JP2014016014A - クリープ防止軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸受稼動における温度上昇に伴い軸受箱の軸受嵌入孔と軸受との間に隙間が生じるとともに軸受稼動の振動に伴って、軸受箱の軸受嵌入孔の内周面と軸受の外輪のつれ廻りを抑制してクリープを防止する軸受とする。
【解決手段】廻り止め部材30は、軸受箱40の溝穴44と係合することで外輪14の廻り止めとなる突起部32と、突起部32と連結されるとともに外輪14の外周面14bから径方向内方に向かって開口される挿入穴15に挿入される軸部38と、を有しており、突起部32は、少なくとも表面が合成樹脂で形成されるとともに、軸部38の径方向外方に向かって張り出して軸受箱40の溝穴の内周面に当接する張出部位32aを有しており、軸部38における外輪14と対向する外輪14対向面には、軸部38の外周面38aと隣接して環状の開口空間をなす第1ポケット34が形成されている。
【選択図】図4

Description

この発明はクリープ防止軸受に関する。
従来、軸受箱の軸受嵌入孔の内周面に端部から軸方向へ溝穴が形成され、前記軸受嵌入孔に嵌合する軸受の外輪に前記溝穴に係合する廻り止め部材が配設されるクリープ防止軸受が知られている(例えば、特許文献1参照)。上記構成の廻り止め部材は、外輪に配設されており軸受箱の溝穴と係合する。これにより、軸受稼動における温度上昇に伴い軸受嵌入孔と軸受との間に隙間が生じた場合でも、軸受の外輪のつれ廻りを抑制する。これにより、クリープの防止を図る。
実開平3−78131号公報
しかしながら、上記特許文献1における廻り止め部材は、軸受箱の溝穴との間に隙間を有していることから軸受稼動の振動に伴って、軸受箱の軸受嵌入孔の内周面と、軸受の外輪間に微少振動によるつれ廻りが発生するおそれがある。そのため、クリープの防止は、更なる改善点を有している。
而して、本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、軸受稼動における温度上昇に伴い軸受箱の軸受嵌入孔と軸受との間に隙間が生じるとともに軸受稼動の振動に伴って、軸受箱の軸受嵌入孔の内周面と軸受の外輪のつれ廻りを抑制してクリープを防止する軸受とすることにある。
上記課題を解決するために、本発明のクリープ防止軸受は次の手段をとる。
先ず、第1の発明に係るクリープ防止軸受は、軸受箱の軸受嵌入孔の内周面に端部から軸方向へ溝穴が形成され、前記軸受嵌入孔に嵌合する軸受の外輪に前記溝穴に係合する廻り止め部材が配設されるクリープ防止軸受であって、前記廻り止め部材は、前記軸受箱の溝穴と係合することで前記外輪の廻り止めとなる突起部と、該突起部と連結されるとともに前記外輪の外周面から径方向内方に向かって開口される挿入穴に挿入される軸部と、を有しており、前記突起部は、少なくとも表面が合成樹脂で形成されるとともに、前記軸部の径方向外方に向かって張り出して前記軸受箱の溝穴の内周面に当接する張出部位を有しており、該張出部位における前記外輪と対向する外輪対向面には、前記軸部の外周面と隣接して環状の開口空間をなす第1ポケットが形成されていることを特徴とする。
この第1の発明によれば、軸受稼動における温度上昇に伴い軸受嵌入孔と軸受との間に隙間が生じて軸受の外輪がつれ廻りしようとしたときでも、廻り止め部材の突起部が溝穴に係合してつれ廻りを阻止することができる。
また、突起部は、軸部の径方向外方に向かって張り出して軸受箱の溝穴の内周面に当接する張出部位を有している。これにより、張出部位は、突起部と溝穴の隙間を無くす。そのため、軸受稼動の振動に伴って、軸受箱の軸受嵌入孔の内周面と、軸受の外輪間に微少振動によるつれ廻りを抑制し得る。
更に、突起部は、少なくとも表面が合成樹脂で形成されている。そのため軸受箱の溝穴を傷つけることを抑制し得る。また合成樹脂は、金属製の軸受や軸受箱より線膨張係数が大きい。そのため、張出部位は、軸受稼動における温度上昇に伴い軸受箱の溝穴が膨張した場合でも、溝穴の内周面に当接する状態を保持する。よって、上記構成は、軸受の温度上昇が見込まれる場合でも、突起部と溝穴の隙間を無くし、軸受箱に対する外輪のつれ廻りを抑制してクリープを防止し得る。
以上より、軸受稼動における温度上昇に伴い軸受箱の軸受嵌入孔と軸受との間に隙間が生じるとともに軸受稼動の振動に伴って、軸受箱の軸受嵌入孔の内周面と軸受の外輪のつれ廻りを抑制してクリープを防止する軸受とすることができる。
また、廻り止め部材の軸部は、外輪の挿入穴に挿入する際に、その外周面が削れ等によっていわゆるバリを発生するおそれがある。係るバリは、軸受の稼動の振動などによって軸受内に浸入し、軸受の損傷をきたすおそれがある。これに対し、突起部の張出部位における外輪と対向する外輪対向面には、軸部の外周面と隣接して環状の開口空間をなす第1ポケットが形成されている。そのため、上記構成は、バリが発生した場合でも、バリを第1ポケットに閉じ込めることができるため軸受の信頼性の向上を図り得る。
次に、第2の発明に係るクリープ防止軸受は、上述した第1の発明において、前記軸受箱の溝穴と、前記外輪に配設される廻り止め部材の突起部と、の少なくとも何れか一方の形状は、前記外輪の軸線に対し傾斜するテーパー面が形成されていることを特徴とする。
この第2の発明によれば、軸受箱の溝穴と、突起部の少なくとも何れか一方の形状は、外輪の軸線に対し傾斜するテーパー面が形成されている。これにより、合成樹脂製の突起部は、軸受箱の溝穴に対し弾性変形させながら圧入する構成となる。そのため、突起部と溝穴の隙間をより一層無くすことができる。また、突起部と溝穴が接触する部位は、テーパー面とすることで接触面積を大きくすることができる。そのため、軸受稼動における突起部への面圧を抑制することができる。
次に、第3の発明に係るクリープ防止軸受は、上述した第1の発明又は第2の発明において、前記軸部は、少なくとも表面が合成樹脂で形成されていることを特徴とする。
この第3の発明によれば、軸部は、少なくとも表面が合成樹脂で形成されている。軸部は、表面を合成樹脂とすることで外輪の挿入穴に挿入する際、その外周面の削れ等によるバリを抑制し得る。また、軸部を外輪の挿入穴に挿入する際に、軸部の合成樹脂が弾性変形して挿入するため軸部の寸法誤差の吸収をし得るため、組み付け作業が容易となる。
次に、第4の発明に係るクリープ防止軸受は、上述した第3の発明において、前記廻り止め部材は、全体が合成樹脂で形成されていることを特徴とする。
この第4の発明によれば、廻り止め部材の突起部、軸部の構成を全て合成樹脂にすることで成形性の向上を図ることができる。また材料コストの抑制をし得る。
次に、第5の発明に係るクリープ防止軸受は、上述した第1の発明から第4の発明のいずれかにおいて、前記軸部の外周面と前記挿入穴の内周面との少なくとも一方の面には、環状の溝が形成されることにより、前記軸部の外周面と前記挿入穴の内周面との間に環状空間をなす第2ポケットを有していることを特徴とする。
この第5の発明によれば、軸部の外周面と挿入穴の内周面との間に環状空間をなす第2ポケットを有している。そのため、軸部の外周面の削れ等によるバリを第2ポケットにおいても閉じ込めることができる。
次に、第6の発明に係るクリープ防止軸受は、上述した第5の発明において、第2ポケットは、前記挿入穴の内周面に環状の溝で形成されることにより、前記軸部の外周面との間に環状空間をなすことを特徴とする。
この第6の発明によれば、第2ポケットは、挿入穴の内周面に環状の溝で形成されることにより軸部の外周面との間に環状空間をなしている。すなわち、外輪の挿入穴の方が溝加工がしやすい。そのため、好適に第2ポケットを形成し得る。
本発明は上記各発明の手段をとることにより、軸受稼動における温度上昇に伴い軸受箱の軸受嵌入孔と軸受との間に隙間が生じるとともに軸受稼動の振動に伴って、軸受箱の軸受嵌入孔の内周面と軸受の外輪のつれ廻りを抑制してクリープを防止する軸受とすることができる。
実施形態1に係るクリープ防止軸受の正面図である。 図1のII−II線の軸方向断面図である。 図2のIII部を拡大してクリープ防止軸受の一部を示した部分的な軸方向断面図ある。 実施形態1に係るクリープ防止軸受の分解斜視図である。 実施形態1に係るクリープ防止軸受が軸受箱に嵌合された状態を示した部分斜視図である。 図2のVI部を拡大して実施形態2に係るクリープ防止軸受の一部を示した部分的な軸方向断面図ある。 図2のVII部を拡大して実施形態3に係るクリープ防止軸受の一部を示した部分的な軸方向断面図ある。 図2のVIII部を拡大して実施形態4に係るクリープ防止軸受の一部を示した部分的な軸方向断面図ある。
[実施形態1]
本発明の実施形態1を図1から図5にしたがって説明する。なお、実施形態1のクリープ防止軸受10は、軸受箱40に嵌合される深溝玉軸受を用いて説明する。図1に示すように、実施例1に係るクリープ防止軸受10は、軸受箱40の軸受嵌入孔42に嵌合されている。
軸受箱40は、図1、2に図示されるようにクリープ防止軸受10を嵌合して支持する部材である。軸受箱40は、軽量化の観点からアルミニウム合金で構成されている。軸受箱40には、クリープ防止軸受10を嵌合させる軸受嵌入孔42が開口形成されている。
軸受嵌入孔42の内周面42aには、図3、4に図示されるように端部から軸方向へ向かって切欠かれた溝穴44が形成されている。溝穴44は、後述するクリープ防止軸受10の外輪14に配設される廻り止め部材30と係合する部位である。溝穴44は、図4、5に図示されるように外輪14が軸受嵌入孔42に嵌合される外輪14の軸線に対し傾斜するテーパー面からなる内周面44aが形成されている。テーパー面からなる内周面44aは、複数形成されており、軸受嵌入孔42の内周面42aの端部から軸方向へ向かって互いに交差する方向に漸次傾斜している。
クリープ防止軸受10は、図2、3に図示されるように内輪12と、外輪14と、複数の転動体16と、シール18と、保持器20と、を有している。内輪12は、軸受鋼からなり、外周面に内輪軌道面12aを有する。外輪14は、軸受鋼からなり、内周面に外輪軌道面14aを有する。転動体16は、内輪軌道面12aと外輪軌道面14aとの間に転動自在に複数、配設される。シール18は、内輪12と外輪14の間の軸方向両端の開口部を塞いで密封する部材である。シール18は、シール18の先端が内輪と接触しない非接触形が適用されている。なお、シール18が密封する態様は、種々あり非接触形以外に、シール18の先端が内輪と接触して密封する接触形も適用できる。保持器20は、複数の転動体16を内輪軌道面12a上の周方向に間隔をおいた配設状態で軸方向一方側から転動可能に保持する。なお、この実施例では、転動体16は、ボールとされている。
外輪14は、その外周面14bから径方向内方に向かって開口される挿入穴15が形成されている。また、挿入穴15の内周面15aには、環状溝15bが形成されている。
クリープ防止軸受10の外輪14には、軸受嵌入孔42に嵌合する際に溝穴44に係合する廻り止め部材30が配設される。廻り止め部材30は、突起部32と、軸部38と、を有している。廻り止め部材30は、突起部32と軸部38の全体が合成樹脂で一体に形成されている。
突起部32は、図3〜5に図示されるように軸受箱40の溝穴44と係合することで外輪14の廻り止めとなる部材である。突起部32は、合成樹脂で形成されている。突起部32は、軸部38の径方向外方に向かって張り出して軸受箱40の溝穴44の内周面44aに当接する張出部位32aを有している。張出部位32aは、突起部32が外輪14の外周面14b上に配設される状態において、外輪14の軸線に対し傾斜するテーパー面36が形成されており、軸部38の軸方向から見て略三角形状に形成されている。また、張出部位32aにおける外輪14と対向する外輪対向面32bには、軸部38の外周面38aと隣接して環状の開口空間をなす第1ポケット34が形成されている。
軸部38は、外輪14の挿入穴15に挿入可能な棒状の部位である。軸部38は、突起部32と一体的に連結されている。軸部38は、合成樹脂からなり、挿入穴15と略同径の径に形成された軸状部材が、突起部32の外輪対向面32bから鉛直に延出形成されている。
クリープ防止軸受10は、外輪14に廻り止め部材30をはめ込むと、軸部38の外周面38aと挿入穴15の内周面15aとの間に環状溝15bが配設されることで環状空間をなす第2ポケット39が形成される。
このように、実施形態1に係るクリープ防止軸受10によれば、クリープ防止軸受10の稼動(軸受稼動)における温度上昇に伴い軸受嵌入孔42とクリープ防止軸受10のとの間に隙間が生じてクリープ防止軸受10の外輪14がつれ廻りしようとしたときでも、廻り止め部材30の突起部32が溝穴44に係合してつれ廻りを阻止することができる。
また、突起部32は、軸部38の径方向外方に向かって張り出して軸受箱40の溝穴44の内周面44aに当接する張出部位32aを有している。これにより、張出部位32aは、突起部32と溝穴44の隙間を無くす。そのため、軸受稼動の振動に伴って、軸受箱40の軸受嵌入孔42の内周面42aと、軸受の外輪14間に微少振動によるつれ廻りを抑制し得る。
更に、突起部32は、少なくとも表面が合成樹脂で形成されている。そのため軸受箱40の溝穴44を傷つけることを抑制し得る。また合成樹脂は、金属製の軸受や軸受箱40より線膨張係数が大きい。そのため、張出部位32aは、軸受稼動における温度上昇に伴い軸受箱40の溝穴44が膨張した場合でも、溝穴44の内周面44aに当接する状態を保持する。よって、上記構成は、クリープ防止軸受10の温度上昇が見込まれる場合でも、突起部32と溝穴44の隙間を無くし、軸受箱40に対する外輪14のつれ廻りを抑制してクリープを防止し得る。
以上より、軸受稼動における温度上昇に伴い軸受箱40の軸受嵌入孔42とクリープ防止軸受10との間に隙間が生じるとともに軸受稼動の振動に伴って、軸受箱40の軸受嵌入孔42の内周面42aと軸受の外輪14のつれ廻りを抑制してクリープを防止する軸受とすることができる。
また、廻り止め部材30の軸部38は、外輪14の挿入穴15に挿入する際に、その外周面38aが削れ等によってバリを発生するおそれがある。係るバリは、軸受稼動の振動などによってクリープ防止軸受10内に浸入し、クリープ防止軸受10の損傷をきたすおそれがある。これに対し、突起部32の張出部位32aにおける外輪14と対向する外輪対向面には、軸部38の外周面38aと隣接して環状の開口空間をなす第1ポケット34が形成されている。そのため、上記構成は、バリが発生した場合でも、バリを第1ポケット34に閉じ込めることができるためクリープ防止軸受10の信頼性の向上を図り得る。
また、軸受箱40の溝穴44の形状は、外輪14の軸線に対し傾斜するテーパー面からなる内周面44aが形成されている。また、突起部32の形状は、外輪14の軸線に対し傾斜するテーパー面36が形成されている。これにより、合成樹脂製の突起部32は、軸受箱40の溝穴44に対し弾性変形させながら圧入する構成となる。そのため、突起部32と溝穴44の隙間をより一層無くすことができる。また、突起部32と溝穴44が接触する部位は、テーパー面36、内周面44aとすることで接触面積を大きくすることができる。そのため、軸受稼動における突起部32への面圧を抑制することができる。
また、軸部38は、少なくとも表面が合成樹脂で形成されている。軸部38は、表面を合成樹脂とすることで外輪14の挿入穴15に挿入する際、その外周面38aの削れ等によるバリを抑制し得る。また、軸部38を外輪14の挿入穴15に挿入する際に、軸部38の合成樹脂が弾性変形して挿入するため軸部38の寸法誤差の吸収をし得るため、組み付け作業が容易となる。
また、廻り止め部材30の突起部32、軸部38の構成を全て合成樹脂にすることで成形性の向上を図ることができる。また材料コストの抑制をし得る。
また、軸部38の外周面38aと挿入穴15の内周面15aとの間に環状空間をなす第2ポケット39を有している。そのため、軸部38の外周面38aの削れ等によるバリを第2ポケット39においても閉じ込めることができる。
また、第2ポケット39は、挿入穴15の内周面15aに環状溝15bが形成されることにより軸部38の外周面38aとの間に環状空間をなしている。すなわち、外輪14の挿入穴15の方が溝加工がしやすい。そのため、好適に第2ポケット39を形成し得る。
[実施形態2]
次に、本発明の実施形態2にかかるクリープ防止軸受210を図2、6にしたがって説明する。
実施形態2におけるクリープ防止軸受210の廻り止め部材230は、図6に図示されるように突起部232と、軸部238で一体的に連結されている。
突起部232は、合成樹脂で形成されている。軸部238は、金属製の棒状部材で形成されている。突起部232には、実施形態1の第1ポケット34と同様に第1ポケット234が形成されている。この実施形態2のその他の構成は実施形態1と同様に構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付して詳細な説明は省略する。
このように、実施形態2に係るクリープ防止軸受210によれば、実施形態1と同様の作用効果を有することができる。また、軸部238が金属性の棒状部材を適用することにより廻り止め部材230としての剛性も確保しやすい。軸部238は、金属製の棒状部材であることから外輪14の挿入穴15に挿入する際に、軸部238の外周面238aが削れ等によってバリを発生するおそれがある。しかしながら、第1ポケット234に閉じ込めることができるためクリープ防止軸受210の信頼性の向上を図り得る。
[実施形態3]
次に、本発明の実施形態3にかかるクリープ防止軸受310を図2、7にしたがって説明する。
実施形態3におけるクリープ防止軸受310の廻り止め部材330は、図7に図示されるように突起部332と、軸部338が一体に形成されている。突起部332は、内部に金属製の第1芯部333aが構成され、その表面に合成樹脂部333bが構成されている。軸部338は、内部に金属製の第2芯部337aが構成され、その表面に合成樹脂部337bが構成されている。
第1芯部333aと第2芯部337aは一体に構成されている。また、合成樹脂部333bと合成樹脂部337bは一体に構成されている。この実施形態3のその他の構成は実施形態1と同様に構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付して詳細な説明は省略する。
このように、実施形態3に係るクリープ防止軸受310によれば、実施形態1と同様の作用効果を有することができる。また、突起部332は、内部に金属製の第1芯部333a構成されている。また、軸部338は、内部に金属製の第2芯部が構成されている。これにより、廻り止め部材330としての剛性も確保し得る。
一方、突起部332の表面は、合成樹脂部333bが構成されている。また、軸部338の表面は、合成樹脂部337bが構成されている。そのため、突起部332の合成樹脂部333bは、軸受箱40の溝穴44に対し弾性変形しながら圧入する構成となる。これにより、突起部332と溝穴44の隙間をより一層無くすことができる。軸部338の合成樹脂部337bは、外輪14の挿入穴15に挿入する際に、弾性変形して挿入するため軸部338の寸法誤差の吸収をし得るため、組み付け作業が容易となる。
[実施形態4]
次に、本発明の実施形態4にかかるクリープ防止軸受410を図2、8にしたがって説明する。実施形態1においては、図3に図示されるように第2ポケット39が、挿入穴15の内周面15aに環状溝15bが形成されることにより、軸部38の外周面38aとの間に環状空間をなす態様について示した。しかしながら、第2ポケット39は、軸部38の外周面38aと挿入穴15の内周面15aとの少なくとも一方の面に環状の溝が形成されていればよく、次のような構成でもよい。
図8に図示されるように軸部438は、軸部438の外周面438aに環状の環状溝438bで形成されることにより、挿入穴15の内周面15aとの間に環状空間をなす第2ポケット39が形成されている。この実施形態4のその他の構成は実施形態1と同様に構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付して詳細な説明は省略する。
このように、実施形態4に係るクリープ防止軸受410によれば、実施形態1と同様の作用効果を有することができる。また、軸部438の外周面438aの削れ等によるバリを第2ポケット39においても閉じ込めることができる。また、軸部438の外周面438aは、第2ポケット39の形成により凹凸状をなす。そのため、軸部438は、外輪14の挿入穴15に挿入するときに、軸部438の合成樹脂がより一層弾性変形しやすくなり、組み付け作業がより容易となる。
以上、本発明の実施形態1から4について説明したが、本発明のクリープ防止軸受は、本実施の形態に限定されず、その他各種の形態で実施することができるものである。
例えば、本実施形態1から4の転動体16は、ボールとして構成するものについて示したがこれに限定されない。転動体は、ころであってもよい。
また、軸受箱の溝穴と、外輪に配設される廻り止め部材の突起部と、の少なくとも何れか一方の形状が外輪の軸線に対し傾斜するテーパー面が形成されていればよい。すなわち、上記構成の何れか一方は、外輪の軸線に対し平行の面であっても突起部の合成樹脂が軸受箱の溝穴に対し弾性変形しながら圧入する構成であればよい。
また、軸部の外周面と挿入穴の内周面との少なくとも一方の面には、環状の溝が形成されることにより、軸部の外周面と挿入穴の内周面との間に環状空間をなす第2ポケットを有している態様について示したが、第2ポケットを有さない構成であってもよい。
10 クリープ防止軸受
12 内輪
12a 内輪軌道面
14 外輪
14a 外輪軌道面
14b 外輪の外周面
15 挿入穴
15a 挿入穴の内周面
15b 環状溝
16 転動体
18 シール
20 保持器
30 廻り止め部材
32 突起部
32a 張出部位
32b 外輪対向面
34 第1ポケット
36 テーパー面
38 軸部
38a 軸部の外周面
38b 環状溝
39 第2ポケット
40 軸受箱
42 軸受嵌入孔
42a 軸受嵌入孔の内周面
44 溝穴
44a 溝穴の内周面(溝穴のテーパー面)
210 クリープ防止軸受
230 廻り止め部材
232 突起部
234 第1ポケット
238 軸部
238a 軸部の外周面
310 クリープ防止軸受
330 廻り止め部材
332 突起部
333a 第1芯部
333b 合成樹脂部
338 軸部
337a 第2芯部
337b 合成樹脂部
438 軸部
438a 軸部の外周面
438b 環状溝

Claims (6)

  1. 軸受箱の軸受嵌入孔の内周面に端部から軸方向へ溝穴が形成され、前記軸受嵌入孔に嵌合する軸受の外輪に前記溝穴に係合する廻り止め部材が配設されるクリープ防止軸受であって、
    前記廻り止め部材は、
    前記軸受箱の溝穴と係合することで前記外輪の廻り止めとなる突起部と、
    該突起部と連結されるとともに前記外輪の外周面から径方向内方に向かって開口される挿入穴に挿入される軸部と、を有しており、
    前記突起部は、少なくとも表面が合成樹脂で形成されるとともに、前記軸部の径方向外方に向かって張り出して前記軸受箱の溝穴の内周面に当接する張出部位を有しており、
    該張出部位における前記外輪と対向する外輪対向面には、前記軸部の外周面と隣接して環状の開口空間をなす第1ポケットが形成されていることを特徴とするクリープ防止軸受。
  2. 請求項1に記載のクリープ防止軸受であって、
    前記軸受箱の溝穴と、前記外輪に配設される廻り止め部材の突起部と、の少なくとも何れか一方の形状は、前記外輪の軸線に対し傾斜するテーパー面が形成されていることを特徴とするクリープ防止軸受。
  3. 請求項1または請求項2に記載のクリープ防止軸受であって、
    前記軸部は、少なくとも表面が合成樹脂で形成されていることを特徴とするクリープ防止軸受。
  4. 請求項3に記載のクリープ防止軸受であって、
    前記廻り止め部材は、全体が合成樹脂で形成されていることを特徴とするクリープ防止軸受。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のクリープ防止軸受であって、
    前記軸部の外周面と前記挿入穴の内周面との少なくとも一方の面には、環状の溝が形成されることにより、前記軸部の外周面と前記挿入穴の内周面との間に環状空間をなす第2ポケットを有していることを特徴とするクリープ防止軸受。
  6. 請求項5に記載のクリープ防止軸受であって、
    第2ポケットは、前記挿入穴の内周面に環状の溝で形成されることにより、前記軸部の外周面との間に環状空間をなすことを特徴とするクリープ防止軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11391324B1 (en) * 2021-04-07 2022-07-19 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Creep mitigation design for bearing assembly

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