JP2000095460A - エレベータのディスクブレーキ - Google Patents

エレベータのディスクブレーキ

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JP2000095460A
JP2000095460A JP10267562A JP26756298A JP2000095460A JP 2000095460 A JP2000095460 A JP 2000095460A JP 10267562 A JP10267562 A JP 10267562A JP 26756298 A JP26756298 A JP 26756298A JP 2000095460 A JP2000095460 A JP 2000095460A
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armature
fixed
elevator
detector
disk
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Kazunori Uchiumi
和紀 内海
Ikuo Asami
郁夫 浅見
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Toshiba Corp
Toshiba Elevator and Building Systems Corp
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Toshiba Corp
Toshiba Elevator Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】保守・点検を容易にすることのできるエレベー
タのディスクブレーキを得ること。 【解決手段】ディスクブレーキ12Aのフレーム20Aの外
周に対して、円筒状の収納穴を 120°間隔にアーマチュ
ア22側から形成する。この収納穴には、位置検出器1A
の固定部1aを挿入し、フランジ部を固定する。収納穴
の底には、圧縮コイルばね20Aを挿入し、固定部1aを
貫通する可動棒1bの基端を座金を介して押して、先端
をアーマチュア22に押し付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータのディ
スクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のエレベータのディスクブ
レーキが組み込まれたロープ式のエレベータのシングル
ラップ方式の巻上機と、この巻上機に吊り下げられたか
ご及びつり合いおもりの概略を示す説明図、図8は、図
7の部分平面図、図9は図7のB−B断面拡大詳細図で
ある。
【0003】図7,図8及び図9において、エレベータ
の昇降路19の上端に設けられた機械室19aの床19bの上
面には、溝形鋼材から製作されたマシンビーム29Aが設
置され、このマシンビーム29Aの上面には、マシンベッ
ド29Bを介して巻上機7が据え付けられている。
【0004】この巻上機7には、後部側面に図8で示す
ように片持梁状に突き出た取付脚を介して駆動用の三相
誘導電動機9が取り付けられ、この三相誘導電動機9の
出力軸には、カップリング22を介して詳細省略する減速
機8の入力軸10が連結されている。この減速機8の図8
において右側の前面側には、図9で詳細後述する無励磁
作動形のディスクブレーキ12Gが取り付けられている。
【0005】巻上機7には、この巻上機7の左側から前
方に突き出た出力軸28の端部に対して、駆動綱車27が圧
入され、この駆動綱車27には、複数本の主索13が巻装さ
れている。この主索13の片側の下端には、かご14が図7
に示すように吊り下げられ、主索13の他端の下端には、
つり合いおもり18が吊り下げられている。
【0006】このように構成されたエレベータにおいて
は、機械室19aに設置された図示しないインバータ電源
によって三相誘導電動機9は速度制御され加減速制御さ
れて、所定の階床にかご14を着床させる。
【0007】図9は、前述した図7及び図8で示したデ
ィスクブレーキ12Gの図8のB−B断面拡大詳細図で、
無励磁作動形の場合を示し、ディスクブレーキ12Gのコ
イル21が励磁されていない、すなわちブレーキが作動し
た状態を示す。
【0008】図9において、巻上機のギヤケース11の前
面には、取付板17が4本のボルトで固定され、この取付
板17の更に前面には、ロストワックスで環状に製作され
たフレーム20Bが入力軸10に遊嵌されている。このフレ
ーム20Bは、底部に形成された図示しないめねじ穴に取
付板17側から螺合された複数のボルトで取付板17にあら
かじめ固定されている。
【0009】このフレーム20Bの内部には、外周をエポ
キシ樹脂で絶縁されたコイル21が図9において右側から
埋設され、フレーム20Bの外周側の側面には、ばね挿入
穴20aが図示しない右側から見ると、 120度間隔に形成
されている。
【0010】これらのばね挿入穴20aには、圧縮コイル
ばね23が圧縮された状態でそれぞれ遊嵌され、この圧縮
コイルばね23の図9において右端は、フレーム20Bの右
側面から僅かに突き出て、以下説明するア−マチュアの
背面に接触している。
【0011】フレーム20Bの前面には、低炭素鋼材で製
作された環状のアーマチュア22が入力軸10に遊嵌され、
このアーマチュア22の外周内側には、軸穴22aが 120度
間隔で設けられ、これらの軸穴22aには、フレーム20B
から突き出たボルト33が貫通している。このボルト33に
は、圧縮コイルばね23の素線径と比べて小径の素線で製
作された復帰ばね33aが遊嵌されている。
【0012】アーマチュア22の前側には、入力軸10の端
部が突出し、この入力軸10の先端には、外周に2条のス
プライン部が形成されたボス26がキーを介して圧入され
ている。ボス26は、入力軸10の先端に螺合された軸受座
金や軸受ナットによって締め付けられている。
【0013】ボス26の外周に軸方向に形成されたスプラ
イン部には、図9の図示しない右側面図において、内周
にU形の案内溝が形成された環状のスライド板24の内周
が遊嵌し、ボス26の外周に形成されたスプライン部によ
って、軸方向にのみ移動自在となっている。スライド板
24の外周の両側面には、環状の摺動板が接合されてい
る。
【0014】外側の摺動板のさらに前面側には、環状の
ディスク25が添設され、このディスク25の内側面は、外
側の摺動板の前面に当接している。ディスク25の外周内
側には、ボルト穴がアーマチュア22と同様に 120度間隔
で形成され、これらのボルト穴には、ボルト33の先端が
貫通している。
【0015】各ボルト33の先端には、図示しないナット
が螺合され、このナットを締め付けることで、アーマチ
ュア22とディスク25及びスライド板24は、圧縮コイルば
ね23の復帰力によって所定の圧力で締め付けられてい
る。
【0016】次に、このように構成されたエレベータの
ディスクブレーキの作用を説明する。図9に示すよう
に、かごの停止信号でコイル21が無励磁の状態では、圧
縮コイルばね23の復帰力によって、アーマチュア22の右
側の摺動板やスライド板24は、アーマチュア22と右端の
ディスク25で挟まれ、互いの接触面は押圧される。
【0017】この結果、アーマチュア22の外面と摺動板
との間の摩擦力、及び、ディスク25と摺動板との間の摩
擦によって、スライド板24は制動力を受け、このスライ
ド板24の内周にスプライン部を介して嵌合したボス26及
びこのボス26にキーを介して嵌合した入力軸10は制動力
を受ける。
【0018】一方、かごの走行信号によってコイル21が
励磁されると、アーマチュア22は吸引されて、スライド
板24は制動力から解放される。このアーマチュア22の吸
引時には、このアーマチュア22の残留磁気によるこのア
ーマチュア22とこのアーマチュア22の右側の摺動板の間
の吸引力に抗してアーマチュア22を始動させるために、
復帰ばね22aの復帰力が働く。
【0019】ところで、コイル21でア−マチュア22を吸
引する力と時間は、フレーム20Bの前面とア−マチュア
22との空隙Gで変化し、この空隙Gが狭い場合には、吸
引力は強く、広くなると弱くなる。
【0020】一方、この空隙Gは、スライド板24の前後
面の摺動板が長期に亘る摩耗で薄くなると広くなる。す
ると、コイル21による吸引力が低下し、スライド板24か
らア−マチュア22が離れて吸引されるまでの時間が長く
なるおそれがあるので、保守・点検の度に空隙Gを規定
の値となるように調整している。この場合には、ボルト
33の前端のナットによって行っている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
構成されたエレベータディスクブレーキにおいては、こ
の空隙Gの調整に時間がかかる。理由は、ボルト33は 1
20°間隔に3本あり、この3本のボルト33のナットの締
付を何回も繰り返して、 120°間隔の3箇所の空隙Gが
等しく且つ所定の値となるように繰り返し測定しなけれ
ばならないからである。
【0022】しかもこの調整作業は、巻上機の減速機の
注油や主索の点検など他の点検項目とともに限られた時
間内に終えなくてはならない。もし、空隙Gが均一でな
い場合には、ブレーキの作動時に片当りとなるので、制
動力が低下したり異常摩耗の原因となるおそれもある。
【0023】すると、かごの停止位置がばらつくだけで
なく、ブレーキの寿命も短くなるおそれがある。そこ
で、本発明の目的は、保守・点検が容易で、かごの位置
決め精度の低下を防ぐことのできるエレベータのディス
クブレーキを得ることである。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、巻上機に固定され励磁コイルを収納する固定部と、
この固定部に片側が空隙を介して添設されたアーマチェ
アと、このアーマチェアの他側に添設され巻上機の回転
軸に挿入された摺動板と、この摺動板の他側に軸方向に
移動自在に添設され固定部に固定されたディスク板と、
固定部に片側が支持され他側でアーマチェアを押圧する
復帰ばねを備えたエレベータのディスクブレーキにおい
て、摺動板の摩耗による固定部とアーマチェアとの間隙
の変化を検出する検出器を設けたことを特徴とする。
【0025】請求項2に対応する発明のエレベータのデ
ィスクブレーキは、検出器を固定部に収納し、検出器の
可動棒の外部の端部をアーマチェアの片側に当接したこ
とを特徴とする。
【0026】請求項3に対応する発明のエレベータのデ
ィスクブレーキは、固定部に収納された検出器の固定部
に、可動棒の外部の端部をアーマチュアの片側に押圧す
るコイルばねを設けたことを特徴とする。
【0027】請求項4に対応する発明のエレベータのデ
ィスクブレーキは、検出器の固定部をディスク板に固定
し、検出器の可動棒の一端をアーマチュアに固定したこ
とを特徴とする。
【0028】請求項5に対応する発明のエレベータのデ
ィスクブレーキは、検出器の固定部をディスク板に固定
し、片側がディスク板に支持され他側で可動棒の一端を
アーマチュアに押圧するコイルばねを設けたことを特徴
とする。
【0029】請求項6に対応する発明のエレベータのデ
ィスクブレーキは、励磁コイルの固定部とアーマチュア
との間隙を検出した検出器の検出値が入力されあらかじ
め設定されたしきい値と比較してその差を制御部又は表
示部に出力する記憶装置を設けたことを特徴とする。こ
のような手段によって、本発明においては、ア−マチュ
アと固定部との間隙の修正の要否や時期を検出器の検出
値から事前に判別する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエレベータのディ
スクブレーキの一実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明のエレベータのディスクブレーキの第1
の実施形態を示す断面図で、従来の技術で示した図9に
対応し、請求項1及び請求項2,3に対応する図であ
る。また、図2は、図1のA−A断面図である。
【0031】図1及び図2において、従来の技術で示し
た図9と異なるところは、フレームとアーマチュアとの
間の空隙を検出する検出器をフレームに取り付けたこと
で、他は図9と同一である。したがって、この図9と同
一要素には、同一符号を付して説明を省略する。
【0032】すなわち、フレーム20Aの外周には、図2
で示すように、図9で示した各圧縮コイルばね23とボル
ト33の間の位置に対して、図1で示す円筒状の座ぐり穴
が 120°間隔に加工され、各座ぐり穴に対して、位置検
出器1Aが挿入され、前端のフランジ部から挿入された
図2で示す4本の小ねじで固定されている。
【0033】この位置検出器1Aは、円筒状の固定部1
aとこの固定部1aの軸心に貫設された可動棒1bで構
成し、この可動棒1bの変位を固定部1aで電圧として
検出する。
【0034】座ぐり穴の底部には、細い線径で巻き付け
られた圧縮コイルばね2Aが遊嵌され、可動棒1aの後
端には図示しない小径部に座金が挿入され、図示しない
小ねじで裏面側から固定されている。
【0035】各位置検出器1Aの可動棒1aの前端は、
圧縮コイルばね2Aの復帰力でアーマチュア22の背面に
当接している。各位置検出器1Aの図示しない検出信号
線は、図7で示した機械室19aに設置された制御盤のブ
レーキ摩耗検出回路に接続されている。
【0036】このような位置検出器1Aが組み込まれた
エレベータのディスクブレーキにおいては、エレベータ
の起動・停止の繰り返しによってスライド板24の両面の
摺動板が摩耗し、フレーム20Aの前面とアーマチュア22
の背面との間の間隙が増えると、この増加分が位置検出
器1Aで検出される。
【0037】この検出値は、制御盤のブレーキ摩耗検出
回路に入力され、このブレーキ摩耗検出回路にあらかじ
め設定されたしきい値と比較され、このしきい値を超え
ると、制御盤の前面扉とこのエレベータが設置されたビ
ルの管理室に設置されたエレベータの表示盤のオレンジ
色の3個の信号灯が点灯する。すると、管理室の監視員
は、エレベータの次回の定期点検日までの日数から、次
回の保守・点検日におけるアーマチュアの間隙の修正の
要否を判断する。
【0038】このように構成されたエレベータのディス
クブレーキにおいては、ブレーキの摩耗の進行が少なく
て、その摩耗の進行を示す信号灯が点灯しなかった場合
には、その間隙を保守・点検日に目視で確認すること
で、測定器による測定の作業を省くことができるので、
保守・点検時間を短縮することができる。
【0039】また、万一、スライド板24の摺動板の摩耗
がばらついた場合には、3個の位置検出器1Aのいずれ
かの検出値の検出信号によって3個の信号灯のいずれか
が点灯するので、片摩耗の有無を検出することもでき
る。また、信号灯が点灯して次の保守・点検日までの日
数が長い場合には、次の点検日を待たず、夜間の停止時
に間隙の修正作業を行うこともできる。
【0040】さらに、摺動板の摩耗の進行度が更に進行
して検出器の検出値が第2のしきい値を超えた場合に
は、赤色の信号灯を点灯させて、次回の保守・点検日以
前に間隙の修正が必要であることを表示するようにして
もよい。
【0041】次に、図3は、本発明のエレベータのディ
スクブレーキの第2の実施形態を示す部分拡大断面図
で、第1の実施形態で示した図1に対応し、請求項4に
対応する図である。但し、図1と異なる部分のみ拡大し
て示し、図面の占有面積を減らし図1との違いの理解を
容易にするために同一部分は省いている。すなわち、図
3に示した第2の実施形態の図1と異なるところは、位
置検出器の取付構造である。
【0042】図3においては、ディスクブレーキ12Cの
前端のディスク25に対して、位置検出器1Bの固定部1
aが設けられ、この固定部1aは、ディスク25の前面に
ボルトで固定された環状の固定板4Aの中心に形成され
た挿入孔に挿入され、固定板4Aの外周から挿入された
図示しない小ねじによって固定されている。
【0043】可動棒1cの後端は、アーマチュア22の前
面にボルトで固定された環状の固定具3に挿入され、こ
の固定具3の外周から挿入された小ねじによって固定さ
れている。この小ねじのねじ部には、接着剤(ロックタ
イト)が僅かに塗布されて、ゆるみ止めが図られてい
る。
【0044】このように位置検出器1Bが取り付けられ
たエレベータのディスクブレーキにおいても、スライド
板24の摺動板が摩耗すると、この摩耗によって間隔が狭
くなったアーマチュア22とディスク25との距離の変化を
位置検出器1Bで検出し、この位置検出器1Bの検出信
号によって、次回の保守・点検日におけるアーマチュア
22とフレーム20Bとの間隙の修正の要否を把握すること
ができるので、保守・点検の作業の予定を立てることが
できる。
【0045】次に、図4は、本発明のエレベータのディ
スクブレーキの第3の実施形態を示す部分拡大断面図
で、第1の実施形態で示した図1及び前述した第2の実
施形態の図2に対応し、請求項4の他の実施例に対応す
る図である。但し、図2と同様に図1と異なる部分のみ
拡大して示し、同一部分は省いている。
【0046】すなわち、図4に示した第3の実施形態が
前述した図1及び第2の実施形態の図2と異なるところ
は、位置検出器の取付構造で、第2の実施形態に対して
可動棒の後端の固定構造が異なっている。
【0047】図4においては、ディスクブレーキ12Dの
前端のディスク25に対して、位置検出器1Cの固定部1
aが設けられ、この固定部1aは、ディスク25の前面に
ボルトで固定された環状の固定板4Aの中心に形成され
た挿入孔に挿入され、固定板4Aの外周から挿入された
図示しない小ねじによって固定されていることは図3と
同一である。
【0048】これに対し、可動棒1cの後端は、アーマ
チュア22の前面に形成されためねじ穴に挿入され、可動
棒1cの後部にあらかじめ螺合されたナットによって固
定されている。
【0049】このように位置検出器1Cが取り付けられ
たエレベータのディスクブレーキにおいても、スライド
板24の摺動板が摩耗すると、この摩耗によって間隔が狭
くなったアーマチュア22とディスク25との距離の変化を
位置検出器1Cで検出し、この位置検出器1Cの検出信
号によって、次回の保守・点検日のアーマチュア22とフ
レーム20Bとの間隙の修正の要否を把握することができ
るので、保守・点検の作業の予定を立てることができ
る。
【0050】次に、図5は、本発明のエレベータのディ
スクブレーキの第4の実施形態を示す部分拡大断面図
で、前述した実施形態で示した図1,図3及び図4に対
応し、請求項5に対応する図である。但し、図1,図
3,図4と異なる部分のみ拡大して示し、同一部分は省
いている。
【0051】すなわち、図5に示した第4の実施形態が
前述した実施形態の図1及び図3,図4と異なるところ
は、位置検出器の取付構造で、可動棒の取付構造が図4
と異なっている。
【0052】図5においては、ディスクブレーキ12Eの
前端のディスク25に対して、位置検出器1Dの固定部1
aが設けられ、この固定部1aは、ディスク25の前面に
ボルトで固定された環状の固定板4Bの中心に形成され
た挿入孔に挿入され、固定板4Bの外周から挿入された
図示しない小ねじによって固定されている。
【0053】固定板4Bの前面には、断面が凸字状に絞
り加工されたステンレス鋼板製のばね受5の後端のフラ
ンジ部がボルトで固定され、このばね受5の内部には、
細い線径から巻かれた圧縮コイルばね2Bがあらかじめ
遊嵌されている。
【0054】ばね受5の前端の底部の中心に形成された
貫通穴には、短い可動棒1dが貫設され、この可動棒1
dの後端には図示しないめねじ穴が加工されている。可
動棒1dの後端には、前端に小径のおねじ部が形成され
た長い可動棒1eの前端が螺合され、おねじ部の基端に
は、環状のばね受板6が挿入されている。ばね受板6と
ばね受5の底面との間に対して前述した圧縮コイルばね
2Bが圧縮された状態で挿入されている。
【0055】このように位置検出器1Bが取り付けられ
たエレベータのディスクブレーキにおいても、スライド
板24の摺動板が摩耗すると、この摩耗によって間隔が狭
くなったアーマチュア22とディスク25との間隙の変化を
位置検出器1Dで検出し、この位置検出器1Dの検出信
号によって、次回の保守・点検時のアーマチュア22とフ
レーム20Bとの間隙の修正の要否を把握することができ
るので、保守・点検の作業の予定を立てることができ
る。
【0056】図6は、本発明のエレベータのディスクブ
レーキの第5の実施形態を示す図で、請求項6に対応
し、前述した実施形態と異なるところは、位置検出器の
出力信号線に接続された外部記憶装置30を設けたことで
ある。
【0057】この場合には、位置検出器12Eで検出した
検出値のディスクブレーキ設置時の初期値を外部記憶装
置30に記憶させておくことで、その後の摺動板の摩耗量
を算出して、制御盤に出力することで、摩耗の進度の傾
向と保守・点検時の調整の要否を判断することができ
る。
【0058】このように位置検出器1Bが取り付けられ
たエレベータのディスクブレーキにおいても、スライド
板24の摺動板が摩耗すると、この摩耗によって間隔が狭
くなったアーマチュア22とディスク25との距離の変化を
位置検出器1Bで検出し、この位置検出器1Bの検出信
号によって、次回の保守・点検日におけるアーマチュア
22とフレーム20Bとの間隙の修正の要否を把握すること
ができるので、保守・点検の作業の予定を立てることが
できる。
【0059】
【発明の効果】以上、請求項1に対応する発明によれ
ば、巻上機に固定され励磁コイルを収納する固定部と、
この固定部に片側が空隙を介して添設されたアーマチェ
アと、このアーマチェアの他側に添設され巻上機の回転
軸に挿入された摺動板と、この摺動板の他側に軸方向に
移動自在に添設され固定部に固定されたディスク板と、
固定部に片側が支持され他側でアーマチェアを押圧する
復帰ばねを備えたエレベータのディスクブレーキにおい
て、摺動板の摩耗による固定部とアーマチェアとの間隙
の変化を検出する検出器を設けることで、アーマチュア
と固定部との間隙の修正の要否と時期を、検出器の検出
値から判別したので、保守・点検が容易で、かごの位置
決め精度の低下を防ぐことのできるエレベータのディス
クブレーキを得ることができる。
【0060】請求項2に対応する発明によれば、検出器
を固定部に収納し、検出器の可動棒の外部の端部をアー
マチェアの片側に当接することで、アーマチュアと固定
部との間隙の変化をアーマチュアに追従して移動する可
動棒によって検出したので、保守・点検が容易で、かご
の位置決め精度の低下を防ぐことのできるエレベータの
ディスクブレーキを得ることができる。
【0061】請求項3に対応する発明によれば、固定部
に収納された検出器の固定部に、可動棒の外部の端部を
アーマチュアの片側に押圧するコイルばねを設けること
で、可動棒をアーマチュアに常時押し付けて、アーマチ
ュアの位置に可動棒を追従させたので、保守・点検が容
易で、かごの位置決め精度の低下を防ぐことのできるエ
レベータのディスクブレーキを得ることができる。
【0062】請求項4に対応する発明のによれば、検出
器の固定部をディスク板に固定し、検出器の可動棒の一
端をアーマチュアに固定することで、ディスク板とアー
マチュアとの間隔の変化でアーマチュアと固定部との間
の間隙を可動棒の動きで検出したので、保守・点検が容
易で、かごの位置決め精度の低下を防ぐことのできるエ
レベータのディスクブレーキを得ることができる。
【0063】請求項5に対応する発明によれば、検出器
の固定部をディスク板に固定し、片側がディスク板に支
持され他側で可動棒の一端をアーマチュアに押圧するコ
イルばねを設けることで、アーマチュアの位置の変化を
可動棒で忠実に検出したので、保守・点検が容易で、か
ごの位置決め精度の低下を防ぐことのできるエレベータ
のディスクブレーキを得ることができる。
【0064】請求項6に対応する発明によれば、励磁コ
イルの固定部とアーマチュアとの間隙を検出した検出器
の検出値が入力されあらかじめ設定されたしきい値と比
較してその差を制御部又は表示部に出力する記憶装置を
設けることで、アーマチュアと固定部との間隙の変化を
記憶装置から読み出し可能としたので、保守・点検が容
易で、かごの位置決め精度の低下を防ぐことのできるエ
レベータのディスクブレーキを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエレベータのディスクブレーキの第1
の実施形態を示す断面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】本発明のエレベータのディスクブレーキの第2
の実施形態を示す部分拡大断面図。
【図4】本発明のエレベータのディスクブレーキの第3
の実施形態を示す部分拡大断面図。
【図5】本発明のエレベータのディスクブレーキの第4
の実施形態を示す部分拡大断面図。
【図6】本発明のエレベータのディスクブレーキの第5
の実施形態を示す断面図。
【図7】従来のエレベータのディスクブレーキが組み込
まれた巻上機とこの巻上機で吊り下げられたかご及びつ
り合いおもりを示す図。
【図8】図7の部分平面図。
【図9】図8のB−B断面拡大詳細図。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1D…位置検出器、2A,2B,23
…圧縮コイルばね、3…固定具、4A,4B…固定板、
5…ばね受、6…ばね受板、7…巻上機、8…減速機、
9…三相誘導電動機、10…入力軸、11…ギアケース、12
A,12B,12C,12D,12E…ディスクブレーキ、13…
主索、14…かご、15…軸受、16…軸受押え、17…取付
板、18…つり合いおもり、19…昇降路、20A,20B…フ
レーム、21…コイル、22…カップリング、24…スライド
板、25…ディスク、26…ボス、27…駆動綱車、28…出力
軸、29A…マシンビーム、29B…マシンヘッド、30…外
部記憶装置。
フロントページの続き (72)発明者 浅見 郁夫 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 Fターム(参考) 3F306 AA02 BA09 3J058 AA41 AA78 AA88 BA60 BA70 DB02 DB06 DB23 FA37

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻上機に固定され励磁コイルを収納する
    固定部と、この固定部に片側が空隙を介して添設された
    アーマチェアと、このアーマチェアの他側に添設され前
    記巻上機の回転軸に挿入された摺動板と、この摺動板の
    他側に軸方向に移動自在に添設され前記固定部に固定さ
    れたディスク板と、前記固定部に片側が支持され他側で
    前記アーマチェアを押圧する復帰ばねを備えたエレベー
    タのディスクブレーキにおいて、前記摺動板の摩耗によ
    る前記固定部と前記アーマチェアとの間隙の変化を検出
    する検出器を設けたことを特徴とするエレベータのディ
    スクブレーキ。
  2. 【請求項2】 前記検出器を前記固定部に収納し、前記
    検出器の可動棒の外部の端部を前記アーマチェアの片側
    に当接したことを特徴とする請求項1に記載のエレベー
    タのディスクブレーキ。
  3. 【請求項3】 前記固定部に収納された前記検出器の固
    定部に、前記可動棒の外部の端部を前記アーマチュアの
    片側に押圧するコイルばねを設けたことを特徴とする請
    求項2に記載のエレベータのディスクブレーキ。
  4. 【請求項4】 前記検出器の固定部を前記ディスク板に
    固定し、前記検出器の可動棒の一端を前記アーマチュア
    に固定したことを特徴とする請求項1に記載のエレベー
    タのディスクブレーキ。
  5. 【請求項5】 前記検出器の固定部を前記ディスク板に
    固定し、片側が前記ディスク板に支持され他側で前記可
    動棒の一端を前記アーマチュアに押圧するコイルばねを
    設けたことを特徴とする請求項4に記載のエレベータの
    ディスクブレーキ。
  6. 【請求項6】 前記励磁コイルの固定部と前記アーマチ
    ュアとの間隙を検出した前記検出器の検出値が入力され
    あらかじめ設定されたしきい値と比較してその差を制御
    部又は表示部に出力する記憶装置を設けたことを特徴と
    する請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のエレベー
    タのディスクブレーキ。
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