JP2014034349A - 車両用繰出装置 - Google Patents

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滋幸 鈴木
Yusuke Sakagawa
雄祐 坂川
Hiroshi Masuda
泰士 増田
Yuji Matsuzaki
雄士 松崎
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Abstract

【課題】繰出部の移動をばねで行うこととしても、繰出初期の繰出部の移動開始を迅速に行うことができる車両用繰出装置を提供すること。
【解決手段】車両に搭載され、作動時、保護対象物を受け止めるために繰り出される繰出部11を待機位置WPから繰出位置SPまで移動させる。車両用繰出装置10は、繰出部の移動用駆動源となるばね18と、係止解除時に撓ませたばねの復元力によって繰出部を繰出位置まで移動させるように、繰出部を待機位置で係止する係止部20と、作動時に、係止状態から係止解除状態に係止部を移動させるアクチュエータ35と、を備える。係止部を係止状態から係止解除状態に移動させるアクチュエータの可動部位38は、繰出部の繰出初期におけるばね18の補助繰出手段として作用可能に、係止部の係止解除状態への移動方向を、繰出部の繰出方向SDに沿わせ、かつ、繰出部を押圧するように配設されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両に搭載されて、作動時、歩行者や乗員等の保護対象物を受け止めるために繰り出される繰出部を、待機位置から繰出位置まで迅速に移動させる車両用繰出装置に関し、例えば、歩行者の車両への衝突時、フードパネルを押し上げ、押し上げたフードパネルにより衝撃を緩和させて歩行者を受け止めることができるように、フードパネル等を支持する繰出部を繰り出す車両用繰出装置に関する。
従来、この種の車両用繰出装置としては、歩行者の車両への衝突時、フードパネルを押し上げるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この繰出装置としては、フードパネルの前端下部付近を支持する繰出部と、繰出部を移動させる駆動源となるばねと、ばねを撓ませるように圧縮させた状態として繰出部を待機位置で係止する係止部と、係止部の係止を解除するように作動されるアクチュエータと、を備えて構成されていた。ばねは、アクチュエータの作動による係止部における繰出部の係止解除により、復元力(反発力)を作用させて、繰出部を繰出位置まで移動させていた。
具体的には、水平方向に配置された繰出部の左右両側に、繰出部を上方へ押し上げる駆動用のばねが圧縮されて配設され、係止部は、閂材を備えて繰出部に配設されていた。閂材は、左右両側に延びるように補助ばねで付勢された状態として、繰出部を収納するケースに係止されていた。アクチュエータは、左右の閂材の中央に、楔を設けた状態で配設されていた。そして、アクチュエータは、火薬式として構成され、作動時、楔を下方に押し下げるように作動する。すると、左右両側の係止部としての閂材が、補助ばねの付勢力で左右方向中央側に移動して、ケースとの係止状態を解除し、繰出部が、駆動用のばねにより、上方に繰り出されて、フードパネルを押し上げることとなっていた。
また、フードパネルを押し上げる際、火薬式のアクチュエータが、作動時、そのピストンロッドを上昇させて、ピストンロッドの上端で、直接、フードパネルを押し上げる繰出装置もあった(例えば、特許文献2参照)。
なお、この繰出装置は、フードパネルのヒンジ部位を押し上げることから、アクチュエータのピストンロッドが、ヒンジ結合を解除するように、所定のロックレバーを結合解除方向に押し上げつつ、フードパネルを押し上げていた。
特開2006−513097号公報 特開2009−45978号公報
従来の特許文献1の装置では、繰出部が、駆動用の圧縮ばねで移動するように構成されており、繰出部が支持するフードパネル等が重量のあるものや大型であっても、容易に繰り出すことができる。しかし、ばねを圧縮させた状態で、係止部が繰出部を係止しており、係止解除時に、係止部の移動時の摩擦抵抗等により、繰出初期に迅速に繰出部を移動開始させる点で、課題があった。
一方、特許文献2の装置では、火薬式のアクチュエータの作動時、ロックレバーの結合解除を行いつつ、フードパネルを待機位置から繰出位置までの移動距離の全長にわたって押し上げることから、フードパネルを迅速に移動開始させることができるものの、アクチュエータ自体のピストンロッドの作動ストロークが大きくなって、アクチュエータが大型化してしまい、アクチュエータのピストンロッドやフードパネル側のピストンロッドの当接部位等の強度確保を含めて、装置を簡便に構成する点に、課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、繰出部の移動をばねで行うこととしても、繰出初期の繰出部の移動開始を迅速に行うことができる車両用繰出装置を提供することを目的とする。
<請求項1の説明>
本発明に係る車両用繰出装置は、車両に搭載され、作動時、保護対象物を受け止めるために繰り出される繰出部を待機位置から繰出位置まで移動させる車両用繰出装置であって、
前記繰出部を移動させる駆動源となるばねと、
前記ばねを撓ませた状態として前記繰出部を待機位置で係止し、かつ、係止解除時に前記ばねの復元力によって前記繰出部を繰出位置まで移動させるように、前記繰出部を係止する係止部と、
作動時、前記繰出部の係止状態から係止解除状態となるように前記係止部を移動させるアクチュエータと、
を備えるとともに、
作動時の前記アクチュエータにおける前記係止部を係止状態から係止解除状態に移動させる可動部位が、前記繰出部の繰出初期における前記ばねの補助繰出手段として作用可能に、前記係止部の係止解除状態への移動方向を、前記繰出部の繰出方向に沿わせ、かつ、前記繰出部を押圧するように配設されていることを特徴とする。
本発明に係る車両用繰出装置は、作動時、アクチュエータの可動部位が、繰出部の繰出方向に沿って移動して、係止解除状態へ係止部を移動させて、撓ませたばねの復元力を繰出部に作用させるとともに、繰出部を繰出方向に押圧して迅速に移動開始させることができる。
したがって、本発明に係る車両用繰出装置では、繰出部の移動をばねで行うこととしても、繰出初期の繰出部の移動開始を迅速に行うことができる。
また、本発明に係る車両用繰出装置では、アクチュエータが、繰出部の繰出初期におけるばねの補助繰出手段として作用するものであって、繰出位置まで繰出部を押圧しないことから、アクチュエータの作動ストロークを小さくでき、アクチュエータの押圧する繰出部の当接部位の強度等も低減できて、装置を簡便でコンパクトに構成することができる。
<請求項2の説明>
本発明に係る車両用繰出装置では、前記繰出部が、前記係止部に係止される被係止部を備え、
前記係止部が、前記被係止部を係止する係止片部を備えるとともに、前記被係止部を係止する方向へ前記係止片部を付勢する付勢手段を設けて構成され、
前記係止片部が、繰出後における前記繰出部の待機位置への復帰時、前記付勢手段の付勢力を利用して、前記被係止部に押し戻されつつ、前記被係止部を係止する係止状態に復元するように、前記被係止部と摺動する復元用摺動面を備えて構成されていることが望ましい。
このような構成では、作動後に繰出部を待機位置へ復帰させる際、係止部が、付勢手段の付勢力を利用し、被係止部に復元用摺動面を摺動させて、被係止部に押し戻されつつ、円滑に、被係止部を係止する係止状態に復元できる。そのため、不用意な繰出を防止した状態で、繰出後の繰出部を待機位置に収納させておくことができて、その後の車両の移動等に支障が生じ難い。
<請求項3の説明>
本発明に係る車両用繰出装置では、前記アクチュエータが、作動時に、可動部位としての可動ロッドを、前記繰出部の繰出方向に沿って移動させ、かつ、前記繰出部の待機位置から繰出位置までの繰出距離より、短いストロークとして移動させるように構成され、
前記可動ロッドの先端部が、
前記係止部を係止解除状態に移動させる係止部用押圧面と、
該係止部用押圧面とずれた位置に配置されて、前記繰出部を押圧する繰出部用押圧面と、
を備えて構成されるとともに、
前記繰出部用押圧面が、前記係止部用押圧面による前記係止部の係止解除の完了前に、前記繰出部を押圧可能な位置に配置させるように構成されていることが望ましい。
このような構成では、アクチュエータの可動部位としての可動ロッドが、繰出部の繰出方向に沿って移動して、その先端部の係止部用押圧面により、係止部を係止解除状態に移動させ、かつ、繰出部用押圧面により、繰出部を繰出方向に移動させることができる。そして、繰出部用押圧面が、係止部用押圧面による係止部の係止解除の完了前に、繰出部を押圧し始めることができることから、撓ませたばねの復元力が繰出部に作用する直前には、既に、アクチュエータの可動ロッドの押圧力が繰出部に作用しており、一層、繰出初期の繰出部の移動開始のタイミングを早めることとができるとともに、さらに、移動開始の移動速度も高めることができる。
さらに、アクチュエータは、可動ロッドの作動ストロークを繰出部の繰出距離より短くしており、係止部を係止解除方向に移動させ、かつ、繰出部を押圧する構成としていても、極力、コンパクトに構成できる。
<請求項4の説明>
本発明に係る車両用繰出装置では、前記アクチュエータが、薬剤の点火によって発生した燃焼ガスを作動用流体とする火薬式アクチュエータとし、かつ、前記燃焼ガスによって、前記可動部位を繰出方向に沿って移動させるピストンシリンダタイプとして、構成されていることが望ましい。
このような構成では、電磁ソレノイド、電動アクチュエータ、エアシリンダ、油圧シリンダ等の非火薬式タイプの可逆式アクチュエータに比べて、繰出部の繰出方向に沿った可動部位の移動を素早く行うことができて、一層、繰出初期の繰出部の移動開始を迅速に行うことができる。
本発明に係る第1実施形態の繰出装置の使用状態を示す車両の斜視図である。 第1実施形態の繰出装置の使用状態を示す車両の概略縦断面図である。 第1実施形態の繰出装置の部分断面正面図である。 第1実施形態の繰出装置の概略斜視図である。 第1実施形態の繰出装置の作動時を示す図である。 第1実施形態の繰出装置の作動時を示す図であり、図5の後の状態を示す。 第1実施形態の繰出装置の作動時を示す図であり、図6の後の状態を示す。 第1実施形態の繰出装置の作動時を示す図であり、図7の後の状態を示し、併せて、二点鎖線で作動完了時の状態を示す。 第1実施形態の繰出装置の作動後に繰出部を待機位置に復帰させる状態を示す図である。 第1実施形態の繰出装置の作動後に繰出部を待機位置に復帰させる状態を示す図であり、図9の後の状態を示す。 第1実施形態の繰出装置の作動後に、繰出部を待機位置に復帰させた状態を示す。 第2実施形態の繰出装置の使用状態を示す図である。 第2実施形態の繰出装置の概略横断面図である。 第2実施形態の繰出装置の作動時を順に示す図である。 第3実施形態の繰出装置の使用状態を示す概略図である。 第4実施形態の繰出装置を示す図である。 第4実施形態の繰出装置の作動時の状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明すると、第1実施形態の車両用の繰出装置10は、図1,2に示すように、歩行者の車両Vとの衝突時に、車両Vのフードパネル5の前端5aと後端5bとを上昇させて、保護対象物としての歩行者を、エンジンルームERから上昇させて衝撃力を緩和可能な状態としたフードパネル5により、受け止めることができるように、繰出部11をフードパネル5とともに待機位置WPから繰出位置SPまで移動させるものである。そして、第1実施形態の場合、フードパネル5の前端5aと後端5bとの左右両側の4箇所に繰出装置(繰出ユニット)10(10F,10F,10R,10R)が配設されている。
なお、フードパネル5の前端5aの左右両側の繰出装置10Fの繰出部11は、ロックストライカ6aやラッチ6b等を備えて構成されるフードロック装置6を保持し、繰出位置SPへの繰出時、フードロック装置6ごと、フードパネル5の前端5aを上昇させる構成としている。フードパネル5の後端5bの左右両側の繰出装置10Rの繰出部11は、ヒンジベース7aやヒンジアーム7bを備えてなるヒンジ装置7を保持し、繰出位置SPへの繰出時、ヒンジ装置7ごと、フードパネル5の後端5bを上昇させる構成としている。
なお、第1実施形態では、車両Vが、図示しないフロントバンパ4内に、加速度センサや圧力センサ等からなる歩行者の車両Vとの実際の衝突を検知可能な衝突検知センサ2を配設させ、そして、衝突検知センサ2からの信号を入力した制御装置1が、繰出装置10(10F,10F,10R,10R)を同時に作動させるように構成されている。
また、フードパネル5の前端5a側の繰出装置10Fは、ラジエータ等を支持するボディ側支持部材としてのサポートメンバ8に、後述するケース45を取り付けて配設され、フードパネル5の後端5b側の繰出装置10Rは、ボディ側支持部材としてのフードリッジリインホース9に、ケース45を取り付けて配設されている。そして、前方の繰出装置10Fが、ケース45の横断面の長手方向を左右方向に沿わせて配置させ、後方の繰出装置10Rが、ケース45の横断面の長手方向を前後方向に沿わせて配置させて、ケース45の配置方向とボディ側支持部材への配置位置が異なっているものの、これらの繰出装置10F,10Rは、同一のものである。
そして、各繰出装置10は、それぞれ、図3,4に示すように、繰出部11、圧縮コイルばね18、ロックレバー20、ねじりばね31、火薬式のアクチュエータ35、及び、ケース45、を備えて構成されている。火薬式のアクチュエータ35は、薬剤の点火によって発生した燃焼ガスを作動用流体とするもので、制御装置1から作動信号を入力したガス発生器37が燃焼ガスを発生させ、その燃焼ガスによって、可動部位としてのピストンロッド38を繰出方向SDに沿って素早く突出させるものである。
なお、繰出装置10の説明では、特に断らない限り、図3,4に示すように、直方体形状のケース45の横断面の長手方向を左右方向に沿わせた状態として、説明する。
繰出装置10のケース45は、ボディ側支持部材としてのサポートメンバ8やフードリッジリインホース9に取り付けられて、内部に、繰出装置10の圧縮コイルばね18等の各部品を収納している。ケース45は、板金等から形成され、長方形状の底壁部46、底壁部46の外周縁から上方に延びる周壁部48、及び、底壁部46の上方に配設される支持壁部47、を備えて構成される。底壁部46上には、アクチュエータ35が取り付けられている。
支持壁部47上には、左右両側に、円柱状の支持部47bを設けてなるばね座47aが配設され、各ばね座47aには、圧縮コイルばね18の下端が組み付けられている。また、支持壁部47には、圧縮コイルばね18,18の間におけるアクチュエータ35の側方に、ロックレバー20の後述する延設片部28側を挿通させる挿通孔47cが開口し、ロックレバー20を揺動可能としている。なお、挿通孔47cの内周面の右縁側は、ロックレバー20が戻し用のねじりばね31の付勢力を受けても、図3中、反時計回り方向に戻り過ぎないように(換言すれば、繰出部11の復帰時に、ロックレバー20の後述する復元用摺動面27に対し、後述するロックピン17が円滑に当接して摺動可能なように)、位置規制する規制面47dとしている。
周壁部48における左右方向で対向する側壁49,49には、繰出部11の繰出方向SDに沿って延びる(換言すれば、上下方向に沿って延びる)ガイド溝50が配設されている。これらのガイド溝50には、繰出部11に設けられたストッパピン15が配設される。そして、ガイド溝50は、上縁側を、繰出部11を繰出位置SPで停止させるように、ストッパピン15を位置規制する繰出側規制面50aとして、構成されている。なお、ガイド溝50の下縁側は、繰出部11が待機位置WPで停止されても、ストッパピン15との間に隙間を開けるように構成されている。
さらに、周壁部48における前後方向で対向する側壁51,51間には、上下方向の略中間位置付近で、前後方向に沿った支持軸21が、固着されている。支持軸21は、ロックレバー20を左右方向に沿って回動可能に支持するものである。
左右の側壁49,49の上端には、繰出装置10をサポートメンバ8やフードリッジリインホース9に固定するための取付部52が配設されている。
繰出部11は、ケース45の上端側の内側に嵌合するように配設され、フードロック装置6やヒンジ装置7を保持する長方形板状の保持壁部12と、保持壁部12の外周縁から下方に延びる周壁部13と、を備えて構成される。周壁部13の左右方向で対向する側壁14,14には、ガイド溝50に嵌まる既述のストッパピン15が突設されている。
圧縮コイルばね18,18は、ケース45の支持壁部47と繰出部11の保持壁部12との間に配設されて、常時、保持壁部12を上方に付勢している。実施形態の場合、これらのばね18は、フードロック装置6やヒンジ装置7ごと、フードパネル5を急激に押上可能な復元力(反発力、付勢力)を有して構成されている。
さらに、周壁部13の前後方向で対向する側壁16,16には、支持軸21の上方に、前後方向に沿ったロックピン17が固着されている。ロックピン17は、ロックレバー20の係止片部22に係止される被係止部を構成するものであり、金属製の丸棒から形成されている。
ロックレバー20は、繰出部11を待機位置WPで停止させるように係止する係止部を構成するものであり、支持軸21から繰出方向SDの上方に延びる係止片部22と、支持軸21から下方に延びる延設片部28と、を備えて構成される。ロックレバー20は、支持軸21によって、左右方向に揺動可能に支持され、さらに、支持軸21の周囲に配設される付勢手段としてのねじりばね31により、ロックピン17を係止する方向、換言すれば、図3中、反時計回り方向、に付勢されている。
係止片部22は、支持軸21から上方に延びる首部23と、首部23の上端側で左方に突出するような三角板状の頭部24と、を備えて構成される。頭部24は、支持軸21側の下面側をロックピン17を係止する係止面25とし、支持軸21から離れる上面側を復元用摺動面27としている。係止面25は、首部23の近傍側に、首部23と直交方向に突出し、外れることなくロックピン17を係止する直交面部25aを配設させ、係止面25と復元用摺動面27との境界となる反転頂部26側に、首部23から離れる斜め上方向に曲がりつつ延びる当接面部25bを配設している。当接面部25bは、アクチュエータ35の後述する係止部用押圧面43aと当接する部位となり、アクチュエータ35が作動して、当接面部25bが押し上げられれば、図5〜8に示すように、ロックレバー20が、支持軸21を中心として、時計回り方向に回転して、係止片部22の係止面25がロックピン17から外れて係止解除状態となる。
なお、ロックレバー20が係止解除となれば、ばね18,18の復元力により、繰出部11が上方に押し上げられ、フードロック装置6やヒンジ装置7ごと、フードパネル5の全体が上昇することとなる。
復元用摺動面27は、反転頂部26から斜め上方向に傾斜して延びるように形成されている。この復元用摺動面27は、図8〜11に示すように、係止片部22が、繰出後における繰出部11の待機位置WPへの復帰時、ねじりばね31の付勢力を利用して、ロックピン17に押し戻されつつ、ロックピン17を係止する係止状態に復元するように、ロックピン17の案内面(外周面)17aと摺動するように、形成されている。
延設片部28は、ケース45の支持壁部47の挿通孔47cを経て下方に突出している。
アクチュエータ35は、図3,4に示すように、薬剤の点火によって燃焼ガスを発生させるガス発生器37をシリンダ36内に配設させ、ガス発生器37の燃焼ガスにより、シリンダ36内に配設された可動部位としてのピストンロッド38を上昇させる構成としている。ピストンロッド38は、ガス発生器37近傍のピストン部39と、ピストン部39から上方に延びるロッド部40と、を備えて構成される。ロッド部40の先端部(上端部)としてのヘッド41は、略軸直交方向に拡径する鍔部43と、鍔部43の中央から上方へ突出する小径部42と、を備えて構成される。鍔部43の上面は、上方に向かうに従って先細りとなるテーパ面として、ロックレバー20におけるロックピン17の係止を解除させるように、上昇時に、係止片部22の当接面部25bに当接して、ロックレバー20を支持軸21を中心として時計回り方向に回転させる係止部用押圧面43aとしている。小径部42の先端面は、水平面に沿う平面として、繰出部11の保持壁部12を押し上げる繰出部用押圧面42aとしている。
アクチュエータ35のヘッド41は、アクチュエータ35の作動時、図5,6に示すように、係止部用押圧面43aが係止片部22の当接面部25bに当接して、ロックレバー20を時計回り方向に回転させ、そして、図7に示すように、係止部用押圧面43aの外縁43b付近が反転頂部26と接触するような位置まで上昇すると、繰出部用押圧面42aが繰出部11の保持壁部12に当接するように構成されている。
この時、ロックレバー20は、ロックピン17を、直交面部25aから離脱させて、直交面部25a近傍の当接面部25bに配置させる位置まで回転する。そのため、ロックレバー20は、圧縮コイルばね18,18の付勢力とアクチュエータ35の作動とによって押し上げれられる繰出部11に設けられたロックピン17自体に、当接面部25bを押圧されて、図7,8に示すように、時計回り方向に回転して、ロックピン17から外れることとなる。
なお、ロックレバー20は、ロックピン17から外れた後は、ねじりばね31の付勢力により、延設片部28が支持壁部47の挿通孔47cの内周面における規制面47dに当接するように、反時計回り方向に回転し、繰出部11の繰出に伴なって上昇したロックピン17の直下に、復元用摺動面27を配置させる状態となる。
また、アクチュエータ35は、可動部位としてのピストンロッド38の作動ストロークALを、圧縮コイルばね18による繰出部11の繰出距離SLより、短くし、かつ、繰出距離SLの略半分程度の距離分しか、繰出部11を押圧してない。実施形態の場合、作動ストロークALは、繰出距離SLの7割程度としている。
そして、第1実施形態の繰出装置10では、例えば、歩行者が車両Vの側方から急激に飛び出して、車両Vと衝突した場合には、制御装置1が、衝突検知センサ2からの信号を入力して、各繰出装置10のアクチュエータ35のガス発生器37に点火信号を出力する。
すると、図5〜8に示すように、アクチュエータ35が、ガス発生器37から燃焼ガスを吐出するため、可動部位としてのピストンロッド38が上昇し、ロッド部40の上端側の係止部用押圧面43aが係止部としてのロックレバー20の係止片部22における当接面部25bに当接し、係止片部22を、被係止部としてのロックピン17への係止状態から係止解除状態とするように、支持軸21を中心として、時計回り方向に回転させる。と同時に、ピストンロッド38の繰出部用押圧面42aが、繰出部11の保持壁部12に当接して、繰出部11の繰出初期における圧縮コイルばね18,18の補助繰出手段として作用し、繰出部11を押し上げ、また、ロックピン17自体にロックレバー20の当接面部25bが押し上げられ、ロックレバー20がロックピン17から外れる。
そのため、繰出部11が、繰出初期に、アクチュエータ35の押圧力の補助を受け、ロックレバー20の係止解除による圧縮コイルばね18,18の復元力により、繰出部11が、待機位置WPから繰出位置SPまで迅速に繰り出されて、フードパネル5の全体を、フードロック装置6やヒンジ装置7ごと、上昇させることができる。
その結果、歩行者がフードパネル5上に乗り上げても、衝撃を緩和して、フードパネル5が歩行者を受け止めることができる。
以上のように、第1実施形態の繰出装置10では、作動時、アクチュエータ35の可動部位としてのピストンロッド38が、繰出部11の繰出方向SDに沿って上昇移動して、係止解除状態へ係止部としてのロックレバー20を移動させて、圧縮ばね18の復元力を繰出部11に作用させるとともに、繰出部11を繰出方向に押圧して迅速に移動開始させることができる。
したがって、第1実施形態の繰出装置10では、繰出部11の移動を圧縮ばね18,18で行うこととしても、繰出初期の繰出部11の移動開始を迅速に行うことができる。
なお、実施形態の場合、アクチュエータ35のピストンロッド38が繰出部11と当接しない状態とした場合に比べて、繰出開始から繰出完了までの時間を、4割程度短縮できた(5msを3msに短縮できた)。
また、第1実施形態の繰出装置10では、アクチュエータ35が、繰出部11の繰出初期における圧縮ばね18,18の補助繰出手段として作用するものであって、繰出位置SPまで繰出部11を押圧しないことから、アクチュエータ35の作動ストロークALを小さくでき、アクチュエータ35の押圧する繰出部11の当接部位(保持壁部12)の強度等も低減できて、装置10を簡便でコンパクトに構成することができる。
さらに、第1実施形態では、繰出部11が、係止部としてのロックレバー20に係止される被係止部としてのロックピン17を備えている。ロックレバー20は、ロックピン17を係止する係止片部22を備えるとともに、ロックピン17を係止する方向へ係止片部22を付勢する付勢手段としてのねじりばね31を設けて構成されている。そして、係止片部22が、繰出後における繰出部11の待機位置WPへの復帰時、ねじりばね31の付勢力を利用して、ロックピン17に押し戻されつつ、ロックピン17を係止する係止状態に復元するように、ロックピン17の案内面17aと摺動する復元用摺動面27を備えて構成されている。
そのため、図9〜11に示すように、作動後に繰出部11を下方に押し込んで待機位置WPへ復帰させる際、ロックレバー20が、ねじりばね31の付勢力を利用し、ロックピン17の案内面17aに復元用摺動面27を摺動させて、まず、図9,10に示すように、ロックピン17に押し戻されつつ、時計回り方向に回転する。ついで、ロックレバー20は、図10,11に示すように、反転頂部26がロックピン17を乗り越えれば、ねじりばね31の付勢力により、反時計回り方向に回転して、係止面25の直交面部25aの位置にロックピン17を配置させて、ロックピン17を係止する係止状態に復元できる。そのため、不用意な繰出を防止した状態で、繰出後の繰出部11を待機位置WPに収納させておくことができて、フードパネル5の全体を下降させた作動前の位置に配置させることができ、その後の車両Vの移動等に支障が生じ難い。
さらに、第1実施形態の繰出装置10では、アクチュエータ35が、作動時に、可動部位としての可動ロッドであるピストンロッド38を、繰出部11の繰出方向SDに沿って上昇移動させ、かつ、繰出部11の待機位置WPから繰出位置SPまでの繰出距離SLより、短い作動ストロークALとして移動させるように構成されている。そして、ピストンロッド38の先端部としてのヘッド41が、ロックレバー20を係止解除状態に移動させる係止部用押圧面43aと、係止部用押圧面43aとずれた位置に配置されて、繰出部11を押圧する繰出部用押圧面42aと、を備えて構成されるとともに、繰出部用押圧面42aが、係止部用押圧面43aによるロックレバー20の係止解除の完了前に、繰出部11を押圧するように構成されている。
そのため、第1実施形態では、アクチュエータ35のピストンロッド38が、繰出部11の繰出方向SDに沿って上昇移動して、その先端部の係止部用押圧面43aにより、ロックレバー20を係止解除状態に移動させ、かつ、繰出部用押圧面42aにより、繰出部11を繰出方向に移動させることができる。そして、図7に示すように、繰出部用押圧面42aが、係止部用押圧面43aによるロックレバー20の係止解除の完了前に、繰出部11を押圧し始めることから、圧縮ばね18の復元力が繰出部11に十分に作用する直前には、既に、アクチュエータ35のピストンロッド38の押圧力が繰出部11に作用しており、一層、繰出初期の繰出部11の移動開始のタイミングを早めることとができるとともに、さらに、移動開始の移動速度も高めることができる。
さらに、アクチュエータ35は、可動ロッドとしてのピストンロッド38の作動ストロークALを繰出部11の繰出距離SLより短くしており、係止部としてのロックレバー20を係止解除方向に移動させ、かつ、繰出部11を押圧する構成としていても、極力、コンパクトに構成できる。
また、第1実施形態の繰出装置10では、アクチュエータ35が、薬剤の点火によって発生した燃焼ガスを作動用流体とする火薬式アクチュエータとし、かつ、燃焼ガスによって、可動部位としてのピストンロッド38を繰出方向に沿って上昇移動させるピストンシリンダタイプとして、構成されていることから、電磁ソレノイド、電動アクチュエータ、エアシリンダ、油圧シリンダ等の非火薬式タイプの可逆式アクチュエータに比べて、繰出部11の繰出方向SDに沿ったピストンロッド38の移動を素早く行うことができて、一層、繰出初期の繰出部11の移動開始を迅速に行うことができる。
この点を考慮しなければ、アクチュエータとして、繰出部11の繰出初期における圧縮ばね18,18の補助繰出手段として作用できるものであれば、電磁ソレノイド、電動アクチュエータ、あるいは、エアや油圧等の流体圧を利用したピストンシリンダ等を使用してもよい。
第2実施形態の車両用の繰出装置10Aは、図12〜14に示すように、車両Vの前面衝突時、保護対象物としての運転者Dの膝Kを受け止める膝受止パネル68を、待機位置WPから後方の繰出位置SPまで繰り出すように作動される。
第2実施形態では、車両Vの図示しないフロントバンパ内に、他の車両や障害物等の車両Vとの実際の衝突を検知可能な加速度センサや圧力センサ等からなる衝突検知センサ2Aが配設され、そして、衝突検知センサ2Aからの信号を入力した制御装置1Aが、繰出装置10Aを作動させるように構成されている。
繰出装置10Aは、図14,15に示すように、第1実施形態と同様に、繰出部11、圧縮コイルばね18、ロックレバー20、ねじりばね31、火薬式のアクチュエータ35、及び、ケース45、を備えて構成されている。
膝受止パネル68は、繰出部11に保持され、運転席前方のステアリングコラム60の下方のインパネ65に囲まれて配設されている。ステアリングコラム60は、ステアリングホイール64を締結するメインシャフト61と、コラムチューブ62と、コラムカバー63と、を備えて構成されている。
そして、繰出装置10Aは、膝受止パネル68を保持壁部12の後面で保持した繰出部11を後方移動させるように繰出可能に、インパネリインフォースメント66から延びるボディ側支持部材としての支持ブラケット67に取り付けて、配設されている。
この第2実施形態でも、アクチュエータ35が作動すれば、図示しないガス発生器から燃焼ガスを吐出するため、可動部位としてのピストンロッド38が後方移動し、先端のヘッド41の係止部用押圧面43aが係止部としてのロックレバー20の係止片部22における当接面部25bに当接し、係止片部22を、被係止部としてのロックピン17への係止状態から係止解除状態とするように、支持軸21を中心として、図14のA中、時計回り方向に回転させる。と同時に、ピストンロッド38の繰出部用押圧面42aが、繰出部11の保持壁部12に当接して、繰出部11の繰出初期における圧縮コイルばね18,18の補助繰出手段として作用し、繰出部11を後方へ押し出し、また、ロックピン17自体にロックレバー20の当接面部25bが後方へ押し出され、ロックレバー20がロックピン17から外れる。
そのため、繰出部11が、繰出初期に、アクチュエータ35の押圧力の補助を受け、ロックレバー20の係止解除による圧縮コイルばね18,18の復元力により、繰出部11が、待機位置WPから繰出位置SPまで迅速に繰り出されて、前方移動する運転者Dの膝Kを円滑に受止可能に、膝受止パネル68を繰出位置SPに配置させることができる。
その結果、運転者Dの膝Kが前方移動しても、衝撃を緩和して、膝受止パネル68が運転者Dの膝Kを受け止めることができる。
以上のように、第2実施形態の繰出装置10Aでも、作動時、アクチュエータ35の可動部位としてのピストンロッド38が、繰出部11の繰出方向に沿って後方移動して、係止解除状態へ係止部としてのロックレバー20を移動させて、圧縮ばね18の復元力を繰出部11に作用させるとともに、繰出部11を繰出方向SDに押圧して迅速に移動開始させることができる。
したがって、第2実施形態の繰出装置10Aでは、第1実施形態と同様に、繰出部11の移動を圧縮ばね18,18で行うこととしても、繰出初期の繰出部11の移動開始を迅速に行うことができる。
なお、第1,2実施形態では、繰出部11にフードパネル5や膝受止パネル68を保持させるように構成したが、他に、保護対象物を受け止めるように、繰出部を待機位置から迅速に繰出位置まで繰り出す装置であれば、本発明を適用でき、例えば、図15に示す第3実施形態の繰出装置10Bに示すように、車両の後面に追突される後突時に、保護対象物としての乗員頭部を受け止めるヘッドレスト73に、繰出装置10Bを配設させてもよい。
ヘッドレスト73は、車両に配置されるシート70の背もたれ部71の上端で、ステイ72を利用して配設され、前部74が、繰出装置10Bを利用して、後部75に密着した待機位置WPから繰出位置SPの前方に繰り出すように、繰出部11に保持されている。
この場合、車両の図示しないリヤウインド付近に、後方車両の接近を検知して後方車両の追突を予測可能なミリ波レーダやカメラ等の衝突予測センサ3Bを配設させ、そして、衝突予測センサ3Bからの信号を入力した制御装置1Bが、繰出装置10Bを作動させるように構成されており、この第3実施形態でも、第1,2実施形態と同様な作用・効果を得ることができる。
さらに、保護対象物を受け止めるように、繰出部を待機位置から迅速に繰出位置まで繰り出す装置であれば、例えば、歩行者の車両との衝突時、衝撃を緩和して歩行者を受止可能にフロントピラーを構成し、そのフロントピラーを繰出装置の繰出部に保持させ、作動時、フロントピラーを待機位置から前方の繰出位置まで繰り出させるように構成してもよい。
さらに、各実施形態では、ばね18を二つ配設させたものを示したが、図16,17に示す第4実施形態の繰出装置10Cのように、ばね18を一つとして、構成してもよい。
この第4実施形態では、図示しないフードパネルのフードロック装置やヒンジ装置を保持する繰出部11Cの周壁部13Cが、圧縮ばね18の周囲を囲うように、略四角筒形状として、ケース45Cに配設される四角筒状のガイド部53内に嵌挿可能に配設されて、繰出部11Cの繰出方向SDと直交する方向のずれを規制している。
また、被係止部としてのロックピン17は、繰出部11Cの保持壁部12Cの幅方向(前後方向)の両縁から下方に延びる支持壁部12aに固着され、係止部としてのロックレバー20を支持する支持軸21が、周囲に、ロックレバー20を係止方向に付勢するねじりばね31を設けて、ケース45Cのガイド部53から延びる軸支壁部54に支持されている。
さらに、第4実施形態では、火薬式アクチュエータ35Cが軸方向の長さ寸法をコンパクトに構成されて、底壁部46Cに取り付けられている。
この第4実施形態の繰出装置10Cでも、図16,17に示すように、作動時、アクチュエータ35Cの可動部位としてのピストンロッド38が、繰出部11Cの繰出方向SDに沿って上昇移動して、係止解除状態へ係止部としてのロックレバー20を移動させて、圧縮ばね18の復元力を繰出部11Cに作用させるとともに、繰出部11Cを繰出方向SDに押圧して迅速に移動開始させることができる。
したがって、第4実施形態の繰出装置10Cでも、繰出部11Cの移動を圧縮ばね18で行うこととしても、繰出初期の繰出部11の移動開始を迅速に行うことができる。
そして、この第4実施形態の繰出装置10Cでは、ばね18を一つの使用としていることから、コンパクトに構成することができる。
1,1A,1B…制御装置、2,2A…衝突検知センサ、3B…衝突予測センサ、5…フードパネル、10,10A,10B,10C…車両用繰出装置、
11,11C…繰出部、17…(被係止部)ロックピン、18…ばね、20…(係止部)ロックレバー、22…係止片部、25…係止面、27…復元用摺動面、31…(付勢手段)ねじりばね、35…(火薬式)アクチュエータ、38…(可動部位・可動ロッド)ピストンロッド、41…(先端部)ヘッド、42a…(先端面)繰出部用押圧面、43a…(テーパ面)係止部用押圧面、
60…ステアリングコラム、68…膝受止パネル、
73…ヘッドレスト、74…前部、
WP…待機位置、SP…繰出位置、SD…繰出方向、WL…繰出距離、AL…作動ストローク、
V…車両。

Claims (4)

  1. 車両に搭載され、作動時、保護対象物を受け止めるために繰り出される繰出部を待機位置から繰出位置まで移動させる車両用繰出装置であって、
    前記繰出部を移動させる駆動源となるばねと、
    前記ばねを撓ませた状態として前記繰出部を待機位置で係止し、かつ、係止解除時に前記ばねの復元力によって前記繰出部を繰出位置まで移動させるように、前記繰出部を係止する係止部と、
    作動時、前記繰出部の係止状態から係止解除状態となるように前記係止部を移動させるアクチュエータと、
    を備えるとともに、
    作動時の前記アクチュエータにおける前記係止部を係止状態から係止解除状態に移動させる可動部位が、前記繰出部の繰出初期における前記ばねの補助繰出手段として作用可能に、前記係止部の係止解除状態への移動方向を、前記繰出部の繰出方向に沿わせ、かつ、前記繰出部を押圧するように配設されていることを特徴とする車両用繰出装置。
  2. 前記繰出部が、前記係止部に係止される被係止部を備え、
    前記係止部が、前記被係止部を係止する係止片部を備えるとともに、前記被係止部を係止する方向へ前記係止片部を付勢する付勢手段を設けて構成され、
    前記係止片部が、繰出後における前記繰出部の待機位置への復帰時、前記付勢手段の付勢力を利用して、前記被係止部に押し戻されつつ、前記被係止部を係止する係止状態に復元するように、前記被係止部と摺動する復元用摺動面を備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用繰出装置。
  3. 前記アクチュエータが、作動時に、可動部位としての可動ロッドを、前記繰出部の繰出方向に沿って移動させ、かつ、前記繰出部の待機位置から繰出位置までの繰出距離より、短いストロークとして移動させるように構成され、
    前記可動ロッドの先端部が、
    前記係止部を係止解除状態に移動させる係止部用押圧面と、
    該係止部用押圧面とずれた位置に配置されて、前記繰出部を押圧する繰出部用押圧面と、
    を備えて構成されるとともに、
    前記繰出部用押圧面が、前記係止部用押圧面による前記係止部の係止解除の完了前に、前記繰出部を押圧可能な位置に配置させるように構成されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の車両用繰出装置。
  4. 前記アクチュエータが、薬剤の点火によって発生した燃焼ガスを作動用流体とする火薬式アクチュエータとし、かつ、前記燃焼ガスによって、前記可動部位を繰出方向に沿って移動させるピストンシリンダタイプとして、構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両用繰出装置。
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