JP2014031718A - 4サイクルエンジンの潤滑装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】オイルが消費されにくい4サイクルエンジンの潤滑装置を提供する。
【解決手段】4サイクルエンジン1の潤滑装置は、オイルタンク7を有し、オイルタンク7は、オイルタンクを上側と下側に分割する板形状のバッフルプレート7cを有し、オイルミストを供給し、循環するオイル循環経路の開口部が、オイルタンク7の中心付近、かつ、バッフルプレート7cの上側方向位置に配置され、バッフルプレート7cには、開口部31aの近傍に上側方向に延びる壁部材101が形成されている。
【選択図】図2
【解決手段】4サイクルエンジン1の潤滑装置は、オイルタンク7を有し、オイルタンク7は、オイルタンクを上側と下側に分割する板形状のバッフルプレート7cを有し、オイルミストを供給し、循環するオイル循環経路の開口部が、オイルタンク7の中心付近、かつ、バッフルプレート7cの上側方向位置に配置され、バッフルプレート7cには、開口部31aの近傍に上側方向に延びる壁部材101が形成されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、4サイクルエンジンの潤滑装置に関し、さらに詳細には、様々な姿勢で使用してもエンジン内のオイルが消費されにくい4サイクルエンジンの潤滑装置に関する。
環境問題に関する意識の高まりや排ガス規制の強化等により、刈払機や背負式ブロワのような、作業者自身が携帯若しくは背負って作業を行う作業機の駆動エンジンは、2サイクルエンジンから4サイクルエンジンに置き換えられつつある。
この4サイクルエンジンは、必要な部品数が2サイクルエンジンと比較して多いため重くなり易く、特に携帯型作業機では、作業者が作業機を携帯しながら作業を行うのが前提となるので、エンジンの軽量化が求められる。
そこで、潤滑用のポンプを別に設けることなくクランク室内の圧力変動を利用してオイルを循環させる潤滑装置を備えた4サイクルエンジンが開発されている(特許文献1及び特許文献2参照)。この潤滑装置は、クランク室の底部に設けられたチェック弁を有する。このチェック弁は正圧時に開いて、クランク室内のオイル又はオイルミストがオイルタンク内に送られる。オイルタンク内に設けられた連通管を通ったオイル又はオイルミストはロッカー室及びこれを駆動させる動弁装置に供給されて、充分なオイルがロッカー室や動弁装置に供給される。ロッカー室内に溜まるオイルは、ピストンの上昇移動時にクランク室とロッカー室を連通状態にするクランク室に設けられた連通穴が開口してクランク室に戻される。
ところで、オイルの潤滑経路にブローバイガスが混入し、潤滑経路中にブローバイガス濃度が高まった状態で、オイルとブローバイガスが混ざり続けると、オイルの劣化が進んで駆動部品の潤滑に悪影響がでる。そこで、一般に、潤滑経路中のブローバイガスを燃焼室に排出し、オイルの早期劣化を防止するような処置が取られ、特許文献1にも記載されているようにエアクリーナを介してロッカー室と燃焼室を連通させる構造がよく用いられている。
一般に、クランク軸周りには高いオイル濃度を必要とし、動弁装置にはクランク軸周りほど高いオイル濃度を必要としない。
従来の潤滑装置は、クランク室内の圧力変動を利用してクランク室内のオイル又はオイルミストを濃度調整せずにロッカー室及び動弁装置に送っているので、動弁装置を潤滑するために、ロッカー室へオイル又はオイルミストが過剰に送り込まれ、ロッカー室内に滞留するオイルの量が多くなりすぎて、ブローバイガスの燃焼室への排出と共にオイルが多く排出されてしまい、オイルが早期に消費されてしまうという問題がある。従って、オイルの補充期間が短くなり、オイルの補充を怠ると潤滑不良を起こす原因になる。また燃焼室へのオイルの排出量が更に過剰になると、オイルが未燃焼のまま大量にマフラから外部に排出され、環境へ悪影響を与える虞が生じる。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、オイルが消費されにくい4サイクルエンジンの潤滑装置を提供することを目的とする。
このような課題を解決するため、本発明の4サイクルエンジンの潤滑装置は、オイルタンクを有し、前記オイルタンクは、前記オイルタンクを上側と下側に分割する板形状のバッフルプレートを有し、オイルミストを供給し、循環するオイル循環経路の開口部が、前記オイルタンクの中心付近、かつ、前記バッフルプレートの上側方向位置に配置され、前記バッフルプレートには、前記開口部の近傍に上側方向に延びる壁部材が形成されている(請求項1)。
このような構成、特にオイルタンクを上側及び下側に分割するバッフルプレートを有することから、たとえ4サイクルエンジンが振り回されるように使用されても、オイルタンクの下側に溜まっているオイルが飛散しにくく、開口部に直接オイルが供給されにくく、オイルが必要以上にオイル循環経路に供給されることを防ぐことが可能となる。
また、オイルタンクの中心付近にオイル循環経路にオイルミストを供給する開口部が形成されていることによって、4サイクルエンジンが傾く、又は、天地が逆転する等しても、中心付近にはオイルの油面が到達することが困難となる。その結果、オイルが必要以上にオイル循環経路に供給されることを防ぐことが可能となる。
さらに、バッフルプレートには、開口部の近傍に上側方向に延びる壁部材が形成されていることから、バッフルプレートの上側に回ったオイルが、必要以上にオイル循環経路に供給されることを防ぐことが可能となる。
本発明の4サイクルエンジンの潤滑装置は、以上の効果を相乗的に得ることが可能となり、オイルが消費されにくい4サイクルエンジンを提供することが可能となる。
また、オイルタンクの中心付近にオイル循環経路にオイルミストを供給する開口部が形成されていることによって、4サイクルエンジンが傾く、又は、天地が逆転する等しても、中心付近にはオイルの油面が到達することが困難となる。その結果、オイルが必要以上にオイル循環経路に供給されることを防ぐことが可能となる。
さらに、バッフルプレートには、開口部の近傍に上側方向に延びる壁部材が形成されていることから、バッフルプレートの上側に回ったオイルが、必要以上にオイル循環経路に供給されることを防ぐことが可能となる。
本発明の4サイクルエンジンの潤滑装置は、以上の効果を相乗的に得ることが可能となり、オイルが消費されにくい4サイクルエンジンを提供することが可能となる。
前記壁部材の前記開口部とは反対側位置に前記バッフルプレートを貫通する貫通穴が形成されている(請求項2)。
このような構成を有することから、本発明における4サイクルエンジンの潤滑装置は、バッフルプレートの上側に回ったオイルが、開口部に到達する前に貫通穴から落下し、必要以上にオイル循環経路に供給されることを防ぐことが可能となる。
前記貫通穴は、前記壁部材の近傍に形成されている(請求項3)。
このような構成を有することから、本発明における4サイクルエンジンの潤滑装置は、バッフルプレートの上側に回ったオイルが、壁部材の手前でより確実に貫通穴から落下させ、必要以上にオイル循環経路に供給されることを防ぐことが可能となる。
前記壁部材及び前記貫通穴は、前記バッフルプレートを切り欠いてかつ折り曲げることによって形成されている(請求項4)。
このような構成を有することから、壁部材と貫通穴を同時に形成することが可能となり、製造が簡便となるという効果がある。
前記壁部材は、前記開口部を取り囲むようにそれぞれ2つ以上形成されている(請求項5)。
このような構成を有することから、壁部材によって、オイルが開口部に到達することをより効果的に防ぐことができるという効果がある。
前記バッフルプレートを折り曲げる事により、2つ以上の前記貫通穴が、独立に形成されている(請求項6)。
このような構成を有することから、貫通穴とその貫通穴に連説される貫通穴との間に、バッフルプレート部材が残ることとなり、バッフルプレートの強度を保つことが可能となる。
前記壁部材を前記開口部の側に更に折り曲げることで天井部材が形成されていることを特徴とする(請求項7)。
このような構成を有することから、本発明における4サイクルエンジンの潤滑装置は、使用による揺れにより飛散したオイルが、開口部に直接供給されることが防止され、必要以上にオイル循環経路に供給されることを防ぐことが可能となる。
前記開口部は前記バッフルプレートが伸びている方向を向いて開口しており、
前記壁部材は、前記開口部を囲むように3方向の位置に形成される(請求項8)。
前記壁部材は、前記開口部を囲むように3方向の位置に形成される(請求項8)。
このような構成を有することから、バッフルプレートの上側に回ったオイルのうち開口部に向かうオイルをより確実に貫通穴から落下させて、必要以上にオイル循環経路に供給されることを防ぐことが可能となる
前記壁部材は、前記バッフルプレートとは別の部材によって形成されている(請求項9)。
このような構成を有することから、より効果的な形状を有する壁部材を用いて、オイルが開口部へ到達することを防ぐことが可能となる。
前記バッフルプレートは、前記オイルタンクを密封するガスケットの機能をも有する(請求項10)。
このような構成を有することから、オイルタンクを上側と下側に分けるバッフルプレートに、ガスケットの機能をも持たせることが可能となる。
本発明における4サイクルエンジンの潤滑装置によって、オイルが消費されにくい4サイクルエンジンの潤滑装置を提供することが可能となる。
まず、方向について定義を行う。本実施形態において上側方向とは、4サイクルエンジン1が使用されていない保管時等における位置関係での上側方向をいう(図2において、紙面上側)。
この上側方向は使用状態において4サイクルエンジン1が最も長く使用される状態における鉛直上側方向と略一致する。この上側方向とは反対方向を下側方向という(図2において、紙面下側)。
また、開口部31aによってオイルミストが吸入される方向を開口部側方向と定義する(図2において、紙面左上方向)。この開口部側方向と反対の方向を反開口部側方向という(図2において、紙面右下方向)。
さらにまた、開口部31aを正面にした時に、右手方向を奥側方向(図2において、紙面右上方向)と定義する。この奥側方向と反対側の方向を手前側方向(図2において、紙面左下方向)と定義する。
この上側方向は使用状態において4サイクルエンジン1が最も長く使用される状態における鉛直上側方向と略一致する。この上側方向とは反対方向を下側方向という(図2において、紙面下側)。
また、開口部31aによってオイルミストが吸入される方向を開口部側方向と定義する(図2において、紙面左上方向)。この開口部側方向と反対の方向を反開口部側方向という(図2において、紙面右下方向)。
さらにまた、開口部31aを正面にした時に、右手方向を奥側方向(図2において、紙面右上方向)と定義する。この奥側方向と反対側の方向を手前側方向(図2において、紙面左下方向)と定義する。
以下、本発明の4サイクルエンジンの潤滑装置の好ましい実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。潤滑装置は4サイクルエンジンに搭載されるものであるので、この潤滑装置を搭載した4サイクルエンジンについて図1(概略説明図)を用いて説明する。
なお、図1は、ピストンが上死点に位置した状態にあるときの4サイクルエンジンを示している。
なお、図1は、ピストンが上死点に位置した状態にあるときの4サイクルエンジンを示している。
4サイクルエンジン1は、図1に示すように、シリンダヘッド3aが一体化されているシリンダブロック3と、シリンダブロック3の下部に取り付けられてクランク室5aを形成するクランクケース5と、クランクケース5の下側方向位置に配設されたオイルタンク7とを備える。
オイルタンク7は、クランクケース5と別個に設けられ、オイルA(以下、単に「オイルA」と記す。)を貯留する。
オイルタンク7は、クランクケース5と別個に設けられ、オイルA(以下、単に「オイルA」と記す。)を貯留する。
シリンダブロック3とクランクケース5との接続部分には、クランク軸(図示せず)が回転自在に支持され、このクランク軸にはカウンタウェイトやこれに連結されたコンロッド等を介してピストン6が連接されている。ピストン6はシリンダブロック3内に設けられたシリンダ3b内に摺動自在に挿入されている。
シリンダブロック3内に設けられたシリンダ3bの上壁には、気化器(図示せず)及び排気マフラ(図示せず)にそれぞれ連通する吸気ポート及び排気ポートが設けられ、これらの各ポートには、ポートを開閉する吸気バルブ及び排気バルブが配設されている。
ここで、本実施形態の4サイクルエンジン1は、携帯して用いられる場合もあり、その際には4サイクルエンジン1は一時的に回転して天地が逆転した状態等で使用されうる。
これらのバルブを駆動する動弁機構10は、クランク軸に固着されたバルブ駆動ギヤ10a、バルブ駆動ギヤ10aによって駆動されカムが連接されたカムギヤ10b、ロッカーアーム(図示せず)等の部品により構成される。
この動弁機構10のうちバルブ駆動ギヤ10a及びカムギヤ10bは、シリンダブロック3の頭部に形成されたロッカー室4とオイルタンク7とを連通する供給通路31の途中に設けられたバルブ駆動室32内に収容され、ロッカーアーム等の部品は、ロッカー室4内に設けられている。
この動弁機構10のうちバルブ駆動ギヤ10a及びカムギヤ10bは、シリンダブロック3の頭部に形成されたロッカー室4とオイルタンク7とを連通する供給通路31の途中に設けられたバルブ駆動室32内に収容され、ロッカーアーム等の部品は、ロッカー室4内に設けられている。
オイルタンク7とシリンダブロック3との間には、送油通路34が設けられている。送油通路34のオイルタンク側の端部には、吸入部35が取り付けられている。
吸入部35は、ゴム等の弾性材料により形成されて容易に撓むことができる管体35aと、管体35aの先端部に取り付けられた吸入口付きの錘35bとを有してなる。
吸入部35の錘35bは、重力により鉛直下側方向位置に移動可能に取り付けられており、これによりオイルタンク7が傾いても、規定量の範囲で貯留されるオイルAの油面下に吸入部35の吸入口を没入させることができる。
吸入部35は、ゴム等の弾性材料により形成されて容易に撓むことができる管体35aと、管体35aの先端部に取り付けられた吸入口付きの錘35bとを有してなる。
吸入部35の錘35bは、重力により鉛直下側方向位置に移動可能に取り付けられており、これによりオイルタンク7が傾いても、規定量の範囲で貯留されるオイルAの油面下に吸入部35の吸入口を没入させることができる。
送油通路34は、ピストン6の上昇によりクランク室5a内が負圧化傾向となったときに、クランク室5a内とオイルタンク7とを連通させてオイルタンク7からオイルAを吸い上げてクランク室5a内に供給する部分である。
送油通路34のクランク室5a側に開口する開口端部34aの位置は、ピストン6が上死点近傍位置から上死点に向かって移動する間にピストン6の移動に伴って開口する位置に設けられ、上死点近傍位置に移動したピストン下部のスカート部6aの下死点方向側に位置している。
従って、送油通路34の開口端部34aは、ピストン6が上死点に達した時点では既に全開している。
送油通路34のクランク室5a側に開口する開口端部34aの位置は、ピストン6が上死点近傍位置から上死点に向かって移動する間にピストン6の移動に伴って開口する位置に設けられ、上死点近傍位置に移動したピストン下部のスカート部6aの下死点方向側に位置している。
従って、送油通路34の開口端部34aは、ピストン6が上死点に達した時点では既に全開している。
なお、送油通路34は、開口端部34aにリード弁を設け、又は、クランク軸に通路を設けてロータリバルブとして機能させる等、クランク室5a内の負圧時に送油通路34とクランク室5aを連通させるようにしてもよい。
送油通路34の途中には、逆止弁37が設けられている。この逆止弁37は、クランク室5aの圧力変化に応じて開閉し、オイルタンク7内に対しクランク室5a内の圧力が低い状態で開いて送油通路34を連通状態にし、クランク室5a内の圧力の方が高い状態で閉じるように構成されている。
クランク室5aの底部とオイルタンク7との間には、クランク室5aとオイルタンク7を連通する連通路39が設けられている。この連通路39は、クランク室5a内で生成されたオイルミスト及び、このオイルミストが液化したオイルをオイルタンク7に送るためのものである。
連通路39のクランク室側に開口する開口端部39bにはリード弁40が設けられている。このリード弁40は、クランク室5aの圧力変化に応じて開閉可能に構成され、ピストン6が下死点側に移動するときのクランク室内の正圧によって開いて連通路39を連通状態にするように構成されている。
このためリード弁40が開いて連通路39が連通状態になると、クランク室5a内のオイルミスト及びオイルが連通路39を通ってオイルタンク7内に送られる。
オイルタンク7の下側タンク空間7bは、ガスケットとしての機能をも有するバッフルプレート7cによって区分けされている。
バッフルプレート7cの上側方向位置に、供給通路31の開口部31aが形成されている。
連通路39のクランク室側に開口する開口端部39bにはリード弁40が設けられている。このリード弁40は、クランク室5aの圧力変化に応じて開閉可能に構成され、ピストン6が下死点側に移動するときのクランク室内の正圧によって開いて連通路39を連通状態にするように構成されている。
このためリード弁40が開いて連通路39が連通状態になると、クランク室5a内のオイルミスト及びオイルが連通路39を通ってオイルタンク7内に送られる。
オイルタンク7の下側タンク空間7bは、ガスケットとしての機能をも有するバッフルプレート7cによって区分けされている。
バッフルプレート7cの上側方向位置に、供給通路31の開口部31aが形成されている。
連通路39のオイルタンク側の開口端部39bは、オイルタンク7内の略中央で開口し、オイルタンク7の傾斜状態に拘わらず、規定量以下で貯留されたオイルAの油面上となる位置に配置されている。
このため、連通路39の開口端部39bから吐出するオイルミストは、オイルの油面下に吹きつけられることでオイル内部を泡立てることはなく、穏やかにオイルタンク7に戻され、オイルミストの多くが液化される。
但し、開口端部39bから吐出するオイルミストの一部は油面上や壁面上で跳ね返って、オイルタンク7内のバッフルプレート7cよりも上側の上側タンク空間7a内に滞留する。このようにオイルAの油面上の位置に配置された連通路39の開口端部39bは、オイルミストを液化させる液化手段の一部として機能する。
このため、連通路39の開口端部39bから吐出するオイルミストは、オイルの油面下に吹きつけられることでオイル内部を泡立てることはなく、穏やかにオイルタンク7に戻され、オイルミストの多くが液化される。
但し、開口端部39bから吐出するオイルミストの一部は油面上や壁面上で跳ね返って、オイルタンク7内のバッフルプレート7cよりも上側の上側タンク空間7a内に滞留する。このようにオイルAの油面上の位置に配置された連通路39の開口端部39bは、オイルミストを液化させる液化手段の一部として機能する。
従って、連通路39から吐出するオイルミストはその大部分が液化され、オイルタンク7内に貯留するオイルミストの濃度を低くすることができる。
供給通路31の開口部31aは、オイルタンク7内の内部空間の略中央部で開口し、オイルタンク7の傾斜状態に拘わらず、規定量以下で貯留されたオイルAの油面の位置が変化しても油面下に没することがないように配置されている。さらに、図1に示すように、開口部31aに対して開口端部39bが突出するように配置している。
このように、供給通路31の開口部31aに対し連通路39の開口端部39bがオイルタンク7内に突出するように配置されているので、連通路39の開口端部39bから吐出するオイルミストが供給通路31の開口部31aに直接に入ることはない。さらに好ましくは連通路39と供給通路31は、各開口端部側に進むに従って隣接する開口端部と離れる方向に配置されてもよい。
即ち、開口端部39bにおける連通路39の延伸方向(一点鎖線で示した方向)に直交する平面に対し、供給通路31の開口部31a及びその近傍が連通路39の基部側に配置されていれば、連通路39から吐出するオイルミストが直接に供給通路31の開口部31aに入ることはない。
つまりオイルタンク7における供給通路31と連通路39の配置は、連通路39から吐出するオイルミストが直接に供給通路31の開口部31aに供給されるのを阻止する供給阻止部として機能している。
このため、供給通路31を流れるオイルミストの濃度は、送油通路34からクランク室5a内に供給されるオイルの濃度と比較して低くなる。
即ち、開口端部39bにおける連通路39の延伸方向(一点鎖線で示した方向)に直交する平面に対し、供給通路31の開口部31a及びその近傍が連通路39の基部側に配置されていれば、連通路39から吐出するオイルミストが直接に供給通路31の開口部31aに入ることはない。
つまりオイルタンク7における供給通路31と連通路39の配置は、連通路39から吐出するオイルミストが直接に供給通路31の開口部31aに供給されるのを阻止する供給阻止部として機能している。
このため、供給通路31を流れるオイルミストの濃度は、送油通路34からクランク室5a内に供給されるオイルの濃度と比較して低くなる。
供給通路31は、バルブ駆動室32に接続されている。
また、ロッカー室4とバルブ駆動室32とがプッシュロッド通路33によって連通されている。
プッシュロッド通路33のロッカー室4側の開口部33aは、ロッカー室4のシリンダブロック3側に開口している。このため、供給通路31を流れたオイルミストはバルブ駆動室32内の動弁機構10を潤滑し、プッシュロッド通路33の開口部33aから吐出してロッカー室4内に供給されてロッカー室4内のロッカーアーム等を潤滑する。
このプッシュロッド通路33をプッシュロッドが貫通して、プッシュロッドがロッカー室4内のロッカーアームを駆動している。
また、ロッカー室4内には、分離壁45が形成されている。
また、ロッカー室4とバルブ駆動室32とがプッシュロッド通路33によって連通されている。
プッシュロッド通路33のロッカー室4側の開口部33aは、ロッカー室4のシリンダブロック3側に開口している。このため、供給通路31を流れたオイルミストはバルブ駆動室32内の動弁機構10を潤滑し、プッシュロッド通路33の開口部33aから吐出してロッカー室4内に供給されてロッカー室4内のロッカーアーム等を潤滑する。
このプッシュロッド通路33をプッシュロッドが貫通して、プッシュロッドがロッカー室4内のロッカーアームを駆動している。
また、ロッカー室4内には、分離壁45が形成されている。
ロッカー室4内には、溜まったオイルを吸引するために吸引管43が複数設けられている。
吸引管43のロッカー室4側の開口端部43aは、ロッカー室4のシリンダブロック3側に開口している。
そして、吸引管43と吸引通路42が接続されている。吸引通路42はロッカー室4のクランク室5aとは反対側に設けられ、吸引管43はこれに連通してロッカー室4内のクランク室側へ延びるように設けられ、吸引管43の先端は開口している。
吸引管43の開口先端部は、ロッカー室4内のクランク室側底面からオイルを吸い上げるために、ロッカー室4のクランク室側底面の近傍位置に配置されている。
そして、吸引管43はロッカー室4の隅部に配置されて、ロッカー室4が上側方向位置に位置する状態で4サイクルエンジン1が傾いても、いずれかの吸引管43を介してロッカー室4内に溜まるオイルが吸引されるようになっている。
吸引管43のロッカー室4側の開口端部43aは、ロッカー室4のシリンダブロック3側に開口している。
そして、吸引管43と吸引通路42が接続されている。吸引通路42はロッカー室4のクランク室5aとは反対側に設けられ、吸引管43はこれに連通してロッカー室4内のクランク室側へ延びるように設けられ、吸引管43の先端は開口している。
吸引管43の開口先端部は、ロッカー室4内のクランク室側底面からオイルを吸い上げるために、ロッカー室4のクランク室側底面の近傍位置に配置されている。
そして、吸引管43はロッカー室4の隅部に配置されて、ロッカー室4が上側方向位置に位置する状態で4サイクルエンジン1が傾いても、いずれかの吸引管43を介してロッカー室4内に溜まるオイルが吸引されるようになっている。
また吸引通路42には小穴44が複数設けられている。この小穴44は、ロッカー室4のクランク室5aとは反対側の隅部に配置され、ロッカー室4が下側方向位置に位置する反転状態で4サイクルエンジン1が傾いても、いずれかの小穴44を介してロッカー室4内に溜まるオイルを吸引できる。
吸引通路42には直通通路46が設けられ、クランク室5a内の負圧時に、ロッカー室4とクランク室5aとが直通通路46を介して連通する。
直通通路46のクランク室側の開口端部46aの位置は、送油通路34の開口端部34aと同様に、ピストン6が上死点近傍位置から上死点に向かって移動する間にピストン6の移動に伴って開口する位置に設けられ、上死点近傍位置に移動したピストン下部のスカート部6aの下死点方向側に位置している。
従って、直通通路46の開口端部46aは、ピストン6が上死点に達した時点では既に全開している。
直通通路46のクランク室側の開口端部46aの位置は、送油通路34の開口端部34aと同様に、ピストン6が上死点近傍位置から上死点に向かって移動する間にピストン6の移動に伴って開口する位置に設けられ、上死点近傍位置に移動したピストン下部のスカート部6aの下死点方向側に位置している。
従って、直通通路46の開口端部46aは、ピストン6が上死点に達した時点では既に全開している。
また直通通路46に、ロッカー室4からクランク室5a側への流れを許容し、クランク室5aからロッカー室4側への流れを規制する逆止弁を設けてもよい。
このようにすることで、クランク室5aからロッカー室4へオイルやオイルミストが逆流することを確実に防止することができる。
このようにすることで、クランク室5aからロッカー室4へオイルやオイルミストが逆流することを確実に防止することができる。
ロッカー室4の略中央部にはブリーザ通路48の一端部48aが開口し、ブリーザ通路48の他端部がエアクリーナ50に接続されている。
ブリーザ通路48は、オイルミストに混入するブローバイガスを燃焼室へ排出することを目的として設けられている。ロッカー室4内のオイルミストやブローバイガスは、ブリーザ通路48を介してエアクリーナ50に送られ、エアクリーナ50に設けられたオイルセパレータ51により液化されたオイルとブローバイガスに気液分離される。
ブリーザ通路48の一端部48aは、ロッカー室4の略中央部に開口するので、ロッカー室4にオイルが多く滞留しても、容易にそのオイルを吸い込むことはない。このブリーザ通路48には逆止弁が設けられ、この逆止弁によりエアクリーナ50からロッカー室4側へのブローバイガスやオイルミストの逆流を防止している。
ブリーザ通路48は、オイルミストに混入するブローバイガスを燃焼室へ排出することを目的として設けられている。ロッカー室4内のオイルミストやブローバイガスは、ブリーザ通路48を介してエアクリーナ50に送られ、エアクリーナ50に設けられたオイルセパレータ51により液化されたオイルとブローバイガスに気液分離される。
ブリーザ通路48の一端部48aは、ロッカー室4の略中央部に開口するので、ロッカー室4にオイルが多く滞留しても、容易にそのオイルを吸い込むことはない。このブリーザ通路48には逆止弁が設けられ、この逆止弁によりエアクリーナ50からロッカー室4側へのブローバイガスやオイルミストの逆流を防止している。
気液分離されたオイルは、エアクリーナ50とクランク室5aを連通する還流通路52を通ってクランク室5aに送られる。還流通路52にはクランク室側への流れのみを許容する逆止弁が設けられている。一方、気液分離されたブローバイガスは燃焼室に送られる。
バルブ駆動室32のオイルタンク側の底部とクランク室5aの間には、バルブ駆動室32内のオイルをクランク室5a内に戻すための戻し通路54が設けられている。クランク室5aの負圧時には、戻し通路54を介してバルブ駆動室32に溜まるオイルが吸引される。この戻し通路54は、連通路39の断面積の1/10よりも小さく構成されている。
クランク室5aの正圧時には、リード弁40が開き、クランク室5aとオイルタンク7が連通状態になる。クランク室5a内のオイルミストとオイルは断面積の大きな連通路39を流れ、戻し通路54はオイルで栓がされた状態になるので、クランク室5aからバルブ駆動室32へオイルが逆流することは殆どない。本実施形態では、連通路39の内径をφ9mm、戻し通路54の内径をφ2mmとしている。
クランク室5aの正圧時には、リード弁40が開き、クランク室5aとオイルタンク7が連通状態になる。クランク室5a内のオイルミストとオイルは断面積の大きな連通路39を流れ、戻し通路54はオイルで栓がされた状態になるので、クランク室5aからバルブ駆動室32へオイルが逆流することは殆どない。本実施形態では、連通路39の内径をφ9mm、戻し通路54の内径をφ2mmとしている。
なお、戻し通路54は、バルブ駆動室32と前述した直通通路46とを連通するように設けてもよい。このように戻し通路54を設けることで、ロッカー室4に必要以上にオイルが供給されることはない。
また、戻し通路54内に、クランク室側へのオイルの流れを許容し、バルブ駆動室32側へのオイルの流れを規制する逆止弁を設けてもよい。このようにすると、クランク室5a内からバルブ駆動室32側へのオイルの逆流を確実に防止することができる。
また、戻し通路54内に、クランク室側へのオイルの流れを許容し、バルブ駆動室32側へのオイルの流れを規制する逆止弁を設けてもよい。このようにすると、クランク室5a内からバルブ駆動室32側へのオイルの逆流を確実に防止することができる。
またバルブ駆動室32と送油通路34との間には、流量調整通路56が設けられている。
流量調整通路56がバルブ駆動室32内の空気を吸い込むことで、送油通路34を介してクランク室5aに供給されるオイルの流量が調整される。
この空気の吸い込み量が多ければ、送油通路34を介して供給されるオイルの流量は減少する。なお、流量調整通路56は、バルブ駆動室32の底部から離し、バルブ駆動室32に滞留するオイルを吸い込みにくい位置に設けるのが良い。
流量調整通路56がバルブ駆動室32内の空気を吸い込むことで、送油通路34を介してクランク室5aに供給されるオイルの流量が調整される。
この空気の吸い込み量が多ければ、送油通路34を介して供給されるオイルの流量は減少する。なお、流量調整通路56は、バルブ駆動室32の底部から離し、バルブ駆動室32に滞留するオイルを吸い込みにくい位置に設けるのが良い。
流量調整通路56の送油通路34への接続位置は、送油通路34に設けられた逆止弁37よりもオイルタンク側に位置している。
このため、逆止弁37によりオイルの供給を遮断すると、逆止弁37よりもオイルタンク側の送油通路34内にはオイルが溜まり、流量調整通路56と送油通路34の接続部位にはオイルが溜まった状態になる。
これによって、流量調整通路56から送油通路34が空気を吸い込むタイミングで、空気だけが送油通路34を流れることはなく、バルブ駆動室32から送り込まれた空気とともに送油通路34内のオイルがクランク室5aに送られる。
このため、逆止弁37によりオイルの供給を遮断すると、逆止弁37よりもオイルタンク側の送油通路34内にはオイルが溜まり、流量調整通路56と送油通路34の接続部位にはオイルが溜まった状態になる。
これによって、流量調整通路56から送油通路34が空気を吸い込むタイミングで、空気だけが送油通路34を流れることはなく、バルブ駆動室32から送り込まれた空気とともに送油通路34内のオイルがクランク室5aに送られる。
この流量調整通路56には、バルブ駆動室32から送油通路34に送られる空気の流量を調整する流量絞り57が設けられている。
流量絞り57を調整してバルブ駆動室32から吸い込まれる空気の量を調整することで、送油通路34を介してクランク室5aに供給されるオイルの流量を調整することができる。つまり、流量調整通路56の内径を気にせず、流量絞り57の設計のみで容易にオイルの流量調整ができる。
流量絞り57を調整してバルブ駆動室32から吸い込まれる空気の量を調整することで、送油通路34を介してクランク室5aに供給されるオイルの流量を調整することができる。つまり、流量調整通路56の内径を気にせず、流量絞り57の設計のみで容易にオイルの流量調整ができる。
なお、流量絞り57は、流量調整通路56と別体に設ける必要はなく、流量調整通路56の一部として構成されてもよい。例えば、シリンダブロック3とクランクケース5のシール面に沿って流量調整通路56の一部を形成し、シール面で送油通路34と接続すると、流量絞り57を容易に構成することができる。
つまり、潤滑装置30のオイル循環経路は、送油通路34、連通路39、供給通路31、プッシュロッド通路33、吸引管43、小穴44、吸引通路42、直通通路46、ブリーザ通路48、還流通路52、戻し通路54、流量調整通路56を有して構成されている。
4サイクルエンジン1が始動されると、ピストン6の昇降運動によりクランク室5aに圧力変化が生じ、ピストン6の上昇時にはクランク室5aが減圧されて負圧化傾向となり、ピストン6の下降時にはクランク室5aが昇圧されて正圧化傾向となる。
クランク室5aが負圧化傾向となり、ピストン6の上死点近傍への移動に伴い送油通路34の開口端部34aが開き始め、クランク室5aとオイルタンク7が連通すると、送油通路34にクランク室5a内の負圧が作用する。
4サイクルエンジン1が傾いても送油通路34の吸入部35は、オイルタンク7のオイルAの油面下に没した状態にあり、オイルタンク7からオイルAが吸い込まれてクランク室5a内に送られる。開口端部34aは、ピストン6が上死点位置に達した時点では既に全開となっているので、クランク室5a内の負圧を充分に送油通路34に作用させることができる。
そのため、油面下より汲み上げられるオイルAをクランク室5a内に充分に供給することができる。
4サイクルエンジン1が傾いても送油通路34の吸入部35は、オイルタンク7のオイルAの油面下に没した状態にあり、オイルタンク7からオイルAが吸い込まれてクランク室5a内に送られる。開口端部34aは、ピストン6が上死点位置に達した時点では既に全開となっているので、クランク室5a内の負圧を充分に送油通路34に作用させることができる。
そのため、油面下より汲み上げられるオイルAをクランク室5a内に充分に供給することができる。
クランク室5a内に送られたオイルは、ピストン6,クランクシャフトなどの駆動部品を潤滑し、同時にそれらの駆動部品により飛散されてオイルミストになる。オイルミストの一部はクランク室5aの壁面に付着して再度液化される。
ピストン6が上死点から下降するときには、クランク室5aが正圧に変わり、リード弁40は開放されて、クランク室5aとオイルタンク7は連通する。そして、クランク室5a内で昇圧されたオイルミスト及びオイルが連通路39を通ってオイルタンク7に送られ、オイルタンク7内の圧力が高まる。連通路39から吐出するオイルミストはオイルタンク7内に溜まるオイルAの油面やオイルタンク7の壁面に衝突することで液化し、オイルタンク7に貯留される。
オイルタンク7内で衝突して跳ね返ることで残ったオイルミストの濃度は、クランク室5a内での濃度よりも低くなる。
なお、クランク室5aが正圧になると、逆止弁37の作用によりクランク室5aからオイルタンク7へのオイルが逆流しないよう送油通路34が遮断され、次いで開口端部34aがピストン6により閉じられる。
オイルタンク7内で衝突して跳ね返ることで残ったオイルミストの濃度は、クランク室5a内での濃度よりも低くなる。
なお、クランク室5aが正圧になると、逆止弁37の作用によりクランク室5aからオイルタンク7へのオイルが逆流しないよう送油通路34が遮断され、次いで開口端部34aがピストン6により閉じられる。
オイルタンク7内の圧力が高まることで、オイルタンク7内とロッカー室4の間に圧力勾配ができ、オイルタンク7内に溜まるオイルミストは、供給通路31を介してロッカー室4に送られる。
オイルタンク7からロッカー室4にオイルミストを送る過程で、供給通路31に設けられたバルブ駆動室32内の動弁機構10の各部品は潤滑される。この際オイルミストの一部は液化する。
オイルタンク7からロッカー室4にオイルミストを送る過程で、供給通路31に設けられたバルブ駆動室32内の動弁機構10の各部品は潤滑される。この際オイルミストの一部は液化する。
バルブ駆動室32で液化されてなったオイルは、戻し通路54を介してクランク室5aに送ることができる。
このため、バルブ駆動室32でオイルが過度に滞留することを抑止でき、ロッカー室4にオイルが流出することを抑止できる。またオイルが供給通路31を塞ぐ事を防止できる。
このため、バルブ駆動室32でオイルが過度に滞留することを抑止でき、ロッカー室4にオイルが流出することを抑止できる。またオイルが供給通路31を塞ぐ事を防止できる。
ロッカー室4に供給されたオイルミストは、ロッカー室4内に設けられた動弁機構を潤滑し、直通通路46を介してクランク室5aに送られる。
またロッカー室4内に供給されたオイルミストが液化して滞留してもクランク室5a内の強い負圧が作用して、クランク室5a内にオイルを送ることができ、ロッカー室4でオイルが滞留することを抑止できる。
またロッカー室4内に供給されたオイルミストが液化して滞留してもクランク室5a内の強い負圧が作用して、クランク室5a内にオイルを送ることができ、ロッカー室4でオイルが滞留することを抑止できる。
従って、ロッカー室4からブリーザ通路48を介してブローバイガスを排出する際のオイルの放出を抑えることができる。
図2は、オイルタンク7及びその近傍の説明図である。
図2(a)は、本実施形態のオイルタンク7及びその近傍の説明図であり、図2(b)は、比較例である。
図2(a)は、本実施形態のオイルタンク7及びその近傍の説明図であり、図2(b)は、比較例である。
比較例である図2(b)では、バッフルプレート7cには壁部材101及び貫通穴103が設けられていない。
このように、バッフルプレート7cに、壁部材101及び貫通穴103がないと、バッフルプレート7cの上側空間である上側タンク空間7aにオイルが一度流入してしまうとそのオイルの大部分が開口部31aから吸い込まれてしまいオイル循環経路中を流れるオイルが過剰となり、その結果、燃焼室に排出されるオイルが多くなりすぎ、オイルの消費量が過剰となってしまうというおそれがある。
そこで、本実施形態では図2(a)のように、バッフルプレート7cに、壁部材101及び貫通穴103を設けている。
以下、図2(a)に記載した本実施形態をより詳細に説明する。
このように、バッフルプレート7cに、壁部材101及び貫通穴103がないと、バッフルプレート7cの上側空間である上側タンク空間7aにオイルが一度流入してしまうとそのオイルの大部分が開口部31aから吸い込まれてしまいオイル循環経路中を流れるオイルが過剰となり、その結果、燃焼室に排出されるオイルが多くなりすぎ、オイルの消費量が過剰となってしまうというおそれがある。
そこで、本実施形態では図2(a)のように、バッフルプレート7cに、壁部材101及び貫通穴103を設けている。
以下、図2(a)に記載した本実施形態をより詳細に説明する。
図2(a)のように、オイルタンク7は、上側タンク部材7d、下側タンク部材7e及びバッフルプレート7cによって構成されている。
そして、上側タンク部材7d及び下側タンク部材7eによって形成されるオイルタンク7の内部空間のうち、バッフルプレート7cよりも上側の空間を上側タンク空間7aという。同様に、上側タンク部材7d及び下側タンク部材7eによって形成されるオイルタンク7の内部空間のうち、バッフルプレート7cよりも下側の空間を下側タンク空間7bという。
上側タンク部材7dは底面が四角形のお盆形状を伏せたような形状をしている。
また、下側タンク部材7eは底面が四角形のお盆形状をしている。
ここで、オイル循環経路中を流れてきたオイルは、連通路39の開口端部39bから下側タンク空間7b内に戻される(図1参照)。
したがって、4サイクルエンジン1に、振動等がなく、図2(a)のように下側タンク空間7bが鉛直下方向に位置する状態で使用される場合には、オイルは下側タンク空間7b内に全て貯蔵され、上側タンク空間7aに侵入することはない。
しかし、4サイクルエンジン1に携帯型作業機を接続して使用する際、4サイクルエンジン1の駆動に伴う振動、又は、4サイクルエンジン1が傾いた状態等での使用によって、本来は下側タンク空間7b内にのみ存在することが望ましいオイルが上側タンク空間7aに侵入してしまう。
この上側タンク空間7aに侵入したオイルは、図2(b)のように壁部材101及び貫通穴103が設けられていなければ大部分が開口部31aから吸い込まれてしまうが、本実施形態では、図2(a)のように壁部材101及び貫通穴103が存在するため、開口部31aに吸い込まれる前に下側タンク空間7bに戻される。
したがって、オイルの過剰消費を防止することが可能となる。
そして、上側タンク部材7d及び下側タンク部材7eによって形成されるオイルタンク7の内部空間のうち、バッフルプレート7cよりも上側の空間を上側タンク空間7aという。同様に、上側タンク部材7d及び下側タンク部材7eによって形成されるオイルタンク7の内部空間のうち、バッフルプレート7cよりも下側の空間を下側タンク空間7bという。
上側タンク部材7dは底面が四角形のお盆形状を伏せたような形状をしている。
また、下側タンク部材7eは底面が四角形のお盆形状をしている。
ここで、オイル循環経路中を流れてきたオイルは、連通路39の開口端部39bから下側タンク空間7b内に戻される(図1参照)。
したがって、4サイクルエンジン1に、振動等がなく、図2(a)のように下側タンク空間7bが鉛直下方向に位置する状態で使用される場合には、オイルは下側タンク空間7b内に全て貯蔵され、上側タンク空間7aに侵入することはない。
しかし、4サイクルエンジン1に携帯型作業機を接続して使用する際、4サイクルエンジン1の駆動に伴う振動、又は、4サイクルエンジン1が傾いた状態等での使用によって、本来は下側タンク空間7b内にのみ存在することが望ましいオイルが上側タンク空間7aに侵入してしまう。
この上側タンク空間7aに侵入したオイルは、図2(b)のように壁部材101及び貫通穴103が設けられていなければ大部分が開口部31aから吸い込まれてしまうが、本実施形態では、図2(a)のように壁部材101及び貫通穴103が存在するため、開口部31aに吸い込まれる前に下側タンク空間7bに戻される。
したがって、オイルの過剰消費を防止することが可能となる。
また、図2(a)のように、供給通路31の開口部31aは、オイルタンク7の中心付近に形成される。
このように、開口部31aをオイルタンク7の中心付近に形成したことから、たとえ、4サイクルエンジン1が傾いて使用されていても(場合によっては天地が逆転した状態で使用されていても)、開口部31aがオイルの油面の下(水没(油没)状態)になることはない。
また、開口部31aは、バッフルプレート7cよりも上側タンク空間7a側に開口している。したがって、下側タンク空間7bに存在するオイルが直接に開口部31aから吸入されることはない。
さらにまた、開口部31aはバッフルプレート7cが伸びている方向(反開口部側方向)を向いて開口している。
このように、開口部31aをオイルタンク7の中心付近に形成したことから、たとえ、4サイクルエンジン1が傾いて使用されていても(場合によっては天地が逆転した状態で使用されていても)、開口部31aがオイルの油面の下(水没(油没)状態)になることはない。
また、開口部31aは、バッフルプレート7cよりも上側タンク空間7a側に開口している。したがって、下側タンク空間7bに存在するオイルが直接に開口部31aから吸入されることはない。
さらにまた、開口部31aはバッフルプレート7cが伸びている方向(反開口部側方向)を向いて開口している。
図3は、バッフルプレート7cに形成される壁部材101及び貫通穴103の説明図である。図3(a)は本実施形態のバッフルプレート7cの説明図であり、図3(b)はバッフルプレート7cの断面図であり、図3(c)は壁部材101がない場合の比較例である。
図3(a)のように、バッフルプレート7cには、周辺部貫通穴105が形成されている。この周辺部貫通穴105は、バッフルプレート7cの奥側方向位置と手前側方向位置にそれぞれ複数個数設けられている。
バッフルプレート7cの奥側方向位置には、2つの奥側貫通穴105aが形成されている。
バッフルプレート7cの奥側方向位置には、4つの手前側周辺貫通穴105bが形成されている。
この周辺部貫通穴105は、4サイクルエンジン1に接続される作業工具が上側位置で作業した場合、及び、下側位置で作業した場合にこの周辺部貫通穴105を通ってオイルを行き来させるために設けられている。
それに対して、図3(c)のような比較例では、手前側周辺貫通穴105bが形成されていないため、バッフルプレート7cの上側に溜まったオイルは、開口部31aに吸い込まれやすくなってしまう。
つまり、手前側周辺貫通穴105b側が下がっている状態から手前側周辺貫通穴105b側が下がっていない状態に戻った場合に、バッフルプレート7cの上側に溜まったオイルは手前側周辺貫通穴105bがないため、この手前側周辺貫通穴105bを通って下側タンク空間7bに戻ることができない。その結果、このバッフルプレート7cの上側に溜まったオイルの多くが開口部31aから吸い込まれてしまう。
このようなことがないように、本実施形態では、バッフルプレート7cの手前側方向位置に手前側周辺貫通穴105bを設けて、オイルを行き来させ、オイルの過剰消費を抑えている。
バッフルプレート7cの奥側方向位置には、2つの奥側貫通穴105aが形成されている。
バッフルプレート7cの奥側方向位置には、4つの手前側周辺貫通穴105bが形成されている。
この周辺部貫通穴105は、4サイクルエンジン1に接続される作業工具が上側位置で作業した場合、及び、下側位置で作業した場合にこの周辺部貫通穴105を通ってオイルを行き来させるために設けられている。
それに対して、図3(c)のような比較例では、手前側周辺貫通穴105bが形成されていないため、バッフルプレート7cの上側に溜まったオイルは、開口部31aに吸い込まれやすくなってしまう。
つまり、手前側周辺貫通穴105b側が下がっている状態から手前側周辺貫通穴105b側が下がっていない状態に戻った場合に、バッフルプレート7cの上側に溜まったオイルは手前側周辺貫通穴105bがないため、この手前側周辺貫通穴105bを通って下側タンク空間7bに戻ることができない。その結果、このバッフルプレート7cの上側に溜まったオイルの多くが開口部31aから吸い込まれてしまう。
このようなことがないように、本実施形態では、バッフルプレート7cの手前側方向位置に手前側周辺貫通穴105bを設けて、オイルを行き来させ、オイルの過剰消費を抑えている。
壁部材101及び貫通穴103は、開口部31aの上側方向及び下側方向以外の4方向のうち前記開口部にオイルミストが吸入される方向以外の3方向の位置(奥側方向の位置、手前側方向の位置、反開口部側位置)に形成されている。
壁部材101は、バッフルプレート7cを一定の長さに切り欠き、その両サイドを開口部31aの側にさらに切り欠き、その切り欠いた部分を曲げながら上側方向に引きあげることによって形成されている。その結果、引き上げられた部分に貫通穴103ができる。
このように、壁部材101及び貫通穴103は、バッフルプレート7cを一定の長さに切り欠き、その両サイドを開口部31aの側にさらに切り欠き、切り欠いた部分を曲げながら上側方向に引きあげることによって形成されていることから、プレス加工等の高速、簡易な加工で壁部材101及び貫通穴103を作成することが可能となっている。
壁部材101は、バッフルプレート7cを一定の長さに切り欠き、その両サイドを開口部31aの側にさらに切り欠き、その切り欠いた部分を曲げながら上側方向に引きあげることによって形成されている。その結果、引き上げられた部分に貫通穴103ができる。
このように、壁部材101及び貫通穴103は、バッフルプレート7cを一定の長さに切り欠き、その両サイドを開口部31aの側にさらに切り欠き、切り欠いた部分を曲げながら上側方向に引きあげることによって形成されていることから、プレス加工等の高速、簡易な加工で壁部材101及び貫通穴103を作成することが可能となっている。
壁部材101及び貫通穴103は、バッフルプレート7cを一定の長さに切り欠き、その両サイドを開口部31aの側にさらに切り欠き、切り欠いた部分を曲げながら上側方向に引きあげることによって形成されていることから、壁部材101の開口部31aとは反対側位置にバッフルプレート7cを貫通する貫通穴103が形成されている。
バッフルプレート7cの上側に溜まったオイルが開口部31a側に到達しても、壁部材101によってオイルが遮られ、貫通穴103から落下させることができる。それによって、オイルが開口部31aに到達することをより効果的に防ぐことができる。
また、貫通穴103は壁部材101の近傍に形成されていることになるので、壁部材101に衝突したオイルを、より確実に、貫通穴103から落下させることが可能となる。
バッフルプレート7cの上側に溜まったオイルが開口部31a側に到達しても、壁部材101によってオイルが遮られ、貫通穴103から落下させることができる。それによって、オイルが開口部31aに到達することをより効果的に防ぐことができる。
また、貫通穴103は壁部材101の近傍に形成されていることになるので、壁部材101に衝突したオイルを、より確実に、貫通穴103から落下させることが可能となる。
この実施形態では、壁部材101及び貫通穴103のセットは3個設けられていることとなる。
また、壁部材101及び貫通穴103のセットは、開口部31aの近傍に設けられることとなる。このように、壁部材101及び貫通穴103のセットが開口部31aの近傍に設けられることによって、効果的に、開口部31aのまわりにオイル到達する前に、下側タンク空間7bにオイルを落下させることが可能となる。
また、開口部31aを取り囲むように複数の壁部材101及び貫通穴103のセットが設けられていることによって、オイルが開口部31aに到達することをより効果的に防ぐことができる。
また、壁部材101及び貫通穴103のセットは、開口部31aの近傍に設けられることとなる。このように、壁部材101及び貫通穴103のセットが開口部31aの近傍に設けられることによって、効果的に、開口部31aのまわりにオイル到達する前に、下側タンク空間7bにオイルを落下させることが可能となる。
また、開口部31aを取り囲むように複数の壁部材101及び貫通穴103のセットが設けられていることによって、オイルが開口部31aに到達することをより効果的に防ぐことができる。
複数の壁部材101及び貫通穴103のセットを設ける場合には、それぞれの貫通穴103は独立している。ここで独立とは、それぞれの貫通穴103が連通していいないことをいう。つまり、図3(a)のように、それぞれの貫通穴103との間に壁部材間部分107を有する。
このように、壁部材間部分107を有することによって、複数の壁部材101及び貫通穴103のセットに囲まれるバッフルプレート7cの壁部材間部分107の強度が低下して、壁部材間部分107が上側方向又は下側方向に折れ曲がることを防ぐことができる。
また、この壁部材間部分107があることによって形成される壁部材101間の隙間からオイル循環経路へ潤滑に必要なオイルミストが開口部31aを介して供給される。
なお、壁部材間部分107の大きさ、形状等を変化させることによって、オイル循環経路に供給されるオイルの量を必要な量に調整することも容易に行える。
このように、壁部材間部分107を有することによって、複数の壁部材101及び貫通穴103のセットに囲まれるバッフルプレート7cの壁部材間部分107の強度が低下して、壁部材間部分107が上側方向又は下側方向に折れ曲がることを防ぐことができる。
また、この壁部材間部分107があることによって形成される壁部材101間の隙間からオイル循環経路へ潤滑に必要なオイルミストが開口部31aを介して供給される。
なお、壁部材間部分107の大きさ、形状等を変化させることによって、オイル循環経路に供給されるオイルの量を必要な量に調整することも容易に行える。
図3(b)に示すように、バッフルプレート7cは、板金部材7c−2の表面に弾性部材7c−1がコーティングされている。そして、これによってバッフルプレート7cは、オイルタンク7を密封するガスケットの機能をも有する。
なお、バッフルプレート7cを全体が弾性を有する部材から構成してガスケットの役割を果たさせることも可能である。
このようにしたことから、オイルタンクを上側と下側に分けるバッフルプレートに、ガスケットの機能をも持たせることが可能となる。
なお、バッフルプレート7cを全体が弾性を有する部材から構成してガスケットの役割を果たさせることも可能である。
このようにしたことから、オイルタンクを上側と下側に分けるバッフルプレートに、ガスケットの機能をも持たせることが可能となる。
図4、図5、図6は、壁部材101及び貫通穴103の変形例の説明図である。
図4は、上記した複数の壁部材101及び貫通穴103のセットの上側方向位置から、下側方向を見た壁部材101及び貫通穴103の位置関係である。
図4のように、壁間部材7fの周囲には、開口部31aを囲むように3方向に壁部材101及び貫通穴103のセットがそれぞれ形成されている。
もっとも、壁間部材7fを取り囲むのは、3個の壁部材101及び貫通穴103のセットである必要性はない、例えば、図5(a)のように、2個のセットであってよい。もしくは、4個以上の3個の壁部材101及び貫通穴103のセットによって壁間部材7fを取り囲んでいてもよい。
さらに、場合によっては、図5(b)のように、壁間部材7fを作らずに開口部31aの直近の真正面に1個の壁部材101及び貫通穴103のセットを設けてもよい。
図4のように、壁間部材7fの周囲には、開口部31aを囲むように3方向に壁部材101及び貫通穴103のセットがそれぞれ形成されている。
もっとも、壁間部材7fを取り囲むのは、3個の壁部材101及び貫通穴103のセットである必要性はない、例えば、図5(a)のように、2個のセットであってよい。もしくは、4個以上の3個の壁部材101及び貫通穴103のセットによって壁間部材7fを取り囲んでいてもよい。
さらに、場合によっては、図5(b)のように、壁間部材7fを作らずに開口部31aの直近の真正面に1個の壁部材101及び貫通穴103のセットを設けてもよい。
さらに、図6のように、壁部材101のみを設けて、貫通穴103を設けない構成であってもよい。
図7は、壁部材101が天井部材101aを有する場合の壁部材101及び貫通穴103の変形例の説明図である。
開口部31aはバッフルプレート7cが伸びている方向を向いて開口しており、壁部材101は、開口部31aを囲むように3方向のみに形成される必要はない。
つまり、図7のように、壁部材101に連続した天井部材101aを有していてもよい。
このような構成を有することから、使用による揺れにより飛散したオイルが、開口部に直接供給されることが防止され、必要以上にオイル循環経路に供給されることを防ぐことが可能となる。
つまり、図7のように、壁部材101に連続した天井部材101aを有していてもよい。
このような構成を有することから、使用による揺れにより飛散したオイルが、開口部に直接供給されることが防止され、必要以上にオイル循環経路に供給されることを防ぐことが可能となる。
図8は、別部材によって壁部材101が構成される場合の壁部材101及び貫通穴103の説明図である。なお、図8(b)は、図8(a)のB−B断面の説明図である。
図8(a)のように、開口部31aを覆うのは、バッフルプレート7cとは別部材からなる別体壁部材109であってよい。
図8(b)のように、別体壁部材109は、別体天井部分109a、別体壁部分109b及び別体接合部分109cから構成されている。そして、別体壁部材109は、バッフルプレート7cに接着剤によって固定されている。
なお、別体壁部材109は必ずしも別体天井部分109aを有する必要はなく、別体壁部分109bのみであってもよい。
図8(b)のように、別体壁部材109は、別体天井部分109a、別体壁部分109b及び別体接合部分109cから構成されている。そして、別体壁部材109は、バッフルプレート7cに接着剤によって固定されている。
なお、別体壁部材109は必ずしも別体天井部分109aを有する必要はなく、別体壁部分109bのみであってもよい。
<実施形態の構成及び効果>
このような課題を解決するため、4サイクルエンジン1の潤滑装置は、オイルタンク7を有し、オイルタンク7は、オイルタンクを上側と下側に分割する板形状のバッフルプレート7cを有している。
そして、オイルミストを供給し、循環するオイル循環経路の開口部31aが、オイルタンク7の中心付近、かつ、バッフルプレート7cの上側方向位置に配置され、バッフルプレート7cには、開口部31aの近傍に上側方向に延びる壁部材101が形成されている。
このような構成、特にオイルタンク7を上側及び下側に分割するバッフルプレート7cを有することから、たとえ4サイクルエンジン1が振り回されるように使用されても、オイルタンクの下側に溜まっているオイルが飛散しにくく、開口部31aに直接オイル供給されにくく、オイルが必要以上にオイル循環経路に供給されることを防ぐことが可能となる。
また、オイルタンク7の中心付近にオイル循環経路にオイルミストを供給する開口部31aが形成されていることによって、4サイクルエンジン1が傾く、又は、天地が逆転する等しても、中心付近にはオイルの油面が到達することが困難となる。その結果、オイルが必要以上にオイル循環経路に供給されることを防ぐことが可能となる。
さらに、バッフルプレート7cには、開口部31aの近傍に上側方向に延びる壁部材101が形成されていることから、バッフルプレート7cの上側に回ったオイルが、必要以上にオイル循環経路に供給されることを防ぐことが可能となる。
4サイクルエンジン1の潤滑装置は、以上の効果を相乗的に得ることが可能となり、オイルの消費を効果的に防ぐことができる。
このような課題を解決するため、4サイクルエンジン1の潤滑装置は、オイルタンク7を有し、オイルタンク7は、オイルタンクを上側と下側に分割する板形状のバッフルプレート7cを有している。
そして、オイルミストを供給し、循環するオイル循環経路の開口部31aが、オイルタンク7の中心付近、かつ、バッフルプレート7cの上側方向位置に配置され、バッフルプレート7cには、開口部31aの近傍に上側方向に延びる壁部材101が形成されている。
このような構成、特にオイルタンク7を上側及び下側に分割するバッフルプレート7cを有することから、たとえ4サイクルエンジン1が振り回されるように使用されても、オイルタンクの下側に溜まっているオイルが飛散しにくく、開口部31aに直接オイル供給されにくく、オイルが必要以上にオイル循環経路に供給されることを防ぐことが可能となる。
また、オイルタンク7の中心付近にオイル循環経路にオイルミストを供給する開口部31aが形成されていることによって、4サイクルエンジン1が傾く、又は、天地が逆転する等しても、中心付近にはオイルの油面が到達することが困難となる。その結果、オイルが必要以上にオイル循環経路に供給されることを防ぐことが可能となる。
さらに、バッフルプレート7cには、開口部31aの近傍に上側方向に延びる壁部材101が形成されていることから、バッフルプレート7cの上側に回ったオイルが、必要以上にオイル循環経路に供給されることを防ぐことが可能となる。
4サイクルエンジン1の潤滑装置は、以上の効果を相乗的に得ることが可能となり、オイルの消費を効果的に防ぐことができる。
壁部材101の開口部31aとは反対側位置にバッフルプレート7cを貫通する貫通穴103が形成されている。
このような構成を有することから、4サイクルエンジン1の潤滑装置は、バッフルプレート7cの上側に回ったオイルが、開口部31aに到達する前に貫通穴103から落下し、必要以上にオイル循環経路に供給されることを防ぐことが可能となる。
このような構成を有することから、4サイクルエンジン1の潤滑装置は、バッフルプレート7cの上側に回ったオイルが、開口部31aに到達する前に貫通穴103から落下し、必要以上にオイル循環経路に供給されることを防ぐことが可能となる。
貫通穴103は、壁部材101の近傍に形成されている。
このような構成を有することから、4サイクルエンジン1の潤滑装置は、バッフルプレート7cの上側に回ったオイルが、壁部材101の手前でより確実に貫通穴103から落下させ、必要以上にオイル循環経路に供給されることを防ぐことが可能となる。
このような構成を有することから、4サイクルエンジン1の潤滑装置は、バッフルプレート7cの上側に回ったオイルが、壁部材101の手前でより確実に貫通穴103から落下させ、必要以上にオイル循環経路に供給されることを防ぐことが可能となる。
壁部材101及び貫通穴103は、バッフルプレート7cを切り欠いてかつ折り曲げることによって形成されている。
このような構成を有することから、壁部材101と貫通穴103を同時に形成することが可能となり、製造が簡便となるという効果がある。
このような構成を有することから、壁部材101と貫通穴103を同時に形成することが可能となり、製造が簡便となるという効果がある。
壁部材101は、開口部31aを取り囲むようにそれぞれ2つ以上形成されている。
このような構成を有することから、壁部材101によって、オイルが開口部31aに到達することをより効果的に防ぐことができるという効果がある。
このような構成を有することから、壁部材101によって、オイルが開口部31aに到達することをより効果的に防ぐことができるという効果がある。
バッフルプレート7cを折り曲げる事により、2つ以上の貫通穴103が、独立に形成されている。
このような構成を有することから、貫通穴103とその貫通穴103に連説される貫通穴103との間に、バッフルプレート部材(壁部材間部分107)が残ることとなり、バッフルプレート7cの強度を保つことが可能となる。
このような構成を有することから、貫通穴103とその貫通穴103に連説される貫通穴103との間に、バッフルプレート部材(壁部材間部分107)が残ることとなり、バッフルプレート7cの強度を保つことが可能となる。
壁部材101を開口部31aの側に更に折り曲げることで天井部材101aが形成されている。
このような構成を有することから、4サイクルエンジン1の潤滑装置は、使用による揺れにより飛散したオイルが、開口部31aに直接供給されることが防止され、必要以上にオイル循環経路に供給されることを防ぐことが可能となる。
このような構成を有することから、4サイクルエンジン1の潤滑装置は、使用による揺れにより飛散したオイルが、開口部31aに直接供給されることが防止され、必要以上にオイル循環経路に供給されることを防ぐことが可能となる。
開口部31aはバッフルプレート7cが伸びている方向を向いて開口しており、壁部材101は、開口部31aを囲むように3方向に形成される。
このような構成を有することから、バッフルプレート7cの上側に回ったオイルのうち開口部31aに向かうオイルをより確実に貫通穴103から落下させて、必要以上にオイル循環経路に供給されることを防ぐことが可能となる
このような構成を有することから、バッフルプレート7cの上側に回ったオイルのうち開口部31aに向かうオイルをより確実に貫通穴103から落下させて、必要以上にオイル循環経路に供給されることを防ぐことが可能となる
壁部材101は、バッフルプレート7cとは別の部材によって形成されている。
このような構成を有することから、より効果的な形状を有する壁部材101を用いて、オイルが開口部31aへ到達することを防ぐことが可能となる。
このような構成を有することから、より効果的な形状を有する壁部材101を用いて、オイルが開口部31aへ到達することを防ぐことが可能となる。
バッフルプレート7cは、オイルタンク7を密封するガスケットの機能をも有する。
このような構成を有することから、オイルタンク7を上側と下側に分けるバッフルプレート7cに、ガスケットの機能をも持たせることが可能となる。
このような構成を有することから、オイルタンク7を上側と下側に分けるバッフルプレート7cに、ガスケットの機能をも持たせることが可能となる。
本発明のオイル循環経路は、4サイクルエンジンの潤滑のために循環するものであればどのようなものであってもよい。
また、貫通穴の形状もどのようなものであってもよい。
さらに、本発明において、独立とは各貫通穴が連通していないことをいう。
本発明の壁部材の一例が、実施形態における壁部材101である。つまり、上側方向に立ちあがっているような形状を有しているものであれば、どのような形状であってもよい。必ずしも、オイルを通過しない板状の形状である必要もなく、メッシュなどで形成されているものであってもよい。
さらに言えば、本発明の壁部材とは、上側方向のみに立ちあがっている必要はなく、傾いている、カーブを描く形状であってもよい。
また、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、様々な変化した構造、構成を有していて良い。
また、貫通穴の形状もどのようなものであってもよい。
さらに、本発明において、独立とは各貫通穴が連通していないことをいう。
本発明の壁部材の一例が、実施形態における壁部材101である。つまり、上側方向に立ちあがっているような形状を有しているものであれば、どのような形状であってもよい。必ずしも、オイルを通過しない板状の形状である必要もなく、メッシュなどで形成されているものであってもよい。
さらに言えば、本発明の壁部材とは、上側方向のみに立ちあがっている必要はなく、傾いている、カーブを描く形状であってもよい。
また、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、様々な変化した構造、構成を有していて良い。
1…4サイクルエンジン、7…オイルタンク、7c…バッフルプレート、7c−1…弾性部材、7c−2…板金部分、7d…上側タンク部材、7e…下側タンク部材、7f…壁間部分、31a…開口部、33…プッシュロッド通路、101…壁部材、101a…天井部材、103…貫通穴、105…周辺部貫通穴、105a…奥側周辺貫通穴、105b…手前側周辺貫通穴、107…貫通穴間部分、109…別体壁部材(壁部材)
Claims (10)
- オイルタンクを有し、
前記オイルタンクは、前記オイルタンクを上側と下側に分割する板形状のバッフルプレートを有し、
オイルミストを供給し、循環するオイル循環経路の開口部が、前記オイルタンクの中心付近、かつ、前記バッフルプレートの上側方向位置に配置され、
前記バッフルプレートには、前記開口部の近傍に上側方向に延びる壁部材が形成されていることを特徴とする
4サイクルエンジンの潤滑装置。 - 前記壁部材の前記開口部とは反対側位置に前記バッフルプレートを貫通する貫通穴が形成されていることを特徴とする
請求項1に記載の4サイクルエンジンの潤滑装置。 - 前記貫通穴は、前記壁部材の近傍に形成されていることを特徴とする
請求項2に記載の4サイクルエンジンの潤滑装置。 - 前記壁部材及び前記貫通穴は、前記バッフルプレートを切り欠いてかつ折り曲げることによって形成されていることを特徴とする
請求項2に記載の4サイクルエンジンの潤滑装置。 - 前記壁部材は、前記開口部を取り囲むようにそれぞれ2つ以上形成されていることを特徴とする
請求項2に記載の4サイクルエンジンの潤滑装置。 - 前記バッフルプレートを折り曲げる事により、2つ以上の前記貫通穴が、独立に形成されていることを特徴とする
請求項4に記載の4サイクルエンジンの潤滑装置。 - 前記壁部材を前記開口部の側に更に折り曲げることで天井部材が形成されていることを特徴とする
請求項4に記載の4サイクルエンジンの潤滑装置。 - 前記開口部は前記バッフルプレートが伸びている方向を向いて開口しており、
前記壁部材は、前記開口部を囲むように3方向の位置に形成されることを特徴とする
請求項4に記載の4サイクルエンジンの潤滑装置。 - 前記壁部材は、前記バッフルプレートとは別の部材によって形成されていることを特徴とする
請求項2に記載の4サイクルエンジンの潤滑装置。 - 前記バッフルプレートは、前記オイルタンクを密封するガスケットの機能をも有することを特徴とする
請求項2に記載の4サイクルエンジンの潤滑装置。
Priority Applications (2)
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010266868A JP2014031718A (ja) | 2010-11-30 | 2010-11-30 | 4サイクルエンジンの潤滑装置 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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WO (1) | WO2012073587A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11084906B2 (en) | 2011-08-19 | 2021-08-10 | Akron Polymer Systems, Inc. | Thermally stable, low birefringent copolyimide films |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS608108Y2 (ja) * | 1980-11-14 | 1985-03-20 | ヤンマーディーゼル株式会社 | 内燃機関の潤滑装置 |
JP2002256839A (ja) * | 2001-02-28 | 2002-09-11 | Sanshin Ind Co Ltd | 小型船舶のドライサンプ潤滑構造 |
JP4139247B2 (ja) * | 2003-02-21 | 2008-08-27 | 株式会社マキタ沼津 | 4サイクルエンジンの潤滑装置 |
JP2007263069A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Makita Numazu Corp | 携帯型4サイクルエンジン及びこれを搭載した作業機 |
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2010
- 2010-11-30 JP JP2010266868A patent/JP2014031718A/ja active Pending
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2011
- 2011-09-28 WO PCT/JP2011/072269 patent/WO2012073587A1/ja active Application Filing
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11084906B2 (en) | 2011-08-19 | 2021-08-10 | Akron Polymer Systems, Inc. | Thermally stable, low birefringent copolyimide films |
Also Published As
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WO2012073587A1 (ja) | 2012-06-07 |
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