JP2014011201A - 露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法 Download PDF

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仁 増井
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真路 佐藤
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康文 西井
Minoru Onda
稔 恩田
Hiroyuki Nagasaka
博之 長坂
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Abstract

【課題】露光不良の発生を抑制できる露光装置を提供する。
【解決手段】露光装置は、第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する。露光装置は、露光光が射出される射出面を有する光学部材と、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置され、第1液体の第1液浸空間を形成する第1部材と、光路に対して第1部材の外側に配置され、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成可能な第2部材と、を備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法に関する。
フォトリソグラフィ工程で用いられる露光装置において、例えば下記特許文献に開示されているような、液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置が知られている。
米国特許出願公開第2009/0046261号
液浸露光装置において、例えば温度変化が生じると、露光不良が発生する可能性がある。その結果、不良デバイスが発生する可能性がある。
本発明の態様は、露光不良の発生を抑制できる露光装置、及び露光方法を提供することを目的とする。また本発明の態様は、不良デバイスの発生を抑制できるデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、露光光が射出される射出面を有する光学部材と、露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置され、第1液体の第1液浸空間を形成する第1部材と、光路に対して第1部材の外側に配置され、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成可能な第2部材と、を備える露光装置が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、第1の態様の露光装置を用いて基板を露光することと、露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、光学部材の射出面から射出される露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で第1液体の第1液浸空間を形成することと、光路に対して第1部材の外側に配置される第2部材で、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、第2部材、第2部材の周囲の空間、第2部材の周囲の空間に配置される部材、及び第2部材の下方の第2空間に供給される第2液体の少なくとも一つの温度変化を抑制することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第4の態様に従えば、第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、光学部材の射出面から射出される露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で第1液体の第1液浸空間を形成することと、光路に対して第1部材の外側に配置される第2部材で、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、第2部材、第2部材の周囲の空間、第2部材の周囲の空間に配置される部材、及び第2部材の下方の第2空間に供給される第2液体の少なくとも一つの温度を調整することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第5の態様に従えば、第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、光学部材の射出面から射出される露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で第1液体の第1液浸空間を形成することと、光路に対して第1部材の外側に配置される第2部材で、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、第2部材と、第2部材の周囲の空間、第2部材の周囲の空間に配置される部材、及び第2液浸空間を形成するための第2部材の供給流路を流れる第2液体の少なくとも一つとの間の熱伝達を抑制することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第6の態様に従えば、第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、光学部材の射出面から射出される露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で第1液体の第1液浸空間を形成することと、光路に対して第1部材の外側に配置される第2部材で、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、少なくとも第2部材の側面に第2液体を供給することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第7の態様に従えば、第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、光学部材の射出面から射出される露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で第1液体の第1液浸空間を形成することと、光路に対して第1部材の外側に配置され、本体部と、本体部の少なくとも一部の下方において本体部と間隙を介して配置され、物体が対向可能な対向部と、を含む第2部材で、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、を含み、本体部と対向部との間の第2液体の少なくとも一部が、対向部の下方の第2空間に供給される露光方法が提供される。
本発明の第8の態様に従えば、第3〜第7のいずれか一つの露光方法を用いて基板を露光することと、露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
なお、本明細書において、抑制機構は、抑制部と呼ばれてもよいし、抑制装置と呼ばれてもよいし、抑制システムと呼ばれてもよいし、抑制構造と呼ばれてもよい。温調機構は、温調部と呼ばれてもよいし、温調装置と呼ばれてもよいし、温調システムと呼ばれてもよいし、温調構造と呼ばれてもよい。断熱機構は、断熱部と呼ばれてもよいし、断熱装置と呼ばれてもよいし、断熱システムと呼ばれてもよいし、断熱構造と呼ばれてもよい。
本発明の態様によれば、露光不良の発生を抑制できる。また本発明の態様によれば、不良デバイスの発生を抑制できる。
第1実施形態に係る露光装置の一例を示す図である。 第1実施形態に係る液浸部材の一例を示す図である。 第1実施形態に係る液浸部材の一例を示す図である。 第1実施形態に係る液浸部材の一例を示す図である。 第1実施形態に係る液浸部材の一例を示す図である。 第1実施形態に係る液浸部材の一例を示す図である。 第1実施形態に係る抑制機構の一例を示す図である。 第2実施形態に係る液浸部材の一例を示す図である。 第3実施形態に係る液浸部材の一例を示す図である。 第3実施形態に係る液浸部材の一例を示す図である。 第4実施形態に係る液浸部材の一例を示す図である。 第5実施形態に係る液浸部材の一例を示す図である。 第6実施形態に係る液浸部材の一例を示す図である。 第6実施形態に係る液浸部材の一例を示す図である。 第6実施形態に係る液浸部材の一例を示す図である。 第7実施形態に係る液浸部材の一例を示す図である。 第8実施形態に係る液浸部材の一例を示す図である。 第9実施形態に係る液浸部材の一例を示す図である。 第9実施形態に係る液浸部材の一例を示す図である。 第10実施形態に係る液浸部材の一例を示す図である。 第10実施形態に係る液浸部材の一例を示す図である。 第10実施形態に係る液浸部材の一例を示す図である。 基板ステージの一例を示す図である。 デバイス製造方法の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る露光装置EXの一例を示す概略構成図である。本実施形態の露光装置EXは、液体LQを介して露光光ELで基板Pを露光する液浸露光装置である。本実施形態においては、基板Pに照射される露光光ELの光路Kが液体LQで満たされるように液浸空間LS1が形成される。液浸空間とは、液体で満たされた部分(空間、領域)をいう。基板Pは、液浸空間LS1の液体LQを介して露光光ELで露光される。本実施形態においては、液体LQとして、水(純水)を用いる。
また、本実施形態の露光装置EXは、例えば米国特許第6897963号、及び欧州特許出願公開第1713113号等に開示されているような、基板ステージと計測ステージとを備えた露光装置である。
図1において、露光装置EXは、マスクMを保持して移動可能なマスクステージ1と、基板Pを保持して移動可能な基板ステージ2と、基板Pを保持せずに、露光光ELを計測する計測部材(計測器)Cを搭載して移動可能な計測ステージ3と、マスクステージ1、基板ステージ2、及び計測ステージ3の位置を計測する計測システム4と、マスクMを露光光ELで照明する照明系ILと、露光光ELで照明されたマスクMのパターンの像を基板Pに投影する投影光学系PLと、液浸空間LS1、LS2を形成する液浸部材5と、露光装置EX全体の動作を制御する制御装置6と、制御装置6に接続され、露光に関する各種の情報を記憶する記憶装置7とを備えている。
露光装置EXは、露光光ELが進行する空間CSの環境(温度、湿度、圧力、及びクリーン度の少なくとも一つ)を調整するチャンバ装置11を備えている。チャンバ装置11は、空間CSに、温度及び湿度が調整された気体Frを供給する気体供給部11Sを有する。空間CSには、少なくとも投影光学系PL、液浸部材5、基板ステージ2、及び計測ステージ3が配置される。本実施形態においては、マスクステージ1、及び照明系ILの少なくとも一部も、空間CSに配置される。
マスクMは、基板Pに投影されるデバイスパターンが形成されたレチクルを含む。マスクMは、例えばガラス板等の透明板と、その透明板上にクロム等の遮光材料を用いて形成されたパターンとを有する透過型マスクを含む。なお、マスクMとして、反射型マスクを用いることもできる。
基板Pは、デバイスを製造するための基板である。基板Pは、例えば半導体ウエハ等の基材と、その基材上に形成された感光膜とを含む。感光膜は、感光材(フォトレジスト)の膜である。なお、基板Pが、感光膜と、感光膜とは別の膜とを含んでもよい。例えば、基板Pが、反射防止膜を含んでもよいし、感光膜を保護する保護膜(トップコート膜)を含んでもよい。
照明系ILは、所定の照明領域IRに露光光ELを照射する。照明領域IRは、照明系ILから射出される露光光ELが照射可能な位置を含む。照明系ILは、照明領域IRに配置されたマスクMの少なくとも一部を均一な照度分布の露光光ELで照明する。照明系ILから射出される露光光ELとして、例えば水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)、及びFレーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)等が用いられる。本実施形態においては、露光光ELとして、紫外光(真空紫外光)であるArFエキシマレーザ光を用いる。
マスクステージ1は、マスクMを保持した状態で、照明領域IRを含むベース部材8のガイド面8G上を移動可能である。本実施形態において、ガイド面8GとXY平面とは実質的に平行である。マスクステージ1は、例えば米国特許第6452292号に開示されているような平面モータを含む駆動システムの作動により移動する。本実施形態において、マスクステージ1は、その駆動システムの作動により、ガイド面8G上において、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。
投影光学系PLは、所定の投影領域PRに露光光ELを照射する。投影領域PRは、投影光学系PLから射出される露光光ELが照射可能な位置を含む。投影光学系PLは、投影領域PRに配置された基板Pの少なくとも一部に、マスクMのパターンの像を所定の投影倍率で投影する。本実施形態において、投影光学系PLは、縮小系である。投影光学系PLの投影倍率は、例えば1/4でもよいし、1/5でもよいし、1/8でもよい。なお、投影光学系PLは、等倍系でもよいし、拡大系でもよい。本実施形態において、投影光学系PLの光軸は、Z軸と平行である。なお、投影光学系PLは、反射光学素子を含まない屈折系でもよいし、屈折光学素子を含まない反射系でもよいし、反射光学素子及び屈折光学素子の両方を含む反射屈折系でもよい。投影光学系PLは、倒立像を形成してもよいし、正立像を形成してもよい。
投影光学系PLは、露光光ELが射出される射出面12を有する終端光学素子13を含む。射出面12は、投影光学系PLの像面に向けて露光光ELを射出する。終端光学素子13は、投影光学系PLの複数の光学素子のうち、投影光学系PLの像面に最も近い光学素子である。投影領域PRは、射出面12から射出される露光光ELが照射可能な位置を含む。本実施形態において、射出面12は、−Z方向を向いている。射出面12は、XY平面と平行である。なお、−Z方向を向いている射出面12は、凸面でもよいし、凹面でもよい。なお、射出面12は、XY平面に対して傾斜していてもよいし、曲面を含んでもよい。本実施形態において、終端光学素子13の光軸は、Z軸と平行である。本実施形態において、射出面12から射出される露光光ELは、−Z方向に進行する。
基板ステージ2は、基板Pを保持した状態で、射出面12からの露光光ELが照射可能な位置(投影領域PR)を含むXY平面内を移動可能である。計測ステージ3は、計測部材(計測器)Cを搭載した状態で、射出面12からの露光光ELが照射可能な位置(投影領域PR)を含むXY平面内を移動可能である。基板ステージ2及び計測ステージ3のそれぞれは、ベース部材9のガイド面9G上を移動可能である。本実施形態において、ガイド面9GとXY平面とは実質的に平行である。
基板ステージ2及び計測ステージ3は、例えば米国特許第6452292号に開示されているような平面モータを含む駆動システムの作動により移動する。基板ステージ2及び計測ステージ3のそれぞれは、駆動システムの作動により、ガイド面9G上において、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。
基板ステージ2は、例えば米国特許出願公開第2007/0177125号、米国特許出願公開第2008/0049209号、及び米国特許出願公開第2007/0288121号等に開示されているような、基板Pをリリース可能に保持する第1保持部14と、第1保持部14の周囲に配置され、カバー部材T1及びスケール部材(計測部材)T2をリリース可能に保持する第2保持部15とを有する。
計測システム4は、例えば米国特許出願公開第2007/0288121号に開示されているような、基板ステージ2のスケール部材T2を用いて、その基板ステージ2の位置を計測するエンコーダシステムを含む。また、計測システム4は、干渉計システムを含む。
基板Pの露光処理を実行するとき、あるいは所定の計測処理を実行するとき、制御装置6は、計測システム4の計測結果に基づいて、マスクステージ1(マスクM)、基板ステージ2(基板P)、及び計測ステージ3(計測部材C)の位置制御を実行する。
次に、本実施形態に係る液浸部材5について説明する。図2は、本実施形態に係る液浸部材5の一例を示す側面図、図3は、液浸部材5を下側(−Z側)から見た図である。
液浸部材5は、終端光学素子13の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材21と、射出面12から射出される露光光ELの光路K(終端光学素子13の光軸)に対して第1部材21の外側に配置される第2部材22とを備える。第1部材21は、液体LQの液浸空間LS1を形成する。第2部材22は、液浸空間LS1から離れて、液体LQの液浸空間LS2を形成可能である。液浸空間LS1は、第1部材21の下方の第1空間SP1の少なくとも一部に形成される。液浸空間LS2は、第2部材22の下方の第2空間SP2の少なくとも一部に形成される。
第1部材21は、下面23を有する。第2部材22は、下面24を有する。下面23及び下面24は、終端光学素子13の下方で移動可能な物体が対向可能である。終端光学素子13の下方で移動可能な物体は、射出面12と対向可能である。その物体は、投影領域PRに配置可能である。その物体は、投影領域PRを含むXY平面内を移動可能である。その物体は、第1部材21の下方で移動可能である。その物体は、第2部材22の下方で移動可能である。
本実施形態において、その物体は、基板ステージ2(カバー部材T1、スケール部材T2)、基板ステージ2(第1保持部14)に保持された基板P、及び計測ステージ3(計測部材C)の少なくとも一つを含む。
以下の説明においては、終端光学素子13の下方で移動可能な物体が、基板Pであることとする。なお、上述のように、終端光学素子13の下方で移動可能な物体は、基板ステージ2及び計測ステージ3の少なくとも一方でもよいし、基板P、基板ステージ2、及び計測ステージ3とは別の物体でもよい。
第1部材21は、射出面12側の露光光ELの光路Kが液体LQで満たされるように液体LQの液浸空間LS1を形成する。液浸空間LS1は、射出面12と基板P(物体)の上面との間の光路Kが液体LQで満たされるように形成される。
第1部材21は、射出面12側の光路Kを含む光路空間SPK、及び下面23側の第1空間SP1の少なくとも一部に、液体LQの液浸空間LS1を形成する。終端光学素子13及び第1部材21は、基板P(物体)との間で液体LQを保持可能である。液浸空間LS1は、終端光学素子13及び第1部材21と基板Pとの間に保持される液体LQによって形成される。一方側の射出面12及び下面23と、他方側の基板P(物体)の上面との間に液体LQが保持されることによって、終端光学素子13と基板Pとの間の露光光ELの光路Kが液体LQで満たされるように液浸空間LS1が形成される。
基板Pの露光においては、基板Pに照射される露光光ELの光路Kが液体LQで満たされるように液浸空間LS1が形成される。基板Pに露光光ELが照射されているとき、投影領域PRを含む基板Pの表面の一部の領域だけが液体LQで覆われるように液浸空間LS1が形成される。
本実施形態において、液浸空間LS1の液体LQの界面(メニスカス、エッジ)LG1の少なくとも一部は、下面23と基板Pの上面との間に形成される。すなわち、本実施形態の露光装置EXは、局所液浸方式を採用する。液浸空間LS1の外側(界面LG1の外側)は、気体空間である。
本実施形態において、第1部材21は、環状の部材である。本実施形態において、第1部材21の一部は、終端光学素子13の周囲に配置される。また、第1部材21の一部は、終端光学素子13と基板Pとの間の露光光ELの光路Kの周囲に配置される。
なお、第1部材21は、環状の部材でなくてもよい。例えば、第1部材21が、終端光学素子13及び光路Kの周囲の一部に配置されていてもよい。なお、第1部材21が、終端光学素子13の周囲の少なくとも一部に配置されていなくてもよい。例えば、第1部材21が、射出面12と基板Pとの間の光路Kの周囲の少なくとも一部に配置され、終端光学素子13の周囲に配置されていなくてもよい。なお、第1部材21が、射出面12と基板Pとの間の光路Kの周囲の少なくとも一部に配置されていなくてもよい。例えば、第1部材21が、終端光学素子13の周囲の少なくとも一部に配置され、射出面12と物体との間の光路Kの周囲に配置されていなくてもよい。
第1部材21は、液浸空間LS1を形成するための液体LQを供給する供給口31と、液浸空間LS1の液体LQの少なくとも一部を回収する回収口32とを備えている。
図4は、供給口31の近傍を示す第1部材21の断面図である。供給口31は、光路空間SPK(光路K)に面するように配置される。供給口31は、第1部材21の内部に形成された供給流路33を介して、液体LQを供給可能な液体供給装置34と接続される。供給口31は、液体供給装置34からの液体LQを射出面12側の光路空間SPK(光路K)に供給する。
第1部材21は、射出面12が面する孔(開口)20を有する。射出面12から射出された露光光ELは、開口20を通過して基板Pに照射可能である。供給口31から光路空間SPKに供給された液体LQの少なくとも一部は、開口20を介して、基板P上(物体上)に供給される。また、供給口31から光路空間SPKに供給された液体LQの少なくとも一部は、開口20を介して、第1空間SP1に供給される。本実施形態においては、開口20から、第1部材21の下方の第1空間SP1に液体LQが供給される。
液体供給装置34は、液体調整システムを含む。液体供給装置34は、例えば、供給口31から供給される液体LQの供給量(単位時間当たりの液体供給量)を調整可能な供給量調整部34Aと、供給する液体LQの温度を調整する温度調整部34Bと、供給する液体LQの温度を検出する温度センサ34Cとを有する。供給量調整部34Aは、マスフローコントローラを有する。温度調整部34Bは、液体LQを加熱可能な加熱装置と、液体LQを冷却可能な冷却装置とを有する。
供給口31は、光路Kの周囲に複数配置されてもよい。図2に示すように、本実施形態おいて、供給口31は、光路Kに対して一側(+X側)及び他側(−X側)に配置される。図2に示すように、本実施形態においては、一側の供給口31及び他側の供給口31のそれぞれに液体供給装置34が接続される。一側の供給口31から供給される液体LQの温度と、他側の供給口31から供給される液体LQの温度とは、実質的に等しくてもよいし、異なってもよい。一側の供給口31から供給される液体LQの供給量と、他側の供給口31から供給される液体LQの供給量とは、実質的に等しくてもよいし、異なってもよい。
図5は、回収口32の近傍を示す第1部材21の断面図である。回収口32は、第1空間SP1に面するように配置される。基板P(物体)は、回収口32と対向可能である。回収口32は、第1部材21の内部に形成された回収流路35を介して、液体LQを回収(吸引)可能な液体回収装置36と接続される。回収口32は、第1部材21と基板Pとの間の第1空間SP1の液体LQの少なくとも一部を回収(吸引)可能である。回収口32から回収流路35に流入した液体LQは、液体回収装置36に回収される。
液体回収装置36は、回収口32を真空システムBSに接続可能である。液体回収装置36は、回収口32から回収された液体LQが収容される収容部36Aと、回収口32の吸引力を調整可能な圧力調整部36Bとを有する。収容部36Aは、タンクを含む。圧力調整部36Bは、圧力調整弁などを含む。
本実施形態において、第1部材21は、多孔部材37を備える。多孔部材37は、液体LQが流通可能な複数の孔(openingsあるいはpores)を有する。多孔部材37は、例えばメッシュフィルタを含む。メッシュフィルタは、網目状に多数の小さい孔が形成された多孔部材である。
本実施形態において、多孔部材37は、プレート状の部材である。多孔部材37は、基板Pが対向可能な下面37Bと、第1部材21に形成された回収流路35に面する上面37Aと、上面37Aと下面37Bとを結ぶように形成された複数の孔とを有する。本実施形態において、回収口32は、多孔部材37の孔を含む。多孔部材37の孔(回収口32)を介して回収された液体LQは、回収流路35を流れる。
本実施形態においては、多孔部材37(回収口32)から、第1空間SP1の液体LQ及び気体の両方が回収(吸引)される。なお、多孔部材37を介して実質的に液体LQのみが回収され、気体の回収が制限されてもよい。例えば、基板P(物体)上の液体LQが多孔部材37の孔を通過して回収流路35に流入し、気体は通過しないように、多孔部材37の下面37B側の圧力(第1空間SP1の圧力)と上面37A側の圧力(回収流路35の圧力)との差が調整されてもよい。なお、多孔部材を介して液体のみを回収する技術の一例が、例えば米国特許第7292313号等に開示されている。
なお、多孔部材37を設けなくてもよい。
本実施形態においては、供給口31からの液体LQの供給と並行して、回収口32からの液体LQの回収が行われることによって、一方側の終端光学素子13及び第1部材21と、他方側の基板Pとの間に液体LQの液浸空間LS1が形成される。液浸空間LS1は、供給口31から供給された液体LQによって形成される。
下面23は、開口20の周囲に配置される。本実施形態において、下面23の少なくとも一部は、XY平面とほぼ平行である。なお、下面23の少なくとも一部が、XY平面に対して傾斜していてもよいし、曲面を含んでもよい。
下面23は、開口20の周囲に配置され、液体LQを回収不可能な下面23Bと、下面23Bの周囲に配置され、液体LQを回収可能な多孔部材37の下面37Bとを含む。液体LQは、下面23Bを通過できない。下面23Bは、基板Pとの間で液体LQを保持可能である。
本実施形態において、液体LQを回収可能な下面37Bは、下面23の周縁部に配置される。下面23(基板Pの上面)と平行なXY平面内において、下面37Bは、環状である。液体LQを回収不可能な下面23Bは、下面37Bの内側に配置される。本実施形態において、界面LG1は、下面37Bと基板Pの上面との間に配置される。
なお、液体LQを回収可能な下面37B(回収口32)は、光路K(開口20)の周囲に複数配置されてもよい。
第2部材22は、第1部材21とは異なる部材である。第2部材22は、第1部材21から離れている。第2部材22は、第1部材21の周囲の一部に配置される。
第2部材22は、第2部材22の下方の第2空間SP2の少なくとも一部に液体LQの液浸空間LS2を形成可能である。第2空間SP2は、下面24側の空間である。液浸空間LS2は、液浸空間LS1と離れて形成される。液浸空間LS2は、下面24と基板P(物体)の上面との間に形成される。第2部材22は、基板P(物体)との間で液体LQを保持可能である。液浸空間LS2は、第2部材22と基板Pとの間に保持される液体LQによって形成される。一方側の下面24と、他方側の基板P(物体)の上面との間に液体LQが保持されることによって、液浸空間LS2が形成される。
本実施形態において、液浸空間LS2の液体LQの界面(メニスカス、エッジ)LG2の少なくとも一部は、下面24と基板Pの上面との間に形成される。液浸空間LS2の外側(界面LG2の外側)は、気体空間である。
液浸空間LS2は、液浸空間LS1よりも小さい。液浸空間の大きさとは、液浸空間を形成する液体の体積を含む。また、液浸空間の大きさとは、液浸空間を形成する液体の重量を含む。また、液浸空間の大きさとは、例えば基板Pの表面(上面)と平行な面内(XY平面内)における液浸空間の面積を含む。また、液浸空間の大きさとは、例えば基板Pの表面(上面)と平行な面内(XY平面内)における所定方向(例えばX軸方向、又はY軸方向)に関する液浸空間の寸法を含む。
すなわち、基板Pの表面(上面)と平行な面内(XY平面内)において、液浸空間LS2は、液浸空間LS1よりも小さい。液浸空間LS2を形成する液体LQの体積(重量)は、液浸空間LS1を形成する液体LQの体積(重量)よりも小さい。XY平面内における液浸空間LS2の寸法は、液浸空間LS1の寸法よりも小さい。
本実施形態において、第2部材22は、第1部材21の周囲の空間において2つ配置される。本実施形態において、第2部材22は、X軸方向に関して、第1部材21の一側(+X側)及び他側(−X側)に配置される。液浸空間LS2は、X軸方向に関して、液浸空間LS1の一側(+X側)及び他側(−X側)に形成される。
以下の説明においては、第1部材21の+X側に配置される第2部材22を適宜、第2部材221、と称し、第1部材21の−X側に配置される第2部材22を適宜、第2部材222、と称する。
なお、第2部材22は、第1部材21の一側(+X側)のみに配置されてもよいし、他側(−X側)のみに配置されてもよい。液浸空間LS2は、液浸空間LS1の一側(+X側)のみに配置されてもよいし、他側(−X側)のみに配置されてもよい。
本実施形態において、下面24の少なくとも一部は、XY平面とほぼ平行である。なお、下面24の少なくとも一部が、XY平面に対して傾斜していてもよいし、曲面を含んでもよい。
本実施形態において、Z軸方向に関する下面23の位置(高さ)と下面24の位置(高さ)とは、実質的に等しい。すなわち、下面23と基板P(物体)の上面との距離と、下面24と基板P(物体)の上面との距離とは、実質的に等しい。
なお、下面24が下面23よりも低い位置に配置されてもよい。すなわち、下面24と基板P(物体)の上面との距離が、下面23と基板P(物体)の上面との距離よりも小さくてもよい。なお、下面24が下面23よりも高い位置に配置されてもよい。すなわち、下面23と基板P(物体)の上面との距離が、下面24と基板P(物体)の上面との距離よりも大きくてもよい。
図6は、第2部材22の一例を示す部分断面図である。第2部材22は、液浸空間LS2を形成するための液体LQを供給する供給口41と、液浸空間LS2の液体LQの少なくとも一部を回収する回収口42とを備えている。
本実施形態において、供給口41は、第2部材22の下方の第2空間SP2に面するように配置される。基板P(物体)は、供給口41と対向可能である。供給口41は、第2部材22の下面24の少なくとも一部に配置される。供給口41は、第2空間SP2に液体LQを供給可能である。
本実施形態において、回収口42は、第2部材22の下方の第2空間SP2に面するように配置される。基板P(物体)は、回収口42と対向可能である。回収口42は、第2部材22の下面24の少なくとも一部に配置される。回収口42は、第2空間SP2の液体LQの少なくとも一部を回収可能である。回収口42は、第2空間SP2の気体を回収可能である。本実施形態において、回収口42は、液体LQを、気体とともに回収する。第2空間SP2の流体(液体LQ及び気体の一方又は両方)の少なくとも一部は、回収口42から回収される。
本実施形態において、回収口42の少なくとも一部は、第1部材21と供給口41との間に配置される。また、回収口42の少なくとも一部は、光路K(第1部材21)に対して供給口41の外側に配置される。本実施形態においては、回収口42は、供給口41を囲むように配置される。下面24と平行な面内(XY平面内)において、回収口42は、環状である。
なお、回収口42は、供給口41の周囲に複数配置されてもよい。すなわち、複数の回収口42が、供給口41の周囲において離散的に配置されてもよい。
供給口41は、第2部材22の内部に形成された供給流路43を介して、液体LQを供給可能な液体供給装置44と接続される。供給口41は、液体供給装置44からの液体LQを、第2空間SP2に供給する。
液体供給装置44は、液体調整システムを含む。液体供給装置44は、例えば、供給口41から供給される液体LQの供給量(単位時間当たりの液体供給量)を調整可能な供給量調整部44Aと、供給する液体LQの温度を調整する温度調整部44Bと、供給する液体LQの温度を検出する温度センサ44Cとを有する。供給量調整部44Aは、マスフローコントローラを有する。温度調整部44Bは、液体LQを加熱可能な加熱装置と、液体LQを冷却可能な冷却装置とを有する。
図2に示すように、本実施形態においては、一側の第2部材221及び他側の第2部材222のそれぞれに液体供給装置44が接続される。本実施形態において、一側の第2部材221の供給口41から供給される液体LQの温度と、他側の第2部材222の供給口41から供給される液体LQの温度とは、実質的に等しくてもよいし、異なってもよい。一側の第2部材221の供給口41から供給される液体LQの供給量と、他側の第2部材22の供給口41から供給される液体LQの供給量とは、実質的に等しくてもよいし、異なってもよい。
回収口42は、第2部材22の内部に形成された回収流路45を介して、液体LQ(気体)を回収(吸引)可能な液体回収装置46と接続される。回収口42は、第2部材22と基板Pとの間の第2空間SP2の液体LQの少なくとも一部を回収(吸引)可能である。第2部材22の下方の第2空間SP2から回収された液体LQは、回収流路45を流れる。回収口42から回収流路45に流入した液体LQは、液体回収装置46に回収される。
液体回収装置46は、回収口42を真空システムBSに接続可能である。液体回収装置46は、回収口42から回収された液体LQが収容される収容部46Aと、回収口42の吸引力を調整可能な圧力調整部46Bとを有する。収容部46Aは、タンクを含む。圧力調整部46Bは、圧力調整弁などを含む。
回収口42の吸引力は、回収流路45の圧力と第2空間SP2の圧力との差に依存する。回収流路45と第2空間SP2との圧力差によって、回収口42の吸引力が定められる。本実施形態において、圧力調整部46Bが、回収流路45の圧力を調整可能である。チャンバ装置11が、第2空間SP2の圧力を調整可能である。
図2に示すように、本実施形態においては、一側の第2部材221及び他側の第2部材222のそれぞれに液体回収装置46が接続される。本実施形態において、一側の第2部材221の回収口41の回収力(吸引力)と、他側の第2部材222の回収口42の回収力(吸引力)とは、実質的に等しくてもよいし、異なってもよい。
本実施形態においては、供給口41からの液体LQの供給と並行して、回収口42からの液体LQの回収が行われることによって、一方側の第2部材22と、他方側の基板Pとの間に液体LQで液浸空間LS2が形成される。液浸空間LS2は、供給口41から供給された液体LQによって形成される。
本実施形態においては、第2部材22、第2部材22の周囲の空間、第2部材22の周囲の空間に配置される部材、及び第2部材22の下方の第2空間SP2に供給される第2液体LQ2の少なくとも一つの温度変化を抑制する抑制機構50が設けられる。
図7は、本実施形態に係る抑制機構50の一例を示す図である。本実施形態において、抑制機構50少なくとも一部は、第2部材22に配置される。
抑制機構50は、流体Faが流れる流路51を含む。流路51の少なくとも一部は、第2部材22に配置される。本実施形態において、流路51は、第2部材22の内部に形成される。なお、第2部材22の外面に接触するように配置された管部材が、流路51を有してもよい。
抑制機構50は、流路51に流体Faを供給する流体供給部52を有する。流体供給部52は、流体調整システムを含む。流体供給部52は、例えば、流路51に供給される流体Faの供給量(単位時間当たりの供給量)を調整可能な供給量調整部52Aと、供給する流体Faの温度を調整する温度調整部52Bと、供給する流体Faの温度を検出する温度センサ52Cとを有する。供給量調整部52Aは、マスフローコントローラを有する。温度調整部52Bは、流体Faを加熱可能な加熱装置と、流体Faを冷却可能な冷却装置とを有する。なお、温度調整部52Bは、加熱装置及び冷却装置の一方のみを有してもよい。
流体供給部52は、温度調整部52Bによって、流路51に供給する流体Faの温度を調整可能である。
抑制機構50は、流路51の流体Faを回収(吸引)する流体回収部53を有する。流体回収部53は、流路51を真空システムBSに接続可能である。
流路51は、流体供給部52に接続され、流体供給部52からの流体Faが流れる部分51Sと、流体回収部53に接続され、流体回収部52に回収(吸引)される流体Faが流れる部分51Rとを含む。部分51Sの一端は、流体供給部52に接続される。部分51Rの一端は、流体回収部53に接続される。部分51Sは、部分51Rの一部と接続される。流体供給部52から部分51Sに供給された流体Faは、その部分51Sを流れた後、部分51Rを流れて、流体回収部53に回収される。本実施形態において、流体Faは、基板P(物体)に接触しないように、第2部材22の内部を流れる。
本実施形態において、流体Faは、液体である。流体(液体)Faは、液浸空間LS2を形成するための液体LQと同じ種類(物性)の液体でもよいし、異なる種類(物性)の液体でもよい。流体(液体)Faのクリーン度は、液浸空間LS2を形成するための液体LQのクリーン度と実質的に等しくてもよいし、異なってもよい。
なお、流体Faは、気体でもよい。
回収流路45は、供給流路43の周囲の少なくとも一部に配置される。流路51は、回収流路45の周囲の少なくとも一部に配置される。流路51の少なくとも一部は、回収流路45と第2部材22の外面との間に配置される。回収流路45の少なくとも一部は、供給流路43と流路51との間に配置される。
第2部材22は、部分22Aと、部分22Aの周囲の少なくとも一部に配置され、部分22Aよりも熱伝導率が小さい部分22Bとを含む。本実施形態において、部分22Aは、例えばチタンなどの金属を含む。本実施形態において、部分22Aは、チタン製である。なお、部分22Aが、チタンと、チタンとは異なる材料とを含んでもよい。部分22Aが、例えばアルミニウムを含んでもよい。
供給流路43の内面を形成する部材は、金属を含む。供給流路43の内面を形成する部材は、金属製でもよい。供給流路43の内面を形成する部材は、金属と、金属とは異なる材料とを含んでもよい。本実施形態において、第2部材22の部分22Aに、供給流路43が配置される。部分22Bは、部分22A(供給流路43)を囲むように配置される。
回収流路45の内面を形成する部材は、金属を含む。流路51の内面を形成する部材は、金属を含む。回収流路45は、部分22Aに対して部分22Bの外側に配置される。部分22Bは、部分22A(供給流路43)と回収流路45との間に配置される。
抑制機構50は、部分22Bを含む。本実施形態において、部分22Bは、第2部材22の内部の気体空間54を含む。また、本実施形態において、部分22Bは、金属(チタンなど)よりも熱伝導率が小さい部材55を含む。部材55は、例えば合成樹脂製である。部材55は、PFA(Tetra fluoro ethylene-perfluoro alkylvinyl ether copolymer)を含んでもよいし、PTFE(Poly tetra fluoro ethylene)を含んでもよい。
部材55は、供給流路43の周囲の少なくとも一部に配置される。部材55は、供給流路43の内面を有する金属製の部材の周囲の少なくとも一部に配置される。なお、部材55が、供給流路43の内面を形成してもよい。すなわち、供給流路43が部材55に形成されてもよい。気体空間54は、部材55の周囲に配置される。
抑制機構50は、第2部材22の外面と対向するように配置され、第2部材22の温度を調整可能な温度調整部56を有する。温度調整部56は、第2部材22を加熱可能な加熱装置及び冷却可能な冷却装置を有する。温度調整部56は、例えばペルチェ素子を含む。なお、温度調整部56が、温度調整された流体が流れる内部流路を有する部材を含んでもよい。なお、温度調整部56が、熱交換器を含んでもよい。温度調整部56の少なくとも一部は、第2部材22の外面と接触する。なお、温度調整部56と第2部材22の外面との間に間隙が設けられてもよい。なお、温度調整部56は、加熱装置及び冷却装置の一方のみを有してもよい。
本実施形態においては、抑制機構50によって、第2部材22の温度変化が抑制される。例えば、流体Faが流路51を流れることによって、第2部材22の温度変化が抑制される。温度調整された流体Faが流路51を流れることによって、第2部材22の温度変化が効果的に抑制される。また、温度調整された流体Faが流路51を流れることによって、第2部材22の温度が調整される。制御装置6は、第2部材22の目標温度と実際の温度との差が小さくなるように、温度調整部52Bを制御して、温度調整された流体Faを流路51に供給可能である。
また、温度調整部56が第2部材22の温度を調整することによって、第2部材22の温度変化が効果的に抑制される。制御装置6は、第2部材22の目標温度と実際の温度との差が小さくなるように、温度調整部56を制御可能である。
また、第2部材22の温度変化が抑制されることによって、第2部材22の周囲の空間の温度変化も抑制される。
第2部材22の周囲の空間は、例えばチャンバ装置11によって形成される空間CS、第2空間SP2、及び第1空間SP1の少なくとも一つを含む。
また、第2部材22の温度変化が抑制されることによって、第2部材22の周囲の空間に配置される部材の温度変化も抑制される。
第2部材22の周囲の空間に配置される部材は、第1部材21、終端光学素子13、基板ステージ2、基板ステージ2に保持された基板P、計測システム4、及び計測ステージ3の少なくとも一つを含む。
また、第2部材22の周囲の空間に配置される部材は、第1部材21の供給流路33と接続され、液体供給装置34から供給流路33(供給口31)に供給される液体LQが流れる流路が形成される供給流路部材を含む。また、第2部材22の周囲の空間に配置される部材は、第1部材21の回収流路35と接続され、回収口32から回収され、流体回収装置36に回収される液体LQが流れる流路が形成される回収流路部材を含む。
また、第2部材22の周囲の空間に配置される部材は、第2部材22の流路51Sと接続され、流体供給部52から流路51Sに供給される流体Faが流れる流路が形成される供給流路部材を含む。また、第2部材22の周囲の空間に配置される部材は、第2部材22の流路51Rと接続され、流体回収部53に回収される流体Faが流れる流路が形成される回収流路部材を含む。
また、第2部材22の温度変化が抑制されることによって、第2部材22の供給流路43を介して第2部材22の下方の第2空間SP2に供給される液体LQの温度変化も抑制される。
本実施形態においては、部分22Aの周囲の少なくとも一部に、部分22Aよりも熱伝導率が小さい部分22Bが配置されている。そのため、第2部材22と、供給流路43を流れる液体LQとの間の熱伝達が抑制される。例えば、第2部材22の周囲の空間に配置される部材の温度が変化したり、第2部材22の周囲の空間の温度が変化したり、第2部材22の外面の温度が変化したりしても、部分22Bによって、供給流路43を流れる液体LQの温度変化が抑制される。また、供給流路43を流れる液体LQの温度が変化しても、部分22Bによって、第2部材22の温度が変化したり、第2部材22の周囲の空間の温度が変化したり、第2部材22の周囲の空間に配置される部材の温度が変化したりすることが抑制される。
また、部分22Bによって、供給流路43を流れる液体LQと回収流路45を流れる液体LQとの間の熱伝達が抑制される。例えば、回収流路45を流れる液体LQの温度が変化したり、回収口42から液体LQと気体とが一緒に回収されて回収流路45の内面などの温度が変化したりしても、部分22Bによって、供給流路43を流れる液体LQの温度変化が抑制される。また、供給流路43を流れる液体LQの温度が変化しても、部分22Bによって、回収流路45を流れる液体LQの温度が変化したり、回収流路45の内面などの温度が変化したりすることが抑制される。
回収流路45を流れる液体LQの温度が変化したり、回収流路45の内面などの温度が変化したりしても、流路51を流れる流体Faによって、供給流路43を流れる液体LQの温度変化が抑制される。また、供給流路43を流れる液体LQの温度が変化しても、流路51を流れる流体Faによって、回収流路45を流れる液体LQの温度が変化したり、回収流路45の内面などの温度が変化したりすることが抑制される。
また、回収流路45を流れる液体LQの温度が変化したり、回収流路45の内面などの温度が変化したりしても、温度調整部56によって、第2部材22の周囲の空間の温度が変化したり、第2部材22の周囲の空間に配置される部材の温度が変化したりすることが抑制される。
本実施形態においては、温度調整された流体Faが流れる流路51は、第2部材22、第2部材22の周囲の空間、第2部材22の周囲の空間に配置される部材、及び第2部材22の下方の第2空間SP2に供給される液体LQの少なくとも一つの温度を調整する温調機構60として機能する。また、流体供給部52及び流体回収部53も温調機構60として機能する。上述したように、流路51を流れる流体Faによって、第2部材22の温度が調整される。また、流路51を流れる流体Faによって、回収流路45を流れる液体LQの温度、及び回収流路45の内面などの温度が調整される。また、流路51を流れる流体Faによって、第2部材22の周囲の空間の温度が調整される。また、流路51を流れる流体Faによって、第2部材22の周囲の空間の部材の温度が調整される。また、流路51を流れる流体Faによって、第2部材22の下方の第2空間SP2に供給される第2液体LQの温度が調整される。
また、本実施形態においては、温度調整部56も、第2部材22、第2部材22の周囲の空間、第2部材22の周囲の空間に配置される部材、及び第2部材22の下方の第2空間SP2に供給される第2液体LQの少なくとも一つの温度を調整する温調機構60として機能する。また、温度調整部56は、回収流路45を流れる液体LQの温度を調整可能である。また、温度調整部56は、回収流路45の内面などの温度を調整可能である。
本実施形態においては、部分22Bは、第2部材22と、第2部材22の周囲の空間、第2部材22の周囲の空間に配置される部材、及び液浸空間LS2を形成するための第2部材22の供給流路43を流れる液体LQの少なくとも一つとの間の熱伝達を抑制する断熱機構70として機能する。
上述したように、部分22Bによって、第2部材22と、供給流路43を流れる液体LQとの間の熱伝達が抑制される。部分22Bの部材55は、断熱部材として機能する。気体空間54は、気体断熱層として機能する。部分22Bによって、供給流路43を流れる液体LQと、第2部材22との間の熱伝達が抑制されることによって、供給流路43を流れる液体LQと、第2部材22の周囲の空間及び第2部材22の周囲の空間に配置される部材の一方又は両方との間の熱伝達が抑制される。
また、本実施形態においては、流体Faが流れる流路51も、断熱機構70として機能する。流路51を流れる流体Faによって、第2部材22と、第2部材22の周囲の空間との間の熱伝達が抑制される。また、流路51を流れる流体Faによって、第2部材22と、第2部材22の周囲の空間に配置される部材との間の熱伝達が抑制される。また、温度調整部56も、断熱機構70として機能する。例えば、温度調整部56によって、第2部材22と、第2部材22の周囲の空間との間の熱伝達が抑制される。また、温度調整部56によって、第2部材22と、第2部材22の周囲の空間に配置される部材との間の熱伝達が抑制される。
次に、上述の構成を有する露光装置EXを用いて基板Pを露光する方法について説明する。
露光前の基板Pが基板ステージ2にロードされた後、制御装置6は、終端光学素子13及び液浸部材5と基板ステージ2(基板P)とが対向するように、基板ステージ2を移動する。終端光学素子13及び液浸部材5と基板ステージ2(基板P)とが対向する状態で、供給口31からの液体LQの供給と並行して回収口32からの液体LQの回収が行われることによって、射出面12側の露光光ELの光路Kが液体LQで満たされるように、終端光学素子13及び第1部材21と基板ステージ2(基板P)との間に液浸空間LS1が形成される。また、供給口41からの液体LQの供給と並行して回収口42からの液体LQの回収が行われることによって、第2部材22と基板ステージ2(基板P)との間に液浸空間LS2が形成される。
制御装置6は、基板Pの露光処理を開始する。制御装置6は、基板P上に液浸空間LS1が形成され、基板P及び基板ステージ2の少なくとも一方に液浸空間LS2が形成されている状態で、照明系ILから露光光ELを射出する。照明系ILはマスクMを露光光ELで照明する。マスクMからの露光光ELは、投影光学系PL及び射出面12と基板Pとの間の液浸空間LS1の液体LQを介して基板Pに照射される。これにより、基板Pは、液浸空間LS1の液体LQを介して射出面12から射出された露光光ELで露光され、マスクMのパターンの像が基板Pに投影される。
本実施形態の露光装置EXは、マスクMと基板Pとを所定の走査方向に同期移動しつつ、マスクMのパターンの像を基板Pに投影する走査型露光装置(所謂スキャニングステッパ)である。本実施形態においては、基板Pの走査方向(同期移動方向)をY軸方向とし、マスクMの走査方向(同期移動方向)もY軸方向とする。制御装置6は、基板Pを投影光学系PLの投影領域PRに対してY軸方向に移動するとともに、その基板PのY軸方向への移動と同期して、照明系ILの照明領域IRに対してマスクMをY軸方向に移動しつつ、投影光学系PLと基板P上の液浸空間LS1の液体LQとを介して基板Pに露光光ELを照射する。
液浸空間LS1が形成されている状態で、基板P(物体)がXY平面内において移動することによって、液浸空間LS1の液体LQの一部が、液浸空間LS1から離れて、第1空間SP1の外側に移動(流出)する可能性がある。本実施形態においては、第1空間SP1の周囲の一部に、液浸空間LS2が形成される。そのため、第1空間SP1の外側に移動した液体LQは、液浸空間LS2に捕捉される。液浸空間LS2に捕捉された液体LQは、液浸空間LS2の液体LQとともに、回収口42から回収される。
本実施形態においては、液浸空間LS2は、液浸空間LS1よりも小さい。そのため、液浸空間LS1、LS2が形成されている状態で基板P(物体)が移動した場合において、液浸空間LS2の液体LQの一部が液浸空間LS2から離れて第2空間SP2の外側に移動(流出)することが抑制される。換言すれば、液浸空間LS2は液浸空間LS1よりも小さいため、液浸空間LS2の液体LQの一部が第2空間SP2から流出することが、液浸空間LS1の液体LQの一部が第1空間SP1から流出することよりも抑制される。
以上説明したように、本実施形態によれば、抑制機構50によって、第2部材22などの温度変化が抑制される。また、本実施形態によれば、温調機構60によって、第2部材22などの温度を調整することができる。また、本実施形態によれば、断熱機構70によって、熱伝達が抑制される。したがって、露光不良の発生、及び不良デバイスの発生が抑制される。
なお、本実施形態において、部分22Bは、部材55及び気体空間54の一方のみを有してもよい。
なお、本実施形態において、流体Faが流れる流路51、気体空間54、部材55、及び温度調整部56のうち、流路51、気体空間54、部材55、及び温度調整部56の一つが無くてもよい。また、流路51、気体空間54、部材55、及び温度調整部56のうち、流路51及び気体空間54が無くてもよいし、気体空間54及び部材55が無くてもよいし、部材55及び温度調整部56が無くてもよいし、気体空間54及び温度調整部56が無くてもよいし、流路51及び温度調整部56が無くてもよい。また、流路51、気体空間54、部材55、及び温度調整部56のうちの一つだけが第2部材22に配置されてもよい。
なお、本実施形態において、第2部材22の周囲の少なくとも一部に断熱部材が配置されてもよい。断熱部材の熱伝導率は、第2部材22の熱伝導率よりも小さい。断熱部材は、第2部材22の外面と対向するように配置されてもよい。断熱部材は、第2部材22の外面と接触してもよいし、間隙を介して配置されてもよい。また、断熱部材は、第2部材22と、その第2部材22の周囲の空間に配置される部材との間の少なくとも一部に配置されてもよい。断熱部材は、第2部材22と第1部材21との間に配置されてもよいし、第2部材22と終端光学素子13との間に配置されてもよいし、第2部材22と基板ステージ2との間に配置されてもよいし、第2部材22と計測ステージ3との間に配置されてもよいし、第2部材22と計測システム4との間に配置されてもよいし、第2部材22と基板Pとの間に配置されてもよい。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図8は、本実施形態に係る第2部材2202の一例を示す図である。第2部材2202は、本体部223と、本体部223の少なくとも一部の下方に配置され、基板P(物体)が対向可能な対向部224とを有する。対向部224は、本体部223と間隙を介して配置される。
本実施形態において、対向部224は、プレート状である。対向部224は、基板P(物体)が対向可能な下面224Bと、下面224Bの反対方向を向く上面224Aとを有する。本体部223は、上面224Aが対向する下面223Bを有する。上面224Aは、下面223Bと間隙を介して配置される。対向部224は、接続部材57を介して、本体部223に接続される。接続部材57の上端は、下面223Bの一部に接続される。接続部材57の下端は、上面224Aの一部に接続される。
本体部223の一部は、対向部224の周囲に配置される。本体部223は、対向部224の側面224Cが対向する内側面223Cを有する。側面224Cは、内側面223Cと間隙を介して配置される。
本体部223は、下面224Bの周囲に配置され、基板P(物体)が対向可能な下面223Dを有する。下面223Dは、下面224Bと同一平面内に配置される第1領域223Daと、第1領域223Daの周囲に配置される第2領域223Dbとを有する。下面224B及び第1領域223Daは、XY平面(基板Pの上面)と実質的に平行である。第2領域223Dbは、下面224Bの中心に対する放射方向に関して外側に向かって上方に傾斜する。
第2部材2202は、液体供給装置44から供給された液体LQが流れる供給流路43Bを有する。供給流路43Bは、本体部223の内部に形成された部分43Baを含む。部分43Baの下端に開口43Bkが配置される。開口43Bkの周囲に、下面223Bが配置される。
本実施形態において、対向部224は、開口41Bを有する。開口41Bは、開口43Bkに面する。開口41Bの上端の周囲に上面224Aが配置される。開口41Bの下端の周囲に下面224Bが配置される。
また、供給流路43Bは、本体部223の下面223B側の部分43Bbを含む。部分43Bbは、本体部223と対向部224との間の一部の空間である。部分43Bbは、開口43Bkと開口41Bとの間の空間を含む。
液体供給装置44から供給された液体LQは、部分43Baを流れた後、開口43Bkを介して、本体部223と対向部224との間の空間(部分43Bb)に供給される。本体部223と対向部224との間の液体LQの少なくとも一部は、開口41Bを介して、第2部材2202(対向部224)の下方の第2空間SP2に供給される。本実施形態においては、開口41Bから、第2部材2202の下方の第2空間SP2に液体LQが供給される。
本体部223は、液体回収装置46と接続される回収流路45Bを有する。回収流路45Bは、本体部223の内部に形成された部分45Baと、本体部223の下面223B側の部分45Bbとを含む。部分45Baの下端に開口45Bkが配置される。
第2空間SP2の液体LQの少なくとも一部は、内側面223Cと側面224Cとの間に配置された開口42Bを介して回収される。また、開口42Bから回収された液体LQは、開口45Bkを介して、部分45Baに流入する。また、下面223Bと上面224Aとの間の液体LQの少なくとも一部も、開口45Bkを介して、部分45Baに流入する。部分45Baに流入した液体LQは、液体回収装置46に回収される。
以上説明したように、本実施形態においては、第2部材2202は、本体部223と、対向部224とを有する。そのため、第2部材2202の下方に液浸空間LS2が形成された状態で基板P(物体)がXY平面内において移動しても、液浸空間LS2の液体LQが第2空間SP2の外側に流出すること、及び基板P上に液体LQ(膜、滴等)が残留することが抑制される。
すなわち、対向部224が配置されることによって、基板P(物体)の移動に基づく液浸空間LS2の液体LQの運動量が大きくなることが抑制される。換言すれば、対向部224が配置されることによって、移動する基板P(物体)の影響を受ける液体LQの質量(体積)が抑制される。
また、本実施形態においては、液体LQの一部は、本体部223と対向部224との間の空間を流れる。液体LQの一部は、対向部224と基板P(物体)との間の空間(第2空間SP2)を流れる。これにより、圧損が高まることが抑制される。
また、本実施形態においては、液体LQの一部は、本体部223と対向部224との間を流れる。これにより、本体部223の温度変化が抑制される。また、その液体LQによって、本体部223の温度が調整される。また、その液体LQによって、対向部224の温度変化が抑制される。また、その液体LQによって、対向部224の温度が調整される。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図9は、本実施形態に係る第2部材2203の一例を示す図である。第2部材2203は、本体部223と、本体部223の少なくとも一部の下方に配置され、基板P(物体)が対向可能な対向部224とを有する。対向部224は、本体部223と間隙を介して配置される。本体部223の内部に、供給流路43B(部分43Ba)及び回収流路45B(部分45Ba)が配置される。回収流路45B(部分45Ba)は、供給流路43B(部分43Ba)の周囲の少なくとも一部に配置される。回収流路45B(部分45Ba)は、供給流路43B(部分43Ba)よりも、本体部223の外面(側面)に近い。
本体部223の内部に気体空間54Cが配置される。気体空間54Cは、供給流路43Bと回収流路45Bとの間に配置される。気体空間54Cによって、供給流路43B(供給流路43Bを流れる液体LQ)と、回収流路45B(回収流路45Bを流れる液体LQ)との間の熱伝達が抑制される。気体空間54Cは、気体断熱層として機能する。また、気体空間54Cによって、供給流路43B(供給流路43Bを流れる液体LQ)と、第2部材2203の周囲の空間及び第2部材2203の周囲の空間に配置される部材の一方又は両方との間の熱伝達が抑制される。また、気体空間54Cによって、供給流路43B(供給流路43Bを流れる液体LQ)の温度変化が抑制される。
なお、供給流路43Bと回収流路45Bとの間に、気体空間54C(気体断熱層)に代えて、断熱部材が配置されてもよい。なお、供給流路43Bと回収流路45Bとの間に、気体空間54C及び断熱部材の両方が配置されてもよい。
本実施形態において、本体部223の内部に断熱部材55Cが配置される。断熱部材55Cの熱伝導率は、本体部223の熱伝導率よりも小さい。
断熱部材55Cは、供給流路43Bに対して回収流路45Bの外側に配置される。断熱部材55Cは、回収流路45B(部分45Ba)よりも、本体部223の外面(側面)に近い。本体部223の外面(側面)と回収流路45B(部分45Ba)との間に断熱部材55Cが配置される。
断熱部材55Cによって、回収流路45B(回収流路45Bを流れる液体LQ)と、第2部材2203の周囲の空間及び第2部材2203の周囲の空間に配置される部材の一方又は両方との間の熱伝達が抑制される。また、断熱部材55Cによって、供給流路43B(供給流路43Bを流れる液体LQ)と、第2部材2203の周囲の空間及び第2部材2203の周囲の空間に配置される部材の一方又は両方との間の熱伝達が抑制される。また、断熱部材55Cによって、供給流路43B(供給流路43Bを流れる液体LQ)及び回収流路45B(回収流路45Bを流れる液体LQ)の一方又は両方の温度変化が抑制される。
なお、本体部223の外面(側面)と回収流路45Bとの間に、断熱部材55Cに代えて、気体空間(気体断熱層)が配置されてもよい。なお、本体部223の外面(側面)と回収流路45Bとの間に、断熱部材55C及び気体空間の両方が配置されてもよい。
本実施形態において、第2部材2203(本体部223)に、回収流路部材58が接続される。回収流路部材58は、第2部材2203の回収流路45Bと接続される流路58Fを有する。開口42B(開口45Bk)から回収された液体LQは、流路58Fを流れる。流路58Fを流れる液体LQは、流体回収装置46に回収される。
回収流路部材58と基板P(物体)との間に断熱部材59が配置される。断熱部材59は、第2部材2203から離れている。断熱部材59の熱伝導率は、回収流路部材58の熱伝導率よりも小さい。断熱部材59と回収流路部材58との距離は、断熱部材59と基板P(物体)との距離よりも短い。本実施形態において、断熱部材59は、回収流路部材58の外面(下面)に接触する。なお、断熱部材59は、回収流路部材58の外面(下面)と間隙を介して対向してもよい。なお、断熱部材59と回収流路部材58との距離は、断熱部材59と基板P(物体)との距離よりも長くてもよいし、実質的に等しくてもよい。
断熱部材59によって、回収流路部材58(流路58Fを流れる液体LQ)と、回収流路部材58の周囲の空間及び回収流路部材58の周囲の空間に配置される部材の一方又は両方との間の熱伝達が抑制される。回収流路部材58の周囲の空間に配置される部材は、基板ステージ2、基板ステージ2に保持された基板P、計測ステージ3、第2部材2203、及び第1部材21の少なくとも一つを含む。また、断熱部材59によって、回収流路部材58の周囲の空間及び回収流路部材58の周囲の空間に配置される部材の一方又は両方の温度変化が抑制される。
なお、本実施形態において、気体空間54C及び断熱部材55Cのうち、気体空間54Cのみが設けられてもよいし、断熱部材55Cのみが設けられてもよい。
なお、本実施形態において、断熱部材59は、回収流路部材58と基板P(物体)との間に配置されることとしたが、例えば、回収流路部材58を包囲してもよい。
なお、本実施形態において、断熱部材59に代えて、回収流路部材58の周囲の少なくとも一部に、回収流路部材58の温度を調整可能な温度調整部が設けられてもよい。例えば、温度調整部は、温度調整された流体が流れる内部流路を有する部材でもよいし、ペルチェ素子でもよいし、ヒーターでもよい。温度調整部は、回収流路部材58に接触するように配置されてもよいし、非接触に配置されてもよい。
図10に示すように、回収流路部材58Dの周囲に気体空間581Hが設けられ、その気体空間581Hの周囲に流体Faが流れる流路582Hが設けられてもよい。回収流路部材58Dの周囲に管部材581が配置される。管部材581の周囲に管部材582が配置される。回収流路部材58Dは,液体LQが流れる流路58Fdを有する。気体空間581Hは、回収流路部材58Dと管部材581との間の空間である。流路582Hは、管部材581と管部材582との間の空間である。気体空間581Hは、気体断熱層として機能する。流体Faは、例えば温度調整された液体である。なお、流体Faは、温度調整された気体でもよい。流体供給部から温度調整された流体Faが流路582Hに供給される。回収流路部材58D、管部材581、及び管部材582の少なくとも一つは、第2部材2203よりも熱伝導率が低い。回収流路部材58D、管部材581、及び管部材582の少なくとも一つは、例えば合成樹脂製である。
図10に示す例においては、流路58Fdの周囲に、気体空間581H(気体断熱層)が配置され、その気体空間581Hの周囲に、流体Faが流れる流路582Hが配置されるため、回収流路部材58Dと、その回収流路部材58Dの周囲の空間、及びその回収流路部材58Dの周囲の空間に配置される部材の一方又は両方との間における熱伝達が抑制される。また、回収流路部材58Dの周囲の空間、及びその回収流路部材58Dの周囲の空間に配置される部材の一方又は両方の温度変化が抑制される。
なお、本実施形態において、回収流路部材58の周囲の少なくとも一部に、断熱部材59及び温度調整部の両方が配置されてもよいし、温度調整部のみが配置されてもよい。断熱部材59及び温度調整部の両方が無くてもよい。
なお、本実施形態において、対向部224が無くてもよい。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図11は、本実施形態に係る第2部材2204の一例を示す図である。第2部材2204の本体部223の内部に、断熱部材55Dが配置される。また、本体部223の内部に流路51Dが設けられる。流体Faが流路51Dを流れる。流体Faは、流体供給部から流路51Dに供給される。流路51Dを流れた流体Faは、流体回収部に回収される。
流路51D及び断熱部材55Dは、回収流路45B(部分45Ba)よりも、本体部223の外面(側面)に近い。流路51Dは、断熱部材55Dよりも、本体部223の外面(側面)に近い。
流体Faが流れる流路51Dによって、本体部223の温度変化が抑制される。また、温度調整された流体Faが流路51Dに供給されることによって、本体部223の温度が調整される。また、流体Faが流れる流路51Dによって、本体部223の周囲の空間、本体部223の周囲の空間に配置される部材、及び回収流路45Bを流れる液体LQの少なくとも一つの温度変化が抑制される。また、流体Faが流れる流路51Dによって、本体部223の周囲の空間、本体部223の周囲の空間に配置される部材、及び回収流路45Bを流れる液体LQの少なくとも一つの温度が調整可能である。
なお、本体部223の温度調整部として、流体Faが流れる流路51Dに代えて、ペルチェ素子が設けられてもよいし、ヒーターが設けられていてもよい。また、流路Faが流れる流路51D、ヒーター、及びペルチェ素子の少なくとも2つが設けられてもよい。なお、本実施形態において、断熱部材55Dは無くてもよい。
なお、本実施形態と、上述の第1〜第3実施形態とは、適宜組み合わせることができる。
<第5実施形態>
次に、第5実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図12は、本実施形態に係る第2部材2205の一例を示す図である。第2部材2205の温度変化を抑制する抑制機構5005が設けられる。抑制機構5005の少なくとも一部は、第2部材2205から離れている。
抑制機構5005は、液浸空間LS2の周囲の少なくとも一部に加湿された気体(加湿気体)Fbを供給する気体供給部61を有する。気体供給部61から供給される気体Fbの湿度は、チャンバ装置11の気体供給部11Sから供給される気体Frの湿度よりも高い。
液浸空間LS2の周囲の少なくとも一部に加湿された気体Fbが供給されることにより、液浸空間LS2の液体LQの気化が抑制される。これにより、気化熱の発生が抑制される。そのため、第2部材2205、第2部材2205の周囲の空間、第2部材2205の周囲の空間に配置される部材、及び第2空間SP2に供給される液体LQの少なくとも一つの温度変化が抑制される。
また、温度調整された気体Fbが液浸空間LS2の周囲の少なくとも一部に供給されることにより、液浸空間LS2の液体LQの気化が抑制されるとともに、第2部材2205、第2部材2205の周囲の空間、第2部材2205の周囲の空間に配置される部材、及び第2空間SP2に供給される液体LQの少なくとも一つの温度が調整される。抑制機構5005は、温調機構として機能することができる。
気体供給部61は、液浸空間LS2の周囲の少なくとも一部に、気体Fcを供給してもよい。気体Fcは、温度調整された気体である。気体Fcの湿度は、チャンバ装置11の気体供給部11Sから供給される気体Frの湿度と実質的に等しい。気体Fcの湿度は、気体Frの湿度よりも低くてもよい。
気体供給部61は、液浸空間LS2の周囲の少なくとも一部に、気体Fdを供給してもよい。気体Fdは、加熱された気体(加熱気体)である。気体Fdの温度は、チャンバ装置11の気体供給部11Sから供給される気体Frの温度よりも高い。気体Fdは、気体Frよりも高湿度でもよいし、低湿度でもよいし、実質的に同じ湿度でもよい。例えば気化熱によって基板P(物体)、及び第2部材2205の少なくとも一方の温度が低下しても、加熱された気体Fdが供給されることによって、基板P(物体)、あるいは第2部材2205の温度(実際の温度)と目標温度との差が小さくなるように、それら基板P(物体)、あるいは第2部材2205の温度が調整される。
なお、気体供給部61は、第2部材2205に気体Fb(Fc、Fd)を供給してもよいし、第2部材2205が配置される空間に気体Fb(Fc、Fd)を供給してもよい。
なお、気体供給部61は、第2部材2205の周囲の空間に配置される部材に気体Fb(Fc、Fd)を供給してもよい。
なお、気体供給部61から供給された気体Fb(Fc、Fd)の少なくとも一部を回収する気体回収部が設けられてもよい。なお、気体Fb(Fc、Fd)が、第2部材2205の開口42Bから回収されてもよい。例えば、気体Fb(Fc、Fd)は、第2空間SP2の液体LQとともに、開口42Bから回収されてもよい。
なお、上述の第1〜第4実施形態において、第2部材(22など)に気体Fb(Fc、Fd)を供給する気体供給部61が設けられてもよい。また、気体供給部61は、上述の第1〜第4実施形態で説明した第2部材(22など)の下方の第2空間SP2に形成される液浸空間LS2の周囲の少なくとも一部に気体Fb(Fc、Fd)を供給してもよい。
<第6実施形態>
次に、第6実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図13は、本実施形態に係る液浸部材506の一例を示す図である。液浸部材506は、液浸空間LS1を形成する第1部材2106と、液浸空間LS2を形成する第2部材2206とを有する。第1部材2106は、上述の実施形態で説明した第1部材(21など)でもよい。第2部材2206は、上述の実施形態で説明した第2部材(22など)でもよい。
本実施形態において、第2部材2206の温度変化を抑制する抑制機構5006が設けられる。抑制機構5006は、第2部材2206の少なくとも一部を包囲する包囲部材62を有する。本実施形態において、包囲部材62は、第2部材2206の上面の少なくとも一部及び側面の少なくとも一部を包囲する。第2部材2206の下面は、包囲部材62の外側に配置される。包囲部材62と第2部材2206との間に間隙が設けられる。包囲部材62と第2部材2206とは接触しない。
包囲部材62は、第1部材2106の少なくとも一部も包囲する。包囲部材62と第1部材2106との間に間隙が設けられる。包囲部材62と第1部材2106とは接触しない。
本実施形態において、包囲部材62は、第1プレート部材62Aと、第2プレート部材62Bと、第1、第2プレート部材62A、62Bを支持する支持部材62Cとを有する。第1プレート部材62Aの少なくとも一部は、第1、第2部材2106、2206の上方に配置される。第1プレート部材62Aの少なくとも一部は、投影光学系PLと第1、第2部材2106、2206との間に配置される。第2プレート部材62Bは、第1プレート部材62Aの下方に配置される。基板P(物体)は、第2プレート部材62Bと対向可能である。第2プレート部材62Bは、開口62Hを有する。第2部材2206の少なくとも一部は、開口62Hに配置される。
本実施形態において、第1プレート部材62Aは、終端光学素子13を囲むように配置される。第2プレート部材62Bは、光路K(第1部材2106)を囲むように配置される。支持部材62Cは、終端光学素子13及び光路Kを囲むように配置される。
包囲部材62は、第2部材2206と、第2部材2206の周囲の空間及び第2部材2206の周囲の空間に配置される部材の少なくとも一方との間の熱伝達を抑制する断熱部材として機能する。また、包囲部材62は、第1部材2106と、第1部材2106の周囲の空間及び第2部材2106の周囲の空間に配置される部材の少なくとも一方との間の熱伝達を抑制する断熱部材として機能する。
本実施形態において、包囲部材62は、流体Faが流れる内部流路63を有する。本実施形態において、内部流路63は、支持部材62Cに配置されている。内部流路63に供給される流体Faは、温度調整されている。流体Faは、温度調整部を有する流体供給部63Sから内部流路63に供給される。また、内部流路63の流体Faは、流体回収部63Cに回収される。本実施形態において、流体Faは、液体である。なお、流体Faが、気体でもよい。
包囲部材62と流体Faとの間において熱交換が行われる。包囲部材62は、例えば金属製である。包囲部材62は、伝熱部材(熱交換部材)として機能してもよい。包囲部材62は、ヒートシンクとして機能してもよい。
本実施形態において、内部流路63(支持部材62C)と第2部材2206との距離は、内部流路63(支持部材62C)と第1部材2106との距離よりも短い。換言すれば、第2部材2206は、第1部材2106よりも、内部流路63(支持部材62C)に近い。
温度調整された流体Faが内部流路63を流れることによって、包囲部材62の温度が調整される。流体供給部63は、温度調整された流体Faを内部流路63に供給することによって、包囲部材62の温度を調整可能である。
包囲部材62の温度が調整されることによって、包囲部材62の周囲の空間、及び包囲部材62の周囲の空間に配置される部材の一方又は両方の温度が調整される。また、包囲部材62の温度が調整されることによって、包囲部材62の周囲の空間、及び包囲部材62の周囲の空間に配置される部材の一方又は両方の温度変化が抑制される。
例えば、包囲部材62の温度が調整されることによって、第1部材2106、第2部材2206、投影光学系PL(終端光学素子13)、基板ステージ2、基板ステージ2に保持された基板P、計測システム4、及び計測ステージ3の少なくとも一部の温度が調整される。
なお、図14に示すように、流体Faが流れる内部流路63が、第1プレート部材62A及び第2プレート部材62Bに配置されてもよい。例えば、投影光学系PLの温度は、流体Faが流れる内部流路63を有する第1プレート部材62Aによって調整される。基板P(物体)の温度は、流体Faが流れる内部流路63を有する第2プレート部材62Bによって調整される。なお、第1プレート部材62A及び第2プレート部材62Bの一方のみに、流体Faが流れる内部流路63が配置されてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、包囲部材62が設けられているため、熱伝達が抑制される。また、包囲部材62によって、温度変化が抑制される。これにより、露光不良の発生、及び不良デバイスの発生が抑制される。
また、包囲部材62の温度が調整されることによって、熱伝達及び温度変化などが抑制される。また、包囲部材62の温度が調整されることによって、包囲部材62の周囲の部材などの温度が調整可能である。
なお、本実施形態においては、流体Faが流れる内部流路63によって包囲部材63の温度が調整されることとしたが、例えば、包囲部材62に配置されるペルチェ素子、あるいはヒーターなどの温度調整装置によって、その包囲部材63の温度が調整されてもよい。また、包囲部材62の外側から、温度調整された気体が包囲部材62に供給されてもよい。
なお、本実施形態において、流体Faが流れる内部流路63、ヒーター、及びペルチェ素子などの温度調整装置は無くてもよい。
本実施形態においては、包囲部材62と第1部材2106との間に間隙が形成される。そのため、第1部材2106を動かしても、第1部材2106と包囲部材62との接触が抑制される。また、包囲部材62と第2部材2206との間に間隙が形成される。そのため、第2部材2206を動かしても、第2部材2206と包囲部材62との接触が抑制される。
なお、第2部材2206が複数配置される場合、図15に示すように、1つの第2部材2206の大きさ(外形、寸法)と、別の第2部材2206との大きさ(外形、寸法)とが異なってもよい。また、図15に示すように、開口62Hを大きくすることによって、XY平面内における第2部材2206の可動範囲が大きくなる。
<第7実施形態>
次に、第7実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図16は、本実施形態に係る抑制機構5007の一例を示す。抑制機構5007は、第2部材2206が配置される空間に加湿された気体Fbを供給する気体供給部64を有する。本実施形態において、気体供給部64は、第2部材2206の周囲の空間に配置される部材にも気体Fbを供給可能である。本実施形態において、気体供給部64は、第1部材2106に気体Fbを供給可能である。
本実施形態において、抑制機構5007は、包囲部材62を有する。本実施形態において、気体供給部64は、第2部材2206と包囲部材62との間に気体Fbを供給する。なお、包囲部材62は、流体Faが流れる内部流路63を有してもよいし、有していなくてもよい。
本実施形態においては、加湿された気体Fbは、液浸空間LS2の周囲の少なくとも一部に供給される。本実施形態においては、包囲部材62の内部に供給された気体Fbの少なくとも一部が、開口62Hを介して、液浸空間LS2の周囲の少なくとも一部に供給される。
本実施形態においては、加湿された気体Fbは、液浸空間LS1の周囲の少なくとも一部に供給される。
また、本実施形態においては、加湿された気体Fbは、基板P(物体)に供給される。
本実施形態において、液浸空間LS2の周囲に供給された気体Fbは、第2部材2206の回収口4206から回収される。回収口4206は、液浸空間LS2の液体LQとともに、気体Fbを回収する。これにより、気体Fbが空間CS内において拡散することが抑制される。
本実施形態において、液浸空間LS1の周囲に供給された気体Fbは、第1部材2106の回収口3206から回収される。回収口3206は、液浸空間LS1の液体LQとともに、気体Fbを回収する。これにより、気体Fbが空間CS内において拡散することが抑制される。
液浸空間LS2の周囲の少なくとも一部に加湿された気体Fbが供給されることにより、液浸空間LS2の液体LQの気化が抑制される。これにより、気化熱の発生(気化熱の発生に伴う温度変化)が抑制される。したがって、第2部材2206、第2部材2206の周囲の空間、第2部材2206の周囲の空間に配置される部材、及び第2空間SP2に供給される液体LQの少なくとも一つの温度変化が抑制される。
また、本実施形態においては、液浸空間LS1の周囲の少なくとも一部に加湿された気体Fbが供給されることにより、液浸空間LS1の液体LQの気化が抑制される。これにより、気化熱の発生(気化熱の発生に伴う温度変化)が抑制される。
また、温度調整された気体Fbが供給されることによって、第1、第2部材2106、2206などの温度が調整される。
なお、気体供給部64は、目標温度と実際の温度との差が小さくなるように、温度調整された気体Fcを供給してもよい。気体Fcの湿度は、チャンバ装置11の気体供給部11Sから供給される気体Frの湿度と実質的に等しくてもよいし、低くてもよい。気体Fcが供給されることによって、第1、第2部材2106、2206などの温度が調整される。気体Fcの少なくとも一部は、回収口4206から回収される。
なお、気体供給部64は、加熱された気体Fdを供給してもよい。その気体Fdの温度は、チャンバ装置11の気体供給部11Sから供給される気体Frの温度よりも高い。気体Fdは、気体Frよりも高湿度でもよいし、低湿度でもよいし、実質的に同じ湿度でもよい。例えば気化熱によって基板P(物体)、第1部材2106、及び第2部材2206の少なくとも一つの温度が低下しても、加熱された気体Fdが供給されることによって、基板P(物体)、あるいは第1、第2部材2106、2206の温度(実際の温度)と目標温度との差が小さくなるように、それら基板P(物体)、あるいは第1、第2部材2106、2206の温度が調整される。気体Fdの少なくとも一部は、回収口4206から回収される。
以上説明したように、本実施形態においては、抑制機構5007によって、温度変化などが抑制される。本実施形態においても、抑制機構5007は、温調機構として機能することができ、断熱機構として機能することができる。
本実施形態においては、包囲部材62が配置されているため、包囲部材62と第2部材2206などとの間に気体Fb(Fc、Fd)が供給されても、その気体Fb(Fc、Fd)が空間CS内において拡散することが抑制される。また、包囲部材62に内部流路63が配置される場合、その内部流路63を流れる流体Faと、包囲部材62との間で熱交換が行われるため、包囲部材62の内側の空間に気体Fb(Fc、Fd)が供給されても、包囲部材62、包囲部材62の周囲の空間、及び包囲部材62の周囲の空間に配置される部材の少なくとも一つの温度変化が抑制される。
<第8実施形態>
次に、第8実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図17は、本実施形態に係る抑制機構5008の一例を示す。抑制機構5008は、気体供給部64から供給された気体Fb(Fc、Fd)の少なくとも一部を回収する気体回収部65を有する。
本実施形態において、気体回収部65は、第1プレート部材62Aにおいて終端光学素子13と対向するように配置された回収口65Aと、光路Kに対して液浸空間LS2(開口62H)の外側において、基板P(物体)が対向可能な位置に配置された回収口65Bとを有する。
気体回収部65によって、気体Fb(Fc、Fd)が、空間CS内において拡散することが抑制される。
<第9実施形態>
次に、第9実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図18は、本実施形態に係る抑制機構5009の一例を示す。抑制機構5009は、伝熱部材629を有する。本実施形態において、伝熱部材629は、基板P(物体)が対向可能なプレート部材629Bと、そのプレート部材629Bを支持する支持部材629Cとを有する。支持部材629Cには、流体Faが流れる内部流路639が配置される。流体Faは、流体供給部639Sから内部流路639に供給される。内部流路639の流体Faは、流体回収部639Cに回収される。
伝熱部材629によって、例えば第1、第2部材2106、2206と基板P(物体)などとの熱伝達が抑制される。また、伝熱部材629によって、例えば基板P(物体)などの温度変化が抑制される。また、温度調整される伝熱部材629は、例えば基板P(物体)などの温度を調整可能である。
また、図18及び図19に示すように、伝熱部材629は、終端光学素子13の光軸(Z軸)と平行な方向に移動可能である。図19に示すように、基板P(物体)に近づくように伝熱部材629が移動されることによって、その伝熱部材629は基板P(物体)の温度を調整することができる。
<第10実施形態>
次に、第10実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図20は、本実施形態に係る抑制機構5010の一例を示す図である。抑制機構5010は、第2部材2210の少なくとも一部を包囲する包囲部材66を有する。包囲部材66は、流体Faが流れる内部流路67を有する。流体Faは、流体供給部から内部流路67に供給される。内部流路67の流体Faは、流体回収部に回収される。包囲部材67と流体Faとの間において熱交換が行われる。
第2部材2210と包囲部材66との間に加湿された気体Fbが供給される。第2部材2210と包囲部材66との間に供給された気体Fbの少なくとも一部は、液浸空間LS2の周囲の少なくとも一部に供給される。これにより、気化熱の発生が抑制される。
液浸空間LS2の周囲に供給された気体Fbは、第2部材2210の回収口4210から回収される。回収口4210は、液浸空間LS2の液体LQとともに、気体Fbを回収する。これにより、気体Fbが空間CS内において拡散することが抑制される。
なお、第2部材2210と包囲部材66との間に、チャンバ装置11の気体供給部11Sから供給される気体Frと実質的に同じ湿度の気体Fcが供給されてもよいし、加熱された気体Fdが供給されてもよい。
なお、図21に示すように、第2部材2210の側面よりも上方に、流体Faが流れる内部流路67が設けられてもよい。
<第11実施形態>
次に、第11実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図22は、本実施形態に係る第2部材2211の一例を示す図である。本実施形態においては、第2部材2211の側面に液体LQを供給する供給口68が設けられる。本実施形態においては、第2部材2211が供給口68を有する。なお、第2部材2211とは異なる部材から、第2部材2211の側面に液体LQが供給されてもよい。供給口68から供給された液体LQの少なくとも一部は、第2部材2211の側面を流れた後、第2部材2211の下方の第2空間SP2に供給される。
液浸空間LS2は、第2空間SP2に形成される。第2部材2211の下面には、第2空間SP2に液体LQを供給する供給口4111と、第2空間SP2の液体LQを回収可能な回収口4211とが配置される。回収口4211は、第2部材2211の下面において供給口4111の周囲の少なくとも一部に配置される。
供給口4111からの液体LQ及び供給口68からの液体LQによって、液浸空間LS2が形成される。本実施形態においては、供給口4111及び供給口68からの液体LQの供給と並行して、回収口4211からの液体LQの回収が行われることによって、液浸空間LS2が形成される。
本実施形態においては、第2空間SP2の外側において、基板P(物体)上の液体LQが、第2部材2211の側面及びその側面を流れる液体LQの一方又は両方と接触可能である。第2部材2211の側面に液体LQが流れている状態で、基板P(物体)の液体LQが第2部材2211に接近するように、基板P(物体)がXY平面内において移動することによって、その基板P(物体)上の液体LQは、第2部材2211の側面を流れる液体LQと接触する。
基板P(物体)上の液体LQは、第2部材2211の側面を流れる液体LQと一緒に第2空間SP2に移動した後、回収口4211から回収される。
以上説明したように、本実施形態によれば、第2空間SP2の外側における基板P(物体)上の液体LQは、第2部材2211の側面を流れる液体LQによって、第2空間SP2に円滑に誘導される。第2空間SP2に誘導された液体LQは、回収口4211から回収される。これにより、基板P(物体)上に液体LQが残留することが抑制される。
なお、第2部材2211の側面の全部に液体LQが流れていなくてもよい。第2部材2211の側面の一部において液体LQが流れてもよい。また、基板P(物体)上の液体LQは、第2部材2211の側面を流れる液体LQに接触せずに、第2部材2211の側面に接触してもよい。
なお、上述の各実施形態において、液浸空間LS1を形成するための液体LQと、液浸空間LS2を形成するための液体LQとは、同じ種類(物性)でもよいし、異なる種類(物性)でもよい。
なお、本実施形態において、液浸空間LS1を形成するための液体LQと、液浸空間LS2を形成するための液体LQとは、同じクリーン度でもよいし、異なるクリーン度でもよい。
なお、上述したように、制御装置6は、CPU等を含むコンピュータシステムを含む。また、制御装置6は、コンピュータシステムと外部装置との通信を実行可能なインターフェースを含む。記憶装置7は、例えばRAM等のメモリ、ハードディスク、CD−ROM等の記録媒体を含む。記憶装置7には、コンピュータシステムを制御するオペレーティングシステム(OS)がインストールされ、露光装置EXを制御するためのプログラムが記憶されている。
なお、制御装置6に、入力信号を入力可能な入力装置が接続されていてもよい。入力装置は、キーボード、マウス等の入力機器、あるいは外部装置からのデータを入力可能な通信装置等を含む。また、液晶表示ディスプレイ等の表示装置が設けられていてもよい。
記憶装置7に記録されているプログラムを含む各種情報は、制御装置(コンピュータシステム)6が読み取り可能である。記憶装置7には、制御装置6に、露光光が射出される光学部材の射出面と基板との間の露光光の光路に満たされた第1液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムが記録されている。
記憶装置7に記録されているプログラムは、上述の実施形態に従って、制御装置6に、光学部材の射出面から射出される露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で第1液体の第1液浸空間を形成することと、光路に対して第1部材の外側に配置される第2部材で、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、第2部材、第2部材の周囲の空間、第2部材の周囲の空間に配置される部材、及び第2部材の下方の第2空間に供給される第2液体の少なくとも一つの温度変化を抑制することと、を実行させてもよい。
また、記憶装置7に記録されているプログラムは、光学部材の射出面から射出される露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で第1液体の第1液浸空間を形成することと、光路に対して第1部材の外側に配置される第2部材で、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、第2部材、第2部材の周囲の空間、第2部材の周囲の空間に配置される部材、及び第2部材の下方の第2空間に供給される第2液体の少なくとも一つの温度を調整することと、を実行させてもよい。
また、記憶装置7に記録されているプログラムは、光学部材の射出面から射出される露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で第1液体の第1液浸空間を形成することと、光路に対して第1部材の外側に配置される第2部材で、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、第2部材と、第2部材の周囲の空間、第2部材の周囲の空間に配置される部材、及び第2液浸空間を形成するための第2部材の供給流路を流れる第2液体の少なくとも一つとの間の熱伝達を抑制することと、を実行させてもよい。
また、記憶装置7に記録されているプログラムは、光学部材の射出面から射出される露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で第1液体の第1液浸空間を形成することと、光路に対して第1部材の外側に配置される第2部材で、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、少なくとも第2部材の側面に第2液体を供給することと、を実行させてもよい。
また、記憶装置7に記録されているプログラムは、光学部材の射出面から射出される露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で第1液体の第1液浸空間を形成することと、光路に対して第1部材の外側に配置され、本体部と、本体部の少なくとも一部の下方において本体部と間隙を介して配置され、物体が対向可能な対向部と、を含む第2部材で、第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、を実行させてもよい。
記憶装置7に記憶されているプログラムが制御装置6に読み込まれることにより、基板ステージ2、計測ステージ3、液浸部材5、抑制機構50、温調機構60、及び断熱機構70等、露光装置EXの各種の装置が協働して、液浸空間が形成された状態で、基板Pの液浸露光等、各種の処理を実行する。
なお、上述の各実施形態においては、投影光学系PLの終端光学素子13の射出面12側(像面側)の光路Kが液体LQで満たされているが、投影光学系PLが、例えば国際公開第2004/019128号に開示されているような、終端光学素子13の入射側(物体面側)の光路も液体LQで満たされる投影光学系でもよい。
なお、上述の各実施形態においては、液体LQが水であることとしたが、水以外の液体でもよい。液体LQは、露光光ELに対して透過性であり、露光光ELに対して高い屈折率を有し、投影光学系PLあるいは基板Pの表面を形成する感光材(フォトレジスト)等の膜に対して安定なものが好ましい。例えば、液体LQが、ハイドロフロロエーテル(HFE)、過フッ化ポリエーテル(PFPE)、フォンブリンオイル等のフッ素系液体でもよい。また、液体LQが、種々の流体、例えば、超臨界流体でもよい。
なお、上述の各実施形態においては、基板Pが、半導体デバイス製造用の半導体ウエハを含むこととしたが、例えばディスプレイデバイス用のガラス基板を含んでもよいし、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハを含んでもよいし、露光装置で用いられるマスク又はレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)を含んでもよい。
なお、上述の各実施形態においては、露光装置EXが、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)であることとしたが、例えばマスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)でもよい。
なお、露光装置EXが、ステップ・アンド・リピート方式の露光において、第1パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第1パターンの縮小像を基板P上に転写した後、第2パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第2パターンの縮小像を第1パターンと部分的に重ねて基板P上に一括露光する露光装置(スティッチ方式の一括露光装置)でもよい。また、スティッチ方式の露光装置が、基板P上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写し、基板Pを順次移動させるステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置でもよい。
なお、露光装置EXが、例えば米国特許第6611316号に開示されているような、2つのマスクのパターンを、投影光学系を介して基板上で合成し、1回の走査露光によって基板上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置でもよい。また、露光装置EXが、プロキシミティ方式の露光装置、ミラープロジェクション・アライナー等でもよい。
なお、上述の各実施形態において、露光装置EXが、米国特許第6341007号、米国特許第6208407号、及び米国特許第6262796号等に開示されているような、複数の基板ステージを備えたツインステージ型の露光装置でもよい。例えば、図23に示すように、露光装置EXが2つの基板ステージ2001、2002を備えている場合、終端光学素子13の下方で移動可能な物体は、一方の基板ステージ、その一方の基板ステージの第1保持部に保持された基板、他方の基板ステージ、及びその他方の基板ステージの第1保持部に保持された基板の少なくとも一つを含む。
また、露光装置EXが、複数の基板ステージと計測ステージとを備えた露光装置でもよい。
なお、上述の実施形態において、露光装置EXが、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置でもよいし、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置でもよいし、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置でもよい。
なお、上述の実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6778257号に開示されているような、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する可変成形マスク(電子マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれる)を用いてもよい。また、非発光型画像表示素子を備える可変成形マスクに代えて、自発光型画像表示素子を含むパターン形成装置を備えるようにしてもよい。
上述の各実施形態においては、露光装置EXが投影光学系PLを備えることとしたが、投影光学系PLを用いない露光装置及び露光方法に、上述の各実施形態で説明した構成要素を適用してもよい。例えば、レンズ等の光学部材と基板との間に液浸空間を形成し、その光学部材を介して、基板に露光光を照射する露光装置及び露光方法に、上述の各実施形態で説明した構成要素を適用してもよい。
なお、露光装置EXが、例えば国際公開第2001/035168号に開示されているような、干渉縞を基板P上に形成することによって基板P上にライン・アンド・スペースパターンを露光する露光装置(リソグラフィシステム)でもよい。
上述の実施形態の露光装置EXは、上述の各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了した後、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度及びクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図24に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、上述の実施形態に従って、マスクのパターンからの露光光で基板を露光すること、及び露光された基板を現像することを含む基板処理(露光処理)を含む基板処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。
なお、上述の各実施形態の要件は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。また、法令で許容される限りにおいて、上述の各実施形態及び変形例で引用した露光装置等に関する全ての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。
2…基板ステージ、3…計測ステージ、5…液浸部材、6…制御装置、7…記憶装置、12…射出面、13…終端光学素子、21…第1部材、22…第2部材、50…抑制機構、60…温調機構、70…断熱機構、EL…露光光、EX…露光装置、IL…照明系、K…光路、LQ…液体、LS1…液浸空間、LS2…液浸空間、P…基板、S…ショット領域、SP1…第1空間、SP2…第2空間。

Claims (51)

  1. 第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、
    前記露光光が射出される射出面を有する光学部材と、
    前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置され、前記第1液体の前記第1液浸空間を形成する第1部材と、
    前記光路に対して前記第1部材の外側に配置され、前記第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成可能な第2部材と、を備える露光装置。
  2. 前記第2部材、前記第2部材の周囲の空間、前記第2部材の周囲の空間に配置される部材、及び前記第2部材の下方の第2空間に供給される前記第2液体の少なくとも一つの温度変化を抑制する抑制機構を備える請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記抑制機構の少なくとも一部は、前記第2部材に配置される請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記抑制機構は、流体が流れる流路を含む請求項2又は3に記載の露光装置。
  5. 前記抑制機構は、前記流路に前記流体を供給する流体供給部を有する請求項4に記載の露光装置。
  6. 前記流体供給部は、前記流路に供給する前記流体の温度を調整する請求項5に記載の露光装置。
  7. 前記抑制機構は、前記流路の前記流体を回収する流体回収部を有する請求項4〜6のいずれか一項に記載の露光装置。
  8. 前記第2部材は、第1部分と、前記第1部分の周囲の少なくとも一部に配置され、前記第1部分よりも熱伝導率が小さい第2部分と、を含み、
    前記抑制機構は、前記第2部分を含む請求項2〜7のいずれか一項に記載の露光装置。
  9. 前記第2部分は、前記第2部材の内部の気体空間を含む請求項8に記載の露光装置。
  10. 前記抑制機構の少なくとも一部は、前記第2部材から離れている請求項2〜9のいずれか一項に記載の露光装置。
  11. 前記抑制機構は、前記第2部材が配置される空間及び前記第2部材の周囲の空間に配置される部材の一方又は両方に加湿気体及び加熱気体の一方又は両方を供給する気体供給部を有する請求項2〜10のいずれか一項に記載の露光装置。
  12. 前記第2部材の少なくとも一部を包囲する包囲部材を有し、
    前記気体供給部は、前記第2部材と前記包囲部材との間の空間に前記加湿気体及び前記加熱気体の一方又は両方を供給する請求項11に記載の露光装置。
  13. 前記抑制機構は、前記第2液浸空間の周囲の少なくとも一部に加湿気体及び加熱気体の一方又は両方を供給する気体供給部を有する請求項2〜10のいずれか一項に記載の露光装置。
  14. 前記抑制機構は、前記加湿気体及び前記加熱気体の一方又は両方の少なくとも一部を回収する気体回収部を有する請求項11〜13のいずれか一項に記載の露光装置。
  15. 前記第2部材、前記第2部材の周囲の空間、前記第2部材の周囲の空間に配置される部材、及び前記第2部材の下方の第2空間に供給される前記第2液体の少なくとも一つの温度を調整する温調機構をさらに備える請求項2〜14のいずれか一項に記載の露光装置。
  16. 前記第2部材、前記第2部材の周囲の空間、前記第2部材の周囲の空間に配置される部材、及び前記第2部材の下方の第2空間に供給される前記第2液体の少なくとも一つの温度を調整する温調機構を備える請求項1に記載の露光装置。
  17. 前記温調機構の少なくとも一部は、前記第2部材に配置される請求項16に記載の露光装置。
  18. 前記温調機構は、温度調整された流体が流れる流路を含む請求項16又は17に記載の露光装置。
  19. 前記温調機構は、前記流路に温度調整された前記流体を供給する流体供給部を有する請求項18に記載の露光装置。
  20. 前記温調機構は、前記流路の前記流体を回収する流体回収部を含む請求項18又は19に記載の露光装置。
  21. 前記第2部材は、前記第2部材の下方の第2空間から回収された前記第2液体が流れる回収流路を有し、
    前記温調機構は、前記回収流路を流れる前記第2液体の温度を調整する請求項16〜20のいずれか一項に記載の露光装置。
  22. 前記温調機構の少なくとも一部は、前記第2部材から離れている請求項16〜21のいずれか一項に記載の露光装置。
  23. 前記温調機構は、加熱装置及び冷却装置の一方又は両方を含む請求項16〜22のいずれか一項に記載の露光装置。
  24. 前記温調機構は、温度調整された気体を供給する気体供給部を有する請求項16〜23のいずれか一項に記載の露光装置。
  25. 前記第2部材の少なくとも一部を包囲する包囲部材を有し、
    前記気体供給部は、前記第2部材と前記包囲部材との間の空間に前記気体を供給する請求項24に記載の露光装置。
  26. 前記第2部材と、前記第2部材の周囲の空間、前記第2部材の周囲の空間に配置される部材、及び前記第2液浸空間を形成するための前記第2部材の供給流路を流れる前記第2液体の少なくとも一つとの間の熱伝達を抑制する断熱機構をさらに備える請求項2〜25のいずれか一項に記載の露光装置。
  27. 前記第2部材と、前記第2部材の周囲の空間、前記第2部材の周囲の空間に配置される部材、及び前記第2液浸空間を形成するための前記第2部材の供給流路を流れる前記第2液体の少なくとも一つとの間の熱伝達を抑制する断熱機構を備える請求項1に記載の露光装置。
  28. 前記断熱機構は、前記第2部材の周囲の少なくとも一部に配置され、前記第2部材よりも熱伝導率が小さい断熱部材を有する請求項27に記載の露光装置。
  29. 前記断熱部材は、前記第2部材と前記第2部材の周囲の空間に配置される部材との間の少なくとも一部に配置される請求項28に記載の露光装置。
  30. 前記第2部材と前記断熱部材との間の空間に加湿気体が供給される請求項27又は28に記載の露光装置。
  31. 前記断熱部材の温度を調整する温度調整装置を備える請求項27〜30のいずれか一項に記載の露光装置。
  32. 前記断熱部材は、流体が流れる内部流路を有する請求項27〜31のいずれか一項に記載の露光装置。
  33. 前記第2部材の周囲の空間に配置される部材は、前記第1部材、前記光学部材、及び前記物体の少なくとも一つを含む請求項2〜32のいずれか一項に記載の露光装置。
  34. 前記物体は、前記基板を保持して移動可能なステージ、及び前記基板の少なくとも一方を含む請求項33に記載の露光装置。
  35. 回収された前記第2液体が流れる前記第2部材の回収流路に接続される流路を有する第3部材を有し、
    前記第2部材の周囲の空間に配置される部材は、前記第3部材を含む請求項2〜34のいずれか一項に記載の露光装置。
  36. 前記第2部材は、側面を有し、
    少なくとも前記第2部材の前記側面に前記第2液体を供給する液体供給部を備える請求項2〜35のいずれか一項に記載の露光装置。
  37. 前記液体供給部は、前記第2部材の前記側面に前記第2液体を供給する側面用供給口を有し、
    前記側面用供給口から供給された前記第2液体の少なくとも一部は、前記側面を流れた後、前記第2部材の下方の第2空間に供給される請求項36に記載の露光装置。
  38. 前記第2部材の下方の第2空間の外側において、前記物体上の液体が前記側面及び前記側面を流れる前記第2液体の一方又は両方と接触可能である請求項36又は37に記載の露光装置。
  39. 前記第2部材は、前記第2部材の下方の第2空間の液体を回収する液体回収部を有し、
    前記物体上の液体は、前記側面を流れる前記第2液体と一緒に前記第2空間に移動した後、前記液体回収部から回収される請求項38に記載の露光装置。
  40. 前記液体供給部は、前記第2部材の下面に配置され、前記第2空間に前記第2液体を供給する下面用供給口を含み、
    前記液体回収部は、前記第2部材の前記下面において前記下面用供給口の周囲の少なくとも一部に配置される液体回収口を有する請求項39に記載の露光装置。
  41. 前記下面用供給口からの前記第2液体及び前記側面用供給口からの前記第2液体によって、前記第2液浸空間が形成される請求項40に記載の露光装置。
  42. 前記第2部材は、本体部と、前記本体部の少なくとも一部の下方において前記本体部と間隙を介して配置され、前記物体が対向可能な対向部と、を含み、
    前記本体部と前記対向部との間の前記第2液体の少なくとも一部が、前記対向部の下方の第2空間に供給される請求項2〜41のいずれか一項に記載の露光装置。
  43. 前記第2空間に前記第2液体を供給する液体供給部は、前記対向部の少なくとも一部に配置される請求項42に記載の露光装置。
  44. 前記第1部材の下方の第1空間に前記第1液体を供給する第1液体供給部と、前記第1空間の液体の少なくとも一部を回収可能な第1液体回収部と、備える請求項1〜43のいずれか一項に記載の露光装置。
  45. 請求項1〜44のいずれか一項に記載の露光装置を用いて基板を露光することと、
    露光された前記基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。
  46. 第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、
    光学部材の射出面から射出される前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で前記第1液体の前記第1液浸空間を形成することと、
    前記光路に対して前記第1部材の外側に配置される第2部材で、前記第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、
    前記第2部材、前記第2部材の周囲の空間、前記第2部材の周囲の空間に配置される部材、及び前記第2部材の下方の第2空間に供給される前記第2液体の少なくとも一つの温度変化を抑制することと、を含む露光方法。
  47. 第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、
    光学部材の射出面から射出される前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で前記第1液体の前記第1液浸空間を形成することと、
    前記光路に対して前記第1部材の外側に配置される第2部材で、前記第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、
    前記第2部材、前記第2部材の周囲の空間、前記第2部材の周囲の空間に配置される部材、及び前記第2部材の下方の第2空間に供給される前記第2液体の少なくとも一つの温度を調整することと、を含む露光方法。
  48. 第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、
    光学部材の射出面から射出される前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で前記第1液体の前記第1液浸空間を形成することと、
    前記光路に対して前記第1部材の外側に配置される第2部材で、前記第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、
    前記第2部材と、前記第2部材の周囲の空間、前記第2部材の周囲の空間に配置される部材、及び前記第2液浸空間を形成するための前記第2部材の供給流路を流れる前記第2液体の少なくとも一つとの間の熱伝達を抑制することと、を含む露光方法。
  49. 第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、
    光学部材の射出面から射出される前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で前記第1液体の前記第1液浸空間を形成することと、
    前記光路に対して前記第1部材の外側に配置される第2部材で、前記第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、
    少なくとも前記第2部材の前記側面に前記第2液体を供給することと、を含む露光方法。
  50. 第1液浸空間の第1液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、
    光学部材の射出面から射出される前記露光光の光路の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材で前記第1液体の前記第1液浸空間を形成することと、
    前記光路に対して前記第1部材の外側に配置され、本体部と、前記本体部の少なくとも一部の下方において前記本体部と間隙を介して配置され、前記物体が対向可能な対向部と、を含む第2部材で、前記第1液浸空間から離れて、第2液体の第2液浸空間を形成することと、を含み、
    前記本体部と前記対向部との間の前記第2液体の少なくとも一部が、前記対向部の下方の第2空間に供給される露光方法。
  51. 請求項46〜50のいずれか一項に記載の露光方法を用いて基板を露光することと、
    露光された前記基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。
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