JP2014008810A - 車両のリアウインドウ - Google Patents

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英明 山本
Tomoaki Otani
友昭 大谷
Satoshi Yamamura
聡志 山村
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和久 井上
Masaaki Nakabayashi
政昭 中林
Kenji Yamada
謙二 山田
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Abstract

【課題】車体の後部に配置される車両のリアウインドウにおいて、このリアウインドウを樹脂製部材で構成した場合でも、緊急時には容易にこれを破壊可能とする。
【解決手段】リアウインドウ20を樹脂製部材で構成し、その形状自由度を高める。そして、このリアウインドウ20における一部の領域を、その周囲に位置する領域に比して強度が低い脆弱部20Fとして構成する。具体的には、リアウインドウ20の内表面20aに左右1対の溝部20a1を形成する。このように樹脂製部材で構成されたリアウインドウ20は、ガラス製部材で構成されているとした場合に比して衝撃荷重に対する強度がかなり高いものとなるが、脆弱部20Fにおいてリアウインドウ20を破壊することにより、その破壊を容易に行えるようにする。
【選択図】図2

Description

本願発明は、車体の後部に配置される車両のリアウインドウに関するものである。
一般に、乗用車等の車両においては、例えば「特許文献1」に記載されているように、車体の後部にリアウインドウが配置された構成となっている。
一方「特許文献2」には、車両におけるサンルーフ用のウインドウパネルとして樹脂製部材を用いるようにした構成が記載されている。
特開平07−246833号公報 特開2002−114028号公報
車両のリアウインドウに関しても樹脂製部材を用いるようにすれば、その形状自由度を高めることができる。
しかしながら、リアウインドウを樹脂製部材で構成した場合には、これをガラス製部材で構成した場合に比して衝撃荷重に対する強度がかなり高いものとなる。このため、車両事故等の緊急時にリアウインドウを破壊して避難通路を確保しようとしても、これを実施することが困難となってしまう、という問題がある。
なお、上記「特許文献2」に記載された樹脂製のウインドウパネルは、その中心領域から周辺領域にかけて徐々に肉厚が薄くなるように形成されているが、このような構成をリアウインドウにおいて採用したとしても、これを破壊することは困難である。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、車体の後部に配置される車両のリアウインドウにおいて、このリアウインドウを樹脂製部材で構成した場合でも、緊急時には容易にこれを破壊することができる車両のリアウインドウを提供することを目的とするものである。
本願発明は、リアウインドウの構成に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る車両のリアウインドウは、
車体の後部に配置される車両のリアウインドウにおいて、
上記リアウインドウが樹脂製部材で構成されており、
上記リアウインドウにおける一部の領域が、該領域の周囲に位置する領域に比して強度が低い脆弱部として構成されている、ことを特徴とするものである。
上記「リアウインドウ」は樹脂製部材で構成されているが、その具体的な材質は特に限定されるものではない。
上記「脆弱部」は、その周囲に位置する領域に比して相対的に強度が低くなるように形成されていれば、その具体的な構成やその形成位置あるいは形成範囲等は特に限定されるものではない。
上記構成に示すように、本願発明においては、車体の後部に配置されるリアウインドウが樹脂製部材で構成されているので、その形状自由度を高めることができる。
このように樹脂製部材で構成されたリアウインドウは、ガラス製部材で構成されているとした場合に比して衝撃荷重に対する強度がかなり高いものとなるが、本願発明においては、リアウインドウにおける一部の領域が、その周囲に位置する領域に比して強度が低い脆弱部として構成されているので、この脆弱部においてリアウインドウを破壊することにより、その破壊を容易に行うことができる。
このように本願発明によれば、車体の後部に配置される車両のリアウインドウにおいて、このリアウインドウを樹脂製部材で構成した場合でも、緊急時には容易にこれを破壊することができる。そしてこれにより避難通路を確保することができる。
上記構成において、脆弱部の構成として、リアウインドウの外表面および/または内表面に溝部を形成することにより構成されたものとすれば、脆弱部に応力集中を発生させやすくすることができる。そしてこれによりリアウインドウの破壊を一層容易化することができる。
上記構成において、リアウインドウまたはその前後方向近傍に灯具が配置されているような場合には、この灯具の周囲に脆弱部が形成された構成とすれば、リアウインドウを破壊したときに灯具が不用意に破損してしまうおそれをなくすことができる。そしてこれにより、車両の補修を、破壊されたリアウインドウのみを新たなものと交換するだけの補修に限定して、その費用を最小限に抑えることができる。ここで「リアウインドウまたはその前後方向近傍に灯具が配置されている」とは、リアウインドウに灯具が接触している態様あるいはリアウインドウの前方近傍または後方近傍に配置されている態様を意味するものである。
上記構成において、リアウインドウの構成として、第1パネルの内表面側に第2パネルを積層することにより形成された構成とすれば、リアウインドウに複数の機能を持たせることができる。その際、第2パネルの構成として不均一な肉厚で形成された構成とすれば、相対的に薄肉で形成された領域を脆弱部として構成することができる。
上記構成において、リアウインドウの構成として、車体の後部に配置されたエアスポイラと一体で形成された構成とすることも可能である。このようにした場合には、リアウインドウをその脆弱部において一層容易に破壊することが可能となる。
本願発明の一実施形態に係るリアウインドウを備えた車両を示す側面図 図1のII方向矢視図 上記リアウインドウを単品で示す断面斜視図 上記実施形態の第1変形例を示す、図3と同様の図 上記実施形態の第2変形例を示す、図2と同様の図 上記実施形態の第3変形例を示す、図2と同様の図 (a)は、上記実施形態の第4変形例を図2のVII−VII線の断面位置で示す側断面図、(b)は、上記実施形態の第5変形例を示す、(a)と同様の図 上記実施形態の第6変形例を示す、図7(a)と同様の図 上記実施形態の第7変形例を示す、図7(a)と同様の図 図9のX方向矢視図
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係るリアウインドウ20を備えた車両10を示す側面図である。また、図2は、図1のII方向矢視図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係る車両10は、いわゆるミニバンタイプの車両として構成されており、その車体12の後部にはリアウインドウ20が配置されている。その際、リアウインドウ20は、鉛直面に対してやや前傾した姿勢で、車体12の後部開口部12aに取り付けられている。
また、車体12の後部には、エアスポイラ14および左右1対の灯具16も配置されている。エアスポイラ14は、リアウインドウ20の上端縁に沿って車幅方向に延びており、その前端部において車体12に取り付けられている。また、灯具16は、リアコンビネーションランプであって、リアウインドウ20の下方において車体12の左右両端部に取り付けられている。
図3は、リアウインドウ20を単品で示す断面斜視図である。
同図にも示すように、リアウインドウ20は、その左右両端部が車両前方側へ回りこむように形成されている。このリアウインドウ20は、ポリカーボネート樹脂等の透明樹脂からなる樹脂製部材で構成されている。
このリアウインドウ20における一部の領域は、該領域の周囲に位置する領域に比して強度が低い脆弱部20Fとして構成されており、それ以外の一般領域は一定の肉厚で形成されている。
具体的には、この脆弱部20Fは、リアウインドウ20の内表面20aに形成された左右1対の溝部20a1で構成されている。これら各溝部20a1は、リアウインドウ20の左右両端部の回込み部分よりもやや車幅方向内側において、上下方向に延びるように形成されている。その際、これら各溝部20a1は、V字形の断面形状でリアウインドウ20の上端縁から下端縁まで延びるように形成されている。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態においては、車体12の後部に配置されるリアウインドウ20が樹脂製部材で構成されているので、その形状自由度を高めることができる。
このように樹脂製部材で構成されたリアウインドウ20は、ガラス製部材で構成されているとした場合に比して衝撃荷重に対する強度がかなり高いものとなるが、本実施形態においては、リアウインドウ20における一部の領域が、その周囲に位置する領域に比して強度が低い脆弱部20Fとして構成されているので、この脆弱部20Fにおいてリアウインドウ20を破壊することにより、その破壊を容易に行うことができる。
このように本実施形態によれば、車体12の後部に配置される車両10のリアウインドウ20において、このリアウインドウ20を樹脂製部材で構成した場合でも、緊急時には容易にこれを破壊することができる。そしてこれにより避難通路を確保することができる。
その際、本実施形態においては、脆弱部20Fが、リアウインドウ20の内表面20aに形成された左右1対の溝部20a1で構成されているので、脆弱部20Fに応力集中を発生させやすくすることができる。そしてこれによりリアウインドウ20の破壊を一層容易化することができる。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
まず、上記実施形態の第1変形例について説明する。
図4は、本変形例に係るリアウインドウ120を示す、図3と同様の図である。
同図に示すように、本変形例においては、リアウインドウ120の基本的な構成は上記実施形態の場合と同様であるが、その脆弱部120Fの構成が上記実施形態の場合と異なっている。
すなわち、本変形例のリアウインドウ120は、その脆弱部120Fが、リアウインドウ120の内表面120aに形成された左右1対の溝部120a1とその外表面120bに形成された左右1対の溝部120b1とで構成されている。
その際、各溝部120a1は、上記実施形態の各溝部20a1と同様の構成となっている。一方、各溝部120b1は、各溝部120a1よりもやや車幅方向内側において上下方向に延びるように形成されている。これら各溝部120a1も、V字形の断面形状でリアウインドウ120の上端縁から下端縁まで延びるように形成されている。
本変形例のように、脆弱部120Fが、リアウインドウ120の内表面120aに形成された左右1対の溝部120a1およびその近傍において外表面120bに形成された左右1対の溝部120b1で構成することにより、脆弱部120Fに応力集中をより発生させやすくすることができる。そしてこれにより、緊急時におけるリアウインドウ120の破壊をより一層容易化することができる。
次に、上記実施形態の第2変形例について説明する。
図5は、本変形例に係るリアウインドウ220を備えた車両210を示す、図2と同様の図である。
同図に示すように、本変形例においては、車両210としての基本的な構成は上記実施形態の場合と同様であるが、そのリアウインドウ220の構成が上記実施形態の場合と異なっている。
すなわち、本変形例のリアウインドウ220は、上記実施形態のリアウインドウ20よりも下方まで延びるように形成されており、そして、左右1対の灯具216は、リアウインドウ220の前方近傍において車体212に取り付けられている。その際、左右1対の灯具216は、リアウインドウ220の左右下端部に位置するように配置されている。
本変形例のリアウインドウ220も、その一部が脆弱部220Fとして構成されている。そして、この脆弱部220Fは、リアウインドウ220の内表面220aに形成された左右1対の溝部220a1で構成されている。ただし、本変形例においては、これら各溝部220a1が、各灯具216の周囲において該灯具216の外周縁形状に沿って延びるように形成されている。その際、これら各溝部220a1は、V字形の断面形状でリアウインドウ220の側端縁から下端縁まで延びるように形成されている。
本変形例の構成を採用した場合においても、緊急時にリアウインドウ220をその脆弱部220Fにおいて容易に破壊することができる。
しかも、本変形例の構成を採用することにより、リアウインドウ220をその中央領域において破壊したときに発生する亀裂を各溝部220a1において食い止めることができるので、各灯具216が不用意に破損してしまうおそれをなくすことができる。そしてこれにより、車両10の補修を、破壊されたリアウインドウ220のみを新たなものと交換するだけの補修に限定して、その費用を最小限に抑えることができる。
なお、本変形例においては、各灯具216がリアウインドウ220の前方近傍において車体212に取り付けられているものとして説明したが、これら各灯具216が、リアウインドウ220に取り付けられている場合あるいはリアウインドウ220の後方近傍に配置された状態で車体212等に取り付けられている場合においても、本変形例の構成を採用することにより本変形例と同様の作用効果を得ることができる。
次に、上記実施形態の第3変形例について説明する。
図6は、本変形例に係るリアウインドウ320を備えた車両310を示す、図2と同様の図である。
同図に示すように、本変形例においては、リアウインドウ320の基本的な構成は上記実施形態の場合と同様であるが、その脆弱部320Fの構成が上記実施形態の場合と異なっており、また、車体12の後部にリアワイパ322が配置されている点でも上記実施形態の場合と異なっている。
リアワイパ322は、その基端部がリアウインドウ320の下方近傍において車体12に回動可能に取り付けられている。そして、このリアワイパ322は、非作動時には、図示のように、そのブレード322aがリアウインドウ320に対してその下端縁近傍において接触するようになっている。
本変形例のリアウインドウ320は、その脆弱部320Fが、リアウインドウ320の内表面320aに形成された薄肉部320a1で構成されている。その際、この薄肉部320a1は、リアウインドウ320の下端縁に沿った領域でかつ非作動時のリアワイパ322のブレード322aが接触している部分と重複する横長矩形状の領域(すなわち図中網線で示す領域)に形成されている。
本変形例の構成を採用した場合においても、緊急時にリアウインドウ320をその脆弱部320Fにおいて容易に破壊することができる。
しかも、本変形例の構成を採用することにより、リアウインドウ320において脆弱部320Fが形成されている部分に外部から物が直接当たってしまう可能性を低くすることができる。そしてこれにより、緊急時以外にリアウインドウ320が衝撃荷重によって不用意に破損してしまうおそれを最小限に抑えることができる。また、脆弱部320Fと重複する位置にリアワイパ322が配置されていることにより、脆弱部320Fがドライバの視界に入っても、これを目立たなくすることができる。
なお、本変形例のように、脆弱部320Fを薄肉部320a1で構成する代わりに、この薄肉部320a1に対応する領域(すなわち図中網線で示す領域)を比較的割れやすいアクリル樹脂等で形成しておくようにすることも可能である。このような構成を採用した場合においても本変形例と同様の作用効果を得ることができる。
次に、上記実施形態の第4変形例について説明する。
図7(a)は、本変形例に係るリアウインドウ420およびその周辺構造を、図2のVII−VII線の断面位置で示す側断面図である。
同図(a)に示すように、本変形例においては、リアウインドウ420の基本的な構成は上記実施形態の場合と同様であるが、その脆弱部420Fの構成が上記実施形態の場合と異なっている。
本変形例のリアウインドウ420は、その脆弱部420Fが、リアウインドウ420における下端縁近傍領域に形成された薄肉部420cで構成されている。その際、この薄肉部420cは、リアウインドウ420における他の一般領域の肉厚の範囲内において波形の鉛直断面形状で左右方向に延びるように形成されている。
本変形例の構成を採用した場合においても、緊急時にリアウインドウ420をその脆弱部420Fにおいて容易に破壊することができる。
しかも、本変形例の脆弱部420Fは、波形の鉛直断面形状を有する薄肉部420cで構成されているので、その外表面の一部に着雪しにくい部分420c1を形成することができ、これにより降雪時においても後方視界を容易に確保することが可能となる。
次に、上記実施形態の第5変形例について説明する。
図7(b)は、本変形例に係るリアウインドウ520およびその周辺構造を示す、同図(a)と同様の図である。
同図に示すように、本変形例のリアウインドウ520も、その基本的な構成は上記第4変形例の場合と同様であるが、その脆弱部520Fの構成が上記第4変形例の場合と異なっている。
すなわち、本変形例の脆弱部520Fも、リアウインドウ520における下端縁近傍領域に形成された薄肉部520cで構成されているが、この薄肉部520cは、リアウインドウ520における他の一般領域の肉厚の範囲内において角張った波形の鉛直断面形状で左右方向に延びるように形成されている。
本変形例の構成を採用した場合においても、緊急時にリアウインドウ520をその脆弱部520Fにおいて容易に破壊することができる。
しかも、本変形例の脆弱部520Fは、角張った波形の鉛直断面形状を有する薄肉部520cで構成されているので、その外表面の一部に着雪しにくい部分520c1を形成することができ、これにより降雪時においても後方視界を容易に確保することが可能となる。
次に、上記実施形態の第6変形例について説明する。
図8は、本変形例に係るリアウインドウ620およびその周辺構造を示す、図7(a)と同様の図である。
同図に示すように、本変形例の基本的な構成は上記実施形態の場合と同様であるが、リアウインドウ620が2層構造になっている点で上記実施形態の場合と異なっており、また、その脆弱部620Fの構成も上記実施形態の場合と異なっている。
すなわち、本変形例のリアウインドウ620は、第1パネル620Aの内表面側に第2パネル620Bを積層することにより形成されている。
第1パネル620Aは、無色透明の樹脂製パネルであって、一定の肉厚で形成されている。
一方、第2パネル620Bは、有色透明の樹脂製パネルであって、不均一な肉厚で形成されている。その際、この第2パネル620Bは、リアウインドウ620の上端縁近傍から下端縁近傍にかけて徐々に肉厚が薄くなるように形成されている。
このような2層構造のリアウインドウ620においては、その上端縁近傍から下端縁近傍にかけて濃度が徐々に低下し、これによりグラデーションが付与されることとなる。
そして、このリアウインドウ620においては、第2パネル620Bが最も薄肉で形成されている下端縁近傍領域が脆弱部620Fとして構成されることとなる。
本変形例の構成を採用した場合においても、緊急時にリアウインドウ620をその脆弱部620Fにおいて容易に破壊することができる。
しかも、本変形例の構成を採用することにより、リアウインドウ620のグラデーション作用により、車内への日差しが強い上部領域は濃いスモークウインドウとして構成するとともに後方視界を確保したい下部領域は薄いスモークウインドウあるいはクリアウインドウとして構成することができる。
次に、上記実施形態の第7変形例について説明する。
図9は、本変形例に係るリアウインドウ720およびその周辺構造を示す、図7(a)と同様の図である。また、図10は、図9のX方向矢視図である。
これらの図に示すように、本変形例のリアウインドウ720は、その基本的な構成は上記実施形態の場合と同様であるが、その上端縁に沿って車幅方向に延びるエアスポイラ714と一体で形成されている点で上記実施形態の場合と異なっている。
エアスポイラ714は、車両後方へ向けてV字状に突出する鉛直断面形状を有しており、その下段側に位置する斜面部714aの前端縁においてリアウインドウ720の上端縁に接続されている。また、このエアスポイラ714の内部には、その斜面部714aに臨むようにしてカメラ730および左右1対の灯具740が配置されている。
カメラ730は、車両後方へ向けて斜め下向きに配置されており、車両10の後方領域を撮影するようになっている。また、左右1対の灯具740は、バックアップランプであって、カメラ730の左右両側に配置された発光ダイオード742からの光をその左右両側に配置された導光体744を介して車両後方へ向けて斜め下向きに照射するようになっている。
リアウインドウ720は無色透明の樹脂製部材で構成されており、これによりエアスポイラ714の部分も無色透明の樹脂製部材で構成されている。ただし、エアスポイラ714の外表面には、その斜面部714aにおけるカメラ730および両灯具740が配置されている部分を除き、塗装膜716が形成されている。そしてこれにより、エアスポイラ714が外観上は塗装膜716の色で見えるようにしている。
リアウインドウ720の上端部におけるエアスポイラ714との接続領域は、他の一般領域よりも薄い薄肉部720cとして形成されている。そして、この薄肉部720cにより脆弱部720Fが構成されている。
また、エアスポイラ714の斜面部714aにおけるカメラ730および両灯具740が配置されている部分も、他の一般領域よりも薄い薄肉部714a1として形成されている。
本変形例の構成を採用した場合においても、緊急時にリアウインドウ720をその脆弱部720Fにおいて容易に破壊することができる。
しかも本変形例においては、エアスポイラ714と一体で形成されたリアウインドウ720の上端部に薄肉部720cが形成されているので、リアウインドウ720をその脆弱部720Fにおいて一層容易に破壊することが可能となる。
さらに本変形例においては、エアスポイラ714の斜面部714aにも薄肉部714a1が形成されているので、緊急時にリアウインドウ720が脆弱部720Fにおいて破壊するのを一層容易化することができる。
また本変形例においては、リアウインドウ720がエアスポイラ714と一体で形成されているので、車両の部品点数を削減することができる。
その際、エアスポイラ714もリアウインドウ720と同じ無色透明の樹脂製部材で構成されることとなるので、本変形例のように、エアスポイラ714の内部にカメラ730および左右1対の灯具740を配置することが可能となり、これらに塵埃や水滴等が付着してしまうのを未然に防止することができる。
上記実施形態および各変形例においては、車両10、210、310がミニバンタイプの車両であるものとして説明したが、これ以外の車両においても、上記実施形態および各変形例と同様の構成を採用することにより上記実施形態および各変形例と同様の作用効果を得ることができる。
なお、上記実施形態および各変形例において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
10、210、310 車両
12、212 車体
12a 後部開口部
14、714 エアスポイラ
16、216、740 灯具
20、120、220、320、420、520、620、720 リアウインドウ
20F、120F、220F、320F、420F、520F、620F、720F 脆弱部
20a、120a、220a、320a 内表面
20a1、120a1、120b1、220a1 溝部
120b 外表面
320a1、420c、520c、714a1、720c 薄肉部
322 リアワイパ
322a ブレード
420c1、520c1 着雪しにくい部分
620A 第1パネル
620B 第2パネル
714a 斜面部
716 塗装膜
730 カメラ
742 発光ダイオード
744 導光体

Claims (5)

  1. 車体の後部に配置される車両のリアウインドウにおいて、
    上記リアウインドウが樹脂製部材で構成されており、
    上記リアウインドウにおける一部の領域が、該領域の周囲に位置する領域に比して強度が低い脆弱部として構成されている、ことを特徴とする車両のリアウインドウ。
  2. 上記脆弱部が、上記リアウインドウの外表面および/または内表面に溝部を形成することにより構成されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両のリアウインドウ。
  3. 上記リアウインドウまたはその前後方向近傍に灯具が配置されており、
    上記脆弱部が上記灯具の周囲に形成されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両のリアウインドウ。
  4. 上記車両のリアウインドウが、第1パネルの内表面側に第2パネルを積層することにより形成されており、
    上記第2パネルが不均一な肉厚で形成されており、肉厚が薄い領域が上記脆弱部として構成されている、ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のリアウインドウ。
  5. 上記車両のリアウインドウが、車体の後部に配置されたエアスポイラと一体で形成されている、ことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載のリアウインドウ。
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