JP2014006577A - 運搬機械の停止位置判定装置およびこの装置を備えた積込機械 - Google Patents

運搬機械の停止位置判定装置およびこの装置を備えた積込機械 Download PDF

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Abstract

【課題】積込機械の積込位置や、掘削形成された地山の傾斜面の角度が変更されても、積込機械からの運搬機械への停止位置を的確に判定指示し、生産性を向上させる。
【解決手段】積込機械1と、運搬機械2と、それらの運行を管理する管制局7が操業している中、運搬機械の停止位置判定装置1000は、傾斜面範囲演算部200と、運搬機械範囲演算部300と、干渉判断部400と、表示装置500と、運搬機械仕様取得部600と、積込機械範囲演算部700を備える。運搬機械仕様取得部600は運搬機械2の仕様を取得し、傾斜面範囲演算部200は運搬機械2と傾斜面6が干渉する傾斜面範囲18を演算し、運搬機械範囲演算部300は運搬機械2の停止に必要な運搬機械範囲4を演算し、積込機械範囲演算部700は積込機械1の占める積込機械範囲712を演算し、干渉判断部400は運搬機械2が傾斜面6や積込機械1と干渉せずに安全に停止できるかを判断する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、運搬機械の停止位置判定装置およびこの装置を備えた積込機械に係り、更に詳しくは露天掘り鉱山等で使用される運搬機械の停止位置判定装置およびこの装置を備えた積込機械に関する。
露天掘り鉱山等で使用される無人ダンプ運行システムにおいて、積込機が積込位置を頻繁に変更しても、その度に走行コースをティーチングすること無く、ダンプの走行コースデータを容易に自動作成するために、積込機の現在位置を計測する位置計測手段から入力した現在位置を無線装置を介して送信する積込機コントローラと、積込機を走行コースに沿って積込位置へ自動走行させるモードを選択する自動誘導モードスイッチが付設された監視コントローラと、自動誘導モードスイッチからの自動誘導モード信号が入力されたとき、積込機の現在位置を新たな積込位置と見做し、この積込位置データおよび前記所定の走行パターンに基づいて新たに走行コースデータを作成するコース作成手段と、コースデータ記憶装置内に記憶されている走行コースデータをコース作成手段により作成した新たな走行コースデータに書き換える自動走行コントローラとを備えるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−263138号公報
上述した露天掘り鉱山等の掘削現場においては、掘削により掘り起こされた地山の近傍にショベル等の積込機械が設置され、鉱石や土砂などの砕石物をダンプトラックなどの運搬機械に積み込む作業が行われる。また、ダンプトラック等の運搬機械は、積込機械で掘削した砕石等が放出される位置に向かって後進しながら、積込機械による砕石等の掘削物の放出位置に到達すると、運搬機械は、積込機械による掘削物の放出位置(積込位置)に停止する。このとき、運搬機械は、積み込み作業を効率的に行うため積込機械の近傍に停止する必要がある。
この場合、運搬機械を、特許文献1のように積込位置に自動的に停止させる方式や、積込機械のオペレータが積込機械の掘削バケットによって運搬機械の停止位置を示し、ホーンを鳴らすことにより、停止位置が確定したことを運搬機械の運転者に通知する方式が執られている。
ところで、掘削現場においては、掘削積込作業の進行に伴って、積込機械によって掘削形成された地山の傾斜面(法面)は、直角に近い法面、あるいはある角度を持った法面になることがある。また、掘削作業の関係上、積込機械が予め掘削形成した地山上の平坦部に位置する場合がある。
このように、積込機械の位置および掘削現場における地山の傾斜面の形状が、逐次変化する環境で、上記の積込機械のオペレータによる運搬機械への停止位置を指示する方式を採用した場合、積込機械のオペレータは、周囲環境に対する視認不足の発生、死角となる領域の拡大を十分認識できずに積込機械の掘削バケットによる運搬機械の停止位置を指示することになる。
このため、掘削現場における地山の傾斜面が、例えば、直角に近い法面である状況下で、運搬機械を積込機械の掘削バケットによって指示された運搬機械の停止位置に停止させる場合、運搬機械の荷台の後部が掘削面に衝突する。また、積込機械が予め掘削形成された地山上の平坦部に位置に位置している状況下で、運搬機械を積込機械の掘削バケットによって指示された運搬機械の停止位置に停止させる場合、運搬機械のタイヤが予め掘削形成された地山の傾斜面の下方部に突き当たる等の不具合が生じる。そして、運搬機械が切羽などとの衝突を回避するために指定された停止位置に移動することができずに停止をやり直すことによって作業効率が低下するという憾みがある。
また、前述した運搬機械を特許文献1のように積込位置に自動的に停止させる方式についても、上記と同様の不都合を生じる。
本発明は、上述の事柄に基づいてなされたもので、積込機械の積込位置や、積込機械により掘削形成された地山の傾斜面の角度が変更されていても、積込機械からの運搬機械への停止位置を的確に判定指示することができ、現場における生産性を向上させることができる運搬機械の停止位置判定装置およびこの装置を備えた積込機械を提供することを目的する。
上記目的を達成するために、第1の発明は、積込機械からの運搬機械へ停止位置を判定指示することができる運搬機械の停止位置判定装置であって、前記積込機械の周辺の状態情報を取り込み、この取り込んだ状態情報から前記運搬機械と干渉する対象を認識し、この干渉対象が占める干渉対象範囲を演算する干渉対象認識装置と、前記運搬機械の停止に必要な範囲を演算する運搬機械範囲決定装置と、前記干渉対象認識装置と前記運搬機械範囲決定装置とからの演算結果に基づいて前記運搬機械と前記干渉対象との干渉の有無を判断し、その判断結果を出力する干渉判断装置とを備えたことを特徴とするものである。
また第2の発明は、第1の発明において、前記干渉対象認識装置は、前記積込機械に設けられ、前記積込機械の前方の状態を取り込む距離センサと、この距離センサからの信号を取り込み、前記運搬機械が掘削する傾斜面に干渉する傾斜面範囲を演算する傾斜面範囲演算部とを有し、前記運搬機械範囲決定装置は、前記運搬機械の仕様を記憶する運搬機械仕様記憶部と、この運搬機械仕様記憶部から前記運搬機械の仕様を読み込む運搬機械仕様読込部と、この運搬機械仕様読込部からの前記運搬機械の仕様に基づいて前記運搬機械の停止に必要な範囲を演算する運搬機械範囲演算部とを有し、前記干渉判断装置は、前記干渉対象認識装置の前記傾斜面範囲演算部と前記運搬機械範囲決定装置の前記運搬機械範囲演算部とからの演算結果に基づいて前記運搬機械と前記傾斜面との干渉の有無を判断し、その判断結果を出力することを特徴とする。
また第3の発明は、第2の発明において、前記干渉対象認識装置の前記傾斜面範囲演算部は、前記距離センサの撮像結果に基づいて前記傾斜面を検出する傾斜面検出部と、前記距離センサの撮像結果に基づいて前記走行面を検出する走行面検出部と、前記傾斜面検出部と前記走行面検出部とからの検出結果に基づいて前記傾斜面と前記走行面との境界線を検出する傾斜面境界線検出部と、前記傾斜面境界線検出部の検出結果に基づいて前記傾斜面範囲を演算する傾斜面範囲決定部とを更に有したことを特徴とする。
また第4の発明は、第2の発明において、前記運搬機械範囲決定装置の前記運搬機械範囲演算部は、前記運搬機械仕様読込部からの前記運搬機械の仕様に基づいて前記運搬機械の投影領域を演算する投影領域演算部と、前記積込機械のバケット位置を演算するバケット位置演算部と、前記投影領域演算部からの前記投影領域を前記バケット位置演算部からの前記バケット位置の真下に射影して、前記運搬機械範囲を演算するバケット下方領域投影部とを更に有したことを特徴とする。
また第5の発明は、第2の発明において、前記干渉対象認識装置は、前記積込機械の仕様を読み込む積込機械仕様読込部と、前記積込機械仕様読込部からの前記積込機械の仕様に基づいて前記積込機械の範囲を演算する積込機械範囲演算部とを更に有し、前記干渉判断装置は、前記干渉対象認識装置の前記積込機械範囲演算部と前記運搬機械範囲決定装置の前記運搬機械範囲演算部とからの演算結果に基づいて前記運搬機械と前記積込機械との干渉の有無を判断し、その判断結果を出力することを特徴とする。
また第6の発明は、第2の発明において、前記干渉対象認識装置は、前記運搬機械が前記傾斜面に向かって後進する場合において、前記運搬機械仕様記憶部から前記運搬機械の後部の高さ寸法を読み込む後部高さ寸法読込部と、前記後部高さ寸法読込部からの前記運搬機械の後部の高さ寸法と前記距離センサからの前記傾斜面の情報とに基づいて、前記運搬機械の後部の高さと対応する前記傾斜面の位置を前記運搬機械の後方限界線として演算する後方限界線演算部とを更に有したことを特徴とする。
また第7の発明は、第6の発明において、前記干渉対象認識装置は、前記後方限界線演算部で演算した前記後方限界線と前記走行面と前記傾斜面との境界部との間の第1距離Lを求める第1距離演算部と、前記運搬機械仕様記憶部から前記運搬機械の後端と後輪の中心との間の第2距離Jを読み込む第2距離演算部と、前記第1距離演算部で演算した第1距離Lが前記第2距離演算部で読み込んだ第2距離Jよりも大きい場合には、前記運搬機械の左右の後輪の中心を結ぶ線を前記後方限界線として出力する補正判断部とを更に有したことを特徴とする。
また第8の発明は、第1の発明において、前記干渉対象認識装置は、前記積込機械に設けられ、前記積込機械の前方の状態を取り込む距離センサと、この距離センサからの信号を取り込み、前記運搬機械が掘削する傾斜面に干渉せずに停止可能な走行面範囲を演算する走行面範囲演算部とを有し、前記運搬機械範囲決定装置は、前記運搬機械の仕様を記憶する運搬機械仕様記憶部と、この運搬機械仕様記憶部から前記運搬機械の仕様を読み込む運搬機械仕様読込部と、この運搬機械仕様読込部からの前記運搬機械の仕様に基づいて前記運搬機械の停止に必要な範囲を演算する運搬機械範囲演算部とを有し、前記干渉判断装置は、前記干渉対象認識装置の前記走行面範囲演算部と前記運搬機械範囲決定装置の前記運搬機械範囲演算部とからの演算結果に基づいて前記運搬機械と前記走行面との干渉の有無を判断し、その判断結果を出力することを特徴とする。
また上記目的を達成するために、第9の発明は、第1の発明乃至第8の発明のいずれかにの運搬機械の停止位置判定装置を備えたことを特徴とする積込機械である。
本発明によれば、積込機械の積込位置や、積込機械により掘削形成された地山の傾斜面の角度が変更されていても、積込機械からの運搬機械への停止位置を的確に判定指示することができるので、積込機械による掘削積込作業の効率が向上する。
その結果、積込機械の掘削積込作業と運搬機械の運搬作業とが有機的に機能し、露天掘り鉱山等の掘削現場における生産性を向上させることができる。
図1に示す本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第1の実施形態を備えた鉱山の操業の様子を示した斜視図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第1の実施形態の全体構成を示した図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置における距離センサの積込機械への取り付け位置の一例を示した図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第1の実施形態における傾斜面検出部、走行面検出部、傾斜面境界線検出部の機能を示す説明図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第1の実施形態における投影領域演算部の機能を示す説明図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第1の実施形態におけるバケット下方領域投影部の機能を示す説明図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第1の実施形態におけるバケット下方領域投影部の機能を示す説明図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第1の実施形態における干渉判断部の機能を示す説明図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第1の実施形態における制御処理手順を説明するフローチャート図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第1の実施形態における制御処理手順を説明するフローチャートの一部の詳細のフローを示す図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第1の実施形態における制御処理手順を説明するフローチャートの一部の詳細のフローを示す図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第1の実施形態における制御処理手順を説明するフローチャートの一部の詳細のフローを示す図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第1の実施形態における制御処理手順を説明するフローチャートの一部の詳細のフローを示す図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第1の実施形態における制御処理手順を説明するフローチャートの一部の詳細のフローを示す図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第2の実施形態における運搬機械範囲を示す平面図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第3の実施形態の全体構成を示す構成図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第3の実施形態における、後方限界線演算部と補正判断部の機能を説明する図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第3の実施形態における、後方限界線演算部と補正判断部の機能を説明する図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第3の実施形態における干渉判断部の機能を説明する平面図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第4の実施形態の全体構成と、無人運搬機械50の構成を示す構成図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第4の実施形態における制御処理手順を説明するフローチャート図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第5の実施形態の全体構成を示す構成図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第5の実施形態における制御処理手順を説明するフローチャート図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第5の実施形態における制御処理手順を説明するフローチャートの一部の詳細のフローを示す図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第5の実施形態における制御処理手順を説明するフローチャートの一部の詳細のフローを示す図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置を、バックホー型の積込機械に適用した様子を示す斜視図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置における距離センサの積込機械への取り付け位置の他の一例を示した図である。 本発明の運搬機械の停止位置判定装置における距離センサの積込機械への取り付け位置の他の一例を示した図である。
以下に本発明の運搬機械の停止位置判定装置および積込機械の実施形態を、図面を用いて説明する。
<第1の実施形態>
本発明の運搬機械の停止位置判定装置および積込機械の第1の実施形態を、図1乃至図13を用いて説明する。なお、図1乃至図13においては、積込機械としてローディングショベル、運搬機械としてマイニングダンプトラックに適用した場合を例に挙げて説明する。
図1は、本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第1の実施形態を備えた鉱山の掘削現場の様子を示す斜視図、図2は、本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第1の実施形態の全体構成を示す構成図である。
図1において、鉱山などの掘削現場は、この例では地山Mと、地山Mの掘削面となる傾斜面6と、後述する積込機械1の設置個所および後述する運搬機械2の走行路面となる地面Xとを備えている。地面Xには、運搬機械2の走行面3が設けられている。この掘削現場の傾斜面6の近傍の地面には掘削作業を行う積込機械1が設置されている。また、掘削現場の地面Xには、積込機械1で掘削された砕石物を運搬する運搬機械2が搬出入している。この掘削現場の遠隔地には、積込機械1、運搬機械2の稼働を管理する管制局7が設置されている。そして管制局7は無線通信システムで積込機械1と運搬機械2との間でデータの授受ができるように構成されている。
図2において、運搬機械の停止位置判定装置1000は、傾斜面範囲演算部200と、距離センサ211と、運搬機械範囲演算部300と、干渉判断部400と、表示装置500と、運搬機械仕様取得部600と、積込機械範囲演算部700とを少なくとも備えている。図1に示すように、このうち運搬機械仕様取得部600の一部機能(運搬機械データベース620)は管制局7に設けられ、傾斜面範囲演算部200と距離センサ211と運搬機械範囲演算部300と干渉判断部400と表示装置500と運搬機械仕様取得部600のその他の機能と積込機械範囲演算部700は積込機械1に設けられている。
運搬機械仕様取得部600は、運搬機械2のIDを取得し、そのIDから運搬機械2の仕様を取得し、運搬機械範囲演算部300に出力するよう構成されている。
この運搬機械仕様取得部600は、運搬機械2と通信可能な通信部610と、鉱山内を走行している様々な運搬機械2の仕様を記録している運搬機械データベース620と、取得した運搬機械2のIDを基に運搬機械データベース620から運搬機械2の仕様を取得するID照合部630と、を少なくとも備えている。
通信部610は、積込機械1の稼働時は、常時、次の積み込みを行う運搬機械2のIDを運搬機械2または管制局7のID通知部611とのやり取りによって取得し、そのIDをID照合部630に通知する。
運搬機械データベース620は、運搬機械2の寸法などの様々なデータを記録している。
ID照合部630は、通信部610によって取得したIDを運搬機械データベース620に記録されたデータと照合し、該当する運搬機械2の仕様を読み込み、運搬機械範囲演算部300に出力する。
距離センサ211は、積込機械の前方の状態、例えば前方の物体までの距離を検出し、この検出結果を後述する傾斜面検出部210と走行面検出部220へ出力する。例えば赤外線センサやレーザースキャナ、ステレオカメラ等の、前方の物体までの距離を検出可能なセンサからなる。この距離センサ211は、積込機械1に設置され、積込機械1の3次元的な位置や姿勢、距離センサ211の積込機械1に設置する位置や角度を基にして、検出された距離を絶対座標系24における鉛直方向の高さに変換するよう構成されている。絶対座標系24は、図1に示すように地球上のある位置に原点を置く座標系である。これにより、距離センサ211の検出範囲である検出範囲11(図4参照)に存在する物体の鉛直方向の高さを検出する。
図3に示すように、積込機械1は、フロント14と積込機械本体21を備える。積込機械本体21は旋回体21Aと走行体21Bを有している。距離センサ211は、積込機械1のバケット10の概略真下の領域を検出可能な位置である積込機械本体21の前方に配置されている。また、距離センサ211は、その距離を検出する検出範囲11が、後述する運搬機械範囲4(図4参照)よりも大きくなるように設定されている。さらに、距離センサ211は、積込機械1のオペレータが旋回体21Aを旋回させると、検出範囲11もそれに従って旋回・移動するようになっており、バケット10を具備するフロント14が旋回体21Aの旋回に伴って旋回する際に距離センサ211も旋回し、常にバケット10の下方を検出するようになっている。
例えば、積込機械1は、傾斜面6を掘削して砕石物をバケット10に積み込んだ後、バケット10の内容物を運搬機械2に積み込むために傾斜面6から離れる方向に旋回体21Aが旋回する。この際、距離センサ211は、積込機械1が砕石物を掘削している間は検出範囲11が傾斜面6上にあり、積込機械1が旋回する際に、検出範囲11が運搬機械走行面3の方に移動する。これらにより、距離センサ211は常にバケット10の概略真下の領域を検出する。
傾斜面範囲演算部200は、運搬機械2が傾斜面6と干渉するために停止することが不可能な範囲(傾斜面範囲)18(図4参照)を演算し、干渉判断部400に出力するよう構成されている。
この傾斜面範囲演算部200は、距離センサ211の撮像結果を基にして傾斜面6を検出する傾斜面検出部210と、同じく距離センサ211の出力結果を基にして運搬機械走行面3を検出する走行面検出部220と、傾斜面検出部210の出力結果と走行面検出部220の出力結果を基にして傾斜面6と運搬機械走行面3との境界線である傾斜面境界線12を検出する傾斜面境界線検出部240と、傾斜面6、走行面3、傾斜面境界線12を基にして傾斜面範囲18を演算する傾斜面範囲決定部260を少なくとも備えている。
図4に、傾斜面6と運搬機械走行面3の両方に検出範囲11が存在するときの様子、つまり、傾斜面6と運搬機械走行面3の境界の真上付近にバケット10があるときの様子を示す。
距離センサ211により、検出範囲11内の各点の鉛直方向の高さのデータを取得し、図4中のグラフに示すような検出範囲11のある断面Yにおける高さの変化のプロファイルPを作成する。グラフの横軸は検出範囲11の位置、縦軸は鉛直方向高さを示している。その後、傾斜面検出部210において、この高さの変化のプロファイルPから、例えば高さが徐々に増加している領域Aを傾斜面6として検出し、傾斜面境界線検出部240と傾斜面範囲決定部260へ出力する。また、走行面検出部220において、プロファイルPの高さの変化がほとんどないか十分小さい領域Bを運搬機械走行面3として検出し、傾斜面境界線検出部240と傾斜面範囲決定部260へ出力する。更に、傾斜面境界線検出部240において、傾斜面検出部210で検出した傾斜面6と走行面検出部220で検出した運搬機械走行面3との境界、つまり、プロファイルPが大きく変化する位置Dを傾斜面境界線12として検出し、傾斜面範囲決定部260へ出力する。傾斜面範囲決定部260において、傾斜面境界線検出部240が検出した傾斜面境界線12の運搬機械走行面3側と反対側の範囲を傾斜面範囲18と演算し、後述する傾斜面干渉判断部420へ出力する。
運搬機械範囲演算部300は、運搬機械仕様取得部600のID照合部630から得た運搬機械2の仕様を基にして、運搬機械2が停止するために必要な範囲である運搬機械範囲4を演算し、干渉判断部400へ出力するよう構成されている。
この運搬機械範囲演算部300は、運搬機械仕様取得部600から取得した運搬機械2の仕様に基づいて停止時の運搬機械走行面3への投影領域を取得・演算する投影領域演算部310と、積込機械1の鉱山座標系24におけるバケット10の位置を取得・演算するバケット位置演算部320と、それらの演算結果を基にして、運搬機械2の停止に必要な範囲を積込機械1のバケット10の位置の真下の運搬機械走行面3に投影して運搬機械範囲4を演算するバケット下方領域投影部330を少なくとも備えている。
このうちバケット下方領域投影部330は、バケット位置演算部330aと、範囲決定部330bとを有している。
まず、図5を用いて投影領域演算部310の機能を説明する。
投影領域演算部310は、運搬機械仕様取得部600から運搬機械2を走行面3に射影したときの幾何的な中心位置G1と、その中心位置G1から水平方向に最も離れた運搬機械端8のデータを取得する。その後、中心位置G1から運搬機械端8までの距離R1を半径にとり、中心位置G1を中心とした円形投影領域9を演算し、バケット下方領域投影部330へ出力する。
バケット位置演算部320は、図1に示す絶対座標系24における積込機械1のバケット10の位置を取得・演算し、バケット下方領域投影部330へ出力するよう構成されている。このバケット位置演算部320は、積込機械1に設置されており、例えば、絶対座標系24における3次元的な位置を計測可能なGPS(グローバルポジショニングシステム)と、フロント14の各軸に回転角度を検出できるセンサやフロント14を駆動する直動シリンダの変位を検出できるセンサとからなる。またバケット10に設けたGPSとすることも可能である。
次に、図6Aおよび図6Bを用いて、バケット下方領域投影部330の機能を説明する。
バケット下方領域投影部330は、バケット位置演算部330aにおいて、図6Aに示すように、バケット位置演算部320から取得・演算した絶対座標系24におけるバケット10の位置(例えばフロント14におけるバケット10とアームとの接続位置を基準とする)を運搬機械走行面3に射影した位置Kを演算する。
また、バケット下方領域投影部330は、範囲決定部330bにおいて、図6Bに示すように、バケット位置演算部330aで演算した位置Kを、投影領域演算部310から取得した円形投影領域9の中心位置G1と概略一致させ、運搬機械走行面3上に投影された円形投影領域9を絶対座標系24で表現される運搬機械範囲4とみなすことで運搬機械範囲4を演算する。この演算した運搬機械範囲4を、干渉判断部400の積込機械干渉判断部410と傾斜面干渉判断部420へ出力する。
積込機械範囲演算部700は、積込機械1の概略外形寸法などのデータを基にして、運搬機械2の進入を禁止する範囲(積込機械範囲)712(図6A参照)を演算し、干渉判断部400に出力するよう構成されている。
この積込機械範囲演算部700は、積込機械位置取得部730と、積込機械1の仕様を読み込む積込機械仕様読込部710と、その仕様に基づいて運搬機械2の進入を禁止する積込機械範囲712を演算する積込機械範囲決定部720を少なくとも備えている。
積込機械位置取得部730は、絶対座標系24における積込機械1の位置を検出し、積込機械範囲決定部720へ出力するよう構成されている。例えば、積込機械1に設置したGPSが相当する。この場合、GPSの設置されている位置を基準とする。
積込機械仕様読込部710は、積込機械1の仕様を記憶した積込機械データベース711から必要な仕様(例えば積込記載1の外形寸法のデータ)と、旋回体21Aおよび走行体21Bの最も水平方向の外側にある縁を積込機械境界線として取得し、これらのデータを積込機械範囲決定部720へ出力する。
積込機械範囲決定部720は、積込機械仕様読込部710が取得した積込機械境界線と、積込機械位置取得部730が取得した絶対座標系24における積込記載1の位置を基にして、図6Aに示すような積込機械境界線を運搬機械走行面3に投影したときに囲まれる領域を積込機械範囲712として演算し、干渉判断部400の積込機械干渉判断部410へ出力する。
干渉判断部400は、傾斜面範囲演算部200と運搬機械範囲演算部300と積込機械範囲演算部700での演算結果を基にして、運搬機械2が傾斜面6や積込機械1と干渉することなく安全に停止できるか否かを判断し、その判断結果を表示装置500へ出力するよう構成されている。
この干渉判断部400は、積込機械干渉判断部410と、傾斜面干渉判断部420と、総合判断部430を少なくとも備えている。
積込機械干渉判断部410は、運搬機械範囲演算部300のバケット下方領域投影部330から出力された運搬機械範囲4と、積込機械範囲演算部700の積込機械範囲決定部720から出力された積込機械範囲712との干渉の有無を判断し、その判断結果を総合判断部430に出力する。
傾斜面干渉判断部420は、運搬機械範囲演算部300のバケット下方領域投影部330から出力された運搬機械範囲4と、傾斜面範囲演算部200の傾斜面範囲決定部260から出力された傾斜面範囲18との干渉の有無を判断し、その判断結果を総合判断部430に出力する。
図7を用いて、積込機械1とバケット10、運搬機械範囲4、傾斜面範囲18、積込機械範囲712の位置関係と、総合判断部430における干渉の有無の判断基準について説明する。
総合判断部430は、積込機械干渉判断部410と傾斜面干渉判断部420の判断結果が共に干渉なし(運搬機械範囲4が、傾斜面範囲18とも積込機械範囲712とも干渉しない)の場合(図7中A)は、その停止予定位置を「安全」と判断する。
また、積込機械干渉判断部410は干渉なしだが、傾斜面干渉判断部420が干渉あり(運搬機械範囲4が積込機械範囲712とは干渉しないが、傾斜面範囲18と干渉する)の場合(図7中B)は、その停止予定位置を「傾斜面干渉」と判断する。
また、傾斜面干渉判断部420は干渉なしだが、積込機械干渉判断部410が干渉あり(運搬機械範囲4が傾斜面範囲18とは干渉しないが、積込機械範囲712と干渉する)の場合(図7中C)は、その停止予定位置を「積込機械干渉」と判断する。
また、積込機械干渉判断部410と傾斜面干渉判断部420とが共に干渉あり(運搬機械範囲4が、傾斜面範囲18とも積込機械範囲712とも干渉する)の場合(図7中D)は、その停止予定位置を「積込機械傾斜面干渉」と判断する。
総合判断部430は、この「安全」「傾斜面干渉」「積込機械干渉」「積込機械傾斜面干渉」のいずれかの判断を表示装置500に出力する。また、その判断結果を、図示しない通信部を介して、管制局7に出力することができる。
更には、総合判断部430は、「傾斜面干渉」「積込機械干渉」「積込機械傾斜面干渉」のいずれかと判断された場合には、ホーン制御部901に対して、音を出力しないよう不奏鳴信号を出力する。ホーン制御部901は、総合判断部430からの不奏鳴信号を受けている間は、積込機械1のオペレータによってホーンスイッチ902が押されたとしても、ホーン900を鳴らさないよう制御する。
なお、積込機械干渉判断部410、傾斜面干渉判断部420、総合判断部430における「干渉」とは、運搬機械範囲4が、傾斜面範囲18や積込機械範囲712と一部でも接触し、オーバーラップしている状態のことを示す。
表示装置500は、干渉判断部400から出力された判断結果を積込機械1のオペレータに対して通知する。例えば、積込機械1のキャブ内に設置されたスピーカにより、「安全」「傾斜面干渉」「積込機械干渉」「積込機械傾斜面干渉」のそれぞれに応じて予め決定された音のパターンを出力することでオペレータに通知する。その他には、ディスプレイに判断結果をそのまま表示し、積込機械1のオペレータに視覚的に通知することもできる。
以上のような運搬機械の停止位置判定装置1000において、干渉対象認識装置は、距離センサ211と、傾斜面範囲演算部200と、積込機械範囲演算部700とにより構成される。
運搬機械範囲決定装置は、運搬機械データベース(運搬機械仕様記憶部)620と、通信部610およびID照合部630により構成される運搬機械仕様読込部と、運搬機械範囲演算部300とにより構成される。
干渉判断装置は、干渉判断部400より構成される。
次に、上述のような運搬機械の停止位置判定装置1000の制御フローのフローチャートについて、図8−13を用いて説明する。
積込機械1は、砕石物を掘削すると、掘削した砕石物を運搬機械2に積み込むために傾斜面6から離れる方向に旋回する。そして積込機械1のオペレータは、運搬機械2への積み込み作業を行う位置(運搬機械2の停止予定位置)にバケット10を停止させる。
図8において、まず、運搬機械の停止位置判定装置1000の運搬機械仕様取得部600は、積込機械1の稼働中は、バケット10が停止しているか否かにかかわらず、ステップS200において、運搬機械2のIDを取得し、そのIDを基にして運搬機械2の仕様を取得する。その後、この取得したIDを運搬機械範囲演算部300に出力する。
このステップS200の詳細について図9を参照して説明する。
まず、通信部610は、ステップS201において、運搬機械2のIDを取得し、この取得したIDをID照合部630に通知する。
次に、運搬機械データベース620およびID照合部630は、ステップS202において、ステップS201で通信部610から通知されたIDとデータの照合を行うことで運搬機械2の仕様を取得し、この取得した運搬機械2の仕様を運搬機械範囲演算部300の投影領域演算部310へ出力する。
次に、運搬機械の停止位置判定装置1000の傾斜面範囲演算部200は、ステップS300において、傾斜面範囲18を演算し、干渉判断部400に出力する。
このステップS300の詳細について図10を参照して説明する。
まず、距離センサ211は、ステップS301において、検出範囲11内の物体の鉛直方向の高さを検出する。
次に、距離センサ211は、ステップS302において、ステップS301で検出した高さデータから高さ変化プロファイルPを作成する。
次に、傾斜面検出部210は、ステップS303において、ステップS302で距離センサ211が作成した高さ変化プロファイルPから傾斜面6を検出する。
次に、走行面検出部220は、ステップS304において、ステップS302で距離センサ211が作成した高さ変化プロファイルPから運搬機械走行面3を検出する。
次に、傾斜面境界線検出部240は、ステップS305において、ステップS303で傾斜面検出部210が検出した傾斜面6とステップS304で走行面検出部220が検出した運搬機械走行面3とから傾斜面境界線12を検出する。
その後、傾斜面範囲決定部260は、ステップS306において、ステップS303で傾斜面検出部210が検出した傾斜面6とステップS304で走行面検出部220が検出した運搬機械走行面3とステップS305で傾斜面境界線検出部240が検出した傾斜面境界線12とから傾斜面範囲18を演算し、この演算した傾斜面範囲18を干渉判断部400の傾斜面干渉判断部420に出力する。
次に、運搬機械の停止位置判定装置1000の運搬機械範囲演算部300は、ステップS400において、ステップS200で運搬機械仕様取得部600から入力した運搬機械2の仕様を基にして運搬機械範囲4を演算し、干渉判断部400に出力する。
このステップS400の詳細について図11を参照して説明する。
まず、投影領域演算部310は、ステップS401において、ステップS202で運搬機械仕様取得部600のID照合部630から入力した運搬機械2の仕様から運搬機械2の幾何的中心位置G1の情報を取得する。
次に、投影領域演算部310は、ステップS402において、ステップS202で入力した運搬機械2の仕様から運搬機械端8の情報を取得する。
次に、投影領域演算部310は、ステップS403において、ステップS401で取得した幾何学的中心位置G1の情報とステップS402で取得した運搬機械端8の情報とから円形投影領域9を演算する。
次に、バケット位置演算部320は、ステップS404において、絶対座標系24における積込機械1のバケット10の位置を取得・演算し、バケット下方領域投影部330へ出力する。
その後、バケット下方領域投影部330は、ステップS405において、バケット位置演算部330aにより、ステップS404でバケット位置演算部320が取得・演算した絶対座標系24におけるバケット10の位置から運搬機械走行面3に射影した位置Kを演算する。
次に、バケット下方領域投影部330は、ステップS406において、範囲決定部330bにより、ステップS401で取得した幾何的中心位置G1と、ステップS405で演算した位置Kとを一致させることで運搬機械範囲4を演算し、この演算した運搬機械範囲4を干渉判断部400の積込機械干渉判断部410と傾斜面干渉判断部420へ出力する。
次に、運搬機械の停止位置判定装置1000の積込機械範囲演算部700は、ステップS500において、積込機械範囲712を演算し、干渉判断部400に出力する。
このステップS500の詳細について図12を参照して説明する。
まず、積込機械位置取得部730は、ステップS501において、絶対座標系24における積込機械1の位置を検出する。
次に、積込機械仕様読込部710は、ステップS502において、積込機械1の仕様を取得する。
次に、積込機械範囲決定部720は、ステップS503において、ステップS501で積込機械位置取得部730が検出した積込機械1の位置とステップS502で積込機械仕様読込部710が取得した積込機械1の仕様から積込機械範囲712を演算し、この演算した積込機械範囲712を干渉判断部400の積込機械干渉判断部410へ出力する。
次に、運搬機械の停止位置判定装置1000の干渉判断部400は、ステップS600において、ステップS300で傾斜面範囲演算部200が演算した傾斜面範囲18と、ステップS400で運搬機械範囲演算部300が演算した運搬機械範囲4と、ステップS500で積込機械範囲演算部700が演算した積込機械範囲712とを基にして、運搬機械2が積込機械1や傾斜面6と干渉するかどうかを判断し、この判断結果を表示装置500およびホーン制御部901に対して出力する。
このステップS600の詳細について図13を参照して説明する。
まず、傾斜面干渉判断部420は、ステップS601において、ステップS406にて運搬機械範囲演算部300のバケット下方領域投影部330から入力した運搬機械範囲4とステップS306にて傾斜面範囲演算部200の傾斜面範囲決定部260から入力した傾斜面範囲18との干渉があるかどうかを判断する。干渉する場合はステップS604に処理を進め、干渉しない場合はステップS602に処理を進める。
次に、積込機械干渉判断部410は、ステップS602において、ステップS406にて運搬機械範囲演算部300のバケット下方領域投影部330から入力した運搬機械範囲4とステップS503にて積込機械範囲演算部700の積込機械範囲決定部720から入力した積込機械範囲712との干渉があるかどうかを判断する。干渉する場合はステップS604に処理を進め、干渉しない場合はステップS603に処理を進める。
次に、総合判断部430は、ステップS603において、バケット10で示す停止予定位置に運搬機械2が停車すると傾斜面6とも積込機械1とも干渉せずに「安全」に停止できると判断されることから、積込機械1のキャブ内にある表示装置500に安全である旨の信号を出力する。
これに対し、総合判断部430は、ステップS604において、バケット10で示す停止予定位置に運搬機械2が停車すると少なくとも傾斜面6か積込機械1のいずれかと干渉して「安全」に停止できないと判断されることから、積込機械1のキャブ内にある表示装置500に安全でない旨の信号を出力する。さらに総合判断部430は、ホーン900から音を出力しないよう、ホーン制御部901に対して不奏鳴信号を出力する。
上述のステップのうち、ステップS601とS602は逆でもよい。
次に、運搬機械の停止位置判定装置1000の干渉判断部400は、ステップS650において、総合判断部430により、ホーンスイッチ902が押されたかどうかを判断する。ホーンスイッチ902が押されていないと判断されるときは、運搬機械2が近くにおらずに積み込み作業を行う状態でなく、上述のステップS200−ステップS600の判断結果を表示する必要がないと判断し、ステップS200に処理を戻す。ホーンスイッチ902が押されたと判断されるときは、干渉判断部400における判断結果を表示するためにステップS700に処理を進める。
次に、運搬機械の停止位置判定装置1000の表示装置500は、ステップS700において、ステップS600での干渉判断部400の判断結果を基にして、積込機械1のオペレータに対して現在バケット10で示している停止予定位置が安全である旨の表示か、安全でない旨の表示を行う。
また、運搬機械の停止位置判定装置1000の総合判断部430は、安全に停車できる場合は、不奏鳴信号を出力せずにホーン900が鳴るよう作動し、運搬機械2のオペレータに停止位置決定を通知できるよう作動する。これに対して、総合判断部430は、安全に停車できない場合は、不奏鳴信号をホーン制御部901に対して出力してホーン900が鳴らないよう作動する。
ホーン900の音を確認した運搬機械2のオペレータは、積込機械1のバケット10で示される停止予定位置に向かって走行するよう、運搬機械2を操作する。
その後、積込機械1のオペレータは、運搬機械2がバケット10の下に到着したところで再度ホーンスイッチ902を押すことによりホーン900を鳴らし、運搬機械2のオペレータに対して停止指示に到着した旨を通知する。
停止指示に到着した旨のホーン900の音を確認した運搬機械2のオペレータは、運搬機械2をその場で停止させ、その後、積込機械1のオペレータは、積み込み作業を開始する。
これに対し、積込機械1のオペレータは、運搬機械の停止位置判定装置1000によって停止予定位置が不適切であると判断されたことを、表示装置500の表示によって認識したときや、ホーンスイッチ902を押してもホーン900が鳴らないことで認識したときは、新たな位置にバケット10を移動させ、新たな停止位置を決定する。その後、運搬機械の停止位置判定装置1000は、新たな停止予定位置が安全であるか否かのステップS100からの判定処理を実施する。
本実施の形態によれば、以下のような効果が得られる。
運搬機械の停止位置判定装置1000のうち、運搬機械仕様取得部600で運搬機械2の仕様を取得し、運搬機械範囲演算部300で運搬機械2が停止するために必要な運搬機械範囲4を演算する。また、傾斜面範囲演算部200で運搬機械2が傾斜面6と干渉するために停止不可能な傾斜面範囲18を演算する。そして、干渉判断部400で運搬機械範囲4と傾斜面範囲18との干渉の有無を判断し、表示装置500でこの判断結果を表示して、運搬機械2のオペレータに現在示している停止予定位置に停止してよいかどうかを伝える。
このため、積込機械1のオペレータが運搬機械2の停止予定位置を指示する際に、周囲環境に対する視認不足や、死角となる領域の拡大について十分な注意を払いきれなかったり、積込機械1の位置や掘削現場における地山の傾斜面の形状が逐次変化したとしても、停止予定位置が安全であるかどうかを的確かつ素早く判定・指示することができ、運搬機械2と傾斜面6とが干渉することを高い精度で防ぐことができる。このため、運搬機械2の荷台の後部が傾斜面に衝突することや、運搬機械2のタイヤが傾斜面6の下方部に突き当たる等の不具合を防止することができるため、運搬機械2が傾斜面6との衝突を回避するために停止をやり直すこともなく、積込機械1による運搬機械2への積み込み作業がスムーズに進行し、掘削積込作業の作業効率が向上する。よって、積込機械1の掘削積込作業と運搬機械2の運搬作業とが有機的に機能し、露天掘り鉱山等の掘削現場における生産性を向上させることができる。
更に、積込機械範囲演算部700において、積込機械1が占有する面積を基にして、運搬機械2の進入を禁止する積込機械範囲712を演算し、この積込機械範囲712と運搬機械範囲4とが干渉するか否かの判断を行うことで、運搬機械2と積込機械1の干渉を抑制することができ、より安全かつスムーズな操業が可能となる。
なお、上述の図8のフローチャートにおいて、ステップS300、ステップS400、ステップS500の順で実施する場合について述べたが、これら3つのステップS300、ステップS400、ステップS500を実施する順に決まりはなく、上記以外の順とすることができる。例えば、ステップS300→ステップS500→ステップS400の順でもよいし、ステップS400→ステップS300→ステップS500の順、ステップS400→ステップS500→ステップS300の順、ステップS500→ステップS300→ステップS400の順、ステップS500→ステップS400→ステップS300の順でもよい。
<第2の実施形態>
本発明の運搬機械の停止位置判定装置および積込機械の第2の実施形態を図14を用いて説明する。
運搬機械の停止位置判定装置の第1の実施形態では、運搬機械2を傾斜面6に対して停止させる向き(停止方向)が予め決められておらず、円形投影領域9によって運搬機械2の停止に要する範囲を広くとって、傾斜面境界線12との干渉の有無を確認している。しかし、運搬機械2の停止方向が予め決められている場合は、バケット下方領域投影部330において演算する運搬機械範囲4を円形にする必要はなく、停止方向に応じた適切な形状、例えば運搬機械2よりやや大きい少し余裕を持たせた形状とすることができる。運搬機械の停止位置判定装置の第2の実施形態では、運搬機械2の停止方向が予め決められている場合に好適な形態について説明する。具体的には、傾斜面境界線12の近似直線に対して概略垂直に運搬機械2を停止するよう定められている場合を例にして説明する。
第2の実施形態における運搬機械の停止位置判定装置1000は、運搬機械範囲演算部300以外の構成は第1の実施形態の運搬機械の停止位置判定装置と略同じであり、詳細は省略する。
図14は、本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第2の実施形態における運搬機械範囲を示す図である。
図14に示すように、本実施形態においては、運搬機械2の停止方向が予め決められているため、運搬機械範囲演算部300において演算する運搬機械範囲4は、運搬機械2をその方向に停止したときに必要な範囲、すなわち運搬機械2を走行面3に投影した範囲である。
具体的には、本発明の運搬機械の停止位置判定装置1000の第2の実施形態に係る運搬機械範囲演算部300の投影領域演算部310は、運搬機械仕様取得部600から、運搬機械2を走行面3に射影したときの幾何的な中心位置G1と、運搬機械2の概略外形寸法のデータを取得し、この概略外形寸法と予め決められた運搬機械2の停止方向とから投影領域9を演算する。バケット位置演算部320は、絶対座標系24における積込機械1のバケット10の位置を取得する。バケット下方領域投影部330は、バケット10の位置を運搬機械走行面3に射影した位置Kを演算し、この位置Kと先に演算した投影領域9の中心位置G1とを概略一致させて運搬機械範囲4を演算する。
第2の実施形態の運搬機械の停止位置判定装置においても、得られる効果は第1の実施形態の運搬機械の停止位置判定装置の場合とほぼ同様である。
更に、第1の実施形態のように円形投影領域9を演算し、絶対座標系24におけるバケット10の位置を運搬機械走行面3に射影した位置Kと円形投影領域9の中心位置G1と概略一致させて運搬機械範囲4を演算する場合は、運搬機械範囲4を広く安全にとっていることになるが、実際の運搬機械2は、円形の形状をしているわけではない。そこで、予め停止方向が決められている場合は、本実施形態のように、運搬機械2を走行面に投影した範囲を運搬機械範囲4と演算することによって、実際は干渉しない範囲であっても干渉すると判断することを抑制する。これにより、停止予定位置の判断において、干渉と判断する割合を低下させることができ、停止予定位置の決定に要する時間をより短縮することができる。
これにより、停止予定位置の安全判定をより高精度に行うことができるとともに、柔軟に運搬機械2の停止予定位置を決定することできるため、運搬機械2の停止予定位置判定をより迅速に行うことができ、積み込み作業の効率を向上させることができる。
<第3の実施形態>
本発明の運搬機械の停止位置判定装置および積込機械の第3の実施形態を図15乃至図18を用いて説明する。
第3の実施形態における運搬機械の停止位置判定装置は、運搬機械仕様取得部600、傾斜面範囲演算部200、運搬機械藩演算部300および干渉判断部400以外の構成は第1の実施形態の運搬機械の停止位置判定装置と略同じであり、詳細は省略する。
図15は、本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第3の実施形態の全体構成を示した図で、図16および図17は、本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第3の実施形態における、後方限界線演算部と補正判断部の機能を説明する図である。
図15乃至図17において、本発明の運搬機械の停止位置判定装置1000の第3の実施形態は、傾斜面範囲演算部200と、運搬機械範囲演算部300と、干渉判断部400と、表示装置500と、運搬機械仕様取得部600と、積込機械範囲演算部700とを少なくとも備えている。このうち運搬機械仕様取得部600、傾斜面範囲演算部200、運搬機械範囲演算部300および干渉判断部400について、以下説明する。
運搬機械仕様取得部600は、ID照合部630において、運搬機械後端高さ16のデータを運搬機械データベース620から読み込んで後述する後方限界線演算部295に出力し、また運搬機械2の後端と後輪の中心との運搬機械走行面3への投影点である後輪中心投影点25との水平方向の距離(第2距離)Jのデータを読み込んで後述する補正判断部290に出力する。
傾斜面範囲演算部200は、傾斜面検出部210と、走行面検出部220と、傾斜面境界線検出部240と、傾斜面範囲決定部260に加えて、更に、後方限界線演算部295と補正判断部290を備えている。
図16および図17を用いて、後方限界線演算部295と補正判断部290の機能を説明する。
後方限界線演算部295は、図16および図17に示すように、運搬機械仕様取得部600から運搬機械2の後端の高さである運搬機械後端高さ16を取得する後部高さ寸法読込部295aを有する。後方限界線演算部295は、運搬機械後端高さ16と、走行面検出部220が取得した運搬機械走行面3と、傾斜面検出部210が取得した傾斜面6を基にして、運搬機械走行面3から運搬機械後端高さ16分だけ高い位置での傾斜面6上の傾斜面上位置17を演算し、またこの傾斜面上位置17から運搬機械走行面3に投影して作成した投影位置23を演算し、更にこの投影位置23を傾斜面6の長手方向に連続的に接続することで暫定後方限界線5aを演算し、補正判断部290へ出力する。
補正判断部290は、傾斜面境界線検出部240が出力した傾斜面境界線12と後方限界線演算部295が出力した暫定後方限界線5aとの距離(第1距離)Lを演算する第1距離演算部290aと、運搬機械仕様取得部600の運搬機械データベース620から第2距離Jを読み込む第2距離演算部290bを有する。補正判断部290は、第1距離Lと第2距離Jとを比較し、図17に示すように第1距離Lが第2距離Jよりも大きい(L>J)ときは、傾斜面境界線12を後方限界線5として暫定後方限界線5aを補正する。第1距離Lが第2距離J以下(L≦J、図16参照)のときは暫定後方限界線5aをそのまま後方限界線5とする。この後方限界線5を傾斜面範囲決定部260とバケット下方領域投影部330へ出力する。
また、傾斜面範囲演算部200における傾斜面範囲決定部260は、その後方限界線5で分割される領域の運搬機械走行面3側の反対側を傾斜面範囲18として演算する。
運搬機械演算部300は、バケット下方領域投影部330において、運搬機械範囲4を演算する。これとともに、バケット下方領域投影部330において、補正判断部290から第1距離Lと第2距離Jの関係、つまり、第1距離Lが第2距離Jよりも大きいか否かの比較結果を取得し、範囲決定部330bにより、第1距離Lが第2距離Jよりも大きい(L>J、図17)場合は、左右の後輪中心投影点25同士を結ぶ直線(運搬機械後方線)40を演算し、第1距離Lが第2距離J以下(L≦J、図16)の場合は、運搬機械2のベッセル15の最後方の縁を運搬機械走行面3に投影することで運搬機械後方線40を演算する。そして、運搬機械範囲4を干渉判断部400の積込機械干渉判断部410へ出力し、運搬機械後方線40を干渉判断部400の傾斜面干渉判断部420へ出力する。
また、干渉判断部400は、積込機械干渉判断部410において、運搬機械範囲4と積込機械範囲712との干渉の有無を判断し、その判断結果を出力する。
また、傾斜面干渉判断部420において、運搬機械後方線40と傾斜面範囲18との干渉の有無を判断し、その判断結果を出力する。
更に、総合判断部430において、図18に示すように、運搬機械後方線40が傾斜面範囲18と干渉せず、かつ運搬機械範囲4が積込機械範囲712と干渉しない(図18中A)場合は、その停止予定位置を「安全」と判断する。
運搬機械範囲4が積込機械範囲712とは干渉しないが、運搬機械後方線40が傾斜面範囲18と干渉する場合(図18中B)は、その停止予定位置を「傾斜面干渉」と判断する。
運搬機械後方線40が傾斜面範囲18とは干渉しないが、運搬機械範囲4が積込機械範囲712と干渉する場合(図18中C)は、その停止予定位置を「積込機械干渉」と判断する。
運搬機械後方線40が傾斜面範囲18と干渉し、かつ運搬機械範囲4が積込機械範囲712と干渉する場合(図18中D)は、その停止予定位置を「積込機械傾斜面干渉」と判断する。
なお、本実施形態における「干渉」とは、運搬機械後方線40が傾斜面範囲18、運搬機械範囲4が積込機械範囲712と、一部でも接触している状態のことを示す。
第3の実施形態の運搬機械の停止位置判定装置においても、得られる効果は第1,第2の実施形態の運搬機械の停止位置判定装置の場合とほぼ同様である。
更に、第2の実施形態のように運搬機械2の停止方向が傾斜面境界線12の近似直線に対して概略垂直と決められており、かつ傾斜面6と反対側を向いて後進で停止予定位置に向けて走行する場面においては、傾斜面6により近い位置で運搬機械2に対して積み込み作業をするほうが、バケット10の移動距離が少なく、効率的となる。
そこで、本実施形態のように、傾斜面範囲演算部200で運搬機械2の暫定後方限界線5aを演算し、また傾斜面6の角度に応じて暫定後方限界線5aを補正して後方限界線5を求め、更にその後方限界線5で分割される領域の運搬機械走行面3側の反対側を傾斜面範囲18として演算する。また、運搬機械演算部300で運搬機械範囲4および運搬機械2の後端または後輪が傾斜面6と干渉するかどうかの判断基準となる運搬機械後方線40を演算する。更に、干渉判断部400で運搬機械後方線40と傾斜面範囲18との干渉の有無を判断し、その判断結果を出力する。
これにより、運搬機械2の停止位置をより傾斜面6に近い位置に設定できるので、積み込み作業の効率を更に向上させることができる。
また、運搬機械範囲4と積込機械範囲712との干渉の有無を判断することにより、積込機械1と運搬機械2の干渉を防止でき、より安全な操業が可能となる。
<第4の実施形態>
本発明の運搬機械の停止位置判定装置および積込機械の第4の実施形態を図19および図20を用いて説明する。
上述の運搬機械の停止位置判定装置の第1〜第3の実施形態は、オペレータが運搬機械を運転する有人運搬機械に適用した形態であるが、本発明の運搬機械の停止位置判定装置は、運搬機械が自律的に走行可能な無人運搬機械の場合でも適用可能である。本実施形態は、無人運搬機械を用いる場合に本発明を適用したケースである。
図19は、本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第4の実施形態の全体構成と、無人運搬機械50の構成を示す図である。
本発明の第4の実施形態において、鉱山で操業しているのは、掘削作業を行う積込機械1と、砕石物を運搬する無人運搬機械50と、それらの運行を管理している管制局7である。
このうち、図19に示すように、無人運搬機械50は、自律的に走行することを可能とする自律走行部51を備えている。
この自律走行部51は、無人運搬機械50が積込機械1および管制局7との間でデータ通信を行う通信部52と、自機が次に移動すべき目標位置を認識する目標位置認識部53と、現在の自機の位置を認識する自機位置認識部54と、自機位置から目標位置に移動する経路を生成する目標経路生成部55と、この目標経路に沿って移動するよう駆動、制動、操舵系を制御する目標経路追従部56とを少なくとも備えている。
無人運搬機械50は、この自律走行部51により、目標の位置が指令されると、自機の位置を認識し、目標位置に到達するための目標経路を生成し、その経路に追従するよう走行することで、指令された目標位置に到達することができる。
通信部52は、積込機械1および管制局7との間で自機の情報の通信を行う。また、運搬機械の停止位置判定装置1000と、自機のIDを通知し、また決定された停止予定位置に関するデータのやり取りを行い、目標位置認識部53に出力する。
目標位置認識部53は、運搬機械の停止位置判定装置1000から自律走行部51に通知された無人運搬機械50の停止予定位置の情報に基づいて目標位置を認識し、自機位置認識部54に出力するよう構成されている。
自機位置認識部54は、目標位置認識部53から通知された目標位置と自機の移動開始時の位置と方向(現在の自機の位置と方向)との相対的な位置と方向の関係を検出し、目標経路生成部55へ出力するよう構成されている。この自機位置認識部54には、例えば、対地位置を検出可能なGPSや、車体の加速度を検出可能な加速度センサ、角速度を検出可能なジャイロセンサ、前輪または後輪の少なくともいずれか一つに取り付けられた車輪回転数を検出する車輪回転数センサなどが用いられる。また、GPSは直接位置が検出可能であるため、GPSによって加速度センサやジャイロセンサ、車輪回転数センサで演算した位置を補正するよう構成することもできる。
目標経路生成部55は、自機位置認識部54で検出した相対的な位置・方向から無人運搬機械50の幾何学的特性や車両運動特性などを考慮して、目標位置に向けて走行するための経路を演算し、目標経路追従部56へ出力するよう構成されている。
目標経路追従部56は、目標経路生成部55で生成した目標経路と自機位置を比較しながら、その偏差が小さくなるよう無人運搬機械50の駆動、制動、操舵系を制御し、目標経路に追従走行するよう構成されている。
また、図19に示すように、本実施形態の運搬機械の停止位置判定装置1000は、運搬機械仕様取得部600と、傾斜面範囲演算部200と、運搬機械範囲演算部300と、積込機械範囲演算部700と、干渉判断部400と、表示装置500に加え、停止予定位置を無人運搬機械50の自律走行部51に通知するよう構成された停止位置通知部800を少なくとも備えている。
本実施形態の運搬機械の停止位置判定装置1000は、運搬機械範囲演算部300のバケット位置演算部320からバケット下方領域投影部330を介してバケット位置Kの座標値のデータを干渉判断部400に出力する。干渉判断部400は、停止予定位置が安全と判断されたとき、バケット位置Kの座標値を停止予定位置とみなし、その停止予定位置のデータを、停止位置通知部800を介して、無人運搬機械50に通知するように構成されている。
運搬機械仕様取得部600は、更に、無人運搬機械50の通信部52と情報のやり取りを通信部610によって行うことによって、自積込機械1と無人運搬機械50との距離を把握する。
その他の傾斜面範囲演算部200と、積込機械範囲演算部700と、表示装置500の構成は、第1の実施形態と略同じである。
無人運搬機械50の自律走行部51は、運搬機械の停止位置判定装置1000の停止位置通知部800から通知された停止予定位置から目標位置を演算し、この目標位置と自機位置からそれらを繋ぐ経路を演算し、その経路に追従するように駆動、制動、操舵系を自動で制御して走行する。そして、目標定位置に到着したら無人運搬機械50の駆動、制動、操舵系の自動制御を中止して、停止する。
この停止予定位置については、必ずしも正確に停止予定位置に停止する必要はなく、ある一定のマージンをとった停止予定位置領域に進入した段階で停止するよう構成することができる。また、この停止予定位置領域を、自機位置認識部54などの誤差を考慮して決定することにより、何度も前進とバックを繰り返して停止位置を微調整する必要がなくなり、効率的である。
次に、本実施形態の運搬機械の停止位置判定装置1000の制御フローのフローチャートについて、図20を用いて説明する。
まず、積込機械1は、砕石物を掘削すると、掘削した砕石物を無人運搬機械50に積み込むために傾斜面6から離れる方向に旋回する。そして積込機械1のオペレータは、無人運搬機械50への積み込み作業を行う位置(無人運搬機械50の停止予定位置)にバケット10を停止させる。
次に、運搬機械の停止位置判定装置1000の運搬機械仕様取得部600は、ステップS210において、無人運搬機械50のIDを取得し、そのIDを基にして無人運搬機械50の仕様を取得する。その後、この取得したIDを運搬機械範囲演算部300に出力する。
次に、運搬機械の停止位置判定装置1000の傾斜面範囲演算部200は、ステップS310において、傾斜面範囲18を演算し、干渉判断部400に出力する。
次に、運搬機械の停止位置判定装置1000の運搬機械範囲演算部300は、ステップS410において、ステップS210で運搬機械仕様取得部600から入力した無人運搬機械50の仕様を基にして運搬機械範囲4を演算し、干渉判断部400に出力する。
次に、運搬機械の停止位置判定装置1000の積込機械範囲演算部700は、ステップS510において、積込機械範囲712を演算し、干渉判断部400に出力する。
次に、運搬機械の停止位置判定装置1000の干渉判断部400は、ステップS610において、ステップS310で傾斜面範囲演算部200が演算した傾斜面範囲18と、ステップS410で運搬機械範囲演算部300が演算した運搬機械範囲4と、ステップS510で積込機械範囲演算部700が演算した積込機械範囲712とを基にして、無人運搬機械50が積込機械1や傾斜面6と干渉するかどうかを判断し、この判断結果を表示装置500および停止位置通知部800に対して出力する。
次に、運搬機械の停止位置判定装置1000の運搬機械仕様取得部600は、ステップS660において、通信部610によって無人運搬機械50が積込機械1の付近に存在しているかを把握し、存在するかを判断する。付近に存在していると判断されるときは、ステップS710に処理を進める。付近を走行していないと判断されるときは、ステップS210に処理を戻す。
次に、運搬機械の停止位置判定装置1000の表示装置500は、ステップS710において、ステップS610での干渉判断部400の判断結果から、積込機械1のオペレータに対して現在バケット10で示している停止予定位置が安全である旨の表示か、安全でない旨の表示を行い、ステップS810に処理を進める。
次に、ステップS810において、運搬機械の停止位置判定装置1000の停止位置通知部800は、ステップS610において無人運搬機械50が自積込機械1の付近に存在していると判断された場合は、停止予定位置の座標値等の情報を無人運搬機械50に出力する。
その後、運搬機械の停止位置判定装置1000の停止位置通知部800から自機の停止予定位置のデータを受信した無人運搬機械50の自律走行部51は、積込機械1のバケット10で示される停止予定位置から目標位置を演算し、この目標位置に向かうための経路を演算し、目標位置に向けて自律的に走行を開始する。
無人運搬機械50が目標位置に到着したら、無人運搬機械50の自律走行部51は、無人運搬機械50を停止させ、積込機械1のオペレータは無人運搬機械50が停止したら積み込み作業を開始する。
これに対し、ステップS810において、運搬機械の停止位置判定装置1000の停止位置通知部800は、ステップS610において無人運搬機械50が積込機械1または傾斜面6との少なくとも一方と干渉すると判断された場合は、通信部52に対して停止予定位置のデータを出力せずに処理を終了する。
また、積込機械1のオペレータは、運搬機械の停止位置判定装置1000によって停止予定位置が不適切であると判断されたことを表示装置500の表示によって認識した後に、新たな位置にバケット10を移動させ、新たな停止位置を決定する。その後、運搬機械の停止位置判定装置1000は、新たな停止予定位置が安全であるか否かのステップS100からの判定処理を実施する。
運搬機械として無人運搬機械50を用いる場合であっても、第4の実施形態の運搬機械の停止位置判定装置1000によれば、無人運搬機械50が停止予定位置に安全に停止できるかを的確に判定指示することができるため、無人運搬機械50と傾斜面6とが干渉することを防ぐことでき、第1の実施形態の運搬機械の停止位置判定装置の場合とほぼ同様の効果が得られる。
なお、本実施形態のような無人運搬機械50に本発明を適用した場合においても、第2,第3の実施形態に示すように、無人運搬機械50の傾斜面6に対する停止方向を事前に決定しておくことで、運搬機械範囲4の領域を適正化することができ、本発明をより柔軟に運用することができる。これにより、無人運搬機械50の停止に要する時間をより短縮することができ、操業効率を更に向上させることが可能である。
また、上述の図20のフローチャートにおいて、ステップS310、ステップS410、ステップS510の順で実施する場合について述べたが、これら3つのステップS310、ステップS410、ステップS510を実施する順に決まりはなく、上記以外の順とすることができる。例えば、ステップS310→ステップS510→ステップS410の順でもよいし、ステップS410→ステップS310→ステップS510の順、ステップS410→ステップS510→ステップS310の順、ステップS510→ステップS310→ステップS410の順、ステップS510→ステップS410→ステップS310の順でもよい。
更に、無人運搬機械50の停止予定位置は、積込機械1と無人運搬機械50が直接通信する場合を例にして説明したが、この停止予定位置のやり取りは管制局7を介しても良い。
この場合、運搬機械の停止位置判定装置1000は、停止位置通知部800によって管制局7に対して停止予定位置の座標値等を出力する。この出力を受けた管制局7は、対象となる無人運搬機械50の通信部52に対してこの停止予定位置の座標値等のデータを出力する。この出力値を受けた無人運搬機械50の自律走行部51は、停止予定位置に向け自律的に走行するよう制御を開始し、無人運搬機械50は自律走行を開始する。
<第5の実施形態>
本発明の運搬機械の停止位置判定装置および積込機械の第5の実施形態を図21乃至図24を用いて説明する。
図21は、本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第5の実施形態における運搬機械範囲を示す図、図22は、本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第5の実施形態における制御処理手順を説明するフローチャート図、図23は、本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第5の実施形態における制御処理手順を説明するフローチャートの一部の詳細のフローを示す図、図24は、本発明の運搬機械の停止位置判定装置の第5の実施形態における制御処理手順を説明するフローチャートの一部の詳細のフローを示す図である。
図21において、本発明の運搬機械の停止位置判定装置1000の第5の実施形態は、走行面範囲演算部201と、運搬機械範囲演算部300と、干渉判断部400と、表示装置500と、運搬機械仕様取得部600と、積込機械範囲演算部700とを少なくとも備えている。このうち走行面範囲演算部201および干渉判断部400について、以下説明する。
走行面範囲演算部201は、傾斜面検出部210と、走行面検出部220と、傾斜面境界線検出部240と、走行面範囲決定部261とを備えている。傾斜面検出部210、走行面検出部220、傾斜面境界線検出部240の構成、動作は第1の実施形態と略同じである。
走行面範囲決定部261は、傾斜面検出部210が検出した傾斜面6と、走行面検出部220が検出した運搬機械走行面3と、傾斜面境界線検出部240が検出した傾斜面境界線12とから、運搬機械2が傾斜面6と干渉せずに停止することが可能な範囲(走行面範囲)19(図16,17参照)を演算する。また、この演算した走行面範囲19を干渉判断部400の走行面干渉判断部421に出力する。
干渉判断部400は、積込機械干渉判断部410と、走行面干渉判断部421と、総合判断部430とを備えている。
干渉判断部400は、積込機械干渉判断部410において、運搬機械範囲4が積込機械範囲712と干渉していないかどうかを判断し、運搬機械範囲4が積込機械範囲712と干渉していなければ、その停止予定位置は安全と判断する。また、干渉判断部400は、走行面干渉判断部421において、運搬機械範囲4が走行面範囲19と完全に干渉しているかどうかを判断し、運搬機械範囲4が走行面範囲19と干渉していれば、その停止予定位置は安全と判断する。干渉判断部400は、この判断結果を、表示装置500およびホーン制御部901に対して出力する。
なお、本実施形態における「干渉」とは、運搬機械範囲4が、走行面範囲19や積込機械範囲712と一部でも接触している状態のことを示す。
以上のような運搬機械の停止位置判定装置1000において、干渉対象認識装置は、距離センサ211と、走行面範囲演算部201と、積込機械範囲演算部700により構成される。
運搬機械範囲決定装置は、運搬機械データベース620と、通信部610およびID照合部630により構成される運搬機械仕様読込部と、運搬機械範囲演算部300とにより構成される。
干渉判断装置は、干渉判断部400より構成される。
次に、上述のような運搬機械の停止位置判定装置1000の制御フローのフローチャートについて、図22乃至図24を用いて説明する。
図22において、運搬機械の停止位置判定装置1000の運搬機械仕様取得部600は、ステップS200において、運搬機械2のIDを取得し、そのIDを基にして運搬機械2の仕様を取得する。その後、この取得したIDを運搬機械範囲演算部300に出力する。
次に、運搬機械の停止位置判定装置1000の走行面範囲演算部201は、ステップS300−1において、走行面範囲19を演算し、干渉判断部400に出力する。
このステップS300−1の詳細について図23を参照して説明する。
ステップS301〜ステップS305は、図10と略同じであるため詳細は省略する。
ステップS305の後、走行面範囲決定部261は、ステップS306−1において、ステップS303で傾斜面検出部210が検出した傾斜面6とステップS304で走行面検出部220が検出した運搬機械走行面3とステップS305で傾斜面境界線検出部240が検出した傾斜面境界線12とから走行面範囲19を演算し、この演算した走行面範囲19を干渉判断部400の走行面干渉判断部421に出力する。
次に、運搬機械の停止位置判定装置1000の運搬機械範囲演算部300は、ステップS400において、ステップS200で運搬機械仕様取得部600から入力した運搬機械2の仕様を基にして運搬機械範囲4を演算し、干渉判断部400に出力する。
次に、運搬機械の停止位置判定装置1000の積込機械範囲演算部700は、ステップS500において、積込機械範囲712を演算し、干渉判断部400に出力する。
次に、運搬機械の停止位置判定装置1000の干渉判断部400は、ステップS600において、ステップS300−1で走行面範囲演算部201が演算した走行面範囲19と、ステップS400で運搬機械範囲演算部300が演算した運搬機械範囲4と、ステップS500で積込機械範囲演算部700が演算した積込機械範囲712とを基にして、運搬機械2が積込機械1や傾斜面6と干渉するかどうかを判断し、この判断結果を表示装置500およびホーン900に対して出力する。
このステップS600の詳細について図24を参照して説明する。
まず、走行面干渉判断部421は、ステップS601−1において、ステップS406にて運搬機械範囲演算部300のバケット下方領域投影部330から入力した運搬機械範囲4とステップS306−1にて走行面範囲演算部201の走行面範囲決定部261から入力した走行面範囲19との干渉があるかどうかを判断する。干渉しない場合はステップS604に処理を進め、干渉する場合はステップS602に処理を進める。
ステップS602〜ステップS604は、図13と略同じであるため詳細は省略する。
次のステップS700以降は、図8と略同じであるため詳細は省略する。
このような構成を有する本発明の運搬機械の停止位置判定装置1000の第5の実施形態においても、上述の第1の実施形態で得られる効果と同様の効果が得られる。
なお、この運搬機械の停止位置判定装置1000の第5の実施形態においても、第2の実施形態のように、運搬機械2の停止方向が予め決められている場合には、運搬機械範囲演算部300において演算する運搬機械範囲4を、運搬機械2をその方向に停止したときに必要な範囲とすることができ、第2の実施形態と同様の効果が得られる。
また、この第5の実施形態においても、第3の実施形態のように、運搬機械2の停止方向が傾斜面境界線12の近似直線に対して概略垂直と決められており、かつ傾斜面6と反対側を向いて後進で停止予定位置に向けて走行する場合に、運搬機械後方線40と傾斜面範囲18との干渉の有無を判断することができ、第3の実施形態と同様の効果が得られる。
更に、第4の実施形態のように、運搬機械が自律的に走行可能な無人運搬機械50の場合にも適用することもでき、第4の実施形態と同様の効果が得られる。
<その他>
なお、上述の実施形態では、管制局7が運搬機械仕様取得部600のうち運搬機械データベース620を備え、積込機械1が傾斜面範囲演算部200と、運搬機械範囲演算部300と、積込機械範囲演算部700と、干渉判断部400と、表示装置500と、運搬機械仕様取得部600のうち通信部610およびID照合部630を備える例を示した。
しかし、本発明は上述の実施形態に限られず、積込機械1に設置されていることが必要な距離センサ211およびバケット位置演算部320を除いたその他の構成要素は、積込機械1、管制局7、運搬機械2のどこに設置されていてもよく、それぞれの構成要素間で必要なデータを無線通信などでやり取りするよう構成すればよい。
更には、運搬機械の停止位置判定装置1000の各部の全てを積込機械1が備えることもできる。
また、上述の実施形態では、運搬機械の停止位置判定装置1000が積込機械範囲演算部700を備え、干渉判断部400で運搬機械範囲4と積込機械範囲712との干渉の有無を判断している。しかし、例えば、積込機械として図25に示すようなバックホー型の油圧ショベルに本発明の運搬機械の停止位置判定装置を適用する場合、積込機械1は、運搬機械2の上方に位置し、その位置で掘削積込作業を行う。このため、積込機械1と運搬機械2とが干渉することはない。従って、積込機械範囲演算部700に関連する構成・ステップは不要である。
また積込機械1がローディングショベルであっても、積込機械範囲演算部700は必須ではない。
さらに、図3では距離センサ211を積込機械本体1のフロント14の付け根付近の積込機械本体21に設置した例を示しているが、積込機械1のバケット10の概略真下の領域を常に検出可能な位置に配置される、との条件を満たす位置であれば、図26のようにバケット10、図27のようにフロント14、など、それ以外の位置に距離センサ211を設置することができる。
更には、距離センサ211を複数配置して、積込機械1のフロント14がいかなる姿勢となってもバケット1の概略真下の領域が検出範囲11となるように構成することもできる。
また、干渉判断部400における「干渉」とは、運搬機械範囲4や運搬機械後方線40が、傾斜面範囲18や走行面範囲19、積込機械範囲712、と一部でも接触している状態のことを例示したが、これに限定されず、ある程度のオーバーラップを許容するよう「干渉」を設定することができる。
1…積込機械、
2…運搬機械、
3…運搬機械走行面、
4…運搬機械範囲、
5…後方限界線、
6…傾斜面、
7…管制局、
8…運搬機械端、
9…円形投影領域、
10…バケット、
11…検出範囲、
12…傾斜面境界線、
14…フロント、
15…ベッセル、
16…運搬機械後端高さ、
17…傾斜面上位置、
18…傾斜面範囲、
19…走行面範囲、
21…積込機械本体、
21A…旋回体、
21B…走行体、
23…投影位置、
24…鉱山座標系、
25…後輪中心投影点、
40…運搬機械後方線、
50…無人運搬機械、
51…自律走行部、
52…通信部、
53…目標停止位置認識部、
54…自機位置認識部、
55…目標経路生成部、
56…目標経路追従部、
200…傾斜面範囲演算部、
201…走行面範囲演算部、
210…傾斜面検出部、
211…距離センサ、
220…走行面検出部、
240…傾斜面境界線検出部、
260…傾斜面範囲決定部、
261…走行面範囲決定部、
290…補正判断部、
295…後方限界線演算部、
300…運搬機械範囲演算部、
310…投影領域演算部、
320…バケット位置演算部、
330…バケット下方領域投影部、
330a…バケット位置演算部、
330b…範囲決定部、
400…干渉判断部、
410…積込機械干渉判断部、
420…傾斜面干渉判断部、
421…走行面干渉判断部、
430…総合判断部、
500…表示装置、
600…運搬機械仕様取得部、
610…通信部、
611…ID通知部、
620…運搬機械データベース、
630…ID照合部、
700…積込機械範囲演算部、
710…積込機械仕様読込部、
711…積込機械データベース、
712…積込機械範囲、
720…積込機械範囲決定部、
730…積込機械位置取得部、
800…停止位置通知部、
900…ホーン、
901…ホーン制御部、
902…ホーンスイッチ、
1000…運搬機械の停止位置判定装置、
M…地山、
X…地面。

Claims (9)

  1. 積込機械からの運搬機械へ停止位置を判定指示することができる運搬機械の停止位置判定装置であって、
    前記積込機械の周辺の状態情報を取り込み、この取り込んだ状態情報から前記運搬機械と干渉する対象を認識し、この干渉対象が占める干渉対象範囲を演算する干渉対象認識装置と、
    前記運搬機械の停止に必要な範囲を演算する運搬機械範囲決定装置と、
    前記干渉対象認識装置と前記運搬機械範囲決定装置とからの演算結果に基づいて前記運搬機械と前記干渉対象との干渉の有無を判断し、その判断結果を出力する干渉判断装置とを備えた
    ことを特徴とする運搬機械の停止位置判定装置。
  2. 請求項1に記載の運搬機械の停止位置判定装置において、
    前記干渉対象認識装置は、前記積込機械に設けられ、前記積込機械の前方の状態を取り込む距離センサと、この距離センサからの信号を取り込み、前記運搬機械が掘削する傾斜面に干渉する傾斜面範囲を演算する傾斜面範囲演算部とを有し、
    前記運搬機械範囲決定装置は、前記運搬機械の仕様を記憶する運搬機械仕様記憶部と、この運搬機械仕様記憶部から前記運搬機械の仕様を読み込む運搬機械仕様読込部と、この運搬機械仕様読込部からの前記運搬機械の仕様に基づいて前記運搬機械の停止に必要な範囲を演算する運搬機械範囲演算部とを有し、
    前記干渉判断装置は、前記干渉対象認識装置の前記傾斜面範囲演算部と前記運搬機械範囲決定装置の前記運搬機械範囲演算部とからの演算結果に基づいて前記運搬機械と前記傾斜面との干渉の有無を判断し、その判断結果を出力する
    ことを特徴とする運搬機械の停止位置判定装置。
  3. 請求項2に記載の運搬機械の停止位置判定装置において、
    前記干渉対象認識装置の前記傾斜面範囲演算部は、前記距離センサの撮像結果に基づいて前記傾斜面を検出する傾斜面検出部と、前記距離センサの撮像結果に基づいて前記走行面を検出する走行面検出部と、前記傾斜面検出部と前記走行面検出部とからの検出結果に基づいて前記傾斜面と前記走行面との境界線を検出する傾斜面境界線検出部と、前記傾斜面境界線検出部の検出結果に基づいて前記傾斜面範囲を演算する傾斜面範囲決定部とを更に有した
    ことを特徴とする運搬機械の停止位置判定装置。
  4. 請求項2に記載の運搬機械の停止位置判定装置において、
    前記運搬機械範囲決定装置の前記運搬機械範囲演算部は、前記運搬機械仕様読込部からの前記運搬機械の仕様に基づいて前記運搬機械の投影領域を演算する投影領域演算部と、前記積込機械のバケット位置を演算するバケット位置演算部と、前記投影領域演算部からの前記投影領域を前記バケット位置演算部からの前記バケット位置の真下に射影して、前記運搬機械範囲を演算するバケット下方領域投影部とを更に有した
    ことを特徴とする運搬機械の停止位置判定装置。
  5. 請求項2に記載の運搬機械の停止位置判定装置において、
    前記干渉対象認識装置は、前記積込機械の仕様を読み込む積込機械仕様読込部と、前記積込機械仕様読込部からの前記積込機械の仕様に基づいて前記積込機械の範囲を演算する積込機械範囲演算部とを更に有し、
    前記干渉判断装置は、前記干渉対象認識装置の前記積込機械範囲演算部と前記運搬機械範囲決定装置の前記運搬機械範囲演算部とからの演算結果に基づいて前記運搬機械と前記積込機械との干渉の有無を判断し、その判断結果を出力する
    ことを特徴とする運搬機械の停止位置判定装置。
  6. 請求項2に記載の運搬機械の停止位置判定装置において、
    前記干渉対象認識装置は、前記運搬機械が前記傾斜面に向かって後進する場合において、前記運搬機械仕様記憶部から前記運搬機械の後部の高さ寸法を読み込む後部高さ寸法読込部と、前記後部高さ寸法読込部からの前記運搬機械の後部の高さ寸法と前記距離センサからの前記傾斜面の情報とに基づいて、前記運搬機械の後部の高さと対応する前記傾斜面の位置を前記運搬機械の後方限界線として演算する後方限界線演算部とを更に有した
    ことを特徴とする運搬機械の停止位置判定装置。
  7. 請求項6に記載の運搬機械の停止位置判定装置において、
    前記干渉対象認識装置は、前記後方限界線演算部で演算した前記後方限界線と前記走行面と前記傾斜面との境界部との間の第1距離Lを求める第1距離演算部と、前記運搬機械仕様記憶部から前記運搬機械の後端と後輪の中心との間の第2距離Jを読み込む第2距離演算部と、前記第1距離演算部で演算した第1距離Lが前記第2距離演算部で読み込んだ第2距離Jよりも大きい場合には、前記運搬機械の左右の後輪の中心を結ぶ線を前記後方限界線として出力する補正判断部とを更に有した
    ことを特徴とする運搬機械の停止位置判定装置。
  8. 請求項1に記載の運搬機械の停止位置判定装置において、
    前記干渉対象認識装置は、前記積込機械に設けられ、前記積込機械の前方の状態を取り込む距離センサと、この距離センサからの信号を取り込み、前記運搬機械が掘削する傾斜面に干渉せずに停止可能な走行面範囲を演算する走行面範囲演算部とを有し、
    前記運搬機械範囲決定装置は、前記運搬機械の仕様を記憶する運搬機械仕様記憶部と、この運搬機械仕様記憶部から前記運搬機械の仕様を読み込む運搬機械仕様読込部と、この運搬機械仕様読込部からの前記運搬機械の仕様に基づいて前記運搬機械の停止に必要な範囲を演算する運搬機械範囲演算部とを有し、
    前記干渉判断装置は、前記干渉対象認識装置の前記走行面範囲演算部と前記運搬機械範囲決定装置の前記運搬機械範囲演算部とからの演算結果に基づいて前記運搬機械と前記走行面との干渉の有無を判断し、その判断結果を出力する
    ことを特徴とする運搬機械の停止位置判定装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載した運搬機械の停止位置判定装置を備えたことを特徴とする積込機械。
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