JP2014025541A - ネジ代替クリップ - Google Patents

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Koichi Kato
幸一 加藤
Toshihiro Kimura
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Abstract

【課題】ネジ孔に対してネジの代わりに取付けることができ、ネジ孔に対する取付け作業性を向上させることができる、ネジ代替クリップを提供する。
【解決手段】このネジ代替クリップ10は、金属板を打ち抜きプレス成形してなり、ネジ孔3を有する被取付部材1に、取付孔7を有する取付部材5を重ね合わせて、両孔3,7に挿入することにより両部材1,5を固定するものであって、取付孔7の表側に係合する頭部20と、該頭部20に連設されネジ孔3に挿入される脚部30とを備え、該脚部30は、ネジ孔3への挿入時に、ネジ孔3内周に押圧されて撓み可能とされた一対の弾性係止片部40,40を有し、各弾性係止片部40の周縁部に、ネジ孔3のネジ溝3a内周に係合する突起50が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネジ孔を有する被取付部材に取付部材を固定するためのネジ代替クリップに関する。
例えば、自動車の車体パネル等の被取付部材に、電装部品やトリムボード、パネル部材等の取付部材を固定する際には、ネジやクリップが用いられる。
ネジを用いる場合には、被取付部材にネジ孔を設けておき、ネジを取付部材の取付孔に通して前記ネジ孔に螺着させることで、ネジ外周のネジ山がネジ孔内周のネジ溝に係合して、被取付部材に取付部材を締め付け固定することができる。
一方、クリップとしては、例えば、下記特許文献1に記載のパネル係合用クリップを用いることができる。このパネル係合用クリップは、ベースと、該ベースに突設された支柱と、該支柱の先端からベース側に斜めに延びた一対の係止アームと、前記ベース外周から延設され、パネルの表面に当接するスカート部とを有している。
そして、パネルの取付孔に一対の係止アームを撓ませながら挿入して、取付孔裏側から抜き出ると、係止アームが弾性復帰して、その自由端側の係合段差が取付孔の裏側周縁に係合すると共に、取付孔の表側に前記スカート部が弾性的に当接して、パネルの取付孔にパネル係合用クリップが固定されるようになっている。
特開2008−291979号公報
上記のようなネジを用いて、被取付部材に取付部材を固定する場合、ドライバー等の工具を用いて、ネジをネジ孔にねじ込む作業が必要となるので、煩雑で面倒であり作業性に問題があった。
一方、特許文献1のパネル係合用クリップにおいては、パネルの取付孔に対して押し込むことで取付孔に取付けられるようになっている。しかしながら、このパネル係合用クリップの場合、一対の係止アームの係合段差が、パネルの取付孔の裏側周縁に係合する構造となっているので、これをネジ孔に挿入したとしても、一対の係止アームの係合段差をネジ孔内周のネジ溝に係合させることはできず、ネジの代わりとして用いることはできない。
したがって、本発明の目的は、ネジ孔を有する被取付部材に取付部材を固定する際に、ネジ孔に対してネジの代わりに取付けることができると共に、ネジ孔に対する取付作業性を向上させることができる、ネジ代替クリップを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のネジ代替クリップは、金属板を打ち抜きプレス成形してなり、ネジ孔を有する被取付部材に、取付孔を有する取付部材を重ね合わせて、両孔に挿入することにより両部材を固定するものであって、前記取付孔の表側に係合する頭部と、該頭部に連設され前記ネジ孔に挿入される脚部とを備え、前記脚部は、前記ネジ孔への挿入時に、ネジ孔内周に押圧されて撓み可能とされた一対の弾性係止片部を有し、各弾性係止片部の周縁部に、前記ネジ孔のネジ溝内周に係合する突起が形成されていることを特徴とする。
本発明のネジ代替クリップにおいては、前記頭部は、前記脚部を前記ネジ孔に挿入したときに、前記取付孔の表側に弾性的に当接して、前記脚部にネジ引き抜き方向側の付勢力を付与する弾性部を有することが好ましい。
本発明のネジ代替クリップにおいては、前記頭部には、工具の先端部が差し込まれて、前記ネジ孔に対して前記脚部を回転させることが可能な溝又は隙間が設けられていることが好ましい。
本発明のネジ代替クリップにおいては、前記一対の弾性係止片部は、それらの先端部が折り返し部によって連結されて、板幅方向のずれと板厚方向の屈曲によって縮径可能とされていることが好ましい。
本発明のネジ代替クリップにおいては、各弾性係止片部の自由端側にそれぞれフランジ部が形成されて前記頭部をなし、一対の前記フランジ部の隙間が、前記工具の先端部を差し込み可能な隙間をなしていることが好ましい。
本発明のネジ代替クリップにおいては、前記一対の弾性係止片部には、互いに反対側の側部に前記ネジ孔のネジ溝内周に係合する突起が形成されており、各弾性係止片部の前記突起が形成された側部は、他側部に比べて、前記脚部の軸心に対して幅方向外方に突出するように配置されていることが好ましい。
本発明のネジ代替クリップにおいては、各弾性係止片部の自由端部は、一対の弾性係止片部が板厚方向に撓んで縮径したときに重ならないように、板幅方向にずれた位置に設けられていることが好ましい。
本発明のネジ代替クリップにおいては、前記頭部のフランジ部の周縁には、前記脚部が前記ネジ孔に固定されたときに、前記取付孔の表側に圧接される凸部が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、被取付部材に取付部材を重ねて、取付孔を通してネジ孔に脚部を挿入すると、一対の弾性係止片部がネジ孔内周に押圧されて撓み、縮径した状態で押し込まれていき、頭部が取付孔に当接して脚部が充分に押し込まれた状態で、弾性係止片部が弾性復帰して拡径し、ネジ孔内周のネジ溝に突起が弾性的に係合して脚部がネジ孔に固定されるので、頭部と被取付部材とで取付部材を挟持して固定することができる。
このように、被取付け部材のネジ孔に、ネジ代替クリップの脚部を押し込むだけで、ネジ孔内周のネジ溝に突起が係合して固定されるので、ネジ孔への取付け作業性が大幅に向上する。
また、ネジ孔のネジ溝内周に係合する突起を弾性係止片部の周縁部に形成したので、金属板の打ち抜きプレス成形のみでクリップを形成することが可能となり、製造作業性を向上させることができる。
本発明に係るネジ代替クリップの一実施形態を示す斜視図である。 同クリップを用いて、被取付部材に取付部材を固定する際の状態を示す斜視図である。 同クリップを示しており、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 同クリップをネジ孔に挿入する前の状態における、正面側から見た説明図である。 同クリップをネジ孔に挿入中の状態における、側面側から見た説明図である。 同クリップをネジ孔に挿入中の状態における、平面側から見た説明図である。 同クリップをネジ孔に係合させた状態における、側面側から見た説明図である。 同クリップをネジ孔に係合させた状態における、平面側から見た説明図である。 同クリップをネジ孔に係合させた状態における、正面側から見た説明図である。 本発明に係るネジ代替クリップの他の実施形態を示す斜視図である。 同クリップを示しており、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 同クリップをネジ孔に係合させた状態における、正面側から見た説明図である。
以下、図1〜9を参照して、本発明に係るネジ代替クリップの一実施形態について説明する。
図1及び図2に示すように、このネジ代替クリップ10は、金属板を打ち抜きプレス成形してなるものであって、例えば、電装部品や、トリムボード、パネル部材、ガーニッシュ、カバー等の取付部材5に形成された取付孔7に挿入され、車体パネル等の被取付部材1に形成されたネジ孔3に係合することで、被取付部材1に取付部材5を固定するものである。なお、この実施形態では、取付部材5として電装部品が用いられており、取付孔7の表面側には、ネジ代替クリップ10を接地させて、被取付部材1側にアースするためのアース板4が取付けられている。
図1に示すように、このネジ代替クリップ10は、取付部材5の取付孔7の表側に係合する頭部20と、該頭部20に連設されて、被取付部材1のネジ孔3に挿入される脚部30とから主として構成されている。
前記脚部30は、ネジ孔3への挿入時に、ネジ孔3の内周に押圧されて撓み可能とされた一対の弾性係止片部40,40を有しており(図5及び図6参照)、各弾性係止片部40の周縁部に、前記ネジ孔3のネジ溝周縁に係合する突起50が形成されている。
脚部30を構成する各弾性係止片部40は、円弧状に屈曲した折り返し部45により連結された先端部41と、該先端部41よりも幅狭で細長板状に伸びる自由端部43とを有し(図1及び図3(a)〜(c)参照)、脚部30がネジ孔3に挿入されていない自由状態で、一対の弾性係止片部40,40は、先端側から自由端側に向けて次第に離れるように略V字状に拡径した形状をなしている(図3(b)及び図4参照)。また、脚部30がネジ孔3に挿入されると、ネジ孔3の内周に押圧されて、各弾性係止片部40が板幅方向にずれるように撓み変形すると共に、板厚方向にも屈曲変形して、一対の弾性係止片部40,40が弾性的に縮径するようになっている(図5及び図6参照)。
なお、この実施形態における一対の弾性係止片部40,40は、その自由状態で略V字状に拡径した形状をなしているが、例えば、U字形状をなしていたり、コ字状をなしていたりしてもよく、ネジ孔3への挿入時に撓む形状であれば特に限定されない。
更に図3(a)及び図3(c)に示すように、各弾性係止片部40の自由端部43,43どうしは、一対の弾性係止片部40,40が板厚方向に撓んで縮径したときに、重ならないように、先端部41からテーパ状に傾斜した傾斜部47,47を介して、板幅方向にずれた位置に設けられている。
また、一対の弾性係止片部40,40の、互いに反対側の一側部48,48、すなわち、弾性係止片部40,40の幅方向に対して、互いに離反した位置にある一側部48,48は、互いに近接した位置にある他側部49,49に比べて、脚部30の軸心C(図3(a)及び図3(c)参照)に対して幅方向外方に突出するように形成されており、これらの一側部48,48の周縁から複数の突起50が弾性係止片部40の幅方向に沿って所定高さで突設されている。
この実施形態では、各弾性係止片部40の一側部48から、均等なピッチ間隔をあけて複数の突起50が突設されており(ここでは4つ)、かつ、一方の弾性係止片部40の一側部48に設けた複数の突起50と、他方の弾性係止片部40の一側部48に設けた複数の突起50とは、脚部30の軸方向に沿って互い違いとなるように設けられている(図3(c)参照)。また、各突起50は、ネジ孔3のネジ溝3a内周に入り込んで係合するように、その両側部が山型のテーパ状をなすと共に、ネジ溝3aのピッチに整合するように、ネジ溝3aのピッチの整数倍のピッチで形成されている。
なお、この実施形態において前記突起50は、両側部が山型のテーパ状をなし、各弾性係止片部40の一側部48に均等な間隔で4つ突設されて、かつ、両弾性係止片部40,40に対して互い違いに設けられているが、突起50の形状や、個数、形成位置等は特に限定されるものではなく、ネジ孔3の形状や使用目的等に応じて適宜設定することができる。
また、一対の弾性係止片部40,40の各自由端部43の端部43aは、外方に向けてやや屈曲した形状をなしており、この屈曲した端部43aに、脚部30の先端側に向けて斜め外方に傘状に湾曲したフランジ部21,21が連結されており、これらのフランジ部21,21が前記頭部20をなしている。
この実施形態における各フランジ部21は、外側周縁21aが円弧状に突出した形状をなしていると共に、内側周縁21bが前記弾性係止片部40の板幅方向に沿った直線状をなし、両フランジ部21,21の内側周縁21b,21bが互いに平行となっている。これらのフランジ部21,21は、脚部30をネジ孔3に挿入したときに、図9に示すように、取付部材5の取付孔7の表側に弾性的に当接して、脚部30にネジ引き抜き方向側の付勢力を付与するようになっている。すなわち、これらのフランジ部21,21が、本発明における「弾性部」をなしている。
また、脚部30がネジ孔3に挿入され、一対の弾性係止片部40,40が縮径した状態において、フランジ部21,21の間には、工具の先端部9を差し込み可能な隙間23が設けられている(図8参照)。
更に、各フランジ部21の外側周縁21aの周方向中央からは、脚部30をネジ孔3に挿入して固定したときに、取付部材5の取付孔7の表側周縁に圧接される凸部25がそれぞれ設けられている(図5及び図6参照)。
上記構造をなしたネジ代替クリップ10は、例えば、ばね鋼や、ステンレス等の金属板を所定形状に打ち抜き、所定の屈曲形状にプレス成形して製造され、頭部20と脚部30とが一体的に形成されるようになっている。また、金属板としては、0.3〜0.5mmの板厚のものを用いることが好ましく、0.4mmの板厚のものを用いることがより好ましい。
次に、上記構造からなるネジ代替クリップ10の使用方法について説明する。
まず、図2に示すように、被取付部材1に形成された複数のネジ孔3に、取付部材5の取付孔7が整合するように、被取付部材1に取付部材5を重ね合わせて配置する。この状態で図4に示すように、ネジ代替クリップ10の脚部30を、その先端部41側から取付孔7内に挿入し、該取付孔7を通してネジ孔3の内周に挿入していく。
すると、各弾性係止片部40の一側部48の突起50及び板厚方向の外面がネジ孔3の内周に押圧されて、図5及び図6に示すように、一側部48が脚部30の軸心C(図3(a),(c)参照)に近づくように、弾性係止片部40,40が板幅方向にずれるように撓み変形すると共に、弾性係止片部40,40が互いに近づくように板厚方向に屈曲変形して、一対の弾性係止片部40,40が弾性的に縮径した状態で押し込まれていく。
このように、本実施形態では、上記のようにネジ孔3に脚部30を挿入していくと、ネジ孔3内周に一対の弾性係止片部40,40が押圧されて、それらの板幅方向のずれと板厚方向の屈曲によって、脚部30が縮径するように構成されているので、ネジ孔3に一対の弾性係止片部40,40からなる脚部30をスムーズに挿入することができる。
また、この実施形態における各弾性係止片部40の自由端部43,43どうしは、それらが板厚方向に撓んで縮径したときに、重ならないように板幅方向にずれた位置に設けられている(図3(a),(c)参照)。そのため、ネジ孔3への脚部30の挿入時において、一対の弾性係止片部40,40が板厚方向に撓んで縮径するときに、一対の弾性係止片部40,40の自由端部43,43どうしが干渉することを防止することができるので、一対の弾性係止片部40,40を板幅方向に直交する方向に、より小さく縮径させることができ、作業性を向上させることができる。
そして、図9に示すように、頭部20を構成するフランジ部21,21が取付孔7の表側周縁に弾性的に当接すると共に、その凸部25が取付孔7の表側に圧接して、脚部30の押し込みを終えると、各弾性係止片部40が弾性復帰して拡径し、弾性係止片部40,40が互いに離れるように板厚方向に広がり、両弾性係止片部40,40がネジ孔3内でやや縮径した状態に保持されると共に、一側部48が脚部30の軸心Cに対して幅方向外方に突出して、複数の突起50がネジ孔3のネジ溝3a内周に入り込んで係合するので、ネジ孔3にネジ代替クリップ10が固定されて、被取付部材1に取付部材5を取付けることができる(図7〜9参照)。
このように、このネジ代替クリップ10においては、ネジ孔3に脚部30を挿入して押し込むだけの簡単な作業で、ネジ孔3のネジ溝3a内周に複数の突起50が入り込んで係合し、ネジ孔3にネジ代替クリップ10を固定することができるので、ネジ代替クリップ10のネジ孔3への取付け作業性を大幅に向上させることができ、ひいては被取付部材1に対する取付部材5の取付作業もスムーズかつ簡単に行うことができる。
そして、このネジ代替クリップ10は、ネジ孔3のネジ溝3aの内周に係合する突起50が、脚部30を構成する一対の弾性係止片部40,40の一側部48,48の周縁に形成されているので、金属板状を所定形状に打ち抜き所定の屈曲形状にプレス成形してなる、打ち抜きプレス成形のみで、突起50を含むネジ代替クリップ10の全体を一体的に形成することができ、製造作業性を向上させることができる。
更に、この実施形態では、脚部30をネジ孔3に挿入すると、頭部20を構成するフランジ部21,21が、取付孔7の表側周縁に弾性的に当接して、脚部30にネジ引き抜き方向側の付勢力を付与するので、被取付部材1と取付部材5とに締め付け力を付与することができる。また、頭部20が取付孔7の表側に弾性的に当接するので、脚部30の押し込み深さを厳密に一定にしなくても、被取付部材1と取付部材5とに適度な締め付け力を付与することができ、取り扱い性を向上させることができる。
更に本実施形態では、頭部20を構成するフランジ部21の外側周縁21aに設けた凸部25が、脚部30がネジ孔3に固定された状態で、取付孔7の表側周縁に圧接されて回り止め効果をもたらすので、ネジ代替クリップ10をネジ孔3に回り止めした状態で固定することができる。
また、この実施形態では、上記のようにネジ孔3に脚部30を挿入する際に、各弾性係止片部40の突起50が形成された一側部48が、脚部30の軸心Cに近づくように、幅方向にずれることによって縮径して、ネジ孔3に脚部30を挿入することができると共に、脚部30の挿入作業終了後に、金属板の弾性復帰力によって、ネジ孔3内において、突起50が形成された一側部48が、脚部30の軸心Cに対して幅方向外方に突出することで、ネジ孔3のネジ溝3a内周に突起50を係合させることができるようになっている。このように、弾性係止片部40を撓み変形しにくい板幅方向にずれるように撓ませて、その板幅方向のずれに対する弾性復帰力を利用して、弾性係止片部40の突起50をネジ孔3内周に係合させるように構成したので、突起50をより強い力でネジ孔3のネジ溝3aに係合させて、強い固定力を得ることができる。
更に本実施形態では、図8に示すように、一対の弾性係止片部40,40は完全に拡径せずに、ネジ孔3内でやや縮径した状態で、ネジ孔3に脚部30が固定されるようになっている。そのため、一対の弾性係止片部40,40に対して板幅方向に外力が作用し、各弾性係止片部40が板幅方向に縮径したときに、自由端部43,43どうしが当接するので、一対の弾性係止片部40,40の縮径が規制されて、ネジ孔3にネジ代替クリップ10が固定された状態にしっかりと維持することができる。
また、被取付部材1から取付部材5を取外したい場合には、図7及び図8に示すように、頭部20を構成するフランジ部21,21の間に設けられた隙間23に、マイナスドライバー等の工具の先端部9を斜めに差し込んで、同先端部9をフランジ部21,21の内側周縁21b,21bに当接させ、工具を所定方向に回転させて、その先端部9を介して頭部20を回転させると、脚部30に設けた突起50がネジ溝3aに沿って移動して、ネジ孔3から脚部30を抜き出すことができる。
このように本実施形態では、頭部20に、工具の先端部9が差し込まれる隙間23が設けられているので、該隙間23に工具の先端部9を差し込んで、頭部20を所定方向に回転させるだけの簡単な操作で、ネジ孔3から脚部30を容易に抜き出すことができ、被取付部材1から取付部材5を簡単に取外すことができる。
特に本実施形態では、各弾性係止片部40の自由端部43側にフランジ部21,21を設けて、これらを頭部20とし、フランジ部21,21どうしの間に工具の先端部9を差し込み可能な隙間23を設けたので、この隙間23に工具の先端部9を差し込んで、その脚部30を回転させることが可能となる。
図10〜図12には、本発明に係るネジ代替クリップの他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
図10に示すように、この実施形態のネジ代替クリップ10aは、前記実施形態と同様に、金属板を打ち抜きプレス成形してなるものであって、頭部20aと、該頭部20aに連設された、一対の弾性係止片部40a,40aからなる脚部30aとから主として構成されている。
図11(b)に示すように、前記頭部20aは、その正面側から見たときに、略台形の枠状をなすように折曲形成されており、その屈曲した両側端部28,28は、脚部30aの先端側に向けて斜め外方に突出している。また、図11(a),(c)に示すように、頭部20aの中央には、板幅方向に対して直交するように、工具の先端部9を差し込み可能な溝27が形成されている。なお、頭部20aの両側端部28,28は、脚部30をネジ孔3に挿入したときに、取付孔7の表側に弾性的に当接して、脚部30にネジ引き抜き方向側の付勢力を付与する部分であり、本発明における「弾性部」をなしている。
上記頭部20aの裏側中央からは、長板状の一対の弾性係止片部40a,40aが平行に延設されており、その自由端部43b,43bが前記頭部20a側に向けて斜め外方に折り返されており、同自由端部43bの周縁部の板幅方向中央から、ネジ孔3のネジ溝3aの内周に係合する突起50a,50aが自由端部43bの延出方向に沿って突設されている。
そして、このネジ代替クリップ10aの脚部30aを、取付孔7を通してネジ孔3に挿入していくと、ネジ孔3の内周に、突起50a,50aが押圧されて、各弾性係止片部40aの自由端部43bが撓み変形しながら押し込まれていき、頭部20aの両側端部28,28が取付孔7の表側周縁に当接して脚部30aが充分に押し込まれると、各弾性係止片部40aの自由端部43bが弾性復帰して、突起50aがネジ孔3のネジ溝3aの内周に係合して、ネジ孔3にネジ代替クリップ10aが固定されているようになっている。
この実施形態のネジ代替クリップ10aにおいても、ネジ孔3に脚部30aを押し込むだけで固定できるので、ネジ孔3への取付作業性を大幅に向上できる。また、ネジ孔3のネジ溝3aに係合する突起50aを、弾性係止片部40a、40aの自由端部43bの周縁部に形成したので、金属板の打ち抜きプレス成形のみで、同クリップ10aを形成することができ、製造作業性を向上させることができる。
1 被取付部材
3 ネジ孔
3a ネジ溝
5 取付部材
7 取付孔
9 先端部
10,10a ネジ代替クリップ
20,20a 頭部
21 フランジ部
23 隙間
25 凸部
27 溝
30,30a 脚部
40,40a 弾性係止片部
41 先端部
43,43b 自由端部
45 折り返し部
48 一側部
49 他側部
50,50a 突起

Claims (8)

  1. 金属板を打ち抜きプレス成形してなり、ネジ孔を有する被取付部材に、取付孔を有する取付部材を重ね合わせて、両孔に挿入することにより両部材を固定するネジ代替クリップであって、
    前記取付孔の表側に係合する頭部と、該頭部に連設され前記ネジ孔に挿入される脚部とを備え、
    前記脚部は、前記ネジ孔への挿入時に、ネジ孔内周に押圧されて撓み可能とされた一対の弾性係止片部を有し、各弾性係止片部の周縁部に、前記ネジ孔のネジ溝内周に係合する突起が形成されていることを特徴とするネジ代替クリップ。
  2. 前記頭部は、前記脚部を前記ネジ孔に挿入したときに、前記取付孔の表側に弾性的に当接して、前記脚部にネジ引き抜き方向側の付勢力を付与する弾性部を有する請求項1記載のネジ代替クリップ。
  3. 前記頭部には、工具の先端部が差し込まれて、前記ネジ孔に対して前記脚部を回転させることが可能な溝又は隙間が設けられている請求項1又は2記載のネジ代替クリップ。
  4. 前記一対の弾性係止片部は、それらの先端部が折り返し部によって連結されて、板幅方向のずれと板厚方向の屈曲によって縮径可能とされている請求項1〜3のいずれか1つに記載のネジ代替クリップ。
  5. 各弾性係止片部の自由端側にそれぞれフランジ部が形成されて前記頭部をなし、一対の前記フランジ部の隙間が、前記工具の先端部を差し込み可能な隙間をなしている請求項4記載のネジ代替クリップ。
  6. 前記一対の弾性係止片部には、互いに反対側の側部に前記ネジ孔のネジ溝内周に係合する突起が形成されており、各弾性係止片部の前記突起が形成された側部は、他側部に比べて、前記脚部の軸心に対して幅方向外方に突出するように配置されている請求項4又は5記載のネジ代替クリップ。
  7. 各弾性係止片部の自由端部は、一対の弾性係止片部が板厚方向に撓んで縮径したときに重ならないように、板幅方向にずれた位置に設けられている請求項4〜6のいずれか1つに記載のネジ代替クリップ。
  8. 前記頭部のフランジ部の周縁には、前記脚部が前記ネジ孔に固定されたときに、前記取付孔の表側に圧接される凸部が設けられている請求項4〜7のいずれか1つに記載のネジ代替クリップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113352279A (zh) * 2021-06-28 2021-09-07 东风柳州汽车有限公司 一种螺钉柱及拆卸台

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