JP2014028050A - ステント搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】医師等の操作者による治療の手技を容易にしたうえで、気泡を効率的に除去することができるステント搬送装置を提供することを目的とする。
【解決手段】イントロデューサー2とシャフト3によって目的部位にステントを搬送するステント搬送装置1であって、イントロデューサー2は、遠位端41と近位端42とを有し、内腔4Bを有するチューブ状のシース4と、両端に設けられた開口部51、52と連通する内腔5Bを有する管状のハブ5とを備え、ハブ5の内腔5Bとシース4の内腔4Bとが連通するようにハブ5の遠位端とシース4の近位端42とが連通されるように接続され、シャフト3は、イントロデューサー2より長い長さを有し、イントロデューサー2の近位端側においては、イントロデューサー2が屈曲可能に構成され、気体透過性樹脂を含む気体透過性管状部6を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ステント搬送装置に関する。
近年、血管などに狭窄部などが生じた場合、自己拡張型のステントを狭窄部に搬送して、狭窄部を広げることによる治療が行われている。このような自己拡張型のステントを患者の血管を通して搬送するために、たとえば特許文献1をはじめとする様々な自己拡張型ステント搬送装置が用いられている。このような自己拡張型ステント搬送装置は、一般的に、図4に示されるように、チューブ状のシース101と、シース101にコネクタ102を介して固定されたY字状のハブ103と、シース101およびハブ103に挿通されるシャフト104を有している。このシャフト104をシース101およびハブ103に対して移動することにより、シース101内に導入されたステント(図示せず)を狭窄部において拡張させて留置する。
このような自己拡張型ステント搬送装置を用いて、狭窄部にステントを留置するためには、まず、患者の血管にガイドワイヤ(図示せず)を挿入し、ガイドワイヤに沿って血管拡張用のダイレーター(図示せず)を動脈に挿入した後に、ダイレーターの内側に、ガイドワイヤに沿ってシース101の先端を体内に入れた後にハブ103のポート105から生理食塩水を導入して、シース101内を生理食塩水で充填する。その後、シース101内に入った気泡をハブ103の気体排出口となるポート105から排出させる。そして、シース101を体内の体腔に沿って挿入し、シース101が目的部位付近まで到達した後に、ハブ103の端部(図3中、右側の端部)に形成されたシャフト挿通孔106を通してシース101にシャフト104が挿入される。シース101に挿入されたシャフト103により畳まれたステントを目的部位に搬送して、自己展開によってステントが目的部位に留置される。
特開2000−245846号公報
しかしながら、シース101とハブ103の2つの部材は、互いに対して固定されており、シャフト挿通孔106は、シース101およびハブ103と同軸上に配置されている。そのため、シャフト104のハブ103への挿入については、シャフト104を扱う医師は、シャフト104とシース101とが同軸上になるように、シャフト104とハブ103とを持ったうえで、シャフト104の挿入操作をしなければならない。したがって、シャフト104を挿入するために、体腔にシース101を挿入した状態でハブ103の位置を調整するなど、挿入操作がしづらく、治療をやりにくいという問題があった。
ハブ103にはポリカーボネートなどの硬質の樹脂が用いられるのが普通であるが、挿入操作を容易とするために、可撓性を有する軟質のシリコン樹脂、ポリプロピレン若しくはフッ素樹脂などの、医療用の軟質樹脂を用いることも考えられる。しかし、これらの樹脂は基本的に疎水性であるために血液との親和性が悪く、気泡とハブ103の内壁との界面での水分(血液)の濡れ性が低いために気泡が移動しにくく、ポート105や基端に設けられる弁から気泡が抜け難い。したがって、このような場合でも、医師は、気泡を抜くために、ハブ103に刺激を加えるなどして、ハブ103内の気泡を除去するが、患者に影響を与えない程度の振動等の刺激のために、効率的に気泡を除去できず、手術に時間を要して患者に負担をかけることが考えられる。
また、ハブ103内の気泡をポート105から抜くためには、ポート105を上側とする必要があるので、シース101導入時の操作後に、患者に負担を与えないようにポート105を上側とする操作が必要となる。そのため、ポート105を上側とするハブ103の軸周りの回転操作をした場合には、その回転に伴ってシース101も患者の体腔内で回転することとなり、手術における手技が難しくなる。
そこで、本発明はかかる問題点に鑑みて、医師等の操作者による治療の手技を容易にしたうえで、気泡を効率的に除去することができるステント搬送装置を提供することを目的とする。
本発明のステント搬送装置は、イントロデューサーとシャフトによって目的部位にステントを搬送するステント搬送装置であって、前記イントロデューサーは、遠位端と近位端とを有し、内腔を有するチューブ状のシースと、両端に設けられた開口部と連通する内腔を有する管状のハブとを備え、前記ハブの内腔と前記シースの内腔とが連通するように前記ハブの遠位端と前記シースの近位端とが連通されるように接続され、前記シャフトは、前記イントロデューサーの内腔に挿通可能であって、前記イントロデューサーより長い長さを有し、前記イントロデューサーの近位端側においては、前記イントロデューサーが屈曲可能に構成され、気体透過性樹脂を含む気体透過性管状部を有することを特徴とする。
また、前記気体透過性管状部が、気体透過性の軟質樹脂により構成され、屈曲可能であることが好ましい。
また、前記気体透過性管状部が硬質であり、前記気体透過性管状部の近位端側に、軟質樹脂により構成された屈曲可能な可撓性管状部を有することが好ましい。
また、前記シースの内腔は、ステントを挿入可能な内腔であり、前記イントロデューサーは、前記イントロデューサーの近位端の開口部から挿入されたステントが前記イントロデューサーの遠位端より送出されるように構成されることが好ましい。
また、前記シャフトがカテーテルであることが好ましい。
本発明によれば、イントロデューサーの近位端側において、イントロデューサーを屈曲可能に構成することにより、シャフトを挿入するための挿通孔の向きを容易に変えることができるため、シャフトをイントロデューサーに入れやすくすることができる。また、イントロデューサーの近位端側において、気体透過性管状部を有するので、気泡を効率的に除去することができる。
本発明のステント搬送装置を示す図である。 本発明のステント搬送装置の他の実施形態を示す図である。 本発明のステント搬送装置の屈曲状態を示す図である。 従来の自己拡張型ステント搬送装置を示す図である。
以下、添付図面を参照し、本発明のステント搬送装置を詳細に説明する。図1に示されるように、本発明のステント搬送装置1は、イントロデューサー2とシャフト3によって、たとえば動脈瘤など、血管の狭窄部である目的部位にステント(図示せず)を搬送するものである。イントロデューサー2は血管などの体腔を介して体内に挿入される部材であり、イントロデューサー2の挿入に先立って血管などの体腔に挿入されるガイドワイヤ(図示せず)を伝って、血管の狭窄部などの目的部位にステントを搬送し、シャフト3により目的部位でステントを拡張して目的部位に留置させる。なお、本明細書において、「ステント」とは、人体の管状の部分に留置され、管腔内部から広げる金属製の網状のチューブであるステントだけでなく、ステントを人工血管で被覆したステントグラフトも含む。
イントロデューサー2は、図1に示されるように、遠位端41と近位端42とを有し、内腔4Bを有するチューブ状のシース4と、両端に設けられた開口部51、52と連通する内腔5Bを有する管状のハブ5とを備えている。ここで、「近位端」とは、医師などの操作者の手元側(図1中、右側)の端部をいい、「遠位端」とは、操作者の手元側から離れる方向側(図1中、左側)の端部をいう。なお、図1および図2において、イントロデューサー2の遠位端を参照符号21で示し、イントロデューサー2の近位端を参照符号22で示している。シース4の挿入に先立って血管などの体腔に挿入されたガイドワイヤのうち体外に残された部分に、シース4の内腔4Bにガイドワイヤが入るように、シース4の遠位端41側からシース4にガイドワイヤを通して、シース4が体内に挿入される。シース4の内腔4Bには、シャフト3がイントロデューサー2の近位端22側から挿入されるのであるが、ステントの生体内の留置においては、イントロデューサー2内においてステントがシャフト3により近位端22側から遠位端21側へと押し出されて、生体内に留置されることとなる。
シース4は、硬質樹脂により成形され、その材料は生体適合性があるものが好ましく、体腔内に問題なく挿入でき、保持できる硬度を有するものであれば特に限定はされないが、たとえば、FEP(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体)等のフッ素樹脂や、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂を用いることができる。また、シース4の材料となる樹脂に、X線不透過物質を練りこんで、X線透視下でシース4の体内での位置を確認できるようにしてもよい。X線不透過物質は特に限定されないが、バリウム、ビスマス等の金属元素を含む化合物、金や白金等の貴金属元素を含む化合物を用いることができる。シース4の外径、内径、長さは、用途や目的部位の場所に応じて適宜変更が可能であり、様々な外径、内径、長さのものを用いることができる。
イントロデューサー2は、図1に示されるように、シース4と、シース4の近位端42側に、後述する気体透過性管状部6を介して接続されたハブ5とを備えている。ハブ5は、図1に示されるように、遠位端側の開口部51と、近位端側の開口部52とを有しており、開口部51と開口部52との間に内腔5Bを有している。ハブ5の内腔5Bとシース4の内腔4Bとが連通するように、ハブ5の遠位端(開口部51側)とシース4の近位端42とが連通されるように接続されている。図1では、ハブ5の遠位端とシース4の近位端42とは、後述する気体透過性管状部6を介して連通し、ハブ5の内腔5Bとシース4の内腔4Bとを含む1つの通路を形成しているが、図2に示されるように、後述する可撓性管状部7や接続部材等、他の部材を介して接続されて1つの通路を形成してもよい。内腔4B、内腔5Bを含む1つの通路は、ステントを送り込むうえで段差のない同径の通路を形成することが好ましい。シース4、ハブ5、気体透過性管状部6、可撓性管状部7の接続は、これらを互いに液密に接続することができれば、特に限定されず、一体成形してもよいし、外部から別部材を用いて接続してもよい。
図1に示されるように、ハブ5の近位端側の開口部52には、開口部52を閉じるためのキャップ8が取付けられる。キャップ8は、シャフト3を挿通するための挿通孔81が形成されており、ハブ5の内腔5Bと連通している。挿通孔81には弁82が設けられており、ハブ5の内腔5B内をフラッシュするために生理食塩水が入れられたときに外部に生理食塩水が漏れないように構成されている。ハブ5は、図1に示されるように、ポート53を有しており、このポート53に三方活栓(図示せず)などが取り付けられ、ポート53を介してハブ5の内腔5B内に生理食塩水が投与される。ハブ5の材料は特に限定されないが、比較的硬質のポリカーボネートやポリプロピレンなどの樹脂により成形される。また、ハブ5の形状は、図1に示された形状に限定されることはなく、公知の形状と同様の形状のものを用いることができる。
ハブ5に取り付けられたキャップ8の挿通孔81から挿入されるシャフト3は、イントロデューサー2の内腔4B、5Bに挿通可能であって、図1に示されるように、イントロデューサー2より長い長さを有している。イントロデューサー2は、イントロデューサー2の人体への挿入部位から目的部位までの長さに応じて様々な長さとなるため、シャフト3も同様にイントロデューサー2よりも長く、目的部位までの長さに応じて変更が可能である。
シャフト3は、ステントを血管の狭窄部等の目的部位においてステントをシース4内から押し出したり、シャフト3自体からステントを開放したりして、狭窄部に留置する。シャフト3自体の形状や、構造は、ステント搬送装置1の構造により様々なシャフト3を用いることができる。ここで、本発明のステント搬送装置1は、ステントを搬送できる構成であれば、様々な構造に適応できるが、たとえば、ステントをシース4の内腔4Bを通して搬送してもよいし、シース4に挿入されたカテーテルによりステントを搬送してもよい。すなわち、シース4の内腔4Bが、ステントを挿入可能な内腔として構成し、イントロデューサー2が、イントロデューサー2の近位端22の開口部(ハブ5の開口部52)から挿入されたステントがイントロデューサー2の遠位端21(シース4の遠位端41)より送出されるように構成してもよいし、たとえば、冠動脈や径の細い血管に用いる場合は、シャフト3をカテーテルとして、カテーテルシャフトの中にステントを収容し、カテーテルの操作により、カテーテルシャフト内に収容されたステントを拡張させたり、バルーンを有するカテーテルシャフトを用いてステントを拡張させてもよい。シャフト3の材料は、シャフト3の用途や構造に応じて選択されるが、たとえば、やや軟質のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)やポリエチレンを用いることができる。
本発明のステント搬送装置1は、図1に示されるように、イントロデューサー2の近位端側においては、イントロデューサー2が屈曲可能に構成され、気体透過性樹脂を含む気体透過性管状部6を有している。図1においては、気体透過性管状部6が、気体透過性の軟質樹脂により構成され、イントロデューサー2を屈曲可能としているが、図2に示されるように、近位端側の所定の範囲内において気体透過性管状部と可撓性管状部とを有していればよく、気体透過性管状部6を硬質とし、気体透過性管状部6の近位端側に、軟質樹脂により構成された屈曲可能な可撓性管状部7を有していてもよい。また、気体透過性管状部6および可撓性管状部7以外の他の部材をシース4とハブ5の間に設けたものであってもよい。
図1に示す実施形態では、イントロデューサー2の屈曲可能部分を気体透過性管状部6により併用しており、気体透過性管状部6の遠位端がシース4の近位端42に接続され、気体透過性管状部6の内腔6Bが、シース4の内腔4Bに連通している。また、気体透過性管状部6の近位端はハブ5の遠位端に接続され、気体透過性管状部6の内腔6Bは、ハブ5の内腔5Bに連通している。気体透過性管状部6は気体透過性樹脂を含んだ軟質樹脂により構成され、気体透過性管状部6の内腔6Bの位置にある気泡を外部に排出する。
また、図2に示す実施形態では、イントロデューサー2の屈曲可能部分を可撓性管状部7が担い、空気を外部に排出する部分は、硬質の気体透過性管状部6が担っている。図2に示す実施形態では、気体透過性管状部6の遠位端がシース4の近位端42に接続され、気体透過性管状部6の内腔6Bが、シース4の内腔4Bに連通している。また、気体透過性管状部6の近位端が可撓性管状部7の遠位端に接続され、可撓性管状部7の近位端がハブ5の遠位端に接続され、気体透過性管状部6の内腔6Bが可撓性管状部7の内腔7Bに、可撓性管状部7の内腔7Bが、ハブ5の内腔5Bに連通している。
気体透過性樹脂としては、軟質のものとしては、気体を透過することができ、操作者の操作により屈曲可能なものであればよいが、たとえば、延伸ポリテトラフルオロエチレン(e−PTFE)や、発泡シリコンを用いることができ、硬質のものとしては、気体を透過することができるものであればよいが、たとえば、ポリエステル、多孔質ポリプロピレンや、多孔質ポリオレフィンなどを用いることができる。なお、気体透過性樹脂は、成形等により気体透過性樹脂を気体透過性管状部6の周方向の一部、または軸方向の一部に設けたものであってもよいが、気体透過性管状部6の全周が気体透過性樹脂からなることが好ましく、気体透過性管状部6の全周が気体透過性樹脂により構成されていることにより、イントロデューサー2の操作により、イントロデューサー2を回転させても(たとえば、図1におけるポート53が図1中、下を向くように回転した場合など)、イントロデューサー2の上部側に移動した空気と接触する部位に気体透過性樹脂が位置しているため、常に空気を排出することができる。
また、可撓性管状部7に用いられる軟質樹脂は、生体適合性があり、操作者の操作により屈曲可能なものであれば特に限定されないが、たとえば、ポリ塩化ビニル(PVC)やシリコンあるいは各種熱可塑性エラストマー(TPE)を用いることができる。
つぎに、本発明のステント搬送装置1を用いたステントの搬送について図1に示す実施形態に基づいて説明する。まず、ガイドワイヤ、ダイレーター(ガイドワイヤおよびダイレーターは図示していない)、イントロデューサー2を用意し、患者の血管にガイドワイヤを挿入し、ガイドワイヤに沿ってダイレーターを動脈に挿入する。その後、ダイレーターの内側に、ガイドワイヤに沿ってシース4の遠位端41を体内に入れた後にハブ5のポート53から生理食塩水を導入して、イントロデューサー2内を生理食塩水で充填する。この生理食塩水をイントロデューサー2内に充填する前に、シャフト3の先端をキャップ8の挿通孔81から挿入する。このとき、医師は、気体透過性管状部6を所望の方向に屈曲させて、挿通孔81をシャフト3が入れやすい方向に向ける。イントロデューサー2内に生理食塩水が導入されると、シース4の内腔4B内の空気が、気体透過性管状部6の内腔6Bまで移動し、気体透過性管状部6において、充填された生理食塩水の液圧により、外部に排出される。気体が気体透過管状部6から全て排出されたのを確認した後にイントロデューサー2をイントロデューサー2の近位端22側まで体内に挿入する。イントロデューサー2が目的部位付近まで到達した後に、シャフト3により畳まれたステントを目的部位に搬送して、自己展開によってステントが目的部位に留置される。
このように、本発明のステント搬送装置1によれば、イントロデューサー2が屈曲可能に構成され、シャフト3をイントロデューサー2に挿入するときに、イントロデューサー2と同軸上にシャフト3を配置せずに、イントロデューサー2の近位端22側を屈曲させることにより、シャフト3を自由な位置からイントロデューサー2に挿入することができる。イントロデューサー2は、イントロデューサー2の人体への挿入箇所から目的部位までの長さが必要であり、シャフト3も、イントロデューサー2よりも長い長さが必要であるため、シャフト3を挿入するときに、イントロデューサー2と同軸上または同軸に近い角度で挿入する場合は扱いづらい。しかしながら、図3に示すように、イントロデューサー2を屈曲可能にすることにより、シャフト3を挿入するための挿通孔81の向きを、医師などの操作者が所望する向きに変更することができる。したがって、シャフト3の挿入時の操作性が向上し、操作者の手技の負担を減らすことができる。
また、イントロデューサー2の近位端22側において、気体透過性樹脂を含む気体透過性管状部6を有しているので、シース4の内腔4B内の空気は、気体透過性管状部6内に満たされた生理食塩水(生理食塩水と血液の混合物)の圧力により、気体透過性管状部6から排出される。したがって、従来のようにハブのポートから排出されずにイントロデューサー内に残った気泡を排出するために、ハブに刺激を加えたりする必要がなくなり、完全に気泡が排出されるまでの時間を短縮することができる。また、気体透過性管状部6を有することにより、ポート53から空気を抜く必要がなくなるため、イントロデューサー2をポート53が常に上を向いた状態で保持しながら挿入する必要がなくなる。したがって、医師などの操作者の治療の手技が容易になる。
さらに、図1に示す実施形態のように、気体透過性管状部6が気体透過性の軟質樹脂により構成され、屈曲可能である場合には、気体透過性管状部6が、シース4の内腔4B内の空気を効率よく排出できるだけでなく、シャフト3の挿入も容易にするという2つの機能を兼ね備え、さらにイントロデューサー2を体内に挿入するときに、ポート53などの空気の排出口から空気を出す必要がなくなり、イントロデューサー2の操作の自由度が高まる。
また、図2に示す実施形態では、気体透過性管状部6の近位端側に、軟質樹脂により構成された屈曲可能な可撓性管状部7を有しているため、シース4内の空気は、まず気体透過性管状部6に移動して、気体透過性管状部6により空気が排出される。したがって、可撓性管状部7に、シリコン樹脂など血液との親和性が悪い材料のものを用いたとしても、可撓性管状部7よりも遠位端側にある気体透過性管状部6によりシース4からの空気が排出されるため、シース4の内腔4B内の空気を効率よく排出できるだけでなく、可撓性管状部7によりシャフト3の挿入を容易にすることができる。さらに、イントロデューサー2を体内に挿入するときに、ポート53などの空気の排出口から空気を出す必要がなくなり、イントロデューサー2の操作の自由度が高まる。
1 ステント搬送装置
2 イントロデューサー
21 イントロデューサーの遠位端
22 イントロデューサーの近位端
3 シャフト
4 シース
41 シースの遠位端
42 シースの近位端
4B 内腔
5 ハブ
51、52 開口部
53 ポート
5B 内腔
6 気体透過性管状部
6B 内腔
7 可撓性管状部
7B 内腔
8 キャップ
81 挿通孔
82 弁

Claims (5)

  1. イントロデューサーとシャフトによって目的部位にステントを搬送するステント搬送装置であって、
    前記イントロデューサーは、
    遠位端と近位端とを有し、内腔を有するチューブ状のシースと、
    両端に設けられた開口部と連通する内腔を有する管状のハブとを備え、
    前記ハブの内腔と前記シースの内腔とが連通するように前記ハブの遠位端と前記シースの近位端とが連通されるように接続され、
    前記シャフトは、前記イントロデューサーの内腔に挿通可能であって、前記イントロデューサーより長い長さを有し、
    前記イントロデューサーの近位端側においては、前記イントロデューサーが屈曲可能に構成され、気体透過性樹脂を含む気体透過性管状部を有することを特徴とするステント搬送装置。
  2. 前記気体透過性管状部が、気体透過性の軟質樹脂により構成され、屈曲可能であることを特徴とする請求項1に記載のステント搬送装置。
  3. 前記気体透過性管状部が硬質であり、前記気体透過性管状部の近位端側に、軟質樹脂により構成された屈曲可能な可撓性管状部を有することを特徴とする請求項1に記載のステント搬送装置。
  4. 前記シースの内腔は、ステントを挿入可能な内腔であり、
    前記イントロデューサーは、前記イントロデューサーの近位端の開口部から挿入されたステントが前記イントロデューサーの遠位端より送出されるように構成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のステント搬送装置。
  5. 前記シャフトがカテーテルである請求項1〜3のいずれかに記載のステント搬送装置。
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