JP2014032514A - 経路予測装置、経路予測システム、経路予測方法、および、コンピュータ・プログラム - Google Patents

経路予測装置、経路予測システム、経路予測方法、および、コンピュータ・プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】移動体が進行する経路を予測する際に、計算量の増加を抑えながら予測経路長を維持する技術を提供すること。
【解決手段】道路網を表す情報を記憶する道路情報記憶部11と、移動体の位置情報を取得する位置情報取得部12と、移動体が道路網において進行する経路を所定長まで予測することにより、移動体の所定長の予測経路を作成する予測経路作成部13と、予測経路情報を記憶する予測経路情報記憶部14と、移動体が前回の位置情報の示す地点から現在の位置情報の示す地点まで予測経路上を進んだ進行距離分、移動体が予測経路の終点から進行する経路を予測することにより、作成済みの予測経路を延長する予測経路延長部15と、位置情報取得部12によって移動体の新たな位置情報が取得されると、予測経路作成部13による処理を実行するか、予測経路延長部15による処理を実行するかを、新たな位置情報に基づいて判定する処理判定部16とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、道路網上で移動体が進行する経路を予測する技術に関する。
位置情報を取得する技術の発展に伴い、カーナビや携帯端末等の移動体によって取得された位置情報を用いるサービスが普及してきた。
このようなサービスとしては、例えば、移動体の位置情報を取得することにより、移動体の進行が予測される経路に関する情報を提供するものがある。
例えば、特許文献1には、移動体が分岐点に進入する際に、移動体の脱出進路を予測する技術が記載されている。この特許文献1に記載された技術は、移動体の過去の移動履歴の統計情報に基づいて、分岐点における移動体の脱出進路を予測する。
また、特許文献2には、移動体の現在地から所定の距離まで、移動体がこれから進行する確率が最も高い経路を抽出する技術が記載されている。この特許文献2に記載された技術は、交通情報センタから取得する最新の交通情報や、道路の属性情報等に基づいて、移動体がこれから進行する確率が最も高い経路を抽出する。
特開2006−284254号公報 特開2003−57055号公報
ここで、例えば、移動体の進行が予測される経路に関連する各種情報を提供する情報提供サービスを考える。このような情報提供サービスによって提供される各種情報には、静的情報と動的情報とがある。静的情報とは、経路を構成する道路の始点終点の位置やそれらの接続関係等といったような短時間での変更が起こる可能性が小さい情報である。動的情報とは、経路上の通行止めといったような短時間での変更が起こる可能性が大きい情報である。
このような情報提供サービスでは、静的情報を提供する場合には、提供する情報が時間とともに変化する可能性が小さいため、情報提供のタイミングは問題にならない。一方で、動的情報を提供する場合には、提供する情報が時間とともに変化する可能性が大きいため、情報提供のタイミングが重要となる。例えば、経路上の一時的な通行止め情報を提供する場合、情報提供のタイミングが早すぎると、利用者によって忘れられてしまう場合がある。また、情報提供のタイミングが早すぎると、通行止め箇所に到達した時点で、すでに通行止めが解除されている場合もある。また、情報提供のタイミングが遅すぎると、利用者にとって情報提供に応じたアクションを起こす時間的余裕がない場合もある。
特許文献1に記載された技術は、分岐点への進入が予測されるたびに脱出進路を予測する。このため、この関連技術を用いて、分岐点への進入が予測されるたびに脱出進路に関連する上述の情報提供サービスを行うと、情報提供のタイミングが遅れる可能性が大きいという問題が生じる。また、特許文献1には、現在地から、進入が予想される分岐点における脱出進路を段階的に予測していくことにより、任意の到達場所までの経路を予測することについても記載されている。この場合、この関連技術を用いて、任意の到達場所までの経路を予測した時点で上述の情報提供サービスを行うと、到達場所により近い経路に関連する情報ほど、情報提供のタイミングが早すぎる可能性があるという問題が生じる。また、現在地により近い経路に関連する情報ほど、情報提供のタイミングが遅すぎる可能性があるという問題も生じる。
また、特許文献2に記載された技術は、移動体の移動に伴って、所定の距離まで予測されていた経路の残りが少なくなると、新たにその時点の現在地から所定の距離までの経路を予測する。したがって、この関連技術を用いて、現在地から所定の距離までの経路を予測した時点で上述の情報提供サービスを行った場合も、所定の距離の地点により近い経路に関連する情報ほど、情報提供のタイミングが早すぎる可能性があるという問題が生じる。また、現在地により近い経路に関連する情報ほど、情報提供のタイミングが遅すぎる可能性があるという問題も生じる。
また、特許文献1または特許文献2に記載された技術を用いて、移動体の移動に伴って予測経路の長さを一定に維持しながら、予測経路に関連する情報を提供するサービスを行うことも考えられる。この場合、予測経路の長さが維持されるので、適切なタイミングで情報提供を行うことは可能である。しかしながら、この場合、移動体の位置が更新される度に経路の予測処理を行う必要があるため、計算量が増加するという問題が生じる。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、移動体が進行する経路を予測する際に、計算量の増加を抑えながら予測経路長を維持する技術を提供することを目的とする。
本発明の経路予測装置は、道路網を表す道路情報を記憶する道路情報記憶部と、移動体の位置情報を取得する位置情報取得部と、前記移動体が前記位置情報の示す地点から前記道路網において進行する経路を所定長まで予測することにより、前記移動体の所定長の予測経路を表す予測経路情報を作成する予測経路作成部と、前記予測経路情報を記憶する予測経路情報記憶部と、前記移動体が前回の位置情報の示す地点から現在の位置情報の示す地点まで前記予測経路上を進んだ進行距離分、前記移動体が前記予測経路の終点から前記道路網において進行する経路を予測することにより、前記予測経路情報の示す予測経路を延長する予測経路延長部と、前記位置情報取得部によって前記移動体の新たな位置情報が取得されると、前記予測経路作成部による処理を実行するか、前記予測経路延長部による処理を実行するかを、前記新たな位置情報に基づいて判定する処理判定部と、を備える。
また、本発明の経路予測システムは、前記経路予測装置と、前記経路予測装置に対して自装置の位置情報を送信する端末と、を備える。
また、本発明の経路予測方法は、移動体の位置情報を取得すると、前記移動体が道路網において前記位置情報の示す地点から進行する経路を所定長まで予測することにより、前記移動体の所定長の予測経路を表す予測経路情報を作成し、前記移動体の新たな位置情報を取得すると、前記移動体が前回の位置情報の示す地点から新たな位置情報の示す地点まで前記予測経路上を進んだ進行距離分、前記移動体が前記道路網において前記予測経路の終点から進行する経路を予測することにより、作成済みの前記予測経路情報の示す予測経路を延長する処理、および、前記移動体が前記道路網において進行する経路を前記新たな位置情報から所定長まで予測することにより新たな前記予測経路情報を作成する処理のいずれを実行するかを、前記新たな位置情報に基づいて判定し、判定結果に基づいて、前記予測経路を作成する処理および前記予測経路を延長する処理のいずれかを実行する。
また、本発明のコンピュータ・プログラムは、移動体の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、前記移動体が前記位置情報の示す地点から前記道路網において進行する経路を所定長まで予測することにより、前記移動体の所定長の予測経路を表す予測経路情報を作成する予測経路作成ステップと、前記移動体が前回の位置情報の示す地点から現在の位置情報の示す地点まで前記予測経路上を進んだ進行距離分、前記移動体が前記予測経路の終点から前記道路網において進行する経路を予測することにより、前記予測経路情報の示す予測経路を延長する予測経路延長ステップと、前記位置情報取得ステップにおいて前記移動体の新たな位置情報が取得されると、前記予測経路作成ステップを実行するか、前記予測経路延長ステップを実行するかを、前記新たな位置情報に基づいて判定する処理判定ステップと、処理判定ステップの判定結果に基づき、前記予測経路作成ステップおよび前記予測経路延長ステップのいずれかを実行する判定結果実行ステップと、をコンピュータ装置に実行させる。
本発明は、移動体が進行する経路を予測する際に、計算量の増加を抑えながら予測経路長を維持する技術を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態としての経路予測装置のハードウェア構成図である。 本発明の第1の実施の形態としての経路予測装置の機能ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態としての経路予測装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態としての経路予測装置が予測経路を作成するか延長するかを決定する動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態としての経路予測システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態としての経路予測システムを構成する各装置のハードウェア構成図である。 本発明の第2の実施の形態としての経路予測システムを構成する各装置の機能ブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における道路情報により表される道路網の一例を示す模式図である。 本発明の第2の実施の形態における道路情報の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における位置履歴情報の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態において位置履歴情報から得られる移動履歴統計情報の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における予測経路情報の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態としての経路予測システムの動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態としての経路予測システムが予測経路を作成するか延長するかを決定する動作を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態としての経路予測システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態としての経路予測システムを構成する各装置の機能ブロック図である。 本発明の第3の実施の形態としての経路予測システムの動作を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態としての経路予測システムが予測経路を作成する際に他の移動体の予測経路を利用可能であるか否かを判断する動作を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態としての経路予測装置10のハードウェア構成を図1に示す。
図1において、経路予測装置10は、CPU(Central Processing Unit)1001と、RAM(Random Access Memory)1002と、ROM(Read Only Memory)1003と、ハードディスク等の記憶装置1004と、ネットワークインタフェース1005とを備えたコンピュータ装置によって構成される。
ROM1003および記憶装置1004には、コンピュータ装置を本実施の形態の経路予測装置10として機能させるためのコンピュータ・プログラムおよび各種データが記憶されている。CPU1001は、ROM1003および記憶装置1004に記憶されたコンピュータ・プログラムおよび各種データをRAM1002に読み込んで実行する。ネットワークインタフェース1005は、ネットワークを介して他の装置との通信を行うモジュールである。なお、経路予測装置10のハードウェア構成は、上述の構成に限定されない。
次に、経路予測装置10の機能ブロック構成を図2に示す。図2において、経路予測装置10は、道路情報記憶部11と、位置情報取得部12と、予測経路作成部13と、予測経路情報記憶部14と、予測経路延長部15と、処理判定部16とを含む。ここで、位置情報取得部12は、ネットワークインタフェース1005と、ROM1003および記憶装置1004に記憶されたコンピュータ・プログラムおよび各種データをRAM1002に読み込んで実行するCPU1001とによって構成される。また、道路情報記憶部11および予測経路情報記憶部14は、記憶装置1004によって構成される。また、予測経路作成部13、予測経路延長部15、および、処理判定部16は、ROM1003および記憶装置1004に記憶されたコンピュータ・プログラムおよび各種データをRAM1002に読み込んで実行するCPU1001によって構成される。なお、経路予測装置10の各機能ブロックを構成するハードウェア構成は、上述の構成に限定されない。
道路情報記憶部11は、道路網を表す道路情報を記憶する。道路情報とは、道路網を構成する各道路の地図上での位置や、道路の接続関係を表す情報を含む情報であってもよい。
位置情報取得部12は、移動体の位置情報を取得する。位置情報とは、例えば、緯度および経度からなる情報であってもよい。例えば、位置情報取得部12は、そのような位置情報を、移動体に搭載された測位装置から取得してもよい。測位装置とは、例えば、GPS(Global Positioning System)受信機であってもよい。
予測経路作成部13は、移動体の位置情報の示す地点から、その移動体が道路網において進行する経路を所定長まで予測することにより、その移動体の所定長の予測経路を表す予測経路情報を作成する。例えば、予測経路作成部13は、移動体の位置情報の履歴に基づいて、移動体が進行する経路を予測してもよい。その他、予測経路作成部13には、道路網上で移動体が進行する経路を予測する公知の技術を適用可能である。なお、予測経路作成部13は、1つの移動体について、複数の所定長の予測経路を表す予測経路情報を作成してもよい。
予測経路情報記憶部14は、予測経路作成部13によって作成された予測経路情報を記憶する。
予測経路延長部15は、予測経路情報記憶部14に記憶された予測経路情報の示す予測経路を延長する。具体的には、予測経路延長部15は、対象の移動体が、前回の位置情報の示す地点から現在の位置情報の示す地点まで予測経路上を進んだ進行距離分だけ、その予測経路の終点から進行する経路を予測する処理を行えばよい。そして、予測経路延長部15は、対象の移動体の現在の位置情報の示す地点から、延長した予測経路の終点までを、対象の移動体の新たな予測経路とする。これにより、予測経路延長部15は、移動体の予測経路の所定長を維持する。
処理判定部16は、位置情報取得部12によって移動体の新たな位置情報が取得されると、対象の移動体について予測経路作成部13を用いた処理を実行するか、予測経路延長部15を用いた処理を実行するかを、取得された新たな位置情報に基づいて決定する。
例えば、処理判定部16は、対象の移動体が、前回の位置情報の示す地点から現在の位置情報の示す地点までの間に、道路網における分岐点を通過したか否かに基づいて、予測経路作成部13を用いた処理を行うか、予測経路延長部15を用いた処理を行うかを決定してもよい。分岐点とは、交差点等で道路が交わる地点や、一本の道路が複数の道路に分かれる地点などをいう。この場合、処理判定部16は、移動体が分岐点を通過した場合は、予測経路作成部13による処理を実行すると決定する。また、処理判定部16は、移動体が分岐点を通過していない場合は、予測経路延長部15による処理を実行すると決定する。
なお、処理判定部16は、その移動体に関する予測経路情報が予測経路情報記憶部14に記憶されていないときは、予測経路作成部13による処理を実行すると決定すればよい。また、処理判定部16は、移動体の新たな位置情報が、その移動体について既に作成済みの予測経路情報の示す予測経路上に含まれない場合にも、予測経路作成部13による処理を実行すると決定すればよい。
以上のように構成された経路予測装置10の動作について、図3を参照して説明する。
まず、位置情報取得部12は、移動体の位置情報を取得する(ステップS1)。例えば、前述のように、位置情報取得部12は、移動体に搭載された測位装置からその位置情報を取得可能である。
次に、処理判定部16は、ステップS1で取得された位置情報の示す地点にいる移動体に関して予測経路情報を作成するか延長するかを、ステップS1で取得された位置情報に基づいて決定する(ステップS2)。このステップの詳細については後述する。
ステップS2において、予測経路情報を作成すると決定された場合(ステップS3で「作成」)、予測経路作成部13は、対象の移動体が現在の位置情報の示す地点から進行する経路を所定長まで予測することにより、所定長の予測経路を表す予測経路情報を作成する(ステップS4)。
一方、ステップS2において、予測経路情報を延長すると決定された場合(ステップS3で「延長」)、予測経路延長部15は、予測経路情報記憶部14に既に記憶されているその移動体の予測経路情報の示す予測経路を延長する(ステップS5)。
具体的には、前述のように、予測経路延長部15は、その移動体の前回の位置情報の示す地点から現在の位置情報の示す地点までの進行距離分だけ、その予測経路の終点からの経路予測を行う。
次に、予測経路作成部13または予測経路延長部15は、ステップS4またはS5で得られた予測経路情報を、予測経路情報記憶部14に登録する(ステップS6)。このとき、予測経路作成部13または予測経路延長部15は、対象の移動体について予測経路情報記憶部14に既に記憶されていた以前の予測経路情報があれば、以前の予測経路情報を削除する。
以上で、経路予測装置10は、動作を終了する。
次に、ステップS3における動作の詳細例について、図4を参照して説明する。
まず、処理判定部16は、予測経路情報記憶部14に、対象の移動体に関する予測経路情報が記憶されているか否かを判断する(ステップS11)。
ここで、対象の移動体に関する予測経路情報が記憶されていなかった場合、処理判定部16は、予測経路作成部13による処理を実行すると決定する(ステップS15)。
一方、対象の移動体に関する予測経路情報が記憶されていた場合、処理判定部16は、対象の移動体の前回の位置情報の示す地点から現在の位置情報の示す地点までの道路情報を、道路情報記憶部11から取得する(ステップS12)。
次に、処理判定部16は、ステップS12で取得した道路情報に基づいて、対象の移動体が分岐点を通過したか否かを判断する(ステップS13)。具体的には、処理判定部16は、ステップS12で取得された道路情報に分岐点が含まれるか否かを判断すればよい。
ここで、移動体が分岐点を通過したと判断した場合、処理判定部16は、予測経路作成部13による処理を実行すると決定する(ステップS15)。
一方、移動体が分岐点を通過していないと判断した場合、処理判定部16は、予測経路延長部15による処理を実行すると決定する(ステップS14)。
以上で、経路予測装置10は、作成延長決定動作を終了する。
なお、本実施の形態において、処理判定部16が、移動体が分岐点を通過したか否かに基づいて、予測経路作成部13および予測経路延長部15のいずれを用いた処理を行うかを決定する例を中心に説明した。この他、処理判定部16は、対象の移動体について既に作成済みの予測経路上において、移動体の現在の位置情報の示す地点からその予測経路の終点までの部分の経路については、新たな経路予測処理を行っても同一の経路を作成することになると判断可能な場合に、予測経路延長部15による処理を実行すると判断すればよい。
次に、本発明の第1の実施の形態の効果について述べる。
本発明の第1の実施の形態としての経路予測装置は、移動体が進行する経路を予測する際に、計算量の増加を抑えながら予測経路長を維持することができる。
その理由は、移動体の新たな位置情報が取得されると、処理判定部が、対象の移動体が現在の位置から進行する経路を所定長まで予測することにより所定長の予測経路を作成する予測経路作成部による処理を行うか、その移動体が前回の位置から現在の位置まで進行した進行距離分だけ、その移動体について作成済みの予測経路をその終点から延長する予測経路延長部による処理を行うかを判定するからである。
これにより、本実施の形態は、移動体の新たな位置情報が取得される度に、予測経路を作成または延長して予測経路長を維持しながらも、作成済みの予測経路を進行距離分だけ延長する場合には、所定長の経路予測処理を行う必要がなく、進行距離分の経路予測処理を行えばよい。したがって、本実施の形態は、経路を予測するための計算量を軽減できることになる。
例えば、移動体が予測経路上を進行して前回の位置から現在の位置まで分岐点を通過していない場合には、現在の位置から予測経路の終点までの予測経路が大きく変わることはない。したがって、例えば、処理判定部が、移動体が分岐点を通過したか否かに基づいて、予測経路作成部および予測経路延長部のいずれによる処理を行うかを判定する場合、本実施の形態は、移動体が分岐点を通過していれば、現在の位置から所定長までの経路予測処理を行い、移動体が分岐点を通過していなければ、移動体の進行距離分だけ、既に作成済みの予測経路の終点から経路予測処理を行うことになる。このように、本実施の形態は、移動体が分岐点を通過しているか否かに関わらず、予測経路長を維持することになる。しかも、この場合、本実施の形態は、移動体が分岐点を通過していなければ、既に作成済みの予測経路を進行距離分だけ延長する処理を行えばよく、所定長の経路予測処理を行う必要がない。したがって、本実施の形態は、移動体が分岐点を通過していない場合には、経路を予測するための計算量を軽減できることになる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態の説明において参照する各図面において、本発明の第1の実施の形態と同一の構成および同様に動作するステップには同一の符号を付して本実施の形態における詳細な説明を省略する。
本発明の第2の実施の形態としての経路予測システム2の構成を図5に示す。図5において、経路予測システム2は、経路予測装置20と、端末90とを含む。経路予測装置20および端末90は、インターネット、LAN(Local Area Network)、公衆回線網、無線通信網またはこれらの組合せ等によって構成されるネットワークを介して通信可能に接続される。端末90は、例えば、携帯端末や、車両などの移動体に搭載される装置である。なお、図5には、経路予測装置20および端末90をそれぞれ1つずつ示したが、本発明の経路予測システムが備える各装置の数を限定するものではない。
次に、経路予測システム2を構成する各装置のハードウェア構成を図6に示す。
図6において、経路予測装置20は、図1を参照して説明した本発明の第1の実施の形態としての経路予測装置10と同様の各部を備えるコンピュータ装置によって構成される。なお、経路予測装置20のハードウェア構成は、上述の構成に限定されない。
端末90は、CPU9001と、RAM9002と、ROM9003と、フラッシュメモリ等の記憶装置9004と、無線通信モジュール9005と、測位装置9006と、出力装置9007と、を備えたコンピュータ装置によって構成される。
ROM9003および記憶装置9004には、コンピュータ装置を本実施の形態の端末90として機能させるためのコンピュータ・プログラムおよび各種データが記憶されている。CPU9001は、ROM9003および記憶装置9004に記憶されたコンピュータ・プログラムおよび各種データをRAM9002に読み込んで実行する。無線通信モジュール9005は、図示しないアンテナを介して無線通信ネットワークの基地局に接続することにより他の装置との通信を行うモジュールである。測位装置9006は、自装置の位置を表す位置情報を検出する。位置情報は、例えば、経度および緯度からなる情報であってもよい。例えば、測位装置9006は、GPS受信機等によって構成されていてもよい。出力装置9007は、液晶ディスプレイ等の表示装置や、スピーカ等によって構成される。なお、端末90のハードウェア構成は、上述の構成に限定されない。
次に、経路予測システム2を構成する各装置の機能ブロック構成を図7に示す。
図7において、経路予測装置20は、道路情報記憶部21と、位置情報取得部22と、予測経路作成部23と、予測経路情報記憶部24と、予測経路延長部25と、処理判定部26と、位置履歴情報蓄積部27と、予測経路情報出力部28とを備える。ここで、位置情報取得部22および予測経路情報出力部28は、ネットワークインタフェース1005と、ROM1003および記憶装置1004に記憶されたコンピュータ・プログラムおよび各種データをRAM1002に読み込んで実行するCPU1001とによって構成される。また、道路情報記憶部21、位置履歴情報蓄積部27、および、予測経路情報記憶部24は、記憶装置1004によって構成される。また、予測経路作成部23、予測経路延長部25、および、処理判定部26は、ROM1003および記憶装置1004に記憶されたコンピュータ・プログラムおよび各種データをRAM1002に読み込んで実行するCPU1001によって構成される。なお、経路予測装置20の各機能ブロックを構成するハードウェア構成は、上述の構成に限定されない。
端末90は、測位部91と、位置情報送信部92と、情報提示部93とを備える。測位部91は、測位装置9006と、ROM9003および記憶装置9004に記憶されたコンピュータ・プログラムおよび各種データをRAM9002に読み込んで実行するCPU9001とによって構成される。位置情報送信部92は、無線通信モジュール9005と、ROM9003および記憶装置9004に記憶されたコンピュータ・プログラムおよび各種データをRAM9002に読み込んで実行するCPU9001とによって構成される。情報提示部93は、出力装置9007と、無線通信モジュール9005と、ROM9003および記憶装置9004に記憶されたコンピュータ・プログラムおよび各種データをRAM9002に読み込んで実行するCPU9001とによって構成される。なお、端末90の各機能ブロックを構成するハードウェア構成は、上述の構成に限定されない。
次に、経路予測装置20の各機能ブロックの詳細について説明する。
道路情報記憶部21は、道路網を表す道路情報を記憶している。本実施の形態における道路情報は、メッシュを用いて表現される。ここで、メッシュとは、道路網を含む地図領域が分割された領域を表す。例えば、道路情報は、メッシュ間の道路網による接続関係を表す情報であってもよい。例えば、道路網を含む地図領域が、図8に示すようなメッシュに分割されている場合を想定する。図8において、各メッシュを表す矩形内に示した数値は、メッシュIDを表している。メッシュIDとは、各メッシュを識別するためにあらかじめ付与された識別情報である。
この場合、道路情報は、図9に一例を示すように、各メッシュについて接続メッシュおよび進行可能道路数をそれぞれ表す情報を含むものであってもよい。ここで、接続メッシュとは、そのメッシュ内を通る道路から連続する道路を含む隣接のメッシュである。また、接続メッシュのメッシュIDを、単に接続メッシュIDとも記載している。また、進行可能道路数とは、いずれかの接続メッシュからそのメッシュに進入した際に、進行することが可能な他の接続メッシュの数である。例えば、進行可能道路数は、一本道を含むメッシュでは1、T字路を含むメッシュでは2、十字路を含むメッシュでは3となる。このように、道路情報は、各メッシュ内の分岐点の有無を表している。この場合、進行可能道路数が2以上のメッシュは、分岐点を含むことになる。また、このような道路情報では、1つのメッシュ内で分岐し収束する道路は、1本道としてみなすことが可能である。すなわち、このような道路情報は、1つのメッシュ内での分岐・収束に関する情報を含まなくてもよい。なお、道路情報は、図9のような形式に限らず、各メッシュ内の分岐点の有無を導出可能な形式の情報であればよい。
位置情報取得部22は、移動体に搭載された端末90からその位置情報を取得する。また、位置情報取得部22は、取得した位置情報に基づく位置履歴情報を、位置履歴情報蓄積部27に登録する。位置履歴情報の詳細については後述する。
位置履歴情報蓄積部27は、移動体の位置情報の履歴を表す位置履歴情報を蓄積している。位置履歴情報の一例を図10に示す。図10において、位置履歴情報は、移動体の位置情報から算出されるメッシュIDと、その移動体の位置情報が取得された時刻と、移動体を識別する移動体IDとを含んでいる。
予測経路作成部23は、上述のような位置履歴情報に基づいて、移動体が現在の位置から進行する経路を所定長まで予測することにより、所定長の予測経路を表す予測経路情報を作成する。本実施の形態では、予測経路は、メッシュIDのリストとして表される。以下、そのようなメッシュIDのリストを、予測経路メッシュリストとも記載する。具体的には、予測経路作成部23は、移動体の現在の位置情報を含むメッシュ(現在メッシュ)の次に、移動体が進行することが予測される次のメッシュ(次メッシュ)を、位置履歴情報に基づいて予測する。そして、予測経路作成部23は、現在メッシュの次メッシュのメッシュID(次メッシュID)を、空の予測経路メッシュリストに追加すればよい。さらに、予測経路作成部23は、追加した次メッシュのさらに次に移動体が進行することが予測される次メッシュを、位置履歴情報に基づいて予測する。そして、予測経路作成部23は、予測した次メッシュIDを予測経路メッシュリストの末尾に追加する処理を、予測経路メッシュリストに含まれるメッシュ数が所定数になるまで繰り返す。もし、予測経路メッシュリストに追加したメッシュが分岐点を含む場合、予測経路作成部23は、位置履歴情報を参照することにより、進行確率に基づき次メッシュを予測すればよい。例えば、予測経路作成部23は、分岐点を含むメッシュからの進行確率が閾値以上の接続メッシュを、次メッシュとして予測すればよい。
ここで、進行確率について、図11を参照して説明する。図11は、図10に示した位置履歴情報から求められる移動履歴統計情報である。
図11に示す各行は、ある移動体が、あるメッシュ(過去メッシュ)から、隣接する現在メッシュに進行し、その次にさらに隣接する他のメッシュ(次メッシュ)に進行した移動履歴の統計情報を表している。このような移動履歴統計情報は、過去メッシュのメッシュID(過去メッシュID)と、現在メッシュのメッシュID(現在メッシュID)と、次メッシュIDと、回数と、進行確率とをそれぞれ表す情報からなる。回数は、移動体が過去に、過去メッシュから現在メッシュへ進行し、さらに次メッシュに進行した回数を表す。また、進行確率は、過去メッシュから現在メッシュへ進行した移動体が、次メッシュに進行する確率を表す。このような進行確率は、例えば、過去メッシュから現在メッシュへ進行した移動体がいずれかのメッシュに進行した総回数に対する次メッシュに進行した回数の割合として算出されるものであってもよい。このような移動履歴統計情報は、移動体毎に算出されてもよい。その場合、予測経路作成部23は、予測経路情報を作成する対象の移動体に関する移動履歴統計情報を参照することにより、その移動体の予測経路情報を作成すればよい。あるいは、このような移動履歴統計情報は、経路予測装置20に対して過去に位置情報を送信した端末90をそれぞれ搭載する移動体の総合的な統計情報として算出されてもよい。なお、以下では、過去メッシュID“X”から現在メッシュID“Y”に進行し、その次にさらに次メッシュID“Z”に進行する進行確率を、「メッシュID“X”→“Y”→“Z”への進行確率」とも記載する。
予測経路作成部23は、このような移動履歴統計情報の進行確率に基づいて、分岐点を含むメッシュの次メッシュを抽出すればよい。例えば、前述のように、予測経路作成部23は、分岐点を含むメッシュの次メッシュとして、進行確率が閾値以上の次メッシュを抽出してもよい。また、予測経路作成部23は、複数の予測経路メッシュリストを表す予測経路情報を作成してもよい。例えば、進行確率が閾値以上の複数の次メッシュを抽出した場合、予測経路作成部23は、抽出した各次メッシュからそれぞれさらに次メッシュを抽出していく処理を行ってもよい。
例えば、図8において、移動体がメッシュID1125からメッシュID1135に進行したことを想定する。このとき、移動履歴統計情報により、メッシュID1125→1135→1134への進行確率は0.1であり、メッシュID1125→1135→1136への進行確率は、0.4であり、メッシュID1125→1135→1145への進行確率は0.5であったとする。ここで、例えば進行確率の閾値を0.3とすると、予測経路作成部23は、次メッシュとして、メッシュID1136およびメッシュID1145を抽出し、メッシュID1134を抽出しない。この場合、予測経路作成部23は、メッシュID1135の次にメッシュID1136を追加した予測経路メッシュリストと、メッシュID1135の次にメッシュID1145を追加した予測経路メッシュリストとについて、さらに次メッシュを抽出していく処理を実行すればよい。
なお、予測経路作成部23は、位置履歴情報蓄積部27に記憶された図10に示したような位置履歴情報から、図11に示すような移動履歴統計情報を、予測経路情報の作成時に求めてもよい。あるいは、予測経路作成部23は、位置情報取得部22によって位置履歴情報が位置履歴情報蓄積部27に登録されるたびに、図11に示したような位置履歴情報を算出して位置履歴情報蓄積部27に合わせて記憶させておいてもよい。
予測経路情報記憶部24は、予測経路作成部23によって作成された予測経路情報を記憶する。ここで、予測経路情報記憶部24に記憶される予測経路情報の一例を図12に示す。図12では、予測経路情報は、移動体IDと、作成時現在メッシュIDと、メッシュリストと、終点メッシュIDとを含む。ここで、作成時現在メッシュIDとは、この予測経路情報が作成された時点におけるその移動体の現在メッシュ(作成時現在メッシュ)のメッシュIDである。また、メッシュリストは、1つ以上の予測経路メッシュリストが結合されて1つのリストとして表されたものである。また、終点メッシュIDとは、各予測経路メッシュリストの終点のメッシュ(終点メッシュ)のメッシュIDである。
図12に示した各移動体の予測経路情報について説明する。なお、以下では、移動体IDがXの移動体を、移動体Xとも記載する。また、メッシュID“X”を、単に“X”とも記載している。また、この例では、予測経路の所定長は、メッシュ4個分となっている。
<移動体Aの予測経路情報>
・作成時現在メッシュID:1143
・メッシュリスト「1144,1145,1146,1147,1135,1136,1125」は、以下の3つの予測経路メッシュリストを結合して表した情報である。
・予測経路メッシュリスト(a):1144,1145,1146,1147
・予測経路メッシュリスト(b):1144,1145,1135,1136
・予測経路メッシュリスト(c):1144,1145,1135,1125
・終点メッシュID:1147,1136,1125
<移動体Bの予測経路情報>
・作成時現在メッシュID:1115
・メッシュリスト「1116,1117,1118,1119,1125,1126,1127,1135,1136,1137,1145,1146」は、以下の4つの予測経路メッシュリストを結合して表した情報である。
・予測経路メッシュリスト(d):1116,1117,1118,1119
・予測経路メッシュリスト(e):1125,1126,1127,1117
・予測経路メッシュリスト(f):1125,1135,1136,1137
・予測経路メッシュリスト(g):1125,1135,1145,1146
・終点メッシュID:1119,1137,1146
なお、予測経路メッシュリスト(e)は、終端で予測経路メッシュリスト(d)に合流するため、移動体Bの予測経路情報は、予測経路メッシュリスト(e)の終点メッシュIDは含まず、予測経路メッシュリスト(d)、(f)、(g)の終点メッシュIDを含むようになっている。
<移動体Cの予測経路情報>
・作成時現在メッシュID:1112
・メッシュリスト「1113,1114,1115,1116,1125,1122,1132,1142,1143」は、以下の3つの予測経路メッシュリストを結合して表した情報である。
・予測経路メッシュリスト(h):1113,1114,1115,1116
・予測経路メッシュリスト(i):1113,1114,1115,1125
・予測経路メッシュリスト(j):1122,1132,1142,1143
・終点メッシュID:1116,1125,1143
なお、上述の例では、各移動体の予測経路情報は、図8に示した道路網上で進行可能ないくつかの予測経路メッシュリストを含んでいない。例えば、移動体Aの予測経路情報は、1144,1145,1135,1134の順に進行する予測経路メッシュリストを含んでいない。これは、この例では、メッシュID1145→1135→1134への進行確率が閾値未満となっていることを想定しているためである。このように、予測経路作成部23は、各移動体の予測経路情報を、移動履歴統計情報に基づいて作成する。
また、予測経路作成部23は、該当する移動体について作成した予測経路情報を、予測経路情報記憶部24に登録する。もし、予測経路情報記憶部24に該当する移動体の以前の予測経路情報が記憶されていれば、予測経路作成部23は、以前の予測経路情報を削除する。
予測経路延長部25は、位置履歴情報を参照することにより、予測経路情報記憶部24に既に記憶された移動体の予測経路情報の示す予測経路メッシュリストを延長する。具体的には、予測経路延長部25は、対象の移動体について作成済みの予測経路情報に含まれる予測経路メッシュリストのうち、先頭のメッシュIDから現在メッシュIDまでの既に進行したメッシュ(進行メッシュ)を削除する。そして、予測経路延長部25は、削除した進行メッシュの個数分だけ、終点メッシュ以降の次メッシュを順次予測して予測経路メッシュリストの末尾に追加すればよい。なお、予測経路延長部25は、終点メッシュから次メッシュを順次予測する処理を、予測経路作成部23と同様に、位置履歴情報から得られる移動履歴統計情報に基づいて行えばよい。
また、予測経路延長部25は、該当する移動体について予測経路メッシュリストを延長した予測経路情報を、予測経路情報記憶部24に登録する。また、予測経路延長部25は、予測経路情報記憶部24に記憶されている該当する移動体の以前の予測経路情報を削除する。
処理判定部26は、移動体の新たな位置情報が取得されると、対象の移動体が予測経路上で分岐点を通過したか否かを判断する。具体的には、処理判定部26は、対象の移動体について前回取得された位置情報を含むメッシュ(前回メッシュ)から、その移動体の現在メッシュの1つ手前のメッシュ(直前メッシュ)までの各メッシュにおける道路の分岐の有無を、道路情報を参照することにより判断する。もし、前回メッシュから直前メッシュまでのメッシュのいずれかに分岐点が含まれる場合、処理判定部26は、移動体が分岐点を通過したと判断し、その移動体の予測経路情報を予測経路作成部23により作成することを決定する。もし、前回メッシュから直前メッシュまでの全てのメッシュが分岐点を含まない場合、処理判定部26は、移動体が分岐点を通過していないと判断し、その移動体について既に作成済みの予測経路情報を延長する処理を予測経路延長部25により実行することを決定する。
なお、処理判定部26は、本発明の第1の実施の形態における処理判定部16と同様に、対象の移動体について作成済みの予測経路情報がない場合、その移動体の予測経路情報を予測経路作成部23により作成することを決定すればよい。また、処理判定部26は、対象の移動体について作成済みの予測経路情報の示す予測経路メッシュリストに、対象の移動体の現在メッシュが含まれない場合についても、その移動体の予測経路情報を予測経路作成部23により作成することを決定すればよい。
予測経路情報出力部28は、予測経路情報記憶部24に記憶される予測経路情報を出力する。例えば、予測経路情報出力部28は、位置情報の送信元である端末90に対して、予測経路情報が作成または延長される度に予測経路情報を送信してもよい。また、その際、予測経路情報出力部28は、予測経路情報と共に、予測経路情報の示す予測経路上や経路周辺に関する各種静的情報および動的情報を送信してもよい。
次に、端末90の各機能ブロックの詳細について説明する。
測位部91は、端末90の現在の位置情報を測定する。
位置情報送信部92は、測位部91によって取得された位置情報を、経路予測装置20に対して送信する。
情報提示部93は、経路予測装置20から送信される予測経路情報を、出力装置9007を用いて提示する。もし、経路予測装置20から、予測経路情報と共に経路上の各種情報や経路周辺の各種情報が送信されていれば、情報提示部93は、それらの情報も提示する。
以上のように構成された経路予測システム2の動作について、図13を参照して説明する。なお、図13において、左図は端末90の動作を表し、右図は経路予測装置20の動作を表し、左右を結ぶ破線の矢印はデータの流れを表すものとする。
まず、端末90において、測位部91は、自装置の位置を測位する。そして、位置情報送信部92は、測位により得られた位置情報を、経路予測装置20に送信する(ステップS21)。
次に、経路予測装置20において、位置情報取得部22は、端末90から位置情報を受信する(ステップS22)。
次に、位置情報取得部22は、ステップS22で受信した位置情報を含む現在メッシュIDを特定し、特定した現在メッシュIDを含む位置履歴情報を、位置履歴情報蓄積部27に登録する(ステップS23)。この位置履歴情報には、ステップS22で受信された位置情報の送信元の端末90が搭載された移動体IDと、現在メッシュIDと、ステップS22で位置情報が取得された時刻とが含まれる。
次に、処理判定部26は、対象の移動体について、予測経路情報を作成するか延長するかを決定する(ステップS24)。このステップの詳細については後述する。
ステップS24において、予測経路情報を作成すると決定された場合(ステップS25で「作成」)、予測経路作成部23は、この移動体について、所定数のメッシュIDを含む1つ以上の予測経路メッシュリストを、位置履歴情報蓄積部27に記憶された位置履歴情報に基づいて作成する(ステップS26)。
例えば、前述のように、予測経路作成部23は、ステップS23で特定された現在メッシュの次メッシュを、位置履歴情報に基づき算出される進行確率に基づいて抽出する。そして、予測経路作成部23は、抽出した次メッシュIDを、空の予測経路メッシュリストに追加する。さらに、予測経路作成部23は、追加した次メッシュのさらに次メッシュを進行確率に基づき抽出し、抽出した次メッシュIDを予測経路メッシュリストの末尾に追加する。そして、予測経路作成部23は、次メッシュIDを順次抽出して予測経路メッシュリストの末尾に追加する処理を、予測経路メッシュリストに含まれるメッシュ数が所定数となるまで繰り返す。
もし、予測経路メッシュリストの生成過程で複数の次メッシュを抽出した場合、予測経路作成部23は、各次メッシュからさらに次メッシュを抽出していく処理をそれぞれ繰り返すことにより、複数の予測経路メッシュリストを生成すればよい。
一方、ステップS24において、予測経路情報を延長すると決定された場合(ステップS25で「延長」)、予測経路延長部25は、その移動体について予測経路情報記憶部24に既に記憶されている予測経路情報の示す予測経路メッシュリストを延長する(ステップS27)。
具体的には、前述のように、予測経路延長部25は、作成済みの予測経路情報の示す予測経路メッシュリストの先頭のメッシュIDから現在メッシュIDまでの進行メッシュを削除する。そして、予測経路延長部25は、削除した進行メッシュ数分だけ、その予測経路メッシュリストの終点メッシュから次メッシュを順次抽出して予測経路メッシュリストの末尾に追加する。
次に、予測経路作成部23または予測経路延長部25は、ステップS26またはS27で得られた予測経路メッシュリストを含む新たな予測経路情報を、予測経路情報記憶部24に登録する(ステップS28)。このとき、予測経路作成部23または予測経路延長部25は、対象の移動体について予測経路情報記憶部24に既に記憶されていた以前の予測経路情報があれば、以前の予測経路情報を削除する。
次に、予測経路情報出力部28は、ステップS28で登録された新たな予測経路情報を、端末90に送信する(ステップS29)。このとき、予測経路情報送信部28は、予測経路情報と共に、予測経路上や予測経路周辺の各種情報を送信してもよい。
次に、端末90の情報提示部93は、新たな予測経路情報を受信し、受信した予測経路情報を、出力装置9007を用いて提示する(ステップS30)。もし、経路予測装置20から、予測経路情報と共に予測経路上や予測経路周辺の各種情報が送信されていれば、情報提示部93は、それらの情報も提示する。
以上で、経路予測システム2は、動作を終了する。
次に、ステップS24における動作の詳細について、図14を参照して説明する。
まず、処理判定部26は、予測経路情報記憶部24に、対象の移動体に関する予測経路情報が記憶されているか否かを判断する(ステップS41)。
ここで、対象の移動体に関する予測経路情報が記憶されていなかった場合、処理判定部26は、予測経路を作成すると決定する(ステップS45)。
一方、対象の移動体に関する予測経路情報が記憶されていた場合、処理判定部26は、その予測経路情報の示す予測経路メッシュリストにおいて、対象の移動体について前回取得された位置情報を含む前回メッシュから、現在メッシュの1つ手前の直前メッシュまでの各メッシュの道路情報を、道路情報記憶部21から取得する(ステップS42)。
次に、処理判定部26は、前回メッシュから直前メッシュまでの各メッシュが、分岐点を含むか否かを判断する(ステップS43)。
ここで、前回メッシュから直前メッシュまでのいずれかのメッシュが分岐点を含む場合、処理判定部26は、予測経路を作成すると決定する(ステップS45)。
一方、前回メッシュから直前メッシュまでのいずれのメッシュも分岐点を含まない場合、処理判定部26は、予測経路を延長すると決定する(ステップS44)。
以上で、経路予測装置20は、作成延長決定動作を終了する。
次に、このような経路予測システム2の動作の具体例について説明する。ここでは、道路情報記憶部21に、図8および図9に示すような道路情報が記憶され、予測経路情報記憶部24に、図12に示すような移動体Aの予測経路情報が記憶されているものとする。
このとき、移動体Aに搭載された端末90によって、メッシュID1144に含まれる新たな位置情報が送信されたとする(ステップS21〜S23)。この場合、前回メッシュIDは1143であり、現在メッシュIDは1144であり、直前メッシュIDは1143である。
この場合、処理判定部26は、移動体Aの予測経路情報が既に作成済みであると判断する(ステップS24、ステップS41でYes)。
次に、処理判定部26は、図9の道路情報を参照することにより、移動体Aの前回メッシュから直前メッシュまでの各メッシュ(すなわち、この場合、メッシュID1143)に分岐点が含まれないと判断する(ステップS42、S43でNo)。
そこで、処理判定部26は、移動体Aについて、予測経路を延長すると決定する(ステップS44、ステップS25で「延長」)。
次に、予測経路延長部25は、移動体Aの前回メッシュID1143から現在メッシュID1144までの進行メッシュ数は1であると算出する。
そこで、予測経路延長部25は、予測経路メッシュリスト(a)〜(c)の先頭からそれぞれメッシュIDを1つずつ削除し、終点メッシュからそれぞれメッシュ1つ分ずつ延長する処理を行う(ステップS27)。具体的には、予測経路延長部25は、予測経路メッシュリスト(a)の終点メッシュID1147の次メッシュとして、メッシュID1148を抽出する。ここで、位置履歴情報に基づくメッシュID1146→1147→1148への進行確率は、閾値以上であるものとする。そこで、予測経路延長部25は、予測経路メッシュリスト(a)の先頭からメッシュID1144を削除し、末尾にメッシュID1148を追加した予測経路メッシュリスト(a)’を生成する。これにより、予測経路メッシュリスト(a)’は、メッシュ4個分の所定長を維持する。
また、予測経路延長部25は、予測経路メッシュリスト(b)の終点メッシュID1136の次メッシュとして、メッシュID1137を抽出する。ここで、位置履歴情報に基づくメッシュID1135→1136→1137への進行確率は、閾値以上であるものとする。そこで、予測経路延長部25は、予測経路メッシュリスト(b)の先頭からメッシュID1144を削除し、末尾にメッシュID1137を追加した予測経路メッシュリスト(b)’を生成する。これにより、予測経路メッシュリスト(b)’は、メッシュ4個分の所定長を維持する。
また、予測経路延長部25は、予測経路メッシュリスト(c)の終点メッシュID1125の次メッシュとして、メッシュID1126およびメッシュID1115を抽出する。ここで、位置履歴情報に基づくメッシュID1135→1125→1126への進行確率が閾値未満であり、メッシュID1135→1125→1115への進行確率が閾値以上であったとする。そこで、予測経路延長部25は、予測経路メッシュリスト(c)の先頭からメッシュID1144を削除し、末尾にメッシュID1115を追加した予測経路メッシュリスト(c)’を生成する。これにより、予測経路メッシュリスト(c)’は、メッシュ4個分の所定長を維持する。
次に、予測経路延長部25は、移動体ID“A”と、作成時現在メッシュID1144と、予測経路メッシュリスト(a)’〜(c)’を結合して表したメッシュリストと、終点メッシュID“1148,1137,1115”とをそれぞれ表す情報を含む新たな予測経路情報を、予測経路情報記憶部24に登録し、以前の移動体Aの予測経路情報を削除する(ステップS28)。
そして、予測経路情報出力部28は、新たな予測経路情報を端末90に送信し、端末90は、新たな予測経路情報を提示する(ステップS29〜S30)。
以上で、経路予測システム2の動作の具体例の説明を終了する。
次に、本発明の第2の実施の形態の効果について述べる。
本発明の第2の実施の形態としての経路予測システムは、移動体が進行する予測経路を、メッシュを用いて予測する際に、計算量の増加を抑えながら予測経路長を維持することができる。
その理由は、予測経路作成部が、道路網を含む地図領域が分割されたメッシュのリストとして移動体の予測経路を生成し、移動体の新たな位置情報が取得されると、処理判定部が、その移動体の前回メッシュから直前メッシュまでの各メッシュが分岐点を含むか否かに基づいて、対象の移動体の現在メッシュの次メッシュから所定数のメッシュを含む予測経路メッシュリストを作成する予測経路作成部による処理を実行するか、既に作成済みの予測経路メッシュリストを、前回メッシュから現在メッシュまでの進行メッシュ数分だけ終点から延長する予測経路延長部による処理を実行するかを決定するからである。
これにより、本実施の形態は、移動体の位置情報が更新される度に、予測経路メッシュリストに含まれるメッシュ数を維持しながら、作成済みの予測経路メッシュリストを延長する処理を行うと決定した場合には、進行メッシュ数分だけ次メッシュを予測する処理を行えばよい。このため、本実施の形態は、経路を予測する処理の計算量を軽減できることになる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態の説明において参照する各図面において、本発明の第2の実施の形態と同一の構成および同様に動作するステップには同一の符号を付して本実施の形態における詳細な説明を省略する。
本発明の第3の実施の形態としての経路予測システム3の構成を図15に示す。図15において、経路予測システム3は、経路予測装置30と、端末90とを含む。経路予測装置30および端末90は、インターネット、LAN、公衆回線網、無線通信網またはこれらの組合せ等によって構成されるネットワークを介して通信可能に接続される。なお、図15には、経路予測装置30および端末90をそれぞれ1つずつ示したが、本発明の経路予測システムが備える各装置の数を限定するものではない。また、経路予測システム3を構成する各装置のハードウェア構成は、図6を参照して説明した本発明の第2の実施の形態としての経路予測システム2を構成する各装置と同様に構成可能である。
次に、経路予測システム3を構成する各装置の機能ブロック構成を図16に示す。
図16において、経路予測装置30は、本発明の第2の実施の形態としての経路予測装置20に対して、処理判定部26に替えて処理判定部36を備え、さらに、他移動体経路利用部39を備える点が異なる。他移動体経路利用部39は、ROM1003および記憶装置1004に記憶されたコンピュータ・プログラムおよび各種データをRAM1002に読み込んで実行するCPU1001によって構成される。なお、経路予測装置30の各機能ブロックを構成するハードウェア構成は、上述の構成に限定されない。
他移動体経路利用部39は、対象の移動体の新たな予測経路情報を、対象の移動体について作成済みの予測経路情報の示す予測経路の一部と、他の移動体について作成済みの予測経路情報の示す予測経路の一部とを用いて作成する。具体的には、他移動体経路利用部39は、対象の移動体について作成済みの予測経路上において、現在メッシュから進行方向上にあるメッシュを作成時現在メッシュとする他の移動体の予測経路情報を、予測経路情報記憶部24から取得する。そして、他移動体経路利用部39は、対象の移動体の現在メッシュの次メッシュから、他の移動体の作成時現在メッシュまでをつなぐ経路に、他の移動体の予測経路を接続し、接続により得られた予測経路の長さが所定長となるよう末尾のメッシュを削除する調整を行う。このようにして、他移動体経路利用部39は、他の移動体の予測経路情報を利用して、対象の移動体の所定長の予測経路情報を作成する。
なお、対象の移動体について、他移動体経路利用部39により利用可能な他の移動体の予測経路情報があるか否かは、後述の処理判定部36により決定される。
処理判定部36は、移動体の新たな位置情報が取得されると、対象の移動体について、予測経路作成部23により予測経路情報を作成するか、予測経路延長部25に予測経路情報を延長するか、他移動体経路利用部39により他の移動体の予測経路情報を用いて予測経路情報を作成するかを決定する。具体的には、処理判定部36は、道路情報を参照することにより、対象の移動体の前回メッシュから直前メッシュまでの各メッシュに、道路の分岐点が含まれるか否かを判断する。道路の分岐点が含まれない場合、処理判定部36は、対象の移動体について予測経路延長部25による処理を実行することを決定する。
また、処理判定部36は、前回メッシュから直前メッシュまでのいずれかのメッシュに道路の分岐点が含まれる場合には、対象の移動体の予測経路情報の作成に利用可能な他の移動体の予測経路情報があるか否かを判断する処理を行う。具体的には、処理判定部36は、対象の移動体の作成済みの予測経路メッシュリストにおいて、対象の移動体の現在メッシュから、進行方向よりに最初に分岐点を含むメッシュまでの間のいずれかのメッシュについて、そのメッシュを作成時現在メッシュとする他の移動体の予測経路情報があるか否かを判断する。そして、そのような他の移動体の予測経路情報があれば、処理判定部36は、対象の移動体について他移動体経路利用部39による処理を実行することを決定する。そのような他の移動体の予測経路情報がなければ、処理判定部36は、対象の移動体について予測経路作成部23による処理を実行することを決定する。
以上のように構成された経路予測システム3の動作について、図17を参照して説明する。なお、図17において、左図は端末90の動作を表し、右図は経路予測装置30の動作を表し、左右を結ぶ破線の矢印はデータの流れを表すものとする。
まず、端末90は、自装置の位置を測位し、測位により得られた位置情報を、経路予測装置30に送信する(ステップS21)。
次に、経路予測装置30の位置情報取得部22は、端末90から受信される位置情報を含む現在メッシュIDを特定し、特定した現在メッシュIDを含む位置履歴情報を、位置履歴情報蓄積部27に登録する(ステップS22〜S23)。
次に、処理判定部36は、対象の移動体について、予測経路を作成するか、予測経路を延長するかを決定する(ステップS24)。このステップの詳細は、図14を用いて説明した本発明の第2の実施の形態における作成延長決定動作と同様である。
ステップS24において、予測経路情報を延長すると決定された場合(ステップS25で「延長」)、予測経路延長部25は、予測経路情報記憶部24に既に記憶されているその移動体の予測経路情報の示す予測経路メッシュリストを延長する(ステップS27)。
一方、ステップS24において、予測経路情報を作成すると決定された場合(ステップS25で「作成」)、処理判定部36は、対象の移動体の予測経路の作成処理に利用可能な他の移動体の予測経路情報があるか否かを判断する(ステップS51)。このステップの詳細については後述する。
ステップS51において、利用可能な他の移動体の予測経路情報があると判断された場合(ステップS52でYes)、他移動体経路利用部39は、対象の移動体について作成済みの予測経路メッシュリストの一部と、他の移動体の予測経路メッシュリストの一部とを接続する。すなわち、他移動体経路利用部39は、対象の移動体について作成済みの予測経路メッシュリストのうち、対象の移動体の現在メッシュの次メッシュから他の移動体の作成時現在メッシュまでの部分のメッシュリストと、他の移動体の予測経路メッシュリストを接続する。そして、他移動体経路利用部39は、接続により得られたメッシュリストに含まれるメッシュIDが所定数になるよう、末尾のメッシュIDを削除する調整を行う(ステップS53)。
一方、ステップS51において、利用可能な他の移動体の予測経路情報がないと判断された場合(ステップS52でNo)、予測経路作成部23は、本発明の第2の実施の形態と同様にステップS26を実行することにより、対象の移動体の現在メッシュの次メッシュから所定数のメッシュIDを含む予測経路メッシュリストを作成する。
以降、経路予測システム3は、本発明の第2の実施の形態としての経路予測システム2と同様にステップS28〜S30までを実行し、動作を終了する。
次に、ステップS51における動作の詳細について、図18を参照して説明する。
まず、処理判定部36は、対象の移動体の現在メッシュに、分岐点が含まれるか否かを判断する(ステップS61)。
ここで、現在メッシュに、分岐点が含まれると判断された場合、この移動体の予測経路情報の作成に利用可能な他の移動体の予測経路情報は無いと判断する(ステップS66)。
一方、現在メッシュに、分岐点が含まれないと判断された場合、処理判定部36は、この移動体について作成済みの予測経路メッシュリストにおいて、現在メッシュの次メッシュIDを取得する(ステップS62)。
次に、処理判定部36は、ステップS62で取得された次メッシュを作成時現在メッシュとする他の移動体の予測経路情報が、予測経路情報記憶部24に記憶されているか否かを判断する(ステップS63)。
ここで、この次メッシュを作成時現在メッシュとする他の移動体の予測経路があると判断された場合、処理判定部36は、この移動体の予測経路情報の作成に利用可能な他の移動体の予測経路情報が有ると判断する(ステップS64)。
一方、ステップS63において、この次メッシュを作成時現在メッシュとする他の移動体の予測経路を示す予測経路情報がないと判断された場合、処理判定部36は、この次メッシュに分岐点が含まれるか否かを判断する(ステップS65)。
ここで、この次メッシュに分岐点が含まれると判断された場合、この移動体の予測経路情報の作成に利用可能な他の移動体の予測経路情報は無いと判断する(ステップS66)。
一方、ステップS65において、この次メッシュに分岐点が含まれないと判断された場合、処理判定部36は、この次メッシュのさらに次メッシュのメッシュIDを取得し(ステップS62)、ステップS63〜S66の処理を繰り返す。
以上で、経路予測装置30は、ステップS51における動作を終了する。
なお、以上説明したステップS51における動作の詳細例では、処理判定部36は、現在メッシュに分岐点がある場合は、利用可能な他の移動体の予測経路が無いと判断するものとして説明した。この他、処理判定部36は、現在メッシュに分岐点がある場合でも、現在メッシュを作成時現在メッシュとする他の移動体の予測経路情報がある場合には、利用可能な他の移動体の予測経路が有ると判断してもよい。
次に、このような経路予測システム3の動作の具体例について説明する。ここでは、道路情報記憶部21に、図8および図9に示すような道路情報が記憶され、予測経路情報記憶部24に、図12に示すような移動体A〜移動体Cの予測経路情報が記憶されているものとする。
このとき、移動体Cに搭載された端末90によって新たにID1113に含まれる位置情報が送信されたとする(ステップS21〜S23)。この場合、前回メッシュIDは1112であり、現在メッシュIDは1113であり、直前メッシュIDは1112である。
この場合、処理判定部36は、移動体Cの直前メッシュID1112に分岐点があるので、移動体Cの予測経路を作成すると判断する(ステップS24〜ステップS25で「作成」)。
次に、処理判定部36は、現在メッシュID1113が分岐点を有していないので(ステップS61でNo)、移動体Cについて作成済みの予測経路メッシュリストにおいて、現在メッシュID1113の次メッシュID1114を特定する(ステップS62)。
次に、処理判定部36は、次メッシュID1114を作成時現在メッシュとする他の移動体の予測経路情報がなく(ステップS63でNo)、次メッシュID1114は分岐点を含まないと判断する(ステップS65でNo)。
そこで、処理判定部36は、移動体Cについて作成済みの予測経路メッシュリストにおいて、メッシュID1114のさらに次メッシュID1115を特定する(ステップS62)。
次に、処理判定部36は、次メッシュID1115を作成時現在メッシュとする移動体Bの予測経路情報があると判断する(ステップS63でYes、ステップS52でYes)。
そこで、他移動体経路利用部39は、移動体Cについて作成済みの予測経路メッシュリストのうち、移動体Cの現在メッシュID1113の次メッシュID1114から、移動体Bの作成時現在メッシュID1115までの部分のメッシュリスト「1114,1115」と、移動体Bの予測経路メッシュリスト(d)〜(g)とをそれぞれ接続する。そして、他移動体経路利用部39は、接続により得られた4つの予測経路メッシュリスト(d)’〜(g)’をそれぞれ所定長(メッシュ数4つ分)に調整するため、各予測経路メッシュリストの末尾から2つずつメッシュIDを削除する。このようにして得られる予測経路メッシュリスト(f)’および(g)’は同一の経路を示すため、結果的に3つの予測経路メッシュリストが得られる。このようにして、他移動体経路利用部39は、移動体Cの予測経路メッシュリストを、移動体Bについて作成済みの予測経路を用いて作成する(ステップS53)。
次に、他移動体経路利用部39は、移動体ID“C”と、作成時現在メッシュID1113と、予測経路メッシュリスト(d)’〜(f)’を結合して表したメッシュリストと、終点メッシュID“1117,1126,1135”とをそれぞれ表す情報を含む新たな予測経路情報を、予測経路情報記憶部24に登録し、以前の移動体Cの予測経路情報を削除する(ステップS28)。
そして、予測経路情報出力部28は、新たな予測経路情報を端末90に送信し、端末90は、新たな予測経路情報を提示する(ステップS29〜S30)。
以上で、経路予測システム3の動作の具体例の説明を終了する。
次に、本発明の第3の実施の形態の効果について述べる。
本発明の第3の実施の形態は、移動体が進行する経路を、メッシュを用いて予測する際に、計算量の増加をさらに抑えながら予測経路長を維持することができる。
その理由は、処理判定部が、対象の移動体について予測経路を作成することを決定した場合に、対象の移動体の予測経路の作成処理に利用可能な他の移動体について作成済みの予測経路があるか否かを判断し、利用可能な他の移動体の予測経路がある場合には、他移動体経路利用部が、対象の移動体の予測経路メッシュリストの一部と、他の移動体の予測経路メッシュリストの一部とを接続することにより、対象の移動体の所定長の予測経路メッシュリストを作成するからである。
これにより、本実施の形態は、移動体の位置情報が更新される度に、所定長までの予測経路を維持しながらも、対象の移動体の予測経路の作成に利用可能な他の移動体について作成済みの予測経路がある場合には、対象の移動体の経路を現在地から所定長まで新たに予測する処理を省略できることになる。
なお、上述した本発明の各実施の形態において、予測経路作成部は、現在の位置から進行する経路を所定長まで予測する処理を新たに行うものとして説明した。この他、予測経路作成部は、対象の移動体について既に作成済みの予測経路がある場合、作成済みの予測経路のうち、予測経路上の分岐点を通過したために進行しなかったことが明らかになった予測経路を削除し、分岐後に進行した予測経路を延長することにより、予測経路を再作成する処理を行うようにしてもよい。このように構成した場合、上述の各実施の形態は、移動体の位置の更新に伴い予測経路長を維持しながら、予測経路を作成するための計算量をさらに軽減することができる。
また、上述した本発明の各実施の形態において、予測経路作成部および予測経路延長部は、位置履歴情報に基づいて、予測経路の作成および延長を行うものとして説明した。このとき、各実施の形態における予測経路作成部および予測経路延長部は、対象の移動体の位置履歴情報に基づいて予測経路の作成および延長を行ってもよいし、複数の移動体に関する位置履歴情報に基づいて予測経路の作成および延長を行ってもよい。
また、上述した本発明の第2および第3の実施の形態において、道路網を表す道路情報が、メッシュを用いて表されている例を中心に説明したが、各実施の形態は、道路情報がその他の形式で表されている場合にも適用可能である。
また、上述した本発明の第2および第3の実施の形態において、予測経路情報が、移動体IDと、作成時現在メッシュIDと、1つ以上の予測経路メッシュリストを結合したメッシュリストと、終点メッシュIDとを含んで構成される例を中心に説明したが、予測経路情報は、対象の移動体についての1つ以上の予測経路を表すその他の形式により表されていてもよい。
また、上述した本発明の第2および第3の実施の形態において、位置履歴情報は、移動体IDと、位置情報の取得時刻と、メッシュIDとからなる例を中心に説明したが、位置履歴情報は、対象の移動体の道路網上での位置の履歴を表すその他の形式により表されていてもよい。
また、上述した本発明の第2および第3の実施の形態において、予測経路作成部および予測経路延長部は、移動履歴の進行確率に基づき移動体の進行する経路を予測する例を中心に説明したが、予測経路作成部には、その他の公知の経路予測技術を適用可能である。
また、上述した本発明の各実施の形態において、各フローチャートを参照して説明した経路予測装置の動作を、本発明のコンピュータ・プログラムとしてコンピュータ装置の記憶装置(記憶媒体)に格納しておき、係るコンピュータ・プログラムを当該CPUが読み出して実行するようにしてもよい。そして、このような場合において、本発明は、係るコンピュータ・プログラムのコードあるいは記憶媒体によって構成される。
また、上述した各実施の形態は、適宜組み合わせて実施されることが可能である。
また、本発明は、上述した各実施の形態に限定されず、様々な態様で実施されることが可能である。
また、上述した各実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
道路網を表す道路情報を記憶する道路情報記憶部と、
移動体の位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記移動体が前記位置情報の示す地点から前記道路網において進行する経路を所定長まで予測することにより、前記移動体の所定長の予測経路を表す予測経路情報を作成する予測経路作成部と、
前記予測経路情報を記憶する予測経路情報記憶部と、
前記移動体が前回の位置情報の示す地点から現在の位置情報の示す地点まで前記予測経路上を進んだ進行距離分、前記移動体が前記予測経路の終点から前記道路網において進行する経路を予測することにより、前記予測経路情報の示す予測経路を延長する予測経路延長部と、
前記位置情報取得部によって前記移動体の新たな位置情報が取得されると、前記予測経路作成部による処理を実行するか、前記予測経路延長部による処理を実行するかを、前記新たな位置情報に基づいて判定する処理判定部と、
を備えた経路予測装置。
(付記2)
前記処理判定部は、前記移動体が、前回の位置情報の示す地点から現在の位置情報の示す地点までに、前記道路網における分岐点を通過したか否かに基づいて、前記予測経路作成部による処理を実行するか、前記予測経路延長部による処理を実行するかを判定することを特徴とする付記1に記載の経路予測装置。
(付記3)
前記移動体の新たな予測経路情報を、前記移動体について前記予測経路情報記憶部に記憶された前記予測経路情報の示す予測経路の一部と、他の前記移動体に関して前記予測経路情報記憶部に記憶された前記予測経路情報の示す予測経路の一部とを接続することにより作成する他移動体経路利用部をさらに備え、
前記処理判定部は、前記移動体について前記予測経路情報記憶部に記憶された前記予測経路情報の示す予測経路上における現在の位置情報の示す地点より進行方向側に、前記他の移動体の現在の位置情報の示す地点があり、かつ、前記移動体の現在の位置情報の示す地点から前記他の移動体の現在の位置情報の示す地点までの間に前記分岐点がない場合、前記他移動体経路利用部による処理を実行すると判定することを特徴とする付記1または付記2に記載の経路予測装置。
(付記4)
前記道路情報記憶部は、前記道路網を含む地図領域が分割された領域(メッシュ)間の前記道路網による接続関係を表す情報を記憶し、
前記予測経路作成部は、所定数の前記メッシュのリストを前記予測経路として前記予測経路情報を作成し、
前記予測経路延長部は、前記移動体の前回の位置情報を含むメッシュ(前回メッシュ)から前記移動体の現在の位置情報を含むメッシュ(現在メッシュ)までの進行メッシュ数分だけ、前記予測経路のリストの末尾に、末尾のメッシュから前記移動体の進行が予測されるメッシュを追加することにより、前記予測経路を延長することを特徴とする付記1から付記3のいずれか1つに記載の経路予測装置。
(付記5)
前記処理判定部は、前記移動体の前回メッシュから、現在メッシュの1つ手前の直前メッシュまでの各メッシュにおける道路の分岐の有無に基づいて、前記予測経路作成部による処理を実行するか、前記予測経路延長部による処理を実行するかを決定することを特徴とする付記4に記載の経路予測装置。
(付記6)
前記位置情報の履歴を表す位置履歴情報を蓄積する位置履歴情報蓄積部をさらに備え、
前記予測経路作成部は、前記位置履歴情報に基づいて、前記移動体が前記位置情報の示す地点から進行する経路を前記所定長まで予測し、
前記予測経路延長部は、前記位置履歴情報に基づいて、前記予測経路情報の示す予測経路の終点から前記移動体が進行する経路を前記進行距離分予測することを特徴とする付記1から付記5のいずれか1つに記載の経路予測装置。
(付記7)
付記1から付記6のいずれか1つに記載の経路予測装置と、
前記経路予測装置に対して自装置の位置情報を送信する端末と、
を備えた経路予測システム。
(付記8)
移動体の位置情報を取得すると、
前記移動体が道路網において前記位置情報の示す地点から進行する経路を所定長まで予測することにより、前記移動体の所定長の予測経路を表す予測経路情報を作成し、
前記移動体の新たな位置情報を取得すると、
前記移動体が前回の位置情報の示す地点から新たな位置情報の示す地点まで前記予測経路上を進んだ進行距離分、前記移動体が前記道路網において前記予測経路の終点から進行する経路を予測することにより、作成済みの前記予測経路情報の示す予測経路を延長する処理、および、前記移動体が前記道路網において進行する経路を前記新たな位置情報から所定長まで予測することにより新たな前記予測経路情報を作成する処理のいずれを実行するかを、前記新たな位置情報に基づいて判定し、
判定結果に基づいて、前記予測経路を作成する処理および前記予測経路を延長する処理のいずれかを実行する、経路予測方法。
(付記9)
前記移動体の新たな位置情報を取得すると、前記移動体が、前回の位置情報の示す地点から新たな位置情報の示す地点までに、前記道路網における分岐点を通過したか否かに基づいて、前記予測経路を作成する処理および前記予測経路を延長する処理のいずれを実行するかを判定することを特徴とする付記8に記載の経路予測方法。
(付記10)
移動体の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
前記移動体が前記位置情報の示す地点から前記道路網において進行する経路を所定長まで予測することにより、前記移動体の所定長の予測経路を表す予測経路情報を作成する予測経路作成ステップと、
前記移動体が前回の位置情報の示す地点から現在の位置情報の示す地点まで前記予測経路上を進んだ進行距離分、前記移動体が前記予測経路の終点から前記道路網において進行する経路を予測することにより、前記予測経路情報の示す予測経路を延長する予測経路延長ステップと、
前記位置情報取得ステップにおいて前記移動体の新たな位置情報が取得されると、前記予測経路作成ステップを実行するか、前記予測経路延長ステップを実行するかを、前記新たな位置情報に基づいて判定する処理判定ステップと、
処理判定ステップの判定結果に基づき、前記予測経路作成ステップおよび前記予測経路延長ステップのいずれかを実行する判定結果実行ステップと、
をコンピュータ装置に実行させるコンピュータ・プログラム。
(付記11)
前記処理判定ステップにおいて、前記移動体が、前回の位置情報の示す地点から新たな位置情報の示す地点までに、前記道路網における分岐点を通過したか否かに基づいて、前記予測経路作成ステップおよび前記予測経路延長ステップのいずれを実行するかを判定することを特徴とする付記10に記載のコンピュータ・プログラム。
2、3 経路予測システム
10、20、30 経路予測装置
11、21 道路情報記憶部
12、22 位置情報取得部
13、23 予測経路作成部
14、24 予測経路情報記憶部
15、25 予測経路延長部
16、26、36 処理判定部
27 位置履歴情報蓄積部
28 予測経路情報出力部
39 他移動体経路利用部
90 端末
91 測位部
92 位置情報送信部
93 情報提示部
1001、9001 CPU
1002、9002 RAM
1003、9003 ROM
1004、9004 記憶装置
1005 ネットワークインタフェース
9005 無線通信モジュール
9006 測位装置
9007 出力装置

Claims (10)

  1. 道路網を表す道路情報を記憶する道路情報記憶部と、
    移動体の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記移動体が前記位置情報の示す地点から前記道路網において進行する経路を所定長まで予測することにより、前記移動体の所定長の予測経路を表す予測経路情報を作成する予測経路作成部と、
    前記予測経路情報を記憶する予測経路情報記憶部と、
    前記移動体が前回の位置情報の示す地点から現在の位置情報の示す地点まで前記予測経路上を進んだ進行距離分、前記移動体が前記予測経路の終点から前記道路網において進行する経路を予測することにより、前記予測経路情報の示す予測経路を延長する予測経路延長部と、
    前記位置情報取得部によって前記移動体の新たな位置情報が取得されると、前記予測経路作成部による処理を実行するか、前記予測経路延長部による処理を実行するかを、前記新たな位置情報に基づいて判定する処理判定部と、
    を備えた経路予測装置。
  2. 前記処理判定部は、前記移動体が、前回の位置情報の示す地点から現在の位置情報の示す地点までに、前記道路網における分岐点を通過したか否かに基づいて、前記予測経路作成部による処理を実行するか、前記予測経路延長部による処理を実行するかを判定することを特徴とする請求項1に記載の経路予測装置。
  3. 前記移動体の新たな予測経路情報を、前記移動体について前記予測経路情報記憶部に記憶された前記予測経路情報の示す予測経路の一部と、他の前記移動体に関して前記予測経路情報記憶部に記憶された前記予測経路情報の示す予測経路の一部とを接続することにより作成する他移動体経路利用部をさらに備え、
    前記処理判定部は、前記移動体について前記予測経路情報記憶部に記憶された前記予測経路情報の示す予測経路上における現在の位置情報の示す地点より進行方向側に、前記他の移動体の現在の位置情報の示す地点があり、かつ、前記移動体の現在の位置情報の示す地点から前記他の移動体の現在の位置情報の示す地点までの間に前記分岐点がない場合、前記他移動体経路利用部による処理を実行すると判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の経路予測装置。
  4. 前記道路情報記憶部は、前記道路網を含む地図領域が分割された領域(メッシュ)間の前記道路網による接続関係を表す情報を記憶し、
    前記予測経路作成部は、所定数の前記メッシュのリストを前記予測経路として前記予測経路情報を作成し、
    前記予測経路延長部は、前記移動体の前回の位置情報を含むメッシュ(前回メッシュ)から前記移動体の現在の位置情報を含むメッシュ(現在メッシュ)までの進行メッシュ数分だけ、前記予測経路のリストの末尾に、末尾のメッシュから前記移動体の進行が予測されるメッシュを追加することにより、前記予測経路を延長することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の経路予測装置。
  5. 前記処理判定部は、前記移動体の前回メッシュから、現在メッシュの1つ手前の直前メッシュまでの各メッシュにおける道路の分岐の有無に基づいて、前記予測経路作成部による処理を実行するか、前記予測経路延長部による処理を実行するかを決定することを特徴とする請求項4に記載の経路予測装置。
  6. 前記位置情報の履歴を表す位置履歴情報を蓄積する位置履歴情報蓄積部をさらに備え、
    前記予測経路作成部は、前記位置履歴情報に基づいて、前記移動体が前記位置情報の示す地点から進行する経路を前記所定長まで予測し、
    前記予測経路延長部は、前記位置履歴情報に基づいて、前記予測経路情報の示す予測経路の終点から前記移動体が進行する経路を前記進行距離分予測することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の経路予測装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の経路予測装置と、
    前記経路予測装置に対して自装置の位置情報を送信する端末と、
    を備えた経路予測システム。
  8. 移動体の位置情報を取得すると、
    前記移動体が道路網において前記位置情報の示す地点から進行する経路を所定長まで予測することにより、前記移動体の所定長の予測経路を表す予測経路情報を作成し、
    前記移動体の新たな位置情報を取得すると、
    前記移動体が前回の位置情報の示す地点から新たな位置情報の示す地点まで前記予測経路上を進んだ進行距離分、前記移動体が前記道路網において前記予測経路の終点から進行する経路を予測することにより、作成済みの前記予測経路情報の示す予測経路を延長する処理、および、前記移動体が前記道路網において進行する経路を前記新たな位置情報から所定長まで予測することにより新たな前記予測経路情報を作成する処理のいずれを実行するかを、前記新たな位置情報に基づいて判定し、
    判定結果に基づいて、前記予測経路を作成する処理および前記予測経路を延長する処理のいずれかを実行する、経路予測方法。
  9. 前記移動体の新たな位置情報を取得すると、前記移動体が、前回の位置情報の示す地点から新たな位置情報の示す地点までに、前記道路網における分岐点を通過したか否かに基づいて、前記予測経路を作成する処理および前記予測経路を延長する処理のいずれを実行するかを判定することを特徴とする請求項8に記載の経路予測方法。
  10. 移動体の位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    前記移動体が前記位置情報の示す地点から前記道路網において進行する経路を所定長まで予測することにより、前記移動体の所定長の予測経路を表す予測経路情報を作成する予測経路作成ステップと、
    前記移動体が前回の位置情報の示す地点から現在の位置情報の示す地点まで前記予測経路上を進んだ進行距離分、前記移動体が前記予測経路の終点から前記道路網において進行する経路を予測することにより、前記予測経路情報の示す予測経路を延長する予測経路延長ステップと、
    前記位置情報取得ステップにおいて前記移動体の新たな位置情報が取得されると、前記予測経路作成ステップを実行するか、前記予測経路延長ステップを実行するかを、前記新たな位置情報に基づいて判定する処理判定ステップと、
    処理判定ステップの判定結果に基づき、前記予測経路作成ステップおよび前記予測経路延長ステップのいずれかを実行する判定結果実行ステップと、
    をコンピュータ装置に実行させるコンピュータ・プログラム。
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