JP2014023413A - 誘導電動機およびこれを用いた鉄道車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、以上示した従来の課題を除き、高効率化した誘導電動機およびこれを用いた鉄道車両を提供することにある。
【解決手段】固定子と、固定子に空隙を介して対向配置された回転子とを有し、回転子は、回転可能に保持された回転子鉄心の周方向に延伸して配置された複数のティース部により形成された複数個のスロット内に導体棒を備えた誘導電動機において、スロットの周方向先端部は、ティース部の周方向先端により狭められているとともに、ティース部の周方向先端形状がティース先端からスロット内の導体棒に向かって円弧状に突出する凸部を形成した。
【選択図】図3

Description

本発明は、誘導電動機およびこれを用いた鉄道車両に係り、特に高効率化した誘導電動機およびこれを用いた鉄道車両に関する。
一般に、誘導電動機の損失要因は、固定子巻線に通電した際に発生する1次銅損、回転子の導体棒に誘導されて流れる電流によって発生する2次銅損、固定子及び回転子の鉄心に発生する鉄損、回転によって発生する機械損と漂遊損に大別される。
このうち漂遊損に含まれる損失には、回転子の導体棒表面付近に高周波の電流が誘導され発生する高調波2次銅損が含まれている。この高調波2次銅損は、誘導電動機の損失要因の中でも大きな割合を占めているうえに、他の要因での損失が近年減少する傾向にあることもあって、ますます大きな割合を占めるようになってきた。
係る事情もあり、高調波2次銅損についての種々の損失低減方法が提案されている。例えば特許文献1〜3に開示された誘導電動機の回転子スロット形状では、回転子の導体棒の空隙側にスロット形状が全閉形となるブリッジを設ける。また、このブリッジの空隙側に空間を設けて、回転子導体棒に発生する高調波2次銅損を低減している。
また、特許文献4及び5に開示された誘導電動機の回転子スロット形状では、回転子の導体棒の空隙側に開放スロット形状となる突起物を設ける。また、このブリッジの空隙側に空間を設けて、回転子導体棒に発生する高調波2次銅損を低減させている。
特許文献6に開示された誘導電動機の回転子スロット形状では、回転子の導体棒の空隙側に空間を設けて回転子導体棒に発生する高調波2次銅損を低減させている。
特開平9−224258号公報 特開平08−140319号公報 特開平02−123951号公報 特開2011−87373号公報 特開2011−87375号公報 特開2007−295724号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載の構成では、スロット形状が全閉スロットとなっているため、ブリッジ部での漏れ磁場が大きくなり、力率が低下する問題がある。
特許文献4及び5に記載の構成では、回転子の導体棒の空隙側に突起物があるため、特許文献1〜3と同様に漏れ磁場が大きくなり、力率が低下する問題がある。
特許文献6に記載の構成では、ブリッジ部及び突起物がない構成であるため、力率の低下は小さいが、回転子ティース先端部の磁気飽和が大きくなるために、漏れ磁場が大きくなり、回転子導体棒表面に磁束が流れる。このため、高調波2次銅損が大きくなる。
特許文献6の場合の回転子ティース部先端32の模式図を図13に示す。図13において、回転子鉄心7は、円筒状の回転子ヨーク部30と、回転子ヨーク部30の外周表面から径方向外側に突出し、回転子ヨーク部30の外周面に沿って軸方向に延びた複数の回転子ティース部31を備えている。回転子ティース31間には、回転子導体棒13を収めるための回転子スロット6が周方向に形成されている。
また回転子ティース部先端32の構造についてみると、回転子スロット6の周方向先端部における幅d1に対し、回転子導体棒13の周方向先端部における幅d2は、d2>d1の関係にある。つまり、回転子スロット6の先端を回転子ティース部31により狭める構造をとることにより、回転子導体棒13が遠心力により回転子スロット6から飛び出さないように抑えている。
なおこの構造では、先端部の幅d1が回転子導体棒13の幅d2に拡幅するまでの部分(以下抑止部という)は直線状のラインで形成されている。
図13には、この場合の磁束φを示している。回転中に固定子側から回転子側に流入する磁束φは、望ましくは磁束φ3に示すように回転子ティース31を通って回転子ヨーク部30に至るべきところ、その一部が磁束φ1に示すように回転子導体棒13の外周面を横切る。
抑止部が直線状のラインで形成された特許文献6の構造では、回転子ティース先端部の磁気飽和が大きくなるために、漏れ磁場が大きくなり、回転子導体棒表面に磁束が流れ、高調波2次銅損が大きくなる。
本発明の目的は、以上示した従来の課題を除き、高効率化した誘導電動機およびこれを用いた鉄道車両を提供することにある。
以上のことから本発明は、固定子と、固定子に空隙を介して対向配置された回転子とを有し、回転子は、回転可能に保持された回転子鉄心の周方向に延伸して配置された複数のティース部により形成された複数個のスロット内に導体棒を備えた誘導電動機において、スロットの周方向先端部は、ティース部の周方向先端により狭められているとともに、ティース部の周方向先端形状がティース先端からスロット内の導体棒に向かって円弧状に突出する凸部を形成したものである。
本発明によれば、誘導電動機の高調波2次銅損を低減することができるため、誘導電動機の高効率化に寄与できる。
実施例1の形態による誘導電動機の軸方向断面図。 実施例1の形態による誘導電動機の断面図。 実施例1の形態による誘導電動機の回転子スロット部の拡大図。 回転子ティース先端部における距離Lと曲率半径Rの関係を示す図。 R/L=0のときの抑止部形状を示す図。 R/L=0.5のときの抑止部形状を示す図。 R/L=1のときの抑止部形状を示す図。 R/L=2のときの抑止部形状を示す図。 距離Lに対する曲率の比(R/L)と各銅損の関係を示す図。 実施例2の形態による誘導電動機の回転子スロット部の拡大図。 実施例3の形態による誘導電動機の回転子スロット部の拡大図。 実施例4の形態による誘導電動機の回転子スロット部の拡大図。 従来の誘導電動機の回転子スロット部の拡大図。 実施例5の形態による誘導電動機1の斜視図。 開放形である回転子鉄心70の回転子スロット部の拡大図。 全閉形である回転子鉄心71の回転子スロット部の拡大図。 実施例6の形態による誘導電動機1の斜視図。 実施例7の形態による誘導電動機の回転子スロット部の拡大図。 実施例8による誘導電動機を搭載した鉄道車両のブロック構成図。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
本発明の実施例1について、図1、図2、図3に基づいて説明する。図1は、本発明の実施例1の形態による誘導電動機1の軸方向断面図である。誘導電動機1の固定子2は、固定子鉄心4と、この固定子鉄心4に巻回された多相の固定子巻線5と、固定子鉄心4をその内周面で保持するハウジング11から構成されている。
回転子3は、回転子鉄心7、エンドプレート15、シャフト8及びベアリング10によって構成されており、ベアリング10は回転可能に保持されている。ベアリング10は、エンドブラケット9によって支持されており、エンドブラケット9は、ハウジング11に固定されている。また、回転子鉄心4はエンドプレート15によって軸方向両端部で軸方向に抑えられている。
回転子3の回転子鉄心7には、導体からなる回転子導体棒13を挿入するための複数の回転子スロットが設けられている。また、回転子導体棒13は回転子の両軸端部でエンドリング14と接続されている。
エンドプレート15には、内気を通風するための内扇ファン50が接続されている。また、回転子鉄心7の内周部に軸方向に連通した内気通風用の孔17aが形成され内気が通風される。また、固定子2の外周側に内気通風用ダクト17bが形成されており、内扇ファン50によって作り出された風が通風される。
図2は、本発明の実施例1の形態による誘導電動機1の断面図であるが、ハウジングは図示省略している。図2において、誘導電動機1は、固定子2と回転子3とから構成されている。
固定子2は、固定子鉄心4と固定子巻線5から構成されている。固定子巻線5は固定子鉄心4に巻回されている。固定子鉄心4は、円筒状の固定子ヨーク部21と、固定子ヨーク部21の内周表面から径方向内側に突出し、固定子ヨーク部21の内周面に沿って軸方向に延びた複数の固定子ティース部22を備えている。固定子ティース22は固定子ヨーク部21の内周面に沿って周方向に等間隔で配置されている。
回転子3は、複数枚の電磁鋼板が積層されている回転子鉄心7と、回転子鉄心7に複数設けられた回転子スロット6に回転子導体棒13が挿入されている。
回転子鉄心7は、円筒状の回転子ヨーク部30と、回転子ヨーク部30の外周表面から径方向外側に突出し、回転子ヨーク部30の外周面に沿って軸方向に延びた複数の回転子ティース部31を備えている。回転子ティース31は回転子ヨーク部30の外周面に沿って周方向に等間隔で配置されている。また、回転子ティース31間には、回転子導体棒13を収めるための複数の回転子スロット6が周方向に等間隔で配置されている。
また回転子鉄心7は、シャフト8を通す孔が打ち抜かれる構造となっており、シャフト8を通す孔が打ち抜かれた電磁鋼板を積層し、貫通するシャフト8を通す孔の中にシャフト8が挿入されて回転子3を構成する。また、図2の断面図では回転子鉄心7の軸方向に内気通風用の孔17aが形成されている。
なお回転子3は、時計方向、反時計方向に回転し、電動機として運転するものとする。
図3は、図2に記載の実施例1の形態による回転子のスロット部及びティース部の拡大図を示す。ここで特徴とする点は、回転子のティース先端部32の抑止部の形状が回転子導体棒13に向かう凸部として円弧状に形成された点である。図3で凸部の円弧は、Rで示されている。Rは、曲率半径である。
この形状により、回転子ティース先端部32の磁気飽和が緩和され、磁束が磁束の流れφのように流れる。このため、回転子導体棒13の固定子側表面に発生する高調波2次銅損が低減することで、効率を向上することができる。
なお、図13に示す従来の回転子スロットの拡大図では、従来の回転子ティース先端部32で、磁束の流れφがφ1に示すようにスロット内の回転子導体棒13の表面を横切る。これに対し、図3に示す本発明の実施例1のスロット拡大図では、回転子ティース先端部32で、磁束の流れφがスロット内の回転子導体棒13の表面を横切らない。
さらに本発明においては、図3の距離Lと、回転子導体棒13に向かって円弧状に形成された凸部の比を適切に定めることにより回転子導体棒13の固定子側表面に発生する高調波2次銅損を低減させ効率を向上させる。
このうち図3の距離Lは、回転子ティース先端部からバーまでの距離であり、図13と同様に幅d1、d2でこれを定義すると、先端部の幅d1が幅d2に拡幅するまでの周方向の距離ということができる。なお、幅d1は回転子スロット6の周方向先端部における幅d1であり、幅d2は回転子導体棒13の周方向先端部における幅d2である。他方、回転子導体棒13に向かって円弧状に形成された凸部は曲率半径Rで定義される。
図4は、回転子ティース先端部32における距離Lと曲率半径Rの関係を示している。この図では、先端部の幅d1が幅d2に拡幅するまでの部分が抑止部に該当しており、図13の従来例ではこの間が直線であった。
本発明では距離Lと曲率半径Rの比率(R/L)を取り扱うが、この比率の意味する形状について図5から図8に示す。但し、距離Lが2.6であるとする。
図5は比率(R/L)が0、従って曲率半径Rが0の場合を示す。幅d1は拡幅することなく、そのまま幅d2である。このため回転子導体棒13との間で角部を形成する。
図6は比率(R/L)が0.5、従って曲率半径Rが1.3の場合、図7は比率(R/L)が1.0、従って曲率半径Rが2.6の場合、図8は比率(R/L)が2.0、従って曲率半径Rが5.2の場合を示す。これらの図によれば、曲率半径Rが小さいほど凸部の突出度合いが大きいということが分かる。
図9に本発明の実施例1のときの、スリット部から回転子導体棒までの距離Lに対する曲率の比(R/L)と各銅損の関係を示す。図9の縦軸には、各銅損の関係を銅損相対値(p.u)で示している。各銅損は、固定子巻線5に電流を通電して発生する1次銅損C1、高調波2次銅損C2及び両者の合計値C1+C2である。回転子導体棒13の面積を一定とした場合、2次銅損は一定であるため、誘導電動機1の温度制限は1次銅損C1と高調波2次銅損C2の合計値で決まり、これを基準(1.0)とした相対値(p.u)としている。
また図9の横軸には、図5から図8で説明した比R/Lを取っている。このように横軸を、回転子ティース先端部32から回転子導体棒13までの距離をLとし、円弧状の曲率部61の曲率半径をRとした場合の、回転子ティース先端部から回転子導体棒までの距離Lに対する曲率半径Rの比R/Lで定義した。
ここでは、回転子ティース先端部32から回転子導体棒13までの距離Lを一定とし、R/Lが2.0とした場合を基準とした。つまり、R/Lが2.0のときの各銅損を1.0に単位化した値でしめしている。
この図によれば、1次銅損C1は比R/Lの増加に伴い減少し、R/Lが2.0のとき1.0となる。高調波2次銅損C2は、R/Lが1のとき最小となり、R/Lが2.0以上のときには1.0以上に増加する。但し、R/Lが0に近づくほど高調波2次銅損C2は増加し、銅損相対値1.0を超過してくる。
各銅損C1、C2がこのような傾向を示す理由は以下のようである。R/Lを2.0よりも小さくした場合、回転子ティース先端部32の磁束密度が低くなり、回転子導体棒13に鎖交する磁束が減るために、高調波2次銅損C2が小さくなる。逆に、漏れ磁場が回転子ティース先端部32で大きくなるため1次銅損C1は大きくなる。結果として、1次銅損C1と高調波2次銅損C2の合計値C1+C2は、R/Lが1.0のとき最小を示す。
なお、Rが0の場合、すなわちR/Lが0.0の場合では、漏れ磁場が大きくなるため、回転子導体棒表面に磁束が流れ、高調波2次銅損C2が大きくなる。また1次銅損C1と高調波2次銅損C2の合計値C1+C2はR/Lが0.0に近づくほど増加し、R/L≦0.5では銅損相対値1.0を超過する。
以上から、1次銅損C1と高調波2次銅損C2の合計値が温度制限である1.0p.u以下の場合が最も好適であるため、図9に示す関係から回転子ティース先端部32から回転子導体棒13までの距離に対する曲率半径の比であるR/Lは0.5から2.0(p.u)が最も好適となる。
次に、本発明の実施例2について、図10を用いて説明する。図10は、本発明の実施例2の形態による誘導電動機1の回転子スロット部6の拡大図である。ここではハウジング、固定子及びシャフトの図示は省略している。
図10が図3と異なる点は、回転子のティース先端部32の形状が、曲率部61を有しておりかつ、回転子導体棒13と平行で、この部分と回転子導体棒13が接触している直線部62を有している点である。
実施例2によれば、回転子導体棒13に発生する高調波2次銅損を低減出来るとともに、回転子3の回転による回転子導体棒13に掛かる遠心力に対して、直線部62があるため、回転子導体棒13を抑えることができ、誘導電動機1を高速に運転することできる。
次に、本発明の実施例3について、図11を用いて説明する。図11は、本発明の実施例3の形態による誘導電動機1の回転子スロット部6の拡大図である。ここではハウジング、固定子及びシャフトの図示は省略している。
図11が図3と異なる点は、回転子のティース先端部32の形状が回転子のティース先端部32から回転子導体棒13に向かって凸に円弧状の曲率部63と曲率部64の2つ以上で形成された点である。
実施例2によれば、実施例1と同様の効果があり、高調波2次銅損を低減することで、効率を向上することができる。
次に、本発明の実施例4について、図12を用いて説明する。図12では、本発明の実施例4の形態による誘導電動機1の回転子スロット部6の拡大図である。ここでは図12は、ハウジング、固定子及びシャフトの図示は省略している。
図12が図3と異なる点は、回転子スロット6に収められた回転子導体棒13aの形状が台形形状である点である。
実施例4によれば、台形状の回転子導体棒13aに発生する高調波2次銅損を低減出来るとともに、回転子ティース部31の内周側の幅を狭くすることなく、回転子導体棒13aを内周に伸ばすことができるため、回転子導体棒13の抵抗値が小さくでき、2次銅損も低減することができる。これにより、誘導電動機1の損失を低減できるため、誘導電動機1をより高効率化できる。
次に、本発明の実施例5について、図14、図15及び図16を用いて説明する。図14は、本発明の実施例5の形態による誘導電動機1の斜視図であり、図15、図16は、回転子スロット部の拡大図である。ここではハウジング及びエンドリングの図示は省略している。また、ハウジング及び固定子は省略している。
実施例5が図3と異なる点は、図14において回転子スロット6の空隙側の形状が開放形である回転子鉄心70と全閉形である回転子鉄心71の両方を有している点である。なお図14に記載の実施例では、エンドリング15が全閉形となっているが、開放形であっても高速運転可能である。
図15は、開放形である回転子鉄心70の回転子スロット部の拡大図、図16は全閉形である回転子鉄心71の回転子スロット部の拡大図を示している。図16において、6aが回転子の全閉スロットである。
実施例5によれば、回転子導体棒13に発生する高調波2次銅損を低減出来るとともに、図16に示す全閉形を有する回転子鉄心71を有することで、回転子3の回転によって回転子導体棒13に掛かる遠心力に対して、回転子導体棒13を抑えることができ、誘導電動機1を高速運転することができる。
次に、本発明の実施例6について、図17を用いて説明する。図17は、本発明の実施例6の形態による誘導電動機1の斜視図であり、ハウジング、固定子、シャフト、押え板、回転子導体棒及びエンドリングの図示は省略している。
実施例6が図3と異なる点は、回転子7が軸方向にスキューされている点であり、図3と同様に高調波2次銅損の低減に効果がある。
次に、本発明の実施例7について図18を用いて説明する。図18は、本発明の実施例7の形態による誘導電動機1の回転子スロット部6の拡大図である。ここでは、ハウジング、固定子及びシャフトの図示は省略している。
実施例7が図3と異なる点は、回転子スロット6に収められた回転子導体棒13が回転子スロット6の開口部側からカシメにより押えられている点である。
実施例7によれば、回転子導体棒13に発生する高調波2次銅損を低減出来るとともに、カシメによって、回転子導体棒13が回転子スロット6を幅方向に広がることで、回転子3の回転によって回転子導体棒13に掛かる遠心力に対して、回転子導体棒13を抑えることができ、誘導電動機1を高速運転することができる。
次に、本発明の実施例8による誘導電動機を用いた鉄道車両について、図19を用いて説明する。図19は、本発明の実施例8による誘導電動機を搭載した鉄道車両のブロック構成図である。
この図において、鉄道車両200は、台車201に誘導電動機1、増速ギア202、車輪203を備え、誘導電動機1が増速ギア202を介して車輪203を駆動する。また、誘導電動機1は図中では2台だが、1台又は2台以上となる複数台、搭載し駆動することも可能である。
なお、以上の実施例では、誘導電動機を鉄道車両の車輪の駆動に用いるものとして説明したが、電動建機用の駆動装置及び他あらゆる駆動装置においても使用できるものである。
本実施の形態によれ回転子導体棒、誘導電動機をインバータで駆動する電動車両や鉄道車両に適用すれば、誘導電動機の損失を低減できるため、高効率な誘導電動機を提供することができる。
1:誘導電動機
2:固定子
3:回転子
4:固定子鉄心
5:固定子巻線
6:回転子スロット
6a:回転子の全閉スロット
7:回転子鉄心
8:シャフト
9:エンドブラケット
10:ベアリング
11:ハウジング
13:回転子導体棒
13a:台形形状の回転子導体棒
14:エンドリング
15:エンドプレート
17a:内気通風用の孔
17b:内気通風用ダクト
21:固定子ヨーク部
22:固定子ティース
30:回転子ヨーク部
31:回転子ティース部
32:回転子ティース先端部
50:内扇ファン
32:回転子ティースの先端部
61:曲率部
62:直線部
63:曲率部
64:曲率部
70:開放形スロット形状を有する回転子鉄心
71:全閉形スロット形状を有する回転子鉄心
φ:磁束の流れ
200:鉄道車両
201:台車
202:増速ギア
203:車輪

Claims (9)

  1. 固定子と、該固定子に空隙を介して対向配置された回転子とを有し、前記回転子は、回転可能に保持された回転子鉄心の周方向に延伸して配置された複数のティース部により形成された複数個のスロット内に導体棒を備えた誘導電動機において、
    前記スロットの周方向先端部は、前記ティース部の周方向先端により狭められているとともに、前記ティース部の周方向先端形状がティース先端から前記スロット内の導体棒に向かって円弧状に突出する凸部を形成していることを特徴とする誘導電動機。
  2. 請求項1に記載の誘導電動機において、
    前記スロットの周方向先端部が狭められてから前記回転子導体棒に至るまでの周方向の距離をLとし、前記円弧状の凸部の曲率半径をRとした場合、R/Lが0.5<R/L<2.0であることを特徴とする誘導電動機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の誘導電動機において、
    前記円弧状の凸部は、複数の円弧形状から形成されたことを特徴とする誘導電動機。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の誘導電動機において、
    前記円弧状の凸部の一部が前記導体棒に接触していることを特徴とする誘導電動機。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の誘導電動機において、
    回転子のスロット開口部が開放形状である回転子鉄心と全閉形状である回転子鉄心が軸方向に配置されたことを特徴とする誘導電動機。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の誘導電動機において、
    回転子スロット内に収められた導体棒の周方向断面形状が台形形状であることを特徴とした誘導電動機。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の誘導電動機において、
    回転子鉄心が軸方向にスキュー配置されたことを特徴とした誘導電動機。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の誘導電動機において、
    前記導体棒が回転子スロットの開口部側からカシメられたことを特徴とする誘導電動機。
  9. 固定子巻線を巻回した固定子鉄心を有する固定子と、この固定子の内周に回転可能に保持され、回転子鉄心とこの回転子鉄心の内部に上記固定子鉄心と対向して配置された複数個の導体を有する回転子とから構成された誘導電動機を備え、この誘導電動機により車輪を駆動する鉄道車両において、
    前記誘導電動機は、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の誘導電動機である鉄道車両。
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