JP2014009532A - タイルパネル - Google Patents

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Abstract

【課題】酸性ガス含有大気中等の劣悪な環境中でも基板からのタイルの剥落の生じ難いタイルパネルの提供。
【解決手段】複数のタイル1、1…を配したセメントボード2と、上下のタイル1、1…の目地中に配する、直上のタイル1、1…の下縁を係止する下縁係止片3a、直下のタイル1、1…の上縁を係止する上縁係止片3b、その間の取付片3cを備えた中間係止金具3と、取付片3cをセメントボード2に固定するリベット部材4と、最上部又は最下部の複数のタイル1、1…の上縁又は下縁を係止する上下縁係止片5a、セメントボード2の上部小口2a又は下部小口2bを被覆係止する被覆係止片5b、上下縁係止片5a及び被覆係止片5bの間から垂下又は直立し、最上部又は最下部のタイル1、1…とセメントボード2との間に挿入する係止舌片5c、5c…を備えた上下部係止金具5とからなる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数のタイルを基材の前面に配列・固定してなる、トンネルの壁面に設置するためのタイルパネルに関する。
トンネルの壁面に設置するためのタイルパネルに関してはいくつかの提案例がある。
特許文献1は、その一例であり、トンネル内装用タイルパネルに関する。これは、多孔質軽量型基材の表面にタイルが接着されて構成されるトンネル内装用タイルパネルにおいて、前記多孔質軽量型基材の裏面上及び小口面上に、造膜タイプのアクリルウレタンシーラーを塗布し硬化させてなる、膜厚が10μm以上45μm以下のシーラー層を有するトンネル内装用タイルパネルである。
特許文献1のトンネル内装用タイルパネルによれば、基材の表面がタイルで覆われ、裏面及び小口面が造膜タイプのアクリルウレタンシーラーで被覆されているため、該基材への水分・湿分の吸放水・吸放湿が防止され、該基材の膨張収縮に起因した反りの発生が抑制されるとされる。しかし、該基材の表面のタイルは接着されているものであり、これをトンネルの壁面に取り付けた場合は、トンネル内の劣悪な環境、例えば、温度の変化、周囲の湿潤及び自動車の排気ガス等により、接着剤が劣化し、該タイルが剥落する恐れが生じる。トンネル内でのタイルの剥落は重大な交通事故を引き起こす可能性があり、極力回避すべきものである。前記シーラーにより基材の反りが減少することにより、その反りがある場合よりは、剥落のおそれは低下するかも知れないが、その程度では、タイルの剥落の回避のためには全く不十分である。
特許文献2は、曲面用タイルパネルに関する。この曲面用タイルパネルは、フレキシブル基板に、該フレキシブル基板に面する裏面側の少なくとも一辺部で、躯体曲面と直交する側の辺に厚さを減少させた断面欠損部を有する複数のタイルを貼り付けてなるものである
特許文献2の曲面用タイルパネルによれば、トンネルの壁面にこれを取り付ける場合に、基板に貼り付けたタイルの該当する一部に欠損部が形成してあるため、その壁面の曲率に合わせて屈曲することが容易であり、その面では好都合である。しかし、基板へのタイルの取り付けは貼り付けによって行うものであり、実施例によって確認すると、より具体的には、接着剤を介して貼り付けるとあり、タイルは基板に接着剤によって接着接合するものである。しかも前記欠損部を形成したため、タイルの基板への接着面積も小さくなっている。前記のように、トンネル内は、湿度変化も大きく、大気中には自動車の排気ガスに起因する酸性ガスも多く含まれている。それ故、接着剤は短期間で容易に劣化し、タイルの剥落のおそれを発生させる。
特許文献3は、タイルパネルに関し、可撓性を有する平板状の基板の片面上に、タイルを縦横に複数個ずつ並べて固定してなるタイルパネルであって、前記タイルパネルの複数箇所に、隣接して並ぶタイルの隣接しあう各々のコーナー部を切り欠いてなる切欠部を設けることによって、前記コーナー部にタイルパネル取付用の基板露出部を形成したものである。
特許文献3のタイルパネルによれば、可撓性の基板を採用したため、トンネルの湾曲した壁面に対応させて取り付けることが可能であり、隣接する四個のタイルのコーナー部を切り欠いた切欠部の内側、すなわち、基板露出部にアンカー等の取付具を打設することができるので、これがタイルより前方に突出するのを極力抑えることができる。しかし特許文献3のタイルパネルは、可撓性の基板へのタイルの取り付けに関しては、特別に工夫は見られず、接着剤で取り付ける実施形態が示されているのみである。劣悪な環境であるトンネル内では、このような接着剤は酸性ガス等により比較的短期間に容易に劣化し、該接着剤を介して基板に取り付けたタイルは剥落を生じる虞がある。
特許文献4は、タイル貼りボードの製造方法に関するものであり、これは、縦横に配置したタイルの一側表面上に、接着剤を用いて、多孔質素材からなる基板、又は、貫通孔を有する基板を接着し、該接着剤を硬化することによるタイル貼りボードの製造方法である。またはこれに代えて、剥離紙に複数のタイルの一側表面を接着し、同タイルの他側表面上に、接着剤を用いて、多孔質素材からなる基板、又は、貫通孔を有する基板を接着し、接着剤の硬化後、剥離紙を複数のタイルから剥離することによるタイル貼りボードの製造方法である。以上において、基板として、石綿板、ケイカル板、石膏ボード、モルタル板、繊維入りセメント板、セラミック板、金属板、合成樹脂板を用い、接着剤として、ポリマーセメントを用いたものである。
特許文献4のタイル貼りボードの製造方法によれば、製造されるタイル貼りボードは、基板に接着剤を介してタイルを貼り付けたものであるが、その製造工程において、接着剤から気泡を外部に逃がすことができるため、耐火試験や実際の火災等においても気泡を外部に効果的に逃がすことが可能であり、気泡の膨張によりタイルと基板との間隔を広げ、これによってタイルの基板からの剥落を生じさせることとなる問題を回避することができる、とされる。
火災等の熱により接着剤中の気泡が膨張する問題を回避することができることは、確かであるように思われるが、このようなタイル貼りボードがトンネル内の壁面に取り付けられた場合は、前記したように、酸性ガスが存在する等のトンネル内の劣悪な環境下で、接着剤が劣化し、比較的短期間の内に、ボード上のタイルの剥落が生じる虞がある。タイルを接着剤を用いてボードに貼り付ける以上そのような剥落の問題を回避することは困難である。
特許文献5は、トンネル内装用パネルに関するものであり、これは、基板にタイルを並べて貼り付けたトンネル内装用パネルにおいて、表面の拡散反射率の差が10%以上異なる2種のタイルを用い、拡散反射率の低い方を表示的に配置したものである。
この特許文献5のトンネル内装用パネルによれば、規制又は案内等の表示を拡散反射率の低いタイルを用いて行い、それ以外のタイルとして、拡散反射率の低い方より10%以上高いタイルを用いているため、トンネル内の光源として、ナトリウム灯を用いているような場合であっても、その拡散反射によりトンネル内を十分に明るく保持しながら、拡散反射率の低いタイルにより、表示を見やすく保持することができるものであることは、確かであると思われる。
しかしいずれのタイルも接着剤を介して基板に貼り付けたものであり、これをトンネルの壁面に取り付けた場合は、前記した特許文献1〜4の各々のタイルパネル類の場合と同様に、酸性ガスが存在するトンネル内の劣悪な環境下では、タイルを基板に固着する接着剤が劣化し、比較的短期間の内に、基板上のタイルの剥落が生じる虞がある。どのようなタイルであれ、タイルを接着剤を用いて基板に貼り付ける以上、上記のような基板からの剥落の問題を回避することは困難である。
特開2003−328697号公報 特開2005−083031号公報 特開2008−190295号公報 特開平05−057718号公報 実開平04−084494号公報
本発明は、複数のタイルを基材の前面に配列・固定してなる、トンネルの壁面に設置するためのタイルパネルであって、トンネル内の不良な水分状態、排気ガス等により汚染された大気状態、過酷な温度変化、その他による劣悪な環境の中でも、容易に基板からのタイルの剥落の生じないタイルパネルを提供することを解決の課題とする。
本発明の1は、前面に複数のタイルを取り付ける基板と、
前記基板の前面に縦横に配列する複数のタイルと、
上下隣接するタイルの目地中に配する中間係止金具であって、上方のタイルの下縁を係止する下縁係止片、下方のタイルの上縁を係止する上縁係止片、該下縁係止片及び該上縁係止片の間に位置する、固定金具手段を介して前記基板に取り付けるための取付片を備えた中間係止金具と、
前記中間係止金具を前記取付片を介して前記基板に取り付け固定する固定金具手段と、
前記基板の最上部又は最下部に配する上下部係止金具であって、前記基板の最上部又は最下部に配置したタイルの上縁又は下縁を係止する上下縁係止片、前記基板の上部小口又は下部小口を被覆しかつ係止する被覆係止片、前記上下縁係止片及び前記被覆係止片の間から垂下又は直立し、最上部又は最下部に配置したタイルと前記基板との間に挿入する複数の係止舌片を備えた上下部係止金具と、
で構成したタイルパネルである。
本発明の2は、本発明の1のタイルパネルにおいて、
前記中間係止金具を構成する前記取付片を、上下隣接するタイルの目地巾に対応する巾の帯状部材に構成し、前記下縁係止片を、前記取付片の上端から前方に延びる載置板部であって、上方のタイルの下縁を載置する載置板部と、該載置板部の先端で、上側に、該載置板部との間の角度を鋭角にすべく屈曲した下縁係止部であって、上方のタイルの下縁を外面側から抱える下縁係止部とで構成し、前記上縁係止片を、前記取付片の下端から前方に延びる上部抑え板部であって、下方のタイルの上縁を抑える上部抑え板部と、該上部抑え板部の先端で、下側に、該上部抑え板部との間の角度を鋭角にすべく屈曲した上縁係止部であって、下方のタイルの上縁を外面側から抱える上縁係止部とで構成し、
前記上下部係止金具を構成する前記被覆係止片を、前記基板の上部小口又は下部小口を被覆する帯状の被覆板部と、該被覆板部の後端から垂下又は直立する抱持片とで構成し、前記上下縁係止片を、前記被覆板部の前端から延長する上下抑え板部であって、最上部のタイルの上縁又は最下部のタイルの下縁を抑える上下抑え板部と、該上下抑え板部の前端から垂下又は直立し、最上部のタイルの上縁又は最下部のタイルの下縁を外側から抱える抱持片とで構成し、前記係止舌片を、前記被覆板部と前記上下抑え板部との境界部分を除いてコ字形又は逆コ字形に切り込みを形成し、その内側の四辺形片を該境界部分で直立状又は垂下状に屈曲して形成することとしたものである。
本発明の3は、本発明の2のタイルパネルにおいて、
前記タイルに、その上下縁に沿って、該上下縁の前面側角部を段差状に切り欠いた段差状切欠部を形成し、
前記中間係止金具を構成する前記下縁係止片を、前記取付片の上端から前方に延びる載置板部であって、上方のタイルの下縁の前記段差状切欠部を形成しない部位を載置する載置板部と、該載置板部の先端で、上側に、該載置板部との間の角度を鋭角にすべく屈曲した下縁係止部であって、上方のタイルの下縁の前記段差状切欠部の前面を外面側から抱える下縁係止部とで構成し、前記上縁係止片を、前記取付片の下端から前方に延びる上部抑え板部であって、下方のタイルの上縁の前記段差状切欠部を形成しない部位を抑える上部抑え板部と、該上部抑え板部の先端で、下側に、該上部抑え板部との間の角度を鋭角にすべく屈曲した上縁係止部であって、下方のタイルの上縁の前記段差状切欠部の前面を外面側から抱える上縁係止部とで構成し、
前記上下部係止金具を構成する前記上下縁係止片を、前記被覆板部の前端から延長する上下抑え板部であって、最上部のタイルの上縁又は最下部のタイルの下縁の前記段差状切欠部を形成しない部位を抑える上下抑え板部と、該上下抑え板部の前端から垂下又は直立し、最上部のタイルの上縁又は最下部のタイルの下縁の前記段差状切欠部の前面を外側から抱える抱持片とで構成したものである。
本発明の4は、本発明の2のタイルパネルにおいて、
前記タイルに、その上下縁に沿って、該上下縁の前面側角部を切り欠いた面取り状切欠部を構成し、
前記中間係止金具を構成する前記下縁係止片を、前記取付片の上端から前方に延びる載置板部であって、上方のタイルの下縁の面取り状切欠部を形成しない部位を載置する載置板部と、該載置板部の先端で、上側に、該載置板部との間の角度を鈍角にすべく屈曲した下縁係止部であって、上方のタイルの下縁の前記面取り状切欠部に当接してこれを抱える下縁係止部とで構成し、前記上縁係止片を、前記取付片の下端から前方に延びる上部抑え板部であって、下方のタイルの上縁の前記面取り状切欠部を形成しない部位を抑える上部抑え板部と、該上部抑え板部の先端で、下側に、該上部抑え板部との間の角度を鈍角にすべく屈曲した上縁係止部であって、下方のタイルの上縁の前記面取り状切欠部に当接してこれを抱える上縁係止部とで構成し、
前記上下部係止金具を構成する前記上下縁係止片を、前記被覆板部の前端から延長する上下抑え板部であって、最上部のタイルの上縁又は最下部のタイルの下縁の前記面取り状切欠部を形成しない部位を抑える上下抑え板部と、該上下抑え板部の前端から下方又は上方に、該上下抑え板部との間の角度を鈍角にすべく延長し、最上部のタイルの上縁又は最下部のタイルの下縁の前記面取り状切欠部に当接してこれを抱える抱持片とで構成したものである。
したがって、本発明の1のタイルパネルによれば、簡単な構成で簡単に製造することが可能でありながら、基板に取り付ける複数のタイルは、前記中間係止金具及び前記上下部係止金具により、基板の前面に配列した複数のタイルを該基板に取り付け固定し、かつ該中間係止金具を前記固定金具手段により該基板に取り付け固定することにより、該複数のタイルの基板への取付状態を確実なものとすることができる。
すなわち、本発明の1のタイルパネルによれば、タイルを適切な構成の金具類によって基板に取り付け固定するものであり、トンネルの壁面に設置された場合に、その内部の大気中の酸性ガスの存在等の劣悪な環境でもタイルの剥落事故等を容易に生じさせない。タイルを基板に接着剤で接合固定した従来のタイルパネルでは、接着剤の劣化が容易に生じて剥落の恐れが生じるのとは大きく異なる。この差は、トンネル内でタイルの剥落事故が起こると、重大な交通事故を惹起する虞があることを考慮すれば、極めて大きい。
また本発明の1のタイルパネルによれば、基板の上下の端部である上部小口又は下部小口を、最上部のタイル又は最下部のタイルを該基板に固定する前記上下部係止金具の被覆係止片で被覆する構成としてあるため、基板として安価なセメントボードを使用しても、その上部小口又は下部小口を良好に被覆でき、小口からの水分の滲入を良好に防止することができる。従ってこれに起因するセメントボードの膨張変形を極力少なくすることができる。
本発明の2のタイルパネルによれば、まず本発明の1のタイルパネルと同様の効果を有する。更に本発明の2のタイルパネルによれば、前記中間係止金具の下縁係止部及び上縁係止部をそれぞれタイルの下縁又は上縁を外面側から抑えるべく鋭角に屈曲して形成したものであり、そのため、前記下縁係止部及び前記上縁係止部の先端側がタイルの外面から反り返って離間した状態になることはない。それ故、前記下縁係止部及び前記上縁係止部によるタイルの保持が確実になり、更にトンネルの壁面を洗浄装置で洗浄する際に、その先端側に、洗浄部材が引っかかってしまうような問題は生じない。
また本発明の2のタイルパネルによれば、前記上下部係止金具を構成する前記被覆係止片を、前記基板の上部小口又は下部小口を被覆する帯状の被覆板部と、該被覆板部の後端から垂下又は直立する抱持片とで構成したものであり、該上部小口又は下部小口を確実に被覆できるものであり、それ故、基板として、セメントボード等を採用した場合であっても、その部位からの水分の滲入を防止することが可能であり、水分の滲入による膨張等の変形を防止することが可能になる。
本発明の3のタイルパネルによれば、これも、本発明の1のタイルパネルと同様の効果を有する。更に本発明の3のタイルパネルによれば、前記中間係止金具の下縁係止部及び上縁係止部をそれぞれタイルの下縁又は上縁の段差状切欠部の前面を外面側から抑えるべく鋭角に屈曲して形成したものであり、そのため、前記下縁係止部及び前記上縁係止部の先端側がタイルの外面から反り返って離間した状態になることはない。それ故、前記下縁係止部及び前記上縁係止部によるタイルの保持が確実になり、加えて、該下縁係止部及び該上縁係止部が、タイルの前面から若干後退した段差状切欠部の前面に位置することとなっているため、これらが目立たなくなり、特にトンネルの壁面に設置した場合は、走行する自動車から見ることとなるため、殆どその存在が不明な程度となる。また該下縁係止部及び該上縁係止部は、以上のように、タイルの前面から後退した位置関係に存在するので、トンネルの壁面に設置した場合に、その壁面を洗浄装置で洗浄しても、その際に、その先端も含めて、いずれの部位にも洗浄部材が引っかかってしまうような問題は生じない。
また本発明の3のタイルパネルによれば、本発明の2のタイルパネルのそれと同様に、前記上下部係止金具を構成する前記被覆係止片を、前記基板の上部小口又は下部小口を被覆する帯状の被覆板部と、該被覆板部の後端から垂下又は直立する抱持片とで構成したものであり、該上部小口又は該下部小口を確実に被覆できるものであり、それ故、基板として、セメントボード等を採用した場合であっても、それらの小口からの水分の滲入を防止することが可能であり、水分の滲入による膨張等の変形を防止することが可能になる。
本発明の4のタイルパネルによれば、これも、本発明の1のタイルパネルと同様の効果を有する。更に本発明の4のタイルパネルによれば、前記中間係止金具の下縁係止部及び上縁係止部をそれぞれタイルの下縁又は上縁の面取り状切欠部を接合状態に抱えるべく角度を合わせて鈍角に屈曲して形成したものであり、そのため、タイルを良好に抱えて支持することが可能であるとともに、該下縁係止部及び前記上縁係止部がタイルの外面側から目立たなくなり、本発明の3のそれと同様に、特にトンネルの壁面に設置した場合は、走行する自動車からこれらを見ることとなるため、殆どその存在が不明な程度となる。また該下縁係止部及び該上縁係止部は、以上のように、タイルの前面から若干後退した側面に位置するので、トンネルの壁面に設置した場合に、その壁面を洗浄装置で洗浄しても、その際に、その先端等に洗浄部材が引っかかってしまうような問題は生じない。
また本発明の4のタイルパネルによれば、本発明の2又は3のタイルパネルのそれと同様に、前記上下部係止金具を構成する前記被覆係止片を、前記基板の上部小口又は下部小口を被覆する帯状の被覆板部と、該被覆板部の後端から垂下又は直立する抱持片とで構成したものであり、該上部小口又は該下部小口を確実に被覆できるものであり、それ故、基板として、セメントボード等を採用した場合であっても、それらの小口からの水分の滲入を防止することが可能であり、水分の滲入による膨張等の変形を防止することが可能になる。
(a)は実施例1のタイルパネルの一部切欠平面図、(b)は一部切欠正面図、(c)は右側面図。 (a)は実施例1のタイルパネルの拡大平面部分図、(b)は一部切欠拡大正面部分図、(c)は一部切欠拡大右側面部分図。 (a)は実施例1のセメントボード(基板)の一部切欠平面図、(b)は一部切欠正面図、(c)は右側面図。 (a)は実施例1のタイルの平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図。 (a)は実施例1の上下部係止金具の一部切欠平面図、(b)は一部切欠正面図、(c)は右側面図、(d)は実施例1の上下部係止金具の拡大平面部分図、(e)は拡大正面部分図、(f)は拡大右側面図、(g)は(e)のA−A線断面図。 (a)は実施例1の中間係止金具の一部切欠正面図、(b)は右側面図、(c)は実施例1の中間係止金具の拡大部分正面図、(d)は拡大右側面図、(e)は実施例1のリベット部材(固定手段)の側面図、(f)はその拡大図。 (a)は実施例2のタイルパネルの一部切欠平面図、(b)は一部切欠正面図、(c)は一部切欠右側面図。 (a)は実施例2のタイルパネルの拡大平面部分図、(b)は一部切欠正面部分図、(c)は一部切欠右側面図。 (a)は実施例2の上下部係止金具の拡大平面図、(b)は拡大正面図、(c)は拡大右側面図、(d)は(b)のB−B線断面図、(e)は(c)を更に拡大した拡大右側面図、(f)は(d)を更に拡大したB−B線断面図。 (a)は実施例2の中間係止金具の拡大正面部分図、(b)は拡大右側面図、(c)は(b)を更に拡大した拡大右側面図、(d)は実施例2のタイルの拡大平面部分図、(e)は拡大正面部分図、(f)は拡大右側面図。 (a)は実施例3のタイルパネルの一部切欠平面図、(b)は一部切欠正面図、(c)は右側面図。 (a)は実施例3のタイルパネルの拡大平面部分図、(b)は一部切欠拡大正面部分図、(c)は一部切欠拡大右側面部分図。 (a)は実施例3の上下部係止金具の一部切欠平面図、(b)は一部切欠正面図、(c)は右側面図、(d)は実施例3の上下部係止金具の拡大平面部分図、(e)は拡大正面部分図、(f)は拡大右側面図、(g)は(e)のC−C線断面図。 (a)は実施例3の中間係止金具の一部切欠平面図、(b)は一部切欠正面図、(c)は右側面図、(d)は実施例3の中間係止金具の拡大平面部分図、(e)は拡大正面部分図、(f)は拡大右側面図、(g)は(e)のD−D線断面図。
本発明を実施する形態を、実施例に基づいて図面を参照しながら説明する。
<実施例1>
この実施例1のタイルパネルは、図1(a)〜(c)及び図2(a)〜(c)に示すように、前面に複数のタイル1、1…を配列したセメントボード(基板)2と、該セメントボード2の前面に縦横に配列した複数のタイル1、1…と、上下隣接する複数のタイル1、1…の目地中に配する、直上の複数のタイル1、1…の下縁を係止する下縁係止片3a、直下の複数のタイル1、1…の上縁を係止する上縁係止片3b、該下縁係止片3a及び該上縁係止片3bの間に位置する取付片3cを備えた中間係止金具3と、該中間係止金具3を該取付片3cを介して前記セメントボード2に取り付け固定するリベット部材(固定金具手段)4と、前記セメントボード2の最上部又は最下部に配し、その最上部又は最下部の複数のタイル1、1…の上縁又は下縁を係止する上下縁係止片5a、前記セメントボード2の上部小口2a又は下部小口2bを被覆しかつ係止する被覆係止片5b、前記上下縁係止片5a及び前記被覆係止片5bの間から垂下又は直立し、最上部又は最下部のタイル1、1…と前記セメントボード2との間に挿入する複数の係止舌片5c、5c…を備えた上下部係止金具5と、で構成したものである。
前記タイル1は、図1(a)〜(c)、図2(a)〜(c)及び図4(a)〜(c)に示すように、一般的な四辺形のセラミック製のそれであり、特に加工は施していない。
前記セメントボード1は、図1(a)〜(c)、図2(a)〜(c)及び図3(a)〜(c)に示すように、横長長方形の公知の基板部材であり、通常、小口を除いてその外面には防水用のシーラーが施してある。
前記中間係止金具3は、この実施例1では、先に述べ、図1(b)、(c)、図2(b)、(c)及び図6(a)〜(d)に示すように、ステンレススチールで一体に形成した下縁係止片3a、上縁係止片3b及び取付片3cで構成したものである。そのうち、取付片3cは、同図に示すように、上下に隣接する複数のタイル1、1…の目地巾に一致する巾の帯状部材に構成したものであり、その長さ方向に沿って定間隔で取付孔3chが開口してある。なお、この取付孔3chは、前記リベット部材4を貫通させるための開口部である。
前記下縁係止片3aは、同図に示すように、以上の取付片3cの上端から前方に延長して直上の複数のタイル1、1…の下縁を載置する載置板部3a1と、該載置板部3a1の先端で上側に鋭角に屈曲した、直上の複数のタイル1、1…の下縁を外面側から抱える下縁係止部3a2とで構成したものである。該載置板部3a1は、従って、前記取付片3cの上端からこれに直角に屈曲する方向に延長し、その延長幅は、タイル1、1を僅かに越える程度の寸法とする。また前記下縁係止部3a2は、前記のように、前記載置板部3a1の先端で上側に屈曲して形成するものであり、該下縁係止部3a2と該載置板部3a1との間の角度が鋭角となるように構成する。この実施例1では、この角度は90度を僅かに下回る程度とする。
前記上縁係止片3bは、図1(b)、(c)、図2(b)、(c)及び図6(a)〜(d)に示すように、前記取付片3cの下端から前方に延長して直下の複数のタイル1、1…の上縁を抑える上部抑え板部3b1と、該上部抑え板部3b1の先端で下側に鋭角に屈曲した、直下の複数のタイル1、1…の上縁を外面側から抱える上縁係止部3b2とで構成したものである。該上部抑え板部3b1は、従って、前記取付片3cの下端からこれに直角に屈曲する方向に延長し、その延長幅は、前記載置板部3a1と全く同様に、タイル1、1を僅かに越える程度の寸法とする。また前記上縁係止部3bは、前記のように、前記上部抑え板部3b1の先端で下側に屈曲して形成するものであり、該上縁係止部3b2と該上部抑え板部3b1との間の角度が鋭角となるように構成する。この実施例1では、この角度は90度を僅かに下回る程度とする。
こうして前記中間係止金具3は、図1(c)、図2(c)及び図6(b)、(d)に示すように、その中央仮装線を対称軸として上下が対象となる構成となっているものである。
前記リベット部材4は、特に図6(e)、(f)に示すように、管状部材と端部の皿状頭部からなる中空リベット4aと、拡大頭部及びこれから延長した軸部材からなり、該軸部材を該中空リベット4aにその皿状頭部と反対側から挿入貫通させた心軸4bとからなるそれを採用した。勿論、前記中間係止金具3の取付片3cを前記セメントボード2の所定の部位に固定できる手段であれば、これに限定されない。
前記リベット部材4は、前記したように、前記中間係止金具3の取付片3cをセメントボード2の所定の位置に取り付けるべく用いる。セメントボード2の所定の位置に配置した前記中間係止金具3の取付片3cの取付孔3chに対応させて該セメントボード2にその表裏を貫通する連結孔を穿設開口させ、該取付孔3ch及び該連結孔にセメントボード2の裏面側から中空リベット4aを貫通させ、その先端を取付片3cの前面側に突出させる。なお、この時、該中空リベット4aの皿状頭部とセメントボード2の背面との間にはワッシャ及び弾性シール材を挿入しておく。また、該中空リベット4aの取付片3cの前面側に突出した先端から心軸4bを挿入し、その拡大頭部と反対側を中空リベット4aの皿状頭部側から突出させる。この後、該心軸4bをセメントボード2の背後側に強く引くと、図2(c)に示すように、中空リベット4aの取付片3cから突出した部位が拡大頭部により拡大させられ、該中空リベット4aにより該取付片3cはセメントボード2の前面側に固定状態となる。心軸4bは、更に強く引かれると、拡大頭部のセメントボード2寄り側で断裂状態となる。こうしてリベット部材4による中間係止金具3の取付片3cのセメントボード2への取り付け固定状態が確保される。
前記上下部係止金具5は、前記し、図1(a)〜(c)、図2(a)〜(c)及び図5(a)〜(g)に示すように、上下縁係止片5a、被覆係止片5b、係止舌片5c、5c…を一体に構成したステンレススチール製の部材である。
以上のうち、前記被覆係止片5bは、同図に示すように、前記セメントボード2の上部小口2a又は下部小口2bを被覆する帯状の被覆板部5b1と、該被覆板部5b1の後端(セメントボード2の背面側に対応する端部)から垂下又は直立する抱持片5b2とで構成したものである。従って該被覆係止片5bの巾は該セメントボード2の厚さとほぼ一致する巾寸法である。
前記上下縁係止片5aは、同図に示すように、前記被覆板部5b1の前端(セメントボード2の前面側に対応する端部)から延長し、最上部の複数のタイル1、1…の上縁又は最下部の複数のタイル1、1…の下縁を抑える帯状部材である上下抑え板部5a1と、該上下抑え板部5a1の前端から垂下又は直立し、最上部の複数のタイル1、1…の上縁又は最下部の複数のタイル1、1…の下縁を外側から抱える抱持片5a2とで構成したものである。従って前記上下抑え板部5a1の巾は該タイル1、1…の厚さとほぼ一致する巾寸法である。
また前記係止舌片5cは、同図に示すように、前記上下縁係止片5aの上下抑え板部5a1と前記被覆係止片5bの被覆板部5b1との境界となる部位から垂下又は直立する板状部材であり、前記上下部係止金具5の長さ方向に沿って、定間隔で複数箇所に構成するものである。個々の係止舌片5cは、特に図2(a)及び図5(a)、(d)に示すように、前記被覆板部5b1と前記上下抑え板部5a1との境界部分を除いてコ字形又は逆コ字形に切り込みを形成し、その内側の四辺形片を該境界部分で直立状又は垂下状に屈曲して形成することとしたものである。前記し、特に図1(b)、(c)及び図2(b)、(c)に示すように、これらの係止舌片5c、5c…は、最上部又は最下部のタイル1、1…と前記セメントボード2との間に挿入し、これらを備えた上下部係止金具5を タイル1、1…を配したセメントボード2の最上部又は最下部に固定することにより、該タイル1、1…とセメントボード2との接合状態を確実にするものである。
従ってこの実施例のタイルパネルは、図1に示すように、セメントボード2の前面にタイル1、1…を縦横に配列し、該タイル1、1…を、前記中間係止金具3、3…と、上下部係止金具5、5と、前記中間係止金具3、3…をセメントボード2に固定するリベット部材4、4…とで、固定することで、容易かつ確実に構成することができる。
セメントボード2の前面に縦横に配列したタイル1、1…は、この実施例1では、その裏面に予め接着剤を施しておくことにより、セメントボード2の前面への配列時に、一応の固定ができるようにしておく。なお、接着剤はセメントボード2の前面側に予め施しておくこととしても良い。またこの実施例1では、接着剤としては、エポキシ系のそれを用いた。
この後、上下隣接するタイル1、1…間の目地には、図1(b)、(c)及び図2(b)、(c)に示すように、いずれも前記中間係止金具3を配置する。同図に示すように、このように配置すると、直上のタイル1、1…の下縁を前記下縁係止片3aの載置板部3a1で受け、その先端の下縁係止部3a2で該直上のタイル1、1…の下縁を外面側から抱えた状態となる。また、同図に示すように、直下のタイル1、1…の上縁を前記上縁係止片3bの上部抑え板部3b1で抑え、その先端の上縁係止部3b2で該直下のタイル1、1…の上縁を外面側から抱えた状態となる。
前記取付片3cには、前記し、図6(a)に示すように、その長さ方向に沿って定間隔で取付孔3chが開口してあり、これらの取付孔3ch、3ch…を利用して、前記し、特に図2(b)、(c)に示すように、前記リベット部材4により該取付片3cをセメントボード2の前面に固定する。
またセメントボード2の上部小口2aと下部小口2b及び最上部のタイル1、1…の上縁と最下部のタイル1、1…の下縁には、それぞれ前記上下部係止金具5を配する。
セメントボード2の上部小口2aには、図2(a)、(b)、(c)に示すように、前記上下部係止金具5の被覆係止片5bを配置する。特に被覆係止片5bの被覆板部5b1を上部小口2a上に接合状態に配置し、その後端の抱持片5b2を該セメントボード2の背面上部に接合状態に配する。このとき、同時に、該被覆板部5b1と上下抑え板部5a1との境界部分から垂下する複数の係止舌片5c、5c…をセメントボード2の前面とタイル1、1…の背面との間に挿入する。この挿入は、該セメントボード2と該タイル1、1…との間の接着剤が硬化しないうちに行う。このとき、更に同時に、該被覆板部5b1から前方に延長する上下部係止片5aの上下抑え板部5a1を該セメントボード2に接合してある最上部のタイル1、1…の上縁上に配置し、その前端から垂下する抱持片5a2で該タイル1、1…の上縁を外面側から抱える。
セメントボード2の下部小口2bには、図2(b)、(c)に示すように、前記上下部係止金具5の被覆係止片5bを配置する。特に被覆係止片5bの被覆板部5b1を下部小口2b面に接合状態に配置し、その後端の抱持片5b2を該セメントボード2の背面下部に接合状態に配する。このとき、同時に、該被覆板部5b1と上下抑え板部5a1との境界部分から直立する複数の係止舌片5c、5c…をセメントボード2の前面とタイル1、1…の背面との間に挿入する。この挿入は、当然、該セメントボード2と該タイル1、1…との間の接着剤が硬化しないうちに行う。このとき、更に同時に、該被覆板部5b1から前方に延長する上下部係止片5aの上下抑え板部5a1を該セメントボード2に接合してある最下部のタイル1、1…の下縁下に接合状態に配置し、その前端から直立する抱持片5a2で該タイル1、1…の下縁を外面側から抱える。
したがって、実施例1のタイルパネルによれば、以上のような簡単な構成であり、簡単に製造することが可能でありながら、前記中間係止金具3、前記上下部係止金具5及びリベット部材4により、該セメントボード2の前面に縦横に配列したタイル1、1…は、該セメントボード2への取り付け状態を確実なものとすることができる。
すなわち、実施例1のタイルパネルによれば、タイル1、1…を適切な構成の金具類(中間係止金具3、上下部係止金具5及びリベット部材4)によってセメントボード2に取り付け固定するものであり、トンネルの壁面に設置された場合に、その内部の大気中の酸性ガスの存在等による劣悪な環境下でも該タイル1、1…の剥落事故等を容易に生じさせない。タイルを基板に接着剤で接合固定したに過ぎない従来のタイルパネルでは、接着剤の劣化が容易に生じて剥落のおそれが生じるのとは大きく異なり、この差は、トンネル内でタイルの剥落事故が起こると、重大な交通事故を惹起する虞があることを考慮すれば、極めて大きい。
また実施例1のタイルパネルによれば、前記したように、セメントボード2の上部小口2aと下部小口2bとに、前記上下部係止金具5における被覆係止片5bの被覆板部5b1を、それぞれ接合状態に配置してあるため、基板として用いたセメントボード2の水分が滲入しやすい上部小口2a及び下部小口2bのいずれもが良好に被覆された状態となっており、それ故、該セメントボード2の内部への水分の滲入を良好に防止することができる。従ってこれに起因するセメントボード2の膨張変形を極力少なくすることができる。
更に実施例1のタイルパネルによれば、前記中間係止金具3の下縁係止部3a2及び上縁係止部3b2をそれぞれタイル1、1…の下縁又は上縁を外面側から抑えるべく鋭角に屈曲して形成したものであり、そのため、前記下縁係止部3a2及び前記上縁係止部3b2の先端側がタイル1、1…の外面から反り返って離間した状態になることはない。特に図2(c)に示すように、前記下縁係止部3a2及び前記上縁係止部3b2は、その基部側がタイル1、1…の下縁又は上縁から若干離間状態となり、その先端側は該タイル1、1…の外面に確実に当接状態となるものである。それ故、該下縁係止部3a2及び該上縁係止部3b2によるタイル1、1…の保持が確実になり、更にトンネルの壁面を洗浄装置で洗浄する際に、該下縁係止部3a2及び該上縁係止部3b2の先端側に、ブラシ等の洗浄部材が引っかかってしまうような問題も生じない。
<実施例2>
この実施例2のタイルパネルは、図7(a)〜(c)及び図8(a)〜(c)に示すように、実施例1に若干の変形を加えた例である。実施例2のタイルパネルは、同図に示すように、タイル11、セメントボード2、中間係止金具13、リベット部材4及び上下部係止金具15で構成するものであり、実施例1のタイル1、セメントボード2、中間係止金具3、リベット部材4及び上下部係止金具5とは、タイル11、中間係止金具13及び上下部係止金具15のそれぞれの一部において異なる点を有する。それ以外は同一である。以下には、異なる点を中心に説明する。
前記タイル11が実施例1のタイル1と異なるのは、前者のタイル11の上下縁に段差状切欠部11a、11aを有することであり、この段差状切欠部11a、11aは、図8(a)〜(c)及び図10(d)〜(f)に示すように、タイル11の上下縁に沿って両端まで延びるように、かつその段差深さはほぼタイル11の厚さの半分程度に形成したものである。
前記中間係止金具13は、詳細には、図10(a)〜(c)に示す構成要素であり、これが実施例1の中間係止金具3と異なるのは、下縁係止片13aを構成する要素のうちの載置板部13a1及び上縁係止片13bを構成する要素のうちの上部抑え板部13b1の延長幅寸法である。該載置板部13a1及び該上部抑え板部13b1の延長幅寸法は、特に図8(a)、(c)に示すように、タイル11の上下縁の前記段差状切欠部11aを形成しない部位の厚さ寸法に対応し、これを僅かに越える程度の幅寸法とする。
前記上下部係止金具15は、詳細には、図9(a)〜(f)に示す構成要素であり、これが実施例1の上下部係止金具5と異なるのは、該上下部係止金具15を構成する要素のうちの上下抑え板部15a1の延長幅寸法である。該上下抑え板部15a1の延長幅寸法は、特に図8(a)、(c)に示すように、タイル11の上下縁の前記段差状切欠部11aを形成しない部位の厚さ寸法に対応し、これとほぼ同程度の幅寸法とする。
従ってこの実施例2のタイルパネルは、図7(a)〜(c)に示すように、セメントボード2の前面にタイル11、11…を縦横に配列し、該タイル11、11…を、前記中間係止金具13、13…と、上下部係止金具15、15と、前記中間係止金具13、13…をセメントボード2に固定するリベット部材4、4…とで、固定することで、容易かつ確実に構成することができる。
セメントボード2の前面に縦横に配列したタイル11、11…は、この実施例2では、実施例1の場合と同様に、その裏面に予め接着剤を施しておくことにより、セメントボード2の前面への配列時に、一応の固定ができるようにしておく。この接着剤は、セメントボード2の前面側に予め施しておくこととしても良い。接着剤としては、エポキシ系のそれが適当であり、この実施例2では、それを用いている。
この後、上下隣接するタイル11、11…の間の目地には、図7(b)、(c)及び図8(b)、(c)に示すように、いずれも前記中間係止金具13を配置する。同図に示すように、このように配置すると、直上のタイル11、11…の下縁のうちの段差状切欠部11a以外の部分を前記下縁係止片13aの載置板部13a1で受け、その先端の下縁係止部13a2で該直上のタイル11、11…の下縁の段差状切欠部11aの前面を外面側から抱えた状態となる。また、同図に示すように、直下のタイル11、11…の上縁のうちの段差状切欠部11a以外の部分を前記上縁係止片13bの上部抑え板部13b1で抑え、その先端の上縁係止部13b2で該直下のタイル11、11…の上縁の段差状切欠部11aの前面を外面側から抱えた状態となる。
前記中間係止金具13の取付片13cには、その長さ方向に沿って定間隔で取付孔13chが開口してあり、これらの取付孔13ch、13ch…を利用して、前記し、特に図8(b)、(c)に示すように、前記リベット部材4により該取付片13cをセメントボード2に固定する。
またセメントボード2の上部小口2aと下部小口2b及び最上部のタイル11、11…の上縁と最下部のタイル11、11…の下縁には、それぞれ前記上下部係止金具15を配する。
セメントボード2の上部小口2aには、特に図8(a)、(b)、(c)に示すように、前記上下部係止金具15の被覆係止片15bを配置する。特に被覆係止片15bの被覆板部15b1を上部小口2a上に接合状態に配置し、その後端の抱持片15b2を該セメントボード2の背面上部に接合状態に配する。このとき、同時に、該被覆板部15b1と上下抑え板部15a1との境界部分から垂下する複数の係止舌片15c、15c…をセメントボード2の前面とタイル11、11…の背面との間に挿入する。この挿入は、該セメントボード2と該タイル11、11…との間の接着剤が硬化しないうちに行う。このとき、更に同時に、該被覆板部15b1から前方に延長する上下部係止片15aの上下抑え板部15a1を該セメントボード2に接合してある最上部のタイル11、11…の上縁のうちの段差状切欠部11a以外の部分上に配置し、その前端から垂下する抱持片15a2で該タイル11、11…の上縁の段差状切欠部11aの前面を外面側から抱える。
セメントボード2の下部小口2bには、図8(b)、(c)に示すように、前記上下部係止金具15の被覆係止片15bを配置する。特に被覆係止片15bの被覆板部15b1を下部小口2b面に接合状態に配置し、その後端の抱持片15b2を該セメントボード2の背面下部に接合状態に配する。このとき、同時に、該被覆板部15b1と上下抑え板部15a1との境界部分から直立する複数の係止舌片15c、15c…をセメントボード2の前面とタイル11、11…の背面との間に挿入する。この挿入は、当然、該セメントボード2と該タイル11、11…との間の接着剤が硬化しないうちに行う。このとき、更に同時に、該被覆板部15b1から前方に延長する上下部係止片15aの上下抑え板部15a1を該セメントボード2に接合してある最下部のタイル11、11…の下縁のうちの段差状切欠部11a以外の部分下に接合状態に配置し、その前端から直立する抱持片15a2で該タイル11、11…の下縁の段差状切欠部11aの前面を外面側から抱える。
したがって、実施例2のタイルパネルによれば、以上のような簡単な構成であり、簡単に製造することが可能でありながら、前記中間係止金具13、前記上下部係止金具15及びリベット部材4により、該セメントボード2の前面に縦横に配列したタイル11、11…は、該セメントボード2への取り付け状態を確実なものとすることができる。
その他、実施例2のタイルパネルによれば、基本的に、実施例1のタイルパネルと同様の効果を有する。
更に実施例2のタイルパネルによれば、前記中間係止金具13の下縁係止部13a2及び上縁係止部13b2をそれぞれタイル11、11…の下縁又は上縁の段差状切欠部11aの前面を外面側から抑えるべく鋭角に屈曲して形成したものであり、そのため、前記下縁係止部13a2及び前記上縁係止部13b2の先端側がタイル11、11…の外面から反り返って離間した状態になることはない。それ故、前記下縁係止部13a2及び前記上縁係止部13b2によるタイル11、11…の保持が確実になり、加えて、該下縁係止部13a2及び該上縁係止部13b2が、タイル11、11…の前面から若干後退した段差状切欠部11aの前面に位置することとなるため、これらが外部から目立たなくなり、特にこれはトンネルの壁面に設置するものであるから、走行する自動車から見ることとなるため、殆どその存在が不明な程度となる。また該下縁係止部13a2及び該上縁係止部13b2は、以上のように、タイル11、11…の前面から後退した位置に存在するので、トンネルの壁面への設置状態で、その壁面を洗浄装置で洗浄しても、その際に、その先端も含めて、いずれの部位にもブラシ等のその洗浄部材が引っかかってしまうような問題は生じない。
また実施例2のタイルパネルによれば、実施例1のタイルパネルのそれと同様に、前記上下部係止金具15を構成する前記被覆係止片15bを、前記セメントボード2の上部小口2a又は下部小口2bを被覆する帯状の被覆板部15b1と、該被覆板部15b1の後端から垂下又は直立する抱持片15b2とで構成したものであり、該上部小口2a又は該下部小口2bを確実に被覆できるものであり、それ故、セメントボード2中への上部小口2a又は下部小口2bからの水分の滲入を防止することが可能であり、該セメントボード2の水分の滲入による膨張等の変形を防止することが可能になる。
<実施例3>
この実施例3のタイルパネルは、図11(a)〜(c)及び図12(a)〜(c)に示すように、実施例1に若干の変形を加えた例である。
実施例3のタイルパネルは、同図に示すように、タイル21、セメントボード2、中間係止金具23、リベット部材4及び上下部係止金具25で構成するものであり、実施例1のタイル1、セメントボード2、中間係止金具3、リベット部材4及び上下部係止金具5とは、タイル21、中間係止金具23及び上下部係止金具25のそれぞれの一部において異なる点を有する。それ以外は同一である。以下には、異なる点を中心に説明する。
前記タイル21が実施例1のタイル1と異なるのは、前者のタイル21の上下縁の前面側角部に面取り状切欠部21a、21aを有することであり、この面取り状切欠部21a、21aは、図11(a)〜(c)及び図12(a)〜(c)に示すように、タイル21の上下縁の前面側角部に沿って両端まで延びるように、かつその面取り量はほぼタイル21の厚さの2/3程度までに形成したものである。
前記中間係止金具23が実施例1の中間係止金具3と異なるのは、特に図12(b)、(c)及び図14(a)〜(g)に示すように、その下縁係止片23aを構成する要素のうちの載置板部23a1と上縁係止片23bを構成する要素のうちの上部抑え板部23b1との延長幅寸法、及び該下縁係止片23aを構成する他の要素である下縁係止部23a2と該上縁係止片23bを構成する他の要素である上縁係止部23b2との、載置板部23a1又は上部抑え板部23b1との間の屈曲角度である。
前記載置板部23a1及び前記上部抑え板部23b1の延長幅寸法は、特に図12(c)に示すように、タイル21の上下縁の前記面取り状切欠部21aを形成しない部位の厚さ寸法に対応し、これと同程度の幅寸法とする。
また図12(c)及び図14(f)、(g)に示すように、前記下縁係止部23a2と載置板部23a1との間、及び前記上縁係止部23b2と上部抑え板部23b1との間の、各屈曲角度は、前者の下縁係止部23a2は、該載置板部23a1の先端で上側に屈曲する鈍角であり、直上のタイル21、21…の下縁の前記面取り状切欠部21aに当接してこれを抱え得る角度であり、後者の上縁係止部23b2は、前記上部抑え板部23b1の先端で下側に屈曲する鈍角であり、直下のタイル21、21…の上縁の前記面取り状切欠部21aに当接してこれを抱え得る角度である。
前記上下部係止金具25が実施例1の上下部係止金具5と異なるのは、特に図12(a)〜(c)及び図13(a)〜(g)に示すように、該上下部係止金具25を構成する要素のうちの上下抑え板部25a1の延長幅寸法、及び他の要素である抱持片25a2の上下抑え板部25a1のとの間の角度である。
以上の上下抑え板部25a1の延長幅寸法は、特に図12(a)、(c)に示すように、タイル21の上下縁の前記面取り状切欠部21aを形成しない部位の厚さ寸法に対応し、これとほぼ同程度の幅寸法とする。また前記抱持片25a2の該上下抑え板部25a1のとの間の角度は、該上下抑え板部25a1の前端から下方又は上方に屈曲する鈍角であり、最上部のタイル21、21…の上縁又は最下部のタイル21、21…の下縁の前記面取り状切欠部に当接してこれを抱え得る角度である。
従ってこの実施例3のタイルパネルは、図11(a)〜(c)に示すように、セメントボード2の前面にタイル21、21…を縦横に配列し、該タイル21、21…を、前記中間係止金具23、23…と、上下部係止金具25、25と、前記中間係止金具23、23…をセメントボード2に固定するリベット部材4、4…とで、固定することで、容易かつ確実に構成することができる。
セメントボード2の前面に縦横に配列したタイル21、21…は、この実施例3では、実施例1及び2の場合と同様に、その裏面に予め接着剤を施しておくことにより、セメントボード2の前面への配列時に、一定程度の固定ができるようにしておく。この接着剤は、セメントボード2の前面側に予め施しておくこととしても良い。
この後、上下隣接するタイル21、21…の間の目地には、図11(b)、(c)及び図12(b)、(c)に示すように、いずれにも前記中間係止金具23、23…を配置する。同図に示すように、前記取付片23cをセメントボード2の前面の目地中の部位に当接するように配置すると、その直上のタイル21、21…の下縁のうちの面取り状切欠部21a以外の部分を、前記下縁係止片23aの載置板部23a1で受け、その先端から延長する下縁係止部23a2で該直上のタイル21、21…の下縁の面取り状切欠部21aの前面を外面側から抱えた状態となる。また、同図に示すように、直下のタイル21、21…の上縁のうちの面取り状切欠部21a以外の部分を前記上縁係止片23bの上部抑え板部23b1で抑え、その先端から延長した上縁係止部23b2で該直下のタイル21、21…の上縁の面取り状切欠部21aの前面を外面側から抱えた状態となる。
前記中間係止金具23の取付片23cには、図14(b)に示すように、その長さ方向に沿って定間隔で取付孔23chが開口してあり、これらの取付孔23ch、23ch…を利用して、前記し、特に図12(b)、(c)に示すように、前記リベット部材4により該取付片23cをセメントボード2に固定する。
またセメントボード2の上部小口2aと下部小口2b及び最上部のタイル21、21…の上縁と最下部のタイル21、21…の下縁には、それぞれ前記上下部係止金具25を配する。
セメントボード2の上部小口2aには、特に図12(a)、(b)、(c)に示すように、前記上下部係止金具25の被覆係止片25bを配置する。特に被覆係止片25bの被覆板部25b1を上部小口2a上に接合状態に配置し、その後端の抱持片25b2を該セメントボード2の背面上部に接合状態に配する。このとき、同時に、該被覆板部25b1と上下抑え板部25a1との境界部分から垂下する複数の係止舌片25c、25c…をセメントボード2の前面とタイル11、11…の背面との間に挿入する。この挿入は、該セメントボード2と該タイル11、11…との間の接着剤が硬化しないうちに行う。このとき、更に同時に、該被覆板部25b1から前方に延長する上下部係止片25aの上下抑え板部25a1を該セメントボード2に接合してある最上部のタイル21、21…の上縁のうちの面取り状切欠部21a以外の部分上に配置し、その前端から鈍角に屈曲延長した抱持片25a2で該タイル21、21…の上縁の面取り状切欠部21aの前面を外面側から抱える。
セメントボード2の下部小口2bには、図12(b)、(c)に示すように、前記上下部係止金具25の被覆係止片25bを配置する。特に被覆係止片25bの被覆板部25b1を下部小口2b面に接合状態に配置し、その後端の抱持片25b2を該セメントボード2の背面下部に接合状態に配する。このとき、同時に、該被覆板部25b1と上下抑え板部25a1との境界部分から直立する複数の係止舌片25c、25c…をセメントボード2の前面とタイル21、21…の背面との間に挿入する。この挿入は、当然、該セメントボード2と該タイル21、21…との間の接着剤が硬化しないうちに行う。このとき、更に同時に、該被覆板部25b1から前方に延長する上下部係止片25aの上下抑え板部25a1を該セメントボード2に接合してある最下部のタイル21、21…の下縁のうちの面取り状切欠部21a以外の部分下に接合状態に配置し、その前端から鈍角に屈曲する抱持片25a2で該タイル21、21…の下縁の面取り状切欠部21aの前面を外面側から抱える。
したがって、実施例3のタイルパネルによれば、以上のような簡単な構成であり、簡単に製造することが可能でありながら、前記中間係止金具23、前記上下部係止金具25及びリベット部材4により、該セメントボード2の前面に縦横に配列したタイル21、21…は、該セメントボード2への取り付け状態を確実なものとすることができる。
その他、実施例3タイルパネルによれば、基本的に、実施例1のタイルパネルと同様の効果を有する。
更に実施例3のタイルパネルによれば、前記中間係止金具23の下縁係止部23a2及び上縁係止部23b2をそれぞれタイル21、21…の下縁又は上縁の面取り状切欠部21aの前面を外面側から接合して抑えるべく鈍角に屈曲して形成したものであり、そのため、前記下縁係止部23a2及び前記上縁係止部23b2はそのとおりにタイル21、21…の下縁又は上縁の面取り状切欠部21aに接合状態になる。それ故、前記下縁係止部23a2及び前記上縁係止部23b2によるタイル21、21…の保持が確実になり、加えて、該下縁係止部23a2及び該上縁係止部23b2が、タイル21、21…の前面から若干後退した面取り状切欠部21aの前面に位置することとなるため、これらが目立たなくなり、特に設置場所がトンネルの壁面であるため、走行する自動車から見ることとなり、殆どその存在が不明な程度となる。また該下縁係止部23a2及び該上縁係止部23b2は、以上のように、タイル21、21…の前面から後退した位置に存在するので、トンネルの壁面に設置した場合に、その壁面を洗浄装置で洗浄しても、その際に、その先端も含めて、いずれの部位にもブラシ等のその洗浄部材が引っかかってしまうような問題は生じない。
また実施例3のタイルパネルによれば、実施例1のタイルパネルのそれと同様に、前記上下部係止金具25を構成する前記被覆係止片25bを、前記セメントボード2の上部小口2a又は下部小口2bを被覆する帯状の被覆板部25b1と、該被覆板部25b1の後端から垂下又は直立する抱持片25b2とで構成したものであり、該上部小口2a又は該下部小口2bを確実に被覆できるものであり、それ故、セメントボード2中への上部小口2a又は下部小口2bを通じての水分の滲入を防止することが可能であり、水分の滲入による該セメントボード2の膨張等の変形を防止することが可能になる。
本発明は、板ガラスを用いて複合パネルを作成する場合にも適用できる。すなわち、本発明を適用して、以上のタイル1、11、21に代えて、これらのタイル1、11、21と同サイズ、同形状の板ガラスを用いて複合パネルを作成することも可能である。
本発明のタイルパネルは、土木工事用部材の製造業の分野及び土木工事の分野で有効に利用することができる。
1 タイル
2 セメントボード(基板)
2a 上部小口
2b 下部小口
3 中間係止金具
3a 下縁係止片
3a1 載置板部
3a2 下縁係止部
3b 上縁係止片
3b1 上部抑え板部
3b2 上縁係止部
3c 取付片
3ch 取付孔
4 リベット部材(固定金具手段)
4a 中空リベット
4b 心軸
5 上下部係止金具
5a 上下縁係止片
5a1 上下抑え板部
5a2 抱持片
5b 被覆係止片
5b1 被覆板部
5b2 抱持片
5c 係止舌片
11 タイル
11a 段差状切欠部
13 中間係止金具
13a 下縁係止片
13a1 載置板部
13a2 下縁係止部
13b 上縁係止片
13b1 上部抑え板部
13b2 上縁係止部
13c 取付片
13ch 取付孔
15 上下部係止金具
15a 上下部係止片
15a1 上下抑え板部
15a2 抱持片
15b 被覆係止片
15b1 被覆板部
15b2 抱持片
15c 係止舌片
21 タイル
21a 面取り状切欠部
23 中間係止金具
23a 下縁係止片
23a1 載置板部
23a2 下縁係止部
23b 上縁係止片
23b1 上部抑え板部
23b2 上縁係止部
23c 取付片
23ch 取付孔
25 上下部係止金具
25a 上下部係止片
25a1 上下抑え板部
25a2 抱持片
25b 被覆係止片
25b1 被覆板部
25b2 抱持片
25c 係止舌片

Claims (4)

  1. 前面に複数のタイルを取り付ける基板と、
    前記基板の前面に縦横に配列する複数のタイルと、
    上下隣接するタイルの目地中に配する中間係止金具であって、上方のタイルの下縁を係止する下縁係止片、下方のタイルの上縁を係止する上縁係止片、該下縁係止片及び該上縁係止片の間に位置する、固定金具手段を介して前記基板に取り付けるための取付片を備えた中間係止金具と、
    前記中間係止金具を前記基板に取り付け固定する固定金具手段と、
    前記基板の最上部又は最下部に配する上下部係止金具であって、前記基板の最上部又は最下部に配置したタイルの上縁又は下縁を係止する上下縁係止片、前記基板の上部小口又は下部小口を被覆しかつ係止する被覆係止片、前記上下縁係止片及び前記被覆係止片の間から垂下又は直立し、最上部又は最下部に配置したタイルと前記基板との間に挿入する複数の係止舌片を備えた上下部係止金具と、
    で構成したタイルパネル。
  2. 前記中間係止金具を構成する前記取付片を、上下隣接するタイルの目地巾に対応する巾の帯状部材に構成し、前記下縁係止片を、前記取付片の上端から前方に延びる載置板部であって、上方のタイルの下縁を載置する載置板部と、該載置板部の先端で、上側に、該載置板部との間の角度を鋭角にすべく屈曲した下縁係止部であって、上方のタイルの下縁を外面側から抱える下縁係止部とで構成し、前記上縁係止片を、前記取付片の下端から前方に延びる上部抑え板部であって、下方のタイルの上縁を抑える上部抑え板部と、該上部抑え板部の先端で、下側に、該上部抑え板部との間の角度を鋭角にすべく屈曲した上縁係止部であって、下方のタイルの上縁を外面側から抱える上縁係止部とで構成し、
    前記上下部係止金具を構成する前記被覆係止片を、前記基板の上部小口又は下部小口を被覆する帯状の被覆板部と、該被覆板部の後端から垂下又は直立する抱持片とで構成し、前記上下縁係止片を、前記被覆板部の前端から延長する上下抑え板部であって、最上部のタイルの上縁又は最下部のタイルの下縁を抑える上下抑え板部と、該上下抑え板部の前端から垂下又は直立し、最上部のタイルの上縁又は最下部のタイルの下縁を外側から抱える抱持片とで構成し、前記係止舌片を、前記被覆板部と前記上下抑え板部との境界部分を除いてコ字形又は逆コ字形に切り込みを形成し、その内側の四辺形片を該境界部分で直立状又は垂下状に屈曲して形成することとした請求項1のタイルパネル。
  3. 前記タイルに、その上下縁に沿って、該上下縁の前面側角部を段差状に切り欠いた段差状切欠部を形成し、
    前記中間係止金具を構成する前記下縁係止片を、前記取付片の上端から前方に延びる載置板部であって、上方のタイルの下縁の前記段差状切欠部を形成しない部位を載置する載置板部と、該載置板部の先端で、上側に、該載置板部との間の角度を鋭角にすべく屈曲した下縁係止部であって、上方のタイルの下縁の前記段差状切欠部の前面を外面側から抱える下縁係止部とで構成し、前記上縁係止片を、前記取付片の下端から前方に延びる上部抑え板部であって、下方のタイルの上縁の前記段差状切欠部を形成しない部位を抑える上部抑え板部と、該上部抑え板部の先端で、下側に、該上部抑え板部との間の角度を鋭角にすべく屈曲した上縁係止部であって、下方のタイルの上縁の前記段差状切欠部の前面を外面側から抱える上縁係止部とで構成し、
    前記上下部係止金具を構成する前記上下縁係止片を、前記被覆板部の前端から延長する上下抑え板部であって、最上部のタイルの上縁又は最下部のタイルの下縁の前記段差状切欠部を形成しない部位を抑える上下抑え板部と、該上下抑え板部の前端から垂下又は直立し、最上部のタイルの上縁又は最下部のタイルの下縁の前記段差状切欠部の前面を外側から抱える抱持片とで構成した請求項2のタイルパネル。
  4. 前記タイルに、その上下縁に沿って、該上下縁の前面側角部を切り欠いた面取り状切欠部を構成し、
    前記中間係止金具を構成する前記下縁係止片を、前記取付片の上端から前方に延びる載置板部であって、上方のタイルの下縁の面取り状切欠部を形成しない部位を載置する載置板部と、該載置板部の先端で、上側に、該載置板部との間の角度を鈍角にすべく屈曲した下縁係止部であって、上方のタイルの下縁の前記面取り状切欠部に当接してこれを抱える下縁係止部とで構成し、前記上縁係止片を、前記取付片の下端から前方に延びる上部抑え板部であって、下方のタイルの上縁の前記面取り状切欠部を形成しない部位を抑える上部抑え板部と、該上部抑え板部の先端で、下側に、該上部抑え板部との間の角度を鈍角にすべく屈曲した上縁係止部であって、下方のタイルの上縁の前記面取り状切欠部に当接してこれを抱える上縁係止部とで構成し、
    前記上下部係止金具を構成する前記上下縁係止片を、前記被覆板部の前端から延長する上下抑え板部であって、最上部のタイルの上縁又は最下部のタイルの下縁の前記面取り状切欠部を形成しない部位を抑える上下抑え板部と、該上下抑え板部の前端から下方又は上方に、該上下抑え板部との間の角度を鈍角にすべく延長し、最上部のタイルの上縁又は最下部のタイルの下縁の前記面取り状切欠部に当接してこれを抱える抱持片とで構成した請求項2のタイルパネル。
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