JP2005091257A - 医療検査用カセット - Google Patents

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Takuya Murakado
卓也 村角
Hidehiko Murakado
英彦 村角
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Abstract

【課題】検体の個数やサイズが変わっても、自在に対応し得る医療検査用カセットを提供する。
【解決手段】カセット本体1の内周壁面に溝部12が設けられると共に、仕切壁13は中央で交叉するように一体化された十字状からなるタテ壁14とヨコ壁15から形成されている。またそれぞれの壁の両端には垂直方向に表面に突起16を有する支持部17が設けられている。仕切壁13は、該支持部17の表面の突起16を介して前記溝部12に嵌着され、且つ支持部17の外側面がカセット本体1の内周壁面に密接された状態で、前記カセット本体1に装着され、その結果、カセットの内部は複数の小室18(図では4個の小室)に分割される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、医療検査用顕微鏡標本の作成に使用する医療検査用カセットに関し、更に詳しくは、大小の検体が単数から複数個あっても、必要に応じて着脱自在の仕切壁によって小室を構築し、これら検体を別々の小室に収納できるようにした医療検査用カセットに関する。
従来の医療検査用カセットとしては、例えば、図11、12に示したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。図11は医療検査用カセットの構成を示す断面図であり、図12は前記カセットから蓋を取り外した状態のカセット本体の上面図である。図11、12に示したように、従来の医療検査用カセットは、耐薬品性樹脂からなるカセット本体1と蓋2とを具備してなる。
カセット本体1は、上面を開放した方形の容器で、底部に多数の透孔3を有し、短辺側の一側壁の外側に底部に向かって末広がり状に傾斜した板状の記録部4を有し、その内側に係止溝5を有し、他の側壁の外側に係止部6を有する。
一方、カセット本体1の上面に被着される蓋2は、着脱可能な板状体で、板面に多数の透孔7を有し、裏面の外周面に沿ってカセット本体1内に嵌合するリブ8と、後述する仕切壁13を両側から挟着するリブ8とを有し、短辺側の一方側には係止溝5の記録部4の裏面に沿って嵌入係合する傾斜状係止片9を有し、短辺側の他方側にはカセット本体1よりも僅かに大きめの突縁部10を有し、係止部6と係合する係止片11を有している。
そして、カセット本体1の内部は、全く区画されてないものを基本容器とし、成形時にカセット本体1と一体的に成形された仕切壁13で区画される複数の小室(図では9室の例を示している)18を備えている。実際の医療現場においては、仕切壁13の無い基本容器のものから仕切壁13によって区画され、大きさの異なる小室18を有する医療検査用カセットの中から検体のサイズに適合したものを選択して利用される。
すなわち、カセット本体1に検体(図示せず)を収納するに際しては、比較的大きめの検体の場合には、カセット本体1に仕切壁13の無い基本容器としてのカセットや、仕切壁13で仕切られた比較的大きめの小室18を有するカセットに入れられ、また、比較的小さい検体では1個であれば、上記同様の基本容器としてのカセットに入れられ、また数が多い場合には、仕切壁13で仕切られた比較的小さめの小室18を備えたカセットに入れられる。
特開2001−324428公報
しかしながら、上記の如く、成形時にカセット本体を仕切壁で仕切って小室を一体成形してなる仕切壁固定方式の医療検査用カセットにおいては、大き目の検体を収納できず、また検体の個数やサイズに対応した大小さまざまな小室を1個又は複数個有する数多くの種類のカセットを予め準備しておく必要があり、従って、カセットの供給メーカーやユーザーにとっては、その生産や在庫管理が面倒であるばかりでなく、運搬や保管のためのスペースもそれだけ多く必要で、これらは全てコストアップの要因になっていた。
また、パラフィンブロックを作製する工程において、検体を収容したトレイの段部にカセット本体を載せ、カセット本体が液状パラフィンに浸るまで液状パラフィンをカセット本体の上方から検体上に注ぎ足すが、この場合に、仕切壁が邪魔となって液状パラフィンの透過を妨げ、液状パラフィンの注ぎ足しの作業効率を低下させる。
更にまた、液状パラフィンが固化した後トレイを取り去ることにより、検体を包埋したパラフィンがカセット本体の底部に付着したパラフィンブロックが得られるが、このパラフィンブロックを収納ケース内に横向きに並べる場合に、やはり仕切壁が邪魔になってパラフィンブロックの頂部が仕切壁に当たり、収納効率を低下させるということも問題であった。
本発明は、上記諸課題に鑑み、検体の個数やサイズが変わっても、カセットは一種類か極めて少ない種類で対応することを可能とし、該カセットの生産や在庫管理を容易にするとともに、運搬や保管のためのスペースを最小にしてトータルコストの低減を図り、更にパラフィンの注ぎ足しの作業効率を向上させると共に、パラフィンブロックの収納効率を向上することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1は、カセット本体と蓋とを具備してなり、前記カセット本体が上面を開放し、多数の透孔を有し、検体を収容し得る方形の容器からなり、前記蓋がカセット本体に着脱自在に取り付けられ、多数の透孔を有してなる医療検査用カセットにおいて、前記カセット本体の内周壁面に溝部が設けられ、仕切壁本体の一端又は両端に垂直方向に支持部が設けられ、該支持部の表面に前記溝部に嵌合する突起が設けられた仕切壁が該突起を介して前記溝部に嵌着されることにより、前記カセット本体が複数の小室に分割されていることを特徴とする医療検査用カセットを内容とする。
本発明の請求項2は、仕切壁が少なくとも1個のタテ壁と少なくとも1個のヨコ壁とが十字状に交叉してなる請求項1記載の医療検査用カセットである。
本発明の請求項3は、少なくとも1個のタテ壁と少なくとも1個のヨコ壁とが一体的に十字状に交叉してなる請求項2記載の医療検査用カセットである。
本発明の請求項4は、少なくとも1個のタテ壁と少なくとも1個のヨコ壁とが取り外し自在に組み付けて十字状に交叉してなる請求項2記載の医療検査用カセットである。
本発明の請求項5は、タテ壁とヨコ壁が交叉する角部並びにタテ壁及びヨコ壁が支持部と接する角部が円弧状又は鈍角に形成されている請求項2〜4のいずれか1項に記載の医療検査用カセットである。
本発明の請求項6は、カセット本体と蓋とを具備してなり、前記カセット本体が上面を開放し、多数の透孔を有し、検体を収容し得る方形の容器からなり、前記蓋がカセット本体に着脱自在に取り付けられ、多数の透孔を有してなる医療検査用カセットにおいて、前記カセット本体の内周壁面に溝部が設けられ、矩形状の仕切壁本体の少なくとも1辺の表面に前記溝部に嵌合する突起が設けられた仕切壁が該突起を介して前記溝部に嵌着されることにより前記カセット本体が複数の小室に分割されていることを特徴とする医療検査用カセットを内容とする。
本発明の請求項7は、矩形状の仕切壁本体の角部が円弧状又は鈍角に形成されている請求項6記載の医療検査用カセットである。
本発明の請求項8は、蓋及び/又はカセット本体が耐薬品性の透明樹脂からなる請求項1〜7のいずれか1項に記載の医療検査用カセットである。
本発明の請求項9は、透明樹脂がポリプロピレン樹脂である請求項8記載の医療検査用カセットである。
本発明の請求項10は、透明樹脂がポリエステル樹脂である請求項8記載の医療検査用カセットである。
本発明の医療検査用カセットは、内部に仕切りの無い状態を基本容器とし、内部に交叉状又は矩形状の仕切壁を装着することによって、すなわち、カセット本体の内周壁面に溝部を設け、仕切壁本体の一端又は両端に垂直方向に支持部を設け、更に該支持部の表面に突起を設けて該突起を前記溝部に嵌着したことにより、あるいは、矩形状の仕切壁本体の少なくとも1辺の表面に突起を設けて前記溝部に嵌着したことにより、支持部や矩形状の仕切壁本体がカセット本体の円周壁面に接触するので仕切壁を安定的にカセット本体に装着するための安定化作用を発揮し、例えば、薬液の流れに対しても仕切壁を曲がり難くし、仕切壁は前記カセット本体に強固且つ安定的に固定され、且つ基本容器を複数の小室に分割することにより、形やその大きさ、また個数の異なる種々の検体に対応して小室を形成することができる。
従つて、カセットは一種類又は少数の種類を準備するだけで対応できるとともに、その生産や在庫管理を容易にするとともに、運搬や保管のためのスペースを最小限にして、コストを大巾に減することが可能となる。
また、仕切壁内の角部や仕切壁と支持部との接触部の角部を円弧状又は鈍角に形成することにより、角部に入り込んだ検体をピンセットで取り出す際の作業が一層容易になり作業性が高められる。
また、パラフィンブロック作製の工程において、パラフィンの透過を妨げる仕切壁を取り外して実施できるので、注ぎ足しの作業効率が高められる。更に、仕切壁を取り外して、パラフィンブロックを収納ケース内に並べられるので、仕切壁の厚みだけスペースを小さくでき、その結果、パラフィンブロックの収納効率が大巾に高められる。
更に、カセット本体、蓋のいずれか、又はその両方を透明樹脂で作成することにより、内部の検体の状況を視認することができ、顕微鏡標本作成の効率化、確実化を図るとともに、精度の高い検査結果を得ることができる。
本発明の医療検査用カセット及び仕切壁の材質は、耐薬品性の合成樹脂や金属が好ましく、合成樹脂としては例えばポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリプロピレン等が挙げられ、また金属としてはステンレス等が挙げられる。更に、カセット本体を合成樹脂製とし、蓋を金属製とすることもでき、また、その逆も可能である。
また、カセット本体、蓋のいずれかが、又はその両方が透明材料で作成されるのが好ましい。蓋のみが透明材料からなる場合は、蓋の外側から、またカセット本体のみが透明材料からなる場合はカセット本体(側壁又は底部)の外側から、更に、カセット本体と蓋の両方が透明材料からなる場合は、カセット本体及び蓋の両方の外側から、内部の検体の状況を視認することができる。即ち、カセット内部に収容した検体の状況(大きさ、個数、形状、色、カセット本体内での存在位置、濾紙とともに検体を収容した場合は、濾紙の位置、濾紙上の検体の方向等)を明確に視認することを可能とし、もって、顕微鏡標本作成の効率化、確実化が図られると共に、精度の高い検査結果が得られる。
透明樹脂としては、例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル(特にPET )樹脂が好適であり、とりわけ耐薬品性に優れ低コストという点からポリプロピレン樹脂が好適である 。
本発明における仕切壁は、タテ又はヨコ方向の1個の壁で形成されていてもよく、あるいは、少なくとも2個の壁が十字状に交叉するように取り外し自在に組み付けてもよく、また一体化されて形成されていてもよい。形成される小室のサイズや数を自由に調整できる点からは取り外し自在に組み付ける方式が好ましい。少なくとも2個の壁の形態では、少なくとも1個のタテ壁と少なくとも1個のヨコ壁とからなることが好ましく、また仕切壁本体の一端又は両端に表面に突起を有する支持部を設け、カセット本体に設けられた溝部に前記突起が嵌合し且つ支持部の外面がカセットの内周面に圧接されている状態が好ましい。これによって仕切壁が安定的にカセット本体内に取り付けられる。
支持部は仕切壁本体に対して、通常、垂直方向に設けられるが、5度程度以内で傾斜させることにより、傾斜した支持部の可撓性、弾発力により支持部がカセット本体の内周壁面に押しつけられ、安定的に装着される。また、支持部を外方に弧状に反らせたり、波形状としても同様の効果が得られる。
また支持部は仕切壁本体の一端又は両端に垂直方向に設けて、その角部を円弧状や鈍角に形成しておくことが望ましく、ピンセットによる検体の取り扱いを容易になし得るという点からは、支持部を壁の両端に設け且つ角部を円弧状や鈍角とするのが好ましい。また、タテ壁とヨコ壁を一体化する場合は接着剤等により一体化してもよいが、成形加工時に一体化するのが好ましい。
また、本発明は仕切壁として、矩形状の仕切壁とすることもできる。この場合、矩形状の仕切壁本体の少なくとも1辺の表面に突起を設け、該突起をカセット本体に設けられた溝部に嵌着することにより、複数の小室を容易に構築することが可能であり、また、矩形状の仕切壁の内部を成形加工時に予め仕切っておくことで小室の数をさらに増やすことも可能である。
以下、本発明の医療検査用カセットの実施例を図面に基づいて説明するが、本発明はこれらにより何等限定されるものではない。
実施例1
図1(a)、(b)は、本発明の医療検査用カセットの上面図及び側面図、図2及び図3は、図1におけるそれぞれのA−A断面図及びB−B断面図である。
また、図4はカセットから蓋の部分を取り外して上から視たときの、仕切壁を装着したカセット本体の上面図である。
尚、カセット本体の上面図は、図面が煩雑になるのを避けるため、透孔が省略されている。実施例2以降においても同様である。
図1(a)、(b)〜図4に示すように、本発明の医療検査用カセットは、カセット本体1と蓋2とを具備してなり、カセット本体1は、上面を開放した方形の容器で、底部に多数の透孔3を有し、短辺側の一側壁の外側に底部に向かって末広がり状に傾斜した板状の記録部4を有し、その内側に係止溝5を有し、他の側壁の外側に係止部6を有する。
また、カセット本体1の上面に嵌合される蓋2は、着脱可能な板状体で、板面に多数の蓋透孔7を有し、裏面の外周面に沿ってカセット本体1内に嵌合するリブ8を有し、短辺側の一方側には前記係止溝5の記録部4の裏面に沿って嵌入係合する傾斜状係止片9を有し、短辺側の他方側にはカセット本体1よりも僅かに大きめの突縁部10を有し、係止部6と係合する係止片11を有している。
そして、カセット本体1の内周壁面に溝部12が設けられると共に、仕切壁13は中央で交叉するように一体化された十字状からなるタテ壁14とヨコ壁15からなり、またその両端にはそれぞれの壁の垂直方向に表面に突起16を有する支持部17が設けられている。仕切壁13は、該支持部17の表面の突起16を介して前記溝部12に嵌着され、且つ支持部17の外側面がカセット本体1の内周壁面に接した状態で、前記カセット本体1に装着され、その結果カセットの内部は複数の小室18(図では4個の小室)に分割される。
本実施例の場合は同一サイズの小室18が均等に4個形成されているが、仕切壁13としてのタテ壁14及び/又はヨコ壁15の交叉箇所をずらせることにより、大小2個づつの小室、又は大小合わせて4個の小室を任意のサイズに形成することも可能である。また、支持部17は、図2、図3で示したように、高さがリブ8の分だけ低く、カセット本体1に蓋2を嵌合した際は、蓋2のリブ8が嵌合するので、運搬する際などに仕切壁13が上下に揺れ動くことはない。もっとも、リブ8を有しない蓋の場合には、仕切壁13の両端を低くする必要はない。
実施例2
図5は本実施例のカセット本体の上面図で、即ち、カセットから蓋の部分を取り外して上から視たときの、仕切壁を装着したカセット本体の上面図である。なお、医療検査用カセットを構成する各要素の中、前述の実施例1と同一の構成要素についてはその説明を割愛し、それ以外の異なる内容について説明する。
前述の実施例1においては、タテ壁14とヨコ壁15からなり、中央で交叉した十字状の仕切壁13は一体化された形態であるが、本実施例では仕切壁としてのタテ壁14とヨコ壁15とは別体であって、両者を十字状に組み付けた構成からなる。
タテ壁14とヨコ壁15とを十字状に組み付けるには、それぞれの部材の中央の対向する側を略1/2の深さで且つ壁厚よりも僅かに大き目の巾に予め切り欠いておき、その上で、あたかも十字状に組み付けられている障子の桟のように組み付ける。
本実施例の形態によれば、仕切壁13が全くない場合、タテ壁14又はヨコ壁15のいずれか1個のみを装着した場合、そして、タテ壁14とヨコ壁15の2個を十字状に組み付け装着した場合の3通りの形態があり、それぞれ分割される室の大きさとその数は、基本容器の仕切の無い室を大1個の室として、順次、中2個の小室、小4個の小室を形成することができる。
実施例3
図6は、本実施例のカセット本体の上面図である。同図に示すように、本実施例の医療検査用カセットは、タテ壁14とヨコ壁15を一体的に形成した仕切壁13を、カセット本体1の内周壁面の上下左右に設けた4個の溝部12に装着した点は、前述の実施例1の図4に示した形態と基本的に同様であるが、相違する点は、先端がフリー状態のタテ壁14Aが1個追加されている点、及びタテ壁14とヨコ壁15との2個の壁が交叉する角部と、タテ壁14及びヨコ壁15が支持部17と接する角部とが円弧状に形成されている点である。この形態では一体的な該仕切壁13を装着しなければ基本容器のまま利用でき、また装着すれば、小4個の小室と中2個の小室とを同時に利用できる。
また、図7は先端がフリー状態のタテ壁14Aを更に1個(合計2個)追加した形態であり、この場合は小8個の同サイズの小室を同時に利用できる。
また、図6、図7のいずれの形態もタテ壁14とヨコ壁15の2個の壁が交叉する角部等が円弧状に形成されているので、検体をピンセットで摘んで取り出す際にスムーズに取り出すことができる。
実施例4
上記実施例1〜3では溝部12の形成は、カセット本体1の短辺側及び長辺側の内周壁面の中央にそれぞれ1個ずつ設けた場合について説明したが、この形態に限定されずに、カセット本体1の短辺側か長辺側のどちらか一方側の内周壁面にだけ設けて仕切壁13を装着するようにしてもよい。
図8はカセット本体の上面図であるが、この形態では、カセット本体1の上下の長辺側の内周壁面に計4個設けて仕切壁13を装着するようにしたものである。この形態では、小9個の小室を同時に利用することが可能である。また、2個の壁が交叉する角部が円弧状に形成されているので、前述と同様検体をピンセットで摘んで取り出す際にスムーズに取り出すことができる。
なお、本例ではカセット本体1の長辺側の内周壁面に溝部12を設けた場合を示したが、短辺側の内周壁面にのみ溝部12を設けてよいし、又は短辺側と長辺側の両方の内周壁面に適宜設けた上、仕切壁13を装着するようにしてもよいことは勿論である。
実施例5
図9は、本実施例のカセット本体の上面図である。同図に示すように、本実施例の医療検査用カセットは、カセット本体1の内周壁面に溝部12が設けられ、矩形状の仕切壁本体13Aの表面に突起16を有する仕切壁13が、該突起16を介して前記溝部12に嵌着されることによりカセット本体1は3個の小室18に分割されている。
図に示したように、矩形状の仕切壁本体13Aの上下の外周面は、カセット本体1の内周壁面に当接又は軽く圧接しており、この上下の部分は前述実施例2で説明した支持部17に相当し、支持部17と同様に、安定的に矩形状仕切壁13をカセット本体内に嵌着することができる。また、図9においては、2個の溝部12に2個の突起16が対応して嵌着されている様子を示しているが、上下どちらか一方の側のみに溝部12を設け突起16を嵌着してもよい。
また、溝部12を設ける位置は図示した上下方向(短辺方向)ではなく、左右方向(長辺方向)に設けてもよいし、またカセット本体の長短辺の中央でなくてもよい。また、矩形状に形成された仕切壁本体13Aの内周面は破線で示したようにその角部が円弧状又は鈍角になるように形成すれば、上記したように、検体をピンセットでスムーズに取り出すことができる。
本実施例によれば前例と同様、検体の個数やサイズに応して極めて少ない種類のカセットで対応することが可能となる。
実施例6
図10は、本実施例のカセット本体の上面図である。同図に示すように、本実施例の医療検査用カセットは、前述の実施例5に示した矩形状の仕切壁13をカセット本体1内に2個装着した場合である。仕切壁13内はヨコ壁15によって予め分割されている上、それぞれの仕切壁13は適宜着脱可能なので、本例ではさらに検体の種々のサイズや、種類に対応することができ、また最大7個の小室を適宜利用することが可能となる。
本発明の医療検査用カセットは、内部に仕切りの無い状態を基本容器とし、内部に交叉状又は矩形状の仕切壁を装着することによって、すなわち、カセット本体の内周壁面に溝部を設け、仕切壁本体の一端又は両端に垂直方向に支持部を設け、更に該支持部の表面に突起を設けて該突起を前記溝部に嵌着したことにより、あるいは、矩形状の仕切壁本体の少なくとも1辺の表面に突起を設けて前記溝部に嵌着したことにより、支持部や矩形状の仕切壁本体がカセット本体の内周壁面に接触するので恰も安定化作用を発揮し、例えば、薬液の流れに対しても仕切壁を曲がり難くし、仕切壁は前記カセット本体に強固且つ安定的に固定され、基本容器を複数の小室に分割することにより、形やその大きさ、また個数の異なる種々の検体に対応して小室を形成することができる。
従つて、カセットは一種類又は少数の種類を準備するだけで対応できるばかりでなく、その生産や在庫管理を容易にし、更に運搬や保管のためのスペースを最小限にするので、コストを大巾に低減することが可能となる。
また、パラフィンブロック作製の工程において、パラフィンの透過を妨げる仕切壁を取り外して実施できるので、注ぎ足しの作業効率が高められる。更に、仕切壁を取り外して、パラフィンブロックを収納ケース内に並べられるので、仕切壁の厚みだけスペースを小さくでき、その結果、パラフィンブロックの収納効率が大巾に高められる。
(a)本発明の実施例1における医療検査用カセットの上面図である。(b)同カセットの側面図である。 同カセットの図1におけるA−A断面図である。 同カセットの図1におけるB−B断面図である。 同カセットから蓋の部分を取り外し、上から視たときのカセット本体と仕切壁との関係を示す上面図である。 本発明の実施例2における医療検査用カセットの蓋の部分を取り外し、上から視たときのカセット本体と仕切壁との関係を示す上面図である。 本発明の実施例3における医療検査用カセットの蓋の部分を取り外し、上から視たときのカセット本体と仕切壁の関係を示す上面図である。 同カセットの蓋の部分を取り外し、上から視たときのカセット本体と他の仕切壁との関係を示す上面図である。 本発明の実施例4における医療検査用カセットの蓋の部分を取り外し、上から視たときのカセット本体と仕切壁との関係を示す上面図である。 本発明の実施例5における医療検査用カセットの蓋の部分を取り外し、上から視たときのカセット本体と仕切壁との関係を示す上面図である。 本発明の実施例6における医療検査用カセットの蓋の部分を取り外し、上から視たときのカセット本体と仕切壁との関係を示す上面図である。 従来の医療検査用カセットの構成を示す断面図である。 同カセットから蓋の部分を取り外した状態のカセット本体の上面図である。
符号の説明
1 カセット本体
2 蓋
3 透孔
4 記録部
5 係止溝
6 係止部
7 蓋透孔
8 リブ
9 傾斜状係止片
10 突縁部
11 係止片
12 溝部
13 仕切壁
13A 仕切壁本体
14、14A タテ壁
15 ヨコ壁
16 突起
17 支持部
18 小室

Claims (10)

  1. カセット本体と蓋とを具備してなり、前記カセット本体が上面を開放し、多数の透孔を有し、検体を収容し得る方形の容器からなり、前記蓋がカセット本体に着脱自在に取り付けられ、多数の透孔を有してなる医療検査用カセットにおいて、前記カセット本体の内周壁面に溝部が設けられ、仕切壁本体の一端又は両端に垂直方向に支持部が設けられ、該支持部の表面に前記溝部に嵌合する突起が設けられた仕切壁が該突起を介して前記溝部に嵌着されることにより、前記カセット本体が複数の小室に分割されていることを特徴とする医療検査用カセット。
  2. 仕切壁が少なくとも1個のタテ壁と少なくとも1個のヨコ壁とが十字状に交叉してなる請求項1記載の医療検査用カセット。
  3. 少なくとも1個のタテ壁と少なくとも1個のヨコ壁とが一体的に十字状に交叉してなる請求項2記載の医療検査用カセット。
  4. 少なくとも1個のタテ壁と少なくとも1個のヨコ壁とが取り外し自在に組み付けて十字状に交叉してなる請求項2記載の医療検査用カセット。
  5. タテ壁とヨコ壁が交叉する角部並びにタテ壁及びヨコ壁が支持部と接する角部が円弧状又は鈍角に形成されている請求項2〜4のいずれか1項に記載の医療検査用カセット。
  6. カセット本体と蓋とを具備してなり、前記カセット本体が上面を開放し、多数の透孔を有し、検体を収容し得る方形の容器からなり、前記蓋がカセット本体に着脱自在に取り付けられ、多数の透孔を有してなる医療検査用カセットにおいて、前記カセット本体の内周壁面に溝部が設けられ、矩形状の仕切壁本体の少なくとも1辺の表面に前記溝部に嵌合する突起が設けられた仕切壁が該突起を介して前記溝部に嵌着されることにより前記カセット本体が複数の小室に分割されていることを特徴とする医療検査用カセット。
  7. 矩形状の仕切壁本体の角部が円弧状又は鈍角に形成されている請求項6記載の医療検査用カセット。
  8. 蓋及び/又はカセット本体が耐薬品性の透明樹脂からなる請求項1〜7のいずれか1項に記載の医療検査用カセット。
  9. 透明樹脂がポリプロピレン樹脂である請求項8記載の医療検査用カセット。
  10. 透明樹脂がポリエステル樹脂である請求項8記載の医療検査用カセット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006300745A (ja) * 2005-04-21 2006-11-02 Murazumi Kogyo Kk 病理組織検査標本作成用の包埋トレイ
JP2014006509A (ja) * 2012-05-28 2014-01-16 Murazumi Kogyo Kk プレパラート収納マッペ

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