JP2014032227A - プロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却効率を向上できるプロジェクターを提供する。
【解決手段】プロジェクター1は、光源11からの光を変調して画像を投写するプロジェクター1であって、本体の設置姿勢を調整する前方脚部31と、設置姿勢の傾斜量(傾斜角度)を検出する姿勢検出部29と、本体(筐体2)が設置される面(机上面S)に対向する本体の面(底面2d)に設置され、本体内部で発生した熱を奪った空気を排気する第2排気口7と、姿勢検出部29の検出結果に基づき、第2排気口7からの空気の排気量を制御する排気制御部(制御部20)と、を備えている。また、排気制御部(制御部20)は、傾斜量が所定値以上の場合、第2排気口7から空気を排気させ、傾斜量が所定値未満の場合、第2排気口7からの空気の排気を停止させる。また、排気制御部(制御部20)は、傾斜量に対応し、傾斜量が大きい場合には、小さい場合に比較して排気量が多くなるように制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、プロジェクターに関する。
従来、光源装置から射出された光を画像情報に応じて変調して投写するプロジェクターが知られている。近年、投写される画像を高輝度で表示させるために、光源装置の高輝度化が図られている。そして、高輝度化に伴って発熱する光源装置を効率良く冷却するための技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
なお、冷却において、プロジェクターでは、本体内の熱を排気する排気口を投写レンズが設置される側面と同じ側の側面に設け、投写方向と同じ方向に排気する場合がある。この場合、排気された熱を帯びた空気が投写レンズによる投写光の光路上に流れ込み、熱を帯びた空気が流れ込んだ部分において、空気の屈折率が局部的に変化し、スクリーン上の投写画像に揺らぎが生じ、画質が劣化してしまうという問題があった。この問題に対して、特許文献2では、プロジェクターの姿勢を検出する姿勢検出部と、姿勢検出部の結果に基づいて排気口から排気される空気の排気方向を上下方向に調整する排気方向調整部を備えていることが開示されている。この構成により、排気方向調整部がプロジェクターの姿勢に応じて空気の排気方向を上下方向に調整することで、排気された空気による投写画像の揺らぎを防止している。
特開2004−301945号公報 特開2009−75505号公報
しかし、高輝度化が更に進むことにより、光源装置や他の光学部品等も更に発熱することが予想され、更に効率的に冷却することが課題となる。また、現状の輝度においても、更に効率的な冷却を行うことが求められている。
従って、冷却効率を向上できるプロジェクターが要望されていた。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るプロジェクターは、光源からの光を変調して画像を投写するプロジェクターであって、本体の設置姿勢を調整する脚部と、設置姿勢の傾斜量を検出する姿勢検出部と、本体が設置される面に対向する本体の面に設置され、本体内部で発生した熱を奪った空気を排気する排気口と、姿勢検出部の検出結果に基づき、排気口からの空気の排気量を制御する排気制御部と、を備えていることを特徴とする。
このようなプロジェクターによれば、排気制御部が、姿勢検出部の検出結果に応じて、本体が設置される面に対向する本体の面に設置される排気口からの排気量を制御するため、本体が設置される面に対向する本体の面に設置される排気口を利用して適正な排気を行うことができる。この構成により、冷却効率を向上させることができる。
[適用例2]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、排気制御部は、傾斜量が所定値以上の場合、排気口から空気を排気させ、傾斜量が所定値未満の場合、排気口からの空気の排気を停止させることが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、例えば、机上に設置したプロジェクターにおいて、設置姿勢の傾斜量が所定値未満の場合(机上面と本体とが近い場合)には、排気口から排気しても、排気した空気が机上面に当たり効率的な空気の流動がし難いことにより、排気された熱が本体と机上面との間にこもってしまい冷却効率が低下することになる。従って、このような場合は排気を停止することで、熱がこもってしまうことを防止することができる。また、設置姿勢の傾斜量が所定値以上の場合(机上面と本体とが離れている場合)には、排気口から空気を排気させても、排気された空気が流動しやすいため、熱がこもることがなく、冷却効率を向上させることができる。
[適用例3]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、排気制御部は、傾斜量に対応し、傾斜量が大きい場合には、小さい場合に比較して排気量が多くなるように制御することが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、例えば、机上に設置したプロジェクターにおいて、傾斜量が小さい場合にも排気量を少なくして排気することで、熱がこもることを防止できると共に本体内部を冷却することができる。また、傾斜量が大きくなるに従い排気量を多くすることで、効果的に冷却することができる。従って、冷却効率を向上させることができる。
[適用例4]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、排気口から空気を排気させるファンを備え、排気制御部は、姿勢検出部の検出結果に基づき、ファンの回転を制御することが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、排気口から空気を排気させるファンを備え、排気制御部がファンの回転を制御することにより、本体内部の温まった空気を直接的に排気口から排気させることができる。これにより、冷却効率を向上させることができる。
[適用例5]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、排気口を開閉する開閉部を備え、排気制御部は、姿勢検出部の検出結果に基づき、開閉部を制御し、排気口の開口率を可変させることが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、排気制御部が開閉部を制御して排気口の開口率を可変させることにより、従来の冷却に用いられているファンによる本体内部を流動する温まった空気を、この開閉部により、所定の開口率で開口した排気口から排気することができる。これにより、冷却効率を向上させることができる。
[適用例6]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、姿勢検出部は、加速度センサー、リニアエンコーダー、ポテンショメーターのいずれかを備えていることが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、姿勢検出部が、加速度センサー、リニアエンコーダー、ポテンショメーターのいずれかを備えることにより、容易に設置姿勢の傾斜量を検出することができる。
第1実施形態に係るプロジェクターの概斜視図であり、(a)はプロジェクターを上面側から見た図、(b)はプロジェクターを底面側から見た図。 第2排気口周りの構成を示す概断面図。 プロジェクターの回路構成を示すブロック図。 プロジェクターの動作を示す概側面図であり、(a)はプロジェクターの傾斜量が最小値に設定されて設置された状態を示す図、(b)は傾斜量が中間値に設定されて設置された状態を示す図、(c)は傾斜量が最大値に設定されて設置された状態を示す図。 第2実施形態に係るプロジェクターの回路構成を示すブロック図。 開閉部の動作を示す概拡大断面図であり、(a)はプロジェクターの傾斜量が最小値に設定されて設置された状態を示す図、(b)は傾斜量が中間値に設定されて設置された状態を示す図、(c)は傾斜量が最大値に設定されて設置された状態を示す図。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るプロジェクター1の概斜視図であり、図1(a)は、プロジェクター1を上面2c側から見た図、図1(b)は、プロジェクター1を底面2d側から見た図である。図1を参照して、プロジェクター1の構成と各構成部の動作を説明する。本実施形態では、プロジェクター1を机上面S(図4参照)に載置(設置)して使用する場合を前提に説明する。
なお、本実施形態を説明する図面(図3、図5は除く)は、説明の便宜上、XYZ直交座標系を用いて示す。詳細には、プロジェクター1の投写レンズ13が露出する面(前面2a)に向かって右方向を+Y方向、手前方向を+X方向、上方向を+Z方向とする。また、以降の説明において、+X方向を前方、−X方向を後方、+Y方向を右方、−Y方向を左方、+Z方向を上方、−Z方向を下方と呼称して適宜使用する。
図1に示すように、プロジェクター1は、略6面体の箱型形状に形成される筐体2によって装置本体が覆われて構成されている。筐体2の前面2aには、壁面等(図示省略)に設置されたスクリーンSC(図3参照)等に画像(画像光)を投写する投写レンズ13が露出して設置されている。投写レンズ13は、前方(+X方向)に向けて画像を投写する。また、筐体2の上面2cには、プロジェクター1に対して各種指示を行うための複数の操作キーを備えた操作パネル22が設置されている。
筐体2の底面2dには、3つの脚部3が設置されている。詳細には、脚部3は、前方の略中央に前方脚部31が突出して設置され、後方の左右両側に後方脚部32,33が突出して設置されている。前方脚部31および後方脚部32,33は、プロジェクター1を机上面Sに設置した際に、その机上面Sと当接する。このうち、前方脚部31は、底面2dに対して垂直な−Z方向に延出可能に構成される。後方脚部32,33は、延出不可能であり、底面2dに固定されている。
前方脚部31を延出させた状態でプロジェクター1を机上面Sに設置した場合、筐体2は、前方が持ち上がり傾斜した姿勢となり、投写レンズ13からの画像は、延出させない場合に比較して上方に投写される。このため、前方脚部31の延出量を調整することによって、画像の投写位置を上下方向に調整することができる。
筐体2の右面2eには、外部の空気を筐体2の内部(本体内部)に吸気するための吸気口4が形成されている。吸気口4には、空気中に混在する塵埃の進入を抑制するためのフィルター41が配置されている。吸気口4から吸気された空気は、筐体2の内部の冷却に用いられる。
筐体2の前面2aには、冷却によって温められた空気を筐体2の外部に排気するための第1排気口5が形成されている。第1排気口5から排気された空気は、画像の投写方向と略同一方向、即ち前方(+X方向)に向けて流動する。また、第1排気口5には、ルーバー51が備えられており、排気される空気の方向を規制している。なお、排気される空気の方向を規制することにより、排気された空気による投写画像の揺らぎを防止している。
筐体2の底面2d(筐体2が設置される机上面Sに対向する筐体2の面)には、冷却によって温められた空気を筐体2の外部に排気するための第2排気口7が形成されている。第2排気口7から排気された空気は、底面2dから下方向(机上面S方向)に向けて流動する。また、第2排気口7は、格子部材71により、複数に分割されている。
第1排気口5は、筐体2内部の冷却において、筐体2内部に設置される第1ファン6(図3参照)やダクト(図示省略)等と組み合わされて、主導的な冷却を行うように構成されている。これに対して、第2排気口7は、筐体2内部に設置される第2ファン8(図4参照)と組み合わされて、サブ的な冷却を行うように構成されている。
図2は、第2排気口7周りの構成を示す概断面図である。また、図2は、第2排気口7周りを前後方向に切断した概断面を示している。図2を参照して、第2排気口7周りの構成を説明する。
図2に示すように、第2排気口7は、格子状に形成される格子部材71により、複数に分割されている。また、第2排気口7の外周部には、内側に突出する突起72が形成され、この突起72には、排気用の第2ファン8が固定される。第2ファン8は、本実施形態では軸流ファンを用いている。第2ファン8は、回転することにより、第2排気口7を介して、筐体2内部を冷却して温まった空気を外部に排気する。
図3は、プロジェクター1の回路構成を示すブロック図である。図3を参照して、プロジェクター1の回路構成について説明する。
図3に示すように、プロジェクター1は、画像投写部10、制御部20、記憶部21、操作パネル22、リモコン23、操作信号受信部24、画像信号入力部25、画像信号処理部26、メインファン制御部27、第2ファン制御部28、姿勢検出部29、第1ファン6、第2ファン8等で構成されている。
画像投写部10は、光源11、光変調装置としての3つの液晶ライトバルブ12、投写光学系としての投写レンズ13、ライトバルブ駆動部14等を含んで構成されている。画像投写部10は、いわゆる表示部に相当するものであり、光源11から射出された光を、3つの液晶ライトバルブ12で変調して画像光を形成し、この画像光を投写レンズ13から投写することによってスクリーンSC等に画像を表示する。
光源11は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源ランプ11aと、光源ランプ11aが放射した光を液晶ライトバルブ12側に反射するリフレクター11bとを含んで構成されている。光源11から射出された光は、インテグレーター光学系(図示省略)によって輝度分布が略均一な光に変換され、色分離光学系(図示省略)によって光の3原色である赤色光(R光)、緑色光(G光)、青色光(B光)の各色光成分に分離される。3原色の色光成分に分離された光は、R光用液晶ライトバルブ12R、G光用液晶ライトバルブ12G、B光用液晶ライトバルブ12Bの3つの液晶ライトバルブ12にそれぞれ入射する。
3つの液晶ライトバルブ12は、それぞれ一対の透明基板間に液晶が封入された液晶パネル等によって構成される。液晶ライトバルブ12には、マトリクス状に配列された複数の画素が形成されており、液晶に対して画素毎に駆動電圧を印加可能になっている。ライトバルブ駆動部14が、入力される画像信号に応じた駆動電圧を各画素に印加すると、各画素は、画像信号に応じた光透過率に設定される。このため、光源11から射出された光は、対応する液晶ライトバルブ12を透過することによって変調され、画像信号に応じた画像光が色光毎に形成される。形成された各色の画像光は、色合成光学系(図示省略)によって画素毎に合成されてカラー画像を表す画像光となった後、投写レンズ13によってスクリーンSC等に拡大投写される。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)や、各種データ等の一時記憶に用いられるRAM(Random Access Memory)等を備え、記憶部21に記憶されている制御プログラムに従って動作することによりプロジェクター1の動作を統括制御する。つまり、制御部20は、記憶部21と共にコンピューターとして機能する。なお、制御部20は、排気制御部としての機能を有しており、第2ファン制御部28を制御する。
記憶部21は、マスクROM(Read Only Memory)や、フラッシュメモリー、FeRAM(Ferroelectric RAM:強誘電体メモリー)等の不揮発性のメモリーにより構成されている。記憶部21には、プロジェクター1の動作を制御するための制御プログラムや、プロジェクター1の動作条件等を規定する各種設定データ等が記憶されている。なお、記憶部21には、筐体2を机上面Sに設置した場合の、姿勢(設置姿勢)の傾き(傾斜量)に対する第2ファン8の回転数(駆動電圧)を関連付ける排気制御用のプログラムが記憶されている。
操作パネル22およびリモコン23は、ユーザーからの入力操作を受け付ける複数の操作キーを備えている。ユーザーが操作パネル22の各種操作キーを操作すると、操作パネル22は、ユーザーの操作内容に応じた操作信号を制御部20に出力する。また、ユーザーがリモコン23の各種操作キーを操作すると、リモコン23は、ユーザーの操作内容に応じた赤外線の操作信号を発し、操作信号受信部24がこれを受信して制御部20に伝達する。
画像信号入力部25には、パーソナルコンピューターやDVD(Digital Versatile Disc)再生装置等、図示しない外部の画像出力装置とケーブルを介した接続を行うための接続端子(図示せず)が備えられており、画像出力装置から各種形式の画像信号が入力される。画像信号入力部25は、入力された画像信号を画像信号処理部26に出力する。
画像信号処理部26は、画像信号入力部25から入力される各種形式の画像信号を、液晶ライトバルブ12(12R,12G,12B)の各画素の階調を表す画像情報に変換する。変換された画像情報は、R光、G光、B光の色光別となっており、各液晶ライトバルブ12(12R,12G,12B)のすべての画素に対応する複数の画素値によって構成されている。画素値とは、対応する画素の光透過率を定めるものであり、この画素値によって、各画素から射出する光の強弱(階調)が規定される。
さらに、画像信号処理部26は、制御部20の指示に基づいて、変換した画像情報に対して、明るさ、コントラスト、シャープネス、色合い等を調整するための画質調整処理や、入力画像上に設定メニュー等を重畳させるためのOSD(On Screen Display)処理等を行い、処理後の画像情報をライトバルブ駆動部14に出力する。
ライトバルブ駆動部14が、画像信号処理部26から入力される画像情報に従って液晶ライトバルブ12(12R,12G,12B)を駆動すると、液晶ライトバルブ12(12R,12G,12B)は、画像情報に応じた画像光を形成し、この画像光が投写レンズ13からスクリーンSCに投写される。この結果、入力された画像信号に基づく入力画像がスクリーンSCに表示される。
メインファン制御部27は、制御部20の指示に基づいて、吸気口4から空気を吸気するための吸気ファン(図示省略)や、第1排気口5から空気を排気するための第1ファン6等の駆動を制御するものであり、制御部20の指示に基づいて、吸気ファンおよび第1ファン6等の回転やその停止を行う。メインファン制御部27は、プロジェクター1の冷却を行う上で、メインとなるファン(吸気ファン、第1ファン6等)の制御を行う。
第2ファン制御部28は、制御部20の指示に基づいて、第2排気口7から空気を排気するための第2ファン8の駆動を制御するものであり、制御部20の指示に基づいて、第2ファン8の回転やその停止を行う。第2ファン制御部28は、プロジェクター1の冷却を行う上で、サブとなる第2ファン8の制御を行う。
姿勢検出部29は、本実施形態では、加速度センサー(重力センサー)で構成されている。姿勢検出部29は、プロジェクター1が机上面Sに設置されて使用される場合の、筐体2の傾き(傾斜量)を検出して、その検出結果を検出信号として制御部20に出力する。姿勢検出部29は、筐体2の前方側(+X側)あるいは後方側(−X側)が上下方向(±Z方向)に変位する際の傾きを検出することができる。
図4は、プロジェクター1の動作を示す概側面図であり、図4(a)は、プロジェクター1の傾斜量が最小値に設定されて設置された状態を示す図、図4(b)は、傾斜量が中間値に設定されて設置された状態を示す図、図4(c)は、傾斜量が最大値に設定されて設置された状態を示す図である。なお、図4において、第2ファン8と第2排気口7は実線で示している。図4を参照して、排気制御部としての制御部20の動作を含めて冷却動作を説明する。
プロジェクター1が画像を投写している際、排気制御部としての制御部20は、記憶部21に記憶される、傾斜量に対応して第2ファン8の回転数(駆動電圧)を変化させるための排気制御用のプログラムを実行する。そして、制御部20は、排気制御用のプログラムに従って、姿勢検出部29からの検出信号を定期的に監視し、姿勢検出部29の検出結果、即ち筐体2の傾き(傾斜量)に応じて、第2ファン制御部28に指示することで、第2ファン8の回転数を変化させる。
なお、制御部20は、図示省略する温度検出部からの光学部品(光源11や液晶ライトバルブ12等)の温度の検出結果に応じて、メインファン制御部27に指示することで、吸気ファンや第1ファン6の回転を変化させる。そして、図4に示すように、第1ファン6の回転により、第1排気口5およびルーバー51を介して、筐体2内部の温まった空気が、空気W0として排気される。
図4(a)に示すように、前方脚部31を最も短くした状態でプロジェクター1を水平な机上面Sに設置すると、筐体2は略水平な状態となる。この状態で、プロジェクター1は、筐体2の前方(+X方向)やや上向き(+Z方向)に画像光を投写(あおり投写)するようになっており、このとき、画像光の下端部は、投写レンズ13から略水平に射出される。
なお、本実施形態の前方脚部31の延出による可動範囲は、筐体2の傾き(傾斜量)を傾斜角度としてみた場合、傾斜角度が略水平(約0度)から約30度までに設定されている。そして、排気制御用のプログラムにおいては、前方脚部31の可動範囲(傾斜角度)に対応させて、本実施形態では、傾斜角度0度以上15度未満の場合には、第2ファン8の回転を停止させるプログラムに構成されている。また、本実施形態では、傾斜角度15度以上の場合には、第2ファン8を回転させるプログラムに構成されている。
なお、机上面Sと本体(底面2d)との間が近い場合には、第2排気口7から空気を排気しても、排気した空気が机上面Sに当たり効率的な空気の流動がし難くなり、排気された熱が本体(底面2d)と机上面Sとの間にこもってしまい冷却効率が低下することになる。従って、このような場合は排気を停止することで、熱がこもってしまうことを防止する。
なお、机上面Sと本体(底面2d)との間がある程度以上離れた場合には、第2排気口7から排気された空気が机上面Sに当たっても流動するようになり、排気された熱が本体(底面2d)と机上面Sとの間にこもらなくなり、冷却することができる。本実施形態では、第2排気口7から空気を排気させるか否か(第2ファン8を回転させるか停止させるか)の境界の傾斜角度を15度としている。
なお、第2ファン8を回転させる場合、排気制御用のプログラムにおいては、傾斜角度の増加に対して直線的に回転数を増加させるプログラムに構成されている。そのため、制御部20は、傾斜角度に対応して傾斜角度が大きい場合には、小さい場合に比較して排気量が多くなるように制御する。なお、本実施形態では、最大の排気量として、排気による空気が投写画像の揺らぎを発生させることがない範囲で設定されている。
ここで、図4に示す概側面図を再度説明すると、図4(a)は傾斜角度0度で設置された場合の側面図であり、図4(b)は傾斜角度が15度に設置された場合の側面図であり、図4(c)は傾斜角度が30度に設置された場合の側面図となる。
姿勢検出部29からの検出信号が、筐体2が略水平(傾斜角度約0度)であることを示す場合(図4(a)に示す状態)には、制御部20は、第2ファン制御部28に指示をして、第2ファン8の回転を停止させる。これにより、図4(a)に示す状態では、第2排気口7からは、筐体2内部の温まった空気は排気されない。
筐体2が略水平から傾斜角度を上げて、姿勢検出部29からの検出信号が、傾斜角度15度であることを示す場合(図4(b)に示す状態)には、制御部20は、第2ファン制御部28に指示をして、第2ファン8の回転を傾斜角度15度に対応する所定の回転数で開始させる。これにより、図4(b)に示す状態では、第2排気口7からは、第2ファン8が所定の回転を行うことにより、筐体2内部の温まった空気W1が排気される。
筐体2が傾斜角度15度から傾斜角度を上げて、姿勢検出部29からの検出信号が、傾斜角度30度であることを示す場合(図4(c)に示す状態)には、制御部20は、第2ファン制御部28に指示をして、第2ファン8の回転を傾斜角度30度に対応する所定の回転数で開始させる。これにより、図4(c)に示す状態では、第2排気口7からは、第2ファン8が所定の回転を行うことにより、筐体2内部の温まった空気W2が排気される。
なお、排気される空気W1と空気W2とによる排気量を比較した場合、傾斜角度30度に対応した空気W2による排気量が、傾斜角度15度に対応した空気W1による排気量より多く排気される。
上述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、前方脚部31と姿勢検出部29と第2排気口7と排気制御部(制御部20)とを備え、制御部20が、姿勢検出部29の検出結果に応じて、前方脚部31が設置される本体(筐体2)の底面2dに設置される第2排気口7からの排気量を制御する。このため、排気口の設置場所としてあまり使用されない底面2dに第2排気口7を設置しても、この第2排気口7を利用して適正な排気を行うことができる。この構成により、筐体2内部の冷却効率を向上させることができる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、制御部20は、傾斜角度が15度未満の場合には、排気を停止(第2ファン8を停止)させ、傾斜角度が15度以上の場合には、排気させる(第2ファン8を回転させる)。これにより、排気された熱が筐体2と机上面Sとの間にこもってしまうことを防止しつつ、冷却効率を向上させることができる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、制御部20は、傾斜角度の増加に対して直線的に第2ファン8の回転数を増加させるため、傾斜角度が大きい場合には、小さい場合に比較して排気量が多くなるように制御する。そのため、制御部20は、傾斜角度30度に対応した空気W2による排気量が、傾斜角度15度に対応した空気W1による排気量より多く排気するように制御している。これにより、排気された熱が筐体2と机上面Sとの間にこもってしまうことを防止しつつ、傾斜量が大きくなるに従い排気量を多くすることで、更に、効果的な冷却を行うことができる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、第2排気口7から空気を排気させる第2ファン8を備え、制御部20が第2ファン8の回転を制御することにより、筐体2内部の温まった空気を直接的に第2排気口7から排気させることができる。これにより、冷却効率を向上させることができる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、姿勢検出部29が、加速度センサーを備えることにより、容易に設置姿勢の傾斜量を検出することができる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、吸気ファンや第1ファン6等の冷却の上でメインとなるファンによる筐体2内部の冷却に加えて、第2排気口7を備え、筐体2の設置姿勢による傾斜量(傾斜角度)に応じて筐体2内部の空気を排気することは、プロジェクター1の冷却効率の向上に大きく寄与する。従って、現状の光源ランプの輝度において冷却効率を向上できると共に、光源ランプの高輝度化が進んだ場合にも効率的に冷却することができる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、筐体2内部の冷却効率を向上させることができるため、画像投写部10を構成する光源11や液晶ライトバルブ12等の光学部品の長寿命化を図ることができる。
本実施形態のプロジェクター1によれば、プロジェクター1の使用後(光源11の駆動を終了させた後)には、通常、光源ランプ11aの白化等を防止するため、光源11の温度が所定の温度となるまで冷却することが必要となるが、この所定の温度となるまでの冷却時間を短くすることができる。従って、プロジェクター1の利便性を向上させることができる。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態に係るプロジェクター100の回路構成を示すブロック図である。図5を参照して、本実施形態のプロジェクター100の回路構成について説明する。
本実施形態のプロジェクター100は、第1実施形態のプロジェクター1と比較した場合、第2ファン制御部28と第2ファン8とを備えておらず、代わりに開閉部90を備えている。開閉部90は、後述する開閉蓋91と開閉蓋駆動部92を備えている。その他の構成はプロジェクター1と同様の構成を備えている。なお、プロジェクター1と同様の構成には同様の符号を付記し、説明は省略する。
本実施形態の開閉部90は、第1実施形態と同様に構成されて設置される第2排気口7を開閉する。開閉部90は、開閉蓋91と、開閉蓋91を駆動する開閉蓋駆動部92を備えている。排気制御部としての制御部20は、姿勢検出部29の検出結果に基づき、開閉部90を制御し、第2排気口7の開口率を可変させる。
図6は、開閉部90の動作を示す概拡大断面図であり、図6(a)は、プロジェクター100の傾斜量が最小値に設定されて設置された状態を示す図、図6(b)は、傾斜量が中間値に設定されて設置された状態を示す図、図6(c)は、傾斜量が最大値に設定されて設置された状態を示す図である。
また、図6(a)は、図4(a)に対応しており、プロジェクター100が傾斜角度0度で設置された場合の図であり、図6(b)は、図4(b)に対応しており、プロジェクター100が傾斜角度15度で設置された場合の図であり、図6(c)は、図4(c)に対応しており、プロジェクター100が傾斜角度30度で設置された場合の図となる。図6を参照して、排気制御部としての制御部20の動作を含めて冷却動作を説明する。
図6に示すように、開閉蓋91は、第2排気口7を覆う大きさで構成される平板状の部材であり、左右方向(±Y方向)の一方の端部には、ラック(図示省略)が形成されている。また、開閉蓋91は、底面2dの第2排気口7の周囲に形成される案内部(図示省略)に案内支持され、後述するピニオン(図示省略)と噛み合うことで前後方向に移動する。
開閉蓋駆動部92は、開閉蓋91を前後方向に移動可能とさせる駆動部である。開閉蓋駆動部92は、開閉蓋91のラックと噛み合うピニオン(図示省略)と、ピニオンを回動させるモーター(図示省略)を含むピニオン駆動部(図示省略)と、を有して構成されている。
排気制御部としての制御部20は、記憶部21に記憶される、傾斜量に対応して開閉蓋91を移動(第2排気口7の開口率を可変)させるための排気制御用のプログラムを実行する。そして、制御部20は、排気制御用のプログラムに従って、姿勢検出部29からの検出信号を定期的に監視し、姿勢検出部29の検出結果、即ち筐体2の傾き(傾斜量)に応じて、開閉蓋駆動部92(ピニオン駆動部)に指示することで、ピニオンを回転させて、開閉蓋91を移動させる。
なお、制御部20は、第1実施形態と同様に、図示省略する温度検出部からの光学部品(光源11や液晶ライトバルブ12等)の温度の検出結果に応じて、メインファン制御部27に指示することで、吸気ファンや第1ファン6の回転を変化させる。そして、第1実施形態と同様に、第1ファン6の回転により、第1排気口5およびルーバー51を介して、筐体2内部の温まった空気が、空気W0(図4参照)として排気される。
なお、吸気ファンや第1ファン6が回転することにより、筐体2内部では、熱を奪って温められた空気が流動している状態となっている。詳細には、例えば、吸気ファンにより吸気された空気が、発熱した光源11や液晶ライトバルブ12の熱を奪い、温められた空気が、筐体2内部を第1ファン6に向う状態で流動している。制御部20は、この筐体2内部の流動する空気に対して、第2排気口7の開口率を開閉蓋91で変化させることにより、第2排気口7から排気する空気の量を調整する。
なお、第2排気口7の開口率は、開閉蓋91の移動量に対応し、また、開閉蓋91の移動量は、ピニオンの回転数(回転量)に対応する。従って、制御部20は、傾斜量(傾斜角度)に対応させて、所定の開口率となるように、ピニオンの回転数(回転量)を制御している。
なお、本実施形態の前方脚部31の延出による可動範囲は、第1実施形態と同様に、筐体2の傾き(傾斜量)を傾斜角度としてみた場合、傾斜角度が略水平(約0度)から約30度までに設定されている。そして、排気制御用のプログラムにおいては、前方脚部31の可動範囲(傾斜角度)に対応させて、本実施形態では、傾斜角度0度以上15度未満の場合には、開口率0%(開閉蓋91が第2排気口7を覆う状態)とするプログラムに構成されている。
また、排気制御用のプログラムにおいては、傾斜角度15度となった場合(図6(b)に示す状態)、開口率を約50%となるように開閉蓋91を移動させ、傾斜角度が30度となった場合(図6(c)に示す状態)、開口率を約100%となるように開閉蓋91を移動させるプログラムに構成されている。
なお、開閉蓋91を移動させる場合、排気制御用のプログラムにおいては、傾斜角度の増加に対して直線的に開口率を増加させるプログラムに構成されている。そのため、制御部20は、傾斜角度に対応して傾斜角度が大きい場合には、小さい場合に比較して排気量が多くなるように制御する。
姿勢検出部29からの検出信号が、筐体2が略水平(傾斜角度約0度)であることを示す場合(図6(a)に示す状態)には、制御部20は、開閉蓋駆動部92に指示をして、開閉蓋91を第2排気口7に対して全閉状態(開口率0%)となるように移動させる。これにより、図6(a)に示す状態では、第2排気口7からは、筐体2内部の温まった空気は排気されない。
筐体2が略水平から傾斜角度を上げて、姿勢検出部29からの検出信号が、傾斜角度15度であることを示す場合(図6(b)に示す状態)には、制御部20は、開閉蓋駆動部92に指示をして、傾斜角度15度に対応した開口率となるように開閉蓋91を移動させる。本実施形態では、開口率約50%としている。これにより、図6(b)に示す状態では、第2排気口7からは、第2排気口7の開口率50%に対応して、筐体2内部の温まった空気W3が排気される。
筐体2が傾斜角度15度から傾斜角度を上げて、姿勢検出部29からの検出信号が、傾斜角度30度であることを示す場合(図6(c)に示す状態)には、制御部20は、開閉蓋駆動部92に指示をして、傾斜角度30度に対応した開口率となるように開閉蓋91を移動させる。本実施形態では、開口率約100%としている。これにより、図6(c)に示す状態では、第2排気口7からは、第2排気口7の開口率100%に対応して、筐体2内部の温まった空気W4が排気される。
なお、排気される空気W3と空気W4とによる排気量を比較した場合、傾斜角度30度に対応した空気W4による排気量が、傾斜角度15度に対応した空気W3による排気量より多く排気される。
上述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態のプロジェクター100によれば、第1実施形態と同様に、前方脚部31と姿勢検出部29と第2排気口7と排気制御部(制御部20)とを備え、制御部20が、姿勢検出部29の検出結果に応じて、前方脚部31が設置される本体(筐体2)の底面2dに設置される第2排気口7からの排気量を制御する。このため、排気口の設置場所としてあまり使用されない底面2dに第2排気口7を設置しても、この第2排気口7を利用して適正な排気を行うことができる。この構成により、筐体2内部の冷却効率を向上させることができる。
本実施形態のプロジェクター100によれば、制御部20は、傾斜角度が15度未満の場合には、開口率0%(開閉蓋91が第2排気口7を覆う状態)として、排気を停止させる。また、傾斜角度が15度以上の場合には、開口率を0%から上げて所定の開口率となるように開閉蓋91を移動させて排気させる。これにより、排気された熱が筐体2と机上面Sとの間にこもってしまうことを防止しつつ、冷却効率を向上させることができる。
本実施形態のプロジェクター100によれば、制御部20は、傾斜角度の増加に対して第2排気口7の開口率を増加させるため、傾斜角度が大きい場合には、小さい場合に比較して排気量が多くなるように制御する。そのため、制御部20は、傾斜角度30度に対応した空気W4による排気量が、傾斜角度15度に対応した空気W3による排気量より多く排気するように制御している。これにより、排気された熱が筐体2と机上面Sとの間にこもってしまうことを防止しつつ、傾斜量が大きくなるに従い排気量を多くすることで、更に、効果的な冷却を行うことができる。
本実施形態のプロジェクター100によれば、排気制御部としての制御部20が、開閉部90を制御して第2排気口7の開口率を可変させることにより、従来の冷却に用いられているファン(例えば、吸気ファンや第1ファン6)による本体(筐体2)内部を流動する温まった空気を、この開閉部90により所定の開口率で開口した第2排気口7から排気することができる。これにより、冷却効率を向上させることができる。
なお、上述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更や改良等を加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
前記第1実施形態のプロジェクター1は、机上面Sに設置して使用する場合を前提に、姿勢検出部29が筐体2の傾きを検出して、この検出結果に応じて第2ファン8の回転数を調整するようにしている。しかし、プロジェクター1の設置状態、即ち、通常の姿勢で机上等に載置されているか、或いは上下が反転した反転姿勢で天井等に設置されているかを姿勢検出部29によって検出し、この検出結果に応じて、第2ファン8の回転数を調整するようにしてもよい。これは、第2実施形態においても同様であり、プロジェクター100の設置状態(姿勢差)による姿勢検出部29からの検出結果に応じて、開閉蓋91の移動量を調整(第2排気口7の開口率を可変)するようにしてもよい。
前記第1実施形態のプロジェクター1は、傾斜量(傾斜角度)が所定値(15度)以上の場合、第2排気口7から空気を排気させ、傾斜角度が所定値(15度)未満の場合、第2排気口7からの空気の排気を停止させている。しかし、この所定値は、底面2dの外形形状等を含め、熱がこもらずに、排気可能であるように設定することが重要である。これは、第2実施形態においても同様となる。従って、傾斜角度が0度の場合であっても、熱がこもらずに、排気可能である場合には、第2排気口7から空気を排気させることでもよい。
前記第1実施形態のプロジェクター1において、制御部20は、傾斜量(傾斜角度)に対応し、傾斜角度が大きい場合には、小さい場合に比較して排気量が多くなるように制御している。しかし、傾斜角度に対する排気量(第2ファン8の回転数)は一様に決まるものではなく、適宜設定することでよい。例えば、所定の傾斜角度以上となった場合には、最大の傾斜角度となる間において、第2ファン8の回転数を固定された回転数(例えば、最大の回転数等)に設定することでもよい。また、傾斜角度を複数段階に分け、その段階に対応させた回転数で回転させることでもよい。これは、第2実施形態における傾斜角度と開口率の対応においても同様であり、例えば、所定の傾斜角度以上となった場合には、最大の傾斜角度となる間において、第2排気口7の開口率を指定された開口率(例えば、開口率100%等)に設定することでもよい。また、傾斜角度を複数段階に分け、その段階に対応させた開口率となるように開閉蓋91を開閉させることでもよい。
前記第1実施形態における制御部20(排気制御部)の傾斜角度に対する第2ファン8の回転数の制御の仕方は、筐体2と机上面Sとの間に排気された空気による熱がこもらないように、制御することが重要であり、具体的な制御の仕方は、プロジェクター1に合わせて実験等により適宜設定することでよい。これは、第2実施形態における制御部20(排気制御部)の傾斜角度に対する第2排気口7の開口率の制御の仕方も同様となる。
前記第1実施形態のプロジェクター1は、机上面Sに対向する底面2dに第2排気口7が設置されている。しかし、第2排気口7は、底面2dに設置されるとは限られず、本体(筐体2)が設置される面(例えば、机上面Sや天井面等)に対向する面に設置されることでよい。これは、第2実施形態においても同様となる。
前記第1実施形態のプロジェクター1において、姿勢検出部29は、加速度センサーを備えて、筐体2の傾斜量(傾き)を検出しているが、筐体2の傾きを検出するための構成はこれに限定されず、例えば、リニアエンコーダーやポテンショメーター等を用いて、延出した前方脚部31の長さを検出し、この検出結果に基づいて筐体2の傾きを導くようにすることもできる。これは、第2実施形態においても同様となる。
前記第1実施形態のプロジェクター1において、姿勢検出部29は、加速度センサーを備えて、筐体2の傾斜量(傾き)を検出しているが、筐体2の傾きを検出するための構成はこれに限定されず、例えば、メカ的な機構で延出した前方脚部31の長さを検出し、この検出結果に基づいて筐体2の傾きを導くようにすることもできる。一例として、前方脚部31に凸部または凹部を設け、この凸部または凹部に対してマイクロスイッチ等のレバーが当接または当接が外れること(ON/OFF)で、延出した前方脚部31の長さを検出するような機構としてもよい。これは、第2実施形態においても同様となる。
前記第1実施形態のプロジェクター1において、第2排気口7に、前方方向(傾斜量が大きくなる方向)に排気方向を規制する規制板を設けることでもよい。また、第1実施形態の格子部材71がこのような規制板として構成されていてもよい。この場合、第2排気口7から排気された空気が投写画像に揺らぎを発生させない排気方向とすることが重要である。これにより、第2排気口7から排気された空気がこもることを更に抑制することができ、冷却効率を更に向上させることができる。これは、第2実施形態においても同様となる。
前記第1、第2実施形態において、光変調装置は、透過型の液晶ライトバルブ12を用いているが、反射型の液晶ライトバルブ等、反射型の光変調装置を用いることも可能である。また、入射した光の射出方向を、画素としてのマイクロミラー毎に制御することにより、光源11から射出した光を変調する微小ミラーアレイデバイス等を用いることもできる。微小ミラーアレイデバイスとして、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)を用いることができる。
前記第1、第2実施形態において、光源11は、放電型の光源ランプ11aを用いている。なお、光源11は、放電型ランプの他、レーザーダイオード、LED(Light Emitting Diode)、有機EL(Electro Luminescence)素子、シリコン発光素子等の各種固体発光素子等を用いて構成することができる。
1,100…プロジェクター、2…筐体、2d…底面、7…第2排気口、8…第2ファン、11…光源、12…液晶ライトバルブ、20…排気制御部としての制御部、29…姿勢検出部、31…前方脚部、90…開閉部、S…机上面。

Claims (6)

  1. 光源からの光を変調して画像を投写するプロジェクターであって、
    本体の設置姿勢を調整する脚部と、
    前記設置姿勢の傾斜量を検出する姿勢検出部と、
    前記本体が設置される面に対向する前記本体の面に設置され、前記本体内部で発生した熱を奪った空気を排気する排気口と、
    前記姿勢検出部の検出結果に基づき、前記排気口からの前記空気の排気量を制御する排気制御部と、を備えていることを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項1に記載のプロジェクターであって、
    前記排気制御部は、前記傾斜量が所定値以上の場合、前記排気口から前記空気を排気させ、前記傾斜量が所定値未満の場合、前記排気口からの前記空気の排気を停止させることを特徴とするプロジェクター。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプロジェクターであって、
    前記排気制御部は、前記傾斜量に対応し、前記傾斜量が大きい場合には、小さい場合に比較して前記排気量が多くなるように制御することを特徴とするプロジェクター。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記排気口から前記空気を排気させるファンを備え、
    前記排気制御部は、前記姿勢検出部の検出結果に基づき、前記ファンの回転を制御することを特徴とするプロジェクター。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記排気口を開閉する開閉部を備え、
    前記排気制御部は、前記姿勢検出部の検出結果に基づき、前記開閉部を制御し、前記排気口の開口率を可変させることを特徴とするプロジェクター。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記姿勢検出部は、加速度センサー、リニアエンコーダー、ポテンショメーターのいずれかを備えていることを特徴とするプロジェクター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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