JP2014020128A - 着色反射塗膜及びその形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】夜間や暗所にてアルミニウム粉末を含む反射塗膜に光が照射される場合に、アルミニウム粉末の金属光沢の色による影響を抑え、反射光が白っぽくなるのを防ぎ、昼間に見える着色剤の色と同様な色が鮮明に視認できる反射光を得ることが可能な着色反射塗膜を提供することができる。
【解決手段】反射塗膜3、光再帰性透明塗膜4及び透明着色塗膜5を順に備える着色反射塗膜1の形成方法であって、基材2表面に、アルミニウム粉末及び透明フレーク状ガラス粉末を含有する反射塗膜用塗料を塗装し、反射塗膜3を形成する工程と、前記反射塗膜3表面に、透明ガラスビーズ6を含有する透明塗膜用塗料を塗装し、光再帰性透明塗膜4を形成する工程と、前記光再帰性透明塗膜4表面に、有機顔料を含有する透明着色塗膜用塗料を塗装し、透明着色塗膜5を形成する工程とを含むことを特徴とする着色反射塗膜1の形成方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、着色反射塗膜及び該着色反射塗膜の形成方法に関し、特には、再帰性反射の性質を持ち、有彩色が鮮明に視認できる着色反射塗膜を形成する方法に関するものである。
道路周辺には、道路標識や案内標識、防護柵等が設置されており、これらの視認性を高める目的で、光の再帰性反射を利用した技術、例えば、道路標識等に塗料を塗装して反射塗膜を形成する技術が、よく知られている。ここで、再帰性反射の性質とは、外部から塗膜に入射した光を光源に戻すように反射する特性を指し、例えば、夜間において自動車のヘッドライトから出る光を道路標識等から効率よくドライバーの方に反射させて、ドライバーに注意を喚起することができる。
また、このような再帰性反射塗膜に着色剤を配合し、有彩色の反射塗膜を形成する技術が知られており、例えば、特開2000−160522号公報(特許文献1)には、アルミニウム粉末等の金属粉を含有する反射層と、該反射層上に形成された着色剤を含有する定着層と、ガラスビーズから形成され、その一部が反射層及び定着層内に埋没し且つその一部が定着層外に露出するガラスビーズ層とからなる道路標識柱が記載されている。
また、特開平7−295487号公報(特許文献2)には、アルミニウム粉末等を含む光輝性ベース層と、光再帰性反射材を含む光再帰性透明層と、透明顔料又は染料を含む透明保護層とを具備する光再帰性反射塗膜が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の道路標識柱及び特許文献2に記載の光再帰性反射塗膜は、いずれもある程度の反射輝度を備えるものの、着色反射光の鮮明さに関する問題点があった。
特に、かかる反射塗膜を構成する反射層には金属粉末が使用されるため、夜間や暗所において、車のヘッドライトや投光器による光が反射塗膜に照射される場合、該金属粉末による金属光沢の色が反射光の色に強く影響することになる。例えば、金属粉末としてアルミニウム粉末を使用する場合には、アルミニウムの銀白色の色が反射光の色に強くつき、特許文献1に記載の道路標識柱を構成する定着層及び特許文献2に記載の光再帰性反射塗膜を構成する透明保護層に配合された着色剤の色が薄れるため、着色反射光が、昼間に見える着色剤の色と異なり、白っぽさの目立つ色となり易いという問題点があった。
特開2000−160522号公報 特開平7−295487号公報
そこで、本発明の目的は、上記従来技術の問題を解決し、夜間や暗所において光が塗膜に照射される場合に、アルミニウム粉末の銀白色の影響を極力抑え、昼間に見える着色剤の色と同様な色が鮮明に視認できる反射光を得ることが可能な着色反射塗膜の形成方法を提供することにある。また、本発明の他の目的は、かかる着色反射塗膜を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、アルミニウム粉末を含有する反射塗膜用塗料に透明フレーク状ガラス粉末を配合することによって、アルミニウム粉末の銀白色の影響を極力抑え、反射光が白っぽくなるのを防ぐことができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明の着色反射塗膜の形成方法は、反射塗膜、光再帰性透明塗膜及び透明着色塗膜を順に備える着色反射塗膜の形成方法であって、
(1)基材表面に、アルミニウム粉末及び透明フレーク状ガラス粉末を含有する反射塗膜用塗料を塗装し、反射塗膜を形成する工程と、
(2)前記反射塗膜表面に、透明ガラスビーズを含有する透明塗膜用塗料を塗装し、光再帰性透明塗膜を形成する工程と、
(3)前記光再帰性透明塗膜表面に、有機顔料を含有する透明着色塗膜用塗料を塗装し、透明着色塗膜を形成する工程と
を含むことを特徴とする。
本発明の着色反射塗膜の形成方法の好適例においては、前記反射塗膜固形分中に含まれるアルミニウム粉末と透明フレーク状ガラス粉末の体積比が、アルミニウム粉末:透明フレーク状ガラス=(100:100〜180)であり、且つ、前記アルミニウム粉末と前記透明フレーク状ガラス粉末の合計が、前記反射塗膜固形分中、30〜80体積%である。
本発明の着色反射塗膜の形成方法の他の好適例においては、前記透明ガラスビーズが、前記光再帰性透明塗膜内に単一層を形成するように密に配置されている。
本発明の着色反射塗膜の形成方法の他の好適例においては、前記光再帰性透明塗膜の形成工程において、前記透明塗膜用塗料がスクリーン印刷法によって前記反射塗膜表面に塗装される。
また、本発明の着色反射塗膜は、アルミニウム粉末及び透明フレーク状ガラス粉末を含有する反射塗膜、透明ガラスビーズを含有する光再帰性透明塗膜、及び有機顔料を含有する透明着色塗膜を順に備えることを特徴とする。
本発明によれば、夜間や暗所にてアルミニウム粉末を含む反射塗膜に光が照射される場合に、アルミニウム粉末の金属光沢の色による影響を抑え、反射光が白っぽくなるのを防ぎ、昼間に見える着色剤の色と同様な色が鮮明に視認できる反射光を得ることが可能な着色反射塗膜を提供することができる。
本発明の着色反射塗膜の一例の断面図である。
以下に、本発明の着色反射塗膜の形成方法を詳細に説明する。本発明の着色反射塗膜の形成方法は、(1)基材表面に、アルミニウム粉末及び透明フレーク状ガラス粉末を含有する反射塗膜用塗料を塗装し、反射塗膜を形成する工程と、(2)前記反射塗膜表面に、透明ガラスビーズを含有する透明塗膜用塗料を塗装し、光再帰性透明塗膜を形成する工程と、(3)前記光再帰性透明塗膜表面に、有機顔料を含有する透明着色塗膜用塗料を塗装し、透明着色塗膜を形成する工程とを含むことを特徴とする。なお、上記着色反射塗膜は、反射塗膜、光再帰性透明塗膜及び透明着色塗膜を順に備えることを要する。
本発明の着色反射塗膜の形成方法は、まず、基材表面に、アルミニウム粉末及び透明フレーク状ガラス粉末を含有する反射塗膜用塗料を塗装し、反射塗膜を形成する工程が行われる。該反射塗膜は、塗膜に入射する光の反射効率を向上させることができる。
上記基材としては、特に限定されるものでないが、各種構造物の他、板状、棒状又はシート状等の各種形状の基材が挙げられ、その材質としては、例えば、金属、木材、プラスチック、コンクリート等が挙げられる。また、上記基材には、必要に応じて、下地処理、表面処理、プライマー処理等が予め施されていてもよい。更に、上記基材としては、光再帰性反射の観点から、道路周辺に設置される構造物を構成する基材が好ましく、道路標識、案内標識、防護柵等を構成する基材の表面が更に好ましい。
上記反射塗膜用塗料は、アルミニウム粉末及び透明フレーク状ガラス粉末を含有することを要する。アルミニウム粉末を含有する塗料に透明フレーク状ガラス粉末を配合することによって、光の反射効率を確保しつつ、アルミニウム粉末の金属光沢の色による影響を抑え、反射光が白っぽくなるのを防ぐことができる。
上記反射塗膜用塗料には、自然乾燥型、焼付硬化型、紫外線硬化型等の各種塗料が、特に制限無く使用可能である。また、その塗料形態も特に制限されず、有機溶剤系、水系等の各種塗料が、使用可能である。
上記アルミニウム粉末は、得られる反射塗膜に外部から入射する光を反射させるために配合されており、当該技術分野において通常使用されるアルミニウム粉末を使用でき、例えば、その平均粒子径は、1〜100μmが適当であり、5〜50μmが好ましい。なお、アルミニウム粉末の平均粒子径は、例えば、マイクロトラック法(レーザー回折法)等を用いて測定できる。
上記透明フレーク状ガラス粉末は、上述のように、アルミニウム粉末と組み合わされることによって、アルミニウムの銀白色による反射光への影響を緩和でき、これにより、反射光の色が白っぽくなることを防ぐため、夜間や暗所においても昼間に見える着色剤の色と同様な色が鮮明に視認できるようになる。
また、上記透明フレーク状ガラス粉末は、その形状が板状又は鱗片状であり、その平均粒子径は、10〜200μmが適当であり、20〜100μmが好ましい。そして、上記透明フレーク状ガラス粉末の平均厚さは、1μm以下が適当である。なお、透明フレーク状ガラス粉末の平均粒子径及び平均厚さは、例えば、マイクロトラック法(レーザー回折法)等を用いて測定できる。
更に、上記透明フレーク状ガラス粉末は、その表面に酸化チタンを被覆したものが、透明性が高く、また輝度感及び光沢度も高いため、特に好ましい。このような製品としては、例えば、メルク(株)製のMiraval 5311 Scenic White、 Miraval 5411 Magic White、Miraval 5511 Starlit White等の市販品が知られている。
上記反射塗膜用塗料は、上記アルミニウム粉末及び透明フレーク状ガラス粉末の他、透明バインダー樹脂、該透明バインダー樹脂を分散し又は溶解する溶剤、更には必要に応じて適宜選択される各種添加剤を含有してもよい。
上記透明バインダー樹脂は、透明である限り特に限定されず、塗料業界において通常使用される公知の樹脂が使用でき、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂等の樹脂が代表的な透明バインダー樹脂として挙げられる。なお、これら樹脂は、単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。また、必要に応じて、公知の硬化剤や硬化促進剤等をこれらバインダー樹脂に併用することができる。
上記溶剤は、上記透明バインダー樹脂の分散又は溶解を目的として使用され、塗料業界において通常使用される公知の溶剤が使用でき、例えば、水の他、エタノール、プロパノール等のアルコール類、トルエン、キシレン等の炭化水素類、メチルエチルケトン、イソホロン等のケトン類、セロソルブ等のエーテル類、酢酸エチル、セロソルブアセテート等のエステル類等が代表的な溶剤として挙げられる。なお、これら溶剤は、単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記添加剤としては、例えば、分散安定剤、粘度調整剤、粘性付与剤、沈降防止剤、消泡剤、紫外線吸収剤等が代表的な添加剤として挙げられる。なお、これら添加剤は、単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
なお、上記反射塗膜用塗料は、上記アルミニウム粉末及び透明フレーク状ガラス粉末と、必要に応じて適宜選択される各種成分とを混合することにより調製できる。
本発明の着色反射塗膜の形成方法において、上記反射塗膜用塗料を基材表面に塗装した後に、該反射塗膜用塗料を乾燥させることが好ましい。また、上記反射塗膜用塗料の塗装方法としては、特に制限されず、既知の塗装手段、例えば、スプレー塗装、ローラー塗装、刷毛塗装、スクリーン印刷等が利用できる。なお、得られる反射塗膜の膜厚(乾燥膜厚)は、特に制限されず、通常10〜300μmの範囲が適当であり、12〜100μm程度が好ましい。
本発明の着色反射塗膜の形成方法においては、上記反射塗膜固形分中に含まれるアルミニウム粉末と透明フレーク状ガラス粉末の体積比が、アルミニウム粉末:透明フレーク状ガラス=(100:100〜180)であることが好ましく、(100:120〜150)であることが更に好ましい。アルミニウム粉末と透明フレーク状ガラス粉末の体積比が上記範囲内にあれば、光の反射効率を十分に確保した上で、アルミニウム粉末の金属光沢による影響を大幅に抑えることができる。また、アルミニウム粉末を100とした場合における透明フレーク状ガラス粉末の体積比が100未満であると、アルミニウムの銀白色による反射光への影響を緩和する効果が低下する場合があり、着色剤の色を鮮明に視認できない恐れがある。また、該透明フレーク状ガラス粉末の体積比が180を超えると、光の反射効率が低下する場合があり、反射光の輝度が低下する恐れがある。
本発明の着色反射塗膜の形成方法においては、上記アルミニウム粉末と上記透明フレーク状ガラス粉末の合計が、上記反射塗膜固形分中、30〜80体積%であることが好ましく、45〜65体積%であることが更に好ましい。上記反射塗膜固形分中におけるアルミニウム粉末及び透明フレーク状ガラス粉末の合計が30体積%未満では、光の反射効率が低下する場合があり、反射光の輝度が低下する恐れがあり、一方、80体積%を超えると、バインダー樹脂の量が相対的に低くなり過ぎるため、反射塗膜の物理的強度を十分に確保できない場合がある。
なお、反射塗膜固形分には、アルミニウム粉末と上記透明フレーク状ガラス粉末の他、バインダー樹脂、更に必要に応じて配合される不揮発分の硬化剤、硬化促進剤、添加剤が含まれ得る。
本発明の着色反射塗膜の形成方法は、次いで、上記反射塗膜表面に、透明ガラスビーズを含有する透明塗膜用塗料を塗装し、光再帰性透明塗膜を形成する工程が行われる。該光再帰性透明塗膜は、反射塗膜から反射した光を反射光として再帰させることができる。
上記透明塗膜用塗料は、透明ガラスビーズを含有することを要する。透明ガラスビーズは、外部から入射した光をビーズ内で屈折させ、ビーズ球面に焦点を結ばせ、反射光として再帰させることができる。よって、上記透明塗膜用塗料に透明ガラスビーズを配合することにより、得られる透明塗膜に光再帰性を付与することが可能となり、反射光を光源に戻すことができる。
上記透明ガラスビーズは、当該技術分野において通常使用される透明ガラスビーズを使用できるが、例えば、その屈折率は、1.8〜2.5の範囲が好ましく、1.9〜2.3の範囲が更に好ましい。なお、屈折率が1.8未満では、反射光の方向がずれる場合があり、その結果、反射輝度が低下する恐れがあり、また、2.5を超えても、同様に反射輝度が低下する恐れがある。
また、上記透明ガラスビーズは、球状であることが適当であり、その粒子径は、10〜150μmの範囲が好ましく、40〜80μmの範囲が更に好ましい。
上記透明塗膜用塗料としては、上記反射塗膜用塗料と同様に、自然乾燥型、焼付硬化型、紫外線硬化型等の各種塗料が、特に制限無く使用可能である。また、その塗料形態も特に制限されず、有機溶剤系、水系等の各種塗料が、使用可能である。
また、上記透明塗膜用塗料には、上記透明ガラスビーズの他、上記反射塗膜用塗料にも配合できる配合剤、例えば、透明バインダー樹脂、該透明バインダー樹脂を分散し又は溶解する溶剤、硬化剤、硬化促進剤、添加剤を必要に応じて配合してもよい。
なお、上記透明塗膜用塗料は、上記透明ガラスビーズと、必要に応じて適宜選択される各種成分とを混合することにより調製できる。
本発明の着色反射塗膜の形成方法において、上記透明塗膜用塗料を反射塗膜表面に塗装した後に、該透明塗膜用塗料を乾燥させることが好ましい。また、上記透明塗膜用塗料の塗装方法としては、特に制限されず、既知の塗装手段、例えば、スプレー塗装、ローラー塗装、刷毛塗装、スクリーン印刷等が利用できるが、特にスクリーン印刷が好ましい。なお、得られる光再帰性透明塗膜の膜厚(乾燥膜厚)は、特に制限されず、通常30〜200μmの範囲が適当であり、50〜120μm程度が好ましい。光再帰性透明塗膜の膜厚が上記範囲内にあれば、輝度の高い光再帰性反射光を容易に得ることが可能となる。
本発明の着色反射塗膜の形成方法においては、上記透明ガラスビーズが、上記光再帰性透明塗膜固形分中、55〜85体積%であることが適当であり、65〜75体積%であることが好ましい。上記光再帰性透明塗膜固形分中に含まれる透明ガラスビーズの量が55体積%未満では、反射光の輝度が低下する恐れがあり、一方、85体積%を超えると、バインダー樹脂の量が相対的に低くなり過ぎるため、光再帰性透明塗膜の物理的強度を十分に確保できない場合がある。
なお、光再帰性透明塗膜固形分には、透明ガラスビーズの他、バインダー樹脂、更に必要に応じて配合される不揮発分の硬化剤、硬化促進剤、添加剤が含まれ得る。
本発明の着色反射塗膜の形成方法においては、上記透明ガラスビーズが、上記光再帰性透明塗膜内に単一層を形成するように密に配置されていることが好ましい。このように透明ガラスビーズを配置(例えば定着)させると、乱反射が起こり難くなり、より再帰性が高く、輝度の高い反射光が得られるので望ましい。光再帰性透明塗膜内に単一層を形成するように透明ガラスビーズを密に定着させる塗装方法としては、スクリーン印刷法が特に好適である。
スクリーン印刷法の代表例としては、繊維やステンレススチール等で織られた紗と呼ばれるメッシュでできたスクリーン印刷版の上から、スキージを用いて透明塗膜用塗料を押し出し、スクリーン孔を通った透明塗膜用塗料が反射塗膜表面に塗装される方式が挙げられる。なお、スクリーン印刷版(メッシュ)の目の数は、透明ガラスビーズの粒子径により選択されるものであるが、透明ガラスビーズを密に配置させる観点から、100〜300メッシュが好ましく、150〜250メッシュが更に好ましい。スクリ−ン印刷する場合、透明塗膜用塗料の粘度は、60〜120KU(25℃)が好ましく、80〜100KU(25℃)が更に好ましい。
なお、本発明の着色反射塗膜の形成方法において、透明ガラスビーズが単一層に形成されるとは、透明ガラスビーズが、塗膜中にて実質的に上下に重なり合わず、一層になって配置されていることをいう。また、透明ガラスビーズを密に配置するとは、単一層を形成している透明ガラスビーズ間の平均距離が10μm以下、好ましくは5μm以下で配置されていることを意味し、場合により透明ガラスビーズ同士が接触していても良い。
本発明の着色反射塗膜の形成方法は、次いで、上記光再帰性透明塗膜表面に、有機顔料を含有する透明着色塗膜用塗料を塗装し、透明着色塗膜を形成する工程が行われる。該透明着色塗膜は、光再帰性透明塗膜から出る反射光を着色することができる。
上記透明着色塗膜用塗料は、着色剤として有機顔料を含有するため、該有機顔料に基づいた着色が可能となる。なお、該有機顔料は、反射光が観察者に視認できるようにするため、光透過性が必要となり、その光透過率は、色によって異なるものであるが、少なくとも10%であることが適当である。
上記有機顔料としては、光透過率の観点から、例えば、PIGMENT YELLOW 150、PIGMENT YELLOW 115、PIGMENT YELLOW 97、PIGMENT YELLOW 1、PIGMENT YELLOW3、PIGMENT YELLOW 74、PIGMENT YELLOW 138等の黄色顔料;PIGMENT ORANGE 13、PIGMENT ORANGE 43、PIGMENT RED 207、PIGMENT YELLOW 83 等の橙色顔料;PIGMENT RED 149、PIGMENT RED 146、PIGMENT RED 170、PIGMENT RED 5、PIGMENT RED 38、PIGMENT RED 49、PIGMENT RED 63 PIGMENT RED 177、PIGMENT RED 178等の赤色顔料;PIGMENT GREEN 7、PIGMENT GREEN 4、PIGMENT GREEN 10、PIGMENT GREEN 12、PIGMENT GREEN 36等の緑色顔料;PIGMENT BLUE 15、PIGMENT BLUE 15:1、PIGMENT BLUE 15:2、PIGMENT BLUE 15:3、PIGMENT BLUE 15:4、PIGMENT BLUE 16、PIGMENT BLUE 60等の青色顔料、及びこれらの混合物等が好ましい。
上記透明着色塗膜用塗料としては、上記反射塗膜用塗料と同様に、自然乾燥型、焼付硬化型、紫外線硬化型等の各種塗料が、特に制限無く使用可能である。また、その塗料形態も特に制限されず、有機溶剤系、水系等の各種塗料が、使用可能である。
また、上記透明着色塗膜用塗料には、上記有機顔料の他、上記反射塗膜用塗料にも配合できる配合剤、例えば、透明バインダー樹脂、該透明バインダー樹脂を分散し又は溶解する溶剤、硬化剤、硬化促進剤、添加剤を必要に応じて配合してもよい。更に、上記透明着色塗膜用塗料は、得られる透明着色塗膜が最外層になるため、汚れ防止機能を付与するのが好ましく、例えば、フッ素系やシリコン系等の撥水性付与剤、酸化ケイ素等の親水性付与剤等が配合されてもよい。
なお、上記透明着色塗膜用塗料は、上記有機顔料と、必要に応じて適宜選択される各種成分とを混合することにより調製できる。
本発明の着色反射塗膜の形成方法において、上記透明着色塗膜用塗料を光再帰性透明塗膜表面に塗装した後に、該透明着色塗膜用塗料を乾燥させる。また、上記透明着色塗膜用塗料の塗装方法としては、特に制限されず、既知の塗装手段、例えば、スプレー塗装、ローラー塗装、刷毛塗装、スクリーン印刷等が利用できる。なお、得られる透明着色塗膜の膜厚(乾燥膜厚)は、特に制限されず、通常10〜100μmの範囲が適当であり、12〜30μm程度が好ましい。透明着色塗膜の膜厚が10μm未満では、反射光の着色が薄くなる場合があり、一方、100μmを超えると、反射光の輝度が低下する場合がある。
本発明の着色反射塗膜の形成方法において、有機顔料は、その種類によって異なるものの、上記透明着色塗膜固形分中、通常5〜30体積%であることが適当であり、10〜20体積%であることが好ましい。
なお、透明着色塗膜固形分には、有機顔料の他、バインダー樹脂、更に必要に応じて配合される不揮発分の硬化剤、硬化促進剤、添加剤、撥水性付与剤、親水性付与剤が含まれ得る。
次に、本発明の着色反射塗膜について詳細に説明する。本発明の着色反射塗膜は、アルミニウム粉末及び透明フレーク状ガラス粉末を含有する反射塗膜、透明ガラスビーズを含有する光再帰性透明塗膜、及び有機顔料を含有する透明着色塗膜を順に備えることを特徴とする。例えば、本発明の着色反射塗膜は、上述の形成方法に従って製造でき、これによって、反射塗膜が基材表面上に位置するように着色反射塗膜が形成されるため、本発明の着色反射塗膜は、再帰性反射の性質を持ち、更には、有機顔料に基づき着色された反射光が鮮明に視認できるようになる。
図1は、本発明の着色反射塗膜の一例の断面図である。図示例の着色反射塗膜1は、基材2表面上に形成された反射塗膜3と、該反射塗膜3上に形成された光再帰性透明塗膜4と、該光再帰性透明塗膜4上に形成された透明着色塗膜5とを備える。
また、図示例の着色反射塗膜1においては、光再帰性透明塗膜4内で、透明ガラスビーズ6が単一層を形成するように密に配置されているため、乱反射が起こり難くなり、より再帰性が高く、輝度の高い反射光が得られるので望ましい。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明は下記の実施例によって何ら限定されるものではない。なお、下記例中、「部」及び「%」は、光透過率及び体積基準の場合を除き、それぞれ「質量部」及び「質量%」を意味しており、体積基準の場合には、「体積%」であることを明示する。
実施例及び比較例では、以下に示す塗料を用いた。なお、塗料の粘度は、ストーマー粘度計を用いて測定された。
<反射塗膜用塗料A>
アクリル樹脂溶液注1) 50部
アルミニウム粉末注2) 15部
透明フレーク状ガラス粉末注3) 20部
分散安定剤注4) 3部
消泡剤注5) 1部
有機溶剤注6) 11部
上記反射塗膜用塗料Aの処方に従う混合物を攪拌機にて分散し、ツブ30μm以下、粘度85KU(25℃)の反射塗膜用塗料Aを調製した。
<反射塗膜用塗料B>
アクリル樹脂溶液注1) 51部
アルミニウム粉末注2) 34部
分散安定剤注4) 4部
消泡剤注5) 1部
有機溶剤注6) 10部
上記反射塗膜用塗料Bの処方に従う混合物を攪拌機にて分散し、ツブ30μm以下、粘度85KU(25℃)の反射塗膜用塗料Bを調製した。
<反射塗膜用塗料C>
アクリル樹脂溶液注1) 35部
透明フレーク状ガラス粉末注3) 50部
分散安定剤注4) 4部
消泡剤注5) 1部
有機溶剤注6) 10部
上記反射塗膜用塗料Cの処方に従う混合物を攪拌機にて分散し、ツブ30μm以下、粘度85KU(25℃)の反射塗膜用塗料Cを調製した。
<透明塗膜用塗料A>
アクリル樹脂溶液注1) 26部
透明ガラスビーズ注7) 60部
分散安定剤注4) 4部
消泡剤注5) 1部
有機溶剤注6) 9部
上記透明塗膜用塗料Aの処方に従う混合物を混合し、粘度87KU(25℃)の透明塗膜用塗料Aを調製した。
<透明黄色塗膜用塗料A>
アクリル樹脂溶液注1) 60部
イソインドリン系有機顔料注8) 5部
分散安定剤注4) 2部
消泡剤注5) 1部
有機溶剤注6) 32部
上記透明黄色塗膜用塗料Aの処方に従う混合物を三本ローラーにて練合し、ツブ1μm以下、粘度92KU(25℃)の透明黄色塗膜用塗料Aを調製した。なお、透明黄色塗膜固形分中に含まれる有機顔料の含有量は、16.85体積%であった。また、透明黄色塗膜用塗料Aを、透明黄色塗膜の乾燥膜厚が12μmになるように塗装し、乾燥後のその光透過率は、MECHATRONIC社製「RC-2000」にて測定したところ、73%であった。
<透明橙色塗膜用塗料B>
アクリル樹脂溶液注1) 60部
イソインドリン系有機顔料注8) 3.6部
ペリレン系有機顔料注9) 0.4部
分散安定剤注4) 2部
消泡剤注5) 1部
有機溶剤注6) 33部
上記透明橙色塗膜用塗料Bの処方に従う混合物を三本ローラーにて練合し、ツブ1μm以下、粘度92KU(25℃)の透明橙色塗膜用塗料Bを調製した。なお、透明橙色塗膜固形分中に含まれる有機顔料の含有量は、13.95体積%であった。また、透明橙色塗膜用塗料Bを、透明橙色塗膜の乾燥膜厚が12μmになるように塗装し、乾燥後のその光透過率は、MECHATRONIC社製「RC-2000」にて測定したところ、47%であった。
<透明赤色塗膜用塗料C>
アクリル樹脂溶液注1) 60部
ペリレン系有機顔料注9) 5部
分散安定剤注4) 2部
消泡剤注5) 1部
有機溶剤注6) 32部
上記透明赤色塗膜用塗料Cの処方に従う混合物を三本ローラーにて練合し、ツブ1μm以下、粘度92KU(25℃)の透明赤色塗膜用塗料Cを調製した。なお、透明赤色塗膜固形分中に含まれる有機顔料の含有量は、16.85体積%であった。また、透明赤色塗膜用塗料Cを、透明赤色塗膜の乾燥膜厚が12μmになるように塗装し、乾燥後のその光透過率は、MECHATRONIC社製「RC-2000」にて測定したところ、28%であった。
<透明緑色塗膜用塗料D>
アクリル樹脂溶液注1) 60部
塩素化銅フタロシアニン系有機顔料注10) 6部
分散安定剤注4) 2部
消泡剤注5) 1部
有機溶剤注6) 31部
上記透明緑色塗膜用塗料Dの処方に従う混合物を三本ローラーにて練合し、ツブ1μm以下、粘度92KU(25℃)の透明緑色塗膜用塗料Dを調製した。なお、透明緑色塗膜固形分中に含まれる有機顔料の含有量は、19.6体積%であった。また、透明緑色塗膜用塗料Dを、透明緑色塗膜の乾燥膜厚が12μmになるように塗装し、乾燥後のその光透過率は、MECHATRONIC社製「RC-2000」にて測定したところ、19%であった。
<透明青色塗膜用塗料E>
アクリル樹脂溶液注1) 60部
塩素化銅フタロシアニン系有機顔料注11) 4部
分散安定剤注4) 2部
消泡剤注5) 1部
有機溶剤注6) 33部
上記透明青色塗膜用塗料Eの処方に従う混合物を三本ローラーにて練合し、ツブ1μm以下、粘度92KU(25℃)の透明青色塗膜用塗料Eを調製した。なお、透明青色塗膜固形分中に含まれる有機顔料の含有量は、13.95体積%であった。また、透明青色塗膜用塗料Eを、透明青色塗膜の乾燥膜厚が12μmになるように塗装し、乾燥後のその光透過率は、MECHATRONIC社製「RC-2000」にて測定したところ、11%であった。
<配合剤一覧>
注1)綜研化学社製商品名「サーモテックEM」,固形分50%
注2)東洋アルミニウム社製「MS−750」,平均粒子径9μm
注3)メルクジャパン社製「Miraval 5311 Scenic White」,表面が酸化チタンで被覆されたフレーク状ガラス粉末,平均粒子径30μm,平均厚さ1μm
注4)ビックケミー社製「BYK―111」
注5)ビックケミー社製「BYK―052」
注6)キシレン,ソルベッソ,ブチルセロソルブの等量混合物
注7)球状,平均粒子径60μm,屈折率2.3
注8)ランクセス社製「BAY FAST YELLOW Y-5688」,平均粒子径80nm
注9)クラリアント社製「PV FAST RED B」,平均粒子径35nm
注10)BASF社製「HELIOGEN GREEN L9361」,平均粒子径83nm
注11)BASF社製「HELIOGEN BLUE 7085」,平均粒子径160nm
(実施例1)
紗材100メッシュの刷版を使用して、試験板表面に反射塗膜用塗料Aをスクリーン印刷し、次いで反射塗膜用塗料Aを乾燥させ、膜厚13μmの反射塗膜を形成した。なお、反射塗膜固形分中に含まれるアルミニウム粉末とフレーク状ガラス粉末の体積比は、アルミニウム粉末:フレーク状ガラス粉末=(100:134)であり、また、反射塗膜固形分中に含まれるアルミニウム粉末及びフレーク状ガラス粉末の合計含有量は、63.1体積%であった。
次いで、紗材150メッシュの刷版を使用して、得られた反射塗膜表面に透明塗膜用塗料Aをスクリーン印刷し、該透明塗膜用塗料Aを乾燥させ、膜厚62μmの光再帰性透明塗膜を形成した。なお、光再帰性透明塗膜固形分中に含まれる透明ガラスビーズの含有量は、71.0体積%であり、また、該透明ガラスビーズは、図1に示されるように、光再帰性透明塗膜内で単一層を形成するように密に定着されていた。
その後、紗材200メッシュの刷版を使用して、得られた光再帰性透明塗膜表面に透明黄色塗膜用塗料Aをスクリーン印刷し、該透明黄色塗膜用塗料Aを乾燥させ、膜厚12μmの透明黄色塗膜を形成し、着色反射塗膜が得られた。
(実施例2)
透明黄色塗膜用塗料Aに代えて、透明橙色塗膜用塗料Bを透明着色塗膜用塗料として用いる以外は、実施例1と同様にして、着色反射塗膜を得た。
(実施例3)
透明黄色塗膜用塗料Aに代えて、透明赤色塗膜用塗料Cを透明着色塗膜用塗料として用いる以外は、実施例1と同様にして、着色反射塗膜を得た。
(実施例4)
透明黄色塗膜用塗料Aに代えて、透明緑色塗膜用塗料Dを透明着色塗膜用塗料として用いる以外は、実施例1と同様にして、着色反射塗膜を得た。
(実施例5)
透明黄色塗膜用塗料Aに代えて、透明青色塗膜用塗料Eを透明着色塗膜用塗料として用いる以外は、実施例1と同様にして、着色反射塗膜を得た。
(比較例1)
反射塗膜用塗料Aに代えて反射塗膜用塗料Bを用いる以外は、実施例3と同様にして、着色反射塗膜を得た。
(比較例2)
反射塗膜用塗料Aに代えて反射塗膜用塗料Cを用いる以外は、実施例3と同様にして、着色反射塗膜を得た。
実施例1〜5及び比較例1〜2の着色反射塗膜に関し、反射輝度及び反射色を簡易評価した。結果を表1に示す。
なお、反射性能(反射輝度)は、JIS Z 9117 8.3(反射性能の測定)に準拠して測定された。その単位(再帰性反射係数)は、cd/lx/m2である。また、観測角は0.2°で、入射角は5°である。
また、反射色については、15mの距離から着色反射塗膜が形成された試験板に向けて、110V、200Wの投光器にて光を照射し、その反射光の色の鮮明さを男性健常者3名の肉眼による目視観察にて判定した。
表1から明らかなように、本発明の形成方法によって得られた着色反射塗膜及び本発明の着色反射塗膜(実施例1〜5)は、その再帰性反射係数が、いずれもJIS Z 9117 5.2(反射性能)のタイプ1−A−bに規定される値を超えているため、光再帰性反射の性質を持ち、輝度の高い塗膜であることが分かる。また、実施例1〜5の着色反射塗膜によれば、有機顔料に基づき着色された反射光が鮮明に視認できることも分かる。
一方、反射塗膜に、透明フレーク状ガラス粉末が含まれず、アルミニウム粉末のみを含有してなる比較例1の着色反射塗膜、及び、反射塗膜に、アルミニウム粉末が含まれず、透明フレーク状ガラス粉末のみを含有してなる比較例2の着色反射塗膜は、いずれもJIS Z 9117 5.2(反射性能)のタイプ1−A−bに規定される値を下回るため、輝度が低いことが分かる。また、比較例1〜2の着色反射塗膜では、反射光が白っぽいことも分かる。
本発明の形成方法によって得られた着色反射塗膜及び本発明の着色反射塗膜は、再帰性反射の性質を持ち、有彩色が鮮明に視認できる着色反射塗膜であるため、道路周辺に設置される構造物、具体的には道路標識、案内標識、視線誘導標識、防護柵等や又はそれらの構成部材に適用される塗膜として好適に利用できる。
1 着色反射塗膜
2 基材
3 反射塗膜
4 光再帰性透明塗膜
5 透明着色塗膜
6 透明ガラスビーズ

Claims (5)

  1. 反射塗膜、光再帰性透明塗膜及び透明着色塗膜を順に備える着色反射塗膜の形成方法であって、
    (1)基材表面に、アルミニウム粉末及び透明フレーク状ガラス粉末を含有する反射塗膜用塗料を塗装し、反射塗膜を形成する工程と、
    (2)前記反射塗膜表面に、透明ガラスビーズを含有する透明塗膜用塗料を塗装し、光再帰性透明塗膜を形成する工程と、
    (3)前記光再帰性透明塗膜表面に、有機顔料を含有する透明着色塗膜用塗料を塗装し、透明着色塗膜を形成する工程と
    を含むことを特徴とする着色反射塗膜の形成方法。
  2. 前記反射塗膜固形分中に含まれるアルミニウム粉末と透明フレーク状ガラス粉末の体積比が、アルミニウム粉末:透明フレーク状ガラス=(100:100〜180)であり、且つ、前記アルミニウム粉末と前記透明フレーク状ガラス粉末の合計が、前記反射塗膜固形分中、30〜80体積%であることを特徴とする請求項1に記載の着色反射塗膜の形成方法。
  3. 前記透明ガラスビーズが、前記光再帰性透明塗膜内に単一層を形成するように密に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の着色反射塗膜の形成方法。
  4. 前記光再帰性透明塗膜の形成工程において、前記透明塗膜用塗料がスクリーン印刷法によって前記反射塗膜表面に塗装されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の着色反射塗膜の形成方法。
  5. アルミニウム粉末及び透明フレーク状ガラス粉末を含有する反射塗膜、透明ガラスビーズを含有する光再帰性透明塗膜、及び有機顔料を含有する透明着色塗膜を順に備えることを特徴とする着色反射塗膜。
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