JP2015047429A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技機において、単一のモータをもって、複数の可動演出役物を演出動作させる。【解決手段】遊技状況に応じて所定の動作を行う演出役物装置17は、駆動源により表示画面に沿って所定方向へ移動可能なスライドバー25と、スライドバー25に設置される単一のモータ27と、スライドバー25に支持され、スライドバー25が出現位置にあるとき、リンク機構28の作動により直線移動可能な前面可動演出役物29と、スライドバー25に枢支され、前面可動演出役物29の移動に連動して所定角度回転可能な第1可動演出役物30と、第1可動演出役物30の後側にあって、スライドバー25に枢支され、前面可動演出役物29の移動に連動して所定角度回転することで、第1可動演出役物30の後側から出現する第2可動演出役物31とを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機に係わり、特には表示画面の前側に出現可能な可動演出役物を備えた遊技機に関する。
従来、パチンコ機等の遊技機においては、遊技盤に配置される演出表示装置の表示画面にキャラクタや数字等の演出図柄を表示すると共に、遊技状況に応じて表示画面の前側にキャラクタ等を模した可動演出役物を出現させることで、遊技演出を高めようとする試みが各種なされている。
例えば、特許文献1には、遊技盤に配置される装飾役物ベースに火炎を模した左右の可動演出役物(特許文献1においては「装飾役物本体部」)を回動可能に軸着すると共に、モータ(同じく「装飾回動モータ」)の回転を装飾駆動ギヤを介して伝達可能とすることで、左右の可動演出役物を、遊技状態に応じて、V字状に起立して演出表示装置における表示画面の前側に出現する表示装置装飾状態に変換したり、横向き直線状に倒伏したステージ装飾状態に変換可能とした遊技機が記載されている。
特開2011−224084号公報
しかしながら、特許文献1記載の遊技機においては、左右の可動演出役物がモータによりV字状に起立した表示装置装飾状態から横向き直線状に倒伏したステージ装飾状態、及びその逆へのみ移動可能な構成であるため、演出効果が乏しく、サプライズ性においても乏しいものである。また、演出効果を高めるため、左右の可動演出役物以外に他の可動演出役物をも同時に演出動作させることも可能であるが、このようにすると、他の可動演出役物を演出動作させるための他のモータが別途必要となり、コスト上昇を招くこととなる。
本発明は、かかる課題に鑑みなされたものであって、単一のモータをもって、複数の可動演出役物を演出動作させることで、遊技中のサプライズ性を高め、遊技の興趣性を高めた遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の発明は、遊技球が流下可能な遊技領域を前面側に有する遊技盤と、前記遊技盤に設置され、遊技に係る演出図柄を表示可能な表示画面を有する演出表示装置と、遊技状況に応じて一方から他方へ移動可能な移動役物及び当該移動役物を移動させる駆動源を有する演出役物装置と、を備えた遊技機において、前記演出役物装置は、前記駆動源により前記表示画面に沿って前記一方から前記他方へ移動可能な前記移動役物に係るスライドバーと、前記スライドバーに設置され、当該スライドバーの移動変化に応じて駆動制御される単一のモータと、前記スライドバーに対し一方から他方へ直線往復移動可能なスライダと、前記モータの動力を前記スライダに伝達し当該スライダを直線往復移動させるリンク機構と、前記スライドバーの前面側に支持され、前記スライダの移動に連動して一方から他方へ移動可能な前面可動演出役物と、前記スライドバーに第1一端部が枢支されると共に、第1他端部が前記前面可動演出役物の後側で移動可能に連結され、前記前面可動演出役物の移動に連動して前記一端部を中心に所定の第1角度回転して変形可能な第1可動演出役物と、前記スライドバーにおける前記第1一端部とは異なる位置に第2一端部が枢支されると共に、第2他端部が前記前面可動演出役物の後側で移動可能に連結され、前記前面可動演出役物の移動に連動して前記第2一端部を中心に所定の第2角度回転して変形可能な第2可動演出役物とを有することを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記前面可動演出役物は、前記スライドバーの前面中央部に支持され、前記第1可動演出役物及び前記第2可動演出役物は、それぞれ前記前面可動演出役物を中央にして左右一対設けられると共に、所定の初期位置において前記スライドバーの長手方向に沿う長手直線列形状となるようにそれぞれ配置され、前記第1可動演出役物の一対の第1一端部は、前記スライドバーの前面左右の端部に各々枢支されると共に、一対の前記第1他端部は前記スライドバーの前面中央部で対向するよう支持され、前記第2可動演出役物の一対の第2一端部は、前記スライドバーにおける一対の前記第1一端部よりも中央内側寄りの部分に各々枢支されると共に、一対の前記第2他端部は前記スライドバーの前面中央部で対向するように支持され、前記一対の第1可動演出役物は、前記前面可動演出役物の直線移動に連動し、一対の前記第1一端部を中心に前記第1角度回転することで前記初期位置からほぼV字状に変形し、前記一対の第2可動演出役物は、前記前面可動演出役物の直線移動に連動し、一対の前記第2一端部を中心に前記第2角度回転することで、前記第1可動演出役物のほぼV字状の角度よりも鋭角となるように前記初期位置から変形し、一対の前記第2他端部の予め定められた側面が互いに当接又は近接し合うことを特徴とする。
本発明によれば、単一のモータをもって、複数の可動演出役物を同時に演出動作させることができるため、遊技中のサプライズ性を高め、遊技の興趣を向上させることが可能となる。
本発明に係る遊技機の斜視図である。 演出役物装置が没入状態にあるときの遊技盤の正面図である。 演出役物装置が出現状態にあるときの遊技盤の正面図である。 遊技盤及び装飾枠の裏側から見た全体斜視図である。 遊技盤及び装飾枠の裏側から見た要部の拡大斜視図である。 図2におけるVI−VI線拡大縦断面図である。 演出役物装置の裏側から見た分解斜視図である。 没入状態にあるときの演出役物装置の正面図である。 没入状態にあるときの演出役物装置の裏面図である。 出現状態において各要素が作動位置に作動した状態の演出役物装置の正面図である。 出現状態において各要素が作動位置に作動した状態の演出役物装置の裏面図である。
以下、本発明を実施するための一実施形態を添付図面を参照しながら詳述する。なお、以下の実施形態は本出願の特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、実施形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
なお、以下の説明において遊技機の各部の左右方向は、その遊技機の正面に対面する遊技者にとっての左右方向に合わせて説明する。
図1に示すように、遊技機1は、遊技場の島設備に設置される矩形枠状の機枠2と、当該機枠2の左枠部に図示略の蝶番により鉛直軸回りに開閉自在に取り付けられる本体枠3と、当該本体枠3の内側に装着され、前面に後述の遊技領域41を形成すると共に、表示画面51を露呈するための中央開口部が形成される図2、3に示す遊技盤4と、当該遊技盤4の中央開口部に対応させると共に盤面裏側に設置され、遊技者と対峙可能する前面の表示画面51に後述の演出図柄52を表示可能な液晶表示装置等から構成される演出表示装置5と、遊技盤4の前側にあって、機枠2の左枠部に鉛直軸回りに開閉自在に支持され、遊技盤4の遊技領域41及び演出表示装置5に表示される演出図柄52を遊技者が透視し得るようなガラス窓61が設けられたガラス扉6と、ガラス窓61の下側に設けられ遊技球を貯留するための受皿7と、受皿7の右下側に設けられ遊技球を遊技領域41へ打ち出す際に操作される発射ハンドル8と、当該受皿7に貯留された遊技球を本体枠3内に導入して遊技盤4の遊技領域41へ向けて発射するための図示略の発射装置と、遊技盤1の裏側に設置され、遊技進行を制御するためのマイクロコンピュータにより構成される図示略の制御装置と、遊技領域41に設けられた所定の入球部の球通過検知を契機に制御装置によって生成される所定(入賞)信号に基づいて機内貯留球を賞球として本体枠3内から受皿7に払い出すための図示略の払出装置等を備える。
なお、図示略の制御装置は、遊技機を統括して制御(大当り抽選を含む)する主制御装置と、主制御装置による制御処理の結果を受けて演出に係る制御(演出抽選、演出図柄52や役物装置17の変動表示制御を含む)を行う副制御装置と、に分けて良い。
演出表示装置5は、例えば液晶ディスプレイから構成され、図2に示すように、表示画面51に遊技に係わる情報である各種キャラクタや左列、中列、右列の3列の数字等で構成される演出図柄52(図2参照)を変動、停止表示すると共に、そのときの遊技状態に応じた動画を表示することによって所定の球通過検知を契機に行う抽選の当否結果や抽選結果に基づいて移行可能とする遊技状態の告知や遊技を盛り上げるための当選信頼度の予告報知演出等を行う。
図2、3に示すように、遊技盤4は、アクリル樹脂等の透明な合成樹脂板により正面視ほぼ方形に形成されると共に、前面には、内外のガイドレール9、9によって包囲される円形(楕円形を含む)の遊技領域41が形成される。受皿7に貯留された遊技球は、発射ハンドル8が回転操作されて発射装置から発射されると内外のガイドレール9、9により上方へ誘導され、遊技領域41の左上部から遊技領域41内に導出されて遊技領域41を流下する。
遊技盤4における遊技領域41のほぼ中央部には、正面視で枠状をなして演出表示装置5の表示画面51の周辺及び遊技領域41を装飾するための装飾枠10が固定される。
図2、3に示すように、装飾枠10は、演出表示装置5の表示画面51に表示される演出図柄52を遊技者から視認可能とするように開口した表示窓10aを形成すると共に、左側部には遊技領域41を流下する遊技球が進入可能なワープ孔101が形成される。また、装飾枠10の上面及び右外周面とそれらの外側に位置する外側のガイドレール9との間には、発射装置から発射された遊技球を遊技領域41における右領域(装飾枠10の右側の領域)へ誘導するための右打ち通路411が形成される。さらに、装飾枠10の上部には、右打ち通路411内へ段差が生じないように突入する後述の閉鎖部102が形成される。
図4、5に示すように、遊技盤4は、ほぼ中央部分に装飾枠10の外形とほぼ同一形状の開口42を形成すると共に、遊技領域41における開口42の上部、すなわち右打ち通路411の一部に合致する部分には装飾枠10の閉鎖部102が嵌合する逃げ溝42aが形成される。
装飾枠10の閉鎖部102は、透明でかつ正面視でほぼ三角形状をなして装飾枠10の上部よりも上方へ突出することで遊技盤4の逃げ溝42aに嵌合され、当該嵌合状態において、図6に示すように、閉鎖部102の表面102aと右打ち通路411の表面とが互いに平坦となる。これにより、遊技球は、右打ち通路411を通過する際、前方、すなわちガラス窓61に向けて跳ね上がることなく円滑に転動することができる。
なお、本実施例においては、逃げ溝42aの前面を閉塞する閉鎖部102を装飾枠10に一体的に形成したものを説明するが、本発明はこの構成に限定されるものでなく、閉鎖部102を装飾枠10と別体としても良い。
装飾枠10は、遊技盤4の前側から閉鎖部102を逃げ溝42aに嵌合することで遊技盤4に対して位置決めされ、この状態で外周全体を開口42に嵌合することによって遊技盤4に固定される。これにより、装飾枠10を簡単、かつ確実に遊技盤4に対して取り付けることが可能となる。
さらに、図2、3に示すように、遊技領域41には、遊技領域41に導出された遊技球の流下方向を変化させる図示略の多数の釘及び風車と、装飾枠10の下部に形成され、遊技領域41を流下する遊技球のうち装飾枠10のワープ孔101に進入したワープ球(遊技球)を導入して左右及び前後方向へ転動可能とするステージ11と、当該ステージ11の下方にあって、遊技領域41を流下する遊技球が入賞可能な第1始動入賞口12及び第1始動入賞口12の真下に配置される第2始動入賞口13と、第1始動入賞口12の右側、すなわち遊技領域41の右領域にあって、遊技状態が遊技者にとって有利な大当り状態とする「第1有利遊技状態」に移行した場合、遊技領域41の右領域を流下する右打ち遊技球が入賞可能な第1大入賞口14と、右打ち遊技球が通過可能なスルーチャッカ15と、第1大入賞口14の上方にあって、遊技状態が遊技者にとって有利な前記大当り状態と異なる他の大当り状態とする「第2有利遊技状態」に移行した場合、右打ち遊技球が入賞可能な第2大入賞口16が設けられる。また、遊技盤4の裏側で、かつ演出表示装置5の表示画面51の前側には、遊技状態が所定の遊技状態、例えば「リーチ」状態になったとき所定の演出動作を行う演出役物装置17が設置される。さらに、遊技領域41の下部には、遊技領域41に導出された遊技球のうち第1、2始動入賞口12、13、第1、2大入賞口14、16等に入賞しなかったアウト球を遊技盤4の裏面側に排出するためのアウト口43が設けられる。
第1始動入賞口12は、いわゆるヘソと称される常時上向きに開口した遊技球入口であり、第2始動入賞口13は、スルーチャッカ15への遊技球の通過を契機に普通図柄抽選(始動口の開放抽選)が行われ制御装置により所定の確率で実行される抽選の結果、小当たりとなった場合に入賞容易化の状態(閉鎖から開放の状態に可動させる)とするいわゆる電動チューリップと称される普通電動役物である。また、第1大入賞口14は、遊技状態が「第1有利遊技状態」に移行した場合、第1大入賞口14を開閉する開閉板141が前側に開放することにより、右打ち遊技球の入賞を不能状態から可能状態にする。第2大入賞口16は、遊技状態が「第2有利遊技状態」に移行した場合、第2大入賞口14を開閉する開閉アーム161が右側に開放することにより、右打ち遊技球の入賞を可能にする。
第1始動入賞口12の内部には、遊技球の入賞を検知するための図示略の検出スイッチが設けられる。また、第2始動入賞口13の内部にも同様の検出スイッチが設けられる。第1始動入賞口12及び第2始動入賞口13のぞれぞれの検出スイッチが検知した入賞信号は、制御装置に送信される。制御装置は、入賞信号に基づいて内部で発生させた乱数に応じて、「リーチ」、「大当たり」、「確率変動」、「外れ」等の判定を行うと共に、所定の確率で実行される抽選の結果に基づいて、演出表示装置5の表示画面51に表示される演出図柄52の変動表示を制御すると共に、演出役物装置17の動作制御も行う。
なお、「リーチ」とは、左、中、右3列の演出図柄52のうち2列の図柄列を先に停止させ、既に停止表示された表示結果が当たり図柄(同一の図柄)の組み合わせ(大当たり図柄の組み合わせ)となる条件を満たして最終停止図柄の停止に期待をもたせる演出のことであり、また「リーチアクション」とは、「リーチ」時の一連の演出のことである。
遊技機1は、「通常遊技状態」中、第1始動入賞口12への遊技球の入賞を契機に制御装置により低確率で実行される抽選の結果、演出表示装置5の表示画面51に確定表示された演出図柄52の特定の組合せ、例えば、左列、中列、右列に0〜9のうち偶数の同一の非確変図柄が揃って停止表示された場合には、大当りとなって第1大入賞口14の開閉板141を開放状態にして遊技状態が「第1有利遊技状態」に制御されると共に、「第1有利遊技状態」終了後に「時短状態」に制御される。また、「通常遊技状態」中、奇数の同一の確変図柄が揃って停止表示された場合には、大当りとなって第1大入賞口14の開閉板141を開放状態にして遊技状態が「第1有利遊技状態」に制御されると共に、「第1有利遊技状態」終了後に「確変状態」に制御される。
さらに、「時短状態」及び「確変状態」制御中、第2始動入賞口13への遊技球の入賞を契機に制御装置により所定の確率(「時短状態」にあっては低確率、「確変状態」にあっては高確率)で実行される抽選の結果、表示画面51に確定表示された演出図柄52が3列に同一の図柄が揃って停止表示された場合には、大当りとなって第2大入賞口16の開閉アーム161を開放状態にして「第2有利遊技状態」に制御される。
なお、「確変状態」とは、スルーチャッカ15への遊技球の通過を契機に実行される抽選の結果、小当たりとなったときには第2始動入賞口13を所定回数、所定時間開放し、第2始動入賞口13への遊技球の入賞の確率を高めると共に、表示画面51に表示される演出図柄52の可変表示時間が「通常遊技状態」時より短く、かつ大当りとなる確率が「通常遊技状態」時より高確率(例えば、「通常遊技状態」では大当たり確率1/350、「確変状態」では大当り確率1/60)に制御された状態である。
「時短状態」とは、同じく小当たりとなったときには第2始動入賞口13を所定回数、所定時間開放し、第2始動入賞口13への遊技球の入賞の確率を高めると共に、表示画面51に表示される演出図柄52の可変表示時間が「通常遊技状態」時より短くなるが、大当り確率が「通常遊技状態」時と同じ状態である。なお、第2始動入賞口13の開閉動作は、「通常遊技状態」が1回、開放時間が0.5秒程度であり、「確変状態」及び「時短状態」は、開閉回数が2回、開放時間が2秒程度である。なお、「通常遊技状態」とは、「第1有利遊技状態」、「第2有利遊技状態」、「確変状態」、「リーチ」及び「時短状態」以外の状態を指す。
図2〜3に示すように、装飾枠10の下部で、かつステージ11の後側には、ワープ孔101を通ってステージ11上に導出されたワープ球(遊技球)がステージ11の後側(表示画面51側)に落下しないようにするための透明垂直壁18が設けられる。透明垂直壁18の左半分の上部には、ステージ11の上方を覆い被さるように前方へ突出し、かつ遊技盤4の中央側に向けて下り傾斜の庇部181が一体形成される。また、透明垂直壁18の右半分の上部には、第2大入賞口16に入賞した遊技球(アウト球)を演出表示装置5の表示画面51の中央下部に誘導する樋状の透明案内路19及び当該透明案内路19の上面を閉塞し、透明案内路19からの遊技球の脱落を阻止するための透明カバー20が設けられる。
なお、表示画面51の中央下部に誘導された遊技球(アウト球)は、ステージ11後端中央側へ落下し、最終的に遊技盤4の裏側へ排出される。
透明案内路19は、第2大入賞口16に入賞した遊技球が表示画面51の中央下部へ向けて転動し得るように、長手方向(左右方向)が左下り傾斜すると共に、内部を右側から左側へ転動する遊技球がステージ11後端中央部の後方へ向けて落下するまでの期間、遊技球が転がっていく様子を遊技者が目視可能とすることで、「第2有利遊技状態」になったときの演出効果を高揚させる。なお、庇部181及びカバー20の左右方向の傾きをほぼ同一として、ステージ11の左右のバランスを取っている。また、透明案内路19の内面には、透明案内路19を転動する遊技球の移動を減速させるための工夫が施されている。これにより、第2大入賞口16に遊技球が入賞した際、透明案内路19を転動する遊技球の動きを長時間楽しめることができると共に、第2大入賞口16に複数の遊技球が連続して入賞した場合であっても、複数の遊技球が珠繋ぎ状態で透明案内路19を転動することを防止して、前後の遊技球間に適度の間隔を保ちながら転動させることが可能となる。この結果、透明案内路19を転動した遊技球が最終的に遊技盤4の裏側に排出される直前、遊技球の通過を検出センサにより確実に検出することが可能となる。
演出役物装置17は、例えば「リーチ」が発生した場合、所定の演出動作、すなわち「リーチアクション」を行う後述の前面可動演出役物29及び第1、2可動演出役物30、31を有する。前面可動演出役物29及び第1、2可動演出役物30、31は、「通常遊技状態」においては表示窓10a外に退避して装飾枠10の上部裏面側に隠れた図2に示す没入位置に保持され、「リーチ」が発生した場合には表示窓10a内へ降下して表示画面51の前側に出現する図3に示す出現位置に移動すると共に、当該出現位置で所定の演出動作を行う。なお、演出役物装置17の構成、動作については、あとで詳細に説明する。
次に、本実施形態における遊技機1の遊技要領について簡単に説明する。
遊技状態が「通常遊技状態」の場合には、受皿7に貯留された遊技球を遊技領域41の左領域(装飾枠10の左側の領域)に流下させるように、発射ハンドル8の回転操作により発射装置の発射力を調節する。
遊技領域41の左領域に導出された左打ち遊技球が装飾部材10の左側を流下して第1始動入賞口12に入賞した場合には、これを契機に、制御装置により実行される抽選の結果、所定の変動パターンに基づいて、演出表示装置5の表示画面51に演出図柄52が所定時間所定の演出態様で表示演出される。そして、「リーチ」状態が発生した場合には、演出役物装置17の各可動演出役物29、30、31が出現位置に移動して、表示画面51の前側、すなわち表示窓10a内で所定の演出動作を行う。そして、所定時間経過後、各可動演出役物29、30、31が没入位置に移動したあと、表示画面51に表示される演出図柄52が確変図柄または非確変図柄で確定表示して大当りとなった場合には、大当り状態を生起させて遊技状態を「第1有利遊技状態」に移行させ、第1大入賞口14の開閉板141を開放状態とする。
遊技状態が「第1有利遊技状態」に移行した場合には、遊技球を右打ちとなるように、発射ハンドル8を回転操作して発射装置の発射力が最大力となるように調整する。
右打ちされた遊技球は、右打ち通路411を通過して遊技領域41の右領域に導かれ、開閉板141が開放状態にある第2大入賞口14に容易に入賞する。
第1大入賞口14は、内部に設けた図示略の入賞センサが遊技球が10個入賞したことを検知するか、または開閉板141が開放してから30秒が経過すると閉鎖し、また開放している最中、内部に設けた図示略の特定領域センサが遊技球の入賞を検出した場合には、開閉板141が閉鎖後に再度開放する。これを最大15回まで繰返し可能に設定してある。これにより、「第1有利遊技状態」のときには、第1大入賞口14に多数の遊技球が入賞可能となり、遊技盤4の裏側に設けた図示略の賞球払出装置から賞球として大量の遊技球が短時間に受皿7に払い出される。
「第1有利遊技状態」終了後に「確変状態」に移行した場合には、右打ちを継続し、右打ち遊技球がスルーチャッカ15を通過すると、これを契機に第2始動入賞口13が所定時間、所定回数開放する。そして、右打ち遊技球が第2始動入賞口13に入賞し、これを契機に実行される制御装置の抽選の結果、所定の変動パターンに基づいて、表示画面51に演出図柄52を所定時間所定の演出態様で表示演出を行い、「リーチ」が発生した場合には、各可動演出役物29、30、31が没入位置から出現位置に移動して所定の演出動作を行う。そして、「リーチ」状態を経て、演出図柄52が左、中、右列に同一の図柄が揃って停止表示して大当りとなった場合には、今度は「第2有利遊技状態」に移行し、第2大入賞口16の開閉アーム161を所定時間及び所定回数開閉させる。
第2大入賞口16の開閉アーム161が開放した場合には、右打ち遊技球の第2大入賞口16への入賞を容易にする。そして、第2大入賞口16に入賞した遊技球は、透明案内路19内を通過して遊技盤4の裏側に誘導されて排出される。なお、第2大入賞口16の開閉アーム161は、第2大入賞口14の内部に設けた入賞センサ21が遊技球が10個入賞したことを検知するか、または開閉アーム161が開放してから30秒が経過すると閉鎖し、閉鎖後に再度開放する。これを最大15回まで繰返し可能に設定してある。これにより、「第2有利遊技状態」にあっても、第2大入賞口16に多数の遊技球が入賞可能となり、遊技盤4の裏側に設けた図示略の賞球払出装置から賞球として大量の遊技球が短時間に受皿7に払い出されることとなる。
次に、図7〜11をも参照しつつ演出役物装置17について詳細に説明する。
演出役物装置17は、表示画面51の前方かつ遊技盤4(装飾枠10の左右部)の裏側にあって、表示窓10aの左右両側に視認不能として固定される左右の縦ガイド部材22、23と、左の縦ガイド部材22に上下動可能に支持される縦方向のラック部材24と、左端部がラック部材24を介して左の縦ガイド部材22に上下方向へ移動可能に支持されると共に、右端部が右の縦ガイド部材23に上下方向へ移動可能に支持され、表示画面51の前面に沿って上下方向(一方から他方またはその逆方向)へ移動可能な左右方向へ長寸のスライドバー25(表示画面51の左右に延びる移動役物)と、左の縦ガイド部材22に設置されラック部材24を介してスライドバー25を上下動させるための駆動源をなす第1モータ26と、スライドバー25の左部前面に設置されると共に回転軸271(駆動軸)が後方に向かって突出する第2モータ27(単一のモータ)と、第2モータ27からの回転に基づく駆動力の伝動に基づいて作動するリンク機構28と、スライドバー25のほぼ中央前面側に上下動可能に支持される正面視ほぼ菱形の所定の意匠を施した前面可動演出役物29と、前面可動演出役物29の左右両側にあって、スライドバー25の前面側に一端部(第1一端部301)が枢支されると共に、他端部(第1他端部302)が上下移動するように支持され、前面可動演出役物29の上下動により上下方向へ一端部(301)を中心に所定角度(第1角度)回転可能な所定の意匠を施した左右一対の第1可動演出役物30、30と、各第1可動演出役物30、30の後側の左右両側にあって、スライドバー25の前面側に一対の一端部(第2一端部311)が枢支されると共に、一対の他端部(第2他端部312)が上下移動するように支持され、前面可動演出役物29の上下動により上下方向へ一端部(311)を中心にほぼ90度(第2角度)回転可能な所定のキャラクタを模した左右の第2可動演出役物31、31とを備える。
なお、各可動演出役物29、30、31の裏側には、多数の光源が取り付けられ、動作状態に応じて光源が所定の態様で発光することで、各可動演出役物29、30、31の透光性の表面部を光らせて演出動作を盛り上げる。
なお、本発明は、駆動源をなす第1モータ26、第2モータ27を往復駆動可能なソレノイド(駆動源)に変更すること、スライドバー25を表示画面51の前面に沿って左右または斜め方向へ移動可能な構成に変更することも可能である。
スライドバー25は、第1モータ26の回転に伴うラック部材24の上下動により図8、9に示す没入位置と、当該没入位置から表示画面51に沿って所定量降下した図10、11に示す出現位置間を上下動可能である。なお、各可動演出役物29、30、31は、スライドバー25と共に上下動し、スライドバー25が没入位置にあるときには装飾枠10における上部裏面側に収納されて遊技者からは実質的に視認不能であり、また、同じく出現位置に移動したときには表示窓10a内にあって、表示画面51の前側に出現して遊技者から視認可能となる。
リンク機構28は、スライドバー25の左部裏面に枢支され、第2モータ27により前後方向の回転軸271を中心に正逆回転可能な回転板281と、上端部が回転板281の回転面に前後方向の連結軸282により回転可能に連結され、回転板281の回転に連動して上下方向へ往復運動可能な第1リンク283と、左右長手方向のほぼ中央部がスライドバー25の裏面に前後方向を向く支軸284により枢支されると共に、左端部が第1リンク283の下端部に前後方向を向く連結軸285により回転可能に連結される第2リンク286とを有する。第2リンク286は、スライドバー25のほぼ中央裏面に上下方向へスライド可能に支持されるスライダ287に連結される。スライダ287は、第2リンク286の右端部に設けた左右方向の長孔286a及び当該長孔286aに左右方向へ移動可能に遊嵌された前後方向の連結軸部287aを介して第2リンク286の右端部に連結される。
回転板281は、第2モータ27の回転により、連結軸282が最下位に位置する図8、9に示す非作動位置から図9において時計方向へほぼ180度回転し連結軸282が最上部に位置する図10、11に示す作動位置、及びその逆へ回転して停止する。回転板281の回転は、連結軸282、第1リンク283、連結軸285、第2リンク286、スライダ287を介して前面可動演出役物29へ後述のように伝達される。
第1リンク283は、回転板281が非作動位置から作動位置、またはその逆へ回転することにより、図8、9に示す非作動位置から上方へ所定量移動した図10、11に示す作動位置、またはその逆へ移動し、当該移動を連結軸285を介して第2リンク286に伝達する。
第2リンク286は、第1リンク283が非作動位置から作動位置、またはその逆へ移動することにより、図8、9に示す非作動位置から支軸284を中心に図9において反時計方向へ所定角度した図10、11に示す作動位置、またはその逆へ回転し、当該回転を長孔286a及び連結軸部287aを介してスライダ287に上下方向への直線移動に変換して伝達する。なお、支軸284には、第2リンク286を非作動位置、すなわち図8、10において反時計方向への付勢力を常時付与するスプリング32が巻装される。
スライダ287は、スライドバー25の裏面側に形成され、スライドバー25の中央前面に左右方向へ所定間隔を空けて設けられた左右の長孔252、252を挟んで後方に向かって突出すると共に、上下方向へ延伸する左右のガイド壁251、251間に上下方向へスライド可能に支持され、第2モータ27からの回転に基づく駆動力の伝動に基づいて第2リンク286が非作動位置から作動位置、またはその逆へ移動することにより、図8、9に示す非作動位置から下方へ所定量移動した図10、11に示す作動位置、またはその逆へ移動するように連結されると共に、当該移動に基づいて前面可動演出役物29を連動させて受動するように連結される。
前面可動演出役物29は、裏面に所定間隔を空けて突設された左右の第1連結軸部291、291がスライドバー25の中央前面において当該所定間隔と対応するように設けられた左右の長孔252、252を貫通してスライダ287に連結されることで、スライドバー25のほぼ中央前面に上下方向(一方から他方)へ直線往復移動可能に支持され、スライダ287の非作動位置から作動位置、またはその逆への移動に伴って、図8、9に示す非作動位置(所定の初期位置)から下方へ所定量移動した図10、11に示す作動位置(一方)、またはその逆(他方)へ連動して受動する。
なお、前面可動演出役物29の作動位置への移動は、所定の遊技状況に応じてスライドバー25が出現位置(表示画面51の一部を覆う前方位置)に移動した場合に行われ、没入位置(表示画面51の上部退避位置)にある場合には行われない(スライドバー25の移動変化状況に応じて駆動制御される)。
また、前面可動演出役物29は、非作動位置にあって、スライドバー25が没入位置にある場合には、スライドバー25よりも上方へ大きく突出した上端部29aが遊技盤4に設けた逃げ溝42内に進入すると共に、装飾枠10における閉鎖部102の後側の空間部102bに収納された状態で、装飾枠10の上部裏面側に没入して遊技者からは実質的に視認不能となる。これにより、前面可動演出役物29を遊技テーマに適した大型のものを採用しても、前面可動演出役物29全体を装飾枠10の裏面側に没入させることが可能となり、遊技テーマに適した前面可動演出役物29のデザイン設計を可能にする。さらには、前面可動演出役物29の上端部29aが遊技領域41における右打ち通路411に露出しないため、右打ち遊技球の右打ち通路411での円滑な転動を可能にする。
また、閉鎖部102の前後方向の板厚t1は、遊技盤4の板厚t2よりも小とする。これにより、図6に示すように、閉鎖部102の裏側には、遊技盤4における逃げ溝42a内であって、板厚t2内には、前面可動演出役物29の上端部29aを収納可能とする正面視でほぼ三角形状の空間部102bが形成される。これにより、前面可動演出役物29を遊技盤4の板厚t2内で上下動する構成であっても、前面可動演出役物29の上端部29aを、逃げ溝42a内で、閉鎖部102の後側の空間部102bに収納させることが可能となる。
各第1可動演出役物30は、裏面側に後方へ突出する軸部301(一対の第1一端部)及び中央寄りに右斜め方向と左斜め方向の長孔302(一対の第1他端部)をそれぞれ有し、軸部301により、前面可動演出役物29の後側にあって、かつスライドバー25の前面(スライドバー25の前面左右の端部)に上下方向へ変形するよう所定角度(第1角度)回転可能に枢支されると共に、各長孔302に前面可動演出役物29の裏面に突設された左右の第2連結軸部292、292がそれぞれスライド可能に挿通して連結(各長孔302がスライドバー25の前面中央部で対向)されることで、前面可動演出役物29の非作動位置から作動位置、またはその逆への移動に連動して、図8、9に示す非作動位置から中央寄り側の部分(一対の第1他端部)が所定量下降した図10、11に示す作動位置(一方)、またはその逆(他方)へ連動して受動する。
なお、各第1可動演出役物30は、非作動位置(所定の初期位置)にある場合には、スライドバー25の前面を被覆するように配置される長板状であって、長手方向が水平方向を向いて互いにほぼ一直線(スライドバー35の長手方向に沿う長手直線列形状)の配列となり、作動位置に移動(一対の第1他端部302が前面可動演出役物29及びスライダ287と連動して受動)した場合には、各軸部301(一対の第1一端部)が所定角度(第1角度)回転し、各長孔302に挿通された第2連結軸部292、292が上下方向へ移動することに基づいて中央寄り部分(図3に符号30aで示す部分)が前面可動演出役物29と共にスライドバー25よりも下方へ変位して正面視でほぼV字状(図3に示す左下がり斜線部)に変形する。
各第2可動演出役物31は、一対のキャラクタを模した外形を有する板状であり、裏面側に後方へ突出する軸部311(一対の第2一端部)及び中央寄りに右斜め方向と左斜め方向の長孔312(一対の第2他端部)をそれぞれ有し、軸部311により、前面可動演出役物29及び各第1可動演出役物30の後側にあって、かつスライドバー25の前面(スライドバー25における一対の第1一端部301よりも中央内側寄りの部分)に上下方向へ変形するようほぼ90度(第1角度よりも大きな第2角度)回転可能に枢支されると共に、各長孔312に前面可動演出役物29の裏面に第2連結軸部292、292よりも狭い左右間隔で突設された左右の第1連結軸部291、291がそれぞれスライド可能に挿通して連結されることで、前面可動演出役物29の非作動位置から作動位置、またはその逆への移動に連動して、図8、9に示す非作動位置から中央寄り側(一対の第2他端部)の部分が所定量下降した図10、11に示す作動位置(一方)、またはその逆(他方)へ連動して受動する。
なお、各第2可動演出役物31は、非作動位置(所定の初期位置)にある場合には、スライドバー25の前面において各第1可動演出役物30の裏側に隠れて実質的に視認不能に配置される板状であって、長手方向が水平方向を向いて互いにほぼ一直線(スライドバー35の長手方向に沿う長手直線列形状)の配列となり、作動位置に移動(一対の第2他端部312が前面可動演出役物29及びスライダ287と連動して受動)した場合には、各軸部311(一対の第2一端部)がほぼ90度(第2角度)回転し、各長孔312に挿通された第1連結軸部291、291が上下方向へ移動するに基づいて、キャラクタの顔を模した部分(図3に符号31aで示す部分)が略V字状に変形した左右の第1可動演出役物30、30の内部空間(図3に符号30bで示す部分)から出現すると共に、顔を模した部分(31a)における予め定められた側面部分(図3に31bで示す部分)が互いに当接又は近接し合う接近状態(図3に示す斜線部分)となる。
次に、演出役物装置17の動作について説明する。
演出役物装置17は、制御装置の制御処理に応じた所定の契機(例えば、所定入球部の遊技球の検知や当該検知に基づく抽選結果、所定操作手段の入力検知、排出球検出センサに基づくアウト球検知などの遊技状況の推移)に基づいて、演出表示装置5の表示画面51の上部(表示画面51の周辺または表示画面51の前面にかかる部分を含むようにしてもよい)において、図2、8、9に示すように、各可動演出役物29、30、31は、スライドバー25(移動役物)と共に没入位置にあって、非作動位置(所定の初期位置)に保持されている。この状態においては、スライドバー25、各可動演出役物29、30、31は、遊技盤4における表示画面51の前面よりも上方の部分と装飾枠10の上部面(図3に符号10bで示す部分)との間(裏面側)に隠れて実質的に視認不能である。
遊技状態が例えば所定の契機に基づく抽選結果に応じて当否結果を報知するための図柄変動表示遊技が開始され、当該結果報知前の当選信頼度予報に係る「リーチ」状態になることを予兆させる場合、または「リーチ」状態になった場合には、「リーチアクション(所定の遊技状況)」を演出するため、第1モータ26を起動させ、各可動演出役物29、30、31は、スライドバー25と共に表示画面51に沿って下降し出現位置(作動位置;図3に示す表示画面51の前方中央部)に移動する。
そして、さらに「リーチアクション」を盛り上げるため、スライドバー25を出現位置に保持した状態で制御装置の制御処理に応じて第2モータ27を起動させる。
これにより、図3、10、11に示すように、制御装置の制御処理に応じてスライドバー25の移動変化状況に係る出現位置の変化に応じて単一の第2モータ27が駆動制御され、当該制御に基づいて回転駆動力をスライダ287へリンク機構28を介して伝動させ、スライダ287が上方から下方へ直線的にスライド移動することにより、図8、9に示す非作動位置から下方へ所定量移動した図10、11に示す作動位置へ移動するように連動される。
そして前面可動演出役物29は、スライダ287の作動に連動してそれぞれ非作動位置(上方)から作動位置(下方)へほぼ同時に移動すると共に、第1可動演出役物30、第2可動演出役物31も当該スライダ287の作動に連動してそれぞれ非作動位置から作動位置へほぼ同時に移動する。
これにより、第1可動演出役物30の一対の軸部301が所定角度(第2角度よりも小さい第1角度)回転して、一対の長孔302に挿通された第2連結軸部292、292が上下方向へ移動するに基づいて中央寄り部分(30a、30a)が前面可動演出役物29と共にスライドバー25よりも下方へ変位して正面視でほぼV字状に変形し、かつ第2可動演出役物31が一対の軸部311を中心にほぼ90度(第2角度)回転し、一対の長孔312に挿通された第1連結軸部291、291が上下方向へ移動するに基づいて、キャラクタの顔を模した部分(31a)が略V字状に変化した左右一対の第1可動演出役物30、30の内部空間(30b)から出現すると共に、顔を模した部分(31a)における予め定められた側面部分(31b)が互いに当接又は近接し合う接近状態となって、表示画面51の前方(所定の演出図柄の表示)を覆う状態となる。
非作動位置(所定の初期位置)で今まで見えなかったスライドバー25(前面可動演出役物29、第1可動演出役物30、第2可動演出役物31)が表示画面51の前方中央部に出現して作動位置に移動すると「リーチ前兆に係るアクション」等を盛り上げる第1契機とすることができる。
さらに、前面可動演出役物29の上下移動に連動して第1可動演出役物30を長手直線列形状から略V字状に変形させると共に、第1契機となっても今まで見えなかった左右一対の第2可動演出役物31、31が略V字状の内部空間(30b)へ出現して表示画面51の前側に配置されると共に、互いの顔部分(31a)における側面部分(31b)が接近するシャッタ演出動作を行うことで、「リーチ進行に係るアクション」等をより盛り上げる第2契機とすることができる。
「リーチアクション」が終了した場合には、制御装置の制御処理に応じて第2モータ27を反転させて各可動演出役物29、30、31を作動位置(下方)から非作動位置(上方)に移動させたあと、または同時に、第1モータ26を反転させて、スライドバー25を出現位置(表示画面51の前方中央部)から没入位置(表示画面51の上方退避部)に移動させて、各可動演出役物29、30、31を装飾枠10の上部裏面側に収納して視認不能状態とする。
以上により、本発明に係る実施形態の遊技機においては、単一の第2モータ27からの駆動力の伝動により、リンク機構28を介してスライダ287を直線往復移動させ、複数の各可動演出役物(前面可動演出役物29、第1可動演出役物30、第2可動演出役物31)をその作動に連動して受動するように非作動位置から作動位置、またはその逆へ移動させることができる。
さらには、スライドバー25と共に各可動演出役物29、30、31が出現位置に移動しただけでは第1可動演出役物30の裏側に隠れて目視不能であった第2可動演出役物31が、前面可動演出役物29の移動に連動して変形する第1可動演出役物30の内部空間(30b)へ移動して来ることで表示画面51の前側に出現することとなり、当該表示画面51に表示された演出図柄等を覆い隠す多彩な演出が実現可能となり、「リーチ」時等の所定の遊技状況(例えば、抽選結果の当否予報に係る期待感)における興趣をさらに高めることが可能となる。
さらには、遊技盤4における右打ち通路411に、前面可動演出役物29が没入位置に移動した際、前面可動演出役物29の上端部29aが進入可能な逃げ溝42aを設け、逃げ溝42aの前面に、右打ち通路411の表面に対してほぼ平坦とする閉鎖部102を設けたことによって、前面可動演出役物29の上端部29aが遊技領域41における右打ち通路411に露出しないため、右打ち遊技球の右打ち通路411での円滑な転動を可能にすることができると共に、遊技テーマに適した大型の前面可動演出役物29のデザイン設計を可能にする。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、本実施形態に対して、次のような変形や変更を施すことが可能である。
(a)スライドバー25(前面可動演出役物29、第1可動演出役物30、第2可動演出役物31)の初期位置を表示窓42の最下部、最右部、または最左部のいずれかとして、当該初期位置からそれぞれの対向方向(最上部に対して下方、最右部に対して左方、または最左部に対して右方)へ移動して演出表示装置5の中央部、上部、下部、右部、または左部の前面に出現する作動位置とに移動するようにする。
(b)表示画面51の周辺に位置する初期位置から表示画面51の中央側に変動させる作動位置までの移動量についても、表示画面51の中央部の第1移動位置、表示画面51の中央部より下側の底辺部の第2移動位置というように、適宜な場所(表示画面51に表示される演出図柄の表示位置や演出内容などに基づいて)に上下動させると共に、当該変動後に前面可動演出役物29、第1可動演出役物30、第2可動演出役物31を変形させる。
(c)制御装置の制御処理に応じて駆動制御される単一の第2モータ27(例えば、ステッピングモータ)の回転軸の回転角度を複数段階に位置調整処理できるようにして、一対の軸部301と一対の軸部312の回転する角度を多段階に回転規制処理できるようにし、第1可動演出役物30の略V字状の変形角度の態様と、第2可動演出役物31の顔部分(31a)の接近具合の態様を、複数種類の遊技状況に応じて互いに異なるように変形させる。
(d)本実施形態において、一対の第1可動演出役物30の形状を互いに対称的な構成としているが、互いに異なる非対称の構成としてもよい。
また、一対の第2可動演出役物31の顔部分(31a)の形状を互いに異なる非対称的な構成としているが、互いの顔部分(31a)の形状を対称の構成とするようにしても良い。
(e)前面可動演出役物29、第1可動演出役物30、第2可動演出役物31を、移動可能なスライドバー25(移動役物)に対して設けるようにしたが、遊技盤4の遊技領域41の所定位置に固定されるスライドバーに対して設けて、所定の遊技状況に応じて各可動演出役物29、30、31を変形させるようにしてもよい。
(d)本実施形態において、第1可動演出役物30、第2可動演出役物31を一対の役物構成としているが、単体の役物構成としてもよい。
1 遊技機 2 機枠
3 本体枠 4 遊技盤
5 演出表示装置 6 ガラス扉
7 受皿 8 発射ハンドル
9 ガイドレール 10 装飾枠
10a 表示窓 11 ステージ
12 第1始動入賞口 13 第2始動入賞口
14 第1大入賞口 15 スルーチャッカ
16 第2大入賞口 17 演出役物装置
18 透明垂直壁 19 透明案内路
20 透明カバー 21 入賞センサ
22、23 縦ガイド部材 24 ラック部材
25 スライドバー(移動役物) 26 第1モータ(駆動源)
27 第2モータ(単一のモータ) 28 リンク機構
29 前面可動演出役物 29a 上端部
30 第1可動演出役物 31 第2可動演出役物
32 スプリング 41 遊技領域
42 開口 42a 逃げ溝
43 アウト口 51 表示画面
52 演出図柄 61 ガラス窓
101 ワープ孔 102 閉鎖部
102a 表面 102b 空間部
141 開閉板 161 開閉アーム
181 庇部 251 ガイド壁
252 長孔 271 回転軸
281 回転板 282 連結軸
283 第1リンク 284 支軸
285 連結軸 286 第2リンク
286a 長孔 287 スライダ
287a 連結軸部 291 第1連結軸部
292 第2連結軸部 301 軸部(第1一端部)
302 長孔(第1他端部) 311 軸部(第2一端部)
312 長孔(第2他端部) 411 右打ち通路

Claims (2)

  1. 遊技球が流下可能な遊技領域を前面側に有する遊技盤と、
    前記遊技盤に設置され、遊技に係る演出図柄を表示可能な表示画面を有する演出表示装置と、
    遊技状況に応じて一方から他方へ移動可能な移動役物及び当該移動役物を移動させる駆動源を有する演出役物装置と、を備えた遊技機において、
    前記演出役物装置は、
    前記駆動源により前記表示画面に沿って前記一方から前記他方へ移動可能な前記移動役物に係るスライドバーと、
    前記スライドバーに設置され、当該スライドバーの移動変化に応じて駆動制御される単一のモータと、
    前記スライドバーに対し一方から他方へ直線往復移動可能なスライダと、
    前記モータの動力を前記スライダに伝達し当該スライダを直線往復移動させるリンク機構と、
    前記スライドバーの前面側に支持され、前記スライダの移動に連動して一方から他方へ移動可能な前面可動演出役物と、
    前記スライドバーに第1一端部が枢支されると共に、第1他端部が前記前面可動演出役物の後側で移動可能に連結され、前記前面可動演出役物の移動に連動して前記一端部を中心に所定の第1角度回転して変形可能な第1可動演出役物と、
    前記スライドバーにおける前記第1一端部とは異なる位置に第2一端部が枢支されると共に、第2他端部が前記前面可動演出役物の後側で移動可能に連結され、前記前面可動演出役物の移動に連動して前記第2一端部を中心に所定の第2角度回転して変形可能な第2可動演出役物とを有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記前面可動演出役物は、前記スライドバーの前面中央部に支持され、
    前記第1可動演出役物及び前記第2可動演出役物は、それぞれ前記前面可動演出役物を中央にして左右一対設けられると共に、所定の初期位置において前記スライドバーの長手方向に沿う長手直線列形状となるようにそれぞれ配置され、
    前記第1可動演出役物の一対の第1一端部は、前記スライドバーの前面左右の端部に各々枢支されると共に、一対の前記第1他端部は前記スライドバーの前面中央部で対向するよう支持され、
    前記第2可動演出役物の一対の第2一端部は、前記スライドバーにおける一対の前記第1一端部よりも中央内側寄りの部分に各々枢支されると共に、一対の前記第2他端部は前記スライドバーの前面中央部で対向するように支持され、
    前記一対の第1可動演出役物は、前記前面可動演出役物の直線移動に連動し、一対の前記第1一端部を中心に前記第1角度回転することで前記初期位置からほぼV字状に変形し、
    前記一対の第2可動演出役物は、前記前面可動演出役物の直線移動に連動し、一対の前記第2一端部を中心に前記第2角度回転することで、前記第1可動演出役物のほぼV字状の角度よりも鋭角となるように前記初期位置から変形し、一対の前記第2他端部の予め定められた側面が互いに当接又は近接し合うことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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