JP2014009860A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】野菜の低温障害を防止しつつ減酸素保存ができる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】冷蔵室14と、冷蔵室14内部に設けられ、冷蔵室14より庫内温度が低く設定されているチルド室44と、野菜室16と、野菜室16に設けられた減酸素室100と、減酸素室100の酸素を減少させる高分子電解質膜型の減酸素装置102とを有する。
【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、冷蔵庫に関するものである。
従来より、CA(Controlled Atmosphere)貯蔵方法には、食品業界で多く用いられているガス置換方法、減圧することで酸素を低減する真空方法、高分子電解質膜を用いてCA貯蔵室の酸素を減少させる高分子電解質方法、酸素吸着剤を用いる吸着方法などがある。
ガス置換方法は、窒素や炭酸ガスに代表されるガスを空気に置き換えて貯蔵するもので、食品や野菜の流通過程での鮮度維持のために広く用いられている。
真空方法は、食品の酸化を防ぐために酸素を減らす方法として減圧する方法であり、性能が真空度と相関するため貯蔵容器の強度や真空ポンプの能力が必要であり、比較的大きな装置となる。
酸素吸着剤を用いた方法もガス置換方法と同様に菓子類などの流通過程で広く用いられているが、吸着剤が吸着破過すると効果が無くなり寿命が短い。
高分子電解質膜方法は、アノード層で水を電気分解して水素イオンを作り、その水素イオンが高分子電解質膜内を移動してカソード層に到達し、貯蔵容器内の酸素と反応して水を生成することで、酸素を消費する。そのため、圧力変化が少なく貯蔵容器の強度が余り必要ないというメリットがある。
特開2004−218924号公報 特開平9−287869号公報 特開平6−184237号公報
しかし、このCA貯蔵室に肉や赤身の魚を収納するとメト化の影響によって赤褐色に変色し、見た目の鮮度が低下する。一方、野菜などは減酸素することで呼吸を抑制できるためCA貯蔵の効果が出易い。ところが野菜に関しては、低い温度では低温障害を起こすという問題点がある。
そこで、本発明の実施形態は上記問題点に鑑み、野菜の低温障害を防止しつつ減酸素保存ができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
本実施形態は、第1の貯蔵室である冷蔵室と、前記冷蔵室内部に設けられ、前記冷蔵室より庫内温度が低く設定されている低温室と、前記低温室より高い庫内温度に設定された第2の貯蔵室と、前記第2の貯蔵室内部に設けられた減酸素室と、前記減酸素室の酸素を減少させ、かつ、前記減酸素室への水の浸入を抑制する減酸素装置と、を有する冷蔵庫である。
実施形態1の冷蔵庫の縦断面図である。 減酸素装置の拡大縦断面図である。 冷蔵室下部と野菜室の縦断面図であって、野菜室の扉を閉めた状態である。 同じく野菜室の扉を引き出した状態である。 同じく野菜室の扉及び減酸素容器を引き出した状態である。 冷蔵庫の冷凍サイクルである。 冷蔵庫のブロック図である。 実施形態2の冷蔵庫における減酸素装置の拡大縦断面図である。
発明の実施の形態
以下、一実施形態の冷蔵庫10について図面に基づいて説明する。
実施形態1
以下、実施形態1の冷蔵庫10について図1〜図5に基づいて説明する。本実施形態の冷蔵庫10は減酸素室100を有し、減酸素室100は減酸素装置102を有している。
(1)冷蔵庫10の構造
冷蔵庫10の構造について図1に基づいて説明する。図1は、冷蔵庫10の全体の縦断面図である。
冷蔵庫10のキャビネット12は断熱箱体であって、内箱と外箱とより形成され、その間に断熱材が充填されている。このキャビネット12内部は、上から順番に冷蔵室14、野菜室16、小型冷凍室18及び冷凍室20を有し、小型冷凍室18の横には不図示の製氷室が設けられている。野菜室16と小型冷凍室18及び製氷室の間には断熱仕切体36が設けられている。冷蔵室14と野菜室16とは水平な仕切体38によって仕切られている。冷蔵室14の前面には、観音開き式の扉扉14aが設けられ、野菜室16、小型冷凍室18、冷凍室20及び製氷室にはそれぞれ引出し式の扉16a,18a,20aが設けられている。
キャビネット12の背面底部には、機械室22が設けられ、冷凍サイクルを構成する圧縮機24などが載置されている。この機械室22背面上部には、制御板26が設けられている。
冷蔵室14の背面下部から野菜室16の背面において、冷蔵用蒸発器(以下、「Rエバ」という)が設けられ、その下方には冷蔵用送風機(以下、「Rファン」という)が設けられている。小型冷凍室18の背面から冷凍室20の背面にかけて冷凍用蒸発器(以下、「Fエバ」という)が設けられ、その上方には冷凍用送風機(以下、「Fファン」という)が設けられている。Rエバ28で冷却された冷気は、Rファン30によって冷蔵室14及び野菜室16に送風される。Fエバ32で冷却された冷気は、Fファン34によって小型冷凍室18、製氷室、冷凍室20に送風される。
冷蔵室14の背面には、冷蔵室14の庫内温度を検出する冷蔵室用センサ(以下、「Rセンサ」という)が設けられ、冷凍室20の背面には、冷凍室20の庫内温度を検出する冷凍用センサ(以下、「Fセンサ」という)35が設けられている。
(2)冷蔵室14と野菜室16の構造
次に、冷蔵室14と野菜室16の構造について説明する。
冷蔵室14には、複数の棚40が設けられ、下部には引出し式のチルド容器42を有するチルド室44が設けられている。このチルド室44は低温室であって、肉や魚を収納する。冷蔵室14の扉14aの背面には複数のドアポケット46が設けられている。
野菜室16には、引出し式の野菜容器48が設けられ、野菜室16の扉16aの背面から後方に突出した左右一対の移動レール50,50に支持され、左右一対の移動レール50,50は、野菜室16の右内壁と左内壁にそれぞれ設けられた固定レール52,52上を水平方向に移動する。
野菜室16の天井部に当たる仕切体38の後部には、減酸素室100が設けられている。この減酸素室100の後部には、減酸素装置102が設けられている。この減酸素室100と減酸素装置102については後から詳しく説明する。
(3)減酸素室100と減酸素装置102の構造
減酸素室100は、仕切体36に吊り下げられた状態の容器収納部104、この容器収納部104から前方に引出し可能な減酸素容器106、減酸素装置100を有する。
容器収納部104の天井面は仕切体36によって構成され、前面は開口し、背面、両側面、底面を有してる。
減酸素容器106は、開口した容器収納部104の前面から引出し可能であり、減酸素容器106の前面が扉108を兼ねている。この扉108の背面の四周には、額縁状のガスケット110が設けられ、減酸素容器106を容器収納部104に収納したときに減酸素室100を密閉状態にする。
容器収納部104の背面には、通気孔112が開口し、この通気孔112の位置に高分子電解質膜型の減酸素装置102が取り付けられている。減酸素装置102の構造について図2に基づいて説明する。
高分子電解質膜型の減酸素装置102は、箱型のケース114の内部に、高分子電解質膜(以下、単に「電解質膜」という)116が縦方向に設けられ、ケース114内部を前部と後部に仕切っている。電解質膜116の後部にはアノード層118が設けられ、電解質膜116の前部にはカソード層120が設けられている。カソード層120は、カーボン触媒とカーボンペーパーを積層したものである。また、アノード層118とカソード層120には白金の触媒がそれぞれ担持されている。電解質膜116、アノード層118及びカソード層120がホットプレスなどを用いて一体に接合されている。アノード層118の後方には、集電体122が設けられている。カソード層120の前方にも集電体124が設けられている。両集電体122,124は、表面に白金メッキを行なったメッシュ状のチタン膜であり、集電体122はアノード層118にプラス通電を行い、集電体124はカソード層120にマイナス通電を行う。
集電体122の後方には、撥水層126を介して水タンク128が設けられている。また、集電体124の前方には撥水層130が設けられ、ケース114の前面に開口した開口部に通じている。この開口部132は、通気孔112に通じている。給水部である水タンク128には、ポンプ134によって水が供給される。ポンプ134は、Rエバ28から発生した除霜水を供給するものであり、Rエバ28の下部に設けられた水受け部54からホース56を介して水を水タンク128に供給する。
水調整部である撥水層126,130としては、高分子フィルムを用いる。多くの高分子フィルムは撥水性であるが、水蒸気を透過させる必要があるため、材料によって厚さの調整が必要であり、水を透過せずに水蒸気を透過させる性質としてはPTFEフィルムや撥水性の樹脂を用いた不織布などが好ましい。
また、減酸素装置102のケース114は、断熱性を必要とするため断熱材により形成されている。この理由は、減酸素装置102による電気分解反応により熱が発生するため、発熱を野菜室16内に逃がさないようにするためである。
COセンサ136が、容器収納部104の背面に設けられている。このCOセンサ136は、減酸素室100に野菜などの食品58が収納され、その野菜が呼吸を行なってCOを排出すると、その排出したCOを検出して信号を出力する。これにより、減酸素室100内部に食品58が収納されたことを検出できる。
(4)冷凍サイクルの構造
次に、冷凍サイクルの構造について、図6に基づいて説明する。
冷凍サイクルは、圧縮機24の吐出側から順番に凝縮器60、三方弁62が接続されている。三方弁62の一方の出口には冷蔵用キャピラリーチューブ64とRエバ28が接続されている。三方弁62の他方の出口には冷凍用キャピラリーチューブ66とFエバ32が接続されている。その後に冷媒流路は一つになりサクションパイプ68を経て圧縮機24の吸入側に至る。冷媒は圧縮機24で圧縮されて、高温高圧の気体状の冷媒に変化し、凝縮器60で放熱しながら液体状となる。液体状の冷媒は、三方弁62によって冷蔵用キャピラリーチューブ64又は冷凍用キャピラリーチューブ66に送られ、ここで気化し易いように減圧され、その後にRエバ28又はFエバ32で気化し、周囲から熱を奪うことにより冷気が発生する。
(5)冷蔵庫10の電気的構成
次に、冷蔵庫10の電気的構成について、図7のブロック図に基づいて説明する。
制御板26には、マイクロコンピュータよりなる制御部70が設けられている。この制御部70には、圧縮機24、三方弁62、Rファン30、Fファン34、減酸素装置102、ポンプ103、Rセンサ31、Fセンサ35及びCOセンサが接続されている。
この制御部70は、圧縮機24のインバータモータと三方弁62を用いて上記で説明した冷凍サイクルを制御し、冷蔵室14を2℃〜4℃、野菜室を5℃〜7℃及びチルド室44を0℃〜1℃に制御し、小型冷凍室18、製氷室、冷凍室20を−20℃〜−25℃に制御する。
(6)減酸素装置102の動作状態
減酸素装置102の動作状態について図2〜図5に基づいて説明する。
まず、図3に示すように、野菜室16を冷却する場合には、野菜室16の扉16aが閉じられ、減酸素室100に関しては、減酸素容器106が容器収納部104に収納されている。減酸素容器106が容器収納部104に収納されていると、ガスケット110によって減酸素室100内部は密閉空間となる。減酸素装置102の水タンク128には、ポンプ134によってRエバ28で発生した除霜水が供給されている。
この状態で、減酸素室100に食品58を収納すると、食品58が呼吸を行なってCOを排出する。すると、COセンサ136がそのCOを検出し、制御部70が、集電体122,124に対し通電を開始するか、又は、通電している電流値を大きくする。さらに、この減酸素室100の庫内温度が、チルド室44の庫内温度1℃より高くなっている。すなわち、減酸素室100は、野菜室16内部に設けられているため、野菜室16の庫内温度と同じになり、例えば5℃〜7℃になる。これにより収納した野菜などの食品58は、庫内温度が低過ぎることによる低温障害を防止できる。
制御部70が集電体122,124に通電を行なうと、減酸素が行われ、減酸素室100がCA貯蔵室となる。アノード層118とカソード層120では次のような反応が行なわれる。

アノード層・・・2HO→O+H+4e

カソード層・・・O+H+4e→2H

この反応式を説明すると、水タンク128から撥水層126を通過した水蒸気をアノード層118で電気分解して水素イオンを作り、その水素イオンが電解質膜116内を移動してカソード層120に到達し、減酸素室100内部の酸素と反応して水を生成し、酸素を消費する。これにより、減酸素容器106内部において減酸素が行われ、食品58をCA貯蔵できる。
ここで、撥水層126は、水タンク128からアノード層118に移動する水の移動量を抑制して移動させず、気体状の水蒸気のみ透過させる。これにより、アノード層118への液体の水の浸入を防ぎ、フラッディング現象を防止できる。
また、カソード層120の前方にも撥水層130を設けることにより、減酸素室100を減酸素した場合にカソード層120に水が発生するが、この水は化学反応によって作られた純水である。この生成された水はカソード層120に溜まり、アノード層118よりも水が多くなるので、この水は電解質膜116を通ってアノード層118へ戻る現象が起こる。そのため、純水をアノード層118側へ供給でき、給水タンク128への供給量を減少させることができる。
なお、制御部70は、減酸素装置102による酸素濃度を下げる場合に10%以下にしないように制御している。これは、野菜などの食品58の保存には10%の酸素濃度でも充分な効果があり、10%以下にするには大きな電力消費が必要であり、また、減酸素された空気をユーザが万が一呼吸してしまった場合に人体への影響が好ましくないからである。
次に、図4に示すように、野菜室16の扉16aを前方に引き出すと、野菜容器48も前方に移動する。しかし、減酸素室100の減酸素容器106は、容器収納部104に収納された状態であるため、減酸素状態を維持する。
次に、図5に示すように、減酸素室100の減酸素容器106を前方に引き出すと、減酸素状態が解除され、減酸素容器106に収納されている食品58を取り出すことができる。
(7)効果
本実施形態によれば、減酸素室100の庫内温度が、チルド室44の庫内温度以上になるように、減酸素室100は野菜室16内部に設けられている。そのため、その庫内温度は5℃〜7℃になり、減酸素室100に収納された野菜などの食品58が低温障害をを起こすことがない。一方、チルド室44は、通常1℃程度に庫内温度が制御され、肉や魚を冷凍せずに長期保存できる。
また、減酸素室100に食品58を収納すると、食品58が呼吸を行なってCOを排出ので、COセンサ136がそのCOを検出し、制御部70が、集電体122,124に対し通電を開始するか、又は、通電している電流値を大きくする。これにより食品58を収納するまでは節電できる。
また、撥水層126を設けることにより、水タンク128からアノード層118への水の浸入を防ぎ、水蒸気のみ透過させることができるため、フラッディング現象を防止できる。
また、撥水層126として高分子フィルムを用いているため、供給する水にミネラルなどの不純物が有ったとしても遮断し、電解質膜116を劣化させる現象も防止できる。さらに、高分子フィルムであると、撥水性能に劣化が無く長寿命を得ることができる。
また、撥水層130を設けることにより、カソード層120で発生した水がアノード層118に流れることにより、純水をアノード層118へ供給することができ、水タンク128からの供給量を減少させることができる。さらに、カソード層120で発生した水が減酸素室100内に戻ることがないため、減酸素室100内部で冷却されて結露して、食品58の腐食を促進することを防止できる。
また、Rエバ28から発生した除霜水を用いているため、ユーザが一定の周期で水タンク128に水を入れることが不要であり、ユーザが水を入れ忘れたりして、減酸素装置102の劣化を促進させることがない。すなわち、減酸素装置102の劣化を考えると、供給する液体は純水に近い方が良く、どの家庭でも入手できる水道水では塩素やミネラルが劣化を促進させる。これに対し、除霜水は水蒸気が冷却されてできた水であり、Rエバ28上で若干の金属成分の溶解があるものの、水道水に比べて不純物がかなり低減されているので、減酸素装置102の劣化を防止できる。また、除霜水を減酸素装置102に供給することで、機械室22に設けられている蒸発皿に導かれて熱で水蒸気になり、放出される量を低減できる。
また、減酸素室100が野菜室16内部に固定され、この固定された減酸素室100の背面に減酸素装置102が固定されている。そのため、野菜室16の扉16aが開いても減酸素室100は固定されたままである。そして、減酸素保存された食品58を取り出すときには扉108を開放することによって減酸素容器106内の食品58を取り出すことができる。このような構造にすることによって、減酸素装置102の集電体122,124に接続する電気配線、ホース56を移動させる必要がなく、また、減酸素装置102と減酸素室100の気密シール構造を簡素化でき、設計の自由度が増す。
実施形態2
次に、実施形態2の冷蔵庫10について図8に基づいて説明する。
本実施形態と実施形態1の異なる点は、減酸素装置102の構造と、減酸素室100の構造にある。
すなわち、第1の異なる点は、本実施形態の減酸素装置102には、カソード層120の外側に撥水層130を設けられていない。このように撥水層130を設けないことにより、酸素のカソード層120に送られる酸素の供給量が増加する。しかし、この撥水層130が無くなることにより、上記で説明したようにカソード層120で発生した水が減酸素室100に戻り減酸素室100の壁などに結露すると、収納した食品58に腐食を起こす恐れがある。
そこで、第2の異なる点としては、図8に示すように、減酸素室100の底面に液溜め部138を設け、減酸素装置102のカソード層120で発生した水を溜める。これによって、結露によって食品58に悪影響を及ぼすことがない。
変更例
(1)変更例1
上記実施形態の変更例1について説明する。
本変更例では、ポンプ134から水タンク128へ接続するホース56の途中にイオン交換樹脂を設置する。上記したようにアノード層118に供給する水は純水であることが好ましく、水タンク128に供給する水をイオン交換樹脂を用いることにより除霜水の水質による影響を取り除くことが可能であり、減酸素装置102の劣化を防ぐことができる。
(2)変更例2
上記実施形態の変更例2について説明する。
上記実施形態では、減酸素室100は完全な密閉空間であったが、本変更例では、容器収納部104に微小な孔、又は、隙間よりなる空気孔を設ける。
減酸素装置102の動作によって減酸素室100内の圧力変化は起こらないが、野菜室16の庫内温度ではカソード層120で生成した水が液体となってしまうため、減酸素室100内が減圧されてしまう。この減圧に耐えるため容器収納部104にリブなどの補強手段が必要になるが、空気孔を設けることによって、空気孔から空気が減酸素室100内部に入り減圧を防止できる。
なお、流入する空気中の酸素は空気中の21%にすぎないため、減酸素速度が20%低下するだけで、補強するよりも設計が簡単になる。特に、冷蔵庫10の場合、リブなどによる補強は食品収納空間の有効容積が減少するため、リブなどを設けないメリットが大きい。
(3)変更例3
上記実施形態の変更例3について説明する。
上記実施形態では、撥水層126,130として高分子フィルムを用いた。しかし、これに代えてアノード層118及びカソード層120に撥水性の表面処理を施して撥水層を設けてもよい。
(4)変更例4
上記実施形態の変更例4について説明する。
上記実施形態では、アノード層118に水蒸気を供給する給水部として水タンク128を設けたが、これに代えて、例えば吸水性のある布帛や不織布を撥水層126を接触させ、この布帛や不織布から蒸発する水蒸気をアノード層118に供給してもよい。
また、水タンク128内部にスポンジを充填し、このスポンジが撥水層126に接触するように配してもよい。この場合においても、スポンジによって吸水されている水を、撥水層126を介してアノード層118に供給できる。なお、スポンジに限らず吸水材であれば用いることができる。
(5)変更例5
上記実施形態の変更例5について説明する。
上記実施形態では、減酸素室100に野菜などの食品58が収納されたことを検出するためにCOセンサ136を設けた。しかし、これに限らず例えば、食品58を赤外線で検出する赤外線センサを設けたり、減酸素室100の開口した前面縁部にドアセンサを設け、減酸素容器106が引き出された後再び閉じられたときをドアセンサで検出して、食品58が収納されたと判断できる構造であってもよい。
(6)その他
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10・・・冷蔵庫、14・・・冷蔵室、16・・・野菜室、28・・・Rエバ、44・・・チルド室、48・・・野菜容器、100・・・減酸素室、102・・・減酸素装置、104・・・容器収納部、106・・・減酸素容器、108・・・扉、116・・・電解質膜、118・・・アノード層、120・・・カソード層、122・・・集電体、124・・・集電体、126・・・撥水層、128・・・水タンク、130・・・撥水層、44・・・チルド室、70・・・制御部、136・・・COセンサ、138・・・液溜め部

Claims (6)

  1. 第1の貯蔵室である冷蔵室と、
    前記冷蔵室内部に設けられ、前記冷蔵室より庫内温度が低く設定されている低温室と、
    前記低温室より高い庫内温度に設定された第2の貯蔵室と、
    前記第2の貯蔵室内部に設けられた減酸素室と、
    前記減酸素室の酸素を減少させ、かつ、前記減酸素室への水の浸入を抑制する減酸素装置と、
    を有する冷蔵庫。
  2. 前記減酸素装置は、
    高分子電解質膜と、
    前記高分子電解質膜の一方の側に設けられたアノード層と、
    前記高分子電解質膜の他方の側に設けられ、前記減酸素室へ通じるカソード層と、
    前記アノード層に通電するプラス側の集電体と、
    前記カソード層に通電するマイナス側の集電体と、
    前記アノード層側に設けられた給水部と、
    を有する請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記減酸素室の減酸素容器に食品が貯蔵されたことを検出する貯蔵検出手段と、
    前記貯蔵検出手段が前記食品の貯蔵を検出したときに、前記両集電体へ通電を開始、又は、通電する電流値を上げる制御手段と、
    を有する請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記減酸素室に、減酸素装置から発生した水の液溜め部を有する、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記低温室の庫内温度が0℃〜1℃である、
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記第2の貯蔵室が野菜室であり、その庫内温度が5℃〜7℃である、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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