JP2014011343A - ホール素子およびホール素子を用いた半導体装置 - Google Patents

ホール素子およびホール素子を用いた半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ESD耐圧に優れたホール素子およびホール素子を有する半導体装置を提供する。
【解決手段】クロス型の感磁部であって、対向する先端部分に入力端子対および出力端子対を有する感磁部を含むホール素子において、前記出力端子対の間隔が、前記入力端子対の間隔よりも長い。略正方形状の基板上に、4つの配線部、4つの電極部、4つの端子および1つの感磁部が配置されている。第1の出力端子313および第2の出力端子314、第1の入力端子311および第2の入力端子312について、入力端子対の間隔を表す線分Linに比較して、出力端子対の間隔を表す線分Loutが長くなるように、感磁部の端子にそれぞれ電気的に結合されている。
【選択図】図3

Description

本発明はホール素子およびホール素子を用いた半導体装置に関し、より詳細には、入力端子対と出力端子対とを有する感磁部を含むホール素子およびホール素子を用いた半導体装置に関する。
従来、磁気センサは、電流検出素子や位置検出素子などに広く応用されており、近年では、高精度化が進むとともに、小型軽量化および高信頼性の要求が高まっている。
磁気センサの代表例として、出力のヒステリシスがなく、数100mTまで出力が飽和しない特長を持つホール素子がある。
ホール素子は、入力端子対と出力端子対を有する感磁部を含むホール素子が一般的であり、入力端子対に所望のバイアスを印加し、出力端子対からの出力に基づいて感磁部に加わる磁気を検出する。
一方、ホール素子の小型軽量化は、感磁部のサイズが小さくなることにも繋がり、感磁部のサイズが小さいと、実装時に静電気により素子が破壊される懸念がある。
ここで、「端子」とは、感磁部に電気信号(電流や電圧)を入力し、または感磁部からの電気信号を出力するための領域を意味する。換言するならば、感磁部に電極部または配線部が接している領域が端子を構成する。
また、「端子対」とは、入力端子ならば対向する2つの入力端子の1対、出力端子ならば対向する2つの出力端子の1対をいう。
そして、「端子と端子との間隔」、「端子(対)の間隔」とは、端子と対向する他方の端子とを結んだときの最短距離を意味する。2つの端子が平行に存在していれば、存在する平行な線に対して垂直方向の線分で結んだ時の長さが、前述の端子と対向する他方の端子との距離となる。
図1に、特許文献1に記載のホール素子における感磁部の入力端子対および出力端子対の配置の例を示し、図2に、特許文献2に記載のホール素子における感磁部の入力端子対および出力端子対の配置の例を示す。
特許文献1に記載のホール素子は、図1を参照すると、感磁部の入力端子対の入力端子111と入力端子112との間隔を表す線分Linと、出力端子対の出力端子113と出力端子114との間隔を表す線分Loutが、正方形状のチップ(基板)の下辺に対してそれぞれ左右45度傾いた対角型で配置されている。
特許文献2に記載のホール素子は、図2を参照すると、感磁部の入力端子対の入力端子211と入力端子212との間隔を表す線分Lin、出力端子対の出力端子213と出力端子214との間隔を表す線分Loutが、正方形状のチップの下辺に対して平行、垂直になるように配置されている。
特開平11−26835号公報 特開平7−99349号公報
従来のホール素子の感磁部の形状は、特許文献1及び2にも示されるように、入力端子対の間隔を表す線分Linと、出力端子対の間隔を表す線分Loutとの長さが等しいことが技術常識であった(図1,2において、Lin=Lout)。これは、入力端子対間の感磁部領域の幅Winと長さLinの比がホール素子の特性(例えば入力抵抗や定電圧駆動時のホール出力電圧)を決める主要因であることに起因する。すなわち、WinとLinの長さが定まったならば、ホール素子のレイアウト領域内に感磁部を形成するためには、出力端子対間の感磁部領域を、すでに大きさの定まった入力端子対間の感磁部領域と同じ形状にすれば効率的にレイアウトできることが当業者にとっての技術常識であったことに起因していると推考する。
しかしながら、入力端子対の間隔を表す線分Linと、出力端子対の間隔を表す線分Loutとの長さが等しい感磁部を有する従来のホール素子は、ESD耐圧が必ずしも十分ではない。
従来のホール素子全体のチップサイズを小型化すると、上述より入力端子対の間隔を表す線分Linと、出力端子対の間隔を表す線分Loutとの長さが等しいため、線分Linとともに線分Loutも短くなる。出力端子対の間隔を表す線分Loutが短くなると、ESDの懸念はより顕著になり、実装基板や部品の組付けの生産ラインにESD対策を施さなければならない。特に、ディスクリート半導体製品として生産される化合物半導体のホール素子では、ESDによる破壊のリスクが高く、ESD耐圧の改善が重要である。
ここで、ESD耐圧を上げるために、出力端子対の間隔をただ広くするだけなら、ホール素子の面積の増大となり、ホール素子の小型化の要求に応えることができない。
すなわち、本発明は、ESD耐圧に優れたホール素子およびホール素子を有する半導体装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、クロス型の感磁部であって、対向する先端部分に入力端子対および出力端子対を有する感磁部を含むホール素子において、前記出力端子対の間隔が、前記入力端子対の間隔よりも長いことを特徴とする。これにより、ESD耐圧を上げることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のホール素子であって、略正方形の基板と、略正方形の金属部と、前記略正方形の金属部の一辺に接続された長方形の金属部とからなり、前記出力端子対と接続される第1の端子が前記長方形に形成された2つの出力配線部と、略正方形の金属部からなり、前記入力端子対と接続される第2の端子が前記略正方形に形成された2つの入力配線部とを備え、前記第1の端子の間隔が、前記第2の端子の間隔よりも長いことを特徴とする。これにより、レイアウト領域を広げることなくESD耐圧を上げることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のホール素子であって、略正方形の基板と、略正方形と金属部と、前記略正方形の金属部の一辺に接続された長方形の金属部とからなり、前記基板の四隅に配置された4つの配線部であって、前記出力端子対と接続される第1の端子が前記長方形に形成された2つの出力配線部と、前記入力端子対と接続される第2の端子が前記長方形に形成された2つの入力配線部とを備え、前記第1の端子の間隔が、前記第2の端子の間隔よりも長くなるように、前記出力配線部の長方形が前記入力配線部の長方形よりも、前記感磁部の中心よりも遠い位置に配置されていることを特徴とする。これにより、レイアウト領域を広げることなくESD耐圧を上げることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のホール素子であって、前記入力端子対の間隔を1としたときに、前記出力端子対の間隔が1.05以上5以下であることを特徴とする。これにより、レイアウト領域を広げることなくESD耐圧を上げることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のホール素子であって、前記入力端子対の間隔を表す線分とおよび前記出力端子対の間隔を表す線分と、対向する電極部の中心同士を結んだそれぞれの線分とがなす角が30度以上80度未満であることを特徴とする。これにより、配置面積的に効率的なレイアウトが可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のホール素子であって、前記感磁部が化合物半導体で構成されることを特徴とする。これにより、感磁部が化合物半導体であっても、レイアウト領域を広げることなくESD耐圧を上げることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のホール素子であって、前記感磁部の活性層の膜厚が30nm以上100nm以下であることを特徴とする。これにより、感磁部の活性層の膜厚を特定し、レイアウト領域を広げることなくESD耐圧を上げることができる。
請求項8に記載の発明は、半導体装置であって、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のホール素子を備えたことを特徴とする。これにより、実施形態であるホール素子を備えた半導体装置のレイアウト領域を広げることなくESD耐圧を上げることができる。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の半導体装置であって、前記半導体装置の面積が200000μm以下であることを特徴とする。これにより、レイアウトが限られている小型化と絡めたESD耐圧の効果が上昇する。
請求項10に記載の発明は、請求項8または請求項9に記載の半導体装置であって、同一基板上または同一パッケージ内に前記ホール素子を複数備えたことを特徴とする。これにより、レイアウトが限られている小型化と絡めたESD耐圧の効果が上昇する。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の半導体装置であって、少なくとも1つ以上の電極部が、複数のホール素子における各々の端子のいずれかに共通して電気的に接続されたことを特徴とする。これにより、複数のホール素子においても、レイアウトが限られている小型化と絡めたESD耐圧の効果が上昇する。
請求項12に記載の発明は、請求項10に記載の半導体装置であって、前記複数のホール素子における入力端子同士が電気的に直列接続されたことを特徴とする。これにより、複数のホール素子の直列接続においても、レイアウトが限られている小型化と絡めたESD耐圧の効果が上昇する。
請求項13に記載の発明は、請求項10に記載の半導体装置であって、前記複数のホール素子における入力端子同士が電気的に並列接続されたことを特徴とする。これにより、複数のホール素子の並列接続においても、レイアウトが限られている小型化と絡めたESD耐圧の効果が上昇する。
請求項14に記載の発明は、請求項12に記載の半導体装置であって、前記複数のホール素子のうち、第奇数番目のホール素子における第偶数番目の入力端子と第偶数番目のホール素子における第奇数番目の入力端子が配線部により接続され、前記複数のホール素子が直列に接続されたことを特徴とする。これにより、複数のホール素子の直列接続においても、レイアウトが限られている小型化と絡めたESD耐圧の効果が上昇する。
請求項15に記載の発明は、請求項13に記載の半導体装置であって、前記複数のホール素子における各々の第1の入力端子同士がすべて共通の第1の入力電極部に接続され、前記複数のホール素子における各々の第2の入力端子同士もすべて共通の第2の入力電極部に接続され、前記複数のホール素子が並列に接続されたことを特徴とする。これにより、複数のホール素子の並列接続においても、レイアウトが限られている小型化と絡めたESD耐圧の効果が上昇する。
以上説明したように、本発明によれば、ESD耐圧に優れたホール素子およびホール素子を用いた半導体装置を提供することが可能になる。
従来のホール素子における感磁部の入力端子対および出力端子対の配置の例を示す図である。 従来のホール素子における感磁部の入力端子対および出力端子対の配置の例を示す図である。 本発明に係るホール素子の第1の実施形態を説明するための構成図である。 本発明に係るホール素子における、入力端子対の間隔を表す線分および出力端子対の間隔を表す線分と、対向する電極部の中心同士を結んだそれぞれの線分とがなす角θ1が約30度のホール素子の図例である。 本発明に係るホール素子における、入力端子対の間隔を表す線分および出力端子対の間隔を表す線分と、対向する電極部の中心同士を結んだそれぞれの線分とがなす角θ2が約80度のホール素子の図例である。 本発明に係るホール素子の第2の実施形態を説明するための構成図である。 本発明に係るホール素子の第2の実施形態を並列に構成した構成図である。 本発明に係るホール素子の第2の実施形態を直列に構成した構成図である。 入力端子対の間隔を表す線分Linを90μmに固定し、出力端子対の間隔を表す線分Loutを90μm、150μm、180μm、200μmに変化させた場合の、ホール素子のESD破壊電圧の関係を示す図である。 本発明に係るホール素子の製造工程を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図3は、本発明に係るホール素子の第1の実施形態を説明するための構成図である。
図3における平面図を参照すると、略正方形状の基板上に、4つの配線部、4つの電極部、4つの端子および1つの感磁部が配置されている。
第1の出力端子313および第2の出力端子314、第1の入力端子311および第2の入力端子312について、入力端子対の間隔を表す線分Linに比較して、出力端子対の間隔を表す線分Loutが長くなるように、感磁部の端子にそれぞれ電気的に結合されている。つまり、第1の出力端子313と第2の出力端子314との距離をなす線分が、第1の入力端子311と第2の入力端子312との距離をなす線分よりも長くなるように配置されている。
配線部の形状は、略正方形の1辺に長方形の短い辺が結合した形で構成され、配線部は、2つの入力配線部と、2つの出力配線部を含む。電極部は、配線部の略正方形状部分の上部に、設けられている。
特に、第1の出力配線部333および第2の出力配線部334の形状について、略正方形の1辺に結合された長方形は、入力端子対の間隔を表す線分Linに比較して、出力端子対の間隔を表す線分Loutが長くなるように、結合されている。つまり、出力配線部の形状の一部である長方形が、入力配線部の形状の一部である長方形と比較して、感磁部の中心を基準として、より遠い位置に配置されている。
第1の出力端子313および第2の出力配線部314、第1の入力端子311および第2の入力配線部312について、入力端子対の間隔を表す線分Linに比較して、出力端子対の間隔を表す線分Loutが長くなるように、結合されている。つまり、第1の出力端子313と第2の出力端子314の距離をなす線分が、第1の入力端子311と第2の入力端子312の距離をなす線分よりも長くなるように配置されている。
配線部における端子の形状は、略長方形状で構成され、端子は、配線部の長方形の部分に基板の内側に向けて、設けられている。端子は、感磁部301の出力端子対に接続される第1の端子対313,314と、感磁部301の入力端子対に接続される第2の端子対311,312とからなる。電極部を含む配線部は、基板の四隅に配置されている。4組の配線部は、クロス型の感磁部301の4つの先端の辺の部分と、略長方形状の端子によってそれぞれ接続されている。
本実施形態の感磁部301は、入力端子対に挟まれた入力領域と、出力端子対に挟まれた出力領域とが垂直に交差するクロス型の感磁部301となっており、対向する先端部分に入力端子対および出力端子対を有する。
クロス型の感磁部301は、出力端子対の間隔を表す線分Loutが、入力端子対の間隔を表す線分Linに比較して、長くなるように、構成されている。
図中、第1の入力電極部321、第2の入力電極部322、第1の出力電極部323および第2の出力電極部324は、第1および第2の端子対311、312、313、314に電気的に接続される。図3に記載の第1の実施形態では、第1の入力端子311、第2の入力端子312、第1の出力端子313および第2の出力端子314の各々と電極部とは配線部でそれぞれ電気的に接続されているが、配線部の材料や構造によっては、配線部自身が電極部としての役割を担ってもよい。
ここで、本実施形態の感磁部301は、第1の入力端子311と第2の入力端子312の距離(入力端子対の間隔)よりも第1の出力端子313と第2の出力端子314の距離(出力端子対の間隔)が大きくなっている。すなわち、Lin<Loutの関係となっている。入力端子対の間隔よりも出力端子対の間隔を大きくすることで、ESD耐圧が向上する。
ESD耐圧の向上は、ホール素子の感磁部が化合物半導体で構成されているときにより顕著に生かされる。また、感磁部301が化合物半導体で構成されている場合、感磁部301の活性層の膜厚が30nm以上100nm以下の場合にさらに顕著に生かされる。
第1の実施形態のホール素子は、前述した第1の入力端子311と第2の入力端子312の間隔を表す線分、および第1の出力端子313と第2の出力端子314の間隔を表す線分が、対向する電極部の中心点同士を結んで構成される2辺(線分)の同一直線上に存在しない形状のホール素子である。各端子と電極部をこのように配置することにより、ホール素子の特性を変えず、かつESD耐圧を向上しながら、ホール素子のチップ面積を増大させる必要がなくなる。
また、前述した第1の入力端子311と第2の入力端子312との間隔を表す線分および第1の出力端子313と第2の出力端子314との間隔を表す線分と、対向する電極部の中心同士を結んだそれぞれの線分とがなす角が30度以上80度未満のホール素子であれば、チップサイズを増大させることなく、ホール素子の特性を変えず、かつESD耐圧を向上することができる。
図4および図5は、上記の応用例を示す。図4は、入力端子対の間隔を表す線分および出力端子対の間隔を表す線分と、対向する電極部の中心同士を結んだそれぞれの線分とがなす角θ1が約30度のホール素子の例を示し、図5は、入力端子対の間隔を表す線分および出力端子対の間隔を表す線分と、対向する電極部の中心同士を結んだそれぞれの線分とがなす角θ2が約80度のホール素子の例を示す。
入力端子対の間隔よりも出力端子対の間隔を大きくすることによるESD耐圧改善の効果は、前述した第1の入力端子311と第2の入力端子312の間隔を表す線分、および第1の出力端子313と第2の出力端子314の間隔を表す線分が、対向する電極部の中心同士を結んだそれぞれの線分の略同一直線上に存在する対角型のホール素子でも同様に得られる。
ESD耐圧改善の観点から、出力端子対の間隔は、入力端子対の間隔を1としたときに、1.05以上5以下であることが好ましい。ESD耐性をより向上させる観点からは、1.7以上であることがより好ましい。また、第1の実施形態のような形状のホール素子においてチップ面積を増大させない効果をより生かすためには、出力端子対の間隔は、2.2以下であることがより好ましい。
本実施形態のホール素子を備えた半導体装置は、同様にESD耐圧が向上する。半導体装置の面積が200000μm以下である場合、感磁部および電極部のレイアウトに大きな制約がかかるが、本実施形態のホール素子を有することにより、レイアウトの制約内でありながら、ESD耐圧を向上させることが可能である。半導体装置の面積が100000μm以下である場合、80000μm以下である場合、60000μm以下である場合、レイアウトの制約は段階的に大きくなるが、そのような制約下においても、本実施形態のホール素子を有することにより、レイアウトの制約内でありながら、ESD耐圧を向上させることが可能である。
(第2の実施形態)
図6は本発明に係るホール素子の第2の実施形態を説明するための構成図である。図中、第1の感磁部401の第2の入力端子412と、第2の感磁部402の第1の入力端子415は、配線部によって電気的に接続されている。ここで、電極部421をグラウンドに接続し、電極部426を入力電源に接続することで、直列接続されている第1の感磁部401と第2の感磁部402の入力端子に入力電圧または入力電流を供給することが可能になる。第1の感磁部401のLinとWin、第2の感磁部402のLinとWinが同一であれば、各感磁部に入力される電流または電圧は等しくなる。図6に記載の第2の実施形態では第1の感磁部401と第2の感磁部402は直列接続されているが、図7に示すように並列接続される形態であってもよい。また、図6では2つの感磁部が直列接続された実施形態を例に挙げたが、図8に示すように3つ以上の感磁部が直列接続されていてもよいし、3つ以上の感磁部が並列接続されていてもよい。
第1の実施形態のホール素子と同様に、第2の実施形態の2つ感磁部は、第1の入力端子と第2の入力端子の距離(入力端子対の間隔)よりも第1の出力端子と第2の出力端子(出力端子対の間隔)の距離が大きくなっている。すなわち、Lin<Loutの関係となっている。入力端子対の間隔よりも出力端子対の間隔を大きくすることで、ESD耐圧が向上する。
また、第2の入力電極部422は、第1の感磁部401の第2の入力端子412と第2の感磁部402の第1の入力端子415の両方に接続されている。このような構成を採用することにより、ホール素子の特性を変化させることなくESD耐圧を向上し、かつ、より小型化が可能な、2つの感磁部を有するホール素子を得ることが出来る。
図9は、入力端子対の間隔を表す線分Linを90μmに固定し、出力端子対の間隔を表す線分Loutを90μm、150μm、180μm、200μmに変化させたときの出力端子対の間隔とホール素子のESD破壊電圧の関係を示す図である。ESD破壊電圧は、マシンモデルで試験した結果である。ESD破壊電圧をマシンモデルで試験する場合、感磁部の入力端子対から出力端子対への距離によりESD耐圧が決定される。ここで入力端子対の間隔を固定する場合、出力端子対の間隔でESD耐圧が決定されることになる。図9では、出力端子対の間隔を大きくすることで、ESD破壊電圧が大きくなり、ESD耐圧が改善することが理解される。
マシンモデルESD試験での破壊電圧は、100V未満であるとホール素子を基板実装する際や部品の組み付けラインでのESD対策が必須になるが、100V以上の破壊電圧を有していれば、ESD対策が緩和され、前述の基板実装や部品組み付けでのホール素子の取り扱いが容易になる。本発明により、Lout=150μm(Linを1としたときに、Loutは1.7)において、ESD試験での破壊電圧は100V以上を達成している。
さらに、第1の実施形態のホール素子は、前述した第1の入力端子311と第2の入力端子312の間隔を表す線分および第1の出力端子313と第2の出力端子314の間隔を表す線分が、対向する電極部の中心点同士のみを結んで構成される2辺(線分)の同一直線上に存在しない形状のホール素子のレイアウトに基づけば、Lout=200μm(Linを1としたときに、Loutは2.2)までは、チップ面積を増大することなく、ESD耐圧改善の効果を大きくできる。
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、ESD耐圧に優れたホール素子およびホール素子を用いた半導体装置を提供することが可能になる。
(製造方法)
本発明のホール素子は公知の方法を用いて製造することが可能である。以下に、本発明のホール素子の製造方法の一例を、図10を参照しながら説明する。
まず、GaAs基板710上に分子線エピタキシー法により化合物半導体からなる活性層720を成膜した後(図10(a))、リソグラフィーおよびエッチングによる微細加工で感磁部730を形成する(図10(b))。次に、PCVDにより保護膜740を成膜した後(図10(c))、感磁部730の各端子となるコンタクトホール751、752を形成し(図10(d1)、図10(d2))、電極部760を蒸着で形成して作製する(図10(e1)、図10(e2))。ここで、コンタクトホールとしては、図10(d1)に示したように、感磁部730の端部に形成してもよいし、図10(d2)に示したように、感磁部730の平面部に設けてもよい。
本発明は、磁気センサに用いる、ホール素子及び半導体装置に関するものである。
101,201,301,730 感磁部
121,221,321,421,426 第1の入力電極部
122,222,322,422 第2の入力電極部
123,223,323,423,427 第1の出力電極部
124,224,324,424,428 第2の出力電極部
111,211,311,411,415 第1の入力端子
112,212,312,412,416 第2の入力端子
113,213,313,413,417 第1の出力端子
114,214,314,414,418 第2の出力端子
330 配線部
331,441,446 第1の入力配線部
332,441 第2の入力配線部
333,443,447 第1の出力配線部
334,444,448 第2の出力配線部
401 第1の感磁部
402 第2の感磁部
710 GaAs基板
720 化合物半導体からなる活性層
740 保護膜
751,752 コンタクトホール
760 電極部

Claims (15)

  1. クロス型の感磁部であって、対向する先端部分に入力端子対および出力端子対を有する感磁部を含むホール素子において、
    前記出力端子対の間隔が、前記入力端子対の間隔よりも長いことを特徴とするホール素子。
  2. 略正方形の基板と、
    略正方形の金属部と、前記略正方形の金属部の一辺に接続された長方形の金属部とからなり、前記出力端子対と接続される第1の端子が前記長方形に形成された2つの出力配線部と、
    略正方形の金属部からなり、前記入力端子対と接続される第2の端子が前記略正方形に形成された2つの入力配線部とを備え、
    前記第1の端子の間隔が、前記第2の端子の間隔よりも長いことを特徴とする請求項1に記載のホール素子。
  3. 略正方形の基板と、
    略正方形と金属部と、前記略正方形の金属部の一辺に接続された長方形の金属部とからなり、前記基板の四隅に配置された4つの配線部であって、前記出力端子対と接続される第1の端子が前記長方形に形成された2つの出力配線部と、前記入力端子対と接続される第2の端子が前記長方形に形成された2つの入力配線部とを備え、
    前記第1の端子の間隔が、前記第2の端子の間隔よりも長くなるように、
    前記出力配線部の長方形が前記入力配線部の長方形よりも、前記感磁部の中心よりも遠い位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のホール素子。
  4. 前記入力端子対の間隔を1としたときに、前記出力端子対の間隔が1.05以上5以下であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のホール素子。
  5. 前記入力端子対の間隔を表す線分および前記出力端子対の間隔を表す線分と、対向する電極部の中心同士を結んだそれぞれの線分とがなす角が30度以上80度未満のホール素子であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のホール素子。
  6. 前記感磁部が化合物半導体で構成されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のホール素子。
  7. 前記感磁部の活性層の膜厚が30nm以上100nm以下であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のホール素子。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のホール素子を備えたことを特徴とする半導体装置。
  9. 前記半導体装置の面積が200000μm以下であることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置。
  10. 同一基板上または同一パッケージ内に前記ホール素子を複数備えたことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の半導体装置。
  11. 少なくとも1つ以上の電極部が、複数のホール素子における各々の端子のいずれかに共通して電気的に接続されたことを特徴とする請求項10に記載の半導体装置。
  12. 前記複数のホール素子における入力端子同士が電気的に直列接続されたことを特徴とする請求項10に記載の半導体装置。
  13. 前記複数のホール素子における入力端子同士が電気的に並列接続されたことを特徴とする請求項10に記載の半導体装置。
  14. 前記複数のホール素子のうち、第奇数番目のホール素子における第偶数番目の入力端子と第偶数番目のホール素子における第奇数番目の入力端子が配線部により接続され、
    前記複数のホール素子が直列に接続されたことを特徴とする請求項12に記載の半導体装置。
  15. 前記複数のホール素子における各々の第1の入力端子同士がすべて共通の第1の入力電極部に接続され、
    前記複数のホール素子における各々の第2の入力端子同士もすべて共通の第2の入力電極部に接続され、
    前記複数のホール素子が並列に接続されたことを特徴とする請求項13に記載の半導体装置。
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