JPH11337322A - 2次元画像比較による外観の測定方法および装置 - Google Patents

2次元画像比較による外観の測定方法および装置

Info

Publication number
JPH11337322A
JPH11337322A JP10144238A JP14423898A JPH11337322A JP H11337322 A JPH11337322 A JP H11337322A JP 10144238 A JP10144238 A JP 10144238A JP 14423898 A JP14423898 A JP 14423898A JP H11337322 A JPH11337322 A JP H11337322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
measurement
control points
measuring
appearance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10144238A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3732653B2 (ja
Inventor
Yoshitaka Kozakura
義▲隆▼ 小櫻
Masayuki Yokoo
正幸 横尾
Tomohide Hosoya
知秀 細矢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Bridge Corp
Original Assignee
Yokogawa Bridge Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Bridge Corp filed Critical Yokogawa Bridge Corp
Priority to JP14423898A priority Critical patent/JP3732653B2/ja
Publication of JPH11337322A publication Critical patent/JPH11337322A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3732653B2 publication Critical patent/JP3732653B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 地滑り・岩盤崩落・落石・転倒・岩滑りなど
の危険斜面の変位や変化、風化による壁画の形状・色の
変化などのように、平面形状の寸法や色の変化を計測す
るための方法および装置を提供すること。 【構成】 測定領域1内に4個以上のコントロールポイ
ント用ターゲット2と、計測精度を向上させる場合は1
個以上の計測用ターゲット3とを配置し、固体撮像装置
4によって測定領域を撮像し、最初に撮像した画像を基
準画像としてメモリ6に記憶しておく。その後に撮像さ
れた測定画像を、信号処理回路5において、測定画像中
のコントロールポイントが基準画像中のコントロールポ
イントと一致するようにアングル変換して補正済み測定
画像を作成し、この補正済み測定画像と基準画像とを2
次元的に比較して測定領域の時間的な形状変化や色変化
を計測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地滑り・岩盤崩落・落
石・転倒・岩滑りなどの危険斜面の変位や、風化による
壁画の形状や色の変化などのように、平面形状の寸法や
色の変化を計測するための方法および装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】我が国は国土の約7割が山岳地帯である
ため、地滑り、岩盤崩落、落石、転倒、岩滑りなどの危
険箇所は数万箇所という膨大な数に上る。このような危
険個所の監視方法は、コスト的に安いパトロールによる
目視確認や写真撮影が殆どである。
【0003】一方、壁画の形状とか色の変化は、過去の
写真と現在の写真を大雑把に比較して知る程度であり、
特別な計測は実施されていないが、歴史的に貴重な壁画
を保護するには特別な配慮が必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】地滑り、岩盤崩落、落
石、転倒、岩滑りなどの危険斜面を通常のパトロール業
務において監視する場合は、目視が主であるため、地盤
のずれなどは定性評価(例えば小石の散乱を確認する程
度)しかできない。また、パトロール要員が変われば、
判断基準もまちまちになり、正確性を担保する上で問題
がある。
【0005】また、壁画の形状とか色の変化を監視する
方法として過去の写真と現在の写真を比較する方法が採
られているが、写真を比較して変化の程度や量を正確に
測定することは現実に不可能である。この場合にも検査
員が代われば判断も変わってしまい客観性のある判断が
できない。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の問題を解決するた
め本発明の2次元画像比較による外観の測定方法は、外
観を測定すべき領域内に相対位置関係が既知のコントロ
ールポイントを4個以上設定し、これらのコントロール
ポイントを含む測定領域を撮像装置で撮像して得られる
2次元画像データを基準画像として記憶し、ほぼ同じ位
置からほぼ同じ条件で撮影して得られる2次元画像デー
タを測定画像として蓄積した後、各測定画像を、その中
の4個以上のコントロールポイントが、基準画像中の4
個以上のコントロールポイントとほぼ一致するようにア
ングル補正して補正済み測定画像を作成し、この補正済
み測定画像を基準画像と比較することによって、測定す
べき領域の時間的な形状変化や色変化を計測することを
特徴とするものである。
【0007】本発明による2次元画像比較による外観の
測定方法の好適な実施例においては、前記4個以上のコ
ントロールポイントの他に少なくとも1個の計測ポイン
トを設定し、前記基準画像中の計測ポイントと補正済み
測定画像中の計測ポイントとの位置のずれを計測するよ
うにする。このような計測ポイントを使用することによ
って測定の精度をなお一層向上することができる。
【0008】また、本発明においては前記測定領域を、
CCD などの固体撮像素子を有するビデオカメラや電子ス
チールカメラなどの固体撮像装置で撮像するのが好適で
あるが銀塩写真カメラで撮像した後、現像したネガまた
はポジをイメージスキャナで読み取ることもできる。
【0009】さらに本発明による測定方法を実施するに
当たっては、前記4個以上のコントロールポイントや計
測ポイントを、例えば黒字に白丸を描いたターゲット
を、外観を測定すべき領域内に設置することによって設
定することができる。或いはまた、前記4 個以上のコン
トロールポイントや計測ポイントの全部または一部を、
外観を測定すべき領域を撮像して得られる画像中から選
択することもできる。例えば恒久的な建造物が測定領域
内に含まれている場合には、その特徴ある部分をコント
ロールポイントとして設定することができる。
【0010】本発明においては、測定すべき領域を、毎
回ほぼ同じ位置からほぼ同じ条件で撮像するが、その情
報は種々の方法で記録したり伝達したりすることができ
る。例えば、基準画像の撮影位置や撮影方向、撮影倍率
などの撮影データをメモしておくことができる。或いは
また、基準画像をハードコピーとして作成し、撮影者が
これを携帯して測定領域へ行き、このハードコピーの画
像を見ながら撮影することもできる。さらには、測定領
域現場に、撮影データを示す情報を記録しておくことも
できる。
【0011】本発明による2次元画像比較による外観の
測定装置は、測定領域内に相対位置関係が既知の4個以
上のコントロールポイントを含む外観を撮像する撮像手
段と、この撮像手段でほぼ同じ位置からほぼ同じ要領で
撮像して得られる2次元画像データを受け、最初に撮像
した画像を基準画像とし、それ以降に撮像した画像を測
定画像として複数記憶することができるメモリ手段と、
このメモリ手段に記憶されている基準画像と測定画像デ
ータとを読み出し、測定画像を、その中の4個以上のコ
ントロールポイントが、基準画像中の4個以上のコント
ロールポイントとほぼ一致するようにアングル補正して
補正済み測定画像を作成し、この補正済み測定画像を基
準画像と比較することによって、測定すべき領域の時間
的な形状変化や色変化を計測する信号処理手段と、を具
えることを特徴とするものである。
【0012】このような本発明による測定装置の好適な
実施例においては、前記測定領域内に4個以上のコント
ロールポイントの他に少なくとも1個の計測ポイントを
設定し、前記信号処理手段を、前記基準画像中の計測ポ
イントと補正済み測定画像中の計測ポイントとの位置の
ずれを計測するように構成する。
【0013】さらに本発明による測定装置の好適な実施
例においては、前記撮像手段に、固体撮像装置を設け、
この固体撮像装置から出力される2次元画像データを前
記メモリ手段および信号処理手段を含む中央監視センタ
へ通信によって伝送する通信システムを設ける。このよ
うに構成する場合には、固体撮像装置を測定領域に固定
的に設置しておくことができるので、作業員の危険や労
力を大幅に軽減することができる。
【0014】上述のように本発明によれば、地滑り、岩
盤崩落、落石、転倒、岩滑りなどの危険斜面のパトロー
ルによる監視業務において、地盤の平面的なずれを数値
的に計測できるようになる。また、システム全体がシン
プルであるため、誰でも簡単に操作ができ、熟練や経験
は必要ない。さらに、現場の画像データはワープロによ
るパトロール日誌の作成などにも利用することができ
る。加えて、システム価格も運用費も安価であるなどの
特長がある。
【0015】さらに壁画の形状とか色の変化の計測にお
いては、基準画像と補正済み測定画像との比較によって
正確に測定できるようになり、将来の維持管理のための
有効なデータとして蓄積できるようになる。ここで色の
変化を測定する場合には、画像中の所定の部分を3原色
信号として蓄積し、各色成分の大きさを比較したり色成
分の割合を比較することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づいて
詳細に説明するが、実施例は単に例示的に示したもの
で、本発明の技術思想はこのような実施例にのみ限定さ
れるものではない。
【0017】図1は本発明の2次元画像比較による外観
測定装置の一実施例の構成を示す線図である。外観の変
化を測定すべき測定領域1上に4個のコントロールポイ
ントを設定するための4個のターゲット2を配置する。
各ターゲット2は、1 辺の長さが300mmの黒地のプレ
ートの中央に直径が100mmの白丸を描いたものであ
る。この白丸の中心の座標を正確に計測することができ
るようにしている。このようなターゲット2を、例えば
地盤の崩落を測定すべき急傾斜地に設置する場合には、
ターゲット2を先端に取り付けたポールを準備し、この
ポールを地面に突き刺して固定しておけばよい。
【0018】本例においては、測定領域1内に1個の計
測ポイントを設定するターゲット3も設置する。この計
測ポイントを指定するターゲット3も上述したコントロ
ールポイント設定用ターゲット2とまったく同様に構成
する。このような計測ポイントを指定するターゲット3
は変化を測定したい部位に配置するのが好適あり、この
場合図1に示すように4つのコントロールポイントによ
って囲まれた領域のほぼ中央とするのが特に好適であ
る。
【0019】上述したように4つのコントロールポイン
トを指定するターゲット2と1つの計測ポイントを指定
するターゲット3とを配置した測定領域を撮像するため
のビデオカメラや電子スチールカメラまたはデジタルカ
メラよりなる固体撮像装置4を設ける。この固体撮像装
置4によって撮像した測定領域1の画像データを取り込
んで処理する信号処理回路5と、画像データを記憶する
メモリ6、信号処理回路5から出力される画像信号を表
示するモニタ7を設ける。
【0020】本例においては、固体撮像装置4を測定領
域1が存在する場所に固定的に配置するのではなく、監
視員が携帯して測定領域を撮像するものである。この場
合、毎回同じ位置から同じ条件で撮像するのが望ましい
が、実際には同じ位置から同じ条件で撮像することは不
可能である。そこで本発明においては、ほぼ同じ位置か
ら同じ条件で撮像するようにする。このための撮像デー
タはあらかじめ監視員が持っていてもよいし、現場に残
しておくこともできる。また、初回に撮像した画像のハ
ードコピーを作成しておき,これを見ながらほぼ同じ画
像を撮像することもできる。
【0021】図2は急崖斜面に図1で示したターゲット
2および3を設置した測定領域1を固体撮像装置4で時
間をおいて撮像して得られる複数の2次元画像と、これ
ら画像の内の最初画像である基準画像と、各測定画像
を、その中の4個以上のコントロールポイントが、基準
画像中の4個以上のコントロールポイントとほぼ一致す
るようにアングル補正して得られる補正済み測定画像と
を比較し、この補正済み測定画像中の計測ポイントの位
置と基準画像中の計測ポイントの位置とずれを測定する
ことによって、測定すべき領域1の時間的な形状変化を
計測する本発明による2次元画像比較による外観の測定
方法のプロセスを示す線図である。
【0022】図2においてI0 は最初に撮影した基準画
像を示すものである。この場合、コントロールポイント
と計測ポイントのカメラ座標は、各ターゲット2および
3の白丸の円パターンの輪郭線から重心計算によって求
めた。I1 〜In は一群の測定画像であり、画像中央付
近の計測ポイントの位置を故意にずらしてある。これら
の測定画像では、コントロールポイントのみのカメラ座
標を同様に重心計算で求めた。図2のIC は測定画像中
の4個のコントロールポイントが基準画像I0中の対応
する4個コントロールポイントと一致するようにアング
ル補正画像変換(射影変換と濃度補正)して得られる補
正済み測定画像を示すものである。このアングル補正処
理については後に詳細に説明する。
【0023】また、図2に示すIR は基準画像I0 と補
正済み測定画像IC との和を透過率50%で比較した結
果を表す画像である。これによると、画像中央付近の計
測ポイントのずれが明らかに分かる。この場合のずれ量
は計測ポイントの中心座標の相対差を調べると、1/2
画素以下の精度(2.5mmの計測誤差:この場合1画
素が5mmの分解能に相当)で計測できることが確認で
きた。
【0024】なお、本発明による測定方法を実施するに
際しては、コントロールポイント自身がずれる場合も考
えられる。図3はそのような例を示すものであり、測定
画像の画面に向かって左下のコントロールポイントにず
れを与え、その場合の計測用原画像を撮影して、上記と
同じ処理を行って画像比較した結果である。これによる
と、位置がずれたコントロールポイント付近の画像が著
しく乱れた。本発明では、こうした画像の乱れをピクセ
ル単位で計測し、コントロールポイントのずれを計測す
ることも可能である。
【0025】本発明においては上述したように測定画像
を基準画像に基づいてアングル補正するが、図4はこの
アングル補正の原理を説明するための線図である。図に
おいて、測定面1の計測大座標値(Xi ,Yi )と、基
準画像を撮影する位置での固体撮像装置4の受像面11
におけるカメラ座標値(xi ,yi )との間には、特許
第2515932号明細書に記載されているように射影
変換により、次式(1)の関係が成立する。なお、図4
では固体撮像装置4の撮影レンズを符号Lで示す。
【数1】 Xi =(a0 +A0 i +B0 i )/(1+u0 i +v0 i ) Yi =(b0 +C0 i +D0 i )/(1+u0 i +v0 i ) ただし、(i=1〜n) ---(1) (Xi ,Yi ):計測大座標値 (xi ,yi ):基準画像を撮影する位置での撮像装置
の受像面11の座標値 (a0 ,b0 ,A0 ,B0 ,C0 ,D0 ,u0
0 ):定数
【0026】また、計測大座標値と、測定画像を撮影す
る位置での撮像装置4の受像面12のカメラ座標値(ξ
i ,ηi )との間にも上述した(1)式と同じ形式の次
式(2)で表される関係が成立する。
【数2】 Xi =(a1 +A1 ξi +B1 ηi )/(1+u1 ξi +v1 ηi ) Yi =(b1 +C1 ξi +D1 ηi )/(1+u1 ξi +v1 ηi ) ただし、(i=1〜n) --- (2) (Xi ,Yi ):計測大座標値 (ξi ,ηi ):測定画像を撮影する位置での撮像装置
の受像面12の座標値 (a1 ,b1 ,A1 ,B1 ,C1 ,D1 ,u1
1 ):定数
【0027】上述した(1)式と(2) 式における測定
領域1の計測大座標値(Xi ,Yi)は共に同じなの
で、これらの式が等価であるとして整理すると、(1)
式または(2)式と同様に次式(3)の射影変換式で表
すことができる。
【数3】 xi =(a2 +A2 ξi +B2 ηi )/(1+u2 ξi +v2 ηi ) yi =(b2 +C2 ξi +D2 ηi )/(1+u2 ξi +v2 ηi ) ただし、(i=1〜n) --- (3) (xi ,yi ):基準画像を撮影する位置での受像面1
1のカメラ座標値 (ξi ,ηi ):測定画像を撮影する位置での受像面1
2のカメラ座標値 (a2 ,b2 ,A2 ,B2 ,C2 ,D2 ,u2
2 ):定数
【0028】次に、(3)式の定数(a2 ,b2
2 ,B2 ,C2 ,D2 ,u2 ,v2 )をキャリブレー
ションによって決定する方法について述べる。この場合
は、8個の定数を決定するために、図5のように測定領
域1に4個または4個以上のコントロールポイントPを
配置する。そして(3)式において、左辺−右辺=0の
条件式の残差を、次式(4)
【数4】 φxi =f(a2 ,A2 ,B2 ,u2 ,v2 ) φyi =f(b2 ,C2 ,D2 ,u2 ,v2 ) ここで、(i=1〜n≧4) ---(4) のように置き、これらの2乗和である(5)式
【数5】 の目的関数が最小になるような定数(a2 ,b2
2 ,B2 ,C2 ,D2 ,u 2 ,v2 )を決める。
【0029】上述したようにして定数が決まると、今度
は(3) 式によって測定画像を基準画像のアングルに射
影変換できる。しかし、射影変換した格子点は、図6に
示すように基準画像の格子点に対応しないことが多い。
したがって、ここでは図6のように、基準画像の格子点
Goに対応する濃度値f(i,j)を、その4近傍の測
定画像を基準画像のアングルに射影変換した格子点G1
〜G4の濃度値(f(m,n), f(m+1, n), f(m, n+1), f(m+
1, n+1) )を用いて直線補間する。
【0030】このようにすれば、測定画像は基準画像の
アングルに画像変換でき、両者の比較が可能となる。そ
の際に、比較パラメーターは、幾何寸法差と濃度差(カ
ラーの場合は色差)である。なお、幾何寸法差は、図5
のコントロールポイントPの大きさ、またはコントロー
ルポイント相互の間隔を既知量として与えておき、これ
らを基準画像のカメラ座標値に換算して実寸法で表すこ
とができる。
【0031】本発明による測定方法を実施するに当たっ
ては、理想的な平面の計測は少なく、凸凹の面を計測す
る場合が多いものと推測される。その場合に固体撮像装
置4の撮影位置が著しく異なった場合には、計測精度が
低下する。図7はその影響を簡単に調べるためのもの
で、基準画像と測定画像の撮影位置の許容範囲を知るた
めの概略図である。この図によると、測定領域1からd
の距離だけ外れた測点Cを計測する場合、撮影位置の許
容範囲Wは、次式(6)で与えられる。
【数6】
【0032】図8は本発明による2次元画像比較による
外観測定装置の第2の実施例を示すものであり、図1に
示したものと同じものには同じ符号を付けて示した。上
述した実施例では、監視員が携帯した固体撮像装置4に
よって測定領域1を撮像し、撮像した画像データは中央
監視センタに設置されている信号処理回路5を介して読
み出してメモリ6に記憶するようにしたが、本例では測
定領域1を撮像できる位置に固体撮像装置4を固定的に
配置し、予め設定したタイミングで撮像を自動的に行
い、得られる画像データを通信システムを介して中央監
視センタへ伝送するようにしたものである。
【0033】このために、測定領域1を含む現場には、
固体撮像装置4の動作を制御するととともに通信を制御
するためのコントローラ21と、撮像して得られる画像
データを伝送するための送信機22と、監視員が動作チ
ェックを行うときのためのモニタ23とを設ける。ま
た、中央監視センタ31には、上述した信号処理回路
5、メモリ6およびモニタ7の他に、送信機22から送
られてくる画像データを受信する受信機32を設ける。
画像データの伝送は、無線でも有線でもよい。さらに、
中央監視センタ31にはカメラコントローラ33を設
け、その出力信号を送信機34を経て現場の受信機24
へ伝送し、測定現場にある固体撮像装4を遠隔制御でき
るようにする。この場合には、通常の検査で異常が検出
されたときに、測定領域1を詳細に観察することができ
るので、一層正確で有用な情報を迅速に得ることができ
る。
【0034】本発明は上述した実施例にのみ限定される
ものではなく、幾多の変更や変形が可能である。例えば
上述した実施例においては、撮像装置としてCCD のよう
な固体撮像素子を有する撮像装置を用いたが、その形態
はビデオカメラや電子スチールカメラとすることができ
る。このような固体撮像装置を使用する場合には、装置
にセットした記録媒体に画像データを一時的に記憶して
おいたり、携帯型のパソコンのメモリに一時的に記憶し
ておくこともできる。また、このような固体撮像装置の
代わりに銀塩フィルムを用いる通常のカメラを用いるこ
ともできる。この場合には、撮影したフィルムを現像し
た後、そのネガまたはポジを画像スキャナで読み取るこ
とによって画像データを得ることができる。
【0035】また、上述した実施例においては、黒字に
白丸を描いたターゲットをコントロールポイントや計測
ポイントを設定するために用いたが、他の形式のターゲ
ットを使用することもできる。さらに、このようなター
ゲットを使用することなくコントロールポイントや計測
ポイントを設定することもできる。例えば、トンネルの
出入り口の急斜面の変化を測定する場合に、トンネルの
構造物、例えば銘盤をターゲットとして使用することが
できる。
【0036】さらに、上述した図8に示す実施例におい
て、固体撮像装置21 からの画像信号を中央監視センタ
へ伝送する伝送路と、中央監視センタからの指令を測定
現場へ伝送する伝送路とを別個に設けたが、これらの伝
送路を共通の伝送路とすることもできる。
【0037】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、地滑り・
岩盤崩落・落石・転倒・岩滑りなどの危険斜面のパトロ
ールによる監視業務において、地盤の平面的なずれを数
値的に計測できるようになる。また、システムがシンプ
ルであるため、誰でも簡単に操作ができる。さらに、現
場の画像データはワープロによるパトロール日誌の作成
などにも利用することができる。加えて、システム価格
も運用費も安価である。したがって、従来のパトロール
業務が精度良く行えるので、安全管理が徹底するという
効果がある。
【0038】壁画の形状とか色の変化の計測において
は、そのデータにより、壁画の僅かな変化をも測定する
ことができ、したがって管理のための有効なデータを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2次元画像比較による外観の測定装置
の一実施例の構成を示す線図である。
【図2】同じくその動作を説明するための線図である。
【図3】コントロールポイント自身がずれた場合の測定
例を示す線図である。
【図4】本発明の2次元画像比較による外観の測定方法
における画像の座標変換の原理を説明する線図である。
【図5】測定面上に配置した4個のコントロールポイン
トを示す線図である。
【図6】射影変換した測定画像の格子点の濃度値を基準
画像の格子点の濃度値に補正する動作を説明する線図で
ある。
【図7】基準画像と測定画像の撮影位置のずれの許容範
囲を示す線図である。
【図8】本発明の2次元画像比較による外観の測定装置
の第2の実施例の構成を示す線図である。
【符号の説明】
1 測定領域 2 コントロールポイント用ターゲット 3 計測ポイント用ターゲット 4 固体撮影装置 5 信号処理回路 6 メモリ 7 モニタ 11,12 受光面 I0 基準画像 I1 〜In 測定画像 IC 補正済み測定画像 IR 比較結果画像 21 コントローラ 22 送信機 23 モニタ 24 受信機 31 中央監視センタ 32 受信機 33 カメラコントローラ 34 送信機

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外観を測定すべき領域内に相対位置関係
    が既知のコントロールポイントを4個以上設定し、これ
    らのコントロールポイントを含む測定領域を撮像装置で
    撮像して得られる2次元画像データを基準画像として記
    憶し、ほぼ同じ位置からほぼ同じ要領で撮影して得られ
    る2次元画像データを測定画像として蓄積した後、各測
    定画像を、その中の4個以上のコントロールポイント
    が、前記基準画像中の4個以上のコントロールポイント
    とほぼ一致するようにアングル補正して補正済み測定画
    像を作成し、この補正済み測定画像を基準画像と比較す
    ることによって、測定すべき領域の時間的な形状変化や
    色変化を計測することを特徴とする2次元画像比較によ
    る外観の測定方法。
  2. 【請求項2】 前記4個以上のコントロールポイントの
    他に少なくとも1個の計測ポイントを設定し、前記基準
    画像中の計測ポイントと補正済み測定画像中の計測ポイ
    ントとの位置のずれを計測することを特徴とする請求項
    1に記載の2次元画像比較による外観の測定方法。
  3. 【請求項3】 前記測定領域を固体撮像装置で撮像する
    ことを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の2
    次元画像比較による外観の測定方法。
  4. 【請求項4】 外観を測定すべき領域内に4個以上のタ
    ーゲットを設置して前記4個以上のコントロールポイン
    トを設定することを特徴とする請求項1〜3の何れかに
    記載の2次元画像比較による外観の測定方法。
  5. 【請求項5】 前記コントロールポイントを設定するタ
    ーゲットを、黒字に白丸を描いたパターンとすることを
    特徴とする請求項4に記載の2次元画像比較による外観
    の測定方法。
  6. 【請求項6】 前記4個以上のコントロールポイント
    を、外観を測定すべき領域を撮像して得られる画像中か
    ら選択することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記
    載の2次元画像比較による外観の測定方法。
  7. 【請求項7】 測定領域内に相対位置関係が既知の4個
    以上のコントロールポイントを含む外観を撮像する撮像
    手段と、 この撮像手段でほぼ同じ位置からほぼ同じ要領で撮像し
    て得られる2次元画像データを受け、最初に撮像した画
    像を基準画像とし、それ以降に撮像した画像を測定画像
    として複数記憶することができるメモリ手段と、 このメモリ手段に記憶されている基準画像と測定画像デ
    ータとを読み出し、測定画像を、その中の4個以上のコ
    ントロールポイントが、基準画像中の4個以上のコント
    ロールポイントとほぼ一致するようにアングル補正して
    補正済み測定画像を作成し、この補正済み測定画像を基
    準画像と比較することによって、測定すべき領域の時間
    的な形状変化や色変化を計測する信号処理手段と、を具
    えることを特徴とする2次元画像比較による外観の測定
    装置。
  8. 【請求項8】 前記測定領域内に4個以上のコントロー
    ルポイントの他に少なくとも1個の計測ポイントを設定
    し、前記信号処理手段を、前記基準画像中の計測ポイン
    トと補正済み測定画像中の計測ポイントとの位置のずれ
    を計測するように構成したことを特徴とする請求項7に
    記載の2次元画像比較による外観の測定装置。
  9. 【請求項9】 前記撮像手段に、固体撮像装置を設け、
    この固体撮像装置から出力される2次元画像データを前
    記メモリ手段および信号処理手段を含む中央監視センタ
    へ通信によって伝送する通信システムを設けたことを特
    徴とする請求項7または8の何れかに記載の2次元画像
    比較による外観の測定装置。
JP14423898A 1998-05-26 1998-05-26 2次元画像比較による外観の測定方法および装置 Expired - Fee Related JP3732653B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14423898A JP3732653B2 (ja) 1998-05-26 1998-05-26 2次元画像比較による外観の測定方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14423898A JP3732653B2 (ja) 1998-05-26 1998-05-26 2次元画像比較による外観の測定方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11337322A true JPH11337322A (ja) 1999-12-10
JP3732653B2 JP3732653B2 (ja) 2006-01-05

Family

ID=15357469

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14423898A Expired - Fee Related JP3732653B2 (ja) 1998-05-26 1998-05-26 2次元画像比較による外観の測定方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3732653B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005164421A (ja) * 2003-12-03 2005-06-23 Sabo Frontier Foundation 地形変形移動方向決定方法およびその決定システム
JP2006065429A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Hitachi Software Eng Co Ltd 撮影画像の変化抽出装置及び方法
JP2006284224A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Kimoto & Co Ltd 地形の三次元データ生成方法、地形変化評価方法及び地形変化評価システム
CN100360898C (zh) * 2006-03-02 2008-01-09 浣石 远距离面内小位移测量方法
CN102721370A (zh) * 2012-06-18 2012-10-10 南昌航空大学 基于计算机视觉的山体滑坡实时监测方法
CN103033170A (zh) * 2012-12-19 2013-04-10 山东大学 一种利用录像法监测危岩体崩塌的装置与方法
JP2014035199A (ja) * 2012-08-07 2014-02-24 Kurabo Ind Ltd 精密計測方法
CN109631768A (zh) * 2018-12-19 2019-04-16 嘉兴同禾传感技术有限公司 一种结构物二维位移监测装置及方法
JP2020094975A (ja) * 2018-12-14 2020-06-18 株式会社フジタ 変位計測マーカー
CN113984764A (zh) * 2021-10-28 2022-01-28 四川科伦药业股份有限公司 一种检测装置及适用于崩解仪的自动观测系统
CN114184172A (zh) * 2021-10-22 2022-03-15 中石化石油工程技术服务有限公司 一种低空航测像控点布设方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005164421A (ja) * 2003-12-03 2005-06-23 Sabo Frontier Foundation 地形変形移動方向決定方法およびその決定システム
JP2006065429A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Hitachi Software Eng Co Ltd 撮影画像の変化抽出装置及び方法
JP2006284224A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Kimoto & Co Ltd 地形の三次元データ生成方法、地形変化評価方法及び地形変化評価システム
JP4698271B2 (ja) * 2005-03-31 2011-06-08 株式会社きもと 地形の三次元データ生成方法、地形変化評価方法及び地形変化評価システム
CN100360898C (zh) * 2006-03-02 2008-01-09 浣石 远距离面内小位移测量方法
CN102721370A (zh) * 2012-06-18 2012-10-10 南昌航空大学 基于计算机视觉的山体滑坡实时监测方法
JP2014035199A (ja) * 2012-08-07 2014-02-24 Kurabo Ind Ltd 精密計測方法
CN103033170A (zh) * 2012-12-19 2013-04-10 山东大学 一种利用录像法监测危岩体崩塌的装置与方法
JP2020094975A (ja) * 2018-12-14 2020-06-18 株式会社フジタ 変位計測マーカー
CN109631768A (zh) * 2018-12-19 2019-04-16 嘉兴同禾传感技术有限公司 一种结构物二维位移监测装置及方法
CN109631768B (zh) * 2018-12-19 2024-04-26 浙江同禾传感技术有限公司 一种结构物二维位移监测装置及方法
CN114184172A (zh) * 2021-10-22 2022-03-15 中石化石油工程技术服务有限公司 一种低空航测像控点布设方法
CN113984764A (zh) * 2021-10-28 2022-01-28 四川科伦药业股份有限公司 一种检测装置及适用于崩解仪的自动观测系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP3732653B2 (ja) 2006-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7489335B2 (en) Photographic apparatus with function of image correction and method thereof
US7218384B2 (en) Surveying system
JP3728900B2 (ja) キャリブレーション方法及び装置、並びにキャリブレーション用データ生成方法
JP2008268004A (ja) 多点測定方法及び測量装置
JP2008058264A (ja) 実河川を対象とした流速観測装置、流速観測方法,および流速観測プログラム
JP3994217B2 (ja) 画像処理による異常点位置検出システム
JP2005016991A (ja) 赤外線構造物診断システム
JP4052382B2 (ja) 非接触画像計測装置
JPWO2017090426A1 (ja) 物体測定装置及び物体測定方法
JP3732653B2 (ja) 2次元画像比較による外観の測定方法および装置
JP2005037366A (ja) 赤外線構造物診断システム及び赤外線構造物診断方法
WO2005054779A1 (ja) 非接触三次元計測方法および装置
JP2019095876A (ja) 3次元点群表示装置、3次元点群表示システム、3次元点群表示方法および3次元点群表示プログラム、記録媒体
JP2005016995A (ja) 赤外線構造物診断方法
JP2005300179A (ja) 赤外線構造物診断システム
KR101296601B1 (ko) 지리 정보 파노라마 사진의 제작을 위한 카메라 제어 시스템 및 방법
JP2001317915A (ja) 3次元計測装置
US20040142772A1 (en) Ball trajectory measuring apparatus
JP4319834B2 (ja) コンクリート表面及び建築物の外壁の撮像装置、並びにコンクリート表面及び建築物の外壁の撮像方法
WO2020145004A1 (ja) 撮影ガイド装置
Ahmad et al. Photogrammetric capabilities of the Kodak DC40, DCS420 and DCS460 digital cameras
JP4359084B2 (ja) 測量システム
JP7044331B2 (ja) 橋梁などの構造物を効率的に検査するための画像処理システム、画像処理方法及びプログラム
JP4167509B2 (ja) 測量システム
KR20090078447A (ko) 디지털카메라로 거리 및 면적을 측정하는 방법과, 이를이용하여 피해정보를 산출하는 방법과, 이에 사용되는피해정보 산출시스템

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050819

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050920

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051013

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081021

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081021

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091021

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101021

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101021

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111021

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121021

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121021

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131021

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees