JP2014006509A - プレパラート収納マッペ - Google Patents

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Abstract

【課題】プレパラートから接着剤や染色液等が垂れた場合でも台紙を容易に交換することにより、接着剤等の汚染によってプレパラート観察に支障が生じることのないプレパラート収納マッペを提供する。
【解決手段】プレパラートを載置するための載置部3を有する樹脂製の上部材2と、台紙4と、当該台紙4を載置可能な樹脂製の下部材5と、更に必要に応じてカバー6とからなり、下部材5は矩形状広枠5aの内部に台紙4を載置可能な支持桟5bが架設されており、上部材2と下部材5との間に台紙4が挟着されるプレパラート収納マッペ1である。
【選択図】図1

Description

本発明は、プレパラート収納マッペに関し、更に詳しくは、プレパラートから接着剤や染色液等が垂れた場合でも台紙を容易に交換することができ、接着剤等の汚染によりプレパラート観察に支障が生じる恐れがないプレパラート収納マッペに関する。
従来より、病理検査標本等のプレパラートを横方向にならべて載置するために、プレパラート収納マッペ(以後、単にマッペと称することがある)と呼ばれるトレイ状の容器が使用されている。マッペは平たい板にプレパラートが一枚だけ入る大きさの凹部が多数配列されている構造をしたものが多く、多数の標本を同時に処理する場合や、複数の標本を見比べる場合などに使用される。
このようなマッペを利用すれば、スライドガラスを多数広げてそれぞれに病理細胞などの標本を乗せることにより、一度に多数のプレパラートを作成することができる。しかしながら、このような使用をする場合、カバーガラスを接着するための接着剤や標本を染色するための染色液がスライドガラスからこぼれ落ち、マッペの底に垂れることがある。このような場合、こぼれ落ちた接着剤等がプレパラートの裏面に付着したり、試料観察に支障が生じるため、速やかにマッペを綺麗に掃除する必要がある。
この点について、旧来より使用されていた木製のマッペの場合、こびりついた接着剤や染色液を取り除くのは極めて困難なので最近は少なくなっており、近年は樹脂製のマッペ(例えば特許文献1参照)が主流になっている。しかしながら、樹脂製のマッペの場合でも底に垂れた接着剤や染色液等を完全に除去するのは困難で、残った汚れが試料観察の妨げになることがある。
このような汚れを避けるため、格子が付いた木枠の裏面に台紙を貼り付けた、障子戸のような構造のマッペも使用されている。このような格子戸状のマッペは格子の1つのマスに1つのプレパラートを入れて使用され、台紙が汚れた場合には障子紙を張り替えるのと同じやり方で台紙を張り替える。しかしながら、このやり方では接着剤や染色液による汚れは完全に取り除けるものの、台紙を取り除く際に台紙に水を含ませたり、木枠に残った接着剤や台紙の切れ端をこそぎ落としたり、木枠に満遍なく糊付けしたり、シワにならないように気を付けながら新しい台紙を木枠に接着する手間が非常に煩雑である。また、水分の吸収により重量が大きくなり、更には腐食し易くなるので耐久性に問題がある。
特許3267800号公報
本発明は、上記の如き問題を解消し、接着剤や染色液等が垂れた場合でも容易に台紙を交換することができ、従って、プレパラートの汚染により、試料観察に支障が生じる心配がないプレパラート収納マッペを提供するものである。
上記目的を達成するための本発明の特徴の第1は、プレパラートを載置するための載置部を有する上部材と、台紙と、当該台紙を載置可能な下部材と、からなるプレパラート収納マッペであって、下部材は矩形状広枠の内部に台紙を載置可能な支持桟が架設されており、上部材と下部材との間に台紙が挟着されるプレパラート収納マッペを内容とする。
本発明の特徴の第2は、上部材の載置部は矩形状長枠の内部にプレパラートを載架可能な支持部が少なくとも2本架設されている上記のプレパラート収納マッペを内容とする。
本発明の特徴の第3は、上部材の矩形状長枠の端縁と支持部との間に指を挿入可能な空間が設けられている上記のプレパラート収納マッペを内容とする。
本発明の特徴の第4は、上部材と下部材のいずれか一方又は両方に、上部材と下部材を着脱自在に固着するための固着部が設けられている上記のプレパラート収納マッペを内容とする。
本発明の特徴の第5は、上部材又は下部材の上面にカルテ位置規制部が立設されている上記のプレパラート収納マッペを内容とする。
本発明の特徴の第6は、更に、カバーを有し、当該カバーはその一端縁で上部材又は下部材の一端縁と蝶着可能なヒンジ部を有すると共に、他端で上部材又は下部材と着脱自在に固定可能な係止部を有する上記のプレパラート収納マッペを内容とする。
本発明の特徴の第7は、カバーの係止部の両側にカバー開閉時に上部材又は下部材を指で押えるための切欠き部が設けられている上記のプレパラート収納マッペを内容とする。
本発明の特徴の第8は、下部材の底面に積み重ね用の凹部又は凸部が形成され、上部材、カバーのいずれか一つの上面に、前記凹部又は凸部と嵌合する積み重ね用の凸部又は凹部が形成されている上記のプレパラート収納マッペを内容とする。
本発明の特徴の第9は、上部材又は下部材の少なくとも中央部には固定用突起が設けられると共に、下部材又は上部材の少なくとも中央部には前記固定用突起に対応する突起受けが設けられ、
前記固定用突起と前記突起受けは、台紙を挟んで又は台紙を貫いて係合するように構成されている上記のプレパラート収納マッペを内容とする。
本発明の特徴の第10は、上部材又は下部材が樹脂製であることを特徴とする上記のプレパラート収納マッペを内容とする。
本発明の特徴の第11は、カバーが透明樹脂製である上記のプレパラート収納マッペを内容とする。
本発明のプレパラート収納マッペは、台紙が上部材とした部材の間で挟着されているので、台紙が汚れた際には下部材と上部材を分離することにより、挟着された台紙を容易に取り外すことができ、且つ下部材と上部材を組み付けることにより新しい台紙を容易に挟着することができ、即ち汚れた台紙を新しい台紙と取り替えるのが容易である。
短矩形枠の端縁と支持部との間に指を挿入可能な空間を設けると、プレパラートが支持部の上に載架されている状態で、載架されたプレパラートを前記空間の上で押えると、プレパラートの一端側が前記空間の中に押し込まれると共に他端側が持ち上がるので、プレパラートを取り出すのが容易である。
上部材又は下部材の上面にカルテ位置規制部を設ければ、保存や持ち運びの際にマッペの上にカルテを載置しやすく、また載置したカルテがずれたり外れたりしにくいので、プレパラートとカルテを一括で処理し易くなる。
カバーを設け、当該カバーと上部材又は下部材を蝶着するように構成した場合は、収容したプレパラートやカルテが不意にマッペから外れる事故が防止できると共に、必要に応じて収納したプレパラートやカルテを取り出しやすくなる。また、カバーを透明樹脂製とすれば、カバーを閉じた状態でマッペ内のプレパラートやカルテを観察でき、利便性が増す。
カバーの係止部の両側にカバー開閉時に上部材又は下部材を指で押えるための切欠き部を設ければ、カバーの開閉が揺動なくスムーズ且つ確実に行え、揺動によるプレパラートの損傷が防止される。
下部材の底面に積み重ね用の凹部又は凸部を形成するとともに、上部材、カバーのいずれか一つの上面に、前記底面に設けた凹部又は凸部と嵌合する積み重ね用の凸部又は凹部を13すれば、積み重ねられたマッペがずれたり滑り落ちたりすることがなくなり、保存や運搬が容易になる。
上部材又は下部材の少なくとも中央部に固定用突起及びこの固定用突起に対応する突起受けを設け、この固定用突起と突起受けを、台紙を挟んで又は台紙を貫いて係合するように構成すれば、試料の観察中に台紙ががたつくような不都合を防止することができ、試料観察が容易になる。
図1は本発明のプレパラート収納マッペの一例を示す分解斜視図である。 図2は上部材の一例を示す平面図である。 図3(a)は上部材の載置部にプレパラートを載架した状態を示す説明図であり、(b)は図3(a)のプレパラートの一端側を押えて他端側を浮かせた状態を示す説明図である。 図4は下部材の一例を示す平面図である。 図5はカバーの一例を示す平面図である。 図6は本発明のプレパラート収納マッペの一例を示す平面図である。 図7(a)は図6におけるA−A断面図であり、(b)は図7(a)の右端部を拡大した部分拡大断面図である。 図8(a)は図6におけるB−B断面図であり、(b)は図8(a)の右端部を拡大した部分拡大断面図である。 図9(a)は図6におけるC−C断面図であり、(b)は図9(a)の左端部(係止部)を拡大した部分拡大断面図であり、(c)は図9(a)の右端部(ヒンジ部)を拡大した部分拡大断面図である。 図10は本発明における係止部の別例を示す説明断面図である。 図11(a)(b)は本発明における係止部の更なる別例を示す説明断面図である。 図12は紙止め構造の別例を示す図であり、(a)は固定用突起が設けられた下部材の平面図、(b)は突起受けが設けられた上部材の平面図、(c)はこれらの上部材と下部材を組み合わせた状態を示す説明断面図である。
本発明プレパラート収納マッペ1は、図1に示すように、プレパラートを載置するための載置部3を有する上部材2と、台紙4と、当該台紙4を載置可能な下部材5とからなり、好ましくはさらにカバー6を有し、上部材2の載置部3は矩形状長枠3aの内部にプレパラートを載架可能な支持部3bが少なくとも2本架設されており、下部材5は矩形状広枠5aの内部に台紙4を載置可能な支持桟5bが架設されており、上部材2と下部材5との間に台紙4が挟着されることを特徴とする。
本発明で用いる上部材2は、例えば図2に示すように、平板状部材の内部にプレパラートを載置するための載置部3を有する。本発明において、上部材2の材質は樹脂製、金属製、木製等特に制限されないが、成型性、耐水性、軽量性、コストの観点から樹脂製が好ましい。樹脂としては特に限定されないが、具体的には、ポリアセタール樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド(ナイロン)樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。また、ポリ乳酸樹脂、ポリブチレンサクシネート、ポリアミド11、ポリヒドロキシ酪酸等の生分解性プラスチックやバイオマスプラスチック等も使用可能である。
載置部3の矩形状長枠3aの大きさについては、内部にプレパラートPを収容可能な大きさであれば特に限定されないが、短辺側がプレパラートPの長さより僅かに長く、長辺側が上部材2の幅全体に広がる程度の長さとすれば、載置部3内に多数のプレパラートPを載置できるので好ましく、図2に示した例では前記のような形状の載置部3を上下に2個(2列)設けている。無論、載置部3を1個(1列)でも2個以上の多数個(多数列)設けてもよい。
更に、各列において、プレパラートを1枚づつ収容できるように仕切枠3cを設けてもよい。仕切枠3cは矩形状長枠3aの幅いっぱいに設けることもできるが、図2に示したように支持部3bの上に突起状に設けるのがシンプルで好ましい。
本発明において、載置部3は上部材2内に設けられ、好ましくは、矩形状長枠3aの内部に支持部3bが少なくとも2本架設されたものであり、図3(a)に示したように、プレパラートPが2本の支持部3bの上に載架可能なように構成されている。支持部3bの位置は載置部3の内部でプレパラートPを載架出来る限り特に限定されないが、少なくとも載置部3にプレパラートPを載置した高さが、矩形状長枠3aを形成する外周枠や仕切枠の高さより低くする必要がある。また、矩形状長枠3aの端縁3a1と支持部3bの間に、指を挿入可能な程度の空間3a2が形成されるように支持部3bを設ければ、収納されたプレパラートPを取り出しやすくなるので好ましい。
即ち、図3(b)に示したように、指を挿入可能な空間3a2が矩形状長枠3aの端縁3a1と支持部3bの間に形成されている場合、プレパラートPを当該空間3a2の上から矢示したように押えれば、他端側が持ち上がるので、その持ち上がった部分を把持することにより、プレパラートPを容易に取り出すことができる。
なお、図2、図3に示した例において、矩形状長枠3aの両方の端縁3a1に指を挿入可能な空間3a2が形成されているがこれに限定されず、片方の端縁3a1だけに空間3a2を設けることもできる。
本発明における台紙4はシート状部材であって、上部材2の下に配置される。台紙4は、プレパラートPの観察の妨げになるような模様等が付されていないのが好ましいが、プレパラートPの観察の妨げにならない位置(例えば仕切枠の下や裏面等)に、位置決めのための目印や模様等を付してもよい。
台紙4の材質は特に限定されず、無発泡又は発泡樹脂フィルムやシート、織布、不織布、紙等が挙げられるが、安価且つ軽量で、こぼれた薬液の吸収性も良い点で紙製が好ましい。
本発明で用いる下部材5は、例えば図4に示すように、内部に矩形状広枠5aが設けられると共に、当該矩形状広枠5aの内部に台紙4を載置可能な支持桟5bが架設された構造からなる。下部材5の材質も上部材2と同様でよく、樹脂製が好ましい。
矩形状広枠5aの内部には支持桟5bが架設され、この支持桟5bの上に台紙4が載置されるように構成される。図4に示した例において、支持桟5bは下部材5の中央から放射状に形成されているがこれに限定されず、例えば、矩形状広枠5aの短辺又は長辺と平行に川の字状に架設してもよいし、又は格子状に架設してもよい。このように構成すれば、軽量化されるばかりでなく、支持桟5bの隙間から指を挿入することにより支持桟5b上の台紙を容易に取り除くことができるので好ましい。
本発明においては、収容されたプレパラートや上部材2又は下部材5の上にカルテが載置される場合には、当該カルテが容易に脱落しないように、上部材2の上面を覆うカバー6を設けることができる。このカバー6は上部材2や下部材5と同様、樹脂製が好ましいが、カバー6が閉じた状態でプレパラート等を観察できるように、透明樹脂製とするのが一層好ましい。
カバー6の構造は特に限定されないが、例えば図5に示したような、一端縁に上部材2又は下部材5の一端縁と蝶着可能なヒンジ部6aを設けると共に、他端に上部材2又は下部材5と着脱自在に固定可能な係止部6bを設けた係止機構を例示できる。このような係止機構とすれば、係止部6bの係合を着脱してヒンジ部6aを中心にカバーを回動させる(図9(c)参照)ことにより、容易にカバー6を開閉することができる。
本発明における係止機構としては、カバー6を上部材2又は下部材5に係止できる限り特に限定されないが、例えば、図9(b)に示すように、カバー6に設けた略U字状の係止部6bと、下部材5に前記略U字状の係止部6bと係合可能な係止溝5c及び該係止溝5c内に設けた係止突起5dとからなるものが例示できる。
このような係止機構を用いれば、略U字状の係止部6bが下部材5の係止溝5c内に設けた係止突起5dに係合するため、該係止部6bの略U字状の部分の形状変形により容易に係合を解くことができ、片手でカバー6を下部材5から簡単に且つ安定的に分離させることができる。
尚、図9(b)ではU字状係止部6bの剛性を低下させ、撓み変形力を大きくし、小さな力で矢示したように端縁部を押してU字状部を変形できるように透孔6eを設けているが、省略しても差し支えない。また、図9(b)に示すように、カバー6の指を掛ける部分に滑り止め用突状部6dを設けることができる。図9(c)は、ヒンジ部6a付近の部分拡大断面図である。
他の係止機構としては、図10に示すような、下部材5に設けられた係止突起5dと、カバーに設けられ前記係止突起5dと係合する舌片状の係止部6bからなり、係止突起5dと係止部6bが係合した状態で係止部6bを押圧するための押さえ部5eからなる構造が例示できる。
この構造において、押さえ部5eは下部材5に軸支されるとともに付勢手段(図示せず)によって上端部が係止部6bを押圧するように付勢されている。従って、係止突起5dと係止部6bが係合した状態では不意に係合が外れることがない。また係止突起5dと係止部6bを係脱させる際には付勢手段の付勢力に抗して押さえ部5eを回動させ、下部材5と押さえ部5eとの隙間を押し広げるようにする。
係止機構の更なる例としては、図11に示すように、下部材5に設けられた係止突起5dと、カバー6に設けられ前記係止突起5dと係合する舌片状の係止部6bからなり、係止部6bと係止突起5dの係合を外すための押し上げ部5fを備えた構造が例示できる。
この構造において、押し上げ部5fは下部材5に軸支されており、カバー6が閉じた状態では、図11(a)に示すように、押し上げ部5fの上面内縁の部分がカバー6の外縁によって押さえられている。カバー6を開くには、図11(b)に示すように、押し上げ部5fを回動させることにより、押し上げ部5fの上面内縁の部分でカバー6を押し上げ、舌片状の係止部6bの弾性変形により係止部6bと係止突起5dの係合を外す。
上記の上部材2、台紙4、下部材5、カバー6を組み合わせてなる本発明のプレパラート収納マッペ1を図6に示す。但し、本例においてカバー6は透明樹脂製なので、上部材2、台紙4、下部材5が、カバーを透かして見えている。上部材2と下部材5は台紙を介して着脱自在に固定されるとともに、台紙4は上部材2と下部材5の間に挟着されており、上部材2と下部材5を分離することにより台紙4を容易に取り外せるようになっている。なお、図6に示した例では下部材5の矩形状広枠5aの内部に上部材2が嵌まり込む形状になっているが、本発明においてはこれに限定されず、上部材2と下部材5の間に台紙4を挟着できる構造であれば、どのような構造でも採用できる。
本発明では、図6に示したように、カバー6の係止部6bの両側に切欠き部6cを設けることができる(図1、図5も参照)。このようにすれば、閉じられたカバー6を開く際に、片手でカバー6の係止部6bを操作しながら、もう一方の手で切欠き部6cの下の上部材2又は下部材5を指で押えることができ、これにより、係止部6bを操作しやすくなる。また、カバー6を上方に開く際に上部材2又は下部材5が随伴して、カバー6が開き難くなったり、随伴した上部材2又は下部材5が落下して収容したプレパラートが揺動して損傷するようなトラブルが防止できる。
本発明においては、例えば図7(b)に示すように、上部材2又は下部材5の上面にカルテ位置規制部8を立設することができる。カルテ位置規制部8の位置は上部材2又は下部材5の上面で、上側から観察できる位置である限り特に限定されず、上部材2又は下部材5の形状やカルテの大きさ(通常はA4)に応じて適宜決定すればよい。図7に示したマッペ1において、カルテ位置規制部8は下部材5の上面に設けられているが、必要に応じ、上部材2にカルテ位置規制部8を設けてもよい。
本発明においては、図8(b)に示したように、積み重ね用の凹部又は凸部9を設けてもよい。このように積み重ね用の凹部又は凸部9を設けることにより、本発明のマッペ1を多数保管する場合や移動、運搬する場合に、不意に積み重ねたマッペ1が崩れ落ちたり、滑り落ちたりすることがなくなり、安全且つ容易に保存や、移動、運搬ができる。
積み重ね用の凹部又は凸部9の形状については、図8(b)に示した例では、下部材5の底面周縁部に円筒状の凸部9が設けられ、カバー6の上面周縁部に前記凸部9と係合する凹部9が設けられているがこれに限定されず、凹部9と凸部9が係合することにより横ズレを防ぐことができる位置、形状であれば、どのようなものでも採用できる。
また、カバー6を用いない場合には、上部材2と下部材5のいずれに積み重ね用の凹部又は凸部9を設けてもよい。
本発明においては、台紙4を挟着している上部材2と下部材5が不意に外れないようにするため、固着部7を設けることができる。固着部7の構造は特に限定されないが、図8に示したように、下部材5の中に上部材2が嵌入する構造にした場合は、下部材5の内側と上部材2の外側に互いに係合する凹凸を設ける構造が例示できる。
本発明において、下部材の支持桟5bと支持桟5bの間の部分を押さえると挟着された台紙4が上部材2と下部材5の間から抜け落ちる場合があるが、このような抜け落ちを防ぐため、図8に示すような台紙止め構造7aを設けることができる。
図8に示した例において、台紙止め構造7aは上部材2に設けられた凸部と、下部材5に設けられた凹部からなる凹凸嵌合形状であり、このような凹凸が上部材2と下部材5の四辺に列設されているが、これに限定されず、上部材2に凹部を設け、下部材5に凸部を設けるようにしてもよい。
紙止め構造7aの別例を図12に示す。この台紙止め構造7aは、図12(a)に示すように、下部材5の少なくとも中央部(図示した例では、中央部に1箇所、四隅部にそれぞれ1箇所、四辺の中部にそれぞれ1箇所の計9箇所)に固定用突起7a1を設けると共に、図12(b)に示すように、上部材2の少なくとも中央部(図示した例では、上記と同様の計9箇所)に固定用突起7a1に対応する突起受け7a2を設け、図12(c)に示すように、固定用突起7a1が突起受け7a2の中に、台紙4を貫いて挿入されるように構成されている。
なお、図示した例とは逆に、上部材2に固定用突起7a1を設けると共に、下部材5に突起受け7a2を設けてもよい。
また、固定用突起7a1の形状は特に限定されず、図示したような円柱状でもよいし、台紙4を貫きやすいように先端を尖らせた形状とすることも出来る。或いは、予め台紙4に固定用突起7a1を貫通させるための孔を穿設してもよい。但し、本発明においては、必ずしも固定用突起7a2で台紙4を突き破り、貫く必要はなく、固定用突起7a1が突起受け7a2の中に、台紙を挟んで挿入されるように構成してもよい。
さらに、図12(c)において、突起受け7a2は上部材2に穿たれた貫通孔とされているが、必ずしも貫通孔である必要はなく、固定用突起7a1を挿入でき台紙4を止着できる限り有底の穴であってもよい。
叙上のとおり、本発明のプレパラート収納マッペは、接着剤や染色液等が垂れた場合でも容易に台紙を交換することができる。従って、本発明のプレパラート収納マッペは、接着剤や染色液等の汚染により試料観察が妨げられるといったトラブルがなく、極めて有用性が高いものである。
1 プレパラート収納マッペ
2 上部材
3 載置部
3a 矩形状長枠
3a1 端縁
3a2 空間
3b 支持部
3c 仕切枠
4 台紙
5 下部材
5a 矩形状広枠
5b 支持桟
5c 係止溝
5d 係止突起
5e 押さえ部
5f 押し上げ部
6 カバー
6a ヒンジ部
6b 係止部
6c 切欠き部
6d 滑り止め用突状部
6e 透孔
7 固着部
7a 台紙止め構造
7a1 固定用突起
7a2 突起受け
8 カルテ位置規制部
9 積み重ね用の凹部又は凸部
P プレパラート

Claims (11)

  1. プレパラートを載置するための載置部を有する上部材と、台紙と、当該台紙を載置可能な下部材と、からなるプレパラート収納マッペであって、
    下部材は矩形状広枠の内部に台紙を載置可能な支持桟が架設されており、
    上部材と下部材との間に台紙が挟着されることを特徴とするプレパラート収納マッペ。
  2. 上部材の載置部は矩形状長枠の内部にプレパラートを載架可能な支持部が少なくとも2本架設されていることを特徴とする請求項1に記載のプレパラート収納マッペ。
  3. 上部材の矩形状長枠の端縁と支持部との間に指を挿入可能な空間が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のプレパラート収納マッペ。
  4. 上部材と下部材のいずれか一方又は両方に、上部材と下部材を着脱自在に固着するための固着部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のプレパラート収納マッペ。
  5. 上部材又は下部材の上面にカルテ位置規制部が立設されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のプレパラート収納マッペ。
  6. 更に、カバーを有し、当該カバーはその一端縁で上部材又は下部材の一端縁と蝶着可能なヒンジ部を有すると共に、他端で上部材又は下部材と着脱自在に固定可能な係止部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のプレパラート収納マッペ。
  7. カバーの係止部の両側にカバー開閉時に上部材又は下部材を指で押えるための切欠き部が設けられていることを特徴とする請求項6に記載のプレパラート収納マッペ。
  8. 下部材の底面に積み重ね用の凹部又は凸部が形成され、上部材、カバーのいずれか一つの上面に、前記凹部又は凸部と嵌合する積み重ね用の凸部又は凹部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のプレパラート収納マッペ。
  9. 上部材又は下部材の少なくとも中央部には固定用突起が設けられると共に、下部材又は上部材の少なくとも中央部には前記固定用突起に対応する突起受けが設けられ、
    前記固定用突起は前記突起受けの中に、台紙を挟んで又は台紙を貫いて挿入されるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のプレパラート収納マッペ。
  10. 上部材又は下部材が樹脂製であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のプレパラート収納マッペ。
  11. カバーが透明樹脂製であることを特徴とする請求項6に記載のプレパラート収納マッペ。
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