JP2014009298A - 油性ボールペン用インキ組成物およびそれを用いた油性ボールペン - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、高筆圧筆記(500g)においても潤滑性を保ち、書き味が良好で、かつ、ボール座の摩耗を抑制し、筆跡が良好である油性ボールペン用インキ組成物を提供することである。
【解決手段】少なくとも着色剤、有機溶剤、チアジアゾール化合物からなる油性ボールペン用インキ組成物であって、前記チアジアゾール化合物が、2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−チオール、2−アミノ−5−メチル−1,3,4−チアジアゾールの中からいずれか1種以上のチアジアゾール化合物を選択し、含有することを特徴とする油性ボールペン用インキ組成物。
【選択図】 なし
Description
「1.少なくとも着色剤、有機溶剤、チアジアゾール化合物からなる油性ボールペン用インキ組成物であって、前記チアジアゾール化合物が、2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−チオール、2−アミノ−5−メチル−1,3,4−チアジアゾールの中からいずれか1種以上のチアジアゾール化合物を選択し、含有することを特徴とする油性ボールペン用インキ組成物。
2.前記チアジアゾール化合物が、2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾールであることを特徴とする第1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
3.前記チアジアゾール化合物の含有量が、0.1〜10.0質量%であることを特徴とする第1項または第2項に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
4.前記着色剤が、顔料であることを特徴とする第1項ないし第3項に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
5.前記着色剤が、顔料と染料を併用し、前記染料がアルキルベンゼンスルホン酸と塩基性染料の造塩染料であることを特徴とする第1項ないし第4項に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
6.前記有機溶剤が、芳香族アルコール系溶剤を含有することを特徴とする第1項ないし第5項のいずれか1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
7.20℃、剪断速度500sec−1におけるインキ粘度が、10〜5000mPa・sであることを特徴とする第1項ないし第6項の何れか1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
8.インキ収容筒の先端部に、ステンレス綱材からなる チップ本体のボール抱持室にボールを回転自在に抱持したボールペンチップを直接又はチップホルダーを介して具備し、前記インキ収容筒内に、第1項ないし第7項のいずれか1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物を直に収容していることを特徴とする油性ボールペン。」とする。
,4−チアジアゾールの中からいずれか1種以上のチアジアゾール化合物を選択し、含有することで、高筆圧筆記(500g)においてもボールの潤滑性を保ち、書き味が良好で、かつ、ボール座の摩耗を抑制することが可能となることが解った。ここで、2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾールは一般式(化1)で、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−チオールは一般式(化2)で、2−アミノ−5−メチル−1,3,4−チアジアゾール一般式(化3)で表される。これらは、単独または2種以上混合して使用してもよい。
クッション作用が働くことで潤滑性を向上するが、前記チアジアゾール化合物によるクッション作用と顔料粒子とのベアリング作用による相乗効果で、より金属接触を抑制することで、より高筆圧筆記においても潤滑性を向上し、書き味とチップ本体の摩耗を抑制することが可能となる。
実施例1の油性ボールペン用インキ組成物は、有機溶剤、顔料分散剤を50℃にて混合攪拌機を用い顔料分散樹脂を溶解させて溶液Aを製造した。得られた溶液Aに顔料を添加し、三本ロールを用いて分散ベースを作成する。この分散ベースに残りの成分を、50℃にて混合攪拌機を用いて攪拌して油性ボールペン用インキ組成物を得た。具体的な配合量は下記の通りである。尚、ティー・エイ・インスツルメント株式会社製AR-G2(ステンレス製 40mm2°ローター)を用いて20℃の環境下で、剪断速度500sec−1にてインキ粘度を測定したところ、1200mPa・sであった。
染料(アルキルベンゼンスルホン酸とキサンテン系塩基性染料との造塩染料)
10.0質量%
染料(アルキルベンゼンスルホン酸とトリアリルメタン系塩基性染料との造塩染料)
10.0質量%
顔料(塩基性カーボンブラック) 5.0質量%
顔料分散剤(ポリビニルブチラール) 2.5質量%
有機溶剤(ベンジルアルコール) 50.1質量%
チアジアゾール化合物(2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール)
3.0質量%
安定剤(オレイン酸) 1.0質量%
樹脂(ケトン樹脂) 10.0質量%
表1、2に示すように、各成分を変更した以外は、実施例1と同様な手順で実施例2〜8の油性ボールペン用インキ組成物を得た。
実施例9
表2に示すように、各成分を変更した以外は、水以外の各成分を実施例1と同様な手順で行い、室温冷却後水を添加しディスパー攪拌にて油性ボールペン用インキ組成物を得た。
実施例1〜9及び比較例1〜で作製した油性ボールペン用インキ組成物(0.4g)及びグリース状のインキ追従体を、インキ収容筒(ポリプロピレン)に、ボール径がφ0.7mmのボールを回転自在に抱持したボールペン用チップ(ステンレス綱線)を装着したボールペン用レフィルに充填し、油性ボールペンを作製した。筆記試験用紙として筆記用紙JIS P3201を用いて以下の試験及び評価を行った。
非常に滑らかなもの ・・・◎
滑らかなもの ・・・○
やや重いもの ・・・△
重いもの ・・・×
ボール座の摩耗が5μm未満のもの ・・・◎
ボール座の摩耗が5μm以上、10μm未満であるもの ・・・○
ボール座の摩耗が10μm以上、20μm未満であるが、筆記可能であるもの ・・・△
ボール座の摩耗がひどく、筆記不良になってしまうのもの ・・・×
「1.少なくとも着色剤、有機溶剤、チアジアゾール化合物からなる油性ボールペン用インキ組成物であって、前記チアジアゾール化合物が、2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−チオール、2−アミノ−5−メチル−1,3,4−チアジアゾールの中からいずれか1種以上のチアジアゾール化合物を選択し、含有することを特徴とする油性ボールペン用インキ組成物。
2.前記チアジアゾール化合物が、2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾールであることを特徴とする第1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
3.前記チアジアゾール化合物の含有量が、0.1〜10.0質量%であることを特徴とする第1項または第2項に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
4.前記着色剤が、顔料であることを特徴とする第1項ないし第3項のいずれか1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
5.前記着色剤が、顔料と染料を併用し、前記染料がアルキルベンゼンスルホン酸と塩基性染料の造塩染料であることを特徴とする第1項ないし第4項のいずれか1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
6.前記有機溶剤が、芳香族アルコール系溶剤を含有することを特徴とする第1項ないし第5項のいずれか1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
7.20℃、剪断速度500sec−1におけるインキ粘度が、10〜5000mPa・sであることを特徴とする第1項ないし第6項の何れか1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
8.インキ収容筒の先端部に、ステンレス綱材からなる チップ本体のボール抱持室にボールを回転自在に抱持したボールペンチップを直接又はチップホルダーを介して具備し、前記インキ収容筒内に、第1項ないし第7項のいずれか1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物を直に収容していることを特徴とする油性ボールペン。」とする。
Claims (8)
- 少なくとも着色剤、有機溶剤、チアジアゾール化合物からなる油性ボールペン用インキ組成物であって、前記チアジアゾール化合物が、2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール、5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−チオール、2−アミノ−5−メチル−1,3,4−チアジアゾールの中からいずれか1種以上のチアジアゾール化合物を選択し、含有することを特徴とする油性ボールペン用インキ組成物。
- 前記チアジアゾール化合物が、2−アミノ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾールであることを特徴とする請求項1に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
- 前記チアジアゾール化合物の含有量が、0.1〜10.0質量%であることを特徴とする請求項1または2に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
- 前記着色剤が、顔料であることを特徴とする請求項1ないし3に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
- 前記着色剤が、顔料と染料を併用し、前記染料がアルキルベンゼンスルホン酸と塩基性染料の造塩染料であることを特徴とする請求項1ないし4に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
- 前記有機溶剤が、芳香族アルコール系溶剤を含有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
- 20℃、剪断速度500sec−1におけるインキ粘度が、10〜5000mPa・sであることを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物。
- インキ収容筒の先端部に、ステンレス綱材からなる チップ本体のボール抱持室にボールを回転自在に抱持したボールペンチップを直接又はチップホルダーを介して具備し、前記インキ収容筒内に、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の油性ボールペン用インキ組成物を直に収容していることを特徴とする油性ボールペン。
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JP2009256620A (ja) * | 2008-03-17 | 2009-11-05 | Pilot Ink Co Ltd | 水性ボールペン |
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