JP2014023512A - 蒸茶葉の乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小さなスペースでも効率よく蒸した蒸茶葉aを乾燥させることのできる蒸茶葉の乾燥装置。
【解決手段】箱型の装置本体の内部に、複数のネットコンベア5を上下に並べ、蒸茶葉を上段のネットコンベアから下段のコンベアに順次搬送させるコンベア室2、3を設け、コンベア室2、3の側部には送風室4を設け、この送風室4からの熱風をネットコンベア5の長手に対して交差する方向に吹き出すとともに、コンベア室2、3にはコンベア室に送り込まれた熱風を排出する熱風排出口12、13(28、28)を形成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、蒸熱した茶葉の水分を効率よく除去する蒸茶葉の乾燥装置に関する。
一般に、生茶葉は、蒸熱処理、粗揉処理、揉捻処理、中揉処理、精揉処理等の工程を経て緑茶に加工される。最初の蒸熱処理は、生の茶葉の酸化酵素の作用を停止させるためである。ところで、蒸熱処理時に生茶葉は100℃程度の蒸気で処理されるので、蒸機から排出された蒸茶葉の表面には、蒸気が露結した水分が多量に付着している。この水分(蒸し露)をすばやく除去しないと、茶の水色が黄色になり、むれた香りになってしまうことがある。このため、蒸された蒸茶葉を粗揉機にかける前に、蒸茶葉の表面の水分を一定程度、均一に乾燥させる必要がある。
そのため、特許文献1に示されるように、円筒状の処理機内に蒸茶葉を移し、温風又は熱風を吹き込みながら、処理機内で軸心を中心にして回転する撹拌アームの先端のサライ手によって蒸茶葉を掻き揚げ、落とすことを繰り返して蒸茶葉を乾燥させる装置が知られている。
また、特許文献2に示されるように、ネットコンベア上に熱風で乾燥させた後、冷風で冷却する構成を採用するものも知られている。ネットコンベアは傾斜して配置され、また熱風と冷却風はそれぞれ送風機から送られるが、送風機はネットコンベアの傾斜上端部に配置され、風はネットコンベアの傾斜上部から下方に向けて送られるようになっている。これにより、熱風で乾燥し、冷却風で蒸茶葉の温度を下げることができる。
特開2011−106258号公報 実開昭52−055998号公報
しかしながら、特許文献1に示した装置では、撹拌アームの先端と円筒状処理機の内面との間にはわずかな隙間しかないから、一部の蒸茶葉が撹拌アームの先端と処理機内面との間に引き込まれ、小さく引き裂かれ、ドラム内面にくっついて塊状になってしまう。特にうま味を含んだ若芽が潰されやすく、塊になると内部の水分は蒸発しにくくなるので、均一な乾燥は行われにくく、後の工程がよくても良質の茶は製造しにくい。また、特許文献2に示した装置では、熱風を送る送風機は、熱と風で蒸茶葉を乾燥させようとするものであるが、熱風は蒸茶葉の上面に沿って斜め下に流れる構成であり、蒸茶葉の裏面側には回り込みにくく、また、熱風送風機はネットコンベアの一端に配置されているので、ネットコンベアの他端に至るころは熱風の温度は半分ほどに下がってしまい、風勢も弱くなり、十分な風量を送ることができない。したがって、十分に均一に乾燥させるには、蒸茶葉を複数の乾燥装置にくぐらせるか、あるいは乾燥装置を大型化するかせざるを得ない。いずれにしても、製茶工場内には乾燥のためのスペースを大きくとらざるを得ない。
本発明は上記問題点を解消し、特に、小さなスペースでも効率よく蒸した蒸茶葉を均一に乾燥させることのできる蒸茶葉の乾燥装置を提供することをその課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、箱型の装置本体の内部に、複数のネットコンベアを上下に並べ、蒸茶葉を上段のネットコンベアから下段のコンベアに順次搬送させるコンベア室を設け、コンベア室の近傍には送風室を設け、この送風室からの熱風を上記ネットコンベアの長手に対して交差する方向に吹き出すとともに、上記コンベア室には上記熱風を排出する熱風排出口を形成したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、上記熱風排出口は、上記コンベア室の上部に形成されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1において、上記熱風排出口は、上記コンベア室の、上記送風室からの熱風の吹き出し側と反対側に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の蒸茶葉の乾燥装置。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかにおいて、上記ネットコンベアは、その長手の一端側が低く、他端側が高くなるように傾斜していることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜3のいずれかにおいて、上記ネットコンベアは、水平に形成されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれかにおいて、上記熱風を吹き出す送風口は、上記ネットコンベアに沿うように配置形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、蒸茶葉がコンベア室の上段のネットコンベアから下段のネットコンベアに搬送されるとき、同時に熱風送風機から送風室に熱風が供給され、熱風はネットコンベアの長手に対して交差する方向に吹き出てネットコンベアに送られる。このため、各段のネットコンベア上の蒸茶葉は送られた熱風に接触してその表面の水分は順次乾燥していく。
熱風は、ネットコンベアの幅方向の一端から他端の短い距離だけ吹き付けられるので、熱風の風勢は全幅にわたってほとんど変わらず、特に、熱風の温度はほとんど下がらない。そして、熱風の一部はネットコンベアの下から蒸茶葉の隙間を通って上方に吹き上げられ、他の一部はその下のネットコンベアの蒸茶葉の隙間を上方から下方に通ってネットコンベアを通過する。このようにして、熱風は蒸茶葉の全表面に均一に接触するので、蒸茶葉の乾燥効率は非常によく、小型の乾燥装置であっても、蒸茶葉を十分に乾燥させることができる。したがって、乾燥のための処理コストも低く抑えることができるとともに、工場のスペースを有効に使うことができる。
請求項2に係る発明によれば、熱風排出口は、上記コンベア室の上部に形成されているので、高温の熱風は上部に昇って熱風排出口から効率的に排出させることができる。
請求項3に係る発明によれば、熱風排出口は、上記コンベア室の、上記送風室からの熱風の吹き出し側と反対側に形成されているので、ネットコンベアの上の蒸茶葉には常に新鮮な熱風が接触し、熱風に必要以上の水分が含まれる前に排出されるので、蒸茶葉の乾燥効率がよい。
請求項4に係る発明によれば、ネットコンベアは、その長手の一端側が低く、他端側が高くなるように傾斜しており、送風口から吹き込まれた熱風も徐々に上昇していくので、熱風と蒸茶葉との接触時間が長くなり、このため蒸茶葉を効率的に乾燥させることができる。
請求項5に係る発明によれば、コンベア室に無駄なスペースが生じない。
請求項6に係る発明によれば、上記熱風を吹き出す送風口はネットコンベアに沿って設けられているから、送風口から送られた熱風は有効かつ均一にネットコンベア上の蒸茶葉に接触し、より効率的に乾燥させることができる。
本発明に係る蒸茶葉の乾燥装置の概略を示す平面図 図1のX−X線上の断面図 図1のY−Y線上の断面図 図1のZ−Z線上の断面図 コンベア室に吹き込まれた熱風の経路を示す説明図 乾燥装置の他の実施形態を上記X−X線と同じ面で示す断面図 上記乾燥装置の上記Z−Z線と同じ面で示す断面図
図1は蒸茶葉の乾燥装置の概略を示す平面図、図2はそのX−X線上の断面図であり、図3はそのY−Y線上の断面図図である。同図において、符号1は装置本体を示す。装置本体1は箱型に形成され、その内部には、左右に設けられた2つのコンベア室2、3と送風室4が並設されている。
第1のコンベア室2には、網状に形成された無端ベルトによるネットコンベア5が上下に複数段並べて配置されている。各ネットコンベア5は、その長手の一端が高く、他端が低い位置に設けられたプーリー6に張設され、また、上段のネットコンベア5と下段のネットコンベア5とは互いに平行に、つまり同じ勾配で傾斜するように配置されている。また、上段のネットコンベア5とその下段のネットコンベア5の端部は互いに交互に前後にずれるように配置されている。
最上段のネットコンベア5aは蒸茶葉aを下から斜め上に搬送するように構成され、またネットコンベア5aの上側の端部から自然落下した蒸茶葉aはその次位の下段のネットコンベア5bの上側の端部上に落ちて上から斜め下に搬送されてその下段のネットコンベア5c上に落下し、さらにこのネットコンベア5cによって下から斜め上に搬送されるように、順次逆方向に搬送されながら、最下段のネットコンベア5nに移るように設定されている。最下段のネットコンベア5nの下側の端部には各段のネットコンベア5によって搬送されて落下した蒸茶葉を収容するトラフ16が設けられている。
図3に示されるように、第2のコンベア室3にも、同様に、無端のネットコンベア5が上下に複数段並べて配置されている。各ネットコンベア5は、その一端が高く、他端が低い位置に設けられたプーリーに張設され、傾斜している。また、上段のネットコンベア5と下段のネットコンベア5とは互いに平行に配置されている。また、上段のネットコンベア5とその下段のネットコンベア5の端部は互いに交互に前後方向にずれるように配置されている。蒸茶葉の搬送も、同様に、最上段のネットコンベア5aから順に下段のネットコンベア5b、5c・・・を経て最下段のネットコンベア5nによって行われる。
次に、送風室4は第1のコンベア室2と第2のコンベア室3との間に設けられている。送風室4と2つのコンベア室2、3とは、送風室4の両側の側壁7、8によって遮断されている。各側壁7、8には、第1のコンベア室2と第2のコンベア室3のネットコンベア5に臨む位置に送風用の送風口9、10が一定の間隔をおいて形成されている。送風口9、10は、ネットコンベア5の傾斜に沿って形成されているが、より具体的には、送風口9、10は、上記各段のネットコンベア5で内外に区画された内側空間に臨む位置に形成されている。
また、送風室4の側壁7、8には送風口9、10を開閉する適宜の開閉手段を設けておくのが望ましい。
次に、装置本体1の前後の一端には上記送風室4に熱風を供給する熱風送風機11と供給ダクト25が設けられている。装置本体1の他端で、第1のコンベア室2と第2のコンベア室3にはそれぞれ熱風排出口12、13が形成されている。熱風排出口12、13は最上段のネットコンベア5aの上側の端部に設けられている。
熱風送風機11のパワーはネットコンベアの角度、数、長さ、送風口の大きさ、数等に合わせて調整すればよい。
また、第1のコンベア室2の最上部のネットコンベア5aの上部には蒸熱処理された蒸茶葉の投入口14が設けられている。投入口14は蒸茶葉の搬送コンベア15の端部に臨むように配置されている。
さらに、第1のコンベア室2の最下段のネットコンベア5の下側の排出端の下部にはトラフ16が配置されている。トラフ16の端部は第2のコンベア室3のネットコンベア5の外側に突出するように配置されている。トラフ16の端部にはバケット17が設けられ、バケット17は第2のコンベア室3の上部に延設された蒸茶葉の搬送コンベア18の一端上に蒸茶葉を移送させるように構成されている。そして、搬送コンベア18の他端側には葉揉み機20が設けられ、葉揉み機20の排出口は第2のコンベア室3の最上段のネットコンベア5aへの投入口21に臨むように配置されている。最後に、第2のコンベア室3の最下段のネットコンベア5の搬送端の下側にもトラフ22が配置され、トラフ22の端部にはバケット23が設けられ、バケット23は粗揉機(図示せず)に続くコンベア24に乾燥した蒸茶葉を移送させるように構成されている。
上記構成の蒸茶葉の乾燥装置によれば、蒸茶葉aが搬送コンベア15から投入口14に供給され、投入口14から投入された蒸茶葉aは、上述のように、最上段のネットコンベア5aの上側の端部上に落下し、このネットコンベア5aにより斜め下側に搬送され、下側の端部から自然落下する。落下した蒸茶葉aはその下段のネットコンベア5bの下側の端部に落ち、さらに斜め上側の端部に向けて搬送され、さらにその下段のネットコンベア5cの上側の端部に落下して下側に搬送される。この搬送移動を繰り返して、最下段のネットコンベア5nに移動し、コンベア室2の上側の端部の排出口12から排出される。
このように、蒸茶葉aが上段のネットコンベア5から下段のネットコンベア5に搬送されるとき、同時に熱風送風機11から送風室4に熱風が供給され、熱風は側壁7の送風口9から第1のコンベア室2のネットコンベア5に送られる。このため、各段のネットコンベア5上の蒸茶葉aは送られた熱風に接触してその表面の水分は順次乾燥していく。
図4の右半分に示されるように、熱風送風機11から熱風が送風室4に吹き出されると、送風室4内の空気圧が高まり、全ての各送風口9から熱風が各ネットコンベア5の長手に対して交差する方向に吹き出され、ネットコンベア5の蒸茶葉aに向けて均一な温度と圧力の熱風が吹き付けられる。熱風の吹き付け距離はネットコンベア5の幅寸法と同程度でよいから、全ての蒸茶葉aは均一に十分な量の熱風に接触し、蒸茶葉a表面の水分の蒸発が促進される。また、ネットコンベア5に吹き付けられた熱風は、ネットコンベア5上を通るが、図5に矢印で示されるように、熱風はネットコンベア5で作られた上面部と下面部との間のスペース(内側空間)を通り、一部は蒸茶葉aの下部から上昇気流となって上方に吹き上げられてネットコンベア5の蒸茶葉aが載置された上面部を通過する。このとき、蒸茶葉aの下面に接触し、表面の水分を蒸発させる。他の一部はその下段のネットコンベア5の上部の蒸茶葉aの上面部に吹き付けられる。このため、最上段のネットコンベアを除き、全てのネットコンベア上の蒸茶葉は下からと上からの熱風に曝される。また、上段のネットコンベアから下段のネットコンベア上に落下するときにネットコンベアに対する蒸茶葉aの角度が変わる。このため、蒸茶葉aは全段のネットコンベア上を移動する間に全表面に均一な熱風を受け、効率的な乾燥が行われる。こうして、熱風はネットコンベア5の傾斜に従って上方に移動していく。送風口9から吹き込まれた熱風は自然に上昇するから、熱風はネットコンベア5の傾斜に沿って上方に流れ、第1のコンベア室2の最上段のネットコンベア5aの上部に形成された熱風排出口12から外部に排出される。
表面が乾燥した蒸茶葉aは、最下段のネットコンベア5からトラフ16上に落ちてその端部に移送され、バケット17により搬送コンベア18に移され、さらに搬送コンベア18で葉揉み機20に搬送される。葉揉み機20で揉まれた蒸茶葉aは投入口21から第2のコンベア室3のネットコンベア5に投入される。蒸茶葉aの表面の水分は第1のコンベア室2で熱風により大部分は蒸発により所定の割合だけ除去されているが、茶葉は葉揉み機20によって揉まれ、蒸茶葉a内部の水分が表に出てくるので、図4の右半分及び図5に示されるように、この水分は第2のコンベア室3のネットコンベア5上を移動する間に、第1のコンベア室2の場合と同じ要領で、送風口10から吹き込まれた熱風により除去される。この熱風は第2のコンベア室3の熱風排出口13から排出される。
乾燥処理が終了した蒸茶葉aは、第2のコンベア室3の最下段のネットコンベア5からトラフ22上に落ちてその端部に移送され、バケット23によりコンベア24に移され、さらにコンベア24で粗揉機に搬送される。以後、所定の工程を経て緑茶となる。
なお、第1及び第2のコンベア室2、3のネットコンベア5の側部から落下した蒸茶葉aは、装置本体1の下部に設けられた蒸茶葉受け26に溜まるので、それぞれ各コンベア室2、3のネットコンベア5上に再度投入して確実に乾燥させればよい。
上述のように、蒸熱処理された蒸茶葉aの表面の水分は第1のコンベア室2と熱風送風機11と送風室4によって構成された乾燥装置により良好に蒸発処理され、さらに蒸茶葉aの内部の水分は第2のコンベア室3と熱風送風機11と送風室4によって構成された乾燥装置によって乾燥状態となる。しかも、蒸茶葉aに対して過大に物理的な力を加えないので、蒸茶葉aの組織は破壊されず、旨み成分などが外部に出てしまうことがない。
また、熱風は、ネットコンベア5の幅方向の一端から他端の短い距離だけ吹き付けられるので、熱風の風勢は全幅にわたってほとんど変わらず、特に、熱風の温度はほとんど下がらない。そして、送風口から送られた熱風の一部はネットコンベア5の下から蒸茶葉の隙間を通って上方に吹き上げられ、他の一部はその下のネットコンベア5の蒸茶葉の隙間を上方から下方に通ってネットコンベア5を通過する。このようにして、熱風は蒸茶葉の全表面に均一に接触するので、蒸茶葉の乾燥効率は非常によく、小型の乾燥装置であっても、蒸茶葉を必要なだけ十分に乾燥させることができる。したがって、乾燥のための処理コストも低く抑えることができるとともに、工場のスペースを有効に使うことができる。
また、送風口9はネットコンベア5に沿って設けられているから、送風口から送られた熱風は有効かつ均一にネットコンベア5上の蒸茶葉aに接触し、より効率的に乾燥させることができる。
さらに、ネットコンベア5は傾斜しており、送風口9から吹き込まれた熱風も徐々に上昇していくので、熱風と蒸茶葉aとの接触時間が長くなり、このため蒸茶葉aを効率的に乾燥させることができる。
また、蒸茶葉の乾燥は、風量よりも主に熱によって行われるので、風量を大きくする必要がない。
上述の乾燥装置は、片側の第1のコンベア室2の乾燥工程で蒸茶葉a表面の水分をとり、さらに他側の第2のコンベア室3の乾燥工程で蒸茶葉aを揉んで全体の水分を除去するものであるが、蒸茶葉aの乾燥は、このような形態に限定されない。例えば、第1のコンベア室に蒸茶葉を投入する前に葉揉み機で蒸茶葉内部の水分も揉み出した状態で全体の水分を取ってもよい。この場合、第2のコンベア室を省略することもできる。工場のスペースの大小に応じて、また蒸茶葉の量の多寡に応じていろいろな選択が可能となる。
これに関連し、図示はしないが、コンベア室は上記送風室の両側に配置される例に限定されない。第1のコンベア室に葉揉み機を設ける場合のように、コンベア室を送風室の一側にのみ配置するようにしてもよい。この場合、蒸茶葉乾燥のためのスペースを小さく抑えることができ、省スペース化が実現できる。
なお、ネットコンベアは水平に配置されていてもよい。また、一部が水平で残りが傾斜する構成であってもよい。
また、送風口は全段のネットコンベアについてその内側空間に形成するものに限定されない。例えば、あるネットコンベアとその直下のネットコンベアとの間、つまり上下段の関係にある2つのネットコンベアの間に臨む位置に形成してもよい。この場合、送風口は蒸茶葉の下側よりも上側の表面に近くなるので、熱風は蒸茶葉の上側の表面により多く接触しやすくなる。また、送風口の一部は1つの段のネットコンベアの内側空間に臨み、他の一部が上下段のネットコンベアの間に臨む位置に形成するようにしてもよい。
さらに、上記送風口は熱風を水平方向に吹き出すのでなく、斜め上側と下側のいずれか一方に吹き出すように形成してもよい。
なお、熱風はネットコンベア5の長手に対して交差する方向に吹き出すようにすればよい。したがって、例えば、側壁7、8に送風口9、10を形成する代わりに、送風室4をコンベア室2または3の近傍に設け、この送風室4からの熱風を送る送風ダクト(図示せず)をコンベア室2または3内のネットコンベア5に沿って配置し、送風ダクトからの熱風をネットコンベア5の長手に対して交差する方向に吹き出すように構成してもよい。次に示す実施形態も同様である。
次に、第1のコンベア室2と第3のコンベア室3の熱風は、図6及び図7に示されるように、上記送風室4からの熱風の吹き出し側の側壁7、8の送風口9、10と反対側の側壁7a、8aに形成された熱風排出口28から排出するように構成してもよい。熱風排出口28は、側壁7、8の送風口9、10と同じ高さ位置よりも半ピッチずらして配置するのが好ましい。この場合、熱風はZ字形に流れることになるので、送風口9、10から第1のコンベア室2と第3のコンベア室3に吹き出され、矢印で示されるように、ネットコンベア5上の蒸茶葉aに接触した後、反対側の熱風排出口28から外部に排出される構造となる。つまり、図1の実施形態では、熱風はネットコンベア5の長手方向に沿って流れる構造であるから、特に下部の送風口から導入された熱風は、装置本体1の上部の熱風排出口12、13から排出されるまで、ネットコンベア5上の蒸茶葉の下から上にわたり、蒸茶葉に触れる時間は比較的長時間である。これに対し、上記図6、図7に示されたものでは、熱風はネットコンベア5を横切る方向に流れる構造であるから、蒸茶葉に触れる時間は短時間である。換言すれば、ネットコンベア5の上部から下部まで蒸茶葉には常に新鮮な熱風が接触するので、蒸茶葉の乾燥効率がよい。
なお、各送風口9、10の面積は各排出口28の面積と同じかそれ以上に大きく形成するのが好ましい。これにより、熱風は排出口28から効率よく排出される。
ところで、熱風排出口28は細長い溝状に形成するものに限定されない。間隔をおいて円形、方形、楕円形等の形状のものを複数個配置する構成でもよい。
さらに、上部の熱風排出口12、13は図のように装置本体1の上部に形成してもよいが、側壁7、8の上部に形成するようにしてもよい。
また、この実施形態の場合も、ネットコンベアは水平に配置されていてもよい。また、一部が水平で残りが傾斜する構成であってもよい。
a 蒸茶葉
1 装置本体
2 第1のコンベア室
3 第2のコンベア室
4 送風室
5 ネットコンベア
7、8 側壁
9、10 送風口
11 熱風送風機
12、13 熱風排出口
28 熱風排出口

Claims (6)

  1. 箱型の装置本体の内部に、複数のネットコンベアを上下に並べ、蒸茶葉を上段のネットコンベアから下段のコンベアに順次搬送させるコンベア室を設け、コンベア室の近傍には送風室を設け、この送風室からの熱風を上記ネットコンベアの長手に対して交差する方向に吹き出すとともに、上記コンベア室には上記熱風を排出する熱風排出口を形成したことを特徴とする蒸茶葉の乾燥装置。
  2. 上記熱風排出口は、上記コンベア室の上部に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の蒸茶葉の乾燥装置。
  3. 上記熱風排出口は、上記コンベア室の、上記送風室からの熱風の吹き出し側と反対側に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の蒸茶葉の乾燥装置。
  4. 上記ネットコンベアは、その長手の一端側が低く、他端側が高くなるように傾斜していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の蒸茶葉の乾燥装置。
  5. 上記ネットコンベアは、水平に形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の蒸茶葉の乾燥装置。
  6. 上記熱風を吹き出す送風口は、上記ネットコンベアに沿うように配置形成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の蒸茶葉の乾燥装置。
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