JP2014021467A - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】露光から感光体の表面電位を検出するまでの時間が十分確保できない画像形成装置でも、精度良く露光量を決定し所望電位に調整することができる制御方法を提供する。
【解決手段】感光体と、帯電手段と、静電潜像を形成する潜像形成手段と、感光体上に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、感光体上に形成されたトナー像を記録媒体上に転写する転写手段と、潜像形成手段による感光体の表面の露光位置と現像手段の現像位置の間で感光体の表面電位を検出する電位検出手段とを備え、電位検出手段が、感光体上の露光された点の表面電位を検出するものであり、露光された点の表面電位を検出するときの露光から表面電位検出までの時間を通常画像形成時よりも長くし、電位検出手段により検出された感光体の表面電位と検出された感光体の表面電位における露光量との対応関係に基づいて通常画像形成時の露光量を決定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置及びプログラムに関する。
感光体の表面電位を検知する電位検知手段からの信号によってレーザービームの光量を制御する画像形成装置が知られている(特許文献1)。
特許文献1によれば、複数本のレーザービームによって感光体上を走査する装置においても、画像ムラの発生を抑制している。
特開昭63−146062号公報
本発明は、露光から感光体の表面電位を検出するまでの時間が十分確保できない画像形成装置でも、精度良く露光量を決定し所望電位に調整することができる制御方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1記載の画像形成装置は、
回転駆動される感光体と、
前記感光体を帯電する帯電手段と、
帯電した前記感光体の表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
前記感光体上に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記感光体上に形成されたトナー像を記録媒体上に転写する転写手段と、
前記潜像形成手段による前記感光体の表面の露光位置と前記現像手段の現像位置の間で前記感光体の表面電位を検出する電位検出手段と、を備え、
前記電位検出手段が、前記感光体上の露光された点の表面電位を検出するものであり、前記露光された点の表面電位を検出するときの露光から表面電位検出までの時間を通常画像形成時よりも長くし、前記電位検出手段により検出された前記感光体の表面電位と検出された前記感光体の表面電位における露光量との対応関係に基づいて通常画像形成時の露光量を決定する、
ことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、
前記感光体の回転速度を変更する速度変更手段を更に備え、
前記感光体上任意の点の露光から表面電位検出までの時間が、通常画像形成時の露光から現像位置までの時間になる条件で前記感光体の表面電位を検出する、
ことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、
前記感光体の回転速度を変更する速度変更手段を更に備え、
前記感光体の回転速度を通常画像形成時の回転速度よりも減じた複数の回転速度で回転駆動し、前記感光体上任意の点の露光から表面電位検出までの時間が、通常画像形成時の露光から表面電位検出までの時間より長くなる条件を選択して前記感光体の表面電位を検出する、
ことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、
前記感光体の回転速度を変更する速度変更手段を更に備え、
前記感光体上任意の点の露光から表面電位検出までの時間が露光されて光励起された電荷が前記感光体の表面に到達するまでに必要とされる時間になる条件で前記感光体の表面電位を検出する、
ことを特徴とする。
前記課題を解決するために、請求項5記載の画像形成装置は、
回転駆動される感光体と、
前記感光体を帯電する帯電手段と、
帯電した前記感光体の表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
前記感光体上に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記感光体上に形成されたトナー像を記録媒体上に転写する転写手段と、
前記感光体に形成されたトナー像を前記記録媒体上に転写した後、前記感光体の表面に光を照射して除電する除電手段と、
前記潜像形成手段による前記感光体の表面の露光位置と前記現像手段の現像位置の間に前記感光体の表面電位を検出する電位検出手段と、を備え、
前記電位検出手段が、前記除電手段と前記帯電手段と前記露光手段と前記転写手段とをOFF状態として通常画像形成時の画像形成プロセス速度で回転駆動した次のサイクルで検出した表面電位に基づいて、前記電位検出手段により検出された前記感光体の表面電位と検出された前記感光体の表面電位における露光量との対応関係に基づいて、通常画像形成時の露光量を決定する、
ことを特徴とする。
前記課題を解決するために、請求項6記載のプログラムは、
コンピュータに、
感光体を回転駆動する機能と、
前記感光体を帯電する機能と、
帯電した前記感光体の表面に静電潜像を形成する潜像形成機能と、
前記感光体上に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像機能と、
前記感光体上に形成されたトナー像を記録媒体上に転写する転写機能と、
前記潜像形成手段による前記感光体の表面の露光位置と前記現像手段の現像位置の間で前記感光体上の露光された点の表面電位を検出し、前記露光された点の表面電位を検出するときの露光から表面電位検出までの時間を通常画像形成時よりも長くし、検出された前記感光体の表面電位と検出された前記感光体の表面電位における露光量との対応関係に基づいて通常画像形成時の露光量を決定する機能と、
を実現する
ことを特徴とする。
本発明によれば、露光から感光体の表面電位を検出するまでの時間が十分確保できない画像形成装置でも、精度良く露光量を決定し所望電位に調整することができる。
画像形成装置1の概略構成の一例を示す断面模式図である。 画像形成装置1の機能構成の一例を示すブロック図である。 (a)は本実施形態の作像部の画像形成部材の配置を説明するための模式図、(b)は、感光体ドラムの表面電位の推移を露光からの経過時間との関係で示すグラフである。 画像形成装置1の電位制御の動作の一例を示したフローチャートである。 感光体ドラムの層構成を示す断面模式図である。 画像形成装置1Aの電位制御の動作の一例を示したフローチャートである。 (a)は比較例の感光体ドラムに配置される画像形成部材の配置を説明するための模式図、(b)は、感光体ドラムの表面電位の推移を露光からの経過時間との関係で示すグラフである。
次に図面を参照しながら、以下に実施形態及び具体例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態及び具体例に限定されるものではない。
また、以下の図面を使用した説明において、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
「第1実施形態」
(1)画像形成装置の全体構成及び動作
(1.1)画像形成装置の全体構成
図1は本実施形態に係る画像形成装置1の概略構成の一例を示す断面模式図である。
画像形成装置1は、画像形成部10と、画像形成部10の一端に装着された用紙送り装置20と、画像形成部10の他の一端に設けられ、印刷された用紙が排紙される排紙部30と、操作情報部40と、上位機器から送信された印刷情報から画像情報を生成する画像処理部50と、を備えて構成されている。
画像形成部10は、システム制御装置11、露光装置12、感光体ユニット13、現像装置14、転写装置15、用紙搬送装置16a、16b、16c、定着装置17と、を備えて構成され、画像処理部50から受け取った画像情報を、用紙送り装置20から送り込まれた用紙上にトナー画像として形成する。
用紙送り装置20は、画像形成部10に対する用紙供給を行う。すなわち、種類(例えば、材質や厚さ、用紙サイズ、紙目)の異なる用紙を収容する複数の給紙トレイを備えており、これら複数の給紙トレイのいずれか一つから繰り出した用紙を画像形成部10に対して供給するように構成されている。
排紙部30は、画像形成部10にて画像出力が行われた用紙の排出を行う。そのために、排紙部30は、画像出力後の用紙が排出される排紙トレイを備えている。なお、排紙部30は、画像形成部10から出力される用紙束に対して、裁断やステープル(針綴じ)等の後処理を行う機能を有したものであってもよい。
画像形成部10には、操作情報部40が設けられている。操作情報部40は、各種の設定や指示の入力及び情報表示に用いられるものである。すなわち、いわゆるユーザインタフェースに相当するもので、具体的には液晶表示パネル、各種操作ボタン、タッチパネル等を組み合わせて構成されている。
(1.2)画像形成部の構成及び動作
このような構成の画像形成装置1では、画像形成のタイミングに合わせて用紙送り装置20のうち、印刷ジョブで印刷の1枚毎に指定されたトレイから繰り出された用紙が画像形成部10へ送り込まれる。
感光体ユニット13は、露光装置12の下方に、それぞれが並列して設けられ、回転駆動する像保持体としての感光体ドラム131を備えている。感光体ドラム131の回転方向にそって、帯電器132、露光装置12、電位検出センサ18、現像装置14、一次転写ローラ152、クリーニングブレード134が配置されている。
現像装置14は、内部に現像剤が収容される現像ハウジング141を有する。現像ハウジング141内には、感光体ドラム131に対向して配置された現像ローラ142が配設され、現像ローラ142には、現像剤の層厚を規制する層規制部材(不図示)が近接配置されている。
現像装置14各々は、現像ハウジング141に収容される現像剤を除いて略同様に構成され、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
回転する感光体ドラム131の表面は、帯電器132により帯電され、露光装置12から出射する潜像形成光により静電潜像が形成される。感光体ドラム131上に形成された静電潜像は現像ローラ142によりトナー像として現像される。
転写装置15は、各感光体ユニット13の感光体ドラム131にて形成された各色トナー像が多重転写される中間転写ベルト151、各感光体ユニット13にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト151に順次転写(一次転写)する一次転写ローラ152を備えている。さらに、中間転写ベルト151上に重畳して転写された各色トナー像を記録媒体である用紙に一括転写(二次転写)する二次転写ローラ153とから構成されている。
各感光体ユニット13の感光体ドラム131に形成された各色トナー像は、システム制御装置11により制御される電源装置等(不図示)から所定の転写電圧が印加された一次転写ローラ152により中間転写ベルト151上に順次転写(一次転写)され、各色トナーが重畳された重畳トナー像が形成される。
中間転写ベルト151上の重畳トナー像は、中間転写ベルト151の移動に伴って二次転写ローラ153が配置された領域(二次転写部TR)に搬送される。重畳トナー像が二次転写部TRに搬送されると、そのタイミングに合わせて給紙装置20から用紙が二次転写部TRに供給される。そして、二次転写ローラ153には、システム制御装置11により制御される電源装置等から所定の転写電圧が印加され、用紙に中間転写ベルト151上の多重トナー像が一括転写される。
感光体ドラム131表面の残留トナーは、クリーニングブレード134により除去され、廃トナー収容部(不図示)に回収される。感光体ドラム131の表面は、帯電器132により再帯電される。
定着装置17は一方向へ回転する無端状の定着ベルト171と、定着ベルト171の周面に接し、一方向へ回転する加圧ローラ172とを有し、定着ベルト171と加圧ローラ172の圧接領域によってニップ部N(定着領域)が形成される。
転写装置15においてトナー像が転写された用紙は、トナー像が未定着の状態で用紙搬送装置16aを経由して定着装置17に搬送される。定着装置17に搬送された用紙は、一対の定着ベルト171と加圧ローラ172により、圧着と加熱の作用でトナー像が定着される。
定着の終了した用紙は、用紙搬送装置16bによって搬送され、排紙部30に送り込まれる。
尚、用紙の両面に画像出力を行う場合には、用紙搬送装置16cにより当該用紙の表裏が反転され、再び画像形成部10における二次転写部TRへ送り込まれる。そして、トナー像の転写および転写像の定着が行われた後に、排紙部30に送り込まれることになる。排紙部30へ送り込まれた用紙は、必要に応じて裁断やステープル(針綴じ)等の後処理を経た後に、排紙トレイ上へ排出される。
(1.3)画像形成装置のブロック構成
図2は本実施形態に係る画像形成部10の機能構成の一例を示すブロック図である。
図2に示したように、画像形成部10は、感光体ドラム131、帯電器132、露光装置12、現像装置14、電位検出センサ18、転写装置15の他に、これら各部の制御を司るシステム制御装置11と、感光体ドラム131および現像装置14の現像ローラ142を回転駆動する駆動部60とを備えている。
システム制御装置11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disc Drive)等の組み合わせからなり、メモリに記憶された制御プログラムを実行して、画像形成装置1全体の動作制御を行う。
システム制御装置11は、電源制御部101、露光制御部102、計時部103、回転制御部104を備え、ROMには、レーザービーム光量制御テーブルを記憶している。
システム制御装置11が行う動作制御としては、用紙送り装置20との間の情報授受についての制御の他に、以下に述べるようなものが挙げられる。
システム制御装置11は、画像形成部10が備える露光装置12、感光体ユニット13、現像装置14、転写装置15、用紙搬送装置16a、16b、16c、定着装置17、電位検出センサ18等に対して、動作制御指示を与える。
又、システム制御装置11は、画像形成部10が備える電源制御部101に対して、動作制御指示を与える。すなわち、電源制御部101が帯電器132、現像装置14、転写装置15等への給電を行うか否かを決定し、その決定結果を当該電源制御部101に対して指示する。
(2)画像形成部の電位制御・動作
(2.1)露光部電位の制御
感光体ドラム131の露光後の表面電位について図面を参照しながら説明する。
図7(a)は、比較例の画像形成装置100における作像部の画像形成部材の配置を説明するための模式図である。図7(b)は、感光体ドラム131が帯電器132によって、一様に帯電された後、露光装置12からのレーザービームLBによって露光された場合の表面電位の推移を露光からの経過時間との関係で示すグラフである。
図7(a)に示すように、感光体ユニット13の感光体ドラム131の周囲には、感光体ドラム131を中心に、帯電器132、露光装置12からのレーザービームLBの入射部、電位検出センサ18、現像ローラ142が対向配置され、現像ローラ142の下流側には、中間転写ベルト151を介して一次転写ローラ152が接触配置されている。また、一次転写後の感光体ドラム131の表面に残留した未転写のトナーをクリーニングするクリーニングブレード134と、クリーニングブレード134の下流側で帯電器132の上流側には、感光体ドラム131の表面の残留電位を消去する除電装置ELが配置されている。
帯電器132により一様に帯電された感光体ドラム131は、矢印方向へ回転駆動されて、レーザービームLBの入射部(以下、露光位置と記す)(A)に到達すると、露光装置12からのレーザービームLBによって露光されて、表面電位が下がる。その後、さらに矢印方向へ回転駆動されて、表面電位は減衰しながら現像ローラ142と対向する位置(C) に到達すると、現像ローラ142表面に担持されたトナーで露光部が現像される。
しかるに、画像形成装置1において、高品質な画像形成を行うためには、画像形成プロセス部にて設定される条件をそれぞれ調整する必要がある。特に、印刷分野においては、高い生産性とともに出力画像の忠実な色再現が必要とされる。
そのために、現像部での露光部電位(VL)を所望の範囲に電位制御することが行われている。具体的には、電位検出センサ18で検出された露光後の感光体ドラム131の表面電位に基づいて、露光装置12のレーザービーム光量を制御する。
従って、レーザービーム光量を決定するためには、電位検出センサ18で検出される露光後の感光体ドラム131の表面電位は、現像されるときの露光部電位(VL)まで低下していることが望ましい。
一方、画像形成装置の小型化の要請から、感光体ドラム131の直径が小さい場合、感光体ドラム131の周囲に配置される画像形成部材の配置には制限が発生し、更に高速化のために、感光体ドラム131の回転速度(画像形成プロセス速度)が高く設定された場合、感光体ドラム131の電荷発生層131c(図5参照)で光励起した電荷が感光体ドラム131表面まで移動する必要時間に対し、露光から電位検出センサ18までの時間が十分確保できないといった問題がある。
(2・2)比較例の露光部電位の制御
以下、感光体ドラム131の直径を80mm、感光体ドラム131の回転速度(画像形成プロセス速度)を500mm/sとして、比較例の画像形成装置100における電位制御について、図7(b)を参照しながら説明する。
露光位置(A)から電位検出センサ18の配置位置(B)までの時間(t1)は、t1=17msとなる。また、露光位置(A)から現像ローラ142の配置位置(C)までの時間(t2)は、t2=40msとなる。
次に、図7(b)に示した感光体ドラム131の表面電位の推移を露光からの経過時間で見た場合、露光された感光体ドラム131が電位検出センサ18の配置位置(B)を通過する時点(t1=17ms)では、VS=330voltsとなる。また、現像ローラ142の配置位置(C)を通過する時点(t2=40ms)では、VL=260voltsとなる。
従って、露光された感光体ドラム131が電位検出センサ18の配置位置(B)を通過する時点(t1=17ms)では、感光体ドラム131の表面電位は、現像されるときの露光部電位(潜像電位:VL)にまで低下していないために、露光装置12のレーザービーム光量の制御は、十分に低下していない検出された表面電位(V1)に基づいて制御されることになる。その結果、画像形成のための現像部での潜像を精度良く制御することができなくなる。
(2.3)本実施形態の電位制御
本実施形態に係る画像形成装置1は、比較例の画像形成装置100に対して、更に感光体ドラム131の回転速度可変手段の一例として回転速度制御部104を備え、感光体ドラム131の速度を通常画像形成時よりも減じた条件で検出した表面電位(V1)に基づいて、通常画像形成時の露光装置12のレーザービーム光量を決定する。
図3(a)は、画像形成装置1における作像部の画像形成部材の配置と感光体ドラム131の回転を説明するための模式図、図3(b)は、感光体ドラム131の表面電位の推移を露光からの経過時間との関係で示すグラフである。
図4は、本実施形態に係る画像形成装置1の電位制御の動作の一例を示したフローチャートである。
印刷ジョブが入力され、印刷ジョブの処理を開始すると、システム制御装置11は、駆動部60に駆動制御信号を出力し、感光体ドラム131および現像装置14の現像ローラ142の回転駆動を開始させる(S101)。
続いて、システム制御装置11は、感光体ドラム131を所定の帯電電位で帯電させるために、電源制御部101に給電制御信号を出力し、この指示に応じて電源制御部101によって帯電器132に給電が開始される(S102)。
次に、システム制御装置11は、電位調整の指示がなされたか否か判断する(S103)。電位調整の指示がなされると(S103;Yes)、回転速度制御部104は、露光位置(A)から電位検出センサ18の配置位置(B)までの時間(t1)が、通常画像形成時の露光位置(A)から現像ローラ142の配置位置(C)までの時間(t2)と等しくなるように、画像形成プロセス速度を変更する(S104)。
具体的には、500mm/sから250mm/sへ画像形成プロセス速度を減速し、露光位置(A)から電位検出センサ18の配置位置(B)までの時間(t1)は、t1=33msとなる。
次に、システム制御装置11は、露光装置12を駆動し所定のレーザービーム光量で感光体ドラム131の表面を露光する(S105)。
その後、t2時間経過後、電位検出センサ18で露光後の感光体ドラム131の表面電位(V1)を測定し、記憶部に記憶する(S106)。
そして、システム制御装置11は、レーザービーム光量に対応して予め設定された感光体ドラム131の表面電位(V0)と、S106で測定された感光体ドラム131の表面電位(V1)の差分を算出し、露光装置12のレーザービーム光量を変更するか否か判断する(S107)。
その結果、露光装置12のレーザービーム光量を変更すると判断された場合(S107;Yes)、S106で測定された感光体ドラム131の表面電位(V1)が、予め設定された感光体ドラム131の表面電位(V0)と等しくなるように、レーザービーム光量制御テーブルを参照して、通常画像形成時の露光装置12のレーザービーム光量を決定する(S108)。
尚、通常画像形成時の露光装置12のレーザービーム光量は、変更された画像形成プロセス速度と通常画像形成時の画像形成プロセス速度の比を乗じて決定される。
従って、露光された感光体ドラム131が電位検出センサ18の配置位置(B)を通過する時点(t1=33ms)では、感光体ドラム131の表面電位は、現像されるときの露光部電位(VL)と同程度まで低下した状態となる。すなわち、露光装置12のレーザービーム光量は、実際の画像形成時の潜像電位(VL)と略同等の表面電位に基づいて制御されることになる。
「変形例1」
本実施形態に係る画像形成装置1が、印刷ジョブの処理を行うために複数の画像形成プロセス速度を有する場合には、回転速度制御部104は、複数の画像形成プロセス速度で感光体ドラム131を回転駆動し、それぞれの画像形成プロセス速度で露光後の感光体ドラムの表面電位を測定し、記憶部に記憶する(S106)。
そして、S106で記憶された露光後の感光体ドラム131の表面電位のうち、感光体ドラム131の速度を通常画像形成時よりも減速した条件として、所望の条件で測定された感光体ドラム131の表面電位を選択して、予め設定された感光体ドラム131の表面電位(V0)と等しくなるように、通常画像形成時の露光装置12のレーザービーム光量を決定する(S109)こともできる。
「変形例2」
図5は、感光体ドラム131の層構成を示す断面模式図である。
感光体ドラム131は、図6に示すように、導電性基体131aと、下引層131bと、電荷発生層131c及び電荷輸送層131dとから構成されている。
露光位置(A)から電位検出センサ18の配置位置(B)までの時間(t1)が、露光された感光体ドラム131の電荷発生層131cで光励起された電荷(正孔)が電荷輸送層131dを通過して感光体ドラム131の表面に到達し、露光部の表面電位が安定するまでに必要とされる時間(トランジットタイム)と等しくなるように、画像形成プロセス速度を変更する(S104)こともできる。
S104で変更された画像形成プロセス速度で、露光後の感光体ドラム131の表面電位を測定し、記憶部に記憶する(S106)。
そして、S106で測定された感光体ドラム131の表面電位が、予め設定された感光体ドラム131の表面電位(V0)と等しくなるように、通常画像形成時の露光装置12のレーザービーム光量を決定する(S109)こともできる。
本実施形態に係る画像形成装置1は、感光体ドラム131の回転速度制御部104を備え、感光体ドラム131の速度を通常画像形成時よりも減じた条件で実際の表面電位を測定し、その測定結果に基づいて通常画像形成時の露光装置のレーザービーム光量を決定する。すなわち、実際の画像形成時の表面電位(VL)と略同等の表面電位に基づいて潜像電位(VL)が制御されることになる。
従って、感光体ドラム131の光励起した電荷が感光体ドラム131表面まで移動する必要時間に対し、露光から電位検出センサまでの時間が十分確保できない高速領域に於いても、画像形成のための現像部での潜像を精度良く制御することができる。
「第2実施形態」
本実施形態に係る画像形成装置1Aは、一旦光除電、帯電、露光した感光体ドラム131を、転写電圧印加、除電装置点灯、帯電電圧印加、露光を停止して通常画像形成時の画像形成プロセス速度で回転駆動した次のサイクルで検出した表面電位に基づいて、通常画像形成時の露光装置12のレーザービーム光量を決定する。
従って、本実施形態の画像形成装置1Aの基本構成は第1実施形態の画像形成装置1と同様であり、第1実施形態の画像形成装置1と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図6は、本実施形態に係る画像形成装置1Aの電位制御の動作の一例を示したフローチャートである。
画像形成装置1Aは、印刷ジョブを受け付けると、システム制御装置11が、露光装置12のスキャナモータ(不図示)を起動するとともに、駆動部60に駆動制御信号を出力し、感光体ドラム131および現像装置14の現像ローラ142の回転駆動を開始させ、同時に除電装置ELを点灯させる(S201)。
続いて、システム制御装置11は、感光体ドラム131を所定の帯電電位で帯電させるために、電源制御部101に給電制御信号を出力し、この指示に従って帯電器132に給電が開始される(S202)。
次に、システム制御装置11は、電位調整の指示がなされたか否か判断する(S203)。電位調整の指示がなされると(S203;Yes)、システム制御装置11は、一旦、帯電器132への給電を停止して、通常画像形成時の画像形成プロセス速度で感光体ドラム131の回転駆動を継続し、感光体ドラム131が1周回転した時点(S204)で、感光体ドラム131が所定の帯電電位で帯電されるように、電源制御部101に給電制御信号を出力し、この指示に従って帯電器132に給電が開始される(S205)。
次に、システム制御装置11は、露光装置12を駆動し所定のレーザービーム光量で感光体ドラム131の表面を露光する(S206)。
その後、電位検出センサ18で露光後の感光体ドラム131の表面電位(V1)を測定し、記憶部に記憶する(S207)。
そして、システム制御装置11は、レーザービーム光量に対応して予め設定された感光体ドラム131の表面電位(V0)と、S206で測定された感光体ドラム131の表面電位(V1)の差分を算出し、露光装置12のレーザービーム光量を変更するか否か判断する(S208)。
その結果、露光装置12のレーザービーム光量を変更すると判断された場合(S208;Yes)、S206で測定された感光体ドラム131の表面電位(V1)が、予め設定された感光体ドラム131の表面電位(V0)と等しくなるように、通常画像形成時の露光装置12のレーザービーム光量を決定する(S209)。
本実施形態に係る画像形成装置1Aは、一旦光除電、帯電、露光した感光体ドラム131を、転写電圧印加、除電装置点灯、帯電電圧印加、露光を停止して通常画像形成時の画像形成プロセス速度で回転駆動した次のサイクルで検出した表面電位に基づいて、通常画像形成時の露光装置12のレーザービーム光量を決定する。
すなわち、光励起された電荷が感光体ドラム131表面へ充分に到達した2周目の表面電位を検出して通常画像形成時の露光装置12のレーザービーム光量を決定する。
従って、感光体ドラム131の光励起した電荷が感光体ドラム131表面まで移動する必要時間に対し、露光から電位検出センサ18までの時間が十分確保できない高速領域に於いても、画像形成のための現像部での潜像を精度良く制御することができる。
以上、本発明に係る実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で種々の変更を行うことが可能である。
例えば、本実施形態では画像形成装置1、1Aはプリンタとして説明しているが、原稿の読み取り機能を備えた複写機であっても良い。
1、1A、100・・・画像形成装置
10・・・画像形成部
11・・・システム制御装置
101・・・電源制御部
102・・・露光制御部
103・・・計時部
104・・・画像出力部
12・・・露光装置
13・・・感光体ユニット
131・・・感光体ドラム
132・・・帯電器
14・・・現像装置
142・・・現像ローラ
15・・・転写装置
151・・・中間転写ベルト
152・・・一次転写ローラ
16a、16b、16c・・・用紙搬送装置
17・・・定着装置
18・・・電位検出センサ
20・・・用紙送り装置
30・・・排紙部
40・・・操作情報部
50・・・画像処理部
60・・・駆動部
EL・・・除電装置







Claims (6)

  1. 回転駆動される感光体と、
    前記感光体を帯電する帯電手段と、
    帯電した前記感光体の表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記感光体上に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、
    前記感光体上に形成されたトナー像を記録媒体上に転写する転写手段と、
    前記潜像形成手段による前記感光体の表面の露光位置と前記現像手段の現像位置の間で前記感光体の表面電位を検出する電位検出手段と、を備え、
    前記電位検出手段が、前記感光体上の露光された点の表面電位を検出するものであり、前記露光された点の表面電位を検出するときの露光から表面電位検出までの時間を通常画像形成時よりも長くし、前記電位検出手段により検出された前記感光体の表面電位と検出された前記感光体の表面電位における露光量との対応関係に基づいて通常画像形成時の露光量を決定する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記感光体の回転速度を変更する速度変更手段を更に備え、
    前記感光体上任意の点の露光から表面電位検出までの時間が通常画像形成時の露光から現像位置までの時間になる条件で前記感光体の表面電位を検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記感光体の回転速度を変更する速度変更手段を更に備え、
    前記感光体の回転速度を通常画像形成時の回転速度よりも減じた複数の回転速度で回転駆動し、感光体上任意の点の露光から表面電位検出までの時間が通常画像形成時の露光から表面電位検出までの時間より長くなる条件を選択して前記感光体の表面電位を検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記感光体の回転速度を変更する速度変更手段を更に備え、
    前記感光体上任意の点の露光から表面電位検出までの時間が露光されて光励起された電荷が前記感光体の表面に到達するまでに必要とされる時間になる条件で前記感光体の表面電位を検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 回転駆動される感光体と、
    前記感光体を帯電する帯電手段と、
    帯電した前記感光体の表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
    前記感光体上に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像手段と、
    前記感光体上に形成されたトナー像を記録媒体上に転写する転写手段と、
    前記感光体に形成されたトナー像を前記記録媒体上に転写した後、前記感光体の表面に光を照射して除電する除電手段と、
    前記潜像形成手段による前記感光体の表面の露光位置と前記現像手段の現像位置の間に前記感光体の表面電位を検出する電位検出手段と、を備え、
    前記電位検出手段が、前記除電手段と前記帯電手段と前記露光手段と前記転写手段とをOFF状態として通常画像形成時の画像形成プロセス速度で回転駆動した次のサイクルで検出した表面電位に基づいて、前記電位検出手段により検出された前記感光体の表面電位と検出された前記感光体の表面電位における露光量との対応関係に基づいて、通常画像形成時の露光量を決定する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. コンピュータに、
    感光体を回転駆動する機能と、
    前記感光体を帯電する機能と、
    帯電した前記感光体の表面に静電潜像を形成する潜像形成機能と、
    前記感光体上に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像機能と、
    前記感光体上に形成されたトナー像を記録媒体上に転写する転写機能と、
    前記潜像形成手段による前記感光体の表面の露光位置と前記現像手段の現像位置の間で前記感光体上の露光された点の表面電位を検出し、前記露光された点の表面電位を検出するときの露光から表面電位検出までの時間を通常画像形成時よりも長くし、検出された前記感光体の表面電位と検出された前記感光体の表面電位における露光量との対応関係に基づいて通常画像形成時の露光量を決定する機能と、
    を実現するためのプログラム。
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