JP2014023451A - 脱穀装置 - Google Patents

脱穀装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014023451A
JP2014023451A JP2012164994A JP2012164994A JP2014023451A JP 2014023451 A JP2014023451 A JP 2014023451A JP 2012164994 A JP2012164994 A JP 2012164994A JP 2012164994 A JP2012164994 A JP 2012164994A JP 2014023451 A JP2014023451 A JP 2014023451A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
handling
threshing
guide member
cylinder
culm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012164994A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Nakahata
章博 中畠
Koji Kamikubo
宏治 上久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Co Ltd filed Critical Yanmar Co Ltd
Priority to JP2012164994A priority Critical patent/JP2014023451A/ja
Priority to CN201280038941.3A priority patent/CN103732053B/zh
Priority to KR1020147006329A priority patent/KR20140064852A/ko
Priority to PCT/JP2012/004957 priority patent/WO2013021605A1/ja
Publication of JP2014023451A publication Critical patent/JP2014023451A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Threshing Machine Elements (AREA)

Abstract

【課題】装置を大型化することなく扱ぎ残しを低減させた脱穀装置を提供する。
【解決手段】扱胴16は、扱室15内において軸線17回りに回転する。扱歯22は、扱胴16の軸線17と略平行な扁平状に形成されるとともに、先端に向けて細くなるように形成され、扱胴16の周囲に設けられる。穀稈搬送機構11は、扱胴16の軸線17に沿って穀稈を搬送する。扱室カバー60は、少なくとも扱胴16の上方を覆う。穀稈案内部材62は、扱室カバー60の扱胴16に対向する面(天井面61)に設けられる。扱歯22は、扱胴16の軸線17と平行な方向に複数並んで配置されており、隣接する扱歯22同士の間に、先端に向けて広がるV型溝23が形成されている。そして、穀稈案内部材62は、V型溝23の内側に向けて突出するように配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、脱穀装置において、扱胴による穀稈の扱ぎ残しを低減するための構成に関する。
特許文献1は、先端に向かって広がるようにしたV型溝が形成された脱穀板を、扱胴の外周に設けた自脱型コンバインを開示している。特許文献1の自脱型コンバインは、V型溝に穀稈を挟み込んで当該穀稈を扱くことにより穀粒を取り外す構成である。特許文献1は、これにより、脱穀に際して発生する穂切れ及び藁屑等の排塵が少なくなり、脱穀物に対する選別の負荷を低減できるとともに、各穀稈を確実に脱穀できるとしている。
特開2002−112614号公報
脱穀装置においては、脱穀の効率を向上させ、扱ぎ残し(穀粒が脱穀されずに穀稈に残ってしまうこと)を低減することが常に求められている。従来の脱穀装置においては、扱ぎ残しを減少させるために、扱胴を、穀稈搬送方向で長くしていた。しかし、扱胴を長くした場合、脱穀装置全体が大型化してしまうという問題がある。また、扱胴が長くなることにより、当該扱胴を回転駆動するための負荷も大きくなる。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、装置を大型化することなく扱ぎ残しを低減させた脱穀装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、以下の構成の脱穀装置が提供される。即ち、この脱穀装置は、扱胴と、複数の扱歯と、穀稈搬送機構と、処理装置と、扱室カバーと、穀稈案内部材と、を備える。前記扱胴は、扱室内において軸線回りに回転する。前記扱歯は、前記扱胴の軸線と略平行な扁平状に形成されるとともに、先端に向けて細くなるように形成され、前記扱胴の周囲に設けられる。前記穀稈搬送機構は、前記扱胴の軸線に沿って穀稈を搬送する。前記処理装置は、前記扱胴と平行に配置された処理胴を有し、前記扱胴で発生した被処理物が投入される。前記扱室カバーは、少なくとも前記扱胴の上方を覆う。前記穀稈案内部材は、前記扱室カバーの前記扱胴に対向する面に設けられる。前記扱歯は、前記扱胴の軸線と平行な方向に複数並んで配置されており、隣接する扱歯同士の間に、先端に向けて広がるV型溝が形成されている。そして、前記穀稈案内部材は、前記V型溝の内側に向けて突出するように配置されている。
このように穀稈案内部材を設けることにより、穀稈を、V型溝の内側に押し込むことができる。これにより、V型溝によって穀稈を確実に挟み込んで扱くことができるので、扱ぎ残しを低減させることができる。
上記の脱穀装置において、前記穀稈案内部材は、前記穀稈の搬送方向で前記扱胴の後半に配置されることが好ましい。
扱胴の後半部分では、穀稈に残っている穂の量は僅かであるため、残り僅かな穂を確実に取り外すことは難しい。そこで、上記のように扱胴の後半部分に穀稈案内部材を配置することにより、残り僅かな穂も残さずに確実に穀稈から取り外すことができる。また、扱胴の後半部分であれば、穀稈の穂先の体積が小さくなっているので、当該穀稈を扱くことによる扱胴の回転負荷は小さい。従って、穀稈案内部材を扱胴の後半部分に配置することにより、前半部分に配置する場合と比べて消費動力の上昇を抑えることができる。
上記の脱穀装置において、前記穀稈案内部材は、前記扱胴の軸線方向で見たときに、前記扱歯の回転軌跡に沿って円弧状に形成されていることが好ましい。
穀稈案内部材をこのように形成することにより、穀稈案内部材を、穀稈の穂先の全体に対して作用させることができる。
上記の脱穀装置において、前記扱胴の軸線方向で見たときに、前記穀稈案内部材の少なくとも一部が、前記扱歯の回転軌跡と重なることが好ましい。
穀稈案内部材をこのように配置することで、穀稈の穂先を、V型溝の内側に確実に押し込むことができる。これにより、V型溝によって穀稈の穂先を確実に扱くことができる。
本発明の一実施形態に係る脱穀装置の全体的な構成を示す側面図。 脱穀装置の内部を示す側面断面図。 脱穀装置の正面断面図。 脱穀装置の平面断面図。 扱歯の斜視図。 穂切れ処理装置及び選別装置の構成を示す側面断面図。 穀稈案内部材及び扱胴の斜視図。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1に示すように、本実施形態に係る脱穀装置1は、本体10と、本体10の側部に設けられた穀稈搬送機構11を備えている。
図3に示すように、穀稈搬送機構11は、穀稈搬送チェーン12と、押圧部材13を備えている。穀稈搬送チェーン12は、図1に示すように、無端環状に構成され、スプロケットの回転によって循環駆動されるように構成されている。押圧部材13は、図3に示すように、穀稈搬送チェーン12の上面に対して押圧されるように構成されている。
穀稈14は、その根元部分を、穀稈搬送チェーン12の上面と押圧部材13との間に挟み込まれて保持される(図3参照)。この状態で穀稈搬送チェーン12を循環駆動することにより、穀稈搬送機構11は、穀稈14を装置正面側から装置後方に向けて搬送する。なお以下の説明で、穀稈搬送機構11によって穀稈14が搬送される方向を、単に穀稈搬送方向と呼ぶ。
本体10の内部には、扱室15と、選別装置36と、排藁処理部21と、が主に配置されている。
扱室15は、穀稈14の脱穀を行うための空間である。図1及び図2に示すように、本体10の正面側(図1及び図2の左側)には、扱室15の内部へ穀稈14の穂先14aを導入するための穀稈投入部25が形成されている。穀稈搬送機構11によって搬送される穀稈14の穂先14aは、穀稈投入部25を介して、扱室15の内部に導入される。扱室15内には、扱胴16と、穂切れ処理装置29と、が配置されている。
扱胴16は、その軸線17が脱穀装置1の前後方向(図2の左右方向)と平行になるように配置された筒状の構成であり、その周囲には後述の扱歯22が設けられている。この扱胴16は、軸線17回りに回転駆動される。図4に示すように、穀稈搬送チェーン12は、平面視で扱胴16の軸線17と略平行に配設されている。これにより、穀稈搬送機構11は、扱胴16の軸線17に沿うように穀稈14を搬送する。このとき、回転する扱胴16の扱歯22によって、搬送される穀稈14から穂先14aの部分が取り外される。このとき取り外された穂先14aの部分を、「穂切れ」と称する。
また、本体10は、扱室カバー60を備えている。扱室カバー60は、扱胴16及び穂切れ処理装置29の上方を覆っている。扱室カバー60は、扱室15の内部に露出し、扱室15の天井部分の一部を構成する下向きの天井面61を有している。この天井面61は、扱胴16の外周面に対向している。なお、この扱室カバー60は、図3に示す支持軸63を中心として、上方に回動させることができるように構成されている。扱室カバー60を上方に回動させることで、扱胴16の上部を開放し、メンテナンス等を行うことができる。
穀稈14のうち、扱胴16の回転によって穂先14aの部分が取り外された残りの部分を、「排藁」と呼ぶ。排藁は、穀稈搬送機構11の搬送方向下流側端部において、排藁搬送機構18(図1及び図4)に受け渡される。
この排藁搬送機構18は、図4に示すように、排藁搬送チェーン19と、係止搬送ベルト20と、を並列して設けた構成である。排藁搬送チェーン19は、無端環状のチェーンとして構成され、循環駆動されることにより、その下面で排藁の根元部分を搬送するように構成されている。係止搬送ベルト20は、一定間隔でタイン(図略)が配置された無端環状ベルトであり、当該係止搬送ベルト20を循環駆動することにより、穀稈の穂先部分をタインによって係止しつつ搬送する構成である。
図1に示すように、排藁搬送機構18の下方には、排藁処理部21が配置されている。この排藁処理部21は、排藁を細かく切断するための排藁カッター、切断された排藁を機外に排出するための拡散装置などを備えている。排藁搬送機構18によって搬送される排藁は、排藁処理部21に順次投入され、細かく裁断された後、圃場に均一に放出される。
次に、穀稈14を脱穀するための構成について詳しく説明する。
扱胴16は、金属板にて略八角形柱状の中空状筒体として構成されており、その軸線17が装置前後方向(図2の左右方向)に沿って略水平に配置されている。扱胴16の外周には、複数の扱歯22が外向きに突出するように設けられている。
図2等に示すように、扱歯22は、扱胴16の軸線17と平行な方向に並んで複数設けられている。図5に示すように、各扱歯22は、当該扱歯22同士が並ぶ方向に対して平行な平面を構成するように、扁平な(平板状の)形状に形成されている。また図5に示すように、扱歯22の先端部は、先端に向かって幅が狭まる略V字状に構成されている。従って、隣接する扱歯22同士の間は、先端に向かって幅が広がるV型溝23が形成されている。また、V型溝23の奥には、丸型(又は多角形)の抜き孔24が、前記V型溝23に連なって形成されている。
本実施形態の扱胴16は、上扱ぎ式に回転するように構成されている。即ち、図3に示すように、穀稈14は上方に向けて扱かれ、当該穀稈14の穂先14aは、扱胴16の上方を通過するように構成されている。従って、穀稈14の穂先は、扱歯22と、扱室カバー60の下面(天井面61)と、の間を通過することになる。
図3に示すように、扱胴16の軸線17方向で見たときに、天井面61の一部が、扱歯22の先端の回転軌跡に沿って円弧状に形成されている。また、天井面61は、扱歯22の先端の回転軌跡に接近させて配置されている。なお、本実施形態では、扱歯22の先端と天井面61との間の隙間は、10mm程度としている。
穀稈搬送機構11によって搬送される穀稈14の穂先14aは、天井面61と扱歯22の間の狭い隙間を通ることになる。このとき、穂先14aは、天井面61に押されるようにして、扱歯22同士の間の部分(V型溝23及び抜き孔24)に嵌まりこむ。この状態で扱胴16が回転することにより、穀稈14が穂先14aに向けて扱かれ、当該穀稈14から穂先14aの部分が取られて穂切れとなる。
次に、扱胴16の回転によって穀稈14から取り外された穂先(穂切れ)の処理について詳しく説明する。なお、扱室15内においては、扱胴16の回転によって、穂切れの他にも、穀粒や藁屑等が発生する。これらの混合物のことを、以下、被処理物と称する。
扱胴16の回転により発生した被処理物は、当該扱胴16の回転により、扱胴16の回転方向下流側に向けて放出される。図3に示すように、被処理物の落下位置には、穂切れ処理装置29が配置されている。穂切れ処理装置29は、図3及び図4に示すように、処理胴30と、受網31と、を備えている。
処理胴30は、略四角筒状に形成されるとともに、その軸線32を回転軸として回転駆動されるように構成されている。処理胴30の軸線32は、扱胴16の軸線17と略平行になるように配置されている。なお本実施形態では、図3に矢印で示すように、扱胴16と処理胴30は、同じ方向に回転駆動される。この処理胴30は、外向きに突出する複数の処理歯33を有している。図4に示すように、複数の処理歯33は、処理胴30の軸線32と平行な方向に沿って並んで配置されている。
受網31は、処理胴30の下半分を覆うように設けられている。図3に示すように、受網31は、処理胴30の軸線32方向で見たときに、回転する処理歯33の先端の軌跡に沿って形成されている。
この構成で、扱胴16で発生した被処理物は、穂切れ処理装置29に導入される。この被処理物は、回転する処理歯33と、受網31と、の間で揉み解し作用を受け、単粒化(穀粒が取り外されること)が促進される。脱粒された穀粒は、受網31を通って、下方に落下する。また、受網31の終端には、切歯49が形成されている。この切歯49は、処理胴30の軸線方向に並んで複数形成されている。そして、処理胴30が回転することにより、切歯49同士の間を、処理歯33が通過するように構成されている。これにより、穂切れ処理装置29に投入された藁屑等が細かく裁断される。細かく裁断された藁屑は、受網31を通って下方に落下する。受網31から落下する落下物(穀粒、藁屑、穂切れなどの混合物)を、以下の説明では被選別物と称する。受網31から落下した被選別物は、選別装置36に投入される。
なお、穂切れ処理装置29等で発生した細かい粉塵などを吸引して機外に排出するための吸引ファン51(図6)が、穀稈搬送方向で穂切れ処理装置29の下流側に隣接して設けられている。
次に、選別装置36について、図6を参照して説明する。
選別装置36は、扱胴16及び穂切れ処理装置29の下方に配置されている。選別装置36は、図6に示すように、揺動選別部37と、風選別部38とを備えている。
揺動選別部37は、穂切れ処理装置29(及び扱胴16)のすぐ下方に配置されている。この揺動選別部37は、フィードパン35及びチャフシーブ39を備えている。また、揺動選別部37は、フィードパン35及びチャフシーブ39を装置前後方向(図6の左右方向)に揺動させる図略の揺動駆動機構を備えている。
フィードパン35は、穀稈搬送方向でチャフシーブ39よりも上流側に配置されており、かつ、チャフシーブ39よりも若干高い位置に配置されている。フィードパン35は板状部材であり、穀稈搬送方向の下流側(図6の右側、装置後方)が低くなるように、水平面に対して若干傾いて配置されている。
穂切れ処理装置29からの被選別物は、フィードパン35又はチャフシーブ39の上に落下する。フィードパン35の上に落ちた被選別物は、当該フィードパン35が揺動駆動されることにより、当該フィードパン35の傾きによって穀稈搬送方向の下流側(装置後方)に向けて搬送され、当該フィードパン35の下流側端部からチャフシーブ39の上に落下する。
チャフシーブ39は、装置の略左右方向に横架された複数のチャフフィン40を、装置前後方向に複数並べて配置したものである。複数のチャフフィン40は、互いに適宜の間隔を空けて配置されている。
チャフシーブ39を前後に揺動させることで、当該チャフシーブ39上の被選別物のうち、穀粒等の重くて小さい被選別物はチャフフィン40の間を通って下に落ちる。一方、藁屑などの軽くて大きい被選別物はチャフフィン40に引っ掛かって残る。このように、チャフシーブによって被選別物の粗選別を行うことができる。また、各チャフフィン40は、その上面が、斜め前方側を向くようにして配置されている。これにより、チャフフィン40に引っ掛かった藁屑などは、チャフシーブ39を装置前後方向に揺動させることにより、装置後方(図6の右側)に向けて搬送されていく。
次に風選別部38について説明する。この風選別部38は、唐箕ファン41と、グレンシーブ42と、を備えている。風選別部38は、揺動選別部37の下方に配置されている。
グレンシーブ42は網目状のプレス、又はクリンプ網として構成されており、チャフシーブ39の下方に配置される。またグレンシーブ42の下方には、スクリューコンベアとして構成された一番コンベア43が配置されている。前記チャフシーブ39の粗選別により、当該チャフシーブ39から落下した重くて小さい被選別物(穀粒等)は、グレンシーブ42の上に落下する。
唐箕ファン41は、穀稈搬送方向で下流向きの選別風を発生させ、当該選別風をグレンシーブ42に対して下側から当てるように構成されている。
以上の構成で、グレンシーブ42上に落下した被選別物に対して、唐箕ファン41が生起する選別風が当てられる。そして、この選別風にかかわらず略垂直に落下する比重の重い物、即ち穀粒は一番物と呼ばれる。一番物は一番コンベア43に導入され、それ以外の比重の軽いものは穀稈搬送方向下流側に向けて吹き飛ばされる。
一番コンベア43に導入された一番物(穀粒)は、当該一番コンベア43によって搬送され、例えば図略のグレンタンクに貯蔵される。以上により、被選別物から穀粒を選別して取り出すことができる。
チャフシーブ39及びグレンシーブ42の下流側端部下方には、スクリューコンベアとして構成された二番コンベア44が配置されている。
チャフシーブ39の上に残った穂切れ、藁屑等は、当該チャフシーブ39の往復揺動により穀稈搬送方向の下流側に向けて搬送され、二番コンベア44に落下する。また、グレンシーブ42に落下した被処理物のうち、唐箕ファン41の選別風により吹き飛ばされた穂切れ、藁屑等も、二番コンベア44に落下する。風選別部38は、二番コンベア44に落下する被選別物に対して搬送方向下流側に向けて上向きの風を当てる送風ファン45を有している。
二番コンベア44に落下する被選別物のうち、穀粒の付いた穂切れ等は比較的重いので、送風ファン45の風にもかかわらず落下して二番コンベア44に導入される。一方、穀粒の付いていない藁屑等は、送風ファン45の風によって吹き飛ばされ、吸引ファン51によって装置の外に排出される。
穀粒の付いた穂切れ等は、再処理を施して穀粒を取り出す余地があるので、回収する価値のあるものである。このように再処理の対象とするものを、二番物と称する。風選別部38で選別されて二番コンベア44に導入された二番物は、当該二番コンベア44によって搬送され、図略の二番還元コンベアに供給される。この二番還元コンベアは、二番物を、穂切れ処理装置29に戻すように構成されている。以上の構成により、選別装置36で選別された二番物を、穂切れ処理装置29によって再処理することができる。
続いて、本実施形態の特徴的な構成について説明する。
本実施形態の脱穀装置1は、穀稈14を扱歯22で挟み込んだ状態で、扱胴16が回転することにより、穀稈14を扱いて穂先14aを取り外す構成である。従って、十分な脱穀性能を発揮するためには、穀稈14を、扱歯22で確実に挟み込んだ状態(V型溝23及び抜き孔24の内部に穀稈14が入り込んだ状態)とする必要がある。
扱室15に導入された直後の穀稈14は、穂が大量に残っているので、その穂先14aの体積は比較的大きい。このように体積が大きい穂先14aは、天井面61と扱歯22の間の狭いスペースを通る際に、天井面61によって押されてV型溝23の内側に押し込まれるので、当該穂先14aを扱歯22で確実に挟み込むことができる。
ところが、脱穀が進行して穀稈14の穂の残り少なくなると、穂先14aの体積が小さくなる。このように体積が小さい穂先14aは、天井面61と扱歯22の間の狭いスペースを容易に通り抜けてしまうので、V型溝23の内側に押し込まれにくくなる。つまり、体積が小さい穂先14aは、V型溝23を素通りしてしまう可能性がある。このため、従来の脱穀装置では、穀稈14の穂の残り少なくなると、当該穀稈14を扱歯22で挟み込んで扱くことが難しくなり、扱ぎ残しが発生していた。
そこで本実施形態の脱穀装置1は、穀稈14をV型溝23の内側に押し込むための穀稈案内部材62を備えている。
図2に示すように、穀稈案内部材62は、扱室カバー60の下面(天井面61)から、下方(扱胴16側)に向けて突出するように設けられている。このように穀稈案内部材62を設けているので、穀稈搬送機構11によって搬送される穀稈14の穂先14aは、穀稈案内部材62の位置を通過する際に、当該穀稈案内部材62の下をくぐり抜けるようにして移動する。このとき、穂先14aは、扱歯22に向けて押し付けられる。
天井面61に設けられた穀稈案内部材62は、V型溝23の内側に向けて突出するように配置されている。この構成で、穀稈搬送機構11によって搬送される穀稈14の穂先14aは、穀稈案内部材62の位置を通過する際に、当該穀稈案内部材62によってV型溝23の内側に向けて押される。これにより、当該穀稈14を、V型溝23(又はこれに連通する抜き孔24)の内側に押し込むことができるので、当該穀稈14を確実に扱歯22で挟み込んで扱くことができ、扱ぎ残しを低減させることができる。
本実施形態では、図2に示すように、穀稈案内部材62を、扱胴16の後半部分(穀稈搬送方向の下流側の半分)の適宜の位置に配置している。扱胴16の後半部分では、穀稈14の穂の残りが少なくなって穂先14aの体積が小さくなっているためである。即ち、扱胴16の後半部分に穀稈案内部材62を設けることで、体積が小さくなった穂先14aを確実にV型溝23の内側に導入できるので、残り少なくなっている穂を確実に穀稈14から取り外すことができ、扱ぎ残しを低減できる。
なお、扱胴16の後半部分では、穂先14aの体積が小さくなっているので、当該穂先14aを穀稈案内部材62によって強制的にV型溝23の内側に押し込んだとしても、扱胴16の回転負荷が過大になるおそれはない。このように、本実施形態の構成によれば、扱胴16の回転負荷の増大を抑えつつ、脱穀効率を向上させることができる。
また本実施形態では、図2に示すように、複数(本実施形態では2つ)の穀稈案内部材62を、扱胴16の軸線17と平行な方向で適宜の間隔を空けて並べて設けている。このように穀稈案内部材62を複数設けることにより、扱ぎ残しを更に低減させることができる。
図3に示すように、扱胴16の軸線17と平行な方向で見たときに、穀稈案内部材62は、扱歯22の回転軌跡に沿って円弧状(弓状)に形成されている。つまり、穀稈案内部材62は、穂先14aが通過する空間の形状(天井面61と扱胴16との間の空間)に沿った形状となっている。穀稈案内部材62をこのように構成することで、当該穀稈案内部材62を、穂先14a全体に対して作用させることができる。これにより、V型溝23によって穂先14aの全体を確実に扱くことができるので、扱ぎ残しを確実に低減できる。
また、図3に示すように、扱胴16の軸線17と平行な方向で見たときに、穀稈案内部材62の一部は、扱歯22の回転軌跡の一部と重なるように配置されている。つまり、穀稈案内部材62の一部が、扱歯22と扱歯22の間(V型溝23の内側)に入り込むように配置されている。より具体的には、扱胴16の軸線17と平行な方向で見たときに、穀稈案内部材62の下端部(扱胴16側の端部)が、扱歯22の先端の回転軌跡よりも、扱胴16側に位置している。これにより、穀稈案内部材62によって、穀稈14の穂先14aを、確実にV型溝23の内側に押し込むことができる。従って、穀稈14を確実にV型溝23の内側に導入して扱くことができるので、扱ぎ残しを確実に低減させることができる。
図7に示すように、本実施形態では、穀稈案内部材62は板状の部材として構成されている。この穀稈案内部材62は金属板であり、天井面61の下面に溶接により固定されている。板状の穀稈案内部材62は、扱胴16の軸線17と平行な方向に直交するように配置されている。従って、板状の穀稈案内部材62の端面が、扱胴16の外周面に対向して配置されている。
図3に示すように、扱胴16の軸線17と平行な方向で見たときに、扱胴16の回転方向で穀稈案内部材62の上流側の端部には、傾斜部62aが形成されている。この傾斜部62aにより、穀稈案内部材62の下端面が、天井面61に対して滑らかに(90°よりも大きな角度で)接続している。このように、穀稈案内部材62の下端面と天井面61を滑らかに接続する構成としたので、穀稈14が穀稈案内部材62に引っ掛かりにくくなっており、当該穀稈14をスムーズに搬送することができる。
なお前述のように、扱室カバー60は、支持軸63を中心として上方に回動させることが可能である。本実施形態では、穀稈案内部材62は扱室カバー60の下面(天井面61)に固定されているので、扱室カバー60を回動させたときに、穀稈案内部材62も一体的に回動する。これにより、V型溝23の内側に配置されている穀稈案内部材62を、当該V型溝23の外側に移動させることができる。従って、例えば扱歯22のメンテナンス等を容易に行うことができる。
以上で説明したように、本実施形態の脱穀装置1は、扱胴16と、複数の扱歯22と、穀稈搬送機構11と、穂切れ処理装置29と、扱室カバー60と、穀稈案内部材62と、を備える。扱胴16は、扱室15内において軸線17回りに回転する。扱歯22は、扱胴16の軸線17と略平行な扁平状に形成されるとともに、先端に向けて細くなるように形成され、扱胴16の周囲に設けられる。穀稈搬送機構11は、扱胴16の軸線17に沿って穀稈14を搬送する。穂切れ処理装置29は、扱胴16と平行に配置された処理胴30を有し、扱胴16で発生した被処理物が投入される。扱室カバー60は、少なくとも扱胴16の上方を覆う。穀稈案内部材62は、扱室カバー60の扱胴16に対向する面(天井面61)に設けられる。扱歯22は、扱胴16の軸線17と平行な方向に複数並んで配置されており、隣接する扱歯22同士の間に、先端に向けて広がるV型溝23が形成されている。そして、穀稈案内部材62は、V型溝23の内側に向けて突出するように配置されている。
このように穀稈案内部材62を設けることにより、穀稈14を、V型溝23の内側に押し込むことができる。これにより、V型溝23によって穀稈14を確実に挟み込んで扱くことができるので、扱ぎ残しを低減させることができる。
また、本実施形態の脱穀装置1において、穀稈案内部材62は、穀稈14の搬送方向で扱胴16の後半に配置されている。
扱胴16の後半部分では、穀稈14に残っている穂の量は僅かであるため、残り僅かな穂を確実に取り外すことは難しい。そこで、上記のように扱胴16の後半部分に穀稈案内部材62を配置することにより、残り僅かな穂も残さずに確実に取り外すことができる。また、扱胴16の後半部分であれば、穀稈14の穂先14aの体積が小さくなっているので、当該穀稈14を扱くことによる扱胴16の回転負荷は小さい。従って、穀稈案内部材62を扱胴16の後半部分に配置することにより、前半部分に配置する場合と比べて消費動力の上昇を抑えることができる。
また、本実施形態の脱穀装置1において、穀稈案内部材62は、扱胴16の軸線17方向で見たときに、扱歯22の回転軌跡に沿って円弧状に形成されている。
穀稈案内部材をこのように形成することにより、穀稈案内部材62を、穀稈14の穂先14aの全体に対して作用させることができる。
また、本実施形態の脱穀装置1において、扱胴16の軸線17方向で見たときに、穀稈案内部材62の一部が、扱歯22の回転軌跡と重なっている。
穀稈案内部材62をこのように配置することで、穀稈14の穂先14aを、V型溝23の内側に確実に押し込むことができる。これにより、V型溝23によって穀稈14の穂先14aを確実に扱くことができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
本発明の脱穀装置1は、据え置きの脱穀装置、ハーベスタ内蔵の脱穀装置、コンバイン内蔵の脱穀装置など、様々な脱穀装置に適用することができる。
上記実施形態では、穀稈案内部材62を2つ設けているが、穀稈案内部材62を3つ以上設ける構成であっても良い。もっとも、穀稈案内部材62は1つだけであっても良い。また、例えば、複数の穀稈案内部材62を天井面61から着脱可能に構成しても良い。これによれば、必要に応じて穀稈案内部材62の数を調整することができる。
上記実施形態で説明したように、穀稈案内部材62は、扱胴16の後半部分(穀稈搬送方向で下流側の半分)に設けることが好ましいが、これに限らず、扱胴16の前半部分(穀稈搬送方向で上流側の半分)に設けても構わない。
上記実施形態では、穀稈案内部材62は金属板として構成しているが、これに限らない。穀稈案内部材62は、扱室カバー60からV型溝23の内側に向けて凸となる部材であれば良い。要は、V型溝23の内側に穀稈14を押し込むことができれば良く、穀稈案内部材62の形状や素材は限定されない。
上記実施形態では、穀稈案内部材62は天井面61に固定された構成としているが、これに限定されない。例えば、穀稈案内部材62を、天井面61から扱胴16に向けて進退可能に構成し、天井面61からの穀稈案内部材62の突出量を調整できるように構成しても良い。これによれば、作業状態に応じて、V型溝23への穀稈14の押し込み量を変更できる。また、複数の穀稈案内部材62を設け、それぞれを天井面61から進退可能に構成すれば、作業状態に応じて、穀稈14に作用する穀稈案内部材62の数を変更することもできる。また、各穀稈案内部材62の天井面61からの突出量を、作業状態に応じて自動的に調整するように構成しても良い。
1 脱穀装置
10 本体
15 扱室
16 扱胴
22 扱歯
23 V型溝
29 穂切れ処理装置(処理装置)
60 扱室カバー
62 穀稈案内部材

Claims (4)

  1. 扱室内において軸線回りに回転する扱胴と、
    前記扱胴の軸線と略平行な扁平状に形成されるとともに、先端に向けて細くなるように形成され、前記扱胴の周囲に設けられた複数の扱歯と、
    前記扱胴の軸線に沿って穀稈を搬送する穀稈搬送機構と、
    前記扱胴と平行に配置された処理胴を有し、前記扱胴で発生した被処理物が投入される処理装置と、
    少なくとも前記扱胴の上方を覆う扱室カバーと、
    前記扱室カバーの前記扱胴に対向する面に設けられた穀稈案内部材と、
    を有し、
    前記扱歯は、前記扱胴の軸線と平行な方向に複数並んで配置されており、隣接する扱歯同士の間に、先端に向けて広がるV型溝が形成されており、
    前記穀稈案内部材は、前記V型溝の内側に向けて突出するように配置されていることを特徴とする脱穀装置。
  2. 請求項1に記載の脱穀装置であって、
    前記穀稈案内部材は、前記穀稈の搬送方向で前記扱胴の後半に配置されていることを特徴とする脱穀装置。
  3. 請求項1又は2に記載の脱穀装置であって、
    前記穀稈案内部材は、前記扱胴の軸線方向で見たときに、前記扱歯の回転軌跡に沿って円弧状に形成されていることを特徴とする脱穀装置。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の脱穀装置であって、
    前記扱胴の軸線方向で見たときに、前記穀稈案内部材の少なくとも一部が、前記扱歯の回転軌跡と重なることを特徴とする脱穀装置。
JP2012164994A 2011-08-11 2012-07-25 脱穀装置 Pending JP2014023451A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012164994A JP2014023451A (ja) 2012-07-25 2012-07-25 脱穀装置
CN201280038941.3A CN103732053B (zh) 2011-08-11 2012-08-03 脱谷装置
KR1020147006329A KR20140064852A (ko) 2011-08-11 2012-08-03 탈곡 장치
PCT/JP2012/004957 WO2013021605A1 (ja) 2011-08-11 2012-08-03 脱穀装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012164994A JP2014023451A (ja) 2012-07-25 2012-07-25 脱穀装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014023451A true JP2014023451A (ja) 2014-02-06

Family

ID=50197729

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012164994A Pending JP2014023451A (ja) 2011-08-11 2012-07-25 脱穀装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014023451A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015188435A (ja) * 2014-03-29 2015-11-02 井関農機株式会社 脱穀装置の扱胴
JP2016187327A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 井関農機株式会社 脱穀装置
JP2020103164A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 株式会社クボタ 脱穀装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015188435A (ja) * 2014-03-29 2015-11-02 井関農機株式会社 脱穀装置の扱胴
JP2016187327A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 井関農機株式会社 脱穀装置
JP2020103164A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 株式会社クボタ 脱穀装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2012114653A1 (ja) 脱穀装置
JP2014023451A (ja) 脱穀装置
JP2017212967A (ja) コンバイン
JP2014023492A (ja) 脱穀装置
JP6037696B2 (ja) 脱穀装置
JP5841773B2 (ja) 脱穀装置
JP5781786B2 (ja) 脱穀装置
JP5836012B2 (ja) 脱穀装置
JP5789156B2 (ja) 脱穀装置
JP5743799B2 (ja) 脱穀装置
JP2013039041A (ja) 脱穀装置
JP5763364B2 (ja) 脱穀装置
JP5836014B2 (ja) 脱穀装置
WO2013021605A1 (ja) 脱穀装置
JP2007151514A (ja) コンバイン
JP2014233230A (ja) 脱穀装置
JP5859724B2 (ja) 脱穀装置
WO2013031132A1 (ja) 脱穀装置
JP2004008148A (ja) 排藁処理装置
JP6075860B2 (ja) 脱穀装置
JP6075859B2 (ja) 脱穀装置
JP2012244973A (ja) 脱穀装置
JP2014018175A (ja) コンバイン
JP2013046590A (ja) 脱穀装置
JP2012170391A (ja) 脱穀装置