JP2014026776A - 非水電解質二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】負極活物質としてSiOと黒鉛を用いた非水電解質二次電池において、サイクル特性に優れた非水電解質二次電池を得る。
【解決手段】負極合剤層を含む負極と、正極と、非水電解質とを備える非水電解質二次電池であって、負極合剤層中に、負極活物質としてのSiO(x=0.8〜1.2)及び黒鉛と、ポリメタクリル酸メチル及びポリスチレンから選ばれる少なくとも一種の添加樹脂と、カルボキシメチルセルロースと、スチレンブタジエンゴムとが含まれていることを特徴としている。
【選択図】なし

Description

本発明は、非水電解質二次電池に関するものである。
SiOで表わされるシリコン酸化物は、比容量が高く、充電時にLiを吸収した際の体積膨張率もSiに比べて小さいことから、黒鉛と混合して負極活物質として用いることが検討されている(特許文献1など)。
しかしながら、SiOで表わされるシリコン酸化物を負極活物質として用いた非水電解質二次電池は、サイクル初期において容量が著しく低下するという課題がある。
特許文献2及び3においては、負極内にバインダー成分として、ポリメタクリル酸メチルやポリスチレンを含有することが提案されている。
しかしながら、ポリメタクリル酸メチルやポリスチレンは、水に膨潤する性質を有しておらず、このため、カルボキシメチルセルロース(CMC)のように増粘剤としての効果を発揮しない。このため、分散性や塗工性が大きく低下し、電極が作製できないという問題を生じる。
特開2011−233245号公報 特開平11−354126号公報 特開2000−67871号公報
本発明の目的は、負極活物質としてSiOと黒鉛を用いた非水電解質二次電池において、サイクル特性に優れた非水電解質二次電池を提供することにある。
本発明は、負極合剤層を含む負極と、正極と、非水電解質とを備える非水電解質二次電池であって、負極合剤層中に、負極活物質としてのSiO(x=0.8〜1.2)及び黒鉛と、ポリメタクリル酸メチル及びポリスチレンから選ばれる少なくとも一種の添加樹脂と、カルボキシメチルセルロースと、スチレンブタジエンゴムとが含まれていることを特徴としている。
本発明によれば、負極活物質としてSiOと黒鉛を用いた非水電解質二次電池において、サイクル特性を改善することができる。
本発明においては、負極合剤層中に、カルボキシメチルセルロース(CMC)及びスチレンブタジエンゴム(SBR)に加えて、ポリメタクリル酸メチル及びポリスチレンから選ばれる少なくとも一種の添加樹脂が含有されている。
負極合剤層に含有された添加樹脂は、非水電解質二次電池を組み立てた際、非水電解質の溶媒を吸収し、膨潤して体積が膨張する。膨張した添加樹脂は、SiOの表面と接し、その表面を覆う。これにより、SiO表面と非水電解質との反応が抑制される。これによって、サイクル初期におけるSiO表面上に非水電解質の分解物の厚い膜が形成されるのを抑制することができ、サイクル初期における容量低下を抑制することができる。
また、膨潤した添加樹脂は、伸縮性があるため、SiOの大きな膨張/収縮に対応して変形し、SiOの表面からはがれることはない。このため、SiOの表面は、膨張した添加樹脂によって覆われたままの状態で存在する。このため、SiO表面での非水電解質の分解の抑制を持続させることができる。従って、さらにサイクル初期の容量の低下を抑制することができる。
添加樹脂の含有量は、負極合剤層中の固形分に対して、2質量%以下であることが好ましい。2質量%より高い場合は、膨潤した添加樹脂が、SiO及び黒鉛の表面に厚い皮膜の状態で存在しやすくなるため、負極活物質に対するLiイオンの吸蔵/放出が添加樹脂によって阻害される場合がある。添加樹脂の含有量の上限値は、さらに好ましくは1質量%以下である。
添加樹脂は、負極合剤層において、黒鉛表面よりも、SiO表面上に多く存在していてもよい。このような状態は、例えば、SiO粒子の表面に、あらかじめ添加樹脂をコーティングしておき、添加樹脂をコーティングしたSiO粒子を、他の負極合剤成分と混合して負極合剤層を形成することにより実現することができる。このような場合、負極合剤層中における添加樹脂の含有量を非常に少なくすることができる。例えば、負極合剤層中の固形分に対して、0.0005質量%以上、さらには0.0001質量%以上にすることができる。
本発明において用いるSiOは、その表面を炭素材料で被覆されたものであってもよい。SiOは、電子伝導性が低いので、その表面を炭素材料で被覆することにより、電子伝導性を高めることができる。
添加樹脂は、架橋された樹脂であることが好ましい。架橋された樹脂であることにより、添加樹脂の膨潤性を適宜調整することができる。添加樹脂の架橋度は、負極合剤層における負極活物質の種類や量、バインダーの種類や量などを考慮して、適宜調整することができる。
添加樹脂の添加方法は、負極合剤層を形成するスラリーを作製する際に添加してもよいし、上述のように、湿式処理や乾式処理で、SiOの表面に添加樹脂をコーティングすることにより、負極合剤層中に添加してもよい。
負極合剤層中におけるCMCの含有量は、0.5〜3.0質量%の範囲であることが好ましい。また、SBRの含有量は、0.5〜5.0質量%の範囲であることが好ましい。SBRは、通常ラテックスとして用いられる。
負極合剤層中におけるSiOの含有量は、0.5質量%以上であることが好ましく、さらに好ましくは1.0質量%以上である。SiOの含有量が少ないと、負極の容量が小さくなりすぎる場合がある。
また、SiOの負極合剤層中での含有量は、20質量%以下であることが好ましく、さらに好ましくは15質量%以下である。SiOの含有量が多すぎると、非水電解質によるSiOの劣化が顕著になるとともに、活物質の膨張量が大きくなり、負極からの活物質の剥離が顕著になる場合がある。
負極活物質である黒鉛の負極合剤層中での含有量は、60質量%以上であることが好ましく、さらに好ましくは80質量%以上である。黒鉛の含有量が少なすぎると、相対的にSiOの添加量が大きくなり、負極からの活物質の剥離が顕著になる場合がある。
また、黒鉛の負極合剤層中での含有量は、99質量%以下であることが好ましく、さらに好ましくは97質量%以下である。黒鉛の含有量が多すぎると、相対的にSiOの添加量が少なく、負極の容量が小さくなりすぎる場合がある。
負極合剤層中におけるSiOと黒鉛との含有比率は、質量比で1:99〜20:80が好ましい。
正極及び非水電解質は、非水電解質二次電池に用いるものであれば、特に限定されることなく用いることができる。
正極活物質としては、例えば、コバルト酸リチウム、ニッケルあるいはマンガンを含むリチウム複合酸化物、リン酸鉄リチウムLiFePOに代表されるオリビン型リン酸リチウム等などが挙げられる。ニッケルあるいはマンガンを含むリチウム複合酸化物としては、Ni−Co−Mn、Ni−Mn−Al、及びNi−Co−Alなどのリチウム複合酸化物などが挙げられる。正極活物質はこれらを単独で用いてもよいし混合して用いてもよい。
非水電解質としては、溶媒にリチウム塩を添加したものが挙げられる。リチウム塩としては、例えば、LiPF、LiBF,LiN(SOCF,LiN(SO,LiPF6−x(C2n+1)x[但し、1<x<6,n=1または2]等が挙げられる。これらは1種もしくは2種以上混合して用いることができる。溶媒としては、カーボネート系溶媒を用いることが好ましく、さらに好ましくは環状カーボネートと鎖状カーボネートの組み合わせで用いることが好ましい。
リチウム塩の濃度としては、電解液1リットル当り0.8〜1.8モルとすることが好ましい。
以下、本発明を具体的な実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施することが可能なものである。
(実施例1)
〔正極の作製〕
コバルト酸リチウム、アセチレンブラック(電気化学工業社製、HS100)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)を質量比で、95:2.5:2.5の割合で混合し、N−メチル−ピロリドン(NMP)を添加した。これを混合機(プライミクス社製、T.K.ハイビスミックス)を用いて攪拌し、正極合剤層形成用スラリーを調製した。このスラリーを、アルミニウム箔の両面に塗布し、乾燥後、圧延して正極とした。充填密度は3.6g/mlとした。
〔負極の作製〕
表面を炭素材料で被覆したSiO(x=0.93)を準備した。このSiOは、CVD法で炭素材料を表面に10質量%被覆したものである。このSiOと黒鉛とを、質量比で5:95となるように混合したものを負極活物質として用いた。この負極活物質と、カルボキシメチルセルロース(CMC、ダイセルファインケム社製、♯1380、エーテル化度:1.0〜1.5)と、SBR(結合スチレン比率70質量%以下)とを、質量比で97.5:1.0:1.5となるように混合し、これに所定量の添加樹脂を加え、希釈溶媒としての水をこれらの混合物に添加した。これを混合機(プライミクス社製、T.K.ハイビスミックス)を用いて攪拌し、負極合剤層形成用スラリーを調製した。この混合のプロセスとしては、SiOとCMC水溶液とを混合する際に、添加樹脂を加え、十分撹拌した後に、黒鉛を添加して撹拌し、粘度を調整した。
上記スラリーを、銅箔の両面上に負極合剤層の1m当りの質量が、230g/mとなるように塗布した。次に、これを大気中105℃で乾燥し、圧延することにより負極を作製した。負極合剤層の充填密度は、1.60g/mlとした。
なお、本実施例においては、添加樹脂として、ポリメタクリル酸メチル(商品名:MB30X−5、平均粒子径:5μm、架橋度:高、積水化成品工業社製)を、負極活物質層の固形分に対して、0.01質量%となるように添加した。
〔非水電解液の調製〕
六フッ化リン酸リチウムLiPFを、エチレンカーボネート(EC):ジエチルカーボネート(DEC)=3:7(容積比)となるように混合した混合溶媒に1.0モル/リットルとなるように添加して、非水電解液を調製した。
〔電池の組み立て〕
上記正極と、上記負極と、ポリエチレン製セパレータを用いて、正極と負極とをセパレータを介して対向させた。次に、正極タブ及び負極タブを、それぞれ各電極内における最外周部に位置するように正極及び負極に取り付け、正極、負極及びセパレータを渦巻き状に巻回して、電極体を作製した。この電極体を、アルミニウムラミネートからなる電池外装体内に入れ、105℃で2時間真空乾燥した後、非水電解液を電池外装体内に注入し、その後電池外装体を封止して、本発明電池T1を作製した。なお、本電池の設計容量は800mAhである。
(実施例2)
添加樹脂の添加量を、固形分に対して0.1質量%とした以外は、上記実施例1と同様にして負極を作製し、これを用いて本発明電池T2を作製した。
(実施例3)
添加樹脂の添加量を、固形分に対して0.5質量%とした以外は、上記実施例1と同様にして負極を作製し、これを用いて本発明電池T3を作製した。
(実施例4)
添加樹脂の添加量を、固形分に対して2.0質量%とした以外は、上記実施例1と同様にして負極を作製し、これを用いて本発明電池T4を作製した。
(実施例5)
添加樹脂として、ポリメタクリル酸メチル(商品名:MBX−5、平均粒子径:5μm、架橋度:標準、積水化成品工業社製)を用いた以外は、実施例3と同様にして負極を作製し、これを用いて本発明電池T5を作製した。
(実施例6)
添加樹脂として、ポリメタクリル酸メチル(商品名:MB20X−5、平均粒子径:5μm、架橋度:中、積水化成品工業社製)を用いた以外は、実施例3と同様にして負極を作製し、これを用いて本発明電池T6を作製した。
(実施例7)
添加樹脂として、ポリメタクリル酸メチル(商品名:MBX−20、平均粒子径:20μm、架橋度:標準、積水化成品工業社製)を用いた以外は、実施例3と同様にして負極を作製し、これを用いて本発明電池T7を作製した。
(実施例8)
添加樹脂として、ポリスチレン(商品名:SBX−6、平均粒子径:6μm、架橋度:標準、積水化成品工業社製)を用いた以外は、実施例3と同様にして負極を作製し、これを用いて本発明電池T8を作製した。
(実施例9)
炭素材料を表面にコーティングしたSiOに、このSiOに対し1質量%となるポリメタクリル酸メチル(MB30X−5)を、溶媒であるプロピレンカーボネート(PC)中で混合し、撹拌した後に、溶媒を230℃で蒸発させ、添加樹脂を表面にコーティングしたSiOを得た。
この添加樹脂をコーティングしたSiOを用い、負極合剤層形成用スラリー作製の際に、添加樹脂を添加しなかったこと以外は、実施例3と同様にして負極を作製した。この負極を用いて、実施例3と同様にして本発明電池T9を作製した。この場合の負極合剤層中における固形分に対する添加樹脂の含有量は、0.0005質量%である。
(実施例10)
SiOに対して、添加樹脂を5質量%表面コーティングする以外は、実施例9と同様にして負極を作製した。この負極を用いて、実施例9と同様にして本発明電池T10を作製した。この場合の負極合剤層中における固形分に対する添加樹脂の含有量は、0.0025質量%である。
(実施例11)
SiOに対して、添加樹脂を20質量%表面コーティングする以外は、実施例9と同様にして負極を作製した。この負極を用いて、実施例9と同様にして本発明電池T11を作製した。この場合の負極合剤層中における固形分に対する添加樹脂の含有量は、0.01質量%である。
(比較例1)
負極合剤層形成用スラリーに、添加樹脂を添加しないこと以外は、実施例1と同様にして負極を作製し、この負極を用いて比較電池R1を作製した。
(比較例2)
負極活物質:CMC:SBR=97.5:1.0:2.0の質量比としたこと以外は、比較例1と同様にして負極を作製し、この負極を用いて比較電池R2を作製した。
<電池性能評価>
上記の各電池について、以下のようにして電池性能を評価した。
〔サイクル試験〕
・充電
1It(800mA)の電流で電圧が4.2Vになるまで定電流充電を行い、その後4.2Vの定電圧で電流が1/20It(40mA)になるまで定電圧充電した。
・放電
1It(800mA)の電流で電圧が2.75Vになるまで定電流放電を行った。
・休止
上記充電と上記放電との間の休止期間は10分とした。
上記充放電条件で各電池についてサイクル試験を行った。
1サイクル目の放電容量の80%に達するまでのサイクル数を測定し、サイクル寿命とした。なお、各電池のサイクル寿命は、添加樹脂を添加していない比較電池R1のサイクル寿命を100とした指数である。
<添加量の影響>
電池T1〜T4及びR1〜R2の測定結果を、表1にまとめて示す。
Figure 2014026776
添加樹脂を添加した電池T1〜T4と、添加樹脂を添加していない電池R1及びR2との比較から、本発明に従い添加樹脂を負極合剤層中に含有させることにより、サイクル寿命が向上することが分かる。これは、負極合剤層中に存在する添加樹脂が、非水電解液の溶媒によって膨潤することにより、SiO表面に密着し、SiO表面に薄い皮膜が形成された場合と同様の効果が実現され、SiOと電解液との反応が抑制されるためであると考えられる。
電池R2においては、SBRの量を増加しているが、電池T3と比較すると、SBRを増加するよりも添加樹脂を添加することにより、サイクル寿命が向上していることが分かる。SBRは、一般的に活物質に対し、点接着すると言われており、電解液に膨潤しても、活物質表面を覆うほど広がらない。そのため、SBRの場合は、SiO表面を覆い、電解液との反応を抑制する効果が得られないためであると思われる。
表1から明らかなように、添加樹脂の添加量は、負極合剤層の固形分に対して0.01〜2質量%の範囲で、十分に効果が発揮されている。添加樹脂の添加量が多くなると、膨潤した添加樹脂により、SiO表面に厚い皮膜が形成されたような状態となるため好ましくない。従って、添加樹脂の添加量は、負極合剤層の固形分に対して、2質量%以下であることが好ましい。
<添加樹脂の平均粒子径及び種類による影響>
電池T3、T5〜T8及びR1の測定結果を、表2にまとめて示す。
Figure 2014026776
表2から明らかなように、添加樹脂の平均粒子径が小さくなるほど、サイクル寿命が長くなっている。添加樹脂の平均粒子径が大きくなると、非水電解質の溶媒によって膨潤した場合に、SiOの表面に厚い層が形成されるため、負極合剤層における活物質のイオン導電性及び電子導電性が阻害され、負荷特性が低下し、活物質が孤立した状態になりやすくなる。このため、添加樹脂の平均粒子径は20μm以下であることが好ましく、さらに好ましくは10μm以下である。
また、表2に示す結果から、添加樹脂の架橋度が高くなるほど、サイクル寿命が向上することが分かる。なお、架橋度は、「標準」、「中」、「高」の順で高くなる。添加樹脂の架橋度は、添加樹脂の膨潤度と相関関係がある。架橋度が低くなると、膨潤度が高くなるため、SiOの表面を厚い層となって覆う傾向にある。添加樹脂の架橋度は、これらの観点から適宜調整することが好ましい。
<添加樹脂の添加方法の影響>
電池T1、T9〜T11及びR1の測定結果を、表3にまとめて示す。
Figure 2014026776
表3に示す結果から、あらかじめSiO表面に添加樹脂を表面コーティングすることにより、少ない添加樹脂の量で、効果を発現出来ることが分かる。電池T1とT11とを比較すると、サイクル寿命が添加樹脂を表面コーティングする場合に大幅に向上することが分かる。添加樹脂の含有量を少なくして本発明の効果を得る必要がある場合には、SiOの表面にあらかじめ添加樹脂をコーティングすることが好ましいことが分かる。

Claims (5)

  1. 負極合剤層を含む負極と、正極と、非水電解質とを備える非水電解質二次電池であって、
    前記負極合剤層中に、負極活物質としてのSiO(x=0.8〜1.2)及び黒鉛と、ポリメタクリル酸メチル及びポリスチレンから選ばれる少なくとも一種の添加樹脂と、カルボキシメチルセルロースと、スチレンブタジエンゴムとが含まれている、非水電解質二次電池。
  2. 前記添加樹脂の含有量が、前記負極合剤層中の固形分に対して、2質量%以下である、請求項1に記載の非水電解質二次電池。
  3. 前記添加樹脂が、前記負極合剤層において、黒鉛表面よりも、SiO表面上に多く存在している、請求項1または2に記載の非水電解質二次電池。
  4. 前記SiOが、その表面を炭素材料で被覆されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池。
  5. 前記添加樹脂が、架橋された樹脂である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の非水電解質二次電池。
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