JP2014005788A - 過給機 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸受部が配される軸受孔から排油孔に向う貫通孔の排油性を向上する。
【解決手段】過給機は、過給機本体と、過給機本体に形成された軸受孔2aと、軸受孔に回転自在に挿通され、一端にタービンインペラが設けられるとともに他端にコンプレッサインペラが設けられたタービン軸と、軸受孔に収容されタービン軸を回転自在に軸支する軸受部と、軸受部に潤滑油を供給する潤滑油供給部と、軸受部を潤滑した後の潤滑油が、過給機本体外に排油される排油孔と、過給機本体に設けられ、軸受孔から排油孔に向けて貫通し、軸受部を潤滑した後の潤滑油を排油孔へ導く貫通孔29と、を備え、貫通孔のうち、軸受孔側の開口の中心は、タービン軸の軸心の鉛直下方よりも、タービン軸の回転方向にずれている。
【選択図】図3

Description

本発明は、軸受孔に潤滑油が供給される過給機に関する。
従来、一端にタービンインペラが設けられ他端にコンプレッサインペラが設けられたタービン軸が、ベアリングハウジングに回転自在に保持された過給機が知られている。こうした過給機をエンジンに接続し、エンジンから排出される排気ガスによってタービンインペラを回転させるとともに、このタービンインペラの回転によって、タービン軸を介してコンプレッサインペラを回転させる。こうして、過給機は、コンプレッサインペラの回転に伴い空気を圧縮してエンジンに過給する。
ベアリングハウジングは、タービン軸の軸方向に軸受孔が貫通し、この軸受孔に軸受部が配されている。そして、ベアリングハウジング外から軸受孔に、タービン軸と軸受部を潤滑させる潤滑油が供給される。軸受部を潤滑した後の潤滑油は、軸受孔より鉛直下方に設けられた排油孔からベアリングハウジング外に排出される。例えば、特許文献1に記載の過給機では、軸受孔の一端側から排油孔に向けて貫通する貫通孔が設けられており、軸受部を潤滑した後の潤滑油が排油孔に導かれる。
実開昭61−134535号公報
例えば、上記貫通孔の排油性が低すぎると、軸受部から排油孔へ導かれるはずの潤滑油が、コンプレッサインペラ側やタービンインペラ側に漏れ出してしまうおそれがある。
本発明の目的は、軸受部が配される軸受孔から排油孔に向う貫通孔の排油性を向上することが可能となる過給機を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の過給機は、過給機本体と、前記過給機本体に形成された軸受孔と、前記軸受孔に回転自在に挿通され、一端にタービンインペラが設けられるとともに他端にコンプレッサインペラが設けられたタービン軸と、前記軸受孔に収容され前記タービン軸を回転自在に軸支する軸受部と、前記軸受部に潤滑油を供給する潤滑油供給部と、前記軸受部を潤滑した後の潤滑油が、前記過給機本体外に排油される排油孔と、前記過給機本体に設けられ、前記軸受孔から前記排油孔に向けて貫通し、前記軸受部を潤滑した後の潤滑油を前記排油孔へ導く貫通孔と、を備え、前記貫通孔のうち、前記軸受孔側の開口の中心は、前記タービン軸の軸心の鉛直下方よりも、該タービン軸の回転方向にずれていることを特徴とする。
前記過給機本体には、前記タービン軸の軸心の鉛直下方に位置するとともに、前記軸受部を潤滑した後の潤滑油を、前記軸受孔から前記排油孔に導く導油孔をさらに備えていてもよい。
前記貫通孔は、前記導油孔よりも前記タービン軸の回転方向前方側に位置しており、前記導油孔よりも小径であってもよい。
前記貫通孔と前記導油孔とは、前記軸受孔側の開口が、前記タービン軸の回転方向において連続していてもよい。
本発明によれば、軸受部が配される軸受孔から排油孔に向う貫通孔の排油性を向上することが可能となる。
過給機の概略断面図である。 図1のベアリングハウジング内部の部分拡大図である。 図2のベアリングハウジングのIII線矢視図である。 本実施形態および第1変形例の貫通孔の効果を説明するための説明図である。 第2変形例の貫通孔の効果を説明するための説明図である。 第3変形例を説明するための図2に対応する部分拡大図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、過給機Cの概略断面図である。以下では、図1に示す矢印F方向を過給機Cの前側とし、矢印R方向を過給機Cの後側として説明する。図1に示すように、過給機Cは、過給機本体1を備えて構成される。この過給機本体1は、ベアリングハウジング2と、ベアリングハウジング2の前側に締結ボルト3によって連結されるタービンハウジング4と、ベアリングハウジング2の後側に締結ボルト5によって連結されるコンプレッサハウジング6と、が一体化されて形成されている。
ベアリングハウジング2には、過給機Cの前後方向(タービン軸7の軸方向)に貫通する軸受孔2aが形成されており、この軸受孔2aに収容された軸受部20によって、タービン軸7が回転自在に軸支されている。タービン軸7の前端部(一端)にはタービンインペラ8が一体的に固定されており、このタービンインペラ8がタービンハウジング4内に回転自在に収容されている。また、タービン軸7の後端部(他端)にはコンプレッサインペラ9が一体的に固定されており、このコンプレッサインペラ9がコンプレッサハウジング6内に回転自在に収容されている。
コンプレッサハウジング6には、過給機Cの後側に開口するとともに不図示のエアクリーナに接続される吸気口10が形成されている。また、締結ボルト5によってベアリングハウジング2とコンプレッサハウジング6とが連結された状態では、これら両ハウジング2、6の対向面によって、空気を圧縮して昇圧するディフューザ流路11が形成される。このディフューザ流路11は、タービン軸7(コンプレッサインペラ9)の径方向内側から外側に向けて環状に形成されており、上記の径方向内側において、コンプレッサインペラ9を介して吸気口10に連通している。
また、コンプレッサハウジング6には、ディフューザ流路11よりもタービン軸7(コンプレッサインペラ9)の径方向外側に位置する環状のコンプレッサスクロール流路12が設けられている。コンプレッサスクロール流路12は、不図示のエンジンの吸気口と連通するとともに、ディフューザ流路11にも連通している。したがって、コンプレッサインペラ9が回転すると、吸気口10からコンプレッサハウジング6内に流体が吸気されるとともに、当該吸気された流体は、ディフューザ流路11およびコンプレッサスクロール流路12で昇圧されてエンジンの吸気口に導かれることとなる。
タービンハウジング4には、過給機Cの前側に開口するとともに不図示の排気ガス浄化装置に接続される吐出口13が形成されている。また、タービンハウジング4には、流路14と、この流路14よりもタービン軸7(タービンインペラ8)の径方向外側に位置する環状のタービンスクロール流路15とが設けられている。タービンスクロール流路15は、不図示のエンジンの排気マニホールドから排出される排気ガスが導かれるガス流入口と連通するとともに、上記の流路14にも連通している。したがって、ガス流入口からタービンスクロール流路15に導かれた排気ガスは、流路14およびタービンインペラ8を介して吐出口13に導かれるとともに、その流通過程においてタービンインペラ8を回転させることとなる。そして、上記のタービンインペラ8の回転力は、タービン軸7を介してコンプレッサインペラ9に伝達されることとなり、コンプレッサインペラ9の回転力によって、上記のとおりに、流体が昇圧されてエンジンの吸気口に導かれることとなる。
図2は、図1のベアリングハウジング2内部の部分拡大図である。以下、図2を参照しながら、過給機本体1内に収容された軸受部20によるタービン軸7の支持構造について説明する。
本実施形態において、軸受部20は、ラジアル軸受21と、スラスト軸受22とで構成される。ベアリングハウジング2の軸受孔2aのうち、径が小さい部位にラジアル軸受21が配され、径が大きい部位にスラスト軸受22が配される。
ラジアル軸受21は、タービン軸7との間ですべり運動を生じさせるとともに、タービン軸7との間に油膜圧力を生じさせるすべり軸受(ブッシュ)で構成される。ラジアル軸受21には、軸方向に貫通する挿通孔21aが設けられている。
ラジアル軸受21には、軸方向に垂直な方向に貫通する孔が設けられており、不図示のピンが挿通される。かかるピンは、ベアリングハウジング2の軸受孔2aの内側に設けられた位置決め孔にも挿通されており、ラジアル軸受21の回転方向および軸方向の移動を規制する。
このように、本実施形態において、ラジアル軸受21は、ピンによって移動を規制された、所謂セミフローティングメタルとして機能し、挿通孔21aにタービン軸7が挿通され、タービン軸7を回転自在に軸支する。
スラスト軸受22は、タービン軸7のコンプレッサインペラ9側に固定されたスラストカラー23の軸方向の両側に1つずつ配され、タービン軸7の軸方向の荷重を受ける。
ここでは、軸受部20が、ラジアル軸受21とスラスト軸受22の両方で構成される場合について説明するが、軸受部20は、ラジアル軸受21とスラスト軸受22のいずれか一方のみで構成されてもよい。
潤滑油供給部24は、ベアリングハウジング2(過給機本体1)の外部から軸受部20まで連通する孔を含んで構成され、ベアリングハウジング2の外部から軸受部20に潤滑油を供給する。
シールプレート25は、タービン軸7が挿通される挿通孔25aを有し、挿通孔25aにタービン軸7を挿通させた状態でコンプレッサインペラ9の背面9aに対向配置される。
油切り部26は、タービン軸7が挿通される円筒状の本体部26aを有し、この本体部26aの一端が、スラストカラー23よりもコンプレッサインペラ9側に配されたスラスト軸受22の中心孔22aに挿通され、かつ、その端面がスラストカラー23に当接した状態でタービン軸7に固定されている。また、本体部26aの他端は、シールプレート25の挿通孔25a内に挿通される寸法関係を維持している。
そして、油切り部26は、タービン軸7と一体回転し、ベアリングハウジング2から漏れ出した潤滑油を、タービン軸7の回転による遠心力で径方向に飛散させ、シールプレート25の挿通孔25aからコンプレッサインペラ9の背面まで潤滑油が到達するのを抑制するものである。
導油孔27は、ベアリングハウジング2に設けられ、タービン軸7の軸心の鉛直下方に位置する孔であって、軸受孔2aにおけるタービン軸7の軸方向の端部2bから、ベアリングハウジング2の中心側かつ鉛直下方側に向って、ベアリングハウジング2を貫通する。そして、導油孔27は、軸受部20を潤滑した後の潤滑油を、軸受孔2aから排油孔28(図1参照)に導く。
排油孔28は、図1に示すように、軸受部20を潤滑した後の潤滑油を、鉛直下方に導いてベアリングハウジング2外に排油する孔である。また、潤滑油の一部は、コンプレッサインペラ9側に向うものの、上述した油切り部26によって飛散し、やがて排油孔28から排出される。
しかし、導油孔27による、軸受孔2aから排油孔28への排油性が低すぎる場合、軸受孔2aから油切り部26に向う潤滑油は、油切り部26の油切り性能を超える量となる。そして、潤滑油が、シールプレート25の挿通孔25aからコンプレッサインペラ9側に侵入してエンジンに導かれ、燃焼されて白煙が発生してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態では、ベアリングハウジング2に貫通孔を備える。図3は、図2のベアリングハウジング2のIII線矢視図であって、ベアリングハウジング2以外の構成部材である、コンプレッサハウジング6、タービン軸7、軸受部20などを除外して示す。
図3(a)に示すように、本実施形態の貫通孔29は、ベアリングハウジング2に設けられ、軸受孔2aにおける、タービン軸7の軸方向の端部2b(図2、3(a)参照)側から、排油孔28に向けてベアリングハウジング2を貫通する。
詳細には、導油孔27は、一端が軸受孔2aに連通し、その一端から、ベアリングハウジング2の中心側かつ鉛直下方側に向って、すなわち、上記の導油孔27と大凡平行な向きにベアリングハウジング2を貫通する。そして、貫通孔29は、導油孔27と同様、軸受部20を潤滑した後の潤滑油を排油孔28へ導く。
また、導油孔27のうち、ベアリングハウジング2の端部2b側(軸受孔2a側)の開口の中心は、タービン軸7の軸心の(図3(a)の軸受孔2aの中心位置と同じ)の鉛直下方となっている。一方、貫通孔29のうち、ベアリングハウジング2の端部2b側(軸受孔2a側の開口)の中心は、タービン軸7の軸心の鉛直下方よりも、タービン軸7の回転方向(図3(a)中、矢印で示す)にずれている。具体的に、貫通孔29は、導油孔27よりもタービン軸7の回転方向の前方側に位置している。また、貫通孔29は、導油孔27よりも小径である。
さらに、貫通孔29と導油孔27とは、軸受孔2a(タービン軸7)側の開口が、タービン軸7の回転方向において連続していてもよい。
また、図3(b)には、第1変形例の貫通孔39を示す。第1変形例の貫通孔39は、導油孔27よりもタービン軸7の回転方向(図3(b)中、矢印で示す)の後方側に位置している。この第1変形例の貫通孔39も、上記の貫通孔29と同様に、導油孔27よりも小径である。また、貫通孔39は、軸受孔2a(タービン軸7)の開口が、タービン軸7の回転方向において連続していてもよい。なお、図3(a)および図3(b)に示すように、貫通孔29と貫通孔39とは、軸受孔2aの中心を通る垂線を境に対称であり、導油孔27の形状は図3(a)および図3(b)で等しく、また、貫通孔29、39の開口面積や流路長も等しい。
また、図3(c)には、第2変形例の貫通孔49を示す。第2変形例ではベアリングハウジング2に導油孔27が設けられておらず、軸受孔2aから排油孔28に潤滑油を導く流路として、貫通孔49のみが設けられている。この第2変形例の貫通孔49は、タービン軸7の軸心の鉛直下方よりも、タービン軸7の回転方向(図3(c)中、矢印で示す)の後方側に位置している。
図4は、本実施形態および第1変形例の貫通孔29、39の効果を説明するための説明図である。図4(a)には、比較例におけるコンプレッサインペラ9への潤滑油の漏れ量を100としたとき、本実施形態、および、第1変形例におけるコンプレッサインペラ9への潤滑油の漏れ量を相対的に示した棒グラフを示す。
ここでは、比較例として、図4(d)に示すように、導油孔27の代わりに、上記の導油孔27を鉛直下方に広げて溝37とした場合を例に挙げる。比較例の溝37は、その流路断面積が、本実施形態の貫通孔29および導油孔27の合計流路断面積、および、第1変形例の貫通孔39および導油孔27の合計流路断面積と略等しい。
図4(b)のような貫通孔29を設けた場合、図4(a)の凡例bに示すように、比較例の凡例dに対して、潤滑油の漏れ量が10%程度まで減少している。また、図4(c)のような貫通孔39を設けた場合、図4(a)の凡例cに示すように、比較例の凡例dに対して、潤滑油の漏れ量が50%程度まで減少している。
このように、潤滑油が導かれる流路の断面積が略等しいものの、実際には、導油孔27と、この導油孔27に対して、タービン軸7の回転方向にずれた位置に、貫通孔29、39を設けた方が、排油性が向上することがわかった。
また、貫通孔29、39を比較すると、貫通孔29の方が潤滑油の漏れ量が少ないことから、貫通孔は、導油孔27に対して、タービン軸7の回転方向の前方側にずれた位置に設けた方が、後方側にずれた位置に設けるよりも、排油性が高いことがわかった。
また、上述したように、本実施形態の貫通孔29と導油孔27は、軸受孔2a側の開口が、タービン軸7の回転方向において連続している。そのため、貫通孔29および導油孔27と、軸受孔2aとの連続部分の流路が一体化して大きくなることから、排油性をさらに向上することが可能となる。
同様に、第1変形例の貫通孔39と導油孔27についても、軸受孔2a側の開口が、タービン軸7の回転方向において連続しており、排油性が向上している。
図5は、第2変形例の貫通孔49の効果を説明するための説明図である。図5(a)には、比較例におけるコンプレッサインペラ9側への潤滑油の漏れ量を100としたとき、第2変形例の潤滑油の漏れ量を相対的に示した棒グラフを示す。
ここでは、比較例として、図5(c)に示すように、貫通孔を設けず、第2変形例の貫通孔49と同一の形状、流路断面積(開口面積)の導油孔27を、タービン軸7の軸心の鉛直下方に位置させた場合を例に挙げる。上述したように、第2変形例では、図5(b)に示すように、導油孔27を設けず貫通孔49のみを設けている。この場合、図5(a)の凡例bに示すように、比較例の凡例dに対して、潤滑油の漏れ量が60%程度まで減少している。
このことから、第2変形例の貫通孔49は、導油孔27と流路断面積が大凡等しく、一見、比較例の導油孔27と排油性が同じと想定されるものの、実際には、導油孔27に対して、タービン軸7の回転方向にずれた位置に設けられた貫通孔49の方が、排油性が向上することがわかった。すなわち、軸受孔2aから排油孔28に潤滑油を導く流路を構成する孔が、同一の形状、流路断面積(開口面積)であれば、この孔を、タービン軸7の軸心の鉛直下方に位置させるよりも、タービン軸7の軸心の鉛直下方から当該タービン軸7の回転方向にずらして位置させた方が、排油性が向上することとなる。
上述した実施形態では、ラジアル軸受21がセミフローティングメタルで構成される場合について説明したが、ラジアル軸受31は、図6に示す第3変形例のように、フルフローティングメタルであってもよい。この場合、ラジアル軸受31は、タービンインペラ8側とコンプレッサインペラ9側にそれぞれ1つずつ配され、タービン軸7の径方向の荷重を受ける。さらに、ラジアル軸受は、ボールベアリングで構成されてもよい。
また、上述した実施形態では、貫通孔29、39、49が、コンプレッサインペラ9側に配される場合について説明したが、貫通孔29、39、49が、タービンインペラ8側に配されてもよい。この場合、貫通孔29、39、49を介して排油性が向上し、タービンインペラ8側への潤滑油の漏れを抑制することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、軸受孔に潤滑油が供給される過給機に利用することができる。
C …過給機
1 …過給機本体
2a …軸受孔
7 …タービン軸
8 …タービンインペラ
9 …コンプレッサインペラ
20 …軸受部
24 …潤滑油供給部
27 …導油孔
28 …排油孔
29、39、49 …貫通孔

Claims (4)

  1. 過給機本体と、
    前記過給機本体に形成された軸受孔と、
    前記軸受孔に回転自在に挿通され、一端にタービンインペラが設けられるとともに他端にコンプレッサインペラが設けられたタービン軸と、
    前記軸受孔に収容され前記タービン軸を回転自在に軸支する軸受部と、
    前記軸受部に潤滑油を供給する潤滑油供給部と、
    前記軸受部を潤滑した後の潤滑油が、前記過給機本体外に排油される排油孔と、
    前記過給機本体に設けられ、前記軸受孔から前記排油孔に向けて貫通し、前記軸受部を潤滑した後の潤滑油を前記排油孔へ導く貫通孔と、
    を備え、
    前記貫通孔のうち、前記軸受孔側の開口の中心は、前記タービン軸の軸心の鉛直下方よりも、該タービン軸の回転方向にずれていることを特徴とする過給機。
  2. 前記過給機本体には、前記タービン軸の軸心の鉛直下方に位置するとともに、前記軸受部を潤滑した後の潤滑油を、前記軸受孔から前記排油孔に導く導油孔をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の過給機。
  3. 前記貫通孔は、前記導油孔よりも前記タービン軸の回転方向前方側に位置しており、前記導油孔よりも小径であることを特徴とする請求項2に記載の過給機。
  4. 前記貫通孔と前記導油孔とは、前記軸受孔側の開口が、前記タービン軸の回転方向において連続していることを特徴とする請求項3に記載の過給機。
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JP2018096294A (ja) * 2016-12-14 2018-06-21 トヨタ自動車株式会社 過給機及び過給機付き内燃機関

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