JP2014025439A - 自動二輪車用エンジン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遠心クラッチ25をクランクシャフト20の端部に配置する。車幅中心線に対して遠心クラッチ25が配置された側で、且つ側面視にて遠心クラッチ25よりも径方向外側にオイルフィルタ31を配置する。オイルポンプ27のギヤが、クランク軸受と遠心クラッチの間に配置される。
【選択図】図4
Description
なお、オイルフィルタの配置構成等に関して、車幅中心線に対して遠心クラッチのある側にオイルフィルタを配置するものが知られている(特許文献1等)。
図1は、本発明の適用例としての自動二輪車100の側面図である。先ず、図1を用いて、自動二輪車100の全体構成について説明する。なお、図1を含め、以下の説明で用いる図においては、必要に応じて車両の前方を矢印Frにより、車両の後方を矢印Rrによりそれぞれ示し、また、車両の側方右側を矢印Rにより、車両の側方左側を矢印Lによりそれぞれ示す。
また、エンジンからの排気ガスを排気する排気系において、シリンダヘッド13の前部側にエキゾーストポート18が形成される(図2(c))。図1に示されるようにエキゾーストパイプ116(排気管)がエキゾーストポート18に接続され、エンジン内で生成された燃焼ガスが排気ガスとして、エキゾーストポート18からエキゾーストパイプ116を通り、最終的にマフラ117(排気消音器)から排気される。
また、オイルフィルタ31は図4〜図6等に示されるように、遠心クラッチ25よりも前方に配置し、且つその後方にはクラッチ19(メインクラッチ)が配置される。
また、オイルフィルタ31は図5等に示されるように、側面視でオイルポンプ27よりも上方に配置される。
また、遠心クラッチ25はクランクシャフト20のクランクウェブ20aの回転半径よりも小径とする。このように遠心クラッチ25を小径とすることで、オイルフィルタ31をフライホイール25よりも外側に容易に配置可能になると共に、オイルフィルタ31の前方への突出量を抑制することができる。
この場合、遠心クラッチ25よりもその径方向外側にオイルフィルタ31が配置されることで、遠心クラッチ25とオイルフィルタ31とが車幅方向では重ならない。両者が車幅方向に重なると、オイルフィルタ31が側方(この例では右方)に突出することとなり、車幅が増加せざるを得ない。本発明によれば、そのような車幅増加を回避して、実質的に車幅を縮小することができ、ライダーの足付き性等を有効に向上することが可能となる。
オイルフィルタ31を遠心クラッチ25の外側に配置することで、オイルポンプギヤを遠心クラッチ25側に配置しても、オイルフィルタ31がクランクカバー15から外側に張り出すことがない。
また、オイルフィルタ31は、遠心クラッチ25よりも前方に配置し、且つその後方にはクラッチ19が配置される。後方にクラッチ19が配置されるため、前方の空いたスペースを有効活用することができる。
このようにオイルフィルタ31とオイルポンプ27をクランクケース11の同一側に配置することで、オイル通路長を有効に短縮することができる。
オイルフィルタ31をオイルポンプ27よりも下方に配置すると、ポンプロータ室に空気が溜まって、そのままでは始動時の初期潤滑やポンプ効率の低下を招来する。オイルフィルタ31をオイルポンプ27よりも上方に配置することで、そのような不都合をなくすると共に、オイル通路の迂回路をとらないことでオイル通路の短縮が可能になる。
セルモータ33が車幅方向へ突出しないため、重量バランスの適正化による操縦安定性の向上や、ライダーの足付き性の向上に寄与することができる。
このように重量物であるクラッチ19をクランク軸受であるベアリング21に近づけた配置することで、クランクシャフト20に作用する曲げモーメントを小さく抑えることができる。
例えば、上記実施形態において空冷式4サイクル単気筒エンジンの例で説明したが、並列2気筒エンジン等の場合にも本発明を同様に適用可能である。また、空冷式エンジンに限らず、水冷式エンジンであってもよい。
Claims (8)
- 遠心クラッチをクランクシャフトの端部に配置した自動二輪車において、
車幅中心線に対して前記遠心クラッチが配置された側で、且つ側面視にて前記遠心クラッチよりも径方向外側にオイルフィルタを配置したことを特徴とする自動二輪車用エンジン。 - オイルポンプのギヤが、クランク軸受と前記遠心クラッチの間に配置されることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車用エンジン。
- 前記オイルフィルタは、前後方向で前記遠心クラッチと重なるように配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動二輪車用エンジン。
- 前記オイルフィルタは、前記遠心クラッチよりも前方に配置し、且つ後方にメインクラッチが配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動二輪車用エンジン。
- 車幅中心線に対して前記遠心クラッチが配置された側に前記オイルポンプが配置されることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の自動二輪車用エンジン。
- 前記オイルフィルタは、側面視で前記オイルポンプよりも上方に配置したことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の自動二輪車用エンジン。
- 前記オイルフィルタは、車幅中心線が通るように配置されるセルモータと、側面視で一部が重なるように配置したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の自動二輪車用エンジン。
- 前記メインクラッチが、前記クランク軸受と前記遠心クラッチの間に配置されることを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の自動二輪車用エンジン。
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