JP2014031637A - 線材吊上げ式昇降ゲート - Google Patents

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Abstract

【課題】ゲート体が障害物によって下降途中で停止しても、このゲート体を吊設している線材に弛みが生じない線材吊上げ式昇降ゲートを提供することを目的とする。
【解決手段】巻き取りドラム1から巻き出され上方から垂下させた線材2で吊設したゲート体3を入出ゲート4の出入り口5に昇降自在に配設し、線材2に、この線材2を巻き取ってゲート体3を吊上げ上昇する際にこのゲート体3に係止する抜け止め係止部6を設けて、この線材2を巻きとることで抜け止め係止部6がゲート体3に係止し、この抜け止め係止部6がゲート体3に係止した状態で更に線材2を巻き取ることで、このゲート体3を吊上げ上昇するように構成すると共に、垂下させた線材2に錘7を設けて、線材2をこの錘7により引き下げ付勢するように構成した線材吊上げ式昇降ゲート。
【選択図】図1

Description

本発明は、線材吊上げ式昇降ゲートに関するものである。
高速道路等の自動車専用道路には、緊急車両や除雪車等の作業車両が沿線の一般道路からも直接アクセスできるように緊急進入路が設けられており、この緊急進入路の出入り口は、定常時は一般車両が進入できないようにゲート等で閉鎖していて、所定の車両が通過する際に、リモコン操作等でゲートを操作して出入り口を開放し、通過後、また、閉鎖状態に戻している。
この緊急進入路の出入り口に設置されるゲートは、従来、例えば特許文献1のような、巻き取りドラムから巻き出され上方から垂下させた線材で吊設したゲート体を出入り口に昇降自在に配設し、巻き取りドラムを回動させて線材を巻き取ることでゲート体を上昇させて出入り口を開放し、線材を巻き出すことでゲート体を下降させて出入り口閉鎖するように構成したものが一般的であった。
特開2008−291528号公報
この従来の線材吊上げ式昇降ゲートは、ゲート体33を吊設する線材32はゲート体33の重みによって常に引き下げ付勢が生じて張設状態になっているが、図6に示すように、ゲート体33の下降軌道上に降り積もった雪や除雪によって生じた雪の塊等の障害物38が下降軌道上にあると、この障害物38にゲート体33が当接して所定の位置(最下点)まで下降しきらないうちに途中で停止してしまう。
この際、ゲート体33が途中で停止しても線材32の巻き出しは直ぐに停止せず、巻き取りドラム31は所定量の線材32を巻き出すまで停止しないため、巻き出された線材32分だけ線材32が弛んでしまい、この線材32が弛むことによって規則的に整列状態で巻き取りドラム31に巻かれている線材32が外方に広がり不規則な状態となり、この不規則な状態で線材32を巻き取ると乱巻になってしまい、引っ掛かりや線材32同士の絡みつきが生じて巻き取りドラム31の動作不良等、故障の原因となっていた。
本発明は、上述のような現状に鑑みなされたもので、ゲート体が下降軌道上に存在する障害物によって下降途中で停止しても、このゲート体を吊設している線材が弛まず乱巻が生じない実用性に優れた線材吊上げ式昇降ゲートを提供することを目的とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
巻き取りドラム1から巻き出され上方から垂下させた線材2で吊設したゲート体3を入出ゲート4の出入り口5に昇降自在に配設し、前記巻き取りドラム1を回動させて前記線材2を巻き取ることで前記ゲート体3を上昇させて出入り口5を開放し、前記線材2を巻き出すことで前記ゲート体3を下降させて前記出入り口5を閉鎖する線材吊上げ式昇降ゲートにおいて、前記線材2に、この線材2を巻き取って前記ゲート体3を吊上げ上昇する際にこのゲート体3に係止する抜け止め係止部6を設けて、この線材2を巻きとることで前記抜け止め係止部6が前記ゲート体3に係止し、この抜け止め係止部6が前記ゲート体3に係止した状態で更に前記線材2を巻き取ることで、このゲート体3を吊上げ上昇するように構成し、前記垂下させた線材2に錘7を設けて、前記線材2をこの錘7により引き下げ付勢するように構成し、前記ゲート体3に前記抜け止め係止部6を抜け止め係止した状態で前記線材2を巻き出して前記ゲート体3を下降させてゆく際、このゲート体3の下降軌道上に存在する障害物8によって前記ゲート体3が下降途中で停止若しくは下降速度が低下しても、前記錘7が前記巻き取りドラム1の巻き出し量に伴って下降移動することで前記線材2に弛みが生じないように構成したことを特徴とする線材吊上げ式昇降ゲートに係るものである。
また、前記巻き取りドラム1の巻き出し動作を自動的に停止する自動巻き出し停止機構を備えたことを特徴とする請求項1記載の線材吊上げ式昇降ゲートに係るものである。
また、前記線材2の下端部に設けた前記錘7の下方に、前記ゲート体3が下降途中で停止しても前記線材2の巻き出し動作に伴って前記錘7が下降移動可能な移動空間部9を設けたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の線材吊上げ式昇降ゲートに係るものである。
また、前記ゲート体3に、前記線材2に設けた抜け止め係止部6を受け止め係止する板状若しくは棒状に形成した受け止め部10を設けて、前記抜け止め係止部6がこの受け止め部10に点接触若しくは線接触状態で当接し係止する構成としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の線材吊上げ式昇降ゲートに係るものである。
本発明は上述のように構成したから、ゲート体を下降させて出入り口を閉鎖する際、ゲート体の下降軌道上に障害物が存在し、この障害物によってゲート体が下降途中で停止したり、或いは障害物が抵抗となってゲート体の下降速度が巻き取りドラムの線材を巻き出す速度よりも低下したりしても、巻き取りドラムから巻き出された線材に弛みが生じず、線材の張設状態が保持されるので、この巻き出した線材を次に巻き取る際に線材を規則正しく巻き取りドラムに巻きとることができ、よって、従来のように乱巻によって引っ掛かりや線材同士の絡みつきが生じて巻き取りドラムの動作不良等の故障が発生することがない実用性に優れた画期的な線材吊上げ式昇降ゲートとなる。
また、請求項2,3記載の発明においては、一層容易に本発明を実現でき一層実用性に優れた線材吊上げ式昇降ゲートとなる。
また、請求項4記載の発明においては、線材に設けた抜け止め係止部とゲート体の受け止め部との接触面積を狭小化することによって、抜け止め係止部と受け止め部とが係止している箇所が凍結し難くなり、また、万一、凍結しても、凍結面積が小さいので結合力が弱く容易に分離し、抜け止め係止部と受け止め部との係止状態がスムーズに解除されるので、凍結によって線材がゲート体に固定されることがなく、常時、線材に錘の引き下げ付勢による張設付勢を付与することができる一層実用性に優れた線材吊上げ式昇降ゲートとなる。
本実施例のゲート体が閉鎖位置にある状態を示す断面図である。 本実施例のゲート体が開放位置にある状態を示す断面図である。 図1、図2における抜け止め係止部及び錘の状態を示す断面図である。 本実施例のゲート体が障害物によって下降途中で停止した状態を示す断面図である。 図4における抜け止め係止部及び錘の状態を示す断面図である。 従来例のゲート体が障害物によって下降途中で停止した状態を示す断面図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
本発明は、ゲート体3を吊設した線材2を、巻き取りドラム1を回動させて巻き取り、巻き出しすることによって、入出ゲート4の出入り口5に配設したゲート体3を昇降させて出入り口5の開閉が行われる。
具体的には、巻き取りドラム1を線材2の巻き取り方向に回動させてゲート体3を吊設した線材2を巻き取ると、この線材2に設けた抜け止め係止部6がゲート体3に係止し、この抜け止め係止部6がゲート体3に係止した状態で更に線材2を巻き取ると、抜け止め係止部6が上昇すると共にこの抜け止め係止部6がゲート体3を持ち上げて、このゲート体3を吊上げ上昇することで入出ゲート4の出入り口5を開放し、また、巻き取りドラム1を線材2の巻き出し方向に回動させてゲート体3を吊設した線材2を巻き出すと、抜け止め係止部6が下降し、この抜け止め係止部6の下降に伴い、ゲート体3は自重によって抜け止め係止部6に係止した状態で下降し入出ゲート4の出入り口5を閉鎖する。
また、ゲート体3を下降させて入出ゲート4の出入り口5を閉鎖する際、通常時は、巻き取りドラム1から巻き出される線材2の巻き出し量に応じてゲート体3が下降してゆき、例えば所定の巻き出し量に達したり所定の巻き出し時間が経過すると、巻き取りドラム1の回動が停止してこの巻き取りドラム1からの線材2の巻き出し動作が停止することでゲート体3の下降が停止することとなるが、ゲート体3の下降軌道上に例えば降り積もった雪や除雪によって生じた雪の塊等の障害物8があると、ゲート体3はこの障害物8に当接して所定の巻き出し量や所定の巻き出し時間に達する前、即ち巻き取りドラム1からの線材2の巻き出し動作が停止しないうちに停止してしまったり或いは障害物8が抵抗となって下降速度が低下したりしてしまう。
このような状況になると、従来は、図6に示すように、線材32が弛んで巻き取りドラム31に巻かれている線材32が不規則に広がってしまい次の巻き取りで乱巻になって引っ掛かりや線材32同士の絡みが生じて巻き取りドラム31の巻き取り動作不良等の不具合が生じてしまうが、本発明は、ゲート体3を吊設した線材2が、このゲート体3に固定されておらず抜け止め状態に設けたので、ゲート体3が障害物8によって下降途中で停止しても、線材2の下端部、具体的には線材2に設けた抜け止め係止部6は下降し続けることができ、しかも、本発明の線材2は、この線材2に設けた錘7による引き下げ付勢がこの線材2の張力となって常にこの線材2を張設状態に保持しているので、巻き取りドラム1が線材2を巻き出している途中でゲート体3が停止したり下降速度が低下したりしてこの線材2とゲート体3との係止状態が解除されてこのゲート体3の重みによる引き下げ付勢がなくなっても、この線材2に設けた錘7が巻き取りドラム1の巻き出し量に伴って下降移動することで、この線材2を引き下げ付勢して上方から垂下させた線材2に張設付勢を付与して張設状態を保持することとなり、巻き取りドラム1が線材2を巻き出している途中でゲート体3が停止したり下降速度が低下したりしても、巻き取りドラム1から巻き出され上方から垂下させた線材2は弛みを生じることなく張設状態を保持したまま巻き出されることとなる。
このように、本発明は、巻き取りドラム1が線材2を巻き出している途中でゲート体3が停止したり下降速度が低下したりしても、線材2に弛みが生じないので、巻き取りドラム1に巻かれている線材2も不規則に広がらず規則正しく整列した状態が維持され、次の上昇動作の巻き取り時に乱巻が生じず、引っ掛かりや線材2同士の絡みによる巻き取りドラム1の動作不良等の故障が発生することがない実用性に優れた画期的な線材吊上げ式昇降ゲートとなる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、巻き取りドラム1から巻き出され上方から垂下させた線材2で吊設したゲート体3を入出ゲート4の出入り口5に昇降自在に配設し、前記巻き取りドラム1を回動させて前記線材2を巻き取ることで前記ゲート体3を上昇させて出入り口5を開放し、前記線材2を巻き出すことで前記ゲート体3を下降させて前記出入り口5を閉鎖する線材吊上げ式昇降ゲートにおいて、前記線材2に、この線材2を巻き取って前記ゲート体3を吊上げ上昇する際にこのゲート体3に係止する抜け止め係止部6を設けて、この線材2を巻きとることで前記抜け止め係止部6が前記ゲート体3に係止し、この抜け止め係止部6が前記ゲート体3に係止した状態で更に前記線材2を巻き取ることで、このゲート体3を吊上げ上昇するように構成し、前記垂下させた線材2に錘7を設けて、前記線材2をこの錘7により引き下げ付勢するように構成し、前記ゲート体3に前記抜け止め係止部6を抜け止め係止した状態で前記線材2を巻き出して前記ゲート体3を下降させてゆく際、このゲート体3の下降軌道上に存在する障害物8によって前記ゲート体3が下降途中で停止若しくは下降速度が低下しても、前記錘7が前記巻き取りドラム1の巻き出し量に伴って下降移動することで前記線材2に弛みが生じないように構成した線材吊上げ式昇降ゲートである。
具体的には、本実施例の巻き取りドラム1の巻き取り、巻き出し動作は、電動モータを用いた駆動部11によって行われ、操作リモコンの上昇スイッチをオンすると、駆動部11が駆動しこれに連動して巻き取りドラム1が回動して線材2を巻き取り、巻き出ししてゲート体3を昇降させる構成としている。
また、本実施例は、巻き取りドラム1の巻き取り動作を自動的に停止する自動巻き取り停止機構と、巻き取りドラム1の巻き出し動作を自動的に停止する自動巻き出し停止機構との両方を備えた巻き取りドラム動作制御機構を備えた構成とし、この巻き取りドラム1の巻き取り、巻き出し動作を作業者が操作することなく自動的に停止するように構成している。
具体的には、自動巻き取り停止機構は、二つのセンサ(減速センサ12と停止センサ13)とシーケンサで構成し、上昇してきたゲート体3を下方側に設けた減速センサ12が検知すると、シーケンサによって巻き取りドラム1を回動する駆動部11が減速して巻き取りドラム1の回動動作速度が低下してゲート体3の上昇速度を低下させ、この上昇速度が減速したゲート体3を減速センサの上方に設けた二つ目の停止センサ13がゲート体3を検知すると、シーケンサによって駆動部11の動作を停止させて巻き取り動作を停止させることでゲート体3の上昇を自動的に停止する構成としている。
また、自動巻き出し停止機構は、一つのセンサ(減速センサ14)とシーケンサとタイマで構成し、下降してきたゲート体3を減速センサ14が検知すると、シーケンサによって巻き取りドラム1を回動する駆動部11が減速して巻き取りドラム1の回動動作速度が低下してゲート体3の下降速度を低下させると共に、タイマを始動させて、このタイマの設定時間が経過したら、駆動部11の動作を停止させて巻き取り動作を停止させることでゲート体3の下降を自動的に停止する構成としている。
また、本実施例の入出ゲート4は、一対の支柱15を対向状態に立設し、この一対の支柱15間に横架材16を架設してコ字状に形成した構成としている。
また、この入出ゲート4の出入り口5に配設するゲート体3は、一対の縦フレーム17間にこの入出ゲート4の開口幅と略同等の長さに設定した一対の横フレーム18を架設して方形状に形成し、更に、この一対の横フレーム18間に複数の補強杆19を並設状態に架設した構成としている。
このゲート体3の縦フレーム17は、中空構造の角形フレームで上面部にこのゲート体3を吊設する線材2を挿通し得る挿通孔20を形成し、更に、この挿通孔20を形成した上面部の裏面に後述する抜け止め係止部6を受け止め係止する受け止め部10を設けた構成としている。
具体的には、この受け止め部10は、板状若しくは棒状に形成して縦フレーム17の上面部裏面に垂設し、抜け止め係止部6がこの受け止め部10の端面に点接触若しくは線接触状態で当接し係止するように構成しており、本実施例では、この受け止め部10を円筒状に形成して、縦フレーム17の上面部に形成した挿通孔20を囲うように配設した構成としている。
また、本実施例では、この縦フレーム17の内部に後述する錘7が下降移動可能な移動空間部9を備えると共に、錘7の昇降移動をガイドするガイド体21を設けて、この錘7が移動空間部9を下降する際、このガイド体21に沿設状態に下降することによって移動空間部9を錘7がふらつくことなく垂直に下降するように構成としている。
更に、本実施例は、このゲート体3の左右の縦フレーム17に補助スライド体22を設け、ゲート体3が昇降する際、この補助スライド体22が入出ゲート4の支柱15をスライドガイド部として沿設状態にスライド走行移動することでゲート体3が前後左右方向にふらつくことなく安定して昇降移動するように構成している。
また更に、本実施例のゲート体3は、上下方向に対向配設した一対の横フレーム18の下方側に、複数の方形状に形成した小動物進入防止シート23を垂設して、下降して入出ゲート4の出入り口5を閉鎖した状態において、ゲート体3の下側横フレーム18と地面との間に生じる隙間からのタヌキ等の小動物の侵入を防止する構成としている。
尚、本実施例の小動物進入防止シート23は、柔軟性を有する合成樹脂で形成し、ゲート体3が下降する際に、この小動物進入防止シート23が障害物8に当接しても、この小動物進入防止シート23が変形することによってゲート体3がこの小動物進入防止シート23の変形した分だけ下降し得るように構成している。
このように構成した本実施例のゲート体3は、入出ゲート4の左右両側の上方から垂下した二本の線材2で吊設した構成としている。
このゲート体3を吊設する二本の線材2の内の一方の線材2は、入出ゲート4の下方側若しくはこの入出ゲート4の近傍に設置した巻き取りドラム1から入出ゲート4の一側(巻き取りドラム1を設けた側)の支柱15に沿って上方に向けて巻き出し、この支柱15の上部に設けた滑車24A及び滑車24Bによって下方に向けて折り返し垂下し、下端部をゲート体3の一方の縦フレーム17の上面部に形成した挿通孔20に挿通している。
また、もう一方の線材2は、出ゲート4の下方側若しくはこの入出ゲート4の近傍に設置した巻き取りドラム1から入出ゲート4の一側(巻き取りドラム1を設けた側)の支柱15に沿って上方に向けて巻き出し、この支柱15の上部に設けた滑車24Aによって直交方向に向きを変え、横架材16に沿って反対側のもう一方の支柱15の上部に設けた滑車24Cによって垂直方向に向きを変えて垂下し、下端部をゲート体3のもう一方の縦フレーム17の上面部に形成した挿通孔20に挿通している。
本実施例では、このゲート体3の左右の縦フレーム17内に挿通した夫々の線材2に抜け止め係止部6と錘7とを設けて、この抜け止め係止部6によってゲート体3に挿通した線材をゲート体3に対して抜け止め状態に設けると共に、この下端部に設けた錘7によって線材2を引き下げ付勢してこの線材2に常時、張設付勢が付与されるように構成している。
即ち、従来は、線材2がゲート体3に固定状態に設けられていて、更に、この線材2で吊設するゲート体3の重みによって線材2が引き下げ付勢されて線材2に張設付勢が付与されることで線材2の張設状態が保持される構成であったため、異常事態、例えばゲート体3の下降軌道上に障害物8が存在し、この障害物8によってゲート体3が下降途中で停止したり、この障害物8が抵抗となってゲート体3の下降速度が巻き取りドラム1の線材2を巻き出す速度よりも低下したりしてゲート体3の重みによる引き下げ付勢がなくなると、線材2の張設状態が解除されて線材2に弛みが生じて巻き取りドラム1に巻かれている線材2が不規則に広がって乱巻が生じる原因となっていたが、本実施例は、定常時においては、ゲート体3と錘7との両者の重みによって線材2に張設付勢を付与して線材2の張設状態を保持し、また、異常事態でゲート体3の引き下げ付勢が無くなっても、線材2をゲート体3に対して抜け止め状態に設けたことで、この線材2の下端部に設けた錘7がゲート体3の縦フレーム17に設けた移動空間部9を下降しながらこの線材2を引き下げ付勢して線材2に張設付勢を付与し、これによって、線材2は張設状態を保持して弛むことがない構成としている。
また、このゲート体3の縦フレーム17に設けた移動空間部9は、錘7が下降可能なスペースが狭いと、巻き取りドラム1からの線材2の巻き出し動作が停止しないうちに錘7がゲート体3の縦フレーム17の底面に到達して下降が停止してしまい、この錘7が停止した以降に巻き出された線材2の分だけ線材2が弛んでしまい乱巻の原因となってしまう為、できるだけ錘7が長い距離を下降することが可能なスペースに設定することが好ましく、本実施例では、上述したように、ゲート体3の下降は自動巻き出し停止機構の減速センサ14の検知によって始動したタイマの設定時間が経過すると自動的に停止する構成としたので、このタイマに設定した時間で巻き取りドラム1から巻き出される線材2の長さ分だけ錘7が下降することができるスペースに設定して、下降時に、この減速センサ14をゲート体3が通過してから停止するまでの間に、障害物8によってこのゲート体3の下降が途中停止しても、タイマが停止する前に錘7が縦フレーム17の底面に到達して下降を停止することなくタイマが停止するまで移動空間部9を下降し続けて、線材2の張設状態を保持して線材2に弛みが生じないように構成している。
尚、移動空間部9のスペースを上記のように設定できなくても、この移動空間部9を錘7が下降可能なスペースがあることによって、この錘7が下降した分だけ線材2の弛みが緩和されて、乱巻の発生を抑制する効果は生じることとなる。
本実施例は、以上のように構成したので、以下のような作用・効果を発揮する。
入出ゲート4の出入り口5の開放は、リモコン操作によって駆動部11を駆動させ巻き取りドラム1を線材2の巻き取り方向に回動させてゲート体3を吊設した線材2を巻き取ることで、この線材2に設けた抜け止め係止部6がゲート体3の縦フレーム17の受け止め部10に係止し、この抜け止め係止部6が受け止め部10に係止した状態で更に線材2を巻き取ることで、抜け止め係止部6が上昇すると共にこの抜け止め係止部6がゲート体3を持ち上げてこのゲート体3を吊上げ上昇させ、この上昇したゲート体3を入出ゲート4の支柱15に設けた減速センサ12が検知すると、シーケンサによって駆動部11の駆動速度が低下してゲート体3の上昇速度を減速させ、この上昇速度が減速したゲート体3を停止センサ13が検知することで、駆動部11に停止信号が行き、動作を停止して巻き取りが停止することでゲート体3の上昇が自動定期に停止して完了する。
また、入出ゲート4の出入り口5の閉鎖は、リモコン操作によって駆動部11を駆動させ巻き取りドラム1を線材2の巻き出し方向に回動させてゲート体3を吊設した線材2を巻き出すことで抜け止め係止部6を下降させると、この抜け止め係止部6の下降に伴いゲート体3が自重によって抜け止め係止部6に係止した状態で下降し、この下降するゲート体3を入出ゲート4の支柱15の下方側に設けた減速センサ14が検知して、シーケンサによって駆動部11の駆動速度が低下してゲート体3の下降速度が減速すると共に、タイマが始動して、このタイマの設定時間が経過したら、駆動部11が停止して巻き取り動作が停止することでゲート体3の下降が自動的に停止して完了する。
また、このゲート体3が下降する際に、ゲート体3の下降軌道上に例えば降り積もった雪や除雪によって生じた雪の塊等の障害物8があり、ゲート体3が減速センサ14を通過してからタイマの設定時間が経過して所定の位置で停止するまでの間に、この障害物8に当接して途中で停止してしまっても、巻き取りドラム1から巻き出された線材2は、この線材2の下端部に設けた錘7が巻き取りドラム1の巻き出し量に伴って下降移動することで、この錘7の引き下げ付勢により張設付勢が付与されて張設状態を保持したまま巻き出され、しかも、自動巻き出し停止機構のタイマに設定した時間が経過して駆動部11が停止するまで錘7が移動空間部9を下降し続けることが可能なので、巻き取りドラム1の巻き出し動作が停止するまで線材2の張設状態は保持されたまま巻き出されることとなる。
従って、ゲート体3が下降する際、障害物8等によりゲート体3が途中で停止してこのゲート体3による引き下げ付勢が解除されても、線材2は錘7によって引き下げ付勢が作用して弛みが生じず張設状態が保持されるので、巻き取りドラム1に巻かれている線材2も不規則に広がらず規則正しく整列した状態が維持され、ゲート体3が下降途中で停止した次の上昇動作の巻き取り時に乱巻が生じず、引っ掛かりや線材2同士の絡みによる巻き取りドラム1の動作不良等の不具合が発生することがない実用性に優れた画期的な線材吊上げ式昇降ゲートとなる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 巻き取りドラム
2 線材
3 ゲート体
4 入出ゲート
5 出入り口
6 抜け止め係止部
7 錘
8 障害物
9 移動空間部
10 受け止め部

Claims (4)

  1. 巻き取りドラムから巻き出され上方から垂下させた線材で吊設したゲート体を入出ゲートの出入り口に昇降自在に配設し、前記巻き取りドラムを回動させて前記線材を巻き取ることで前記ゲート体を上昇させて出入り口を開放し、前記線材を巻き出すことで前記ゲート体を下降させて前記出入り口を閉鎖する線材吊上げ式昇降ゲートにおいて、前記線材に、この線材を巻き取って前記ゲート体を吊上げ上昇する際にこのゲート体に係止する抜け止め係止部を設けて、この線材を巻きとることで前記抜け止め係止部が前記ゲート体に係止し、この抜け止め係止部が前記ゲート体に係止した状態で更に前記線材を巻き取ることで、このゲート体を吊上げ上昇するように構成し、前記垂下させた線材に錘を設けて、前記線材をこの錘により引き下げ付勢するように構成し、前記ゲート体に前記抜け止め係止部を抜け止め係止した状態で前記線材を巻き出して前記ゲート体を下降させてゆく際、このゲート体の下降軌道上に存在する障害物によって前記ゲート体が下降途中で停止若しくは下降速度が低下しても、前記錘が前記巻き取りドラムの巻き出し量に伴って下降移動することで前記線材に弛みが生じないように構成したことを特徴とする線材吊上げ式昇降ゲート。
  2. 前記巻き取りドラムの巻き出し動作を自動的に停止する自動巻き出し停止機構を備えたことを特徴とする請求項1記載の線材吊上げ式昇降ゲート。
  3. 前記線材の下端部に設けた前記錘の下方に、前記ゲート体が下降途中で停止しても前記線材の巻き出し動作に伴って前記錘が下降移動可能な移動空間部を設けたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の線材吊上げ式昇降ゲート。
  4. 前記ゲート体に、前記線材に設けた抜け止め係止部を受け止め係止する板状若しくは棒状に形成した受け止め部を設けて、前記抜け止め係止部がこの受け止め部に点接触若しくは線接触状態で当接し係止する構成としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の線材吊上げ式昇降ゲート。
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