JPH1045356A - エレベータ - Google Patents

エレベータ

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JPH1045356A
JPH1045356A JP20803796A JP20803796A JPH1045356A JP H1045356 A JPH1045356 A JP H1045356A JP 20803796 A JP20803796 A JP 20803796A JP 20803796 A JP20803796 A JP 20803796A JP H1045356 A JPH1045356 A JP H1045356A
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JP
Japan
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car
load
brake
elevator
detector
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JP20803796A
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English (en)
Inventor
Toshio Shimazaki
敏雄 島崎
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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  • Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
  • Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】かごの荷重の検出精度の低下を防ぎ、制御性の
更なる向上を図る。 【解決手段】ギヤケース11Aの前面の蓋17Aの前面中央
部に対して、軸受15Gの内輪を圧入する。この軸受15G
の外輪には、ディスクブレーキ12Aのフレーム20Aの背
面側に形成した凹部を嵌合する。フレーム20Aの下端に
対して、凸部20bを垂設し、ギヤケース11Aには、凸部
20bの両側に凸部11aを対称的に突設する。凸部20bと
各凸部11aの間には、圧縮コイルばね29を挿入し、片側
の凸部11aと凸部20aの間に対して差動変圧器30を介在
させることにより、ブレーキが印加されたときの差動変
圧器30による凸部20bの変位から、ブレーキにかかるト
ルクを検出し、この検出トルクからかごの荷重を求め
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のロープ式のエレベータの
シングルラップ方式の巻上機と、この巻上機に吊り下げ
られたかご及びつり合いおもりの概略を示す説明図、図
7は、図6の部分平面図、図8は図6のA−A断面拡大
詳細図、図9は図8の部分拡大詳細図である。
【0003】図6,図7,図8及び図9において、エレ
ベータの昇降路9の上部に設けられた機械室9aに設置
された床9bの上面には、形鋼材から製作されたマシン
ビーム28Aが設置され、このマシンビーム28Aの上面に
は、マシンベッド28Bを介して巻上機4が据え付けられ
ている。
【0004】この巻上機4には、駆動用の三相誘導電動
機7が後部側面に片持梁状に突き出た取付脚を介して取
り付けられ、この電動機7の出力軸には、カップリング
14を介して図8で後述する減速機8の入力軸10が連結さ
れている。この減速機8の図7において前面側には、図
9で詳細後述する無励磁作動形のディスクブレーキ12が
取り付けられている。
【0005】巻上機4には、この巻上機4の左側から前
方に突き出た出力軸9の端部に対して、メインシーブ6
が圧入され、このメインシーブ6には、複数本の主索3
が巻装されている。この主索3の片側の下端には、かご
1が図6に示すように吊り下げられ、主索3の他端の下
端には、つり合いおもり2が吊り下げられている。
【0006】図8において、三相誘導電動機7の回転軸
7aは、ギヤケース11Aの右側を後方から前方に、詳細
を図8に示すように貫通した入力軸10Aにカップリング
14を介して連結されている。
【0007】さらに、この入力軸10は、ギヤケース11A
の前後に形成された一対の軸受穴に挿入された軸受15
A,15Bで支承され、かご1とつり合いおもり2を加減
速するときにかかる反力で入力軸10Aにかかるラジアル
荷重とスラスト荷重をこれらの軸受15A,16Bで支えて
いる。軸受15Aの背面側には、軸受ナット16Aが入力軸
10Aに螺合され、軸受15Bの前面側にも軸受ナット16B
が螺合されて各軸受の内輪を押圧している。
【0008】入力軸10Aの中間部には、小径の平歯車13
Aがキーを介して圧入され、入力軸10Aの前端には、詳
細を図9で後述する電磁ブレーキ12が組み込まれてい
る。ギヤケース11Aには、入力軸10Aの左側の前後に、
軸受穴が同一軸心線上にそれぞれ形成され、これらの軸
受穴には、入力軸10Aと比べてやや大径の軸受15C、15
Dが挿入され、これらの軸受15C,15Dには、やや大径
の歯車軸10Bの前後端があらかじめ圧入されている。歯
車軸10Bの後端には、軸受ナット16Cが螺合され、歯車
軸19の前端には、軸受ナット16Dが螺合されている。
【0009】この歯車軸10Bの後部には、前述した平歯
車13Aの右側に左側が噛み合った大径の平歯車13Bがキ
ーを介してあらかじめ圧入されている。さらに、歯車軸
10Bの前部には、小径で歯幅の広い平歯車13Cがキーを
介してあらかじめ圧入されている。歯車軸10Bの後端に
形成された細目のおねじ部には、軸受ナット16Cが螺合
され、この軸受ナット16Cの前面で軸受15Cの内輪を後
方から押圧している。
【0010】ギヤケース11Aの左側の前後には、大径の
軸受穴がそれぞれ同一軸心線上に形成され、これらの軸
受穴には、大径の軸受15E,15Fが挿入されている。こ
れらの軸受15E,15Fには、大径の歯車軸10Cがあらか
じめ挿入されている。この歯車軸10Cの後端には、軸受
ナット16Eが螺合され、軸受15Fの前面にも軸受ナット
16Fが歯車軸10Cに螺合されている。
【0011】この歯車軸10Cの前部には、前述した平歯
車13Cと歯幅が等しい大径の平歯車13Dがキーを介して
あらかじめ圧入され、この平歯車13Dの右側の歯は、平
歯車13Cの左側の歯と噛み合っている。歯車軸9の後端
に形成された細目おねじにも、軸受ナット16Eが螺合さ
れ、この軸受ナット16Eの前面で軸受ナット15Eの内輪
を後方から押圧している。
【0012】前述した歯車軸10Cの前方には、軸受15C
の外輪をギヤケース11Aに形成された軸受穴の後端に前
方から押圧する軸受押え18Bが、ギヤケース11Aの前面
から挿入された複数のボルトで固定されている。歯車軸
10Cの前方にも、軸受15Fの外輪をギヤケース11Aに形
成された軸受穴の後端に前方から押圧するやや大径の軸
受押え18Dが、ギヤケース11Aの前面から固定されてい
る。
【0013】さらに、軸受15C及び軸受15Eの後方に
も、軸受15C,15Eが挿入された前述した軸受穴の後部
に対して、これらの軸受穴からギヤケース11Aに入る塵
埃を防ぐための軸受蓋18A,18Cが気密に固定されてい
る。軸受15Bが挿入される軸受穴の前面側には、大径の
蓋17が気密に取り付けられ、この蓋17の背面側に突き出
た円筒部の背面で軸受15Bの外輪は押圧されている。
【0014】歯車軸10Cの前端には、大径のメインシー
ブ6がキーを介して前方から圧入されている。このメイ
ンシーブ6の外周に形成された複数条の溝には、図6で
示す主索3がそれぞれ巻装され、これらの主索3の下端
は、昇降路9を垂下して、これらの主索3の片側の下端
には、図6で示すかご1が懸架され、他端の下端には図
6で示すつり合いおもり2が懸架されている。
【0015】ギヤケース11Aは、歯車軸10Cの中心部分
で上下に二分割可能となっており、保守・点検のときに
は、上半分を開いて内部が点検可能になっている。ギヤ
ケース11Aの内部には、中間部よりも僅かに下側の位置
まで潤滑油が注入され、前述した各平歯車の噛み合い部
が潤滑されている。ギヤケース11Aの右側下部には、外
周に管用テーパおねじが形成された図示しないドレンボ
ルトが外側から螺合されている。
【0016】このように構成されたエレベータにおいて
は、昇降路の上端に形成された機械室に設置された可変
電圧可変周波数のインバータ電源によって、三相誘導電
動機7は起動停止を含めて速度制御される。この三相誘
導電動機7の回転によって平歯車13Aが回転すると、こ
の駆動力は、左側の平歯車13Bに伝達されて減速され
る。
【0017】この平歯車13Bが回転すると、歯車軸10B
に圧入された小径の平歯車13Cを介して、この平歯車13
Cの左側に噛み合った大径の平歯車13Dに回転力が伝達
されて、この平歯車13Dが圧入された歯車軸10Cは更に
減速され、この歯車軸10Cの前端に固定されたメインシ
ーブ6が駆動される。
【0018】このメインシーブ6の回転によって、この
メインシーブ6の外周に上端が巻装された主索3の両側
は、図示しない昇降路を逆方向に上下動し、この昇降路
に縦設された図示しない一対のガイドレールでそれぞれ
案内されるかご1とつり合いおもり2は、所定の加減速
で昇降路を昇降し、所定の位置で停止する。
【0019】このように構成されたエレベータにおいて
は、機械室9aに設置された図示しないインバータ電源
によって三相誘導電動機7は速度制御され加減速制御さ
れて、所定の階床にかご1を着床させる。
【0020】図9は、前述した図6,図7及び図8で示
したディスクブレーキ12の断面拡大詳細図で、無励磁作
動形の場合を示し、ディスクブレーキ12Bのコイル21が
励磁されていない状態を示す。
【0021】図9において、巻上機のギヤケース11Bの
側面には、ロストワックスで環状に製作されたフレーム
20が入力軸10Aに遊嵌され、このフレーム20の底部に形
成された図示しないめねじ穴に蓋17側から螺合された複
数のボルトで蓋17に固定されている。
【0022】このフレーム20の内部には、外周をエポキ
シ樹脂で絶縁されたコイル21が図9において右側から埋
設され、フレーム20の外周側の側面には、ばね挿入穴20
aが図示しない右側から見ると、 120度間隔に形成され
ている。
【0023】これらのばね挿入穴20aには、圧縮コイル
ばね23が圧縮された状態でそれぞれ遊嵌され、この圧縮
コイルばね23の図9において右端は、フレーム20の右側
面から僅かに突き出ている。
【0024】フレーム20の外側面には、低炭素鋼材で製
作された環状のアーマチュア22が入力軸10に遊嵌され、
このアーマチュア22の外周内側には、軸穴22aが 120度
間隔で設けられ、これらの軸穴22aには、フレーム20か
ら突き出たボルト27が貫通している。このボルト27に
は、圧縮コイルばね23の素線径と比べて小径の素線で製
作された復帰ばね27aが遊嵌されている。
【0025】アーマチュア22の外面側には、入力軸10A
の端部が突出し、この入力軸10Aの先端には、外周に2
条のスプライン部が形成されたボス26がキーを介して圧
入されている。ボス26は、入力軸10Aの先端に螺合され
た軸受座金や軸受ナットによって締め付けられている。
【0026】ボス26の外周に形成されたスプライン部に
は、図示しない側面図において、内周にU形の案内溝が
形成された環状のスライド板24の内周が遊嵌し、ボス26
の外周に形成されたスプライン部によって、軸方向にの
み移動自在となっている。スライド板24の外周の両側面
には、環状の摺動板が接合されている。
【0027】外側の摺動板のさらに外側面には、環状の
ディスク25が添設され、このディスク25の内側面は、外
側の摺動板の外周側面に当接している。ディスク25の外
周内側には、ボルト穴がアーマチュア22と同様に 120度
間隔で形成され、これらのボルト穴には、ボルト27の先
端が貫通している。
【0028】各ボルト27の先端には、ナットが螺合さ
れ、このナットを締め付けることで、アーマチュア22と
ディスク25及びスライド板24は、圧縮コイルばね23の復
帰力によって所定の圧力で締め付けられている。
【0029】次に、このように構成された巻上機用ディ
スクブレーキの作用を説明する。図9に示すように、コ
イル21が無励磁の状態では、圧縮コイルばね23の復帰力
によって、アーマチュア22の右側の摺動板やスライド板
24には、アーマチュア22と右端のディスク25で挟まれ、
互いの接触面は押圧される。
【0030】この結果、アーマチュア22の外面と摺動板
との間の摩擦力、及び、ディスク25と摺動板との間の摩
擦力によって、スライド板24は制動力を受け、このスラ
イド板24の内周にスプライン部を介して嵌合したボス26
及びこのボス26にキーを介して嵌合した入力軸3は制動
力を受ける。
【0031】一方、コイル21が励磁されると、アーマチ
ュア22は吸引されて、スライド板24は制動力から解放さ
れる。このアーマチュア22の吸引時には、このアーマチ
ュア22の残留磁力によるこのアーマチュア22とこのアー
マチュア22の右側の摺動板の間の吸引力に抗してアーマ
チュア22を始動させるために、復帰ばね22aの復帰力が
働く。
【0032】ところで、現在主流となっているインバー
タで制御されるエレベータにおいては、巻上機の三相誘
導電動機7を制御し、かごを所定の乗り場階に停止させ
た後、ディスクブレーキ12Bを作動させる。この場合、
ディスクブレーキ12Bは制動用ではなく、停止したかご
の位置の維持にのみ使用される。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
構成されたエレベータにおいても、荷重検出器5A,5
Bの検出精度の向上によるエレベータの制御性のさらな
る向上が要請されてきている。
【0034】なぜならば、かご室の下側に設けられた荷
重検出器5Aは、同じくかご室の下側に設けられた図示
しない複数の防振ゴムの撓みに伴う、これらの防振ゴム
が負担するかご室の荷重を考慮しなくてはならない。
【0035】すると、これらの防振ゴムの撓みのばらつ
きによって、荷重検出器の検出精度がばらつくだけでな
く、防振ゴムのばね特性も経年変化で変わり、かご室の
荷重を常に受けている関係で、エレベータの長期に亘る
稼働中にはへたり現象が発生するおそれもある。
【0036】したがって、この防振ゴムの経年変化に伴
う荷重検出器5Aの検出精度を維持するためには、定期
的に検査して、荷重検出器5Aの検出値を補正しなけれ
ばならない。
【0037】しかし、この補正作業は、この荷重検出器
がかごの床下に設置されている関係で、かごを最下階の
階床に着床させ、ピットに作業台を設置して行わなけれ
ばならないので、作業時間が長くなり、作業性も悪い。
【0038】さらに、かご室に乗り込む利用者や搭載さ
れる荷物などは、床面に対して必ずしも均一とはなら
ず、検出精度を上げるためには荷重検出器5Aを分散し
て複数箇所に設置しなければならないので、上記保守・
点検に要する時間もそれだけ増え、他の点検部分ととも
に限られた時間内には終えることができなくなるおそれ
もある。
【0039】また、かごの上部に取り付けられた荷重検
出器5Bを点検する作業も、ロープソケットに遊嵌され
た緩衝ばねのばね定数の経年変化などで、所定の保守間
隔で必要となるが、かごの上部に上がっての高所作業と
なるので、これまた作業性が悪い。
【0040】さらに、これらの荷重検出器の検出精度が
低下すると、かごの荷重を正確に把握できないので、巻
上電動機に負担させるべきトルクに過不足が生じ、かご
の加減速や位置決めが所定の値にできなくなるおそれも
ある。そこで、本発明の目的は、かごの荷重の検出精度
の低下を防ぎ、制御性の更なる向上を図ることのできる
エレベータを得ることである。
【0041】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、昇降路の上部に巻上機が設置され、この巻上機の吊
り車に巻装された主索の片側にかごが他側につり合いお
もりが懸架され、巻上機の回転軸にこの回転軸の回転を
停止するブレーキが組み込まれたエレベータにおいて、
ブレーキを回転軸を軸として揺動自在に弾性支持する支
持部材と、巻上機とブレーキとの間に設けられブレーキ
の作動角からかごの荷重を検出する検出器を設けること
を特徴とする。なお、支持部材をコイルばねまたはゴム
材としてもよく、検出器を差動変圧器またはロードセル
もしくはエンコーダとしてもよい。
【0042】また、請求項4に記載の発明のエレベータ
は、かごに荷重検出器を設け、巻上機とブレーキとの間
に設けられた検出器で検出したかごの荷重と荷重検出器
で検出したかごの荷重を比較し、この比較結果からブレ
ーキの異常の有無を判断する第1の判定手段を設けたこ
とを特徴とする。
【0043】さらに、請求項5に記載の発明のエレベー
タは、かごの昇降中の検出器の検出結果をあらかじめ設
定した値と比較し、ブレーキの異常の有無を判断する第
2の判定手段を設けたことを特徴とする。
【0044】このような手段によって、請求項1乃至請
求項3に記載の発明においては、支持部材と検出器の点
検を巻上機が設置された機械室で行う。
【0045】また、請求項4に記載の発明においては、
万一、ブレーキに異常が発生し、この異常を第1の判定
手段で判定すると、かごの落下を防ぐためにエレベータ
の運転を停止する。
【0046】さらに、請求項5に記載の発明において
は、万一、ブレーキが回転軸に接触した状態でかごが昇
降すると、検出器の検出結果からブレーキの異常を判定
し、エレベータの運転を停止する。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエレベータの一実
施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明のエ
レベータの第1の実施形態を示す部分横断面図で、従来
の技術でした図8に対応し、請求項1乃至請求項3に対
応する図、図2は図1の部分拡大詳細図で、同じく従来
の技術で示した図9に対応する図である。
【0048】図1及び図2において、従来の技術で示し
た図8及び図9と異なるところは、かごの荷重を検出す
る検出器を巻上機のディスクブレーキに組み込んだこと
で、他は従来の技術と同一である。
【0049】すなわち、ディスクブレーキをギヤケース
に対して軸受とばねを介して回転自在に取り付け、かご
が着床してディスクブレーキが動作した後のディスクブ
レーキの回転角を検出する検出器をギヤケースとディス
クブレーキの間に以下説明するように設けることによ
り、かごの荷重を検出する。
【0050】そのために、まず、ギヤケース11Aの前面
の蓋17Aの前面側には、軸受28の内輪を圧入する凸部が
形成されている。一方、ディスクブレーキ12Aのフレー
ム20Aの裏面には、従来の技術の図8及び図9で示した
蓋17Bの前面の凸部に嵌合する凹部よりも内径が大きい
凸部が形成され、この凹部に対して前述した軸受28の外
輪が圧入されている。
【0051】また、ギヤケース11Aの前面には、蓋17A
の下側に隣接して、一対の凸部11aが図3(a)に示す
ように対称的に突設されている。一方、ディスクブレー
キ12Aのフレーム20Aの下端面には、前述した凸部11a
の中央部の位置に対して、凸部20bが垂設されている。
左右の凸部11aと凸部20bの間には、圧縮コイルばね29
が所定の圧力で圧縮された状態で図示しないばね受とと
もに対称的に挿入されている。
【0052】さらに、凸部20bと右側の凸部11aの間に
は、ディスクブレーキの作動に伴って揺動する凸部20b
の変位を検出するための差動変圧器(リニヤホーマ)30
が図3(a)に示すように挿入され、この差動変圧器30
は、基端が右側の凸部11aに対して図示しないピンを介
して連結され、左端も図示しないピンを介して僅かに揺
動自在に連結されている。この差動変圧器30の出力信号
線は、機械室の制御盤に組み込まれた巻上用電動機の駆
動回路に接続されている。
【0053】このようにディスクブレーキが構成された
エレベータにおいては、かごが所定の階床に着床し、コ
イル21の励磁電流の遮断に伴ってディスクブレーキ12A
が作動すると、入力軸10には、かごの全荷重とつり合い
おもりの荷重の差分に対応するトルクが印加され、その
反力としてフレーム20が左右のコイルばね29を伸長及び
圧縮して揺動する。
【0054】すると、このフレーム20の下端から垂下し
た凸部20bも揺動し、この凸部20bの揺動によって伸縮
する差動変圧器30は、ディスクブレーキ12Aの回転角を
検出する。
【0055】したがって、このようにディスクブレーキ
が構成されたエレベータにおいては、着床時毎に乗降す
る利用者によって変動するかごの全荷重を差動変圧器30
によって検出することができるので、次の始動・加速・
減速及び停止においては、この変化したかごの荷重に対
応した電圧・周波数によって巻上機の電動機を制御する
ことで、かごの加減速の制御性を上げることができる。
【0056】一方、差動変圧器30の保守・点検は、巻上
機の点検とともに機械室で行うことができるので、かご
の上部や下部に荷重検出器を取り付けた従来のエレベー
タと比べて作業が容易かつ安全となる。
【0057】なお、上記実施形態において、ディスクブ
レーキ12Aのフレーム20の揺動角を弧状の抵抗片とこの
抵抗片を摺動する接触子で構成する抵抗器で検出しても
よい。
【0058】次に、図3(b)は、本発明のエレベータ
の第2の実施形態を示す部分説明図で、第1の実施形態
で示した図3(a)に対応する図である。図3(b)に
おいて、第1の実施形態で示した図3(a)と異なると
ころは、図3(a)で組み込まれた圧縮コイルばね29の
代わりに、天然ゴム材の弾性体31が挿着されている。こ
の場合には、ゴム材の緩衝作業によって、ディスクブレ
ーキで発生する振動を減衰させることができる利点があ
る。
【0059】また、図4は、本発明のエレベータの第3
の実施形態を示す部分断面図で、第1の実施形態が示し
た図2と対応し、この図2と異なるところは、蓋17Aの
前面中央部とフレーム20Aの背面中央部との間に対し
て、環状のエンコーダ33が挿入されていることで、他は
図2と同一である。したがって、この図2と同一要素に
は、同一符号を付して説明を省略する。
【0060】すなわち、このエンコーダ33は、背面側が
蓋17Aに固定され、背面側に対して相対的に回転可能な
前面側がフレーム20に固定されている。この場合には、
エンコーダ33によって検出されたフレーム20Aのギヤボ
ックス11Aに対する相対変位をかごの荷重に対応する変
位として検出して、巻上機の電動機を制御する。
【0061】また、図5は、本発明のエレベータの第4
の実施形態を示す部分説明図で、第1の実施形態で示し
た図3(a)及び第2の実施形態で示した図3(b)に
対応する図である。
【0062】図5において、図3(a),(b)と異な
るところは、ディスクブレーキ12Aの凸部20bの変位を
測定するための検出器として、前述した実施形態で示し
た差動変圧器29の代わりに、ロードセル32を凸部20aと
凸部11aとの間に介在させたことで、他は図3(a),
(b)と同一である。
【0063】この場合には、ロードセル32を単独で介在
させることで、部品の数を減らすことができるだけでな
く、フレーム20Aの回転角度が少なくなり、このフレー
ム20Aの回転による振動が減少し、この振動に伴うかご
の振動を減らすことができるので、検出精度を更に上げ
ることができる。
【0064】なお、上記実施形態では、ギヤボックス11
Aに対して、フレーム20Aを回転可能に軸受15Gで支持
して、フレーム20Aの揺動角度を検出器で検出したが、
ギヤボックス11A側に摩擦板24を挟むディスク板25側を
軸受15Gを介してギヤボックス11A側に保持し、フレー
ム20Aを支軸27で支持して、ディスク板25の揺動角を測
定してもよい。
【0065】さらに上記第1から第4の実施形態におい
て、従来の技術で示した荷重検出器を併用し、上記実施
例で検出したディスクブレーキの揺動角によるかごの荷
重と、従来の技術で示した荷重検出器で検出したかごの
荷重を比較して、ディスクブレーキの異常を判定する比
較判定回路を設けてもよい。
【0066】すなわち、乗りかごの停止時にディスクブ
レーキに印加されたトルクの検出値から換算した乗りか
ごの荷重と、乗りかごの荷重検出器5A,5Bによる結
果は一致するはずであるが、この値が一致しない場合は
ディスクブレーキに何等かの異常が発生したことが考え
られる。
【0067】特に、ディスクブレーキに所定のトルクが
印加されていない場合は、所定の位置に停止したかごが
大きく下がるおそれがあるので、直ちにエレベータの運
転を停止することで、更に信頼性の高いエレベータとす
ることができる。
【0068】さらに、ディスクブレーキのトルク検出値
か入力された演算回路に対して、乗りかご走行中のトル
ク検出結果が所定の値以上であるかどうかを判定する判
定回路を設けることにより、走行中のディスクブレーキ
の異常を検出するようにしてもよい。
【0069】すなわち、乗りかごの走行中は、ディスク
ブレーキには僅かな抵抗以外にほとんどトルクは生じな
い。しかし、このトルクが所定の値以上である場合は、
ディスクブレーキの摩擦板が接触した状態で回転してい
ること等も考えられ、電動機や制御装置への過負荷によ
るエレベータ停止、ブレーキ過熱による摩擦板の摩擦係
数の低下などのおそれがある。したがって、この場合に
は、乗りかごを最寄り階に停止させ、エレベータの運転
を中止することにより、信頼性の高いエレベータとする
ことができる。
【0070】
【発明の効果】以上、請求項1に記載の発明によれば、
昇降路の上部に巻上機が設置され、この巻上機の吊り車
に巻装された主索の片側にかごが他側につり合いおもり
が懸架され、巻上機の回転軸にこの回転軸の回転を停止
するブレーキが組み込まれたエレベータにおいて、ブレ
ーキを回転軸を軸として揺動自在に弾性支持する支持部
材と、巻上機とブレーキとの間に設けられブレーキの作
動角からかごの荷重を検出する検出器を設けることで、
なお、支持部材をコイルばねまたはゴム材とすること
で、支持部材と検出器の点検を巻上機が設置された機械
室で行えるようにしたので、かごの荷重の検出精度の低
下を防ぎ、制御性の更なる向上を図ることのできるエレ
ベータを得ることができる。
【0071】また、請求項4に記載の発明によれば、か
ごに荷重検出器を設け、巻上機とブレーキとの間に設け
られた検出器で検出したかごの荷重と荷重検出器で検出
したかごの荷重を比較し、この比較結果からブレーキの
異常の有無を判断する第1の判定手段を設けることで、
万一、ブレーキに異常が発生し、この異常を第1の判定
手段で判定すると、かごの落下を防ぐためにエレベータ
の運転を停止可能としたので、かごの荷重の検出精度の
低下を防ぎ、制御性の更なる向上を図ることができ、ブ
レーキの異常にも対応することのできるエレベータを得
ることができる。
【0072】さらに、請求項5に記載の発明によれば、
かごの昇降中の検出器の検出結果をあらかじめ設定した
値と比較し、ブレーキの異常の有無を判断する第2の判
定手段を設けることで、万一、ブレーキに異常が発生
し、この異常を第1の判定手段で判定すると、かごの落
下を防ぐためにエレベータの運転を停止可能としたの
で、かごの荷重の検出精度の低下を防ぎ、制御性の更な
る向上を図ることができ、ブレーキの異常にも対応する
ことのできるエレベータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレベータの第1の実施形態を示す部
分横断面図。
【図2】図1の部分拡大詳細図。
【図3】(a)は、図2の部分右側面図、(b)は、本
発明のエレベータの第2の実施形態を示す部分説明図。
【図4】本発明のエレベータの第3の実施形態を示す部
分拡大断面図。
【図5】本発明のエレベータの第4の実施形態を示す部
分説明図。
【図6】従来のエレベータの一例を示す図。
【図7】図6の平面図。
【図8】図6のA−A断面拡大詳細図。
【図9】図8の部分拡大詳細図。
【符号の説明】
1…かご、2…つり合いおもり、3…主索、4…巻上
機、5A,5B…荷重検出器、7…三相誘導電動機、8
…減速機、9…昇降路、10A…入力軸、10B,10C…歯
車軸、11A…ギヤケース、12A…ディスクブレーキ、13
A,13B,13C,13D…平歯車、14…カップリング、15
A,15B,15C,15D,15E,15F,15G…軸受、16
A,16B,16C,16D,16E,16F…軸受ナット、17A
…蓋、18A,18B,18C,18D…軸受押え、20A…フレ
ーム、21…コイル、22,25…ディスク、23,29…圧縮コ
イルばね、24…摩擦版、26…ボス、27…ボルト、30…差
動変圧器、31…弾性体、32…ロードセル、33…エンコー
タ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降路の上部に巻上機が設置され、この
    巻上機の吊り車に巻装された主索の片側にかごが他側に
    つり合いおもりが懸架され、前記巻上機の回転軸にこの
    回転軸の回転を停止するブレーキが組み込まれたエレベ
    ータにおいて、前記ブレーキを前記回転軸を軸として揺
    動自在に弾性支持する支持部材と、前記巻上機と前記ブ
    レーキとの間に設けられ前記ブレーキの作動角から前記
    かごの荷重を検出する検出器を設けたことを特徴とする
    エレベータ。
  2. 【請求項2】 前記支持部材をコイルばねまたはゴム材
    としたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  3. 【請求項3】 前記検出器を差動変圧器またはロードセ
    ルもしくはエンコーダとしたことを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載のエレベータ。
  4. 【請求項4】 前記かごに荷重検出器を設け、前記巻上
    機と前記ブレーキとの間に設けられた検出器で検出した
    前記かごの荷重と前記荷重検出器で検出したかごの荷重
    を比較し、この比較結果から前記ブレーキの異常の有無
    を判断する第1の判定手段を設けたことを特徴とする請
    求項1乃至請求項3のいずれかに記載のエレベータ。
  5. 【請求項5】 前記かごの昇降中の前記検出器の検出結
    果をあらかじめ設定した値と比較し、前記ブレーキの異
    常の有無を判断する第2の判定手段を設けたことを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のエレベ
    ータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007286450A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Kyocera Mita Corp ドラムユニット及びこれを備えた画像形成装置
JP2014034435A (ja) * 2012-08-07 2014-02-24 Toshiba Elevator Co Ltd 補助ブレーキを備えるエレベータ

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