JP2014028064A - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】使用時にファスニングシートに設けた易切り裂き線を引き裂くように促し、引き裂かれたファスニングシートを用いて紙おむつを使用者にフィットさせることにより、漏れの発生を防止する。
【解決手段】紙おむつの背側の両側部にそれぞれ、外方に突出する少なくとも上下2段の突出部が基材シートに形成されるとともに、前記突出部の内側面に粘着剤層又は面ファスナー要素が設けられたファスニングシートを備え、前記突出部を紙おむつの腹側表面に止着することにより身体に装着するようにした使い捨ておむつにおいて、前記上下突出部間において先端側から基端側へ向かって易切り裂き線が形成され、製品状態において、前記ファスニングシートの先端側が、突出部の内面側を内にして、折り返され、前記折り返し左右位置が、前記易切り裂き線の先端より前記ファスニングシートの基端側寄りの位置にある使い捨ておむつを提供する。
【選択図】図4

Description

本発明は、紙おむつの背側の両側部に設けたファスニングテープを紙おむつの腹側表面に止着することによって着用者に装着する使い捨ておむつに関するものである。
使い捨ておむつに用いられるファスニングテープについては、様々な工夫を施したものが開示されている。例えば、特許文献1記載の発明は、介護者が使用者に展開型紙おむつを装着する際、紙おむつの長手方向に対して使用者を適切な位置に容易に載置して装着できるようにするため、サイドフラップに設けた易切り裂き線と重なる位置に識別部を設けている。また、特許文献2記載の発明は、止着テープの隣接するつまみ部どうしを交差させたり広げたりして使用することを容易にするため、隣接するつまみ部の間に、固定部側に伸びる薄肉部を設けている。さらに、特許文献3記載の発明は、ファスニングシートを通常の止め方以外に、クロス止めにも任意に対応可能とするため、接合片の間のファスニングシート部分に対し、外縁側から内方側に至る易切り裂き線を設けている。
前記特許文献3記載の発明のように、ファスニングシートに設けた易切り裂き線を引き裂くことにより、ファスニングシートを上下に分離することができるタイプの製品は、ファスニングシートを止める位置の自由度が高まってクロス止めが可能となるため、使用者が痩せた体型であったとしても紙おむつをフィットさせることができるという利点がある。また、使用時にファスニングシートを分離させる形態であるため、生産時にはファスニングテープを1つの部材として扱うことができ、紙おむつ本体とファスニングシートの接着位置の調整が容易になる。
しかし、現在、一般に販売されている使い捨ておむつのファスニングシートに設けられた易切り裂き線は見え辛いものであり、ファスニングシートを上下左右に引っ張ることにより初めてその存在に気付く程度のものである。また、前記使い捨ておむつを使用する介護現場では、頻繁に介護職員が入れ替わるケースも多いため、経験年数が短い職員や不慣れな身内の介護者は、ファスニングシートに設けられた易切り裂き線に気づかずに、そのまま使用してしまう傾向が強い。その結果、紙おむつが使用者にフィットせずに、漏れが発生するという問題がある。
特許第4019151号公報 特開2011−200336号公報 特開2005−160506号公報
そこで、本発明の主たる課題は、使用時にファスニングシートに設けた易切り裂き線を引き裂くように促し、引き裂かれたファスニングシートを用いて紙おむつを使用者にフィットさせることにより、漏れの発生を防止することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
紙おむつの背側の両側部にそれぞれ、外方に突出する少なくとも上下2段の突出部が基材シートに形成されるとともに、前記突出部の内側面に粘着剤層又は面ファスナー要素が設けられたファスニングシートを備え、前記突出部を紙おむつの腹側表面に止着することにより身体に装着するようにした使い捨ておむつにおいて、
前記上下突出部間において先端側から基端側へ向かって易切り裂き線が形成され、
製品状態において、前記ファスニングシートの先端側が、突出部の内面側を内にして、折り返され、
前記折り返し左右位置が、前記易切り裂き線の先端より前記ファスニングシートの基端側寄りの位置にあることを特徴とする使い捨ておむつ。
(作用効果)
紙おむつの装着作業をする者が、ファスニングシートに設けた易切り裂き線の存在を認識していない場合であっても、紙おむつを装着する段階で、折り返されたファスニングシートの突出部の一方を折り返し位置まで外方へ展開すると、易切り裂き線の先端から少なくとも折り返し位置までは切り裂かれるので、易切り裂き線の存在の確認の有無に関係なく、切り裂きが可能となる。なお、易切り裂き線が折り返し位置よりさらに基端側に延在している場合には、さらに切り裂き操作を行えばよい。
<請求項2記載の発明>
前記上下突出部間の基端側の形状がほぼV字状をなし、先端側から基端側の終端へ向かって次第に狭まる曲線または直線からなる請求項1記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
前記のような構成にすることにより、易切り裂き線をより容易に切り裂くことができる。
<請求項3記載の発明>
前記折り返し位置から先端側へ伸びる易切り裂き線の間隔が、前記折り返し位置から基端側へ伸びる易切り裂き線の間隔よりも細かい請求項1または2記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
折り返し位置から基端側へ伸びる易切り裂き線よりも、折り返し位置から先端側へ伸びる易切り裂き線をより容易に切り裂くことができる。
<請求項4記載の発明>
前記易切り裂き線の先端側から折り返し位置までの間は、ほぼ全ての接合部分が予め切断されている請求項1〜3記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
前記請求項3と同様の効果を奏する。
<請求項5記載の発明>
前記上下2段の突出部のうち、一方の突出部が他方の突出部よりも長く、外方へ突出しており、
前記他方の突出部に設けられた粘着剤層又は面ファスナー要素の強度が、前記一方の突出部に設けられた粘着剤層又は面ファスナー要素の強度よりも強い請求項1〜4記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
紙おむつの装着作業を行う者が、上下2段の突出部のうち、外方へ突出する長さの長い一方の突出部をつまむように誘導できる。そして、一方の突出部に設けられた粘着剤層又は面ファスナー要素の強度が、他方の突出部に設けられた粘着剤層又は面ファスナー要素の強度よりも弱いため、つまんだ一方の突出部を剥がしやすくなる。
また、他方の突出部に設けられた粘着剤層又は面ファスナー要素の強度が強いため、易切り裂き線の切り裂きが容易となる。
<請求項6記載の発明>
前記折り返し左右位置は、前記易切り裂き線の先端側端部から10mm以上基端側へ離間した位置である請求項1〜5記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
折り返されたファスニングシートの突出部の一方を折り返し位置まで外方へ展開すると、易切り裂き線の先端から少なくとも折り返し位置まで切り裂かれるため、その切り裂かれる距離を長くすることができる。その結果、更なる切り裂き操作の労力を低減することができる。
以上のとおり本発明によれば、使用時にファスニングシートに設けた易切り裂き線を引き裂くように促し、引き裂かれたファスニングシートを用いて紙おむつを使用者にフィットさせることにより、漏れの発生を防止することができる。
本発明に係る使い捨ておむつの一部破断展開図である。 使い捨ておむつのファスニングシート部分の要部拡大図である。 使い捨ておむつのファスニングシート部分の従来の折り返し方法である。 使い捨ておむつのファスニングシート部分の本発明の折り返し方法である。 使い捨ておむつのファスニングシート部分の本発明の折り返し方法であって、上下突出部間の基端側の形状が、先端側から基端側へ向かって次第に狭まる曲線からなる例を示した図である。 使い捨ておむつのファスニングシート部分の本発明の折り返し方法であって、易切り裂き線の先端側から折り返し位置までの間がほぼ全て切断されている例を示した図である。 使い捨ておむつのファスニングシート部分の本発明の折り返し方法であって、一方の突出部の長さが他方の突出部よりも長い例を示した図である。 使い捨ておむつのファスニングシート部分の本発明の折り返し方法であって、折り返し位置および易切り裂き線の長さを変えた変形例を示した図である。 使い捨ておむつのファスニングシート部分の本発明の折り返し方法であって、易切り裂き線の長さを変えた変形例を示した図である。
以下、本発明の一実施形態について、添付図面を参照しながら詳説する。
なお、本発明の使い捨ておむつを構成する各構成物品において、紙おむつを展開した状態で、着用者に近い側の面を「使用面」といい、遠い側の面を「裏面」という。また、着用者の肌に近い側を「使用面側」といい、遠い側を「裏面側」という。さらに、ファスニングシートに関し、ファスニングシートを展開した状態で、使い捨ておむつの幅方向外側を「先端側」といい、幅方向中央側を「基端側」という。
図1は、本発明に係る使い捨ておむつ200を示している。この使い捨ておむつ200は、股間部と、その前後両側に延在する腹側部分F及び背側部分Bとを有するものである。各部の寸法は適宜定めることができる。
本実施例のテープ式使い捨ておむつ200は、裏面側にバックシート1を有し、使用面側に向かって順に、液不透過性シート15、吸収体3、トップシート2を積層した構造を有している。なお、図示はしないが、吸収体3とトップシート2の間にセカンドシート16を設けるようにしても良い。
本発明においては、着用者の肌に最も近い側にあるシートをトップシート2という。このトップシート2は、複数枚の単位シートから構成される。
吸収体3の外側には、液不透過性シート15が吸収体3の周縁より若干食み出すように設けられている。液不透過性シート15としては、遮水性を有するものが好ましく、ポリエチレンフィルム等の他、ムレ防止の点から遮水性を損なわずに透湿性を備えたシートも用いることができる。この遮水・透湿性シートは、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートを用いることができる。
また、液不透過性シート15の裏面は、不織布からなるバックシート1により覆われており、このバックシート1は、所定の食み出し幅をもって液不透過性シート15の周縁より外側に食み出している。バックシート1としては各種の不織布を用いることができる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。
前記のように、吸収体3の使用面に、セカンドシート16を設けても良い。セカンドシート16の側縁から吸収体3が一部食み出すようにセカンドシート16の幅を設けても良いし、吸収体3の側縁が食み出さないようにセカンドシート16の幅を広げることもできる。セカンドシート16としては、有孔または無孔の不織布や穴あきプラスチックシートなどが用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。本発明においては、このセカンドシート16を省略する形態も考えることができる。
また、前記紙おむつの腹側表面には、幅方向に沿ってフロントターゲットテープ6が設けられている。このフロントターゲットテープ6に後述する面ファスナー要素9を止着することによって、紙おむつが身体に装着される。
使い捨ておむつ200の背側方向両端部において、バックシート1とトップシート2の間にファスニングシート5が設けられる。ファスニングシート5とバックシート1やトップシート2とは、ホットメルト接着剤等により接着されている。なお、このファスニングシート5は、必ずしもバックシート1とトップシート2の間に設けなくても良い。具体的には、バックシート1の外面や、トップシート2の内面に設けるようにしても良い。
ファスニングシート5は、複数枚の不織布NFを貼り合わせて形成することも、一枚の不織布NFで形成することもできる。この不織布NFとしては公知のものを特に限定無く用いることができる。不織布NFを構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。また、不織布NFの加工方法としては、スパンレース法、スパンボンド法、SMS法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等の公知の方法を用いることができる。特にオレフィン系繊維を用いたスパンボンド不織布、SMS不織布が好ましい。使用する不織布NFの坪量は適宜定めることができるが、好ましくは50〜100g/m2の坪量を有するのが好ましい。
このファスニングシート5は、基端側がおむつ本体に固着され、基端側から先端側へ延在する基材シート8を有する。また、ファスニングシート5は、前記基材シート8の先端側に形成した、外方に突出する少なくとも上下2段の突出部12も有する。この突出部12は、基材シート8自体を外方へ突出させることによって形成しても良いし、基材シート8とは別体の突出部12を構成する部材を用意し、それを基材シート8と固着することによって形成しても良い。突出部12を基材シート8とは別体にする場合、その素材には不織布や弾性伸縮部材を用いることができる。弾性伸縮部材としては、例えば、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。不織布としては、例えば、前記基材シート8と同様の素材を用いることができる。
なお、前記突出部12は、少なくとも上下2段からなる。上下3段以上の突出部12を設けるようにしても良いが、製造の容易性や装着時の便宜性を考慮すると段数は少ないほうが好ましく、上下2段からなるものが特に好ましい。突出部12と突出部12の間に、両突出部12が離間した部分(離間部13)が形成される。
また、前記突出部12の内側面には、粘着剤層8又は面ファスナー要素9が設けられる。この粘着剤層8としては、例えば、ポリアクリル酸エステルを主体としたアクリル系接着剤や、天然ゴムまたは合成ゴムの弾力性成分を主体とした粘着付与剤を主成分として、これに可塑剤、老化防止剤などが配合されているゴム系接着剤などを使用することができる。その他、ホットメルト接着剤なども使用可能である。また、面ファスナー要素9としては、面ファスナーのフック材やループ材を用いることができる。
突出部12に面ファスナー要素9を設ける場合においては、紙おむつの腹側表面に設けたフロントターゲットテープ6と面ファスナー要素9とを脱着可能に止着できるようにする。例えば、突出部12に設けた面ファスナー要素9をフック材とした場合、フロントターゲットテープ6はループ材とする。また、突出部12に設けた面ファスナー要素9をループ材とした場合、フロントターゲットテープ6をフック材とする。
前記上下突出部12間の基材シート8には、先端側から基端側へ向かって易切り裂き線10が形成される。この易切り裂き線10は、ミシン目であっても良いし、円形や楕円形等の貫通孔を所定の間隔を空けて複数開けたものであっても良い。また、易切り裂き線10の長さは任意に決定することができる。具体的には、基材シート8の先端側末端から基端側末端まで設けても良いし、先端側末端から基端側へ向かって僅かな距離だけ設けるようにしても良い。しかし、先端側末端から基端側へ向かって僅かな距離だけ設けた場合は、後述する易切り裂き線10の切り裂きが生じる長さが短くなり、クロス止めをする場合などに更なる切り裂き操作の労力が必要となる。そのため、前記易切り欠き線の長さは、少なくとも基材シート8の先端側末端から10mm以上離間した位置まで設けるのが好ましい。
本発明は、製品状態において、前記ファスニングシート5の先端側が、突出部12の内面側を内にして、折り返される。このとき、その折り返し左右位置は、前記易切り裂き線10の先端より前記ファスニングシート5の基端側寄りの位置に設ける。
突出部12の内面側を内にして、ファスニングシート5の先端側を折り返したとき、突出部12の内面側に設けた粘着剤層又は面ファスナー要素と、対面するファスニングシート5が一時的に止着される。より詳細には、突出部12の内面側に粘着剤層を設けた場合は、その粘着剤層が粘着剤層と対面するファスニングシートに粘着する。また、突出部12の内面側に面ファスナー要素を設けた場合は、その面ファスナー要素が面ファスナー要素と対面するファスニングシートに係止する。なお、前記面ファスナー要素が雄材である場合は、ファスニングシートが雌材の役割を果たす。また、前記面ファスナー要素が雌材である場合は、折り返した時に雌材と対面するファスニングシートの表面に雄材を設ける。前記面ファスナー要素が雄材である場合にも、対面するファスニングシートの表面に雌材を設けるようにしてもよい。
そして、紙おむつの装着作業を行う者が、ファスニングシート5に設けた易切り裂き線10の存在を認識していない場合であっても、紙おむつを装着する段階で、折り返されたファスニングシート5の突出部12の一方を折り返し位置14まで外方へ展開すると、易切り裂き線10の先端から少なくとも折り返し位置14までは切り裂かれる。これは、一方の突出部12を外方へ展開する力と、他方の突出部12の内面側に設けた粘着剤層又は面ファスナー要素が対面するファスニングシート5に止着する力の相互作用によるものである。よって、易切り裂き線10の存在を認識していない場合であっても、易切り裂き線10を切り裂くことができる。その結果、引き裂かれたファスニングシート5を用いて紙おむつを使用者にフィットさせて装着することができ、尿などの漏れの発生を防止することができる。なお、易切り裂き線10が折り返し位置14よりさらに基端側に延在している場合には、さらに切り裂き操作を行うことで、上下のファスニングシート5をより自由に動かすことができるようになる。その結果、引き裂かれたファスニングシート5を用いて紙おむつを使用者によりフィットさせて装着することができる。
なお、前記上下突出部12間の離間部13の基端側の形状がほぼV字状をなし、先端側から基端側の終端へ向かって次第に狭まる曲線または直線からなることが好ましい。上下突出部12間の基端側の形状を図4のようにすることもできるが、図5のような形態にすることにより、易切り裂き線10をより容易に切り裂くことができる。なお、図5においては曲線からなる例を示したが、直線からなるようにしても良い。
また、前記折り返し位置14から先端側へ伸びる易切り裂き線10の間隔は、前記折り返し位置14から基端側へ伸びる易切り裂き線10の間隔よりも細かいほうが好ましい。具体的には、折り返し位置14から先端側へ伸びる易切り裂き線10の引裂強度を0.01〜6N、好ましくは0.01〜2Nとなるようにミシン目間隔を調整し、折り返し位置14から基端側へ伸びる易切り裂き線10の引裂強度を3〜10N、好ましくは4〜8Nとなるようにミシン目間隔を調整することが好ましい。
または、前記易切り裂き線10の先端側から折り返し位置14までの間について、ほぼ全ての接合部分が予め切断されているようにする構成も好ましい。このとき、易切り裂き線10の先端側から折り返し位置14までの間は、切り裂きを容易にする観点から、接合している箇所の数が少ないほうが好ましい。また、このとき、易切り裂き線10の先端側から折り返し位置14までの間で接合している箇所を、先端側に近い位置に設けることが好ましい。接合している箇所が先端側から遠い場合は、切り裂きが容易になるという利点があるが、製造時に先端側が2つに別れて意図しない折れ方をする可能性があるという不利益があるからである。
前記のような構成にすることにより、折り返し位置14から基端側へ伸びる易切り裂き線10よりも、折り返し位置14から先端側へ伸びる易切り裂き線10をより容易に切り裂くことができる。その結果、装着作業時に、易切り裂き線10の存在の確認の有無に関係なく、易切り裂き線10を切り裂くことができるという本発明の効果を得やすくなる。
また、前記上下2段の突出部12のうち、一方の突出部12を他方の突出部12よりも長く、外方へ突出させるとともに、前記他方の突出部12に設けられた粘着剤層又は面ファスナー要素9の強度を、前記一方の突出部12に設けられた粘着剤層又は面ファスナー要素9の強度よりも強くすることが好ましい。このように他方の突出部12に設けられた粘着剤層又は面ファスナー要素9の強度が強いため、一方の突出部12をつまんで剥がしたときに、易切り裂き線10の切り裂きが容易となる。また、一方の突出部12が他方の突出部12よりも長く、外方へ突出しているため、紙おむつの装着作業を行う者が、上下2段の突出部12のうち、外方へ突出する長さの長い一方の突出部12をつまむように誘導することができる。そして、一方の突出部12に設けられた粘着剤層又は面ファスナー要素9の強度が、他方の突出部12に設けられた粘着剤層又は面ファスナー要素9の強度よりも弱いため、つまんだ一方の突出部12を剥がしやすくなる。
また、前記折り返し左右位置は、前記易切り裂き線10の先端側端部から10mm以上基端側へ離間した位置に設けるのが好ましい。このような構成にすることにより、折り返されたファスニングシート5の突出部12の一方を折り返し位置14まで外方へ展開すると、易切り裂き線10の先端から少なくとも折り返し位置14まで切り裂かれるため、その切り裂かれる距離を長くすることができる。その結果、更なる切り裂き操作の労力を低減することができる。
また、前記易切り裂き線10の基端には、基端からの引き裂きを防止すべく、C字形状の切込み20が設けられている。この切込み20は易切り裂き線10を基端側まで引き裂いた場合に、基端に生ずる応力を分散させ、易切り裂き線10の基端を更に超えて引き裂きが生じないようにするためのものである。したがって、かかる応力を分散させる目的を果たせれば、形状は前記C 字状に拘泥されず、円形状、楕円状、三角形状等の任意の形状にすることができる。
また、ファスニングシート5を製造する段階において、廃棄部材を減らすために、前記上下2 段の突出部12の間の離間部13の形状と、前記突出部12の形状とが点対称となるようにするのが良い。具体的には、所定の幅のファスニングシートを繰出して、中央位置に連続して面ファスナー要素9を接着又は接着剤層を塗布する。そして、前記面ファスナー要素9または接着剤層を交互に横切りかつ連続する波状曲線によって切断するとともに、各ファスニングシート5に分割するための切断線を入れ、かつファスニングシート5毎に所定位置に易切り裂き線10を入れることで製造する。
1…バックシート、2…トップシート、3…吸収体、4…バリヤシート、5…ファスニングシート、6…フロントターゲットテープ、7…糸状弾性伸縮部材、8…基材シート、9…面ファスナー要素、10…易切り裂き線、11…引き裂き止め、12…突出部、13…離間部、14…折り返し位置、15…液不透過性シート、16…セカンドシート、F…腹側部分、B…背側部分、EF…エンドフラップ部、SF…サイドフラップ部

Claims (6)

  1. 紙おむつの背側の両側部にそれぞれ、外方に突出する少なくとも上下2段の突出部が基材シートに形成されるとともに、前記突出部の内側面に粘着剤層又は面ファスナー要素が設けられたファスニングシートを備え、前記突出部を紙おむつの腹側表面に止着することにより身体に装着するようにした使い捨ておむつにおいて、
    前記上下突出部間において先端側から基端側へ向かって易切り裂き線が形成され、
    製品状態において、前記ファスニングシートの先端側が、突出部の内面側を内にして、折り返され、
    前記折り返し左右位置が、前記易切り裂き線の先端より前記ファスニングシートの基端側寄りの位置にあることを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 前記上下突出部間の基端側の形状がほぼV字状をなし、先端側から基端側の終端へ向かって次第に狭まる曲線または直線からなる請求項1記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記折り返し位置から先端側へ伸びる易切り裂き線の間隔が、前記折り返し位置から基端側へ伸びる易切り裂き線の間隔よりも細かい請求項1または2記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記易切り裂き線の先端側から折り返し位置までの間は、ほぼ全ての接合部分が予め切断されている請求項1〜3記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記上下2段の突出部のうち、一方の突出部が他方の突出部よりも長く、外方へ突出しており、
    前記他方の突出部に設けられた粘着剤層又は面ファスナー要素の強度が、前記一方の突出部に設けられた粘着剤層又は面ファスナー要素の強度よりも強い請求項1〜4記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記折り返し左右位置は、前記易切り裂き線の先端側端部から10mm以上基端側へ離間した位置である請求項1〜5記載の使い捨ておむつ。
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