JP2014120691A - 液浸部材、露光装置、露光方法、デバイス製造方法、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents
液浸部材、露光装置、露光方法、デバイス製造方法、プログラム、及び記録媒体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】露光不良の発生を抑制できる液浸部材を提供する。
【解決手段】液浸部材は、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置で用いられ、光学部材の下方で移動可能な物体上に液浸空間を形成する。液浸部材は、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、第1部材の下方において物体が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口と、物体側に突出するように開口の周囲の少なくとも一部に配置される凸部と、を有する第2部材と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】液浸部材は、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置で用いられ、光学部材の下方で移動可能な物体上に液浸空間を形成する。液浸部材は、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、第1部材の下方において物体が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口と、物体側に突出するように開口の周囲の少なくとも一部に配置される凸部と、を有する第2部材と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、液浸部材、露光装置、露光方法、デバイス製造方法、プログラム、及び記録媒体に関する。
フォトリソグラフィ工程で用いられる露光装置において、例えば下記特許文献に開示されているような、液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置が知られている。
液浸露光装置において、露光光の光路の液体中に気泡(気体部分)が存在すると、露光不良が発生する可能性がある。その結果、不良デバイスが発生する可能性がある。
本発明の態様は、露光不良の発生を抑制できる液浸部材、露光装置、及び露光方法を提供することを目的とする。また、本発明の態様は、不良デバイスの発生を抑制できるデバイス製造方法、プログラム、及び記録媒体を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置で用いられ、光学部材の下方で移動可能な物体上に液浸空間を形成する液浸部材であって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、第1部材の下方において物体が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口と、物体側に突出するように開口の周囲の少なくとも一部に配置される凸部と、を有する第2部材と、を備える液浸部材が提供される。
本発明の第2の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置で用いられ、光学部材の下方で移動可能な物体上に液浸空間を形成する液浸部材であって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、第1部材の下方において物体が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、開口を介して供給部から物体上に供給された液体の少なくとも一部を誘導する誘導部と、を備える液浸部材が提供される。
本発明の第3の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置で用いられ、光学部材の下方で移動可能な物体上に液浸空間を形成する液浸部材であって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、第1部材の下方において物体が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備え、第2部材の移動において、液体が第1供給量及び第1供給量とは異なる第2供給量で供給される液浸部材が提供される。
本発明の第4の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置で用いられ、光学部材の下方で移動可能な物体上に液浸空間を形成する液浸部材であって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、第1部材の下方において物体が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備え、第2部材の移動において、液体が第1回収量及び第1回収量とは異なる第2回収量で回収される液浸部材が提供される。
本発明の第5の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置で用いられ、光学部材の下方で移動可能な物体上に液浸空間を形成する液浸部材であって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、第1部材の下方において物体が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備え、第2部材は、光学部材の光軸と垂直な面内において移動可能であり、面内において移動する期間の少なくとも一部において、第2部材の少なくとも一部は、光軸と実質的に平行な方向に移動する液浸部材が提供される。
本発明の第6の態様に従えば、液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、第1〜第5のいずれか一つの態様の液浸部材を備える露光装置が提供される。
本発明の第7の態様に従えば、液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、露光光が射出される射出面を有する光学部材と、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、第1部材の下方において光学部材の下方で移動可能な物体が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を有し、物体上に液浸空間を形成する液浸部材と、を備え、物体は、基板を含み、液浸空間が形成された状態で、基板は、光学部材の光軸と実質的に垂直な面内において、第1経路を移動し、第2経路を移動した後、第3経路を移動し、第1経路において、基板の移動は、面内における第2軸と実質的に平行な第2方向への移動を含み、第2経路において、基板の移動は、面内において第2軸と直交する第3軸と実質的に平行な第3方向への移動を含み、第3経路において、基板の移動は、第1方向の反対の第3方向への移動を含み、第2部材は、基板が第2経路を移動する期間の少なくとも一部において、第3方向に移動し、基板が第3経路を移動する期間の少なくとも一部において、第2方向の反対の第4方向に移動し、基板の第3経路の移動の少なくとも一部の期間において、基板の第2経路の移動の期間における供給量よりも多い供給量で、供給部から液体が供給される露光装置が提供される。
本発明の第8の態様に従えば、液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、露光光が射出される射出面を有する光学部材と、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、第1部材の下方において光学部材の下方で移動可能な物体が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を有し、物体上に液浸空間を形成する液浸部材と、を備え、物体は、基板を含み、液浸空間が形成された状態で、基板は、光学部材の光軸と実質的に垂直な面内において、第1経路を移動し、第2経路を移動した後、第3経路を移動し、第1経路において、基板の移動は、面内における第2軸と実質的に平行な第2方向への移動を含み、第2経路において、基板の移動は、面内において第2軸と直交する第3軸と実質的に平行な第3方向への移動を含み、第3経路において、基板の移動は、第1方向の反対の第3方向への移動を含み、第2部材は、基板が第2経路を移動する期間の少なくとも一部において、第3方向に移動し、基板が第3経路を移動する期間の少なくとも一部において、第2方向の反対の第4方向に移動し、基板の第3経路の移動の少なくとも一部の期間において、基板の第2経路の移動の期間における回収量よりも少ない回収量で、回収部から液体が回収される露光装置が提供される。
本発明の第9の態様に従えば、液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、露光光が射出される射出面を有する光学部材と、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、第1部材の下方において光学部材の下方で移動可能な物体が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を有し、物体上に液浸空間を形成する液浸部材と、を備え、物体は、基板を含み、液浸空間が形成された状態で、基板は、光学部材の光軸と実質的に垂直な面内において、第1経路を移動し、第2経路を移動した後、第3経路を移動し、第1経路において、基板の移動は、面内における第2軸と実質的に平行な第2方向への移動を含み、第2経路において、基板の移動は、面内において第2軸と直交する第3軸と実質的に平行な第3方向への移動を含み、第3経路において、基板の移動は、第1方向の反対の第3方向への移動を含み、第2部材は、基板が第2経路を移動する期間の少なくとも一部において、第3方向に移動し、基板が第3経路を移動する期間の少なくとも一部において、第2方向の反対の第4方向に移動し、基板の第3経路の移動の少なくとも一部の期間において、第2部材の開口の周囲の下面と物体の上面との間隙の寸法が小さくなるように、第2部材及び物体の一方又は両方が移動される露光装置が提供される。
本発明の第10の態様に従えば、液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、露光光が射出される射出面を有する光学部材と、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、第1部材の下方において光学部材の下方で移動可能な物体が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を有し、物体上に液浸空間を形成する液浸部材と、を備え、 第2部材と物体との間の液体の界面が開口に近づくように移動するとき、供給部からの液体の供給量が多くなる露光装置が提供される。
本発明の第11の態様に従えば、液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、露光光が射出される射出面を有する光学部材と、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、第1部材の下方において光学部材の下方で移動可能な物体が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を有し、物体上に液浸空間を形成する液浸部材と、を備え、第2部材と物体との間の液体の界面が開口に近づくように移動するとき、回収部からの液体の回収量が少なくなる露光装置が提供される。
本発明の第12の態様に従えば、液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、露光光が射出される射出面を有する光学部材と、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、第1部材の下方において光学部材の下方で移動可能な物体が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を有し、物体上に液浸空間を形成する液浸部材と、を備え、第2部材と物体との間の液体の界面が開口に近づくように移動するとき、第2部材の開口の周囲の下面と物体の上面との間隙の寸法が小さくなるように、第2部材及び物体の一方又は両方が移動される露光装置が提供される。
本発明の第13の態様に従えば、第6〜第12のいずれか一つの態様の露光装置を用いて基板を露光することと、露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の第14の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口と、基板側に突出するように開口の周囲の少なくとも一部に配置される凸部と、を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第15の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、開口を介して供給部から基板上に供給された液体の少なくとも一部を誘導する誘導部と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第16の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、第2部材の移動において、液体を第1供給量及び第1供給量とは異なる第2供給量で供給することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第17の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、第2部材の移動において、液体を第1回収量及び第1回収量とは異なる第2回収量で回収することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第18の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を光学部材の光軸と垂直な面内において移動することと、第2部材が面内において移動する期間の少なくとも一部において、第2部材の少なくとも一部を、光軸と実質的に平行な方向に移動することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第19の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間が形成された状態で、基板を、光学部材の光軸と実質的に垂直な面内において、面内における第2軸と実質的に平行な第2方向への移動を含む第1経路を移動させることと、第1経路を移動させた後、基板を、面内において第2軸と直交する第3軸と実質的に平行な第3方向への移動を含む第2経路を移動させることと、第2経路を移動させた後、基板を、第1方向の反対の第3方向への移動を含む第3経路を移動させることと、基板が第2経路を移動する期間の少なくとも一部において、第2部材を、第3方向に移動させることと、基板が第3経路を移動する期間の少なくとも一部において、第2部材を、第2方向の反対の第4方向に移動させることと、基板が第1経路を移動するときに液浸空間の液体を介して基板のショット領域に露光光を照射することと、基板が第2経路を移動するときに露光光を照射しないことと、基板の第3経路の移動の少なくとも一部の期間において、基板の第2経路の移動の期間における供給量よりも多い供給量で、供給部から液体を供給することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第20の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間が形成された状態で、基板を、光学部材の光軸と実質的に垂直な面内において、面内における第2軸と実質的に平行な第2方向への移動を含む第1経路を移動させることと、第1経路を移動させた後、基板を、面内において第2軸と直交する第3軸と実質的に平行な第3方向への移動を含む第2経路を移動させることと、第2経路を移動させた後、基板を、第1方向の反対の第3方向への移動を含む第3経路を移動させることと、基板が第2経路を移動する期間の少なくとも一部において、第2部材を、第3方向に移動させることと、基板が第3経路を移動する期間の少なくとも一部において、第2部材を、第2方向の反対の第4方向に移動させることと、基板が第1経路を移動するときに液浸空間の液体を介して基板のショット領域に露光光を照射することと、基板が第2経路を移動するときに露光光を照射しないことと、基板の第3経路の移動の少なくとも一部の期間において、基板の第2経路の移動の期間における回収量よりも少ない回収量で、回収部から液体を回収することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第21の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間が形成された状態で、基板を、光学部材の光軸と実質的に垂直な面内において、面内における第2軸と実質的に平行な第2方向への移動を含む第1経路を移動させることと、第1経路を移動させた後、基板を、面内において第2軸と直交する第3軸と実質的に平行な第3方向への移動を含む第2経路を移動させることと、第2経路を移動させた後、基板を、第1方向の反対の第3方向への移動を含む第3経路を移動させることと、基板が第2経路を移動する期間の少なくとも一部において、第2部材を、第3方向に移動させることと、基板が第3経路を移動する期間の少なくとも一部において、第2部材を、第2方向の反対の第4方向に移動させることと、基板が第1経路を移動するときに液浸空間の液体を介して基板のショット領域に露光光を照射することと、基板が第2経路を移動するときに露光光を照射しないことと、基板の第3経路の移動の少なくとも一部の期間において、第2部材の開口の周囲の下面と基板の上面との間隙の寸法が小さくなるように、第2部材及び基板の一方又は両方を移動することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第22の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を光学部材の光軸と垂直な面内において移動することと、第2部材と基板との間の液体の界面が開口に近づくように移動するとき、供給部からの液体の供給量を多くすることと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第23の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を光学部材の光軸と垂直な面内において移動することと、第2部材と基板との間の液体の界面が開口に近づくように移動するとき、回収部からの液体の回収量を少なくすることと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第24の態様に従えば、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する露光方法であって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を光学部材の光軸と垂直な面内において移動することと、第2部材と基板との間の液体の界面が開口に近づくように移動するとき、第2部材の開口の周囲の下面と基板の上面との間隙の寸法が小さくなるように、第2部材及び基板の一方又は両方を移動することと、を含む露光方法が提供される。
本発明の第25の態様に従えば、第14〜第24のいずれか一つの態様の露光方法を用いて基板を露光することと、露光された基板を現像することと、を含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の第26の態様に従えば、コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口と、基板側に突出するように開口の周囲の少なくとも一部に配置される凸部と、を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、を実行させるプログラムが提供される。
本発明の第27の態様に従えば、コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、開口を介して供給部から基板上に供給された液体の少なくとも一部を誘導する誘導部と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、を実行させるプログラムが提供される。
本発明の第28の態様に従えば、コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、第2部材の移動において、液体を第1供給量及び第1供給量とは異なる第2供給量で供給することと、を実行させるプログラムが提供される。
本発明の第29の態様に従えば、コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、第2部材の移動において、液体を第1回収量及び第1回収量とは異なる第2回収量で回収することと、を実行させるプログラムが提供される。
本発明の第30の態様に従えば、コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を光学部材の光軸と垂直な面内において移動することと、第2部材が面内において移動する期間の少なくとも一部において、第2部材の少なくとも一部を、光軸と実質的に平行な方向に移動することと、を実行させるプログラムが提供される。
本発明の第31の態様に従えば、コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間が形成された状態で、基板を、光学部材の光軸と実質的に垂直な面内において、面内における第2軸と実質的に平行な第2方向への移動を含む第1経路を移動させることと、第1経路を移動させた後、基板を、面内において第2軸と直交する第3軸と実質的に平行な第3方向への移動を含む第2経路を移動させることと、第2経路を移動させた後、基板を、第1方向の反対の第3方向への移動を含む第3経路を移動させることと、基板が第2経路を移動する期間の少なくとも一部において、第2部材を、第3方向に移動させることと、基板が第3経路を移動する期間の少なくとも一部において、第2部材を、第2方向の反対の第4方向に移動させることと、基板が第1経路を移動するときに液浸空間の液体を介して基板のショット領域に露光光を照射することと、基板が第2経路を移動するときに露光光を照射しないことと、基板の第3経路の移動の少なくとも一部の期間において、基板の第2経路の移動の期間における供給量よりも多い供給量で、供給部から液体を供給することと、を実行させるプログラムが提供される。
本発明の第32の態様に従えば、コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間が形成された状態で、基板を、光学部材の光軸と実質的に垂直な面内において、面内における第2軸と実質的に平行な第2方向への移動を含む第1経路を移動させることと、第1経路を移動させた後、基板を、面内において第2軸と直交する第3軸と実質的に平行な第3方向への移動を含む第2経路を移動させることと、第2経路を移動させた後、基板を、第1方向の反対の第3方向への移動を含む第3経路を移動させることと、基板が第2経路を移動する期間の少なくとも一部において、第2部材を、第3方向に移動させることと、基板が第3経路を移動する期間の少なくとも一部において、第2部材を、第2方向の反対の第4方向に移動させることと、基板が第1経路を移動するときに液浸空間の液体を介して基板のショット領域に露光光を照射することと、基板が第2経路を移動するときに露光光を照射しないことと、基板の第3経路の移動の少なくとも一部の期間において、基板の第2経路の移動の期間における回収量よりも少ない回収量で、回収部から液体を回収することと、を実行させるプログラムが提供される。
本発明の第33の態様に従えば、コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間が形成された状態で、基板を、光学部材の光軸と実質的に垂直な面内において、面内における第2軸と実質的に平行な第2方向への移動を含む第1経路を移動させることと、第1経路を移動させた後、基板を、面内において第2軸と直交する第3軸と実質的に平行な第3方向への移動を含む第2経路を移動させることと、第2経路を移動させた後、基板を、第1方向の反対の第3方向への移動を含む第3経路を移動させることと、基板が第2経路を移動する期間の少なくとも一部において、第2部材を、第3方向に移動させることと、基板が第3経路を移動する期間の少なくとも一部において、第2部材を、第2方向の反対の第4方向に移動させることと、基板が第1経路を移動するときに液浸空間の液体を介して基板のショット領域に露光光を照射することと、基板が第2経路を移動するときに露光光を照射しないことと、基板の第3経路の移動の少なくとも一部の期間において、第2部材の開口の周囲の下面と基板の上面との間隙の寸法が小さくなるように、第2部材及び基板の一方又は両方を移動することと、を実行させるプログラムが提供される。
本発明の第34の態様に従えば、コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を光学部材の光軸と垂直な面内において移動することと、第2部材と基板との間の液体の界面が開口に近づくように移動するとき、供給部からの液体の供給量を多くすることと、を実行させるプログラムが提供される。
本発明の第35の態様に従えば、コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を光学部材の光軸と垂直な面内において移動することと、第2部材と基板との間の液体の界面が開口に近づくように移動するとき、回収部からの液体の回収量を少なくすることと、を実行させるプログラムが提供される。
本発明の第36の態様に従えば、コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を光学部材の光軸と垂直な面内において移動することと、第2部材と基板との間の基板の界面が開口に近づくように移動するとき、第2部材の開口の周囲の下面と基板の上面との間隙の寸法が小さくなるように、第2部材及び基板の一方又は両方を移動することと、を実行させるプログラムが提供される。
本発明の第37の態様に従えば、第26〜第36のいずれか一つの態様のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
本発明の態様によれば、露光不良の発生を抑制できる。また、本発明の態様によれば、不良デバイスの発生を抑制できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。
<第1実施形態>
第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る露光装置EXの一例を示す概略構成図である。本実施形態の露光装置EXは、液体LQを介して露光光ELで基板Pを露光する液浸露光装置である。本実施形態においては、基板Pに照射される露光光ELの光路Kが液体LQで満たされるように液浸空間LSが形成される。液浸空間とは、液体で満たされた部分(空間、領域)をいう。基板Pは、液浸空間LSの液体LQを介して露光光ELで露光される。本実施形態においては、液体LQとして、水(純水)を用いる。
第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る露光装置EXの一例を示す概略構成図である。本実施形態の露光装置EXは、液体LQを介して露光光ELで基板Pを露光する液浸露光装置である。本実施形態においては、基板Pに照射される露光光ELの光路Kが液体LQで満たされるように液浸空間LSが形成される。液浸空間とは、液体で満たされた部分(空間、領域)をいう。基板Pは、液浸空間LSの液体LQを介して露光光ELで露光される。本実施形態においては、液体LQとして、水(純水)を用いる。
本実施形態の露光装置EXは、例えば米国特許第6897963号、及び欧州特許出願公開第1713113号等に開示されているような、基板ステージと計測ステージとを備えた露光装置である。
図1において、露光装置EXは、マスクMを保持して移動可能なマスクステージ1と、基板Pを保持して移動可能な基板ステージ2と、基板Pを保持せずに、露光光ELを計測する計測部材(計測器)Cを搭載して移動可能な計測ステージ3と、基板ステージ2及び計測ステージ3の位置を計測する計測システム4と、マスクMを露光光ELで照明する照明系ILと、露光光ELで照明されたマスクMのパターンの像を基板Pに投影する投影光学系PLと、液体LQの液浸空間LSを形成する液浸部材5と、露光装置EX全体の動作を制御する制御装置6と、制御装置6に接続され、露光に関する各種の情報を記憶する記憶装置7とを備えている。
また、露光装置EXは、投影光学系PL、及び計測システム4を含む各種の計測システムを支持する基準フレーム8Aと、基準フレーム8Aを支持する装置フレーム8Bと、基準フレーム8Aと装置フレーム8Bとの間に配置され、装置フレーム8Bから基準フレーム8Aへの振動の伝達を抑制する防振装置10とを備えている。防振装置10は、ばね装置などを含む。本実施形態において、防振装置10は、気体ばね(例えばエアマウント)を含む。なお、基板Pのアライメントマークを検出する検出システム及び基板Pなどの物体の表面の位置を検出する検出システムの一方又は両方が基準フレーム8Aに支持されてもよい。
また、露光装置EXは、露光光ELが進行する空間CSの環境(温度、湿度、圧力、及びクリーン度の少なくとも一つ)を調整するチャンバ装置9を備えている。空間CSには、少なくとも投影光学系PL、液浸部材5、基板ステージ2、及び計測ステージ3が配置される。本実施形態においては、マスクステージ1、及び照明系ILの少なくとも一部も空間CSに配置される。
マスクMは、基板Pに投影されるデバイスパターンが形成されたレチクルを含む。マスクMは、例えばガラス板等の透明板と、その透明板上にクロム等の遮光材料を用いて形成されたパターンとを有する透過型マスクを含む。なお、マスクMとして、反射型マスクを用いることもできる。
基板Pは、デバイスを製造するための基板である。基板Pは、例えば半導体ウエハ等の基材と、その基材上に形成された感光膜とを含む。感光膜は、感光材(フォトレジスト)の膜である。また、基板Pが、感光膜に加えて別の膜を含んでもよい。例えば、基板Pが、反射防止膜を含んでもよいし、感光膜を保護する保護膜(トップコート膜)を含んでもよい。
照明系ILは、照明領域IRに露光光ELを照射する。照明領域IRは、照明系ILから射出される露光光ELが照射可能な位置を含む。照明系ILは、照明領域IRに配置されたマスクMの少なくとも一部を均一な照度分布の露光光ELで照明する。照明系ILから射出される露光光ELとして、例えば水銀ランプから射出される輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)、及びF2レーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)等が用いられる。本実施形態においては、露光光ELとして、紫外光(真空紫外光)であるArFエキシマレーザ光を用いる。
マスクステージ1は、マスクMを保持した状態で移動可能である。マスクステージ1は、例えば米国特許第6452292号に開示されているような平面モータを含む駆動システム11の作動により移動する。本実施形態において、マスクステージ1は、駆動システム11の作動により、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。なお、駆動システム11は、平面モータを含まなくてもよい。駆動システム11は、リニアモータを含んでもよい。
投影光学系PLは、投影領域PRに露光光ELを照射する。投影領域PRは、投影光学系PLから射出される露光光ELが照射可能な位置を含む。投影光学系PLは、投影領域PRに配置された基板Pの少なくとも一部に、マスクMのパターンの像を所定の投影倍率で投影する。本実施形態において、投影光学系PLは、縮小系である。投影光学系PLの投影倍率は、1/4である。なお、投影光学系PLの投影倍率は、1/5、又は1/8等でもよい。なお、投影光学系PLは、等倍系及び拡大系のいずれでもよい。本実施形態において、投影光学系PLの光軸は、Z軸と平行である。投影光学系PLは、反射光学素子を含まない屈折系、屈折光学素子を含まない反射系、反射光学素子と屈折光学素子とを含む反射屈折系のいずれでもよい。投影光学系PLは、倒立像及び正立像のいずれを形成してもよい。
投影光学系PLは、露光光ELが射出される射出面12を有する終端光学素子13を含む。射出面12は、投影光学系PLの像面に向けて露光光ELを射出する。終端光学素子13は、投影光学系PLの複数の光学素子のうち、投影光学系PLの像面に最も近い光学素子である。投影領域PRは、射出面12から射出される露光光ELが照射可能な位置を含む。本実施形態において、射出面12は、−Z方向を向いている。射出面12から射出される露光光ELは、−Z方向に進行する。射出面12は、XY平面と平行である。なお、−Z方向を向いている射出面12は、凸面でもよいし、凹面でもよい。なお、射出面12は、XY平面に対して傾斜してもよいし、曲面を含んでもよい。本実施形態において、終端光学素子13の光軸は、Z軸と平行である。
終端光学素子13の光軸と平行な方向に関して、射出面12側が−Z側であり、入射面側が+Z側である。投影光学系PLの光軸と平行な方向に関して、投影光学系PLの像面側が−Z側であり、投影光学系PLの物体面側が+Z側である。
基板ステージ2は、基板Pを保持した状態で、射出面12からの露光光ELが照射可能な位置(投影領域PR)を含むXY平面内を移動可能である。計測ステージ3は、計測部材(計測器)Cを搭載した状態で、射出面12からの露光光ELが照射可能な位置(投影領域PR)を含むXY平面内を移動可能である。基板ステージ2及び計測ステージ3のそれぞれは、ベース部材14のガイド面14G上を移動可能である。ガイド面14GとXY平面とは実質的に平行である。
基板ステージ2は、例えば米国特許出願公開第2007/0177125号、米国特許出願公開第2008/0049209号等に開示されているような、基板Pをリリース可能に保持する第1保持部と、第1保持部の周囲に配置され、カバー部材Tをリリース可能に保持する第2保持部とを有する。第1保持部は、基板Pの表面(上面)とXY平面とが実質的に平行となるように、基板Pを保持する。第1保持部に保持された基板Pの上面と、第2保持部に保持されたカバー部材Tの上面とは、実質的に同一平面内に配置される。Z軸方向に関して、射出面12と第1保持部に保持された基板Pの上面との距離は、射出面12と第2保持部に保持されたカバー部材Tの上面との距離と実質的に等しい。
なお、Z軸方向に関して、射出面12と基板Pの上面との距離が射出面12とカバー部材Tの上面との距離と実質的に等しいとは、射出面12と基板Pの上面との距離と射出面12とカバー部材Tの上面との距離との差が、基板Pの露光時における射出面12と基板Pの上面との距離(所謂、ワーキングディスタンス)の例えば10%以内であることを含む。
なお、第1保持部に保持された基板Pの上面と、第2保持部に保持されたカバー部材Tの上面とは、同一平面内に配置されなくてもよい。例えば、Z軸方向に関して、基板Pの上面との位置とカバー部材Tの上面の位置とが異なってもよい。例えば、基板Pの上面とカバー部材Tの上面との間に段差があってよい。
なお、基板Pの上面に対してカバー部材Tの上面が傾斜してもよい。カバー部材Tの上面が曲面を含んでもよい。
基板ステージ2及び計測ステージ3は、例えば米国特許第6452292号に開示されているような平面モータを含む駆動システム15の作動により移動する。駆動システム15は、基板ステージ2に配置された可動子2Cと、計測ステージ3に配置された可動子3Cと、ベース部材14に配置された固定子14Mとを有する。基板ステージ2及び計測ステージ3のそれぞれは、駆動システム15の作動により、ガイド面14G上において、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。なお、駆動システム15は、平面モータを含まなくてもよい。駆動システム15は、リニアモータを含んでもよい。
計測システム4は、干渉計システムを含む。干渉計システムは、基板ステージ2の計測ミラー及び計測ステージ3の計測ミラーに計測光を照射して、その基板ステージ2及び計測ステージ3の位置を計測するユニットを含む。
なお、計測システムが、例えば米国特許出願公開第2007/0288121号に開示されているようなエンコーダシステムを含んでもよい。なお、計測システム4が、干渉計システム及びエンコーダシステムのいずれか一方のみを含んでもよい。
基板Pの露光処理を実行するとき、あるいは所定の計測処理を実行するとき、制御装置6は、計測システム4の計測結果に基づいて、基板ステージ2(基板P)、及び計測ステージ3(計測部材C)の位置制御を実行する。
次に、本実施形態に係る液浸部材5について説明する。なお、液浸部材を、ノズル部材、と称してもよい。図2は、XZ平面と平行な液浸部材5の断面図である。図3は、図2の一部を拡大した図である。図4は、液浸部材5の動作の一例を示す図である。図5は、液浸部材5を下側(−Z側)から見た図である。図6及び図7は、液浸部材5の分解斜視図である。
液浸部材5は、終端光学素子13の下方で移動可能な物体上に液体LQの液浸空間LSを形成する。
終端光学素子13の下方で移動可能な物体は、射出面12と対向する位置を含むXY平面内を移動可能である。その物体は、射出面12と対向可能であり、投影領域PRに配置可能である。その物体は、液浸部材5の下方で移動可能であり、液浸部材5と対向可能である。
本実施形態において、その物体は、基板ステージ2の少なくとも一部(例えば基板ステージ2のカバー部材T)、基板ステージ2(第1保持部)に保持された基板P、及び計測ステージ3の少なくとも一つを含む。
基板Pの露光において、終端光学素子13の射出面12と基板Pとの間の露光光ELの光路Kが液体LQで満たされるように液浸空間LSが形成される。基板Pに露光光ELが照射されているとき、投影領域PRを含む基板Pの表面の一部の領域だけが液体LQで覆われるように液浸空間LSが形成される。
以下の説明においては、物体が基板Pであることとする。なお、上述のように、物体は、基板ステージ2及び計測ステージ3の少なくとも一方でもよいし、基板P、基板ステージ2、及び計測ステージ3とは別の物体でもよい。
なお、液浸空間LSは、2つの物体を跨ぐように形成される場合がある。例えば、液浸空間LSは、基板ステージ2のカバー部材Tと基板Pとを跨ぐように形成される場合がある。液浸空間LSは、基板ステージ2と計測ステージ3とを跨ぐように形成される場合がある。
液浸空間LSは、終端光学素子13の射出面12から射出される露光光ELの光路Kが液体LQで満たされるように形成される。液浸空間LSの少なくとも一部は、終端光学素子13と基板P(物体)との間の空間に形成される。液浸空間LSの少なくとも一部は、液浸部材5と基板P(物体)との間の空間に形成される。
液浸部材5は、終端光学素子13の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材21と、第1部材21の下方において光路Kの周囲の少なくとも一部に配置される第2部材22とを備えている。
本実施形態において、第1部材21は、終端光学素子13の周囲に配置される。第1部材21は、環状の部材である。第1部材21は、終端光学素子13に接触しないように配置される。第1部材21と終端光学素子13との間に間隙が形成される。
本実施形態において、第1部材21は、射出面12と対向しない。すなわち、第1部材21は、射出面12と基板P(物体)の上面との間に配置されない。換言すれば、射出面12の直下に第1部材21は配置されない。
本実施形態において、第2部材22は、射出面12から射出される露光光ELの光路Kの周囲に配置される。第2部材22は、環状の部材である。第2部材22は、第1部材21に接触しないように配置される。第2部材22と第1部材21との間に間隙が形成される。
第2部材22の少なくとも一部は、終端光学素子13の下方に配置される。終端光学素子13の少なくとも一部は、第2部材22の上方に配置される。終端光学素子13は、第2部材22よりも基板P(物体)から離れた位置に配置される。第2部材22の少なくとも一部は、終端光学素子13と基板P(物体)との間に配置される。
第2部材22の少なくとも一部は、第1部材21の下方に配置される。第1部材21の少なくとも一部は、第2部材22の上方に配置される。第1部材21は、第2部材22よりも基板P(物体)から離れた位置に配置される。第2部材22の少なくとも一部は、第1部材21と基板P(物体)との間に配置される。第2部材22は、基板P(物体)が対向可能に配置される。
本実施形態において、第2部材22の少なくとも一部は、射出面12と対向可能である。すなわち、第2部材22の少なくとも一部は、射出面12と基板P(物体)の上面との間に配置される。
第2部材22は、終端光学素子13に対して可動(移動可能)である。本実施形態において、終端光学素子13は、実質的に移動しない。第2部材22と終端光学素子13との相対位置は、変化する。
第2部材22は、第1部材21に対して可動(移動可能)である。本実施形態において、第1部材21は、実質的に移動しない。第2部材22と第1部材21との相対位置は、変化する。
第2部材22は、終端光学素子13の少なくとも一部の下方で移動可能である。第2部材22は、終端光学素子13と基板P(物体)との間において移動可能である。
第2部材22は、第1部材21の少なくとも一部の下方で移動可能である。第2部材22は、第1部材21と基板P(物体)との間において移動可能である。
本実施形態において、第2部材22は、駆動装置56の作動により移動する。駆動装置56は、例えばモータを含み、ローレンツ力を使って第2部材22を移動可能である。駆動装置56は、第2部材22を、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZの6つの方向に移動可能である。駆動装置56は、終端光学素子13及び第1部材21に対して第2部材22を移動可能である。駆動装置56は、制御装置6に制御される。
第1部材21は、射出面12から射出された露光光ELが通過可能な開口34を有する。第2部材22は、射出面12から射出された露光光ELが通過可能な開口35を有する。
本実施形態において、XY平面内における開口34の寸法は、開口35の寸法よりも大きい。X軸方向に関して、開口34の寸法は、開口35の寸法よりも大きい。Y軸方向に関して、開口34の寸法は、開口35の寸法よりも大きい。
XY平面内における開口34の寸法は、射出面12の寸法よりも大きい。開口34の内側に射出面12が配置される。
XY平面内における開口35の寸法は、射出面12の寸法よりも小さい。Y軸方向に関して、開口35の寸法は、射出面12の寸法よりも小さい。X軸方向に関して、開口35の寸法は、射出面12の寸法よりも小さい。
本実施形態において、XY平面内における開口35の形状は、長方形状である。開口35は、X軸方向に長い。なお、開口35の形状は、X軸方向に長い楕円形でもよいし、X軸方向に長い多角形でもよい。
本実施形態において、第2部材22は、基板P(物体)側に突出するように開口35の周囲の少なくとも一部に配置される凸部70を有する。なお、凸部を、壁部、と称してもよい。
本実施形態において、凸部70は、基板P(物体)が対向可能な下面70Tと、下面70Tの外側エッジと結ばれ、終端光学素子13の光軸と実質的に平行な外面70Fとを有する。
終端光学素子13は、−Z方向を向く射出面12と、射出面12の周囲に配置される側面13Fとを有する。側面13Fは、露光光ELを射出しない非射出面である。露光光ELは、射出面12を通過し、側面13Fを通過しない。
第1部材21は、+Z方向を向く上面21Tと、−Z方向を向く下面21Uと、光路K側を向く内側面28と、光路K(終端光学素子13の光軸)に対して外側を向く外側面29とを有する。
開口(孔)34は、上面21Tと下面21Uとを結ぶように形成される。上面21Tは、開口34の上端の周囲に配置される。下面21Uは、開口34の下端の周囲に配置される。
第2部材22は、+Z方向を向く上面22Tと、−Z方向を向く下面22Uと、光路K側を向く内側面30とを有する。
開口(孔)35は、上面22Tと下面22Uとを結ぶように形成される。上面22Tは、開口35の上端の周囲に配置される。下面22Uは、開口35の下端の周囲に配置される。
上面22Tは、射出面12と対向可能である。上面22Tは、間隙を介して、射出面12と対向する。
上面22Tは、下面21Uと対向可能である。上面22Tは、間隙を介して、下面21Uと対向する。なお、上面22Tの少なくとも一部が下面21Uと接触してもよい。
基板P(物体)の上面は、射出面12と対向可能である。基板P(物体)の上面は、間隙を介して、射出面12と対向する。
基板P(物体)の上面は、下面22Uと対向可能である。基板P(物体)の上面は、間隙を介して、下面22Uと対向する。
内側面28の少なくとも一部は、側面13Fと対向する。内側面28は、間隙を介して、側面13Fと対向する。なお、内側面28の少なくとも一部が側面13Fと接触してもよい。
内側面30の少なくとも一部は、外側面29と対向可能である。内側面30は、間隙を介して、外側面29と対向する。なお、内側面30の少なくとも一部が外側面29と接触してもよい。
以下の説明において、下面21Uと上面22Tとの間の空間を適宜、第1空間SP1、と称する。下面22Uと基板P(物体)の上面との間の空間を適宜、第2空間SP2、と称する。側面13Fと内側面28との間の空間を適宜、第3空間SP3、と称する。射出面12と基板P(物体)との間の光路Kを含む空間を適宜、光路空間SPK、と称する。光路空間SPKは、射出面12と基板P(物体)との間の空間、及び射出面12と上面22Tとの間の空間を含む。
Z軸方向に関して、光路空間SPKの寸法(基板Pの上面と射出面12との間隙の寸法)は、第2空間SP2の寸法(基板Pの上面と下面22Uとの間隙の寸法)よりも大きい。
Z軸方向に関して、第1空間SP1の寸法(下面21Uと上面22Tとの間隙の寸法)は、第2空間SP2の寸法(基板Pの上面と下面22Uとの間隙の寸法)よりも小さい。
なお、Z軸方向に関して、光路空間SPKの寸法が、第2空間SP2の寸法と実質的に等しくてもよいし、第2空間SP2の寸法よりも小さくてもよい。
なお、Z軸方向に関して、第1空間SP1の寸法が、第2空間SP2の寸法と実質的に等しくてもよいし、第2空間SP2の寸法よりも大きくてもよい。
本実施形態において、第2部材22は、下面21Uの全部と対向可能である。図2に示すように、終端光学素子13の光軸と開口35の中心とが実質的に一致する原点に第2部材22が配置されているときに、第1部材21の下面21Uの全部と第2部材22の上面22Tとが対向する。また、第2部材22が原点に配置されているときに、射出面12の一部と第2部材22の上面22Tとが対向する。
また、本実施形態においては、第2部材22が原点に配置されているときに、開口34の中心と開口35の中心とが実質的に一致する。
第2部材22は、第1部材21の下面21Uと対向可能である。下面21Uは、液浸空間LSの液体LQを回収不可能な非回収部23と、液浸空間LSの液体LQの少なくとも一部を回収可能な流体回収部24とを含む。
本実施形態において、流体回収部24は、開口34の中心に対して非回収部23の外側に配置される。第2部材22が原点に配置されているときに、流体回収部24と第2部材22の上面22Tとが対向する。
第1部材21の内側面28、及び外側面29のそれぞれは、液浸空間LSの液体LQを回収不可能な非回収部である。
第2部材22の上面22Tは、液浸空間LSの液体LQを回収不可能な非回収部である。第2部材22の上面22Tは、非回収部23及び流体回収部24に対向可能である。非回収部23及び流体回収部24の少なくとも一部は、第2部材22との間で液体LQを保持可能である。
第2部材22の内側面30は、液浸空間LSの液体LQを回収不可能な非回収部である。
基板P(物体)は、第2部材22の下面22Uと対向可能である。下面22Uは、凸部70の下面70Tを含む部分22Uaと、開口35の中心に対して部分22Uaの外側に配置され、部分22Uaよりも上方(+Z側)に配置される部分22Ubと、部分22Ubよりも上方(+Z側)に配置される部分22Ucとを含む。
本実施形態において、部分22Ua(下面70T)は、液浸空間LSの液体LQを回収不可能な非回収部である。
本実施形態において、外面70Fは、液浸空間LSの液体LQを回収不可能な非回収部である。
本実施形態において、部分22Ucは、液浸空間LSの液体LQを回収不可能な非回収部である。
本実施形態において、部分22Ubは、液浸空間LSの液体LQを回収不可能な非回収部26と、液浸空間LSの液体LQの少なくとも一部を回収可能な流体回収部27とを含む。
本実施形態において、非回収部23は、開口35の中心に対して部分22Ua(下面70T)の外側に配置される。流体回収部27は、開口35の中心に対して非回収部23の外側に配置される。
基板P(物体)は、部分22Ua(非回収部70T)及び部分22Ub(非回収部26及び流体回収部27)と対向可能である。部分22Ua及び部分22Ubの少なくとも一部は、基板P(物体)との間で液体LQを保持可能である。
すなわち、本実施形態において、基板P(物体)が対向可能な第2部材22の下面22Uは、液浸空間LSの液体LQを回収不可能な非回収部70T及び非回収部26と、開口35の中心に対して非回収部70T及び非回収部26の外側に配置され、液浸空間LSの液体LQの少なくとも一部を回収可能な流体回収部27とを含む。
非回収部70Tは、非回収部26よりも下方(−Z側)に配置される。非回収部26及び流体回収部27は、非回収部70Tよりも上方(+Z側)に配置される。
本実施形態において、流体回収部27は、非回収部26よりも上方(+Z側)に配置される。
本実施形態において、開口35の中心に対して流体回収部27の外側に配置される部分(非回収部)22Ucは、流体回収部27よりも上方(+Z側)に配置される。本実施形態において、部分22Ucが、液体LQに対して撥液性でもよい。液体LQに対する部分22Ucの接触角が90度以上でもよいし、100度以上でもよいし、110度以上でもよいし、120度以上でもよい。部分22Ucが、液体LQに対して撥液性の膜の表面(下面)を含んでもよい。撥液性の膜は、フッ素を含む樹脂で形成されてもよい。撥液性の膜は、例えばPFA(Tetra fluoro ethylene-perfluoro alkylvinyl ether copolymer)を含んでもよいし、PTFE(Poly tetra fluoro ethylene)を含んでもよい。
液浸部材5は、液浸空間LSを形成するための液体LQを供給する液体供給部31を備えている。
本実施形態において、液体供給部31は、第2部材22よりも上方に配置される。本実施形態において、液体供給部31は、第1部材21に配置される。
なお、液体供給部31は、第1部材21及び第2部材22とは異なる部材に配置されてもよい。
なお、液体供給部31は、第1部材21及び第2部材22の両方に配置されてもよい。なお、液体供給部31は、第1部材21に配置され、第2部材22に配置されなくてもよい。
液体供給部31は、光路K(終端光学素子13の光軸)に対する放射方向に関して流体回収部24及び流体回収部27の内側に配置される。本実施形態において、液体供給部31は、第1部材21の内側面28に配置される開口(液体供給口)を含む。液体供給部31は、側面13Fに対向するように配置される。液体供給部31は、側面13Fと内側面28との間の第3空間SP3に液体LQを供給する。
本実施形態において、液体供給部31は、光路K(終端光学素子13)に対して+X側及び−X側のそれぞれに配置される。
なお、液体供給部31は、光路K(終端光学素子13)に対してY軸方向に配置されてもよいし、X軸方向及びY軸方向を含む光路K(終端光学素子13)の周囲に複数配置されてもよい。液体供給部31は、一つでもよい。なお、液体供給部31のかわりに、あるいは液体供給部31に加えて、液体LQを供給可能な液体供給部が下面21Uに設けられてもよい。
本実施形態において、液体供給部(液体供給口)31は、第1部材21の内部に形成された供給流路31Rを介して、液体供給装置31Sと接続される。液体供給装置31Sは、クリーンで温度調整された液体LQを液体供給部31に供給可能である。液体供給部31は、液浸空間LSを形成するために、液体供給装置31Sからの液体LQを供給する。
終端光学素子13の側面13Fと第1部材21との間に形成された間隙の下端に、開口41が形成される。開口41は、第2部材22の上面22Tに面する。第3空間SP3と光路空間SPKとは、開口41を介して結ばれる。
下面21Uの内側のエッジと上面22Tとの間に、開口40が形成される。光路空間SPKと第1空間SP1とは、開口40を介して結ばれる。開口40は、光路Kに面するように配置される。第1空間SP1と第3空間SP3とは、開口41及び開口40を介して結ばれる。
液体供給部31からの液体LQの少なくとも一部は、開口40を介して、第1空間SP1に供給される。液浸空間LSを形成するために液体供給部31から供給された液体LQの少なくとも一部は、開口34及び開口35を介して、射出面12と対向する基板P(物体)上に供給される。これにより、光路Kが液体LQで満たされる。液体供給部31からの液体LQの少なくとも一部は、第2空間SP2に供給される。
流体回収部24は、第1部材21に配置される。流体回収部24は、露光光ELの光路Kに対する放射方向に関して液体供給部31の外側に配置される。流体回収部24は、光路K(終端光学素子13の光軸)に対して非回収部23の外側に配置される。
本実施形態において、流体回収部24は、非回収部23の周囲に配置される。流体回収部24は、露光光ELの光路Kの周囲に配置される。
流体回収部24は、第1空間SP1に面するように配置される。流体回収部24は、第1空間SP1の液体LQの少なくとも一部を回収する。
流体回収部27は、第2部材22に配置される。流体回収部27は、露光光ELの光路Kに対する放射方向に関して液体供給部31の外側に配置される。流体回収部27は、光路K(終端光学素子13の光軸)に対して非回収部26の外側に配置される。
本実施形態において、流体回収部27は、非回収部26の周囲に配置される。流体回収部27は、露光光ELの光路Kの周囲に配置される。
流体回収部27は、第2空間SP2に面するように配置される。基板P(物体)は、流体回収部27と対向可能である。流体回収部27は、第2空間SP2の液体LQの少なくとも一部を回収する。
流体回収部27は、光路K(終端光学素子13の光軸)に対して第1部材21の外側に配置される。流体回収部27は、光路K(終端光学素子13の光軸)に対して第1空間SP1の外側に配置される。
本実施形態においては、上面22T側の第1空間SP1及び下面22U側の第2空間SP2の一方から他方への液体LQの移動が抑制されている。第1空間SP1と第2空間SP2とは、第2部材22によって仕切られている。第1空間SP1の液体LQは、開口35を介して第2空間SP2に移動できる。第1空間SP1の液体LQは、開口35を介さずに第2空間SP2に移動できない。光路Kに対して開口35よりも外側の第1空間SP1に存在する液体LQは、第2空間SP2に移動できない。第2空間SP2の液体LQは、開口35を介して第1空間SP1に移動できる。第2空間SP2の液体LQは、開口35を介さずに第1空間SP1に移動できない。光路Kに対して開口35よりも外側の第2空間SP2に存在する液体LQは、第1空間SP1に移動できない。すなわち、本実施形態において、液浸部材5は、開口35以外に、第1空間SP1と第2空間SP2とを流体的に接続する流路を有しない。
本実施形態において、流体回収部27は、第2空間SP2の液体LQの少なくとも一部を回収し、第1空間SP1の液体LQを回収しない。流体回収部24は、第1空間SP1の液体LQの少なくとも一部を回収し、第2空間SP2の液体LQを回収しない。
また、光路Kに対して第1空間SP1の外側(外側面29の外側)に移動した液体LQは、内側面30によって、基板P上(第2空間SP2)に移動することが抑制される。
流体回収部24は、第1部材21の非回収部23の周囲の少なくとも一部に配置される開口(流体回収口)を有する。流体回収部24は、上面22Tに対向するように配置される。流体回収部24(流体回収口)は、第1部材21の内部に形成された回収流路(空間)24Rを介して、液体回収装置24Cと接続される。液体回収装置24Cは、流体回収部24と真空システムとを接続可能である。流体回収部24は、第1空間SP1の液体LQの少なくとも一部を回収可能である。第1空間SP1の液体LQの少なくとも一部は、流体回収部24(流体回収口)を介して回収流路24Rに流入可能である。
本実施形態において、流体回収部24は、多孔部材36を含む。流体回収口は、多孔部材36の孔を含む。本実施形態において、多孔部材36は、メッシュプレートを含む。多孔部材36は、上面22Tが対向可能な下面と、回収流路24Rに面する上面と、下面と上面とを結ぶ複数の孔とを有する。流体回収部24は、多孔部材36の孔を介して液体LQを回収する。流体回収部24(多孔部材36の孔)から回収された第1空間SP1の液体LQは、回収流路24Rに流入し、その回収流路24Rを流れて、液体回収装置24Cに回収される。
本実施形態においては、流体回収部24を介して実質的に液体LQのみが回収され、気体の回収が制限されている。制御装置6は、第1空間SP1の液体LQが多孔部材36の孔を通過して回収流路24Rに流入し、気体は通過しないように、多孔部材36の下面側の圧力(第1空間SP1の圧力)と上面側の圧力(回収流路24Rの圧力)との差を調整する。なお、多孔部材を介して液体のみを回収する技術の一例が、例えば米国特許第7292313号などに開示されている。
なお、多孔部材36を介して液体LQ及び気体の両方が回収(吸引)されてもよい。なお、第1部材21に多孔部材36が設けられなくてもよい。すなわち、多孔部材を介さずに第1空間SP1の流体(液体LQ及び気体の一方又は両方)が回収されてもよい。
本実施形態において、流体回収部24は、多孔部材36の下面を含む。多孔部材36の下面(流体回収部24)は、非回収部23の周囲に配置される。本実施形態において、多孔部材36の下面(流体回収部24)は、XY平面と実質的に平行である。本実施形態において、多孔部材36の下面(流体回収部24)と非回収部23とは、同一平面内に配置される(面一である)。
なお、多孔部材36の下面が非回収部23よりも+Z側に配置されてもよいし、−Z側に配置されてもよい。なお、多孔部材36の下面が非回収部23に対して傾斜してもよいし、曲面を含んでもよい。
なお、第1空間SP1の流体(液体LQ及び気体の一方又は両方)を回収するための流体回収部24が、第1空間SP1に面するように第2部材22に配置されてもよい。流体回収部24は、第1部材21及び第2部材22の両方に配置されてもよい。流体回収部24は、第1部材21に配置され、第2部材22に配置されなくてもよい。流体回収部24は、第2部材22に配置され、第1部材21に配置されなくてもよい。
流体回収部27は、第2部材22の非回収部26の周囲の少なくとも一部に配置される開口(流体回収口)を有する。流体回収部27は、基板P(物体)の上面に対向するように配置される。流体回収部27(流体回収口)は、第2部材22の内部に形成された回収流路(空間)27Rを介して、液体回収装置27Cと接続される。液体回収装置27Cは、流体回収部27と真空システムとを接続可能である。流体回収部27は、第2空間SP2の液体LQの少なくとも一部を回収可能である。第2空間SP2の液体LQの少なくとも一部は、流体回収部27(流体回収口)を介して回収流路27Rに流入可能である。
本実施形態において、流体回収部27は、多孔部材37を含む。流体回収口は、多孔部材37の孔を含む。本実施形態において、多孔部材37は、メッシュプレートを含む。多孔部材37は、基板P(物体)の上面が対向可能な下面と、回収流路27Rに面する上面と、下面と上面とを結ぶ複数の孔とを有する。液体回収部27は、多孔部材37の孔を介して流体(液体LQ及び気体の一方又は両方)を回収する。流体回収部27(多孔部材37の孔)から回収された第2空間SP2の液体LQは、回収流路27Rに流入し、その回収流路27Rを流れて、液体回収装置27Cに回収される。
回収流路27Rは、光路K(終端光学素子13の光軸)に対して内側面30の外側に配置される。回収流路27Rは、液体回収部27の上方に配置される。第2部材22が移動することにより、第2部材22の流体回収部27及び回収流路27Rが、第1部材21の外側面29の外側で移動する。
流体回収部27を介して液体LQとともに気体が回収される。なお、多孔部材37を介して液体LQのみが回収され、気体の回収が制限されてもよい。なお、第2部材22に多孔部材37が設けられなくてもよい。すなわち、多孔部材を介さずに第2空間SP2の流体(液体LQ及び気体の一方又は両方)が回収されてもよい。
本実施形態において、流体回収部27は、多孔部材37の下面を含む。多孔部材37の下面(流体回収部27)は、非回収部26の周囲に配置される。本実施形態において、多孔部材37の下面(流体回収部27)は、XY平面と実質的に平行である。本実施形態において、多孔部材37の下面(流体回収部27)は、非回収部26よりも+Z側に配置される。
なお、多孔部材37の下面と非回収部26とが同一平面内に配置されてもよい(面一でもよい)。多孔部材37の下面が非回収部26よりも−Z側に配置されてもよい。なお、多孔部材37の下面の下面が非回収部26に対して傾斜してもよいし、曲面を含んでもよい。
本実施形態においては、液体供給部31からの液体LQの供給動作と並行して、流体回収部27からの液体LQの回収動作が実行されることによって、一方側の終端光学素子13及び液浸部材5と、他方側の基板P(物体)との間に液体LQで液浸空間LSが形成される。
また、本実施形態においては、液体供給部31からの液体LQの供給動作、及び流体回収部27からの流体の回収動作と並行して、流体回収部24からの流体の回収動作が実行される。
本実施形態において、液浸空間LSの液体LQの界面LGの一部は、第1部材21と第2部材22との間に形成される。
本実施形態において、液浸空間LSの液体LQの界面LGの一部は、第2部材22と基板P(物体)との間に形成される。
本実施形態において、液浸空間LSの液体LQの界面LGの一部は、終端光学素子13と第1部材21との間に形成される。
以下の説明において、第1部材21と第2部材22との間に形成される液体LQの界面LGを適宜、第1界面LG1、と称する。第2部材22と基板P(物体)との間に形成される液体LQの界面LGを適宜、第2界面LG2、と称する。終端光学素子13と第1部材21との間に形成される液体LQの界面LGを適宜、第3界面LG3、と称する。
本実施形態において、第1界面LG1は、液体回収部24と上面22Tとの間に形成される。第2界面LG2は、液体回収部27と基板P(物体)の上面との間に形成される。
本実施形態においては、第1界面LG1が液体回収部24と上面22Tとの間に形成され、第1空間SP1の液体LQが液体回収部24の外側の空間(例えば外側面29と内側面30との間の空間)に移動することが抑制されている。外側面29と内側面30との間の空間には液体LQが存在しない。外側面29と内側面30との間の空間は気体空間である。
外側面29と内側面30との間の空間は、空間CSと接続される。換言すれば、外側面29と内側面30との間の空間は、雰囲気に開放される。空間CSの圧力が大気圧である場合、外側面29と内側面30との間の空間は、大気開放される。そのため、第2部材22は円滑に移動可能である。なお、空間CSの圧力は、大気圧よりも高くてもよいし、低くてもよい。
本実施形態において、第2部材22は、終端光学素子13の光軸(Z軸)と垂直なXY平面内において移動可能である。第2部材22は、XY平面と実質的に平行に移動可能である。
図4に示すように、本実施形態において、第2部材22は、少なくともX軸方向に移動可能である。
なお、第2部材22が、X軸方向に加えて、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZの少なくとも一つの方向に移動可能でもよい。
第2部材22がXY平面内において移動することにより、第1部材21の外側面29と第2部材22の内側面30との間隙の寸法が変化する。換言すれば、第2部材22がXY平面内において移動することによって、外側面29と内側面30との間の空間の大きさが変化する。
例えば、図4に示す例では、第2部材22が−X方向に移動することにより、終端光学素子13に対して+X側における外側面29と内側面30との間隙の寸法が小さくなる(外側面29と内側面30との間の空間が小さくなる)。第2部材22が+X方向に移動することにより、終端光学素子13に対して+X側における外側面29と内側面30との間隙の寸法が大きくなる(外側面29と内側面30との間の空間が大きくなる)。
本実施形態においては、第1部材21(外側面29)と第2部材22(内側面30)とが接触しないように、第2部材22の移動可能範囲(可動範囲)が定められる。
第2部材22は、液浸空間LSが形成されている状態において、移動されてもよい。
第2部材22は、液浸空間LSの液体LQが接触された状態で、移動されてもよい。
第2部材22は、液体供給部31からの液体LQの供給と並行して移動されてもよい。
第2部材22は、流体回収部24からの液体LQの回収と並行して移動されてもよい。第2部材22は、流体回収部27からの液体LQの回収と並行して移動されてもよい。
第2部材22は、液体供給部31からの液体LQの供給及び流体回収部24(流体回収部27)からの液体LQの回収と並行して移動されてもよい。
第2部材22は、射出面12から露光光ELが射出される期間の少なくとも一部において、移動されてもよい。
第2部材22は、液浸空間LSが形成されている状態で、射出面12から露光光ELが射出される期間の少なくとも一部において移動されてもよい。
第2部材22は、基板P(物体)が移動する期間の少なくとも一部と並行して移動されてもよい。
第2部材22は、液浸空間LSが形成されている状態で基板P(物体)が移動する期間の少なくとも一部と並行して移動されてもよい。
第2部材22は、基板P(物体)の移動方向に移動されてもよい。例えば、基板Pが移動される期間の少なくとも一部において、第2部材22は、基板Pの移動方向に移動されてもよい。例えば、基板PがXY平面内における一方向(例えば+X方向)に移動されるとき、第2部材22は、その基板Pの移動と同期して、XY平面内における一方向(+X方向)に移動されてもよい。
本実施形態において、光路Kに面する開口35を規定する第2部材22の内面35Uの少なくとも一部は、光路Kに対する放射方向に関して外側に向かって上方に傾斜する。これにより、第2部材22の内面35Uが液浸空間LSに配置されている状態で、第2部材22は円滑に移動可能である。また、第2部材22の内面35Uが液浸空間LSに配置されている状態で第2部材22が移動しても、液浸空間LSの液体LQの圧力が変動することが抑制される。
図5及び図6に示すように、本実施形態において、凸部70は、開口35の周囲の少なくとも一部に配置される。本実施形態において、凸部70は、液体供給部31からの液体LQの少なくとも一部を誘導する誘導部71として機能する。誘導部71は、開口35を介して液体供給部31から基板P(物体)上に供給された液体LQの少なくとも一部を誘導する。
本実施形態において、誘導部71は、開口35を介して液体供給部31から基板P(物体)上に供給された液体LQの少なくとも一部が、露光光ELの光路Kから外側に向かうように誘導する。
本実施形態において、凸部70(誘導部71)は、露光光ELの光路Kの周囲に配置される。本実施形態においては、流体回収部27は、露光光ELの光路K(開口35の中心)に対して凸部70(誘導部71)の外側に配置される。
誘導部71は、液体供給部31からの液体LQの少なくとも一部を流体回収部27に誘導する。本実施形態において、凸部70(誘導部71)の周囲に非回収部26が配置され、その非回収部26の周囲に流体回収部27が配置される。誘導部71により、開口35を介して基板P(物体)上に供給された液体LQの少なくとも一部は、非回収部26と基板P(物体)の上面との間の空間を流れて、流体回収部27に到達する。流体回収部27に到達し、流体回収部27に接触した液体LQの少なくとも一部は、流体回収部27(流体回収口)から回収される。
すなわち、本実施形態において、誘導部71は、開口35を介して液体供給部31から基板P(物体)上に供給された液体LQの少なくとも一部が開口35から流体回収部27に向かって流れるように、その液体LQの少なくとも一部を誘導する。
誘導部71の形状は、第2部材22の移動方向に基づいて定められる。誘導部71は、第2部材22の移動方向と平行な方向の液体LQの流れを促進するように設けられる。誘導部71は、液体LQの少なくとも一部を第2部材22の移動方向と平行な方向に誘導可能である。
例えば、第2部材22がX軸方向に移動する場合、第2空間SP2において液体LQがX軸方向と平行な方向に流れて流体回収部27に到達されるように、誘導部71の形状が定められる。例えば、第2部材22が+X方向に移動する場合、誘導部71によって、第2空間SP2の液体LQの少なくとも一部は、+X方向に流れる。第2部材22が−X方向に移動する場合、誘導部71によって、第2空間SP2の液体LQの少なくとも一部は、−X方向に流れる。
本実施形態において、誘導部71は、基板P(物体)側に突出するように第2部材22の開口35の周囲に配置される凸部70と、凸部70の一部に形成されるスリット(開口)70Kとを有する。凸部70は、開口35を囲むように配置される。スリット70Kは、開口35の中心に対して第2部材22の移動方向に形成される。第2部材22がX軸方向に移動する場合、スリット70Kは、開口35の中心に対してX軸方向と平行な方向に形成される。本実施形態においては、スリット70Kは、X軸方向と平行な方向の液体LQの流れが促進されるように、光路Kに対して+X側及び−X側のそれぞれに形成される。
誘導部71により、第2部材22の移動方向と平行な方向に関して、第2空間SP2における液体LQの流速が高められる。本実施形態においては、誘導部71により、第2空間SP2におけるX軸方向に関する液体LQの流速が高められる。すなわち、流体回収部27と基板P(物体)の上面との間の空間に向かって流れる液体LQの速度が高められる。これにより、第2部材22に対する第2界面LG2の位置が変動したり、第2界面LG2の形状が変化したりすることが抑制される。そのため、第2空間SP2の液体LQが、第2空間SP2の外側に流出することが抑制される。また、界面LG2が、開口35の内側に移動することが抑制される。
なお、スリット70Kが形成される位置は、光路Kに対して+X側及び−X側に限定されない。例えば、第2部材22がX軸方向のみならずY軸方向と平行な方向にも移動する場合、光路Kに対して+Y側及び−Y側に、スリット70Kが追加されてもよい。なお、第2部材22がY軸方向と平行な方向に移動しない場合でも、光路Kに対して+Y側及び−Y側に、スリット70Kが追加されてもよい。
また、第2部材22の移動方向に基づいて、誘導部38の形状(スリット70Kの位置など)が定められなくてもよい。例えば、光路Kの全周囲において、光路Kに対して放射状に液体LQが流れるように、誘導部71の形状が定められてもよい。
なお、本実施形態において、液浸空間LSの液体LQを回収可能な流体回収部の少なくとも一部が、誘導部71の内側(誘導部71よりも光路K側)に配置されてもよい。
図8は、第1部材21を下面21U側から見た図である。本実施形態においては、第1部材21の下面21Uに、液体供給部31からの液体LQの少なくとも一部を誘導する誘導部38が配置される。誘導部38は、下面21Uに設けられた凸部である。誘導部38は、液体供給部31からの液体LQの少なくとも一部を流体回収部24に誘導する。
誘導部38の形状は、第2部材22の移動方向に基づいて定められる。誘導部38は、第2部材22の移動方向と平行な方向の液体LQの流れを促進するように設けられる。
例えば、第2部材22がX軸方向に移動する場合、第1空間SP1において液体LQがX軸方向と平行な方向に流れて流体回収部24に到達されるように、誘導部38の形状が定められる。例えば、第2部材22が+X方向に移動する場合、誘導部38によって、第1空間SP1の液体LQの少なくとも一部は、+X方向に流れる。第2部材22が−X方向に移動する場合、誘導部38によって、第1空間SP1の液体LQの少なくとも一部は、−X方向に流れる。
本実施形態においては、誘導部38は、開口34の周囲の少なくとも一部に配置される壁部38Rと、その壁部38Rの一部に形成されるスリット(開口)38Kとを有する。壁部38は、開口34を囲むように配置される。スリット38Kは、X軸方向と平行な方向の液体LQの流れが促進されるように、光路Kに対して+X側及び−X側のそれぞれに形成される。
誘導部38により、第2部材22の移動方向と平行な方向に関して、第1空間SP1における液体LQの流速が高められる。本実施形態においては、誘導部38により、第1空間SP1におけるX軸方向に関する液体LQの流速が高められる。すなわち、流体回収部24と上面22Tとの間の空間に向かって流れる液体LQの速度が高められる。これにより、第1部材21に対する第1界面LG1の位置が変動したり、第1界面LG1の形状が変化したりすることが抑制される。
なお、スリット38Kが形成される位置は、光路Kに対して+X側及び−X側に限定されない。例えば、第2部材22がY軸と平行にも移動する場合、光路Kに対して+Y側及び−Y側に、スリット38Kが追加されてもよい。第2部材22がY軸と平行に移動しない場合でも、光路Kに対して+Y側及び−Y側に、スリット38Kが追加されてもよい。
また、第2部材22の移動方向に基づいて、誘導部38の形状(スリット38Kの位置など)が定められなくてもよい。例えば、光路Kの全周囲において、光路Kに対して放射状に液体LQが流れるように、誘導部38の形状が定められてもよい。
本実施形態において、上面22Tは、液体LQに対して撥液性である。本実施形態において、上面22Tは、フッ素を含む樹脂の膜の表面を含む。上面22Tは、PFA(Tetra fluoro ethylene-perfluoro alkylvinyl ether copolymer)の膜の表面を含む。なお、上面22Tが、PTFE(Poly tetra fluoro ethylene)の膜の表面を含んでもよい。液体LQに対する上面22Tの接触角は、90度よりも大きい。なお、液体LQに対する上面22Tの接触角が、100度よりも大きくてもよいし、110度よりも大きくてもよいし、120度よりも大きくてもよい。
上面22Tが液体LQに対して撥液性であるため、第1空間SP1の液体LQに気体部分が生成されたり、液体LQに気泡が混入したりすることが抑制される。
なお、液体LQに対する上面22Tの接触角が、液体LQに対する基板Pの上面の接触角よりも大きくてもよい。なお、液体LQに対する上面22Tの接触角が、液体LQに対する基板Pの上面の接触角よりも小さくてもよい。なお、液体LQに対する上面22Tの接触角が、液体LQに対する基板Pの上面の接触角と実質的に等しくてもよい。
なお、上面22Tが液体LQに対して親液性でもよい。液体LQに対する上面22Tの接触角が、90度よりも小さくてもよいし、80度よりも小さくてもよいし、70度よりも小さくてもよい。これにより、第1空間SP1において液体LQが円滑に流れる。
なお、下面21Uの少なくとも一部が液体LQに対して撥液性でもよい。例えば、非回収部23が液体LQに対して撥液性でもよい。非回収部23及び上面22Tの両方が液体LQに対して撥液性でもよい。液体LQに対する非回収部23の接触角は、90度よりも大きくてもよいし、100度よりも大きくてもよいし、110度よりも大きくてもよいし、120度よりも大きくてもよい。
なお、非回収部23が液体LQに対して撥液性で、上面22Tが液体LQに対して親液性でもよい。液体LQに対する非回収部23の接触角が、液体LQに対する上面22Tの接触角よりも大きくてもよい。
なお、下面21Uが液体LQに対して親液性でもよい。非回収部23及び流体回収部24が液体LQに対して親液性でもよい。例えば、下面21U及び上面22Tの両方が液体LQに対して親液性でもよい。液体LQに対する下面21Uの接触角は、90度よりも小さくてもよいし、80度よりも小さくてもよいし、70度よりも小さくてもよい。
なお、下面21Uが液体LQに対して親液性で、上面22Tが液体LQに対して撥液性でもよい。液体LQに対する下面21Uの接触角が、液体LQに対する上面22Tの接触角よりも小さくてもよい。
本実施形態において、下面22Uの少なくとも一部は、液体LQに対して親液性である。非回収部70T、非回収部26、及び流体回収部27が液体LQに対して親液性でもよい。液体LQに対する下面22Uの接触角が、90度よりも小さくてもよいし、80度よりも小さくてもよいし、70度よりも小さくてもよい。本実施形態において、液体LQに対する下面22Uの接触角は、液体LQに対する基板Pの上面の接触角よりも小さい。なお、液体LQに対する下面22Uの接触角は、液体LQに対する基板Pの上面の接触角よりも大きくてもよいし、実質的に等しくてもよい。
本実施形態において、下面21Uの非回収部23は、XY平面と実質的に平行である。下面21Uの流体回収部24も、XY平面と実質的に平行である。
本実施形態において、上面22Tも、XY平面と実質的に平行である。
下面22Uの非回収部26も、XY平面と実質的に平行である。下面22Uの流体回収部27も、XY平面と実質的に平行である。
すなわち、下面21Uの少なくとも一部と上面22Tとは、実質的に平行である。上面22Tと下面22Uの少なくとも一部とは、実質的に平行である。
なお、下面21Uの少なくとも一部が、XY平面に対して非平行でもよい。下面21Uの少なくとも一部が、XY平面に対して傾斜してもよいし、曲面を含んでもよい。
なお、上面22Tの少なくとも一部が、XY平面に対して非平行でもよい。上面22Tの少なくとも一部が、XY平面に対して傾斜してもよいし、曲面を含んでもよい。
なお、下面22Uの少なくとも一部が、XY平面に対して非平行でもよい。下面22Uの少なくとも一部が、XY平面に対して傾斜してもよいし、曲面を含んでもよい。
なお、下面21Uと上面22Tとは、平行でもよいし、非平行でもよい。上面22Tと下面22Uとは、平行でもよいし、非平行でもよい。下面21Uと下面22Uとは、平行でもよいし、非平行でもよい。
次に、第2部材22の動作の一例について説明する。第2部材22は、基板P(物体)の移動と協調して移動可能である。第2部材22は、基板P(物体)と独立して移動可能である。第2部材22は、基板P(物体)の移動の少なくとも一部と並行して移動可能である。第2部材22は、液浸空間LSが形成された状態で移動可能である。第2部材22は、第1空間SP1及び第2空間SP2に液体LQが存在する状態で移動可能である。
第2部材22は、第2部材22と基板P(物体)とが対向しないときに移動してもよい。例えば、第2部材22は、その第2部材22の下方に物体が存在しないときに移動してもよい。なお、第2部材22は、第2部材22と基板P(物体)との間の空間に液体LQが存在しないときに移動してもよい。例えば、第2部材22は、液浸空間LSが形成されていないときに移動してもよい。
第2部材22は、例えば基板P(物体)の移動条件に基づいて移動する。制御装置6は、例えば基板P(物体)の移動条件に基づいて、基板P(物体)の移動の少なくとも一部と並行して第2部材22を移動する。制御装置6は、液浸空間LSが形成され続けるように、液体供給部31からの液体LQの供給と流体回収部27及び流体回収部24からの液体LQの回収とを行いながら、第2部材22を移動する。
本実施形態において、第2部材22は、基板P(物体)との相対移動が小さくなるように移動可能である。また、第2部材22は、基板P(物体)との相対移動が、第1部材21と基板P(物体)との相対移動よりも小さくなるように移動可能である。例えば、第2部材22は、基板P(物体)と同期して移動してもよい。
相対移動は、相対速度、及び相対加速度の少なくとも一方を含む。例えば、第2部材22は、液浸空間LSが形成されている状態で、すなわち、第2空間SP2に液体LQが存在している状態で、基板P(物体)との相対速度が小さくなるように移動してもよい。
また、第2部材22は、液浸空間LSが形成されている状態で、すなわち、第2空間SP2に液体LQが存在している状態で、基板P(物体)との相対加速度が小さくなるように移動してもよい。
また、第2部材22は、液浸空間LSが形成されている状態で、すなわち、第2空間SP2に液体LQが存在している状態で、基板P(物体)との相対速度が、第1部材21と基板P(物体)との相対速度よりも小さくなるように移動してもよい。
また、第2部材22は、液浸空間LSが形成されている状態で、すなわち、第2空間SP2に液体LQが存在している状態で、基板P(物体)との相対加速度が、第1部材21と基板P(物体)との相対加速度よりも小さくなるように移動してもよい。
第2部材22は、例えば基板P(物体)の移動方向に移動可能である。例えば、基板P(物体)が+X方向移動するとき、第2部材22は+X方向に移動可能である。基板P(物体)が−X方向移動するとき、第2部材22は−X方向に移動可能である。また、基板P(物体)が+X方向に移動しつつ+Y方向(又は−Y方向)に移動するとき、第2部材22は+X方向に移動可能である。また、基板P(物体)が−X方向に移動しつつ+Y方向(又は−Y方向)に移動するとき、第2部材22は−X方向に移動可能である。
すなわち、本実施形態においては、基板P(物体)がX軸方向の成分を含むある方向に移動する場合、第2部材22はX軸方向に移動する。例えば、X軸方向の成分を含むある方向への基板P(物体)の移動の少なくとも一部と並行して、第2部材22がX軸方向に移動してもよい。
なお、第2部材22がY軸方向に移動可能でもよい。基板P(物体)がY軸方向の成分を含むある方向に移動する場合、第2部材22がY軸方向に移動してもよい。例えば、Y軸方向の成分を含むある方向への基板P(物体)の移動の少なくとも一部と並行して、基板P(物体)との相対速度差が小さくなるように、第2部材22がY軸方向に移動してもよい。
図9は、第2部材22が移動する状態の一例を示す図である。図9は、液浸部材5を下側(−Z側)から見た図である。
以下の説明においては、第2部材22はX軸方向に移動することとする。なお、上述のように、第2部材22は、Y軸方向に移動してもよいし、X軸方向(又はY軸方向)の成分を含むXY平面内における任意の方向に移動してもよい。
基板P(物体)がX軸方向(又はX軸方向の成分を含むXY平面内における所定方向)に移動する場合、第2部材22は、図9(A)〜図9(C)に示すように、X軸方向に移動する。
本実施形態において、第2部材22は、X軸方向に関して規定された移動可能範囲(可動範囲)を移動可能である。図9(A)は、移動可能範囲の最も−X側の端に第2部材22が配置された状態を示す。図9(B)は、移動可能範囲の中央に第2部材22が配置された状態を示す。図9(C)は、移動可能範囲の最も+X側の端に第2部材22が配置された状態を示す。
以下の説明において、図9(A)に示す第2部材22の位置を適宜、第1端部位置、と称し、図9(B)に示す第2部材22の位置を適宜、中央位置、と称し、図9(C)に示す第2部材22の位置を適宜、第2端部位置、と称する。なお、図9(B)に示すように、第2部材22が中央位置に配置される状態は、第2部材22が原点に配置される状態を含む。
本実施形態においては、射出面12からの露光光ELが開口35を通過するように、第2部材22の移動可能範囲の寸法に基づいて開口35の寸法が定められる。第2部材22の移動可能範囲の寸法は、X軸方向に関する第1端部位置と第2端部位置との距離を含む。第2部材22がX軸方向に移動しても、射出面12からの露光光ELが第2部材22に照射されないように、開口35のX軸方向の寸法が定められる。
図9において、X軸方向に関する開口35の寸法W35は、露光光EL(投影領域PR)の寸法Wprと、第2部材22の移動可能範囲の寸法(Wa+Wb)との和よりも大きい。寸法W35は、第2部材22が第1端部位置と第2端部位置との間において移動した場合でも、射出面12からの露光光ELを遮らない大きさに定めされる。これにより、第2部材22が移動しても、射出面12からの露光光ELは、第2部材22に遮られずに基板P(物体)に照射可能である。
次に、上述の構成を有する露光装置EXを用いて基板Pを露光する方法について説明する。
液浸部材5から離れた基板交換位置において、露光前の基板Pを基板ステージ2(第1保持部)に搬入(ロード)する処理が行われる。基板ステージ2が液浸部材5から離れている期間の少なくとも一部において、計測ステージ3が終端光学素子13及び液浸部材5と対向するように配置される。制御装置6は、液体供給部31からの液体LQの供給と、流体回収部27からの液体LQの回収とを行って、計測ステージ3上に液浸空間LSを形成する。
露光前の基板Pが基板ステージ2にロードされ、計測ステージ3を用いる計測処理が終了した後、制御装置6は、終端光学素子13及び液浸部材5と基板ステージ2(基板P)とが対向するように、基板ステージ2を移動する。
本実施形態においては、例えば米国特許出願公開第2006/0023186号、及び米国特許出願公開第2007/0127006号などに開示されているように、終端光学素子13及び液浸部材5の下方に形成される液浸空間LSが計測ステージ3上から基板ステージ2上へ移動するように、基板ステージ2の上面と計測ステージ3の上面とが接近又は接触された状態で、終端光学素子13及び液浸部材5に対して、基板ステージ2及び計測ステージ3が、XY平面内において同期移動する。
以下の説明においては、基板ステージ2の上面と計測ステージ3の上面とを接近又は接触させた状態で、終端光学素子13及び液浸部材5に対して、基板ステージ2及び計測ステージ3を、XY平面内において同期移動させる動作を適宜、スクラム移動動作、と称する。
なお、終端光学素子13及び液浸部材5の下方に形成される液浸空間LSが基板ステージ2上から計測ステージ3上へ移動するように、基板ステージ2の上面と計測ステージ3の上面とが接近又は接触された状態で、終端光学素子13及び液浸部材5に対して、基板ステージ2及び計測ステージ3が、XY平面内において同期移動することも可能である。
本実施形態においては、スクラム移動動作において、基板ステージ2の上面の+X側の辺と、計測ステージ3の上面の−X側の辺とが接近又は接触する。
スクラム移動動作により、終端光学素子13及び液浸部材5の下方に形成される液浸空間LSが、計測ステージ3上から基板ステージ2上へ移動する。
終端光学素子13及び液浸部材5と基板ステージ2(基板P)とが対向する状態で、液体供給部31からの液体LQの供給と並行して流体回収部27からの液体LQの回収が行われることによって、光路Kが液体LQで満たされるように、終端光学素子13及び液浸部材5と基板ステージ2(基板P)との間に液浸空間LSが形成される。
本実施形態においては、液体供給部31からの液体LQの供給及び流体回収部27からの液体LQの回収と並行して、流体回収部24からの液体LQの回収が行われる。
制御装置6は、基板Pの露光処理を開始する。制御装置6は、基板P上に液浸空間LSが形成されている状態で、照明系ILから露光光ELを射出する。照明系ILは、マスクMを露光光ELで照明する。マスクMからの露光光ELは、投影光学系PL及び射出面12と基板Pとの間の液浸空間LSの液体LQを介して基板Pに照射される。これにより、基板Pは、終端光学素子13の射出面12と基板Pとの間の液浸空間LSの液体LQを介して射出面12から射出された露光光ELで露光され、マスクMのパターンの像が基板Pに投影される。
本実施形態の露光装置EXは、マスクMと基板Pとを所定の走査方向に同期移動しつつ、マスクMのパターンの像を基板Pに投影する走査型露光装置(所謂スキャニングステッパ)である。本実施形態においては、基板Pの走査方向(同期移動方向)をY軸方向とし、マスクMの走査方向(同期移動方向)もY軸方向とする。
制御装置6は、基板Pを投影光学系PLの投影領域PRに対してY軸方向に移動するとともに、その基板PのY軸方向への移動と同期して、照明系ILの照明領域IRに対してマスクMをY軸方向に移動しつつ、投影光学系PLと基板P上の液浸空間LSの液体LQとを介して基板Pに露光光ELを照射する。
図10は、基板ステージ2に保持された基板Pの一例を示す図である。本実施形態においては、基板Pに露光対象領域であるショット領域Sがマトリクス状に複数配置される。制御装置6は、終端光学素子13の射出面12から射出される露光光ELに対して、第1保持部に保持されている基板PをY軸方向(走査方向)に移動しつつ、射出面12と基板Pとの間の液浸空間LSの液体LQを介して、射出面12から射出された露光光ELで、基板Pの複数のショット領域Sのそれぞれを順次露光する。
例えば基板Pの1つのショット領域Sを露光するために、制御装置6は、液浸空間LSが形成されている状態で、射出面12から射出される露光光EL(投影光学系PLの投影領域PR)に対して基板PをY軸方向に移動するとともに、その基板PのY軸方向への移動と同期して、照明系ILの照明領域IRに対してマスクMをY軸方向に移動しつつ、投影光学系PLと基板P上の液浸空間LSの液体LQとを介してそのショット領域Sに露光光ELを照射する。これにより、マスクMのパターンの像がそのショット領域Sに投影され、そのショット領域Sが射出面12から射出された露光光ELで露光される。
そのショット領域Sの露光が終了した後、制御装置6は、次のショット領域Sの露光を開始するために、液浸空間LSが形成されている状態で、基板PをXY平面内においてY軸と交差する方向(例えばX軸方向、あるいはXY平面内においてX軸及びY軸方向に対して傾斜する方向等)に移動し、次のショット領域Sを露光開始位置に移動する。その後、制御装置6は、そのショット領域Sの露光を開始する。
制御装置6は、基板P(基板ステージ2)上に液浸空間LSが形成されている状態で、射出面12からの露光光ELが照射される位置(投影領域PR)に対してショット領域SをY軸方向に移動しながらそのショット領域Sを露光する動作と、そのショット領域Sの露光後、基板P(基板ステージ2)上に液浸空間LSが形成されている状態で、次のショット領域Sが露光開始位置に配置されるように、XY平面内においてY軸方向と交差する方向(例えばX軸方向、あるいはXY平面内においてX軸及びY軸方向に対して傾斜する方向等)に基板Pを移動する動作とを繰り返しながら、基板Pの複数のショット領域Sのそれぞれを順次露光する。
以下の説明において、ショット領域を露光するために、基板P(基板ステージ2)上に液浸空間LSが形成されている状態で、射出面12からの露光光ELが照射される位置(投影領域PR)に対して基板P(ショット領域)をY軸方向に移動する動作を適宜、スキャン移動動作、と称する。
また、あるショット領域の露光終了後、基板P(基板ステージ2)上に液浸空間LSが形成されている状態で、次のショット領域の露光が開始されるまでの間に、XY平面内において基板Pを移動する動作を適宜、ステップ移動動作、と称する。
スキャン移動動作は、あるショット領域Sが露光開始位置に配置されている状態から露光終了位置に配置される状態になるまで基板PがY軸方向に移動する動作を含む。
ステップ移動動作は、あるショット領域Sが露光終了位置に配置されている状態から次のショット領域Sが露光開始位置に配置される状態になるまで基板PがXY平面内においてY軸方向と交差する方向に移動する動作を含む。
露光開始位置は、あるショット領域Sの露光のために、そのショット領域SのY軸方向に関する一端部が投影領域PRを通過する時点の基板Pの位置を含む。
露光終了位置は、露光光ELが照射されたそのショット領域SのY軸方向に関する他端部が投影領域PRを通過する時点の基板Pの位置を含む。
ショット領域Sの露光開始位置は、そのショット領域Sを露光するためのスキャン移動動作開始位置を含む。ショット領域Sの露光開始位置は、そのショット領域Sを露光開始位置に配置するためのステップ移動動作終了位置を含む。
ショット領域Sの露光終了位置は、そのショット領域Sを露光するためのスキャン移動動作終了位置を含む。ショット領域Sの露光終了位置は、そのショット領域Sの露光終了後、次のショット領域Sを露光開始位置に配置するためのステップ移動動作開始位置を含む。
以下の説明において、あるショット領域Sの露光のためにスキャン移動動作が行われる期間を適宜、スキャン移動期間、と称する。
以下の説明において、あるショット領域Sの露光終了から次のショット領域Sの露光開始のためにステップ移動動作が行われる期間を適宜、ステップ移動期間、と称する。
スキャン移動期間は、あるショット領域Sの露光開始から露光終了までの露光期間を含む。ステップ移動期間は、あるショット領域Sの露光終了から次のショット領域Sの露光開始までの基板Pの移動期間を含む。
スキャン移動動作において、射出面12から露光光ELが射出される。スキャン移動動作において、基板P(物体)に露光光ELが照射される。
ステップ移動動作において、射出面12から露光光ELが射出されない。ステップ移動動作において、基板P(物体)に露光光ELが照射されない。
制御装置6は、スキャン移動動作とステップ移動動作とを繰り返しながら、基板Pの複数のショット領域Sのそれぞれを順次露光する。なお、スキャン移動動作は、主にY軸方向に関する等速移動である。ステップ移動動作は、加減速度移動を含む。例えば、あるショット領域Sの露光終了から次のショット領域Sの露光開始までの間のステップ移動動作は、Y軸方向に関する加減速移動及びX軸方向に関する加減速移動の一方又は両方を含む。
なお、スキャン移動動作及びステップ移動動作の少なくとも一部において、液浸空間LSの少なくとも一部が、基板ステージ2(カバー部材T)上に形成される場合がある。スキャン移動動作及びステップ移動動作の少なくとも一部において、液浸空間LSが基板Pと基板ステージ2(カバー部材T)とを跨ぐように形成される場合がある。基板ステージ2と計測ステージ3とが接近又は接触した状態で基板Pの露光が行われる場合、スキャン移動動作及びステップ移動動作の少なくとも一部において、液浸空間LSが基板ステージ2(カバー部材T)と計測ステージ3とを跨ぐように形成される場合がある。
制御装置6は、基板P上の複数のショット領域Sの露光条件に基づいて、駆動システム15を制御して、基板P(基板ステージ2)を移動する。複数のショット領域Sの露光条件は、例えば露光レシピと呼ばれる露光制御情報によって規定される。露光制御情報は、記憶装置7に記憶されている。
露光条件(露光制御情報)は、複数のショット領域Sの配列情報(基板Pにおける複数のショット領域Sそれぞれの位置)を含む。また、露光条件(露光制御情報)は、複数のショット領域Sのそれぞれの寸法情報(Y軸方向に関する寸法情報)を含む。
制御装置6は、記憶装置7に記憶されている露光条件(露光制御情報)に基づいて、所定の移動条件で基板Pを移動しながら、複数のショット領域Sのそれぞれを順次露光する。
基板P(物体)の移動条件は、移動速度、加速度、移動距離、移動方向、及びXY平面内における移動軌跡の少なくとも一つを含む。
一例として、複数のショット領域Sのそれぞれを順次露光するとき、制御装置6は、投影光学系PLの投影領域PRと基板Pとが、図10中、矢印Srに示す移動軌跡に沿って相対的に移動するように基板ステージ2を移動しつつ投影領域PRに露光光ELを照射して、液体LQを介して複数のショット領域Sのそれぞれを露光光ELで順次露光する。制御装置6は、スキャン移動動作とステップ移動動作とを繰り返しながら、複数のショット領域Sのそれぞれを順次露光する。
なお、本実施形態においては、スキャン移動方向がY軸方向であり、スクラム移動動作において、基板ステージ2の上面の+X側の辺と、計測ステージ3の上面の−X側の辺とが接近又は接触する。
スキャン移動方向がX軸方向であり、スクラム移動動作において、基板ステージ2の上面の+X側の辺と、計測ステージ3の上面の−X側の辺とが接近又は接触してもよい。
スキャン移動方向がY軸方向であり、スクラム移動動作において、基板ステージ2の上面の+Y側の辺(又は−Y側の辺)と、計測ステージ3の上面の−Y側の辺(又は+Y側の辺)とが接近又は接触してもよい。
本実施形態において、第2部材22は、基板Pの露光処理の少なくとも一部において移動する。第2部材22は、例えば液浸空間LSが形成されている状態で基板P(基板ステージ2)のステップ移動動作の少なくとも一部と並行して移動する。第2部材22は、例えば液浸空間LSが形成されている状態で基板P(基板ステージ2)のスキャン移動動作の少なくとも一部と並行して移動する。第2部材22の移動と並行して、射出面12から露光光ELが射出される。
なお、スキャン移動動作中に第2部材22が移動しなくてもよい。すなわち、射出面12からの露光光ELの射出と並行して第2部材22が移動しなくてもよい。第2部材22は、例えば基板P(基板ステージ2)がステップ移動動作を行うとき、基板P(基板ステージ2)との相対移動(相対速度、相対加速度)が小さくなるように、移動してもよい。なお、第2部材22は、基板P(基板ステージ2)がスキャン移動動作を行うとき、基板P(基板ステージ2)との相対移動(相対速度、相対加速度)が小さくなるように、移動してもよい。
図11は、基板Pを+X方向の成分を含むステップ移動を行いながら、ショット領域Sa、ショット領域Sb、及びショット領域Scのそれぞれを順次露光するときの基板Pの移動軌跡の一例を模式的に示す図である。ショット領域Sa、Sb、Scは、X軸方向に配置される。
図11に示すように、ショット領域Sa、Sb、Scが露光されるとき、基板Pは、終端光学素子13の下において、位置d1からその位置d1に対して+Y側に隣り合う位置d2までの経路Tp1、位置d2からその位置d2に対して+X側に隣り合う位置d3までの経路Tp2、位置d3からその位置d3に対して−Y側に隣り合う位置d4までの経路Tp3、位置d4からその位置d4に対して+X側に隣り合う位置d5までの経路Tp4、及び位置d5からその位置d5に対して+Y側に隣り合う位置d6までの経路Tp5を順次移動する。位置d1、d2、d3、d4、d5、d6は、XY平面内における位置である。
経路Tp1の少なくとも一部は、Y軸と平行な直線である。経路Tp3の少なくとも一部は、Y軸と平行な直線である。経路Tp5の少なくとも一部は、Y軸と平行な直線である。
経路Tp2は、位置d2.5を経由する曲線を含む。経路Tp4は、位置d4.5を経由する曲線を含む。
位置d1は、経路Tp1の始点を含み、位置d2は、経路Tp1の終点を含む。位置d2は、経路Tp2の始点を含み、位置d3は、経路Tp2の終点を含む。位置d3は、経路Tp3の始点を含み、位置d4は、経路Tp3の終点を含む。位置d4は、経路Tp4の始点を含み、位置d5は、経路Tp4の終点を含む。位置d5は、経路Tp5の始点を含み、位置d6は、経路Tp5の終点を含む。
経路Tp1は、基板Pが+Y方向に移動する経路である。経路Tp3は、基板Pが−Y方向に移動する経路である。経路Tp5は、基板Pが+Y方向に移動する経路である。
経路Tp2及び経路Tp4は、基板Pが+X方向を主成分とする方向に移動する経路である。
液浸空間LSが形成されている状態で基板Pが経路Tp1を移動するとき、液浸空間LSの液体LQを介して基板Pのショット領域Saに露光光ELが照射される。液浸空間LSが形成されている状態で基板Pが経路Tp3を移動するとき、液浸空間LSの液体LQを介して基板Pのショット領域Sbに露光光ELが照射される。液浸空間LSが形成されている状態で基板Pが経路Tp5を移動するとき、液浸空間LSの液体LQを介して基板Pのショット領域Scに露光光ELが照射される。
基板Pが経路Tp2及び経路Tp4を移動するとき、露光光ELは照射されない。
基板Pが経路Tp1を移動する動作、経路Tp3を移動する動作、及び経路Tp5を移動する動作のそれぞれは、スキャン移動動作を含む。
基板Pが経路Tp2を移動する動作、及び経路Tp4を移動する動作のそれぞれは、ステップ移動動作を含む。
すなわち、基板Pが経路Tp1を移動する期間、経路Tp3を移動する期間、及び経路Tp5を移動する期間のそれぞれは、スキャン移動期間(露光期間)である。基板Pが経路Tp2を移動する期間、及び経路Tp4を移動する期間のそれぞれは、ステップ移動期間である。
図12は、第2部材22の動作の一例を示す模式図である。図12は、第2部材22を上面22T側から見た図である。基板Pが位置d1にあるとき、第2部材22は、投影領域PR(露光光ELの光路K)に対して図12(A)に示す位置に配置される。基板Pが位置d2にあるとき、第2部材22は、投影領域PR(露光光ELの光路K)に対して図12(B)に示す位置に配置される。すなわち、基板Pの位置d1から位置d2へのスキャン移動動作中に、第2部材22は、基板Pのステップ移動の方向(+X方向)とは逆の−X方向に移動する。
基板Pが位置d2.5にあるとき、第2部材22は、投影領域PR(露光光ELの光路K)に対して図12(C)に示す位置に配置される。基板Pが位置d3にあるとき、第2部材22は、投影領域PR(露光光ELの光路K)に対して図12(D)に示す位置に配置される。すなわち、基板Pの位置d2から位置d3へのステップ移動動作中に、第2部材22は、基板Pのステップ移動の方向(+X方向)と同じ+X方向に移動する。
基板Pが位置d4にあるとき、第2部材22は、投影領域PR(露光光ELの光路K)に対して図12(E)に示す位置に配置される。すなわち、基板Pの位置d3から位置d4へのスキャン移動動作中に、第2部材22は、基板Pのステップ移動の方向(+X方向)とは逆の−X方向に移動する。
基板Pが位置d4.5にあるとき、第2部材22は、投影領域PR(露光光ELの光路K)に対して図12(F)に示す位置に配置される。基板Pが位置d5にあるとき、第2部材22は、投影領域PR(露光光ELの光路K)に対して図12(G)に示す位置に配置される。すなわち、基板Pの位置d4から位置d5へのステップ移動動作中に、第2部材22は、基板Pのステップ移動の方向(+X方向)と同じ+X方向に移動する。
基板Pが位置d6にあるとき、第2部材22は、投影領域PR(露光光ELの光路K)に対して図12(H)に示す位置に配置される。すなわち、基板Pの位置d5から位置d6へのスキャン動作移動中に、第2部材22は、基板Pのステップ移動の方向(+X方向)とは逆の−X方向に移動する。
本実施形態において、図12(A)、図12(D)、図12(G)に示す第2部材22の位置は、第2端部位置を含む。図12(B)、図12(E)、図12(H)に示す第2部材22の位置は、第1端部位置を含む。図12(C)、図12(F)に示す第2部材22の位置は、中央位置を含む。
以下の説明においては、図12(A)、図12(D)、図12(G)に示す第2部材22の位置が、第2端部位置であることとし、図12(B)、図12(E)、図12(H)に示す第2部材22の位置が、第1端部位置であることとし、図12(C)、図12(F)に示す第2部材22の位置が、中央位置であることとする。
基板Pが経路Tp1を移動するとき、第2部材22は、図12(A)に示す状態から図12(B)に示す状態に変化するように、−X方向に移動する。すなわち、第2部材22は、第2端部位置から中央位置を経て第1端部位置へ移動する。
基板Pが経路Tp2を移動するとき、第2部材22は、図12(B)に示す状態から図12(C)に示す状態を経て図12(D)に示す状態に変化するように、+X方向に移動する。すなわち、第2部材22は、第1端部位置から中央位置を経て第2端部位置へ移動する。
基板Pが経路Tp3を移動するとき、第2部材22は、図12(D)に示す状態から図12(E)に示す状態に変化するように、−X方向に移動する。すなわち、第2部材22は、第2端部位置から中央位置を経て第1端部位置へ移動する。
基板Pが経路Tp4を移動するとき、第2部材22は、図12(E)に示す状態から図12(F)に示す状態を経て図12(G)に示す状態に変化するように、+X方向に移動する。すなわち、第2部材22は、第1端部位置から中央位置を経て第2端部位置へ移動する。
基板Pが経路Tp5を移動するとき、第2部材22は、図12(G)に示す状態から図12(H)に示す状態に変化するように、−X方向に移動する。すなわち、第2部材22は、第2端部位置から中央位置を経て第1端部位置へ移動する。
すなわち、本実施形態において、第2部材22は、基板Pが経路Tp2に沿って移動する期間の少なくとも一部において、基板Pとの相対移動が小さくなるように、+X方向に移動する。換言すれば、第2部材22は、基板Pが+X方向の成分を含むステップ移動動作する期間の少なくとも一部に、X軸方向に関する基板Pとの相対速度が小さくなるように、+X方向に移動する。同様に、第2部材22は、基板Pが経路Tp4に沿って移動する期間の少なくとも一部において、X軸方向に関する基板Pとの相対速度が小さくなるように、+X方向に移動する。
また、本実施形態において、第2部材22は、基板Pが経路Tp3に沿って移動する期間の少なくとも一部において、−X方向に移動する。これにより、基板Pの経路Tp3の移動後、経路Tp4の移動において、第2部材22が+X方向に移動しても露光光ELは開口35を通過可能である。基板Pが経路Tp1、Tp5を移動する場合も同様である。
すなわち、基板Pがスキャン移動動作と+X方向の成分を含むステップ移動動作とを繰り返す場合、ステップ移動動作中に、基板Pとの相対速度が小さくなるように第2部材22が第1端部位置から第2端部位置へ+X方向に移動し、スキャン移動動作中に、次のステップ移動動作において第2部材22が再度+X方向に移動できるように、第2部材22が第2端部位置から第1端部位置へ戻る。すなわち、基板Pが経スキャン移動動作する期間の少なくとも一部において、第2部材22が−X方向に移動するので、開口35の寸法が必要最小限に抑えられる。
また、本実施形態においては、第2部材22が第1端部位置(第2端部位置)に配置されても、流体回収部27の少なくとも一部は、基板P(物体)と対向し続ける。これにより、例えばステップ移動動作において、流体回収部27は、基板P(物体)上の液体LQを回収することができる。
図13は、X軸方向に関する基板P(基板ステージ2)の速度及び第2部材22の速度と時間との関係の一例を示す図である。図13に示すグラフにおいて、横軸は時間、縦軸はX軸方向に関する速度である。図13において、ラインLPは、基板P(基板ステージ2)の速度を示し、ラインL22は、第2部材22の速度を示す。
図13において、期間Tcは、スキャン移動動作が行われている期間である。例えば図11に示した例において、期間Tc1は、基板Pの位置d1から位置d2へのスキャン移動期間に対応する。期間Tc2は、基板Pの位置d3から位置d4へのスキャン移動期間に対応する。期間Tc3は、基板Pの位置d5から位置d6へのスキャン移動期間に対応する。
図13において、期間Tsは、ステップ移動動作が行われている期間である。例えば図11に示した例において、期間Ts1は、基板Pの位置d2から位置d3へのステップ移動期間に対応する。期間Ts2は、基板Pの位置d4から位置d5へのステップ移動期間に対応する。
図13に示すように、スキャン移動期間Tc(Tc1、Tc2、Tc3)においては、X軸方向に関する基板P(基板ステージ2)の速度は、零である。スキャン移動期間Tcにおいては、第2部材22は、−X方向に移動する。
図13に示すように、ステップ移動期間Ts(Ts1、Ts2)においては、基板P(基板ステージ2)及び第2部材22のそれぞれが、+X方向に移動する。
図13に示すように、本実施形態においては、ステップ移動期間TsにおけるX軸方向に関する第2部材22の移動速度は、基板P(基板ステージ2)の移動速度よりも低い。
なお、第2部材22の移動速度が、基板P(基板ステージ2)の移動速度と実質的に等しくてもよいし、基板P(基板ステージ2)の移動速度よりも高くてもよい。すなわち、基板P(基板ステージ2)は、第2部材22よりも高速で移動してもよいし、低速で移動してもよいし、同じ速度で移動してもよい。
図13に示すように、本実施形態においては、ステップ移動期間TsにおけるX軸方向に関する第2部材22の加速度は、基板P(基板ステージ2)の加速度よりも低い。
なお、第2部材22の加速度が、基板P(基板ステージ2)の加速度と等しくてもよいし、基板P(基板ステージ2)の加速度よりも高くてもよい。
なお、図13に示す例においては、第2部材22は、停止することなく、移動し続ける。なお、スキャン移動期間Tcの一部において、第2部材22は、停止してもよい。なお、ステップ移動期間Tsの一部において、第2部材22は、停止してもよい。
なお、ステップ移動期間Tsの一部において、基板P(基板ステージ2)がX軸方向に等速で移動してもよい。
なお、ステップ移動期間Tsの一部において、第2部材22がX軸方向に等速で移動してもよい。なお、スキャン移動期間Tcの一部において、第2部材22がX軸方向に等速で移動してもよい。
なお、図11、図12、及び図13を用いて説明した例においては、基板Pが位置d1、d3、d5にあるときに、第2部材22が第2端部位置に配置されることとした。基板Pが位置d1、d3、d5にあるときに、第2部材22が、中央位置に配置されてもよいし、中央位置と第2端部位置との間に配置されてもよい。
なお、図11、図12、及び図13を用いて説明した例においては、基板Pが位置d2、d4、d6にあるときに、第2部材22が第1端部位置に配置されることとした。基板Pが位置d2、d4、d6にあるときに、第2部材22が、中央位置に配置されてもよいし、中央位置と第1端部位置との間に配置されてもよい。
また、基板Pが位置d2.5、d4.5にあるときに、第2部材22が、中央位置とは異なる位置に配置されてもよい。すなわち、基板Pが位置d2.5、d4.5にあるときに、第2部材22が、例えば中央位置と第2端部位置との間に配置されてもよいし、中央位置と第1端部位置との間に配置されてもよい。
液浸空間LSが形成されている状態で第2部材22が移動する場合、露光光ELの光路Kを含む光路空間SPKの液体LQ中に気泡が生成されたり、光路空間SPKの液体LQ中に気体部分が生成されたりするなど、光路空間SPKが液体LQで十分に満たされなくなる可能性がある。
本実施形態においては、凸部70が設けられているため、光路空間SPKの液体LQ中に気泡(気体部分)が生成されてしまうことが抑制される。
図14は、凸部を有しない第2部材22Jの一例を示す。第2部材22Jは、露光光ELが通過可能な開口35Jを有する。液浸空間LSが形成されている状態で第2部材22Jが移動することによって、第2部材22Jと基板P(物体)との間の液体LQの界面LG2が開口35Jに近づくように移動する可能性がある。例えば、第2部材22JがX軸方向に移動しつつ、基板P(物体)がY軸方向に移動することによって、液体LQの界面LG2が開口35Jに近づくように移動する可能性がある。液体LQの界面LG2が界面35Jに近づくように移動し、その界面LG2の少なくとも一部が開口35lの下に移動すると、光路空間SPKの液体LQ中に気泡(気体部分)が生成される可能性がある。
図15は、本実施形態に係る第2部材22の一例を示す。凸部70が設けられているため、液浸空間LSが形成されている状態で第2部材22が移動しても、第2部材22と基板P(物体)との間の液体LQの界面LG2が開口35に近づくように移動したり、界面LG2の少なくとも一部が開口35の下に移動したりすることが抑制される。つまり、凸部70によって、界面LG2の移動(界面LG2の開口35側への移動)が抑制される。
すなわち、凸部70は、開口35の中心に対して凸部70の外側に存在する界面LG2が凸70の内側に移動することを抑制することができる。凸部70が設けられているため、凸部70と基板P(物体)との間において界面LG2が留まる現象(所謂、ピンニング現象)が発生する可能性が高い。例えば、下面70Tと外面70Fとの間に形成される角部70Kにおいてピンニング現象が発生する可能性が高い。そのため、凸部70の外側において開口35に近づくように移動する界面LG2は、凸部70によるピンニング現象により、その凸部70よりも開口35に近づくことが抑制される。
したがって、光路空間SPKの液体LQ中に気泡(気体部分)が生成されることが抑制される。
また、本実施形態においては、誘導部71が設けられている。誘導部71は、開口35を介して液体供給部31から基板P(物体)上に供給された液体LQの少なくとも一部が露光光ELの光路K(開口35)から外側に向かうように誘導する。これにより、界面LG2が開口35に近づくことが抑制される。
また、誘導部71により、第2部材22と基板P(物体)との間の液体LQの少なくとも一部は、第2部材22の移動方向(X軸方向)と平行な方向に移動される。これにより、第2部材22がX軸方向に移動しても、界面LG2が開口35に近づくことが抑制される。
また、本実施形態においては、流体回収部27の外側において、流体回収部27よりも上方(+Z側)に部分22Ucが配置される。すなわち、部分22Ucと基板P(物体)との距離は、流体回収部27と基板P(物体)との距離よりも大きい。これにより、液浸空間LSの液体LQが部分22Ucに接触しても、液浸空間LSから液体LQの一部が分離してしまう現象、及びその分離した液体LQが部分22Ucと基板P(物体)との間に留まってしまう現象(ブリッジ現象)の発生が抑制される。
以上説明したように、本実施形態によれば、凸部70(誘導部71)を設けたので、露光不良の発生及び不良デバイスの発生を抑制することができる。
なお、本実施形態において、流体回収部27は、非回収部26よりも上方(+Z側)に配置される。流体回収部27と非回収部26とが、Z軸方向に関して実質的に同じ位置(高さ)に配置されてもよい。流体回収部27と非回収部26とが実質的に同一平面内に配置されてもよい(面一でもよい)。すなわち、本実施形態において、非回収部26と多孔部材37の下面とが実質的に同じ高さに配置されてもよいし、同一平面内に配置されてもよい。流体回収部27が、非回収部26よりも下方(−Z側)に配置されてもよい。流体回収部27が非回収部26に対して傾斜してもよいし、曲面を含んでもよい。
<第2実施形態>
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図16は、本実施形態に係る第2部材22Bを下面22Ub側から見た図である。図16に示すように、第2部材22Bは、基板P(物体)側に突出するように開口35の周囲に配置される凸部70Bを有する。図16に示す例において、凸部70Bにはスリット(開口)が形成されていない。
図16に示すように、凸部70Bは、開口35の中心に対する放射方向に関する寸法(幅)が第1寸法W70aの第1部分701Bと、第1寸法W70aよりも大きい第2寸法W70bの第2部分702Bとを有する。図16に示す例では、開口35の中心に対してX軸方向に第2寸法W70bの第2部分702Bが配置され、Y軸方向に第1寸法W70aの第1部分701Bが配置される。なお、開口35の中心に対してX軸方向に第1寸法W70aの第1部分701Bが配置され、Y軸方向に第1寸法W70aよりも大きい第2寸法W70bの第2部分702Bが配置されてもよい。
なお、第1寸法W70aの第1部分701Bと第2寸法W70bの第2部分702Bとを有する凸部70Bにスリット(開口)が形成されてもよい。
なお、本実施形態において、第1寸法W70aと第2寸法70bとが実質的に等しくてもよい。
本実施形態においても、界面LG2が開口35に近付くことが抑制される。そのため、液体LQ中に気泡が発生することが抑制される。したがって、露光不良の発生、及び不良デバイスの発生が抑制される。
<第3実施形態>
第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図17は、本実施形態に係る第2部材22Cの一例を示す側断面図である。第2部材22Cは、基板P(物体)側に突出するように開口35の周囲に配置される凸部70Cを有する。
本実施形態において、凸部70Cは、基板P(物体)が対向可能な下面70Tcと、下面70Tcの外側エッジと結ばれ、終端光学素子13の光軸(Z軸)に対して傾斜する外面70Fcとを有する。外面70Fcは、終端光学素子13の光軸(露光光ELの光路K)に対する放射方向に関して外側に向かって上方に傾斜する。
本実施形態において、光路Kに面する開口35を規定する第2部材22の内面35Uの少なくとも一部は、光路Kに対する放射方向に関して外側に向かって上方に傾斜する。
基板P(物体)が対向可能な第2部材22Cの下面22Ucは、凸部70Cの下面70Tcを含む部分22Uacと、開口35の中心に対して部分22Uacの外側に配置され、少なくとも一部が部分22Uacよりも上方に配置される部分22Ubcとを含む。
部分22Ubcは、液浸空間LSの液体LQを回収不可能な非回収部26Cと、開口35の中心に対して非回収部26Cの外側に配置され、液浸空間LSの液体LQの少なくとも一部を回収可能な流体回収部27Cとを含む。
本実施形態において、流体回収部27Cは、非回収部26Cよりも下方(−Z側)に配置される。非回収部26Cは、下面(非回収部)70Tc及び流体回収部27Cよりも上方(+Z側)に配置される。
本実施形態において、流体回収部27Cは、非回収部70Tcよりも上方に配置される。すなわち、流体回収部27Cは、非回収部70Tcよりも上方に配置され、非回収部26Cよりも下方に配置される。
本実施形態において、下面70Tcと基板P(物体)上面との間隙の寸法(Z軸方向の距離)Haは、例えば0.2〜0.5mm程度である。非回収部26Cと基板P(物体)上面との間隙の寸法(Z軸方向の距離)Hbは、例えば0.5〜1.0mm程度である。流体回収部27Cと基板P(物体)上面との間隙の寸法(Z軸方向の距離)Hcは、例えば0.2〜0.5mm程度である。
なお、流体回収部27Cは、非回収部70Tcと実質的に同じ高さ(Z軸方向に関する位置)に配置されてもよい。
なお、流体回収部27Cは、非回収部70Tc及び非回収部26Cよりも下方に配置されてもよい。
なお、Z軸方向に関して、流体回収部27Cが非回収部26Cと実質的に等しい位置(同じ高さ)に配置されてもよいし、流体回収部27Cと非回収部26Cとが同一平面内に配置されてもよい。
本実施形態においても、光路空間SPKの液体LQ中に気泡(気体部分)が生成されることが抑制される。
本実施形態においては、外面70Fcが終端光学素子13の光軸に対して傾斜している。そのため、外面70Fcと基板P(物体)の上面との間において液体LQの界面LG2が移動しても、液体LQ中に気泡(気体部分)が生成されることが抑制される。
したがって、露光不良の発生及び不良デバイスの発生が抑制される。
なお、上述の第1、第2実施形態においても、流体回収部27が非回収部26と同じ高さ(Z軸方向に関する位置)に配置されてもよいし、流体回収部27と非回収部26とが同一平面内に配置されてもよい。
なお、上述の第1、第2実施形態においても、流体回収部27が非回収部26よりも下方に配置されてもよい。流体回収部27は、非回収部70Tよりも上方に配置され、非回収部26よりも下方に配置されてもよい。
なお、上述の第1、第2実施形態においても、流体回収部27は、非回収部70Tと実質的に同じ高さ(Z軸方向に関する位置)に配置されてもよい。
なお、上述の第1、第2実施形態においても、流体回収部27は、非回収部70T及び非回収部26よりも下方に配置されてもよい。
なお、上述の第1〜第3実施形態において、液体供給部31が第2部材22に配置され、第1部材21に配置されなくてもよい。
なお、上述の第1〜第3実施形態において、流体回収部24は、非回収部23の周囲の一部に配置されてもよい。例えば、流体回収部24は、非回収部23の周囲において複数配置されてもよい。
なお、上述の第1〜第3実施形態において、流体回収部27(27C)は、非回収部26(26C)の周囲の一部に配置されてもよい。例えば、流体回収部27(27C)は、非回収部26(26C)の周囲において複数配置されてもよい。
なお、上述の第1〜第3実施形態において、開口34の寸法が開口35の寸法よりも小さくてもよい。なお、開口34の寸法が開口35の寸法と実質的に等しくてもよい。
なお、上述の第1〜第3実施形態において、X軸方向に関して、開口35の寸法が、射出面12の寸法よりも大きくてもよい。なお、X軸方向に関して、開口35の寸法が、射出面12の寸法と実質的に等しくてもよい。
<第4実施形態>
第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
本実施形態においては、第2部材22の移動において、液体供給部31から液体LQが第1供給量F1で供給されるとともに、第1供給量F1とは異なる第2供給量F2で供給される例について説明する。
なお、本実施形態に係る第2部材22は、上述の第1〜第3実施形態で説明したような凸部(70など)を有してもよいし、凸部(70など)を有しなくてもよい。
上述のように、基板Pの露光において、基板P(基板ステージ2)は、XY平面内において移動する。基板Pの露光において、基板P(基板ステージ2)は、スキャン移動動作及びステップ移動動作を行う。また、基板P(基板ステージ2)のスキャン移動動作及びステップ移動動作の少なくとも一部と並行して、第2部材22がXY平面内において移動する。
XY平面内における基板P(物体)の移動及び第2部材22の移動の一方又は両方に起因して、第2部材22と基板P(物体)との間の液体LQの界面LG2が開口35に近づくように移動する可能性がある。
本実施形態においては、第2部材22と基板P(物体)との間の液体LQの界面LG2が開口35に近づくように移動するとき、制御装置6は、液体供給部31からの液体LQの供給量を多くする。
本実施形態において、液体供給部31は、第2部材22の上方(開口35の上方)に配置される。液体供給部31からの液体LQは、開口35を介して、基板P(物体)上に供給され、第2部材22と基板P(物体)との間の第2空間SP2に供給される。そのため、液体供給部31からの液体LQの供給量を多くすることにより、界面LG2が開口35に近づくことが抑制される。
開口35の中心に対する放射方向に関する液体LQの界面LG2の移動(界面LG2の位置)は、液浸空間LSが形成された状態における基板P(物体)の移動条件及び第2部材22の移動条件の一方又は両方に基づいて定まる。
基板P(物体)の移動条件は、XY平面内における移動速度、加速度(減速度)、移動方向、移動距離、及び移動軌跡の少なくとも一つを含む。
第2部材22の移動条件は、XY平面内における移動速度、加速度(減速度)、移動方向、移動距離、及び移動軌跡の少なくとも一つを含む。
基板P(物体)の移動条件は、露光制御情報(露光レシピ)に基づいて定められる。基板P(物体)の移動条件は、記憶装置7に記憶される。
第2部材22の移動条件は、基板P(物体)の移動条件に基づいて定められる。なお、第2部材22の移動条件が、露光制御情報(露光レシピ)に基づいて定められてもよい。第2部材22の移動条件は、記憶装置7に記憶される。
基板P(物体)の移動条件及び第2部材22の移動条件の一方又は両方に基づく界面LG2の移動(界面LG2の位置)は、例えば予備実験、あるいはシミュレーションにより求めることができる。基板P(物体)の移動条件及び第2部材22の移動条件の一方又は両方に基づく界面LG2の移動(界面LG2の位置)に関する情報は、記憶装置7に記憶される。
制御装置6は、記憶装置7の記憶情報に基づいて、基板P(物体)及び第2部材22の一方又は両方が、界面LG2が開口35に近づくように移動する(界面LG2が開口35の近傍に配置される)状況を引き起こすような移動条件で移動すると判断したとき、液体供給部31からの液体LQの供給量を多くする。
以下の説明において、界面LG2が開口35に近づくように移動する(界面LG2が開口35の近傍に配置される)状況を引き起こすような、基板P(物体)の移動条件を適宜、基板P(物体)の所定移動条件、と称する。
また、界面LG2が開口35に近づくように移動する(界面LG2が開口35の近傍に配置される)状況を引き起こすような、第2部材22の移動条件を適宜、第2部材22の所定移動条件、と称する。
また、以下の説明においては、第1供給量F1が、第2供給量F2よりも多いこととする。液体LQの供給量は、液体供給部31から供給される単位時間当たりの液体供給量を含む。
なお、液体LQの供給量が、開口35を介して第2空間SP2に供給される単位時間当たりの液体供給量を含む概念でもよい。
液体LQの界面LG2が開口35に近づくように移動する(界面LG2が開口35の近傍に配置される)状況は、液浸空間LSが形成されている状態で、第2部材22が、例えば+X方向(又は−X方向)に高速で移動したり、高加速度で移動したり、長距離を移動したりしたときに発生する可能性が高い。
そのため、制御装置6は、+X方向(又は−X方向)への第2部材22の移動において、液体供給部31から第1供給量F1で液体LQを供給すること、及び第1供給量F1とは異なる第2供給量F2で液体LQを供給することの両方を行ってもよい。例えば、制御装置6は、+X方向への第2部材22の一部の期間において、液体供給部31から第1供給量F1で液体LQを供給し、一部の期間において、液体供給部31から第2供給量F2で液体LQを供給してもよい。
図18は、液体供給部31からの液体LQの供給量と、第2部材22の移動条件との関係の一例を示す模式図である。図18のグラフにおいて、横軸は時間、縦軸はX軸方向に関する第2部材22の移動速度である。
図18に示す例において、第2部材22は、+X方向に移動された後、−X方向に移動される。時点e1は、第2部材22が+X方向への移動を開始する時点である。時点e4は、第2部材22が+X方向への移動を終了する時点である。時点e4は、第2部材22が−X方向への移動を開始する時点でもある。時点e7は、第2部材22が−X方向への移動を終了する時点である。
時点e2は、時点e1と時点e4との間の時点である。時点e3は、時点e1と時点e4との間の時点である。時点e3は、時点e2と時点e4との間の時点である。
時点e5は、時点e4と時点e7との間の時点である。時点e6は、時点e4と時点e7との間の時点である。時点e6は、時点e5と時点e7との間の時点である。
時点e1と時点e2との間の期間Th1において、第2部材22は、+X方向に加速する。時点e2と時点e3との間の期間Tl1の少なくとも一部において、第2部材22の移動速度(+X方向への移動速度)が最高速度に到達する。時点e3と時点e4との間の期間Th2において、第2部材22は、減速する。
時点e4と時点e5との間の期間Th3において、第2部材22は、−X方向に加速する。時点e5と時点e6との間の期間Tl2の少なくとも一部において、第2部材22の移動速度(−X方向への移動速度)が最高速度に到達する。時点e6と時点e7との間の期間Th4において、第2部材22は、減速する。
時点e1と時点e2との間の期間Th1は、時点e2と時点e4との間の期間(Tl1+Th2)よりも短い。
時点e3と時点e4との間の期間Th2は、時点e1と時点e3との間の期間(Th1+Tl1)よりも短い。
時点e4と時点e5との間の期間Th3は、時点e5と時点e7との間の期間(Tl2+Th4)よりも短い。
時点e6と時点e7との間の期間Th4は、時点e4と時点e6との間の期間(Th3+Tl2)よりも短い。
本実施形態においては、制御装置6は、少なくとも、第2部材22の+X方向への移動開始の時点e1において、液体供給部31から第1供給量F1で液体LQを供給する。
また、本実施形態においては、制御装置6は、第2部材22の+X方向への移動開始の時点e1から時点e2までの期間Th1において、液体供給部31から第1供給量F1で液体LQを供給する。
また、本実施形態においては、制御装置6は、時点e2の後の期間Tl1において、液体供給部31から第1供給量F1よりも少ない第2供給量F2で液体LQを供給する。
本実施形態においては、制御装置6は、少なくとも、第2部材22の+X方向への移動終了の時点e4において、液体供給部31から第1供給量F1で液体LQを供給する。
また、本実施形態においては、制御装置6は、第2部材22の時点e3から+X方向への移動終了の時点e4までの期間Th2において、液体供給部31から第1供給量F1で液体LQを供給する。
また、本実施形態においては、制御装置6は、時点e3の前の期間Tl1において、液体供給部31から第1供給量F1よりも少ない第2供給量F2で液体LQを供給する。
本実施形態においては、制御装置6は、少なくとも、第2部材22の−X方向への移動開始の時点e4において、液体供給部31から第1供給量F1で液体LQを供給する。
また、本実施形態においては、制御装置6は、第2部材22の−X方向への移動開始の時点e4から時点e5までの期間Th3において、液体供給部31から第1供給量F1で液体LQを供給する。
また、本実施形態においては、制御装置6は、時点e5の後の期間Tl2において、液体供給部31から第1供給量F1よりも少ない第2供給量F2で液体LQを供給する。
なお、本実施形態においては、第2部材22の+X方向への移動終了の時点e4と、−X方向への移動開始の時点e4とは、同じである。第2部材22の+X方向への移動終了の時点と、−X方向への移動開始の時点とが、異なってもよい。例えば、第2部材22の+X方向への移動が終了後、ある期間、第2部材22の移動が停止され、その期間の経過後、第2部材22の−X方向への移動が開始されてもよい。
図18に示す例では、期間Th1、Th2における第2部材22の加速度(減速度)は、期間Tl1における第2部材22の加速度(減速度)よりも高い。期間Th3、Th4における第2部材22の加速度(減速度)は、期間Tl2における第2部材22の加速度(減速度)よりも高い。第2部材22の加速度(減速度)が高い期間Th1、Th2、Th3、Th4において液体供給部31からの液体LQの供給量を多くすることによって、液体LQの界面LG2が開口35に近付くことが抑制される。
本実施形態において、制御装置6は、記憶装置7の記憶情報に基づいて、基板P(物体)及び第2部材22の一方又は両方が、界面LG2が開口35に近づくように移動する(界面LG2が開口35の近傍に配置される)状況を引き起こすような移動条件で移動すると判断したとき、流体回収部27及び流体回収部24の一方又は両方からの液体LQの回収量を少なくしてもよい。
本実施形態において、制御装置6は、+X方向(又は−X方向)への第2部材22の移動において、流体回収部27(流体回収部24)から第1回収量C1で液体LQを回収すること、及び第1回収量C1とは異なる第2回収量C2で液体LQを回収することの両方を行ってもよい。例えば、制御装置6は、+X方向への第2部材22の一部の期間において、流体回収部27(流体回収部24)から第1回収量C1で液体LQを回収し、一部の期間において、流体回収部27(流体回収部24)から第2回収量C2で液体LQを回収してもよい。
以下の説明においては、第1回収量C1が、第2回収量C2よりも少ないこととする。液体LQの回収量は、流体回収部27から回収される単位時間当たりの液体回収量を含む。なお、液体LQの回収量が、流体回収部24から回収される単位時間当たりの液体回収量を含む概念でもよい。
例えば、図18に示した例において、制御装置6は、少なくとも、第2部材22の+X方向への移動開始の時点e1において、流体回収部27から第1回収量C1で液体LQを回収する。
また、本実施形態においては、制御装置6は、第2部材22の+X方向への移動開始の時点e1から時点e2までの期間Th1において、流体回収部27から第1回収量C1で液体LQを回収する。
また、本実施形態においては、制御装置6は、時点e2の後の期間Tl1において、流体回収部27から第1回収量C1よりも多い第2回収量C2で液体LQを回収する。
本実施形態においては、制御装置6は、少なくとも、第2部材22の+X方向への移動終了の時点e4において、流体回収部27から第1回収量C1で液体LQを回収する。
また、本実施形態においては、制御装置6は、第2部材22の時点e3から+X方向への移動終了の時点e4までの期間Th2において、流体回収部27から第1回収量C1で液体LQを回収する。
また、本実施形態においては、制御装置6は、時点e3の前の期間Tl1において、流体回収部27から第1回収量C1よりも多い第2回収量C2で液体LQを回収する。
本実施形態においては、制御装置6は、少なくとも、第2部材22の−X方向への移動開始の時点e4において、流体回収部27から第1回収量C1で液体LQを回収する。
また、本実施形態においては、制御装置6は、第2部材22の−X方向への移動開始の時点e4から時点e5までの期間Th3において、流体回収部27から第1回収量C1で液体LQを回収する。
また、本実施形態においては、制御装置6は、時点e5の後の期間Tl2において、流体回収部27から第1回収量C1よりも多い第2回収量C2で液体LQを回収する。
なお、本実施形態においては、第2部材22の+X方向への移動終了の時点e4と、−X方向への移動開始の時点e4とは、同じである。第2部材22の+X方向への移動終了の時点と、−X方向への移動開始の時点とが、異なってもよい。例えば、第2部材22の+X方向への移動が終了後、ある期間、第2部材22の移動が停止され、その期間の経過後、第2部材22の−X方向への移動が開始されてもよい。
図18に示す例では、期間Th1、Th2における第2部材22の加速度(減速度)は、期間Tl1における第2部材22の加速度(減速度)よりも高い。期間Th3、Th4における第2部材22の加速度(減速度)は、期間Tl2における第2部材22の加速度(減速度)よりも高い。第2部材22の加速度(減速度)が高い期間Th1、Th2、Th3、Th4において流体回収部27からの液体LQの回収量を少なくすることによって、液体LQの界面LG2が開口35に近付くことが抑制される。
なお、期間Th1、Th2、Th3、Th4において、液体供給部31から第1供給量F1で液体LQを供給するとともに、流体回収部27(流体回収部24)から第1回収量C1で液体LQを回収してもよい。
なお、期間Tl1、Tl2において、液体回収部31から第2供給量F2で液体LQを供給するとともに、流体回収部27(流体回収部24)から第2回収量C2で液体LQを回収してもよい。
<第5実施形態>
第5実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
第5実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
本実施形態においては、基板P(物体)の移動条件及び第2部材22の移動条件の両方に基づいて、液体LQの供給量及び液体LQの回収量が調整される例について説明する。
基板P(物体)の移動条件及び第2部材22の移動条件の両方に基づく界面LG2の移動(界面LG2の位置)は、例えば予備実験、あるいはシミュレーションにより求めることができる。基板P(物体)の移動条件及び第2部材22の移動条件の両方に基づく界面LG2の移動(界面LG2の位置)に関する情報は、記憶装置7に記憶される。
制御装置6は、記憶装置7の記憶情報に基づいて、基板P(物体)及び第2部材22が、界面LG2が開口35に近づくように移動する(界面LG2が開口35の近傍に配置される)状況を引き起こすような移動条件で移動すると判断したとき、液体供給部31からの液体LQの供給量を多くする。
図19は、液体供給部31からの液体LQの供給量と、基板P(物体)の移動条件と、第2部材22の移動条件との関係の一例を示す模式図である。
図19において、期間Tcは、液浸空間LSが形成された状態で、基板Pのスキャン移動動作が行われている期間である。期間Tsは、液浸空間LSが形成された状態で、基板Pのステップ移動動作が行われている期間である。
図11に示した例において、期間Tc1は、基板Pが位置d1から位置d2までの経路Tp1を移動する期間である。期間Ts1は、基板Pが位置d2から位置d3までの経路Tp2を移動する期間である。期間Tc2は、基板Pが位置d3から位置d4までの経路Tp3を移動する期間である。期間Ts2は、基板Pが位置d4から位置d5までの経路Tp4を移動する期間である。期間Tc3は、基板Pが位置d5から位置d6までの経路Tp5を移動する期間である。
図19において、時点g1は、基板Pが経路Tp1の移動を開始する時点である。
時点g2は、基板Pが経路Tp1の移動を終了する時点である。時点g2は、基板Pが経路Tp2の移動を開始する時点でもある。
時点g3は、基板Pが経路Tp2の移動を終了する時点である。時点g3は、基板Pが経路Tp3の移動を開始する時点でもある。
時点g4は、基板Pが経路Tp3の移動を終了する時点である。時点g4は、基板Pが経路Tp4の移動を開始する時点でもある。
時点g5は、基板Pが経路Tp4の移動を終了する時点である。時点g5は、基板Pが経路Tp5の移動を開始する時点でもある。
時点g6は、基板Pが経路Tp5の移動を終了する時点である。
第2部材22は、基板Pが経路Tp1を移動する期間の少なくとも一部において、−X方向に移動する。第2部材22は、基板Pが経路Tp2を移動する期間の少なくとも一部において、+X方向に移動する。第2部材22は、基板Pが経路Tp3を移動する期間の少なくとも一部において、−X方向に移動する。第2部材22は、基板Pが経路Tp4を移動する期間の少なくとも一部において、+X方向に移動する。第2部材22は、基板Pが経路Tp5を移動する期間の少なくとも一部において、−X方向に移動する。
本実施形態において、時点g1は、第2部材22が−X方向への移動を開始する時点である。
時点g2は、第2部材22が−X方向への移動を終了する時点である。時点g2は、第2部材22が+X方向への移動を開始する時点でもある。
時点g3は、第2部材22が+X方向への移動を終了する時点である。時点g3は、第2部材22が−X方向への移動を開始する時点でもある。
時点g4は、第2部材22が−X方向への移動を終了する時点である。時点g4は、第2部材22が+X方向への移動を開始する時点でもある。
時点g5は、第2部材22が+X方向への移動を終了する時点である。時点g5は、第2部材22が−X方向への移動を開始する時点でもある。
時点g6は、第2部材22が−X方向への移動を終了する時点である。
本実施形態において、制御装置6は、基板Pの経路Tp3の移動の少なくとも一部の期間において、基板Pの経路Tp2の移動の期間における供給量よりも多い供給量で、液体供給部31から液体LQを供給する。
基板Pが経路Tp2を移動する期間Ts1の全部において、制御装置6は、液体供給部31から第2供給量F2で液体LQを供給する。
基板Pが経路Tp3を移動する期間Tc2の少なくとも一部において、制御装置6は、液体供給部31から第2供給量F2よりも多い第1供給量F1で液体LQを供給する。
本実施形態においては、基板Pが経路Tp3を移動する期間Tc2の一部において、液体供給部31から第1供給量F1で液体LQが供給される。例えば、基板Pの経路Tp3の移動開始の時点g3から時点g3aまでの期間Tc2aにおいて、液体供給部31から第1供給量F1で液体LQが供給され、時点g3aから時点g4までの期間Tc2bにおいて、液体供給部31から第1供給量F1よりも少ない第2供給量F2で液体LQが供給されてもよい。
時点g3と時点g3aとの間の期間Tc2aは、時点g3aと時点g4との間の期間Tc2bよりも短い。なお、期間Tc2aは、期間Tc2bよりも長くてもよい。
基板Pが経路Tp3を移動する期間Tc2の全部において、液体供給部31から第1供給量F1で液体LQが供給されてもよい。
なお、本実施形態において、基板Pが経路Tp2を移動する期間Ts1の一部において、液体供給部31から第1供給量F1で液体LQが供給されてもよい。例えば、基板Pの経路Tp2の移動開始の時点g2から時点g2aまでの期間Ts1aにおいて、液体供給部31から第2供給量F2で液体LQが供給され、時点g2aから時点g3までの期間Ts1bにおいて、液体供給部31から第2供給量F2よりも多い第1供給量F1で液体LQが供給されてもよい。
時点g2と時点g2aとの間の期間Ts1aは、時点g2aと時点g3との間の期間Ts1bよりも長い。なお、期間Ts1aは、期間Ts1bよりも短くてもよい。
本実施形態において、制御装置6は、基板Pが経路Tp4を移動する期間Ts2の全部において、液体供給部31から第1供給量F1よりも少ない第2供給量F2で液体LQを供給してもよい。
なお、基板Pが経路Tp4を移動する期間Ts2の一部において、液体供給部31から第2供給量F2で液体LQが供給され、期間Ts2の一部において、液体供給部31から第2供給量F2よりも多い第1供給量F1で液体LQが供給されてもよい。
例えば、基板Pの経路Tp4の移動開始の時点g4から時点g4aまでの期間Ts2aにおいて、液体供給部31から第2供給量F2で液体LQが供給され、時点g4aから時点g5までの期間Ts2bにおいて、液体供給部31から第1供給量F1で液体LQが供給されてもよい。
時点g4と時点g4aとの間の期間Ts2aは、時点g4aと時点g5との間の期間Ts2bよりも長い。なお、期間Ts2aは、期間Ts2bよりも短くてもよい。
本実施形態においても、液体LQ中に気泡が発生することが抑制される。したがって、露光不良の発生、及び不良デバイスの発生が抑制される。
本実施形態において、制御装置6は、記憶装置7の記憶情報に基づいて、基板P(物体)及び第2部材22の両方が、界面LG2が開口35に近づくように移動する(界面LG2が開口35の近傍に配置される)状況を引き起こすような移動条件で移動すると判断したとき、流体回収部27及び流体回収部24の一方又は両方からの液体LQの回収量を少なくしてもよい。
本実施形態において、制御装置6は、基板Pの経路Tp3の移動の少なくとも一部の期間において、基板Pの経路Tp2の移動の期間における回収量よりも少ない回収量で、流体回収部27から液体LQを回収する。
なお、以下の説明においては、流体回収部27からの液体LQの回収量が調整される例について説明する。流体回収部24からの液体LQの回収量が調整されてもよいし、流体回収部27からの液体LQの回収量及び流体回収部24からの液体LQの回収量の両方が調整されてもよい。
本実施形態においては、基板Pが経路Tp2を移動する期間Ts1の全部において、制御装置6は、流体回収部27から第2供給量C2で液体LQを回収する。基板Pが経路Tp3を移動する期間Tc2の少なくとも一部において、制御装置6は、流体回収部27から第2回収量C2よりも少ない第1回収量C1で液体LQを回収する。
本実施形態においては、基板Pが経路Tp3を移動する期間Tc2の一部において、流体回収部27から第1回収量C1で液体LQが回収される。例えば、基板Pの経路Tp3の移動開始の時点g3から時点g3aまでの期間Tc2aにおいて、流体回収部27から第1回収量C1で液体LQが回収され、時点g3aから時点g4までの期間Tc2bにおいて、流体回収部27から第1回収量C1よりも多い第2回収量C2で液体LQが回収されてもよい。
時点g3と時点g3aとの間の期間Tc2aは、時点g3aと時点g4との間の期間Tc2bよりも短い。なお、期間Tc2aは、期間Tc2bよりも長くてもよい。
基板Pが経路Tp3を移動する期間Tc2の全部において、流体回収部27から第1回収量C1で液体LQが回収されてもよい。
なお、本実施形態において、基板Pが経路Tp2を移動する期間Ts1の一部において、流体回収部27から第1回収量C1で液体LQが回収されてもよい。例えば、基板Pの経路Tp2の移動開始の時点g2から時点g2aまでの期間Ts1aにおいて、流体回収部27から第2回収量C2で液体LQが回収され、時点g2aから時点g3までの期間Ts1bにおいて、流体回収部27から第2回収量C2よりも少ない第1回収量C1で液体LQが回収されてもよい。
時点g2と時点g2aとの間の期間Ts1aは、時点g2aと時点g3との間の期間Ts1bよりも長い。なお、期間Ts1aは、期間Ts1bよりも短くてもよい。
本実施形態において、制御装置6は、基板Pが経路Tp4を移動する期間Ts2の全部において、流体回収部27から第1回収量C1よりも多い第2回収量C2で液体LQを回収してもよい。
なお、基板Pが経路Tp4を移動する期間Ts2の一部において、流体回収部27から第2回収量C2で液体LQが回収され、期間Ts2の一部において、流体回収部27から第2回収量C2よりも少ない第1回収量C1で液体LQが回収されてもよい。
例えば、基板Pの経路Tp4の移動開始の時点g4から時点g4aまでの期間Ts2aにおいて、流体回収部27から第2回収量C2で液体LQが回収され、時点g4aから時点g5までの期間Ts2bにおいて、流体回収部27から第1回収量C1で液体LQが回収されてもよい。
時点g4と時点g4aとの間の期間Ts2aは、時点g4aと時点g5との間の期間Ts2bよりも長い。なお、期間Ts2aは、期間Ts2bよりも短くてもよい。
なお、例えば、基板Pが経路Tp3を移動する期間Tc2の少なくとも一部において、液体供給部31から第1供給量F1で液体LQを供給するとともに、流体回収部27(流体回収部24)から第1回収量C1で液体LQを回収してもよい。
なお、例えば、基板Pが経路Tp2を移動する期間Ts1の少なくとも一部において、液体回収部31から第2供給量F2で液体LQを供給するとともに、流体回収部27(流体回収部24)から第2回収量C2で液体LQを回収してもよい。
なお、上述の各実施形態において、第2部材22がX軸方向に移動する場合、液体供給部31は、第2部材22の移動方向と交差する方向(Y軸方向)から、開口35に向けて液体LQを供給してもよい。換言すれば、第2部材22がX軸方向に移動する場合、終端光学素子13の光軸に対して+Y側及び−Y側の少なくとも一方に液体供給部31が配置されてもよい。第2部材22がX軸方向に移動されている状態で、第2部材22よりも上方に配置されている液体供給部31が、第2部材22の移動方向(X軸方向)と交差する方向(Y軸方向)から開口35に向けて液体LQを供給することにより、開口35を介して基板P(物体)上に供給された液体LQの少なくとも一部は、第2部材22の誘導部71によって、開口35から外側に向かうように誘導される。これにより、界面LG2が開口35に近付くことを抑制することができる。
<第6実施形態>
第6実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
第6実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図20は、本実施形態に係る第2部材22の動作の一例を説明するための図である。本実施形態において、制御装置6は、第2部材22がXY平面内において移動する期間の少なくとも一部において、第2部材22の少なくとも一部を、終端光学素子13の光軸(Z軸)と実質的に平行な方向に移動する。
なお、本実施形態に係る第2部材22は、上述の第1〜第3実施形態で説明したような凸部(70など)を有してもよいし、凸部(70など)を有しなくてもよい。
また、本実施形態において、第2部材22がXY平面内において移動する期間の少なくとも一部において、上述の第4、第5実施形態で説明したような液体供給部31からの液体供給量の調整が行われてもよいし、行われなくてもよい。
また、第2部材22がXY平面内において移動する期間の少なくとも一部において、上述の第4、第5実施形態で説明したような流体回収部27(流体回収部24)からの液体回収量の調整が行われてもよいし、行われなくてもよい。
本実施形態において、制御装置6は、第2部材22と基板P(物体)との間の液体LQの界面LG2が開口35に近付くように移動するとき、第2部材22の下面22Uのうち、少なくとも開口35の周囲の下面(領域)と、基板P(物体)の上面との間隙の寸法が小さくなるように、第2部材22の少なくとも一部を下方に移動する。
なお、制御装置6は、界面LG2が開口35に近付くように移動するとき、開口35の周囲の第2部材22の下面22Uと、基板P(物体)の上面との間隙の寸法が小さくなるように、基板P(基板ステージ2、物体)を上方に移動してもよいし、第2部材22を下方に移動するとともに、基板P(基板ステージ2、物体)を上方に移動してもよい。
開口35の中心に対する放射方向に関する液体LQの界面LG2の移動(界面LG2の位置)は、液浸空間LSが形成された状態における基板P(物体)の移動条件及び第2部材22の移動条件の一方又は両方に基づいて定まる。
基板P(物体)の移動条件及び第2部材22の移動条件の一方又は両方に基づく界面LG2の移動(界面LG2の位置)は、例えば予備実験、あるいはシミュレーションにより求めることができる。基板P(物体)の移動条件及び第2部材22の移動条件の一方又は両方に基づく界面LG2の移動(界面LG2の位置)に関する情報は、記憶装置7に記憶される。
制御装置6は、記憶装置7の記憶情報に基づいて、基板P(物体)及び第2部材22の一方又は両方が、界面LG2が開口35に近づくように移動する(界面LG2が開口35の近傍に配置される)状況を引き起こすような移動条件で移動すると判断したとき、第2部材22の開口35の周囲の下面22Uと基板P(物体)の上面との間隙の寸法が小さくなるように、第2部材22及び基板P(物体)の一方又は両方を移動する。
液浸空間LSが形成されている状態で、第2部材22の下面22Uと基板P(物体)の上面との間隙の寸法が小さくなることにより、第2空間SP2の液体LQの界面LG2は、開口35から離れるように移動する。これにより、液体LQの界面LG2が開口35に近付くことが抑制される。したがって、露光不良の発生及び不良デバイスの発生が抑制される。
なお、第2部材22がZ軸方向に移動する場合、その第2部材22に追従するように、第1部材21がZ軸方向に移動されてもよい。例えば、制御装置6は、第2部材22を−Z方向に移動した場合、第1部材21も−Z方向に移動する。制御装置6は、第2部材22を+Z方向に移動した場合、第1部材21も+Z方向に移動する。制御装置6は、第1部材21の下面21Uと第2部材22の上面22Tとの間隙の寸法の変化が抑制されるように、Z軸方向に関する第2部材22の移動と同期して、第1部材21をZ軸方向に移動してもよい。
図20に示すように、制御装置6は、第2部材22が終端光学素子13の光軸と垂直なXY平面内において移動する期間の少なくとも一部において、第2部材22を終端光学素子13の光軸と実質的に平行な方向に移動してもよい。
図21に示すように、制御装置6は、第2部材22が終端光学素子13の光軸と垂直なXY平面内において移動する期間の少なくとも一部において、基板P(物体)が対向する第2部材22の下面22Uが傾斜するように、第2部材22を移動してもよい。換言すれば、制御装置6は、終端光学素子13の光軸に対して第2部材22を傾斜させるように、第2部材22を移動してもよい。
例えば、第2部材22がX軸方向に移動される場合、制御装置6は、θY方向に第2部材22を移動(傾斜)してもよい。
例えば、第2部材22を+X方向に移動しつつ第2部材22をZ軸方向に移動する場合、制御装置6は、第2部材22が+X方向に移動する期間の少なくとも一部において、少なくとも、開口35の中心に対して+X側の第2部材22の少なくとも一部を下方に移動してもよい。
また、図11及び図12などを参照して説明したように、液浸空間LSが形成された状態で、基板Pが経路Tp1を移動し、経路Tp2を移動した後、経路Tp3を移動する場合、制御装置6は、基板Pの経路Tp3の移動の少なくとも一部の期間において、第2部材22の開口35の周囲の下面22Uと基板P(物体)の上面との間隙の寸法が小さくなるように、第2部材22及び基板P(物体)の一方又は両方が移動されてもよい。
<第7実施形態>
第7実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
第7実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図22は、本実施形態に係る液浸部材5Gの一例を示す模式図である。液浸部材5Gは、第1部材21と、第2部材22Gとを有する。本実施形態において、第2部材22Gの少なくとも一部は、変形可能である。
第2部材22Gは、開口35を含む部分221Gと、部分221Gの周囲に配置される部分222Gとを有する。部分222Gに流体回収部27が配置される。部分221Gと部分222Gとは、変形可能な部分223Gを介して連結される。部分221Gは、部分222Gに対して、Z軸方向に移動可能である。また、部分221Gは、θY方向に傾斜可能である。
図22に示す例において、第2部材22Gと基板P(物体)との間の液体LQの界面LG2が開口35に近付くように移動するとき、第2部材22Gの開口35の周囲の下面221GUと基板P(物体)の上面との間隙の寸法が小さくなるように、第2部材22Gの少なくとも一部及び基板P(物体)の一方又は両方が移動される。
本実施形態において、開口35の周囲の下面221GUは、部分221Gの下面を含む。制御装置6は、開口35の周囲の部分221Gの下面221GUと基板P(物体)の上面との間隙の寸法が小さくなるように、部分221G及び基板P(物体)の一方又は両方を移動する。制御装置6は、部分221Gの下面221GUと基板P(物体)の上面との間隙の寸法が小さくなるように、部分221Gを−Z方向に移動してもよいし、θY方向に移動(傾斜)させてもよい。
また、例えば第2部材22Gが+X側に移動する期間の少なくとも一部において、開口35の中心に対して+X側の部分221Gが下方に移動してもよい。
本実施形態においても、液体LQの界面LG2が開口35に近付くことが抑制される。したがって、露光不良の発生及び不良デバイスの発生が抑制される。
<第8実施形態>
第8実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
第8実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図23は、本実施形態に係る液浸部材500のYZ平面と平行な断面図である。図24は、液浸部材500のXZ平面と平行な断面図である。図25は、図23の一部を拡大した図である。図26は、液浸部材500を下側(−Z側)から見た図である。図27は、液浸部材500の斜視図である。
液浸部材500は、終端光学素子13の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材210と、第1部材210の下方において光路Kの周囲の少なくとも一部に配置され、第1部材210に対して可動な第2部材220とを備えている。
第1部材210は、終端光学素子13の周囲に配置される環状の部材である。第2部材220は、光路Kの周囲に配置される環状の部材である。第1部材210は、射出面12からの露光光ELが通過可能な開口340を有する。第2部材220は、射出面12からの露光光ELが通過可能な開口350を有する。
第1部材210は、−Z方向を向く下面210Uを有する。第1部材210の下面210Uは、液浸空間LSの液体LQを回収不可能な非回収部240と、液浸空間LSの液体LQの少なくとも一部を回収可能な回収部(流体回収部)230とを有する。流体回収部230は、光路K(終端光学素子13の光軸)に対して非回収部240の外側に配置される。
第2部材220は、+Z方向を向く上面250と、−Z方向を向く下面260とを有する。上面250は、下面210Uと間隙を介して対向する。また、本実施形態においては、上面250の少なくとも一部は、射出面12と間隙を介して対向する。なお、上面250が射出面12と対向していなくてもよい。
また、液浸部材500は、液浸空間LSを形成するための液体LQを供給可能な液体供給部330を備えている。液体供給部330は、終端光学素子13の光軸(光路K)に対する放射方向に関して流体回収部230の内側に配置される。液体供給部330は、第2部材220よりも上方に配置される。液体供給部330は、第1部材210に配置される。
本実施形態において、液体供給部330は、側面13Fに対向するように配置される。液体供給部330は、終端光学素子13と第1部材210との間の第3空間SP3に液体LQを供給する。なお、液体供給部330は、第2部材220に配置されてもよいし、第1部材210及び第2部材220の両方に配置されてもよい。
基板P(物体)は、間隙を介して下面260と対向可能である。基板P(物体)は、間隙を介して流体回収部230の少なくとも一部に対向可能である。流体回収部230は、上面250が面する第1空間SP1及び下面260が面する第2空間SP2からの液体LQの少なくとも一部を回収可能である。
第1空間SP1は、下面210Uと上面250との間の空間を含む。第2空間SP2は、下面260と基板P(物体)の上面との間の空間を含む。本実施形態において、流体回収部230は、第1部材210に配置される。第2部材220の少なくとも一部は、流体回収部230と対向する。なお、第2部材220は、流体回収部230と対向しなくてもよい。なお、流体回収部230が、第1部材210及び第2部材220とは異なる部材に配置されてもよい。
本実施形態において、流体回収部230は、多孔部材380を含む。基板P(物体)上の液体LQは、多孔部材380の孔を介して回収される。多孔部材380の孔(開口)が、液体LQを回収する回収口として機能する。本実施形態において、多孔部材380は、メッシュプレートを含む。
第2部材220は、基板P(物体)側に突出するように開口350の周囲の少なくとも一部に配置される凸部700を有する。凸部700は、基板P(物体)が対向可能な下面700Tと、下面700Tの外側エッジと結ばれる外面700Fとを有する。
凸部700にはスリット(開口)700Kが形成される。凸部700は、開口350を介して液体供給部330から基板P(物体)上に供給された液体LQの少なくとも一部を誘導する誘導部として機能する。
下面260は、凸部700の下面700Tを含む部分220Uaと、開口350の中心に対して部分220Uaの外側に配置され、部分220Uaよりも上方に配置される部分220Ubとを含む。
本実施形態において、部分220Ubは、液浸空間LSの液体LQを回収不可能な非回収部260を含む。下面700Tも、液浸空間LSの液体LQを回収不可能な非回収部である。
すなわち、本実施形態において、第2部材220は、液浸空間LSの液体LQを回収可能な流体回収部を有しない。
流体回収部230の少なくとも一部は、開口350の中心に対して部分220Uaの外側に配置される。流体回収部230の少なくとも一部は、開口350の中心に対して第2部材220の外側に配置される。
液体供給部330からの液体LQの供給動作と並行して、流体回収部230からの液体LQの回収動作が行われることによって、一方側の終端光学素子13及び液浸部材500と、他方側の基板P(物体)との間に液体LQで液浸空間LSが形成される。
第2部材220は、駆動装置270の作動によって移動される。駆動装置270は、例えばモータを含み、ローレンツ力を使って第2部材220を移動する。駆動装置270は、第2部材220を、少なくともX軸方向に移動する。なお、駆動装置270は、第2部材220を、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZの6つの方向に移動してもよい。
第2部材220に支持部材280が接続される。本実施形態においては、支持部材280が駆動装置270によって移動されることにより、第2部材220が移動する。本実施形態において、支持部材280の下端部が、第2部材220の上面220Tの少なくとも一部と接続される。
本実施形態において、支持部材280は、光路K(終端光学素子13の光軸)に対して+Y側及び−Y側のそれぞれに配置される。
なお、複数の支持部材280の配置は、+Y側及び−Y側に限られない。例えば、+X側及び−X側のそれぞれに配置されてもよいし、+Y側、−Y側、+X側、−X側のそれぞれに配置されてもよい。
本実施形態において、第1部材210は、終端光学素子13の側面13Fと対向する内側面300と、内側面300の上端の周囲に配置される上面310とを有する。終端光学素子13の側面13Fは、露光光ELが射出されない、非射出面である。露光光ELは、側面13Fを通過せず、射出面12を通過する。
本実施形態において、複数の支持部材280は、第1部材210に設けられた複数の孔320のそれぞれに移動可能に配置されている。本実施形態において、光路Kに対して、+Y側及び−Y側のそれぞれに孔320が設けられている。孔320のそれぞれは、Z軸方向に関して、第1部材210の上側の空間と下側の空間を結ぶように第1部材210を貫通している。第1部材210の上側の空間は、終端光学素子13と第1部材210との間の第3空間SP3を含む。第1部材210の下側の空間は、第1部材210と第2部材220との間の第1空間SP1を含む。なお、第1部材210の下側の空間が、第2部材220と物体(基板Pなど)との間の第2空間SP2を含んでもよい。
本実施形態において、孔320のそれぞれは、第1部材210の内側面300と下面210U(非回収部240)とを結ぶように形成されている。XY平面内において、孔320のそれぞれは、X軸方向に長い。孔320に配置された支持部材280は、X軸方向に移動可能である。駆動装置270により支持部材280がX軸方向に移動されることによって、第2部材220がX軸方向に移動する。
なお、支持部材280が配置される孔320の少なくとも一つは、第1部材210の上面310と下面240とを結ぶように形成されてもよい。
本実施形態において、第2部材220及び支持部材280は、第1部材210と接触しない。第1部材210と第2部材220との間に間隙が形成され、第1部材210と支持部材280との間に間隙が形成される。駆動装置270は、第2部材220及び支持部材280と第1部材210とが接触しないように、第2部材220及び支持部材280を移動可能である。
なお、第2部材220及び支持部材280の少なくとも一方と第1部材210とが接触してもよい。
以上説明したように、本実施形態においても、凸部700が設けられるため、液体LQの界面LG2が開口350に近付くことが抑制される。そのため、液体LQ中に気泡(気体部分)が生成されることが抑制される。したがって、露光不良の発生及び不良デバイスの発生が抑制される。
なお、上述の第1〜第8実施形態において、液体LQの界面LG2が開口35(350)に近付かないように、基板Pの露光における第2部材22の移動条件及び基板P(基板ステージ2)の移動条件の一方又は両方が定められてもよい。
第2部材22の移動条件は、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZの少なくとも一つの方向に関する移動速度、加速度(減速度)、移動方向、移動距離、及び移動軌跡の少なくとも一つを含む。
基板P(物体)の移動条件は、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZの少なくとも一つの方向に関する移動速度、加速度(減速度)、移動方向、移動距離、及び移動軌跡の少なくとも一つを含む。
移動速度、加速度(減速度)、移動方向、移動距離、及び移動軌跡は、例えば終端光学素子13に対する移動速度、加速度(減速度)、移動方向、移動距離、及び移動軌跡でもよい。
移動速度、加速度(減速度)、移動方向、移動距離、及び移動軌跡は、例えば第1部材21に対する移動速度、加速度(減速度)、移動方向、移動距離、及び移動軌跡でもよい。
例えば、液体LQの界面LG2が開口35に近付かないように、第2部材22及び基板P(物体)の一方又は両方の移動速度を制限したり、移動可能な最高速度を定めたりしてもよい。
また、液体LQの界面LG2が開口35に近付かないように、第2部材22及び基板P(物体)の一方又は両方の加速度を制限したり、移動可能な最高加速度を定めたりしてもよい。
また、液体LQの界面LG2が開口35に近付かないように、第2部材22及び基板P(物体)の一方又は両方の移動距離を制限したり、移動可能な最長距離を定めたりしてもよい。
また、液体LQの界面LG2が開口35に近付かないように、第2部材22及び基板P(物体)の一方又は両方の移動軌跡を定めてもよい。
また、液体LQの界面LG2が開口35に近付かないように、ある時点(ある地点)からある時点(ある地点)まで第2部材22を移動する場合、第2部材22を停止させる期間を設けてもよい。
また、液体LQの界面LG2が開口35に近付かないように、ある時点(ある地点)からある時点(ある地点)まで第2部材22を移動する場合、基板P(物体)を停止させる期間を設けてもよい。
液体LQの界面LG2が開口35に近付かないようにするための移動条件は、例えば予備実験、あるいはシミュレーションにより求めることができる。その求めた移動条件を露光制御情報(露光レシピ)とし、その露光制御情報(露光レシピ)に基づいて、基板Pの露光において基板Pを移動したり、第2部材22を移動したりしてもよい。
なお、上述の第1〜第8実施形態において、図28に示すように、第1部材(21など)の少なくとも一部が、終端光学素子13の射出面12と対向してもよい。すなわち、第1部材(21など)の一部が、射出面12と基板P(物体)の上面との間に配置されてもよい。
図28に示す例において、第1部材21は、開口34の周囲に配置された上面44を有する。開口34の上端の周囲に上面44が配置される。また、図28に示す例では、第2部材(22など)の上面の一部も、射出面12と対向する。
なお、上述の各実施形態において、図28に示すように、第1空間SP1に面するように液体供給部(液体供給口)3100が設けられてもよい。図28に示す例において、液体供給部3100は、第1空間SP1に面するように第1部材21の下面に配置される。なお、液体供給部3100は、第1空間SP1に面するように第2部材22の上面に配置されてもよい。
液体供給部3100から液体LQが供給されることにより、例えば第3空間SP3に面する液体供給部31から供給された液体LQが第1空間SP1に流入しなくても、第1空間SP1が液体LQで満たされる。
なお、上述の各実施形態において、第2部材22が、射出面12と対向しなくてもよい。すなわち、第2部材22が、射出面12と基板P(物体)の上面との間に配置されなくてもよい。例えば、図29に示すように、第1部材(21など)の下面が、射出面12よりも+Z側に配置されてもよい。なお、Z軸方向に関する第1部材(21など)の下面の位置(高さ)と射出面12の位置(高さ)とが実質的に等しくてもよい。第1部材(21など)の下面が、射出面12よりも−Z側に配置されてもよい。
なお、上述の各実施形態において、基板P(物体)の上面と射出面12との間隙の寸法が、基板Pの上面と第2部材(22など)の下面との間隙の寸法と実質的に等しくてもよい。
なお、上述の各実施形態において、基板P(物体)の上面と射出面12との間隙の寸法が、基板Pの上面と第2部材(22など)の下面との間隙の寸法よりも小さくてもよい。
なお、上述の各実施形態において、第1部材(21など)と終端光学素子13との間の空間から液体LQ及び気体の少なくとも一方を吸引する吸引口を第1部材21に設けてもよい。
なお、上述の各実施形態において、第1部材(21など)は環状でなくてもよい。例えば、第1部材21は、終端光学素子13(光路K)の周囲の一部に配置されてもよい。例えば、第1部材21は、終端光学素子13(光路K)の周囲において複数配置されてもよい。
なお、上述の各実施形態において、制御装置6は、CPU等を含むコンピュータシステムを含む。また、制御装置6は、コンピュータシステムと外部装置との通信を実行可能なインターフェースを含む。記憶装置7は、例えばRAM等のメモリ、ハードディスク、CD−ROM等の記録媒体を含む。記憶装置7には、コンピュータシステムを制御するオペレーティングシステム(OS)がインストールされ、露光装置EXを制御するためのプログラムが記憶されている。
なお、制御装置6に、入力信号を入力可能な入力装置が接続されていてもよい。入力装置は、キーボード、マウス等の入力機器、あるいは外部装置からのデータを入力可能な通信装置等を含む。また、液晶表示ディスプレイ等の表示装置が設けられていてもよい。
記憶装置7に記録されているプログラムを含む各種情報は、制御装置(コンピュータシステム)6が読み取り可能である。記憶装置7には、制御装置6に、露光光が射出される光学部材の射出面と基板との間の露光光の光路に満たされた液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムが記録されている。
記憶装置7に記録されているプログラムは、上述の実施形態に従って、制御装置6に、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口と、基板側に突出するように開口の周囲の少なくとも一部に配置される凸部と、を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、を実行させてもよい。
また、記憶装置7に記録されているプログラムは、上述の実施形態に従って、制御装置6に、コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、開口を介して供給部から基板上に供給された液体の少なくとも一部を誘導する誘導部と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、を実行させてもよい。
また、記憶装置7に記録されているプログラムは、上述の実施形態に従って、制御装置6に、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、第2部材の移動において、液体を第1供給量及び第1供給量とは異なる第2供給量で供給することと、を実行させてもよい。
また、記憶装置7に記録されているプログラムは、上述の実施形態に従って、制御装置6に、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を移動することと、第2部材の移動において、液体を第1回収量及び第1回収量とは異なる第2回収量で回収することと、を実行させてもよい。
また、記憶装置7に記録されているプログラムは、上述の実施形態に従って、制御装置6に、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を光学部材の光軸と垂直な面内において移動することと、第2部材が面内において移動する期間の少なくとも一部において、第2部材の少なくとも一部を、光軸と実質的に平行な方向に移動することと、を実行させてもよい。
また、記憶装置7に記録されているプログラムは、上述の実施形態に従って、制御装置6に、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間が形成された状態で、基板を、光学部材の光軸と実質的に垂直な面内において、面内における第2軸と実質的に平行な第2方向への移動を含む第1経路を移動させることと、第1経路を移動させた後、基板を、面内において第2軸と直交する第3軸と実質的に平行な第3方向への移動を含む第2経路を移動させることと、第2経路を移動させた後、基板を、第1方向の反対の第3方向への移動を含む第3経路を移動させることと、基板が第2経路を移動する期間の少なくとも一部において、第2部材を、第3方向に移動させることと、基板が第3経路を移動する期間の少なくとも一部において、第2部材を、第2方向の反対の第4方向に移動させることと、基板が第1経路を移動するときに液浸空間の液体を介して基板のショット領域に露光光を照射することと、基板が第2経路を移動するときに露光光を照射しないことと、基板の第3経路の移動の少なくとも一部の期間において、基板の第2経路の移動の期間における供給量よりも多い供給量で、供給部から液体を供給することと、を実行させてもよい。
また、記憶装置7に記録されているプログラムは、上述の実施形態に従って、制御装置6に、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間が形成された状態で、基板を、光学部材の光軸と実質的に垂直な面内において、面内における第2軸と実質的に平行な第2方向への移動を含む第1経路を移動させることと、第1経路を移動させた後、基板を、面内において第2軸と直交する第3軸と実質的に平行な第3方向への移動を含む第2経路を移動させることと、第2経路を移動させた後、基板を、第1方向の反対の第3方向への移動を含む第3経路を移動させることと、基板が第2経路を移動する期間の少なくとも一部において、第2部材を、第3方向に移動させることと、基板が第3経路を移動する期間の少なくとも一部において、第2部材を、第2方向の反対の第4方向に移動させることと、基板が第1経路を移動するときに液浸空間の液体を介して基板のショット領域に露光光を照射することと、基板が第2経路を移動するときに露光光を照射しないことと、基板の第3経路の移動の少なくとも一部の期間において、基板の第2経路の移動の期間における回収量よりも少ない回収量で、回収部から液体を回収することと、を実行させてもよい。
また、記憶装置7に記録されているプログラムは、上述の実施形態に従って、制御装置6に、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間が形成された状態で、基板を、光学部材の光軸と実質的に垂直な面内において、面内における第2軸と実質的に平行な第2方向への移動を含む第1経路を移動させることと、第1経路を移動させた後、基板を、面内において第2軸と直交する第3軸と実質的に平行な第3方向への移動を含む第2経路を移動させることと、第2経路を移動させた後、基板を、第1方向の反対の第3方向への移動を含む第3経路を移動させることと、基板が第2経路を移動する期間の少なくとも一部において、第2部材を、第3方向に移動させることと、基板が第3経路を移動する期間の少なくとも一部において、第2部材を、第2方向の反対の第4方向に移動させることと、基板が第1経路を移動するときに液浸空間の液体を介して基板のショット領域に露光光を照射することと、基板が第2経路を移動するときに露光光を照射しないことと、基板の第3経路の移動の少なくとも一部の期間において、第2部材の開口の周囲の下面と基板の上面との間隙の寸法が小さくなるように、第2部材及び基板の一方又は両方を移動することと、を実行させてもよい。
また、記憶装置7に記録されているプログラムは、上述の実施形態に従って、制御装置6に、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を光学部材の光軸と垂直な面内において移動することと、第2部材と基板との間の液体の界面が開口に近づくように移動するとき、供給部からの液体の供給量を多くすることと、を実行させてもよい。
また、記憶装置7に記録されているプログラムは、上述の実施形態に従って、制御装置6に、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を光学部材の光軸と垂直な面内において移動することと、第2部材と基板との間の液体の界面が開口に近づくように移動するとき、回収部からの液体の回収量を少なくすることと、を実行させてもよい。
また、記憶装置7に記録されているプログラムは、上述の実施形態に従って、制御装置6に、液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部と、光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、光学部材の下方で移動可能な基板が対向可能に配置され、第1部材に対して可動であり、露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、基板上に液体の液浸空間を形成することと、液浸空間の液体を介して射出面から射出される露光光で基板を露光することと、基板の露光の少なくとも一部において、第1部材に対して第2部材を光学部材の光軸と垂直な面内において移動することと、第2部材と基板との間の基板の界面が開口に近づくように移動するとき、第2部材の開口の周囲の下面と基板の上面との間隙の寸法が小さくなるように、第2部材及び基板の一方又は両方を移動することと、を実行させてもよい。
記憶装置7に記憶されているプログラムが制御装置6に読み込まれることにより、基板ステージ2、計測ステージ3、及び液浸部材5等、露光装置EXの各種の装置が協働して、液浸空間LSが形成された状態で、基板Pの液浸露光等、各種の処理が実行される。
なお、上述の各実施形態においては、投影光学系PLの終端光学素子13の射出面12側(像面側)の光路Kが液体LQで満たされているが、投影光学系PLが、例えば国際公開第2004/019128号パンフレットに開示されているような、終端光学素子13の入射側(物体面側)の光路も液体LQで満たされる投影光学系でもよい。
なお、上述の各実施形態においては、液体LQが水であることとしたが、水以外の液体でもよい。液体LQは、露光光ELに対して透過性であり、露光光ELに対して高い屈折率を有し、投影光学系PLあるいは基板Pの表面を形成する感光材(フォトレジスト)等の膜に対して安定なものが好ましい。例えば、液体LQが、ハイドロフロロエーテル(HFE)、過フッ化ポリエーテル(PFPE)、フォンブリンオイル等のフッ素系液体でもよい。また、液体LQが、種々の流体、例えば、超臨界流体でもよい。
なお、上述の各実施形態においては、基板Pが、半導体デバイス製造用の半導体ウエハを含むこととしたが、例えばディスプレイデバイス用のガラス基板、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等を含んでもよい。
なお、上述の各実施形態においては、露光装置EXが、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)であることとしたが、例えばマスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)でもよい。
また、露光装置EXが、ステップ・アンド・リピート方式の露光において、第1パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第1パターンの縮小像を基板P上に転写した後、第2パターンと基板Pとをほぼ静止した状態で、投影光学系を用いて第2パターンの縮小像を第1パターンと部分的に重ねて基板P上に一括露光する露光装置(スティッチ方式の一括露光装置)でもよい。また、スティッチ方式の露光装置が、基板P上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写し、基板Pを順次移動させるステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置でもよい。
また、露光装置EXが、例えば米国特許第6611316号に開示されているような、2つのマスクのパターンを、投影光学系を介して基板上で合成し、1回の走査露光によって基板上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置でもよい。また、露光装置EXが、プロキシミティ方式の露光装置、ミラープロジェクション・アライナー等でもよい。
また、上述の各実施形態において、露光装置EXが、米国特許第6341007号、米国特許第6208407号、米国特許第6262796号等に開示されているような、複数の基板ステージを備えたツインステージ型の露光装置でもよい。例えば、図30に示すように、露光装置EXが2つの基板ステージ2001、2002を備えている場合、射出面12と対向するように配置可能な物体は、一方の基板ステージ、その一方の基板ステージの第1保持部に保持された基板、他方の基板ステージ、及びその他方の基板ステージの第1保持部に保持された基板の少なくとも一つを含む。
また、露光装置EXが、複数の基板ステージと計測ステージとを備えた露光装置でもよい。
露光装置EXが、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置でもよいし、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置でもよいし、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)、マイクロマシン、MEMS、DNAチップ、あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置でもよい。
なお、上述の実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクを用いたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6778257号に開示されているような、露光すべきパターンの電子データに基づいて透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する可変成形マスク(電子マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれる)を用いてもよい。また、非発光型画像表示素子を備える可変成形マスクに代えて、自発光型画像表示素子を含むパターン形成装置を備えるようにしてもよい。
上述の各実施形態においては、露光装置EXが投影光学系PLを備えることとしたが、投影光学系PLを用いない露光装置及び露光方法に、上述の各実施形態で説明した構成要素を適用してもよい。例えば、レンズ等の光学部材と基板との間に液浸空間を形成し、その光学部材を介して、基板に露光光を照射する露光装置及び露光方法に、上述の各実施形態で説明した構成要素を適用してもよい。
また、露光装置EXが、例えば国際公開第2001/035168号パンフレットに開示されているような、干渉縞を基板P上に形成することによって基板P上にライン・アンド・スペースパターンを露光する露光装置(リソグラフィシステム)でもよい。
上述の実施形態の露光装置EXは、上述の各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了した後、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度及びクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図31に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、上述の実施形態に従って、マスクのパターンからの露光光で基板を露光すること、及び露光された基板を現像することを含む基板処理(露光処理)を含む基板処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程などの加工プロセスを含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。
なお、上述の各実施形態の要件は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。また、法令で許容される限りにおいて、上述の各実施形態及び変形例で引用した露光装置等に関する全ての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。
2…基板ステージ、3…計測ステージ、5…液浸部材、6…制御装置、7…記憶装置、12…射出面、13…終端光学素子、21…第1部材、21U…下面、22…第2部材、22T…上面、22U…下面、22Ua…部分、22Ub…部分、23…非回収部、24…流体回収部、26…非回収部、27…流体回収部、29…外側面、30…内側面、31…液体供給部、34…開口、35…開口、56…駆動装置、70…凸部、70T…下面、70F…外面、70K…スリット、EL…露光光、EX…露光装置、IL…照明系、K…光路、LG…界面、LG1…第1界面、LG2…第2界面、LG3…第3界面、LQ…液体、LS…液浸空間、P…基板、SP1…第1空間、SP2…第2空間、SP3…第3空間、Tp1…経路、Tp2…経路、Tp3…経路、Tp4…経路、Tp5…経路。
Claims (103)
- 光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置で用いられ、前記光学部材の下方で移動可能な物体上に液浸空間を形成する液浸部材であって、
前記液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、
前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、
前記第1部材の下方において前記物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口と、前記物体側に突出するように前記開口の周囲の少なくとも一部に配置される凸部と、を有する第2部材と、を備える液浸部材。 - 前記凸部は、前記物体が対向可能な下面と、前記下面の外側エッジと結ばれ、前記光学部材の光軸と実質的に平行な外面と、を有する請求項1に記載の液浸部材。
- 前記第2部材は、前記物体が対向可能な第2下面を有し、
前記第2下面は、前記凸部の下面を含む第1部分と、前記開口の中心に対して前記第1部分の外側に配置され、前記第1部分よりも上方に配置される第2部分と、を含む請求項1又は2に記載の液浸部材。 - 前記第2部分は、前記液浸空間の液体を回収不可能な非回収部を含む請求項3に記載の液浸部材。
- 前記第2部分は、前記液浸空間の液体の少なくとも一部を回収可能な回収部を含む請求項3に記載の液浸部材。
- 前記第2部分は、前記液浸空間の液体を回収不可能な非回収部と、前記開口の中心に対して前記非回収部の外側に配置され、前記液浸空間の液体の少なくとも一部を回収可能な収部と、を含む請求項3に記載の液浸部材。
- 前記液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部を備え、
前記回収部の少なくとも一部は、前記開口の中心に対して前記第2部分の外側に配置される請求項3に記載の液浸部材。 - 前記凸部は、前記開口の周囲に配置される請求項1〜7のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記凸部の一部に形成されるスリットを有する請求項8に記載の液浸部材。
- 前記第2部材は、前記光学部材の光軸と垂直な面内において移動し、
前記スリットは、前記開口の中心に対して前記第2部材の移動方向に形成される請求項9に記載の液浸部材。 - 前記開口を介して前記供給部から前記物体上に供給された液体の少なくとも一部を誘導する誘導部を有し、
前記誘導部は、前記凸部を含む請求項9又は10に記載の液浸部材。 - 光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置で用いられ、前記光学部材の下方で移動可能な物体上に液浸空間を形成する液浸部材であって、
前記液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、
前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、
前記第1部材の下方において前記物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、
前記開口を介して前記供給部から前記物体上に供給された液体の少なくとも一部を誘導する誘導部と、を備える液浸部材。 - 前記第2部材は、前記光学部材の光軸と垂直な面内において移動し、
前記誘導部は、前記液体の少なくとも一部を前記第2部材の移動方向と平行な方向に誘導する請求項11又は12に記載の液浸部材。 - 前記誘導部は、前記液体の少なくとも一部が前記露光光の光路から外側に向かうように誘導する請求項11〜13のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記誘導部は、前記第2部材の下方において前記露光光の光路の周囲に配置される壁部と、前記壁部の一部に形成されるスリットと、を含む請求項12〜14のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記壁部は、前記第2部材に配置される請求項15に記載の液浸部材。
- 前記壁部は、前記開口の周囲に配置される請求項16に記載の液浸部材。
- 前記液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部を有し、
前記回収部の少なくとも一部は、前記露光光の光路に対して前記誘導部の外側に配置される請求項11〜17のいずれか一項に記載の液浸部材。 - 前記第2部材の移動において、前記液体が第1供給量及び前記第1供給量とは異なる第2供給量で供給される請求項1〜18のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置で用いられ、前記光学部材の下方で移動可能な物体上に液浸空間を形成する液浸部材であって、
前記液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、
前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、
前記第1部材の下方において前記物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備え、
前記第2部材の移動において、前記液体が第1供給量及び前記第1供給量とは異なる第2供給量で供給される液浸部材。 - 前記第2部材は、前記光学部材の光軸と垂直な第1軸と平行な第1方向に移動された後、前記第1方向と反対の第2方向に移動され、
前記第1方向への前記第2部材の移動において、前記液体が前記第1供給量及び前記第2供給量で供給される請求項19又は20に記載の液浸部材。 - 前記第2方向への前記第2部材の移動において、前記液体が前記第1供給量及び前記第2供給量で供給される請求項21に記載の液浸部材。
- 前記第1供給量は、前記第2供給量よりも多く、
前記第2方向への移動開始の第1時点において、前記液体が前記第1供給量で供給される請求項21又は22に記載の液浸部材。 - 前記第1供給量は、前記第2供給量よりも多く、
前記第2方向への移動開始の第1時点から、前記第1時点と前記第2方向への移動終了の第2時点との間の第3時点までの期間において、前記液体が前記第1供給量で供給される請求項21又は22に記載の液浸部材。 - 前記第1時点と前記第3時点との間の期間は、前記第3時点と前記第2時点との間の期間よりも短い請求項24に記載の液浸部材。
- 前記第3時点後、前記液体が前記第2供給量で供給される請求項24又は25に記載の液浸部材。
- 前記第1供給量は、前記第2供給量よりも多く、
前記第1方向への移動終了の第4時点において、前記液体が前記第1供給量で供給される請求項21〜26のいずれか一項に記載の液浸部材。 - 前記第1供給量は、前記第2供給量よりも多く、
前記第1方向への移動開始の第5時点と前記第1方向への移動終了の第4時点との間の第6時点から、前記第4時点までの期間において、前記液体が前記第1供給量で供給される請求項21〜26のいずれか一項に記載の液浸部材。 - 前記第4期間と前記第6時点との間の期間は、前記第5時点と前記第6時点との間の期間よりも短い請求項28に記載の液浸部材。
- 前記第6時点前、前記液体が前記第2供給量で供給される請求項28又は29に記載の液浸部材。
- 前記液浸空間の前記液体の少なくとも一部を回収する回収部を備え、
前記第2部材の移動において、前記液体が第1回収量及び前記第1回収量とは異なる第2回収量で回収される請求項1〜30のいずれか一項に記載の液浸部材。 - 光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置で用いられ、前記光学部材の下方で移動可能な物体上に液浸空間を形成する液浸部材であって、
前記液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、
前記液浸空間の前記液体の少なくとも一部を回収する回収部と、
前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、
前記第1部材の下方において前記物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備え、
前記第2部材の移動において、前記液体が第1回収量及び前記第1回収量とは異なる第2回収量で回収される液浸部材。 - 前記第2部材は、前記光学部材の光軸と垂直な第1軸と平行な第1方向に移動された後、前記第1方向と反対の第2方向に移動され、
前記第1方向への前記第2部材の移動において、前記液体が前記第1回収量及び前記第2回収量で回収される請求項31又は32に記載の液浸部材。 - 前記第2方向への前記第2部材の移動において、前記液体が前記第1回収量及び前記第2回収量で回収される請求項33に記載の液浸部材。
- 前記第1回収量は、前記第2回収量よりも少なく、
前記第2方向への移動開始の第1時点において、前記液体が前記第1回収量で回収される請求項33又は34に記載の液浸部材。 - 前記第1回収量は、前記第2回収量よりも少なく、
前記第2方向への移動開始の第1時点から、前記第1時点と前記第2方向への移動終了の第2時点との間の第3時点までの期間において、前記液体が前記第1回収量で回収される請求項33又は34に記載の液浸部材。 - 前記第1時点と前記第3時点との間の期間は、前記第3時点と前記第2時点との間の期間よりも短い請求項36に記載の液浸部材。
- 前記第3時点後、前記液体が前記第2回収量で回収される請求項36又は37に記載の液浸部材。
- 前記第1回収量は、前記第2回収量よりも少なく、
前記第1方向への移動終了の第4時点において、前記液体が前記第1回収量で回収される請求項33〜38のいずれか一項に記載の液浸部材。 - 前記第1回収量は、前記第2回収量よりも少なく、
前記第1方向への移動開始の第5時点と前記第1方向への移動終了の第4時点との間の第6時点から、前記第4時点までの期間において、前記液体が前記第1回収量で回収される請求項33〜38のいずれか一項に記載の液浸部材。 - 前記第4期間と前記第6時点との間の期間は、前記第5時点と前記第6時点との間の期間よりも短い請求項40に記載の液浸部材。
- 前記第6時点前、前記液体が前記第2回収量で回収される請求項40又は41に記載の液浸部材。
- 前記供給部は、前記第2部材よりも上方に配置される請求項1〜42のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記第2部材は、前記光学部材の光軸と垂直な面内において移動し、
前記供給部は、前記第2部材の移動方向と交差する方向から前記開口に向けて液体を供給する請求項43に記載の液浸部材。 - 前記第2部材は、前記光学部材の光軸と垂直な面内において移動可能であり、
前記面内において移動する期間の少なくとも一部において、前記第2部材の少なくとも一部は、前記光軸と実質的に平行な方向に移動する請求項1〜44のいずれか一項に記載の液浸部材。 - 光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置で用いられ、前記光学部材の下方で移動可能な物体上に液浸空間を形成する液浸部材であって、
前記液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、
前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、
前記第1部材の下方において前記物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備え、
前記第2部材は、前記光学部材の光軸と垂直な面内において移動可能であり、
前記面内において移動する期間の少なくとも一部において、前記第2部材の少なくとも一部は、前記光軸と実質的に平行な方向に移動する液浸部材。 - 前記面内において移動する期間の少なくとも一部において、前記第2部材の少なくとも一部は、下方に移動する請求項45又は46に記載の液浸部材。
- 前記第2部材が前記面内における第1軸と平行な方向の一側に移動する期間の少なくとも一部において、
前記開口の中心に対して前記一側の前記第2部材の少なくとも一部が下方に移動する請求項47に記載の液浸部材。 - 前記面内において移動する期間の少なくとも一部において、前記物体が対向する前記第2部材の第2下面が傾斜するように、前記第2部材が移動される請求項45〜48のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記露光光の光路に対する放射方向に関して前記供給部の外側に配置され、前記液浸空間の液体の少なくとも一部を回収する回収部を備える請求項1〜49のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記回収部の少なくとも一部は、前記第2部材に配置される請求項50に記載の液浸部材。
- 前記回収部の少なくとも一部は、前記物体が対向可能である請求項50又は51に記載の液浸部材。
- 前記回収部は、前記物体が対向可能な第1回収部と、前記第1部材と前記第2部材との間の第1空間に面する第2回収部と、を含む請求項50〜52のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記回収部の少なくとも一部は、多孔部材を含む請求項50〜53のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記液浸空間が形成されている状態において、前記第2部材は移動可能である請求項1〜54のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記液浸空間の液体が接触された状態で、前記第2部材は移動可能である請求項1〜55のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記射出面から前記露光光が射出される期間の少なくとも一部において、前記第2部材は移動可能である請求項1〜56のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記第2部材は、前記光学部材の光軸と垂直な面内において移動する請求項1〜57のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 前記第1部材は、露光光が通過可能な開口を有する請求項1〜58のいずれか一項に記載の液浸部材。
- 液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、
請求項1〜59のいずれか一項に記載の液浸部材を備える露光装置。 - 前記物体は、前記基板を含み、
前記液浸空間が形成された状態で、前記基板は、前記光学部材の光軸と実質的に垂直な面内において、第1経路を移動後、第2経路を移動し、
前記第1経路において、前記基板の移動は、前記面内における第2軸と実質的に平行な第2方向への移動を含み、
前記第2経路において、前記基板の移動は、前記面内において前記第2軸と直交する第3軸と実質的に平行な第3方向への移動を含み、
前記第2部材は、前記基板が前記第2経路を移動する期間の少なくとも一部において、前記第3方向に移動する請求項60に記載の露光装置。 - 前記基板が前記第1経路を移動するときに前記液浸空間の液体を介して前記基板のショット領域に前記露光光が照射され、前記第2経路を移動するときに前記露光光が照射されない請求項61に記載の露光装置。
- 前記基板は、前記第2経路を移動した後に、第3経路を移動し、
前記第3経路において、前記基板の移動は、前記第1方向の反対の第3方向への移動を含み、
前記第2部材は、前記基板が前記第3経路を移動する期間の少なくとも一部において、前記第2方向の反対の第4方向に移動する請求項61又は62に記載の露光装置。 - 前記基板の前記第3経路の移動の少なくとも一部の期間において、前記基板の前記第2経路の移動の期間における供給量よりも多い供給量で、前記液浸部材に設けられた供給部から前記液体が供給される請求項63に記載の露光装置。
- 液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、
前記露光光が射出される射出面を有する光学部材と、
前記液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記液浸空間の前記液体の少なくとも一部を回収する回収部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記第1部材の下方において前記光学部材の下方で移動可能な物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を有し、前記物体上に液浸空間を形成する液浸部材と、を備え、
前記物体は、前記基板を含み、
前記液浸空間が形成された状態で、前記基板は、前記光学部材の光軸と実質的に垂直な面内において、第1経路を移動し、第2経路を移動した後、第3経路を移動し、
前記第1経路において、前記基板の移動は、前記面内における第2軸と実質的に平行な第2方向への移動を含み、
前記第2経路において、前記基板の移動は、前記面内において前記第2軸と直交する第3軸と実質的に平行な第3方向への移動を含み、
前記第3経路において、前記基板の移動は、前記第1方向の反対の第3方向への移動を含み、
前記第2部材は、前記基板が前記第2経路を移動する期間の少なくとも一部において、前記第3方向に移動し、前記基板が前記第3経路を移動する期間の少なくとも一部において、前記第2方向の反対の第4方向に移動し、
前記基板の前記第3経路の移動の少なくとも一部の期間において、前記基板の前記第2経路の移動の期間における供給量よりも多い供給量で、前記供給部から前記液体が供給される露光装置。 - 前記第2部材と前記物体との間の前記液体の界面が前記開口に近づくように移動するとき、前記供給部からの前記液体の供給量が多くなる請求項65に記載の露光装置。
- 前記基板の前記第3経路の移動の少なくとも一部の期間において、前記基板の前記第2経路の移動の期間における回収量よりも少ない回収量で、前記回収部から前記液体が回収される請求項65又は66に記載の露光装置。
- 液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、
前記露光光が射出される射出面を有する光学部材と、
前記液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記液浸空間の前記液体の少なくとも一部を回収する回収部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記第1部材の下方において前記光学部材の下方で移動可能な物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を有し、前記物体上に液浸空間を形成する液浸部材と、を備え、
前記物体は、前記基板を含み、
前記液浸空間が形成された状態で、前記基板は、前記光学部材の光軸と実質的に垂直な面内において、第1経路を移動し、第2経路を移動した後、第3経路を移動し、
前記第1経路において、前記基板の移動は、前記面内における第2軸と実質的に平行な第2方向への移動を含み、
前記第2経路において、前記基板の移動は、前記面内において前記第2軸と直交する第3軸と実質的に平行な第3方向への移動を含み、
前記第3経路において、前記基板の移動は、前記第1方向の反対の第3方向への移動を含み、
前記第2部材は、前記基板が前記第2経路を移動する期間の少なくとも一部において、前記第3方向に移動し、前記基板が前記第3経路を移動する期間の少なくとも一部において、前記第2方向の反対の第4方向に移動し、
前記基板の前記第3経路の移動の少なくとも一部の期間において、前記基板の前記第2経路の移動の期間における回収量よりも少ない回収量で、前記回収部から前記液体が回収される露光装置。 - 前記第2部材と前記物体との間の前記液体の界面が前記開口に近づくように移動するとき、前記回収部からの前記液体の回収量が少なくなる請求項68に記載の露光装置。
- 前記第2部材が前記第4方向に移動する期間の少なくとも一部において、前記第2部材の前記開口の周囲の下面と前記物体の上面との間隙の寸法が小さくなるように、前記第2部材及び前記物体の一方又は両方が移動される請求項63〜69のいずれか一項に記載の露光装置。
- 液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、
前記露光光が射出される射出面を有する光学部材と、
前記液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記液浸空間の前記液体の少なくとも一部を回収する回収部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記第1部材の下方において前記光学部材の下方で移動可能な物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を有し、前記物体上に液浸空間を形成する液浸部材と、を備え、
前記物体は、前記基板を含み、
前記液浸空間が形成された状態で、前記基板は、前記光学部材の光軸と実質的に垂直な面内において、第1経路を移動し、第2経路を移動した後、第3経路を移動し、
前記第1経路において、前記基板の移動は、前記面内における第2軸と実質的に平行な第2方向への移動を含み、
前記第2経路において、前記基板の移動は、前記面内において前記第2軸と直交する第3軸と実質的に平行な第3方向への移動を含み、
前記第3経路において、前記基板の移動は、前記第1方向の反対の第3方向への移動を含み、
前記第2部材は、前記基板が前記第2経路を移動する期間の少なくとも一部において、前記第3方向に移動し、前記基板が前記第3経路を移動する期間の少なくとも一部において、前記第2方向の反対の第4方向に移動し、
前記基板の前記第3経路の移動の少なくとも一部の期間において、前記第2部材の前記開口の周囲の下面と前記物体の上面との間隙の寸法が小さくなるように、前記第2部材及び前記物体の一方又は両方が移動される露光装置。 - 前記第2部材と前記物体との間の前記液体の界面が前記開口に近づくように移動するとき、前記間隙の寸法が小さくなる請求項71に記載の露光装置。
- 液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、
前記露光光が射出される射出面を有する光学部材と、
前記液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記液浸空間の前記液体の少なくとも一部を回収する回収部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記第1部材の下方において前記光学部材の下方で移動可能な物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を有し、前記物体上に液浸空間を形成する液浸部材と、を備え、
前記第2部材と前記物体との間の前記液体の界面が前記開口に近づくように移動するとき、前記供給部からの前記液体の供給量が多くなる露光装置。 - 液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、
前記露光光が射出される射出面を有する光学部材と、
前記液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記液浸空間の前記液体の少なくとも一部を回収する回収部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記第1部材の下方において前記光学部材の下方で移動可能な物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を有し、前記物体上に液浸空間を形成する液浸部材と、を備え、
前記第2部材と前記物体との間の前記液体の界面が前記開口に近づくように移動するとき、前記回収部からの前記液体の回収量が少なくなる露光装置。 - 液体を介して露光光で基板を露光する露光装置であって、
前記露光光が射出される射出面を有する光学部材と、
前記液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記液浸空間の前記液体の少なくとも一部を回収する回収部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記第1部材の下方において前記光学部材の下方で移動可能な物体が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を有し、前記物体上に液浸空間を形成する液浸部材と、を備え、
前記第2部材と前記物体との間の前記液体の界面が前記開口に近づくように移動するとき、前記第2部材の前記開口の周囲の下面と前記物体の上面との間隙の寸法が小さくなるように、前記第2部材及び前記物体の一方又は両方が移動される露光装置。 - 前記第2部材は、前記物体との相対移動が小さくなるように移動される請求項60〜75のいずれか一項に記載の露光装置。
- 前記第2部材は、前記第2部材と前記物体との相対移動が、前記第1部材と前記物体との相対移動よりも小さくなるように移動される請求項60〜76のいずれか一項に記載の露光装置。
- 前記物体は、前記基板を保持して移動する基板ステージを含む請求項60〜77のいずれか一項に記載の露光装置。
- 請求項60〜78のいずれか一項に記載の露光装置を用いて基板を露光することと、
露光された前記基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。 - 光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する露光方法であって、
液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口と、前記基板側に突出するように前記開口の周囲の少なくとも一部に配置される凸部と、を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、前記基板上に前記液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を移動することと、を含む露光方法。 - 光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する露光方法であって、
液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、前記開口を介して前記供給部から前記基板上に供給された液体の少なくとも一部を誘導する誘導部と、を備える液浸部材を用いて、前記基板上に前記液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を移動することと、を含む露光方法。 - 光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する露光方法であって、
液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、前記基板上に前記液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を移動することと、
前記第2部材の移動において、前記液体を第1供給量及び前記第1供給量とは異なる第2供給量で供給することと、を含む露光方法。 - 光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する露光方法であって、
液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記液浸空間の前記液体の少なくとも一部を回収する回収部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、前記基板上に前記液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を移動することと、
前記第2部材の移動において、前記液体を第1回収量及び前記第1回収量とは異なる第2回収量で回収することと、を含む露光方法。 - 光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する露光方法であって、
液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、前記基板上に前記液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を前記光学部材の光軸と垂直な面内において移動することと、
前記第2部材が前記面内において移動する期間の少なくとも一部において、前記第2部材の少なくとも一部を、前記光軸と実質的に平行な方向に移動することと、を含む露光方法。 - 光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する露光方法であって、
液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記液浸空間の前記液体の少なくとも一部を回収する回収部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、前記基板上に前記液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間が形成された状態で、前記基板を、前記光学部材の光軸と実質的に垂直な面内において、前記面内における第2軸と実質的に平行な第2方向への移動を含む第1経路を移動させることと、
前記第1経路を移動させた後、前記基板を、前記面内において前記第2軸と直交する第3軸と実質的に平行な第3方向への移動を含む第2経路を移動させることと、
前記第2経路を移動させた後、前記基板を、前記第1方向の反対の第3方向への移動を含む第3経路を移動させることと、
前記基板が前記第2経路を移動する期間の少なくとも一部において、前記第2部材を、前記第3方向に移動させることと、
前記基板が前記第3経路を移動する期間の少なくとも一部において、前記第2部材を、前記第2方向の反対の第4方向に移動させることと、
前記基板が前記第1経路を移動するときに前記液浸空間の液体を介して前記基板のショット領域に前記露光光を照射することと、
前記基板が前記第2経路を移動するときに前記露光光を照射しないことと、
前記基板の前記第3経路の移動の少なくとも一部の期間において、前記基板の前記第2経路の移動の期間における供給量よりも多い供給量で、前記供給部から前記液体を供給することと、を含む露光方法。 - 光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する露光方法であって、
液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記液浸空間の前記液体の少なくとも一部を回収する回収部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、前記基板上に前記液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間が形成された状態で、前記基板を、前記光学部材の光軸と実質的に垂直な面内において、前記面内における第2軸と実質的に平行な第2方向への移動を含む第1経路を移動させることと、
前記第1経路を移動させた後、前記基板を、前記面内において前記第2軸と直交する第3軸と実質的に平行な第3方向への移動を含む第2経路を移動させることと、
前記第2経路を移動させた後、前記基板を、前記第1方向の反対の第3方向への移動を含む第3経路を移動させることと、
前記基板が前記第2経路を移動する期間の少なくとも一部において、前記第2部材を、前記第3方向に移動させることと、
前記基板が前記第3経路を移動する期間の少なくとも一部において、前記第2部材を、前記第2方向の反対の第4方向に移動させることと、
前記基板が前記第1経路を移動するときに前記液浸空間の液体を介して前記基板のショット領域に前記露光光を照射することと、
前記基板が前記第2経路を移動するときに前記露光光を照射しないことと、
前記基板の前記第3経路の移動の少なくとも一部の期間において、前記基板の前記第2経路の移動の期間における回収量よりも少ない回収量で、前記回収部から前記液体を回収することと、を含む露光方法。 - 光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する露光方法であって、
液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記液浸空間の前記液体の少なくとも一部を回収する回収部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、前記基板上に前記液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間が形成された状態で、前記基板を、前記光学部材の光軸と実質的に垂直な面内において、前記面内における第2軸と実質的に平行な第2方向への移動を含む第1経路を移動させることと、
前記第1経路を移動させた後、前記基板を、前記面内において前記第2軸と直交する第3軸と実質的に平行な第3方向への移動を含む第2経路を移動させることと、
前記第2経路を移動させた後、前記基板を、前記第1方向の反対の第3方向への移動を含む第3経路を移動させることと、
前記基板が前記第2経路を移動する期間の少なくとも一部において、前記第2部材を、前記第3方向に移動させることと、
前記基板が前記第3経路を移動する期間の少なくとも一部において、前記第2部材を、前記第2方向の反対の第4方向に移動させることと、
前記基板が前記第1経路を移動するときに前記液浸空間の液体を介して前記基板のショット領域に前記露光光を照射することと、
前記基板が前記第2経路を移動するときに前記露光光を照射しないことと、
前記基板の前記第3経路の移動の少なくとも一部の期間において、前記第2部材の前記開口の周囲の下面と前記基板の上面との間隙の寸法が小さくなるように、前記第2部材及び前記基板の一方又は両方を移動することと、を含む露光方法。 - 光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する露光方法であって、
液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記液浸空間の前記液体の少なくとも一部を回収する回収部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、前記基板上に前記液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を前記光学部材の光軸と垂直な面内において移動することと、
前記第2部材と前記基板との間の前記液体の界面が前記開口に近づくように移動するとき、前記供給部からの前記液体の供給量を多くすることと、を含む露光方法。 - 光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する露光方法であって、
液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記液浸空間の前記液体の少なくとも一部を回収する回収部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、前記基板上に前記液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を前記光学部材の光軸と垂直な面内において移動することと、
前記第2部材と前記基板との間の前記液体の界面が前記開口に近づくように移動するとき、前記回収部からの前記液体の回収量を少なくすることと、を含む露光方法。 - 光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する露光方法であって、
液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記液浸空間の前記液体の少なくとも一部を回収する回収部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、前記基板上に前記液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を前記光学部材の光軸と垂直な面内において移動することと、
前記第2部材と前記基板との間の前記液体の界面が前記開口に近づくように移動するとき、前記第2部材の前記開口の周囲の下面と前記基板の上面との間隙の寸法が小さくなるように、前記第2部材及び前記基板の一方又は両方を移動することと、を含む露光方法。 - 請求項80〜90のいずれか一項に記載の露光方法を用いて基板を露光することと、
露光された前記基板を現像することと、を含むデバイス製造方法。 - コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、
液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口と、前記基板側に突出するように前記開口の周囲の少なくとも一部に配置される凸部と、を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、前記基板上に前記液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を移動することと、を実行させるプログラム。 - コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、
液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、前記開口を介して前記供給部から前記基板上に供給された液体の少なくとも一部を誘導する誘導部と、を備える液浸部材を用いて、前記基板上に前記液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を移動することと、を実行させるプログラム。 - コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、
液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、前記基板上に前記液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を移動することと、
前記第2部材の移動において、前記液体を第1供給量及び前記第1供給量とは異なる第2供給量で供給することと、を実行させるプログラム。 - コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、
液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記液浸空間の前記液体の少なくとも一部を回収する回収部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、前記基板上に前記液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を移動することと、
前記第2部材の移動において、前記液体を第1回収量及び前記第1回収量とは異なる第2回収量で回収することと、を実行させるプログラム。 - コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、
液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、前記基板上に前記液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を前記光学部材の光軸と垂直な面内において移動することと、
前記第2部材が前記面内において移動する期間の少なくとも一部において、前記第2部材の少なくとも一部を、前記光軸と実質的に平行な方向に移動することと、を実行させるプログラム。 - コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、
液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記液浸空間の前記液体の少なくとも一部を回収する回収部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、前記基板上に前記液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間が形成された状態で、前記基板を、前記光学部材の光軸と実質的に垂直な面内において、前記面内における第2軸と実質的に平行な第2方向への移動を含む第1経路を移動させることと、
前記第1経路を移動させた後、前記基板を、前記面内において前記第2軸と直交する第3軸と実質的に平行な第3方向への移動を含む第2経路を移動させることと、
前記第2経路を移動させた後、前記基板を、前記第1方向の反対の第3方向への移動を含む第3経路を移動させることと、
前記基板が前記第2経路を移動する期間の少なくとも一部において、前記第2部材を、前記第3方向に移動させることと、
前記基板が前記第3経路を移動する期間の少なくとも一部において、前記第2部材を、前記第2方向の反対の第4方向に移動させることと、
前記基板が前記第1経路を移動するときに前記液浸空間の液体を介して前記基板のショット領域に前記露光光を照射することと、
前記基板が前記第2経路を移動するときに前記露光光を照射しないことと、
前記基板の前記第3経路の移動の少なくとも一部の期間において、前記基板の前記第2経路の移動の期間における供給量よりも多い供給量で、前記供給部から前記液体を供給することと、を実行させるプログラム。 - コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、
液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記液浸空間の前記液体の少なくとも一部を回収する回収部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、前記基板上に前記液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間が形成された状態で、前記基板を、前記光学部材の光軸と実質的に垂直な面内において、前記面内における第2軸と実質的に平行な第2方向への移動を含む第1経路を移動させることと、
前記第1経路を移動させた後、前記基板を、前記面内において前記第2軸と直交する第3軸と実質的に平行な第3方向への移動を含む第2経路を移動させることと、
前記第2経路を移動させた後、前記基板を、前記第1方向の反対の第3方向への移動を含む第3経路を移動させることと、
前記基板が前記第2経路を移動する期間の少なくとも一部において、前記第2部材を、前記第3方向に移動させることと、
前記基板が前記第3経路を移動する期間の少なくとも一部において、前記第2部材を、前記第2方向の反対の第4方向に移動させることと、
前記基板が前記第1経路を移動するときに前記液浸空間の液体を介して前記基板のショット領域に前記露光光を照射することと、
前記基板が前記第2経路を移動するときに前記露光光を照射しないことと、
前記基板の前記第3経路の移動の少なくとも一部の期間において、前記基板の前記第2経路の移動の期間における回収量よりも少ない回収量で、前記回収部から前記液体を回収することと、を実行させるプログラム。 - コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、
液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記液浸空間の前記液体の少なくとも一部を回収する回収部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、前記基板上に前記液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間が形成された状態で、前記基板を、前記光学部材の光軸と実質的に垂直な面内において、前記面内における第2軸と実質的に平行な第2方向への移動を含む第1経路を移動させることと、
前記第1経路を移動させた後、前記基板を、前記面内において前記第2軸と直交する第3軸と実質的に平行な第3方向への移動を含む第2経路を移動させることと、
前記第2経路を移動させた後、前記基板を、前記第1方向の反対の第3方向への移動を含む第3経路を移動させることと、
前記基板が前記第2経路を移動する期間の少なくとも一部において、前記第2部材を、前記第3方向に移動させることと、
前記基板が前記第3経路を移動する期間の少なくとも一部において、前記第2部材を、前記第2方向の反対の第4方向に移動させることと、
前記基板が前記第1経路を移動するときに前記液浸空間の液体を介して前記基板のショット領域に前記露光光を照射することと、
前記基板が前記第2経路を移動するときに前記露光光を照射しないことと、
前記基板の前記第3経路の移動の少なくとも一部の期間において、前記第2部材の前記開口の周囲の下面と前記基板の上面との間隙の寸法が小さくなるように、前記第2部材及び前記基板の一方又は両方を移動することと、を実行させるプログラム。 - コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、
液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記液浸空間の前記液体の少なくとも一部を回収する回収部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、前記基板上に前記液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を前記光学部材の光軸と垂直な面内において移動することと、
前記第2部材と前記基板との間の前記液体の界面が前記開口に近づくように移動するとき、前記供給部からの前記液体の供給量を多くすることと、を実行させるプログラム。 - コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、
液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記液浸空間の前記液体の少なくとも一部を回収する回収部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、前記基板上に前記液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を前記光学部材の光軸と垂直な面内において移動することと、
前記第2部材と前記基板との間の前記液体の界面が前記開口に近づくように移動するとき、前記回収部からの前記液体の回収量を少なくすることと、を実行させるプログラム。 - コンピュータに、光学部材の射出面と基板との間の液体を介して露光光で前記基板を露光する液浸露光装置の制御を実行させるプログラムであって、
液浸空間を形成するための液体を供給する供給部と、前記液浸空間の前記液体の少なくとも一部を回収する回収部と、前記光学部材の周囲の少なくとも一部に配置される第1部材と、前記光学部材の下方で移動可能な前記基板が対向可能に配置され、前記第1部材に対して可動であり、前記露光光が通過可能な開口を有する第2部材と、を備える液浸部材を用いて、前記基板上に前記液体の液浸空間を形成することと、
前記液浸空間の前記液体を介して前記射出面から射出される前記露光光で前記基板を露光することと、
前記基板の露光の少なくとも一部において、前記第1部材に対して前記第2部材を前記光学部材の光軸と垂直な面内において移動することと、
前記第2部材と前記基板との間の前記基板の界面が前記開口に近づくように移動するとき、前記第2部材の前記開口の周囲の下面と前記基板の上面との間隙の寸法が小さくなるように、前記第2部材及び前記基板の一方又は両方を移動することと、を実行させるプログラム。 - 請求項92〜102のいずれか一項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
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JP2012276264A JP2014120691A (ja) | 2012-12-18 | 2012-12-18 | 液浸部材、露光装置、露光方法、デバイス製造方法、プログラム、及び記録媒体 |
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JP2012276264A JP2014120691A (ja) | 2012-12-18 | 2012-12-18 | 液浸部材、露光装置、露光方法、デバイス製造方法、プログラム、及び記録媒体 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10222707B2 (en) | 2011-12-07 | 2019-03-05 | Asml Netherlands B.V. | Lithographic apparatus and a device manufacturing method |
US11156921B2 (en) | 2017-12-15 | 2021-10-26 | Asml Netherlands B.V. | Fluid handling structure, lithographic apparatus, and method of using a fluid handling structure |
-
2012
- 2012-12-18 JP JP2012276264A patent/JP2014120691A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10222707B2 (en) | 2011-12-07 | 2019-03-05 | Asml Netherlands B.V. | Lithographic apparatus and a device manufacturing method |
US11156921B2 (en) | 2017-12-15 | 2021-10-26 | Asml Netherlands B.V. | Fluid handling structure, lithographic apparatus, and method of using a fluid handling structure |
US11809086B2 (en) | 2017-12-15 | 2023-11-07 | Asml Netherlands B.V. | Fluid handling structure, a lithographic apparatus, a method of using a fluid handling structure and a method of using a lithographic apparatus |
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