JP2014002473A - 臨床情報表示装置および臨床情報表示装置の動作方法並びに臨床情報表示プログラム - Google Patents

臨床情報表示装置および臨床情報表示装置の動作方法並びに臨床情報表示プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電子カルテを表示する際に、疾患に応じて確認の必要な臨床情報項目のみを表示する。
【解決手段】決定手段32で、多数の電子カルテの各臨床情報項目ごとに、疾患情報が特定の疾患である場合に臨床情報項目の検査値が正常値の範囲から外れた外れ値を示す確率Aと、疾患情報が前記特定の疾患でない場合に臨床情報項目の検査値が正常値の範囲から外れた外れ値を示す確率Bとを得て、確率Aが確率Bより高い臨床情報項目を特定の疾患の重要臨床情報項目として決定する。表示手段22では、所定の患者の電子カルテの疾患情報が特定の疾患である場合は、患者の電子カルテの臨床情報項目のうち重要臨床情報項目に該当する検査値のみを表示装置上に表示する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子カルテに含まれる臨床情報のうち各疾患の診断に必要な重要な臨床情報を表示するための臨床情報表示装置および臨床情報表示装置の動作方法並びに臨床情報表示プログラムに関するものである。
近年、医療分野においては、患者の診療のために電子カルテを利用した診断支援が行われている。具体的には、診察が行われる際に電子カルテに記録されている臨床情報を表示して、病名の診断や治療方針などを決定するための参考情報として利用されている。
特許文献1には、臨床検査における検査項目ごとにどのような疾患の兆候も認められないとされる正常値範囲が定められ、正常値範囲内にあるかどうかで正常値と異常値とに検査項目を分類して、異常値に基づいて疑われる疾患を推定し、正常値が疾患の推定に対して否定的に作用する度合を得て、疑われる疾患の度合いを補正する手法が提案されている。
特許文献2には、新規患者データが入力されると、各事例データの項目と新規患者データの項目との類似度を求め、その類似度が最大である病名と、類似度算出に用いられた影響度が最大である新規患者データ中の項目の値とを一緒に表示する手法が提案されている。
特開10−11522号公報 特開2004−288047号公報
臨床情報項目には様々な種類があり、これらの臨床情報項目の検査値から疑われる疾患を決定するが、臨床情報項目の様々な組合せについて検討する必要がある。実際の医療現場では診断は問診や身体所見から幾つかの候補疾患を推測して検査を実施する。ただし、疾患候補毎に重要と考えられている臨床情報項目は限られており、医師は、その疾患であるか否かを判定するために重要な臨床情報項目の検査結果に注目して診断を行っている。また、診断が決定すると、臨床情報から患者の疾患状態の特徴を把握し、適切な治療法を選択したり、治療中の経過を臨床情報の値の推移で把握し治療を進めている。この場合も重要な臨床情報は限られており、重要な臨床情報に注目して治療を進めている。
引用文献1および引用文献2の手法では、全ての臨床情報項目を対象にして疾患を推定しているが、患者の状態は、生活環境、既往歴、基礎疾患、現疾患の進行状態および対処経過など様々な要因により様々な臨床情報値を示し、実用的レベルで正確に疾患を推定することは困難である。むしろ、多数の臨床情報項目の中から医師の判断に必要な重要な情報のみを抽出してわかりやすく提示することが実用的な支援となる。
また、特定の疾患が疑われる時には、医師はその疾患の診断に必要ないくつかの臨床情報項目の検査結果を確認したいのであって、引用文献2のように、疾患の判定に影響があると考えられる最大の臨床情報項目の検査結果だけを確認したいわけではない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、過去の症例の電子カルテの臨床情報項目の中から、各疾患の診断に必要な重要な臨床情報項目を自動的に決定する臨床情報表示装置および臨床情報表示装置の動作方法並びに臨床情報表示プログラムを提供することを目的とする。
本発明による臨床情報表示装置は、疾患を表す疾患情報および複数の臨床情報項目に対する検査値を含む多数の電子カルテを記憶する電子カルテ記憶手段から複数の電子カルテを取得する電子カルテ取得手段と、前記取得した複数の電子カルテの各臨床情報項目ごとに、前記疾患情報が特定の疾患である場合に該臨床情報項目の検査値が正常値の範囲から外れた外れ値を示す確率Aと、前記疾患情報が前記特定の疾患でない場合に該臨床情報項目の検査値が正常値の範囲から外れた外れ値を示す確率Bとを得て、前記確率Aが前記確率Bより所定の値以上高い臨床情報項目を前記特定の疾患の重要臨床情報項目として決定する決定手段と、所定の患者の指定入力を受け付ける患者指定手段と、前記所定の患者の電子カルテの臨床情報項目のうち、該患者の電子カルテの疾患情報に対応して前記決定手段により決まる重要臨床情報項目に該当する検査値のみを表示装置上に表示する表示手段とを備えたことを特徴とするものである。
本発明による臨床情報表示装置の動作方法は、電子カルテを取得する電子カルテ取得手段と、重要臨床情報項目を決定する決定手段と、所定の患者の指定入力を受け付ける患者指定手段と、前記患者の電子カルテの前記需要臨床情報項目に該当する検査値のみを表示装置上に表示する表示手段とを備えた臨床情報表示装置の動作方法であって、
前記取得手段により、疾患を表す疾患情報および複数の臨床情報項目に対する検査値を含む多数の電子カルテを記憶する電子カルテ記憶手段から複数の電子カルテを取得する取得ステップと、前記決定手段により、前記取得した複数の電子カルテの各臨床情報項目ごとに、前記疾患情報が特定の疾患である場合に該臨床情報項目の検査値が正常値の範囲から外れた外れ値を示す確率Aと、前記疾患情報が前記特定の疾患でない場合に該臨床情報項目の検査値が正常値の範囲から外れた外れ値を示す確率Bとを得て、前記確率Aが前記確率Bより所定の値以上高い臨床情報項目を前記特定の疾患の重要臨床情報項目として決定する決定ステップと、前記患者指定手段により、前記所定の患者の指定入力を受け付ける患者指定ステップと、前記表示手段により、前記所定の患者の電子カルテの臨床情報項目のうち、該患者の電子カルテの疾患情報に対応して前記決定手段により決まる重要臨床情報項目に該当する検査値のみを表示装置上に表示する表示ステップとを備えたことを特徴とするものである。
本発明による臨床情報表示プログラムは、コンピュータを、疾患を表す疾患情報および複数の臨床情報項目に対する検査値を含む多数の電子カルテを記憶する電子カルテ記憶手段から複数の電子カルテを取得する電子カルテ取得手段と、前記取得した複数の電子カルテの各臨床情報項目ごとに、前記疾患情報が特定の疾患である場合に該臨床情報項目の検査値が正常値の範囲から外れた外れ値を示す確率Aと、前記疾患情報が前記特定の疾患でない場合に該臨床情報項目の検査値が正常値の範囲から外れた外れ値を示す確率Bとを得て、前記確率Aが前記確率Bより所定の値以上高い臨床情報項目を前記特定の疾患の重要臨床情報項目として決定する決定手段と、所定の患者の指定入力を受け付ける患者指定手段と、前記所定の患者の電子カルテの臨床情報項目のうち、該患者の電子カルテの疾患情報に対応して前記決定手段により決まる重要臨床情報項目に該当する検査値のみを表示装置上に表示する表示手段として機能させることを特徴とするものである。
「臨床情報」とは、診断のために取得した患者に関する情報をいい、患者に対して施された検査や患者の申告などより得られる情報である。「臨床情報項目」には、例えば、各種検査に対応した項目や、各種画像所見・画像の特徴などに対応する項目がある。「臨床情報項目の検査値」は、各種検査で得られた検査結果をあらわすものや、各種モダリティで撮影された画像に対する画像所見および画像の特徴をあらわすものなど、実施された検査から得られた値であり、電子カルテに記録される。検査値の記録が無い臨床情報項目は検査が未実施であることを示す。
また、「外れ値」とは、臨床情報項目の検査値が正常値の範囲から外れた値のことをいい、正常値の範囲を超えた値であったときに特定の疾患である可能性を示すものと、正常値の範囲を下回った値であったときに特定の疾患である可能性を示すものが含まれる。正常値の範囲を超えた「外れ値」が特定の疾患を診断するための臨床情報項目であるか、正常値の範囲を下回った「外れ値」が特定の疾患を診断するための臨床情報項目であるかは、疾患によって決まるものであり、正常値の範囲を超えた「外れ値」と正常値の範囲を下回った「外れ値」のそれぞれについて、確率A,Bを得るようにしてもよい。
上記の発明において、前記決定手段は、確率Aと確率Bの尤度比A/Bが閾値を越える臨床情報項目を特定の疾患の重要臨床情報項目として決定するものが好ましい。
また、上記の発明において、前記決定手段は、各電子カルテに記録のない臨床情報項目は、その臨床情報項目の検査値が正常値の範囲内にあるものと見倣して、確率Aおよび確率Bを得て、特定の疾患の重要臨床情報項目を決定するものが望ましい。
また、上記の発明において、前記決定手段は、特定の疾患の重要臨床情報項目を閾値の異なる2つ以上の段階に分けて決定し、表示装置上に表示する重要臨床情報項目の段階を指示する入力を受け付ける指示入力受付手段をさらに設けて、前記表示手段は、入力に応じた段階の重要臨床情報項目の検査値を表示するようにしてもよい。
また、上記の発明において、疾患情報が疾患名の情報を含むものであり、前記決定手段が、疾患情報が異なる疾患名を表す場合であっても同一種類の疾患に分類される複数の疾患名を1つの疾患として、取得した電子カルテを各臨床情報項目ごとに集計するようにしてもよい。
本発明によれば、電子カルテには多数の臨床情報項目があるが、過去に蓄積した電子カルテから、ある疾患であるときに、臨床情報項目の検査値が正常値の範囲から外れた外れ値を示す確率が、その疾患でないときより高い臨床情報項目は、この疾患特有の様態であり重要であると考えられる。そこで、このような疾患である場合に外れ値である確率が疾患でないときよりある程度高い臨床情報項目の中から重要臨床情報項目を決定することにより、電子カルテの表示を行う際に、疾患に応じて、その疾患の診断の決め手になる重要臨床情報項目の検査値のみを表示することが可能になる。
また、臨床情報項目のうち記録がない臨床情報項目、つまり検査されていない臨床情報項目の検査値は正常値である可能性が高いために検査されていないことが多い。そこで、記録がない臨床情報項目は正常値の範囲内にあるものと見倣して、臨床情報項目が外れ値である確率を求めることにより、ある疾患に対しては検査実施割合が低いものも考慮に入れて的確に重要臨床情報項目を決定することができる。
重要臨床情報項目を閾値の異なる2つ以上の段階に分けて決定し、特に重要な少ない数の臨床情報項目の検査値のみを分かり易く表示し、必要に応じて、重要度がやや低い臨床情報項目の検査値も、操作者の指示を受け取って表示できる状態を作ることができる。
疾患名は多数あるので、単純に疾患名毎に重要臨床情報項目を決定すると、希な疾患については症例数が少ないために決定された重要臨床情報項目が最適なものにならない可能性が高い。そこで、疾患名が異なる場合であっても同一種類の疾患に分類される複数の疾患名を1つの疾患として、重要臨床情報項目を決定することにより、まれな疾患にも対応することができる。
本発明の実施形態による臨床情報表示装置を適用した医療情報システムの概略構成を示す図 臨床情報表示装置の機能ブロック図 電子カルテを記録する流れを示すフローチャート 表示用フィルターを生成するときの流れを示すフローチャート 表示用フィルターを用いた表示処理の流れを示すフローチャート
本発明の臨床情報表示装置の実施形態について、図に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態による臨床情報表示装置を適用した医療情報システムの概略構成を示す図であり、図2は、本実施形態における臨床情報表示装置の機能ブロック図である。図1に示したように、医療情報システム10は、医療情報管理サーバ3、電子カルテ保管サーバ4、診療科端末2、検査室端末5、および画像診断システム6がネットワーク7を介して通信可能に接続されて構成されている。
電子カルテ保管サーバ4は、電子カルテが格納された電子カルテデータベースを備え、ネットワーク7を介して医療情報管理サーバ3、診療科端末2、検査室端末5、画像診断システム6と通信可能に接続された構成となっている。
本実施形態における臨床情報表示装置1は、ネットワーク7を介して接続された医療情報管理サーバ3、および診療科端末2により構成される。医療情報管理サーバ3、および診療科端末2の各コンピュータは、CD−ROM等の記録媒体からインストールされたプログラムによって制御されて、本実施形態の臨床情報表示装置1として機能する。また、プログラムは、インターネット等のネットワーク経由で接続されたサーバの記憶装置からダウンロードされた後にインストールされたものであってもよい。
医療情報管理サーバ3は、医療情報データベースを備えたコンピュータである。また、医療情報管理サーバ3には、オペレーティングシステムやデータベース管理用ソフトウェアの他、アプリケーションソフトウェアがインストールされ、医療情報管理サーバ3は、図2に示すように、電子カルテ保管サーバ4から電子カルテを取得する電子カルテ取得手段31と、電子カルテの各臨床情報項目から各疾患の重要臨床情報項目を決定する決定手段32として機能する。
診療科端末2は、診療科の医師などが電子カルテの閲覧や検査オーダの入力などに利用するコンピュータであり、オペレーションシステムなどの標準的なソフトウェアに加え医師などの作業を支援するためのアプリケーションソフトウェアが組み込まれ、診療科端末2は、図2に示すように、診察する患者の指定入力を受け付ける患者指定手段21、患者の電子カルテの重要臨床項目を表示装置上に表示する表示手段22と、表示する重要臨床項目の指示を受け付ける指示入力受付手段23として機能する。さらに、診療科端末2は、各診療科で実施された検査結果の情報を入力するためにも利用され、検査結果の情報が検査オーダや患者IDと関連づけて入力される。入力された検査結果の情報は患者IDや検査オーダが一致する電子カルテにも検査値として記録される。
検査室端末5は、各診療科と離れた検査室におかれ、各診療科端末2から入力された検査オーダにしたがって検査室で実施された検査結果の情報を入力するために利用するコンピュータであり、オペレーションシステムなどの標準的なソフトウェアに加え検査オーダの閲覧および検査結果の入力を行なうためのソフトウェアが組み込まれている。各検査室で行なわれた検査結果の情報は、検査室端末5から検査オーダや患者IDと関連づけて入力される。さらに、入力された検査結果の情報は患者IDや検査オーダが一致する電子カルテにも検査値として記録される。
画像診断システム6は、公知のコンピュータシステムであり、例えば、画像診断医用ワークステーションと、CT、MRI等のモダリティでの撮影によって得られた画像データが格納された画像データベースを備えた画像管理サーバ61と、撮影で得られた画像の読影結果を含む読影レポートが格納された読影レポートデータベースを備えた読影レポートサーバ62とがネットワーク7を介して通信可能に接続された構成となっている。画像診断医用ワークステーションは、種々の画像解析処理ソフトウェアがインストールされ、診断目的・対象に応じて、種々の画像解析処理を実行することが可能なように構成される。診療科端末2から出された検査オーダにしたがって種々のモダリティで撮影が行なわれ、読影レポートの情報や画像解析結果の情報が検査オーダや患者IDと関連づけて入力される。さらに、撮影された画像と画像解析結果の情報が画像管理サーバ61に記憶され、読影レポートは読影レポートサーバ62に記憶される。解析結果の情報、読影レポートの情報は、患者IDや検査オーダが一致する電子カルテにも検査値として記録される。
電子カルテには、患者の氏名、生年月日、性別等の患者情報、疾患名などの疾患情報、および、複数の臨床情報項目と臨床情報項目に対する検査値のデータなどで構成される。疾患情報には疾患名に対応した疾患コードが記録され、複数の疾患を併発している場合には複数の疾患コードが記録される。また、疾患コードが複数記憶されるときは、主となる疾患、或いは重要な疾患の順がわかるように記録される。
臨床情報項目は、患者に行われる各種検査の検査項目に対応して設けられ、各診療科や検査室で行なわれた検査結果の検査値、画像診断結果の情報などが記録される。具体的には、身長・体重、体温、血圧・心拍数・心電図などの心機能検査、呼吸数・肺機能などの肺機能検査、尿・便検査、血液検査、各種画像診断検査、視力検査、聴力検査などがある。血液検査には、肝臓・胆のう・脾臓検査、腎機能検査、筋肉関連酵素検査、脂質代謝検査、尿酸代謝検査、電解質検査、血球算定検査、炎症反応検査、血糖検査、甲状腺機能検査、がん検査(腫瘍マーカ)などに関する各項目が設けられ、血液検査で得られた数値が検査値として記録される。尿・便検査には、尿蛋白、尿潜血反応、尿糖、尿沈渣、尿比重、尿ウロビリノーゲン、便潜血反応などに関する各項目が設けられ、各検査により得られた数値が検査値として記録される。さらに、各種画像診断に関する各項目が設けられ、画像診断に対する所見、画像を解析して得られた特徴量の値が検査値として記録される。画像診断に対する所見は、画像に表れた陰影の悪性度をあらわす指標値などを検査値として記録しても良い。
図3は、電子カルテを記録するときの処理をフローチャートで示し、図4は、重要診療情報項目を決定して表示用フィルターを生成する処理をフローチャートで示す。なお、本実施の形態では、電子カルテには、一人の患者の一つの疾患の単位で症例の情報が記録されるものとして以下説明する。
初診時に、電子カルテには、患者の氏名、生年月日、性別等の患者情報が登録され(ST1)、患者IDが割り当てられ電子カルテが作成される(ST2)。受付が終わった患者の電子カルテは該当する各診療科の診療科端末2で電子カルテの閲覧および入力が可能になる(ST3)。診察終了後、入力が完了した電子カルテは、電子カルテ保管サーバ4に送信され記憶される(ST4)。再診時には、再診受付端末などから患者の診察券等に記録された患者IDを読み取り(ST9)、患者IDは患者が受診する診療科端末2に送信される。さらに、診察時には診療科端末2の患者指定手段21から診察する患者IDを指定すると、患者IDに該当する電子カルテが電子カルテ保管サーバ4から検索された後に、診療科端末2に送信され(ST10)、再度、診療科端末2で電子カルテの閲覧および入力が可能になる(ST3)。
外来の初診時あるいは入院時には、各科の診療科端末2から患者に対して各種の検査オーダが出される(ST5)。検査室では、検査室端末5で検査オーダを表示し、検査オーダに従った検査が実施される。あるいは、各診療科内で検査が実施される場合もある。検査によって得られた検査値が、各検査室端末5から、検査オーダと患者IDと関連付けられて入力される(ST6)。さらに、患者IDに対応する電子カルテの臨床情報項目のうち実施された検査に対応する項目に、入力された検査値が記録される(ST7)。あるいは、各診療科で検査が実施され、診療科端末2から検査値が入力されると(ST6)、その検査値が電子カルテに記録される(ST7)。
また、初診時に診断された疾患名、あるいは、検査結果から確定した疾患名が、診療科端末2から入力され、電子カルテの疾患情報に疾患名に対応する疾患コードが記録される。このようにして作成された電子カルテは、電子カルテ保管サーバ4で保管される(ST8)。
電子カルテには、様々な臨床情報項目が記録されるが、疾患によって検査値が正常値の範囲から外れ易い臨床情報項目はほぼ決まっている。医師は患者がある疾患であるかどうかを診断する際には、検査結果の検査値が正常値から外れた外れ値に注目して診断を行う。実際の診察では、医師は診療科端末2からオーダした検査の結果を診療科端末2の表示装置上で確認して診断を行うが、疾患に対応して実施される検査には、その疾患に関する検査だけではなく、想定外の疾患がないことの確認の為の検査であったり、他の合併症に関する検査であったり、重要でないがセットでまとめて検査されてしまうなど、多数の検査が実施され、生成される臨床情報項目は多い。しかし、疾患によって主に確認したい臨床情報項目は限られているので、全ての臨床情報項目の検査値を詳細に表示する必要はない。むしろ臨床情報項目のうちの各疾患の診断のために重要であると考えられる重要臨床情報項目だけを見やすく表示するのが好ましく、例えば重要臨床項目に関しては時系列のグラフとして経過も含めて確認できることが好ましい。疾患に対応して重要臨床情報項目を予め登録した表示用フィルター100を作成しておくことにより、各疾患の診断に必要な重要臨床情報項目の検査値のみを表示することが可能になる。しかし、多数の疾患があり、全ての疾患に対して人が手動で重要臨床情報項目を表示用フィルター100に設定するのは現実的ではない。そこで、電子カルテ保管サーバ4で保管されている電子カルテを集計して、各疾患の診断に重要な重要臨床情報項目を自動的に判定して表示用フィルター100を各疾患別に作成する。
まず、医療情報管理サーバ3では、ネットワーク7を介して接続された電子カルテ保管サーバ4に記憶された多数の電子カルテを電子カルテ取得手段31で取得する(ST11)。
次に、決定手段32は、電子カルテの疾患情報の疾患コード別に、実施された検査の臨床情報項目の検査値が正常値の範囲から外れた外れ値である症例数(つまり、電子カルテの数)を集計して(ST12)、臨床情報項目の中から重要臨床情報項目を決定する。
特定の疾患に罹患している場合、特定の検査に対する臨床情報項目の検査値が正常値の範囲から外れた外れ値を示す確率が、疾患でない場合に外れ値を示す確率よりかなり高い臨床情報項目は、この疾患特有の様態であり重要であると考えられる。そこで、ある疾患である電子カルテの臨床情報項目の検査値が外れ値である確率Aと、その疾患でない電子カルテの臨床情報項目の検査値が外れ値である確率Bとを取得して(ST13)、確率Aより確率Bが高いものから、重要臨床情報項目を選択するが、確率Aと確率Bに大きな差がない場合には重要臨床情報項目とはいえない。そこで、確率Aと確率Bとの差が所定の値以上である臨床情報項目を重要臨床情報項目とする。具体的には、尤度比=確率A/確率Bを得て(ST14)、この尤度比が大きく、所定の閾値を越えたものを、重要臨床情報項目として決定する(ST15)。確率Aと確率Bとの差がどの程度であれば重要であるかは臨床情報項目によって異なるので、閾値は臨床情報項目ごとに設定するのが好ましい。
具体的に、「肺癌」「肺炎」「慢性閉塞性肺疾患」の各疾患について集計をとって重要臨床項目を決定する場合について説明する。下の表1に、各疾患の症例数と全ての疾患の症例数を示す。疾患数は、電子カルテの疾患情報の主な疾患コードが「肺癌」「肺炎」「慢性閉塞性肺疾患」と一致するものをカウントしている。
Figure 2014002473
さらに、下の表2に臨床情報項目の検査が行われた疾患の件数、各疾患の場合に臨床情報項目の検査値が外れ値であった件数、尤度比の値を示す。電子カルテの各臨床情報項目の検査値は、それぞれ医学的な正常値の範囲は決まっているので、検査値がその正常の範囲から外れているものを外れ値としてカウントする。しかし、疾患によって、その正常の範囲を超えて上に外れている場合と、正常の範囲を下回って下に外れている場合があるので、上に外れている外れ値であるか、下に外れている外れ値であるかによって別にカウントするようにしても良い。表2ではどちらか一方をカウントした例を示している。また、電子カルテの臨床情報項目の検査値の記録が無いものは未測定である。
Figure 2014002473
尤度比は2通りの方式で計算している。
(X)未測定の事例は確率計算に含めない。
(Y)未測定の事例も外れ値ではないデータとして確率計算に加える。
上の2つの方式があるが 特定の疾患αでのみ実施される検査で、その疾患が他の主となる疾患と合併しやすい場合で、(X)の方式では、疾患αでの確率Aと疾患α以外での確率Bとの差が付かない。これに対して(Y)で未測定の事例も含めると、合併していない他の疾患の事例が含まれることで、疾患α以外での確率Bが低下し、尤度比は高くなる。このように、未測定の症例は、通常異常が認められないと考えられるために、敢えて検査しなかった場合がほとんどであるため、(Y)の方式では未測定を正常の範囲内にあると見倣すことで、検査数が少ない臨床情報項目からも、重要臨床情報項目を見つけることができる可能性が高くなる。
具体的に、肺癌と肺炎の場合の臨床情報項目「BT」についての尤度比を表2の結果に基づいて(X)と(Y)の方式で計算する場合について説明する。
まず、(X)の計算方法で尤度比を求める。
肺癌のうち臨床情報項目「BT」(体温)について検査された症例数は5487件、そのうち検査値が外れ値であった症例数は1954件、したがって確率A=1954/5487となる。肺癌でない場合に「BT」について検査された症例数は(13742-5487)件、そのうち検査値が外れ値であった症例数は(4979-1954)件、したがって確率B=(4979-1954)/(13742-5487)となる。これから、
肺癌の「BT」の尤度比=1954/5487/((4979-1954)/(13742-5487))=0.97
尤度比は0.97であり、肺癌である症例と肺癌でない症例との間に大きな違いは無いと考えられ、「BT」は肺癌特有に悪化していないので肺癌にとっては重要とはいえない。
同様にして、肺炎の場合について臨床情報項目「BT」の尤度比の計算を行う。
肺炎の「BT」の尤度比=1262/1856/((4979-1262)/(13742-1856))=2.17
尤度比は2.17であり、肺炎である症例と肺炎でない症例との間に大きな違いが有ると考えられ、肺炎特有に悪化しているので肺炎にとって重要といえる。
次に、(Y)の計算方法で尤度比を求める。この計算方式では、肺癌の臨床情報項目「BT」について検査をしていないものも含めると症例数は5643件、そのうち検査値が外れ値であった症例数は1954件、したがって確率A=1954/5643となる。肺癌でない場合についても「BT」について検査をしていないものも含めると症例数は(15891-5643)件、そのうち検査値が外れ値であった症例数は(4979-1954)件、したがって確率B=(4979-1954)/(13742-5487)となる。これから、
肺癌の「BT」の尤度比=1954/5643/((4979-1954)/(15891-5643))=1.17
尤度比は1.17であり、肺癌である症例と肺癌でない症例との間に大きな違いは無いと考えられ、肺癌特有に悪化していないので肺癌にとっては重要とはいえない。
同様にして、肺炎の場合について尤度比の計算を行う。
肺炎の「BT」の尤度比=1262/1859/((4979-1262)/(15891-1859))=2.56
尤度比は2.56であり、肺炎である症例と肺炎でない症例との間に大きな違いが有ると考えられ、肺炎特有に悪化しているので肺炎にとって重要といえる。
また、表2の肺癌の「SLX」(腫瘍マーカ)は(X)の方式の尤度比では1.4とそれほど大きくないが、(Y)の方式の尤度比では13.62と大きい。検査数も悪化の程度も低いが、肺癌である場合に特化して検査される傾向があり、他の疾患で検査されている事例も肺癌との合併症例で検査が行われているのみで、通常は外れ値になる可能性が少ないために検査が行われていないため記録がないと考えられる。例えば、肺炎の全症例数は1859件であるが、「SLX」の検査値が記録されているものが19件、そのうち外れ値となっているのは、1件のみである。つまり、肺炎であれば「SLX」の検査は行われることは少ないと考えられる。そこで、(Y)の方式のように未測定の場合は正常の範囲内にあると見倣して確率を求めと尤度比が大きくなり、「SLX」は肺癌特有な検査であり重要臨床情報項目であると判定できる。
表2の臨床情報項目のうち、重要臨床情報項目であるか否かを判定する尤度比の閾値を1.5以上とすると、重要臨床情報項目は、
<肺癌>
CRP,CEA,NSE,SLX
<肺炎>
BT,SpO2,CRP,WBC
であると決定することができる。
以上のようにして、決定手段32で決定された重要臨床情報項目を、各疾患の臨床情報項目のフィルターに登録して、医療情報管理サーバ3の記憶装置に記憶する(ST16)。
電子カルテの疾患情報には疾患名に対応した疾患コードが記録されているが、非常に数の少ない疾患である場合には、同一種類の疾患に分類される複数の疾患名、つまり、複数の疾患コードで表される疾患を1つの疾患として、決定手段32で、集計をとるようにする。これにより、希な疾患についても対応することができる。
また、複数の病気を併発している場合には、電子カルテの疾患情報には複数の疾患コードが記録されているが、電子カルテには主となる疾患、或いは重要な疾患の順がわかるように疾患コードが記録されているので、主となる疾患(最も重要な疾患)で集計して重要臨床情報項目を決定する。主となる疾患以外に電子カルテに記録されている疾患には軽症の疾患も記載されており、臨床情報項目の検査値は軽症の疾患とは関係が無いものが多くなるため、主となる疾患についてのみ集計をとって重要臨床情報項目を決定する方が好ましい。また、逆に、合併症の無い症例だけを集計対象にすることも可能であるが、軽微な何らかの疾患を患っている患者は多く、数の少ない症例の疾患では、さらに数が限定されて症例数が少なくなり重要臨床情報項目を決定するのは困難になる場合もある。この点から見ても、複数の病気を併発している電子カルテについては、主となる疾患についてのみ集計をとって重要臨床情報項目を決定する方が好ましい。
決定手段32では、重要臨床情報項目を決定する際の閾値は1つだけでなく、複数の閾値を設けるようにするのが望ましい。閾値を一番高くした時に選ばれた重要臨床情報項目は、特定の疾患である場合に特に悪化する臨床情報項目であると考えられる。しかし、それだけでは診断がつかない場合には、もう少し確認する臨床情報項目を増やして診断を行いたい場合がある。そこで、2つ以上の閾値を設けて、複数の段階の重要臨床情報項目を決定する。各疾患用の表示用フィルター100には、複数の段階の重要臨床情報項目が登録される。
患者を診察する際、各診療科端末2の患者指定手段21から診察する患者IDの指定を受け取り、各診療科端末2から指定された患者IDが医療情報管理サーバ3に電子カルテの検索要求とともに送信される。医療情報管理サーバ3では、患者IDが一致する電子カルテを電子カルテ保管サーバ4から検索して(ST17)、患者IDを送信した診療科端末2に送信する。また、検索した電子カルテの疾患情報の疾患コードが表す疾患に対応する表示用フィルター100を医療情報管理サーバ3から診療科端末2送信する(ST18)。
診療科端末2では、まず初めに、表示手段22で、表示用フィルター100に登録されている重要臨床情報項目のうち最も閾値が高いときに選定された重要臨床情報項目の検査値のみを表示する(ST19)。医師は表示されている検査値を参考に診断を行う。このように限られた重要臨床情報項目のみを表示することで、必要な情報を即座に把握することが可能である。
しかし、初めに表示された重要臨床情報項目だけでは診断がつけられない場合には、医師は診療科端末2の指示入力受付手段23から、表示用フィルター100の次の段階の重要臨床情報項目(つまり、閾値を低く設定した時に選定された重要臨床情報項目)を選択する指示を入力する(ST20)。表示手段22では、指示された次の表示用フィルター100に従って初めに表示された重要臨床項目より多い数の重要臨床情報項目の検査値を表示する。このようにどの段階の重要臨床情報項目を表示するかについて指示することで、診断に必要な重要臨床情報項目を切り替えて表示することが可能になる。
また、診察する患者の電子カルテに疾患情報の疾患コードが複数記録されている場合には、医療情報管理サーバ3から各疾患コードが表す疾患に対応する表示用フィルター100を診療科端末2に複数送信して、表示用フィルター100を切り替えながら、各疾患ごとに重要臨床項目の検査値を表示するようにしてもよい。
以上詳細に説明したように、単純に、疾患毎に実施されている検査では、その疾患に関する検査ではなく、他の合併症に関する検査であったり、重要でないがセットでまとめて検査されてしまう検査など不要な検査が多いが、本発明は、各疾患の診断に必要な重要臨床情報項目を自動的に決定し、電子カルテの臨床情報項目のうち疾患にあった重要臨床情報項目のみを表示することができる。
なお、本実施形態に限定されず、臨床情報表示装置の構成要素の一部または全部は、1台のワークステーションにより構成されたものであってもよく、ネットワークを介して接続された一台以上のワークステーション、サーバ、記憶装置によって構成されたものであってもよい。
また、上述した各実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で任意に変形および応用が可能である。
1 臨床情報表示装置
2 診療科端末
3 医療情報管理サーバ
4 電子カルテ保管サーバ
5 検査室端末
6 画像診断システム
7 ネットワーク
10 医療情報システム
21 患者指定手段
22 表示手段
23 指示入力受付手段
31 電子カルテ取得手段
32 決定手段
61 画像管理サーバ
62 読影レポートサーバ
100 表示用フィルター

Claims (7)

  1. 疾患を表す疾患情報および複数の臨床情報項目に対する検査値を含む多数の電子カルテを記憶する電子カルテ記憶手段から複数の電子カルテを取得する電子カルテ取得手段と、
    前記取得した複数の電子カルテの各臨床情報項目ごとに、前記疾患情報が特定の疾患である場合に該臨床情報項目の検査値が正常値の範囲から外れた外れ値を示す確率Aと、前記疾患情報が前記特定の疾患でない場合に該臨床情報項目の検査値が正常値の範囲から外れた外れ値を示す確率Bとを得て、前記確率Aが前記確率Bより所定の値以上高い臨床情報項目を前記特定の疾患の重要臨床情報項目として決定する決定手段と、
    所定の患者の指定入力を受け付ける患者指定手段と、
    前記所定の患者の電子カルテの臨床情報項目のうち、該患者の電子カルテの疾患情報に対応して前記決定手段により決まる重要臨床情報項目に該当する検査値のみを表示装置上に表示する表示手段とを備えた臨床情報表示装置。
  2. 前記決定手段は、前記確率Aと前記確率Bの尤度比A/Bが閾値を越える臨床情報項目を前記特定の疾患特定の疾患の重要臨床情報項目として決定することを特徴とする請求項1記載の臨床情報表示装置。
  3. 前記決定手段は、前記各電子カルテに記録のない臨床情報項目は、該臨床情報項目の検査値が正常値の範囲内にあるものと見倣して、前記確率Aおよび前記確率Bを得て、前記特定の疾患の重要臨床情報項目を決定するものであることを特徴とする請求項2記載の臨床情報表示装置。
  4. 前記決定手段は、前記特定の疾患の前記重要臨床情報項目を前記閾値の異なる2つ以上の段階に分けて決定するものであり、
    前記表示装置上に表示する前記重要臨床情報項目の段階を指示する入力を受け付ける指示入力受付手段をさらに備え、
    前記表示手段は、前記入力に応じた段階の重要臨床情報項目の検査値を表示することを特徴とする請求項2または3記載の臨床情報表示装置。
  5. 前記疾患情報が疾患名の情報を含むものであり、
    前記決定手段が、前記疾患情報が異なる疾患名を表す場合であっても同一種類の疾患に分類される複数の疾患名を1つの疾患として、前記取得した電子カルテを各臨床情報項目ごとに集計することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の臨床情報表示装置。
  6. 電子カルテを取得する電子カルテ取得手段と、
    重要臨床情報項目を決定する決定手段と、
    所定の患者の指定入力を受け付ける患者指定手段と、
    前記患者の電子カルテの前記需要臨床情報項目に該当する検査値のみを表示装置上に表示する表示手段とを備えた臨床情報表示装置の動作方法であって、
    前記取得手段により、疾患を表す疾患情報および複数の臨床情報項目に対する検査値を含む多数の電子カルテを記憶する電子カルテ記憶手段から複数の電子カルテを取得する取得ステップと、
    前記決定手段により、前記取得した複数の電子カルテの各臨床情報項目ごとに、前記疾患情報が特定の疾患である場合に該臨床情報項目の検査値が正常値の範囲から外れた外れ値を示す確率Aと、前記疾患情報が前記特定の疾患でない場合に該臨床情報項目の検査値が正常値の範囲から外れた外れ値を示す確率Bとを得て、前記確率Aが前記確率Bより所定の値以上高い臨床情報項目を前記特定の疾患の重要臨床情報項目として決定する決定ステップと、
    前記患者指定手段により、前記所定の患者の指定入力を受け付ける患者指定ステップと、
    前記表示手段により、前記所定の患者の電子カルテの臨床情報項目のうち、該患者の電子カルテの疾患情報に対応して前記決定手段により決まる重要臨床情報項目に該当する検査値のみを表示装置上に表示する表示ステップとを備えた臨床情報表示装置の動作方法。
  7. コンピュータを、
    疾患を表す疾患情報および複数の臨床情報項目に対する検査値を含む多数の電子カルテを記憶する電子カルテ記憶手段から複数の電子カルテを取得する電子カルテ取得手段と、
    前記取得した複数の電子カルテの各臨床情報項目ごとに、前記疾患情報が特定の疾患である場合に該臨床情報項目の検査値が正常値の範囲から外れた外れ値を示す確率Aと、前記疾患情報が前記特定の疾患でない場合に該臨床情報項目の検査値が正常値の範囲から外れた外れ値を示す確率Bとを得て、前記確率Aが前記確率Bより所定の値以上高い臨床情報項目を前記特定の疾患の重要臨床情報項目として決定する決定手段と、
    所定の患者の指定入力を受け付ける患者指定手段と、
    前記所定の患者の電子カルテの臨床情報項目のうち、該患者の電子カルテの疾患情報に対応して前記決定手段により決まる重要臨床情報項目に該当する検査値のみを表示装置上に表示する表示手段として機能させるための臨床情報表示プログラム。
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