JP2014032762A - 回転コネクタ装置 - Google Patents

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和彦 松葉
Takahiro Shimizu
隆浩 清水
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Abstract

【課題】コストを低減させ、高精度な位置決めを要さず簡単に中立状態を確認する。
【解決手段】外側ケース2及び内側ケース3間の収納空間4内に配設された少なくとも四本のフラットケーブル5が何れも中間部の反転部5rで反転されて外側ケース2及び内側ケース3に逆方向に巻回されてなる反転式の回転コネクタ装置である。外側ケース2又は内側ケース3の周方向に互いに離隔して開口形成され、中立状態で反転部5rが収納空間4の外部から視認される位置に配置された二つの視認窓35と、位置合わせマーク7と、フラットケーブル5のうちの少なくとも一本として設けられ、他のフラットケーブル5とは異なる色に着色された着色ケーブル52Bとを備える。フラットケーブル5の反転部5rは収納空間4の周方向に等間隔に設けられ、着色ケーブル52Bの反転部52Brは中立状態で視認窓35と重ならない位置に設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、固定体と回転体との間を電気的に接続する回転コネクタ装置に関する。
回転コネクタ装置は、例えば自動車やトラック等の車両のステアリングホイールの下側に装着され、固定体である車体と回転体であるステアリングホイールとを接続する通電部品である。回転コネクタ装置は、クロックスプリングやステアリングロールコネクタとも呼ばれ、ステアリングホイールに設けられたエアバッグユニットやホーンスイッチ等へ電気信号を伝達する。
一般的に、回転コネクタ装置は、外側ケースと、外側ケースに対して相対回転自在に嵌合された内側ケースとにより環状の収納空間が形成され、この収納空間内に複数のフラットケーブルが配設されて構成される。フラットケーブルは、外側ケースに設けられる固定側のコネクタ部と、内側ケースに設けられる回転側のコネクタ部とを接続する。
このような回転コネクタ装置は、内側ケースが外側ケースに対して、右回り(時計回り)に回転できる回数と左回り(反時計回り)に回転できる回数とが等しくなる位置(中立位置)を有し、この中立位置の状態(以下、中立状態という)で車両に取り付けられる必要がある。そのため、従来から回転コネクタ装置の中立状態を確認する手法が提案されている。
例えば特許文献1には、四本のフラットケーブルを途中で反転させた状態で環状の収納空間に収納し、反転部の反力を利用した反転式の回転コネクタ装置が記載されている。この回転コネクタ装置では、中立状態を確認するための視認窓が内側ケースの上蓋部に一つ設けられ、中立状態のときにフラットケーブルの何れかの反転部が視認窓の位置に来るようにしている。さらに、この中立状態のときに視認窓の位置に来る反転部に所定のマークを付与している。これにより、回転コネクタ装置が中立状態であれば、視認窓から所定のマークが付与された反転部が視認されるため、中立状態を確認できるとされている。
特開2007−320450号公報
しかしながら、上記の特許文献1の回転コネクタ装置は、中立状態のときに視認窓の位置に来るフラットケーブルの反転部に所定のマークを付与する工程が必要になるため、工数が増加し、その分コストの増大を招くおそれがある。
また、この回転コネクタ装置は、視認窓から見える所定のマークの見え方によって中立状態であるか、中立状態から若干ずれているかを判断しているため、フラットケーブルの位置決めを高精度に行う必要がある。
つまり、特許文献1に記載の回転コネクタ装置は、まず四本のフラットケーブルをそれぞれ必要な長さに形成し、次にこれらフラットケーブルのうち一本の反転部が、中立状態のときに視認窓の位置に来るようにし、この反転部に所定のマークを付与する。そして、マークを付与する工程が終了してから、マークを付与した反転部を収納空間内の所定の位置に配設し、残り三本のフラットケーブルも収納空間に配設することで製造される。
しかし、各フラットケーブルを必要な長さに形成する際に生じるばらつきや、所定のマークを付与する際のばらつき等を考慮すると、フラットケーブルの位置決めを高精度に行うことは困難である。
本件の目的の一つは、上記のような課題に鑑み創案されたもので、コストを低減させるとともに、高精度な位置決めを要さず簡単に中立状態を確認することができるようにした、回転コネクタ装置を提供することである。
なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的として位置づけることができる。
(1)ここで開示する回転コネクタ装置は、外側ケースと該外側ケースに対して相対回転自在に嵌合された内側ケースとの間に形成された環状の収納空間に少なくとも四本のフラットケーブルが巻回状態で配設され、前記フラットケーブルが何れも中間部の反転部で反転されて前記外側ケース及び前記内側ケースに逆方向に巻回されてなる反転式の回転コネクタ装置である。
この回転コネクタ装置は、前記外側ケース又は前記内側ケースの周方向に互いに離隔して開口形成され、前記内側ケースの右回りの回転数と左回りの回転数とが等しくなる中立状態で前記反転部が前記収納空間の外部から視認される位置に配置された二つの視認窓と、前記中立状態となり得る回転位置に前記内側ケースを合わせるための位置合わせマークと、前記フラットケーブルのうちの少なくとも一本として設けられ、他の前記フラットケーブルとは異なる色に着色された着色ケーブルと、を備える。さらに、前記フラットケーブルの前記反転部は、前記収納空間の周方向に等間隔に設けられると共に、前記着色ケーブルの前記反転部は、前記中立状態で前記視認窓と重ならない位置に設けられることを特徴としている。
より詳細には、前記外側ケースは、第一コネクタ部を備え、環状底部と該環状底部の外周縁から立設された外筒部とを有し、前記内側ケースは、第二コネクタ部を備え、環状蓋部と該環状蓋部の内周縁から立設された内筒部とを有し、前記外筒部の内側に前記外側ケースに対して相対回転自在に嵌合される。これにより、前記外側ケースと前記内側ケースとの間には、環状の収納空間が形成される。この収納空間に配設される少なくとも四本のフラットケーブルは、何れも、一端部が前記第一コネクタ部もしくはその周辺部に接続され、他端部が前記第二コネクタ部もしくはその周辺部に接続されて、中間部に反転部を有する。
前記反転部よりも前記一端部側は、前記外筒部の内周面に一方向に巻き付けられ、前記中間部よりも前記他端部側は前記内筒部の外周面に逆方向に巻き付けられ、前記反転部が前記収納空間の周方向に略等間隔に設けられる。例えば、フラットケーブルが四本の場合は、前記反転部は前記収納空間の周方向に90度ずれて設けられ、フラットケーブルが五本の場合は、前記反転部は前記収納空間の周方向に72度ずれて設けられる。
(2)また、前記視認窓が、前記外側ケース又は前記内側ケースの周方向に等間隔に設けられ、前記フラットケーブルが四本設けられると共に、前記着色ケーブルが一本設けられることが好ましい。
(3)あるいは、前記視認窓が、前記外側ケース又は前記内側ケースの周方向に隣接して設けられ、前記フラットケーブルが四本設けられると共に、前記着色ケーブルが二本設けられることが好ましい。
(4)また、前記着色ケーブルが、視認性の低い色に着色されていることが好ましい。
(5)また、前記視認窓が、前記内側ケースの環状蓋部に形成されることが好ましい。
(6)また、前記位置合わせマークが、前記外側ケースに設けられた第一マークと、前記内側ケースに設けられ、前記中立状態で(前記中立状態となり得る回転位置で)前記第一マークと一致する第二マークとからなることが好ましい。
開示の回転コネクタ装置によれば、位置合わせマークにより内側ケースの回転位置を中立状態になり得る位置に合わせることができ、この状態で二つの視認窓から着色ケーブルでないフラットケーブルの反転部が視認されれば、それが中立状態であると簡単に確認することができる。一方、内側ケースの回転位置を中立状態になり得る位置に合わせている状態で、二つの視認窓から共に着色ケーブル以外のフラットケーブルの反転部が視認されなければ、中立状態ではないと判断することができる。つまり、開示の回転コネクタ装置は、二つの視認窓と位置合わせマークとを見ながら内側ケースを回転させることで、簡単に中立状態を確認しながら合わせることができる。
また、中立状態のときに視認窓の位置に来るフラットケーブルの反転部に所定のマークを付与するような従来の手法と比べて、高精度な位置決めを要さず、マークを付与するという工程も不要になるため、コストを削減することができる。
第一実施形態に係る回転コネクタ装置の模式的な分解斜視図である。 図1の回転コネクタ装置の上面図であり、(a)は内部構造を示し、(b)は内側ケースが嵌合されて中立状態である場合を示す。 図1に示す回転コネクタ装置の内側ケースを左回りに回転させたときの視認窓と反転部との関係を示したグラフである。 図2(b)に示す中立状態からずれた場合を説明する上面図であり、(a)は左回りに二回転ずれた状態、(b)は右回りに二回転ずれた状態を示す。 第二実施形態に係る回転コネクタ装置を説明するための図であり(a)は中立状態での上面図、(b)は内側ケースを左回りに回転させたときの視認窓と反転部との関係を示したグラフである。 図5(a)に示す中立状態からずれた場合を説明する上面図であり、(a)は中立状態から左回りに二回転ずれた状態、(b)は中立状態から右回りに二回転ずれた状態を示す。
以下、図面を用いて実施の形態について説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。
[1.第一実施形態]
[1−1.構造]
図1に示すように、本実施形態に係る回転コネクタ装置1は、外側ケース2と内側ケース3とが組み合わされて形成される収納空間4内に、四本のフラットケーブル5が巻回状態で配設されて構成される。回転コネクタ装置1は、これらフラットケーブル5の巻回方向が途中で反転された状態で収納され、後述する反転部5rの反力で形状を維持し、四つの反転部5rの位置関係を保持したまま回転するケーブル反転式の回転コネクタ装置である。
回転コネクタ装置1は、自動車やトラック等の車両のステアリングホイール(図示略)の下側に装着され、固定体である車体と回転体であるステアリングホイールとを接続する通電部品である。この回転コネクタ装置1は、クロックスプリングやステアリングロールコネクタとも呼ばれ、例えばステアリングホイールに設けられたエアバッグユニットやホーンスイッチ等へ電気信号を伝達するものである。
外側ケース2は、車体側に取り付けられて固定される固定側ケースである。外側ケース2は、円環状の環状底部21と、環状底部21の外周縁から環状底部21に対して垂直に立設された円筒状の外筒部22とを有する。環状底部21は、中心にステアリングの回転軸Xの方向(図中上下方向)に貫通した貫通孔26を有する。また、外筒部22は、周方向の一部に、径方向外側に向かって突設された固定側コネクタ部(第一コネクタ部)23を有する。
外側ケース2は、環状底部21の内周縁(すなわち、貫通孔26の周囲)に、後述する内側ケース3の内筒部32と嵌合されるスリーブ24を有する。スリーブ24は、環状底部21に対して回転自在に固定され、環状底部21に対して垂直に立設された四つの突起部24aを有する。これらの突起部24aは、スリーブ24の周方向に等間隔に(すなわち、90度ずれた位置に)設けられる。
内側ケース3は、ステアリングホイール側に取り付けられ、ステアリングホイールの回転に伴って回転する回転側ケースである。内側ケース3は、円環状の環状蓋部31と、環状蓋部31の内周縁から環状蓋部31に対して垂直に立設された円筒状の内筒部32とを有し、外筒部22の内側に設けられる。環状蓋部31は、中心にステアリングの回転軸Xの方向(図中上下方向)に貫通した貫通孔36を有する。また、環状蓋部31の内径(すなわち、貫通孔36の直径)及び外径は、環状底部21の内径(すなわち、貫通孔26の直径)及び外径と略同一である。
環状蓋部31の周方向の一部には、環状蓋部31に対して垂直方向に突設された回転側コネクタ部(第二コネクタ部)33が設けられる。回転側コネクタ部33は、上記したホーンスイッチやエアバッグユニット等の電気回路から引き出されたケーブル(図示略)に接続される。したがって、回転コネクタ装置1を介して、車体側からステアリングホイール側へ電気信号が伝送される。
環状蓋部31には、周方向に互いに離隔して開口形成された二つの視認窓35が設けられる。ここでは、二つの視認窓35は、周方向に等間隔に(すなわち、180度ずれて)配置される。視認窓35は、回転軸Xの方向に貫通された孔に、例えば透明フィルムを貼り付けることで形成され、環状蓋部31の上方から収納空間4内を見えるようにしたものである。
内筒部32は、その内周面32aにスリーブ24の四つの突起部24aと嵌合される四つの凹み部34を周方向に等間隔に(すなわち、90度ずれた位置に)有する。なお、ここでいう内筒部32の内周面32aとは、内筒部32の径方向内側の周面である。内側ケース3は、外側ケース2のスリーブ24の突起部24aに凹み部34が嵌合されることで、外側ケース2に対して相対回転自在に嵌合される。なお、スリーブ24の外周面には後述するフラットケーブル5が巻き回されており、内側ケース3の内筒部32は、スリーブ24の外周面とフラットケーブル5との間に嵌め込まれる。また、外側ケース2及び内側ケース3は、回転軸Xを一致させた状態で嵌合される。
外側ケース2と内側ケース3とが組み合わされると、外側ケース2の環状底部21及び外筒部22と内側ケース3の環状蓋部31及び内筒部32との間には、環状の収納空間4が形成される。また、外側ケース2の貫通孔26と内側ケース3の貫通孔36とが一つの貫通孔6を形成する。貫通孔6は、ステアリングシャフトが挿通される孔であり、ステアリングシャフトの径と略同等かやや大きい径を有する。
四本のフラットケーブル5は、何れも平型の可撓性ケーブルであり、一端部が固定側コネクタ部23もしくはその周辺部に接続され、他端部が回転側コネクタ部33もしくはその周辺部に接続される。また、フラットケーブル5は、中間部よりも一端部側が外筒部22の内周面に一方向(ここでは、内側ケース3側から見て反時計回り)に巻き付けられ、中間部で巻き付け方向が反転される。フラットケーブル5の中間部よりも他端部側は、スリーブ24の外周面に巻き回され、外側ケース2に内側ケース3が組み合わされることで、内筒部32の外周面に逆方向(すなわち、時計回り)に巻き付けられる。
以下、フラットケーブル5の巻回方向が反転される中間部を反転部5rという。四つの反転部5rは、収納空間4の周方向に等間隔になるように(すなわち、90度ずれた位置に来るように)設けられる。なお、フラットケーブル5は、外筒部22の内周面及び内筒部32の外周面に対して、それぞれ二回転以上巻き回される。
回転コネクタ装置1は、内側ケース3が外側ケース2に対して右回り(時計回り)に回転できる回数と左回り(反時計回り)に回転できる回数とが等しくなる中立位置を有し、この中立位置の状態(以下、中立状態という)で車両に取り付けられる。これは、フラットケーブル5の長さが限られており、内側ケース3の回転数も有限回数に限られているため、車両へ取り付けられたときに、内側ケース3が右方向及び左方向へ同じ回転数だけ回転できるようにするためである。
一般的に、回転コネクタ装置1は、ステアリングホイールの回転に伴い、左右に三回転弱(三回転未満)回転できる程度に、フラットケーブル5が外筒部22及び内筒部32に巻き付けられている。フラットケーブル5は、内側ケース3を一方向(例えば右回り)に回転させると、フラットケーブル5上の反転部5rの位置を変えながら、反転部5rがその回転方向と同一方向(すなわち右回り)に移動する。
ここでは、内側ケース3を一回転させると、反転部5rは八分の三回転移動するようになっており、内側ケース3を同一方向に二回転させると、反転部5rは四分の三回転移動する。つまり、内側ケース3が同一の回転方向に二回転すると、反転部5rは回転方向とは逆方向に四分の一回転分だけ移動したように見える。なお、反転部5rの移動速度(移動量)は、外筒部22の内径と内筒部32の外径との比率によって決まり、内側ケース3の一回転に対して反転部5rが回転移動する移動量は、0よりも大きく二分の一回転未満の範囲をとる。
四本のフラットケーブル5は、一端部が固定側コネクタ部23に接続され、他端部が回転側コネクタ部33に接続されて、固定側コネクタ部23と回転側コネクタ部33とを電気的に接続する活線ケーブル51を有する。また、四本のフラットケーブル5は活線ケーブル51の他に、固定側コネクタ部23と回転側コネクタ部33とを電気的に接続しない少なくとも一本のダミーケーブル52を含む。ダミーケーブル52は、四つの反転部5rの位置関係を保持したまま内側ケース3が回転できるようにするためのものであり、一端部が固定側コネクタ部23の周辺部に接続され、他端部が回転側コネクタ部33の周辺部に接続される。ダミーケーブル52は、活線ケーブル51と異なり内部に導線は設けられていない。なお、以下の説明において、活線ケーブル51とダミーケーブル52とを特に区別しない場合は、単にフラットケーブル5という。
ダミーケーブル52の数は、活線ケーブル51の数に応じて決まり、例えば活線ケーブル51が一本必要であれば、ダミーケーブル52は三本となる。本実施形態では、活線ケーブル51とダミーケーブル52とがそれぞれ二本ずつ設けられ、活線ケーブル51の反転部51rとダミーケーブル52の反転部52rとが、収納空間4の周方向に交互に設けられる場合を説明する。
また、二本のダミーケーブル52のうち一方は、他方のダミーケーブル52及び活線ケーブル51とは異なる色に予め着色されたものとなっている。以下、着色されたダミーケーブル52を着色ダミーケーブル(着色ケーブル)52Bと呼び、着色されていないダミーケーブル52を無着色ダミーケーブル52Aと呼ぶ。なお、無着色ダミーケーブル52Aは、活線ケーブル51と同色で外観では区別がつかない。また、着色ダミーケーブル52Bと無着色ダミーケーブル52Aとを特に区別しない場合には、単にダミーケーブル52と呼ぶ。
着色ダミーケーブル52Bは、例えば、ダミーケーブル52を製造する段階で、導体の周囲を被覆する保護層に異なる色素の合成樹脂を混合することで、全体が予め異なる色に着色されたものである(つまり、製造段階で既に異なる色がついているケーブルのことである)。なお、着色ダミーケーブル52Bは、色が異なる以外の構成は無着色ダミーケーブル52Aと同様である。着色ダミーケーブル52Bは、図1ではドットを付して表現し、図2,図4(a),(b)では黒塗りで表現している。また、ここでは着色ダミーケーブル52Bは、視認性の低い色(例えば、黒色や紺色等)に予め着色されている。これにより、着色ダミーケーブル52Bは、収納空間4内に配設された状態では、収納空間4内の暗さとほとんど区別されず、視認窓35を通じてもほとんど視認されない。
図2(a),(b)に示すように、上記した二つの視認窓35は、回転コネクタ装置1が中立状態であるか否かを確認するためのものであり、中立状態において、着色ダミーケーブル52B以外のフラットケーブル5の反転部51r,52Arが外部から視認される位置に設けられる。言い換えると、着色ダミーケーブル52Bの反転部52Brは、中立状態において視認窓35と重ならない位置に設けられる。本実施形態では、中立状態において、活線ケーブル51の反転部51rが二つの視認窓35から共に見えるようになっている。なお、何れの上面図においても、回転側コネクタ部33は省略する。
また、回転コネクタ装置1は、中立状態となり得る回転位置に内側ケース3を合わせるための位置合わせマーク7を有する。ここでは位置合わせマーク7は、外側ケース2の固定側コネクタ部23の上面に設けられた三角形状の第一マーク27と、内側ケース3の環状蓋部31に設けられた三角形状の第二マーク37とから構成される。位置合わせマーク7は、第一マーク27の頂点と第二マーク37の頂点とが一致しているときに正確な中立状態となり得る。つまり、第一マーク27と第二マーク37との一致が、中立状態であることの条件の一つである。以下、第一マーク27と第二マーク37とが一致しているときを、位置合わせマーク7が一致しているという。
[1−2.作用]
次に、図3を用いて、本回転コネクタ装置1の内側ケース3を回転させたときの、視認窓35と反転部5rとの関係を説明する。併せて、図4(a),(b)を用いて、回転コネクタ装置1が中立状態であるか否かを確認する手法を説明する。図3は、内側ケース3を左回りに回転させたときの回転状態を示し、横軸に時間、縦軸に回転数をとったグラフである。なお、縦軸の回転数が1となると、左回りに一回転して戻ってきたことになるため、回転数を0に戻して表現している。また、時刻t0は中立状態である。
図3において、太実線は二つの視認窓35を示し、一点鎖線は着色ダミーケーブル52Bの反転部52Brを示し、破線は活線ケーブル51及び無着色ダミーケーブル52Aの反転部51r,52Arを示す。また、太実線と一点鎖線又は破線とが交わる交点は、視認窓35と反転部52Br又は反転部51r,52Arとが重なる部分である。つまり、交点の時間(回転数)において、視認窓35と重なる反転部52Br,51r,52Arが外部から視認される。なお、ここでは図2(b)に示すように、中立状態において固定側コネクタ部23に近い一方の視認窓35(図中左側の視認窓35)を符号35Aで表し、固定側コネクタ部23から離れた他方の視認窓35(図中右側の視認窓35)を符号35Bで表す。
図3に示すように、時刻t0での視認窓35Bの位置を基準(回転数0)とすると、同時刻t0での視認窓35Aの位置は二分の一回転(すなわち180度)ずれている。また、同時刻t0では、活線ケーブル51の反転部51rが二つの視認窓35と重なっており、無着色ダミーケーブル52A及び着色ダミーケーブル52Bの反転部52Ar,52Brは二つの視認窓35とは重ならない。つまり、中立状態である時刻t0では、二つの視認窓35からは、活線ケーブル51の反転部51rのみが視認される。
時刻t0から時刻t1までに内側ケース3を左回りに一回転させると、二つの視認窓35は一回転して元の位置に戻る。内側ケース3が一回転すると、各反転部52Br,51r,52Arは同じ回転方向(すなわち、左回り)に八分の三回転ずつ移動するので、例えば時刻t0において基準(回転数0)に位置していた反転部51rは、時刻t1では回転数が八分の三となる。つまり、内側ケース3が中立状態から一回転ずれた時刻t1では、二つの視認窓35は何れの反転部52Br,51r,52Arとも重ならない。したがって、内側ケース3が中立状態から左回りに一回転ずれている場合は、位置合わせマーク7は一致しても、二つの視認窓35からは何れの反転部52Br,51r,52Arも視認されない。
なお、内側ケース3を中立状態から右回りに回転させた場合は、図3のグラフの時間軸(横軸)を左に延長させて、二つの視認窓35A,35Bの直線と、各反転部51r,52Ar,52Brの直線とをそのまま延長させることで表現されるため、ここでは省略する。内側ケース3を中立状態から右回りに一回転させた場合であっても、左回りのときと同様、位置合わせマーク7は一致するものの、二つの視認窓35は何れの反転部5rとも重ならず、二つの視認窓35からは何れの反転部5rも視認されない。
時刻t1から時刻t2までに内側ケース3をさらに左回りに一回転させると、二つの視認窓35は時刻t0の中立状態から二回転して元の位置に戻る。内側ケース3が二回転すると、各反転部52Br,51r,52Arは同じ左回りに四分の三回転ずつ移動するので、例えば時刻t0において基準(回転数0)に位置していた反転部51rは、時刻t2では回転数が四分の三となる。また、時刻t0において視認窓35A,35Bと重なっていなかった(回転数が四分の一であった)反転部52Arは、時刻t2では回転数が1となって視認窓35Bと重なる。同様に、時刻t0において視認窓35A,35Bと重なっていなかった(回転数が四分の三であった)反転部52Brも、時刻t2では回転数が二分の一となって視認窓35Aと重なる。
つまり、内側ケース3を二回転させると、中立状態では視認されなかった反転部52Ar,52Brが共に視認されることになる。図4(a)に示すように、時刻t2では、一方の視認窓35Aからは着色ダミーケーブル52Bの反転部52Brが視認され、他方の視認窓35Bからは無着色ダミーケーブル52Aの反転部52Arが視認される。なお、着色ダミーケーブル52Bは外部からほとんど視認されない色であるため、実際には視認窓35Aからはほとんど何も見えない状態となる。
したがって、内側ケース3が中立状態から左回りに二回転ずれている場合は、位置合わせマーク7は一致するものの、他方の視認窓35Bからのみ反転部52Arが視認される。言い換えると、二つの視認窓35から共に着色ダミーケーブル52B以外のフラットケーブル5の反転部5rが視認されない。
また、内側ケース3を中立状態から右回りに二回転させた場合は、図4(b)に示すように、一方の視認窓35Aと無着色ダミーケーブル52Aの反転部52Arとが重なり、他方の視認窓35Bと着色ダミーケーブル52Bの反転部52Brとが重なる。つまり、内側ケース3が中立状態から右回りに二回転ずれている場合は、位置合わせマーク7は一致するものの、一方の視認窓35Aからのみ反転部52Arが視認される。言い換えると、二つの視認窓35から共に着色ダミーケーブル52B以外のフラットケーブル5の反転部5rが視認されない。
したがって、位置合わせマーク7が一致している場合は、二つの視認窓35から共に着色ダミーケーブル52B以外のフラットケーブル5の反転部5rが視認されれば、回転コネクタ装置1が中立状態であると判断することができる。また、二つの視認窓35から共に着色ダミーケーブル52B以外のフラットケーブル5の反転部5rが視認されなければ、中立状態から左右何れかの方向に一回転又は二回転ずれていると判断することができる。
なお、図3に示すように、時刻t0から時刻t1までの間及び時刻t1から時刻t2までの間でも、視認窓35と反転部5rとが重なる交点が存在する。つまり、この交点の時間(回転数)では視認窓35と重なる反転部52Br,51r,52Arが外部から視認される状態となっている。しかし、時刻t0から時刻t1までの間及び時刻t1から時刻t2までの間は、位置合わせマーク7が一致しない状態である。そのため、二つの視認窓35から反転部5rが共に視認されたとしても、位置合わせマーク7を確認することにより、回転コネクタ装置1が中立状態でないことを確認することができる。
[1−3.効果]
したがって、本回転コネクタ装置1によれば、位置合わせマーク7により内側ケース3の回転位置を中立状態になり得る位置に合わせることができ、この状態で二つの視認窓35から着色ダミーケーブル52Bでないフラットケーブル5の反転部5rが視認されれば、それが中立状態であると簡単に確認することができる。一方、内側ケース3の回転位置を中立状態になり得る位置に合わせている状態で、二つの視認窓35から共に着色ダミーケーブル52B以外の反転部5rが視認されなければ、中立状態ではないと判断することができる。つまり、本回転コネクタ装置1によれば、二つの視認窓35と位置合わせマーク7とを見ながら内側ケース3を回転させることで、簡単に中立状態を確認しながら合わせることができる。
また、中立状態のときに視認窓の位置に来るフラットケーブルの反転部に所定のマークを付与するような従来の手法と比べて、高精度な位置決めを要さず、マークを付与するという工程も不要になるため、コストを削減することができる。また、このような従来の手法に比べて、着色ダミーケーブル52B全体が予め着色されたものであるため、高精度な位置決めを要さず、簡単に回転コネクタ装置1を製造することができ、この点においてもコストを削減することができる。
また、着色ダミーケーブル52Bが視認性の低い色に着色されているため、視認窓35から着色ダミーケーブル52Bをほとんど視認されないようにすることができる。これは、例えば作業者が着色ダミーケーブル52Bの色を知らない場合などは、視認窓35から視認される反転部5rが着色ダミーケーブル52Bの反転部52Brなのか否かを判断するのに時間がかかることがある。
これに対して、着色ダミーケーブル52Bがほとんど見えないものであれば、単純に「二つの視認窓35から共にフラットケーブル5の反転部5rが視認される」のであれば、その状態を回転コネクタ装置1の中立状態である、と判断することができる。
また、二つの視認窓35が内側ケース3の環状蓋部31に形成されているため、作業者が容易に視認窓35を介して収納空間4内を見ることができ、中立状態か否かを容易に確認することができる。
また、位置合わせマーク7が、外側ケース2に設けられた第一マーク27と、内側ケース3に設けられ、中立状態で第一マーク27と一致する第二マーク37とから構成されているため、回転コネクタ装置1が中立状態となる位置に内側ケース3を正確に合わせることができる。
[1−4.変形例]
上記実施形態では、四本のフラットケーブル5のうち、二本が活線ケーブル51であり、残りの二本がダミーケーブル52である場合を説明したが、活線ケーブル51及びダミーケーブル52の本数はこれに限られず、活線ケーブル51が一本又は三本であり、ダミーケーブル52が三本又は一本であってもよい。
例えば活線ケーブル51が一本の場合は、ダミーケーブル52は三本設けられる。この場合、三本のダミーケーブル52のうち一本を着色ダミーケーブル52Bとし、この着色ダミーケーブル52Bの反転部52Brが中立状態で何れの視認窓35とも重ならない位置に来るようにすればよい。活線ケーブル51が三本の場合も、残りの一本のダミーケーブル52を着色ダミーケーブル52Bとし、この反転部52Brが中立状態で何れの視認窓35とも重ならない位置に来るようにすればよい。
このように、二つの視認窓35が、図2(b)に示すように周方向に等間隔に設けられる場合は、活線ケーブル51の本数(ダミーケーブル52の本数)にかかわらず、簡単に中立状態を確認することができる。また、活線ケーブル51の本数が一本〜三本の何れも場合でも、一本のダミーケーブル52を着色ダミーケーブル52Bとすればよいため、その他の部品は変更する必要がなく、製造コストを削減することができる。
また、本回転コネクタ装置1は、例えば活線ケーブル51を着色ケーブルとすることが困難である場合や、活線ケーブル51に着色することがダミーケーブル52に着色する場合に比べてコストがかかるような場合であっても、一本のダミーケーブル52を着色ダミーケーブル52Bとすればよいため、コストを抑制しながら簡単に回転コネクタ装置1を製造することができる。
なお、本実施形態では、活線ケーブル51の反転部51rとダミーケーブル52の反転部52rとが、収納空間4の周方向に交互に設けられる場合を説明したが、反転部51r,52rの配置はこれに限られない。例えば、周方向に活線ケーブル51の反転部51rと、ダミーケーブル52の反転部52rとが、それぞれ隣同士に配置されていてもよい。また、着色ケーブルはダミーケーブル52に限られず、活線ケーブル51を着色ケーブルとしてもよい。
また、本実施形態では、内側ケース3を一回転させたときに、各反転部5rが八分の三回転するものを例示したが、各反転部5rの移動速度(移動量)はこれに限られず、内側ケース3を一回転させたときの反転部5rの移動速度(移動量)が八分の一回転など、中立状態が確認される移動速度であればよい。
[2.第二実施形態]
次に、第二実施形態に係る回転コネクタ装置1′について、図5,図6を用いて説明する。本回転コネクタ装置1′は、二つの視認窓35が設けられる位置と、フラットケーブル5に含まれる着色ケーブルの数及び反転部の位置とが異なる点を除いて、第一実施形態の構造と同様である。以下、第一実施形態と同様の部品や構造については、第一実施形態と同様の符号を付し、重複する説明は省略する。
本回転コネクタ装置1′は、図5(a)に示すように、隣接する反転部5rが視認されるように、環状蓋部31の周方向に隣接して(90度ずれて)設けられる。また、四本のフラットケーブル5のうち、二本の活線ケーブル51の反転部51rが隣接して(90度ずれて)設けられる。つまり、活線ケーブル51の反転部51rが中立状態で二つの視認窓35から視認され、残り二本のダミーケーブル52の反転部52rは中立状態では視認されない。また、この回転コネクタ装置1′は、二本のダミーケーブル52が何れも着色ダミーケーブル52Bである。
次に、図5(b)を用いて、本回転コネクタ装置1′の内側ケース3を回転させたときの、視認窓35と反転部5rとの関係を説明する。併せて、図6(a),(b)を用いて、回転コネクタ装置1′が中立状態であるか否かを確認する手法を説明する。なお、図5(b)は、図3に対応するグラフであり、太実線は二つの視認窓35を示し、一点鎖線は着色ダミーケーブル52Bの反転部52Brを示し、破線は活線ケーブル51の反転部51rを示す。なお、ここでは図5(a)に示すように、中立状態において図中上側に位置する視認窓35を符号35Cで表し、図中右側に位置する視認窓35を符号35Dで表す。
図5(b)に示すように、時刻t0での視認窓35Dの位置を基準(回転数0)とすると、同時刻t0での視認窓35Cの位置は四分の一回転(すなわち90度)ずれている。また、同時刻t0では、活線ケーブル51の反転部51rが二つの視認窓35と重なっており、着色ダミーケーブル52Bの反転部52Brは二つの視認窓35とは重ならない。つまり、中立状態である時刻t0では、二つの視認窓35からは活線ケーブル51の反転部51rのみが視認される。
時刻t0から時刻t1までに内側ケース3を左回りに一回転させると、二つの視認窓35は一回転して元の位置に戻る。内側ケース3が一回転すると、各反転部51r,52Brは同じ回転方向(すなわち、左回り)に八分の三回転ずつ移動する。つまり、時刻t1では、二つの視認窓35は何れの反転部51r,52Brとも重ならない。言い換えると、内側ケース3が中立状態から左回りに一回転ずれている場合は、位置合わせマーク7は一致しても、二つの視認窓35からは何れの反転部51r,52Brも視認されない。なお、内側ケース3を中立状態から右回りに一回転させた場合も、左回りに一回転させたときと同様、位置合わせマーク7は一致しても、二つの視認窓35からは何れの反転部51r,52Brも視認されない。
時刻t1から時刻t2までに内側ケース3をさらに左回りに一回転させると、二つの視認窓35は時刻t0の中立状態から二回転して元の位置に戻る。内側ケース3が二回転すると、各反転部51r,52Brは同じ左回りに四分の三回転ずつ移動する。そのため、時刻t0において視認窓35Cと重なっていた反転部51rは、時刻t2では回転数が1となって視認窓35Dと重なる。また、時刻t0において視認窓35C,35Dと重なっていなかった(回転数が二分の一であった)反転部52Brは、時刻t2では回転数が四分の一となって視認窓35Cと重なる。
つまり、内側ケース3を左回りに二回転させると、図6(a)に示すように、一つの視認窓35Dからは、中立状態で視認されていた活線ケーブル51の反転部51rが視認され、もう一つの視認窓35Cからは、中立状態では視認されなかった着色ダミーケーブル52Bの反転部52Brが視認される。なお、着色ダミーケーブル52Bは外部からほとんど視認されない色であるため、実際には視認窓35Cからはほとんど何も見えない状態となる。
なお、図6(b)に示すように、内側ケース3を中立状態から右回りに二回転させた場合も、左回りに二回転させたときと同様、一つの視認窓35Cからは、中立状態で視認されていた活線ケーブル51の反転部51rが視認され、もう一つの視認窓35Dは着色ダミーケーブル52Bの反転部52Brと重なるため、ほとんど何も見えない状態となる。つまり、位置合わせマーク7が一致する時刻t1及び時刻t2の中立状態となり得る状態では、二つの視認窓35の何れか一方からは着色ダミーケーブル52Bの反転部52Brが視認され、二つの視認窓35の両方から活線ケーブル51の反転部51rは視認されない。
したがって、本実施形態の回転コネクタ装置1′によっても、位置合わせマーク7により内側ケース3の回転位置を中立状態になり得る位置に合わせることができ、この状態で二つの視認窓35から着色ダミーケーブル52Bでないフラットケーブル5の反転部5rが視認されれば、それが中立状態であると簡単に確認することができる。一方、内側ケース3の回転位置を中立状態になり得る位置に合わせている状態で、二つの視認窓35から共に着色ダミーケーブル52B以外の反転部5rが視認されなければ、中立状態ではないと判断することができる。つまり、本回転コネクタ装置1′によっても、二つの視認窓35と位置合わせマーク7とを見ながら内側ケース3を回転させることで、簡単に中立状態を確認しながら合わせることができる。
また、本実施形態の回転コネクタ装置1′は、第一実施形態の効果で説明した他の効果も得ることができる。
なお、本記実施形態においても、四本のフラットケーブル5のうち、二本が活線ケーブル51であり、残りの二本がダミーケーブル52である場合を説明したが、活線ケーブル51及びダミーケーブル52の本数はこれに限られず、活線ケーブル51が一本又は三本であり、ダミーケーブル52が三本又は一本であってもよい。また、着色されるフラットケーブル5はダミーケーブル52に限られず、活線ケーブル51であってもよい。
例えば、活線ケーブル51が一本の場合、残り三本のダミーケーブル52のうち、二本を着色ダミーケーブル52Bとし、この着色ダミーケーブル52Bの反転部52Brが中立状態で何れの視認窓35とも重ならない位置に来るようにすればよい。また、活線ケーブル51が三本の場合は、残りの一本のダミーケーブル52を着色ダミーケーブル52Bとするとともに、活線ケーブル51のうち一本を着色ケーブル(以下、これを符号51Bで表す)とし、着色ケーブル51B,52Bの反転部51Br,52Brが中立状態で何れの視認窓35とも重ならない位置に来るようにすればよい。
このように、二つの視認窓35が、図5(a)に示すように隣接して設けられる場合は、活線ケーブル51の本数や反転部51rの位置に応じて、活線ケーブル51及びダミーケーブル52から着色ケーブルとするものを選択することで、活線ケーブル51の本数(ダミーケーブル52の本数)にかかわらず、簡単に中立状態を確認することができる。
また、本回転コネクタ装置1′は、内側ケース3を一回転させたときの反転部5rの移動速度(移動量)にかかわらず、中立状態であるか否かを確認することができる。例えば、内側ケース3を一回転させたときの反転部5rの移動速度(移動量)が四分の一回転である場合、内側ケース3が中立状態から一回転ずれているときは、二つの視認窓35のうち何れか一方の視認窓35と着色ケーブルの反転部とが重なるため、中立状態ではないことが確認される。また、内側ケース3が中立状態から二回転ずれているときは、二つの視認窓35が共に着色ケーブルの反転部と重なるため、中立状態ではないことが確認される。つまり、本回転コネクタ装置1′は、外筒部22の内径と内筒部32の外径との比率にかかわらず、中立状態を簡単に確認することができる。
[3.その他]
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記した第一実施形態及び第二実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
上記の各実施形態では、二つの視認窓35が内側ケース3の環状蓋部31に形成されているが、二つの視認窓35の位置はこれに限られず、例えば、内側ケース3の内筒部32や、外側ケース2の環状底部21又は外筒部22に形成されていてもよい。また、二つの視認窓35の大きさや形状も特に限定されず、収納空間4内の反転部5rが外部から視認できるように形成されていればよい。
また、着色されるフラットケーブル5の色は、視認性の低い色に限られず、他のフラットケーブル5と区別できる色に着色されていればよい。また、着色の手法は、上記したものに限られず、回転コネクタ装置1,1′を組み付ける前に着色できる手法であればよい。
また、ダミーケーブル52を含まない(すなわち、四本とも活線ケーブル51である)回転コネクタ装置であってもよい。
また、フラットケーブル5の本数は四本に限られず、少なくとも四本設けられていればよい。例えば、フラットケーブル5が五本設けられる場合は、各フラットケーブル5の反転部5rが収納空間4内の周方向に等間隔になるように(すなわち、72度ずれて)配置されていればよく、フラットケーブル5が六本設けられる場合も、各フラットケーブル5の反転部5rが収納空間4内の周方向に等間隔になるように(すなわち、60度ずれて)配置されていればよい。
このような場合であっても、反転部5rの移動速度が内側ケース3の一回転に対して八分の三回転であれば、二つの視認窓35を中立状態で反転部5rと重なる位置に設けることで、二つの視認窓35の位置にかかわらず、中立状態を確認することができる。これは、五つの反転部5rが72度ずつずれて配置されている場合及び六つの反転部5rが60度ずつずれて配置されている場合は、内側ケース3を一回転又は二回転させたときに何れの反転部5rも二つの視認窓35と重ならないからである。仮に、反転部5rの移動速度が内側ケース3の一回転に対して八分の三回転ではない場合であっても、中立状態以外で二つの視認窓35から着色されていない反転部5rが共に視認されるように構成することで、フラットケーブル5の本数にかかわらず、簡単に中立状態を確認することができる。
また、位置合わせマーク7は、上記したような第一マーク27及び第二マーク37からなるものに限られず、中立状態になり得る回転位置に内側ケース3を合わせることができるマークであればよい。例えば、三角形状のマークに代えて、外側ケース2及び内側ケース3に色を付した部分をそれぞれ設け、これらの部分が一致したときに回転位置が合っていることがわかるような構成でもよい。また、外側ケース2にある程度幅を持たせて色を付し、内側ケース3には三角マークを設け、三角マークが色のついた幅の中に含まれているときに回転位置が合っていると確認できるような構成であってもよい。
なお、本回転コネクタ装置1,1′は、車両のステアリングホイールに装着されるものに限られない。
1,1′ 回転コネクタ装置
2 外側ケース
21 環状底部
22 外筒部
23 固定側コネクタ部(第一コネクタ部)
24 スリーブ
3 内側ケース
31 環状蓋部
32 内筒部
33 回転側コネクタ部(第二コネクタ部)
35,35A,35B,35C,35D 視認窓
4 収納空間
5 フラットケーブル
51 活線ケーブル
52 ダミーケーブル
52A 無着色ダミーケーブル
52B 着色ダミーケーブル(着色ケーブル)
5r,51r,52Ar,52Br 反転部
6,26,36 貫通孔
7 位置合わせマーク
27 第一マーク
37 第二マーク

Claims (6)

  1. 外側ケースと該外側ケースに対して相対回転自在に嵌合された内側ケースとの間に形成された環状の収納空間に少なくとも四本のフラットケーブルが巻回状態で配設され、前記フラットケーブルが何れも中間部の反転部で反転されて前記外側ケース及び前記内側ケースに逆方向に巻回されてなる反転式の回転コネクタ装置であって、
    前記外側ケース又は前記内側ケースの周方向に互いに離隔して開口形成され、前記内側ケースの右回りの回転数と左回りの回転数とが等しくなる中立状態で前記反転部が前記収納空間の外部から視認される位置に配置された二つの視認窓と、
    前記中立状態となり得る回転位置に前記内側ケースを合わせるための位置合わせマークと、
    前記フラットケーブルのうちの少なくとも一本として設けられ、他の前記フラットケーブルとは異なる色に着色された着色ケーブルと、を備え、
    前記フラットケーブルの前記反転部が、前記収納空間の周方向に等間隔に設けられると共に、
    前記着色ケーブルの前記反転部が、前記中立状態で前記視認窓と重ならない位置に設けられる
    ことを特徴とする、回転コネクタ装置。
  2. 前記視認窓が、前記外側ケース又は前記内側ケースの周方向に等間隔に設けられ、
    前記フラットケーブルが四本設けられると共に、前記着色ケーブルが一本設けられる
    ことを特徴とする、請求項1記載の回転コネクタ装置。
  3. 前記視認窓が、前記外側ケース又は前記内側ケースの周方向に隣接して設けられ、
    前記フラットケーブルが四本設けられると共に、前記着色ケーブルが二本設けられる
    ことを特徴とする、請求項1記載の回転コネクタ装置。
  4. 前記着色ケーブルが、視認性の低い色に着色されている
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の回転コネクタ装置。
  5. 前記視認窓が、前記内側ケースの環状蓋部に形成される
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の回転コネクタ装置。
  6. 前記位置合わせマークが、前記外側ケースに設けられた第一マークと、前記内側ケースに設けられ、前記中立状態で前記第一マークと一致する第二マークとからなる
    ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の回転コネクタ装置。
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