第1折り機構と、
    前記第1折り機構の下流側に設けられ、折り畳まれた前記頂部を開く第1開口機構と、
    前記第1開口機構の下流側に設けられ、前記開口から前記紙容器内に内容物を充填する充填装置と、
    前記充填装置の下流側に設けられ、前記内容物が充填された前記紙容器の前記頂部の前記開口を撮像する撮像部と、
    撮像された前記開口の画像に基づいて、前記紙容器の状態を判定する制御部と、
    前記充填装置と前記撮像部との間に設けられ、前記内容物が充填された前記紙容器の前記頂部を折り畳む第2折り機構と、
    前記第2折り機構の下流側に設けられ、折り畳まれた前記頂部を開く第2開口機構と、を備える、内容物充填システム。
  23. 開口を含む頂部を有する紙容器に内容物を充填する内容物充填システムにおいて、
    前記紙容器を搬送方向に沿って搬送する搬送機構と、
    前記搬送機構によって搬送された前記紙容器の前記頂部を折り畳む第1折り機構と、
    前記第1折り機構の下流側に設けられ、折り畳まれた前記頂部を開く第1開口機構と、
    前記第1開口機構の下流側に設けられ、前記開口から前記紙容器内に内容物を充填する充填装置と、
    前記充填装置の下流側に設けられ、前記内容物が充填された前記紙容器の前記頂部の前記開口を撮像する2つの撮像部と、
    撮像された前記開口の画像に基づいて、前記紙容器の状態を判定する制御部と、
    前記充填装置の下流側に設けられ、前記内容物が充填された前記紙容器の前記頂部を加熱する加熱機構と、を備え、
    2つの前記撮像部のうちの一方は前記加熱機構の上流側に設けられ、
    2つの前記撮像部のうちの他方は前記加熱機構の下流側に設けられている、内容物充填システム。
  24. 前記充填装置と前記撮像部との間に設けられ、前記内容物が充填された前記紙容器の前記頂部を折り畳む第2折り機構と、前記第2折り機構の下流側に設けられ、折り畳まれた前記頂部を開く第2開口機構と、を更に備える、請求項23に記載の内容物充填システム。
  25. 前記充填装置の下流側に設けられ、前記内容物が充填された前記紙容器の前記頂部を加熱する加熱機構を更に備える、請求項22に記載の内容物充填システム。
  26. 前記加熱機構は、前記撮像部の下流側に設けられている、請求項25に記載の内容物充填システム。
  27. 前記加熱機構は、前記撮像部の上流側に設けられている、請求項25に記載の内容物充填システム。
  28. 前記内容物充填システムは、2つの前記撮像部を備え、2つの前記撮像部のうちの一方は前記加熱機構の上流側に設けられ、2つの前記撮像部のうちの他方は前記加熱機構の下流側に設けられている、請求項25に記載の内容物充填システム。
  29. 前記加熱機構は、前記頂部を所定の温度に加熱する第1加熱部と、前記第1加熱部の下流側に設けられた第2加熱部とを有する、請求項23乃至28のいずれか一項に記載の内容物充填システム。
  30. 請求項22乃至29のいずれか一項に記載の内容物充填システムと、
    前記内容物充填システムによって内容物が充填された前記紙容器の前記頂部をシールするシール機構と、を備える、内容物入り紙容器の製造装置。
  31. 前記シール機構は、第1シール部と、前記第1シール部の下流側に設けられた第2シール部とを有する、請求項30に記載の内容物入り紙容器の製造装置。
  32. 前記シール機構の下流側に設けられ、前記制御部により、異常であると判定された前記紙容器を排出する排出部を更に備える、請求項30または31に記載の内容物入り紙容器の製造装置。
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