JP2014022229A - フィルム状回路接続材料及び回路接続構造体 - Google Patents

フィルム状回路接続材料及び回路接続構造体 Download PDF

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Abstract

【課題】従来に比して、リール状に巻いた状態における樹脂の染み出しを抑制することができるフィルム状回路接続材料を提供する。
【解決手段】フィルム状回路接続材料1は、第1の回路基板、及び、当該第1の回路基板の主面上に形成された第1の回路電極を有する第1の回路部材と、第2の回路基板、及び、当該第2の回路基板の主面上に形成された第2の回路電極を有する第2の回路部材とを、第1の回路電極及び第2の回路電極を対向させた状態で電気的に接続するためのフィルム状回路接続材料であり、ラジカル重合性物質と、フィルム形成成分と、ラジカル重合開始剤と、導電粒子と、を含有し、ラジカル重合性物質が、所定の構造を有する化合物を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、フィルム状回路接続材料及び回路接続構造体に関する。
テレビ等の用途におけるディスプレイの大型化に伴い、表示素子数や半導体素子数が増加することにより、使用される回路基板は大型化している。第1の回路基板と第2の回路基板とを、加熱及び/又は紫外線照射によって硬化したフィルム状回路接続材料の硬化物を介して接続する場合、第1の回路基板及び第2の回路基板、並びに、フィルム状回路接続材料の各々は熱履歴を受けるが、各部材の熱膨張率の違いから応力が発生する傾向がある。この応力の影響により、第1の回路基板又は第2の回路基板とフィルム状回路接続材料との接合部が剥がれ易くなり、回路基板間の接続不良を引き起こしてディスプレイパネルの点灯不良が生じる可能性がある。
また、フィルム状回路接続材料に用いる接着剤として、一般的にエポキシ樹脂系接着剤は耐水性や耐熱性等の信頼性に優れることから、電気・電子・建築・自動車・航空機等の各種用途に多用されている。一方、近年においては生産効率向上のため回路接続の低温・短時間化が要求されており、これらを達成可能なラジカル重合系の接着剤も広く使用されている(例えば、下記特許文献1)。
特開2004−197016号公報
フィルム状回路接続材料については、接合部に発生する応力への耐性を向上させるため、フィルム状回路接続材料の弾性率を増加させることが考えられる。しかしながら、フィルム状回路接続材料の弾性率を増加させると、フィルム状回路接続材料の柔軟性が高くなり、PET等を支持体としたフィルム状回路接続材料を例えば常温(25℃)〜35℃の温度においてリール状とした場合に、フィルム状回路接続材料の構成成分である樹脂の染み出しが多くなる。その結果、フィルム状回路接続材料を巻き出した時に支持体からフィルム状回路接続材料が剥がれてしまいブロッキングが発生しやすくなる。
そこで、本発明は、従来に比して、リール状に巻いた状態における樹脂の染み出しを抑制することができるフィルム状回路接続材料、及びこれを用いた回路接続構造体を提供することを目的とする。
本発明者らは上記課題を解決するべく鋭意検討した結果、特定の構造を有する化合物をラジカル重合性物質としてフィルム状回路接続材料が含有することにより、上記課題を解決することが可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明に係るフィルム状回路接続材料は、第1の回路基板、及び、当該第1の回路基板の主面上に形成された第1の回路電極を有する第1の回路部材と、第2の回路基板、及び、当該第2の回路基板の主面上に形成された第2の回路電極を有する第2の回路部材とを、第1の回路電極及び第2の回路電極を対向させた状態で電気的に接続するためのフィルム状回路接続材料であって、ラジカル重合性物質と、フィルム形成成分と、ラジカル重合開始剤と、導電粒子と、を含有し、ラジカル重合性物質が、下記式(1)で表される構造を有する化合物を含む。
Figure 2014022229

[式(1)中、m及びnは、各々独立に2〜3の整数を示し、Rは、ジオール化合物の残基である2価の基を示し、Rは、ジイソシアネート化合物の残基である2価の基を示し、R及びRは、各々独立に水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、(メタ)アクリロイルオキシ基、又は、−CH−O−CH−C(CHOCO−CH=CHを示す。]
本発明では、フィルム状回路接続材料がラジカル重合性物質と、フィルム形成成分と、ラジカル重合開始剤と、導電粒子と、を含有した上で、ラジカル重合性物質が、式(1)で表される構造を有する化合物を含むことにより、従来に比して、リール状に巻いた状態における樹脂の染み出しを抑制し、樹脂の染み出しを少なくすることができる。また、本発明では、比較的分子量の小さなオリゴマーやモノマーをラジカル重合性物質として使用する場合であっても、従来に比して、リール状に巻いた状態における樹脂の染み出しを抑制することができる。本発明では、フィルム状回路接続材料を巻き出す際にブロッキングが発生することを抑制することができる。
ところで、接合部に発生する応力への耐性を向上させるためにフィルム状回路接続材料の弾性率を増加させ過ぎると、応力緩和性が低下して、第1の回路基板又は第2の回路基板とフィルム状回路接続材料との接合部において充分な接着力が得られない場合がある。一方、本発明では、接合部における充分な接着力を得ることが可能であり回路基板との接続性に優れる観点から、式(1)で表される構造を有する化合物の含有量は、ラジカル重合性物質及びフィルム形成成分の合計100質量部に対して1.4〜25.0質量部であることが好ましい。
フィルム状回路接続材料を180℃、40秒間加熱することにより得られる硬化物の200℃における貯蔵弾性率(E’)は、3.0〜13.0MPaであることが好ましい。
従来のフィルム状回路接続材料においては、第1の回路基板及び第2の回路基板の少なくとも一方がフィルム状回路基板である場合、第1の回路基板又は第2の回路基板とフィルム状回路接続材料との接合部が特に剥がれ易くなる傾向がある。一方、本発明では、第1の回路基板及び第2の回路基板の少なくとも一方は、フィルム状回路基板であってもよい。この場合、第1の回路基板及び第2の回路基板の少なくとも一方がフィルム状回路基板であるものの、接合部が剥がれることを抑制することができる。
本発明に係る回路接続構造体は、第1の回路部材と、第2の回路部材と、第1の回路部材及び第2の回路部材の間に設けられると共に、第1の回路電極及び第2の回路電極を電気的に接続する接続部材と、を備え、接続部材が、上記フィルム状回路接続材料の硬化物である。本発明に係る回路接続構造体では、接続部材が上記フィルム状回路接続材料の硬化物であることにより、樹脂の染み出しを抑制しつつ回路接続構造体を得ることができる。
本発明に係るフィルム状回路接続材料によれば、従来に比して、リール状に巻いた状態における樹脂の染み出しを抑制することができる。このようなフィルム状回路接続材料は、ブロッキングの発生が抑制されるため作業性に優れる。また、本発明に係る回路接続構造体によれば、樹脂の染み出しを抑制しつつ回路接続構造体を得ることができる。さらに、本発明によれば、従来に比して回路基板との接続性を向上させることもできる。
本発明の一実施形態に係るフィルム状回路接続材料を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る回路接続構造体を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。また、本明細書において、「(メタ)アクリレート」とは、アクリレート及びそれに対応するメタクリレートを意味し、「(メタ)アクリロイルオキシ基」とは、アクリロイルオキシ基及びそれに対応するメタクリロイルオキシ基を意味する。
<フィルム状回路接続材料>
本実施形態に係るフィルム状回路接続材料は、対向する回路電極同士を電気的に接続するために用いられる。図1は、本実施形態に係る回路接続材料を示す断面図である。図1に示すフィルム状回路接続材料1は、樹脂層3と、樹脂層3内に分散している複数の導電粒子5とを有している。回路接続材料1の厚さは、例えば5〜100μmである。
本実施形態に係るフィルム状回路接続材料は、温度180℃で40秒間加熱すると以下の条件を満たす硬化物となることが好ましい。すなわち、フィルム状回路接続材料を180℃、40秒間加熱することにより得られる硬化物の200℃における貯蔵弾性率(E’)は、3.0〜13.0MPaであることが好ましい。この場合、回路基板(特にフィルム状回路基板)とフィルム状回路接続材料との接続性や接着性に更に優れ、且つ、ブロッキング耐性が更に向上して作業性が良くなる。貯蔵弾性率は、動的粘弾性測定装置で測定することができる。貯蔵弾性率は、7〜10MPaがより好ましい。
200℃におけるフィルム状回路接続材料の硬化物の貯蔵弾性率が3.0MPa未満であると、第1の回路基板、及び他の回路を有する第2の回路基板(例えばフィルム状回路基板)が圧着による熱履歴を受けた時に発生する応力に対するフィルム状回路接続材料の耐剛性が不足し、回路間の間隔が広くなる場合がある。回路間の間隔が広くなることで第1の回路基板と第2の回路基板間での接続性が悪くなる場合がある。その結果、例えばディスプレイパネル用途では、液晶パネルの点灯不良を生じる場合がある。
200℃におけるフィルム状回路接続材料の硬化物の貯蔵弾性率が13.0MPaを超えると、回路の接続後におけるフィルム状回路接続材料の弾性率が高すぎて、フィルム状回路接続材料の応力緩和性が低下し、第1の回路基板又は第2の回路基板とフィルム状回路接続材料との接着力が極端に低下する場合がある。
本実施形態に係るフィルム状回路接続材料は、(A)ラジカル重合性物質と、(B)フィルム形成成分(フィルム形成材)と、(C)ラジカル重合開始剤と、(D)導電粒子と、を少なくとも含有している。以下、各構成成分について説明する。
(A:ラジカル重合性物質)
ラジカル重合性物質は、下記式(1)で表される構造を有する化合物を含む。
Figure 2014022229

[式(1)中、m及びnは、各々独立に2〜3の整数を示し、Rは、ジオール化合物の残基である2価の基を示し、Rは、ジイソシアネート化合物の残基である2価の基を示し、R及びRは、各々独立に水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、(メタ)アクリロイルオキシ基(例えば、−OCO−CH=CH、−OCO−C(CH)=CH)、又は、−CH−O−CH−C(CHOCO−CH=CHを示す。]
式(1)で表される構造を有する化合物は、ジオール化合物と、ジイソシアネート化合物と、ジペンタエリスリトールポリアクリレートとを重合反応させて得ることができる。
ジオール化合物は、2つの末端にそれぞれヒドロキシル基を有する化合物である。このジオール化合物は、下記式(2)で表される化合物である。下記式(2)中、Rは2価の有機基である。
Figure 2014022229
式(2)で表される化合物としては、例えばアルカンジオール;カーボネート基及び/又はエステル基を有するアルカンジオール;ジアルカノールアミン又はトリアルカノールアミンが挙げられる。
ジイソシアネート化合物は、2つの末端にそれぞれイソシアナート基を有する化合物である。このジイソシアネート化合物は、下記式(3)で表される化合物である。下記式(3)中、Rは、2価の有機基である。
Figure 2014022229
式(3)で表される化合物としては、例えば、2,4−トリレンジイソシアネート(TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)又はイソホロンジイソシアネート(IPDI)が挙げられる。
ジペンタエリスリトールポリアクリレートとしては、例えばジペンタエリスリトールペンタアクリレートが挙げられる。
式(1)で表される構造を有する化合物の含有量は、ラジカル重合性物質及びフィルム形成成分の合計100質量部に対して1.4〜25.0質量部が好ましい。この場合、回路基板の接続後においてフィルム状回路接続材料の硬化物の200℃における貯蔵弾性率が向上し、第1の回路基板又は第2の回路基板とフィルム状回路接続材料との接続性や接着性に優れた効果が得られ、且つ、ブロッキング耐性が向上して作業性が良くなる。
式(1)で表される構造を有する化合物の含有量が1.4質量部未満であると、200℃におけるフィルム状回路接続材料の硬化物の貯蔵弾性率が3.0MPa未満となる場合がある。一方、式(1)で表される構造を有する化合物の含有量が25.0質量部を超えると、200℃におけるフィルム状回路接続材料の硬化物の貯蔵弾性率が13.0MPaを超える場合がある。
なお、弾性率を向上させる観点から、式(1)で表される構造を有する化合物以外の低官能のラジカル重合性物質を代用すると、フィルム状回路接続材料の柔軟性が高くなりすぎて、当該フィルムの製品形態(PET等を支持体としたリール状のフィルム状回路接続材料)において、樹脂の染み出しが多くなり、フィルム状回路接続材料をリールから巻きだした時に支持体からフィルム状回路接続材料が剥がれてしまう現象(ブロッキング)が発生しやすくなる。
式(1)で表される構造を有する化合物の含有量は、ラジカル重合性物質及びフィルム形成成分の合計100質量部に対して5.0〜15.0質量部がより好ましい。
(A)ラジカル重合性物質としては、式(1)で表される構造を有する化合物と、当該化合物とは異なる化合物とを併用してもよい。ラジカル重合性物質として使用可能な化合物は、ラジカルにより重合する官能基を有する物質であり、(メタ)アクリレート、マレイミド化合物、シトラコンイミド樹脂、ナジイミド樹脂等が挙げられる。これらは1種類を単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。ラジカル重合性物質は、モノマー、オリゴマーのいずれの状態でも用いることが可能であり、モノマー及びオリゴマーを併用することも可能である。
(メタ)アクリレートとしては、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ウレタンアクリレート、イソプロピルアクリレート、イソブチルアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、2−ヒドロキシ−1,3−ジアクリロキシプロパン、2,2−ビス[4−(アクリロキシメトキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(アクリロキシポリエトキシ)フェニル]プロパン、ジシクロペンテニルアクリレート、トリシクロデカニルアクリレート、トリス(アクリロイロキシエチル)イソシアヌレート、ビス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、及び、これらに対応するメタクリレート等が挙げられる。これらは1種類を単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。
マレイミド化合物は、分子中にマレイミド基を少なくとも2個以上含有するものである。マレイミド化合物としては、例えば、1−メチル−2,4−ビスマレイミドベンゼン、N,N’−m−フェニレンビスマレイミド、N,N’−p−フェニレンビスマレイミド、N,N’−m−トルイレンビスマレイミド、N,N’−4,4−ビフェニレンビスマレイミド、N,N’−4,4−(3,3’−ジメチルビフェニレン)ビスマレイミド、N,N’−4,4−(3,3’−ジメチルジフェニルメタン)ビスマレイミド、N,N’−4,4−(3,3’−ジエチルジフェニルメタン)ビスマレイミド、N,N’−4,4−ジフェニルメタンビスマレイミド、N,N’−4,4−ジフェニルプロパンビスマレイミド、N,N’−3,3’−ジフェニルスルホンビスマレイミド、N,N’−4,4−ジフェニルエーテルビスマレイミド、2,2−ビス(4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(3−s−ブチル−4,8−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル)プロパン、1,1−ビス(4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル)デカン、4,4’−シクロヘキシリデン−ビス(1−(4−マレイミドフェノキシ)−2−シクロヘキシルベンゼン、2,2−ビス(4−(4−マレイミドフェノキシ)フェニル)ヘキサフルオロプロパンが挙げられる。これらは1種類を単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。
シトラコンイミド樹脂は、分子中にシトラコンイミド基を少なくとも1個有しているシトラコンイミド化合物を重合させたものである。シトラコンイミド化合物としては、例えば、フェニルシトラコンイミド、1−メチル−2,4−ビスシトラコンイミドベンゼン、N,N’−m−フェニレンビスシトラコンイミド、N,N’−p−フェニレンビスシトラコンイミド、N,N’−4,4−ビフェニレンビスシトラコンイミド、N,N’−4,4−(3,3−ジメチルビフェニレン)ビスシトラコンイミド、N,N’−4,4−(3,3−ジメチルジフェニルメタン)ビスシトラコンイミド、N,N’−4,4−(3,3−ジエチルジフェニルメタン)ビスシトラコンイミド、N,N’−4,4−ジフェニルメタンビスシトラコンイミド、N,N’−4,4−ジフェニルプロパンビスシトラコンイミド、N,N’−4,4−ジフェニルエーテルビスシトラコンイミド、N,N’−4,4−ジフェニルスルホンビスシトラコンイミド、2,2−ビス(4−(4−シトラコンイミドフェノキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(3−s−ブチル−3,4−(4−シトラコンイミドフェノキシ)フェニル)プロパン、1,1−ビス(4−(4−シトラコンイミドフェノキシ)フェニル)デカン、4,4’−シクロヘキシリデン−ビス(1−(4−シトラコンイミドフェノキシ)フェノキシ)−2−シクロヘキシルベンゼン、2,2−ビス(4−(4−シトラコンイミドフェノキシ)フェニル)ヘキサフルオロプロパンが挙げられる。これらは1種類を単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。
ナジイミド樹脂は、分子中にナジイミド基を少なくとも1個有しているナジイミド化合物を重合したものである。ナジイミド化合物としては、例えば、フェニルナジイミド、1−メチル−2,4−ビスナジイミドベンゼン、N,N’−m−フェニレンビスナジイミド、N,N’−p−フェニレンビスナジイミド、N,N’−4,4−ビフェニレンビスナジイミド、N,N’−4,4−(3,3−ジメチルビフェニレン)ビスナジイミド、N,N’−4,4−(3,3−ジメチルジフェニルメタン)ビスナジイミド、N,N’−4,4−(3,3−ジエチルジフェニルメタン)ビスナジイミド、N,N’−4,4−ジフェニルメタンビスナジイミド、N,N’−4,4−ジフェニルプロパンビスナジイミド、N,N’−4,4−ジフェニルエーテルビスナジイミド、N,N’−4,4−ジフェニルスルホンビスナジイミド、2,2−ビス(4−(4−ナジイミドフェノキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(3−s−ブチル−3,4−(4−ナジイミドフェノキシ)フェニル)プロパン、1,1−ビス(4−(4−ナジイミドフェノキシ)フェニル)デカン、4,4’−シクロヘキシリデン−ビス(1−(4−ナジイミドフェノキシ)フェノキシ)−2−シクロヘキシルベンゼン、2,2−ビス(4−(4−ナジイミドフェノキシ)フェニル)ヘキサフルオロプロパンが挙げられる。これらは1種類を単独で又は2種類以上を組み合わせて使用することができる。
また、ラジカル重合性物質としては、リン酸エステル構造を有するラジカル重合性物質を用いてもよい。リン酸エステル構造を有するラジカル重合性物質は、例えば、2−メタクリロイルオキシエチルアシッドフォスフェート等が挙げられる。
(A)ラジカル重合性物質の含有量は、回路部材同士の接着強度や接続性、リール状での樹脂染み出しの観点から、回路接続材料から導電粒子や、充填材であるプラスチック粒子を除いた接着剤組成物の全体を100質量部として25〜70質量部が好ましく、35〜67質量部がより好ましい。
(B:フィルム形成成分)
フィルム形成成分は、例えば、液状物を固形化し、回路接続材料を構成する組成物をフィルム形状とした場合に、そのフィルムの取扱いを容易とし、容易に裂けたり、割れたり、べたついたりしない機械的特性等を付与するものであり、通常の状態(常温常圧下)でフィルムとしての取扱いができるようにするものである。これらフィルム形成成分としては、例えば、フェノキシ樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、キシレン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、オレフィン−カルボン酸ビニルエステル共重合体(例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体)等が挙げられる(但し、上記(A)成分に該当するものを除く)。フィルム形成成分は、1種類を単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
上記フィルム形成成分の含有量は、回路部材同士の接着強度や接続性、リール状での樹脂染み出しの観点から、ラジカル重合性物質及びフィルム形成成分の合計100質量部に対して20〜70質量部が好ましく、23〜40質量部がより好ましい。
(C:ラジカル重合開始剤)
ラジカル重合開始剤は、加熱又は光により遊離ラジカルを発生する硬化剤であり、加熱又は紫外線等の電磁波の照射により分解して遊離ラジカルを発生する硬化剤であれば特に制限なく使用することができる。ラジカル重合開始剤としては、例えば、過酸化化合物、アゾ系化合物等が挙げられる。このような硬化剤は、目的とする接続温度、接続時間、ポットライフ等により適宜選定される。
遊離ラジカルを発生する硬化剤としては、例えば、パーオキシエステル、ジアルキルパーオキサイド、ハイドロパーオキサイド、シリルパーオキサイド、ジアシルパーオキサイド、パーオキシジカーボネート、パーオキシケタール等が挙げられる。
パーオキシエステルとしては、例えば、クミルパーオキシネオデカノエート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシネオデカノエート、1−シクロヘキシル−1−メチルエチルパーオキシネオデカノエート、t−ヘキシルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシピバレート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(2−エチルヘキサノイルパーオキシ)ヘキサン、1−シクロヘキシル−1−メチルエチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ヘキシルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイソブチレート、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、t−ヘキシルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシラウレート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(m−トルオイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート、t−ヘキシルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシアセテート等が挙げられる。
ジアルキルパーオキサイドとしては、例えば、α,α’ビス(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルクミルパーオキサイド等が挙げられる。
ハイドロパーオキサイドとしては、例えば、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド等が挙げられる。
シリルパーオキサイドとしては、例えば、t−ブチルトリメチルシリルパーオキサイド、ビス(t−ブチル)ジメチルシリルパーオキサイド、t−ブチルトリビニルシリルパーオキサイド、ビス(t−ブチル)ジビニルシリルパーオキサイド、トリス(t−ブチル)ビニルシリルパーオキサイド、t−ブチルトリアリルシリルパーオキサイド、ビス(t−ブチル)ジアリルシリルパーオキサイド、トリス(t−ブチル)アリルシリルパーオキサイド等が挙げられる。
ジアシルパーオキサイドとしては、例えば、イソブチルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ステアロイルパーオキサイド、スクシニックパーオキサイド、ベンゾイルパーオキシトルエン、ベンゾイルパーオキサイド等が挙げられる。
パーオキシジカーボネートとしては、例えば、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジ−2−エトキシメトキシパーオキシジカーボネート、ジ(2−エチルヘキシルパーオキシ)ジカーボネート、ジメトキシブチルパーオキシジカーボネート、ジ(3−メチル−3−メトキシブチルパーオキシ)ジカーボネート等が挙げられる。
パーオキシケタールとしては、例えば、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−(t−ブチルパーオキシ)シクロドデカン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)デカン等が挙げられる。
これらの加熱又は光により遊離ラジカルを発生する硬化剤は、例えば、分解促進剤、抑制剤等と併用してもよい。また、これらの硬化剤をポリウレタン系又はポリエステル系の高分子物質等で被覆してマイクロカプセル化して潜在性を付与してもよい。マイクロカプセル化した硬化剤は、可使時間が延長されるために好ましい。
これらの加熱又は光により遊離ラジカルを発生する硬化剤は、1種類を単独で又は2種類以上を組み合わせて使用される。
ラジカル重合開始剤の含有量は、充分な硬化反応を得る観点から、ラジカル重合性物質及びフィルム形成成分の合計100質量部に対して3〜15質量部が好ましく、5〜12質量部がより好ましい。
(D:導電粒子)
導電粒子は、その全体又は表面に導電性を有する粒子であればよいが、接続端子を有する回路部材の接続に使用する場合は、接続端子間距離より平均粒径が小さいことが好ましい。
導電粒子としては、Au、Ag、Ni、Cu又ははんだ等からなる金属粒子、及び、カーボン等からなる粒子が挙げられる。また、非導電性のガラス、セラミック又はプラスチック等からなる粒子を核とし、この核を上記金属、金属粒子又はカーボンにより被覆したものであってもよい。導電粒子が、プラスチック粒子を核とし、この核を上記金属、金属粒子又はカーボンにより被覆したものや熱溶融金属粒子の場合、加熱加圧により変形性を有することにより接続時に電極との接触面積が増加し信頼性が向上する。
また、これらの導電粒子の表面を高分子樹脂等で更に被覆した粒子を用いてもよい。この場合、導電粒子の含有量が増加した場合の粒子同士の接触による短絡を抑制し、電極回路間の絶縁性が向上できる。
導電粒子の平均粒径は、分散性、導電性の点から2〜6μmであることが好ましい。このような導電粒子を含有する場合、回路接続材料を異方導電性接着剤として更に好適に用いることができる。
導電粒子の含有量は、回路部材同士の接続性や絶縁性、接着強度の観点から、ラジカル重合性物質及びフィルム形成成分の合計100質量部に対して3〜10質量部が好ましく、5〜7質量部がより好ましい。
(その他)
本実施形態に係るフィルム状回路接続材料は、(E)充填剤や(F)重合禁止剤を更に含有していてもよい。充填剤は、例えば、絶縁性を有するプラスチック粒子(絶縁性粒子)である。プラスチック粒子としては、例えば、金属酸化物、アエロジル、炭酸カルシウム、又は、ポリスチレン等の熱可塑性樹脂などからなる粒子が挙げられる。重合禁止剤としては、例えば、ハイドロキノン、メチルエーテルハイドロキノン類等が挙げられる。
<回路接続構造体>
回路接続材料1を用いた回路接続構造体について説明する。回路接続材料1は、半導体チップ、抵抗体チップ及びコンデンサチップ等のチップ部品、並びにプリント配線板のような、1又は2以上の回路電極(接続端子)を有する回路部材同士が接続された接続構造体を形成するために好適に用いられる。
図2は、本実施形態に係る回路接続構造体を示す断面図である。図2に示す回路接続構造体100は、第1の回路部材10と、第2の回路部材20と、回路部材10及び回路部材20の間に設けられた接続部材1aと、を備えている。回路部材10は、第1の回路基板11、及び、回路基板11の主面上に形成された第1の回路電極13を有している。回路部材20は、第2の回路基板21、及び、回路基板21の主面上に形成された第2の回路電極23を有している。回路基板11及び回路基板21の少なくとも一方は、フィルム状回路基板(例えばフレキシブル基板)であってもよい。
接続部材1aは、回路接続材料1が硬化して形成された硬化物である。接続部材1aは、対向する回路電極13と回路電極23とが電気的に接続されるように、回路部材10と回路部材20とを接着している。対向する回路電極13と回路電極23とは、導電粒子5を介して電気的に接続されている。
回路基板11及び回路基板21は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルフォン、エポキシ樹脂、アクリル樹脂及びポリイミド樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂を含む基板であってもよく、シリコン、ガリウム又はヒ素等を含む半導体チップや、ガラス、セラミックス又はガラス・エポキシ複合体等からなる絶縁基板で形成される多層配線板であってもよい。回路電極13及び回路電極23は、電極として機能し得る程度の導電性を有する材料(例えば、金、銀、錫、白金族の金属及びインジウム−錫酸化物からなる群より選ばれる少なくとも一種)から形成されている。
回路接続構造体100は、例えば、回路部材10と、回路接続材料1と、回路部材20とを、回路電極13と回路電極23とが対峙するようにこの順に積層した積層体を加熱又は光照射することにより、回路電極13と回路電極23とが電気的に接続されるように回路部材10と回路部材20とを接続する方法によって得られる。
この方法においては、例えば、まず、支持フィルム上に形成されている回路接続材料1を回路部材20上に貼り合わせた状態で加圧しつつ加熱又は光照射して回路接続材料1を仮接着する。次に、支持フィルムを剥離してから、回路電極13,23が互いに対向するように回路部材10を位置合わせしながら回路接続材料1上に載せて積層体を準備する。接続の際の加熱によって発生する揮発成分による接続への影響を防止するために、接続工程の前に回路部材を予め加熱処理しておいてもよい。加熱条件や光照射条件は、回路接続材料中の組成物の硬化性等に応じて、回路接続材料が硬化して十分な接着強度が得られるように適宜調整される。
以下に、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
(A)ラジカル重合性成分として、反応性ウレタンアクリレート(製品名:UN−5500、根上工業株式会社製)29質量部、反応性ウレタンアクリレート(製品名:UN−952、根上工業株式会社製)1質量部、ビス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート(製品名:M−215、東亞合成株式会社製)10質量部、ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート(製品名:DCP−A、共栄社化学株式会社製)10質量部、及び、2−メタクリロイルオキシエチルアシッドフォスフェート(製品名:P−2M、共栄社化学株式会社製)3質量部と、(B)フィルム形成成分として、ポリエステルウレタン樹脂(製品名:UR−8240、東洋紡績株式会社製)をトルエン/メチルエチルケトン=50/50の混合溶剤に溶解して得られた40質量%の溶液40質量部(ポリエステルウレタン樹脂:16質量部)、及び、エチレン−酢酸ビニル共重合体(製品名:エバフレックスEV−40W)をトルエンに溶解して得られた30質量%の溶液10質量部(エチレン−酢酸ビニル共重合体:3質量部)と、を混合した後に攪拌してバインダ樹脂を得た。更に、(D)導電粒子として、平均粒径5μmのNi導電粒子をバインダ樹脂に対して6質量%(Ni導電粒子:6.2質量部)配合分散させると共に、(E)充填剤として、平均粒径10μmのプラスチック微粒子(製品名:PB−3006W、信越化学社製)をトルエン/メチルエチルケトン=50/50の混合溶剤に溶解して十分に分散して得られた30質量%の溶液をバインダ樹脂100質量部に対して10質量部(プラスチック微粒子:3.1質量部)分散させて、分散液を得た。この分散液に(C)遊離ラジカル発生剤としてベンゾイルパーオキサイド(製品名:ナイパーBMT−K、日本油脂製)7.5質量部を添加した。また、(F)重合禁止剤として、4−TEMPO(製品名:LA−7RD、旭電化工業株式会社製)0.2質量部を分散液に添加した。
片面を表面処理した厚み50μmのPETフィルム(製品名:UH−6Y、帝人社製)に塗工装置を用いて上記分散液を塗布し、70℃で5分間熱風乾燥することにより、接着剤層の厚みが35.0μmのフィルム状回路接続材料を得た。得られたフィルム状回路接続材料を1.5mm幅に裁断し、内径100mm、外径195mmのプラスチック製リールの側面に接着フィルム面を内側にして200m巻きつけ、テープ状(リール状)の回路接続材料を得た。
(実施例2)
反応性ウレタンアクリレート(製品名:UN−952、根上工業株式会社製)の配合量を5質量部に変更し、反応性ウレタンアクリレート(製品名:UN−5500、根上工業株式会社製)の配合量を25質量部に変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルム状回路接続材料を作製した。
(実施例3)
反応性ウレタンアクリレート(製品名:UN−952、根上工業株式会社製)の配合量を7.5質量部に変更し、反応性ウレタンアクリレート(製品名:UN−5500、根上工業株式会社製)の配合量を22.5質量部に変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルム状回路接続材料を作製した。
(実施例4)
反応性ウレタンアクリレート(製品名:UN−952、根上工業株式会社製)の配合量を10質量部に変更し、反応性ウレタンアクリレート(製品名:UN−5500、根上工業株式会社製)の配合量を20質量部に変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルム状回路接続材料を作製した。
(実施例5)
反応性ウレタンアクリレート(製品名:UN−952、根上工業株式会社製)の配合量を12.5質量部に変更し、反応性ウレタンアクリレート(製品名:UN−5500、根上工業株式会社製)の配合量を17.5質量部に変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルム状回路接続材料を作製した。
(実施例6)
反応性ウレタンアクリレート(製品名:UN−952、根上工業株式会社製)の配合量を15質量部に変更し、反応性ウレタンアクリレート(製品名:UN−5500、根上工業株式会社製)の配合量を15質量部に変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルム状回路接続材料を作製した。
(実施例7)
反応性ウレタンアクリレート(製品名:UN−952、根上工業株式会社製)の配合量を20質量部に変更し、反応性ウレタンアクリレート(製品名:UN−5500、根上工業株式会社製)の配合量を10質量部に変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルム状回路接続材料を作製した。
(比較例1)
反応性ウレタンアクリレート(製品名:UN−952、根上工業株式会社製)を配合せず、反応性ウレタンアクリレート(製品名:UN−5500、根上工業株式会社製)の配合量を30質量部に変更した以外は、実施例1と同様にしてフィルム状回路接続材料を作製した。
実施例1〜7及び比較例1の配合組成を表1に示す。なお、UN−952は、上記式(1)で表される構造を有する化合物であり、mは2であり、nは2であり、RはCHCH−NH−CHCH(ジエタノールアミン残基)であり、RはC(CHCH(イソホロンジイソシアネート残基)であり、R及びRは−CH−O−CH−C(CHOCO−CH=CHである。また、UN−5500は、上記式(1)で表される構造を有する化合物に該当するものではない。
Figure 2014022229
<評価用接続体の作製>
実施例及び比較例で得られた回路接続材料(幅1.5mm、長さ4cm)の接着剤面をPWB−TEG基板(配線ピッチ300μm、板厚1.0mmt、基材E−67、銅厚35μm、めっき厚み(Ni:5μm以上、Au:0.05μm以上)、表面処理:無電解フラッシュ金めっき、日立化成エレクトロニクス株式会社製)の配線部分に65℃、1MPaで1秒間加熱加圧して、接着剤をPWB−TEG基板に転写し、次いでPETフィルムを剥離した。
次いで、フレキシブル配線板(配線ピッチ300μm、配線部厚み8μmのすずめっきフレキシブル配線板厚み38μm、以下場合により「FPC」という)を、転写した接着剤上に配線部が重なるように置いた後、350μm厚みのシリコーンゴム(製品名:HC−30DS 信越化学工業株式会社製)をクッション材とし、フレキシブル配線板側から、ヒートツールによって175℃、3MPaで5秒間加熱加圧して、回路接続材料を介してフレキシブル配線板及びPWB−TEG基板を接続して接続体を得た。
<特性評価>
(圧痕の評価)
表面粗さ計を用いて、上述の接続体のFPC上の凹凸におけるRa(算術平均粗さ)を測定した。
(接着力の評価)
上述の接続体を、剥離速度50mm/分で90度剥離することにより接着力の測定を行った。
(接続抵抗の評価)
上述の接続体の接続部を含むFPCの隣接回路間の抵抗値をマルチメータ(装置名:TR6845、アドバンテスト社製)で測定した。抵抗値は隣接回路間の抵抗45点を測定し、平均値を求めた。
(貯蔵弾性率の評価)
貯蔵弾性率は、フィルム状回路接続材料を180℃、40秒間加熱硬化した。得られた硬化物をティー・エイ・インスツルメント社製粘弾性アナライザー「RSA−3」(昇温速度5℃/min、周波数10Hz、測定温度−150〜300℃)で測定し、200℃における貯蔵弾性率を得た。
(樹脂染み出しの評価)
樹脂染み出しは、リール状とした回路接続材料の先端に75gの錘を付けた状態にて、35℃の恒温槽に4時間投入した後、リール状の回路接続材料から支持体の幅方向における樹脂の染み出し量を評価した。なお、表2中、染み出しがない場合を「A」と表記し、染み出しが少ない場合を「B」と表記し、染み出しが非常に多い場合を「C」と表記した。
特性評価の結果を表2に示す。表2から明らかであるように、実施例1〜7の回路接続材料は、比較例1の回路接続材料に比べ、樹脂染み出し性に優れた結果となった。さらに、実施例1〜6の回路接続材料は、比較例1の回路接続材料に比べ、接続特性、接着力に優れた結果となった。
Figure 2014022229
1…フィルム状回路接続材料、1a…接続部材、10…第1の回路部材、11…第1の回路基板、13…第1の回路電極、20…第2の回路部材、21…第2の回路基板、23…第2の回路電極、100…回路接続構造体。

Claims (5)

  1. 第1の回路基板、及び、当該第1の回路基板の主面上に形成された第1の回路電極を有する第1の回路部材と、第2の回路基板、及び、当該第2の回路基板の主面上に形成された第2の回路電極を有する第2の回路部材とを、前記第1の回路電極及び前記第2の回路電極を対向させた状態で電気的に接続するためのフィルム状回路接続材料であって、
    ラジカル重合性物質と、フィルム形成成分と、ラジカル重合開始剤と、導電粒子と、を含有し、
    前記ラジカル重合性物質が、下記式(1)で表される構造を有する化合物を含む、フィルム状回路接続材料。
    Figure 2014022229

    [式(1)中、m及びnは、各々独立に2〜3の整数を示し、Rは、ジオール化合物の残基である2価の基を示し、Rは、ジイソシアネート化合物の残基である2価の基を示し、R及びRは、各々独立に水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、(メタ)アクリロイルオキシ基、又は、−CH−O−CH−C(CHOCO−CH=CHを示す。]
  2. 前記式(1)で表される構造を有する化合物の含有量が、前記ラジカル重合性物質及び前記フィルム形成成分の合計100質量部に対して1.4〜25.0質量部である、請求項1に記載のフィルム状回路接続材料。
  3. 当該フィルム状回路接続材料を180℃、40秒間加熱することにより得られる硬化物の200℃における貯蔵弾性率が3.0〜13.0MPaである、請求項1又は2に記載のフィルム状回路接続材料。
  4. 前記第1の回路基板及び前記第2の回路基板の少なくとも一方がフィルム状回路基板である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のフィルム状回路接続材料。
  5. 前記第1の回路部材と、前記第2の回路部材と、前記第1の回路部材及び前記第2の回路部材の間に設けられると共に、前記第1の回路電極及び前記第2の回路電極を電気的に接続する接続部材と、を備え、
    前記接続部材が、請求項1〜4のいずれか一項に記載のフィルム状回路接続材料の硬化物である、回路接続構造体。
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