JP2014015814A - 二部材の取付機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】取付け状態をより強固に維持可能であり、且つ、取り付けや取り外しをする際には容易に着脱可能であって、1対の部材を互いに引き寄せられるように取付けることが可能な二部材の取付機構を提供することを課題とする。
【解決手段】一対の取付部材3,4のうちの一方側に係合部55を設け、他方側に被係合部23を設ける。ここで係合部55は、掛止片部68とガイド部69を有する弾性部材を備えた構造とする。また、被係合部23は、掛止片部68と係合するための係合受部26と、傾斜面部43とを備えた構造とする。そして、係合部55と被係合部23とは、一対の取付部材3,4を近接させると、ガイド部69が傾斜面部43に沿って移動し、ガイド部69の移動に伴って掛止片部68が係合受部23を乗り越え、その後に掛止片部68と係合受部23とが係合する係合状態となるものとする。
【選択図】図10

Description

本発明は、一対の取付部材を相互に引き寄せられるようにして取り付ける取付機構に関するものであり、特に戸板に対して引手を取り付けて引戸を形成する場合において好適な取付機構に関するものである。
住宅内の居室と廊下の境界となる部分、浴室やトイレの入り口となる部分、又は、収納の開口部分等に設けられる扉として、スライド移動によって開閉する引戸が広く一般に知られている。このような引戸には、通常、使用者が手軽に開閉操作を行えるように指等を掛けるための引手が形成されている。
このような引手を形成する方法として、戸板の表裏面にそれぞれ形成した凹部や、戸板を表裏方向に貫通するように形成した貫通孔等に、別途形成した引手金具等の取付部材を嵌め込んでネジ等で固定する方法が知られている。
しかしながら、この方法によると、完成した引手の表面又はその近傍にネジの頭部等が露出することとなるので、引戸の見栄えが悪くなってしまうことが懸念される。
また、戸板が木材で形成されている場合、夏冬の温度差等により膨張収縮してしまうことがある。したがって、上記したような方法によって引手を形成した場合、戸板が収縮してしまうことで、戸板の凹部や貫通孔に嵌め込んで固定した取付部材ががたついてしまうことがある。
そこで、引戸の外観を良好に維持し、且つ、取付部材のがたつきを防止する技術として、特許文献1に開示された技術がある。特許文献1に開示された技術では、戸板の表裏にそれぞれ取り付ける1対の引手部材の間に平面視が略「V」字状であるバネ部材を介在させ、1対の引手部材が互いに引き寄せられるように取り付けている。
具体的に説明すると、特許文献1に開示された技術では、1対の引手部材のうちの一方には、バネ部材の端部である「V」字型の頂点部分を固定している。このことにより、バネ部材は一方の引手部材に片持ち状に支持されている。また、他方の引手部材にはガイド孔を形成している。そして、2つの引手部材を戸板の厚さ方向で近接させることで、バネ部材の自由端側、すなわち、幅方向で所定間隔を空けて離間する1対の弾性片を引手部材に形成したガイド孔に挿通する。
ここで、特許文献1に開示された技術では、ガイド孔の内周における幅方向の長さが戸板の厚さ方向に進むにつれて狭くなる構成となっている。そのため、バネ部材の1対の弾性片をガイド孔へ押し込むと、幅方向で所定間隔を空けて離間する1対の弾性片がそれぞれガイド孔の内壁に押されて相互に近接するように縮められることとなる。したがって、1対の弾性片は、互いに近接するように縮まった状態でガイド孔の内側に位置することとなる。すると、このバネ部材は弾性を有することから、それぞれの弾性片が「V」字型の頂点部分を中心に回動して相互に離反する方向へと戻ろうとする。つまり、それぞれの弾性片は、「V」字型の頂点部分へと近づく方向であって、幅方向の外側へ向かう方向へと移動しようとする。
このため、それぞれの弾性片と接触する部分であるガイド孔の内周面を形成する部分には、「V」字型の頂点部分へと近づく方向と、外側へ向かう方向に力が加わることとなる。換言すると、バネ部材の一対の弾性片のそれぞれと接触する引手部材に対し、バネ部材の「V」字型の頂点部分を固定した引手部材へと近づく方向に力が作用することとなる。このことにより、1対の引手部材を互いに引き寄せられるように取り付けている。
このように、1対の引手部材が互いに引き寄せられるように取り付けると、ネジ等を使用することなく引手部材を戸板に固定できる。そのため、ネジ頭等が外部に露出することがなく、完成した引戸の外観を良好に維持できる。
加えて、仮に戸板が収縮したりしても、2つの引手部材が互いに引き寄せられる方向へ移動して引手の位置が自動調節されるので、引手部分ががたつくことがない。
特許4383849号公報
ところで、上記した従来技術の二部材の取付機構では、バネ部材のガイド孔への挿脱方向が戸板の厚さ方向となっている。そのため、一対の引手部材を戸板の厚さ方向で相対的に近接させるだけで、バネ部材をガイド孔へ挿入することができる。しかしながら、その反面、戸板に取付けた引手部材に対して取り外す方向、すなわち、戸板の厚さ方向であって外側へと向かう方向に力が加わると、バネ部材とガイド孔とが脱離する方向へと力が加わることとなる。そのため、比較的容易にバネ部材とガイド孔の係合が解除されてしまうという不満がある。
そこで本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑み、1対の部材を互いに引き寄せられるように取付けることでネジ等の部材を必要としない取付機構であって、取付け状態をより強固に維持可能であり、且つ、取り付けや取り外しをする際には容易に着脱可能な二部材の取付機構を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、板状の被取付部材の厚さ方向の一側面と他側面とにそれぞれ配置された一対の取付部材を備え、一方の取付部材に設けられた係合部を他方の取付部材に設けられた被係合部に係合させることにより、前記一対の取付部材が前記厚さ方向に移動可能で且つ相互に引き寄せられるようにして前記被取付部材に取り付けられる二部材の取付機構であって、前記係合部は、少なくとも一部が屈曲又は湾曲した状態で延在する弾性部材を備え、当該弾性部材は、連結形成される係止片部とガイド部とを有し、前記被係合部は、前記係止片部と係合するための係合受部と、前記厚さ方向に対して傾斜する傾斜面部とを備え、前記一対の取付部材を近接させることで前記ガイド部が前記傾斜面部に沿って移動し、当該ガイド部の移動に伴って前記係止片部が前記取付部材の近接方向とは異なる方向へ移動して前記係合受部を乗り越え、前記係止片部が前記係合受部を乗り越えた後に前記係止片部と前記係合受部とが係合する係合状態となるものであり、当該係合状態では、前記係止片部が当該係合受部を押圧することで前記一対の取付部材が相互に引き寄せられることを特徴とする二部材の取付機構である。
請求項1に記載の発明では、一対の取付部材にそれぞれ係合部と被係合部が設けられており、係合部の弾性部材が被係合部と係合するための係止片部の他にガイド部を備えている。そして、ガイド部は係止片部と連動する構成となっている。また、これら取付部材を近接させると、係合部のガイド部が被係合部の傾斜面部に沿って移動し、ガイド部と連動する係止片部が取付部材の近接方向とは異なる方向へと移動する。この移動により、係止片部が係合受部を乗り越え、その後に係止片部と係合受部とが係合する。
このように、係止片部が係合受部を乗り越えた後にこれらが係合する構成によると、係止片部と係合受部の係合状態を解除するためには、係止片部を一時的に係合受部を乗り越える方向へと移動させる必要が生じる。換言すると、1対の取付部材を互いに離反する方向へ移動させて取付部材を取り外すとき、係止片部が取付部材の離反方向に沿って移動しただけでは、係止片部と係合受部との係合が解除されないこととなる。このため、係止片部と係合受部とが係合解除され難くなり、係合状態をより強固に維持できるので、取付部材の取付け状態がより強固に維持されることとなる。
また本発明では、一対の取付部材を被取付部材の厚さ方向で相対的に近接、離反させるとき、この厚さ方向に沿って移動しようとする係止片部を、ガイド部と連動させることで係合受部を乗り越える方向に移動させる構成となっている。このように、係止片部をガイド部と連動させて移動方向を変更する構成とすると、係止片部が係合受部を乗り越えた後で係合受部と係合する場合であっても、取付部材を被取付部材の厚さ方向で相対的に近接、離反させるだけで、係止片部と係合受部とを係脱させることができる。そのため、係止片部が係合受部を乗り越えた後で係合受部と係合する構成としても、その係脱動作が煩雑化することがない。したがって、取付部材の被取付部材への取り付け、取り外しを比較的容易に実施できる。
請求項2に記載の発明は、前記被係合部は、前記厚さ方向とは異なる方向に突出する突出片部を有し、当該突出片部の側面の少なくとも一部に前記傾斜面部が形成されており、前記突出片部の側面のうちで前記傾斜面部と対向する位置にある側面を溝壁とし、前記厚さ方向とは異なる方向に延在する溝状部を有するものであって、前記ガイド部を前記傾斜面部に当接させた状態で一対の取付部材を相対的に近接させることにより、前記ガイド部の少なくとも一部が前記傾斜面部に接触した状態を維持しつつ前記傾斜面部に沿って移動し、前記突出片部を乗り越えた後、前記溝状部に嵌入されることを特徴とする請求項1に記載の二部材の取付機構である。
本発明の二部材の取付機構では、ガイド部が傾斜面部に沿って移動し、突出片部を乗り越えた後に溝状部に嵌入される。このようにガイド部が溝状部に嵌入された状態では、ガイド部は所定領域外へ位置ずれし難い状態となる。すなわち、ガイド部に対して微細な力が加わった程度では、ガイド部が所定領域からずれない状態となる。ここで、ガイド部は係止片部と連動する構成となっている。したがって、本発明の二部材の取付機構によると、ガイド部と連動する係止片部を所定位置から位置ずれし難くすることができる。
請求項3に記載の発明は、前記一対の取付部材には、一方の取付部材に設けられた位置決め用突起と、他方の取付部材に設けられた位置決め用凹部によって形成される移動規制手段が設けられており、前記位置決め用突起と前記位置決め用凹部の少なくとも一部が係合した状態では、一対の取付部材は、それぞれ、互いに近接する方向及び互いに離反する方向を除く方向への相対的な移動が制限されることを特徴とする請求項1又は2に記載の二部材の取付機構である。
かかる構成によると、一対の取付部材を被取付部材の厚さ方向で相対的に近接させて被取付部材に取り付けるとき、取付部材は、それぞれ、互いに近接する方向及び互いに離反する方向を除く方向への相対的な移動が制限されることとなる。したがって、取付部材を被取付部材へ取付けるとき、延いては、係止片部と係合受部とを係合させるときに、これらが位置ずれしてしまうことない。そのため、取付部材の取付け動作を容易且つ正確に実施できる。
本発明は、前記被取付部材が戸板であり、前記取付部材が引手を形成するものであることが好ましい(請求項4)。
本発明は、係止片部が係合受部を乗り越えた後にこれらが係合する構成となっており、係止片部と係合受部とが係合解除され難くなっている。このため、係合状態をより強固に維持可能であり、取付部材の取付け状態をより強固に維持できるという効果がある。
また本発明は、一対の取付部材を被取付部材の厚さ方向で相対的に近接、離反させるとき、この厚さ方向に沿って移動しようとする係止片部を、ガイド部と連動させることで係合受部を乗り越える方向に移動させる構造となっている。このため、取付部材を被取付部材の厚さ方向で相対的に近接、離反させるだけで、係止片部と係合受部とを係脱させることができるので、取付部材の被取付部材への取り付け、取り外しを比較的容易に実施できるという効果がある。
本発明の実施形態にかかる引戸を示す分解斜視図である。 図1の第1引手部材を示す斜視図である。 図1の第1引手部材を背面側からみた状態を示す斜視図である。 図3の第1引手部材の被係合部を拡大して示す側面図である。 図3の第1引手部材の被係合部の一部分を破断して示す一部破断斜視図である。 図1の第2引手部材を示す斜視図である。 図1の第2引手部材を背面側からみた状態を示す斜視図である。 図6の第2引手部材の係合部を示す正面図である。 図8のバネ部材を示す斜視図である。 第1引手部材と第2引手部材と一体に取付ける際に、第2引手部材の係合部と第1引手部材の被係合部とが係合する様子を示す説明図であり、(a)〜(c)の順に係合する。
以下、本発明の実施形態につき図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、戸板2(被取付部材)に第1引手部材3(取付部材)、第2引手部材4(取付部材)を取り付けて引戸1を形成する例について詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。また以下の説明において、上下左右の位置関係については特に断りのない限り通常の設置状態を基準として説明する。なお、戸板2の厚さ方向を前後方向とし、引戸1の開閉方向を左右方向とするものとする。
引戸1は、図1で示されるように、戸板2と、この戸板2の前端面と後端面にそれぞれ取り付けられ、戸板2を挟んで前後方向で対向する1対の第1引手部材3及び第2引手部材4と、錠前5とを備えており、これらが一体に組み立てられて形成されている。
戸板2は、直立した略長方形平板状の部材であり、その左右方向の片側端部近傍(左端部近傍)に前端面から後端面までを貫通する引手取付用貫通孔10が形成されている。
この引手取付用貫通孔10は、正面視した開口形状が縦長の隅丸長方形状となっている。すなわち、正面視した開口上端部が上方に丸みを帯びて凸となっており、正面視した開口下端部が下方に丸みを帯びて凸となっている。
また、戸板2の側面(左側面)には、錠前5を取り付けるための錠前取付用穴(図示せず)が設けられている。この錠前取付用穴は、戸板2の側面(左側面)に開口して左右方向で延びており、引手取付用貫通孔10と戸板2の内部で連続している。
第1引手部材3は、引戸1の引手となる部分を形成するものであり、所定の樹脂を射出成型等の適宜な手段で加工して形成される部材である。この第1引手部材3は、図2で示されるように、正面視が略縦長長方形状の部材であり、前端に位置する正面視が略「ロ」字状のフランジ板部15と、フランジ板部15の中心側に位置して後方へ凸となるように窪んだ手掛部16とを有し、これらフランジ板部15と手掛部16とが一体となっている。
手掛部16は、図2、図3で示されるように、前方に開口した略直方体箱状の部分である。なお、図2で示されるように、手掛部16の底部分を形成する底板部17には、開口形状が略縦長長方形状であって底板部17を前後方向に貫通する摺動溝部18が設けられている。そして、この摺動溝部18には、つまみ片部19が取り付けられている。
つまみ片部19は、摺動溝部18に沿って上下方向に移動可能であり、底板部17の後方に配された第1連動板部20(図3参照)と連結している。すなわち、つまみ片部19と第1連動板部20とは、底板部17の一部を挟むように配されるものであり、摺動溝部18を通じて連結している。したがって、つまみ片部19を上下方向に動かすと、それに伴って、第1連動板部20もまた上下方向に動く構造となっている。
ここで、第1引手部材3の背面側の部分には、図3で示されるように、上端よりやや下方側の部分と、下端よりやや上方側の部分とにそれぞれ被係合部23が形成されている。この被係合部23は、第2引手部材4の係合部55(詳しくは後述する)と係合することにより、第1引手部材3と第2引手部材4とを相互に引き寄せられる状態とすることが可能となる。
この上側の被係合部23と下側の被係合部23とは、同形で姿勢の異なるものである。すなわち、下側の被係合部23は、上側の被係合部23を天地逆とした形状となっている。そこで、以下の説明では、上側の被係合部23のみを詳細に説明し、下側の被係合部23の詳細な説明を省略する。
被係合部23は、手掛部16の上側に形成されるものであり、図3、図4で示されるように、フランジ板部15の後端面から後方へ突出する第1受台形成部24と、フランジ板部15の後端面から離れた位置で上方へ突出する部分を備える第2受台形成部25と、側面視形状が略台形で左右方向に延びる係合突起26(係合受部)によって形成されている。
そして、第1受台形成部24の一部と第2受台形成部25とが上下方向(天地方向)で離間する位置に配されることで、これらの間に鉤状に屈曲して延びる係合溝27が形成されている。
第1受台形成部24は、図3、図4で示されるように、側面視形状が横倒した略「L」字状であって上方部分が後方(取付け時において内側となる方向)へ突出する土台部30と、この土台部30の後端上側からさらに後方へ突出するガイド突起部31とを有するものであって、これら土台部30とガイド突起部31とが一体をなして形成されている。
土台部30は、図3、図4で示されるように、フランジ板部15の後端面(内側端面)と連続する略直方体状の基端部30aと、この基端部30aの上端側から後方(内側)へ向かって突出する突出板部30bによって形成されている。そして、この基端部30aの後端面と突出板部30bの下面とが丸みを帯びて連続している。
ガイド突起部31は、土台部30(突出板部30b)の後端面及び後端側の下面(内側端面及び内側の下面)と連続する部分であり、その側面視形状が略三角形状となっている。このガイド突起部31の上面には、図3で示されるように、このガイド突起部31の上面から上方へ突出する凸部33が設けられている。この凸部33は、ガイド突起部31の上面の左右方向の中心近傍に位置するものであり、断面形状が略長方形状で前後方向に沿って延びる突出片である。
また、ガイド突起部31の下面は、図4で示されるように、前側の部分(図4で左側となる外側端部から屈曲頂点P1までの部分)に位置する第1傾斜面34と、後側の部分(屈曲頂点P1から内側端部までの部分)に位置する第2傾斜面35とが連続して形成されている。この第1傾斜面34と第2傾斜面35とは傾斜方向の異なる傾斜面であって、第1傾斜面34は後方下側に向かって傾斜しており、第2傾斜面35は後方上側に向かって傾斜している。すなわち、ガイド突起部31の下面は、第1傾斜面34と第2傾斜面35との境界部分(屈曲頂点P1)を頂点として、下方に凸となるように山なりになっている。
第2受台形成部25は、図4、図5で示されるように、側面視形状が略「L」字状の突出片であり、基端部30aの後端面(内側端面)から後方へ延びる突出壁部40と、この突出壁部40の後方へ位置して上方へ突出する引掛突起部41(突出片部)とを有するものであって、これら突出壁部40と引掛突起部41とが一体をなして形成されている。
また、第2受台形成部25の厚さ(左右方向の長さ)は、第1受台形成部24の厚さより薄く(左右方向の長さより短く)なっており(図5参照)、第1受台形成部24の左右方向の中心と第2受台形成部25の左右方向の中心とは略同一となっている。
突出壁部40は、第1受台形成部24の基端部30aの後端面下側及び手掛部16の上面と連続するように設けられた側面視形状が略「凹」字状となる立板状の部分である。より詳細には、突出壁部40は、基端部30aの後端面の下端近傍であって左右方向の中心近傍から後方へ延びている。そして、この突出壁部40の上面は、下方に向かって丸みを帯びて凸となるように窪んでいる。
引掛突起部41は、図4、図5で示されるように、側面視形状が略台形状である立板状の突起である。この引掛突起部41の前側面と上側面とは、丸みを帯びてなだらかに連続する波状曲面となっている。詳細には、図4で示されるように、引掛突起部41の前端面の下側部分が後方へ凸となるようにやや窪んでおり、前端面の上下方向中心近傍から上側までの部分がやや前方へ凸となっている。そして、この後方へ窪んだ部分と、前方へ凸となる部分とは、丸みを帯びて連続する曲面を形成している。
なお、この引掛突起部41の前端面の下側部分は、突出壁部40の上面の後端部分と丸みを帯びて連続するものであり、突出壁部40の上面から引掛突起部41の前端面の下側までの部分で円弧状の曲面を形成している。
また、引掛突起部41の後方上側の部分であって、引掛突起部41の上側面から後方下側に至るまでの部分には、後方下側へ向かって傾斜する傾斜面である後側傾斜面43が形成されている。
係合突起26は、図5で示されるように、手掛部16の後端から後方に離れた位置であり、引掛突起部41の下方側に位置する部分に形成された略横倒角柱状の部分である。この係合突起26は、引掛突起部41の左右端に位置する部分(第1引手部材3の左右方向の中心近傍)から、それぞれ左右方向の外側に向かって突出する2つの突起26a,26bによって形成される部分である。
この2つの突起26a,26bは、いずれも、側面視形状が略台形であって、左右方向に沿って延びている。そして、その上面は後方下側に向かって傾斜している。つまり、この2つの突起26a,26bの上面は、前方側が最も高くなっており、後方へ向かうにつれて低くなっていく。
さらに、この2つの突起26a,26bの前端部分と手掛部16の後端部分の間には、下側に向かって窪んだ凹部45がそれぞれ形成されている。
凹部45は、2つの突起26a,26bの前方にそれぞれ設けられており、いずれも左右方向の外側端部が開放されている。すなわち、左側に位置する凹部45は、左端側が開放され、右側に位置する凹部(図5では図示せず)は右端側が開放されている。
またこの凹部45は、断面形状略長方形状で左右方向に延びている。
ところで、上記したように、第2受台形成部25の上側に離間した位置には第1受台形成部24が位置している。すなわち、図3、図4で示されるように、第2受台形成部25に対して第1受台形成部24が傘のように差し掛けられており、第2受台形成部25を第1受台形成部24が庇のように覆った状態となっている。このことにより、第1受台形成部24と第2受台形成部25の間に屈曲して延びる係合溝27が形成されている。
係合溝27は、図4で示されるように、前方上側(外方上側)へ延びる導入溝部47と、前後方向(内外方向)に延びる中間溝部48と、上下方向に延びる掛止溝部49が連続して形成される溝である。
導入溝部47は、所定の間隔を空けて対向する第1受台形成部24の第1傾斜面34と第2受台形成部25の後側傾斜面43の間に形成される部分であり、最も溝幅が狭い部分である。
中間溝部48は、第1受台形成部24の土台部30の下面と、第2受台形成部25の引掛突起部41の上側面との間に形成される部分であり、後端側から前端側にかけて溝幅が広がっている。
掛止溝部49は、第1受台形成部24の土台部30の下面と第2受台形成部25の突出壁部40の上面の間であり、第1受台形成部24の基端部30aの後面と引掛突起部41の前面の間に形成された部分である。掛止溝部49の上側部分では、前方下側へ向かって延びると共に延び方向に進むにつれて溝幅が広くなっている。そして、掛止溝部49の下側部分では、その下端部分が下方に向かって丸みを帯びて凸となっている。
第2引手部材4は、図1で示されるように、引戸1の引手となる部分を形成するものであり、所定の樹脂を射出成型等の適宜な手段で加工して形成される部材である。この第2引手部材4は、図6で示されるように、背面(図6の正面)から見た形状が略縦長の長方形状の部材であり、後端(外側端部であり図6では前端)に位置する正面視が略「ロ」字状のフランジ板部15と、フランジ板部15の中心側に位置して前方(内側へ向かう方向であり図6では後方)へ凸となるように窪んだ手掛部16とを有し、これらフランジ板部15と手掛部16とが一体となっている。
手掛部16は、図6、図7で示されるように、後方(図6では前方)に開口した略直方体箱状の部分である。なお、図6で示されるように、手掛部16の底部分を形成する底板部17には、開口形状が略正方形状であって底板部17を前後方向に貫通する窓部53が設けられている。
第2引手部材4の正面側の部分(図6では背面側の部分)には、図7で示されるように、上端よりやや下方側の部分と、下端よりやや上方側の部分とにそれぞれ係合部55が形成されている。また、この2つの係合部55の間には、第2連動板部57が配されている。
上側の係合部55と下側の係合部55とは、同形で姿勢の異なるものである。すなわち、下側の係合部55は、上側の係合部55を天地逆とした形状となっている。そこで、以下の説明では、上側の係合部55のみを詳細に説明し、下側の係合部55の詳細な説明を省略する。
係合部55は、図7で示されるように、手掛部16の上側に形成されるものであり、フランジ板部15の前端面から前方へ突出する突起状部60と、この突起状部60に取り付けられたバネ部材61によって形成されている。
突起状部60は、図7、8で示されるように、正面視した外形が略「凸」字状であり、その内側部分が中空となっている。そして、突起状部60の上端部分が開放されて、外部と内側の中空部分が連結した状態となっている。
換言すると、突起状部60は、外形が略角筒状でフランジ板部15の前面から前方へ突出する本体部60aと、この本体部60aの天面から上方へ突出する2つの立壁部60bとを有している。
本体部60aの天面には、図7、図8で示されるように、その左右方向の中心近傍にフランジ板部15から本体部60aの突出端まで延びる切欠溝60cが形成されている。そして、この切欠溝60cによって内外が連通されている。
また、図8で示されるように、本体部60aの左右端面、すなわち、突起状部60の両側面には、この面と略垂直に交わり外側へ突出する円柱突起62がそれぞれ形成されている。
この円柱突起62は、外形が略円柱状の突起である。より具体的には、横倒した円柱状の部分の外側端部を斜めに切り落とした形状となっている。つまり、円柱突起62の突出端側には、それぞれ外側下方へ向かって傾斜する傾斜面が形成されている。
2つの立壁部60bは、左右方向で離間した位置に配されており、フランジ板部15から本体部60aの突出端まで互いに対向しつつ前後方向に延びている。ここで2つの立壁部60bの間に形成される空間は、本体部60aの切欠溝60cの上側に位置しており、本体部60aの内側空間と連続している。
つまり、突起状部60には、本体部60aと2つの立壁部60bによって囲まれ、上方部分が開放されたガイド挿通溝63がその内側部分に形成されている。そして、ガイド挿通溝63は、断面形状略「凸」字状で延びる溝である。
バネ部材61は、一本の線状体に対して折曲、屈曲、巻回等の加工を行って形成されるものである。より具体的には、図9で示されるように、バネ部材61では、左右方向で間隔を空けて配される2つの側方部67と、2つの側方部67の前端側でこれらの間に位置する2つの掛止片部68及びガイド部69とが一体に形成されている。
側方部67は、トーションバネのような形状であって、円筒状に巻回した巻回部67aと、この巻回部67aから前方下側及び後方下側へとそれぞれ延びた部分によって形成されている。また、巻回部67aから後方下側へ延びた部分は、その後端部分が上側に折り曲げられて後方支点部67bを形成している。
2つの掛止片部68は、左右方向で対向する2つの側方部67の前端部分をそれぞれ内側に折り曲げて形成される部分である。すなわち、一方の側方部67の前端部分を右側に、他方の側方部67の前端部分を左側にそれぞれ折り曲げることで形成されている。この2つの掛止片部68は、2つの側方部67とガイド部69の間に介在してこれらを連結している。
ガイド部69は、正面視が天地逆にした略「U」字状であって(図8参照)、図9で示されるように、前方上側へと突出した部分である。より具体的には、ガイド部69は、各掛止片部68の内側端部(右方に位置する掛止片部68の左端部、及び左方に位置する掛止片部68の右端部)から前方上側へと延びた線状部分69aが上側で連結して形成されている。つまり、ガイド部69は、間隔を空けて平行に延びる2つの線状部分69aと、2つの線状部分69aの上端部分においてこれらの間に位置する半環状の屈曲部69bとが一体に連続して形成されている。
なお、ガイド部69の下端部分では、これら2つの線状部分69aが間隔を空けて配されており、2つの線状部分69aと屈曲部69bによって囲繞された領域は、下方部分が開放された状態となっている。
このバネ部材61は、図8で示されるように、突起状部60の2つの円柱突起62がバネ部材61の2つの巻回部67aをそれぞれ挿通した状態で、突起状部60に対して一体に取り付けられる。そして、バネ部材61が突起状部60に取り付けられた状態では、図7で示されるように、略直方体状の手掛部16の上面、より具体的には、手掛部16の上面であって前方下側に傾斜した傾斜面と、バネ部材61の2つの後方支点部67bとが接触した状態となっている(一方の後方支点部67bは図7では図示しない)。つまり、2つの後方支点部67bの下端部分が手掛部16の上面に上方から接触した状態となっている。
第2連動板部57は、図7で示されるように、起立した長方形平板状の部分であり、上下方向に移動可能なように取り付けられている。この第2連動板部57は、その後端面が底板部17の前端面(裏面)と接触した状態となっており、その一部が窓部53から露出している(図6参照)。したがって、第2連動板部57が上下方向に動くと、窓部53から露出する部分が変化し、それに伴って窓部53の表示が切り替わる構造となっている。
続いて、引戸1の組み立て構造について説明する。
本実施形態の引戸1は、図1で示されるように、戸板2の側面(左側面)に形成された錠前取付用穴(図示せず)に錠前5の機構部5aを挿通した状態で、第1引手部材3の一部を前側から、第2引手部材4の一部を後側からそれぞれ戸板2の引手取付用貫通孔10に挿入した状態とする。つまり、戸板2の前端面及び後端面のそれぞれに開口した引手取付用貫通孔10に対して、第1引手部材3と第2引手部材4とを前後方向のそれぞれから挿入した状態とする。
このことにより、第1引手部材3と第2引手部材4とは、間に戸板2を挟んで対向した状態で取り付けられることとなる。
ここで、第1引手部材3と第2引手部材4とを戸板2に取り付ける際、第1引手部材3と第2引手部材4とを戸板2の厚さ方向で近接させていくと、図10(a)で示されるように、第2引手部材4の突起状部60に形成されたガイド挿通溝63(図7参照)に、第1引手部材3のガイド突起部31の先端部分が入り込む。このとき突起状部60の2つの立壁部60b(図7参照)の間の空間に、ガイド突起部31の天面に形成された凸部33(図3参照)が嵌り込んだ状態となる。
このように、第1引手部材3と第2引手部材4の取付けに先立って、ガイド突起部31とガイド挿通溝63の少なくとも一部が係合した状態となると、第1引手部材3と第2引手部材4とは互いに近接、離反する方向(前後方向であり戸板2の厚さ方向、図10では左右方向)を除く他の方向(上下方向及び左右方向)への相対的な移動が制限された状態になる。つまり、仮に第1引手部材3又は第2引手部材4が他方に対して相対的に上下方向又は左右方向(図10では奥行き方向)へ移動しようとしても、その移動が阻止されることとなる。このことにより、第1引手部材3と第2引手部材4を取付ける際の位置ずれを防止可能となっている。
そして、図10(a)で示されるように、バネ部材61のガイド部69が引掛突起部41の後側傾斜面43を接触した状態となる。より具体的には、ガイド部69の上端に位置する半環状に連続する部分である屈曲部69b(図9等参照)が後側傾斜面43と当接した状態となる。
この状態において、第1引手部材3と第2引手部材4とをさらに近接させていくと、図10(b)で示されるように、屈曲部69bが後側傾斜面43に沿って移動していく。換言すると、屈曲部69bが後側傾斜面43を滑り上がっていく。そして、屈曲部69bが引掛突起部41の上側面に上側から接触した状態となる。またこの状態では、ガイド部69の2本の線状部分69a(図9等参照)の間に引掛突起部41が位置した状態となる。
このように、ガイド部69(屈曲部69b)が後側傾斜面43に沿って上側へ移動していくと、ガイド部69と一体に形成された掛止片部68もまた上側へと移動する。このことにより、掛止片部68は係合突起26の上側へ移動する。
また、第1引手部材3と第2引手部材4とが近づくにつれて、ガイド突起部31が突起状部60の内部(ガイド挿通溝63(図7参照))へさらに深く入り込んでいく。
そして、引き続き、第1引手部材3と第2引手部材4とを近接させていくと、図10(c)で示されるように、屈曲部69bが掛止溝部49に入り込む。すなわち、屈曲部69bは導入溝部47を通過して中間溝部48へと至り、その後、掛止溝部49に入り込む。
ここで、屈曲部69b(ガイド部69)と掛止片部68とは一体となっているので、屈曲部69bの移動に伴って掛止片部68もまた移動する。
つまり、ガイド部69が後側傾斜面43に沿って上方へ移動していき、引掛突起部41の頂部を乗り越え、さらに下方へ移動して掛止溝部49に嵌入されると、ガイド部69と連動する掛止片部68もまた上方へ移動した後で下方へ移動することとなる。
このように掛止片部68が移動することで、掛止片部68は、係合突起26を乗り超えて、その後、係合突起26の前方に位置する凹部45へと嵌り込む。
つまり、本実施形態では、第1引手部材3と第2引手部材4とを水平方向へ移動させるだけで、掛止片部68が上下方向へと移動する構造となっている。このため、第1引手部材3と第2引手部材4とを近接させるだけで、掛止片部68は、係合突起26を乗り越えた後で係合突起26に前側から当接する(掛止片部68と係合突起26が係合する係合状態となる)こととなる。
ここで、バネ部材61の側方部67では、後方支点部67bの下端部分が第2引手部材4の手掛部16の上面に上方から接触した状態となっており、下方前側への移動(図10における時計回り方向への移動)を規制されている。そのため、前端側が前方上方へと移動するにつれて、巻回部67aから前方側に延びた部分と、巻回部67aから後方側に延びた部分と間に形成される角αが大きくなっていく。
そして、この状態でバネ部材61の側方部67に弾性復元力が働くことにより、バネ部材61の前端側の部分が後方下側へ移動しようとする。すなわち、バネ部材61の前端側の部分は、巻回部67aから前方側に延びた部分と、巻回部67aから後方側に延びた部分と間に形成される角αが小さくなる方向へと移動しようとする。
このため、掛止片部68が凹部45に嵌り込んだとき、掛止片部68は係合突起26の前面に当接し、係合突起26を後方へと押圧する。すなわち、掛止片部68が凹部45に嵌り込んだ状態では、掛止片部68が係合突起26を常時後方(内側へ向かう方向)へと付勢する。このことにより、第1引手部材3が第2引手部材4側へと押圧され、第1引手部材3と第2引手部材4とが引き寄せられる状態となる。
また、上記したように、巻回部67aから前方側に延びた部分と、巻回部67aから後方側に延びた部分と間に形成される角αは、第1引手部材3と第2引手部材4の接近に伴って角度が変化していく。より具体的には、バネ部材61のガイド部69が引掛突起部41の後側傾斜面43を接触した状態(図10(a)で示される状態)の角度をα1とし、屈曲部69bが後側傾斜面43の上端近傍に位置する状態(図10(b)で示される状態)の角度をα2とし、屈曲部69bが掛止溝部49に入り込んだ状態(図10(c)で示される状態)の角度をα3とすると、α1、α3、α2の順に大きくなっていく。別言すると、α2が最も大きく、α3が次に大きく、α1が最も小さくなっている。
なお、取付け時においてバネ部材61(掛止片部68)を有する第2引手部材4が対となる第1引手部材3へと向かう方向(図10の右側から左側へ向かう方向)と、掛止片部68が係合突起26を押圧する押圧方向(図10の左側から右側へ向かう方向)とは逆向きとなっている。
このように、戸板2に第1引手部材3と第2引手部材4が取り付けられると、第1引手部材3の第1連動板部20(図3参照)と、第2引手部材4の第2連動板部57(図7参照)と、錠前5の機構部5a(図1参照)とが係合する。このことにより、第1引手部材3のつまみ片部19(図2参照)を操作すると、錠前5の突出片5b(図1参照)の出没動作が規制された状態と、出没動作が規制されていない状態とが切り替わり、それに伴って、第2引手部材4の窓部53(図6参照)の表示が切り替わる構造となっている。
なお、戸板2から第1引手部材3と第2引手部材4とを取り外す際は、マイナスドライバー等の所定の道具により、第1引手部材3又は第2引手部材4に前後方向であって戸板2から離れる方向へと強い力を加えて取り外す。すなわち、第1引手部材3ならば前側、第2引手部材4ならば後側へと力を加えてこれらを戸板2から取り外す。
第1引手部材3又は第2引手部材4にこれらが離間する方向へと力を加えると、掛止片部68が係合突起26に当接した状態となる。この状態でさらに一定以上の強い力を加えると、巻回部67aから前方側に延びた部分と、巻回部67aから後方側に延びた部分と間に形成される角α(図10(c)等参照)が徐々に開いていく。また、それに伴って掛止片部68が係合突起26の壁面に沿って上方へと移動し、やがて掛止片部68が係合突起26を乗り越える。このことにより、第2引手部材4の係合部55と第1引手部材3の被係合部23の係合が解除されることとなる。つまり、掛止片部68が上方へと移動してその後に下方へ移動することで、掛止片部68が係合突起26を乗り越え、係合突起26の後方側へと移動する。そして、そのまま第1引手部材3と第2引手部材4とを引き離すことで、戸板2から第1引手部材3と第2引手部材4とを取り外す。
このように、本実施形態では、戸板2から第1引手部材3と第2引手部材4とを取り外す際、掛止片部68が係合突起26を乗り越える必要がある。そして、掛止片部68が係合突起26を乗り越えるためには、第1引手部材3又は第2引手部材4に戸板2から離れる方向へ強い力を加える必要がある。すなわち、加える力が弱い場合、掛止片部68が係合突起26を乗り越えることができない構成となっている。このことにより、本実施形態では、第1引手部材3と第2引手部材4とが戸板2から誤って外れることのない、強固な取付けが可能となっている。
1 引戸
2 戸板(被取付部材)
3 第1引手部材(取付部材)
4 第2引手部材(取付部材)
23 被係合部
26 係合突起(係合受部)
31 ガイド突起部(位置決め用突起)
41 引掛突起部(突出片部)
43 後側傾斜面(傾斜面部)
49 掛止溝部(溝状部)
55 係合部
61 バネ部材(弾性部材)
63 ガイド挿通溝(位置決め用凹部)
68 係止片部
69 ガイド部

Claims (4)

  1. 板状の被取付部材の厚さ方向の一側面と他側面とにそれぞれ配置された一対の取付部材を備え、一方の取付部材に設けられた係合部を他方の取付部材に設けられた被係合部に係合させることにより、前記一対の取付部材が前記厚さ方向に移動可能で且つ相互に引き寄せられるようにして前記被取付部材に取り付けられる二部材の取付機構であって、
    前記係合部は、少なくとも一部が屈曲又は湾曲した状態で延在する弾性部材を備え、当該弾性部材は、連結形成される係止片部とガイド部とを有し、
    前記被係合部は、前記係止片部と係合するための係合受部と、前記厚さ方向に対して傾斜する傾斜面部とを備え、
    前記一対の取付部材を近接させることで前記ガイド部が前記傾斜面部に沿って移動し、当該ガイド部の移動に伴って前記係止片部が前記取付部材の近接方向とは異なる方向へ移動して前記係合受部を乗り越え、前記係止片部が前記係合受部を乗り越えた後に前記係止片部と前記係合受部とが係合する係合状態となるものであり、
    当該係合状態では、前記係止片部が当該係合受部を押圧することで前記一対の取付部材が相互に引き寄せられることを特徴とする二部材の取付機構。
  2. 前記被係合部は、前記厚さ方向とは異なる方向に突出する突出片部を有し、当該突出片部の側面の少なくとも一部に前記傾斜面部が形成されており、
    前記突出片部の側面のうちで前記傾斜面部と対向する位置にある側面を溝壁とし、前記厚さ方向とは異なる方向に延在する溝状部を有するものであって、
    前記ガイド部を前記傾斜面部に当接させた状態で一対の取付部材を相対的に近接させることにより、前記ガイド部の少なくとも一部が前記傾斜面部に接触した状態を維持しつつ前記傾斜面部に沿って移動し、前記突出片部を乗り越えた後、前記溝状部に嵌入されることを特徴とする請求項1に記載の二部材の取付機構。
  3. 前記一対の取付部材には、一方の取付部材に設けられた位置決め用突起と、他方の取付部材に設けられた位置決め用凹部によって形成される移動規制手段が設けられており、
    前記位置決め用突起と前記位置決め用凹部の少なくとも一部が係合した状態では、一対の取付部材は、それぞれ、互いに近接する方向及び互いに離反する方向を除く方向への相対的な移動が制限されることを特徴とする請求項1又は2に記載の二部材の取付機構。
  4. 前記被取付部材が戸板であり、前記取付部材が引手を形成するものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の二部材の取付機構。
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