JP2014034435A - 補助ブレーキを備えるエレベータ - Google Patents

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【課題】小型の補助ブレーキを備えると共に、当該補助ブレーキの取付作業を容易に行うことができるエレベータを提供する。
【解決手段】エレベータは、昇降路8内を昇降する乗りかご1と、乗りかご1にロープ2を介して連結されたつり合いおもり3と、ロープ2を駆動させる駆動シーブ4と、当該駆動シーブ4にギア機構5を介して連結されると共に、モータケーシング12と主軸11とを含むモータ部10と、主軸11を制動する主ブレーキ20と、主軸11に主ブレーキ20と別個に設けられ、異常信号に基づいて当該主軸11を制動する補助ブレーキ30と、を備えている。補助ブレーキ30は、主軸11に固定されるディスク31と、当該ディスク31を押圧して制動するブレーキシュー32と、を有し、ブレーキシュー32は、モータケーシング12に取付けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータのかご戸が開いている状態で乗りかごが昇降することを防止する補助ブレーキを備えたエレベータに関する。
従来のエレベータの構成の一例について、図13を参照して説明する。図13は、従来のエレベータの構成の一例を示す概略図である。従来のエレベータは、昇降路508内を昇降する乗りかご501と、昇降路508内を昇降するとともに乗りかご501にロープ502を介して連結されたつり合いおもり503と、ロープ502を駆動させる駆動シーブ504と、駆動シーブ504にギア機構505を介して連結されると共に、モータケーシング512と当該モータケーシング512内に設けられた主軸511とを含むモータ部510と、当該モータ部510の主軸511を制動する主ブレーキ520と、を備えている。
図13に示すように、モータ部510の主軸511が回転することにより、ギア機構505を介して駆動シーブ504が回転し、乗りかご501が昇降する。乗りかご501が乗り場に停止して、かご戸507が開いている間は、主ブレーキ520により主軸511が制動される。主ブレーキ520に異常が生じると、かご戸507が開いている状態で乗りかご501が昇降するおそれがある。これを防止すべく、エレベータには、一般的に、2つの主ブレーキが設けられたり、主ブレーキとは別個に補助ブレーキが設けられている。
特許3422809号公報 特開2011−143978号公報
例えば、特許文献1には、駆動シーブの回転軸に補助ブレーキが設けられたエレベータが記載されている。しかしながら、特許文献1において、補助ブレーキは、大きな駆動トルクがかかる駆動シーブの回転軸を制動するために大きな制動力を必要とする。その結果、補助ブレーキが大型になり、補助ブレーキの取付作業に多大な労力を必要とする。
一方、特許文献2には、モータの主軸に補助ブレーキが設けられたエレベータが記載されている。特許文献2において、補助ブレーキは、ディスクと当該ディスクを押圧して制動するブレーキシューとを有するディスクブレーキとして構成されており、ブレーキシューが、床面にブラケットを介して固定されている。この場合、ギア機構が、モータの主軸の回転駆動を減速して駆動シーブに伝達するため、モータの主軸を制動するための制動力は、駆動シーブの回転軸を制動するための制動力よりも小さい、というメリットがある。そのため、補助ブレーキは小型になる。しかしながら、限られたエレベータ機械室の設置スペース内で高強度を要するブラケットを固定しなければならないため、いずれとして補助ブレーキの取付作業に多大な労力を必要とするという問題があった。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたものであり、小型の補助ブレーキを備えると共に、当該補助ブレーキの取付作業を容易に行うことができるエレベータを提供することを目的とする。
本発明のエレベータは、昇降路内を昇降する乗りかごと、前記昇降路内を昇降するとともに前記乗りかごにロープを介して連結されたつり合いおもりと、前記ロープを駆動させる駆動シーブと、駆動シーブにギア機構を介して連結されると共に、モータケーシングと当該モータケーシング内に設けられた主軸とを含むモータ部と、当該モータ部の主軸を制動する主ブレーキと、前記モータ部の主軸に前記主ブレーキと別個に設けられ、異常信号に基づいて当該主軸を制動する補助ブレーキと、を備え、前記補助ブレーキは、前記主軸に固定されるディスクと、当該ディスクを押圧して制動するブレーキシューと、を有し、前記ブレーキシューは、前記モータケーシングに取付けられている。
本発明のエレベータによれば、補助ブレーキは、駆動シーブの回転軸よりも小さい駆動トルクが掛かるモータ部の主軸に設けられているため、駆動シーブの回転軸に設けられている場合に比べて制動力を小さくすることができる。このため、補助ブレーキを、比較的小型に構成することができる。また、補助ブレーキのブレーキシューは、モータケーシングに取付けられているため、当該ブレーキシューを取付けるために、エレベータ機械室内に高強度を要するブラケットを設ける必要がない。このため、エレベータ機械室の設置スペースを有効に利用することができ、補助ブレーキの取付作業を容易に行うことができる。
例えば、前記ディスクは、前記モータケーシングから前記主ブレーキ側へ突出する主軸に固定されており、前記ギア機構は、前記モータケーシングと前記主ブレーキとの間で前記主軸に係合しており、前記ディスクは、前記モータケーシングと前記ギア機構との間で前記主軸に固定されている。これにより、従来のエレベータにおいて有効に利用されていなかった、モータケーシングとギア機構との間のスペースを有効に利用して、補助ブレーキのブレーキシューをモータケーシングに取付けることができる。
例えば、前記ブレーキシューは、前記モータケーシングに支持部材を介して固定された第1ブレーキシューと、押圧部により前記モータケーシングに対して可動に設けられ、前記第1ブレーキシューとの間でディスクを押圧する第2ブレーキシューとを有する。
この場合、好ましくは、前記押圧部は、前記モータケーシングに、押圧部用支持部材を介して支持されており、前記モータケーシングと前記押圧部用支持部材とは互いに当接する合せ面をそれぞれ有しており、前記モータケーシングの合せ面及び前記押圧部用支持部材の合せ面のうちの一方は、前記主軸の外周を取り囲むように形成された凸部を有しており、前記モータケーシングの合せ面及び前記押圧部用支持部材の合せ面のうちの他方は、前記凸部と互いに係合する凹部を有している。このような形態によれば、補助ブレーキのブレーキシューがモータケーシングに取付られる際に、前記凸部と前記凹部とを互いに係合させることで、モータケーシングとブレーキシューとを容易に位置合せすることができる。このため、補助ブレーキの取付作業を更に容易に行うことができる。
また、前記支持部材は、コネクタ部材を介して前記モータケーシングに固定されており、前記押圧部は、前記モータケーシングに、押圧部用支持部材を介して支持されており、前記コネクタ部材と前記押圧部用支持部材とは互いに当接する合せ面をそれぞれ有しており、前記コネクタ部材の合せ面及び前記押圧部用支持部材の合せ面のうちの一方は、前記主軸の外周を取り囲むように形成された凸部を有しており、前記コネクタ部材の合せ面及び前記押圧部用支持部材の合せ面のうちの他方は、前記凸部と互いに係合する凹部を有していてもよい。このような形態によれば、支持部材をモータケーシングに直接的に固定することができない場合であっても、支持部材をモータケーシングにコネクタ部材を介して固定することができる。更に、補助ブレーキのブレーキシューがコネクタ部材に取付られる際に、前記凸部と前記凹部とを互いに係合さることで、コネクタ部材とブレーキシューとを容易に位置合せすることができる。このため、補助ブレーキの取付作業を更に容易に行うことができる。
あるいは、本発明のエレベータは、昇降路内を昇降する乗りかごと、前記昇降路内を昇降するとともに前記乗りかごにロープを介して連結されたつり合いおもりと、前記ロープを駆動させる駆動シーブと、駆動シーブにギア機構を介して連結されると共に、モータケーシングと当該モータケーシング内に設けられた主軸とを含むモータ部と、当該モータ部の主軸を制動する主ブレーキと、前記モータ部の主軸に前記主ブレーキと別個に設けられ、異常信号に基づいて当該主軸を制動する補助ブレーキと、を備え、前記補助ブレーキは、前記主軸に固定されるディスクと、当該ディスクを押圧して制動するブレーキシューと、を有し、前記ギア機構は、ギアケーシングにより覆われており、前記ブレーキシューは、前記ギアケーシングに取付けられており、前記ブレーキシューは、前記ギアケーシングに支持部材を介して固定された第1ブレーキシューと、押圧部により前記ギアケーシングに対して可動に設けられ、前記第1ブレーキシューとの間で前記ディスクを押圧する第2ブレーキシューと、を有する。
本発明のエレベータによれば、補助ブレーキは、駆動シーブの回転軸よりも小さい駆動トルクが掛かるモータ部の主軸に設けられているため、駆動シーブの回転軸に設けられている場合に比べて制動力を小さくすることができる。このため、補助ブレーキを、比較的小型に構成することができる。また、補助ブレーキのブレーキシューは、ギアケーシングに取付けられているため、当該ブレーキシューを取付けるために、エレベータ機械室内に高強度を要するブラケットを設ける必要がない。このため、エレベータ機械室の設置スペースを有効に利用することができ、補助ブレーキの取付作業を容易に行うことができる。
好ましくは、前記押圧部は、前記ギアケーシングに、押圧部用支持部材を介して支持されており、前記ギアケーシングと前記押圧部用支持部材とは互いに当接する合せ面をそれぞれ有しており、前記ギアケーシングの合せ面及び前記押圧部用支持部材の合せ面のうちの一方は、前記主軸の外周を取り囲むように形成された凸部を有しており、前記ギアケーシングの合せ面及び前記押圧部用支持部材の合せ面のうちの他方は、前記凸部と互いに係合する凹部を有している。このような形態によれば、補助ブレーキのブレーキシューがギアケーシングに取付られる際に、前記凸部と前記凹部とを互いに係合させることで、ギアケーシングとブレーキシューとを容易に位置合せすることができる。このため、補助ブレーキの取付作業を更に容易に行うことができる。
あるいは、本発明のエレベータは、昇降路内を昇降する乗りかごと、前記昇降路内を昇降するとともに前記乗りかごにロープを介して連結されたつり合いおもりと、前記ロープを駆動させる駆動シーブと、駆動シーブにギア機構を介して連結されると共に、モータケーシングと当該モータケーシング内に設けられた主軸とを含むモータ部と、当該モータ部の主軸を制動する主ブレーキと、前記モータ部の主軸に前記主ブレーキと別個に設けられ、異常信号に基づいて当該主軸を制動する補助ブレーキと、を備え、前記補助ブレーキは、前記主軸に固定されるディスクと、当該ディスクを押圧して制動するブレーキシューと、を有し、前記ギア機構は、ギアケーシングにより覆われており、前記ブレーキシューは、第1ブレーキシューと、当該第1ブレーキシューとの間で前記ディスクを押圧する第2ブレーキシューと、を有しており、前記第1ブレーキシューは、前記ギアケーシングに支持部材を介して固定されており、前記第2ブレーキシューは、前記モータケーシングに取付けられ、押圧部により前記モータケーシングに対して可動に設けられている。
本発明のエレベータによれば、補助ブレーキは、駆動シーブの回転軸よりも小さい駆動トルクが掛かるモータ部の主軸に設けられているため、駆動シーブの回転軸に設けられている場合に比べて制動力を小さくすることができる。このため、補助ブレーキを、比較的小型に構成することができる。また、補助ブレーキの第1ブレーキシューがギアケーシングに固定されており、第2ブレーキシューがモータケーシングに取付けられているため、これらのブレーキシューを取付けるために、エレベータ機械室内に高強度を要するブラケットを設ける必要がない。このため、エレベータ機械室の設置スペースを有効に利用することができ、補助ブレーキの取付作業を容易に行うことができる。
また、本発明は、モータケーシングと当該モータケーシング内に設けられた主軸とを含むエレベータ用のモータ部に、当該モータ部の主軸を制動する主ブレーキと別個に設けられ、異常信号に基づいて当該主軸を制動する補助ブレーキにおいて、前記主軸に固定されるディスクと、当該ディスクを押圧して制動するブレーキシューと、を備え、前記ブレーキシューは、前記モータケーシングに取付け可能になっていることを特徴とする補助ブレーキ装置である。
本発明のエレベータによれば、補助ブレーキは、駆動シーブの回転軸よりも小さい駆動トルクが掛かるモータ部の主軸に設けられているため、駆動シーブの回転軸に設けられている場合に比べて制動力を小さくすることができる。このため、補助ブレーキを、比較的小型に構成することができる。また、補助ブレーキのブレーキシューは、モータケーシングに取付けられているため、当該ブレーキシューを取付けるために、エレベータ機械室内に高強度を要するブラケットを設ける必要がない。このため、エレベータ機械室の設置スペースを有効に利用することができ、補助ブレーキの取付作業を容易に行うことができる。
あるいは、本発明のエレベータによれば、補助ブレーキは、駆動シーブの回転軸よりも小さい駆動トルクが掛かるモータ部の主軸に設けられているため、駆動シーブの回転軸に設けられている場合に比べて制動力を小さくすることができる。このため、補助ブレーキを、比較的小型に構成することができる。また、補助ブレーキのブレーキシューは、ギアケーシングに取付けられているため、当該ブレーキシューを取付けるために、エレベータ機械室内に高強度を要するブラケットを設ける必要がない。このため、エレベータ機械室の設置スペースを有効に利用することができ、補助ブレーキの取付作業を容易に行うことができる。
あるいは、本発明のエレベータによれば、補助ブレーキは、駆動シーブの回転軸よりも小さい駆動トルクが掛かるモータ部の主軸に設けられているため、駆動シーブの回転軸に設けられている場合に比べて制動力を小さくすることができる。このため、補助ブレーキを、比較的小型に構成することができる。また、補助ブレーキの第1ブレーキシューがギアケーシングに固定されており、第2ブレーキシューがモータケーシングに取付けられているため、これらのブレーキシューを取付けるために、エレベータ機械室内に高強度を要するブラケットを設ける必要がない。このため、エレベータ機械室の設置スペースを有効に利用することができ、補助ブレーキの取付作業を容易に行うことができる。
本発明の第1の実施の形態によるエレベータの構成を示す概略図である。 図1のエレベータの要部を示す概略図である。 図2における主ブレーキを拡大して示す概略断面図である。 図2における補助ブレーキを拡大して示す概略断面図である。 図2におけるモータケーシングの一端面を示す概略図である。 図1に示すエレベータにおいて、支持部材がモータケーシングに固定される他の例を示す概略図である。 本発明の第2の実施の形態によるエレベータの要部を示す概略図である。 本発明の第3の実施の形態によるエレベータの要部を示す概略図である。 図8における補助ブレーキを拡大して示す概略断面図である。 図8におけるギアケーシングの一平面を示す概略図である。 本発明の第4の実施の形態によるエ1レベータの構成を示す概略図である。 図11における補助ブレーキを拡大して示す概略断面図である。 従来のエレベータの構成の一例を示す概略図である。
≪第1の実施の形態≫
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態によるエレベータの構成を示す概略図である。図2は、図1のエレベータの要部を示す概略図である。図1及び図2に示すように、本実施の形態のエレベータは、かご戸7を有し、昇降路8内を昇降する乗りかご1と、昇降路8内を昇降するとともに乗りかご1にロープ2を介して連結されたつり合いおもり3と、ロープ2を駆動させる駆動シーブ4と、当該駆動シーブ4にギア機構5を介して連結されるモータ部10とを備えている。このうちモータ部10は、モータケーシング12と当該モータケーシング12内に設けられた主軸11とを含み、また、当該モータ部10の主軸11に、この主軸11を制動する主ブレーキ20が取付けられている。
図2に示すように、主軸11の一端側には、主ブレーキ20が設けられている。主ブレーキ20は、乗りかご1が乗り場に停止してかご戸7が開いている間、かご戸7が開いている状態で乗りかご1が昇降しないように制動するためのものである。この主ブレーキ20について、図3を参照して説明する。図3は、図2における主ブレーキ20を拡大して示す概略断面図である。主ブレーキ20は、図3に示すように、主軸11に固定されるディスク21と、当該ディスク21を押圧して制動するブレーキシュー22と、を有し、ブレーキシュー22は、ギアケーシング6に取付けられている。
また、ギア機構5は、モータ部10の主軸11の回転駆動を減速して駆動シーブ4に増大したトルクを伝達するためのものであり、モータケーシング12と主ブレーキ20との間で主軸11に係合している。ギア機構5は、図2に示すように、モータ部10の主軸11に設けられたギア11aと嵌合する主軸用ギア5aと、駆動シーブ4の回転軸に設けられたギア4bと嵌合する駆動シーブ用ギア5bと、少なくともモータ部10の主軸11に設けられたギア11aと主軸用ギア5aとを覆うギアケーシング6と、を有している。本実施の形態のギアケーシング6は、モータ部10の主軸11に設けられたギア11aと、主軸用ギア5aと、駆動シーブ4の回転軸に設けられたギア4bと、駆動シーブ用ギア5bと、を覆うように構成されている。
図2に示すように、モータ部10のモータケーシング12は、中空空間を有する円筒状の部材を有し、このモータケーシング12の中空空間内を主軸11が貫通している。更に、円筒状のモータケーシング12の端面のうち、主ブレーキ20と反対側にある一端面15には、補助ブレーキ30を取付けるための複数の取付孔16(図5参照)が設けられている。
また、図1及び図2に示すように、モータ部10の主軸11に主ブレーキ20とは別個に補助ブレーキ30が設けられ、この補助ブレーキ30は、異常信号に基づいて当該主軸11を制動するようになっている。ここで、「異常信号」とは、主ブレーキ20に異常が生じた場合、あるいは、かご戸7が開いている状態で乗りかご1が昇降するおそれがある場合に発せられる信号である。
すなわち、補助ブレーキ30は、主ブレーキ20に異常が生じた場合等に、かご戸7が開いている状態で乗りかご1が昇降しないように制動するためのものである。この補助ブレーキ30について、図4を参照して説明する。図4は、図2における補助ブレーキ30を拡大して示す概略断面図である。図4に示すように、補助ブレーキ30は、主軸11に固定されるディスク31と、当該ディスク31を押圧して制動するブレーキシュー32と、押圧部36とを有し、このうちブレーキシュー32は、モータケーシング12に取付けられている。
図4に示すように、本実施の形態において、ディスク31は、モータケーシング12から主ブレーキ20と反対側へ突出する主軸11に固定されている。この場合、ディスク31は、主軸11の外周に接合される円筒状の連結部311と、当該連結部311と同心に配置され当該連結部311より大径な円筒状のディスク盤312とを有している。ディスク盤312は、従来のエレベータで用いられているものと同様に構成されてよい。
また、ブレーキシュー32は、図4に示すように、モータケーシング12に支持部材35を介して固定された一対の第1ブレーキシュー33と、押圧部36によりモータケーシング12に対して可動に設けられ、一対の第1ブレーキシュー33との間でディスク31をそれぞれ押圧する一対の第2ブレーキシュー34とを有している。第1ブレーキシュー33及び第2ブレーキシュー34は、従来のエレベータで用いられているものと同様に構成されてよい。
第1ブレーキシュー33を支持する支持部材35は、モータケーシング12の一端面15に対向するように配置され、中空空間を有する円筒状の第1円筒部材351を有している。第1円筒部材351のモータケーシング12の一端面15と対向する面には、一対の第1ブレーキシュー33が固定されている。第1円筒部材351の中空空間を、主軸11が貫通しており、第1円筒部材351は、この主軸11の回転軸に対して同軸に設けられている。また、第1円筒部材351の外縁領域には、円周状に沿って設けられた複数の貫通孔352が設けられている。本実施の形態では、4つの貫通孔352が設けられている。この4つの貫通孔352の各々に対して、対応する固定ボルト353が貫通しており、各々の固定ボルト353は、モータケーシング12の一端面15に設けられた対応する取付孔16に螺合されている。第1円筒部材351は、固定ボルト353とナット356とにより締結されている。
また、第1円筒部材351とモータケーシング12との間には、第1円筒部材351と対向するように、中空空間を有する円筒状の第2円筒部材354が設けられている。第2円筒部材354の第1円筒部材351と対向する面には、一対の第2ブレーキシュー34が固定されている。この一対の第2ブレーキシュー34は、それぞれ、対応する第1ブレーキシュー33と対向するように配置されている。第2円筒部材354の中空空間には、主軸11が貫通しており、第2円筒部材354は、この主軸11の回転軸に対して同軸に設けられている。また、第2円筒部材354の外縁領域には、第1円筒部材351の4つの貫通孔352にそれぞれ対向するように設けられた4つの貫通孔355が設けられている。この4つの貫通孔355の各々に対して、対応する固定ボルト353が遊挿されており、第2円筒部材354は、固定ボルト353に沿って移動自在になっている。そして、第1ブレーキシュー33と第2ブレーキシュー34とによって、ブレーキシュー32が構成される。
また、補助ブレーキ30を構成する押圧部36は、それ自体既知のソレノイドで構成されており、異常信号に基づいて、第2円筒部材354及び第2ブレーキシュー34を、第1円筒部材351及び第1ブレーキシュー33に向けて押圧するようになっている。この場合、押圧部36は、第2円筒部材354とモータケーシング12との間に配置され、これにより、モータケーシング12側から第2円筒部材354及び第2ブレーキシュー34を押圧するようになっている。
また、押圧部36は、モータケーシング12の一端面15に円筒状の押圧部用支持部材37を介して支持され、押圧部用支持部材37は、押圧部36の周囲の一部を取り囲んでいる。押圧部用支持部材37は、中空空間を有しており、当該中空空間を主軸11が貫通している。また、押圧部用支持部材37の外縁領域には、第2円筒部材354の4つの貫通孔355にそれぞれ対向するように設けられた4つのねじ孔371が設けられている。そして、押圧部用支持部材37の4つのねじ孔371の各々に対して、対応する固定ボルト353が螺合されている。
図5は、図2におけるモータケーシング12の一端面15を示す概略図である。図5に示すように、本実施の形態のモータケーシング12の一端面15には、主軸11の外周を取り囲むように形成された凸部14が設けられている。一方、押圧部用支持部材37は、モータケーシング12の一端面15と当接する合せ面38を有している。押圧部用支持部材37の合せ面38は、一端面15の凸部14と互いに係合する凹部39を有している。
先ず、このような補助ブレーキ30の取付け作業について図4を参照して説明する。
押圧部用支持部材37の合せ面38の凹部39が、モータケーシング12の一端面15の凸部14に係合されて、押圧部用支持部材37がモータケーシング12に対して位置合せされる。次に、第2円筒部材354、ディスク31の連結部311及び第1円筒部材351が、主軸11に挿入され、第2円筒部材354の貫通孔355が、押圧部用支持部材37のねじ孔371に対向するように配置されると共に、第1円筒部材351の貫通孔352が、第2円筒部材354の貫通孔355に対向するように配置される。続いて、固定ボルト353が、ねじ孔352、貫通孔355及びねじ孔371を貫通してモータケーシング12の取付孔16に螺合され、ナット356により、第1円筒部材351が締結される。その後、ディスク31のディスク盤312が第1ブレーキシュー33に対して位置合せされながら、連結部311が主軸11に接合される。
次に、以上のような構成からなる本実施の形態のエレベータの作用について説明する。
エレベータの動作にあたっては、モータ部10の主軸11が回転することにより、ギア機構5を介して駆動シーブ4が回転し、乗りかご1が昇降する。乗りかご1が乗り場に停止してかご戸7が開いている間は、主ブレーキ20により主軸11が制動される。ここで、主ブレーキ520に異常が生じてしまった場合、あるいは、かご戸7が開いている状態で乗りかご1が昇降するおそれがある場合には、異常信号が発せられる。この異常信号に基づいて、補助ブレーキ30の押圧部36により、第2円筒部材354及び第2ブレーキシュー34が、第1円筒部材351及び第1ブレーキシュー33に向けて押圧される。これにより、第1円筒部材351及び第1ブレーキシュー33が固定ボルト353に沿って移動され、一対の第1ブレーキシュー33と一対の第2ブレーキシュー34との間で、ディスク31が押圧されて制動される。これにより、補助ブレーキ30により主軸11が制動されて、かご戸7が開いている状態で乗りかご1が昇降することを防止することができる。
本実施の形態によれば、補助ブレーキ30は、駆動シーブ4の回転軸よりも小さい駆動トルクを出力するモータ部10の主軸11に設けられているため、当該補助ブレーキ30が駆動シーブ4の回転軸に設けられた場合に比べて制動力を小さく抑えることができる。このため、補助ブレーキ30を、比較的小型に構成することができる。また、補助ブレーキ30のブレーキシュー32は、モータケーシング12に取付けられているため、当該ブレーキシュー32を取付けるために、エレベータ機械室内に高強度を要するブラケットを設ける必要がない。このため、エレベータ機械室の設置スペースを有効に利用することができ、補助ブレーキ30の取付作業を容易に行うことができる。
また、本実施の形態によれば、ディスク31は、モータケーシング12から主ブレーキ20と反対側へ突出する主軸11に固定されているため、主ブレーキ20が補助ブレーキ30の取付作業を阻害せず、補助ブレーキ30の取付作業を更に容易に行うことができる。
また、本実施の形態によれば、補助ブレーキ30のブレーキシュー32をモータケーシング12に取付ける際、モータケーシング12の凸部14と押圧部用支持部材37の凹部39とを互いに係合させることにより、モータケーシング12とブレーキシュー32とを位置合せすることができる。このため、補助ブレーキ30の取付作業及び位置合せ作業を更に容易に行うことができる。
なお、上記実施の形態では、第1ブレーキシュー33を支持する支持部材35が、固定ボルト353によりモータケーシング12に固定されている例を示したが(図4参照)、本発明はこのような例に限定されない。図6に、第1ブレーキシュー33を支持する支持部材35が、モータケーシング12に固定される他の例を示す。図6に示す例では、支持部材35の貫通孔352とモータケーシング12の取付孔16とが互いに対向するように配置されておらず、支持部材35は、コネクタ部材50を介してモータケーシング12の一端面15に固定されている。
図6において、コネクタ部材50は、中空空間を有する円筒状の部材で構成されており、当該中空空間を主軸11が貫通している。また、コネクタ部材50は、支持部材35の4つの貫通孔352をそれぞれ貫通する4つの固定ボルト353にそれぞれ螺合される4つの固定ボルト取付孔51と、モータケーシング12の4つの取付孔16にそれぞれ対向するように設けられた4つのモータケーシング取付孔52とを有している。また、コネクタ部材50は、押圧部用支持部材37の合せ面38と当接する合せ面53有している。本実施の形態において、押圧部用支持部材37の合せ面38には、主軸11の外周を取り囲むように形成された凹部39が形成され、他方、コネクタ部材50の合せ面53には、凹部39と互いに係合する凸部54が形成されている。
図6に示すコネクタ部材50によれば、支持部材35をモータケーシング12に直接的に取付けることができない場合であっても、支持部材35をモータケーシング12に当該コネクタ部材35を介して固定することができる。
また、図6に示すコネクタ部材50によれば、補助ブレーキ30のブレーキシュー32をコネクタ部材50に取付ける際、コネクタ部材50の凸部54と押圧部用支持部材37の凹部39とを互いに係合させることにより、コネクタ部材50とブレーキシュー32とを位置合せすることができる。このため、補助ブレーキ30の取付作業及び位置合せ作業を更に容易に行うことができる。
≪第2の実施の形態≫
次に、図7を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。図7は、本発明の第2の実施の形態によるエレベータの要部を示す概略図である。図7において、補助ブレーキ30のディスク31が、モータケーシング12から主ブレーキ20側へ突出する主軸11に固定されている。より詳細には、本実施の形態のディスク31は、モータケーシング12とギア機構5との間で主軸11に固定されている。その他の構成は、第1の実施の形態と略同様である。図7において、図2に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
本実施の形態によっても、補助ブレーキ30は、駆動シーブ4の回転軸よりも小さい駆動トルクを出力するモータ部10の主軸11に設けられているため、当該補助ブレーキ30が駆動シーブ4の回転軸に設けられた場合に比べて制動力を小さく抑えることができる。このため、補助ブレーキ30を、比較的小型に構成することができる。また、補助ブレーキ30のブレーキシュー32は、モータケーシング12に取付けられているため、当該ブレーキシュー32を取付けるために、エレベータ機械室内に高強度を要するブラケットを設ける必要がない。このため、エレベータ機械室の設置スペースを有効に利用することができ、補助ブレーキ30の取付作業を容易に行うことができる。
また、本実施の形態によれば、ディスク31が、モータケーシング12から主ブレーキ20側へ突出する主軸11に固定されているため、モータケーシング12と主ブレーキ20との間のスペースを有効に利用して、補助ブレーキ30のブレーキシュー32をモータケーシング12に取付けることができる。更に、ディスク31は、モータケーシング12とギア機構5との間で主軸11に固定されているため、従来のエレベータにおいて有効に利用されていなかった、モータケーシング12とギア機構5との間のスペースを有効に利用して、補助ブレーキ30のブレーキシュー32をモータケーシング12に取付けることができる。
なお、本実施の形態によれば、図7に示すように、パルスジェネレータ60を従来通りモータケーシング12の端部に取付けることもできる。
≪第3の実施の形態≫
次に、図8及び図9を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。図8は、本発明の第3の実施の形態によるエレベータの要部を示す概略図である。図9は、図8における補助ブレーキを拡大して示す概略断面図である。図8及び図9において、補助ブレーキ30のブレーキシュー32が、ギアケーシング6の一平面6aに取付けられており、モータケーシング12がL字状のモータブラケット19を介してギアケーシング6に取付けられている、点が異なるのみで、その他の構成は、第1の実施の形態と略同様である。図8及び図9において、図2に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図8に示すように、本実施の形態において、補助ブレーキ30のディスク31は、ギアケーシング6からモータ部10側へ突出する主軸11に固定されている。
また、本実施の形態の補助ブレーキ30のブレーキシュー32は、図9に示すように、ギアケーシング6に支持部材35を介して固定された一対の第1ブレーキシュー33と、押圧部36によりギアケーシング6に対して可動に設けられ、一対の第1ブレーキシュー33との間でディスク31をそれぞれ押圧する一対の第2ブレーキシュー34とを有している。
第1ブレーキシュー33を支持する支持部材35は、ギアケーシング6の一平面6aに対向するように配置され、中空空間を有する円筒状の第1円筒部材351を有している。第1円筒部材351のギアケーシング6の一平面6aと対向する面には、一対の第1ブレーキシュー33が固定されている。第1円筒部材351の中空空間を、主軸11が貫通しており、第1円筒部材351は、この主軸11の回転軸に対して同軸に設けられている。また、第1円筒部材351の外縁領域には、円周状に沿って設けられた複数の貫通孔352が設けられている。本実施の形態では、4つの貫通孔352が設けられている。この4つの貫通孔352の各々に対して、対応する固定ボルト353が貫通しており、各々の固定ボルト353は、ギアケーシング6の一平面6aに設けられた対応する取付孔9に螺合されている。第1円筒部材351は、固定ボルト353とナット356とにより締結されている。
また、第1円筒部材351とギアケーシング6の一平面6aとの間には、第1円筒部材351と対向するように、中空空間を有する円筒状の第2円筒部材354が設けられている。第2円筒部材354の第1円筒部材351と対向する面には、一対の第2ブレーキシュー34が固定されている。この一対の第2ブレーキシュー34は、それぞれ、対応する第1ブレーキシュー33と対向するように配置されている。第2円筒部材354の中空空間には、主軸11が貫通しており、第2円筒部材354は、この主軸11の回転軸に対して同軸に設けられている。また、第2円筒部材354の外縁領域には、第1円筒部材351の4つの貫通孔352にそれぞれ対向するように設けられた4つの貫通孔355が設けられている。この4つの貫通孔355の各々に対して、対応する固定ボルト353が遊挿されており、第2円筒部材354は、固定ボルト353に沿って移動自在になっている。
また、補助ブレーキ30を構成する押圧部36は、第2円筒部材354とギアケーシング6の一平面6aとの間に配置されている。押圧部36は、ギアケーシング6の一平面6aに、円筒状の押圧部用支持部材37を介して支持され、押圧部用支持部材37は、押圧部36の周囲の一部を取り囲んでいる。押圧部用支持部材37は、中空空間を有しており、当該中空空間を主軸11が貫通している。また、押圧部用支持部材37の外縁領域には、第2円筒部材354の4つの貫通孔355にそれぞれ対向するように設けられた4つのねじ孔371が設けられている。この4つのねじ孔371の各々に対して、対応する固定ボルト353が螺合されている。
図10は、図8におけるギアケーシング6の一平面6aを示す概略図である。図10に示すように、本実施の形態のギアケーシング6の一平面6aには、主軸11の外周を取り囲むように形成された凸部6bが設けられている。一方、押圧部用支持部材37は、ギアケーシング6の一平面(合せ面)6aと当接する合せ面38を有している。押圧部用支持部材37の合せ面38は、一平面6aの凸部6bと互いに係合する凹部39を有している。
図8に示すように、L字状のモータブラケット19は、一平面6aに垂直なギアケーシング6の側面から補助ブレーキ30の外縁を回り込んで延在している。なお、モータケーシング12の主軸11は、一体に成形されている必然性はなく、図8に示すように、カップリング18によって連結されていてもよい。
本実施の形態の作用については、第1の実施の形態と略同様なため、詳細な説明は省略する。
本実施の形態によっても、補助ブレーキ30は、駆動シーブ4の回転軸よりも小さい駆動トルクを出力するモータ部10の主軸11に設けられているため、当該補助ブレーキ30が駆動シーブ4の回転軸に設けられた場合に比べて制動力を小さく抑えることができる。このため、補助ブレーキ30を、比較的小型に構成することができる。また、補助ブレーキ30のブレーキシュー32は、ギアケーシング6に取付けられているため、当該ブレーキシュー32を取付けるために、エレベータ機械室内に高強度を要するブラケットを設ける必要がない。このため、エレベータ機械室の設置スペースを有効に利用することができ、補助ブレーキ30の取付作業を容易に行うことができる。
また、本実施の形態によれば、補助ブレーキ30のブレーキシュー32をギアケーシング6に取付ける際、ギアケーシング6の凸部6bと押圧部用支持部材37の凹部39とを互いに係合させることにより、ギアケーシング6とブレーキシュー32とを位置合せすることができる。このため、補助ブレーキ20の取付作業及び位置合せ作業を更に容易に行うことができる。
≪第4の実施の形態≫
次に、図11及び図12を参照して、本発明の第4の実施の形態について説明する。図11は、本発明の第4の実施の形態によるエレベータの要部を示す概略図である。図12は、図11における補助ブレーキを拡大して示す概略断面図である。図11及び図12において、第1ブレーキシュー33が、ギアケーシング6に取付けられており、第2ブレーキシュー34が、モータケーシング12に取付けられている。その他の構成は、第2の実施の形態と略同様である。図11及び図12において、図7に示す第2の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図12に示すように、本実施の形態において、ブレーキシュー32は、ギアケーシング6に支持部材35を介して固定された一対の第1ブレーキシュー33と、押圧部36によりモータケーシング12に対して可動に設けられ、一対の第1ブレーキシュー33との間でディスク31をそれぞれ押圧する一対の第2ブレーキシュー34とを有している。
第1ブレーキシュー33を支持する支持部材35は、ギアケーシング6の一平面6aに対向するように配置され、中空空間を有する円筒状の第1円筒部材351を有している。第1円筒部材351のモータケーシング12の一端面15と対向する面には、一対の第1ブレーキシュー33が固定されている。第1円筒部材351の中空空間を、主軸11が貫通しており、第1円筒部材351は、この主軸11の回転軸に対して同軸に設けられている。また、第1円筒部材351の外縁領域には、円周状に沿って設けられた複数の貫通孔352が設けられている。本実施の形態では、4つの貫通孔352が設けられている。この4つの貫通孔352の各々に対して、対応する第1固定ボルト353aが貫通しており、各々の第1固定ボルト353aは、ギアケーシング6の一平面6aに設けられた対応する取付孔9に螺合されている。
また、第1円筒部材351とモータケーシング12の一端面15との間には、第1円筒部材351と対向するように、中空空間を有する円筒状の第2円筒部材354が設けられている。第2円筒部材354の第1円筒部材351と対向する面には、一対の第2ブレーキシュー34が固定されている。この一対の第2ブレーキシュー34は、それぞれ、対応する第1ブレーキシュー33と対向するように配置されている。第2円筒部材354の中空空間には、主軸11が貫通しており、第2円筒部材354は、この主軸11の回転軸に対して同軸に設けられている。また、第2円筒部材354の外縁領域には、円周状に沿って設けられた4つの貫通孔355が設けられている。この4つの貫通孔355の各々に対して、対応する第2固定ボルト353bが遊挿されており、各々の第2固定ボルト353bは、モータケーシング12の一端面15に設けられた対応する取付孔16に螺合されている。これにより、第2円筒部材354は、第2固定ボルト353bに沿って移動自在になっている。
また、補助ブレーキ30を構成する押圧部36は、それ自体既知のソレノイドで構成されており、異常信号に基づいて、第2円筒部材354及び第2ブレーキシュー34を、第1円筒部材351及び第1ブレーキシュー33に向けて押圧するようになっている。この場合、押圧部36は、第2円筒部材354とモータケーシング12との間に配置され、これにより、モータケーシング12側から第2円筒部材354及び第2ブレーキシュー34を押圧するようになっている。
本実施の形態によっても、補助ブレーキ30は、駆動シーブ4の回転軸よりも小さい駆動トルクを出力するモータ部10の主軸11に設けられているため、当該補助ブレーキ30が駆動シーブ4の回転軸に設けられた場合に比べて制動力を小さく抑えることができる。このため、補助ブレーキ30を、比較的小型に構成することができる。また、補助ブレーキ30の第1ブレーキシュー33がギアケーシング6に取付けられており、第2ブレーキシュー34がモータケーシング12に取付けられているため、これらのブレーキシュー32を取付けるために、エレベータ機械室内に高強度を要するブラケットを設ける必要がない。このため、エレベータ機械室の設置スペースを有効に利用することができ、補助ブレーキ30の取付作業を容易に行うことができる。
1 乗りかご
2 ロープ
3 つり合いおもり
4 駆動シーブ
5 ギア機構
5a 主軸用ギア
5b 駆動シーブ用ギア
6 ギアケーシング
6a 一平面(合せ面)
8 昇降路
10 モータ部
11 主軸
12 モータケーシング
13 合せ面
14 凸部
15 一端面(合せ面)
20 主ブレーキ
30 補助ブレーキ
31 ディスク
32 ブレーキシュー
33 第1ブレーキシュー
34 第2ブレーキシュー
35 支持部材
36 押圧部
37 押圧部用支持部材
38 合せ面
39 凹部
312 ディスク盤
351 第1円筒部材
353 固定ボルト
354 第2円筒部材
50 コネクタ部材
53 合せ面
54 凸部
508 昇降路
501 乗りかご
502 ロープ
503 つり合いおもり
504 駆動シーブ
505 ギア機構
507 かご戸
512 モータケーシング
511 主軸
510 モータ部
520 主ブレーキ

Claims (9)

  1. 昇降路内を昇降する乗りかごと、
    前記昇降路内を昇降するとともに前記乗りかごにロープを介して連結されたつり合いおもりと、
    前記ロープを駆動させる駆動シーブと、
    前記駆動シーブにギア機構を介して連結されると共に、モータケーシングと当該モータケーシング内に設けられた主軸とを含むモータ部と、
    当該モータ部の主軸を制動する主ブレーキと、
    前記モータ部の主軸に前記主ブレーキと別個に設けられ、異常信号に基づいて当該主軸を制動する補助ブレーキと、を備え、
    前記補助ブレーキは、前記主軸に固定されるディスクと、当該ディスクを押圧して制動するブレーキシューと、を有し、
    前記ブレーキシューは、前記モータケーシングに取付けられている
    ことを特徴とするエレベータ。
  2. 前記ディスクは、前記モータケーシングから前記主ブレーキ側へ突出する主軸に固定されており、
    前記ギア機構は、前記モータケーシングと前記主ブレーキとの間で前記主軸に係合しており、
    前記ディスクは、前記モータケーシングと前記ギア機構との間で前記主軸に固定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  3. 前記ブレーキシューは、前記モータケーシングに支持部材を介して固定された第1ブレーキシューと、押圧部により前記モータケーシングに対して可動に設けられ、前記第1ブレーキシューとの間で前記ディスクを押圧する第2ブレーキシューと、を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータ。
  4. 前記押圧部は、前記モータケーシングに、押圧部用支持部材を介して支持されており、
    前記モータケーシングと前記押圧部用支持部材とは互いに当接する合せ面をそれぞれ有しており、
    前記モータケーシングの合せ面及び前記押圧部用支持部材の合せ面のうちの一方は、前記主軸の外周を取り囲むように形成された凸部を有しており、
    前記モータケーシングの合せ面及び前記押圧部用支持部材の合せ面のうちの他方は、前記凸部と互いに係合する凹部を有している
    ことを特徴とする請求項3に記載のエレベータ。
  5. 前記支持部材は、コネクタ部材を介して前記モータケーシングに固定されており、
    前記押圧部は、前記モータケーシングに、押圧部用支持部材を介して支持されており、
    前記コネクタ部材と前記押圧部用支持部材とは互いに当接する合せ面をそれぞれ有しており、
    前記コネクタ部材の合せ面及び前記押圧部用支持部材の合せ面のうちの一方は、前記主軸の外周を取り囲むように形成された凸部を有しており、
    前記コネクタ部材の合せ面及び前記押圧部用支持部材の合せ面のうちの他方は、前記凸部と互いに係合する凹部を有している
    ことを特徴とする請求項3に記載のエレベータ。
  6. 昇降路内を昇降する乗りかごと、
    前記昇降路内を昇降するとともに前記乗りかごにロープを介して連結されたつり合いおもりと、
    前記ロープを駆動させる駆動シーブと、
    駆動シーブにギア機構を介して連結されると共に、モータケーシングと当該モータケーシング内に設けられた主軸とを含むモータ部と、
    当該モータ部の主軸を制動する主ブレーキと、
    前記モータ部の主軸に前記主ブレーキと別個に設けられ、異常信号に基づいて当該主軸を制動する補助ブレーキと、を備え、
    前記補助ブレーキは、前記主軸に固定されるディスクと、当該ディスクを押圧して制動するブレーキシューと、を有し、
    前記ギア機構は、ギアケーシングにより覆われており、
    前記ブレーキシューは、前記ギアケーシングに取付けられており、
    前記ブレーキシューは、前記ギアケーシングに支持部材を介して固定された第1ブレーキシューと、押圧部により前記ギアケーシングに対して可動に設けられ、前記第1ブレーキシューとの間で前記ディスクを押圧する第2ブレーキシューと、を有する
    ことを特徴とするエレベータ。
  7. 前記押圧部は、前記ギアケーシングに、押圧部用支持部材を介して支持されており、
    前記ギアケーシングと前記押圧部用支持部材とは互いに当接する合せ面をそれぞれ有しており、
    前記ギアケーシングの合せ面及び前記押圧部用支持部材の合せ面のうちの一方は、前記主軸の外周を取り囲むように形成された凸部を有しており、
    前記ギアケーシングの合せ面及び前記押圧部用支持部材の合せ面のうちの他方は、前記凸部と互いに係合する凹部を有している
    ことを特徴とする請求項6に記載のエレベータ。
  8. 昇降路内を昇降する乗りかごと、
    前記昇降路内を昇降するとともに前記乗りかごにロープを介して連結されたつり合いおもりと、
    前記ロープを駆動させる駆動シーブと、
    駆動シーブにギア機構を介して連結されると共に、モータケーシングと当該モータケーシング内に設けられた主軸とを含むモータ部と、
    当該モータ部の主軸を制動する主ブレーキと、
    前記モータ部の主軸に前記主ブレーキと別個に設けられ、異常信号に基づいて当該主軸を制動する補助ブレーキと、を備え、
    前記補助ブレーキは、前記主軸に固定されるディスクと、当該ディスクを押圧して制動するブレーキシューと、を有し、
    前記ギア機構は、ギアケーシングにより覆われており、
    前記ブレーキシューは、第1ブレーキシューと、当該第1ブレーキシューとの間で前記ディスクを押圧する第2ブレーキシューと、を有しており、
    前記第1ブレーキシューは、前記ギアケーシングに支持部材を介して固定されており、
    前記第2ブレーキシューは、前記モータケーシングに取付けられ、押圧部により前記モータケーシングに対して可動に設けられている
    ことを特徴とするエレベータ。
  9. モータケーシングと当該モータケーシング内に設けられた主軸とを含むエレベータ用のモータ部に、当該モータ部の主軸を制動する主ブレーキと別個に設けられ、異常信号に基づいて当該主軸を制動する補助ブレーキにおいて、
    前記主軸に固定されるディスクと、
    当該ディスクを押圧して制動するブレーキシューと、を備え、
    前記ブレーキシューは、前記モータケーシングに取付け可能になっている
    ことを特徴とする補助ブレーキ装置。
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