JP2014024133A - 制御装置、制御方法、制御プログラム、ロボット及びロボットシステム - Google Patents
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【解決手段】第1のマニピュレーターと第2のマニピュレーターとを備えるロボットを制御する制御装置であって、第1のマニピュレーターが移動させる第1の物体を第2のマニピュレーターが移動させる第2の物体に組み付ける際に、第1の物体に対する第2の物体の見かけの剛性を下げるように第2のマニピュレーターを制御する制御部40を備える。
【選択図】図7
Description
その一例として、特許文献1には、インピーダンス制御によりロボットアーム(マニピュレーター)が発生する力を制御して組み付け作業を行わせる際の制御変数を、実際の作業を反復させながら探索する技術が開示されている。しかしながら、実際の作業を反復するため、最適な制御変数を求めるまでに長時間を要してしまう問題があった。
一方、組み付け部品と被組み付け部品が接触する際の挙動をモデル化し、コンピューターシミュレーションを行うことで、実際の作業を反復せずに最適な制御変数を求めることも行われている。
この構成によれば、第2の物体の見かけの剛性を下げることにより、第1の物体の押し付け力の抗力に与える第1のマニピュレーターの剛性の影響を小さくすることができる。そのため、制御装置は、第1のマニピュレーターの剛性を考慮しなくても、第1のマニピュレーターの制御変数を最適なものに近づけることができる。その結果、適切な力で第1の物体を第2の物体に押し付けることができるので、組み付けの精度を向上させることができる。
この構成によれば、制御装置は、第2の物体の見かけの剛性を第1のマニピュレーターの剛性より小さくすることができるので、第1の物体と第2の物体とが接触する際に生じる力が大きくなっても、第1の物体の押し付け力の抗力に与える第1のマニピュレーターの剛性の影響を小さくすることができる。その結果、制御装置は、第1のマニピュレーターの剛性を考慮しなくても、第1のマニピュレーターの制御変数を最適なものに近づけることができる。その結果、適切な力で第1の物体を第2の物体に押し付けることができるので、組み付けの精度を向上させることができる。
この構成によれば、制御装置は、第2の物体の見かけの剛性を第1のマニピュレーターのばね定数より小さくすることができるので、第1の物体と第2の物体とが接触する際に生じる力が大きくなっても、第1の物体の押し付け力の抗力に与える第1のマニピュレーターのばね定数の影響を小さくすることができる。その結果、制御装置は、第1のマニピュレーターのばね定数を考慮しなくても、第1のマニピュレーターの制御変数を最適なものに近づけることができる。その結果、適切な力で第1の物体を第2の物体に押し付けることができるので、組み付けの精度を向上させることができる。
この構成によれば、制御装置は、第1の物体を第2の物体に押し付ける力を所望の範囲に収まるようにすることができるので、組み付けの精度を向上させることができる。
この構成によれば、第2の物体の見かけの剛性を下げることができるので、第1の物体の押し付け力の抗力に与える第1のマニピュレーターの剛性の影響を小さくすることができる。そのため、制御装置は、第1のマニピュレーターの剛性を考慮しなくても、第1のマニピュレーターの制御変数を最適なものに近づけることができる。その結果、適切な力で第1の物体を第2の物体に押し付けることができるので、組み付けの精度を向上させることができる。
この方法によれば、第2の物体の見かけの剛性を下げることにより、第1の物体の押し付け力の抗力に与える第1のマニピュレーターの剛性の影響を小さくすることができる。そのため、制御装置は、第1のマニピュレーターの剛性を考慮しなくても、第1のマニピュレーターの制御変数を最適なものに近づけることができる。その結果、適切な力で第1の物体を第2の物体に押し付けることができるので、組み付けの精度を向上させることができる。
この方法によれば、第2の物体の見かけの剛性を下げることができるので、第1の物体の押し付け力の抗力に与える第1のマニピュレーターの剛性の影響を小さくすることができる。そのため、制御装置は、第1のマニピュレーターの剛性を考慮しなくても、第1のマニピュレーターの制御変数を最適なものに近づけることができる。その結果、適切な力で第1の物体を第2の物体に押し付けることができるので、組み付けの精度を向上させることができる。
この制御プログラムによれば、第2の物体の見かけの剛性を下げることにより、第1の物体の押し付け力の抗力に与える第1のマニピュレーターの剛性の影響を小さくすることができる。そのため、制御装置は、第1のマニピュレーターの剛性を考慮しなくても、第1のマニピュレーターの制御変数を最適なものに近づけることができる。その結果、適切な力で第1の物体を第2の物体に押し付けることができるので、組み付けの精度を向上させることができる。
この構成によれば、第2の物体の見かけの剛性を下げることにより、第1の物体の押し付け力の抗力に与える第1のマニピュレーターの剛性の影響を小さくすることができる。そのため、制御装置は、第1のマニピュレーターの剛性を考慮しなくても、第1のマニピュレーターの制御変数を最適なものに近づけることができる。その結果、適切な力で第1の物体を第2の物体に押し付けることができるので、組み付けの精度を向上させることができる。
この構成によれば、第1の物体と第2の物体とが接触する際に生じる力が大きくなっても、治具のばね定数が、マニピュレーターのばね定数より小さいことで、第1の物体の押し付け力の抗力に与えるマニピュレーターのばね定数の影響を小さくすることができる。その結果、ロボットシステムは、第1のマニピュレーターのばね定数を考慮しなくても、第1のマニピュレーターの制御変数を最適なものに近づけることができる。その結果、適切な力で第1の物体を第2の物体に押し付けることができるので、組み付けの精度を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、第1の実施形態におけるロボットシステム1の構成を示す概略ブロック図である。ロボットシステム1は、ロボット2と撮像装置10とを備える。ここで、ロボット2は、ロボット本体20と制御装置30とを備える。
なお、第1の力覚センサー23a及び第2の力覚センサー23bは、撮像装置10を用いることで、各センサーが力を計測する軸と、面251と底面263に垂直な軸との相対的な関係を求めて、それぞれが計測した力をそれぞれ面251と底面263に垂直な軸方向の成分に変換してもよい。
本実施形態では、一例として、第1のマニピュレーター21aの姿勢によって変化する剛性は、第1のマニピュレーター21aの先端に働く並進力を当該並進力方向の変位で割ったものであって、それを「第1のマニピュレーター21aのばね定数」と表現する。
記憶部31には、第1のマニピュレーター21aの各関節の角度を示す情報と、第1のマニピュレーター21aのばね定数を示す情報とが関連付けられて記憶されている。これにより、制御部40は、第1のマニピュレーター21aの各関節の角度から第1のマニピュレーター21aのばね定数を取得することができる。
また、制御部40は、例えば、スティフネス制御に従って、第1の物体25に対する第2の物体26の見かけの剛性を下げるよう制御してもよい。ここで、スティフネス制御は、外部環境との接触によって生じた反力に比例した変位指令を力の方向に与える制御の一つで、対象物(本実施形態では、第2のマニピュレーター21b)の剛性のみを考慮した制御である。
ここで、仮に第1のマニピュレーター21aのばね定数KRを無視してKa=Keとみなした場合と実際の合成ばね定数Kaの差は、Ke−Ka=Ke−(α/(1+α))Ke=(1/(1+α))Keである。よって、この差の割合(1/(1+α))×100[%]が、許容誤差よりも小さくなるように係数αが予め決められているものとする。例えば、許容誤差が5%である場合、係数αは19より大きい数である。すなわち、係数αは許容誤差に応じて決められているので、第2制御変数Keは、第1のマニピュレーター21aのばね定数KRと許容誤差に応じて決められている。換言すれば、第2制御変数と合成ばね定数Kaとの差が予め決められた差に収まるように第2制御変数が決められている。
なお、本実施形態では、一例として、第2制御変数取得部43は、第2制御変数Keを算出することにより取得したが、これに限ったものではない。記憶部31に、第2制御変数Keが予め記憶されており、第2制御変数取得部43は、記憶部31から第2制御変数Keを読み出すことで取得してもよい。すなわち、第2制御変数取得部43は、第2制御変数Keを取得すればよい。
まず、終了判定部46は、例えば、第1運動算出部442から第1位置情報を取得し、取得した第1位置情報から第1の物体25のz軸上の位置を算出する。また、終了判定部46は、例えば、第2運動算出部451から第2位置情報を取得し、取得した第2位置情報から、組み付け部位262の底面263のz軸上の位置z0(本実施形態の例では、z0は0)を算出する。そして、終了判定部46は、例えば、予め決められた周期で、第1の物体25のz軸上の位置が、組み付け部位262の底面263のz軸上の位置z0に到達したか否か判定する。
また、テーブルT73において、シミュレーション結果は、オーバーシュートの量pが0.00[N]で、振動回数が0回で、整定時間rが0.49秒で、定常偏差uが0.01[N]であることが示されている。
これにより、第2の物体26の見かけの剛性を下げることで、第1力覚に与える第1のマニピュレーター21aの剛性の影響を小さくすることができる。それにより、制御装置30は、第1の物体25と第2の物体26の剛性によらず、第1のマニピュレーターの剛性を考慮しなくても、第1のマニピュレーターの制御変数を最適なものに近づけることができる。その結果、制御装置30は、第1の物体25と第2の物体26の剛性によらず、適切な力の経時変化で第1の物体を第2の物体に押し付けることができるので、組み付けの精度を向上させることができる。
それに対し、本実施形態における制御装置30は、被組み付け部品である第2の物体26を把持する第2のマニピュレーター21bも、第2の力覚センサー23bにより取得した第2の力覚を用いた制御をして、第2の物体26の見かけの剛性を下げる。これにより、制御装置30は第1のマニピュレーター21aのばね定数KRの影響を小さくできる状況を作ることにより、第1のマニピュレーター21aのばね定数KRのモデル化を回避することができる。それにより、制御装置30は、第1のマニピュレーター21aばね定数KRを考慮しないで、式(1)に従って第1のマニピュレーター21aの制御変数を決定することができるので、第1のマニピュレーター21aの制御変数の最適化を短時間で行うことができる。
続いて、第2の実施形態について説明する。図13は、第2の実施形態におけるロボットシステム1bの構成を示す概略ブロック図である。同図において、ロボットシステム1bは、ロボット本体20bと、制御装置30bと、治具110とを備える。同図は、ロボット本体20bが第1の物体105をこれから第2の物体106に組み付ける動作を開始する直前の図である。
把持部104は、第1の物体105を把持する。そして、マニピュレーター101は、第1の物体105を移動させる。ここで、第1の物体は、一例として、組み付け部品である。第2の物体106は、一例として、被組み付け部品である。
図14(B)は、治具110を図14(A)のAからA´までの直線で示された断面でみた場合の模式図である。図14(B)において、支持部111の底面は、弾性部112の一端P123に接続されている。弾性部112は、一端P123が支持部111に接続され、他端P124が土台部113に接続されている。土台部113の上面は、弾性部112の他端P124に接続されている。
また、本実施形態の制御装置30または制御装置30bの各処理を実行するためのプログラムをコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピューターシステムに読み込ませ、実行することにより、制御装置30または制御装置30bに係る上述した種々の処理を行ってもよい。
2 ロボット
10 撮像装置
20 ロボット本体
21a 第1のマニピュレーター
21b 第2のマニピュレーター
23a 第1の力覚センサー
23b 第2の力覚センサー
24a 第1の把持部
24b 第2の把持部
25、105 第1の物体
26、106 第2の物体
30 制御装置
31 記憶部
40 制御部
41 第1制御変数算出部
42 剛性取得部
43 第2制御変数取得部(制御変数取得部)
44 第1制御部
45 第2制御部
46 終了判定部
101 マニピュレーター
103 力覚センサー
104 把持部
111 支持部
112 弾性部
113 土台部
261 一面
262 組み付け部位
263 底面
441 減算部
442 第1運動算出部
443 第1マニピュレーター駆動部
444 第1力覚取得部
451 第2運動算出部(位置算出部)
452 第2マニピュレーター駆動部(マニピュレーター駆動部)
453 第2力覚取得部(力覚取得部)
Claims (10)
- 第1のマニピュレーターと第2のマニピュレーターとを備えるロボットを制御する制御装置であって、
前記第1のマニピュレーターが移動させる第1の物体を前記第2のマニピュレーターが移動させる第2の物体に組み付ける際に、前記第1の物体に対する前記第2の物体の見かけの剛性を下げるように前記第2のマニピュレーターを制御する制御部を備えることを特徴とする制御装置。 - 前記制御部は、前記第2の物体が前記第1の物体からうける力と前記第2のマニピュレーターの仮想のばね定数を表す制御変数とに基づいて、前記第2のマニピュレーターを制御することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
- 前記制御変数は、前記第1のマニピュレーターの先端に働く並進力を当該並進力方向の変位で割った値である第1のマニピュレーターのばね定数より小さいことを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
- 前記制御変数は、前記第1のマニピュレーターの先端に働く並進力を当該並進力方向の変位で割った値である第1のマニピュレーターのばね定数と前記制御変数とを合成した合成ばね定数と、前記制御変数との差が、予め決められた差に収まるように決められていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の制御装置。
- 前記制御部は、
前記第2の物体が前記第1の物体から受ける力を取得する力覚取得部と、
前記第2のマニピュレーターの仮想のばね定数を表す制御変数を取得する制御変数取得部と、
前記力覚取得部が取得した押し付け力と、前記制御変数取得部が取得した制御変数とに基づいて、前記第2のマニピュレーターの運動を表わす値を算出する運動算出部と、
前記運動算出部が算出した第2のマニピュレーターの運動を表わす値に基づいて、第2のマニピュレーターを駆動させるマニピュレーター駆動部と、
を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の制御装置。 - 第1のマニピュレーターと第2のマニピュレーターとを備えるロボットを制御する制御装置の制御部が、前記第1のマニピュレーターが移動させる第1の物体を前記第2のマニピュレーターが移動させる第2の物体に組み付ける際に、前記第1の物体に対する前記第2の物体の見かけの剛性を下げるように前記第2のマニピュレーターを制御する手順を有することを特徴とする制御方法。
- 前記手順において、
力覚取得部が、前記第2の物体が前記第1の物体から受ける力を取得する手順と、
制御変数取得部が前記第1のマニピュレーターのばね定数より小さい制御変数を取得する手順と、
位置算出部が、前記力覚取得部が取得した押し付け力と、前記制御変数取得部が取得した制御変数とに基づいて、前記第2のマニピュレーターの位置を算出する手順と、
マニピュレーター駆動部が、前記位置算出部が算出した第2のマニピュレーターの位置に基づいて、第2のマニピュレーターを駆動させる手順と、
を有することを特徴とする請求項6に記載の制御方法。 - 第1のマニピュレーターと第2のマニピュレーターとを備えるロボットを制御する制御装置に、
前記第1のマニピュレーターが移動させる第1の物体を前記第2のマニピュレーターが移動させる第2の物体に組み付ける際に、前記第1の物体に対する前記第2の物体の見かけの剛性を下げるように前記第2のマニピュレーターを制御するステップを実行させるための制御プログラム。 - 第1の物体を移動させる第1のマニピュレーターと、
第2の物体を移動させる第2のマニピュレーターと、
前記第1のマニピュレーターが移動させる第1の物体を前記第2のマニピュレーターが移動させる第2の物体に組み付ける際に、前記第1の物体に対する前記第2の物体の見かけの剛性を下げるように前記第2のマニピュレーターを制御する制御部と、
を備えることを特徴とするロボット。 - 第1の物体を移動させるマニピュレーターを備えるロボットと、
前記マニピュレーターを制御する制御装置と、
前記第1の物体が組みつけられる第2の物体を支持する治具と、
を備え、
前記治具のばね定数が、前記マニピュレーターのばね定数より小さいことを特徴とするロボットシステム。
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