JP2014022679A - 固定構造及び該固定構造の製造方法 - Google Patents

固定構造及び該固定構造の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】筐体等の被接続体にフレキシブルプリント配線板を固定してなる固定構造において、被接続体の嵌合用凸部からフレキシブルプリント配線板が抜け出ることを効果的に防ぐことができることで、被接続体にフレキシブルプリント配線板を強固に固定させることができる固定構造及び該固定構造の製造方法の提供を課題とする。
【解決手段】筐体10にフレキシブルプリント配線板20を固定させてなる固定構造1であって、筐体10は先端に抜け防止用片11bを有する嵌合用凸部11を備え、フレキシブルプリント配線板20は嵌合用凹部として外周に切り込み部を設けてある貫通孔Tを備え、抜け防止用片11の径Fを貫通孔Tの径Gよりも大きい状態にしてある嵌合用凸部11に貫通孔Tを嵌め合わせてある固定構造1である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、筐体等の被接続体にフレキシブルプリント配線板を固定させてなる固定構造及び該固定構造の製造方法に関する。
携帯電話機やハードディスク装置等の電子機器においては、筐体等の被接続体(以下、被接続体とする)にフレキシブルプリント配線板を固定させてなる固定構造を備えるものが一般的である。
従来、このような固定構造は、被接続体に粘着テープ等の接着剤(以下、接着剤とする)を介してフレキシブルプリント配線板を貼り付けることで形成されるものが一般的であった。
このような被接続体に接着剤を介してフレキシブルプリント配線板を固定させてなる固定構造を示す従来技術として、例えば下記特許文献1がある。
特開2009−141061号公報
近年、電子機器の小型化、薄型化の進展に伴い、被接続体やフレキシブルプリント配線板も小型化、薄型化してきている。
よって上記特許文献1に示すような従来の固定構造においては、接着剤を付着させる領域の狭小化が進むことで、十分な接着力が得られず、振動やフレキシブルプリント配線板自体のスプリングバック等により、被接続体からフレキシブルプリント配線板が剥離することで、被接続体とフレキシブルプリント配線板とが分離してしまうという問題が生じてきている。
このような問題に対して、従来、フレキシブルプリント配線板に貫通孔を形成すると共に、被接続体に備える嵌合用凸部に対して貫通孔を嵌合させることで固定構造を形成することが考えられている。
しかし、このような固定構造は、円柱状の嵌合用凸部に貫通孔を嵌合させた後、樹脂で形成される嵌合用凸部の先端を熱で溶融させる(いわゆる樹脂かしめを行う)ことで、嵌合用凸部からフレキシブルプリント配線板が抜け出ることを防止するための抜け防止用片を形成することが必要となる。
よって嵌合用凸部に貫通孔を嵌合させてから抜け防止用片を形成するまでの間にタイムラグがあることで、振動やフレキシブルプリント配線板自体のスプリングバック等により嵌合用凸部からフレキシブルプリント配線板が抜け出てしまい(浮き上がってしまい)、被接続体とフレキシブルプリント配線板とが分離してしまう可能性があるという問題が考えられる。
そこで本発明は上記問題点を解決し、筐体等の被接続体にフレキシブルプリント配線板を固定させてなる固定構造において、被接続体の嵌合用凸部からフレキシブルプリント配線板が抜け出ることを効果的に防ぐことができることで、被接続体にフレキシブルプリント配線板を強固に固定させることができる固定構造及び該固定構造の製造方法の提供を課題とする。
本発明の固定構造は、被接続体にフレキシブルプリント配線板を固定させてなる固定構造であって、前記被接続体は先端に抜け防止用片を有する嵌合用凸部を備え、前記フレキシブルプリント配線板は嵌合用凹部として外周に切り込み部を設けてある貫通孔を備え、前記抜け防止用片の径を前記貫通孔の径よりも大きい状態にしてある前記嵌合用凸部に、前記貫通孔を嵌め合わせてあることを第1の特徴としている。
上記本発明の第1の特徴によれば、固定構造は、被接続体にフレキシブルプリント配線板を固定させてなる固定構造であって、前記被接続体は先端に抜け防止用片を有する嵌合用凸部を備え、前記フレキシブルプリント配線板は嵌合用凹部として外周に切り込み部を設けてある貫通孔を備え、前記抜け防止用片の径を前記貫通孔の径よりも大きい状態にしてある前記嵌合用凸部に、前記貫通孔を嵌め合わせてあることから、嵌合用凸部に貫通孔を嵌め合わせる際においては、切り込み部を起点として、貫通孔の周縁部分と切り込み部の周縁部分のフレキシブルプリント配線板を抜け防止用片の外面に沿って一時的に撓ませることができる。
よって抜け防止用片の径が貫通孔の径よりも大きい構成であっても、嵌合用凸部に貫通孔をスムーズに嵌め合わせることができる。従ってフレキシブルプリント配線板に破断が生じることを防止できると共に、製造効率の良い固定構造とすることができる。
またフレキシブルプリント配線板を被接続体に固定させた状態においては、嵌合用凸部からフレキシブルプリント配線板が抜け出ることを効果的に防ぐことができる。
よって被接続体にフレキシブルプリント配線板を強固に固定させることができる。従って接続信頼性の高い固定構造とすることができる。
また本発明の固定構造は、被接続体にフレキシブルプリント配線板を固定させてなる固定構造であって、前記被接続体は先端に抜け防止用片を有する嵌合用凸部を備え、前記フレキシブルプリント配線板は嵌合用凹部として、前記抜け防止用片の径以上の径を有する第1の貫通孔と、前記抜け防止用片の径よりも小さい径を有する第2の貫通孔とを備え、前記嵌合用凸部に前記第2の貫通孔を嵌め合わせてあると共に、前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔とを切り込み部を介して連結させてあることを第2の特徴としている。
上記本発明の第2の特徴によれば、固定構造は、被接続体にフレキシブルプリント配線板を固定させてなる固定構造であって、前記被接続体は先端に抜け防止用片を有する嵌合用凸部を備え、前記フレキシブルプリント配線板は嵌合用凹部として、前記抜け防止用片の径以上の径を有する第1の貫通孔と、前記抜け防止用片の径よりも小さい径を有する第2の貫通孔とを備え、前記嵌合用凸部に前記第2の貫通孔を嵌め合わせてあると共に、前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔とを切り込み部を介して連結させてあることから、第1の貫通孔を嵌合用凸部に貫通孔を嵌め合わせるための嵌め合わせ用孔とすることができると共に、第2の貫通孔を筐体にフレキシブルプリント配線板を固定するための固定用孔とすることができる。
より具体的には、嵌合用凸部に貫通孔を嵌め合わせる際においては、嵌合用凸部に第1の貫通孔を容易に嵌め合わせることができる。よって製造効率の良い固定構造とすることができる。
更に嵌合用凸部に第1の貫通孔を嵌め合わせた後においては、切り込み部を介して第1の貫通孔から第2の貫通孔へと嵌合用凸部の嵌合場所をスライド(移動)させるだけで嵌合用凸部からフレキシブルプリント配線板が抜け出ることを一段と効果的に防ぐことができる。従って一段と接続信頼性の高い固定構造とすることができる。
また本発明の固定構造は、上記本発明の第1又は第2の特徴に加えて、前記抜け防止用片を、前記フレキシブルプリント配線板に熱溶着させてあることを第3の特徴としている。
上記本発明の第3の特徴によれば、上記本発明の第1又は第2の特徴による作用効果に加えて、前記抜け防止用片を、前記フレキシブルプリント配線板に熱溶着させてあることから、抜け防止用片の径を一段と大きくすることができると共に、抜け防止用片とフレキシブルプリント配線板との間に隙間が生じることを防止することができる。
よって嵌合用凸部からフレキシブルプリント配線板が抜け出ることを一段と効果的に防ぐことができる。従って一段と接続信頼性の高い固定構造とすることができる。
また本発明の固定構造は、上記本発明の第1〜第3の何れか1つの特徴に加えて、前記被接続体と前記フレキシブルプリント配線板との間で、且つ前記貫通孔の近傍領域に、接着剤を介在させてあることを第4の特徴としている。
上記本発明の第4の特徴によれば、上記本発明の第1〜第3の何れか1つの特徴による作用効果に加えて、前記被接続体と前記フレキシブルプリント配線板との間で、且つ前記貫通孔の近傍領域に、接着剤を介在させてあることから、被接続体にフレキシブルプリント配線板を一段と確実に固定させることができる。よって嵌合用凸部からフレキシブルプリント配線板が抜け出ることを一段と効果的に防ぐことができる。従って一段と接続信頼性の高い固定構造とすることができる。
また本発明の固定構造の製造方法は、請求項1に記載の固定構造の製造方法であって、先端に抜け防止用片を有する嵌合用凸部を備える被接続体を形成する被接続体形成工程と、嵌合用凹部として、外周に切り込み部を設けてある貫通孔を備えるフレキシブルプリント配線板を形成するフレキシブルプリント配線板形成工程と、前記被接続体に備える嵌合用凸部に前記フレキシブルプリント配線板に備える貫通孔を嵌め合わせる嵌合工程とを少なくとも備え、前記被接続体形成工程において前記抜け防止用片の径を前記貫通孔の径よりも大きく形成すると共に、該被接続体形成工程の後に前記嵌合工程を行うことを第5の特徴としている。
上記本発明の第5の特徴によれば、固定構造の製造方法は、請求項1に記載の固定構造の製造方法であって、先端に抜け防止用片を有する嵌合用凸部を備える被接続体を形成する被接続体形成工程と、嵌合用凹部として、外周に切り込み部を設けてある貫通孔を備えるフレキシブルプリント配線板を形成するフレキシブルプリント配線板形成工程と、前記被接続体に備える嵌合用凸部に前記フレキシブルプリント配線板に備える貫通孔を嵌め合わせる嵌合工程とを少なくとも備え、前記被接続体形成工程において前記抜け防止用片の径を前記貫通孔の径よりも大きく形成すると共に、該被接続体形成工程の後に前記嵌合工程を行うことから、嵌合工程によって固定構造を形成した状態において、嵌合用凸部からフレキシブルプリント配線板が抜け出ることを効果的に防ぐことができる。
よって被接続体にフレキシブルプリント配線板を強固に固定させることができ、接続信頼性の高い固定構造を製造することができる。
また本発明の固定構造の製造方法は、上記本発明の第5の特徴に加えて、前記嵌合工程の後に、前記抜け防止用片を前記フレキシブルプリント配線板に熱溶着させる工程を備えることを第6の特徴としている。
上記本発明の第6の特徴によれば、上記本発明の第5の特徴による作用効果に加えて、前記嵌合工程の後に、前記抜け防止用片を前記フレキシブルプリント配線板に熱溶着させる工程を備えることから、抜け防止用片の径を一段と大きくすることができると共に、抜け防止用片とフレキシブルプリント配線板との間に隙間が生じることを防止することができる。
よって被接続体にフレキシブルプリント配線板を一段と強固に固定させることができ、一段と接続信頼性の高い固定構造を製造することができる。
本発明の固定構造によれば、接続信頼性の高い固定構造とすることができる。また製造効率の良い固定構造とすることができる。
また本発明の固定構造の製造方法によれば、接続信頼性の高い固定構造を製造することができる。また製造効率の良い固定構造の製造方法とすることができる。
本発明の実施形態に係る固定構造を示す平面図である。 図1のA−A線方向における要部の断面図である。 本発明の実施形態に係るフレキシブルプリント配線板の要部を示す平面図で、(a)はフレキシブルプリント配線板を筐体に固定する前の状態を示す図、(b)はフレキシブルプリント配線板を筐体に固定した状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る固定構造を構成する筐体の製造方法を簡略化して示す断面図である。 本発明の実施形態に係る固定構造を構成するフレキシブルプリント配線板の製造方法を簡略化して示す断面図である。 本発明の実施形態に係る筐体に本発明の実施形態に係るフレキシブルプリント配線板を嵌め合わす工程を簡略化して示す断面図である。 本発明の実施形態に係る固定構造の変形例の要部を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る固定構造の変形例の要部を示す平面図である。 従来の固定構造を示す要部の断面図である。
以下の図面を参照して、本発明の実施形態に係る固定構造1及び固定構造1の製造方法を説明し、本発明の理解に供する。しかし、以下の説明は本発明の実施形態であって、特許請求の範囲に記載の内容を限定するものではない。
まず図1〜図3を参照して、本発明の実施形態に係る固定構造1を説明する。
本発明の実施形態に係る固定構造1は、筐体等の被接続体にフレキシブルプリント配線板を固定させてなる固定構造である。
この固定構造1は、図1、図2に示すように、被接続体たる筐体10と、フレキシブルプリント配線板20とから構成される。
前記筐体10は、樹脂からなり、携帯電話機等の電子機器の本体を形成するものである。
本実施形態においては、図1、図2に示すように、筐体10の短手方向の対向する位置に、フレキシブルプリント配線板20を固定するための嵌合用凸部11を1対設ける構成としてある。
また本実施形態においては、図2に示すように、軸11aと、軸11aの先端に形成される抜け防止用片11bとでリベット状の嵌合用凸部11を形成する構成としてある。
より具体的には、図1〜図3に示すように、軸11aの形状を円柱状に形成してある。また抜け防止用片11bの形状を、上面及び下面が共に円形で且つ上面から下面に向かって末広がりの側面を持つ形状に形成してある。
なお、図2に示す軸11aの径B(直径)は、0.3mm〜3mm程度、より好ましくは0.5mm〜1.5mmとすることが望ましい。0.3mm未満であると成型が困難となるからであり、3mmを超えるとコンパクト化できないからである。
また図2に示す軸11aの高さCは、フレキシブルプリント配線板20の総厚みEと同一若しくはフレキシブルプリント配線板20の総厚みE+0.7mm程度以下とすることが望ましい。高さCがフレキシブルプリント配線板20の総厚みE未満であると軸11a部分にフレキシブルプリント配線板20の貫通孔T(後述する)を嵌め合わせることができないからであり、フレキシブルプリント配線板20の総厚みE+0.7mmを超えると抜け防止用片11bとフレキシブルプリント配線板20との間に隙間が空き過ぎてフレキシブルプリント配線板20にぐらつきが生じるからである。
また抜け防止用片11bの径F(直径)は、フレキシブルプリント配線板20の貫通孔T(後述する)の径G(直径)よりも大きい(長い)ことが必要である。より具体的には、抜け防止用片11bの径F(直径)は、貫通孔Tの径G(直径)に対して110%〜500%程度、より好ましくは150%〜400%とすることが望ましい。110%未満とすると抜け防止用片11bでフレキシブルプリント配線板20を固定することができないからであり、500%を超えるとコンパクト化できないからである。
なお、ここで「抜け防止用片11bの径F」とは、上面及び下面が共に円形で且つ上面から下面に向かって末広がりの側面を持つ形状からなる抜け防止用片11bにおいて、最も径が大きい(長い)部分、つまり下面の径(直径)を意味するものとする。
また抜け防止用片11bの高さHは、0.3mm〜3mm程度、より好ましくは0.5mm〜2mmとすることが望ましい。0.3mm未満であると応力がかかった時に抜け防止用片11bが変形して抜けてしまうからであり、3mmを超えるとコンパクト化できないからである。
なお、この抜け防止用片11bを有する嵌合用凸部11は、後述するように(図4に示すように)、まず金型に樹脂を射出して成形することで、棒状部材11cを備える筐体10を形成した後、棒状部材11cの先端を熱溶融させることで形成することができる。
また筐体10を形成する樹脂としては、ポリカーボネート、ABS、ポリスチレン等を用いることができる。
前記フレキシブルプリント配線板20は、筐体10に固定された状態で図示しない電子機器の内部に配設されるフレキシブルプリント配線板である。
より具体的には、図2に示すように、筐体10に備える嵌合用凸部11に対して、貫通孔Tを嵌合させることで、筐体10に固定され、固定構造1を形成するフレキシブルプリント配線板である。
このフレキシブルプリント配線板20は、基材層21の片面に導電層22を備える、いわゆる片面フレキシブルプリント配線板であり、基材層21と、導電層22と、絶縁層23とから構成される。
前記基材層21は、フレキシブルプリント配線板20の基台を構成する絶縁性樹脂からなる絶縁性樹脂層であり、絶縁性の樹脂フィルムで形成されている。
絶縁性の樹脂フィルムとしては、柔軟性に優れた樹脂材料からなるものが使用される。例えばポリイミドフィルムやポリエステルフィルム等のフレキシブルプリント配線板を形成する樹脂フィルムとして通常用いられるものであれば、如何なるものであってもよい。
また特に、柔軟性に加えて高い耐熱性をも有しているものが望ましい。例えばポリアミド系の樹脂フィルムや、ポリイミド、ポリアミドイミドなどのポリイミド系の樹脂フィルムや、ポリエチレンナフタレートを好適に用いることができる。
また耐熱性樹脂としては、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂等、フレキシブルプリント配線板を形成する耐熱性樹脂として通常用いられるものであれば、如何なるものであってもよい。
前記導電層22は、導電性金属からなる層であり、フレキシブルプリント配線板20の配線22a等を形成する層である。
前記配線22aは、例えば基材層21の表面に、銅等の導電性金属をめっきにより被覆させ、エッチングする等の公知の形成方法を用いて形成することができる。
また本実施形態においては、図1に簡略化して示すように、フレキシブルプリント配線板20に、導電層22を備える導電層被覆領域Dと、導電層22を備えることのない導電層非被覆領域Nとを備える構成としてある。
更に図1に簡略化して示すように、導電層被覆領域Dには、配線22aを備える配線領域D1と、配線22aと電気的に接続されると共に、他のプリント配線板等と電気的に接続される端子(図示しない)を備える端子領域D2とを備える構成としてある。
また図示していないが、導電層被覆領域Dの所定位置には、各種電子部品が実装されている。
前記絶縁層23は、基材層21及び配線22aを被覆してフレキシブルプリント配線板20の絶縁を確保するための絶縁性樹脂からなる絶縁性樹脂層である。
なお絶縁性樹脂としては、接着剤付きポリイミドフィルム、感光性レジスト、液状レジスト等、フレキシブルプリント配線板の絶縁層を形成するものとして通常用いられるものを用いることができる。
なお、図2に示すフレキシブルプリント配線板20の総厚みEは、30μm〜500μm程度、より好ましくは50μm〜250μmとすることが望ましい。30μm未満では配線が断線しやすくなったり、絶縁が確保できなくなるからであり、500μmを超えるとフレキシブル性が失われるからである。
また本実施形態においては、図1に示すように、既述した構成からなるフレキシブルプリント配線板20における導電層非被覆領域Nに、フレキシブルプリント配線板20の厚み方向に貫通する貫通孔Tを設ける構成としてある。
より具体的には、導電層非被覆領域Nのうち、フレキシブルプリント配線板20の上方の隅で、且つフレキシブルプリント配線板20の短手方向の対向する位置に、円形からなる貫通孔Tを1対設ける構成としてある。
この貫通孔Tは、図2、図3に簡略化して示すように、筐体10に備える嵌合用凸部11に対して嵌合する嵌合用凹部となるものである。
なお、図2、図3に示す貫通孔Tの径G(直径)は、軸11aの径B(直径)よりも0.03mm〜0.3mm程度大きく、より好ましくは0.05mm〜0.15mm大きくすることが望ましい。0.03mm未満とすると嵌合用凸部11への挿入が困難になるからであり、0.3mmを超えると遊びが大きくなるからである。
更に本実施形態においては、図3(a)に示すように、貫通孔Tの外周に2つの切り込み部Kを備える構成としてある。
より具体的には、図3に示すように、平面視において円形からなる貫通孔Tの外周における2箇所の対向する位置(左右方向)に、フレキシブルプリント配線板20を厚み方向にU字形状に打ち抜いてなる切り込み部Kを設ける構成としてある。更にU字の開口端が貫通孔Tの外周と接するように切り込み部Kを設ける構成としてある。また本実施形態においては、1対の切り込み部Kの形状、大きさを同一なものとする構成としてある。
なお、図3(a)に示す切り込み部Kの長さJは、貫通孔Tの径G(直径)に対して25%〜250%程度、より好ましくは50%〜200%とすることが望ましい。25%未満とすると挿入が困難となるからであり、250%を超えるとフレキシブルプリント配線板が抜け防止用片11bから抜けやすくなるからである。
なお本実施形態においては、この切り込み部Kは後述するように、貫通孔Tを形成する工程において、金型を用いてフレキシブルプリント配線板20を厚み方向に打ち抜くことで貫通孔Tと同時に形成してある。
このような構成からなる本発明の実施形態に係る固定構造1は、以下の効果を奏する。
貫通孔Tの径Gよりも抜け防止用片11bの径Fを大きくすると共に、貫通孔Tの外周に貫通孔Tの径G(直径)に対して25%〜250%程度の長さJを有する切り込み部Kを設ける構成とすることで、嵌合用凸部11に貫通孔Tを嵌め合わせる際には(筐体10にフレキシブルプリント配線板20を固定する際には)、切り込み部Kを起点として貫通孔Tの周縁部分と切り込み部Kの周縁部分のフレキシブルプリント配線板20を抜け防止用片11bの外面に沿って一時的に撓ませることができる。よって抜け防止用片11bの径Fが貫通孔Tの径Gよりも大きい構成であっても、嵌合用凸部11に貫通孔Tをスムーズ且つ確実に嵌め合わせることができる。従って製造効率の良い固定構造1とすることができる。また嵌合用凸部11に貫通孔Tを嵌め合わせた後においては、振動やフレキシブルプリント配線板20自体のスプリングバック等によって嵌合用凸部11からフレキシブルプリント配線板20が抜け出ることを効果的に防ぐことができる。よって筐体10にフレキシブルプリント配線板20を強固に固定させることができる。従って接続信頼性の高い固定構造1とすることができる。
また軸11aの高さCを、フレキシブルプリント配線板20の総厚みEと同一若しくはフレキシブルプリント配線板20の総厚みE+0.7mm程度以下とする構成とすることで、抜け防止用片11bとフレキシブルプリント配線板20との間に隙間が生じることを効果的に防止することができる。よって筐体10にフレキシブルプリント配線板20を嵌め合わせるだけで、筐体10にフレキシブルプリント配線板20を一段と強固に固定させることができる。従って一段と接続信頼性の高い固定構造1とすることができる。
また抜け防止用片11bの形状を、上面及び下面が共に円形で且つ上面から下面に向かって末広がりの側面を持つ形状とすることで、抜け防止用片11bの側面に沿わせて貫通孔Tを効率的に嵌め合すことができる。よって製造効率の良い固定構造1とすることができる。
また貫通孔Tを円形で形成し、更に切り込み部Kの形状をU字形状とすると共に、U字の開口端が貫通孔Tの外周と接するように切り込み部Kを設ける構成とすることで、図3(a)に示すように、貫通孔Tの外周及び切り込み部Kの外周に、フレキシブルプリント配線板20に負荷される応力が集中する応力集中点が形成されることがない。よって嵌合用凸部11に貫通孔Tを嵌め合わせる際、貫通孔Tの周縁部分と切り込み部Kの周縁部分とに負荷される応力を効果的に分散させることができる。よってフレキシブルプリント配線板20に破断が生じることを効果的に防止することができる。
また筐体10の短手方向の対向する位置に嵌合用凸部11を1対設けると共に、フレキシブルプリント配線板20の短手方向の対向する位置に貫通孔Tを1対設ける構成とすることで、嵌合用凸部11と貫通孔Tとの位置合わせが容易であると共に、筐体10にフレキシブルプリント配線板20を嵌め合わせるだけで筐体10にフレキシブルプリント配線板20を強固に固定させることができる。従って製造効率が良いと共に、接続信頼性の高い固定構造1とすることができる。
つまり図9(a)に示すように、筐体60等の被接続体にフレキシブルプリント配線板70を固定させてなる従来の固定構造2は、筐体60に粘着テープ等の接着剤50を介してフレキシブルプリント配線板70を貼り付けることで形成されるものが一般的であった。
しかし、このような構成の固定構造2においては、近年の電子機器の小型化、薄型化の進展に伴い、接着剤を付着させる領域の狭小化が進むことで、十分な接着力が得られず、振動やフレキシブルプリント配線板70自体のスプリングバック等により、筐体60からフレキシブルプリント配線板70が剥離することで、筐体60とフレキシブルプリント配線板70とが分離してしまうという問題が生じてきている。このような問題は筐体60の屈曲している部分に渡ってフレキシブルプリント配線板70を固定する場合に、より顕著である。
またこのような問題に対して、図9(b)に示すように、フレキシブルプリント配線板90に貫通孔Tを形成すると共に、筐体80に備える嵌合用凸部81に対して貫通孔Tを嵌合させることで固定構造3を形成することが考えられている。
しかし、このような固定構造3においては、図9(b)に示すように、円柱状の嵌合用凸部81に貫通孔Tを嵌合させた後、ヒートツール30を用いて樹脂で形成される嵌合用凸部81の先端を溶融させることで、抜け防止用片81bを形成することが必要となる。
よって嵌合用凸部81に貫通孔Tを嵌合させてから抜け防止用片81bを形成するまでの間にタイムラグがあることで、振動やフレキシブルプリント配線板90自体のスプリングバック等により嵌合用凸部81からフレキシブルプリント配線板90が抜け出てしまい(浮き上がってしまい)、筐体80とフレキシブルプリント配線板90とが分離してしまう可能性があるという問題が考えられる。
なお筐体60、筐体80は既述した本実施形態に係る筐体10と同一部材で形成されており、またフレキシブルプリント配線板70、90は、既述した本発明の実施形態に係るフレキシブルプリント配線板20と同一部材で形成されていることから、詳細な説明は省略するものとする。
よって本発明の実施形態に係る固定構造1の構成とすることで、接続信頼性の高い固定構造1とすることができる。
また製造効率の良い固定構造1とすることができる。
次に図4〜図6を参照して、本発明の実施形態に係る固定構造1の製造方法を説明する。
本発明の実施形態に係る固定構造1の製造方法は、筐体10を形成する被接続体形成工程と、フレキシブルプリント配線板20を形成するフレキシブルプリント配線板形成工程と、筐体10に備える嵌合用凸部11にフレキシブルプリント配線板20に備える貫通孔Tを嵌め合わせる嵌合工程とを備える。
まず図4を参照して、被接続体形成工程を説明する。
図4(a)を参照して、図示しない金型に樹脂を射出して成形することで、図4(a)に示す棒状部材11cを備える筐体10を形成する。
その後、図4(b)を参照して、樹脂からなる棒状部材11cの先端をヒートツール30で溶融させることで、軸11aと抜け防止用片11bとを備えてなるリベット状の嵌合用凸部11を形成する。
なおこの際、抜け防止用片11bの径Fを貫通孔Tの径Gよりも大きく形成することが必要である。また軸11aの高さCが、フレキシブルプリント配線板20の総厚みEと同一若しくはフレキシブルプリント配線板20の総厚みE+0.7mm程度以下となるように形成することが必要である。更に抜け防止用片11bの形状を、上面及び下面が共に円形で且つ上面から下面に向かって末広がりの側面を持つ形状に形成することが必要である。
以上の工程により、本発明の実施形態に係る筐体10が形成される。
次に図5を参照して、フレキシブルプリント配線板形成工程を説明する。
まず図5(a)を参照して、基材層準備工程により、絶縁性樹脂材料からなる基材層21を準備する。
次に導電層形成工程により、基材層21上に導電層22を形成する。より具体的には、基材層21の表面にめっきによって銅を被覆させることで導電層22を形成する。
その後、図5(b)を参照して、配線形成工程により、導電層22の表面に(後に配線22aを形成する領域に)パターンマスク40を被覆させ、エッチングを行う。
これにより、図5(c)に示すように、所定位置に配線22aが形成される。なお図示していないが、この工程と同一工程にて、端子も形成される。
その後、図5(d)を参照して、絶縁層形成工程により、基材層21及び配線22aの表面に絶縁性樹脂を被覆させることで絶縁層23を形成する。
その後、図5(e)を参照して、貫通孔形成工程により、金型を用いて配線板を厚み方向に打ち抜くことで、貫通孔Tと貫通孔Tの外周に1対の切り込み部K(図示しない)とを同時に形成する。
なおこの際、貫通孔Tの径Gを抜け防止用片11bの径Fよりも小さく形成することが必要である。また切り込み部K(図示しない)の長さを貫通孔Tの径G(直径)に対して25%〜250%程度の長さに形成することが必要である。また貫通孔Tを円形で形成し、更に切り込み部Kの形状をU字形状とすると共に、U字の開口端が貫通孔Tの外周と接するように切り込み部Kを形成することが必要である。
以上の工程により、本発明の実施形態に係るフレキシブルプリント配線板20が形成される。
次に図6を参照して、嵌合工程を説明する。なお、この嵌合工程は、既述した被接続体形成工程及びフレキシブルプリント配線板形成工程の後に行う。
まず図6(a)に簡略化して示すように、抜け防止用片11bを備える嵌合用凸部11と貫通孔Tとの位置合わせを行った上で、筐体10の上方にフレキシブルプリント配線板20を配置する。
その後、図6(b)を参照して、被接続体たる筐体10に備える嵌合用凸部11にフレキシブルプリント配線板20に備える貫通孔Tを嵌め合わせていく。なおこの際、貫通孔Tの外周に切り込み部Kを設けてあることで、図6(b)に示すように、切り込み部K(図示しない)を起点として貫通孔Tの周縁部分と切り込み部Kの周縁部分のフレキシブルプリント配線板20を抜け防止用片11bの外面に沿って一時的に撓ませることができる。
そして嵌合用凸部11にフレキシブルプリント配線板20に備える貫通孔Tを更に嵌め合わせることで、図6(c)に示すように、本発明の実施形態に係る固定構造1が形成される。
このような構成からなる本発明の実施形態に係る固定構造1の製造方法は、以下の効果を奏する。
貫通孔Tの径Gよりも抜け防止用片11bの径Fを大きくすると共に、貫通孔Tの外周に貫通孔Tの径G(直径)に対して25%〜250%程度の長さを有する切り込み部Kを設ける構成とすることで、嵌合用凸部11に貫通孔Tを嵌め合わせる際には(筐体10にフレキシブルプリント配線板20を固定する際には)、図6(b)に示すように、切り込み部K(図示しない)を起点として貫通孔Tの周縁部分と切り込み部Kの周縁部分のフレキシブルプリント配線板20を抜け防止用片11bの外面に沿って一時的に撓ませることができる。よって抜け防止用片11bの径Fが貫通孔Tの径Gよりも大きい構成であっても、嵌合用凸部11に貫通孔Tをスムーズに嵌め合わせることができる。従って製造効率の良い固定構造1の製造方法とすることができる。また嵌合用凸部11に貫通孔Tを嵌め合わせた後においては、振動やフレキシブルプリント配線板20自体のスプリングバック等によって嵌合用凸部11からフレキシブルプリント配線板20が抜け出ることを効果的に防ぐことができる。よって筐体10にフレキシブルプリント配線板20を強固に固定させることができる。従って接続信頼性の高い固定構造1を製造することができる。
また軸11aの高さCを、フレキシブルプリント配線板20の総厚みEと同一若しくはフレキシブルプリント配線板20の総厚みE+0.7mm程度以下とする構成とすることで、抜け防止用片11bとフレキシブルプリント配線板20との間に隙間が生じることを効果的に防止することができる。よって筐体10にフレキシブルプリント配線板20を嵌め合わせるだけで、筐体10にフレキシブルプリント配線板20を一段と強固に固定させることができる。従って一段と接続信頼性の高い固定構造1を製造することができる。
また抜け防止用片11bの形状を、上面及び下面が共に円形で且つ上面から下面に向かって末広がりの側面を持つ形状とすることで、図6(b)に示すように、抜け防止用片11bの側面に沿わせて貫通孔Tを効率的に嵌め合すことができる。よって製造効率の良い固定構造1の製造方法とすることができる。
また貫通孔Tを円形で形成し、更に切り込み部Kの形状をU字形状とすると共に、U字の開口端が貫通孔Tの外周と接するように切り込み部Kを設ける構成とすることで、図3(a)に示すように、貫通孔Tの外周及び切り込み部Kの外周に、フレキシブルプリント配線板に負荷される応力が集中する応力集中点が形成されることがない。よって嵌合用凸部11に貫通孔Tを嵌め合わせる際、貫通孔Tの周縁部分と切り込み部Kの周縁部分とのフレキシブルプリント配線板20に負荷される応力を効果的に分散させることができる。よってフレキシブルプリント配線板20に破断が生じることを効果的に防止することができる固定構造1の製造方法とすることができる。
また金型に樹脂を射出することで棒状部材11cを備える筐体10を成形すると共に、棒状部材11cの先端を熱溶融させることで抜け防止用片11bを有する嵌合用凸部11を形成する構成とすることで、嵌合用凸部11を容易に形成することができる。よって筐体10を効率良く製造することができる。また金型を用いてフレキシブルプリント配線板20を厚み方向に打ち抜くことで貫通孔T及び切り込み部Kを形成する構成とすることで、貫通孔T及び切り込み部Kを効率良く形成することができる。従って製造効率の良い固定構造1の製造方法とすることができる。
次に図7を参照して、既述した本発明の実施形態に係る固定構造1の変形例1〜変形例3を説明する。
なお、詳しくは図示していないが、本変形例1は既述した本発明の実施形態に係る固定構造1に対して、嵌合用凸部11の構成を変形したものである。また本変形例2は既述した本発明の実施形態に係る固定構造1に対して、接着剤50を付加させたものである。また本変形性3は本発明の実施形態に係る固定構造1に対して、嵌合用凸部11の構成の構成を変形すると共に、接着剤50を付加させたものである。
よって既述した本発明の実施形態に係る固定構造1と同一部材、同一機能を果たすものには同一番号及び同一アルファベットを付し、以下詳細な説明は省略するものとする。
まず図7(a)を参照して、本変形例1に係る固定構造4は既述した本発明の実施形態に係る固定構造1に対して、抜け防止用片11をフレキシブルプリント配線板20に熱溶着させてある構成とするものである。
この固定構造4は、既述した本発明の実施形態に係る固定構造1の製造方法に加えて、嵌合工程の後に、図示しないヒートツールを用いて抜け防止用片11をフレキシブルプリント配線板20に熱溶着させる工程を行うことで製造することができる。
このような構成とすることで、筐体10とフレキシブルプリント配線板20との間に一段と隙間を生じさせることなく、フレキシブルプリント配線板20を筐体10に固着させることができる。また抜け防止用片11の径を一段と大きく(長く)することができる。
よって筐体10にフレキシブルプリント配線板20を一段と強固に固定させることができる。従って一段と接続信頼性の高い固定構造4とすることができる。
次に図7(b)を参照して、本変形例2に係る固定構造5は既述した本発明の実施形態に係る固定構造1に対して、筐体10とフレキシブルプリント配線板20との間で、且つ貫通孔Tの近傍領域に接着剤50を介在させる構成としたものである。
この固定構造5は、既述した本発明の実施形態に係る固定構造1の製造方法に加えて、筐体10とフレキシブルプリント配線板20との間に接着剤50を介在させた状態で嵌合工程を行うことで製造することができる。
なお、ここで「貫通孔Tの近傍領域」とは貫通孔Tの外周から外側に20mm程度の範囲で囲まれる領域のことを意味するものとする。
このような構成とすることで、筐体10にフレキシブルプリント配線板20を一段と確実に固定させることができる。
よって嵌合用凸部11からフレキシブルプリント配線板20が抜け出ることを一段と効果的に防ぐことができ、一段と接続信頼性の高い固定構造5とすることができる。
次に図7(c)を参照して、本変形例3に係る固定構造6は既述した本発明の実施形態に係る固定構造1に対して、抜け防止用片11をフレキシブルプリント配線板20に熱溶着させてあると共に、筐体10とフレキシブルプリント配線板20との間で、且つ貫通孔Tの近傍領域に接着剤50を介在させる構成としたものである。
この固定構造6は、既述した本発明の実施形態に係る固定構造1の製造方法に加えて、筐体10とフレキシブルプリント配線板20との間に接着剤50を介在させた状態で嵌合工程を行い、更にその後、図示しないヒートツールを用いて抜け防止用片11をフレキシブルプリント配線板20に熱溶着させる工程を行うことで製造することができる。
このような構成とすることで、筐体10とフレキシブルプリント配線板20との間に一段と隙間を生じさせることなく、フレキシブルプリント配線板20を筐体10に固着させることができる。また抜け防止用片11の径を一段と大きくすることができる。更に筐体10にフレキシブルプリント配線板20を一段と確実に固定させることができる。
従って筐体10にフレキシブルプリント配線板20を一段と強固に固定させることができ、一段と接続信頼性の高い固定構造6とすることができる。
次に図8を参照して、既述した本発明の実施形態に係る固定構造1の変形例4に係る固定構造7を説明する。
なお、詳しくは図示していないが、本変形例4は既述した本発明の実施形態に係る固定構造1に対して、貫通孔と切り込み部の構成を変形したものである。
よって既述した本発明の実施形態に係る固定構造1と同一部材、同一機能を果たすものには同一番号及び同一アルファベットを付し、以下の詳細な説明は省略するものとする。
図8(a)を参照して、本変形例4は、抜け防止用片11bの径Fより大きい径からなる第1の貫通孔T1と、抜け防止用片11bの径よりも小さい径からなる第2の貫通孔T2とからなる貫通孔Tを備えると共に、第1の貫通孔T1と第2の貫通孔T2とを切り込み部K1を介して連結させてある構成とするものである。
より具体的には、抜け防止用片11bの径Fより大きい径Pを有する円形の第1の貫通孔T1と、抜け防止用片11bの径Fよりも小さい径Qを有する円形の第2の貫通孔T2とからなる貫通孔Tを備えると共に、第1の貫通孔T1と第2の貫通孔T2とをそれぞれの中央部分で切り込み部K1を介して連結させてある構成とするものである。
また切り込み部K1の縦の長さRを、軸11aの径Bよりも短くする構成としてある。
また第2の貫通孔T2の径Qを、軸11aの径Bよりも大きくする構成としてある。
なお、切り込み部K1の縦の長さRは、軸11aの径Bに対して50%程度以下、より好ましくは33%以下とすることが望ましい。50%を超えると振動やフレキシブルプリント配線板20自体のスプリングバック等により、嵌合用凸部11の嵌合場所が第2の貫通孔T2から第1の貫通孔T1へスライド(移動)して戻ってしまうからである。
また切り込み部K1の横の長さVは、1.5mm〜30mm程度、より好ましくは2mm〜15mmとすることが望ましい。1.5mm未満とすると振動やフレキシブルプリント配線板20自体のスプリングバック等により、嵌合用凸部11の嵌合場所が第2の貫通孔T2から第1の貫通孔T1へスライド(移動)して戻ってしまうからであり、30mmを超えると嵌合用凸部11の嵌合場所を第1の貫通孔T1から第2の貫通孔T2へスライド(移動)させるのが困難となるからである。
また第1の貫通孔T1の径Pは、抜け防止用片11bの径Fに対して0.03mm〜0.2mm程度大きく、より好ましくは0.05mm〜0.15mm大きくすることが望ましい。0.03mm未満とすると挿入が困難となるからであり、0.2mmを超えると遊びが大きくなるからである。
また第2の貫通孔T2の径Qは、軸11aの径Bに対して0.03mm〜0.2mm程度大きく、より好ましくは0.05mm〜0.15mm大きくすることが望ましい。0.03mm未満とすると嵌合用凸部11の嵌合場所を第1の貫通孔T1から第2の貫通孔T2へスライド(移動)させるのが困難となるからであり、0.2mmを超えると遊びが大きくなるからである。
また本変形例においては、この切り込み部K1は、貫通孔Tを形成する工程において金型を用いてフレキシブルプリント配線板20を厚み方向に打ち抜くことで貫通孔Tと同時に形成してある。
また図示していないが、本変形例においてもフレキシブルプリント配線板20における貫通孔T及び切り込み部K1を設けてある領域を、それぞれ絶縁性樹脂層からなる基材層21と絶縁層23とを組み合わせて形成する構成としてある。
このような構成とすることで、図8に簡略化して示すように、第1の貫通孔T1を嵌合用凸部11に貫通孔を嵌め合わせるための嵌め合わせ用孔とすることができると共に、第2の貫通孔T2を筐体10にフレキシブルプリント配線板20を固定するための固定用孔とすることができる。
より具体的には、図8(a)に示すように、まず嵌合用凸部11に貫通孔Tを嵌め合わせる際においては、抜け防止用片11bの径Fよりも大きい径Pを有する第1の貫通孔T1を介して嵌合用凸部11にフレキシブルプリント配線板20を嵌め合わせることができる。
よって嵌合用凸部11にフレキシブルプリント配線板20を嵌め合わせる際に、フレキシブルプリント配線板20に撓みが生じることがない。よって一段と容易に嵌合用凸部11に貫通孔を嵌め合わせることができると共に、フレキシブルプリント配線板20に破断が生じることを一段と確実に防止することができる。従って製造効率の良い固定構造7とすることができる。
その後、図8(b)に示すように、切り込み部K1を介して第1貫通孔から抜け防止用片11bの径Fよりも小さい径Qを有する第2貫通孔T2へと嵌合用凸部11の嵌合場所をスライド(移動)させるだけで、第2貫通孔T2及び抜け防止用片11bでフレキシブルプリント配線板20を固定することができる。
従って嵌合用凸部11からフレキシブルプリント配線板20が抜け出ることを一段と効果的に防ぐことができる。従って一段と接続信頼性の高い固定構造7とすることができる。つまり筐体10への嵌め合わせが容易で、且つ筐体10に強固に固定させることができるフレキシブルプリント配線板20とすることができる。
なお本発明の実施形態においては、フレキシブルプリント配線板20の構成を、いわゆる片面フレキシブルプリント配線板とする構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではなく、基材層21の両面に導電層22を備える、いわゆる両面フレキシブルプリント配線板とする構成としてもよい。このような構成とすることで、一段と高密度配線化が可能なフレキシブルプリント配線板20とすることができる。
また嵌合用凸部11、貫通孔T、切り込み部Kの構成(形状、大きさ、数、形成位置、形成方法等)も本実施形態の構成に限るものではなく、適宜変更可能である。具体的には、本実施形態においては軸11a、抜け防止用片11b、貫通孔Tの水平断面を全て円形とする構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではなく、軸11a、抜け防止用片11b、貫通孔Tの水平断面の形状は、三角形、四角形、多角形等の円形以外の形状とするものであってもよい。なお、この場合「軸11aの径、抜け防止用片11bの径、貫通孔Tの径における径」とは、最も長い方向に対する差し渡しの長さを意味するものである。但し、貫通孔Tにおいては、嵌合用凸部11と位置合わせを行うことができる形状(中心点をとることができる形状)であることが必要である。また貫通孔T及び切り込み部Kの形状は、貫通孔Tの外周及び切り込み部Kの外周に応力集中点が形成されることがない形状とすることが望ましい。
また筐体10の形状も本実施形態の構成に限るものではなく、内部に嵌合用凸部11を備えるものであれば、適宜変更可能である。
また本実施形態及び変形例においては、導電層非被覆領域Nに貫通孔T(第1の貫通孔T1、第2の貫通孔T2)を設ける構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではなく、導電層被覆領域Dに貫通孔Tを設ける構成(導電層22を厚み方向に打ち抜いて貫通孔Tを設ける構成)としてもよい。但し、この場合は、貫通孔Tに面する導電層22は配線22aと電気的に接続していない構成とすることが必要である。
また本実施形態及び変形例においては、フレキシブルプリント配線板20における貫通孔T及び切り込み部K(K1)を設けてある領域を、それぞれ絶縁性樹脂層からなる基材層21と絶縁層23とを組み合わせて形成する構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではない。例えば基材層21のみで形成する構成や、基材層21と導電層22と絶縁層23とを組み合わせて形成する構成としてもよい。但し、何れの場合においても、フレキシブルプリント配線板20の総厚みEは、30μm〜500μm程度、より好ましくは50μm〜250μmとなることが望ましい。30μm未満では配線が断線しやすくなったり、絶縁が確保できなくなるからであり、500μmを超えるとフレキシブル性が失われるからである。
また導電層被覆領域D、導電層非被覆領域Nの形成位置や、配線22aの数、形成位置等も本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。
また本変形例4においては、第1の貫通孔T1の径Pを抜け防止用片11bの径Fより大きくする構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではなく、第1の貫通孔T1の径Pを抜け防止用片11bの径Fと同じ長さとする構成としてもよい。
本発明によれば、携帯電話機等の電子機器を構成する固定構造において、接続信頼性の高い固定構造とすることができることから、携帯電話機等の電子機器の分野における産業上の利用性が高い。
1 固定構造
2 固定構造
3 固定構造
4 固定構造
5 固定構造
6 固定構造
7 固定構造
10 筐体
11 嵌合用凸部
11a 軸
11b 抜け防止用片
11c 棒状部材
20 フレキシブルプリント配線板
21 基材層
22 導電層
22a 配線
23 絶縁層
30 ヒートツール
40 パターンマスク
50 接着剤
60 筐体
70 フレキシブルプリント配線板
71 基材層
73 絶縁層
80 筐体
81 嵌合用凸部
81b 抜け防止用片
90 フレキシブルプリント配線板
91 基材層
93 絶縁層
B 径
C 高さ
D 導電層積層領域
D1 配線領域
D2 端子領域
E 総厚み
F 径
G 径
J 長さ
K 切り込み部
K1 切り込み部
N 導電層非被覆領域
P 径
Q 径
R 長さ
T 貫通孔
T1 第1の貫通孔
T2 第2の貫通孔
V 長さ

Claims (6)

  1. 被接続体にフレキシブルプリント配線板を固定させてなる固定構造であって、前記被接続体は先端に抜け防止用片を有する嵌合用凸部を備え、前記フレキシブルプリント配線板は嵌合用凹部として外周に切り込み部を設けてある貫通孔を備え、前記抜け防止用片の径を前記貫通孔の径よりも大きい状態にしてある前記嵌合用凸部に、前記貫通孔を嵌め合わせてあることを特徴とする固定構造。
  2. 被接続体にフレキシブルプリント配線板を固定させてなる固定構造であって、前記被接続体は先端に抜け防止用片を有する嵌合用凸部を備え、前記フレキシブルプリント配線板は嵌合用凹部として、前記抜け防止用片の径以上の径を有する第1の貫通孔と、前記抜け防止用片の径よりも小さい径を有する第2の貫通孔とを備え、前記嵌合用凸部に前記第2の貫通孔を嵌め合わせてあると共に、前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔とを切り込み部を介して連結させてあることを特徴とする固定構造。
  3. 前記抜け防止用片を、前記フレキシブルプリント配線板に熱溶着させてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の固定構造。
  4. 前記被接続体と前記フレキシブルプリント配線板との間で、且つ前記貫通孔の近傍領域に、接着剤を介在させてあることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の固定構造。
  5. 請求項1に記載の固定構造の製造方法であって、先端に抜け防止用片を有する嵌合用凸部を備える被接続体を形成する被接続体形成工程と、嵌合用凹部として、外周に切り込み部を設けてある貫通孔を備えるフレキシブルプリント配線板を形成するフレキシブルプリント配線板形成工程と、前記被接続体に備える嵌合用凸部に前記フレキシブルプリント配線板に備える貫通孔を嵌め合わせる嵌合工程とを少なくとも備え、前記被接続体形成工程において前記抜け防止用片の径を前記貫通孔の径よりも大きく形成すると共に、該被接続体形成工程の後に前記嵌合工程を行うことを特徴とする固定構造の製造方法。
  6. 前記嵌合工程の後に、前記抜け防止用片を前記フレキシブルプリント配線板に熱溶着させる工程を備えることを特徴とする請求項5に記載の固定構造の製造方法。
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