JP2014030866A - ロボットの駆動モータ冷却機構 - Google Patents

ロボットの駆動モータ冷却機構 Download PDF

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Takuya Tanaka
卓也 田中
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Abstract

【課題】ロボットにおいて、冷却ファンを取り付けることなく、構造が簡単な駆動モータの冷却機構を提供するものである。
【解決手段】ロボット本体と、前記ロボット本体に回動自在に取り付けられ、この回動動作を行う機構部および機構部を駆動する駆動部を内蔵する可動体と、 前記可動体は、その外側上部に形成した開口部と、前記ロボット本体側の内側下部に形成した凹状部と、この凹状部に一端を連通させるとともに他端を前記駆動部に向けて形成した送風管とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明の実施形態はロボットの駆動モータ冷却機構に関する。
通常、産業用のロボットは、フレームとギヤから構成される機構部と、それらを駆動するモータ部と、モータ部のモータ等を制御する電装部と、これらすべての構成部品を内蔵する筐体部から構成されている。そして、このロボットを使用しているときに、駆動するモータに連続する負荷がかかると、このモータは高温になるため、モータを冷却させる必要があった。そこで、駆動モータの冷却のために、冷却ファンを取り付けて冷却していた。
しかしながら、上記従来技術では、冷却ファンを取り付けるためのスペースを必要とし、筐体部が大型化する要因になっていた。また、材料費や加工工数などの製造コストも高くなるという問題があった。
特開2005−161414号公報
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ロボットにおいて、冷却ファンを取り付けることなく、構造が簡単な駆動モータの冷却機構を提供するものである。
本発明の実施形態におけるロボットの駆動モータ冷却機構は、ロボット本体と、 前記ロボット本体に回動自在に取り付けられ、この回動動作を行う機構部および機構部を駆動する駆動部を内蔵する可動体と、前記可動体は、その外側上部に形成した通気開口と、前記ロボット本体側の内側下部に形成した凹状部と、この凹状部に一端を連通させるとともに他端を前記駆動部に向けて形成した送風管とを備えるものである。
実施形態のロボットの外観を示す斜視図。 同ロボットの外観を示す斜視図であって、可動体が開いた状態を示す図。 同ロボットの正面図であって、可動体が開いた状態における一部断面図。 同ロボットにおける可動体の一部拡大断面図。 同ロボットの可動体が閉じた状態における一部を切り欠いた斜視図。 同ロボットの可動体が開いた状態における一部を切り欠いた斜視図。 同ロボットの各部の電気的な接続を示すブロック図。
以下、実施形態のロボットの駆動モータ冷却機構について図面を参照して説明する。このロボット1は、一例として、店頭やイベント会場等での各種プレゼンテーションやプロモーションツールとして利用されるものである。
図1に示すように、このロボット1は、基部2と、胴体部3と、頭部4と、左右の腕部5,6とを備え、基部2,胴体部3および頭部4でロボット本体を構成し、左右の腕部5,6で可動体を構成している。そして、頭部4には、左右一対のカメラ部11が設けられ、胴体部3には、音声入出力部12が設けられている。音声入出力部12は、スピーカ13とマイク14(いずれも図6)とを有している。次に、基部2、胴体部3、頭部4、および腕部5,6について詳しく説明する。
基部2は、図1ないし図2に示すように、基部ハウジング2aと、左右の足部2bとを有している。左右の足部2bは、基部ハウジング2aに一体形成されている。ロボット1が店舗等の設置台(図示せず)に載置された状態では、基部ハウジング2aの底部と左右の足部2bとが設置台に当接している
胴体部3は、図1ないし図2に示すように、基部2の上方に配置されている。胴体部3は、胴体ハウジング3aを有し、この胴体ハウジング3aの正面部には、開口部3bが設けられている。開口部3bは、音声入出力部12によって閉塞されており、音声入出力部12のスピーカ13およびマイク14は、胴体ハウジング3aの内部に位置している。そして、胴体ハウジング3aの左右の側部には、図2に示すように、凹部3c(図面では一方の凹部3cのみが示されている)が設けられている。各凹部3cは、腕部5または腕部6を受け入れる。各凹部3cには通気口3dが設けられ、通気口3dは、一例として複数設けられて、網目状をなしている。通気口3dは、胴体ハウジング3aの内外を連通している。通気口3dに通風がされることで、胴体ハウジング3a内が冷却され、胴体ハウジング3a内の温度上昇が抑制される。
頭部4は、図1ないし図2に示すように、胴体部3の上方に配置されている。頭部4は、頭部ハウジング4aを有し、この頭部ハウジング4aの正面部には、左右一対のカメラ部11が設けられている。
次に、左右の腕部5,6は、図1に示すように、胴体部3の側方に配置されて、胴体部3の胴体ハウジング3aを挟む位置に位置する。左(一方)の腕部5の構成と右(他方)の腕部6の構成とは、左右対称であるので、以下では左の腕部5について詳細に説明し、右の腕部6について重複する説明は省略する。
腕部5は、図1ないし図2に示すように、概略円板状に形成されるとともに、外周部から内周部に向かうにつれて厚さが厚くなっている。腕部5は、連結機構(図示せず)によって、胴体部3の上部に連結されており、回動軸A(図1)回りに回動して、凹部3cの通気口3dを開閉できる。すなわち、腕部5は、上下に回動可能であって、閉位置(図1)と開位置(図2)との間で回動可能となっている。閉位置では、腕部5は、凹部3cに重なった状態となっており通気口3dを閉じている。開位置では、腕部5は、凹部3cから離間した状態となっており通気口3dを開放している。
次に、腕部5の内部構造について説明する。図3は、ロボット1の正面図であって、腕部5が開いた状態における腕部5の断面図である。図4は、この腕部5の拡大した断面図である。図3ないし図4に示すように、腕部5には、フレームとギヤ等から構成され腕部5の回動動作を行う機構部21と、この機構部21を駆動する駆動部としての駆動モータ22が内蔵されている。そして、この腕部5の内壁5b下部には凹状部23が形成され、この凹状部23の底部の中心に一端が連結し、他端が駆動モータ22に向けて開口した送風管24が形成されている。なお、腕部5の外壁5a上部には、腕部5内の空気を外部へ排出させる通気開口25(図1,図5−aおよび5−b)が形成されている。腕部5の外壁5aと内壁5bとの間に、凹状部23から送風管24を経て通気開口25に至る冷却風路が形成される。
次に、ロボット1における腕部5の動作について説明する。図5−aないし図5−bに示すように、腕部5は、機構部21を介して第1の駆動モータ22a(図6)に連結されており、第1の駆動モータ22aによって回動軸A回りに回動駆動される。腕部5の回動軸A回りの回動動作は、羽ばたき動作とも称される。図1中の矢印Bは、回動軸A回りの腕部5の回動方向を示している。なお、右の腕部6の羽ばたき動作用のモータは、第2の駆動モータ22b(図6)である。つまり、各腕部5,6毎に、羽ばたき動作用のモータがそれぞれ設けられている。これら腕部5,6の羽ばたき動作は、客の興味を引くためのものであり、客寄せの効果がある。
次に、腕部5の羽ばたき動作による第1の駆動モータ22aの冷却作用について説明する。上述したように、腕部5には、凹状部23から送風管24を経て通気開口25に至る冷却風路が形成されている。すなわち、腕部5が下降すると、腕部5の下部付近にある空気は凹状部23により集められ、送風管24を経て第1の駆動モータ22a付近に送られ、この空気流で第1の駆動モータ22aは冷却される。そして、冷却後の空気流は、腕部5上部に送られて通気開口25から外部へ排気される。図4中の矢印Cは、空気の流れを示している。このように、腕部5の羽ばたき動作を行う第1の駆動モータ22aは、腕部5の羽ばたき動作によって生じる空気流により冷却されるものであり、冷却のための冷却ファンは不要である。なお、腕部6の羽ばたき動作による第2の駆動モータ22bの冷却作用についても同様である。
また、ロボット1は、図6に示すように、制御部30を備えている。制御部30は、例えば胴体ハウジング3aに収納されており、CPU(Central Processing Unit)、プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含むコンピュータである。CPUはプログラムに従うことで各種の処理を実行する。
制御部30には、バスライン31を介して、カメラ部11、スピーカ13、マイク14、通信部15、第1〜第Nのモータ22a〜22x等が接続されている。通信部15は、一例として情報処理装置等のホスト装置と通信を行う。
制御部30は、カメラ部11やスピーカ13、マイク14等を用いて、顧客へのアシスト処理を行う。一例として、制御部30は、カメラ部11で撮像した顧客の画像から顧客の属性(例えば性別や年齢)を判別して、当該顧客に応じた情報(例えば商品の宣伝)をスピーカ(出力部)14を用いて行う。
以上、説明したように、本実施形態のロボットの駆動モータ冷却機構によれば、腕部の羽ばたき動作を行う駆動モータは、腕部の羽ばたき動作によって生じる空気流により冷却されるものであり、冷却ファンを取り付ける必要がなく、簡単な構造で駆動モータの冷却ができる。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 ロボット
2 基部(ロボット本体)
3 胴体部(ロボット本体)
4 頭部(ロボット本体)
5,6 腕部(可動体)
21 機構部
22 駆動モータ(駆動部)
23 凹状部
24 送風管
25 通気開口

Claims (3)

  1. ロボット本体と、
    前記ロボット本体に回動自在に取り付けられ、この回動動作を行う機構部および機構部を駆動する駆動部を内蔵する可動体と、
    前記可動体は、その外側上部に形成した通気開口と、前記ロボット本体側の内側下部に形成した凹状部と、この凹状部に一端を連通させるとともに他端を前記駆動部に向けて形成した送風管と、
    を備えるロボットの駆動モータ冷却機構。
  2. 前記可動体に形成した通気開口は、前記駆動部用ケーブルを通すための穴であることを特徴とする請求項1記載のロボットの駆動モータ冷却機構。
  3. 前記可動体は、一対の腕部で形成されたことを特徴とする請求項1ないし2記載のロボットの駆動モータ冷却機構。
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