JP2014021091A - 角速度センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、駆動電極振動体の振動が固定部を介して角速度センサを取着する相手側基板に漏れても、角速度センサの検出軸が変動して出力信号が不安定になるということのない出力信号の安定した角速度センサを提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明の角速度センサは、振動抑制部材64におけるY軸梁66にX軸方向変位検出電極68およびX軸方向変位駆動電極67を設け、角速度センサの検出軸が変動しない構成としたものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、各種電子機器に用いられる角速度センサに関するものである。
従来のこの種の角速度センサは図11に示すような構成となっていた。
図11は従来の角速度センサの斜視図である。
図11において、1は直方体形状の固定部である。2は圧電単結晶からなる第1の検出電極振動体で、この第1の検出電極振動体2は、前記固定部1に一端が接続されるとともに、上面に検出電極(図示せず)を設けている。3は圧電単結晶からなる第2の検出電極振動体で、この第2の検出電極振動体3は固定部1に一端が接続されるとともに、前記第1の検出電極振動体2と反対側に延出され、さらに上面に検出電極(図示せず)を設けている。4は第1の屈曲部で、この第1の屈曲部4は前記第1の検出電極振動体2から垂直左方向に延出されている。5は第1の連接梁で、この第1の連接梁5は、一端を前記第1の屈曲部4と接続されるとともに、X軸方向に垂直に折り曲げられている。6は圧電単結晶からなる第1の駆動電極振動体で、この第1の駆動電極振動体6は一端を第1の連接梁5と接続されるとともに上面に駆動電極(図示せず)を設けている。7は第2の屈曲部で、この第2の屈曲部7は前記第1の検出電極振動体2から垂直右方向に延出されている。8は第2の連接梁で、この第2の連接梁8は、一端を前記第2の屈曲部7と接続されるとともに、X軸方向に垂直に折り曲げられている。9は圧電単結晶からなる第2の駆動電極振動体で、この第2の駆動電極振動体9は一端を前記第2の連接梁8と接続されるとともに、上面に駆動電極(図示せず)を設けている。10は第3の屈曲部で、この第3の屈曲部10は前記第2の検出電極振動体3から垂直左方向に延出されている。11は第3の連接梁で、この第3の連接梁11は一端を前記第3の屈曲部10と接続されるとともに、X軸方向に垂直に折り曲げられており、さらに、この第3の連接梁11の他端を前記第1の駆動電極振動体6の他端と接続している。14は第4の屈曲部で、この第4の屈曲部14は前記第2の検出電極振動体3から垂直右方向に延出されている。15は第4の連接梁で、この第4の連接梁15は一端を前記第4の屈曲部14と接続されるとともに、X軸方向に垂直に折り曲げられており、さらに、この第4の連接梁15の他端を前記第2の駆動電極振動体9の他端と接続している。
以上のように構成された従来の角速度センサについて、次にその動作を説明する。
第1の駆動電極振動体6および第2の駆動電極振動体9のそれぞれの駆動電極(図示せず)に交流電圧を印加することにより、駆動方向に速度Vで駆動振動する。そして、この第1の駆動電極振動体6および第2の駆動電極振動体9が駆動振動している状態において、角速度センサを設けた平面と垂直な方向であるZ軸を中心軸として角速度ωで回転すると、第1の駆動電極振動体6および第2の駆動電極振動体9にF=2mv×ωのコリオリ力が発生する。そして、このコリオリ力を第1の連接梁5、第2の連接梁8、第1の屈曲部4および第2の屈曲部7を介して第1の検出電極振動体2に伝えるとともに、第3の連接梁11、第4の連接梁15、第3の屈曲部10および第4の屈曲部14を介して第2の検出電極振動体3に伝えることにより、第1の検出電極振動体2および第2の検出電極振動体3の上面に設けた検出電極(図示せず)から角速度に応じた出力信号を出力するものであった。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平11−281372号公報
しかしながら、上記従来の構成においては、第1の駆動電極振動体6および第2の駆動電極振動体9の振動が固定部1を介して角速度センサを取着する相手側基板(図示せず)に漏れた際に、相手側基板(図示せず)が共振すると、角速度センサの検出軸が変動し、出力信号が不安定になってしまうという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、駆動電極振動体の振動が固定部を介して角速度センサを取着する相手側基板に漏れても、角速度センサの検出軸が変動して出力信号が不安定になるということのない出力信号の安定した角速度センサを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、固定部と、この固定部に一端が接続されるとともに上面に配線パターンを設けた連接梁と、この連接梁の他端に接続されるとともに前記連接梁の配線パターンと電気的に接続された少なくとも一つの検出電極を設けた検出電極振動体と、一端が前記検出電極振動体の他端に接続されるとともに上面に少なくとも一対の駆動電極を設けた駆動電極振動体とからなる角速度センサ素子と、この角速度センサ素子における固定部を支持する支持部と、この支持部からY軸方向に延出されたY軸梁と、前記支持部からX軸方向に延出されたX軸梁とからなる振動抑制部材とを備え、前記振動抑制部材におけるY軸梁にX軸方向変位検出電極およびX軸方向変位駆動電極を設けたもので、この構成によれば、振動抑制部材におけるY軸梁にX軸方向変位検出電極およびX軸方向変位駆動電極を設けたため、駆動振動体の振動が固定部を介して角速度センサを取着する相手側基板に漏れて、相手側基板が共振し、X軸方向に変位して検出軸が変動しようとすると、振動抑制部材におけるX軸方向変位検出電極から出力される出力信号に応じて、X軸方向駆動電極に変位量をゼロ値にする入力信号を入力できることとなり、これにより、角速度センサの検出軸が変動しないから、出力信号が安定するという作用効果を有するものである。
本発明の請求項2に記載の発明は、固定部と、この固定部に一端が接続されるとともに上面に配線パターンを設けた連接梁と、この連接梁の他端に接続されるとともに前記連接梁の配線パターンと電気的に接続された少なくとも一つの検出電極を設けた検出電極振動体と、一端が前記検出電極振動体の他端に接続されるとともに上面に少なくとも一対の駆動電極を設けた駆動電極振動体とからなる角速度センサ素子と、この角速度センサ素子における固定部を支持する支持部と、この支持部からY軸方向に延出されたY軸梁と、前記支持部からX軸方向に延出されたX軸梁とからなる振動抑制部材とを備え、前記振動抑制部材におけるY軸梁にZ軸方向変位検出電極およびZ軸方向変位駆動電極を設けたもので、この構成によれば、振動抑制部材におけるY軸梁にZ軸方向変位検出電極およびZ軸方向変位駆動電極を設けたため、駆動振動体の振動が固定部を介して角速度センサを取着する相手側基板に漏れて、相手側基板が共振し、Z軸方向に変位して検出軸が変動しようとすると、振動抑制部材におけるZ軸方向変位検出電極から出力される出力信号に応じて、Z軸方向駆動電極に変位量をゼロ値にする入力信号を入力できることとなり、これにより、角速度センサの検出軸が変動しないから、出力信号が安定するという作用効果を有するものである。
本発明の請求項3に記載の発明は、固定部と、この固定部に一端が接続されるとともに上面に配線パターンを設けた連接梁と、この連接梁の他端に接続されるとともに前記連接梁の配線パターンと電気的に接続された少なくとも一つの検出電極を設けた検出電極振動体と、一端が前記検出電極振動体の他端に接続されるとともに上面に少なくとも一対の駆動電極を設けた駆動電極振動体とからなる角速度センサ素子と、この角速度センサ素子における固定部を支持する支持部と、この支持部からY軸方向に延出されたY軸梁と、前記支持部からX軸方向に延出されたX軸梁とからなる振動抑制部材とを備え、前記振動抑制部材におけるX軸梁にY軸方向変位検出電極およびY軸方向変位駆動電極を設けたもので、この構成によれば、振動抑制部材におけるX軸梁にY軸方向変位検出電極およびY軸方向変位駆動電極を設けたため、駆動振動体の振動が固定部を介して角速度センサを取着する相手側基板に漏れて、相手側基板が共振し、Y軸方向に変位して検出軸が変動しようとすると、振動抑制部材におけるY軸方向変位検出電極から出力される出力信号に応じて、Y軸方向駆動電極に変位量をゼロ値にする入力信号を入力できることとなり、これにより、角速度センサの検出軸が変動しないから、出力信号が安定するという作用効果を有するものである。
本発明の角速度センサは、固定部と、この固定部に一端が接続されるとともに上面に配線パターンを設けた連接梁と、この連接梁の他端に接続されるとともに前記連接梁の配線パターンと電気的に接続された少なくとも一つの検出電極を設けた検出電極振動体と、一端が前記検出電極振動体の他端に接続されるとともに上面に少なくとも一対の駆動電極を設けた駆動電極振動体とからなる角速度センサ素子と、この角速度センサ素子における固定部を支持する支持部と、この支持部からY軸方向に延出されたY軸梁と、前記支持部からX軸方向に延出されたX軸梁とからなる振動抑制部材とを備え、前記振動抑制部材におけるY軸梁にX軸方向変位検出電極およびX軸方向変位駆動電極を設けたもので、この構成によれば、振動抑制部材におけるY軸梁にX軸方向変位検出電極およびX軸方向変位駆動電極を設けたため、駆動振動体の振動が固定部を介して角速度センサを取着する相手側基板に漏れて、相手側基板が共振し、X軸方向に変位して検出軸が変動しようとすると、振動抑制部材におけるX軸方向変位検出電極から出力される出力信号に応じて、X軸方向駆動電極に変位量をゼロ値にする入力信号を入力できることとなり、これにより、角速度センサの検出軸が変動しないから、出力信号が安定した角速度センサを提供することができるという効果を有するものである。
本発明の一実施形態における角速度センサの斜視図 同角速度センサにおける角速度センサ素子の上面図 同角速度センサにおける振動抑制部材の上面図 同角速度センサの回路図 同角速度センサの振動制御回路図 同角速度センサの組立工程図 同角速度センサが駆動振動する状態を示す斜視図 同角速度センサにコリオリ力が発生することにより動作する状態を示す斜視図 同角速度センサにおける振動抑制部材がX軸方向に変位しようとする状態を示す上面図 同角速度センサにおける振動抑制部材がZ軸方向に変位しようとする状態を示す側断面図 従来の角速度センサの斜視図
以下、本発明の一実施の形態における角速度センサについて、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態における角速度センサの斜視図、図2は同角速度センサにおける角速度センサ素子の上面図、図3は同角速度センサにおける振動抑制部材の上面図、図4は同角速度センサの回路図、図5は同角速度センサの振動制御回路図である。
図1〜図5において、21は直方体形状のSiからなる固定部で、この固定部21の上面には第1の駆動電極ランド22、第2の駆動電極ランド23、第1の検出電極ランド24、第2の検出電極ランド25、モニタ電極ランド26およびGND電極ランド27を設けている。
28はSiからなる第1の連接梁で、この第1の連接梁28は、前記固定部21に一端が接続されるとともに、上面にPt、PZT、TiおよびAUを層状に積層させた配線パターン29を設けている。また、前記第1の連接梁28の上面には、上面にPt、PZT、TiおよびAUを層状かつ幅広に積層させたモニタ電極30を設けており、このモニタ電極30を前記固定部21におけるモニタ電極ランド26と配線パターン29により電気的に接続している。31はSiからなる第2の連接梁で、この第2の連接梁31は、前記固定部21に一端が接続されるとともに、前記第1の連接梁28と反対側に延出され、さらに上面にPt、PZT、TiおよびAUを層状に積層させた配線パターン29を設けている。32は第1の屈曲部で、この第1の屈曲部32は前記第1の連接梁から垂直左方向に延出されるとともに、Pt、PZT、TiおよびAUを層状かつ幅広に積層させた第1の屈曲部検出電極33を設けており、この第1の屈曲部検出電極33を配線パターン29を介して、固定部21における第1の検出電極ランド24と電気的に接続している。
34は第1の検出電極振動体で、この第1の検出電極振動体34は、一端を前記第1の屈曲部32と接続されるとともに、上面にPt、PZT、TiおよびAUを層状かつ幅広に積層させた第1の検出電極35を設けており、この第1の検出電極35を第1の屈曲部32における第1の屈曲部検出電極33および配線パターン29を介して固定部21における第1の検出電極ランド24と電気的に接続している。
36はSiからなる第1の駆動電極振動体で、この第1の駆動電極振動体36は一端を前記第1の検出電極振動体34と接続されるとともに、第2の屈曲部37で折り曲げて構成されており、さらに上面に、Pt、PZT、TiおよびAUを層状かつ幅広に積層させた第1の駆動電極38と第2の駆動電極39とを互いに並設するように設けている。そして、前記第1の駆動電極振動体36における第1の駆動電極38を配線パターン29を介して、固定部21における第1の駆動電極ランド22と電気的に接続させるとともに、第2の駆動電極39を配線パターン29を介して第2の駆動電極ランド23と電気的に接続している。40は第1の錘部で、この第1の錘部40は前記第1の駆動電極振動体36の他端に接続されている。41は第3の屈曲部で、この第3の屈曲部41は前記第1の連接梁28から垂直右方向に延出されるとともに、Pt、PZT、TiおよびAUを層状かつ幅広に積層させた第2の屈曲部検出電極42を設けており、この第2の屈曲部検出電極42を配線パターン29を介して、固定部21における第2の検出電極ランド25と電気的に接続している。43は第2の検出電極振動体で、この第2の検出電極振動体43は、一端を前記第3の屈曲部41と接続されるとともに、上面にPt、PZT、TiおよびAUを層状かつ幅広に積層させた第2の検出電極44を設けており、この第2の検出電極44を第3の屈曲部41における第2の屈曲部検出電極42および配線パターン29を介して固定部21における第2の検出電極ランド25と電気的に接続している。45はSiからなる第2の駆動電極振動体で、この第2の駆動電極振動体45は一端を前記第2の検出電極振動体43と接続されるとともに、第4の屈曲部46で折り曲げて構成されており、さらに上面に、Pt、PZT、TiおよびAUを層状かつ幅広に積層させた第3の駆動電極47と第4の駆動電極48とを互いに並設するように設けている。そして、前記第2の駆動電極振動体45における第3の駆動電極47を配線パターン29を介して、固定部21における第1の駆動電極ランド22と電気的に接続させるとともに、第4の駆動電極48を配線パターン29を介して第2の駆動電極ランド23と電気的に接続している。50は第2の錘部で、この第2の錘部50は前記第2の駆動電極振動体45の他端に接続されている。51は第5の屈曲部で、この第5の屈曲部51は前記第2の連接梁31から垂直左方向に延出されるとともに、Pt、PZT、TiおよびAUを層状に積層させた配線パターン29を設けている。52は第3の駆動電極振動体で、この第3の駆動電極振動体52は、一端を前記第5の屈曲部51と接続されるとともに、第6の屈曲部53および第7の屈曲部54で折り曲げて構成されており、さらに上面に、Pt、PZT、TiおよびAUを層状かつ幅広に積層させた第5の駆動電極55と第6の駆動電極56とを互いに並設するように設けている。そして、第5の駆動電極55を配線パターン29を介して第1の駆動電極ランド22に電気的に接続するとともに、第6の駆動電極56を配線パターン29を介して第2の駆動電極ランド23に電気的に接続している。また、第3の駆動電極振動体52の他端と、前記第1の駆動電極振動体36の他端とは、一直線上に設けられており、前記第1の錘部40を、第3の駆動電極振動体52の他端に設けている。57は第8の屈曲部で、この第8の屈曲部57は前記第2の連接梁31から垂直右方向に延出されるとともに、Pt、PZT、TiおよびAUを層状に積層させた配線パターン29を設けている。58は第4の駆動電極振動体で、この第4の駆動電極振動体58は、一端を前記第8の屈曲部57と接続されるとともに、第9の屈曲部59および第10の屈曲部60で折り曲げて構成されており、さらに上面に、Pt、PZT、TiおよびAUを層状かつ幅広に積層させた第7の駆動電極61と第8の駆動電極62とを互いに並設するように設けている。そして、第7の駆動電極61を配線パターン29を介して第1の駆動電極ランド22に電気的に接続するとともに、第8の駆動電極62を配線パターン29を介して第2の駆動電極ランド23に電気的に接続している。また、第4の駆動電極振動体58の他端と、前記第2の駆動電極振動体45の他端とは、一直線上に設けられており、前記第2の錘部50を、第4の駆動電極振動体58の他端に設けている。
そして、前記第3の駆動電極振動体52は前記固定部21に対して、前記第1の駆動電極振動体36の駆動振動方向と垂直な方向の線対象の位置に設けられるとともに、第4の駆動電極振動体58は固定部21に対して第2の駆動電極振動体45の駆動振動方向の線対称の位置に設けられている。また、固定部21、第1の連接梁28、第1の屈曲部32、第1の検出電極振動体34、第2の屈曲部37、第1の駆動電極振動体36、第3の駆動電極振動体52、第7の屈曲部54、第3の駆動電極振動体52、第6の屈曲部53、第5の屈曲部51および第2の連接梁31で環状に結合する構成とされている。
同様に、固定部21、第1の連接梁28、第3の屈曲部41、第2の検出電極振動体43、第4の屈曲部46、第2の駆動電極振動体45、第4の駆動電極振動体58、第10の屈曲部60、第4の駆動電極振動体58、第8の屈曲部57および第2の連接梁31で環状に結合する構成とされている。
さらに、前記第4の駆動電極振動体58は固定部21に対して第1の駆動電極振動体36と点対称の位置に設けられるとともに、第3の駆動電極振動体52は固定部21に対して、第2の駆動電極振動体45と点対称の位置に設けられることにより、第1の駆動電極振動体36、第2の駆動電極振動体45、第4の駆動電極振動体58および第3の駆動電極振動体52により、環状に結合する構成とされている。
そして、前記固定部21、第1の連接梁28、第2の連接梁31、第1の検出電極振動体34、第2の検出電極振動体43、第1の駆動電極振動体36、第2の駆動電極振動体45、第3の駆動電極振動体52、第4の駆動電極振動体58、第1の錘部40および第2の錘部50とにより角速度センサ素子63を構成している。
64は振動抑制部材で、この振動抑制部材64は略中央に支持部65を設けており、この支持部65により、前記角速度センサ素子63における固定部21を支持している。また、前記振動部材64には前記支持部65からY軸方向に各々延出された一対のY軸梁66を設けており、このY軸梁66の上面にPt、PZT、TiおよびAUを層状かつ幅広に積層させた4つのX軸方向変位駆動電極67を設けている。そしてまた、Y軸梁66の各々には、X軸方向変位検出電極68を設けている。さらに、前記Y軸梁66の上面には、一対のZ軸方向変位駆動電極69を設けるとともに、一対のZ軸方向変位検出電極70を設けている。また、前記Y軸梁66の上面にはAgからなる配線パターン72を設けており、この配線パターン72を前記X軸方向変位駆動電極67、X軸方向変位検出電極68、Z軸方向変位駆動電極69およびZ軸方向変位検出電極70と電気的に接続している。
また、振動抑制部材64には、前記支持部65からX軸方向に延出された一対のX軸梁73を設けており、このX軸梁73の上面にY軸方向変位駆動電極74を設けている。そしてまた、前記X軸梁73の上面には、Y軸方向変位検出電極75を設けるとともに、配線パターン72を設けており、この配線パターン72を前記Y軸方向変位駆動電極74およびY軸方向変位検出電極75と電気的に接続している。
さらに、前記振動抑制部材64には、前記支持部65、Y軸梁66およびX軸梁73を取り囲むように、枠部76を設けている。そして、この枠部76には2つのX軸方向変位駆動電極ランド77を設けており、配線パターン72を介して前記X軸方向変位駆動電極67と電気的に接続するとともに、一対のX軸方向変位検出電極ランド78を設けており、配線パターン72を介して前記X軸方向変位検出電極68と電気的に接続している。また、枠部76には4つのY軸方向変位駆動電極ランド79を設けており、配線パターン72を介して前記Y軸方向変位駆動電極74と電気的に接続するとともに、2つのY軸方向変位検出電極ランド80を設けており、配線パターン72を介して前記Y軸方向変位検出電極75と電気的に接続している。そしてまた、枠部76には1つのZ軸方向変位駆動電極ランド81を設けており、このZ軸方向変位駆動電極ランド81を配線パターン72を介して前記Z軸方向変位駆動電極69と電気的に接続するとともに、1つのZ軸方向変位検出電極ランド82を設けており、配線パターン72を介して前記Z軸方向変位検出電極70と電気的に接続している。
そして、前記角速度センサ素子63および振動抑制部材64は、図4の示す信号処理用のIC83と電気的に接続されている。84は駆動回路で、この駆動回路84は前記角速度センサ素子63におけるモニタ電極ランド26からの出力信号を入力されるとともに、角速度センサ素子63における第1の駆動電極ランド22および第2の駆動電極ランド23に駆動信号を入力している。また、前記IC83には検出回路85を設けており、この検出回路85を角速度センサ素子63における第1の検出電極ランド24および第2の検出電極ランド25と電気的に接続されており、角速度信号を検出するものである。
また、IC83には、図5に示す振動制御回路86を設けており、この振動制御回路86は、前記振動抑制部材64におけるX軸方向変位検出電極ランド78、Y軸方向変位検出電極ランド80およびZ軸方向変位検出電極ランド82から入力される電荷を増幅しながら電圧に変換するIV変換器87と、このIV変換器87からの出力信号を入力されるバンドパスフィルタ88と、振幅検出回路89と、AGC回路90と、波形整形回路91とで構成されている。
以上のように構成された本発明の一実施の形態における角速度センサについて、次に、その組立方法を説明する。
まず、予め準備した図6(a)に示すSiからなる基材71の上面に図6(b)に示すように、PtとTiの合金薄膜からなる共通GND電極92を蒸着により形成し、その後、図6(c)に示すように、共通GND電極92の上面にPZT薄膜からなる圧電層93を蒸着により形成する。
次に、図6(d)に示すように、圧電層93の上面にTiとAuの合金薄膜からなる形成途上電極94を蒸着により形成し、その後、所定の形状になるように、共通GND電極92、圧電層93および形成途上電極94の不要な箇所を除去し、圧電層93の上面に第1の駆動電極38、第2の駆動電極39、第3の駆動電極47、第4の駆動電極48、第5の駆動電極55、第6の駆動電極56、第7の駆動電極61、第8の駆動電極62、第1の屈曲部検出電極33、第2の屈曲部検出電極42、第1の検出電極35、および第2の検出電極44を形成する。
次に、共通GND電極92側に電圧を印加するとともに、第1の駆動電極38、第2の駆動電極39、第3の駆動電極47、第4の駆動電極48、第5の駆動電極55、第6の駆動電極56、第7の駆動電極61、第8の駆動電極62、第1の屈曲部検出電極33、第2の屈曲部検出電極42、第1の検出電極35、および第2の検出電極44を接地することにより、圧電層93を分極する。
次に、基材71における不要な箇所を除去することにより、個片の角速度センサ素子63を形成する。
最後に、角速度センサ素子63における固定部21を前記振動抑制部材64における支持部65に固着する。
以上のようにして組み立てられた本発明の一実施の形態における角速度センサについて、次にその動作を説明する。
第1の駆動電極振動体36、第2の駆動電極振動体45、第3の駆動電極振動体52および第4の駆動電極振動体58の各々の第1の駆動電極38、第2の駆動電極39、第3の駆動電極47、第4の駆動電極48、第5の駆動電極55、第6の駆動電極56、第7の駆動電極61および第8の駆動電極62に駆動回路84から第1の駆動電極ランド22および第2の駆動電極ランド23を介して交流電圧を印加すると、電圧を印加する方向と分極の方向とが同一の場合には、第1の駆動電極38、第2の駆動電極39、第3の駆動電極47、第4の駆動電極48、第5の駆動電極55、第6の駆動電極56、第7の駆動電極61および第8の駆動電極62に引張応力が発生し、一方、電圧を印加する方向と分極の方向とが反対の場合には、圧縮応力が発生する。そうすると、交流電圧の位相に応じて、図7に示すように、第1の駆動電極振動体36と第2の駆動電極振動体45とが互いに反対の方向に振動駆動するとともに、第3の駆動電極振動体52と第4の駆動電極振動体58とが互いに反対の方向に速度Vで駆動振動する。そして、角速度センサを設けた平面と垂直な方向を中心軸として角速度センサが角速度ωで回転すると、図8に示すように、第1の検出電極振動体34および第2の検出電極振動体43にF=2mv×ωのコリオリ力が発生し、そして、このコリオリ力により、第1の屈曲部32および第3の屈曲部41に曲げモーメントが発生する。そして、第1の屈曲部32における第1の屈曲部検出電極33に発生する電荷を固定部21における第1の検出電極ランド24を介して外部に出力するとともに、第3の屈曲部41における第2の屈曲部検出電極42に発生する電荷を固定部21における第2の検出電極ランド25を介して外部に出力することにより、角速度を検出するものである。
また、同様に、コリオリ力により、第1の検出電極振動体34および第2の検出電極振動体43に引張力あるいは圧縮力が発生する。そして、第1の検出電極振動体34における第1の検出電極35に発生する電荷を固定部21における第1の検出電極ランド24を介して外部に出力するとともに、第2の検出電極振動体43における第2の検出電極44に発生する電荷を固定部21における第2の検出電極ランド25を介して外部に出力することにより、角速度を検出するものである。
ここで、角速度センサ素子63における固定部21から、第1の駆動電極振動体36、第2の駆動電極振動体45、第3の駆動電極振動体52および第4の駆動電極振動体58の駆動振動が固定部21を介して角速度センサを取着する相手側基板(図示せず)に漏れて、相手側基板(図示せず)と共振し、角速度センサの検知軸がずれてしまう場合を考える。
例えば、角速度センサを支持する相手側基板(図示せず)がX軸方向にずれようとすると、図9に示すように、角速度センサ素子63における固定部21を支持する振動抑制部材64における支持部65がX軸方向にずれようとする。そして、X軸方向変位検出電極68がこの変位を検出し、電荷が発生する。この電荷をIV変換器87が増幅しながら出力電圧に変換する。バンドパスフィルタ88はIV変換器から出力される出力電圧のうち、相手側基板をX軸方向に変位させている周波数からなる出力信号を選択して通過させ、振幅検出回路89がその出力信号の振幅を検出する。そしてAGC回路90は波形整形回路91を介して、X軸方向変位駆動電極ランド77からX軸方向変位駆動電極67に駆動信号を入力することにより、X軸方向変位検出電極68からの出力信号がゼロ値となるように制御するものである。
同様に、角速度センサを支持する相手側基板(図示せず)がY軸方向にずれようとすると、角速度センサ素子63における固定部21を支持する振動抑制部材64における支持部65がY軸方向にずれようとする。そして、Y軸方向変位検出電極75がこの変位を検出し、電荷が発生する。この電荷をIV変換器87が増幅しながら出力電圧に変換する。バンドパスフィルタ88はIV変換器から出力される出力電圧のうち、相手側基板をY軸方向に変位させている周波数からなる出力信号を選択して通過させ、振幅検出回路89がその出力信号の振幅を検出する。そしてAGC回路90は波形整形回路91を介して、Y軸方向変位駆動電極ランド79からY軸方向変位駆動電極74に駆動信号を入力することにより、Y軸方向変位検出電極75からの出力信号がゼロ値となるように制御するものである。
また、同様に、図10に示すように、角速度センサを支持する相手側基板(図示せず)がZ軸方向にずれようとすると、角速度センサ素子63における固定部21を支持する振動抑制部材64における支持部65がZ軸方向にずれようとする。そして、Z軸方向変位検出電極70がこの変位を検出し、電荷が発生する。この電荷をIV変換器87が増幅しながら出力電圧に変換する。バンドパスフィルタ88はIV変換器から出力される出力電圧のうち、相手側基板をZ軸方向に変位させている周波数からなる出力信号を選択して通過させ、振幅検出回路89がその出力信号の振幅を検出する。そしてAGC回路90は波形整形回路91を介して、Z軸方向変位駆動電極ランド81からZ軸方向変位駆動電極69に駆動信号を入力することにより、Z軸方向変位検出電極70からの出力信号がゼロ値となるように制御するものである。
本発明に係る角速度センサは、駆動電極振動体の振動が固定部を介して角速度センサを取着する相手側基板に漏れても、角速度センサの検出軸が変動して出力信号が不安定になるということのない出力信号の安定した角速度センサとして有用なものである。
21 固定部
28 第1の連接梁
29 配線パターン
31 第2の連接梁
34 第1の検出電極振動体
35 第1の検出電極
36 第1の駆動電極振動体
38 第1の駆動電極
39 第2の駆動電極
43 第2の検出電極振動体
44 第2の検出電極
45 第2の駆動電極振動体
47 第3の駆動電極
48 第4の駆動電極
52 第3の駆動電極振動体
58 第4の駆動電極振動体
63 角速度センサ素子
64 振動抑制部材
65 支持部
66 Y軸梁
67 X軸方向変位駆動電極
68 X軸方向変位検出電極
69 Z軸方向変位駆動電極
70 Z軸方向変位検出電極
73 X軸梁
74 Y軸方向変位駆動電極
75 Y軸方向変位検出電極

Claims (3)

  1. 固定部と、この固定部に一端が接続されるとともに上面に配線パターンを設けた連接梁と、この連接梁の他端に接続されるとともに前記連接梁の配線パターンと電気的に接続された少なくとも一つの検出電極を設けた検出電極振動体と、
    一端が前記検出電極振動体の他端に接続されるとともに上面に少なくとも一対の駆動電極を設けた駆動電極振動体とからなる角速度センサ素子と、この角速度センサ素子における固定部を支持する支持部と、この支持部からY軸方向に延出されたY軸梁と、前記支持部からX軸方向に延出されたX軸梁とからなる振動抑制部材とを備え、前記振動抑制部材におけるY軸梁にX軸方向変位検出電極およびX軸方向変位駆動電極を設ける構成とした角速度センサ。
  2. 固定部と、この固定部に一端が接続されるとともに上面に配線パターンを設けた連接梁と、この連接梁の他端に接続されるとともに前記連接梁の配線パターンと電気的に接続された少なくとも一つの検出電極を設けた検出電極振動体と、
    一端が前記検出電極振動体の他端に接続されるとともに上面に少なくとも一対の駆動電極を設けた駆動電極振動体とからなる角速度センサ素子と、この角速度センサ素子における固定部を支持する支持部と、この支持部からY軸方向に延出されたY軸梁と、前記支持部からX軸方向に延出されたX軸梁とからなる振動抑制部材とを備え、前記振動抑制部材におけるY軸梁にZ軸方向変位検出電極およびZ軸方向変位駆動電極を設ける構成とした角速度センサ。
  3. 固定部と、この固定部に一端が接続されるとともに上面に配線パターンを設けた連接梁と、この連接梁の他端に接続されるとともに前記連接梁の配線パターンと電気的に接続された少なくとも一つの検出電極を設けた検出電極振動体と、
    一端が前記検出電極振動体の他端に接続されるとともに上面に少なくとも一対の駆動電極を設けた駆動電極振動体とからなる角速度センサ素子と、この角速度センサ素子における固定部を支持する支持部と、この支持部からY軸方向に延出されたY軸梁と、前記支持部からX軸方向に延出されたX軸梁とからなる振動抑制部材とを備え、前記振動抑制部材におけるX軸梁にY軸方向変位検出電極およびY軸方向変位駆動電極を設ける構成とした角速度センサ。
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