JP2014031998A - 部品接続装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷媒循環サイクルにおいて、3方向の位置関係にある構成部品を省スペースで接続可能とする部品接続装置を提供する。
【解決手段】部品接続装置1は、ブロック状継手部材2と、3個の雄継手部材5,6,7と、ブロック状継手部材2に対して連結対象部材のそれぞれを固定するボルト32,42,23と、を備える。ブロック状継手部材2は、連結対象部材のそれぞれが接続される各端面206,207,208に設けられて外部に開口する各接続用開口部200,201,202と当該接続用開口部のすべてを連通させる内部通路20とを有する。接続される連結対象部材は内部通路20を介して連通する。各雄継手部材5,6,7は、接続用開口部200〜202に内挿された状態で支持される筒状体であり、ブロック状継手部材2と連結対象部材のそれぞれとを連結する。
【選択図】図2
【解決手段】部品接続装置1は、ブロック状継手部材2と、3個の雄継手部材5,6,7と、ブロック状継手部材2に対して連結対象部材のそれぞれを固定するボルト32,42,23と、を備える。ブロック状継手部材2は、連結対象部材のそれぞれが接続される各端面206,207,208に設けられて外部に開口する各接続用開口部200,201,202と当該接続用開口部のすべてを連通させる内部通路20とを有する。接続される連結対象部材は内部通路20を介して連通する。各雄継手部材5,6,7は、接続用開口部200〜202に内挿された状態で支持される筒状体であり、ブロック状継手部材2と連結対象部材のそれぞれとを連結する。
【選択図】図2
Description
本発明は、冷媒循環サイクルの構成部品を接続できる部品接続装置に関する。
従来、冷媒循環サイクルの構成部品である特許文献1に記載の膨張弁を冷媒配管に接続する技術が知られている。当該膨張弁等に見られるように冷媒循環サイクルの構成部品は、配管との継手部分が雌側継手をなす構成であり、配管の方に雄側の継手部分が構成されることが多い。
また、冷媒循環サイクルにおける機能部品間の接続部分、機能部品と配管との接続部分は、特許文献2に記載の冷媒回路の分岐通路部分、バイパス回路等の通路切り換え部分等に適用されることが知られている。このような部分は、燃料電池搭載車、電気自動車、ハイブリッド車等においてヒートポンプサイクルによる暖房を行う空調装置に用いられ、外気低温時の暖房能力を確保するために採用される。当該部分は、冷媒循環サイクルにおける分岐配管部分として多用され、1方向の冷媒の流れを2方向またはそのいずれかの方向に切り替え可能とする。
以上のことから、3方向の位置関係にある部材同士を連通させて接続するためには、当該3方向の部材のうち、対向する位置関係にある部材同士を、両端に雄側継手部を有する第1の配管を介して連結するとともに、第1の配管に直交するように結合した分岐配管を介して残りの部材を連結する構成を採用することができる。この構成を採用した場合には、分岐配管を第1の配管に結合してT字状の継手部材を形成するために、ろう付け接合が必要であり、また、ろう付け接合するための作業スペースも要するという問題がある。特に、このような継手装置を特許文献2に記載される車両用の冷媒循環サイクルに適用する場合に、確保すべきスペースが大きくなることは、冷媒循環サイクル全体の搭載性が低下し、製品性が低下することにつながる。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、冷媒循環サイクルにおいて、3方向の位置関係にある構成部品を省スペースで接続可能とする部品接続装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。すなわち、本発明は、冷媒が循環する冷媒循環サイクル(11)に設けられ、冷媒循環サイクルを構成する3個の構成部品(111,113,114,116,118,119,120,122,123)を連結対象部材として連通するようにそれぞれ接続する部品接続装置(1)に係る発明であって、
連結対象部材のそれぞれと接触する各端面(206,207,208)に開口するように形成される接続用開口部(200,201,202)、及び当該接続用開口部のすべてと連通する内部通路(20)を有し、接続される連結対象部材を内部通路を介して連通させるブロック状継手部材(2)と、接続用開口部に内挿された状態で支持される筒状体であり、接続用開口部の内壁に密着して、内部通路から外部への冷媒漏れを防止するシール部(52,62,72)を有し、ブロック状継手部材と連結対象部材のそれぞれとを連結する雄継手部材(5,6,7)と、ブロック状継手部材に対して連結対象部材のそれぞれを固定する固定具(32,42,23)と、を備えることを特徴とする。
連結対象部材のそれぞれと接触する各端面(206,207,208)に開口するように形成される接続用開口部(200,201,202)、及び当該接続用開口部のすべてと連通する内部通路(20)を有し、接続される連結対象部材を内部通路を介して連通させるブロック状継手部材(2)と、接続用開口部に内挿された状態で支持される筒状体であり、接続用開口部の内壁に密着して、内部通路から外部への冷媒漏れを防止するシール部(52,62,72)を有し、ブロック状継手部材と連結対象部材のそれぞれとを連結する雄継手部材(5,6,7)と、ブロック状継手部材に対して連結対象部材のそれぞれを固定する固定具(32,42,23)と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、冷媒循環サイクルを構成する3個の構成部品のそれぞれをブロック状継手部材の各端面に接触させた状態で固定具によって固定することにより、雄継手部材の筒状体内部の通路を介して、各構成部品の内部通路とブロック状継手部材の内部通路とを連通させることができる。これにより、固定具によって固定される関係にあるブロック状継手部材と各構成部品とを内部が互いに連通する一体の構造物として提供することができる。このため、配管等のろう付け接合によって3個の構成部品同士を結合する従来の構造を回避することができる。したがって、本発明の部品接続装置によれば、冷媒循環サイクルに含まれ、3方向の位置関係にある構成部品を接続する場合、冷媒循環サイクルの小型化に寄与でき、搭載スペースの低減を図ることができる。
上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合わせることも可能である。
(第1実施形態)
本発明に係る部品接続装置は、冷媒が循環する冷媒循環サイクルに設けられ、冷媒循環サイクルを構成する3個の構成部品(例えば、各種弁装置、熱交換器の一部、配管、アキュムレータ等)を連結対象部材として連通するようにそれぞれ接続する装置である。連結対象部材である各構成部品は、所定の形状の塊を呈するブロック状継手部材を介在させて連結固定され、3つの構成部品がブロック状継手部材の内部通路を介して連通する関係にある。
本発明に係る部品接続装置は、冷媒が循環する冷媒循環サイクルに設けられ、冷媒循環サイクルを構成する3個の構成部品(例えば、各種弁装置、熱交換器の一部、配管、アキュムレータ等)を連結対象部材として連通するようにそれぞれ接続する装置である。連結対象部材である各構成部品は、所定の形状の塊を呈するブロック状継手部材を介在させて連結固定され、3つの構成部品がブロック状継手部材の内部通路を介して連通する関係にある。
本発明の一実施形態である第1実施形態について図1〜図5を用いて説明する。第1実施形態は、本発明に係る配管接続装置の適用例の一つとして、車両用空調装置用のヒートポンプサイクルに採用する場合について説明する。
図1及び図2に示すように、配管接続装置1は、3つの構成部品が接続されるブロック状継手部材2と、各構成部品とブロック状継手部材2とを連結する雄継手部材5,6,7と、各構成部品をブロック状継手部材2に固定する固定具としてのボルト32,42,23と、を少なくとも備える。第1実施形態では、3つの構成部品の一例として、制御弁3と制御弁4と配管24とを採用する。
配管33が接続されている制御弁3は、巻回されたばね素線を収容するコイル部31が突出する本体30をブロック状継手部材2にボルト32によって固定することによりブロック状継手部材2を介して他の構成部品(制御弁4と配管24)と連結される。配管43が接続されている制御弁4は、巻回されたばね素線を収容するコイル部41が突出する本体40をブロック状継手部材2にボルト42によって固定することによりブロック状継手部材2を介して他の構成部品(制御弁3と配管24)と連結される。配管24は、ブロック部材22にろう付け接合等によって固定され、このブロック部材22がブロック状継手部材2にボルト23によって固定されることによりブロック状継手部材2を介して他の構成部品(制御弁3と制御弁4)と連結される。
図2及び図3に示すように、ブロック状継手部材2は、立法体、または直方体状の塊であり、冷媒が流通可能な内部通路20が形成されている。内部通路20は、第1の通路20aと、第1の通路20aの途中から分岐するように延びる第2の通路20bとを備えて構成される。第1の通路20aと第2の通路20bは、互いに交差して連通する関係にある。第1の通路20aの両端部と第2の通路20bの一端部は、それぞれブロック状継手部材2の外表面で開口している。なお、ブロック状継手部材2は、各種の樹脂材料、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属材料で形成することができる。
第1の通路20aの両端部は、ブロック状継手部材2の外表面のうち、対向する位置にある2つの端面206及び端面207のそれぞれに開口するように形成された接続用開口部200、接続用開口部201に通じている。第2の通路20bの一端部は、端面206及び端面207と直交する外表面をなす端面208に開口するように形成された接続用開口部202に通じている。したがって、接続用開口部200、接続用開口部201及び接続用開口部202は、互いに第1の通路20a及び第2の通路20bを介して連通する。
接続用開口部200及び接続用開口部201は、第1の通路20aよりも大きな内径寸法を有するように形成される。接続用開口部202は、第2の通路20aよりも大きな内径寸法を有するように形成される。ブロック状継手部材2には、制御弁3の本体30を螺合固定するための雌ねじ部203が形成されている。雌ねじ部203のねじ穴は、端面206に開口し、雌ねじ部203の軸線は端面206に垂直方向に延びている。ブロック状継手部材2には、制御弁4の本体40を螺合固定するための雌ねじ部204が形成されている。雌ねじ部204のねじ穴は、端面207に開口し、雌ねじ部204の軸線は端面207に垂直方向に延びている。ブロック状継手部材2には、ブロック部材22を螺合固定するための雌ねじ部205が形成されている。雌ねじ部205のねじ穴は、端面208に開口し、雌ねじ部205の軸線は端面208に垂直方向に延びている。
制御弁3の本体30には、端面206と密着する端面303に、接続用開口部200と一致するように開口する接続用開口部301と、接続用開口部301に通じる内部通路300と、ボルト32を挿通可能な通し穴302と、が形成されている。雄継手部材5は、軸方向に貫通する内部通路50を備える円筒状部材である。接続用開口部200及び接続用開口部301は、円筒状の雄継手部材5の外周寸法と比べてわずかに大きな内径寸法を有するように形成されている。なお、雄継手部材5は、各種の樹脂材料、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属材料で形成することができる。
雄継手部材5の円筒面に軸方向に2箇所並ぶように形成された全周溝51には、それぞれOリング52が装着されている。このOリング52は、エラストマー等のゴム材で構成され、本体30をブロック状継手部材2に連結固定して、雄継手部材5が接続用開口部200及び接続用開口部301に内包された状態で支持されるときに、接続用開口部200,301の内壁に密着して内部通路20から外部への冷媒漏れを防止するシール部を構成する。
制御弁4の本体40には、端面207と密着する端面403に、接続用開口部201と一致するように開口する接続用開口部401と、接続用開口部401に通じる内部通路400と、ボルト42を挿通可能な通し穴402と、が形成されている。雄継手部材6は、軸方向に貫通する内部通路60を備える円筒状部材である。接続用開口部201及び接続用開口部401は、円筒状の雄継手部材6の外周寸法と比べてわずかに大きな内径寸法を有するように形成されている。雄継手部材6の円筒面に軸方向に2箇所並ぶように形成された全周溝61には、それぞれOリング62が装着されている。このOリング62は、本体40をブロック状継手部材2に連結固定して、雄継手部材6が接続用開口部201及び接続用開口部401に内包された状態で支持されるときに、接続用開口部201,401の内壁に密着して内部通路20から外部への冷媒漏れを防止するシール部を構成する。
ブロック部材22には、端面208と密着する端面221に、接続用開口部202と一致するように開口する接続用開口部220と、接続用開口部220に通じる内部通路70と、ボルト23を挿通可能な通し穴222と、が形成されている。雄継手部材7は、軸方向に貫通する内部通路70を備える円筒状部材である。接続用開口部202及び接続用開口部220は、円筒状の雄継手部材7の外周寸法と比べてわずかに大きな内径寸法を有するように形成されている。雄継手部材7の円筒面に軸方向に2箇所並ぶように形成された全周溝71には、それぞれOリング72が装着されている。このOリング72は、ブロック部材22をブロック状継手部材2に連結固定して、雄継手部材7が接続用開口部202及び接続用開口部220に内包された状態で支持されるときに、接続用開口部202,220の内壁に密着して内部通路20から外部への冷媒漏れを防止するシール部を構成する。
そして、制御弁3の本体30は、接続用開口部301及び接続用開口部200によって囲まれる空間に雄継手部材5を収容するとともに、端面206と本体30の端面303とが密着する状態で、ボルト32で螺合締結されることにより、ブロック状継手部材2に強固に固定される。制御弁4の本体40は、接続用開口部401及び接続用開口部201によって囲まれる空間に雄継手部材6を収容するとともに、端面207と本体40の端面403とが密着する状態で、ボルト42で螺合締結されることにより、ブロック状継手部材2に強固に固定される。また、配管24が固定されたブロック部材22は、接続用開口部220及び接続用開口部202によって囲まれる空間に雄継手部材7を収容するとともに、端面208とブロック部材22の端面221とが密着する状態で、ボルト23で螺合締結されることにより、ブロック状継手部材2に強固に固定される。
以上のように、3方向の位置関係にある3つの構成部品がブロック状継手部材2に固定されることにより、本体30の内部通路300は、雄継手部材5の内部通路50、内部通路20、及び雄継手部材7の内部通路70を介して配管24の内部通路と連通する。さらに内部通路300は、雄継手部材5の内部通路50、内部通路20、及び雄継手部材6の内部通路60を介して本体40の内部通路400と連通する。したがって、内部通路300、内部通路400、及び配管24の内部通路は、互いに冷媒が流通可能な通路として構成される。
部品接続装置1によれば、ブロック状継手部材2には、外部に突出するいわゆる雄継手部分が形成されていない。そして、別体の雄継手部材5〜7に雄継手部としての機能をもたせている。このため、比較例として示した図4のようなブロック状継手部材9に比べて、外部に突出した雄継手部分91,91A,91Bや、Oリング92,92A,92Bを装着するための全周溝部を形成する必要がない点で、ブロック状継手部材2は加工性が良く、3個の雄継手部材5〜7に同一部品を使用できるので部品点数、部品管理費用を低減できるという優れた有用性を有する。
第1実施形態の部品接続装置1は、その適用例として、図5に示す車両用空調装置用のヒートポンプサイクルに使用される。部品接続装置1を使用できる部位は、図5の冷凍サイクル装置11において3つの構成部品が接続される接続部位14,15,16,17である。このような接続部位14〜17では、互いに直交する関係にある配管内の通路が連通する、いわゆるT字管部分が形成され、このT字管部分に部品接続装置1を適用するのである。
接続部位14では、室内凝縮器111と第1膨張弁113と第2開閉弁122とが接続される。接続部位15では、第1開閉弁116と室外熱交換器114と逆止弁123とが接続される。接続部位16では、第2開閉弁122と逆止弁123と第2膨張弁118とが接続される。接続部位17では、アキュムレータ120と室内蒸発器119と第1開閉弁116とが接続される。なお、図5において、各接続部位14〜17に関係する構成部品間には配管が介在しているが、部品接続装置1を使用する場合には少なくとも一つの構成部品は配管を介在することなくブロック状継手部材2に直接固定される。
以下、冷凍サイクル装置11を含む車両用空調装置10について説明する。図5に示すように、冷凍サイクル装置11は、車両用空調装置10において、空調対象空間である車室内へ送風される車室内送風空気を冷却あるいは加熱する機能を果たす。冷凍サイクル装置11は、車室内を冷房する冷房モード(冷房運転)の冷媒回路、車室内を除湿しながら暖房する除湿暖房モード(除湿運転)の冷媒回路、車室内を暖房する暖房モード(暖房運転)の冷媒回路を切替可能に構成されている。
圧縮機110は、エンジンルーム内に配置されて、冷凍サイクル装置11において冷媒を吸入し、圧縮して吐出し、吐出容量が固定された固定容量型の圧縮機構110aを電動モータ110bにて駆動する電動圧縮機である。圧縮機110の吐出口側には、室内凝縮器111の入口側が接続されている。室内凝縮器111は、室内空調ユニット13のケーシング130内に配置されて、圧縮機110から吐出された吐出冷媒を放熱させて、室内蒸発器119を通過した車室内送風空気を加熱する放熱器である。
室内凝縮器111の出口側には、室内凝縮器111から流出した冷媒を室外熱交換器114へ導く第1冷媒通路112が接続されている。この第1冷媒通路112には、第1冷媒通路112の通路面積を変更可能な第1膨張弁113が設けられている。第1膨張弁113は、第1冷媒通路112の通路開度を変更可能に構成された弁体と、この弁体の絞り開度を変化させるステッピングモータからなる電動アクチュエータとを有して構成される電気式の可変絞り機構である。
第1膨張弁113の出口側には、室外熱交換器114の入口側が接続されている。室外熱交換器114は、その内部を流通する冷媒と送風ファンから送風された外気とを熱交換させるものである。この室外熱交換器114は、後述する暖房モード時等には、冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させる蒸発器として機能し、冷房モード時等には、冷媒を放熱させる放熱器として機能する。室外熱交換器114の出口側には、室外熱交換器114から流出した冷媒をアキュムレータ120を介して圧縮機110の吸入側へ導く第2冷媒通路115、及び室外熱交換器114から流出した冷媒を室内蒸発器119及びアキュムレータ120を介して圧縮機110の吸入側へ導く第3冷媒通路117が接続されている。第2冷媒通路115には、第1開閉弁116が設けられている。第1開閉弁116は、第2冷媒通路115を開閉する電磁弁である。
第1開閉弁116が開いている場合に、冷媒が第2冷媒通路115を通過する際に生ずる圧力損失は、冷媒が第3冷媒通路117を通過する際に生ずる圧力損失に対して極めて小さい。したがって、室外熱交換器114から流出した冷媒は、第1開閉弁116が開いている場合には、第2冷媒通路115に流れ、第1開閉弁116が閉じている場合には、第3冷媒通路117に流れる。
第3冷媒通路117には、第3冷媒通路117の通路面積を変更可能な第2膨張弁118が設けられている。第2膨張弁118の出口側には、室内蒸発器119の入口側が接続されている。室内蒸発器119は、室内空調ユニット13のケーシング130内のうち、室内凝縮器111の車室内送風空気流れ上流側に配置され、冷房モード時および除湿暖房モード時等にその内部を流通する冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させることにより室内凝縮器111を通過前の車室内送風空気を冷却する蒸発器である。
室内蒸発器119の出口側には、アキュムレータ120の入口側が接続されている。アキュムレータ120は、その内部に流入した冷媒の気液を分離して、サイクル内の余剰冷媒を蓄える気液分離器である。第1冷媒通路112における室内凝縮器111の出口側と第1膨張弁113の入口側との間と、第3冷媒通路117における室外熱交換器114の出口側と第2膨張弁118の入口側との間を接続するバイパス通路121が設けられている。バイパス通路121には、第2開閉弁122が配置されている。第2開閉弁122は、バイパス通路121を開閉する電磁弁である。さらに、第3冷媒通路117における室外熱交換器114の出口側とバイパス通路121及び第3冷媒通路117の合流部との間に、逆止弁123が設けられている。
次に、室内空調ユニット13について説明する。室内空調ユニット13は、車室内最前部の計器盤の内側に配置されて、その外殻を形成するケーシング130内に送風機131、室内凝縮器111、及び室内蒸発器119、ヒータコア133等を収容している。ケーシング130は、車室内送風空気の空気通路を形成し、ケーシング130内の送風空気流れ最上流側には、車室内空気と外気とを切替導入する内外気切替装置132が設けられている。内外気切替装置132の空気流れ下流側に設けられる送風機131は、遠心多翼ファン131aを電動モータ131bにて駆動する電動送風機であり、車室内へ空気を送風する送風手段としての機能を果たす。
送風機131の空気流れ下流側には、室内蒸発器119、ヒータコア133、及び室内凝縮器111が、車室内送風空気の流れに対して、この順に配置されている。ケーシング130内には、室内蒸発器119を通過した空気を室内凝縮器111及びヒータコア133を迂回させて流す冷風バイパス通路134が形成されている。
さらに、室内蒸発器119の空気流れ下流側であって、かつ、室内凝縮器111及びヒータコア133の空気流れ上流側には、室内蒸発器119通過後の空気のうち、室内凝縮器111及びヒータコア133を通過させる空気と冷風バイパス通路134を通過させる空気との風量割合を調整するエアミックスドア135が配置されている。そして、ケーシング130の送風空気流れ最下流側には、混合空間にて混合された空調風を、空調対象空間である車室内へ吹き出す吹出口(図示略)が配置されている。
第1実施形態の部品接続装置1がもたらす作用効果について説明する。部品接続装置1は、ブロック状継手部材2と、3個の雄継手部材5,6,7と、ブロック状継手部材2に対して連結対象部材のそれぞれを固定するボルト32,42,23と、を備える。ブロック状継手部材2は、連結対象部材のそれぞれと接触する各端面206,207,208に開口するように形成される接続用開口部200,201,202、及び当該接続用開口部のすべてと連通する内部通路20を有し、接続される連結対象部材を内部通路20を介して連通させる。3個の雄継手部材5,6,7は、接続用開口部200,201,202に内挿された状態で支持される筒状体であり、当該接続用開口部の内壁に密着して、内部通路20から外部への冷媒漏れを防止するOリング52,62,72(シール部)を有し、ブロック状継手部材2と連結対象部材のそれぞれとを連結する。
また、ブロック状継手部材2の内部通路20は、対向する位置にある2つの端面206,207に形成された2つの接続用開口部200,201を連通させる第1の通路20aと、この第1の通路20aに交差し、残りの接続用開口部202と第1の通路20aとを連通させる第2の通路20bとを備えて構成される。
このような構成によれば、冷凍サイクル装置11を構成する3個の構成部品のそれぞれをブロック状継手部材2の各端面206,207,208に接触させた状態でボルト32,42,23によって固定する。この部品接続構造により、3個の雄継手部材5,6,7の筒状体内部の通路を介して、各構成部品の内部通路とブロック状継手部材2の内部通路20とを連通させることができる。このため、ボルト32,42,23(固定具)によって固定される関係にあるブロック状継手部材2と各構成部品とを内部が互いに連通する一体の構造物として提供することができるので、配管等のろう付け接合によって3個の構成部品同士を結合する従来の構造を回避することができる。したがって、部品接続装置1によれば、3方向の位置関係にある冷凍サイクル装置11の構成部品を接続する場合に、冷凍サイクル装置11の小型化に寄与でき、当該部分に係る搭載スペースを低減することができる。
また、部品接続装置1は、冷凍サイクル装置11に適用されるため、サイクルを構成する配管に含まれるT字接続部分における管同士のろう付け接合を不要にできる。これにより、ろう付け接合時の部材の収縮に起因するボイドの発生を抑制できる。このボイドが発生した場合、ボイドに水が付着し冷媒の冷却作用によって氷結が生じ、ろう付け部分の氷結割れが起こるため、ろう付け不良につながる。部品接続装置1は、このような冷凍サイクル装置11特有の問題を解消できる接続構造を提供できるのである。
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態に対して他の形態である部品接続装置1Aについて図6を参照して説明する。図6において第1実施形態で参照した図面と同一の符号を付した構成要素は、同一の要素であり、その作用効果も同様である。以下、第1実施形態と異なる形態、作用、効果等について説明する。なお、図6には、各構成部品をブロック状継手部材2Aに固定する固定具としての各ボルト、各ボルトを挿通可能な通し穴、各ボルトを螺合するための雌ねじ部等については図示を省略している。
第2実施形態では、第1実施形態に対して他の形態である部品接続装置1Aについて図6を参照して説明する。図6において第1実施形態で参照した図面と同一の符号を付した構成要素は、同一の要素であり、その作用効果も同様である。以下、第1実施形態と異なる形態、作用、効果等について説明する。なお、図6には、各構成部品をブロック状継手部材2Aに固定する固定具としての各ボルト、各ボルトを挿通可能な通し穴、各ボルトを螺合するための雌ねじ部等については図示を省略している。
第2実施形態の部品接続装置1Aは、2個の雄継手部材5A及び雄継手部材6Aのそれぞれが段差付き円筒状体であることを特徴とする。雄継手部材5Aは、小径部53と、小径部53よりも径寸法が大きい大径部54とを有し、径寸法の異なる部分が軸方向に並ぶ筒状体である。小径部53は、ブロック状継手部材2Aの接続用開口部200Aに内挿されて支持される。接続用開口部200Aは、制御弁3Aの本体30Aの端面303Aと密着するブロック状継手部材2Aの端面206Aに開口する。大径部54は、ブロック状継手部材2Aと接触する本体30Aの端面303Aに開口するように形成される接続用開口部301Aに内挿されて支持される。接続用開口部200Aは、小径部53の外周寸法と比べてわずかに大きな内径寸法を有するように形成されている。接続用開口部301Aは、大径部54の外周寸法と比べてわずかに大きな内径寸法を有するように形成されている。
小径部53に形成された全周溝530には、Oリング531が装着されている。大径部54に形成された全周溝540には、Oリング541が装着されている。本体30Aをブロック状継手部材2Aに連結固定して、雄継手部材5Aが接続用開口部200A及び接続用開口部301Aに内包された状態で支持されるときに、Oリング531、Oリング541は、それぞれ接続用開口部200A、接続用開口部301Aの内壁に密着して内部通路20から外部への冷媒漏れを防止するシール部を構成する。
雄継手部材6Aは、小径部63と、小径部63よりも径寸法が大きい大径部64とを有し、径寸法の異なる部分が軸方向に並ぶ筒状体である。小径部63は、ブロック状継手部材2Aの接続用開口部201Aに内挿されて支持される。接続用開口部201Aは、制御弁4Aの本体40Aの端面403Aと密着するブロック状継手部材2Aの端面207Aに開口する。大径部64は、ブロック状継手部材2Aと接触する本体40Aの端面403Aに開口するように形成される接続用開口部401Aに内挿されて支持される。接続用開口部201Aは、小径部63の外周寸法と比べてわずかに大きな内径寸法を有するように形成されている。接続用開口部401Aは、大径部64の外周寸法と比べてわずかに大きな内径寸法を有するように形成されている。
小径部63に形成された全周溝630には、Oリング631が装着されている。大径部64に形成された全周溝640には、Oリング641が装着されている。本体40Aをブロック状継手部材2Aに連結固定して、雄継手部材6Aが接続用開口部201A及び接続用開口部401Aに内包された状態で支持されるときに、Oリング631、Oリング641は、それぞれ接続用開口部201A、接続用開口部401Aの内壁に密着して内部通路20から外部への冷媒漏れを防止するシール部を構成する。なお、雄継手部材5A,6A、ブロック状継手部材2Aは、各種の樹脂材料、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属材料で形成することができる。
また、第2実施形態では、内部通路70Aを備える雄継手部材7Aは、ブロック部材22Aと一体の部材である。雄継手部材7Aは、ブロック状継手部材2Aの接続用開口部202Aに内挿されて支持される。接続用開口部202Aは、ブロック部材22Aの端面221Aと密着するブロック状継手部材2Aの端面208Aに開口する。
以上の構成により、本体30Aをブロック状継手部材2Aに連結固定したときには、雄継手部材5Aは、大径部54が接続用開口部200Aの周縁端面206A1に当接して、軸方向の動きが規制される。これにより、雄継手部材5Aの軸方向への移動は、周縁端面206A1と接続用開口部301Aの内壁底面との距離の範囲内で拘束される。また、本体40Aをブロック状継手部材2Aに連結固定したときには、雄継手部材6Aは、大径部64が接続用開口部201Aの周縁端面207A1に当接して、軸方向の動きが規制される。これにより、雄継手部材6Aの軸方向への移動は、周縁端面207A1と接続用開口部401Aの内壁底面との距離の範囲内で拘束される。したがって、ブロック状継手部材2A側に内部通路20と内径寸法が異なる接続用開口部を設ける必要がない。すなわち、接続用開口部200A及び接続用開口部201Aを内部通路20と同じ内径寸法にすることができるため、ブロック状継手部材2Aにおいて異径の中ぐり加工等が不要であり、加工性の良いブロック状継手部材2Aを提供できる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、第2実施形態に対して他の形態である部品接続装置1Bについて図7を参照して説明する。図7において第2実施形態で参照した図面と同一の符号を付した構成要素は、同一の要素であり、その作用効果も同様である。以下、第1実施形態と異なる形態、作用、効果等について説明する。なお、図7には、各構成部品をブロック状継手部材2Bに固定する固定具としての各ボルト、各ボルトを挿通可能な通し穴、各ボルトを螺合するための雌ねじ部等については図示を省略している。
第3実施形態では、第2実施形態に対して他の形態である部品接続装置1Bについて図7を参照して説明する。図7において第2実施形態で参照した図面と同一の符号を付した構成要素は、同一の要素であり、その作用効果も同様である。以下、第1実施形態と異なる形態、作用、効果等について説明する。なお、図7には、各構成部品をブロック状継手部材2Bに固定する固定具としての各ボルト、各ボルトを挿通可能な通し穴、各ボルトを螺合するための雌ねじ部等については図示を省略している。
第3実施形態の部品接続装置1Bは、2個の雄継手部材5B及び雄継手部材6Bのそれぞれが段差付き円筒状体であることを特徴とする。雄継手部材5Bは、小径部53Bと、小径部53Bよりも径寸法が大きい大径部54Bとを有し、径寸法の異なる部分が軸方向に並ぶ筒状体である。大径部54Bは、ブロック状継手部材2Bの接続用開口部200Bに内挿されて支持される。接続用開口部200Bは、制御弁3Bの本体30Bの端面303Bと密着するブロック状継手部材2Bの端面206Bに開口する。小径部53Bは、ブロック状継手部材2Bと接触する本体30Bの端面303Bに開口するように形成される接続用開口部301Bに内挿されて支持される。接続用開口部200Bは、大径部54Bの外周寸法と比べてわずかに大きな内径寸法を有するように形成されている。接続用開口部301Bは、小径部53Bの外周寸法と比べてわずかに大きな内径寸法を有するように形成されている。
小径部53Bに形成された全周溝530Bには、Oリング531Bが装着されている。大径部54Bに形成された全周溝540Bには、Oリング541Bが装着されている。本体30Bをブロック状継手部材2Bに連結固定して、雄継手部材5Bが接続用開口部200B及び接続用開口部301Bに内包された状態で支持されるときに、Oリング531B、Oリング541Bは、それぞれ接続用開口部301B、接続用開口部200Bの内壁に密着して内部通路20から外部への冷媒漏れを防止するシール部を構成する。
雄継手部材6Bは、小径部63Bと、小径部63Bよりも径寸法が大きい大径部64Bとを有し、径寸法の異なる部分が軸方向に並ぶ筒状体である。大径部64Bは、ブロック状継手部材2Bの接続用開口部201Bに内挿されて支持される。接続用開口部201Bは、制御弁4Bの本体40Bの端面403Bと密着するブロック状継手部材2Bの端面207Bに開口する。小径部64Bは、ブロック状継手部材2Bと接触する本体40Bの端面403Bに開口するように形成される接続用開口部401Bに内挿されて支持される。接続用開口部201Bは、大径部64Bの外周寸法と比べてわずかに大きな内径寸法を有するように形成されている。接続用開口部401Bは、小径部63Bの外周寸法と比べてわずかに大きな内径寸法を有するように形成されている。
小径部63Bに形成された全周溝630Bには、Oリング631Bが装着されている。大径部64Bに形成された全周溝640Bには、Oリング641Bが装着されている。本体40Bをブロック状継手部材2Bに連結固定して、雄継手部材6Bが接続用開口部201B及び接続用開口部401Bに内包された状態で支持されるときに、Oリング631B、Oリング641Bは、それぞれ接続用開口部401B、接続用開口部201Bの内壁に密着して内部通路20から外部への冷媒漏れを防止するシール部を構成する。なお、雄継手部材5B,6B、ブロック状継手部材2Aは、各種の樹脂材料、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属材料で形成することができる。
以上の構成により、本体30Bをブロック状継手部材2Bに連結固定したときには、雄継手部材5Bは、大径部54Bが接続用開口部301Bの周縁端面303B1に当接して、軸方向の動きが規制される。これにより、雄継手部材5Bの軸方向への移動は、周縁端面303B1と接続用開口部200Bの内壁底面との距離の範囲内で拘束される。また、本体40Bをブロック状継手部材2Bに連結固定したときには、雄継手部材6Bは、大径部64Bが接続用開口部401Bの周縁端面403B1に当接して、軸方向の動きが規制される。これにより、雄継手部材6Bの軸方向への移動は、周縁端面403B1と接続用開口部201Bの内壁底面との距離の範囲内で拘束される。したがって、本体30B側に内部通路300Bと内径寸法が異なる接続用開口部を設ける必要がなく、さらに本体40B側に内部通路400Bと内径寸法が異なる接続用開口部を設ける必要がない。すなわち、接続用開口部301B及び接続用開口部401Bをそれぞれの内部通路と同じ内径寸法にすることができるため、制御弁3B,4B側において異径の中ぐり加工等が不要であり、加工性の良い本体30B、本体40Bを提供できる。
(第4実施形態)
第4実施形態では、第1実施形態に対して他の形態である部品接続装置1Cについて図8を参照して説明する。図8において第1実施形態で参照した図面と同一の符号を付した構成要素は、同一の要素であり、その作用効果も同様である。以下、第1実施形態と異なる形態、作用、効果等について説明する。
第4実施形態では、第1実施形態に対して他の形態である部品接続装置1Cについて図8を参照して説明する。図8において第1実施形態で参照した図面と同一の符号を付した構成要素は、同一の要素であり、その作用効果も同様である。以下、第1実施形態と異なる形態、作用、効果等について説明する。
第4実施形態の部品接続装置1Cでは、内部通路70Cを備える雄継手部材7Cは、配管24Cと一体の部材である。雄継手部材7Cは、ブロック状継手部材2の接続用開口部202に内挿されて支持される。
(第5実施形態)
第5実施形態では、第1〜第4実施形態、第8〜第12実施形態のそれぞれにおけるすべての雄継手部材に適用可能な雄継手部材5Cについて図9を参照して説明する。第5実施形態において、雄継手部材5C以外の構成要素、作動、作用効果については、第1〜第4実施形態、第8〜第12実施形態と同様である。以下、これらの実施形態と異なる形態、作用等について説明する。
第5実施形態では、第1〜第4実施形態、第8〜第12実施形態のそれぞれにおけるすべての雄継手部材に適用可能な雄継手部材5Cについて図9を参照して説明する。第5実施形態において、雄継手部材5C以外の構成要素、作動、作用効果については、第1〜第4実施形態、第8〜第12実施形態と同様である。以下、これらの実施形態と異なる形態、作用等について説明する。
第5実施形態の雄継手部材5Cは、前述の実施形態で説明するOリングに相当するシール部として、雄継手部材5Cの円筒状本体に二色成形等により一体に成形されたシール部52Cを備える。シール部52Cは、円筒状本体の外周面に全周にわたり、円筒状本体の外周面よりも所定高さ分突出する凸状部をなす。このシール部52Cは、前述の雄継手部材5のOリング52のように、軸方向に所定距離の間隔をあけて2つ並んでいる。シール部52Cは、連結対象部材をブロック状継手部材に連結固定したときに、接続用開口部の内周壁に密着して弾性変形することで内部通路20から外部への冷媒漏れを防止する機能を果たす。この雄継手部材5Cによれば、円筒状本体とシール部とを予め一体成形化した単一の部材で構成するため、部品点数、部品管理費用を低減できるという優れた有用性を有する。
例えば、共通金型と一次金型との間で合成樹脂を流し込んで型締め、射出、型開きを行うことで、雄継手部材5Cの円筒状本体を形成する。この成形された合成樹脂の円筒状本体を共通金型と二次金型との間に設置し、エラストマー等のゴム材を流し込んで型締め、射出、型開きを行い、樹脂製の円筒状本体に対しゴム材のシール部52Cを一体成形した雄継手部材5Cが得られる。
(第6実施形態)
第6実施形態では、第1実施形態及び第4実施形態のそれぞれにおけるすべての雄継手部材に適用可能な雄継手部材5Dについて図10を参照して説明する。第6実施形態において、雄継手部材5D以外の構成要素、作動、作用効果については、第1実施形態及び第4実施形態と同様である。以下、これらの実施形態と異なる形態、作用等について説明する。
第6実施形態では、第1実施形態及び第4実施形態のそれぞれにおけるすべての雄継手部材に適用可能な雄継手部材5Dについて図10を参照して説明する。第6実施形態において、雄継手部材5D以外の構成要素、作動、作用効果については、第1実施形態及び第4実施形態と同様である。以下、これらの実施形態と異なる形態、作用等について説明する。
第6実施形態の雄継手部材5Dは、第5実施形態と同様の二色成形等により、雄継手部材5Dの円筒状本体に一体に成形されたシール部52Dを備える。シール部52Dは、円筒状本体の軸方向両端部にそれぞれ一体に設けられるリング状部をなす。シール部52Dは、連結対象部材をブロック状継手部材に連結固定したときに、接続用開口部の内壁底面に密着して弾性変形することで内部通路20から外部への冷媒漏れを防止する機能を果たす。また、円筒状本体の外周面に全周にわたり、シール部52Dを円筒状本体の外周面よりも所定高さ分突出する形状に形成した場合には、シール部52Dは、接続用開口部の内周壁に密着して弾性変形することで、冷媒漏れを防止する機能を奏することができる。この雄継手部材5Dによれば、円筒状本体とシール部とを予め一体成形化した単一の部材で構成するため、部品点数、部品管理費用を低減できるという優れた有用性を有する。
(第7実施形態)
第7実施形態では、第1実施形態及び第4実施形態のそれぞれにおけるすべての雄継手部材に適用可能な雄継手部材5Eについて図11を参照して説明する。第7実施形態において、雄継手部材5E以外の構成要素、作動、作用効果については、第1実施形態及び第4実施形態と同様である。以下、これらの実施形態と異なる形態、作用等について説明する。
第7実施形態では、第1実施形態及び第4実施形態のそれぞれにおけるすべての雄継手部材に適用可能な雄継手部材5Eについて図11を参照して説明する。第7実施形態において、雄継手部材5E以外の構成要素、作動、作用効果については、第1実施形態及び第4実施形態と同様である。以下、これらの実施形態と異なる形態、作用等について説明する。
第7実施形態の雄継手部材5Eは、雄継手部材5Eの円筒状本体とは別体の部材であるシール部52Eを備える。シール部52Eは、外力によって変形または弾性変形しうる部材であり、円筒状本体の軸方向両端部にそれぞれ組み合わされるリング状部をなす。シール部52Eは、連結対象部材をブロック状継手部材に連結固定したときに、接続用開口部の内壁底面に密着して弾性変形することで内部通路20から外部への冷媒漏れを防止する機能を果たす。また、円筒状本体の外周面に全周にわたり、シール部52Eを円筒状本体の外周面よりも所定高さ分突出する形状に形成した場合には、シール部52Eは、接続用開口部の内周壁に密着して変形することで、冷媒漏れを防止する機能を奏することができる。
(第8実施形態)
第8実施形態では、第1実施形態に対して他の形態である部品接続装置1Fについて図12を参照して説明する。図12において第1実施形態及び第2実施形態で参照した図面と同一の符号を付した構成要素は、同一の要素であり、その作用効果も同様である。以下、第1実施形態と異なる形態、作用、効果等について説明する。なお、図12には、各構成部品をブロック状継手部材2Aに固定する固定具としての各ボルト、各ボルトを挿通可能な通し穴、各ボルトを螺合するための雌ねじ部等については図示を省略している。
第8実施形態では、第1実施形態に対して他の形態である部品接続装置1Fについて図12を参照して説明する。図12において第1実施形態及び第2実施形態で参照した図面と同一の符号を付した構成要素は、同一の要素であり、その作用効果も同様である。以下、第1実施形態と異なる形態、作用、効果等について説明する。なお、図12には、各構成部品をブロック状継手部材2Aに固定する固定具としての各ボルト、各ボルトを挿通可能な通し穴、各ボルトを螺合するための雌ねじ部等については図示を省略している。
第8実施形態の部品接続装置1Fは、ブロック状継手部材2Fと、対向する位置関係にある制御弁3Fの本体30F及び制御弁4Fの本体40Fのそれぞれとを連結する雄継手部材を、第1の通路全体にわたって延びる一つの雄継手部材5Fによって構成したことを特徴とする。雄継手部材5Fは、軸方向両端部それぞれに継手部5F1と継手部6F1とを有し、本体30Fの接続用開口部301Fから本体40Fの接続用開口部401Fまで延びる棒状の円筒体である。円筒体の内部に形成される通路は、第1の通路20aを構成する。
さらに雄継手部材5Fは、継手部5F1と継手部6F1との間の円筒の外周面に、円筒体の内部に形成された第1の通路20aと第2の通路20bとを連通させるための連通開口部56を備える。この連通開口部56により、雄継手部材7Aの内部通路70Aと、本体30Fの内部通路300F及び本体40Fの内部通路400Fとが第2の通路20b及び第1の通路20aを介してそれぞれ連通するようになる。したがって、ブロック部材22A、制御弁3F、及び制御弁4Fの間で、冷媒が互いに流通可能になる。
継手部5F1は、ブロック状継手部材2Fの接続用開口部200F及び本体30Fの接続用開口部301Fに内挿されて支持される。接続用開口部200F及び接続用開口部301Fは、継手部5F1の外周寸法と比べてわずかに大きな内径寸法を有するように形成されている。継手部6F1は、ブロック状継手部材2Fの接続用開口部201F及び本体40Fの接続用開口部401Fに内挿されて支持される。接続用開口部201F及び接続用開口部401Fは、継手部6F1の外周寸法と比べてわずかに大きな内径寸法を有するように形成されている。
継手部5F1には、軸方向に所定距離の間隔をあけて2つ並ぶ全周溝51が形成されている。各全周溝51には、Oリング52が装着されている。これにより、本体30Fをブロック状継手部材2Fに連結固定して、継手部5F1が接続用開口部200F及び接続用開口部301Fに内包された状態で支持されるときに、2個のOリング52は、それぞれ接続用開口部200F、接続用開口部301Fの内壁に密着して内部通路20から外部への冷媒漏れを防止するシール部を構成する。
継手部6F1には、軸方向に所定距離の間隔をあけて2つ並ぶ全周溝61が形成されている。各全周溝61には、Oリング62が装着されている。これにより、本体40Fをブロック状継手部材2Fに連結固定して、継手部6F1が接続用開口部201F及び接続用開口部401Fに内包された状態で支持されるときに、2個のOリング62は、それぞれ接続用開口部201F、接続用開口部401Fの内壁に密着して内部通路20から外部への冷媒漏れを防止するシール部を構成する。なお、雄継手部材5F、ブロック状継手部材2Fは、各種の樹脂材料、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属材料で形成することができる。
以上の構成により、本体30F及び本体40Fをブロック状継手部材2Fに連結固定したときには、雄継手部材5Fは、継手部5F1が接続用開口部301Fの内壁底面に当接して軸方向の動きが規制されるとともに、継手部6F1が接続用開口部401Fの内壁底面に当接して軸方向の動きが規制される。このため、ブロック状継手部材2F側に内部通路20と内径寸法が異なる接続用開口部を設ける必要がない。すなわち、接続用開口部200F及び接続用開口部201Fを内部通路20と同じ内径寸法にすることができるため、ブロック状継手部材2Fにおいて異径の中ぐり加工等が不要であり、加工性の良いブロック状継手部材2Fを提供できる。
また、部品接続装置1Fは、対向する位置関係の2つの端面206F,207Fに形成された2つの接続用開口部200F,201Fにそれぞれ内挿された雄継手部材5Fを、一体となって第1の通路20aの全体にわたって延びる一つの継手部材とする。この雄継手部材5Fによれば、一直線上に配置される2個の雄継手部材を単一の部材で構成するため、部品点数、部品管理費用を低減できるという優れた有用性を有する。
(第9実施形態)
第9実施形態では、第8実施形態に対して他の形態である部品接続装置1Gについて図13を参照して説明する。図13において第1実施形態及び第8実施形態で参照した図面と同一の符号を付した構成要素は、同一の要素であり、その作用効果も同様である。以下、第1実施形態及び第8実施形態と異なる形態、作用、効果等について説明する。なお、図13には、各構成部品をブロック状継手部材2Fに固定する固定具としての各ボルト、各ボルトを挿通可能な通し穴、各ボルトを螺合するための雌ねじ部等については図示を省略している。
第9実施形態では、第8実施形態に対して他の形態である部品接続装置1Gについて図13を参照して説明する。図13において第1実施形態及び第8実施形態で参照した図面と同一の符号を付した構成要素は、同一の要素であり、その作用効果も同様である。以下、第1実施形態及び第8実施形態と異なる形態、作用、効果等について説明する。なお、図13には、各構成部品をブロック状継手部材2Fに固定する固定具としての各ボルト、各ボルトを挿通可能な通し穴、各ボルトを螺合するための雌ねじ部等については図示を省略している。
第9実施形態の部品接続装置1Gは、ブロック状継手部材2Gに形成された位置決め用開口部56Gに、円筒状の雄継手部材7Gの端部を挿入する構成を有する。この構成により、雄継手部材7Gの内部通路70Gと雄継手部材5Gの内部に形成された内部通路20とを連通させる構成としたことを特徴とする。
ブロック部材22Gとブロック状継手部材2Gとを連結する雄継手部材7Gは、段差付き円筒状体である。雄継手部材7Gは、小径部73と、小径部73よりも径寸法が大きい大径部74とを有し、径寸法の異なる部分が軸方向に並ぶ筒状体である。小径部73は、ブロック状継手部材2Aの接続用開口部202Gに内挿されるとともに、その先端が位置決め用開口部56Gに内挿される。接続用開口部202Gは、小径部73の外周寸法と比べてわずかに大きな内径寸法を有するように形成されている。したがって、小径部73の根元部分は接続用開口部202Gによって支持され、小径部73の先端部分は接続用開口部26Gによって支持される。
ブロック部材22Gの接続用開口部220Gは、ブロック状継手部材2Gの端面208と密着するブロック部材22Gの端面221Gに開口する。大径部74は、接続用開口部220Gに内挿されて支持される。接続用開口部220Gは、大径部74の外周寸法と比べてわずかに大きな内径寸法を有するように形成されている。小径部73に形成された全周溝730には、Oリング731が装着されている。大径部74に形成された全周溝740には、Oリング741が装着されている。これにより、ブロック部材22Gをブロック状継手部材2Gに連結固定したときに、Oリング731、Oリング741は、それぞれ接続用開口部202G、接続用開口部220Gの内壁に密着して内部通路20(内部通路70G)から外部への冷媒漏れを防止するシール部を構成する。
さらに雄継手部材7Gの小径部74の先端が位置決め用開口部56Gに内挿支持されることにより、雄継手部材7Gの内部通路70Gと、本体30Fの内部通路300F及び本体40Fの内部通路400Fとが第2の通路20b及び第1の通路20aを介してそれぞれ連通するようになる。したがって、ブロック部材22G、制御弁3F、及び制御弁4Fの間で、冷媒が互いに流通可能になる。なお、雄継手部材5G、雄継手部材7G、ブロック状継手部材2Gは、各種の樹脂材料、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属材料で形成することができる。
以上の構成により、ブロック部材22G、本体30F、及び本体40Fをブロック状継手部材2Gに連結固定したときには、雄継手部材5Gは、継手部5G1が接続用開口部301Fの内壁底面に当接して軸方向の動きが規制されるとともに、継手部6G1が接続用開口部401Fの内壁底面に当接して軸方向の動きが規制される。また、雄継手部材7Gは、大径部74が接続用開口部220G内壁底面と接続用開口部202Gの周縁端面202G1とに当接するため、軸方向の動きが規制される。このため、ブロック状継手部材2G側に内部通路20と内径寸法が異なる接続用開口部を設ける必要がない。すなわち、接続用開口部200F、接続用開口部201F、及び接続用開口部202Gを内部通路20と同じ内径寸法にすることができるため、ブロック状継手部材2Gにおいて異径の中ぐり加工等が不要であり、加工性の良いブロック状継手部材2Fを提供できる。
また、部品接続装置1Gにおいて、筒状体である雄継手部材5Gには、雄継手部材7Gの先端部分が挿入支持される位置決め用開口部56Gが設けられる。これにより、雄継手部材7Gの小径部73を根本部分だけでなく先端部分について支持できるため、雄継手部材7Gが所望の位置及び姿勢となるように適切に位置決めすることができる。したがって、部品接続装置1Gによれば、雄継手部材7Gがブロック部材22Gとブロック状継手部材2Gとを適切に連結固定するとともに、適正なシール機能を発揮できる状態にすることができる。
(第10実施形態)
第10実施形態では、第8実施形態及び第9実施形態のそれぞれにおいて、第1の通路20aの全体にわたって延びる雄継手部材に適用可能な雄継手部材5Hについて図14を参照して説明する。第10実施形態において、雄継手部材5H以外の構成要素、作動、作用効果については、第8実施形態及び第9実施形態と同様である。以下、これらの実施形態と異なる形態、作用等について説明する。
第10実施形態では、第8実施形態及び第9実施形態のそれぞれにおいて、第1の通路20aの全体にわたって延びる雄継手部材に適用可能な雄継手部材5Hについて図14を参照して説明する。第10実施形態において、雄継手部材5H以外の構成要素、作動、作用効果については、第8実施形態及び第9実施形態と同様である。以下、これらの実施形態と異なる形態、作用等について説明する。
第10実施形態の雄継手部材5Hは、軸方向の両側に位置する継手部5H1と継手部6H1とを連結棒57によって連結する構造を有する。連結棒57で接続される継手部5H1の端部と継手部5H1の端部とは、ともに開口しているため、雄継手部材5Hを部品接続装置の所定位置に配した状態では、雄継手部材5Hの内部通路は第2の通路20bと連通するようになる。したがって、ブロック部材22A、22G、制御弁3F、及び制御弁4Fの間で、冷媒が互いに流通可能になる。なお、雄継手部材5H、各種の樹脂材料、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属材料で形成することができる。
(第11実施形態)
第11実施形態では、第8実施形態及び第9実施形態のそれぞれにおいて、第1の通路20aの全体にわたって延びる雄継手部材に適用可能な雄継手部材5Iについて図15を参照して説明する。第11実施形態において、雄継手部材5I以外の構成要素、作動、作用効果については、第8実施形態及び第9実施形態と同様である。以下、これらの実施形態と異なる形態、作用等について説明する。
第11実施形態では、第8実施形態及び第9実施形態のそれぞれにおいて、第1の通路20aの全体にわたって延びる雄継手部材に適用可能な雄継手部材5Iについて図15を参照して説明する。第11実施形態において、雄継手部材5I以外の構成要素、作動、作用効果については、第8実施形態及び第9実施形態と同様である。以下、これらの実施形態と異なる形態、作用等について説明する。
第11実施形態の雄継手部材5Iは、軸方向の両側に位置する継手部5I1と継手部6I1との間の円筒面に、円筒体の内部に形成された第1の通路20aと第2の通路20bとを連通させるための連通開口部56I1及び連通開口部56I2を備える。この2つの連通開口部56I1、56I2により、内部通路70A,70Gと、本体30Fの内部通路300F及び本体40Fの内部通路400Fとが第2の通路20b及び第1の通路20aを介してそれぞれ連通するようになる。したがって、ブロック部材22A、22G、制御弁3F、及び制御弁4Fの間で、冷媒が互いに流通可能になる。なお、雄継手部材5I、各種の樹脂材料、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属材料で形成することができる。
(第12実施形態)
第12実施形態では、第8実施形態及び第9実施形態のそれぞれにおいて、第1の通路20aの全体にわたって延びる雄継手部材に適用可能な雄継手部材5Jについて図16を参照して説明する。第12実施形態において、雄継手部材5J以外の構成要素、作動、作用効果については、第8実施形態及び第9実施形態と同様である。以下、これらの実施形態と異なる形態、作用等について説明する。
第12実施形態では、第8実施形態及び第9実施形態のそれぞれにおいて、第1の通路20aの全体にわたって延びる雄継手部材に適用可能な雄継手部材5Jについて図16を参照して説明する。第12実施形態において、雄継手部材5J以外の構成要素、作動、作用効果については、第8実施形態及び第9実施形態と同様である。以下、これらの実施形態と異なる形態、作用等について説明する。
第12実施形態の雄継手部材5Jは、軸方向の両側に位置する継手部5J1と継手部6J1との間の円筒面に、円筒体の内部に形成された第1の通路20aと第2の通路20bとを連通させるための連通開口部56J1を備える。この連通開口部56J1により、内部通路70A,70Gと、本体30Fの内部通路300F及び本体40Fの内部通路400Fとが第2の通路20b及び第1の通路20aを介してそれぞれ連通するようになる。したがって、ブロック部材22A、22G、制御弁3F、及び制御弁4Fの間で、冷媒が互いに流通可能になる。なお、雄継手部材5J、各種の樹脂材料、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属材料で形成することができる。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
上述の実施形態では、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
本発明に係る部品接続装置を用いて接続される3個の連結対象部材は、上記の実施形態に記載される構成部品に限定されるものではない。3個の連結対象部材のうち、少なくとも一つは配管ではなく、冷媒循環サイクルにおける各種弁装置等の機能部品であればよい。したがって、ブロック状継手部材には、少なくとも一つの当該機能部品が直接接続されることになる。
本発明に係る部品接続装置において、各構成部品をブロック状継手部材に固定する固定具は、螺合固定手段であるボルトの他、各構成部品とブロック状継手部材を挟んで一体に固定する挟持部材、一方を他方にかしめることにより固定するかしめ固定具等を採用することができる。
上記の第1実施形態において説明した冷凍サイクル装置11は、あくまで本発明に係る冷媒循環サイクルの一例であり、本発明の部品接続装置が適用可能な冷媒循環サイクルは、第1実施形態で開示の構成、作動に限定するものではない。
本発明に係る部品接続装置は3個の連結対象部材を接続するための装置であるが、上記の各実施形態で説明した技術は4個以上の連結対象部材を接続する装置にも応用することは可能である。
2…ブロック状継手部材、3…制御弁(構成部品、連結対象部材)、4…制御弁(構成部品、連結対象部材)、5,6,7…雄継手部材、11…冷凍サイクル装置(冷媒循環サイクル)、20…内部通路、23,32,42…ボルト(固定具)、24…配管(構成部品、連結対象部材)、52,62,72…Oリング(シール部)、111…室内凝縮器(構成部品、連結対象部材)、113…第1膨張弁(構成部品、連結対象部材)、114…室外熱交換器(構成部品、連結対象部材)、116…第1開閉弁(構成部品、連結対象部材)、118…第2膨張弁(構成部品、連結対象部材)、119…室内蒸発器(構成部品、連結対象部材)、120…アキュムレータ(構成部品、連結対象部材)、122…第2開閉弁(構成部品、連結対象部材)、123…逆止弁(構成部品、連結対象部材)、200,201,202…接続用開口部、206,207,208…端面
Claims (7)
- 冷媒が循環する冷媒循環サイクル(11)に設けられ、前記冷媒循環サイクルを構成する3個の構成部品(3、4、24、111,113,114,116,118,119,120,122,123)を連結対象部材として連通するようにそれぞれ接続する部品接続装置(1)であって、
前記連結対象部材のそれぞれと接触する各端面(206,207,208)に開口するように形成される接続用開口部(200,201,202)、及び当該接続用開口部のすべてと連通する内部通路(20)を有し、前記接続される前記連結対象部材を前記内部通路を介して連通させるブロック状継手部材(2)と、
前記接続用開口部に内挿された状態で支持される筒状体であり、前記接続用開口部の内壁に密着して、前記内部通路から外部への冷媒漏れを防止するシール部(52,62,72,52C,52D,52E)を有し、前記ブロック状継手部材と前記連結対象部材のそれぞれとを連結する雄継手部材(5,6,7)と、
前記ブロック状継手部材に対して前記連結対象部材のそれぞれを固定する固定具(32,42,23)と、を備えることを特徴とする部品接続装置。 - 前記ブロック状継手部材の前記内部通路は、対向する位置にある2つの前記端面(206,207)に形成された2つの前記接続用開口部(200,201)を連通させる第1の通路(20a)と、当該第1の通路に交差し、残りの前記接続用開口部(202)と前記第1の通路とを連通させる第2の通路(20b)とを備えて構成されることを特徴とする請求項1に記載の部品接続装置。
- 前記雄継手部材の少なくとも一つは、小径部(53,63)と当該小径部よりも径寸法が大きい大径部(54,64)とを有し、径寸法の異なる部分が軸方向に並ぶ筒状体であり、
前記小径部は前記ブロック状継手部材の前記接続用開口部に内挿され、前記大径部は、前記ブロック状継手部材と接触する前記連結対象部材の端面(303A,403A)に開口するように形成される接続用開口部(301A,401A)に内挿され、
前記雄継手部材は、前記大径部が前記ブロック状継手部材の前記接続用開口部の周縁端面(206A1,207A1)に当接して、軸方向の動きが規制されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の部品接続装置。 - 前記雄継手部材の少なくとも一つは、筒状体の小径部(53B,63B)と当該小径部よりも径寸法が大きい大径部(54B,64B)とを有し、径寸法の異なる部分が軸方向に並ぶ筒状体であり、
前記小径部は前記ブロック状継手部材と接触する前記連結対象部材の端面(303B,403B)に開口するように形成される接続用開口部(301B,401B)に内挿され、前記大径部は、前記ブロック状継手部材の前記接続用開口部(301B,401B)に内挿され、
前記雄継手部材は、前記大径部が前記連結対象部材の前記接続用開口部の周縁端面(303B1,403B1)に当接して、軸方向の動きが規制されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の部品接続装置。 - 前記対向する位置関係の2つの前記端面(206F,207F)に形成された2つの前記接続用開口部(200F,201F)にそれぞれ内挿された前記雄継手部材(5F)は、一体となって前記第1の通路の全体にわたって延びる一つの継手部材を構成することを特徴とする請求項2に記載の部品接続装置。
- 前記一つの継手部材は、内部に前記第1の通路が形成される筒状体であり、当該筒状体には、前記残りの前記接続用開口部(202G)に支持された前記雄継手部材(7G)の先端部分が挿入される位置決め用開口部(56G)が設けられることを特徴とする請求項5に記載の部品接続装置。
- 前記シール部(52C,52D)は、前記雄継手部材(5C,5D)の本体に一体成形された弾性部材からなることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の部品接続装置。
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