JP2014033867A - パチンコ遊技機の演出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】姫板96および左扉板89のそれぞれの移動を案内するために必要な前後方向のスペースを小さくする。
【解決手段】姫板96は中連結プレート95を介して中スライダ63に連結されたものであり、左扉板89は左連結プレート88を介して左スライダ82に連結されたものであり、中スライダ63および左スライダ82のそれぞれは共通の上ガイド54および下ガイド59に移動可能に支持されている。従って、姫板96および左扉板89のそれぞれの移動を案内するために必要な前後方向のスペースが小さくなる。
【選択図】図8

Description

本発明は第1の装飾部材および第2の装飾部材を備えたパチンコ遊技機の演出装置に関する。
パチンコ遊技機の演出装置には遊技者の側から見て第1の装飾部材を第2の装飾部材に比べて後方に配置したものがある。これら第1の装飾部材および第2の装飾部材のそれぞれは遊技者の側から見て左右方向へ移動可能にされたものであり、相互に異なる駆動源に機械的に連結されている。一方の駆動源は第1の装飾部材を左右方向へ移動操作するものであり、他方の駆動源は第2の装飾部材を左右方向へ移動操作するものであり、第1の装飾部材および第2の装飾部材間の相対的な位置関係は2つの駆動源のそれぞれが電気的に制御されることで第1の装飾部材が第2の装飾部材の後方に隠れた状態および第1の装飾部材が第2の装飾部材の後方から外れた状態相互間で切換えられる。
特開2010−82265号公報
従来のパチンコ遊技機の演出装置の場合には第1の装飾部材の移動を案内する第1のガイド機構および第2の装飾部材の移動を案内する第2のガイド機構が前後方向に相互に並べて設けられているので、第1の装飾部材および第2の装飾部材のそれぞれの移動を案内するために必要な前後方向のスペースが大きくなる。
本発明のパチンコ遊技機の演出装置は遊技者の側から見て遊技盤に沿う方向へ移動可能な第1の装飾部材と前記第1の装飾部材の前側または後側に設けられ前記第1の装飾部材の移動方向と平行な方向に移動可能な第2の装飾部材とを有するものであり、次の1)ガイド部材〜5)制御回路を備えている。
1)ガイド部材は遊技者の側から見て遊技盤に沿う方向へ向くものである。図2の符号16は遊技盤に相当し、図8の上ガイド54および下ガイド59のそれぞれはガイド部材に相当する。
2)第1の移動部材はガイド部材で移動が案内されるものである。この第1の移動部材はガイド部材に沿って移動するものであり、第1の装飾部材が連結されたものである。図8の中スライダ63は第1の移動部材に相当し、図8の姫板96は第1の装飾部材に相当する。
3)第2の移動部材は第1の移動部材と共通のガイド部材で移動が案内されるものである。この第2の移動部材は第1の移動部材と同一の軌道上を移動するものであり、第2の装飾部材が連結されたものである。この第2の装飾部材は第1の装飾部材に対して前後方向に位置的にずれるように第2の移動部材に連結されたものであり、遊技者の側から見て第1の移動部材および第2の移動部材間の接近状態(6)参照)で第1の装飾部材に対して前後方向に重なると共に第1の移動部材および第2の移動部材間の離間状態(6)参照)で第1の装飾部材に対して前後方向に重ならないように第1の移動部材および第2の移動部材の移動方向において第1の装飾部材の側に偏倚して第2の移動部材に連結されている。図8の左スライダ82は第2の移動部材に相当し、図8の左扉板89は第2の装飾部材に相当する。
4)駆動手段は第1の移動部材および第2の移動部材を駆動するものであり、図10の姫板モータ66および図10の扉板モータ72は駆動手段に相当する。
5)制御回路は駆動手段を制御することで第1の移動部材および第2の移動部材間の相対的な位置関係を接近状態および離間状態のそれぞれとするものである。図3の演出制御回路41は制御回路に相当する。
第1の装飾部材は第1の移動部材に連結されたものであり、第2の装飾部材は第2の移動部材に連結されたものである。これら第1の移動部材および第2の移動部材のそれぞれは共通のガイド部材で移動が案内されるものであり、第1の装飾部材の移動を案内する第1のガイド機構および第2の装飾部材の移動を案内する第2のガイド機構を前後方向に相互に並べていた従来に比べて第1の装飾部材および第2の装飾部材のそれぞれの移動を案内するために必要な前後方向のスペースが小さくなる。
第2の装飾部材は第1の装飾部材に対して前後方向に位置的にずれるように第2の移動部材に連結されたものである。この第2の装飾部材は遊技者の側から見て第1の移動部材および第2の移動部材間の接近状態で第1の装飾部材に対して前後方向に重なると共に第1の移動部材および第2の移動部材間の離間状態で第1の装飾部材に対して前後方向に重ならないように第1の移動部材および第2の移動部材の移動方向において第1の装飾部材の側に偏倚して第2の移動部材に連結されたものであり、遊技者の側から見て第1の装飾部材および第2の装飾部材相互間が前後方向に重なる状態および重ならない状態となることも許容される。
実施例1を示す図(パチンコ遊技機の外観を示す斜視図) 遊技盤を示す図 電気的な構成を示す図 裏カバーを示す図 装飾図柄遊技の映像を示す図 メイン制御回路の処理内容を示す図 装飾図柄遊技の背景映像を示す図 演出ユニットを左スライダと右スライダと中スライダの待機位置で前方から示す図 左スライダおよび左扉板の連結状態を右方から示す図 中スライダおよび姫板の連結状態を右方から示す図 演出ユニットをユニットベースの除去状態で後方から示す図 演出制御回路の扉演出処理を示す図 演出ユニットを左スライダおよび右スライダの限度位置で前方から示す図 演出ユニットを左スライダと右スライダと中スライダの限度位置で前方から示す図 演出ユニットを左スライダおよび右スライダの途中位置で前方から示す図 演出制御回路の扉復帰処理1を示す図 演出制御回路の扉復帰処理2を示す図 実施例2を示す図8相当図 図16相当図 図17相当図 演出制御回路のリトライ処理を示す図
パチンコホールの台島には、図1に示すように、外枠1が設置されている。この外枠1は前面および後面のそれぞれが開口する四角筒状をなすものであり、外枠1には外枠1の前方に位置して内枠2が装着されている。この内枠2には横長な長方形状の上皿板3が装着されており、上皿板3には上皿4が固定されている。この上皿4は賞品として払出される遊技球を受けるものであり、上面が開口する容器状をなしている。内枠2には上皿板3の下方に位置して横長な長方形状の下皿板5が装着されており、下皿板5には下皿6が固定されている。この下皿6は上皿4内から溢れた遊技球を受けるものであり、上面が開口する容器状をなしている。
下皿板5の右端部には、図1に示すように、ハンドル台7が固定されており、ハンドル台7には発射ハンドル8が装着されている。この発射ハンドル8は遊技者が前方から手指で操作するものであり、前後方向へ指向する軸を中心に回転可能にされている。内枠2には上皿4の後方に位置して発射ソレノイドが固定されており、発射ソレノイドの出力軸には打球槌9が連結されている。この発射ソレノイドは打球槌9の駆動源に相当するものであり、発射ハンドル8が予め決められた発射停止位置から時計回り方向へ回転操作された状態では発射ソレノイドに駆動電源が与えられ、打球槌9が駆動することで上皿4内の遊技球を上皿4内から弾き出す。
内枠2には、図1に示すように、上皿板3の上方に位置して前枠10が装着されている。この前枠10は内枠2の前方に配置されたものであり、前枠10には透明な円形状のガラス窓11が固定されている。この前枠10には左上隅部および右上隅部のそれぞれに位置して網状のスピーカカバー12が固定され、両スピーカカバー12のそれぞれの後方に位置してスピーカ13が固定されており、両スピーカ13のそれぞれが再生した効果音は前方のスピーカカバー12を通して放出される。前枠10には両スピーカカバー12のそれぞれの下方に位置して複数のランプカバー14が固定され、複数のランプカバー14のそれぞれの後方に位置して複数の電飾LED15(図3参照)が固定されており、複数のランプカバー14のそれぞれは後方の電飾LED15が点灯することで照明される。
内枠2には、図2に示すように、垂直な板状の遊技盤16が固定されている。この遊技盤16は前枠10のガラス窓11の後方に配置されたものであり、ガラス窓11は遊技盤16を前方から視覚的に認識可能に覆っている。この遊技盤16には外レール17と内レール18と球止めゴム19が固定されている。これら外レール17〜球止めゴム19のそれぞれは遊技盤16の前方に配置されたものであり、外レール17および内レール18のそれぞれは円弧状の金属板から構成され、球止めゴム19は外レール17および内レール18相互間の隙間を塞ぐゴムから構成されている。
遊技盤16には、図2に示すように、発射通路20および遊技領域21が形成されている。発射通路20は外レール17および内レール18相互間に位置する円弧状の隙間を称するものであり、遊技領域21は外レール17と内レール18と球止めゴム19で囲まれた領域のうち発射通路20を除く残りの円形状の領域を称するものであり、打球槌9が弾いた遊技球は発射通路20を通して遊技領域21内に放出される。この遊技領域21内には複数の障害釘が固定されており、発射通路20から遊技領域21内に放出された遊技球は障害釘に当りながら遊技領域21内を落下する。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して始動口22が固定されている。この始動口22は遊技球が上面から入賞することが可能なポケット状をなすものであり、始動口22内には始動口センサ23(図3参照)が固定されている。この始動口センサ23は近接スイッチからなるものであり、遊技球が始動口22内に入賞した場合には始動口センサ23が遊技球を検出することで始動信号を出力する。
遊技盤16には、図2に示すように、遊技領域21内に位置して特別入賞口24が固定されている。この特別入賞口24は遊技球が前面から入賞することが可能な横長な箱状をなすものであり、特別入賞口24内には特別入賞口センサ25(図3参照)が固定されている。この特別入賞口センサ25は近接スイッチからなるものであり、遊技球が特別入賞口24内に入賞した場合には特別入賞口センサ25が遊技球を検出することで特別入賞信号を出力する。
特別入賞口24には、図2に示すように、扉26が左右方向へ指向する軸27を中心に回転可能に装着されている。この扉26は特別入賞口ソレノイド28(図3参照)の出力軸に連結されており、特別入賞口ソレノイド28の電気的なオフ状態では扉26が垂直な閉鎖状態となることで特別入賞口24の前面を遊技球が入賞不能に閉鎖する。この扉26は特別入賞口ソレノイド28の電気的なオン状態で前方へ水平に倒れた開放状態に回転するものであり、扉26の開放状態では遊技球が扉26に乗って特別入賞口24内に入賞可能になる。
遊技盤16の後方には、図2に示すように、賞球払出し装置29が固定されている。この賞球払出し装置29は払出モータを有するものであり、遊技球が始動口22内に入賞した場合および特別入賞口24内に入賞した場合のそれぞれには払出モータの回転軸が回転操作されることで上皿4内に単位個数の遊技球が賞品として払出される。
遊技盤16には、図2に示すように、装飾枠30が固定されている。この装飾枠30は遊技領域21内に配置されたものであり、飾り板31および飾り筒を有している。この飾り筒は前面および後面のそれぞれが開口する横長な四角筒状をなすものである。この飾り筒は前方から遊技盤16の貫通孔の内周面に挿入されたものであり、飾り筒の後端部は遊技盤16の後方に突出している。飾り板31は飾り筒を取り囲む環状をなすものであり、遊技盤16の前方に配置されている。
装飾枠30には、図2に示すように、飾り板31に位置して特別図柄表示器32が固定されている。この特別図柄表示器32はLED表示器からなるものであり、遊技球が始動口22内に入賞した場合には大当りおよび外れのいずれであるかが判定され、大当りおよび外れのいずれであるかが判定された場合には特別図柄表示器32に特別図柄として外れ図柄(×)および大当り図柄(○)のいずれかが表示される。外れ図柄は外れと判定された場合に表示されるものであり、大当り図柄は大当りと判定された場合に表示されるものであり、特別図柄表示器32に外れ図柄および大当り図柄のいずれが表示されるかの遊技を特別図柄遊技と称する。
特別図柄表示器32に大当り図柄が表示された場合には大当りラウンドが開始される。この大当りラウンドは特別入賞口24を開放状態とするものであり、特別入賞口24内に限度個数(10個)の遊技球が入賞した場合または特別入賞口24の開放時間が限度時間(30×1000msec)に到達した場合には特別入賞口24が閉鎖状態とされることで終了する。この大当りラウンドは一定回数(5回)だけ繰返されるものであり、一定回数の大当りラウンドの繰返しを大当り遊技と称する。
装飾枠30には、図4に示すように、遊技盤16の後方に位置して裏カバー33が固定されている。この裏カバー33は装飾枠30の飾り筒の後端部に固定されたものであり、左板部34と右板部35と上板部36と下板部37を有している。左板部34および右板部35のそれぞれは上下方向へ指向するものであり、上板部36は左板部34および右板部35相互間を上端部で接続するものであり、下板部37は左板部34および右板部35相互間を下端部で接続するものである。この裏カバー33は左板部34〜下板部37相互間に開口部38を有するものであり、開口部38が装飾枠30の飾り筒内に後方から対向するように配置されている。
裏カバー33には、図2に示すように、装飾図柄表示器39が固定されている。この装飾図柄表示器39は横長な長方形状の表示領域を有するカラー液晶表示器からなるものであり、表示領域が前方から前枠10の窓11と装飾枠30の飾り筒内と裏カバー33の開口部38のそれぞれを通して視覚的に認識可能となるように配置されている。この装飾図柄表示器39は大当り遊技が開始されてから終了するまでの大当り遊技中に大当り遊技演出の映像が表示されるものであり、両スピーカ13のそれぞれは大当り遊技演出の映像の表示中に効果音を出力することで大当り遊技演出の映像を音で演出し、複数の電飾LED15のそれぞれは大当り遊技演出の映像の表示中に点滅することで大当り遊技演出の映像を光で演出する。
装飾図柄表示器39は遊技球が始動口22内に入賞した場合に装飾図柄遊技の映像が表示されるものであり、両スピーカ13のそれぞれは装飾図柄遊技の映像の表示中に効果音を出力することで装飾図柄遊技の映像を音で演出し、複数の電飾LED15のそれぞれは装飾図柄遊技の映像の表示中に点滅することで装飾図柄遊技の映像を光で演出する。
図5は装飾図柄遊技の映像であり、装飾図柄遊技の映像は左列の図柄要素と中列の図柄要素と右列の図柄要素のそれぞれの変動表示を開始した後に停止するものである。これら左列と中列と右列の3列のそれぞれの図柄要素の変動表示は図柄要素を(1)(2)(3)(4)(1)・・・の循環的な一定順序で上から下へスクロール表示するものであり(a参照)、左列の図柄要素のスクロール表示は(1)〜(4)のいずれか1つで1番目に停止し(b参照)、右列の図柄要素のスクロール表示は(1)〜(4)のいずれか1つで2番目に停止し(c参照)、中列の図柄要素のスクロール表示は(1)〜(4)のいずれか1つで3番目に停止する(d参照)。
3列の図柄要素の全てが変動停止した状態の組合せには大当りの組合せと外れリーチの組合せと完全外れの組合せが設定されている。大当りの組合せは3列の図柄要素が相互に同一な組合せであり、外れリーチの組合せは左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に同一で中列の図柄要素が左列の図柄要素および右列の図柄要素のそれぞれと異なる組合せであり、完全外れの組合せは左列の図柄要素および右列の図柄要素が相互に異なる組合せである。これら3列の図柄要素は特別図柄遊技で大当り図柄が表示される場合に大当りの組合せとなるものであり、特別図柄遊技で外れ図柄が表示される場合には外れリーチの組合せおよび完全外れの組合せのいずれかとなる。
図3のメイン制御回路40はCPUとROMとRAMを有するものであり、始動口センサ23からの始動信号および特別入賞口センサ25からの特別入賞信号のそれぞれが有るか否かを判断する。このメイン制御回路40は特別図柄表示器32を電気的に制御することで特別図柄遊技を行うものであり、特別入賞口ソレノイド28を電気的に制御することで大当り遊技を行う。
図6はメイン制御回路40の処理内容であり、メイン制御回路40はステップS1で始動口センサ23からの始動信号が有るか否かを判断する。ここで始動信号が有ると判断した場合にはステップS2で大当りおよび外れのいずれであるかを判定し、ステップS3で特別図柄を設定する。この特別図柄は大当りと判定された場合に大当り図柄に設定されるものであり、外れと判定された場合には外れ図柄に設定される。
メイン制御回路40はステップS3で特別図柄を設定すると、ステップS4で1つの変動パターンを選択する。この変動パターンは大当りと判定された場合に複数の大当り用の変動パターンのうちから選択され、外れと判定された場合に複数の外れ用の変動パターンのうちから選択されるものであり、メイン制御回路40はステップS4で変動パターンを選択した場合にはステップS5で演出制御回路41(図3参照)に変動パターの選択結果を送信する。この演出制御回路41は2つのスピーカ13と複数の電飾LED15と装飾図柄表示器39のそれぞれを電気的に制御するものであり、CPUとROMとRAMを有している。
メイン制御回路40はステップS5で変動パターンの選択結果を送信すると、ステップS6で複数の特別図柄遊技時間のうちから変動パターンの選択結果に応じた1つを選択する。そして、ステップS7で演出制御回路41に変動開始コマンドを送信し、ステップS8で特別図柄表示器32に特別図柄の設定結果を表示する。この特別図柄はステップS7で変動開始コマンドが送信されたことを基準に特別図柄遊技時間の選択結果が経過した場合に表示されるものであり、メイン制御回路40はステップS8で特別図柄の設定結果を表示した場合にはステップS9で演出制御回路41に変動停止コマンドを送信する。
メイン制御回路40はステップS9で変動停止コマンドを送信すると、ステップS10で特別図柄の設定結果が大当り図柄であるか否かを判断する。ここで特別図柄の設定結果が外れ図柄であると判断した場合にはステップS1に復帰し、特別図柄の設定結果が大当り図柄であると判断した場合にはステップS11で大当り遊技を行った後にステップS1に復帰する。
演出制御回路41は大当り用の変動パターンを受信した場合に3列の図柄要素を大当りの組合せに設定するものであり、外れ用の変動パターンを受信した場合には3列の図柄要素を外れリーチの組合せまたは完全外れの組合せに設定する。この演出制御回路41は変動開始コマンドを受信した場合に3列の図柄要素のそれぞれの変動表示を開始するものであり、3列の図柄要素のそれぞれの変動表示を開始した場合には左列の図柄要素の変動表示を1番目に停止し、右列の図柄要素の変動表示を2番目に停止する。これら左列および右列のそれぞれの図柄要素の変動表示は変動停止コマンドを受信する前に停止されるものであり、演出制御回路41は変動停止コマンドを受信した場合に中列の図柄要素の変動表示を停止することで3列の図柄要素を組合せの設定結果で表示する。
演出制御回路41は遊技モードをヒーローモードおよびヒロインモードのいずれかに設定するものである。ヒーローモードは、図7の(a)に示すように、装飾図柄遊技の映像をヒーローの背景映像の前方で表示するモードであり、ヒロインモードは装飾図柄遊技の映像をヒロインの背景映像の前方で表示するモードであり、演出制御回路41は変動開始コマンドを受信する毎に遊技モードを変更するか否かを判定する。この演出制御回路41はヒーローモードの設定状態で遊技モードを変更すると判定した場合に遊技モードをヒーローモードからヒロインモードに変更するものであり、ヒロインモードの設定状態で遊技モードを変更すると判定した場合には遊技モードをヒロインモードからヒーローモードに変更する。
裏カバー33には、図4に示すように、演出ユニット50が装着されている。この演出ユニット50は装飾図柄表示器39の前方で機械的な演出を行うことで遊技モードが変更されることに対する遊技者の期待感を煽るものであり、次のように構成されている。
[1]演出ユニット50について
裏カバー33には、図4に示すように、ユニットベース51が固定されている。このユニットベース51は裏カバー33の下板部37の前方に配置されたものであり、遊技盤16の後方に重ねて配置されることで遊技者から視覚的に認識不能にされている。このユニットベース51は、図8に示すように、左右方向へ指向する細長な板状をなすものであり、ユニットベース51の右端部にはユニットベース51の前面から前へ突出するストッパ52が形成されている。このユニットベース51の左端部にはフォトセンサ53が固定されている。このフォトセンサ53は投光素子および受光素子を有する反射形のものであり、受光素子が光を受光することで検出信号を出力する。
ユニットベース51には、図8に示すように、左右方向へ指向する直状の上ガイド54が固定されている。この上ガイド54はユニットベース41の前面から前方へ突出する棒状をなすものであり、左上ボス55と右上ボス56と中上ボス57を有している。左上ボス55は上ガイド54の左端部に配置されたものであり、右上ボス56は上ガイド54の右端部に配置されたものであり、左上ボス55および右上ボス56のそれぞれは上ガイド54の表面から上および下の双方へ突出している。中上ボス57は上ガイド54の左右方向の中央部に配置されたものであり、上ガイド54の表面から上へ突出している。これら左上ボス55〜中上ボス57のそれぞれは前面および後面が開口する円筒状をなすものであり、上ガイド54は前から左上ボス55内〜中上ボス57内のそれぞれを通してユニットベース51にネジ58を螺合することで固定されている。
ユニットベース51には、図8に示すように、下ガイド59が固定されている。この下ガイド59はユニットベース51の前面から前へ突出する棒状をなすものであり、上ガイド54の下方に上ガイド54に対して平行に配置されている。この下ガイド59は左下ボス60と右下ボス61と中下ボス62を有している。左下ボス60は下ガイド59の左端部に配置されたものであり、右下ボス61は下ガイド59の右端部に配置されたものであり、左下ボス60および右下ボス61のそれぞれは下ガイド59の表面から上および下の双方へ突出している。中下ボス62は下ガイド59の左右方向の中央部に配置されたものであり、下ガイド59の表面から下へ突出している。これら左下ボス60〜中下ボス62のそれぞれは前面および後面が開口する円筒状をなすものであり、下ガイド59は前から左下ボス60内〜中下ボス62内のそれぞれを通してユニットベース51にネジ58を螺合することで固定されている。
ユニットベース51には、図8に示すように、中スライダ63が装着されている。この中スライダ63は垂直な板状をなすものであり、2つの中上フック64および2つの中下フック65を有している。これら2つの中上フック64および2つの中下フック65のそれぞれは、図9に示すように、左右方向から見てコ字状をなすものであり、2つの中上フック64のそれぞれは上ガイド54の表面に移動可能に挿入され、2つの中下フック65のそれぞれは下ガイド59の表面に移動可能に挿入されている。即ち、中スライダ63は上ガイド54および下ガイド59のそれぞれに沿って左右方向へ直線的に移動可能にされたものである。
ユニットベース51には、図8に示すように、左右方向の中央部に位置して姫板モータ66が固定されている。この姫板モータ66はパルスモータからなるものであり、ユニットベース51の後方に配置されている。この姫板モータ66は演出制御回路41が電気的に制御するものであり、前後方向へ指向する回転軸を有している。この姫板モータ66の回転軸にはギア67が固定されている。このギア67はユニットベース51の前方に配置されたものであり、ギア67にはピニオン68が噛合されている。このピニオン68は前後方向へ指向する軸69を中心にユニットベース51に回転可能に装着されたものであり、姫板モータ66の運転状態で軸69を中心に回転する。
中スライダ63には、図8に示すように、ラック70が固定されている。このラック70は左右方向へ指向する直状をなすものであり、上ガイド54および下ガイド59のそれぞれに対して平行に配置されている。このラック70はピニオン68に噛合されており、姫板モータ66の運転状態ではピニオン68からラック70を通して中スライダ63に運動力が伝達されることで中スライダ63が上ガイド54および下ガイド59のそれぞれに沿って左右方向へ移動する。
中スライダ63には、図8に示すように、検出片71が形成されている。この検出片71は中スライダ63の下面から下へ突出するものであり、中スライダ63が予め決められた待機位置に静止している状態でユニットベース51のフォトセンサ53に前方から対向する。この中スライダ63の待機位置ではフォトセンサ53の投光素子から投射された光が検出片71で反射されることでフォトセンサ53の受光素子に入射し、フォトセンサ53の受光素子に光が入射することでフォトセンサ53から検出信号が出力される。即ち、フォトセンサ53は中スライダ63の待機位置で検出信号を出力するものである。
ユニットベース51の右端部には、図11に示すように、扉板モータ72が固定されている。この扉板モータ72はパルスモータからなるものであり、ユニットベース51の後方に配置されている。この扉板モータ72は演出制御回路41が電気的に制御するものであり、前後方向へ指向する回転軸を有している。この扉板モータ72の回転軸には、図8に示すように、ユニットベース51の前方に位置して小ギア73が固定されており、小ギア73には中ギア74が噛合され、中ギア74には大ギア75が噛合され、大ギア75には中ギア76が噛合されている。これら中ギア74〜中ギア76のそれぞれは前後方向へ指向する軸を中心に回転可能にされたものであり、ユニットベース51の前方に配置されている。
中ギア76には、図8に示すように、中ギア76の前方に位置して主動プーリー77が固定されている。この主動プーリー77は中ギア76と共通の軸を中心に回転可能なものであり、扉板モータ72の運転状態では扉板モータ72の回転軸から小ギア73と中ギア74と大ギア75と中ギア76を通して主動プーリー77に回転力が伝達されることで主動プーリー77が扉板モータ72の回転軸に比べて遅い速度で回転する。
ユニットベース51には、図8に示すように、ユニットベース51の前方に位置して従動プーリー78が装着されている。この従動プーリー78は前後方向へ指向する軸を中心に回転可能にされたものであり、ユニットベース51の左端部に配置されている。これら従動プーリー78および主動プーリー77相互間には、図11に示すように、ベルト79が装着されている。このベルト79は左右方向へ指向する直線状の上辺部80および下辺部81を有する無端状のものであり、扉板モータ72の運転状態では主動プーリー77および従動プーリー78が回転することでベルト79の上辺部80および下辺部81のそれぞれが相互に異なる水平方向へ相互に同一速度で移動する。
ベルト79の下辺部81には、図11に示すように、左スライダ82が固定されている。この左スライダ82は垂直な板状をなすものであり、図8に示すように、2つの左上フック83および2つの左下フック84を有している。これら2つの左上フック83および2つの左下フック84のそれぞれは左右方向から見てコ字状をなすものであり、左スライダ82は2つの左上フック83のそれぞれが上ガイド54の表面に移動可能に挿入されると共に2つの左下フック84のそれぞれが下ガイド59の表面に移動可能に挿入されることで上ガイド54および下ガイド59に左右方向へ直線的に移動可能に装着されている。この左スライダ82は前方から見た場合に中スライダ63の左方に配置されたものであり、図9に示すように、左右方向から見た場合に中スライダ63に重ねて配置されている。
左スライダ82は扉板モータ72の回転軸が正方向へ回転操作された場合に上ガイド54および下ガイド59のそれぞれに沿って左から右へ移動するものであり、扉板モータ72の回転軸が逆方向へ回転操作された場合には上ガイド54および下ガイド59のそれぞれに沿って右から左へ移動する。この左スライダ82は中スライダ63が待機位置に静止した状態で左スライダ82の右側面が中スライダ63の左側面に接触した待機位置に静止するものである。この左スライダ82は左スライダ82の待機位置で左方の左上フック83が左上ボス55から離間すると共に左方の左下フック84が左下ボス60から離間するものであり、左スライダ82が待機位置を超えて左へ移動した場合には左方の左上フック83が左上ボス55に接触すると共に左方の左下フック84が左下ボス60に接触することで左への移動が拘束される。
ベルト79の上辺部80には、図11に示すように、右スライダ85が固定されている。この右スライダ85は垂直な板状をなすものであり、図8に示すように、2つの右上フック86および2つの右下フック87を有している。これら2つの右上フック86および2つの右下フック87のそれぞれは左右方向から見てコ字状をなすものであり、右スライダ85は2つの右上フック86のそれぞれが上ガイド54の表面に移動可能に挿入されると共に2つの右下フック87のそれぞれが下ガイド59の表面に移動可能に挿入されることで上ガイド54および下ガイド59に左右方向へ直線的に移動可能に装着されている。この右スライダ85は左右方向から見て中スライダ63および左スライダ82のそれぞれに重なるものであり、前方から見て中スライダ63の右方に配置されている。
右スライダ85は扉板モータ72の回転軸が正方向へ回転操作された場合に上ガイド54および下ガイド59のそれぞれに沿って右から左へ左スライダ82と同一速度で左スライダ82と同一量だけ移動するものであり、扉板モータ72の回転軸が逆方向へ回転操作された場合には上ガイド54および下ガイド59のそれぞれに沿って左から右へ左スライダ82と同一速度で左スライダ82と同一量だけ移動する。この右スライダ85は左スライダ82が待機位置に静止した状態で待機位置に静止するものである。この右スライダ85は右スライダ85の待機位置で右方の右上フック86が右上ボス56から離間すると共に右方の右下フック87が右下ボス61から離間するものであり、右スライダ85が待機位置を超えて右へ移動した場合には右方の右上フック86が右上ボス56に接触すると共に右方の右下フック87が右下ボス61に接触することで右への移動が拘束される。
左スライダ82には、図9に示すように、左連結プレート88を介して左扉板89が連結されている。左扉板89は引き戸の一方を模した垂直な板状をなすものであり、装飾図柄表示器39の表示領域に比べて前方に配置されている。左連結プレート88は前板90と後板91と中間板92を有するものである。この左連結プレート88の前板90および後板91のそれぞれは垂直なものであり、中間板92を介して相互に連結されている。この左連結プレート88の前板90は左スライダ82の後面にネジ止めされることで左スライダ82に固定されたものであり、左連結プレート88の後板91は左扉板89の後面にネジ止めされることで左扉板89に固定されている。この左連結プレート88の後板91は左右方向から見た場合に前板90に比べて後方に配置されたものであり、図8に示すように、前方から見た場合に前板90に比べて中スライダ63側に偏って偏倚している。
右スライダ85には、図8に示すように、右連結プレート93を介して右扉板94が連結されている。この右扉板94は引き戸の他方を模した垂直な板状をなすものである。この右扉板94は装飾図柄表示器39の表示領域に比べて前方に配置されたものであり、左右方向から見た場合に左扉板89に重なるように配置されている。右連結プレート93は前板と後板と中間板を有するものである。この右連結プレート93の前板および後板のそれぞれは垂直なものであり、中間板を介して相互に連結されている。この右連結プレート93の前板は右スライダ85の後面にネジ止めされることで右スライダ85に固定されたものであり、右連結プレート93の後板は右扉板94の後面にネジ止めされることで右扉板94に固定されている。
中スライダ63には、図10に示すように、中連結プレート95を介して姫板96が連結されている。この姫板96はお姫様を模した垂直な板状をなすものであり、装飾図柄表示器39の表示領域に比べて前方に配置されている。中連結プレート95は前板97と後板98と中間板99を有するものである。この中連結プレート95の前板97および後板98のそれぞれは垂直な板状をなすものであり、中間板99を介して相互に連結されている。この中連結プレート95の前板97は中スライダ63の後面にネジ止めされることで中スライダ63に固定されたものである。この中連結プレート95の前板97は左右方向から見た場合に左連結プレート88の前板90に比べて後方に配置されたものであり、図8に示すように、前方から見た場合に左連結プレート88の前板90に比べて右側に配置されている。
中連結プレート95の後板98は、図9に示すように、左右方向から見た場合に左連結プレート88の前板90と左連結プレート88の後板91と中連結プレート95の前板97のそれぞれに比べて後方に配置されたものであり、左連結プレート88の後板91は、図8に示すように、前方から見た場合に中連結プレート95の後板98に重ねて配置されている。この中連結プレート95の後板98は姫板96の後面にネジ止めされることで姫板96に固定されたものであり、姫板96は、図9に示すように、左右方向から見た場合に左扉板89および右扉板94のそれぞれに比べて後方に配置されている。演出ユニット50は以上のように構成されている。
[2]演出制御回路41の処理内容について
演出制御回路41は遊技モードを変更すると判定した場合に扉演出1を行うと判定するものであり、扉演出1を行うと判定した場合には扉演出1を開始する。この演出制御回路41は遊技モードを変更しないと判定した場合に扉演出2を行うか否かを判定するものであり、扉演出2を行うと判定した場合には扉演出2を開始する。これら扉演出1および扉演出2のそれぞれが開始される前には中スライダ63が待機位置に静止している。
図8および図11は中スライダ63を待機位置で示すものである。この中スライダ63の待機位置では左スライダ82および右スライダ85のそれぞれが待機位置に静止しており、中スライダ63および左スライダ82相互間の位置関係が相互に接触した接近状態にされている。これら中スライダ63〜右スライダ85のそれぞれの待機位置では中スライダ63と左スライダ82と右スライダ85と左扉板89と右扉板94と姫板96のそれぞれが装飾枠30の飾り板31の後方に配置されることで前方から視覚的に認識不能に隠され、左扉板89および姫板96相互間の位置関係が接近状態にされている。この接近状態は姫板96の右側の一部が左扉板89の右側面から右へ突出するものであり、接近状態では姫板96のうち左扉板89から突出する一部を除く残り部が左扉板89の後方に隠される。
図12は演出制御回路41の扉演出処理である。この扉演出処理は演出制御回路41が扉演出1および扉演出2のいずれかを行うと判定した場合に起動するものであり、演出制御回路41は扉演出処理を起動した場合にはステップS21で姫板モータ66の正方向への回転操作を開始することで姫板96を待機位置から右へ一定速度で移動操作する。この姫板モータ66は正転用の駆動パルスが与えられることで正方向へ回転操作されるものであり、正転用の1つの駆動パルスが与えられる毎に正方向へ一定角度だけ回転する。
演出制御回路41はステップS21で姫板モータ66の正方向への回転操作を開始すると、ステップS22で扉板モータ72の正方向への回転操作を開始することで左扉板89を待機位置から右へ一定速度で移動操作すると共に右扉板94を待機位置から左へ一定速度で移動操作する。これら左扉板89と右扉板94と姫板96のそれぞれの移動速度は相互に同一に設定されており、左扉板89および姫板96のそれぞれは接近状態のまま待機位置から右へ移動する。扉板モータ72は正転用の駆動パルスが与えられることで正方向へ回転操作されるものであり、正転用の1つの駆動パルスが与えられる毎に正方向へ一定角度だけ回転する。
右扉板94は待機位置から左へ移動開始された場合に装飾枠30の飾り板31の後方から左へ外れるものであり、前方から前枠10のガラス窓11および飾り板31の開口部を通して視覚的に認識可能となる。左扉板89および姫板96のそれぞれは待機位置から右へ移動開始された場合に装飾枠30の飾り板31の後方から右へ外れるものであり、前方から前枠10のガラス窓11および飾り板31の開口部を通して視覚的に認識可能となる。これら左扉板89と右扉板94と姫板96のそれぞれは待機位置から移動開始された場合に装飾図柄表示器39の表示領域の前方に重なるものであり、装飾図柄遊技の映像の前方に重なって移動する。即ち、遊技者は左扉板89および姫板96のそれぞれが接近状態のまま右へ移動する様子を視覚的に認識することで左扉板89の後方に姫板96が存在すると認識する。中スライダ63と左スライダ82と右スライダ85のそれぞれは装飾枠30の飾り板31の後方で移動するものであり、待機位置から移動開始された場合にも視覚的に認識不能となる。
演出制御回路41はステップS22で扉板モータ72の正方向への回転操作を開始すると、ステップS23で扉板モータ72に限度数N1の正転用の駆動パルスを与えたか否かを判断する。この限度数N1は、図13に示すように、左扉板89の右側面および右扉板94の左側面相互間に遊技者が姫板96を視覚的に認識可能となる微小な隙間が残される数に設定されたものであり、演出制御回路41はステップS23で扉板モータ72に限度数N1の正転用の駆動パルスを与えたと判断した場合にはステップS24で扉板モータ72の回転操作を停止する。この扉板モータ72は駆動パルスの供給が停止されることで回転停止するものであり、ステップS24で扉板モータ72の回転操作が停止された場合には、図13に示すように、左扉板89および右扉板94のそれぞれが微小な隙間を介して左右方向に相互に対向する限度位置に静止する。
左扉板89および右扉板94のそれぞれが限度位置に静止した状態では、図13に示すように、中スライダ63の右側面および右スライダ85の左側面相互間に隙間が形成されており、姫板96は左扉板89および右扉板94のそれぞれが限度位置に静止した状態で右へ移動する。これら左扉板89および右扉板94のそれぞれが限度位置で静止した状態では右スライダ85の左方の右上フック86が上ガイド54の中上ボス57から離間すると共に右スライダ85の左方の右下フック87が下ガイド59の中下ボス62から離間しており、右扉板94が限度位置を超えて左へ異常に移動した場合には右スライダ85の左方の右上フック86が上ガイド54の中上ボス57に接触すると共に右スライダ85の左方の右下フック87が下ガイド59の中下ボス62に接触することで右扉板94の左への移動が拘束され、右扉板94の左への移動が拘束されることに応じて左扉板89の右への移動が拘束される。
演出制御回路41はステップS24で扉板モータ72の回転操作を停止すると、ステップS25で姫板モータ66に限度数N2の正転用の駆動パルスを与えたか否かを判断する。この限度数N2は、図14に示すように、姫板96の左右方向の中心部が左扉板89および右扉板94相互間の隙間の後方に位置する数に設定されたものであり、演出制御回路41はステップS25で姫板モータ66に限度数N2の正転用の駆動パルスを与えたと判断した場合にはステップS26で姫板モータ66の回転操作を停止する。この姫板モータ66は駆動パルスの供給が停止されることで回転停止するものであり、ステップS26で姫板モータ66の回転操作が停止された場合には、図14に示すように、姫板96の左右方向の中心部が左扉板89および右扉板94相互間の隙間の後方に位置する限度位置に静止する。この姫板96の限度位置ではラック70の右端面およびストッパ52の左側面相互間に隙間が残されており、姫板96が限度位置を超えて右へ異常に移動した場合にはラック70の右端面がストッパ52の左側面に接触することで姫板96の右への移動が拘束される。
演出制御回路41はステップS26で姫板モータ66の回転操作を停止すると、ステップS27で扉板モータ72の逆方向への回転操作を開始する。この扉板モータ72は逆転用の1つの駆動パルスが与えられる毎に一定角度だけ逆方向へ回転するものであり、扉板モータ72の逆方向への回転操作が開始された場合には右扉板94が限度位置から右へ一定速度で移動すると共に左扉板89が限度位置から左へ一定速度で移動する。これら左扉板89および右扉板94のそれぞれは姫板96が限度位置で静止した状態で移動するものであり、左扉板89および右扉板94相互間の隙間は左扉板89および右扉板94のそれぞれの移動が進行することに応じて大きくなり、左扉板89および右扉板94相互間の隙間が大きくなることに応じて姫板96の露出面積が増える。
演出制御回路41はステップS27で扉板モータ72の逆方向への回転操作を開始すると、ステップS28で扉板モータ72に限度数N3の逆転用の駆動パルスを与えたか否かを判断する。この限度数N3は左扉板89および右扉板94のそれぞれが限度位置から待機位置に復帰する前の数に設定されたものであり、図15に示すように、左扉板89および右扉板94相互間の隙間を通して姫板96の全領域が露出するより前の数に設定されている。
演出制御回路41はステップS28で扉板モータ72に限度数N3の逆転用の駆動パルスを与えたと判断すると、ステップS29で扉板モータ72の回転操作を停止することで左扉板89および右扉板94のそれぞれを途中位置で静止させる。この途中位置は、図15に示すように、左扉板89および右扉板94相互間の隙間を通して姫板96の全領域が露出する前の位置であり、演出制御回路41はステップS29で扉板モータ72の回転操作を停止した場合にはステップS30へ移行する。ここで扉板モータ72の正方向への回転操作を開始し、左扉板89および右扉板94のそれぞれを途中位置から限度位置に向けて一定速度で移動開始する。
演出制御回路41はステップS30で扉板モータ72の正方向への回転操作を開始すると、ステップS31で扉板モータ72に限度数N3の正転用の駆動パルスを与えたか否かを判断する。ここで扉板モータ72に限度数N3の正転用の駆動パルスを与えたと判断した場合にはステップS32で扉板モータ72の回転操作を停止し、左扉板89および右扉板94のそれぞれを限度位置に静止させる。
演出制御回路41はステップS32で扉板モータ72の回転操作を停止すると、ステップS33で扉板モータ72の逆方向への回転操作を開始し、ステップS34で扉板モータ72に限度数N3の逆転用の駆動パルスを与えたか否かを判断する。ここで扉板モータ72に限度数N3の逆転用の駆動パルスを与えたと判断した場合にはステップS35で扉板モータ72の回転操作を停止し、左扉板89および右扉板94のそれぞれを途中位置に静止させる。
演出制御回路41はステップS35で扉板モータ72の回転操作を停止すると、ステップS36で扉板モータ72の正方向への回転操作を開始し、ステップS37で扉板モータ72に限度数N3の正転用の駆動パルスを与えたか否かを判断する。ここで扉板モータ72に限度数N3の正転用の駆動パルスを与えたと判断した場合にはステップS38で扉板モータ72の回転操作を停止する。即ち、演出制御回路41は姫板96の限度位置で左扉板89および右扉板94のそれぞれを限度位置および途中位置相互間で往復動させ、左扉板89および右扉板94相互間の隙間から姫板96の一部を露出させることで姫板96の全領域が露出することに対する遊技者の期待感を高める。
演出制御回路41はステップS38で扉板モータ72の回転操作を停止すると、ステップS39で遊技モードを変更すると判定しているか否かを判断する。ここで遊技モードを変更すると判定していると判断した場合にはステップS40の扉復帰処理1へ移行し、遊技モードを変更しないと判定していると判断した場合にはステップS41の扉復帰処理2へ移行する。
図16はステップS40の扉復帰処理1であり、演出制御回路41はステップS51で扉板モータ72の逆方向への回転操作を開始することで左扉板89および右扉板94のそれぞれを限度位置から待機位置に向けて移動開始する。これら左扉板89および右扉板94のそれぞれの移動操作は姫板96が限度位置で静止した状態で行われるものであり、演出制御回路41はステップS51で扉板モータ72の逆方向への回転操作を開始した場合にはステップS52へ移行する。
演出制御回路41はステップS52へ移行すると、扉板モータ72に限度数N4の逆転用の駆動パルスを与えたか否かを判断する。この限度数N4は左扉板89および右扉板94のそれぞれが途中位置を通過して待機位置に到達する前の数に設定されたものであり、演出制御回路41はステップS52で扉板モータ72に限度数N4の逆転用の駆動パルスを与えたと判断した場合にはステップS53で扉板モータ72の回転操作を停止することで左扉板89および右扉板94のそれぞれを待機位置および途中位置相互間の仮停止位置に静止させる。
左扉板89および右扉板94のそれぞれは姫板96の限度位置で仮停止位置に到達するものであり、左扉板89の仮停止位置および姫板96の限度位置では左スライダ82および中スライダ63相互間の位置関係が離間状態となる。この離間状態は左スライダ82および中スライダ63相互間が接近状態に比べて左右方向へ離れた状態であり、左スライダ82および中スライダ63相互間の離間状態では姫板96の前面の全領域が左扉板89および右扉板94相互間の隙間を通して視認可能となり、遊技者が姫板96の前面の全領域を視認することで遊技モードが変更されると認識する。
演出制御回路41はステップS53で扉板モータ72の回転操作を停止すると、ステップS54で姫板モータ66の逆方向への回転操作を開始し、ステップS55でフォトセンサ53からの検出信号があるか否かを判断する。ここでフォトセンサ53からの検出信号があると判断した場合にはステップS56で姫板モータ66の回転操作を停止し、扉復帰処理1を終える。即ち、姫板96はフォトセンサ53からの検出信号に応じて中スライダ63が待機位置に復帰したと判断された場合に移動停止されることで待機位置に戻されるものである。この中スライダ63の復帰操作は左扉板89および右扉板94のそれぞれの仮停止位置で行われるものであり、中スライダ63は待機位置に復帰する途中で仮停止位置の左スライダ82の右側面に接触する。この中スライダ63は左スライダ82に接触したまま左へ移動することで左スライダ82を仮停止位置から待機位置に押し戻し、右スライダ85は左スライダ82が仮停止位置から待機位置に押し戻されることに連動して仮停止位置から待機位置に復帰する。
図17はステップS41の扉復帰処理2であり、演出制御回路41はステップS61で姫板モータ66の逆方向への回転操作を開始し、ステップS62で姫板モータ66に限度数N5の逆転用の駆動パルスを与えたか否かを判断する。この限度数N5は、図13に示すように、中スライダ63の左側面が限度位置の左スライダ82の右側面に接触する数に設定されたものであり、姫板モータ66に限度数N5の逆転用の駆動パルスが与えられた場合には左扉板89および姫板96相互間が接近状態となる。
演出制御回路41はステップS62で姫板モータ66に限度数N5の逆転用の駆動パルスを与えたと判断すると、ステップS63で扉板モータ72の逆方向への回転操作を開始することで左扉板89および右扉板94のそれぞれを限度位置から待機位置に向けて移動開始する。即ち、遊技モードを変更しないと判定された場合には左扉板89および姫板96が接近状態で待機位置に向けて移動操作される。従って、姫板96の前面の全領域が視認可能とならず、遊技者は姫板96の前面の全領域を視認できないことから遊技モードが変更されないと認識する。
演出制御回路41はステップS63で扉板モータ72の逆方向への回転操作を開始すると、ステップS64で扉板モータ72に限度数N4の逆転用の駆動パルスを与えたか否かを判断する。ここで扉板モータ72に限度数N4の逆転用の駆動パルスを与えたと判断した場合にはステップS65で扉板モータ72の回転操作を停止し、ステップS66でフォトセンサ53からの検出信号があるか否かを判断する。ここでフォトセンサ53からの検出信号があると判断した場合にはステップS67で姫板モータ66の回転操作を停止することで姫板96を待機位置に静止させ、扉復帰処理2を終える。即ち、扉板モータ72の逆方向への回転操作は左扉板89および右扉板94のそれぞれが仮停止位置に到達することで停止されるものであり、中スライダ63は仮停止位置の左スライダ82に接触したまま移動することで左スライダ82を仮停止位置から待機位置に押し戻し、右スライダ85は左スライダ82が仮停止位置から待機位置に押し戻されることに連動して仮停止位置から待機位置に復帰する。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
姫板96は中連結プレート95を介して中スライダ63に連結されたものであり、左扉板89は左連結プレート88を介して左スライダ82に連結されたものである。これら姫板96および左扉板89のそれぞれは共通の上ガイド54および下ガイド59で移動が案内されるものであり、第1の装飾部材の移動を案内する第1のガイド機構および第2の装飾部材の移動を案内する第2のガイド機構を前後方向に相互に並べていた従来に比べて姫板96および左扉板89のそれぞれの移動を案内するために必要な前後方向のスペースが小さくなる。
左扉板89は中スライダ63および左スライダ82間が接近状態となることで姫板96に前方から重なると共に中スライダ63および左スライダ82間が離間状態となることで姫板96に前方から重ならないように左スライダ82の左右方向の中央部に比べて姫板96の側に偏倚して左スライダ82に連結されたものであり、左扉板89および姫板96は前後方向に相互に重なる状態および左右方向に相互に離れる状態相互間で切換えられる。即ち、左扉板89および姫板96は遊技者の側から見て前後方向に重なる状態および重ならない状態となることが許容されるものであり、扉演出1で姫板96が左扉板89の後方から出現する演出を行うことができる。
中スライダ63および左スライダ82のそれぞれの待機位置で中スライダ63の左側面を左スライダ82の右側面に接触させ、中スライダ63および左スライダ82のそれぞれを限度位置から待機位置に戻す場合に中スライダ63の左側面で左スライダ82の右側面を押すことで左スライダ82を限度位置から待機位置に向けて移動させた。このため、中スライダ63が待機位置に到達することで左スライダ82も待機位置に到達するようになるので、左スライダ82が待機位置に到達したか否かを検出する専用のセンサが不要になる。しかも、扉板モータ72が脱調することで左スライダ82および右スライダ85のそれぞれが限度位置から待機位置に到達しなかった場合にも左スライダ82が中スライダ63で押されることで待機位置に戻り、右スライダ85が左スライダ82に連動して待機位置に戻るようになる。
左扉板89および右扉板94のそれぞれの限度位置で中スライダ63の右側面および右スライダ85の左側面相互間に隙間を設けたので、中スライダ63が左スライダ82および右スライダ85のそれぞれに対して左から右へ移動可能となる。このため、扉演出1および扉演出2のそれぞれで左扉板89および右扉板94のそれぞれが限度位置に到達する前には姫板96を左扉板89の後方に大きく隠して移動させると共に左扉板89および右扉板94のそれぞれが限度位置に到達した後には姫板96を左扉板89および右扉板94相互間の限度位置に移動させることができるので、特に扉演出1で姫板96の限度位置で姫板96の前面の全領域を遊技者に見せることができる。
左スライダ82には、図18に示すように、検出片101が形成されており、検出片101は左スライダ82の動作確認位置でフォトセンサ53に前方から対向する。この左スライダ82の動作確認位置は限度位置および仮停止位置相互間に設定されたものであり、左スライダ82の動作確認位置ではフォトセンサ53の投光素子から投射された光が検出片101で反射されることでフォトセンサ53から検出信号が出力される。
図19の扉復帰処理1は演出制御回路41が図16の扉復帰処理1に換えて行うものであり、演出制御回路41はステップS71で扉板フラグをオフ状態に設定し、ステップS72で姫板フラグをオフ状態に設定する。そして、ステップS73で扉板モータ72の逆方向への回転操作を開始することで左扉板89および右扉板94のそれぞれを限度位置から仮停止位置に向けて移動開始し、ステップS74で扉板モータ72に限度数N4の逆転用の駆動パルスを与えたか否かを判断する。
演出制御回路41はステップS74で扉板モータ72に限度数N4の逆転用の駆動パルスを与えていないと判断すると、ステップS75でフォトセンサ53からの検出信号があるか否かを判断する。ここでフォトセンサ53からの検出信号がないと判断した場合にはステップS74に復帰し、フォトセンサ53からの検出信号があると判断した場合にはステップS76で扉板フラグをオン状態に設定してステップS74に復帰する。
演出制御回路41はステップS74で扉板モータ72に限度数N4の逆転用の駆動パルスを与えたと判断すると、ステップS77で扉板モータ72の回転操作を停止する。即ち、扉板フラグは扉板モータ72に限度数N4の逆転用の駆動パルスが与えられたにも拘わらず扉板モータ72が脱調することで左スライダ82が動作確認位置に到達しなかった場合にオフ状態となるものであり、左スライダ82が動作確認位置に到達した場合にはオン状態となる。
演出制御回路41はステップS77で扉板モータ72の回転操作を停止すると、ステップS78でタイマの値を(0)にリセットする。このタイマの値は一定時間が経過する毎に一定値が加算されるものであり、演出制御回路41はステップS78でタイマの値をリセットした場合にはステップS79で姫板モータ66の逆方向への回転操作を開始し、ステップS80でフォトセンサ53からの検出信号があるか否かを判断する。ここでフォトセンサ53からの検出信号がないと判断した場合にはステップS81へ移行し、タイマの値の加算結果が予め決められた限度時間に到達したか否かを判断する。この限度時間はステップS79で姫板モータ66の逆方向への回転操作が開始されてから中スライダ63が待機位置に到達するまでの時間に比べて長く設定されたものであり、演出制御回路41はステップS81でタイマの値の加算結果が限度時間に到達していないと判断した場合にはステップS80に復帰する。
演出制御回路41はステップS80でフォトセンサ53からの検出信号があると判断すると、ステップS82で姫板フラグをオン状態に設定する。そして、ステップS83で姫板モータ66の回転操作を停止し、ステップS84のリトライ処理へ移行する。即ち、姫板フラグは限度時間が経過する前に中スライダ63が待機位置に到達した場合にオン状態となるものである。この場合には左スライダ82が中スライダ63で押されることで待機位置に戻されており、右スライダ85が左スライダ82に連動して待機位置に戻されている。
演出制御回路41はステップS81でタイマの値の加算結果が限度時間に到達したと判断すると、ステップS83で姫板モータ66の回転操作を停止し、ステップS84のリトライ処理へ移行する。即ち、姫板フラグは限度時間が経過しても中スライダ63が待機位置に到達しない場合にオフ状態となるものであり、姫板フラグのオフ状態では左スライダ82および右スライダ85のそれぞれも待機位置に到達していない。
図20の扉復帰処理2は演出制御回路41が図16の扉復帰処理2に換えて行うものであり、演出制御回路41はステップS91で扉板フラグをオフ状態に設定し、ステップS92で姫板フラグをオフ状態に設定する。そして、ステップS93で姫板モータ66の逆方向への回転操作を開始し、ステップS94で姫板モータ66に限度数N5の逆転用の駆動パルスを与えたか否かを判断する。
演出制御回路41はステップS94で姫板モータ66に限度数N5の逆転用の駆動パルスを与えたと判断すると、ステップS95で扉板モータ72の逆方向への回転操作を開始することで左扉板89および右扉板94のそれぞれを姫板96と共に限度位置から待機位置に向けて移動開始し、ステップS96で扉板モータ72に限度数N4の逆転用の駆動パルスを与えたか否かを判断する。
演出制御回路41はステップS96で扉板モータ72に限度数N4の逆転用の駆動パルスを与えていないと判断すると、ステップS97でフォトセンサ53からの検出信号があるか否かを判断する。ここでフォトセンサ53からの検出信号がないと判断した場合にはステップS96に復帰し、フォトセンサ53からの検出信号があると判断した場合にはステップS98で扉板フラグをオン状態に設定してステップS96に復帰する。
演出制御回路41はステップS96で扉板モータ72に限度数N4の逆転用の駆動パルスを与えたと判断すると、ステップS99で扉板モータ72の回転操作を停止する。即ち、扉板フラグは扉板モータ72が脱調することで左スライダ82が動作確認位置に到達しなかった場合にオフ状態となり、左スライダ82が動作確認位置に到達した場合にオン状態となるものであり、演出制御回路41はステップS99で扉板モータ72の回転操作を停止した場合にはステップS100でタイマの値を(0)にリセットする。
演出制御回路41はステップS100でタイマの値を(0)にリセットすると、ステップS101でフォトセンサ53からの検出信号があるか否かを判断する。ここでフォトセンサ53からの検出信号がないと判断した判断にはステップS102へ移行し、タイマの値の加算結果が限度時間に到達したか否かを判断する。この限度時間はステップS81の限度時間と同一に設定されたものであり、演出制御回路41はステップS102でタイマの値の加算結果が限度時間に到達していないと判断した場合にはステップS101に復帰する。
演出制御回路41はステップS101でフォトセンサ53からの検出信号があると判断すると、ステップS103で姫板フラグをオン状態に設定する。そして、ステップS104で姫板モータ66の回転操作を停止し、ステップS105のリトライ処理へ移行する。即ち、中スライダ63が限度時間の経過前に待機位置に復帰した場合には左スライダ82および右スライダ85のそれぞれも待機位置に復帰し、姫板フラグがオン状態となる。
演出制御回路41はステップS102でタイマの値の加算結果が限度時間に到達したと判断すると、ステップS104で姫板モータ66の回転操作を停止し、ステップS105のリトライ処理へ移行する。即ち、限度時間が経過しても中スライダ63が待機位置に復帰しなかった場合には左スライダ82および右スライダ85のそれぞれも待機位置に復帰しておらず、姫板フラグがオフ状態となる。
図21はステップS84およびステップS105のそれぞれのリトライ処理であり、演出制御回路41はステップS111で扉板フラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。ここで扉板フラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはステップS113へ移行し、扉板フラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS112で扉板LEDを点灯状態としてステップS113へ移行する。
演出制御回路41はステップS113へ移行すると、姫板フラグがオフ状態に設定されているか否かを判断する。ここで姫板フラグがオン状態に設定されていると判断した場合にはリトライ処理を終え、姫板フラグがオフ状態に設定されていると判断した場合にはステップS114で姫板LEDを点灯状態とする。これら姫板LEDおよび扉板LEDのそれぞれは遊技盤16に固定されたものであり、発射通路20および遊技領域21のそれぞれの外部に配置されている。これら姫板LEDおよび扉板LEDのそれぞれは前方から前枠10のガラス窓11を通して視覚的に認識可能なものであり、パチンコホールの従業員は扉板LEDが点灯状態となっているか否かを目で確認することで扉板モータ72の脱調の有無を判断でき、姫板LEDが点灯状態となっているか否かを目で確認することで姫板モータ66の脱調の有無を判断できる。
演出制御回路41はステップS114で姫板LEDを点灯状態とすると、ステップS115でタイマの値を(0)にリセットし、ステップS116で姫板モータ66の逆方向への回転操作を再開する。即ち、中スライダ63と左スライダ82と右スライダ85のそれぞれが待機位置に到達していない場合には姫板モータ66の逆方向への回転操作が再開され、中スライダ63〜右スライダ85のそれぞれを待機位置に戻す試みがなされる。
演出制御回路41はステップS116で姫板モータ66の逆方向への回転操作を再開すると、ステップS117でフォトセンサ53からの検出信号があるか否かを判断する。ここでフォトセンサ53からの検出信号がないと判断した場合にはステップS118へ移行し、タイマの値の加算結果が限度時間に到達しているか否かを判断する。この限度時間はステップS81およびS102のそれぞれの限度時間に比べて長く設定されたものであり、演出制御回路41はステップS118でタイマの値の加算結果が限度時間に到達していないと判断した場合にはステップS117に復帰する。
演出制御回路41はステップS117でフォトセンサ53からの検出信号があると判断すると、ステップS120で姫板モータ66の回転操作を停止する。即ち、限度時間が経過する前に中スライダ63が待機位置に復帰した場合にはフォトセンサ53から検出信号が出力されることで姫板モータ66の回転操作が停止される。この場合には左スライダ82が中スライダ63で押されることで待機位置に復帰し、右スライダ85が左スライダ82に連動して待機位置に復帰している。
演出制御回路41はステップS118でタイマの値の加算結果が限度時間に到達したと判断すると、ステップS119で装飾図柄表示器39に異常メッセージを表示する。この異常メッセージは装飾図柄遊技の映像に重ねて表示されるものであり、演出制御回路41はステップS119で異常メッセージを表示した場合にはステップS120で姫板モータ66の回転操作を停止する。即ち、限度時間が経過しても中スライダ63が待機位置に復帰しなかった場合にはフォトセンサ53から検出信号が出力されず、姫板モータ66の回転操作が停止される。この場合には左スライダ82および右スライダ85のそれぞれも待機位置に復帰しておらず、装飾図柄表示器39に異常メッセージが表示されることで中スライダ63と左スライダ82と右スライダ85のそれぞれが待機位置に復帰していないと報知される。従って、パチンコホールの従業員が異常の発生を認識し、手指で中スライダ63と左スライダ82と右スライダ85のそれぞれを待機位置に戻すことができる。
上記実施例2によれば次の効果を奏する。
中スライダ63の検出片71および左スライダ82の検出片101のそれぞれを共通のフォトセンサ53で検出したので、姫板モータ66および扉板モータ72のそれぞれの脱調の有無を共通のフォトセンサ53で検出することが可能になる。
上記実施例2においては、中スライダ63の検出片71の左右方向の幅寸法および左スライダ82の検出片101の左右方向の幅寸法を相互に異なる値に設定し、フォトセンサ53の出力信号がオフからオンに立上ったときからオンからオフに立下がったときまでの時間の長さに応じて中スライダ63の検出片71および左スライダ82の検出片101のいずれであるかを相互に識別しても良い。即ち、フォトセンサ53の検出信号の時間的な長さに応じてスライダの種類を判別しても良い。
上記実施例1および2のそれぞれにおいては、姫板96を左扉板89および右扉板94のそれぞれに比べて前方に配置しても良い。
上記実施例1および2のそれぞれにおいては、演出ユニット50を上ガイド54および下ガイド59のそれぞれが上下方向へ指向するように配置しても良い。即ち、左扉板89と右扉板94と姫板96のそれぞれを上下方向へ移動可能に配置しても良い。
上記実施例1および2のそれぞれにおいては、扉演出1および扉演出2のそれぞれが開始された場合に姫板96および左扉板89を前後方向に相互に重ならない状態で左から右へ移動操作しても良い。この場合には扉演出1で姫板96および左扉板89を前後方向に相互に重ならない状態から重なる状態とすることで遊技モードが変更されると遊技者に報知した後に両者を重なる状態のまま右から左へ移動操作しても良い。この扉演出1では姫板96および左扉板89のうちの一方を他方に接近する方向へ移動操作することで両者を前後方向に相互に重なる状態としても良く、あるいは、姫板96および左扉板89のそれぞれを相互に接近する方向へ移動操作することで両者を前後方向に相互に重なる状態としても良い。
上記実施例1および2のそれぞれにおいては、扉演出1で姫板96および左扉板89のそれぞれを相互に遠ざかる方向へ移動操作することで両者を前後方向に相互に重ならない状態としても良い。
上記実施例1および2のそれぞれにおいては、中スライダ63および左スライダ82を共通の1つの駆動源で移動操作しても良い。この場合には中スライダ63および左スライダ82のうちの一方と駆動源との間にカム機構等の運動力変換機構を介在することで中スライダ63および左スライダ82間の位置関係を接近状態および離間状態のそれぞれとすることが好ましい。
上記実施例1および2のそれぞれにおいては、装飾図柄遊技の映像で装飾図柄が大当りの組合せとなる場合には扉演出1を扉演出2に比べて高い確率で行い、装飾図柄が外れリーチの組合せとなる場合には扉演出2を扉演出1に比べて高い確率で行っても良い。即ち、扉演出1または扉演出2を行うことで装飾図柄が大当りの組合せとなるか否かを予告しても良い。
上記実施例1および2のそれぞれにおいては、左スライダ82と左連結プレート88と左扉板89のうちの2つまたは3つを一体成形しても良い。
上記実施例1および2のそれぞれにおいては、中スライダ63と中連結プレート95と姫板96のうちの2つまたは3つを一体成形しても良い。
41は演出制御回路(制御回路)、54は上ガイド(ガイド部材)、59は下ガイド(ガイド部材)、63は中スライダ(第1の移動部材)、82は左スライダ(第2の移動部材)、89は左扉板(第2の装飾部材)、96は姫板(第1の装飾部材)である。

Claims (1)

  1. 遊技者の側から見て遊技盤に沿う方向へ移動可能な第1の装飾部材と、前記第1の装飾部材の前側または後側に設けられ前記第1の装飾部材の移動方向と平行な方向に移動可能な第2の装飾部材とを有するパチンコ遊技機の演出装置において、
    遊技者の側から見て前記遊技盤に沿う方向へ向くガイド部材と、
    前記ガイド部材で移動が案内されるものであって、前記ガイド部材に沿って移動すると共に前記第1の装飾部材が連結された第1の移動部材と、
    前記第1の移動部材と共通の前記ガイド部材で移動が案内されるものであって、前記第1の移動部材と同一の軌道上を移動すると共に前記第2の装飾部材が連結された第2の移動部材と、
    前記第1の移動部材および前記第2の移動部材を駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段を制御することで前記第1の移動部材および前記第2の移動部材間の相対的な位置関係を接近状態および離間状態のそれぞれとする制御回路を備え、
    前記第2の装飾部材は、
    前記第1の装飾部材に対して前後方向に位置的にずれるように前記第2の移動部材に連結されたものであって、
    遊技者の側から見て前記第1の移動部材および前記第2の移動部材間の接近状態で前記第1の装飾部材に対して前後方向に重なると共に前記第1の移動部材および前記第2の移動部材間の離間状態で前記第1の装飾部材に対して前後方向に重ならないように前記第1の移動部材および前記第2の移動部材の移動方向において前記第1の装飾部材の側に偏倚して前記第2の移動部材に連結されていることを特徴とするパチンコ遊技機の演出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016054773A (ja) * 2014-09-05 2016-04-21 株式会社オリンピア 遊技機
JP2016067402A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 株式会社三共 遊技機
JP2017086982A (ja) * 2017-02-14 2017-05-25 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

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