JP2014032746A - 高圧引下線用コネクタ - Google Patents

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Satoshi Iwata
聡 岩田
Keiichi Ushiroda
桂一 後田
Masaki Suetsugu
昌樹 末次
Takanori Yada
敬記 矢田
Zenichi Nakase
善一 中瀬
Koji Maeda
浩司 前田
Shinji Nishimura
伸二 西村
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Abstract

【課題】電線を締付ける部材の作動状況を下から見上げて確認できる高圧引下線用コネクタを提供する。
【解決手段】電線に掛着保持されるコネクタ本体2と、このコネクタ本体2に取設されて,電線8にコネクタ本体2を着脱可能に固定するための締付可動部3と、この締付可動部3を駆動させるための駆動機構4と、締付可動部3の開回動及び閉回動を操作するための操作部6とを有し、コネクタ本体2は、電線8に掛止される鉤状のフック2aと、このフック2aに延設される胴部2bとを備え、締付可動部3は,枢軸5を介して胴部2bに取設され,この枢軸5を基軸に回動可能であり、電線8の締付時に締付可動部3は,電線8の真下で電線8と交差して配設され、電線8の開放時に締付可動部3は,胴部2bの肉厚部内に収納されて,電線8の真下に締付可動部3が配置されていないことを特徴とする高圧引下線用コネクタ1Aによる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電柱間に架設された高圧線から引下線を分岐させるための引下線用コネクタに関する。
従来、電柱間に架設される高圧線から引下線を分岐させる場合、その分岐点に引下線用コネクタを取設する必要があり、高圧線への引下線用コネクタの取り付けには、大型のヤットコのような形状の「ホットスティック」と呼ばれる器具(本願の図3を参照)を用いている。
この場合、作業者は高圧線の下から、高圧線を見上げながらホットスティックを操作して引下線用コネクタを取設するのであるが、高圧線を挟持して固定するタイプの引下線用コネクタを用いる場合、高圧線を挟持するための締付具が高圧線の真下に配置されているので、高圧線の下にいる作業員からは引下線用コネクタの装着状況、すなわち、締付具による高圧線の締付固定が完了しているのか否かを、目視により直接確認することができないという課題があった。この場合、高所作業車を利用するなどして締付具による高圧線の締付状態を確認するなど、別途確認作業を行う必要があり、作業性を向上し難かった。
また、高圧線に引下線用コネクタがきちんと装着されていない場合は、高圧線から引下線に好適に電流を分流させることができず、引下線としての機能が発揮されないという不具合もあった。
本願発明と同一の解決すべき課題を有する先行技術は現時点では発見されていないが、関連する分野の先行技術としては以下に示すようなものが知られている。
特許文献1には「活線用コネクター」という名称で、活線状態の幹線に分岐線を接続する活線用コネクターに関する考案が開示されている。
特許文献1に開示される考案である活線用コネクターは、上面適宜箇所に分岐線挟持溝を穿ち、さらにこの分岐線挟持溝を底部とする略V字形の溝を形成する二つの分岐線挿入ガイドを有する突腕を一側に設けた固定側本体の空洞部に、前方に突出する幹線挿入ガイドとこれに続く幹線挟持溝を夫々有する可動部受座及び受座の一端を嵌入自在に設けると共に、上記各幹線挿入ガイドは対向して両者で略V字形に開口するが如く形成され、一方固定側本体に穿たれた孔及び前記空洞部内の可動受部一端に穿たれた孔を夫々遊貫するボルトの先端を上部受座に螺着、貫通せしめ、さらに空洞部内には可動受座と固定側本体間にスプリングを介在させたものである。
上述の特許文献1に開示される考案によれば、活線状態の幹線へのその取り付け作業の能率を向上させることができる。
特許文献2には「引下線用コネクタ」という名称で、電柱間に架設された高圧線から引下線を分岐させるための引下線用コネクタに関する発明が開示されている。
特許文献2に係る出願は、本願と同一の出願人によるものであり、その発明は文献中に記載される符号をそのまま用いて説明すると、高圧線を保持して電気的接続状態を得る高圧線保持部8と、引下線を保持して電気的接続状態を得る引下線保持部9と、を有する引下線用コネクタ10であって、高圧線保持部8を、コネクタ本体部11から突出して円弧状に湾曲して形成され高圧線に対して上方から引っ掛け可能なフック部12と、先端部に高圧線に当接される押圧部16を有し、コネクタ本体部11に螺入可能であって、螺入/螺出動作によりフック部12の内側に対して近接/離反動作を行うボルト状部材24と、により構成されるものである。
上述のような特許文献2に開示される発明によれば、フック部を高圧線に上方から引っ掛けて引下線用コネクタを仮固定させた後に、ボルト状部材を螺入動作させることにより引下線用コネクタを高圧線に保持・固定することが可能となる。したがって、作業時に引下線用コネクタが高圧線から外れ難く、作業中に引下線用コネクタを支持する動作が不要となる。これにより、間接活線作業による取り付け作業を短時間で効率良く行うことができ、作業の安全化や低コスト化を達成できる。
実開昭59−49371号公報 特開2010−118264号公報
上述の特許文献1,2に開示される考案及び発明のいずれの場合も、高圧線(活線)を締付けて挟持するための部材が高圧線の真下に配置されているので、高圧線の下にいる作業員が、高圧線を下から見上げて、目視により高圧線の締付状態を確認することができなかった。
すなわち、高圧線への高圧引下線用コネクタの装着が完了しているか否かについて、作業員が高圧線の下から目視により確認することができなかった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものでありその目的は、電線(高圧線)を挟持して装着するタイプの高圧引下線用コネクタにおいて、電線の下から見上げて目視により、電線を締付ける部材による締付状況を確認できる高圧引下線用コネクタを提供することにある。
上記目的を達成するため請求項1記載の発明である高圧引下線用コネクタは、被装着対象である電線に掛着保持されるコネクタ本体と、このコネクタ本体に取設されて,電線にコネクタ本体を着脱可能に固定するための締付可動部と、この締付可動部を駆動させるための駆動機構と、締付可動部の開回動及び閉回動を操作するための操作部とを有し、コネクタ本体は、電線に掛止される鉤状のフックと、このフックに延設される胴部とを備え、締付可動部は,枢軸を介して胴部に取設され,この枢軸を基軸に回動可能であり、電線の締付時に締付可動部は,電線の真下で電線と交差して配設され、電線の開放時に締付可動部は,胴部の肉厚部内に収納されて,電線の真下に締付可動部が配置されていないことを特徴とするものである。
上記構成の請求項1記載の発明は、高圧線である電線から電流を分流させる際の分岐点になるものであり、コネクタ本体は、締付可動部を間接的に支持するという作用を有する。
また、コネクタ本体はその胴部の厚み部分に締付可動部を収納するという作用を有する。このとき、電線の真下に、高圧引下線用コネクタを締付ける部品が何もない状態になるので、作業員が電線の下から見上げることで、電線の真下の状態を目視により確認可能にするという作用を有する。
さらに、コネクタ本体におけるフックは、コネクタ本体を電線に掛止させるという作用を有する。また、締付可動部は、コネクタ本体のフックと協働して、電線を締付け挟持して、コネクタ本体を電線に着脱可能に固定するという作用を有する。
そして、上述のように締付可動部により電線が挟持されている場合のみ、電線の真下に締付可動部が電線と交差しながら配設されるので、作業員は電線を下から仰ぎ見るだけで、締付可動部による電線の挟持がなされているか否かを目視により容易に判断可能になる。
また、枢軸は、コネクタ本体の胴部に、締付可動部をその中心軸を基軸に回動可能に保持するという作用を有する。さらに、駆動機構は、操作部の作動に連動して、締付可動部を備えた枢軸を順回動及び逆回動させて、これにより締付可動部を閉回動又は開回動させるという作用を有する。
加えて、操作部は、コネクタ本体の外側に設けられて、コネクタ本体の外部から、例えば、ホットスティック等の器具を用いて間接的に駆動機構を操作可能にするという作用を有する。
請求項2記載の発明である高圧引下線用コネクタは、請求項1記載の高圧引下線用コネクタであって、フックは、鋭角状に屈曲,又は,U字状に湾曲していることを特徴とするものである。
上記構成の請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同じ作用に加えて、側面から見た場合のフックの形状を、鋭角状に屈曲した形状,又は,U字状に湾曲した形状にすることで、電線の直径が異なる場合でも、1種類のフックで、様々な直径の電線に掛止可能にするという作用を有する。
これにより、請求項2記載の発明のフックの、電線の直径に対する汎用性を高めるという作用を有する。
請求項3記載の発明である高圧引下線用コネクタは、請求項1又は請求項2に記載の高圧引下線用コネクタであって、駆動機構は,枢軸を回転させるための歯車を備え、この歯車は,ラチェット機構を具備し、このラチェット機構の作動と解除を切替えるためのラチェット操作部を備えることを特徴とするものである。
上記構成の請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明と同じ作用に加えて、ラチェット機構は、電線をフックと締付可動部により挟持しようとして締付可動部を閉回動(順回動)させる際に、歯車の逆転を防止して、電線を締付ける際の締付可動部の弛みを防止するという作用を有する。
さらに、請求項3記載の発明は、ラチェット操作部を備えることで、ラチェット機構を作動させる必要がない場合に、その作動を解除して、締付可動部の開回動(逆回動)を可能にするという作用を有する。これにより、請求項3記載の発明がラチェット機構を備える場合でも、電線からの高圧引下線用コネクタの取り外しを可能にするという作用を有する。
本発明の請求項1記載の発明によれば、電線にコネクタ本体を掛止して、締付可動部により電線を締付けた場合にのみ、電線の真下に電線と交差させながら締付可動部を配設することができる。これにより、作業者は電線を下から仰ぎ見て、電線の真下に締付可動部が在るか否かを目視により確認するだけで、締付可動部による電線の締付が完了しているか否かを判断することができる。
この場合、請求項1記載の高圧引下線用コネクタを電線に装着する際に、その装着状況の確認を、電線の下から作業員の目視により確実に行なうことができるので、間接活線作業の作業時間を短縮でき、作業性を向上できる。
また、請求項1記載の高圧引下線用コネクタを使用すれば、電線(高圧線)に作業者が近づく頻度を減らすことができるので、間接活線作業時の作業者の安全性も向上できる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同じ効果に加えて、被装着対象の電線の直径が複数種類ある場合でも、一種類の高圧引下線用コネクタで対応することができるので、汎用性の高い高圧引下線用コネクタを提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明に加えて、締付可動部により電線を締付ける場合、及び、締付可動部とフックにより電線を長期間挟持し続ける場合に、締付可動部に弛みが生じるのを防止できる。
また、請求項3記載の発明では、締付可動部を閉回動(順回動)させる際の、歯車の逆回動(開回動)をラチェット機構により規制した場合でも、ラチェット操作部を備えることで、必要に応じてラチェット機能を解除することができる。
この場合、ラチェット機能を備えながらも、締付可動部を開回動(逆回動)させることができるので、電線からの高圧引下線用コネクタの取外しも可能になる。
これにより、より信頼性が高くて高性能な高圧引下線用コネクタを提供することができるという効果を有する。
(a)は本発明の実施の形態に係る高圧引下線用コネクタの正面図であり、(b)は図1(a)中のA−A線矢視断面図である。 図1(a)中の符号Bで示す方向から見た部分矢視図である。 本発明の実施の形態に係る高圧引下線用コネクタを電線に取り付ける様子を示す概念図である。 本発明の変形例に係る高圧引下線用コネクタの側面図である。 本発明の他の変形例に係る高圧引下線用コネクタの側面図である。
本発明の実施の形態に係る高圧引下線用コネクタについて図1乃至図4を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施の形態に係る高圧引下線用コネクタについて図1を参照しながら詳細に説明する。
図1(a)は本発明の実施の形態に係る高圧引下線用コネクタの正面図であり、(b)は図1(a)中のA−A線矢視断面図である。
本実施の形態に係る高圧引下線用コネクタ1Aは、図1(a),(b)に示すように、フック2aを備えて電線8に掛止可能なコネクタ本体2に、フック2aと協働して電線8を挟持する棒状の締付可動部3が、枢軸5を介してコネクタ本体2の胴部2bに取設され、この締付可動部3は、電線8の締付を行なわない場合(電線8の開放時)は、コネクタ本体2の胴部2bの肉厚部を切欠いて形成されるスリット2c内に収納されて、電線8の真下に締付可動部3が存在しない状態にできるものである。
また、本実施の形態に係る高圧引下線用コネクタ1Aは、締付可動部3を、枢軸5を基軸に開回動(順回動)又は閉回動(逆回動)させるための駆動機構4を備えており、この駆動機構4は、コネクタ本体2に取設されるネジ6(操作部)の操作により、間接的に操作される仕組みになっている。
なお、図1においては、操作部の形態をネジ6としているが、操作部の形態は必ずしもネジ6である必要はなく、電線8への高圧引下線用コネクタ1Aの取設に使用される器具であるホットスティック(後段の図3を参照)による操作が可能であれば、操作部の形状は、例えば、棒状のハンドルでもよい。
本実施の形態に係る高圧引下線用コネクタ1Aについてより詳細に説明すると、高圧引下線用コネクタ1Aは、図1(a),(b)に示すように、コネクタ本体2の胴部2bの上部側に鉤状のフック2aが延設されるとともに、この胴部2bの電線8が配される側の面に、締付可動部3に挿設される枢軸5が取設されている。
また、コネクタ本体2の背面側、すなわち、コネクタ本体2において電線8が配される側の反対側の面には、操作部として、例えば、ネジ6が設けられており、コネクタ本体2の背面側からこのネジ6を操作(順回動又は逆回動)することで、締付可動部3に挿設される枢軸5を、間接的に順回動又は逆回動させることができる。
さらに、本実施の形態に係る高圧引下線用コネクタ1Aでは、図1(a),(b)に示されるとおり、締付可動部3による電線8の締付けが行なわれていない状態では、締付可動部3がコネクタ本体2の胴部2bの肉厚部内(スリット2c内)に収納されているので、コネクタ本体2を電線8に単に掛止しただけの状態では、電線8の鉛直下側の面の全容を、高圧引下線用コネクタ1Aを構成する部品に遮られることなく見ることができる。
他方、図1(a),(b)に示すように、締付可動部3により電線8の締付けが行なわれている状態では、棒状の締付可動部3が、電線8の真下で電線8と交差して配設されるので、電線8を下から仰ぎ見た場合に、電線8の鉛直下側の面の一部が、締付可動部3により遮られた状態で見える。
従って、本実施の形態に係る高圧引下線用コネクタ1Aによれば、電線8への取り付け作業を行う際に、電線8を下から仰ぎ見るだけで、締付可動部3による電線8の締付けがなされているか否かを判断することができる。
この場合、本実施の形態に係る高圧引下線用コネクタ1Aの取り付け作業時に、例えば、高所作業者等を用いるなどして、締付可動部3による電線8の締付け状態を確認する作業を行う必要がなくなり、作業時間を短縮できる。
加えて、締付可動部3による電線8の締付け状態を確認するために、作業員が、例えば、高所作業車を利用するなどして高圧線である電線8に接近する必要もなくなるので作業員の安全性も向上できる。
ここで、図1,2を参照しながら、本実施の形態に係る高圧引下線用コネクタ1Aの駆動機構4について説明する。
図2は図1(a)中の符号Bで示す方向から見た部分矢視図である。なお、図1に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
本実施の形態に係る高圧引下線用コネクタ1Aの駆動機構4は、例えば、図1,2に示すように、締付可動部3に挿設される枢軸5の端部に第1のかさ歯車7aを設け、さらに、この第1のかさ歯車7aに第2のかさ歯車7bを嵌合させ、この第2のかさ歯車7bに軸6aを延設して、この軸6aの第2のかさ歯車7bが取設されない側の端部に、操作部である、例えば、ネジ6等を設けた構造としてもよい。
この場合、駆動機構4を構成する第1のかさ歯車7a及び第2のかさ歯車7bは、コネクタ本体2の胴部2bの厚み部分に収容しておくことが望ましいが、それが難しい場合は、図1(b)に示すように、例えば、コネクタ本体2の胴部2bに、コネクタ本体2の背面側に凸状に突出するケース体11を形成しておき、このケース体11の内部を中空にして、この中空部内に第1のかさ歯車7a及び第2のかさ歯車7bからなる駆動機構4を収容してもよい。
なお、第2のかさ歯車7bに取設される軸6aが、コネクタ本体2の胴部2bの肉厚部を貫通して、コネクタ本体2の背面側に導出されることで、コネクタ本体2の背面側から、コネクタ本体2の腹面側(電線8が配される側の面)に配置される駆動機構4を操作することが可能になる。
なお、特に図示しないが、ネジ6の軸6aを、コネクタ本体2の胴部2bの肉厚部に螺設してもよい。この場合、ネジ6の弛みを好適に防止できる。
従って、本実施の形態に係る高圧引下線用コネクタ1Aにおいては、上述のような駆動機構4を備えることで、コネクタ本体2の背面側に配置されるネジ6を、間接活線作業用の器具であるホットスティック(後段の図3を参照)を用いて回動させることで、コネクタ本体2の胴部の肉厚部内又は腹側に配設される枢軸5を間接的に順回動又は逆回動させることができる。
また、これにより、枢軸5に取設される締付可動部3を、枢軸5を基軸に、電線8を締付けるように閉回動(順回動)させたり、電線8を開放するように締付可動部3を開回動(逆回動)させることが可能になる。
なお、本実施の形態においては、かさ歯車(第1のかさ歯車7a,第2のかさ歯車7b)を用いてなる駆動機構4により枢軸5を間接的に回動させる場合を例に挙げて説明しているが、かさ歯車を用いない駆動機構4を採用しても良い。
また、本実施の形態に係る高圧引下線用コネクタ1Aでは、枢軸5に爪状の締付可動部3が1本のみ取設される場合を例に挙げて説明しているが、枢軸5に、フック2aと交互に配置されるよう熊手状に複数本の締付可動部3を並設してもよい(図示せず)。この場合、高圧引下線用コネクタ1Aは、図1(a)中の電線8の伸長方向における幅が広い「幅広タイプ」になるが、フック2a及び締付可動部3の数が増えることで、電線8の締付け効果を高めることができる。
このような幅広タイプを用いた場合は、本実施の形態に係る高圧引下線用コネクタ1Aの信頼性を高めることができる。
さらに、特に図示しないが、本実施の形態に係る高圧引下線用コネクタ1Aの駆動機構4に歯車(かさ歯車を含む広義の歯車の概念である)を用いる場合は、この歯車にラチェット機構を設けて、締付可動部3が閉回動(順回動時)する際の、逆転を防止できるよう構成してもよい。
この場合、締付可動部3により電線8を締付けてコネクタ本体2を固定する場合に、締付可動部3に弛みが生じるのを防止できる。この結果、電線8に高圧引下線用コネクタ1Aを一層しっかりと固定しておくことができるので、高圧引下線用コネクタ1Aの使用時に、電線8から分流される電流が、締付可動部3の弛みにより途絶えたり、電線8と高圧引下線用コネクタ1Aとの接続状態が不安定になるのを防止できる。
また、駆動機構4を構成する歯車にラチェット機構を備えた場合でも、電線8から高圧引下線用コネクタ1Aを支障なく取外すことができるよう、ラチェット機構にその作動と解除を切替可能にするための、ラチェット操作部(図示せず)を併せて設けておくことが望ましい。なお、このラチェット操作部は、上述のネジ6と同様に高圧引下線用コネクタ1Aの外側に設けられて、器具等を用いて高圧引下線用コネクタ1Aの外側からラチェット機構の切替操作ができるよう構成されることが望ましい。
このように、高圧引下線用コネクタ1Aにラチェット機構及びラチェット操作部を備えることで、電線8の締付け時の締付可動部3の弛みを防止できるとともに、必要に応じて締付可動部3を逆回動(開回動)させることができるので、より信頼性が高く、かつ、使い勝手の良い高圧引下線用コネクタ1Aを提供することができる。
次に、図3を参照しながら、電線8への高圧引下線用コネクタ1Aの取り付け方法について説明する。
図3は本発明の実施の形態に係る高圧引下線用コネクタを電線に取り付ける様子を示す概念図である。なお、図1,図2に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
本実施の形態に係る高圧引下線用コネクタ1Aの被装着対象である電線8は高圧線である。他方、高圧引下線用コネクタ1Aは金属製であるため、高圧引下線用コネクタ1Aを素手で持って電線8に掛着することはできない。
このため、本実施の形態に係る高圧引下線用コネクタ1Aの電線8への取り付けは、図3に示すようなホットスティック9と呼ばれる器具を用いるのが通常である。
このため、本実施の形態に係る高圧引下線用コネクタ1Aでは、コネクタ本体2のフック2aが延設されない側の胴部2bの端部(胴部2bの鉛直下方側端部)に、把持部2dを形成しておき、ホットスティック9による高圧引下線用コネクタ1Aの挟持を容易にしてもよい。また、その際には、把持部2dの表面に、例えば、凹凸を形成しておくなどにより、ホットスティック9の挟持部9aで把持部2dを挟持した際に、高圧引下線用コネクタ1Aが滑り落ちないようにしておくとよい。
最後に図4及び図5を参照しながら本発明の変形例に係る高圧引下線用コネクタについて説明する。
図4,5はいずれも本発明の変形例に係る高圧引下線用コネクタの側面図である。なお、図1乃至図3に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。また、図4,5に示す変形例に係る高圧引下線用コネクタ1B,1Cの、フック2a,2a以外の構成については、上述の高圧引下線用コネクタ1Aと同じであるため、ここでの詳細な説明については省略する。
先の図1乃至図3に示す高圧引下線用コネクタ1Aにおいて、側面から見たフック2aの形状は、コ字形(略コ字形の概念を含む)である。この場合、フック2aの掛着対象である電線8の直径が1種類のみである場合は特に問題はないが、電線8の直径が複数種類ある場合は、電線8の直径毎にフック2aの大きさを変えた高圧引下線用コネクタ1Aを準備する必要があり、煩雑であった。
これに対して、例えば、図4に示すように、側面から見たフック2aの形状を鋭角状に尖った形状にしたり、あるいは、図5に示すように、側面から見たフック2aの形状をU字状(略U字状)に湾曲させた形状にすることで、電線8の直径が異なる場合でも、フック2aやフック2aと、締付可動部3とによりしっかりと電線8を挟持することが可能になる。
上述の図4,5に示すような変形例に係る高圧引下線用コネクタ1B,1Cによれば、電線8の直径が複数種類ある場合でも、1種類の高圧引下線用コネクタ1B又は高圧引下線用コネクタ1Cにより対応できる。この結果、汎用性の高い高圧引下線用コネクタ1B,1Cを提供することができる。
以上説明したように本発明は、電線(高圧線)を挟持して装着するタイプの高圧引下線用コネクタにおいて、電線の下から目視により、電線を締付ける部材の作動状況を確認できる高圧引下線用コネクタであり、送電設備に関する分野において利用可能である。
1A〜1C…高圧引下線用コネクタ 2…コネクタ本体 2a〜2a…フック 2b…胴部 2c…スリット 2d…把持部 3…締付可動部 4…駆動機構 5…枢軸 6…ネジ(操作部) 6a…軸 7a…第1のかさ歯車 7b…第2のかさ歯車 8…電線 9…ホットスティック 9a…挟持部 10…作業員 11…ケース体

Claims (3)

  1. 被装着対象である電線に掛着保持されるコネクタ本体と、このコネクタ本体に取設されて,前記電線に前記コネクタ本体を着脱可能に固定するための締付可動部と、この締付可動部を駆動させるための駆動機構と、前記締付可動部の開回動及び閉回動を操作するための操作部とを有し、
    前記コネクタ本体は、前記電線に掛止される鉤状のフックと、このフックに延設される胴部とを備え、
    前記締付可動部は,枢軸を介して前記胴部に取設され,この枢軸を基軸に回動可能であり、
    前記電線の締付時に前記締付可動部は,前記電線の真下で前記電線と交差して配設され、
    前記電線の開放時に前記締付可動部は,前記胴部の肉厚部内に収納されて,前記電線の真下に前記締付可動部が配置されていないことを特徴とする高圧引下線用コネクタ。
  2. 前記フックは、鋭角状に屈曲,又は,U字状に湾曲していることを特徴とする請求項1記載の高圧引下線用コネクタ。
  3. 前記駆動機構は,前記枢軸を回転させるための歯車を備え、
    この歯車は,ラチェット機構を具備し、
    このラチェット機構の作動と解除を切替えるためのラチェット操作部を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の高圧引下線用コネクタ。
JP2012170794A 2012-08-01 2012-08-01 高圧引下線用コネクタ Pending JP2014032746A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104409889A (zh) * 2014-12-03 2015-03-11 广州番禺电缆集团有限公司 一种导线连接用线夹
FR3062243A1 (fr) * 2017-01-25 2018-07-27 Etablissements Bariot Tete de mise a la terre et perche comprenant une telle tete
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