JP2014022771A - 水晶発振器 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器と、水晶振動子と、水晶振動子を用いる発振回路を少なくとも有する集積回路チップと、を有し、水晶振動子と集積回路チップとを容器に収容して一体化させた水晶発振器において、大きな強励振パワーを安定して水晶振動子に印加できるようにする。
【解決手段】集積回路チップ2において、水晶振動子1との電気的接続に用いられる第1及び第2の水晶接続端子X1,X2に、それぞれ第1及び第2の抵抗R1,R2を接続し、発振回路を構成する発振用の増幅器3の出力と入力とが、これらの抵抗R1,R2を介して水晶接続端子X1,X2に電気的に接続するようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水晶発振器に関し、特に、水晶振動子の強励振を容易に行うことができる水晶発振器に関する。
水晶振動子とこの水晶振動子を用いる発振回路を集積した集積回路(IC)チップ(LSIチップとも呼ぶ)とを容器内に収容して一体化した水晶発振器は、周波数や時間の基準源として、各種の電子機器において広く用いられている。図3は典型的な水晶発振器の回路構成を示す図であり、図4は集積回路チップの等価インピーダンスを説明する図である。
図3に示す水晶発振器において、水晶振動子1は、半導体集積回路装置として形成される集積回路チップ2に対しては外付けとされている。そこで集積回路チップ2には、水晶振動子1との電気的接続に設けられる1対の水晶接続端子X1,X2が設けられている。集積回路チップ2には、水晶振動子1が接続することによって発振する発振回路が設けられている。この発振回路は、増幅器を備え、例えば、水晶振動子1の1対の端子が接続することで発振ループが形成される帰還形発振回路である。帰還形発振回路の回路構成としては種々のものがあるが、以下の説明では、集積回路チップ2に設けられる発振回路は、一例として、反転型の増幅器(インバータ)を有するインバータ型発振回路であるものとする。この場合、集積回路チップ2には、図4に示すように、発振用の増幅器3と、増幅器3に対する帰還抵抗Rfと、水晶振動子1に対する1対の負荷容量C1,C2と、増幅器3によって得られた発振出力を外部回路に出力するために増幅するバッファ回路4とが、半導体装置製造技術によって形成されている。集積回路チップ2の内部において、発振用の増幅器3の出力には、水晶接続端子X1と、帰還抵抗Rfの一端と、容量C1の一端と、バッファ回路4の入力とが接続している。容量C1の他端は接地している。同様に、発振用の増幅器3の入力には、水晶接続端子X2と、帰還抵抗Rfの他端と、容量C2の一端とが接続している。容量C2の他端は接地している。集積回路チップ2には、バッファ回路4の出力に接続する出力端子5も設けられている。この回路構成では、水晶振動子1は、共振回路として、増幅器3の帰還ループ内に挿入されていることになる。図には示されていないが、集積回路チップ2には、電源への接続のために、電源端子や接地端子などの各端子も設けられている。集積回路チップ2を単体で考えた時の非通電時における水晶接続端子X1,X2間のインピーダンスを集積回路チップ2のインピーダンスZ1とする。
水晶振動子1と集積回路チップ2とは、例えば、セラミック製の容器10内に収容される。図5は、水晶発振器の一例の断面構造を示している。ここに示した例では、水晶発振器は表面実装型の水晶発振器として形成されており、容器10は、扁平な略直方体形状を有する表面実装用のものである。容器10の図示下面すなわち外底面には、この水晶発振器を回路基板上に表面実装する際に用いられる実装電極11が設けられている。
容器10の図示上面に凹部12が形成されており、凹部12を金属カバー13によって閉じることによって、凹部12内に水晶振動子1と集積回路チップ2とが密閉封入されている。凹部12内に封入されていることから、水晶振動子1としては、両方の主面にそれぞれ励振電極が形成されている水晶片がそのままで使用されている。水晶片は、例えば、略矩形形状のATカットの水晶片である。凹部12の内側面には段部が形成されており、水晶振動子1である水晶片は、その一端部の両側が導電性接着剤14によってこの段部に固着されて、凹部12内に水平に保持されている。また、段部の上面には、水晶振動子1との電気的接続に用いられる1対の保持端子15が設けられており、導電性接着剤14により、保持端子15は水晶振動子1と電気的にも接続することになる。水晶振動子1においては、1対の保持端子15への接続の位置に向けて、両方の主面にそれぞれ設けられた励振電極から引出電極が形成されている。
凹部12の底面には、集積回路チップ2に設けられた各端子の位置に合わせて、集積回路チップ2との電気的接続に用いられ回路端子16が設けられており、バンプ17を介したフリップチップボンディングによって集積回路チップ2の端子を回路端子16に対して接続することにより、凹部12の底面に集積回路チップ2が固着されることになる。また、容器10に形成された導電路を介し、回路端子16と実装電極11とが電気的に接続し、回路端子16と保持端子15とが電気的に接続している。これらにより、集積回路チップ2内の電子回路が、実装電極11と電気的に接続し、水晶振動子1とも電気的に接続することになる。特に、集積回路チップ2内の発振用の増幅器3は、水晶接続端子X1,X2、バンプ17、回路端子16、導電路、保持端子15及び導電性接着剤14を介して水晶振動子1に電気的に接続する。また、集積回路チップ2の電源端子や接地端子、出力端子も、バンプ17、回路端子16及び導電路を介して、それぞれ、電源用、接地用、出力用の実装電極11に電気的に接続する。
ところで、近年では電子機器の小型化の進展とともに、電子機器において用いられる各種の部品の小型化も進んでおり、水晶発振器においては、例えば、その平面外形サイズが3.2mm×2.5mmあるいは2.5mm×2.0mmのものまでが一般的に使用されるようになってきている。これに伴い、水晶発振器内に設けられる水晶振動子の外形サイズも、例えば、2.5mm×2.0mmあるいは2.0mm×1.6mmと小さくなってきている。
水晶発振器の製造工程では、水晶振動子上に付着した異物の除去や、水晶振動子を容器に固着した際などに発生した内部応力の開放のために、水晶発振器としての通常の動作時に水晶振動子に印加される励振パワーに比べて十分に大きな励振パワーを水晶振動子に印加する強励振を実行する。強励振を行うと、水晶振動子が通常よりも大きな振幅で振動することとなり、その表面に付着していた異物が脱落し、また、内部応力も緩和されて解放されることになる。しかしながら、図5に示したような構成の水晶発振器の場合、その製造工程においては容器10に対して集積回路チップ2を固着したあとに水晶振動子1を実装することとなるから、強励振時において、水晶振動子1のみに強励振パワーを印加することができず、水晶振動子1と集積回路チップ2とが電気的に並列に接続した状態で強励振パワーを印加することになる。水晶発振器を完成させたのちの最終的な検査段階において強励振を行う場合もある。
図6は、強励振を行っているときの電気的な等価回路を示している。容器10の外表面には、強励振パワーを水晶振動子1に印加するために、1対の保持端子15にそれぞれ電気的に接続する1対の外部接続端子Y1,Y2が設けられている。外部接続端子Y1,Y2は実装電極11として設けられていてもよいし、実装電極11とは独立して例えば容器10の外側面に設けられていてもよい。外部接続端子Y1,Y2に対して外部発振回路として同調型発振回路20を接続し、水晶振動子1をこの同調型発振回路20における同調共振回路として用いて同調型発振回路20を発振させることにより、水晶振動子1の共振周波数と同調した強励振パワーが水晶振動子1に印加されることになる。このとき、水晶振動子1に対して集積回路チップ2が電気的に並列に接続しているが、半導体回路であるため、集積回路チップ2のインピーダンスZ1は、印加されるパワーの大きさに応じて変化する。すなわち、強励振パワーが小さいときには、一般に、水晶振動子1のインピーダンスZxよりも集積回路チップ2のインピーダンスZ1が十分に大きくなり、強励振パワーが適切に水晶振動子1に与えられる。しかしながら、強励振パワーが大きくなると、集積回路チップ2のインピーダンスZ1が低下して水晶振動子1のインピーダンスZxよりも小さくなって強励振のパワーが集積回路チップ2で消費されるようになり、その結果、水晶振動子1には適切な強励振パワーが印加されなくなる。水晶振動子1に適切な強励振パワーが印加されないと、水晶振動子1上の異物の除去や内部応力の開放も適切に行えなくなる。また、同調型発振回路20の同調共振回路として機能する水晶振動子1に対して並列に低いインピーダンスが接続していると、同調型発振回路20自体が正常に発振しなくなるおそれもある。
なお、特開2004−103903号公報(引用文献1)及び特開2011−135317号公報(引用文献2)は、発振用の増幅回路を備える半導体装置(集積回路)に対して少なくとも水晶振動子とを外付け部品として接続して発振回路を構成する際に、半導体装置の静電破壊を防止するために、半導体装置において、その外部接続用の端子と内部の増幅回路との間に抵抗素子を設けることを開示している。
特開2004−103903号公報 特開2011−135317号公報
水晶振動子とこの水晶振動子を用いる発振回路を集積した集積回路チップとを容器内に収容して一体化させた水晶発振器では、水晶振動子に集積回路チップが電気的に接続した状態で水晶振動子に対して強励振処理を行おうとしても、十分な強励振パワーを水晶振動子に印加できない、という課題がある。水晶発振器の構造によっては、水晶振動子を容器に固着させる前に集積回路チップを容器に固着させる必要があるので、十分な強励振パワーを水晶振動子に印加できない、という課題は重大なものである。
そこで本発明の目的は、大きな強励振パワーを安定して水晶振動子に印加できる水晶発振器を提供することにある。
本発明の水晶発振器は、水晶振動子と、水晶振動子を用いる発振回路を少なくとも有する集積回路チップと、水晶振動子と集積回路チップとを内部に収容する容器と、を有する水晶発振器において、発振回路は、水晶振動子を接続することで発振ループが形成される帰還形発振回路であり、集積回路チップは、水晶発振子との電気的接続に用いる第1及び第2の水晶接続端子と、第1の水晶接続端子と発振回路の出力とを接続する第1の抵抗と、第2の水晶接続端子とを発振回路の入力とを接続する第2の抵抗と、をさらに有し、第1の抵抗と第2の抵抗の抵抗値の和は水晶振動子のインピーダンスよりも大きく、容器の外表面に、水晶振動子の強励振のために用いられる第1及び第2の外部接続端子が設けられ、第1の水晶接続端子と第1の外部接続端子と水晶振動子とを電気的に接続し、第2の水晶接続端子と第2の外部接続端子と水晶振動子とを電気的に接続する導電路が容器に形成されていることを特徴とする。
集積回路チップの内部において、第1の抵抗を介して発振回路の出力が第1の水晶接続端子に接続し、第2の抵抗を介して発振回路の入力が第2の水晶接続端子に接続するようにしているので、水晶振動子に対して並列に接続される集積回路チップのインピーダンスは、第1及び第2の抵抗の抵抗値の和よりも大きくなる。第1及び第2の抵抗の抵抗値の和は水晶振動子のインピーダンスよりも設定されているので、共振周波数において水晶振動子のインピーダンスよりも集積回路チップのインピーダンスの方が必ず大きくなり、これにより、大きな強励振パワーを水晶振動子に印加する場合であっても、強励振のための同調型発振回路などの外部発振回路の発振動作が安定し、かつ、十分な強励振パワーを水晶振動子に印加できるようになる。
本発明の実施の一形態の水晶発振器における集積回路チップの回路構成とその等価インピーダンスを説明する回路図である。 図1に示した水晶発振器での強励振動作を説明する回路図である。 水晶発振器の回路構成の一例を示す図である。 集積回路チップの回路構成とその等価インピーダンスを説明する回路図である。 水晶発振器の構成の一例を示す断面図である。 強励振動作を説明する回路図である。
次に、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。本発明の実施の一形態の水晶発振器を説明する図1及び図2において、図3〜図6におけるものと同一部分には同じ参照番号を付与して、それらのものについての説明は簡略化又は省略する。
図1は、本実施形態の水晶発振器における集積回路チップの回路構成を示している。本実施形態の水晶発振器は、図3〜図5を用いて説明したものと同様のものであるが、図1に示すように、集積回路チップ2の内部構成が図3に示したものと異なっている。本実施形態において集積回路チップ2内の発振回路は、発振用の増幅器3、バッファ回路4、負荷容量C1,C2及び帰還抵抗Rfを備えており、さらに、2つの抵抗R1,R2を備えている。すなわち本実施形態では、集積回路チップ2において、抵抗R1は、増幅器3の出力と水晶接続端子X1との間に設けられ、増幅器3の入力と水晶接続端子X2との間に設けられている。その結果、集積回路チップ2を単体で考えた時の非通電時における水晶接続端子X1,X2間のインピーダンスZ2は、集積回路チップ2での増幅器3や帰還抵抗Rf、負荷容量C1,C2が図4に示した場合と同じであるとすると、図4に示した場合のインピーダンスZ1に、さらに、抵抗R1,R2によるインピーダンスが加算されたものとなる。すなわち、
Z2=R1+Z1+R2
となる。
本実施形態の水晶発振器も、水晶振動子1と集積回路チップ2とを容器10内に収容して一体化したものであり、容器への水晶振動子1と集積回路チップ2との収容構造としては、例えば、図5に示したものと同じ構造を有している。したがって、容器10の外表面には、水晶振動子1の強励振を行う際に同調型発振回路20が接続される外部接続端子Y1,Y2が設けられている。
同調型発振回路は、その外部に設けられた共振回路(同調共振回路という)と接続することによって、その共振回路の共振周波数で発振する回路のことである。共振回路が接続していない状態では、同調型共振回路は発振動作を行わないか、異なる周波数で自励発振を行う。水晶振動子の強励振を行う場合に同調型発振回路を使用すると、その水晶振動子が同調共振回路ということになり、水晶振動子の共振周波数で同調型発振回路が発振し、強励振パワーが水晶振動子に印加されることになる。
図2は、本実施形態の水晶発振器に対して強励振を行っているときの電気的な等価回路を示している。同調型発振回路20を外部接続端子Y1,Y2に接続し、水晶振動子1をこの同調型発振回路20における同調共振回路として用いて同調型発振回路20を発振させた場合を考える。水晶振動子1に対して集積回路チップ2が電気的に並列に接続しているが、同調型発振回路20が安定に発振するかどうかは、発振周波数すなわち水晶振動子1の共振周波数において、水晶振動子1のインピーダンスZxすなわち等価直列抵抗よりも集積回路チップ2のインピーダンスの方が大きいことである。水晶振動子1の等価直列抵抗よりも、水晶振動子1に直列に接続する集積回路チップ2のインピーダンスの方が小さいときには、同調型発振回路20は安定して発振せず、したがって、水晶振動子1の強励振も行うことができなくなる。
集積回路チップ2において、発振用の増幅器3、帰還抵抗Rf及び負荷容量C1,C2からなる部分のインピーダンスはZ1である(図4参照)。集積回路チップ2内に抵抗R1,R2が設けられていないとすると、図6に示したように水晶振動子1の強励振を行う際には、水晶振動子1に対してインピーダンスZ1が並列接続することになる。したがって、強励振パワーを大きくしようとした場合に、Zx>Z1となって、同調型発振回路20が正常に発振しないこととなり、水晶振動子1の強励振も行えないこととなる。
これに対して本実施形態の水晶発振器の場合、水晶振動子1に並列に接続する集積回路チップ2のインピーダンスはZ2であり、Z2は、Z2=R1+Z1+Z2で表される。Z1は印加パワーに応じて低下するのに対し、抵抗R1,R2は印加パワーによらずにそれぞれ一定であるから、Z2>R1+R2が成立する。したがって、水晶振動子1のインピーダンスZxよりもR1+R2が大きくなるように抵抗R1,R2を設定すれば、任意の強励振パワーに対してZx>Z2が成立することになり、強励振パワーによらずに同調型発振回路20は安定して発振し、強励振も安定して行えることになる。また、集積回路チップ2のインピーダンスZ2が大きいことから、強励振パワーを水晶振動子1に対して効率よく印加することができるようになり、水晶振動子1に付着した異物の除去や水晶振動子1の内部応力の開放を確実に行うことができるようになる。
次に、抵抗R1,R2の好ましい値について説明する。上記の説明から明らかなように、任意パワーレベルで安定して強励振を行うためには、水晶振動子1のインピーダンスをZxとして、Zx>R1+R2とすれば十分である。この条件内で抵抗R1と抵抗R2との値を任意に定めることができるが、例えば、抵抗R1及び抵抗R2のいずれも、水晶振動子1のインピーダンスZxの半分より大きくする、すなわちR1>Zx/2かつR2>Zx/2とすることができる。また、抵抗R1,R2の一方の値をZxより大きくし他方の値をゼロとしてもZx>R1+R2の条件が満たされるが、集積回路チップ2内の電子回路の静電破壊などの不具合を防止する観点からは、抵抗R1と抵抗R2を同じような値とすることが好ましい。
以上説明した本実施形態の水晶発振器は、水晶振動子と集積回路チップとを容器に格納する形態として、図5に示したように、容器10に設けられた1か所の凹部12内に水晶振動子1と集積回路チップ2とを密閉封入する構成としている。しかしながら本発明における水晶振動子と集積回路チップとを容器に格納する形態としては、これに限られるものではない。例えば、扁平な容器本体の一方の主面に設けられた凹部内に水晶振動子に対応する水晶片を密閉封入し、容器本体の他方の主面に設けられた凹部内に集積回路チップを収容するように、本発明の水晶発振器を構成することもできる。また、集積回路チップ2に設けられる発振回路も、水晶振動子1を接続することで発振ループが形成される帰還形発振回路であれば、上述したようなインバータ型発振回路に限定されるものでもない。
以上の説明では、同調型発振回路を外部接続端子Y1,Y2に接続することによって、水晶振動子の強励振を行っているが、強励振を実施するための構成はこれに限られない。強励振は、水晶振動子の共振周波数に正確に一致する周波数で水晶振動子を強く励振することで実施されるから、例えば、シグナルジェネレータ(SG)のような周波数掃引を行うことができる信号発生器を用いても強励振を行うことができる。周波数掃引を行える信号発生器を用いる場合には、その信号発生器を外部接続端子Y1,Y2に接続し、周波数掃引を行いながら信号発生器からの信号を水晶振動子に加えて同調点すなわち共振周波数を検出し、検出された同調点で周波数掃引を停止し信号発生器からの信号を水晶振動子に加えることによって、強励振を行えばよい。
1 水晶振動子;2 集積回路チップ;3 増幅器;4 バッファ回路;5 出力端子;10 容器;11 実装電極;12 凹部;13 金属カバー;14 導電性接着剤;15 保持端子;16 回路端子;17 バンプ;20 同調型発振回路;C1,C2 負荷容量;R1,R2 抵抗;Rf 帰還抵抗;X1,X2 水晶接続端子;Y1,Y2 外部接続端子。

Claims (6)

  1. 水晶振動子と、前記水晶振動子を用いる発振回路を少なくとも有する集積回路チップと、前記水晶振動子と前記集積回路チップとを内部に収容する容器と、を有する水晶発振器において、
    前記発振回路は、前記水晶振動子を接続することで発振ループが形成される帰還形発振回路であり、
    前記集積回路チップは、前記水晶発振子との電気的接続に用いる第1及び第2の水晶接続端子と、前記第1の水晶接続端子と前記発振回路の出力とを接続する第1の抵抗と、前記第2の水晶接続端子とを前記発振回路の入力とを接続する第2の抵抗と、をさらに有し、前記第1の抵抗と前記第2の抵抗の抵抗値の和は前記水晶振動子のインピーダンスよりも大きく、
    前記容器の外表面に、前記水晶振動子の強励振のために用いられる第1及び第2の外部接続端子が設けられ、
    前記第1の水晶接続端子と前記第1の外部接続端子と前記水晶振動子とを電気的に接続し、前記第2の水晶接続端子と前記第2の外部接続端子と前記水晶振動子とを電気的に接続する導電路が前記容器に形成されていることを特徴とする、水晶発振器。
  2. 前記第1及び第2の外部接続端子は、前記強励振の際に、前記水晶振動子を同調共振回路とする同調型発振回路が接続されるように構成されている、請求項1に記載の水晶発振器。
  3. 前記第1の抵抗の抵抗値と前記第2の抵抗の抵抗値の各々が前記水晶振動子のインピーダンスの半分よりも大きい、請求項1または2に記載の水晶発振器。
  4. 前記第1の抵抗の抵抗値と前記第2の抵抗の抵抗値が等しい、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の水晶発振器。
  5. 前記容器は扁平な形状を有して一主面に凹部を備え、前記凹部に前記水晶振動子と前記集積回路チップとがともに収容されている、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の水晶発振器。
  6. 前記容器は扁平な形状を有し、前記容器の一方の主面に形成された凹部内に前記水晶振動子が収容され、前記容器の他方の主面に形成された凹部内に前記集積回路チップが収容されている、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の水晶発振器。
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